JPH11288544A

JPH11288544A - ディスクチェンジャ

Info

Publication number: JPH11288544A
Application number: JP10571598A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Sakamoto; 一夫坂本
Original assignee: Nippon Columbia Co Ltd
Current assignee: Nippon Columbia Co Ltd
Priority date: 1998-04-01
Filing date: 1998-04-01
Publication date: 1999-10-19

Abstract

(57)【要約】【課題】ディスクチェンジャにおいて、複数のディスク
を収納するディスクラックは、振動等によりロックが外
れて本体を破損する。【解決手段】ロックピンを備えディスクを複数枚収納可
能なディスクラックと、ディスクラックを移動可能に支
持するスライド部と、本体に回動可能に設けられ係止部
が形成された防塵ドアと、本体に固定されスライド部が
配置されたボトムベースと、ボトムベースに回転可能に
支持されロックピンと係合してディスクラックの移動を
ロックする凹部及び係止部により回転が係止される折片
部とを備えた回転アームと、ディスクラックの移動のロ
ックを解除するイジェクトボタンと、ボトムベースに移
動可能に支持されイジェクトボタンに伴って移動して凹
部に係合しているロックピンを解除させるスライドプレ
ートとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のディスクを
収納するディスクチェンジャに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数のディスクを本体に収納し、
その中からディスクを選択して記録又は再生することが
可能なディスクチェンジャには、数十枚のディスクを縦
列させて収納するディスクチェンジャがあり、例えば、
特開平４−３０２８５１号公報に開示されているディス
クオートチェンジャプレーヤ等がある。

【０００３】図１１は、従来のディスクオートチェンジ
ャプレーヤにおけるディスクカートリッジのロック・イ
ジェクト機構の概略構成を示す模式図である。図１１
（ａ）において、ディスク４４を収納したカートリッジ
４５をカートリッジ装着部４６に挿入（矢印Ｃの方向）
すると、図１１（ｂ）に示すように、カートリッジ４５
によりイジェクトレバー４７が押圧されて、テンション
スプリング４８に反抗して回転する。そして、ロックピ
ン４９が、ロックレバー５０のトーションスプリング５
１の弾性的揺動により係合部５２に係合し、カートリッ
ジ４５がカートリッジ装着部４６にロック保持される。
また、図１１（ｃ）に示すように、操作レバー５３を押
圧すると、カートリッジ４５がロックレバー５０から解
除され、イジェクトレバー４７により押し出される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たディスクオートチェンジャプレーヤでは、輸送時の振
動等によりロックピン４９がカートリッジ４５の係合部
５２からはずれ、カートリッジ４５本体が破損すること
がある。また、トーションスプリング５１を硬いものと
し、ロックレバー５０を外れにくくした場合、カートリ
ッジ４５の出し入れ時のロックレバー５０の回転が硬く
なり、操作感を損なうという欠点がある。さらに、輸送
用の梱包箱に緩衝材を大量に入れて振動を吸収するよう
にした場合、梱包箱の大型化やコストの上昇が問題とな
る。

【０００５】したがって、本発明は、簡単な構成によ
り、複数のディスクを収納するディスクラックを、振動
等によりロックが外れないように確実にロックすること
ができるディスクチェンジャを提供することを目的とし
ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため請求項１記載の
本発明は、本体に複数枚のディスクを収納して記録又は
再生を行うことができるディスクチェンジャにおいて、
ロックピンを備えディスクを複数枚収納可能なディスク
ラックと、ディスクラックを移動可能に支持するスライ
ド部と、本体に回動可能に設けられ係止部が形成された
防塵ドアと、本体に固定されスライド部が配置されたボ
トムベースと、ボトムベースに回転可能に支持されロッ
クピンと係合してディスクラックの移動をロックする凹
部及び係止部により回転が係止される折片部とを備えた
回転アームと、ディスクラックの移動のロックを解除す
るイジェクトボタンと、ボトムベースに移動可能に支持
されイジェクトボタンに伴って移動して凹部に係合して
いるロックピンを解除させるスライドプレートとを備え
たことを特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のディスクチェン
ジャの一実施例の概略構成を示す透過斜視図である。図
２は、本実施例のディスクチェンジャの外観を示す模式
図である。図１に示すように、ディスクチェンジャ１に
は、ディスク２を複数枚収納可能なディスクラック３
と、ディスク２の記録又は再生を行うドライブユニット
４と、ディスクラック３からディスク２を取り出し、ド
ライブユニット４に載置するためのトランスポートメカ
５と、トランスポートメカ５をディスクラック３からデ
ィスク２を取り出す位置に移動するシャフト６及び駆動
機構（図示せず）とを備えている。また、本体７には、
図２に示すように、ディスク２の記録動作又は再生動作
等を指示するためのボタン８を備えたフロントパネル９
が設けられている。

【０００８】図２に示すように、ディスクラック３のス
リット３ａにディスク２が挿入され、ディスクラック３
は、図１に示すように、本体７に収納され固定される。
本体７のフロントパネル９には、ディスクラック３の収
納口に防塵ドア１０が設けられている。図１に示すよう
に、本体７にディスクラック３が収納され、ディスクラ
ック３から記録又は再生を目的とするディスク２が選択
されると、駆動機構（図示せず）によりトランスポート
メカ５がシャフト６上を移動し、目的とするディスク２
をディスクラック３から取り出してドライブユニット４
に搬送して装着する。ドライブユニット４は、そのディ
スク２の記録又は再生を行う。

【０００９】図３は、本実施例のディスチェンジャにお
けるディスクラックの概略構成を示す分解構成斜視図で
ある。図３に示すように、ディスクラック３は、ディス
ク２を一定間隔に複数枚収納するスリット３ａと、側面
に形成されたフック部１１、穴部１２とを備えている。
また、ディスクラック３には、フロントプレートピン１
３を備えたフロントプレート１４が固定され、フロント
プレート１４にはガイドプレート１５が取り付けられて
いる。フロントプレートピン１３は、ディスクラック３
を本体７に収納したときに、ディスクラック３の移動を
ロックするロックピンである。また、ディスクラック３
には、２本のリヤプレートピン１６を備えたリヤプレー
ト１７が固定されている。

【００１０】図４は、本実施例のディスクチェンジャに
おけるディスクラックの固定機構の概略構成を示す分解
構成斜視図である。図５は、本実施例のディスクチェン
ジャにおけるフロントパネルの外観を示す斜視図であ
る。図４において、ディスクラック３の固定機構は、ス
ライド部とラックストッパ部とを備えている。スライド
部は、ボトムベース１８に固定された下段レール１９
と、各レール間に配置された複数のボール２０により移
動可能な中段レール２１及び上段レール２２と、上段レ
ール２２に固定されたホルダ２３とを備えている。ホル
ダ２３には、突起片２４、突起部２５、ネジ穴２６とが
形成され、ガイドレール２７が固定され、図３に示すデ
ィスクラック３にネジ（後述する）により固定される。
また、ホルダ２３は、ボトムベース１８に回転自在に支
持されたローラ２９により支持され、上段レール２２に
固定される。

【００１１】また、ラックストッパ部は、図４に示すよ
うに、ボトムベース１８に回転可能に支持され、傾斜部
３０、凹部３１、折片部３２を備えた回転アーム３３
と、ボトムベース１８に移動可能に支持され、図５に示
すフロントパネル９のイジェクトボタン４０に連動する
スライドプレート３４と、ボトムベース１８に固定され
たセンタリングプレート３５と、回転アーム３３を付勢
する引張りバネ３６と、ボトムベース１８に形成された
切欠部３７と、本体７に固定された２つのブラケット穴
部３８ａを備えたラックブラケット３８と、ラックブラ
ケットに備えられた圧縮バネ３９と、図５に示すプロン
トパネル９に配置された防塵ドア１０の裏側に形成され
た係止部４１とを備えている。

【００１２】図３に示すように、ホルダ２３の突起片２
４がディスクラック３のフック部１１と係合し、また、
突起部２５がディスクラック３の底面の穴部（図示せ
ず）と係合し、ガイドレール２７とフック部１１がホル
ダ２３をはさみ、ディスクラック３がホルダ２３に対し
て位置決めが可能なように、微動可能に隙間をもって取
り付けられる。そして、ホルダ２３は、ネジ２８によ
り、ホルダ２３のネジ穴２６を介してディスクラック３
の穴部１２で係止され、ディスクラック３がホルダ２３
から外れないようにする。

【００１３】次に、前述したディスクチェンジャにおけ
るディスクラックの収納動作について図３乃至図５及び
図６、図７及び図８を用いて説明する。図６は、本実施
例のディスクチェンジャにおいてディスクラックが収納
され防塵ドアが開いている状態を示す模式図である。図
６において、ディスクラック３を移動して本体７の後方
（矢印Ａ）にローディングすると、フロントプレートピ
ン１３が回転アーム３３の傾斜部３０を押圧し、引張り
バネ３６の付勢に反して回転アーム３３が回転し、回転
アーム３３の凹部３１にフロントプレートピン１３が係
合する。同時に、図３に示すリヤプレート１６は、図４
に示す圧縮バネ３９に押圧され、ディスクラック３の前
後方向の位置決めがなされる。

【００１４】また、フロントプレートピン１３がボトム
ベース１８の切欠部３７に入り、図３に示すリヤプレー
トピン１６が、図４に示すブラケット穴部３８ａに係合
する。同時に、図３に示すフロントプレート１５のガイ
ドプレート１５と図４に示すボトムベース１８のセンタ
リングプレート３５が係合すると、ディスクラック３の
上下左右の位置決めがなされる。

【００１５】図７は、本実施例のディスクチェンジャに
おいてディスクラックが収納され防塵ドアを閉じた状態
を示す模式図である。図７に示すように、防塵ドア１０
を閉めると、イジェクトボタン４０が防塵ドア１０に隠
れるため、ユーザが間違ってイジェクトボタン４０を押
すことが無くなる。また、輸送時の振動等で回転アーム
３３が回転しようとしても、回転アーム３３の折片部３
２が防塵ドア１０の係止部４１により係止されるため、
回転アーム３３の回転が防止される。更に、フロントプ
レートピン１３が切欠部３７に係止されるため、ディス
クラック３が本体７からはずれることを防止する。

【００１６】ここで、防塵ドア１０は、本体７に回動可
能に支持されている。防塵ドア１０の開閉は、ギア等を
用いて機械的又は電気的に行う。防塵ドア１０のロック
は、ギア等を用いて機械的にロックするようにしてもよ
く、また、電磁石等を用いて電気的にロックよるように
してもよい。

【００１７】次に、前述したディスクチェンジャにおけ
るディスクラックのロック解除動作について図３乃至図
６及び図８を用いて説明する。図８は、本実施例のディ
スクチェンジャにおいてディスクラックを取り出す状態
を示す模式図である。図５又は図６に示すように、防塵
ドア１０をあけて、図８に示すように、イジェクトボタ
ン４０が押されると、イジェクトボタン４０に連動して
スライドプレート３４が後方（矢印Ｂ）に移動する。ス
ライドプレート３４に連動して回転アーム３３が回転
し、回転アーム３３の凹部３１がディスクラック３のフ
ロントプレートピン１３から外れ、同時に、図４に示す
圧縮バネ３９がリヤプレート１７を押して、ディスクラ
ック３が本体７の前方に移動する。

【００１８】以上のように、ディスクチェンジャ１にデ
ィスクラック３を収納すると、フロントプレートピン１
３が回転アーム３３を回転させ、フロントプレートピン
１３が切欠部３７で回転アーム３３の凹部３１に係止さ
れるため、ディスクラック３の移動をロックする。防塵
ドア１０を閉めることにより、イジェクトボタン４０が
防塵ドア１０に隠れ、回転アーム３３の折片部３２が防
塵ドア１０の係止部４１により回転が防止され、更に、
振動等による誤動作で回転アーム３３が回転し、ディス
クラック３がはずれることがない。

【００１９】図９は、本実施例のディスクチェンジャを
梱包する状態を示す斜視図である。出荷時など本体７を
輸送箱４３に梱包して輸送するとき、図９に示すよう
に、防塵ドア１０が開かないように発砲スチロール等の
緩衝材４２を梱包箱４３に入れることにより、防塵ドア
１０が固定され、ディスクラック３の固定はさらに確実
なものとなる。

【００２０】図１０は、本実施例のディスクチェンジャ
においてディスクラックを外した状態を示す斜視図であ
る。図１０に示すように、ディスクラック３は、ネジ２
８を外すことにより、ホルダ２３から取り外すことが可
能となり、ディスクラック３ごと交換することができ
る。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、ディスクを複数枚収納
するディスクラックを、簡単な構成により確実にディス
クチェンジャ内にロックすることができるため、振動等
によりロックがはずれることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスクチェンジャの一実施例の概略
構成を示す透過斜視図である。

【図２】本実施例のディスクチェンジャの外観を示す模
式図である。

【図３】本実施例のディスチェンジャにおけるディスク
ラックの概略構成を示す分解構成斜視図である。

【図４】本実施例のディスクチェンジャにおけるディス
クラックの固定機構の概略構成を示す分解構成斜視図で
ある。

【図５】本実施例のディスクチェンジャにおけるフロン
トパネルの外観を示す斜視図である。

【図６】本実施例のディスクチェンジャにおいてディス
クラックが収納され防塵ドアが開いている状態を示す模
式図である。

【図７】本実施例のディスクチェンジャにおいてディス
クラックが収納され防塵ドアを閉じた状態を示す模式図
である。

【図８】は、本実施例のディスクチェンジャにおいてデ
ィスクラックを取り出す状態を示す模式図である。

【図９】本実施例のディスクチェンジャを梱包する状態
を示す斜視図である。

【図１０】本実施例のディスクチェンジャにおいてディ
スクラックを外した状態を示す斜視図である。

【図１１】従来のディスクオートチェンジャプレーヤに
おけるディスクカートリッジのロック・イジェクト機構
の概略構成を示す模式図である。

【符号の説明】

１・・ディスクチェンジャ、２・・ディスク、３・・デ
ィスクラック、４・・ドライブユニット、５・・トラン
スポートメカ、６・・シャフト、７・・本体、８・・ボ
タン、９・・フロントパネル、１０・・防塵ドア、１１
・・フック部、１２・・穴部、１３・・フロントプレー
トピン、１４・・フロントプレート、１５・・ガイドプ
レート、１６・・リアプレートピン、１７・・リアプレ
ート、１８・・ボトムベース、１９・・下段レール、２
０・・ボール、２１・・中段レール、２２・・上段レー
ル、２３・・ホルダ、２４・・突起片、２５・・突起
部、２６・・ネジ穴、２７・・ガイドレール、２８・・
ネジ、２９・・ローラ、３０・・傾斜部、３１・・凹
部、３２・・折片部、３３・・回転アーム、３４・・ス
ライドプレート、３５・・センタリングプレート、３６
・・引張りバネ、３７・・切欠部、３８ａ・・ブラケッ
ト穴部、３８・・ブラケット、３９・・圧縮バネ、４０
・・イジェクトボタン、４１・・係止部、４２・・緩衝
材、４３・・梱包箱、４４・・ディスク、４５・・カー
トリッジ、４６・・カートリッジ装着部、４７・・イジ
ェクトレバー、４８・・テンションスプリング、４９・
・ロックピン、５０・・ロックレバー、５１・・トーシ
ョンスプリング、５２・・係合部、５３・・操作レバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体に複数枚のディスクを収納して記録又
は再生を行うことができるディスクチェンジャにおい
て、ロックピンを備え前記ディスクを複数枚収納可能な
ディスクラックと、該ディスクラックを移動可能に支持
するスライド部と、前記本体に回動可能に設けられ係止
部が形成された防塵ドアと、前記本体に固定され前記ス
ライド部が配置されたボトムベースと、該ボトムベース
に回転可能に支持され前記ロックピンと係合して前記デ
ィスクラックの移動をロックする凹部及び前記係止部に
より回転が係止される折片部とを備えた回転アームと、
前記ディスクラックの移動のロックを解除するイジェク
トボタンと、前記ボトムベースに移動可能に支持され前
記イジェクトボタンに伴って移動して前記凹部に係合し
ている前記ロックピンを解除させるスライドプレートと
を備えたことを特徴とするディスクチェンジャ。