JPH11287301A - 内接噛合式遊星歯車構造 - Google Patents

内接噛合式遊星歯車構造

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JPH11287301A
JPH11287301A JP8733898A JP8733898A JPH11287301A JP H11287301 A JPH11287301 A JP H11287301A JP 8733898 A JP8733898 A JP 8733898A JP 8733898 A JP8733898 A JP 8733898A JP H11287301 A JPH11287301 A JP H11287301A
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卓 芳賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外歯112の偏摩耗を防止すると共に、加工
工数・部品点数の削減及び騒音低下を実現する。 【解決手段】 外歯歯車110(111)の歯数よりn
個(nは2以上の整数)の内歯歯車106を備えた内接
噛合式遊星歯車においてある特定の外ピンPを基準とし
たときに、該特定の外ピンPからnの倍数番目に当る外
ピン群、(nの倍数−1)番目に当る外ピン群、(nの
倍数−2)番目に当る外ピン群、・・・、(nの倍数−
n+1)番目に当る外ピン群の数がほぼ一致するように
外ピンの組み込みを省略する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の減速機、あ
るいは増速機に適用するのに好適な、内接噛合式の遊星
歯車構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内接噛合式の遊星歯車構造に関す
る技術として、例えば図6に示すようなものが知られて
いる。以下、これについて説明する。
【0003】図6はの内接噛合式遊星歯車減速機の一例
を示す断面図である。又、図7は、図6におけるVII −
VII 線に沿う断面図である。
【0004】図6において、符号120で示すものは円
筒状のケーシングである。このケーシング120は、自
身を図示せぬ固定部材に固定するために、筒壁を軸方向
に貫通する複数のボルト挿通孔122を有している。ケ
ーシング120内の中心部には、図示しないモータによ
って回転駆動される入力回転軸102の先端が図中右側
から挿入されている。
【0005】ケーシング120内には、軸方向に間隔を
おいて厚肉円板状の第1の支持ブロック(図中左側)1
24と第2の支持ブロック(図中右側)126とが互い
に対向して配置されている(共に第2軸に相当)。第1
の支持ブロック124の外端面(左端面)は相手部材取
付面124a とされ、ケーシング120の左端面よりも
外に若干突き出ている。これら第1、第2の支持ブロッ
ク124、126は、それぞれ軸受128a 、128b
を介してケーシング120の内周に回転自在に支持され
ている。
【0006】両支持ブロック124、126は、入力軸
102と平行に配した3本のキャリアピン140により
一体に連結・固定されている。キャリアピン140は、
両支持ブロック124、126の外周寄りの位置に配置
されており、入力軸102と同心の円周上に周方向に等
間隔で配設されている(図7)。
【0007】キャリアピン140の先端面は、第1の支
持ブロック124の相手部材取付面124a と面一に露
出している。この露出した先端面の中心には、相手部材
固定用ボルト132をねじ込むためのねじ穴134が形
成されており、相手部材Pのボルト挿通孔に通したボル
ト132を、このねじ穴134にねじ込んで相手部材P
とキャリアピン140とを結合することにより、同時に
第1の支持ブロック124と第2の支持ブロック126
とが、所定の間隔で連結・固定されるようになってい
る。
【0008】又、ケーシング120内には、3本の偏心
体軸(第1軸)136が入力回転軸102と平行に配設
されている。
【0009】各偏心体軸136の第1の支持ブロック1
24側には、伝動歯車138が取付けられている。
【0010】入力回転軸102の先端に、前記各偏心体
軸136に固定した伝動歯車138と噛合するピニオン
142が形成され、これにより、入力回転軸102の回
転がピニオン142及び伝動歯車138を介して3本の
偏心体軸136に等しく分配されるようになっている
(図7参照)。
【0011】一方、第1、第2の支持ブロック124、
126の間には、ケーシング120の内径よりやや小さ
い外径の円板状の2枚の外歯歯車110、111が軸方
向に並べて配置されている。
【0012】以降、説明するにあたって2枚の外歯歯車
110、111のうち、一方の外歯歯車の外歯歯車11
0を中心に説明する。
【0013】内歯歯車106の内歯は外ピン孔130a
に係合した円柱状の外ピン130によって構成されてお
り、その数は外歯112の数より2歯だけ多く設定され
ている。なお、理解を容易にするため外ピン130は黒
く塗り潰してある。
【0014】入力回転軸102の回転により偏心体軸1
36の偏心部(偏心体)136aが揺動回転するため、
外歯歯車110も揺動回転を行う。ところで、偏心体軸
136が1回転すると、外歯歯車110と内歯歯車10
6との噛合位置が順次ずれて1回転するが、このとき外
歯112と外ピン130の歯数差Nの分だけ両歯車11
0、106の位相がずれ、そのずれが外歯歯車110の
自転回転となってキャリアピン140を介して、第1、
第2の支持ブロック124、126に伝達される。
【0015】例えば、外歯歯車110の外歯112の数
をm(図7では、m=78となっている)、内歯歯車1
06の外ピン(内歯)130の数をm+2とした場合
(図7では、80)、その歯数差Nは2である。入力回
転軸102により入力された回転は一旦伝動歯車138
により減速されて各偏心体軸136に伝達される。そし
て、各偏心体軸136が1回転する毎に、ケーシング1
20に固定された内歯歯車106に対して歯数差分の2
歯分だけずれていく(自転する)ことになる。これによ
り、各偏心体軸136の1回転が第1、第2支持ブロッ
ク124、126の2/mの回転に減速・変換される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、内歯歯車106の内歯が外ピン130によっ
て構成されるタイプの内接噛合遊星歯車構造にあって
は、伝達効率の向上及び騒音の低減を図るためには、外
ピン130及び該外ピン130が係入される外ピン孔1
30aの高精度な加工は必須であるが、それでも外歯歯
車110に対する各外ピン130の位置は必ずしも均一
にならず、それによって該加工・組付け誤差に起因して
特定の外ピン130付近で摩擦抵抗が増大することがあ
るという問題があった。
【0017】又、該外ピン130の数は、1個の減速機
当り数十以上にわたり、その加工及び組付けには多大な
労力と時間を要するため、低コスト化が実現しないとい
う問題があった。
【0018】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、外ピン130の組込み数を削減
するという方法によって上述した問題を解決すると共
に、後述するように、それによって新たな不具合が発生
しないように考慮し、特に外ピンと外歯との間の摩擦を
低減させ、効率の良い動力伝達をし、又、加工工数・部
品点数の削減及び騒音低減を全て同時に達成することを
その課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1軸と、該第1軸に設けた偏心体を介してこの第
1軸に対して偏心回転可能な状態で取り付けられた外歯
歯車と、該外歯歯車と噛合する共に外歯歯車の歯数より
2個だけ大きな歯数に設定され、且つ内歯歯車が円柱状
の複数の外ピン群によって構成された内歯歯車と、前記
外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝達する手段を
介して連結された第2軸と、を備えた内接噛合式遊星歯
車構造において、前記内歯歯車の内歯を構成する外ピン
群のうち、ある特定の外ピンを基準としたときに、該特
定の外ピンから偶数番目に当たる外ピン群と、奇数番目
に当たる外ピン群のそれぞれの外ピン数がほぼ一致する
ように外ピンの組込みを省略したことにより、上記課題
を解決させることができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、第1軸と、該第
1軸に設けた偏心体を介してこの第1軸に対して偏心回
転可能な状態で取り付けられた外歯歯車と、該外歯歯車
と噛合する共に外歯歯車の歯数よりn個(nは2以上の
整数)だけ大きな歯数に設定され、且つ内歯が円柱状の
複数の外ピン群によって構成された内歯歯車と、前記外
歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝達する手段を介
して連結された第2軸と、を備えた内接噛合式遊星歯車
構造において、前記内歯歯車の内歯を構成する外ピン群
のうち、ある特定の外ピンを基準としたときに、該特定
の外ピンからnの倍数番目に当たる外ピン群、(nの倍
数−1)番目に当たる外ピン群、(nの倍数−2)番目
に当たる外ピン群、(nの倍数−3)番目に当たる外ピ
ン群、・・・、(nの倍数−n+1)番目に当たる外ピ
ン群の数がそれぞれほぼ一致するように外ピンの組込み
を省略したことにより、同様に上記課題を解決させるこ
とができる。
【0021】このような内接噛合式遊星歯車減速機にお
いて、伝達効率の向上及び騒音低減、あるいはコスト低
減のために、できるだけ外ピン130と外歯112との
摩擦抵抗を少なくさせる方法として、外ピン130と外
歯112とが噛み合う際の両者の接触(滑り)をできる
だけ滑らかにさせるということが考えられる。
【0022】しかしながら、外ピン130と外歯112
は、既にできるだけ摩擦抵抗が少なくなるように加工
(バフ仕上、鏡面仕上等)されており、これ以上の鏡面
化は、コストが非常に高くかかってしまう。
【0023】そのため、他の方法として大きな回転トル
クを必要としない場合には、図8に示すように、外ピン
130を例えば1つ置きに挿入(図7の状態からは省
略)するようにすることが考えられる。この場合、全て
の外ピン孔130aに外ピン130を設置した(組み込
んだ)場合(図7の状態)に比べて許容伝達能力は低下
するものの、該許容伝達能力の範囲においては、外ピン
130の数を半減できるため、(特に組付け誤差に起因
する)外ピンと外歯112との間の摩擦抵抗を減少で
き、低騒音且つ低コストの内接噛合式遊星歯車減速機が
達成できる。
【0024】それは、例えば外ピンの数が80であった
場合、仮に1割程度の外ピン130が他の外ピンに比べ
て外歯歯車側に(摩擦抵抗の増大に影響するほど)迫り
出して組付けられるとすれば、その数は8本ということ
になり、外歯歯車110はこの8本の外ピン130と噛
合する度に大きな摩擦抵抗を受けることになるが、外ピ
ン130の数を半減すれば単純計算で(摩擦抵抗の増大
に影響するほど)迫り出して組付けられるのは、同じ割
合とすれば4本となり、影響が半減するためである。
【0025】しかしながら、図8のように、例えば1つ
置きに外ピン130の組込みを省略するようにすると、
以下に述べるような欠点が発生する恐れがある。
【0026】図9は、図8のIX部の拡大図である。
【0027】図9(A)に示すように、外歯112をそ
れぞれa′、b′、・・・、i′、・・・とし、外ピン
130をそれぞれA′、B′、・・・、E′・・・とす
る。
【0028】このような状態において、外歯歯車110
が1回転すると、当然に外ピンA′、B′、・・・
E′、・・・は、内歯歯車106が不動であるため、不
動のままである。又、外歯歯車110は歯数差が2であ
るため、それぞれの外ピンとは2歯ずつずれる。このた
め、外ピンと外歯は、図9(B)のようになる。
【0029】なお、ここでは外歯歯車110は左回転を
したが、これは回転入力軸102の回転方向によって決
定される。
【0030】つまり、図9(A)と図9(B)とでは、
図9(A)で外ピンと噛み合っていた外歯(例えば
a′、c′、e′、g′、i′、・・・)が外歯歯車1
10の1回転後(図9(B))でも再度、それらの外歯
は、外ピンと噛み合うこととなる。即ち、外歯歯車がさ
らにもう1回転しても同様な結果となり、結果的に、外
歯歯車110が何回回転しても外ピン130と噛み合う
外歯は常に一定のもの(a′、c′、e′、g′、
i′、・・・)となってしまう。換言すると、外ピンと
噛み合わない外歯は外歯歯車110が何回回転しても全
く噛み合うことがない。
【0031】このようなことが生じてしまうと、当然に
一定の外歯(この例では、a′、c′、e′、g′、
i′、・・・)のみが仕事をすることになり、そのそれ
ぞれの隣りにある外ピン130と全く噛み合わない外歯
(この例では、b′、d′、f′、h′、・・・)とは
摩耗の度合いが異なり、外歯112を偏摩耗させてしま
うことになる。つまり、外歯歯車110の寿命を短くし
てしまうこととなってしまう。
【0032】そのため、本発明では、所定の規則に従っ
て外ピン130の組込みを省略することとし、外歯歯車
110が均等に摩耗できるようにして、その耐久性の向
上を図った。
【0033】なお、請求項1は、内歯の数(省略する前
の外ピンの数:外ピン孔の数)と外歯の数の差が「2」
の場合について言及したものであり、請求項2は、請求
項1を含めて、歯数差と省略する外ピンとの関係をより
一般的に規定したものである。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明では、外ピンの組込みの省
略の仕方にその最大の特徴があり、この実施形態に係わ
る減速機自体の基本構造は、既に説明した従来のそれと
同様(歯数差が2)であるため、これについては重複説
明を省略する。
【0035】この実施形態では、図8に示すように、1
つ置きに外ピン130の組込みを省略するのではなく、
図1に示すように、外ピン130を外ピン孔130aに
対し2つ置きに2本ずつセットで省略するようにする。
【0036】図1におけるII部の拡大を図2に示す。
【0037】図2(A)に示すように、個々の外歯11
2をそれぞれa、b、c、・・・i、j、・・・とし、
外ピンをA、B、・・・、F、・・・とする。
【0038】前述したように、本実施形態の外歯の数と
内歯の数の差は「2」であるため、外歯歯車110が1
回転すると、それぞれの外歯は図2(B)のように2歯
ずつずれて外ピンと噛み合うようになる。
【0039】即ち、図2(A)で外ピン130と噛み合
っている外歯112(例えばa、b、e、f、i、j、
・・・)は、外歯歯車110が1回転した後の図2
(B)においては、外ピン130(A、B、・・・)と
は噛み合わないことになる。逆に、図2(A)で外ピン
130と噛み合っていなかった外歯112(例えば、
c、d、g、h、・・・)が外歯歯車110が1回転し
た後の図2(B)では外ピン130と噛み合うようにな
っている。
【0040】次に、外歯歯車110がさらにもう1回転
すると、外歯112は2歯分更にずれるため、図2
(C)のような状態となり、再度図2(A)のときに外
ピンと噛み合っていた外歯に(例えば、・・・e、f、
i、j、・・・)が外ピン130と噛み合うこととな
る。
【0041】つまり、外歯112は外歯歯車110が1
回転する毎に外ピン130と噛み合うものを交互に変え
るようになり、結果的に全ての外歯112が外ピン13
0と均一に噛み合うこととなる。
【0042】なお、歯数差が2の場合には、このように
外ピン130を2つ置きに2本セットで外ピン孔130
aに組込むようにするのが基本であるが、外ピン130
と外歯112の面圧に余裕がある(互いの強度が十分に
確保できる)場合には、図3に示すように、外ピン13
0の2本セットを更に部分的に省略してもよい。
【0043】又、全ての外ピン130が例えば2本セッ
トで規則正しく組込まれているものに限定されるもので
はなく、例えば、図5に示すように、ランダムに組込ん
でもよい。図5では、特定の外ピンPから偶数番目にあ
たる外ピン(群)の総数は20本で、奇数番目にあたる
外ピン(群)の総数も20本であり、合計40本の外ピ
ン130が80の外ピン孔130aにランダムに組込ま
れている。即ち、要は、規則的・不規則的に拘らず、内
歯を構成する外ピン群のうち、ある特定の外ピンをPと
した場合に、その特定の外ピンPから偶数番目にあたる
外ピン群と、奇数番目にあたる外ピン群のそれぞれの外
ピン数がほぼ一致するように、ランダムに組込みを省略
すれば、図1に示すような方法と同様の効果が得られる
ようになる。省略本数の割合と許容伝達能力の低下の割
合は、ほぼ比例するため、要求に応じて適宜に省略本数
を設定すればよい。
【0044】なお、前述したように、特定の外ピンPか
ら偶数番目にあたる外ピン群の数と、奇数番目にあたる
外ピン群の数は厳密に完全に一致しなくても特に支障を
生じるものではないので、請求項においては「ほぼ一致
するように」と表記してある。
【0045】本実施形態では、例として歯数差が2の例
を中心に説明してきたが、本発明は歯数差がn(nは2
以上の整数:但しn=2は説明済み)の場合にも適用可
能である。以降、これについて更に詳しく説明する。
【0046】前述した理論に基づけば、歯数差がnの場
合は、図4(A)のようにn個置きにn本の外ピン13
0をセットで省略(あるいは組込む)のが最良である。
【0047】ここで図4(B)に示すように、特定の外
ピンP′から1番目、2番目、・・・n番目にあたる外
ピンをそれぞれP1 、P2 、・・・Pn 、・・・とし、
nの倍数番目にあたる外ピンをPn 、P2n、P3n、・・
・とした場合、一廻りして戻ってくると前記特定の外ピ
ンP´はPkn(nのk 倍番目)と表わすことができる。
それは、歯数差の倍数の外ピン(孔)数になっていない
と、歯形形状の関係で回転を継続できないためである。
【0048】ここで、特定の外ピンP′からnの倍数番
目にあたる外ピン群(Pn 、P2n、P3n、・・・Pk
n)、(nの倍数−1)番目に当たる外ピン群(図4
(B)では、Pn-1 、P2n-1、P3n-1、・・・Pkn-
1)、(nの倍数−2)番目にあたる外ピン群(図4
(B)では、Pn-2 、P2n-2、P3n-2、・・・Pkn-
2)、・・・、(nの倍数−n+1)番目にあたる外ピ
ン群(図4(B)では、P1 、Pn+1 、P2n+1、・・・
P(k-1 )n+1 )にそれぞれ属する外ピンの数が、それ
ぞれほぼ一致するように外ピン130の組込みを省略す
るとよい。
【0049】この結果、外歯歯車の外歯112の偏摩耗
を防止しながら、外ピンの数を任意の数だけ作成でき
る。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、減速比をそのままの状態で、外ピンの個数を任意に
低減でき、しかも外歯の偏摩耗を防止できる。又、外ピ
ン130の個数を削減できることにより、加工工数及び
部品点数の削減に基づくコストの低減、更には伝達効率
の向上・騒音低減という優れた効果も得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る内接噛合式遊星歯車減速機の
主要な構成とした図6のI−I線に沿う断面図
【図2】図1におけるII部の拡大図
【図3】図1における変形例
【図4】本実施形態におけるn枚差歯形にした場合の図
【図5】本実施形態に係わる内接噛合式遊星歯車減速機
における他の実施形態
【図6】本実施形態及び従来技術に係る内接噛合式遊星
歯車減速機の主要部の内部を表わした断面図
【図7】図6におけるVII −VII 線に沿う断面図
【図8】図6におけるVIII−VIII線に沿う断面図
【図9】図8におけるIX部の拡大図
【符号の説明】
102…入力回転軸 106…内歯歯車 110、111…外歯歯車 112…外歯 130…外ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1軸と、該第1軸に設けた偏心体を介し
    てこの第1軸に対して偏心回転可能な状態で取り付けら
    れた外歯歯車と、該外歯歯車と噛合する共に外歯歯車の
    歯数より2個だけ大きな歯数に設定され、且つ内歯が円
    柱状の複数の外ピン群によって構成された内歯歯車と、
    前記外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝達する手
    段を介して連結された第2軸と、を備えた内接噛合式遊
    星歯車構造において、 前記内歯歯車の内歯を構成する外ピン群のうち、ある特
    定の外ピンを基準としたときに、該特定の外ピンから偶
    数番目に当たる外ピン群と、奇数番目に当たる外ピン群
    のそれぞれの外ピンの数がほぼ一致するように外ピンの
    組込みを省略したことを特徴とする内接噛合式遊星歯車
    構造。
  2. 【請求項2】第1軸と、該第1軸に設けた偏心体を介し
    てこの第1軸に対して偏心回転可能な状態で取り付けら
    れた外歯歯車と、該外歯歯車と噛合する共に外歯歯車の
    歯数よりn個(nは2以上の整数)だけ大きな歯数に設
    定され、且つ内歯が円柱状の複数の外ピン群によって構
    成された内歯歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯車の自転
    成分のみを伝達する手段を介して連結された第2軸と、
    を備えた内接噛合式遊星歯車構造において、 前記内歯歯車の内歯を構成する外ピン群のうち、ある特
    定の外ピンを基準としたときに、該特定の外ピンからn
    の倍数番目に当たる外ピン群、(nの倍数−1)番目に
    当たる外ピン群、(nの倍数−2)番目に当たる外ピン
    群、(nの倍数−3)番目に当たる外ピン群、・・・、
    (nの倍数−n+1)番目に当たる外ピン群のそれぞれ
    の外ピン数がほぼ一致するように外ピンの組込みを省略
    したことを特徴とする内接噛合式遊星歯車構造。
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CN101890637A (zh) * 2009-05-20 2010-11-24 宁国聚隆实业有限公司 一种行星齿轮传动的装配方法
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