JPH11288289A - 楽音発生方法 - Google Patents

楽音発生方法

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JPH11288289A
JPH11288289A JP11021192A JP2119299A JPH11288289A JP H11288289 A JPH11288289 A JP H11288289A JP 11021192 A JP11021192 A JP 11021192A JP 2119299 A JP2119299 A JP 2119299A JP H11288289 A JPH11288289 A JP H11288289A
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tone
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秀雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生波形データが途切れることなく楽音波形
サンプルを生成する。 【解決手段】 S360にて算出された全演算量が多過
ぎてそのまま全演算を行うと、再生部9が読み出すタイ
ミングまでに演算が終了せず再生波形データが途切れる
と判定された場合には、S370にて所定順位の演算順
序以降とされた発音チャンネルの演算サイクルCCを、
必要数だけ「+1」して生成されるサンプル数を減少さ
せる。この結果、全演算量が所定範囲内に納まったか否
かがS380にて判定され、所定範囲内とされた場合に
はチャンネル制御処理は終了するが、依然として所定範
囲を超えていると判定された場合には、S390にて演
算順序の最後とされたチャンネルから順に消音チャンネ
ルを決定し、消音処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算処理装置の波
形演算により楽音波形サンプルを生成する楽音発生方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の演算処理装置を用いて楽音波形サ
ンプルを波形生成演算により生成するようにした複数チ
ャンネル同時発音可能な音源においては、各楽音発生チ
ャンネルにおける単位時間当たりに演算生成する波形サ
ンプルの数(演算サイクルと呼ぶ)は各音源毎に一定と
されている。また、1発音中においても、楽音波形サン
プルを演算する前記波形演算サイクルは固定とされてお
り、1発音の途中で前記波形演算サイクルを変化させる
ことは行なわれていない。
【0003】ここで、定義された「演算サイクル」は、
本発明に特徴的な考え方の尺度である。演算サイクル、
すなわち、単位時間当たりに演算生成されるサンプル数
が異なれば、当然、生成された楽音が含有することので
きる周波数帯域の上限周波数も異なってくる。演算サイ
クルを、1秒間当たりに生成するサンプル数(等価サン
プリング周波数)に換算すれば、サンプリングの定理に
より前記上限は、そのほぼ1/2の周波数となる。例え
ば、単位時間1/375秒毎に128サンプルの演算生
成を行う場合、等価サンプリング周波数は128×37
5=48(kHz)となり、生成する楽音は上限とされ
る約24(kHz)までの周波数成分を有することがで
きる。一般に、サンプリング周波数はディジタル楽音の
品質を決める要素であるので、演算サイクルに応じて楽
音のクォリティが左右される。
【0004】一方、この演算サイクルは楽音生成演算の
単位時間当たりの演算量にもダイレクトに反映する。1
サンプル分の楽音の生成で行われる演算はサンプル毎に
それほど変わらないので、単位時間に演算生成するサン
プル数にほぼ比例して必要な演算量も増大する。つま
り、前記楽音のクォリティを改善しようとして演算サイ
クルを高くすると、前記必要な演算量が増えてしまい回
路規模が大きくなる。場合によっては演算不可能になっ
てしまうという互いに相容れない関係にあり、如何にバ
ランスを取るかが音源を設計する際のポイントになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各楽音
発生チャンネルにおいて生成される楽音波形の周波数帯
域は各楽音の音色等に応じて一般に異なる場合が多く、
前記した従来の音源のように各楽音発生チャンネルにお
ける波形演算サイクルを一定とすると、広帯域が必要で
ない楽音波形を発生するチャンネルについては、不要な
周波数帯域までの無駄な演算を行なってしまうことにな
る。また、波形演算サイクルを広帯域が必要でない楽音
波形に合わせて設定した場合には、広帯域の必要な楽音
波形サンプルの生成ができないことになる。
【0006】さらに、減衰音系の1発音中の楽音波形
は、そのアタック部においては高調波が多く含まれて広
帯域とされるが、減衰の進んだ持続部においては高調波
が少なく余り広帯域とされていない。この場合に、従来
のように1発音中において楽音波形サンプルを演算する
波形演算サイクルを固定とすると、1発音中の広帯域が
必要でない部分においては不要な周波数帯域までの無駄
な演算を行なってしまうことになる。また、波形演算サ
イクルを広帯域が必要でない部分に合わせて設定した場
合には、広帯域の必要な部分の生成ができないことにな
る。さらにまた、発音チャンネル数が多く設定されてい
たりして、演算量が大きすぎるようになると、再生され
るタイミングまでに演算が終了せず再生波形データが途
切れてしまうことになる。
【0007】そこで、本発明は、演算処理装置の演算に
より楽音を生成する楽音発生方法において、再生波形デ
ータが途切れることなく楽音を効率よく生成できるよう
にすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の楽音発生方法は、演算処理装置の演算によ
り、楽音を生成する楽音発生方法において、単位時間当
たりの演算処理内容を指示する制御情報により、発音チ
ャンネルについて前記単位時間あたりに演算される処理
内容が決定されており、単位時間当たりに実行される演
算量が大きすぎると判断された場合は、前記単位時間当
たりに実行される演算量が少なくなるように、前記制御
情報を変更するようにしている。
【0009】また、前記目的の達成することのできる本
発明の他の楽音発生方法は、演算処理装置の演算によ
り、複数の発音チャンネルについて楽音を生成する楽音
発生方法において、単位時間当たりの演算処理内容を指
示する制御情報により、各発音チャンネル毎に前記単位
時間あたりに演算される処理内容が決定されており、単
位時間当たりに実行される演算量が大きすぎると判断さ
れた場合は、前記複数の発音チャンネルの優先順位を示
す優先順位データに基づいて優先順位の低いチャンネル
から、前記単位時間当たりに実行される演算量が少なく
なるように、前記制御情報を変更するようにしている。
【0010】さらに、前記目的を達成することのできる
本発明のさらに他の楽音発生方法は、演算処理装置の演
算により、複数の発音チャンネルについて楽音を生成す
る楽音発生方法において、単位時間当たりの演算処理内
容を指示する制御情報により、各発音チャンネル毎に前
記単位時間あたりに演算される処理内容が決定されてお
り、単位時間当たりに実行される演算量が大きすぎると
判断された場合は、前記複数の発音チャンネルの優先順
位を示す優先順位データに基づいて優先順位の低いチャ
ンネルから、前記単位時間当たりに実行される演算量が
少なくなるように、前記制御情報を変更し、さらに、必
要に応じて、前記優先順位データに基づいて優先順位の
低いチャンネルから消音するようにしている。
【0011】このような本発明によれば、演算処理装置
の演算により楽音を生成する際に、演算量が大きすぎて
も再生波形データが途切れることなく楽音を生成するこ
とができるようになる。また、演算量を低減する際に、
優先度の低い発音チャンネルから単位時間当たり実行さ
れる演算量を少なくするようにしているので、重要度の
低い音から落とされるようになり、音楽上の影響は少な
くなる。さらに、演算量を低減する必要がある場合に
は、優先度の低い発音チャンネルから消音するようにし
ているので、優先度の高い楽音の単位時間当たりの演算
量を少なくすることなく、再生波形データが途切れない
ように楽音を生成することができるようになる。このよ
うに、本発明によれば、重要度の高い楽音はその品質を
落とすことなく、大きすぎる演算量を低減することがで
き、これにより、再生波形データが途切れることなく楽
音を生成することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の楽音発生方法を実行でき
る楽音生成装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
この図において、1はアプリケーションプログラム等を
実行して楽音波形サンプルの生成等の各種制御を行なう
演算処理装置ユニット(CPU)、2はCPUの動作プ
ログラムやプリセット音色データ等が記憶されているリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)、3はCPU1のワー
クメモリエリアや音色データエリア等の記憶エリアを有
するランダム・アクセス・メモリ(RAM)、4は時刻
を指示すると共に、タイマ割込処理のタイミングをCP
U1に指示するタイマ、5はMIDIイベントが入力さ
れると共に、生成されたMIDIイベントを出力するM
IDIインタフェース、6は英字、かな、数字、記号な
どを備えるいわゆるパーソナル・コンピュータ用のキー
ボードである。
【0013】7はユーザが楽音生成装置と対話するため
のディスプレイ(モニタ)、8は楽音を生成するプログ
ラム等のアプリケーションプログラムが予めインストー
ルされていると共に、楽音波形サンプルを生成するため
に使用する楽音波形データ等が記録されているハードデ
ィスク(HDD)、9はCPU1により指定されたRA
M3の一部のエリアに記憶されている楽音波形サンプル
のデータをCPU1を介することなく直接に受渡を行な
い、一定の再生周期(再生サンプリング周波数)ごとに
1サンプルづつ読み出してディジタル・アナログ変換器
(DAC)に供給する再生部(DMA:Direct Memory
Access)、10は楽音波形サンプルのデータを受け取り
アナログ信号に変換するディジタル・アナログ変換器
(DAC)、11はDAC10から出力されたアナログ
信号に変換された楽音信号を放音するサウンドシステム
である。
【0014】次に、RAM3に設定される各種レジスタ
のエリアの構成を図2ないし図5に示すが、図2に音色
データおよび波形データが記憶されるエリアの構成を、
図3にMIDIインターフェース5を介して入力される
MIDIメッセージが格納される入力バッファの構成
を、図4に各発音チャンネルの楽音波形サンプルを生成
するに必要な各種パラメータが記憶される音源レジスタ
の構成を示している。図2に示すエリアには、PD1,
PD2,・・・PD16の16種類分の音色データと、
WD1,WD2,・・・WDnのn種類の波形データが
記憶されている。なお、後述するOPEG波形が波形デ
ータ毎に用意されて、波形データWD1,WD2,・・
・WDnと共に記憶されている。
【0015】なお、それぞれの音色データPD1,PD
2,・・・PD16は、各音域の波形を指定するデータ
(各音域波形指定)、ビブラート等の効果をかけるため
のLFO(Low Frequency Oscillator) 制御用のデータ
(LFO制御OD)、音色フィルタ特性を時間の経過と
共に変化させるフィルタ・エンベロープの発生制御用の
データ(FEG制御OD)、音量変化特性を制御する音
量エンベロープの発生制御用のデータ(AEG制御O
D)、ベロシティにより楽音の立ち上がりの速さ等を変
えるタッチ制御用のデータ(タッチ制御OD)、後述す
る演算サイクル制御データ等のその他のデータ(その他
OD)からなっている。
【0016】また、図3に示す入力バッファのエリアに
は、MIDIインターフェース5を介して入力されるノ
ートオン、ノートオフや各種イベントデータID1,I
D2,ID3・・・が順次書き込まれ、このMIDIイ
ベントデータID1,ID2,ID3・・・が読み出さ
れてそのイベント処理が楽音生成装置内において実行さ
れることにより、イベントに応じた楽音波形サンプルが
生成される。なお、MIDIイベントデータID1,I
D2,ID3・・・は、MIDIイベントのデータ内容
(データ1等)と、そのイベントデータの発生時刻(デ
ータ1発生時刻等)とが1組として構成される。この発
生時刻はタイマ4の現在時刻を取り込むことにより知る
ことができる。
【0017】次の図4に示すエリアは、それぞれの発音
チャンネルで生成される楽音波形サンプルの制御を行な
う各種楽音パラメータが記憶される各発音チャンネルご
とに用意されたレジスタ(1ch,2ch,3ch,・
・・32ch)からなる音源レジスタとして使用され
る。なお、この例では発音チャンネルが32チャンネル
とされた場合の音源レジスタとされている。
【0018】各発音チャンネルのレジスタ(1ch,2
ch,3ch,・・・32ch)には、その発音チャン
ネルで発音される楽音のノート・ナンバ、RAM3に記
憶されている波形データのいずれかを指定する波形指定
データ(波形指定D)、LFO制御データ(LFO制御
D)、フィルタ・エンベロープ制御データ(FEG制御
D)、音量エンベロープ制御データ(AEG制御D)、
ノートオンデータ、その他のデータ(その他D)、およ
び各発音チャンネルの楽音サンプルの生成時に使用され
るワークエリアからなっている。なお、各発音チャンネ
ルの波形指定D、LFO制御D、AEG制御Dは、前記
した音色データPD1,PD2,PD3,・・・PD1
6のいずれかをMIDIイベントの内容に応じて加工し
て作成されたデータとされる。
【0019】次の図5には出力バッファを示すが、本発
明の楽音発生方法においては演算サイクルが異なると、
演算時刻が到来した時に一括して演算生成される楽音波
形サンプル数が異なるようになるため、演算サイクルC
Cごとに出力バッファが用意される。図示する場合は、
演算サイクルが3種類とされた場合を示しており、同図
(a)〜(c)に示すように、基本演算サイクル(CC
=0:等価サンプリング周波数48kHz)用のバッフ
ァ0、基本演算サイクルの1/2の演算サイクル(CC
=1:等価サンプリング周波数24kHz)用のバッフ
ァ1、基本演算サイクルの1/4の演算サイクル(CC
=2:等価サンプリング周波数12kHz)用のバッフ
ァ2が用意されている。したがって、図示するようにバ
ッファ1はバッファ0の1/2のサンプル数を記憶でき
る容量とされ、バッファ2はバッファ0の1/4のサン
プル数を記憶できる容量とされる。
【0020】なお、演算サイクルCCは、各発音チャン
ネルごとおよび1発音中の楽音波形において指定され、
演算時刻ごとに行なわれる1単位区間用の波形として、
各発音チャンネルで演算生成される楽音波形サンプル数
を指定するものであり、生成される楽音発音サンプル数
に対応する等価サンプリング周波数で示すこともでき
る。この演算サイクルCCの指定は、生成すべき楽音波
形サンプルの周波数帯域に応じて決定される。
【0021】すなわち、図5(a)に示すバッファ0は
楽音波形の周波数帯域が広帯域とされる場合のものであ
り、演算時刻が到来するごとに生成される128サンプ
ル(SD1,SD2,SD3・・SD128)の楽音波
形サンプルが記憶される出力バッファとされ、同図
(b)に示すバッファ1は楽音波形の周波数帯域が余り
広くない場合のものであり、演算時刻が到来するごとに
生成された64サンプル(SD1,SD2,SD3・・
SD64)の楽音波形サンプルが記憶される出力バッフ
ァとされ、同図(c)に示すバッファ2は楽音波形の周
波数帯域が狭い場合のものであり、演算時刻が到来する
ごとに生成された32サンプル(SD1,SD2,SD
3・・SD32)の楽音波形サンプルが記憶される出力
バッファとされている。
【0022】これらのバッファ0ないしバッファ2の出
力バッファには、発音チャンネルによらず、演算サイク
ルCCが同じにされた(周波数帯域が略同じにされた)
楽音波形サンプルが全発音チャンネルにわたって足し込
まれて格納されている。すなわち、新しく演算生成され
た楽音波形サンプルは、すでに記憶されている楽音波形
サンプルに加算されて、同じ出力バッファの同じ位置に
記憶される。また、全発音チャンネルの楽音波形サンプ
ルの生成が終了すると、すべての発音チャンネルの楽音
波形サンプルが累算されて再生部9に渡されて発音され
ることになるが、楽音波形サンプル数がバッファ0とバ
ッファ1とバッファ2とで異なるために単純に累算する
ことはできない。
【0023】そこで、バッファ1の64サンプルの楽音
波形サンプルを補間することにより128サンプルの楽
音波形サンプルを得るようにして図2(d)に示すバッ
ファ1’に記憶し、バッファ2の32サンプルの楽音波
形サンプルを補間することにより128サンプルの楽音
波形サンプルを得るようにして図2(e)に示すバッフ
ァ2’に記憶するようにする。この場合、バッファ1’
の楽音波形サンプルSD1、SD2、SD3、・・SD
128は1つおきにバッファ1の楽音波形サンプルSD
1、SD2、SD3、・・SD64と同じになり、バッ
ファ2’の楽音波形サンプルSD1、SD2、SD3、
・・SD128は3つおきにバッファ2の楽音波形サン
プルSD1、SD2、SD3、・・SD32と同じにな
る。
【0024】このようにして、それぞれ128サンプル
とされたバッファ0と、バッファ1’と、バッファ2’
の同じ位置の楽音波形サンプルが累算されて、例えばバ
ッファ0の同じ位置に記憶される。そして、バッファ0
は再生予約されて再生部9から読み出されて発音される
ようになる。なお、全発音チャンネルの楽音波形サンプ
ルをバッファ0に必ずしも記憶する必要はなく、128
サンプルのエリアを有する出力バッファであればいずれ
でも良い。
【0025】次に、前記したように出力バッファを使用
する図1に示す楽音生成装置において実行される楽音発
生方法の概要を図6ないし図11を参照して説明する。
ここで、楽音生成装置は波形メモリ音源方式とされてお
り、図6は1発音中の波形データの例を示しており、図
7は図6に示す波形データの各時点での周波数スペクト
ルを示しており、図8は生成された楽音波形サンプルを
定再生レートで再生した場合の1発音中の楽音波形の時
刻に対するピッチ変化の例を示しており、図9は1発音
中の楽音波形サンプルを演算生成する時刻に対する演算
サイクルの変化の変化態様の例を示しており、図10は
1発音中の楽音波形サンプルを演算生成する時刻に対し
てFナンバを変化させる変化態様の例を示しており、図
11は楽音波形生成を行なう音源処理におけるタイミン
グ・チャートを示している。
【0026】本発明の楽音発生方法においては、図11
(a)に示すように、演算の時刻が到来するごとに、再
生部9から読み出されるべき1単位区間用の楽音波形サ
ンプルが演算生成される。この場合、演算時間と演算時
間との間では同図(b)に示すように新たなノートオン
・イベントやノートオフ・イベントが受信され、これら
のイベントに応じた複数の楽音波形サンプルが同図
(c)に示す時間で一括されて演算生成されるようにな
る。そして、演算生成されて前記したように出力バッフ
ァ0に記憶されている全発音チャンネル分の楽音波形サ
ンプルが、同図(d)に示すように再生部9において1
単位区間の楽音波形サンプルとして読み出され、定再生
レート(一定の再生サンプリング周波数)で再生されて
発音される。
【0027】本発明においては、出力バッファの説明に
おいて述べたように1単位区間用の複数の楽音波形サン
プルが演算生成される時に、演算生成される楽音波形の
周波数帯域に応じた演算サイクルCCに変更するように
している。そこで、演算サイクルCCを変更する態様に
ついて説明する。減衰音系の1発音中の波形データは例
えば図6に示すように変化するが、その横軸は発音中の
時刻を示しており、a,b,c,dの時点の波形データ
に含まれる基本波および高調波のスペクトル分布を図7
に示す。時点aで示す部分はアタック部であり、その楽
音波形を例えばその上に示すが、図7(a)に示すよう
に高調波のスペクトルが多く含まれた複雑な波形となっ
ている。次に、時点bで示す部分は減衰が若干進んだ部
分であり、図7(b)に示すように周波数の高い高調波
のスペクトルの減衰が速く進んでいる。
【0028】さらに、時点cで示す部分は減衰がさらに
進んだ持続部(サスティン部)であり、その楽音波形を
例えばその上に示すが、図7(c)に示すように高調波
のスペクトルが減衰して基本波に近い単純な波形となっ
ている。次に、時点dで示す部分は減衰がかなり進んだ
部分であり、図7(d)に示すように周波数の高い高調
波のスペクトルはほとんど減衰してほぼ基本波となって
いる。このように1発音中の波形データは、その1発音
中の時刻によって波形データの周波数帯域が異なるもの
とされ、その最も広い周波数帯域の波形データを演算生
成できるような演算サイクルに固定しておくと、前述し
たように不要な周波数帯域までもの波形データを演算生
成することになる。
【0029】そこで、本発明の楽音発生方法では、図9
に示すように演算サイクルCCを1発音中の時刻の経過
に応じて変更している。図示する場合は、時刻t2まで
は演算サイクルCCが基本演算サイクルの周波数である
48kHzとされ、時刻t2から時刻t4までは今まで
の1/2の演算サイクルに相当する24kHzとされ、
時刻t4以降はさらに1/2の演算サイクルに相当する
12kHzとされて演算サイクルCCが変更されてい
る。なお、この演算サイクルCCの変更は、前記図11
に示す1単位区間を最小単位として1単位区間内では変
更しないようにする。
【0030】このように、周波数帯域に応じた演算サイ
クルCCとしたので、本発明は不要な周波数帯域までも
の波形サンプルの演算生成を極力行うことがなく、無駄
な演算を低減することができる。そして、低減した演算
を他の発音チャンネルの演算に振り分けると、そのチャ
ンネルの楽音のクォリティを向上することができ、ま
た、低減した演算により発音チャンネル数を増加するこ
ともできる。なお、各発音チャンネルの演算サイクルを
1単位区間の途中で変更するように設計することもでき
る。その場合、変更される演算サイクルCCに応じて、
各チャンネルの生成演算を変更すると共に、そのチャン
ネルの出力を足し込む出力バッファを、1単位区間の途
中で変更する。
【0031】ところで、前記図2に示すRAM3に記憶
されている波形データWD1,WD2,・・WDnは、
前記したように1発音中において記録に必要な周波数帯
域が変化するため、この変化に応じて波形データをサン
プリングして記憶させるサンプリング周波数を変化させ
るようにして、記憶される波形データ量を低減してい
る。この場合、アタック部においてはサンプリング周波
数が高くされ、波形データの減衰に伴いサンプリング周
波数も次第に低くされるのが一般的である。このよう
に、1発音中でサンプリング周波数を変化させながら記
憶した波形データを、定レートでRAM3から読み出し
た場合、波形データのピッチがそのサンプリング周波数
に応じて変化するようになる。
【0032】なお、図6において時点aと時点cのそれ
ぞれ1周期分の波形形状が図示されているが、時点cの
波形の横軸方向の幅が時点aの波形の横軸方向の幅の約
半分となっているのは、上記説明した1発音中でのサン
プリング周波数の変化による。すなわち、もともとの波
形のピッチは時点aと時点cでほぼ同じであったのであ
るが、波形を録音する際のサンプリング周波数が時点c
では時点aの約半分の周波数であったため、波形メモリ
に記憶された波形の1周期分に相当するアドレスの長さ
が時点cでは時点aの1周期分に相当するアドレスの長
さの約半分になっている。
【0033】例えば、波形データを基本演算サイクル
(図9に示す例では48kHz)ごとに1サンプルづつ
読み出した場合のピッチである元ピッチOPの、1発音
中でのピッチの変化の様子を示す波形(OPEG)の例
は図8に示すようになる。この図においては、ノート・
ナンバC2の元ピッチOPが、時刻t1から時刻t3に
かけて1オクターブ上のノート・ナンバC3のピッチに
直線的に変化している例が示されている。(ただし、縦
軸はセントスケールとされている。)したがって、この
ような波形データを読み出して楽音サンプルを生成する
場合には、1発音中においてピッチが変化しないように
読み出し速度(=Fナンバ=生成する楽音1サンプル毎
の波形メモリの読み出しアドレスの進み量)を制御する
必要がある。ここで、波形データをサンプリングして波
形メモリへ取り込む時のサンプリング周波数は、上述し
たOPEG波形と丁度反対の変化(セントスケール上)
であり、録音時にサンプリング周波数の変化を制御した
データに基づいて、OPEG波形の形状を制御するOP
EG制御データが生成される。
【0034】指定されたピッチを有する楽音を発生する
ためには、該ピッチとOPEG波形に基づいて、元ピッ
チ(OPEG波形の値で示される)を指定された該ピッ
チまでピッチシフトさせるためのピッチ変更量としてF
ナンバを生成すればよい。具体的な手段としては、ま
ず、セント単位上において、発音ピッチとして指定され
たピッチと元ピッチの差を計算する。次に、得られた差
を、セント単位からHz単位に変換すると、Fナンバが
得られる。この場合、指示される発音ピッチが変動しな
くとも、OPEGが時間変化すると、FナンバはOPE
Gの変化に応じて変化する。
【0035】また、演算時刻が到来するごとに1単位区
間の波形サンプル数として演算サイクルCCで示される
数の波形サンプルを演算生成しているのであるが、図9
に示すように1発音の途中で演算サイクルCCを変化し
た場合には、その時点で1サンプル演算ごとに読み出す
波形データの進み量(=Fナンバ=読み出し速度)を、
演算サイクルCCに応じて変化させる必要がある。例え
ば、48kHz(CC=0)の基本演算サイクルCCを
24kHz(CC=1)に半減した場合、1サンプル演
算ごとの進み量を当初の2倍にし、さらに、12kHz
(CC=2)に低減された場合は、当初の4倍の進み量
とする必要がある。そこで、本発明では演算生成時に指
定された波形データを読み出すアドレスカウンタの、楽
音波形の1サンプル演算ごとの進み量であるFナンバ
を、演算サイクルCCが変化するタイミングで一緒に変
化させるようになっている。演算サイクルCCは、各発
音チャンネルの無駄な波形演算量を節約するように、チ
ャンネル毎に設定される。
【0036】本発明では、波形データのサンプリング周
波数変化による波形圧縮(図8に示すOPEG波形の変
化)と、演算サイクルCCの変化による波形演算量の節
約(図9に示すCCの変化)の両方が実現されており、
結果として、Fナンバは1発音中で図10のように変化
する。この図に示すように、当初FN0 であったFナン
バは、OPEG波形の変化に応じて、時刻t1から時刻
t2にかけて曲線状に低下している。さらに時刻t2に
おいて、演算サイクルCCが半分になったことに対応し
てFナンバが2倍にされ、時刻t2から時刻t3にかけ
てOPEG波形の変化に応じて、先程と同様、曲線状に
低下している。
【0037】次いで、時刻t3から時刻t4までは一定
値FN0 (2倍になったOPEG波形と半分になった演
算サイクルCCが互いに打ち消しあって、たまたま元の
Fナンバに戻る。)とされ、時刻t4で演算サイクルC
Cが当初の1/4倍とされたことに対応して、さらに2
倍にされており、時刻t4以降では一定値(2FN0
とされる。
【0038】このFナンバを算出する式を次式に示す。 Fナンバ=2(SP-OP)/1200*2CC ただし、この式においてSPは発音すべきノート・ナン
バのピッチであり、OPは元ピッチ、CCは基本演算サ
イクル(48kHz)に対する割合を示す値であり、演
算サイクルが基本演算サイクルの時はCC=0、演算サ
イクルが1/2とされた時はCC=1、演算サイクルが
1/4とされた時はCC=2である。
【0039】図12は、CPU1が実行する本発明の楽
音発生方法を適用したソフトウェア音源のメインルーチ
ンのフローチャートを示す図であり、メインルーチンが
スタートされるとステップS10にて初期設定が行われ
る。初期設定では全発音チャンネルのクリアや、音色デ
ータおよび波形データ等の準備が行われる。次いで、ス
テップS20にて受信データがあるか否かが判定される
が、この判定は前記した図3に示す入力バッファにMI
DI受信データが記録されているか否かを判定すること
により行なわれる。そして、入力バッファにMIDI受
信データがない場合はそのままステップS40に進む
が、入力バッファに受信データがある場合には、ステッ
プS30にて受信されたMIDIイベントに応じた処理
(ノートオン処理、ノートオフ処理等)やその他処理を
行なう受信データ処理が行われる。
【0040】そして、ステップS40にてスイッチ(S
W)が操作されたか否かが判定され、スイッチが操作さ
れていない場合にはそのままステップS60に進むが、
スイッチが操作された場合はSWイベントありと判定さ
れて、操作されたパネルスイッチに応じて複数パートの
各パートの音色を設定するための処理がステップS50
のパネルSWイベント処理において行なわれる。続い
て、ステップS60にて演算時刻が到来するごとに楽音
波形サンプルを一括して演算生成する音源処理が行わ
れ、ステップS70にてその他の処理が行われ、ステッ
プS20に戻り、ステップS20ないしステップS70
の処理が循環して繰返し行われる(定常ループ)。な
お、再生部9を、アルゴリズム選択可能専用音源、また
は、DSP音源とした場合、ステップS60の音源処理
は不要になる。
【0041】次に、CPU1の実行するMIDI受信割
込処理のフローチャートを図13に示す。この処理は、
MIDIインタフェース5が外部より何らかのMIDI
イベントを受信した際に割込により起動される。このM
IDI受信割込処理は、他の処理より優先して行われる
処理である。このMIDI受信割込処理が開始される
と、ステップS80にてMIDIインターフェース5に
より受信された受信データが取り込まれ、ステップS9
0にてその受信データは受信された時点の時刻データと
組にされて図3に示されるような形式で前述した入力バ
ッファに書き込まれて、割込発生時の処理へリターンさ
れる。これにより、受信したMIDIデータは、順次、
受信時刻と共に入力バッファに書き込まれるようにな
る。
【0042】次に、メインルーチンのステップS50に
て行なわれるパネルスイッチイベント処理の例としてパ
ート1の音色選択イベント処理のフローチャートを図1
4に示す。パート1の音色選択イベント処理が開始され
ると、ステップS100にてパネルスイッチで選択され
た音色番号がレジスタにt1として格納されて、この処
理は終了する。これにより、パート1の音色が決定さ
れ、図示しないがすべてのパートの音色が選択される処
理がメインルーチンのステップS50にて行なわれる。
【0043】次に、メインルーチンの定常ループでステ
ップS30として実行される受信データ処理において行
なわれるノートオン・イベント処理、およびノートオフ
・イベント処理の詳細フローチャートを図15(a)
(b)に示す。受信データがノートオン・イベントの場
合に図15(a)に示すノートオン・イベント処理が開
始され、ステップS110にて、入力バッファ中のその
ノートオン・イベントのノートナンバがNNとして、ベ
ロシティがVELとして、パート別音色がtとしてそれ
ぞれレジスタに取り込まれ、さらにそのノートオン・イ
ベントの発生時刻がTMとしてレジスタに取り込まれ
る。次いで、ステップS120にてレジスタに取り込ま
れたノートナンバNNの発音割当処理が行われ、割り当
てられたチャンネル(ch)の番号iがレジスタに取り
込まれる。
【0044】さらに、ステップS130にて前記パート
別に設定されている音色tの音色データTP(t)をノ
ート・ナンバNNおよびベロシティVELに応じて加工
する。この場合の音色データは図2に示す音色データP
D1ないしPD16のうちの選択されたいずれかの音色
データである。そして、ステップS140にて図4に示
す音源レジスタのうちレジスタに取り込まれたch番号
iの音源レジスタに、発音すべきピッチSPを含む前記
ステップの処理で加工された音色データを、前記ノート
オン・イベントの発生時刻TMと共に書き込む。ここ
で、音源レジスタに書き込まれる波形指定データDは、
図2に示す音色データ中の音域波形指定データをノート
ナンバNNで参照することにより求められ、該ノートナ
ンバNNに対応した楽音生成に用いるべき波形として、
波形データWD1から波形データWDnのうちのいずれ
か1つが指定される。
【0045】次に、ステップS150にてレジスタに取
り込まれたichの演算サイクルを変更するタイミン
グ、および変更する演算サイクル値を指定する演算サイ
クル制御データが音源レジスタのich領域に設定され
る。この演算サイクル制御データの設定は、ichで選
択された音色データ中に記憶された演算サイクル制御デ
ータに基づいて設定される。演算サイクルを変更するタ
イミングは前記した演算時刻ごとに演算を行なう1単位
区間を最小単位として指定されるので、演算時刻に達す
る回数によりタイミングを検出し、変更を実行すること
ができる。次いで、ステップS160にてレジスタに取
り込まれたichに波形データエリアから読み出された
OPEG制御データが音源レジスタのich領域に設定
される。このOPEG制御データは、前記図8に示すよ
うな元ピッチの1発音中での変化の様子を示すOPEG
波形の形状を制御するデータである。次いで、ステップ
S170にてレジスタに取り込まれたichの音源レジ
スタにノートオンが書き込まれ、ノートオン・イベント
処理は終了する。
【0046】図15(b)に示すフローチャートのノー
トオフ処理は、受信したデータがノートオフ・イベント
の場合に開始され、ステップS180にて、入力バッフ
ァ中のそのノートオフ・イベントのノートナンバがNN
として、パート別音色がtとしてそれぞれレジスタに取
り込まれ、ノートオフ・イベントの発生時刻がTMとし
てレジスタに取り込まれる。次いで、ステップS190
にて音色t,ノートナンバNNで発音されている発音チ
ャンネル(ch)がサーチされ、見つかった発音chの
番号iがレジスタに取り込まれる。次に、ステップS2
00にてこのichの音源レジスタに前記レジスタに取
り込まれた発生時刻TMとノートオフが書き込まれてノ
ートオフ処理は終了する。
【0047】次に、メインルーチンの定常ループでステ
ップS60として実行される音源処理の詳細フローチャ
ートを図16を参照しながら説明する。音源処理が開始
されると、ステップS210にて音源レジスタのチェッ
クが行なわれ、新規な書き込みがない場合にはステップ
S220からそのままステップS250に進むが、ステ
ップS220にて新規な書き込みがあったと判定された
場合には、ステップS230にて書き込まれたデータ
を、波形演算を制御するための制御データに変換する。
次いで、ステップS240にて変換された制御データの
準備が行なわれるが、ここでは変換後のデータに基づい
て、ノートオン/オフ,ピッチ・ベンド,EXP,パン
等の変換後のデータに基づいた音源制御準備や、制御時
刻/制御データ等のセットの作成が行なわれる。すなわ
ち、ステップS230およびステップS240にて書き
込みがあるごとに、あとに実行される楽音生成ステップ
S270〜ステップS290のための演算の準備が行な
われる。
【0048】続くステップS250では再生部9におけ
る再生波形データの読出しが途切れないように、再生中
の波形データが終了する時刻より所定時間だけ早いタイ
ミングを指定する演算時刻管理が行なわれる。すなわ
ち、図11に示すように、同図(a)に示す演算時刻と
された時に、同図(c)に示すように1単位区間に相当
する複数の楽音波形サンプルの演算生成が実行され、こ
の演算生成された楽音波形サンプルが、同図(d)に示
すように1単位区間の楽音波形として再生部9により読
み出されて再生されるが、再生部9の読み出す波形サン
プルが途切れないよう図11(c)に示す演算生成に要
する時間を考慮して、同図(a)に示す演算時刻を設定
するように演算時刻管理が行なわれる。
【0049】次いで、ステップS260にて演算時刻管
理が行なわれた演算時刻に達したか否かが判定される
が、演算時刻に達していない場合はそのまま音源処理は
終了する。そして、音源レジスタに新規書き込みがな
く、かつ、演算時刻に達していない場合は、音源処理は
何も処理を行うことなく抜けてしまうが、定常ループが
何回か循環すると演算時刻に達し、ステップS270以
降において1単位区間に相当する楽音波形サンプルの演
算生成処理が行なわれる。すなわち、ステップS270
にて各チャンネルの生成する楽音に応じて、ここで演算
生成する楽音波形サンプル数を指定する演算サイクルC
Cの変更処理、および重要な楽音を発生しているチャン
ネル順に演算を行なうよう各チャンネルの演算順序を決
定する演算順序決定処理、さらに演算サイクルCCを変
更しても全発音チャンネルの楽音波形サンプルを生成で
きない場合に、演算順序の最後から消音するチャンネル
を決定する消音ch処理が行なわれる。
【0050】次いで、前記ステップS240において音
源制御準備されたデータを、時間軸上で展開して演算準
備を行なう制御データ展開処理がステップS280にて
実行され、さらに、ステップS290にて展開されたデ
ータに基づいて1単位区間分の再生波形データ(楽音波
形サンプル)を算出する波形演算が実行される。さら
に、前記図5を用いて説明したように、演算サイクルの
異なる再生波形データは基本演算サイクルで生成される
サンプル数と同じサンプル数となるよう補間されて、同
じサンプル数とされて全発音チャンネルの再生波形デー
タが累算され、例えばバッファ0に格納される処理が行
なわれる。そして、ステップS300にて作成した再生
波形データを、再生部9が読み出すように予約する再生
予約処理が行なわれるが、ここでは、再生予約は全発音
チャンネルの再生波形データが累算された再生波形デー
タが格納されているバッファ0に対して行なわれる。
【0051】本発明は、発音チャンネルごとに演算サイ
クルを変更すること、および、各発音チャンネルの1発
音の途中で演算サイクルを変更することができるが、各
発音チャンネルの1発音の途中で演算サイクルを変更す
る処理等が行なわれる、前記した音源処理におけるステ
ップS270にて実行されるチャンネル制御処理の詳細
フローチャートを図17に示す。チャンネル制御処理が
開始されると、ステップS310にて各チャンネルが有
している演算サイクル制御データに基づく1発音の途中
での演算サイクルを変更する制御処理が行なわれる。こ
こでは、時刻のカウントを行ない、演算サイクルを変更
するタイミングを管理している。そして、管理の結果、
現時点では演算サイクルを変更するチャンネルがない場
合には、そのままステップS340に進むが、演算サイ
クルを変更するチャンネルがあった場合(そのチャンネ
ルの演算サイクル制御データの指定する変更タイミング
に達した場合)には、ステップS320にてありと判定
されて、該チャンネルの演算サイクルCCがステップS
330にて新値(同演算サイクル制御データの指定する
同タイミングでの変更値)に変更される。
【0052】次いで、ステップS340にて発音チャン
ネルの演算順序の決定処理が行なわれるが、ここでは前
記したように重要な音や消音しては困る音を発音してい
るチャンネルの演算が優先して演算が行なわれるように
チャンネルの演算順序が決定される。ここで、楽音を生
成中でない発音チャンネルについては演算が行われない
ので演算順序に含めなくてもよい。そして、ステップS
350にて各発音チャンネルの演算量を累算し、全演算
量が算出される。この場合、各発音チャンネルの演算量
は、各発音チャンネルの演算サイクルによって異なり、
また、各チャンネルごとに発音方式が異なっていれば、
それによっても異なるものとされる。次いで、ステップ
S360にて算出された全演算量が多過ぎるか否かが判
定されるが、算出された全演算量が所定範囲内であった
場合にはそのままチャンネル制御処理は終了し、波形演
算処理が行なわれる。
【0053】また、ステップS360にて算出された全
演算量が多過ぎてそのまま全演算を行うと、再生部9が
読み出すタイミングまでに演算が終了せず再生波形デー
タが途切れると判定された場合には、ステップS370
にて所定順位の演算順序以降とされた発音チャンネルの
演算サイクルCCを、必要数だけ「+1」する。すなわ
ち、演算サイクルCCを小さく(CC=0のチャンネル
はCC=1に、CC=1のチャンネルはCC=2に)し
て生成されるサンプル数を減少させる。この結果、全演
算量が所定範囲内に納まったか否かがステップS380
にて判定され、所定範囲内とされた場合にはチャンネル
制御処理は終了するが、依然として所定範囲を超えてい
ると判定された場合には、ステップS390にて演算順
序の最後とされたチャンネルから順に消音チャンネルを
決定し、消音処理が実行される。
【0054】従来の音源制御では、発音すべき楽音が多
過ぎる場合、トランケート処理、つまり発音中の楽音の
うちのいずれかを消音する処理が行われている。本実施
例では、ステップS360で「YES」と判定された場
合でも、ステップS370からステップS390の処理
で、まず、演算サイクルを落とすことにより、従来行わ
れていた楽音の消音を回避している。しかも、この場合
に演算サイクルが落とされるのは、重要度の低い音であ
るので、音楽上の影響は少ない。また本実施例では、上
記演算サイクルの低減だけで対処できない時には、従来
と同様の消音処理が実行される。これで、チャンネル制
御処理が終了し、波形演算の処理が続いて行なわれるよ
うになる。
【0055】次に波形演算処理の詳細なフローチャート
を図18に示し、その説明を行なう。波形演算処理が開
始されると、ステップS400にて演算順序1番の発音
チャンネル準備が行なわれる。この場合、図5に示す各
出力バッファは演算に先立ちすべてクリアされる。次い
で、ステップS410にて発音するピッチSP、演算サ
イクルCCおよび元ピッチOPに基づき、前記した式1
によりFナンバを発生する。このステップS410にて
各チャンネルのFナンバを毎回算出しているため、発音
途中での演算サイクルCCや元ピッチOPの変化に応
じ、Fナンバが直ちに変化する。さらに、ピッチベンド
やビブラート等の効果による発音途中で発音ピッチSP
の変化に応じて、Fナンバを変化させることもできる。
なお、演算時刻の発生する時間間隔は一般に数ミリ秒程
度であるので、1単位区間分の楽音生成演算の途中でF
ナンバを変化させる必要はない。
【0056】次いで、ステップS420にて読み出しア
ドレスを作成し、作成された読み出しアドレスの整数部
に基づいて波形データを読み出すと共に、読み出しアド
レスの小数部に基づいて連続する波形データ間の補間処
理を行なう。ステップS420の処理では、補間サンプ
ル毎の読み出しアドレス作成から補間処理を1単位とし
て、この単位とされた処理を演算サイクルCCに応じた
回数繰り返すようになっている。この結果、演算サイク
ルCCに応じた数の補間サンプルが生成される。なお、
各補間サンプルの読み出しアドレスは、直前の補間サン
プルの読み出しアドレスにFナンバを加算することによ
り求められる。したがって、読み出しアドレスは、各補
間サンプル毎にFナンバに応じた速さで進行し、その進
行速度に応じて読み出された波形のピッチが制御され
る。
【0057】さらに、ステップS430にて前ステップ
で生成された補間サンプルに音量EG波形による音量制
御が施された後、演算サイクルCCに応じた出力バッフ
ァのバッファ0ないしバッファ2のいずれかに足し込ま
れる。この音量EG波形は、楽音の立ち上がりから減衰
までの音量エンベロープの変化を制御する波形であり、
各発音チャンネルのレジスタに設定されたAEG制御D
に基づいて、各補間サンプルに対応させて演算生成され
る。すでに説明したように、生成する補間サンプルの数
と選択される出力バッファの記憶するサンプル数は、共
に、各発音チャンネルの演算サイクルCCで制御されて
おり、互いに同数である。そのため、ステップS430
の処理も、先程のステップS430と同様に各サンプル
単位である。つまり、生成された補間サンプルに対し、
音量EG波形による音量制御、および演算サイクルCC
に応じた出力バッファの対応する順番位置への足し込み
が、サンプル単位で順次行われる。以上のような手順で
各処理を実行することにより、CPU1の演算レジスタ
の書き込み/読み出しの回数を最小限に押さえ、全体と
しての処理速度を向上させている。
【0058】このようにして、図5に示すように、バッ
ファ0には基本演算サイクルの発音チャンネルで演算さ
れた楽音サンプルが、バッファ1には基本演算サイクル
の1/2の演算サイクルの発音チャンネルで演算された
楽音サンプルが、バッファ2には基本演算サイクルの1
/4の演算サイクルの発音チャンネルで演算された楽音
サンプルが、それぞれそれまでに格納されていたデータ
値に順次足し込まれてそれぞれ格納されるが、この場合
は1番目に演算された補間サンプルであるので、そのチ
ャンネルの演算サイクルCCに対応した出力バッファに
そのまま格納される。
【0059】次に、ステップS440にて演算すべき全
発音チャンネルの演算が終了したか否かが判定される
が、また、演算すべき(発音中の)発音チャンネルが残
っている場合は、終了していないと判定されてステップ
S480に進み、2番目の順番の発音チャンネルの準備
が行なわれてステップS410に戻る。そして、全発音
チャンネルの演算が終了するまで、ステップS410な
いしステップS480のループの処理が行なわれる。な
お、本発明のプログラム以外のアプリケーションソフト
をCPU1が並列実行していると、そのアプリケーショ
ンソフトの処理に時間が取られて、本演算が遅れること
があるが、その場合、再生部9の再生が途切れないよう
に、未だ演算されていないチャンネルがあっても、ステ
ップS440にて終了したと判定することがある。
【0060】これにより、図5に示すバッファ0、バッ
ファ1、およびバッファ2に演算サイクルCCに応じて
格納された複数チャンネルの補間サンプルが累算されて
格納されるようになる。全発音チャンネルの演算が終了
すると、ステップS450にてバッファ1に格納されて
いる波形サンプルの補間処理(2倍オーバサンプリン
グ)が行なわれて、基本演算サイクルで演算した場合の
サンプル数(この場合、128サンプル)と同じサンプ
ル数とされてバッファ0と同じ構成のバッファ1’に格
納される。(図5(d)参照)次いで、ステップS46
0にてバッファ2に格納されている波形サンプルの補間
処理(4倍オーバサンプリング)が行なわれて、基本演
算サイクルで演算した場合のサンプル数と同じサンプル
数とされてバッファ0と同じ構成のバッファ2’に格納
される(図5(e)参照)。
【0061】続いて、ステップS470にてバッファ0
に、バッファ1’、バッファ2’の波形サンプルを足し
込むことにより、全発音チャンネルの波形サンプルを累
算した波形サンプルをバッファ0上に実現する(図5
(f)参照)。これにより、波形演算処理は終了し、バ
ッファ0上の波形サンプルは予約されて再生部9により
読み出されて発音されるようになる。
【0062】以上においては、前記図1に示す楽音生成
装置にて実行されるプログラムとして本発明の楽音発生
方法の説明を行った。また、本発明の楽音発生方法を、
Windows (米マイクロソフト社のパソコン用OS)やそ
の他のオペレーティング・システムの動作する汎用コン
ピュータ上で、1つのアプリケーションプログラムとし
て実行させてもよい。
【0063】なお、本発明に係る楽音生成方法は、各発
音チャンネルごとに、発音される楽音波形が広帯域とさ
れているか否か、あるいは重要度に応じて波形演算サイ
クルを決定することができ、楽音波形の広帯域あるいは
狭帯域にかかわらず、無駄な波形演算を行なうことなく
楽音波形サンプルを演算生成することができる。また、
減衰音系の場合1発音中のアタック部では波形演算サイ
クルを大きくして多くの波形サンプルを生成し、持続部
においては波形演算サイクルを小さくして波形サンプル
を生成しているので、無駄な波形演算が生じないと共
に、効率的に1発音中の波形サンプルを生成することが
できる。
【0064】このように、特定の発音チャンネルにおけ
る波形演算の節約をすることができるため、その他のチ
ャンネルの楽音波形の波形演算量を増やすと、そのチャ
ンネルの楽音クォリティを改善することができ、また節
約された波形演算量により発音チャンネル数を増やすこ
とができる。さらに、各発音チャンネル毎に独立して、
単位時間当たりの生成楽音サンプル数を制御することが
できるので、発音チャンネル間で生成楽音のクォリティ
差をつけられるにようになった。また、クォリティが低
くても影響の少ない発音チャンネルの演算量を削減でき
る。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、演算処理装置の演算により楽音を生成する際
に、演算量が大きすぎても再生波形データが途切れるこ
となく楽音を生成することができるようになる。また、
演算量を低減する際に、優先度の低い発音チャンネルか
ら単位時間当たり実行される演算量を少なくするように
しているので、重要度の低い音から落とされるようにな
り、音楽上の影響は少なくなる。さらに、演算量を低減
する必要がある場合には、優先度の低い発音チャンネル
から消音するようにしているので、優先度の高い楽音の
単位時間当たりの演算量を少なくすることなく、再生波
形データが途切れないように楽音を生成することができ
るようになる。このように、本発明によれば、重要度の
高い楽音はその品質を落とすことなく、大きすぎる演算
量を低減することができ、これにより、再生波形データ
が途切れることなく楽音を生成することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の楽音発生方法を実行する楽音生成装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明のRAM上の音色データおよび波形デ
ータエリアを示す図である。
【図3】 本発明のRAM上の入力バッファエリアを示
す図である。
【図4】 本発明のRAM上の音源レジスタエリアを示
す図である。
【図5】 本発明のRAM上の出力バッファエリアおよ
びその動作説明するための図である。
【図6】 1発音中の波形データの例を示す図である。
【図7】 1発音中の波形データのスペクトル分布を示
す図である。
【図8】 1発音中のOPEGの波形の一例を示す図で
ある。
【図9】 本発明の楽音発生方法の1発音中の演算サイ
クルの変化の例を示す図である。
【図10】 本発明の楽音発生方法の1発音中のFナン
バの変化の例を示す図である。
【図11】 本発明の楽音発生方法の音源処理のタイミ
ングチャートを示す図である。
【図12】 本発明の楽音発生方法のメインルーチンの
フローチャートを示す図である。
【図13】 本発明の楽音発生方法のMIDI受信割込
処理のフローチャートを示す図である。
【図14】 本発明の楽音発生方法のパート1の音色選
択イベント処理のフローチャートを示す図である。
【図15】 本発明の楽音発生方法の受信データ処理に
おけるノートオン・イベント処理およびノートオフ・イ
ベント処理のフローチャートを示す図である。
【図16】 本発明の楽音発生方法のメインルーチンに
おける音源処理のフローチャートを示す図である。
【図17】 本発明の楽音発生方法の音源処理における
チャンネル制御処理のフローチャートを示す図である。
【図18】 本発明の楽音発生方法の音源処理における
波形演算処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 タイマ、5
MIDIインターフェース、6 キーボード、7 デ
ィスプレイ、8 ハードディスク、9 再生部、10
DAC、11 サウンドシステム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理装置の演算により、楽音を生成
    する楽音発生方法において、 単位時間当たりの演算処理内容を指示する制御情報によ
    り、発音チャンネルについて前記単位時間あたりに演算
    される処理内容が決定されており、単位時間当たりに実
    行される演算量が大きすぎると判断された場合は、前記
    単位時間当たりに実行される演算量が少なくなるよう
    に、前記制御情報を変更するようにしたことを特徴とす
    る楽音発生方法。
  2. 【請求項2】 演算処理装置の演算により、複数の発音
    チャンネルについて楽音を生成する楽音発生方法におい
    て、 単位時間当たりの演算処理内容を指示する制御情報によ
    り、各発音チャンネル毎に前記単位時間あたりに演算さ
    れる処理内容が決定されており、単位時間当たりに実行
    される演算量が大きすぎると判断された場合は、前記複
    数の発音チャンネルの優先順位を示す優先順位データに
    基づいて優先順位の低いチャンネルから、前記単位時間
    当たりに実行される演算量が少なくなるように、前記制
    御情報を変更するようにしたことを特徴とする楽音発生
    方法。
  3. 【請求項3】 演算処理装置の演算により、複数の発音
    チャンネルについて楽音を生成する楽音発生方法におい
    て、 単位時間当たりの演算処理内容を指示する制御情報によ
    り、各発音チャンネル毎に前記単位時間あたりに演算さ
    れる処理内容が決定されており、単位時間当たりに実行
    される演算量が大きすぎると判断された場合は、前記複
    数の発音チャンネルの優先順位を示す優先順位データに
    基づいて優先順位の低いチャンネルから、前記単位時間
    当たりに実行される演算量が少なくなるように、前記制
    御情報を変更し、 さらに、必要に応じて、前記優先順位データに基づいて
    優先順位の低いチャンネルから消音するようにしたこと
    を特徴とする楽音発生方法。
JP02119299A 1999-01-29 1999-01-29 楽音発生方法 Expired - Lifetime JP3603638B2 (ja)

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JP2016039944A (ja) * 2015-10-30 2016-03-24 株式会社藤商事 遊技機

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