JPH11290439A - プロポリス有効成分の気中放出による空気清浄方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロポリス有効成分の気中放出による空気清
浄方法 【構成】 プロポリス（蜂やに）有効成分をアルコール
抽出法、ミセル化抽出法等により抽出し、そのまま或い
はアルコール乃至は水で薄め、紙、綿、布又はポリマー
等に塗布乃至含浸させ、或いは当該抽出液を、界面活性
剤を加えた水で希釈し、さらに当該水溶液に吸水性ポリ
マー或はゼラチン等を加えゲル化し、紙、ポリマー、陶
磁器又はガラス製の蓋付容器に入れ、可搬状態として設
置場所に運び、使用時蓋を取り空気に曝し乃至はファン
による強制空気対流或はヒーターによる加熱によりプロ
ポリス有効成分を水とともに蒸発せしめ空気中に散布
し、室内空気の抗菌、浄化を図る空気清浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プロポリスの抗菌作用
を利用し、冷蔵庫内に設置し冷蔵庫内の抗菌、及び魚貝
・肉・野菜類の貯蔵・輸送中の鮮度保持、或は乗用車内
に設置し車内抗菌・空気浄化、さらにオフィス室内或は
一般家庭の居間、寝室、トイレ等に設置し空気清浄剤と
して利用するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、殺菌性のあるガス状物質として
は、臭素、塩素、或は二酸化塩素等のハロゲン系ガス或
はオゾンといった酸化性のガスが使用されている。但し
これらは何れもその臭気及び毒性により室内で使用する
には難があり、オゾンの場合は加えてその発生装置が高
額となることから汎用性は薄い。また、プロポリスの除
菌性・抗菌性については古代エジプトの時代より一般に
幅広く応用されており、加えて現代においては抗アレル
ギー性、抗癌性と言った効能も海外では広く知られ、錠
剤乃至は液状の健康補助食品として日本でも一般に幅広
く用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、プロポリスは、
インフルエンザ、かぜ、鼻及び呼吸器官の炎症にも効果
があり抗アレルギー作用もある民間療法としての健康補
助食品として利用されており、またその揮発成分が同様
の効果があるためプロポリス入りの液体を噴霧状にして
口の中に吹きつけると言った使用方法もなされていたが
利便性に欠けていた。また、前記ハロゲン等の殺菌性の
ガス状物質については、言うまでもなく室内で、人の健
康のために使用できるような物質ではない。即ち、安全
で副作用が無く、且つ人に優しく、加えて抗アレルギー
性を持つガス化された抗菌剤で、尚且つ安価で手軽な可
搬性の物質が望まれている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明においては、プロ
ポリス有効成分をゼリー状に変えて可搬式の容器に入れ
る或いは紙等に含浸させるためプロポリス有効成分が可
搬且つ使用時容易に有効成分を揮散させることが可能
で、使用時蓋或いは外包装材を取る等により外気に曝し
プロポリス有効成分を気化させ、室内空気の浄化をはか
り且つ吸入による呼吸器疾患の改善等が期待でき、同様
冷蔵庫内に設置すれば庫内に於ける抗菌作用による肉・
魚介・野菜・果物の鮮度保持が可能となる。外気に曝す
際、ファンによる強制外気循環或いはヒーターによる強
制的な蒸発を図れば、より一層の早期効果が期待でき
る。

【０００５】

【作用】本発明による空気清浄剤を作用させれば、室内
空気中の埃に付着する雑菌の除去が期待でき、且つプロ
ポリス有効成分の一つであるといわれるフラボノイド類
を室内に充満させることにより鼻炎、花粉症、喘息、ア
レルギー疾患に対する症状の改善が期待され、更に冷蔵
庫内に作用させた場合は食品類の長期保存、鮮度保持が
可能となる。

【０００６】

【実施例１】ブラジル産プロポリスの原塊とエタノール
を重量比で１：１の割合で混合、プロポリス有効成分を
抽出し熟成した高濃度溶液１．０ｃｃを、界面活性剤
（液体洗剤）０．５重量％を含む蒸留水１００ｃｃに混
合撹拌し、更にその混合液に吸水性ポリマー２．０ｇを
加え撹拌したところ約１０３ｇのゼリー状物質を得るこ
とが出来た。このゼリー状物質約１ｇを分取し、冷蔵庫
内に放置したところ、プロポリスを使用しない場合果物
の鮮度保持日数が約３日であったものが約７日間と大幅
に改善された。また本ゼリー状物質約１ｇを、約４０℃
の温度保持が可能な電熱器の上に置き６畳間の室内に放
置したところ、プロポリス特有の芳香が室内に充満し、
森林浴気分を充分に味わうことが可能であった。

【０００７】

【発明の効果】本発明に基づき原塊プロポリスより製造
されるゼリー状乃至含浸されたプロポリスは、冷蔵庫乃
至は冷凍輸送車内に設置し使用すれば、食物の鮮度保持
が可能である。また室内に於てファン、電熱器等の蒸発
補助機器と共に或いは補助機器無しでの使用により、特
有の芳香とともに居ながらにして森林浴が可能であり、
また気管系の疾患の病理改善の効果も期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施例の一つを示す全体図であ
る。

【符号の簡単な説明】

１ 電熱器 ２ スイッチ付き・ＬＥＤ電源ランプ ３ プロポリス含有ゼリー ４ 電源コード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プロポリス（蜂やに）有効成分をアルコー
   ル抽出法、ミセル化抽出法、水抽出法等により抽出し、
   そのまま或いはアルコール乃至は水で薄め、紙、綿、布
   又はポリマー等に塗布乃至含浸させ、或いは当該抽出液
   乃至はプロポリス原塊又は抽出残渣を粉砕した粉末を混
   合した液を、界面活性剤を加えた１〜１，０００倍の水
   で希釈し、さらに当該水溶液に吸水性ポリマー或はゼラ
   チン等を加えゲル化し、紙、ポリマー、陶磁器、布、金
   属又はガラス製の蓋付容器に入れ、可搬状態として設置
   場所に運び、使用時蓋を取り空気に曝し乃至はファンに
   よる強制空気対流或はヒーターによる加熱によりプロポ
   リス有効成分を水とともに蒸発せしめ空気中に散布し、
   室内空気の抗菌、浄化を図る空気清浄方法。