JPH11287568A - 直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造 - Google Patents
直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造Info
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- JPH11287568A JPH11287568A JP10555698A JP10555698A JPH11287568A JP H11287568 A JPH11287568 A JP H11287568A JP 10555698 A JP10555698 A JP 10555698A JP 10555698 A JP10555698 A JP 10555698A JP H11287568 A JPH11287568 A JP H11287568A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塔体内に導入された空気の流通抵抗が増大す
ることなく、簡単な構造で水滴が塔体外へ飛散しないよ
うにした直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造を提供する
こと。 【解決手段】 塔体１の頂部に配設した送風機２と、塔
体１の上部に配置した上部水槽３と、塔体１の下部に配
設した下部水槽８と、上部水槽３と下部水槽８の間に配
置した散水器４，４１，４２及び充填材５，５１，５２
とからなり、充填材５，５１，５２を上下方向に３段以
上積み重ね、かつ、充填材５，５１，５２の内側面が上
段より下段に向けて順次塔体１の内方へ突出する階段状
となるように組み込むようにする。
ることなく、簡単な構造で水滴が塔体外へ飛散しないよ
うにした直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造を提供する
こと。 【解決手段】 塔体１の頂部に配設した送風機２と、塔
体１の上部に配置した上部水槽３と、塔体１の下部に配
設した下部水槽８と、上部水槽３と下部水槽８の間に配
置した散水器４，４１，４２及び充填材５，５１，５２
とからなり、充填材５，５１，５２を上下方向に３段以
上積み重ね、かつ、充填材５，５１，５２の内側面が上
段より下段に向けて順次塔体１の内方へ突出する階段状
となるように組み込むようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交流式冷却塔の
水滴飛散防止構造に関し、特に、塔体内に導入された空
気の流通抵抗が増大することなく、簡単な構造で水滴が
塔体外へ飛散しないようにした直交流式冷却塔の水滴飛
散防止構造に関するものである。
水滴飛散防止構造に関し、特に、塔体内に導入された空
気の流通抵抗が増大することなく、簡単な構造で水滴が
塔体外へ飛散しないようにした直交流式冷却塔の水滴飛
散防止構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、空調設備、工業設備等の冷却機器
の冷却水を冷却するために直交流式冷却塔が汎用されて
いる。この直交流式冷却塔においては、上部水槽から散
水器を介して充填材に散布した冷却水を、充填材を流下
する際に、塔体内に導入された空気（外気）との間で熱
交換して冷却水を冷却するようにしている。
の冷却水を冷却するために直交流式冷却塔が汎用されて
いる。この直交流式冷却塔においては、上部水槽から散
水器を介して充填材に散布した冷却水を、充填材を流下
する際に、塔体内に導入された空気（外気）との間で熱
交換して冷却水を冷却するようにしている。
【０００３】ところで、充填材に散布された冷却水は、
充填材を流下する際に、充填材内で拡散されるが、この
とき、塔体内に導入された空気の流れによって塔体の内
方に移動し、その一部は、充填材の内側面に沿って流下
することとなる。そして、充填材の内側面に沿って流下
する冷却水は、さらに、空気の流れによって水滴とな
り、冷却水が蒸発した水蒸気と共に、空気の流れに乗っ
て、送風機を介して、塔体外に排出され、塔体の周囲を
濡らすこととなる。このような水滴の飛散を防止するた
めに、充填材の内側面に、Ｚ形状をした部材を所定の間
隔をあけて固定することにより構成したエリミネーター
を配設し、水滴が、直接空気の流れに乗って塔体外に排
出されることを防止するようにしている。
充填材を流下する際に、充填材内で拡散されるが、この
とき、塔体内に導入された空気の流れによって塔体の内
方に移動し、その一部は、充填材の内側面に沿って流下
することとなる。そして、充填材の内側面に沿って流下
する冷却水は、さらに、空気の流れによって水滴とな
り、冷却水が蒸発した水蒸気と共に、空気の流れに乗っ
て、送風機を介して、塔体外に排出され、塔体の周囲を
濡らすこととなる。このような水滴の飛散を防止するた
めに、充填材の内側面に、Ｚ形状をした部材を所定の間
隔をあけて固定することにより構成したエリミネーター
を配設し、水滴が、直接空気の流れに乗って塔体外に排
出されることを防止するようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、充填材
の内側面にエリミネーターを配設すると、塔体内に導入
した空気の流通抵抗が増大することなり、送風機の容量
を大きくする必要があり、また、これに伴って、騒音が
大きくなるという問題があった。なお、エリミネーター
のＺ形状をした部材の間隔を大きく取って空気の流通抵
抗を小さくすることも可能であるが、この場合は、エリ
ミネーターの水滴の捕集性能が低下し、確実に水滴を捕
集することができないという問題があった。
の内側面にエリミネーターを配設すると、塔体内に導入
した空気の流通抵抗が増大することなり、送風機の容量
を大きくする必要があり、また、これに伴って、騒音が
大きくなるという問題があった。なお、エリミネーター
のＺ形状をした部材の間隔を大きく取って空気の流通抵
抗を小さくすることも可能であるが、この場合は、エリ
ミネーターの水滴の捕集性能が低下し、確実に水滴を捕
集することができないという問題があった。
【０００５】本発明は、上記従来の直交流式冷却塔の水
滴飛散防止構造の有する問題点に鑑み、塔体内に導入さ
れた空気の流通抵抗が増大することなく、簡単な構造で
水滴が塔体外へ飛散しないようにした直交流式冷却塔の
水滴飛散防止構造を提供することを目的とする。
滴飛散防止構造の有する問題点に鑑み、塔体内に導入さ
れた空気の流通抵抗が増大することなく、簡単な構造で
水滴が塔体外へ飛散しないようにした直交流式冷却塔の
水滴飛散防止構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造は、塔
体の頂部に配設した送風機と、塔体の上部に配置した上
部水槽と、塔体の下部に配設した下部水槽と、上部水槽
と下部水槽の間に配置した散水器及び充填材とからなる
直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造において、前記充填
材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填材の内側
面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突出する階
段状となるように組み込んだことを特徴とする。
め、本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造は、塔
体の頂部に配設した送風機と、塔体の上部に配置した上
部水槽と、塔体の下部に配設した下部水槽と、上部水槽
と下部水槽の間に配置した散水器及び充填材とからなる
直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造において、前記充填
材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填材の内側
面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突出する階
段状となるように組み込んだことを特徴とする。
【０００７】この直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造
は、充填材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填
材の内側面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突
出する階段状となるように組み込むことにより、充填材
を流下する際に塔体内に導入された空気の流れによって
塔体の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の中心部
に散布することができ、冷却水が充填材の内側面に沿っ
て流下し、空気の流れによって水滴となり、空気の流れ
に乗って塔体外に排出されることを防止することができ
る。
は、充填材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填
材の内側面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突
出する階段状となるように組み込むことにより、充填材
を流下する際に塔体内に導入された空気の流れによって
塔体の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の中心部
に散布することができ、冷却水が充填材の内側面に沿っ
て流下し、空気の流れによって水滴となり、空気の流れ
に乗って塔体外に排出されることを防止することができ
る。
【０００８】この場合において、各段の充填材の厚み
は、同一厚さに形成することができる。
は、同一厚さに形成することができる。
【０００９】これにより、各段の充填材の空気の流通抵
抗を均一にすることができ、各段の充填材において、冷
却水と空気との間で効率的に熱交換を行うようにするこ
とができる。
抗を均一にすることができ、各段の充填材において、冷
却水と空気との間で効率的に熱交換を行うようにするこ
とができる。
【００１０】また、各段の充填材の上方に散水器を配設
するとともに、該散水器内の流路の勾配が塔体の内外方
へ向かうラビリンス形状に形成することができる。
するとともに、該散水器内の流路の勾配が塔体の内外方
へ向かうラビリンス形状に形成することができる。
【００１１】これにより、冷却水を塔体の内外方に移動
して充填材上に均一に散布することができ、冷却水と空
気との間で効率的に熱交換を行うようにすることができ
る。
して充填材上に均一に散布することができ、冷却水と空
気との間で効率的に熱交換を行うようにすることができ
る。
【００１２】また、上下の充填材の間に水受けを配設す
ることができる。
ることができる。
【００１３】これにより、上段の充填材から下段の充填
材への冷却水の流下を円滑に行うことができる。
材への冷却水の流下を円滑に行うことができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の直交流式冷却塔の
水滴飛散防止構造の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図１〜図５に、本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散
防止構造の一実施例を示す。
水滴飛散防止構造の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図１〜図５に、本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散
防止構造の一実施例を示す。
【００１５】この直交流式冷却塔は、下部架台により床
面等に支持するようにするとともに、側面に冷却用の空
気（外気）を導入するためのルーバー１１を形成した塔
体１内の頂部に送風機２を、その両側に上から上部水槽
３、散水器４，４１，４２及び充填材５，５１，５２
を、下部に下部水槽８を、それぞれ配設して構成するよ
うにする。
面等に支持するようにするとともに、側面に冷却用の空
気（外気）を導入するためのルーバー１１を形成した塔
体１内の頂部に送風機２を、その両側に上から上部水槽
３、散水器４，４１，４２及び充填材５，５１，５２
を、下部に下部水槽８を、それぞれ配設して構成するよ
うにする。
【００１６】なお、送風機２は、従来の直交流式冷却塔
と同様、塔体１内の頂部の略中央に配設し、モータ２１
にて駆動することにより、塔体１の側面に形成したルー
バー１１から冷却用の空気を導入し、導入した空気によ
り、充填材５，５１，５２を流下する冷却水を冷却した
後、送風機２を介して、塔体１外に排出するように構成
するようにしている。
と同様、塔体１内の頂部の略中央に配設し、モータ２１
にて駆動することにより、塔体１の側面に形成したルー
バー１１から冷却用の空気を導入し、導入した空気によ
り、充填材５，５１，５２を流下する冷却水を冷却した
後、送風機２を介して、塔体１外に排出するように構成
するようにしている。
【００１７】また、上部水槽３内には、分流槽３１を配
設することにより、空調設備、工業設備等の冷却機器の
熱交換器等から戻った加温された冷却水を、上部水槽３
の全面に亘って拡散されるようにし、拡散された冷却水
を、上部水槽３の底面に穿設した通水孔（図示省略）か
ら、その下方に配設した上段の散水器４を介して、上段
の充填材５上に均一に散水するようにする。
設することにより、空調設備、工業設備等の冷却機器の
熱交換器等から戻った加温された冷却水を、上部水槽３
の全面に亘って拡散されるようにし、拡散された冷却水
を、上部水槽３の底面に穿設した通水孔（図示省略）か
ら、その下方に配設した上段の散水器４を介して、上段
の充填材５上に均一に散水するようにする。
【００１８】この場合において、充填材５，５１，５２
は、上下方向に３段以上（本実施例においては、３段）
積み重ね、かつ、充填材５，５１，５２の内側面が上段
より下段に向けて順次塔体の内方へ突出する階段状とな
るように塔体１内に組み込むようにする。なお、本実施
例においては、各段の充填材５，５１，５２の空気の流
通抵抗が均一になるとともに、各段の充填材５，５１，
５２を共通化することができるように、各段の充填材
５，５１，５２の厚みを同一厚さに形成するようにして
いる。このため、充填材５，５１，５２の外側面は、上
段より下段に向けて順次塔体の内方へ引っ込む階段状と
なる。
は、上下方向に３段以上（本実施例においては、３段）
積み重ね、かつ、充填材５，５１，５２の内側面が上段
より下段に向けて順次塔体の内方へ突出する階段状とな
るように塔体１内に組み込むようにする。なお、本実施
例においては、各段の充填材５，５１，５２の空気の流
通抵抗が均一になるとともに、各段の充填材５，５１，
５２を共通化することができるように、各段の充填材
５，５１，５２の厚みを同一厚さに形成するようにして
いる。このため、充填材５，５１，５２の外側面は、上
段より下段に向けて順次塔体の内方へ引っ込む階段状と
なる。
【００１９】充填材５，５１，５２上に均一に散水を行
うようする散水器４，４１，４２は、散水器４，４１，
４２内の流路４０ａの勾配が塔体１の内外方へ向かうラ
ビリンス形状に形成することにより、冷却水を塔体１の
内外方に移動して充填材５，５１，５２上に均一に散布
することができ、冷却水と空気との間で効率的に熱交換
を行うようにすることができるものとなる。この場合、
散水器４，４１，４２の構造としては、特に限定される
ものではないが、図５に示すように、稜線４０ｂを鉛直
線に対して傾斜させた複数の波形板４０を、その傾斜方
向が交互に異なる方向となるように積層して形成した、
一種のラビリンス形状に形成した流路４０ａを備えた散
水器４，４１，４２を用いることができ、この散水器
４，４１，４２の傾斜した流路４０ａの勾配が塔体１の
内外方へ向かうように散水器４，４１，４２を配設する
ようにする。この場合において、稜線４０ｂの鉛直線に
対する傾斜角αは、好ましくは、３０〜６０°の範囲に
設定するとともに、散水器４，４１，４２の厚みｔは、
好ましくは、５０〜１００ｍｍの範囲に設定する。な
お、傾斜角αが３０°より小さかったり、厚みｔが５０
ｍｍより薄いと、冷却水を充填材５，５１，５２の塔体
１の内外方に移動して散布させる効果が小さくなり、一
方、傾斜角αが６０°より大きかったり、厚みｔが１０
０ｍｍより厚いと、冷却水が塔体１の内外方に片寄りす
ぎ好ましくない。
うようする散水器４，４１，４２は、散水器４，４１，
４２内の流路４０ａの勾配が塔体１の内外方へ向かうラ
ビリンス形状に形成することにより、冷却水を塔体１の
内外方に移動して充填材５，５１，５２上に均一に散布
することができ、冷却水と空気との間で効率的に熱交換
を行うようにすることができるものとなる。この場合、
散水器４，４１，４２の構造としては、特に限定される
ものではないが、図５に示すように、稜線４０ｂを鉛直
線に対して傾斜させた複数の波形板４０を、その傾斜方
向が交互に異なる方向となるように積層して形成した、
一種のラビリンス形状に形成した流路４０ａを備えた散
水器４，４１，４２を用いることができ、この散水器
４，４１，４２の傾斜した流路４０ａの勾配が塔体１の
内外方へ向かうように散水器４，４１，４２を配設する
ようにする。この場合において、稜線４０ｂの鉛直線に
対する傾斜角αは、好ましくは、３０〜６０°の範囲に
設定するとともに、散水器４，４１，４２の厚みｔは、
好ましくは、５０〜１００ｍｍの範囲に設定する。な
お、傾斜角αが３０°より小さかったり、厚みｔが５０
ｍｍより薄いと、冷却水を充填材５，５１，５２の塔体
１の内外方に移動して散布させる効果が小さくなり、一
方、傾斜角αが６０°より大きかったり、厚みｔが１０
０ｍｍより厚いと、冷却水が塔体１の内外方に片寄りす
ぎ好ましくない。
【００２０】また、上段より下段に向けて順次塔体１の
内方へ引っ込む階段状にした上段の充填材５又は中段の
充填材５１から中段の充填材５１又は下段の充填材５２
への冷却水の流下を円滑に行うようにするために、散水
器４１，４２の外側に水受け６１，６２を配設するとと
もに、塔体１内に導入された空気の流れの影響を受けて
冷却水が散水器４，４１，４２から漏出することを防止
するために、水受け６１，６２を配設した箇所を除く散
水器４，４１，４２の外側及び内側に散水カバー７ａ，
７ｂ，７１，７２を配設するようにする。
内方へ引っ込む階段状にした上段の充填材５又は中段の
充填材５１から中段の充填材５１又は下段の充填材５２
への冷却水の流下を円滑に行うようにするために、散水
器４１，４２の外側に水受け６１，６２を配設するとと
もに、塔体１内に導入された空気の流れの影響を受けて
冷却水が散水器４，４１，４２から漏出することを防止
するために、水受け６１，６２を配設した箇所を除く散
水器４，４１，４２の外側及び内側に散水カバー７ａ，
７ｂ，７１，７２を配設するようにする。
【００２１】以下、この直交流式冷却塔の水滴飛散防止
構造の作用について説明する。空調設備、工業設備等の
冷却機器の熱交換器等から戻った加温された冷却水は、
分流槽３１を介して上部水槽３の全面に亘って拡散され
た後、上部水槽３の底面に穿設した通水孔から、その下
方に配設したラビリンス形状に形成した流路４０ａを備
えた上段の散水器４を介して、上段の充填材５上に均一
に散水され、以下、中段の散水器４１、中段の充填材５
１、下段の散水器４２及び下段の充填材５２を順次流下
する際に、充填材５，５１，５２においてルーバー１１
を介して塔体１内に導入された空気との間で熱交換して
冷却された後、下部水槽８に集められ、再び冷却機器の
熱交換器等に送られる。一方、熱交換することによって
加熱された空気は、送風機２を介して、塔体１外に排出
される。
構造の作用について説明する。空調設備、工業設備等の
冷却機器の熱交換器等から戻った加温された冷却水は、
分流槽３１を介して上部水槽３の全面に亘って拡散され
た後、上部水槽３の底面に穿設した通水孔から、その下
方に配設したラビリンス形状に形成した流路４０ａを備
えた上段の散水器４を介して、上段の充填材５上に均一
に散水され、以下、中段の散水器４１、中段の充填材５
１、下段の散水器４２及び下段の充填材５２を順次流下
する際に、充填材５，５１，５２においてルーバー１１
を介して塔体１内に導入された空気との間で熱交換して
冷却された後、下部水槽８に集められ、再び冷却機器の
熱交換器等に送られる。一方、熱交換することによって
加熱された空気は、送風機２を介して、塔体１外に排出
される。
【００２２】ところで、冷却水は、充填材５，５１，５
２を流下する際に、塔体１内に導入された空気の流れに
よって塔体１の内方に移動することとなるが、この直交
流式冷却塔においては、上下方向に積み重ねた充填材
５，５１，５２を、充填材５，５１，５２の内側面が上
段より下段に向けて順次塔体１の内方へ突出する階段状
となるように組み込むようにしているので、上段の充填
材５又は中段の充填材５１を流下する際に塔体１内に導
入された空気の流れによって塔体１の内方に移動した冷
却水を、中段の充填材５１又は下段の充填材５２の中心
部に散布することができ、冷却水が中段及び下段の充填
材５１，５２の内側面に沿って流下し、空気の流れによ
って水滴となり、空気の流れに乗って塔体１外に排出さ
れることを防止することができる。
２を流下する際に、塔体１内に導入された空気の流れに
よって塔体１の内方に移動することとなるが、この直交
流式冷却塔においては、上下方向に積み重ねた充填材
５，５１，５２を、充填材５，５１，５２の内側面が上
段より下段に向けて順次塔体１の内方へ突出する階段状
となるように組み込むようにしているので、上段の充填
材５又は中段の充填材５１を流下する際に塔体１内に導
入された空気の流れによって塔体１の内方に移動した冷
却水を、中段の充填材５１又は下段の充填材５２の中心
部に散布することができ、冷却水が中段及び下段の充填
材５１，５２の内側面に沿って流下し、空気の流れによ
って水滴となり、空気の流れに乗って塔体１外に排出さ
れることを防止することができる。
【００２３】また、散水器４１，４２の外側に水受け６
１，６２を配設するとともに、水受け６１，６２を配設
した箇所を除く散水器４，４１，４２の外側及び内側に
散水カバー７ａ，７ｂ，７１，７２を配設するようにし
ているので、冷却水が散水器４，４１，４２から漏出す
ることなく、上段の充填材５又は中段の充填材５１から
中段の充填材５１又は下段の充填材５２へ冷却水を円滑
に流下させることができる。
１，６２を配設するとともに、水受け６１，６２を配設
した箇所を除く散水器４，４１，４２の外側及び内側に
散水カバー７ａ，７ｂ，７１，７２を配設するようにし
ているので、冷却水が散水器４，４１，４２から漏出す
ることなく、上段の充填材５又は中段の充填材５１から
中段の充填材５１又は下段の充填材５２へ冷却水を円滑
に流下させることができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散防止
構造によれば、直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造は、
充填材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填材の
内側面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突出す
る階段状となるように組み込むことにより、充填材を流
下する際に塔体内に導入された空気の流れによって塔体
の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の中心部に散
布することができ、冷却水が充填材の内側面に沿って流
下し、空気の流れによって水滴となり、空気の流れに乗
って塔体外に排出されることを防止することができる。
この構造の場合、塔体内に導入された空気の流通抵抗が
増大しないことから、送風機の容量を大きくする必要が
なく、このため、騒音も小さく抑制することができる。
構造によれば、直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造は、
充填材を上下方向に３段以上積み重ね、かつ、充填材の
内側面が上段より下段に向けて順次塔体の内方へ突出す
る階段状となるように組み込むことにより、充填材を流
下する際に塔体内に導入された空気の流れによって塔体
の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の中心部に散
布することができ、冷却水が充填材の内側面に沿って流
下し、空気の流れによって水滴となり、空気の流れに乗
って塔体外に排出されることを防止することができる。
この構造の場合、塔体内に導入された空気の流通抵抗が
増大しないことから、送風機の容量を大きくする必要が
なく、このため、騒音も小さく抑制することができる。
【００２５】また、各段の充填材の厚みを同一厚さに形
成することにより、各段の充填材の空気の流通抵抗を均
一にすることができ、各段の充填材において、冷却水と
空気との間で効率的に熱交換を行うようにすることがで
きる。なお、各段の充填材の厚みを同一厚さに形成する
ことにより、各段の充填材を共通化することができ、こ
れにより、充填材を含む冷却塔の製造コストを低廉にす
ることができる。
成することにより、各段の充填材の空気の流通抵抗を均
一にすることができ、各段の充填材において、冷却水と
空気との間で効率的に熱交換を行うようにすることがで
きる。なお、各段の充填材の厚みを同一厚さに形成する
ことにより、各段の充填材を共通化することができ、こ
れにより、充填材を含む冷却塔の製造コストを低廉にす
ることができる。
【００２６】また、各段の充填材の上方に散水器を配設
するとともに、該散水器内の流路の勾配が塔体の内外方
へ向かうラビリンス形状に形成することにより、冷却水
を塔体の内外方に移動して充填材上に均一に散布するこ
とができ、冷却水と空気との間で効率的に熱交換を行う
ようにすることができる。
するとともに、該散水器内の流路の勾配が塔体の内外方
へ向かうラビリンス形状に形成することにより、冷却水
を塔体の内外方に移動して充填材上に均一に散布するこ
とができ、冷却水と空気との間で効率的に熱交換を行う
ようにすることができる。
【００２７】各段の充填材の上方に散水器を配設すると
ともに、散水器内の流路の勾配が塔体の内外方へ向かう
ラビリンス形状に形成することにより、冷却水を、充填
材に均一に散布し、冷却水と空気との間で効率的に熱交
換を行うようにすることができるとともに、充填材を流
下する際に塔体内に導入された空気の流れによって塔体
の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の塔体の内外
方に移動して散布することができ、冷却水が充填材の内
側面に沿って流下し、空気の流れによって水滴となり、
空気の流れに乗って塔体外に排出されることを確実に防
止することができる。
ともに、散水器内の流路の勾配が塔体の内外方へ向かう
ラビリンス形状に形成することにより、冷却水を、充填
材に均一に散布し、冷却水と空気との間で効率的に熱交
換を行うようにすることができるとともに、充填材を流
下する際に塔体内に導入された空気の流れによって塔体
の内方に移動した冷却水を、下段の充填材の塔体の内外
方に移動して散布することができ、冷却水が充填材の内
側面に沿って流下し、空気の流れによって水滴となり、
空気の流れに乗って塔体外に排出されることを確実に防
止することができる。
【００２８】また、上下の充填材の間に水受けを配設す
ることにより、上段の充填材から下段の充填材への冷却
水の流下を円滑に行うことができる。
ることにより、上段の充填材から下段の充填材への冷却
水の流下を円滑に行うことができる。
【図１】本発明の直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造の
一実施例を示す断面図である。
一実施例を示す断面図である。
【図２】同外側散水カバー部を示す拡大図である。
【図３】同内側散水カバー部を示す拡大図である。
【図４】同水受け部を示す拡大図である。
【図５】同散水器を示し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は背
面図、（Ｃ）は（Ａ）のＡ−Ａ線の断面図、（Ｄ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ線の断面図である。
面図、（Ｃ）は（Ａ）のＡ−Ａ線の断面図、（Ｄ）は
（Ａ）のＢ−Ｂ線の断面図である。
１ 塔体 １１ ルーバー ２ 送風機 ３ 上部水槽 ４，４１，４２ 散水器 ５，５１，５２ 充填材 ６１，６２ 水受け ７ａ，７ｂ，７１，７２ 散水カバー ８ 下部水槽
Claims (4)
- 【請求項１】 塔体の頂部に配設した送風機と、塔体の
上部に配置した上部水槽と、塔体の下部に配設した下部
水槽と、上部水槽と下部水槽の間に配置した散水器及び
充填材とからなる直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造に
おいて、前記充填材を上下方向に３段以上積み重ね、か
つ、充填材の内側面が上段より下段に向けて順次塔体の
内方へ突出する階段状となるように組み込んだことを特
徴とする直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造。 - 【請求項２】 各段の充填材の厚みを同一厚さに形成し
たことを特徴とする請求項１記載の直交流式冷却塔の水
滴飛散防止構造。 - 【請求項３】 各段の充填材の上方に散水器を配設する
とともに、該散水器内の流路の勾配が塔体の内外方へ向
かうラビリンス形状に形成したことを特徴とする請求項
１又は２記載の直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造。 - 【請求項４】 上下の充填材の間に水受けを配設したこ
とを特徴とする請求項１、２又は３記載の直交流式冷却
塔の水滴飛散防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555698A JPH11287568A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10555698A JPH11287568A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11287568A true JPH11287568A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14410837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10555698A Withdrawn JPH11287568A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 直交流式冷却塔の水滴飛散防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11287568A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015040672A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 冷却塔、冷却塔の気液接触部の設置方法、冷却塔のメンテナンス方法 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10555698A patent/JPH11287568A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015040672A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 冷却塔、冷却塔の気液接触部の設置方法、冷却塔のメンテナンス方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |