JPH11288859A - 部材の分離装置及び処理装置 - Google Patents

部材の分離装置及び処理装置

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JPH11288859A
JPH11288859A JP8897098A JP8897098A JPH11288859A JP H11288859 A JPH11288859 A JP H11288859A JP 8897098 A JP8897098 A JP 8897098A JP 8897098 A JP8897098 A JP 8897098A JP H11288859 A JPH11288859 A JP H11288859A
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和明 近江
Kazutaka Yanagida
一隆 柳田
Takao Yonehara
隆夫 米原
Toshiichi Tsugawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分離装置との間での基板の受け渡しの際に基板
が落下することを防止する。 【解決手段】まず、基板保持部22,24の支持面を水
平にし、一方の基板保持部22上に分離対象の基板21
を水平な状態で載置する(a)。次いで、基板保持部2
2,24を夫々回転軸26,27を中心として回動さ
せ、基板保持部22,24の支持面を垂直にし、基板2
1を基板保持部22,24により挟持する(b)。そし
て、回転軸24,25を中心として基板保持部22,2
3を回転させると共に噴射ノズル28より高圧、高速の
水を噴射して、基板21を2枚の基板21a,21cに
分離する。次いで、回転軸26,27を中心として基板
保持部22,24を回動させて、その支持面を水平にす
る。これにより、基板を下方から支持して水平にして受
け渡しすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材の分離装置及
び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁層上に単結晶Si層を有する基板と
して、SOI(silicon oninsulato
r)構造を有する基板(SOI基板)が知られている。
このSOI基板を採用したデバイスは、通常のSi基板
では達成し得ない数々の優位点を有する。この優位点と
しては、例えば、以下のものが挙げられる。 (1)誘電体分離が容易で高集積化に適している。 (2)放射線耐性に優れている。 (3)浮遊容量が小さく、素子の動作速度の高速化が可
能である。 (4)ウェル工程が不要である。 (5)ラッチアップを防止できる。 (6)薄膜化による完全な空乏型電解効果トランジスタ
の形成が可能である。
【0003】SOI構造は、上記のような様々な優位点
を有するため、ここ数十年、その形成方法に関する研究
が進められてきた。SOI技術としては、古くは、単結
晶サファイア基板上にSiをCVD(化学気層成長)法
でヘテロエピタキシ成長させて形成するSOS(sil
iconon sapphire)技術が知られてい
る。このSOS技術は、最も成熟したSOI技術として
一応の評価を得たものの、Si層と下地のサファイア基
板との界面における格子不整合による大量の結晶欠陥の
発生、サファイア基板を構成するアルミニウムのSi層
への混入、基板の価格、大面積化への遅れ等の理由によ
り実用化が進んでいない。
【0004】SOS技術に次いで、SIMOX(sep
aration by ion implanted
oxygen)技術が登場した。このSIMOX技術に
関して、結晶欠陥の低減や製造コストの低減等を目指し
て様々な方法が試みられてきた。この方法としては、基
板に酸素イオンを注入して埋め込み酸化層を形成する方
法、酸化膜を挟んで2枚のウェハを貼り合わせて一方の
ウェハを研磨又はエッチングして、薄い単結晶Si層を
酸化膜上に残す方法、更には、酸化膜が形成されたSi
基板の表面から所定の深さに水素イオンを打ち込み、他
方の基板と貼り合わせた後に、加熱処理等により該酸化
膜上に薄い単結晶Si層を残して、貼り合わせた基板
(他方の基板)を剥離する方法等が挙げられる。
【0005】本出願人は、特開平5−21338号にお
いて、新たなSOI技術を開示した。この技術は、多孔
質層が形成された単結晶半導体基板上に非多孔質単結晶
層を形成した第1の基板を、絶縁層(SiO2)を介し
て第2の基板に貼り合わせ、その後、多孔質層で両基板
を分離し、第2の基板に非多孔質単結晶層を移し取るも
のである。この技術は、SOI層の膜厚均一性が優れて
いること、SOI層の結晶欠陥密度を低減し得ること、
SOI層の表面平坦性が良好であること、高価な特殊仕
様の製造装置が不要であること、数100Å〜10μm
程度の範囲のSOI膜を有するSOI基板を同一の製造
装置で製造可能なこと等の点で優れている。
【0006】更に、本出願人は、特開平7−30288
9号において、上記の第1の基板と第2の基板とを貼り
合わせた後に、第1の基板を破壊することなく第2の基
板から分離し、その後、分離した第1の基板の表面を平
滑にして再度多孔質層を形成し、これを再利用する技術
を開示した。この技術は、第1の基板を無駄なく使用で
きるため、製造コストを大幅に低減することができ、製
造工程も単純であるという優れた利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において、
量産化を容易にするには、歩留まりを低下させる要因を
可能な限り排除すべきである。例えば、貼り合せた基板
を多孔質層で分離する一連の処理においては、基板を落
下させる危険性を排除することが重要である。本発明
は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、基板等の
部材の分離に好適な分離装置及び基板等の部材の処理に
好適な処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る部材の分離
装置は、部材の主表面の方向を変更する操作手段と、束
状の流体を利用して部材を分離する分離手段とを備え、
前記操作手段は、部材をその主表面の方向が第1の方向
に一致するように操作する機能と、該主表面の方向が第
2の方向に一致するように操作する機能とを有すること
を特徴とする。
【0009】上記の分離装置において、前記操作手段
は、その主表面の方向が前記第1の方向に一致する部材
を受け取り、該主表面の方向を前記第2の方向に一致さ
せると共に該部材を前記分離手段が処理可能な位置に移
動させる他、前記分離手段により分離された各部材の少
なくとも1つの部材の主表面の方向を前記第1の方向に
一致させることが好ましい。
【0010】上記の分離装置において、前記操作手段
は、その主表面の方向が前記第1の方向に一致する部材
を受け取り、該主表面の方向を前記第2の方向に一致さ
せると共に該部材を前記分離手段が処理可能な位置に移
動させる他、前記分離手段により分離された各部材の主
表面の方向を夫々前記第1の方向に一致させることが好
ましい。
【0011】上記の分離装置において、前記第1の方向
と前記第2の方向とが略直交することが好ましい。上記
の分離装置において、前記第1の方向は、部材の主表面
が略水平になる方向であることが好ましい。上記の分離
装置において、処理対象の部材は板状部材であり、前記
分離手段は、該板状部材を面方向に切断して2枚の板状
部材に分離することが好ましい。
【0012】上記の分離装置において、前記第2の方向
は、板状部材の主表面が略垂直になる方向であり、前記
分離手段は、板状部材に向かって流体を鉛直方向に噴射
して該板状部材を2枚の板状部材に分離することが好ま
しい。上記の分離装置において、前記第1の方向は、板
状部材の主表面が略水平になる方向であることが好まし
い。
【0013】上記の分離装置において、前記操作手段
は、前記分離手段により板状部材を分離する際に該板状
部材を両面から挟むようにして保持する一対の保持手段
を有することが好ましい。上記の分離装置において、前
記保持手段は、板状部材を吸着する吸着手段を有するこ
とが好ましい。
【0014】上記の分離装置において、前記操作手段
は、前記吸着手段の吸着面に平行な軸を中心として前記
一対の保持手段のうち少なくとも一方を回動させる回動
手段を有し、該回動手段により板状部材の主表面の方向
を変更することが好ましい。上記の分離装置において、
前記操作手段は、前記吸着手段の吸着面に平行な軸を中
心として前記一対の保持手段を夫々回動させる回動手段
を有し、該回動手段により板状部材の主表面の方向を変
更することが好ましい。
【0015】上記の分離装置において、前記保持手段を
回動させる際の中心となる軸は、前記一対の保持手段が
互いに干渉しない位置に配置されていることが好まし
い。上記の分離装置において、部材をその主表面に直交
する軸を中心として回転させる回転手段を更に備えるこ
とが好ましい。上記の分離装置において、前記回転手段
は、前記分離手段により部材を分離する際に該部材を回
転させる手段を有することが好ましい。
【0016】上記の分離装置において、前記分離手段は
束状の液体を利用して部材を分離し、前記回転手段は、
前記分離手段により分離された各部材の少なくとも1つ
の部材を回転させて、これにより該部材に付着している
液体を除去する手段を有することが好ましい。上記の分
離装置において、前記一対の保持手段の少なくとも一方
をその保持面に直交する軸を中心として回転させる回転
手段を更に備えることが好ましい。
【0017】上記の分離装置において、前記回転手段
は、前記分離手段により部材を分離する際に前記保持手
段を回転させることが好ましい。上記の分離装置におい
て、前記分離手段は束状の液体を利用して部材を分離
し、前記回転手段は、前記分離手段により部材を分離し
た後に、前記保持手段を回転させて、これにより該保持
手段によって保持された部材に付着している液体を除去
することが好ましい。
【0018】上記の分離装置において、装置を被うチャ
ンバを更に備えることが好ましい。上記の分離装置にお
いて、前記チャンバは、開閉可能なシャッタを有するこ
とが好ましい。上記の分離装置において、処理対象の部
材を前記操作手段に引き渡す他、分離された部材を前記
操作手段から受け取るための搬送手段を更に備え、前記
搬送手段は前記チャンバの外部に配置され、前記シャッ
タを開放した状態で、前記操作手段との間で部材の引き
渡し及び受け取りを行うことが好ましい。
【0019】上記の分離装置において、少なくとも前記
分離手段により部材を分離する際には、前記シャッタを
閉じることが好ましい。上記の分離装置において、処理
対象の部材を前記操作手段に対して位置合せする位置合
せ手段を更に備えることが好ましい。上記の分離装置に
おいて、分離対象の部材は、分離用の層として脆弱な層
を有し、該脆弱な層は該部材の主表面に略平行な層であ
ることが好ましい。
【0020】本発明に係る部材の処理装置は、部材の主
表面の方向を変更する操作手段と、部材をその主表面に
直交する軸を中心として回転させる回転手段と、前記回
転手段により部材を回転させた状態で該部材を処理する
処理手段とを備え、前記操作手段は、その主表面の方向
が前記第1の方向に一致する部材を受け取り、該主表面
の方向を前記第2の方向に一致させると共に該部材を前
記処理手段が処理可能な位置に移動させる他、前記処理
手段により処理された部材の主表面の方向を前記第1の
方向に一致させることを特徴とするとする。
【0021】上記の処理装置において、前記第1の方向
と前記第2の方向とが略直交することが好ましい。上記
の処理装置において、前記第1の方向は、部材の主表面
が略水平になる方向であることが好ましい。上記の処理
装置において、前記処理手段は液体により部材を処理
し、前記回転手段は、前記処理手段により部材が処理さ
れた後に、該部材を回転させて、これにより該部材に付
着している液体を除去することが好ましい。
【0022】本発明に係る他の処理装置は、部材を保持
する保持手段と、前記保持手段の保持面の方向を変更す
る操作手段と、前記保持手段によって保持された部材を
処理する処理手段と、前記処理手段により部材を処理す
る際及び/又は処理の終了後に、前記保持面に直交する
軸を中心として、該部材を保持している前記保持手段を
回転させる回転手段とを備え、前記操作手段は、前記保
持手段が処理対象の部材を受け取る際は前記保持手段の
保持面の方向を第1の方向に一致させ、前記保持手段が
該部材を受け取って保持した後に、前記保持手段の保持
面の方向を第2の方向に一致させると共に前記処理手段
が該部材を処理可能な位置に前記保持手段を移動させ、
前記処理手段による処理が完了した後に、前記保持手段
の保持面の方向を前記第1の方向に一致させることを特
徴とする。
【0023】上記の他の処理装置において、前記第1の
方向と前記第2の方向とが略直交することが好ましい。
上記の他の処理装置において、前記第1の方向は、部材
の主表面が略水平になる方向であることが好ましい。上
記の他の処理装置において、前記処理手段は液体により
部材を処理し、前記回転手段は、前記処理手段により部
材が処理された後、該部材を回転させて、これにより該
部材に付着している液体を除去することが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明の
好適な実施の形態に係るSOI基板の製造方法を工程順
に説明する図である。図1(a)に示す工程では、単結
晶Si基板11を準備して、その表面に陽極化成等によ
り多孔質Si層12を形成する。次いで、図1(b)に
示す工程では、多孔質Si層12上に非多孔質単結晶S
i層13をエピタキシャル成長法により形成する。その
後、その表面を酸化することによりSiO2層15を形
成する。これにより、第1の基板()が形成される。
【0025】図1(c)に示す工程では、単結晶Siの
第2の基板()を準備し、第1の基板()と第2の
基板()とを、第2の基板14と絶縁層15とが面す
るように室温で密着させる。その後、陽極接合、加圧若
しくは熱処理又はこれらを組合わせた処理により第1の
基板()と第2の基板()とを貼り合わせる。この
処理により、第2の基板14と絶縁層15が強固に結合
される。なお、絶縁層15は、上記のように非多孔質単
結晶Si層13側に形成しても良いし、第2の基板14
上に形成しても良く、両者に形成しても良く、結果とし
て、第1の基板と第2の基板を密着させた際に、図1
(c)に示す状態になれば良い。
【0026】図1(d)に示す工程では、貼り合わせた
2枚の基板を、多孔質Si層12の部分で分離する。こ
れにより、第2の基板側(’’+)は、多孔質Si
層12’’/単結晶Si層13/絶縁層15/単結晶S
i基板14の積層構造となる。一方、第1の基板側
(’)は、単結晶Si基板11上に多孔質12’を有
する構造となる。
【0027】分離後の基板(’)は、残留した多孔質
Si層12’を除去し、必要に応じて、その表面を平坦
化することにより、再び第1の基板()を形成するた
めの単結晶Si基板11として使用される。貼り合わせ
た基板を分離した後、図1(e)に示す工程では、第2
の基板側(’’+)の表面の多孔質層12’’を選
択的に除去する。これにより、単結晶Si層13/絶縁
層15/単結晶Si基板14の積層構造、すなわち、S
OI構造を有する基板が得られる。
【0028】第2の基板としては、例えば、単結晶Si
基板の他、絶縁性基板(例えば、石英基板)や光透過性
基板(例えば、石英基板)等が好適である。この実施の
形態では、2枚の基板を貼り合せた後にこれを分離する
処理を容易にするために、分離領域に脆弱な構造の多孔
質層12を形成するが、この多孔質層の代わりに、例え
ば微小気泡層を形成してもよい。微小気泡層は、半導体
基板にイオンを注入することにより形成することができ
る。
【0029】この実施の形態においては、図1(d)に
示す工程、すなわち、貼り合わせた2枚の基板(以下、
貼り合わせ基板)を分離する工程において、貼り合せ基
板の分離領域に高圧の液体又は気体(流体)を挟入させ
ることにより多孔質層を破壊して、これにより貼り合せ
基板を2枚の基板に分離する。 [分離装置の原理]まず、本発明の好適な実施の形態に
係る分離装置の原理を説明する。この実施の形態に係る
分離装置は、ウォータージェット法を適用したものであ
る。一般に、ウォータジェット法は、水を高速、高圧の
束状の流れにして対象物に対して噴射して、加工、表面
の塗膜の除去、表面の洗浄等を行う方法である(「ウォ
ータージェット」第1巻1号第4ページ参照)。
【0030】この分離装置は、貼り合わせ基板の多孔質
層(分離領域)に対して、基板の面方向に、高速、高圧
の液体又は気体(流体)を束状の流れにして噴射して、
多孔質層を選択的に崩壊させることにより、多孔質層の
部分で基板を分離するものである。以下では、この束状
の流れを「ジェット」という。また、ジェットを構成す
る液体又は気体(流体)を「ジェット構成媒体」とい
う。ジェット構成媒体としては、水、アルコール等の有
機溶媒、弗酸、硝酸その他の酸、水酸化カリウムその他
のアルカリ、空気、窒素ガス、炭酸ガス、希ガス、エッ
チングガスその他の気体を使用し得る。
【0031】図2は、本発明の好適な実施の形態に係る
分離装置の原理を示す図である。この分離装置は、基板
を支持するための一対の基板保持部22及び23を有す
る。基板保持部22,23には、夫々回転軸24、25
が連結されている。また、基板保持部22,23は、夫
々回転軸26,27を中心として回動可能に支持されて
いる。
【0032】貼り合せ基板21を2枚の基板21a,2
1cに分離するには、まず、図2(a)に示すように、
基板保持部22,23の基板支持面を水平にする。そし
て、一方の基板保持部22の上の所定位置に貼り合せ基
板21を載置し基板支持面に吸着させる。次いで、図2
(b)に示すように、両基板保持部22,23を夫々回
転軸26,27を中心として回動させて対向させ、両基
板保持部22,23により貼り合せ基板21を挟むよう
にして保持する。このとき、両基板保持部22,23の
基板支持面は垂直になる。
【0033】この状態で、噴射ノズル28からジェット
構成媒体(例えば、水)29を噴射させて貼り合せ基板
21の分離領域(多孔質領域)に挟入させると共に回転
軸24,25を中心として貼り合せ基板21を回転させ
る。これにより、貼り合せ基板21は、2枚の基板21
a,21cに分離される。次いで、図2(c)に示すよ
うに、回転軸26,27を中心として、基板保持部2
2,23を夫々の基板支持面が水平になるまで回動させ
る。なお、この動作は、基板保持部22に基板21aを
吸着させ、基板保持部23に基板21cを吸着させて行
う。
【0034】ここで、ジェット構成媒体として、例えば
水等の液体を使用する場合は、回転軸24,25を中心
として基板保持部22,23を夫々高速に回転させるこ
とにより、分離後の各基板21a,21cを乾燥させる
ことができる。回転軸26,27は、夫々、図2(b)
に示す状態、すなわち、両基板保持部22,23により
挟持した状態において、貼り合せ基板21の面を軸方向
に投影した空間(投影空間)30の外部に配置する必要
がある。これは、両基板保持部22,23が互いに干渉
することを避けるためである。ただし、基板保持部22
及び23のいずれか或いは双方を水平方向に移動させる
機構を設ける場合は、基板保持部22,23を投影空間
30内に配置することも可能である。
【0035】上記の分離装置によれば、貼り合せ基板2
1を水平にした状態で分離装置に引き渡し、分離後の基
板21a,21cを水平な状態で分離装置から受け取る
ことができる。このように、基板を水平にした状態で受
け渡しすることを可能にすることにより、基板を下方か
ら支持することが可能になるため、搬送時や受け渡し持
に基板を落下させる危険性が低減される。
【0036】以下、本発明の好適な実施の形態に係る分
離装置の具体的な構成例を挙げる。 [分離装置の第1の構成例]図3乃至図7は、第1の構
成例に係る分離装置の概略構成を示す図である。この分
離装置100は、基板を操作するための一対の基板操作
部150及び160を備える。
【0037】基板操作部150,160は、夫々基板を
支持するための基板保持部108,109を有する。基
板保持部108,109は、基板を吸着する機構として
真空吸着用の溝108a,109aを有し、各溝108
a,109aは、回転軸106,107の中を通る真空
ラインに夫々通じている。この真空ラインは、ロータリ
ー真空継手を介して外部の真空ラインに接続されてい
る。
【0038】処理対象の貼り合せ基板101は、内部に
脆弱な構造部である多孔質層101bを有し、この多孔
質層101bの部分で2つの基板101a,101cに
分離される。貼り合せ基板101を分離する際は、図5
に示すように、2つの基板保持部108a,109aに
より貼り合せ基板101を挟むようにして垂直に支持す
る。
【0039】この分離装置100においては、例えば、
基板101aが図1(d)における第1の基板側
(’)、基板101cが第2の基板側(’’+)
になるようにセットする。基板保持部108は、ベアリ
ング104を介して軸支持部102に回転可能に軸支さ
れた回転軸106の一端に連結され、この回転軸106
の他端は駆動源114に連結されている。この駆動源1
14としては、例えばモータが好適である。分離処理に
際して、貼り合せ基板101は、この駆動源114から
伝達される回転力により回転される。この駆動源114
は、不図示の制御器からの命令に従って、指定された回
転速度で回転軸106を回転させる。
【0040】一方、基板保持部109は、ベアリング1
05を介して軸支持部103に回転可能に軸支された回
転軸107の一端に連結され、この回転軸107の他端
は駆動源115に連結されている。この駆動源115と
しては、例えばモータが好適である。分離処理に際し
て、貼り合せ基板101は、この駆動源115から伝達
される回転力により回転される。この駆動源115は、
不図示の制御器からの命令に従って、回転軸106の回
転と同期させて回転軸107を回転させる。このよう
に、回転軸106及び107を同期して回転させるの
は、貼り合せ基板101がねじられることを防止するた
めである。
【0041】ここで、上記のように、回転軸106,1
07に夫々別個の駆動源を連結してもよいが、1つの駆
動源を設けて、この1つの駆動源が発生する回転力を分
配して回転軸106,107に夫々供給することもでき
る。この場合、回転軸106及び107を同期して回転
させることが容易になる。また、回転軸106及び10
7のうち、いずれか一方のみを駆動する構成を採用する
こともできる。例えば、回転軸106を駆動する駆動源
114のみを設けた場合、貼り合せ基板101が分離さ
れる前の状態においては、回転軸106、基板保持部1
08、貼り合せ基板101、基板保持部109及び回転
軸107は、一体化して回転する。そして、貼り合わせ
基板101が2枚の基板に分離されることにより、回転
軸107側の各部は静止することになる。
【0042】回転軸107側の軸支持部103の内部に
は、貼り合せ基板101を押圧するためのバネ111が
設けられている。したがって、貼り合わせ基板101
は、バネ111により、基板101aを基板101cに
押し付ける方向(x軸の負の方向)に力を受ける。その
結果、噴射ノズル110からのジェットにより貼り合わ
せ基板101が2枚の基板101a,101cに分離さ
れた後において、2枚の基板101a,101cが基板
保持部109,108に真空吸着されていない場合であ
っても、両基板101a,101cが落下することはな
い。
【0043】この実施の形態では、バネ111が基板1
01aを基板101cに押し付ける方向(x軸の負の方
向)に力を加えているが、例えばバネの配置位置を変更
することにより、基板101aを基板101cから引き
離す方向に(x軸の正の方向)に力を加えてもよい。こ
の場合、貼り合わせ基板101が噴射ノズル110から
のジェットにより2枚の基板101a,101cに物理
的に分離された場合、基板101aが基板101cから
引き離されることになる。
【0044】この分離装置100は、基板保持部10
8,109間の間隔を調整するための調整機構を備え
る。以下に該調整機構の具体例を挙げる。図8は、調整
機構の第1の構成例を示す図である。図8に示す調整機
構は、エアシリンダ122を用いた調整機構である。エ
アシリンダ122は、軸支持部103に固定されてお
り、そのピストンロッド121を収容(駆動)すること
により駆動源(例えば、モータ)115を引っ張り、一
方、ピストンロッド121の駆動を解除することによ
り、バネ111の力を回転軸107に作用させて基板を
押圧することができる。
【0045】図9は、調整機構の第2の構成例を示す図
である。図9に示す構成例は、偏心カム131及びモー
タを用いた調整機構である。偏心カム131は不図示の
モータに連結されており、駆動源115の後端に連結さ
れた駆動板132を摺動させることにより基板保持部1
08,109間の間隔を調整する。回転軸107には、
バネ111により、基板を押圧する方向に力が作用して
いる。したがって、貼り合せ基板101を保持し、それ
を2枚の基板に分離する際には、図9に示すように、偏
心カム131による駆動板132の拘束を解除する向
き、すなわち、偏心カム131と駆動板132との間に
間隙が生る向きに偏心カム131を回動させることによ
り、バネ111による押圧力を貼り合せ基板101に作
用させることができる。
【0046】なお、バネ111の代わりに、貼り合せ基
板101を引っ張る方向に作用するバネを設けた場合に
おいても、基板保持部108,109間の間隔を調整す
る調整機構を設ける必要がある。この場合の調整機構
は、貼り合せ基板101を基板保持部109の基板支持
面に吸着させるために、基板保持部109を押し出して
貼り合せ基板101に接触させる際に使用される。
【0047】この分離装置100は、回転軸112,1
13を回動させることにより基板操作部150,160
を回動させる駆動源(例えば、モータ)151,161
を備える。この駆動源151,161は、例えば、分離
装置100の本体のフレームに固定されている。この分
離装置100は、図3に示すように、駆動源151,1
61により夫々基板操作部150,160を回転軸11
2,113を中心として回動させて、基板保持部10
8,109の基板支持面を水平にしたり、垂直にしたり
することができる。
【0048】なお、基板操作部150,160の双方に
駆動源を設ける代わりに、1つの駆動源を設けて、この
駆動源の出力を分配して、各基板操作部150,160
を駆動してもよい。この分離装置100では、基板保持
部108,109で貼り合せ基板101を挟持した状態
(垂直に支持した状態)において、貼り合せ基板101
をその軸方向に投影した空間(投影空間)の外部に回転
軸112,113を配置している。また、回転軸11
2,113は、基板保持部108,109の基板支持面
に平行な方向(y軸方向)に配置されている。したがっ
て、基板操作部150,160は互いに干渉することな
く動作し、そのため貼り合せ基板101又は分離後の基
板101a及び101cに損傷を与えることがない。
【0049】ここで、基板保持部109を軸支持部10
3側に退出させることができる距離を大きくすれば、上
記投影空間内に回転軸112,113を配置した場合に
おいても、基板操作部150,160が互いに干渉する
ことを避けることができる。以下、この分離装置100
による貼り合せ基板の分離処理の一連の手順を説明す
る。
【0050】まず、図3に示すように、基板保持部10
8,109の基板支持面が夫々水平になるように、基板
操作部150,160を駆動源151,161により駆
動する。また、例えば図8又は図9に示す調整機構によ
り、図3に示すように、基板保持部109を軸支持部1
03に収容させる。この状態で、一方の基板保持部10
8上に貼り合せ基板101を載置して、溝108a内を
減圧することにより、その基板支持面に貼り合せ基板1
01を吸着させる。ここで、貼り合せ基板101は、そ
の中心が基板保持部108の中心に一致するようにして
基板保持部108上に載置することが好ましい。
【0051】次いで、図4に示すように、基板保持部1
08,109の基板支持面が夫々垂直になるように、基
板操作部150,160を駆動源151,161により
回動させる。次いで、図5に示すように、バネ111の
作用により基板保持部109を軸支持部103から押し
出すことにより、基板保持部109により貼り合せ基板
101を押圧する。この動作は、図8又は図9に示す構
成例を採用する場合、エアシリンダ122又は偏心カム
131による回転軸107の拘束を解除することにより
行うことができる。
【0052】この状態で、貼り合せ基板101を基板保
持部108,109の双方で真空吸着してもよいし、い
ずれか一方でのみ真空吸着してもよい。また、バネ11
1による押圧力が十分であれば、真空吸着することな
く、押圧力のみにより貼り合せ基板101を保持するこ
とも可能である。次いで、駆動源114及び115を同
期して動作させて、これにより貼り合せ基板101を回
転させる。そして、不図示の高圧ポンプよりジェット構
成媒体(例えば、水)を圧縮して噴射ノズル110に送
り込み、貼り合せ基板101の分離領域である多孔質層
101bに対して、例えば鉛直方向にジェットを挟入さ
せる。このように、貼り合せ基板101を回転させなが
ら多孔質層101bにジェットを挟入することにより、
貼り合せ基板101は、2枚の基板101a,101c
に分離される。
【0053】貼り合せ基板101が物理的に2枚の基板
に分離された後、図6に示すように、例えば図8又は図
9に示す調整機構により、基板保持部109を軸支持部
103側に退出させる。これにより、物理的に2枚に分
離された基板101a,101cは、空間的に引き離さ
れる。ここで、貼り合せ基板101の分離の際に基板1
01a,101cを夫々基板保持部109,108に吸
着しない場合には、基板保持部109を軸支持部103
側に退出させる前に基板101a,101cを夫々基板
保持部109,108に吸着させる必要がある。
【0054】次いで、図7に示すように、駆動源15
1,161により基板操作部150,160を夫々回転
軸112,113を中心として回動させて、基板保持部
108,109の基板支持面を水平にする。これによ
り、両基板101a,101cは水平に支持される。こ
こで、ジェット構成媒体として液体を採用して分離処理
を実行する場合には、分離された両基板101a,10
1cにはジェット構成媒体が残存している。そこで、基
板保持部108,109を夫々駆動源114,115に
より高速に回転させることにより、各基板108,10
9に付着したジェット構成媒体を除去して各基板を乾燥
させることが好ましい(スピン乾燥)。ここで、スピン
乾燥の際には、2つの基板操作部150,160間に、
飛散するジェット構成媒体を遮蔽するための遮蔽板を配
置することが好ましい。
【0055】なお、基板101a,101cを他の乾燥
装置に移して、該他の乾燥装置により乾燥させてもよ
い。いずれか一方の基板を廃棄する場合には、廃棄する
基板は、必ずしも乾燥させる必要はない。上記のよう
に、この分離装置100では、貼り合せ基板を垂直に保
持して分離処理を実行する。この1つの理由は、ジェッ
トの噴射方向を鉛直方向にしない場合、ジェットの軌跡
が重力により下方に曲がり、ジェットを貼り合せ基板の
所望の位置(分離領域)に挟入させることが困難である
という点にある。もう1つの理由は、貼り合せ基板の分
離面(多孔質層)をジェットの方向と平行にすることに
より該分離面にジェットを効率的に作用させ、分離処理
を効率化することができる点にある。
【0056】この分離装置100によれば、基板操作部
150,160を設けることにより、貼り合せ基板10
1を垂直に保持して分離処理を実行することができる一
方、貼り合せ基板を水平にして該分離装置100に引き
渡し、分離された各基板を水平な状態で受け取ることが
可能になる。したがって、基板の受け渡しの際に、基板
を下方から支持することができるため、基板を落下させ
る危険性を低減することができる。一方、貼り合せ基板
を垂直にして分離装置に引き渡さなければならない機構
や分離後の基板を垂直な状態で受け取らなければならな
い機構を採用した場合、基板を落下させる危険性がある
と言える。
【0057】また、この分離装置によれば、基板保持部
108,109の基板支持面を水平にした状態におい
て、基板支持面上に広い空間を確保することができるた
め、基板の引き渡し又は受け取りが容易になる。 [分離装置の第2の構成例]この構成例は、第1の構成
例に係る分離装置100を組み込んだ自動分離装置に係
り、カセットに収容された貼り合せ基板を取り出して分
離装置100に引き渡し、該分離装置100において貼
り合せ基板101を2枚の基板に分離し、この分離され
た各基板を他のカセットに収容する一連の動作を自動で
実行する。
【0058】図10乃至図13は、第2の構成例に係る
自動分離装置の概略的な構成を示す図である。より具体
的には、図10は、貼り合せ基板101を分離装置10
0にセットする様子を模式的に示す平面図、図11は、
図10を側方から見た図、図12は、貼り合せ基板を分
離する際の状態を模式的に示す平面図、図13は、図1
2を側方から見た図である。
【0059】この構成例に係る自動分離装置は、第1の
構成例に係る分離装置100と、貼り合せ基板及び分離
後の各基板を搬送する搬送装置500とを備える。分離
装置100は、チャンバ400内に配置し、チャンバ4
00と搬送装置500との間にシャッタ503を設ける
ことが好ましい。そして、貼り合せ基板101を分離装
置100にセットする際及び分離された各基板を取り出
す際はシャッタ503を開き、分離処理の際はシャッタ
503を閉じることが好ましい。これにより、分離処理
の際に、ジェット構成媒体(例えば、水)がチャンバ4
00の外部に飛散することを防止することができる。
【0060】搬送装置500は、貼り合せ基板101及
び分離後の各基板を搬送ロボット501と、貼り合せ基
板101を基板保持部108に対して位置合せするため
の位置合せ装置507とを有する。分離処理を実行する
際には、1又は複数枚の貼り合せ基板101を収容した
カセット504と、分離後の基板101a,101cを
収容するための空のカセット505及び506とを搬送
装置500内の所定の位置に載置する。この際、カセッ
ト504は、貼り合せ基板が水平になるようにして、そ
の開口部を搬送ロボット501に向けて載置する。ま
た、カセット505,506は、分離後の各基板を水平
な状態で収容可能なようにして、その開口部を搬送ロボ
ット501に向けて載置する。
【0061】以下、この自動分離装置における分離処理
の手順を説明する。まず、オペレータは、貼り合せ基板
101が収容されたカセット504、空のカセット50
5及び506を搬送装置500内の所定の位置に載置す
る。そして、不図示の制御パネルを介してオペレータよ
り分離処理の開始が指示されると、この自動分離装置
は、以下の一連の処理を開始する。
【0062】まず、分離装置100は、図10及び図1
1に示すように、各基板支持面が水平になるように、基
板操作部150,160を回動させる。次いで、搬送ロ
ボット501は、吸着機構を有するロボットハンド50
2により、カセット504内の該当する貼り合せ基板1
01の下部に差し込み、その下部を吸着して貼り合せ基
板101を取り出す。
【0063】次いで、搬送ロボット501は、吸着した
貼り合せ基板101を位置合せ装置507の支持台上に
載置し、吸着を解除する。位置合せ装置507は、対向
する2つのガイド部材により、貼り合せ基板101の中
心位置を基準位置に合せる。次いで、搬送ロボット50
1は、位置合せ装置507の支持台上の貼り合せ基板1
01の下部を吸着して保持し、ロボットハンド502を
分離装置100の基板保持部108に向かって伸ばし
て、図10及び図11に示すように、基板保持部108
上の所定位置に貼り合せ基板101をセットする。この
ように、位置合せ装置507を設けることにより、貼り
合せ基板101を基板保持部108に対して位置合せす
ることができる。
【0064】なお、搬送ロボット501が貼り合せ基板
101を基板保持部108上にセットする際、シャッタ
503は開放される。位置合せ装置507により1枚毎
に貼り合せ基板101の位置合せを行うことにより、基
板保持部108上の正確な位置に各貼り合せ基板101
をセットすることができる。これにより、貼り合せ基板
101の中心を回転軸106の中心軸に一致させること
ができるため、貼り合せ基板101を回転させながら分
離する際に、噴射ノズル110と貼り合せ基板101の
外周との距離が一定に維持される。したがって、貼り合
せ基板101の全周にわたってジェットを一様に作用さ
せることができる。
【0065】基板保持部108への貼り合せ基板101
のセットが完了すると、搬送ロボット501は、そのロ
ボットハンド502を収容し、その後、シャッタ503
が閉じられる。一方、分離装置100は、基板操作部1
50,160を夫々駆動源151,161により回動さ
せて、図12及び図13に示すように、貼り合せ基板1
01を垂直にし、基板保持部108,109により貼り
合せ基板101を挟持すると共に真空吸着する。
【0066】次いで、分離装置100は分離処理を実行
する。すなわち、分離装置100は、駆動源114,1
15’により貼り合せ基板101を回転させると共に、
噴射ノズル110によりジェットを噴射させて貼り合せ
基板101の分離領域(多孔質領域101b)に挟入さ
せる。この分離処理により、貼り合せ基板101は、2
枚の基板101a,101cに分離される。なお、駆動
源115’には、前述の駆動源115の他、図8又は図
9に示す調整機構が含まれる。
【0067】貼り合せ基板101が2枚の基板101
a,101cに分離された後、分離装置100は、前述
の調整機構により2枚の基板101a,101cを引き
離した後、駆動源151,161により基板操作部15
0,160を回動させて、基板保持部108,109の
基板支持面を水平にする。次いで、基板保持部108,
109を夫々駆動源114,115’により高速に回転
させることにより、分離後の各基板に付着しているジェ
ット構成媒体を除去する(スピン乾燥)。
【0068】次いで、シャッタ503を開放し、搬送ロ
ボット501は、基板保持部108上の基板101cの
下方にロボットハンド502を伸ばし、この基板101
cの下方の面を吸着して保持し、カセット505内に収
容する。同様にして、搬送ロボット501は、基板保持
部109上の基板101aの下方にロボットハンド50
2を伸ばし、この基板101aの下方の面を吸着して保
持し、カセット506内に収容する。
【0069】以上の処理により、1枚の貼り合せ基板の
分離処理が完了する。この自動分離装置は、以上の処理
を未処理の貼り合せ基板について繰り返すことにより、
カセット504内の全貼り合せ基板を分離することがで
きる。この自動分離装置によれば、貼り合せ基板を収容
したカセットと、空の2つのカセットを準備して搬送装
置500にセットして、分離処理の実行を指示すること
により、自動的に分離処理が実行され、2つの回収用の
カセットに分離し乾燥された2種類の基板が分類して収
容される。
【0070】以上のように、分離処理を自動で実行させ
る場合においても、搬送装置と分離装置との間で基板を
水平な状態で受け渡しできる構成の利益は大きい。この
利益は、搬送装置と分離装置との間で基板を垂直な状態
で受け渡しする場合を考えると理解し易い。この場合、
搬送ロボットは、基板を正確に垂直にして基板保持部に
引き渡さないと、基板保持部により貼り合せ基板の吸着
を確実に行うことが困難であり、場合によっては、貼り
合せ基板を落下させることになる。また、分離された基
板を搬送ロボットが受け取る時も同様であり、ロボット
ハンドの基板保持面と基板とを正確に平行にしないと、
ロボットハンドへの基板の吸着を確実に行うことが困難
である。
【0071】[分離装置の適用例]以下、上記の分離装
置の適用例として、図1を参照しながらSOI基板の製
造方法を説明する。単結晶Si基板11として、厚さ6
25[μm]、直径5[inch]、比抵抗0.01
[Ω・cm]のP型又はN型の(100)単結晶Si基
板を準備した。この単結晶Si基板11をHF溶液に浸
漬して陽極化成を施して、厚さ12[μm]の多孔質層
12を形成した(図1(a)参照)。陽極化成の条件は
次の通りである。
【0072】電流密度 :7[mA/cm2] 陽極化成溶液:HF:H2O:C25OH=1:1:1 処理時間 :11[min] 次いで、この基板を酸素雰囲気中で400[℃]に加熱
し、1時間にわたって酸化させた。この処理により多孔
質Si層12の孔の内壁は熱酸化膜で覆われた。次い
で、多孔質Si層12上にCVD法により0.3μm厚
の単結晶Si層13をエピタキシャル成長させた。この
エピタキシャル成長の条件は次の通りである。
【0073】ソースガス :SiH4 キャリアガス:H2 温度 :850[℃] 圧力 :1×10-2[torr] 成長速度 :3.3[nm/sec] 更に、この単結晶Si層(エピタキシャルSi層)13
上に0.2μmのSiO2層15を形成した(図1
(b)参照)。そして、単結晶Si基板14を別途準備
し、SiO2層15の表面と単結晶Si基板14とを室
温で密着させた後に温度1100[℃]で1時間の熱処
理を施し、2枚の基板を貼り合わせた(図1(c)参
照)。
【0074】この貼り合わせ基板をカセット504に収
容し、上記の第2の構成例に係る自動分離装置の搬送装
置500にセットし、分離処理を実行させた(図1
(d)参照)。この際、ジェット構成媒体として純水を
使用し、ジェットの径を0.2[mm]、噴射する水の
圧力を350[Kgf/cm2]とした。また、噴射ノ
ズルの位置を貼り合わせ面の直上に固定して分離処理を
行った。また、貼り合わせ基板は約8[rpm]の速度
で回転させた。
【0075】貼り合わせ基板のほとんどは、略5回転し
た時点で完全に分離されるが、基板間のばらつきを考慮
して、約2分間、貼り合せ基板を回転させながらジェッ
トを挟入させるよう自動分離装置を設定した。バネ11
1の作用により、貼り合せ基板が2枚の基板に分離され
た後においても該2枚の基板は密着し続ける。貼り合せ
基板の分離処理を開始した後、所定時間の経過後、一方
の基板保持部109が軸支持部103側に後退し、これ
により、物理的に分離された2枚の基板は空間的に引き
離された。各基板には、傷、割れ、欠損がなかった。
【0076】次いで、分離されカセット505に夫々収
納された基板(''+)を取り出して、表面の多孔質
Si層をHF/H22/H2O系のエッチング液で選択
的にエッチングした。単結晶Siのエッチング速度は極
めて低いため、多孔質Si層の下地となっている単結晶
Si基板がエッチングされる量は、実用上無視すること
ができる。このエッチング処理により、SiO2膜15
上に約0.2μmの厚さの単結晶Si層13を有するS
OI基板を形成することができた(図1(e)参照)。
【0077】完成したSOI基板の表面、すなわち、単
結晶Si層15の表面には不良がないことが確認され
た。また、透過型電子顕微鏡により、単結晶Si層15
の断面を観察した結果、エピタキシャル成長以後の工程
で結晶欠陥等が増加しておらず、良好な結晶性が維持さ
れていることが確認された。なお、単結晶Si層(エピ
タキシャル層)13側の表面にSiO2膜を形成する代
わりに、1)単結晶Si層13側の表面にSiO2膜を
形成せずに、別途用意した単結晶Si基板側にSiO2
膜を形成した場合、2)単結晶Si層13側の表面にS
iO2膜を形成すると共に、別途用意した単結晶Si基
板側にもSiO2膜を形成した場合、のいずれにおいて
も、同様に良好なSOI基板を形成することができた。
【0078】多孔質Si層を形成した基板(単結晶Si
基板11)に関しては、表面の多孔質Si層を除去し、
表面を平坦化することにより、再度、第1の基板又は第
2の基板として利用することができた。以上、本発明の
好適な実施の形態として、SOI基板の製造に好適な基
板の分離装置及び分離方法について説明したが、本発明
に係る分離装置及び分離方法は、他の部材を分離或いは
切断する場合にも使用できる。分離する対象となる部材
は、例えば多孔質層のように、脆弱な分離領域を有する
ことが好ましい。
【0079】以上、特定の実施の形態を挙げて特徴的な
技術的思想を説明したが、本発明は、これらの実施の形
態に記載された事項によって限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内におい
て様々な変形をなし得る。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、基板等の部材
を落下させる危険性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るSOI基板の
製造方法を工程順に説明する図である。
【図2】本発明の好適な実施の形態に係る分離装置の原
理を示す図である。
【図3】第1の構成例に係る分離装置の概略構成を示す
図である。
【図4】第1の構成例に係る分離装置の概略構成を示す
図である。
【図5】第1の構成例に係る分離装置の概略構成を示す
図である。
【図6】第1の構成例に係る分離装置の概略構成を示す
図である。
【図7】第1の構成例に係る分離装置の概略構成を示す
図である。
【図8】第1の構成例に係る基板保持部間の間隔の調整
機構を示す図である。
【図9】第2の構成例に係る基板保持部間の間隔の調整
機構を示す図である。
【図10】第2の構成に係る自動分離装置の概略構成を
示す図である。
【図11】第2の構成に係る自動分離装置の概略構成を
示す図である。
【図12】第2の構成に係る自動分離装置の概略構成を
示す図である。
【図13】第2の構成に係る自動分離装置の概略構成を
示す図である。
【符号の説明】
11 単結晶Si基板 12,12’,12’’ 多孔質Si層 13 非多孔質単結晶Si層 14 単結晶Si基板 15 絶縁層 21 貼り合わせ基板 21a、21c 基板 22,23 基板保持部 24,25 回転軸 26,27 回転軸 28 噴射ノズル 29 ジェット構成媒体 30 投影空間 100 分離装置 101 貼り合せ基板 102,103 軸支持部 104,105 ベアリング 106,107 回転軸 108,109 基板保持部 110 噴射ノズル 111 バネ 112,113 回転軸 114,115,115’ 駆動源 150,160 基板操作部 400 チャンバ 500 搬送装置 501 搬送ロボット 502 ロボットハンド 503 シャッタ 504〜506 カセット 507 位置合せ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米原 隆夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 都川 歳一 神奈川県横浜市栄区笠間町1000番地1 株 式会社芝浦製作所内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材を分離する分離装置であって、 部材の主表面の方向を変更する操作手段と、 束状の流体を利用して部材を分離する分離手段と、 を備え、前記操作手段は、部材をその主表面の方向が第
    1の方向に一致するように操作する機能と、該主表面の
    方向が第2の方向に一致するように操作する機能とを有
    することを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 前記操作手段は、その主表面の方向が前
    記第1の方向に一致する部材を受け取り、該主表面の方
    向を前記第2の方向に一致させると共に該部材を前記分
    離手段が処理可能な位置に移動させる他、前記分離手段
    により分離された各部材の少なくとも1つの部材の主表
    面の方向を前記第1の方向に一致させることを特徴とす
    る請求項1に記載の分離装置。
  3. 【請求項3】 前記操作手段は、その主表面の方向が前
    記第1の方向に一致する部材を受け取り、該主表面の方
    向を前記第2の方向に一致させると共に該部材を前記分
    離手段が処理可能な位置に移動させる他、前記分離手段
    により分離された各部材の主表面の方向を夫々前記第1
    の方向に一致させることを特徴とする請求項1に記載の
    分離装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の方向と前記第2の方向とが略
    直交することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の分離装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の方向は、部材の主表面が略水
    平になる方向であることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれか1項に記載の分離装置。
  6. 【請求項6】 処理対象の部材は板状部材であり、前記
    分離手段は、該板状部材を面方向に切断して2枚の板状
    部材に分離することを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれか1項に記載の分離装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の方向は、板状部材の主表面が
    略垂直になる方向であり、前記分離手段は、板状部材に
    向かって流体を鉛直方向に噴射して該板状部材を2枚の
    板状部材に分離することを特徴とする請求項6に記載の
    分離装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の方向は、板状部材の主表面が
    略水平になる方向であることを特徴とする請求項7に記
    載の分離装置。
  9. 【請求項9】 前記操作手段は、前記分離手段により板
    状部材を分離する際に該板状部材を両面から挟むように
    して保持する一対の保持手段を有することを特徴とする
    請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の分離装
    置。
  10. 【請求項10】 前記保持手段は、板状部材を吸着する
    吸着手段を有することを特徴とする請求項9に記載の分
    離装置。
  11. 【請求項11】 前記操作手段は、前記吸着手段の吸着
    面に平行な軸を中心として前記一対の保持手段のうち少
    なくとも一方を回動させる回動手段を有し、該回動手段
    により板状部材の主表面の方向を変更することを特徴と
    する請求項10に記載の分離装置。
  12. 【請求項12】 前記操作手段は、前記吸着手段の吸着
    面に平行な軸を中心として前記一対の保持手段を夫々回
    動させる回動手段を有し、該回動手段により板状部材の
    主表面の方向を変更することを特徴とする請求項10に
    記載の分離装置。
  13. 【請求項13】 前記保持手段を回動させる際の中心と
    なる軸は、前記一対の保持手段が互いに干渉しない位置
    に配置されていることを特徴とする請求項11又は請求
    項12に記載の分離装置。
  14. 【請求項14】 部材をその主表面に直交する軸を中心
    として回転させる回転手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の分離
    装置。
  15. 【請求項15】 前記回転手段は、前記分離手段により
    部材を分離する際に該部材を回転させる手段を有するこ
    とを特徴とする請求項14に記載の分離装置。
  16. 【請求項16】 前記分離手段は束状の液体を利用して
    部材を分離し、前記回転手段は、前記分離手段により分
    離された各部材の少なくとも1つの部材を回転させて、
    これにより該部材に付着している液体を除去する手段を
    有することを特徴とする請求項14又は請求項15に記
    載の分離装置。
  17. 【請求項17】 前記一対の保持手段の少なくとも一方
    をその保持面に直交する軸を中心として回転させる回転
    手段を更に備えることを特徴とする請求項9乃至請求項
    13のいずれか1項に記載の分離装置。
  18. 【請求項18】 前記回転手段は、前記分離手段により
    部材を分離する際に前記保持手段を回転させることを特
    徴とする請求項17に記載の分離装置。
  19. 【請求項19】 前記分離手段は束状の液体を利用して
    部材を分離し、前記回転手段は、前記分離手段により部
    材を分離した後に、前記保持手段を回転させて、これに
    より該保持手段によって保持された部材に付着している
    液体を除去することを特徴とする請求項17又は請求項
    18に記載の分離装置。
  20. 【請求項20】 装置を被うチャンバを更に備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれか1項に
    記載の分離装置。
  21. 【請求項21】 前記チャンバは、開閉可能なシャッタ
    を有することを特徴とする請求項20に記載の分離装
    置。
  22. 【請求項22】 処理対象の部材を前記操作手段に引き
    渡す他、分離された部材を前記操作手段から受け取るた
    めの搬送手段を更に備え、前記搬送手段は前記チャンバ
    の外部に配置され、前記シャッタを開放した状態で、前
    記操作手段との間で部材の引き渡し及び受け取りを行う
    ことを特徴とする請求項21に記載の分離装置。
  23. 【請求項23】 少なくとも前記分離手段により部材を
    分離する際には、前記シャッタを閉じることを特徴とす
    る請求項21又は請求項22に記載の分離装置。
  24. 【請求項24】 処理対象の部材を前記操作手段に対し
    て位置合せする位置合せ手段を更に備えることを特徴と
    する請求項22又は請求項23に記載の分離装置。
  25. 【請求項25】 分離対象の部材は、分離用の層として
    脆弱な層を有し、該脆弱な層は該部材の主表面に略平行
    な層であることを特徴とする請求項1乃至請求項24の
    いずれか1項に記載の分離装置。
  26. 【請求項26】 部材を処理する処理装置であって、 部材の主表面の方向を変更する操作手段と、 部材をその主表面に直交する軸を中心として回転させる
    回転手段と、 前記回転手段により部材を回転させた状態で該部材を処
    理する処理手段と、 を備え、前記操作手段は、その主表面の方向が前記第1
    の方向に一致する部材を受け取り、該主表面の方向を前
    記第2の方向に一致させると共に該部材を前記処理手段
    が処理可能な位置に移動させる他、前記処理手段により
    処理された部材の主表面の方向を前記第1の方向に一致
    させることを特徴とするとする処理装置。
  27. 【請求項27】 前記第1の方向と前記第2の方向とが
    略直交することを特徴とする請求項26に記載の処理装
    置。
  28. 【請求項28】 前記第1の方向は、部材の主表面が略
    水平になる方向であることを特徴とする請求項26又は
    請求項27に記載の処理装置。
  29. 【請求項29】 前記処理手段は液体により部材を処理
    し、前記回転手段は、前記処理手段により部材が処理さ
    れた後に、該部材を回転させて、これにより該部材に付
    着している液体を除去することを特徴とする請求項26
    乃至請求項28のいずれか1項に記載の処理装置。
  30. 【請求項30】 部材を処理する処理装置であって、 部材を保持する保持手段と、 前記保持手段の保持面の方向を変更する操作手段と、 前記保持手段によって保持された部材を処理する処理手
    段と、 前記処理手段により部材を処理する際及び/又は処理の
    終了後に、前記保持面に直交する軸を中心として、該部
    材を保持している前記保持手段を回転させる回転手段
    と、 を備え、前記操作手段は、前記保持手段が処理対象の部
    材を受け取る際は前記保持手段の保持面の方向を第1の
    方向に一致させ、前記保持手段が該部材を受け取って保
    持した後に、前記保持手段の保持面の方向を第2の方向
    に一致させると共に前記処理手段が該部材を処理可能な
    位置に前記保持手段を移動させ、前記処理手段による処
    理が完了した後に、前記保持手段の保持面の方向を前記
    第1の方向に一致させることを特徴とする処理装置。
  31. 【請求項31】 前記第1の方向と前記第2の方向とが
    略直交することを特徴とする請求項30に記載の処理装
    置。
  32. 【請求項32】 前記第1の方向は、部材の主表面が略
    水平になる方向であることを特徴とする請求項30又は
    請求項31に記載の処理装置。
  33. 【請求項33】 前記処理手段は液体により部材を処理
    し、前記回転手段は、前記処理手段により部材が処理さ
    れた後、該部材を回転させて、これにより該部材に付着
    している液体を除去することを特徴とする請求項30乃
    至請求項32のいずれか1項に記載の処理装置。
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