JPH11284633A - 通信ネットワークにおける障害復旧方法 - Google Patents

通信ネットワークにおける障害復旧方法

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JPH11284633A
JPH11284633A JP8767198A JP8767198A JPH11284633A JP H11284633 A JPH11284633 A JP H11284633A JP 8767198 A JP8767198 A JP 8767198A JP 8767198 A JP8767198 A JP 8767198A JP H11284633 A JPH11284633 A JP H11284633A
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JP
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failure
node device
communication
route
communication path
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JP8767198A
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English (en)
Inventor
Kazunori Odaka
一紀 小高
Ken Murakami
謙 村上
Tachiki Ichihashi
立機 市橋
Katsuyoshi Takahashi
克佳 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼制御手順を用いて、確立された通信経路上
において障害が発生した場合に、高速にその障害の発生
を通知し、これをもって迂回経路の確保および切り換え
を行い、短時間で障害からの復旧を行う通信ネットワー
クにおける障害復旧方法を実現する。 【解決手段】 障害通知の手段として、ITU−T
I.610に基づくAIS15やFERF16、もしく
は独自に設定したそれらに準じた障害検出セル19や障
害通知セル20を用いて、高速に通信経路上を伝達し、
それらのセルを識別することにより、迂回経路用の新た
な通信経路を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、呼制御手順を用
いて通信経路が確立される通信ネットワークにおける障
害復旧方法に関し、特に、障害が発生した際の、障害の
通知と迂回経路の確保に関するものであり、また経路計
算に使用するネットワーク構成情報の選択に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば1997年電子情報通
信学会通信ソサイエティ大会B−7−112「PNNI
を利用したFault Tolerant方式の検討」
(高橋美羽他)に記載された、従来の通信ネットワーク
における障害復旧方法を示すシステム構成図である。上
記文献は、ATM(Asynchronous Tra
nsfer Mode)フォーラム標準「Privat
e Network−Network Interfa
ce Secification Version
1.0(af−pnni−0055.000)」に基づ
いた、障害通知方法と迂回経路の確保方法について述べ
ている。
【0003】図において、1aは発呼側の端末装置、1
bは着呼側の端末装置であり、2a、2b、および3
a、3bは最下位のネットワーク階層(以下、ピアグル
ープという)であり、2、3はピアグループ2aと2
b、あるいはピアグループ3aと3bが属する上位のピ
アグループである。4a〜4c、5a〜5f、6a〜6
e、7a〜7cは各ピアグループ2a、2b、3a、3
bに属するノード装置である。なお、発呼側の端末装置
1a、あるいは着呼側の端末装置1bを収容するノード
装置をエッジノード装置といい、隣接するピアグループ
のノード装置に接続されるノード装置をボーダーノード
装置という。
【0004】また、11はノード装置5eが要求した、
障害発生中の通信経路を解放するための通信経路解放用
呼制御手順であり、12はノード装置5eが発行した物
理レイヤレベルの遠端受信故障信号(Fer End
Receive Failure;以下、FERFとい
う)である。13はこの物理レイヤレベルのFERF1
2に基づいてノード装置5cが要求した、障害発生中の
通信経路を解放するための通信経路解放用呼制御手順で
ある。14はその通信経路解放用呼制御手順13に基づ
いて発行される、迂回経路用の新たな通信経路を確立す
るための通信経路確立用呼制御手順である。なお、この
図20では、ノード装置5cとノード装置5eとの間の
通信経路上で、ノード装置5cからノード装置5eへの
伝送方向において、障害が発生したことを例示してい
る。
【0005】次に動作について説明する。障害の発生を
下流側のノード装置5eが検出すると、ネットワーク構
成の変更を他のノード装置に知らせるためのフラッディ
ングを行い、ノード装置5eは同時に、障害情報を付加
した通信経路解放用呼制御手順11を下流側に発行す
る。また、それと同時に、上流側のノード装置5cに対
して、国際電気通信連合電気通信標準化部門(以下、I
TU−Tと称する)I.610に基づく物理レイヤレベ
ルのFERF12を通知する。
【0006】上流側のノード装置5cはこれを契機とし
て、ネットワーク構成の変更を他のノード装置に知らせ
るためのフラッディングを行い、同時に、障害情報を付
加した通信経路解放用呼制御手順13を、上流側に発行
する。
【0007】これらの通信経路解放用呼制御手順11お
よび13は、通信経路上の隣接ノード装置5fまたは5
aで受信される。それを受信したノード装置5fまたは
5aでは、通信経路解放のための所定の処理を行い、さ
らに通信経路上の隣接ノード装置7aまたは4bに、障
害情報を付加した通信経路解放用呼制御手順11あるい
は13を送信する。この繰り返しにより、着呼側のエッ
ジノード装置7cおよび発呼側のエッジノード装置4a
まで、通信経路解放用呼制御手順11または13が送達
される。
【0008】発呼側のエッジノード装置4aは、受信し
た通信経路解放用呼制御手順13に障害情報が含まれて
いれば、端末装置が意図した通信経路の解放でないと判
断して、発呼端末1a側の通信経路を保持したまま、先
のフラッディングにより変更されるネットワーク構成情
報を用いて、着呼側のエッジノード装置7cまでの通信
経路を計算し、迂回経路側に通信経路を確立するための
迂回経路確立用呼制御手順14を発行する。
【0009】一方、着呼側のエッジノード装置7cで
は、着呼端末1b側の通信経路を保持したまま、発呼側
のエッジノード装置4aからの新たな通信経路を確保す
るための迂回経路確立用呼制御手順14の送達を待ち、
迂回経路が確立すると、発呼側および着呼側のエッジノ
ード装置4a、7cは、障害中の通信経路を迂回経路と
して確保された新たな通信経路(図示の例では、ノード
装置4aからノード装置4b、6a、6c、6e、7a
を経てノード装置7cに至る通信経路)に切り換える。
【0010】なお、このような従来の通信ネットワーク
における障害復旧方法に関連のある技術が記載された文
献としては、例えば、特開平8−237256号公報、
特開平5−276187号公報、特開平9−19131
2号公報、特開平7−307744号公報、特開平9−
18492号公報、特開平9−247153号公報など
がある。しかしながら、これら各文献に記載された技術
は、この発明のバックグランドとなる技術であって、こ
の発明の内容を直接示唆するようなものではない。
【0011】すなわち、上記特開平8−237256号
公報には、仮想パス(以下、VPという)多重された仮
想チャネル(以下、VCという)毎に、独自または標準
OAM(Operation Administrat
ion and Maintenance)の故障通知
用制御セルの送出の要否を設定する手段を持たせたもの
が示されており、特開平5−276187号公報には、
F1〜F3レベルの障害とF4,F5レベルの警報セル
を検出・分離し、有効な出方路にのみ警報セルを直接挿
入することで、不要な警報通知を削減したものが示され
ている。
【0012】また、特開平9−191312号公報に
は、ポイント・マルチポイント(PtoMP)呼上にお
いて障害が発生したときに、ポイント・ポイント(Pt
oP)の場合と同様に、自己の識別子が格納された警報
表示信号(Alarm Indication Sig
nal;以下、AISという)を、障害検出ノードが下
流方向に送出するものが示されており、特開平7−30
7744号公報には、双方向PtoMP呼において、障
害発生箇所の下流側の分岐ノードが受信したAISを終
端し、上流側にFERF(旧RDI(Remote D
efect Indication))を送信したり、
下流側にAISをマルチキャストしたりするものが示さ
れている。
【0013】さらに、特開平9−18492号公報に
は、冗長な経路を持つATM網に、障害発生の代替経路
をあらかじめ設定して、その性能モニタを定期的に行
い、障害発生時に使用する経路を択一しておいたり、あ
らかじめ代替経路を設定しておかずに、障害発生時に下
流側の終端点から故障復旧メッセージセルをフラッディ
ングし、上流側終端点に到達した当該セルから代替経路
の択一を行って、経路の切り替えを行うものが示されて
おり、特開平9−247153号公報には、PVC(P
ermanent Virtual Circuit)
接続において、中継回線を監視し、障害および輻輳など
が発生した場合に、あらかじめ確保された迂回中継回線
に迂回し、迂回発生要因が回復した場合に、主中継回線
に切り戻すものについて示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信ネットワー
クにおける障害復旧方法は、以上のように構成されてい
るので、通信ネットワーク内で発生した障害等に対処す
るために行われる迂回経路の確保において、障害発生箇
所からエッジノード装置4a、7cまでの間を、各ノー
ド装置上で所定の処理が必要な通信経路解放用呼制御手
順11、13により障害を通知した後、迂回経路となる
新たな通信経路の確立が行われるため、障害の発生か
ら、迂回経路を用いた通信の再開までに、長時間を要す
るという課題があった。
【0015】また、フラッディングにより、ネットワー
ク構成情報の変更を行うため、例えば発呼側のエッジノ
ード装置4aが迂回経路の計算を行う時点で、フラッデ
ィングによるネットワーク構成情報の変更通知が未達の
場合、正しい迂回経路を選択できないという課題もあっ
た。
【0016】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、障害の発生時点から、迂回経路の
確立を試みるまでの時間が高速化でき、迂回経路を用い
た通信の再開までの時間を短縮することが可能な、通信
ネットワークにおける障害復旧方法を得ることを目的と
する。
【0017】また、この発明は、フラッディングによる
ネットワーク構成情報の変更通知が、例えば発呼側のエ
ッジノード装置の迂回経路の計算時点で未達であって
も、正しい迂回経路の選択が行える、通信ネットワーク
における障害復旧方法を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信ネッ
トワークにおける障害復旧方法は、障害を検出した障害
発生箇所の下流のノード装置が、障害箇所情報としてノ
ード識別子とポート識別子が格納されたAISを下流側
に送信し、終端点でそれを終端するとともに、その障害
箇所情報を転記したFERFを上流側に送信し、経路計
算を行うノード装置にてそのFERFをモニタして自ノ
ード装置のネットワーク構成情報を補正し、ボーダーノ
ード装置(またはエッジノード装置)はFERFをモニ
タするとともに、自ノード装置が着呼側(または発呼
側)であれば、障害の発生と障害中の通信経路を認識
し、発呼側(または着呼側)であれば、FERFの障害
箇所情報により自ノード装置のネットワーク構成情報を
補正し、対向するボーダーノード装置(またはエッジノ
ード装置)までの迂回経路の計算を行い、さらに迂回経
路があれば、迂回経路側に通信経路を確立するための呼
制御手順を発行し、なければ、補正前のネットワーク構
成情報により算出された既通信経路側に通信経路を確立
するための呼制御手順を発行し、両ボーダーノード装置
(またはエッジノード装置)は、新たな迂回経路が確保
できれば、障害中の通信経路をその迂回経路に切り換え
て、互いに相手側に障害発生中の通信経路を解放する呼
制御手順を発行し、確保できなければ、障害発生中の通
信経路を解放する呼制御手順を発行して、端末装置側に
通信経路を解放する呼制御手順を発行するようにしたも
のである。
【0019】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害を検出した障害発生箇所の下流の
ノード装置が、障害箇所情報としてノード識別子とポー
ト識別子が格納された、独自に設定した障害検出セルを
下流側に送信し、ボーダーノード装置(またはエッジノ
ード装置)でそれを終端するとともに、その障害箇所情
報を転記し、独自に設定した障害通知セルを上流側に送
信し、経路計算を行うノード装置にてその障害通知セル
をモニタして自ノード装置のネットワーク構成情報を補
正し、対向するボーダーノード装置(またはエッジノー
ド装置)では、障害通知セルの終端を行い、障害検出セ
ルまたは障害通知セルを終端したボーダーノード装置ま
たはエッジノード装置が、着呼側(または発呼側)であ
れば、障害の発生と障害中の通信経路を認識し、発呼側
(または着呼側)であれば、障害通知セルの障害箇所情
報により自ノード装置のネットワーク構成情報を補正
し、対向するボーダーノード装置(またはエッジノード
装置)までの迂回経路の計算を行い、さらに迂回経路が
あれば、迂回経路側に通信経路を確立するための呼制御
手順を発行し、なければ、補正前のネットワーク構成情
報により算出される既通信経路側に通信経路を確立する
ための呼制御手順を発行し、両ボーダーノード装置(ま
たはエッジノード装置)は、新たな迂回経路が確保でき
れば、障害中の通信経路をその迂回経路に切り換えて、
互いに相手側に障害発生中の通信経路を解放する呼制御
手順を発行し、確保できなければ、障害発生中の通信経
路を解放する呼制御手順を発行して、端末装置側に通信
経路を解放する呼制御手順を発行するようにしたもので
ある。
【0020】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生箇所の下流のノード装置が、
障害検出セルを下流側に送信する際に障害通知セルを生
成して上流側に送信し、上記障害検出セルを終端したボ
ーダーノード装置(またはエッジノード装置)が、それ
に対応する障害通知セルを上流側に返送し、障害発生箇
所の下流のノード装置にてその障害通知セルの終端を行
うようにしたものである。
【0021】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生箇所の下流のノード装置が、
障害検出セルを下流側に送信する際にFERFを上流側
のノード装置に通知し、上記障害検出セルを終端したボ
ーダーノード装置(またはエッジノード装置)が、それ
に対応する障害通知セルを上流側に返送し、障害発生箇
所の下流のノード装置にてその障害通知セルの終端を行
い、上記FERFを確認した上流側のノード装置より障
害通知セルを上流側に送信するようにしたものである。
【0022】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生箇所の下流のノード装置から
の障害検出セルを終端したボーダーノード装置(または
エッジノード装置)では、障害検出セルに対応した障害
通知セルの生成を行わず、障害発生箇所の下流のノード
装置の下流側のノード装置にて、障害発生箇所の下流の
ノード装置からの障害検出セルにより、障害の発生およ
び発生箇所を特定するようにしたものである。
【0023】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害の発生を検出した障害発生箇所の
下流のノード装置が、障害通知セルもしくはFERFを
障害発生箇所の上流のノード装置に通知し、障害発生箇
所の上流のノード装置では、その通知に基づいて障害発
生を認識し、障害発生箇所の上流(または下流)のノー
ド装置は、自ノード装置のネットワーク構成情報を補正
して、隣接するノード装置までの通信経路を計算し、迂
回経路があれば、その迂回経路側に通信経路を確立する
ための呼制御手順を発行し、新たな迂回経路が確保でき
れば、障害中の通信経路をその迂回経路に切り換えて、
障害発生中の通信経路を解放し、確保できなければ、障
害発生中の通信経路を解放して、端末装置側に通信経路
を解放する呼制御手順を発行するようにしたものであ
る。
【0024】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、ボーダーノード装置間の迂回経路用に
新たな通信経路が確保できなかったとき、通信ネットワ
ークが階層化され、迂回経路用の新たな通信経路が確保
できなかった区間が、当該通信ネットワークの最上位の
階層でない場合には、通信経路を解放する呼制御手順の
発行を行わずに、障害発生箇所の上流側にあるボーダー
ノード装置が、一旦終端した障害通知セルを、上位階層
のボーダーノード装置(またはエッジノード装置)に伝
達し、障害発生箇所の下流側にあるボーダーノード装置
が、一旦終端した障害検出セルを、上位階層のボーダー
ノード装置(またはエッジノード装置)に伝達するとと
もに、その障害検出セルに対応して下流側から返送され
る障害通知セルを終端し、ボーダーノード装置(または
エッジノード装置)の間で、再度迂回経路の確立を試み
るようにしたものである。
【0025】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、隣接するノード装置までの迂回経路が
確保できなかったとき、障害発生箇所の下流のノード装
置が、障害箇所情報としてノード識別子とポート識別子
を格納した障害検出セルを下流側に送信し、障害発生箇
所の上流のノード装置が、同様の障害箇所情報を有する
障害通知セルを上流側に送信するようにしたものであ
る。
【0026】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生期間中は障害検出セルおよび
障害通知セルを周期的に送信して、迂回経路となる新規
通信経路の確立を発呼端末装置側のノード装置が試みる
場合、着呼側の端末装置側への障害検出セルまたは障害
通知セルを、迂回経路切り換えの最大区間まであらかじ
め送達しておくようにしたものである。
【0027】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生期間中は障害検出セルおよび
障害通知セルを周期的に送信して、迂回経路となる新規
通信経路の確立を着呼端末装置側のノード装置が試みる
場合、発呼側の端末装置側への障害検出セルまたは障害
通知セルを、迂回経路切り換えの最大区間まであらかじ
め送達しておくようにしたものである。
【0028】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生を認識した後、一定の時間、
経路計算を暫定的なネットワーク構成情報を用いて行う
ようにしたものである。
【0029】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、障害発生中に周期的に通知される警報
表示信号、遠端受信故障信号、障害検出セルあるいは障
害通知セルの検出の都度、経路計算を暫定的なネットワ
ーク構成情報を用いて行う期間を、リトリガブルに更新
するようにしたものである。
【0030】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、あらかじめ想定した障害発生箇所に応
じた迂回経路を、暫定的なネットワーク構成情報を用い
てそれぞれ算出しておき、障害発生箇所の一致をもっ
て、対応する迂回経路を特定するようにしたものであ
る。
【0031】この発明に係る通信ネットワークにおける
障害復旧方法は、暫定的なネットワーク構成情報を、端
末装置から新規に要求される通信経路の経路計算にも用
いるようにしたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による通
信ネットワークにおける障害復旧方法の、ボーダーノー
ド装置間の迂回経路の確保を示すシステム構成図であ
る。図において、1aは任意の通信装置による発呼側の
端末装置であり、1bは同じく任意の通信装置による着
呼側の端末装置(終端点)である。2a、2b、および
3a、3bは当該通信ネットワークの最下位のピアグル
ープであり、2および3はそれぞれ、ピアグループ2a
と2b、あるいはピアグループ3aと3bが属する上位
のピアグループである。4a、4bおよび4cはピアグ
ループ2aに属する交換装置等のノード装置、5a、5
b、5c、5d、5eおよび5fはピアグループ2bに
属する交換装置等のノード装置であり、6a、6b、6
c、6dおよび6eはピアグループ3aに属する交換装
置等のノード装置、7a、7bおよび7cはピアグルー
プ3bに属する交換装置等のノード装置である。
【0033】ここで、発呼側の端末装置1aを収容する
ノード装置4a、および着呼側の端末装置1bを収容す
るノード装置7cをエッジノード装置といい、ノード装
置4aを発呼側のエッジノード装置、ノード装置7cを
着呼側のエッジノード装置といって区別することもあ
る。また、例えばピアグループ2bに属するノード装置
5aと5fのような、隣接するピアグループ2aや3b
との境界部に配置されて、それらピアグループ2a、3
bのノード装置4bあるいは7aに接続されるノード装
置をボーダーノード装置といい、発呼側のエッジノード
装置4aが属するピアグループ2a側のノード装置5a
を発呼側(または入口側)のボーダーノード装置、着呼
側のエッジノード装置7cが属するピアグループ3b側
のノード装置5fを着呼側(または出口側)のボーダー
ノード装置といって区別することもある。なお、これら
は、図20に同一符号を付して示した従来のそれらと同
等のものである。
【0034】ここで、この図1に示した実施の形態1で
は、迂回経路設定の範囲をピアグループ2bとした例で
あり、図20に示した従来の場合と同様に、ノード装置
5cとノード装置5eとの間の通信経路上で、ノード装
置5cからノード装置5eの伝送方向において障害が発
生し、ピアグループ2bの発呼側のボーダーノード装置
5aと、着呼側のボーダーノード装置5fとの間で、迂
回経路を生成することを試みることを例示している。
【0035】また、15は障害発生箇所の下流のノード
装置5eが、障害の発生を検出した時に下流側に送信す
る、順方向の故障を表示するAIS、16はこのAIS
15を受信した着呼側の端末装置1bが返送する、逆方
向の故障を表示するFERFであり、17は障害が発生
したピアグループ2bの発呼側のボーダーノード装置5
aが発行する、迂回経路用の新規通信経路を確立するた
めの通信経路確立用呼制御手順である。18は障害が発
生したピアグループ2bの、発呼側のボーダーノード装
置5aと着呼側のボーダーノード装置5fの間で迂回経
路が確保できた時に、それら両ボーダーノード装置5a
および5fが、障害発生箇所の上流のノード装置5cあ
るいは下流のノード装置5eに対して発行する、障害発
生中の通信経路を解放するための通信経路解放用呼制御
手順である。
【0036】次に動作について説明する。ノード装置5
cとノード装置5eの間の通信経路上において、ノード
装置5cからノード装置5eへの伝送方向の障害が発生
すると、その障害発生箇所の下流のノード装置5eによ
ってそれが検出される。当該障害の発生を検出したノー
ド装置5eは、その障害を通知するためのAIS15を
生成して、それを下流側に送信する。
【0037】図2にそのAIS15のセル構成を示す。
この図2に示すAIS15は、ITU−T I.610
に基づくAIS障害管理セルである。ここで、ノード装
置5aとノード装置5fの間の通信経路として、VCが
使用されているときは、VCコネクション(以下、VC
Cという)の終端機能を実現する端末装置間に張られる
F5レベルのエンド・エンドOAM(機能タイプはAI
S)セルを、VPが使用されているときは、VPコネク
ション(以下、VPCという)の終端機能を実現する端
末装置間に張られるF4レベルのエンド・エンドOAM
(機能タイプはAIS)セルを、それぞれ使用してい
る。なお、それらのセルの機能別フィールド中の障害発
生箇所として、障害発生箇所を特定するために、障害発
生箇所の上流のノード装置を特定するノード識別子(ノ
ードID)と、当該ノード装置において障害発生箇所に
セルを送信しているポートを識別するポート識別子(ポ
ートID)を格納している。
【0038】以下の説明では、発呼側端末装置1aと着
呼側端末装置1b間にVCCが張られているものとし、
この場合、F5レベルのエンド・エンドOAM(機能タ
イプはAIS)セルは、通信経路上の各ノード装置5
f、7aおよび7cにおいて高速にスイッチングされ
て、着呼側の端末装置1bに転送される。
【0039】このようにして送られてきたAIS15を
受信すると、終端点である着呼側の端末装置1bはその
受信したAIS15を一旦終端し、当該AIS15と同
じ内容の機能別フィールドを持つFERF16を生成し
て、それを逆方向となる上流側に送信する。
【0040】通信経路上の各ノード装置7c、7a、5
f,5e、5c、5a、4bおよび4aは、AIS15
の場合と同様に、このFERF16についても高速にス
イッチングし、発呼側の端末装置1aに当該FERF1
6を到達せしめる。なお、この高速スイッチングに際し
て、少なくとも経路計算を行うノード装置7a、5aお
よび4aはそのFERF16をモニタし、FERF16
内の機能別フィールドに格納された障害箇所情報によ
り、自ノード装置が保持しているネットワーク構成情報
の補正を行う。
【0041】図3は、ノード装置5aの保持するネット
ワーク構成情報のうち、ピアグループ2bに関わるネッ
トワーク構成情報を表形式で示した説明図である。な
お、この図3における網掛け部分は、FERF16中の
故障箇所情報により、ネットワーク構成情報から一時的
に使用されないようにマスクされた、障害発生箇所に関
わる通信経路を示している。
【0042】また、ピアグループ2bでは、その着呼側
のボーダーノード装置5fと発呼側のボーダーノード装
置5aがこのFERF16をモニタして、着呼側のボー
ダーノード装置5fは、同じピアグループ2b内で発生
した障害であれば、後に迂回経路を確保する試みが為さ
れることを把握し、発呼側のボーダーノード装置5aは
迂回経路の確保を試みる。
【0043】具体的には、発呼側のボーダーノード装置
5aでは、図3に示したようなネットワーク構成情報の
補正を行い、着呼側のボーダーノード装置5fまでの迂
回経路を算出する。図4はこの迂回路算出の一例を表形
式で示した説明図である。図示のように迂回経路があれ
ば、発呼側のボーダーノード装置5aは、このうちの最
も適切な迂回経路側(ノード装置5b→ノード装置5d
→ノード装置5f)に通信経路を確立するための通信経
路確立用呼制御手順17を発行する。なお、迂回経路が
なければ、補正前のネットワーク構成情報に基づいて算
出される既通信経路側に通信経路を確立するための通信
経路確立用呼制御手順を発行する。
【0044】このようにして、発呼側のボーダーノード
装置5aと着呼側のボーダーノード装置5fとの間に迂
回経路が確保できた場合には、発呼側のボーダーノード
装置5aと着呼側のボーダーノード装置5fは、障害が
発生している通信経路を新規に確保できた迂回経路に切
り換えるとともに、障害発生箇所側に障害発生中の通信
経路を解放するための通信経路解放用呼制御手順18を
発行する。なお、発呼側のボーダーノード装置5aと着
呼側のボーダーノード装置5fとの間に迂回経路が確保
できなければ、発呼側のボーダーノード装置5aと着呼
側のボーダーノード装置5fは、障害発生箇所側に通信
経路解放用呼制御手順18を発行するとともに、発呼側
のボーダーノード装置5aは発呼側の端末装置1aに、
着呼側のボーダーノード装置5fは着呼側の端末装置1
bに、それぞれ通信経路を解放するための呼制御手順
(図示省略)を発行する。
【0045】なお、ここでは、迂回経路用の新規通信経
路を確立するための通信経路確立用呼制御手順17につ
いて、発呼側のボーダーノード装置5aが発行すること
を例としたが、着呼側のボーダーノード装置5fがこれ
を行っても同様の効果を得るものであり、以下において
も、特にことわらない限り、発呼側の該当ノード装置が
これを行うものとして説明する。
【0046】また、この実施の形態1において、AIS
15およびFERF16として、図2に示すF5レベル
またはF4レベルのセグメントOAMセルを用いた場
合、セグメント区間の境界においてAIS15およびF
ERF16が終端され、AIS15を終端したノード装
置がFERF16を生成して送信するので、図1に示す
端末装置(1aおよび1b)には、直接AIS15およ
びFERF16は到達しないこともあるが、エンド・エ
ンドOAMセルを用いた場合と同様な効果が得られる。
【0047】また、この実施の形態1において、端末装
置およびノード装置と称して説明しているが、これは論
理的な側面で定義したものであり、例えば、ピアグルー
プを代表する代表ノード装置間において、ネットワーク
構成情報の交換などのために、交換型バーチャルチャネ
ル(以下、SVCという)によるVCCが張られている
場合、このVCCに着目して、これらの代表ノード装置
を、論理的には端末装置と見なすことができる。この明
細書においては、このような代表ノード装置を含む任意
の通信装置を端末装置と称している。
【0048】なお、上記図1では、迂回経路設定の範囲
を最下位のピアグループ2b内としたものについて説明
したが、次に図5を用いて、迂回経路設定の範囲を当該
通信ネットワーク内とした例について説明する。ここ
で、この図5は発呼側のエッジノード装置4aと着呼側
のエッジノード装置7cの間で迂回経路が確保される手
順を、図1に準じて示した説明図である。
【0049】この場合には、迂回経路用の新規通信経路
を確保するための通信経路確立用呼制御手順17は、障
害が発生したピアグループ2bの発呼側のボーダーノー
ド装置5aからではなく、発呼側の端末装置1aを収容
している発呼側のエッジノード装置4aより発行され
る。すなわち、着呼側の端末装置1bからのFERF1
6を終端した発呼側のエッジノード装置4aは、障害が
発生していないピアグループ3aに向けて、通信経路確
立用呼制御手順17を発行する。これによって、ノード
装置4a→ノード装置4b→ノード装置6a→ノード装
置6c→ノード装置6e→ノード装置7a→ノード装置
7cの通信経路が、新たな迂回経路として確立される。
その後、障害発生中の通信経路を解放するための通信経
路解放用呼制御手順18が発行される。なお、この通信
経路解放用呼制御手順18も、ピアグループ2bの発呼
側のボーダーノード装置5aおよび着呼側のボーダーノ
ード装置5fからではなく、発呼側のエッジノード装置
4aおよび着呼側のエッジノード装置7cより発行され
る。
【0050】ここで、仮にピアグループ2aのノード装
置4bと、ピアグループ3aのノード装置6aとの間に
通信経路がなければ、発呼側のエッジノード装置4aは
迂回経路の確保のための通信経路確立用呼制御手順17
を、障害が発生しているピアグループ2bに向けて発行
することになる。その場合、ピアグループ2bの入口側
のボーダーノード装置5aは、既に説明の通り、図3に
示す新しいネットワーク構成情報を持っている。したが
って、ピアグループ2b内において、図1に示す迂回経
路、さらに、ピアグループ3bのノード装置7aを経由
して、着呼側のエッジノード装置7cまで、当該通信経
路確立用呼制御手順17が送達され、迂回経路が確保さ
れる。
【0051】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、各ノード装置間を高速にスイッチングするOAMセ
ルを用いて障害発生の通知を行っているので、障害の発
生時点から、迂回経路の確立を試みるまでの時間が従来
の方式に比べ高速化され、障害経路を迂回経路に切り換
えて、端末装置間の通信を短時間で復旧させることがで
きる効果が得られる。
【0052】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、障害の通知に、ITU−T I.610に示される
ATMレイヤレベルのAISおよびFERFを用いたも
のについて説明したが、独自に設定したセルを用いるこ
とにより、ITU−T I.610に規定される広帯域
ISDNの運用保守原則と機能の影響を受けずに、障害
の復旧を行うことが可能となる。この発明の実施の形態
2は、そのような通信ネットワークにおける障害復旧方
法に関するものであり、ここでは、迂回経路設定の範囲
を通信ネットワーク内とした場合について例示してい
る。
【0053】図6は、そのようなこの発明の実施の形態
2による通信ネットワークにおける障害復旧方法の、迂
回経路の確保を示すシステム構成図であり、実施の形態
1の各部に相当する部分については、図5と同一の符号
を付してその説明を省略する。図において、19は障害
発生箇所の下流のノード装置5eが障害の発生を検出し
た時に、AIS15に代えて下流側に送信する障害検出
セルであり、20はこの障害検出セル19を終端した着
呼側のエッジノード装置7cが、FERF16に代えて
返送する障害通知セルである。
【0054】次に動作について説明する。ピアグループ
2b内のノード装置5cとノード装置5eの間の通信経
路上において、ノード装置5cからノード装置5eへの
伝送方向の障害が発生すると、障害発生箇所の下流のノ
ード装置5eがその障害の発生を検出して、当該障害を
通知するための障害検出セル19を生成して、それを下
流側に送信する。
【0055】図7にその障害検出セル19のセル構成を
示す。この図7に示す障害検出セル19は独自に設定さ
れた障害通知のためのセルであり、ITU−T I.6
10に基づくAIS15と同様に、障害発生箇所を特定
するため、その機能別フィールド中の障害発生箇所とし
て、障害発生箇所の上流のノード装置を特定するノード
識別子(ノードID)と、当該ノード装置において障害
発生箇所にセルを送信しているポートを識別するポート
識別子(ポートID)を格納している。
【0056】この障害検出セル19は通信経路上の各ノ
ード装置5fおよび7aにて高速にスイッチングされて
着呼側のエッジノード装置7cに転送され、そこで終端
される。この障害検出セル19を終端した着呼側のエッ
ジノード装置7cは、受信した障害検出セル19と同じ
内容の機能別フィールドを持つ障害通知セル20を生成
して、それを逆方向となる上流側に送信する。この着呼
側のエッジノード装置7cからの障害通知セル20は通
信経路上の各ノード装置7a、5f、5e、5c、5a
および4bにて高速にスイッチングされて、発呼側のエ
ッジノード装置4aに転送され、そこで終端される。こ
の障害通知セル20を終端した発呼側のエッジノード装
置4aは、障害が発生していないピアグループ3aに向
けて、通信経路確立用呼制御手順17を発行する。これ
によって、ノード装置4a→ノード装置4b→ノード装
置6a→ノード装置6c→ノード装置6e→ノード装置
7a→ノード装置7cの通信経路が、新たな迂回経路と
して確立される。その後、エッジノード装置4aおよび
7cより、障害発生中の通信経路を解放するための通信
経路解放用呼制御手順18が発行される。
【0057】同様に、この障害通知のために専用のVC
を確保し、ユーザセルとして規定することによっても、
ITU−T I.610に規定される広帯域ISDNの
運用保守原則と機能の影響を受けることなく、この発明
による通信ネットワークの障害復旧の動作を行うことが
できる。
【0058】なお、上記説明では、迂回経路設定の範囲
を通信ネットワーク内とした場合について示したが、迂
回経路設定の範囲を図1に示すようなピアグループ内と
してもよいことはいうまでもない。
【0059】このように、この実施の形態2によれば、
障害を通知するために使用するセルを独自に規定したセ
ルとしているので、ITU−T I.610に規定され
る広帯域ISDNの運用保守原則やその機能の影響を受
けることがなくなるため、将来ITU−T I.610
の改定などがあっても、実施の形態1に記載した障害復
旧方法が適用不能になることを避けることができる効果
が得られる。
【0060】実施の形態3.上記実施の形態2において
は、障害発生箇所の下流のノード装置より下流側に障害
検出セルのみを送出する場合について説明したが、同時
に障害通知セルを上流側に送出するようにしてもよい。
図8は、そのようなこの発明の実施の形態3による通信
ネットワークにおける障害復旧方法の、迂回経路の確保
を示すシステム構成図であり、実施の形態2の各部に相
当する部分については、図6と同一の符号を付してその
説明を省略する。図において、21は障害発生箇所の下
流のノード装置5eが障害発生の検出時に、障害検出セ
ル19を下流側に送信するとき同時に、上流側に送信す
る障害通知セルである。
【0061】次に動作について説明する。ノード装置5
cとノード装置5eの間の通信経路上において、ノード
装置5cからノード装置5eへの伝送方向の障害が発生
すると、障害発生箇所の下流のノード装置5eがその障
害の発生を検出する。当該障害を検出したノード装置5
eは、障害検出セル19を生成して下流側に送信すると
ともに、障害発生箇所の情報を格納した機能別フィール
ドを持った障害通知セル21を生成して上流側に同時に
送信する。
【0062】この障害検出セル19は着呼側のエッジノ
ード装置7cで終端され、エッジノード装置7cは受信
した障害検出セル19と同じ内容の機能別フィールドを
持つ障害通知セル20を生成して、それを上流側に送信
する。この着呼側のエッジノード装置7cからの障害通
知セル20を受信した障害発生箇所の下流のノード装置
5eは、それを終端する。一方、ノード装置5eからの
障害通知セル21は発呼側のエッジノード装置4aに送
られ、それを終端した発呼側のエッジノード装置4a
は、障害が発生していないピアグループ3aに向けて、
通信経路確立用呼制御手順17を発行する。これによっ
て、ノード装置4a→ノード装置4b→ノード装置6a
→ノード装置6c→ノード装置6e→ノード装置7a→
ノード装置7cの通信経路が、新たな迂回経路として確
立される。その後、エッジノード装置4aおよび7cよ
り、障害発生中の通信経路を解放するための通信経路解
放用呼制御手順18が発行される。
【0063】このように、この実施の形態3によれば、
障害の発生を検出した障害発生箇所の下流のノード装置
5eが、上流側に障害通知セル21を送信して障害を通
知しているので、障害検出セル19を受けたエッジノー
ド装置7cが返送してくる障害通知セル20を上流側に
転送する実施の形態2の障害復旧方法に比べて、さらに
短時間で端末装置間の通信を再開させることができる効
果が得られる。
【0064】実施の形態4.上記実施の形態3において
は、障害発生箇所の下流のノード装置より直接、上流側
へ障害通知セルを送出する場合について説明したが、当
該障害通知セルを障害発生箇所の上流のノード装置より
送出するようにしてもよい。図9は、そのようなこの発
明の実施の形態4による通信ネットワークにおける障害
復旧方法の、迂回経路の確保を示すシステム構成図であ
り、実施の形態2の各部に相当する部分については、図
6と同一の符号を付してその説明を省略する。図におい
て、12は障害発生箇所の下流のノード装置5eが障害
発生の検出時に、障害検出セル19を下流側に送信する
とき同時に、障害発生箇所の上流のノード装置5cに送
信する物理レイヤレベルのFERFで、図20に同一の
符号を付して示した、従来のそれに相当するものであ
る。22はこのFERF12を認識したノード装置5c
が上流側に送信する障害通知セルである。
【0065】次に動作について説明する。ノード装置5
cとノード装置5eの間の通信経路上において、ノード
装置5cからノード装置5eへの伝送方向の障害が発生
すると、障害発生箇所の下流のノード装置5eがその障
害の発生を検出する。当該障害を検出したノード装置5
eは、障害検出セル19を生成して下流側に送信し、そ
のとき同時に、従来の場合と同様に、物理レイヤレベル
のFERF12を障害発生箇所の上流のノード装置5c
に通知する。
【0066】障害検出セル19は実施の形態3の場合と
同様に、着呼側のエッジノード装置7cで終端され、当
該障害検出セル19と同じ内容の機能別フィールドを持
った障害通知セル20が、そのエッジノード装置7cよ
り返送される。この障害通知セル20は障害発生箇所の
下流のノード装置5eで受信されて終端される。一方、
ノード装置5eからのFERF12は、障害発生箇所の
上流のノード装置5cに通知され、それを認識したノー
ド装置5cは、障害発生箇所の情報を格納した機能別フ
ィールドを持った障害通知セル22を生成して上流側に
送信する。このノード装置5cからの障害通知セル22
は発呼側のエッジノード装置4aに送られ、それを終端
した発呼側のエッジノード装置4aは、障害が発生して
いないピアグループ3aに向けて、通信経路確立用呼制
御手順17を発行する。これによって、ノード装置4a
→ノード装置4b→ノード装置6a→ノード装置6c→
ノード装置6e→ノード装置7a→ノード装置7cの通
信経路が、新たな迂回経路として確立される。その後、
エッジノード装置4aおよび7cより、障害発生中の通
信経路を解放するための通信経路解放用呼制御手順18
が発行される。
【0067】このように、この実施の形態4によれば、
障害の発生を検出した障害発生箇所の下流のノード装置
5eが、障害発生箇所の上流のノード装置5cに対して
物理レイヤレベルのFERF12を通知し、そのノード
装置5cより上流側に障害通知セル22を送信して障害
を通知しているので、障害検出セル19を受けたエッジ
ノード装置7cが返送してくる障害通知セル20を上流
側に転送する実施の形態2の障害復旧方法に比べて、さ
らに短時間で端末装置間の通信を再開させることができ
る効果が得られる。
【0068】実施の形態5.上記実施の形態3および実
施の形態4は、障害発生箇所の下流のノード装置からの
障害検出セルを終端したエッジノード装置より障害通知
セルを返送するものについて説明したが、障害通知セル
の返送を行わないようにしてもよい。図10は、そのよ
うなこの発明の実施の形態5による通信ネットワークに
おける障害復旧方法の、迂回経路の確保を示すシステム
構成図であり、ここでは、実施の形態3による障害復旧
方法に適用した場合について示している。なお、各部に
は図8の相当部分と同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0069】次に動作について説明する。ノード装置5
cとノード装置5eの間の通信経路上において、ノード
装置5cからノード装置5eへの伝送方向の障害が発生
すると、障害発生箇所の下流のノード装置5eがその障
害の発生を検出する。当該障害を検出したノード装置5
eは、障害検出セル19を生成して下流側に送信し、そ
のとき同時に、障害通知セル21を生成して上流側に送
信する。
【0070】上記ノード装置5eが下流側に送信した障
害検出セル19は、ノード装置5fおよび7aで高速ス
イッチングされて着呼側のエッジノード装置7cに送ら
れ、そこで受信されて終端される。そのとき、当該通信
経路上において、少なくとも経路計算を行うノード装置
7aはこの障害検出セル19をモニタし、その障害の発
生と障害箇所情報に基づいて、自ノード装置が保持して
いるネットワーク構成情報の補正を行う。また、当該障
害検出セル19を終端するエッジノード装置7cでは、
迂回経路となる新たな通信経路の確立のために通信経路
確立用呼制御手順17を受信するであろうことを認識す
る。
【0071】一方、上流側に送信された障害通知セル2
1は、ノード装置5c、5aおよび4bで高速スイッチ
ングされて発呼側のエッジノード装置4aに送られ、そ
こで受信されて終端される。この障害通知セル21を終
端した発呼側のエッジノード装置4aは、障害が発生し
ていないピアグループ3aに向けて、迂回経路用の新規
通信経路を確立するための通信経路確立用呼制御手順1
7を発行する。新規通信経路が確保できると、障害発生
中の通信経路をその新規通信経路に切り換えて、ノード
装置4a→ノード装置4b→ノード装置6a→ノード装
置6c→ノード装置6e→ノード装置7a→ノード装置
7cの新たな迂回経路を確立する。その後、エッジノー
ド装置4aおよび7cより、障害発生中の通信経路を解
放するための通信経路解放用呼制御手順18を発行す
る。
【0072】なお、上記説明では、実施の形態3の場合
と同様に、障害通知セル21を障害発生箇所の下流のノ
ード装置5eより上流側へ送出するものを示したが、実
施の形態4の場合と同様に、障害通知セル22を障害発
生箇所の上流のノード装置5cより送出するようにして
もよい。
【0073】このように、この実施の形態5によれば、
着信側のエッジノード装置7cからの、障害検出セル1
9に対する障害通知セル20の返送を行わないようにし
ているので、障害検出セル19を受けたエッジノード装
置7cが返送してくる障害通知セル20を上流側に転送
する実施の形態2の障害復旧方法に比べて、さらに短時
間で端末装置間の通信を再開させることができ、またそ
の動作も簡単化できる効果が得られる。
【0074】実施の形態6.図11はこの発明の実施の
形態6による通信ネットワークにおける障害復旧方法
の、迂回経路の確保を示すシステム構成図である。図に
おいて、1aは発呼側の端末装置、1bは着呼側の端末
装置、2a、2b、3a、3bは最下位のピアグルー
プ、2、3は上位のピアグループ、4a〜4c、5a〜
5f、6a〜6e、7a〜7cはノード装置であり、こ
れらは、図1に同一符号を付して示した実施の形態1に
おけるそれらに相当するものである。また、12は障害
発生箇所の下流のノード装置5eが障害の発生を検出し
た時に、障害発生箇所の上流のノード装置5cに送信す
る物理レイヤレベルのFERFであり、図20に同一符
号を付して示した、従来のそれに相当するものである。
23はこのFERF12の受信によって障害の発生を認
識したノード装置5cが発行する、迂回経路用の新規通
信経路を確保するための通信経路確立用呼制御手順であ
る。
【0075】次に動作について説明する。ノード装置5
cとノード装置5eの間の通信経路上において、ノード
装置5cからノード装置5eへの伝送方向の障害が発生
すると、障害発生箇所の下流のノード装置5eがその障
害の発生を検出する。当該障害発生を検出したノード装
置5eは、障害発生箇所の上流のノード装置5cに対し
て物理レイヤレベルのFERF12を通知する。ノード
装置5cはこのノード装置5eからの物理レイヤレベル
のFERF12を受信して、障害の発生を認識すると、
先に説明した、例えば図3に示すような、自ノード装置
が保持しているネットワーク構成情報を補正する。
【0076】障害発生箇所の上流のノード装置5cは次
に、その補正したネットワーク構成情報に基づいて、自
ノード装置を起点とし、障害発生箇所の下流のノード装
置5eを終点とする迂回経路の計算を行う。図12はこ
の迂回路算出の一例を表形式で示した説明図である。図
示のように迂回経路があれば、ノード装置5cはそのう
ちの最も適切な迂回経路である、ノード装置5d→ノー
ド装置5eという新たな通信経路を確立するための通信
経路確立用呼制御手順23を発行する。この新規通信経
路が確立すると、障害発生箇所の上流のノード装置5c
と下流のノード装置5eは、障害発生中の通信経路をそ
の新規に確保された迂回経路に切り換えるとともに、障
害発生中のノード装置5cとノード装置5eの間の通信
経路を解放する。
【0077】なお、障害発生箇所の上流のノード装置5
cと下流のノード装置5eとの間に迂回経路が確保でき
なければ、障害発生箇所の上流のノード装置5cと下流
のノード装置5eは、障害発生中のノード装置5cとノ
ード装置5e間の通信経路を解放するとともに、ノード
装置5cは発呼側の端末装置1a側に、ノード装置5e
は着呼側の端末装置1b側に、通信経路を解放する呼制
御手順(図示省略)を発行する。
【0078】なお、上記説明では、障害発生を検出した
ノード装置5eより障害発生箇所の上流のノード装置5
cに対して、物理レイヤレベルのFERF12を通知す
る場合について示したが、ノード装置5eより障害通知
セルをノード装置5cに送信するようにしてもよい。
【0079】このように、この実施の形態6によれば、
障害発生箇所の上流のノード装置5cと下流のノード装
置5eの間で迂回経路の再設定が試みられるので、上記
各実施の形態の場合よりもさらに短時間で、端末装置間
の通信を再開させることができる効果が得られる。
【0080】実施の形態7.上記各実施の形態では、迂
回経路の確立をボーダーノード装置あるいはエッジノー
ド装置の1階層で行う場合について示したが、ボーダー
ノード装置およびエッジノード装置の2階層、あるいは
3階層以上の複数のネットワーク階層で迂回経路の確立
を行うようにしてもよい。図13はそのようなこの発明
の実施の形態7による通信ネットワークにおける障害復
旧方法において、迂回経路が確立される手順を示した説
明図であり、この場合、ボーダーノード装置間とエッジ
ノード装置間の2階層で迂回経路の確立を行う場合につ
いて示している。
【0081】図において、4aは発呼側のエッジノード
装置であり、7cは着呼側のエッジノード装置である。
5aは発呼側のボーダーノード装置であり、5fは着呼
側のボーダーノード装置である。5cは障害発生箇所の
上流のノード装置であり、5eは障害発生箇所の下流の
ノード装置である。なお、これらは、図6に同一符号を
付して示した、実施の形態2におけるそれらに相当する
ものである。
【0082】また、31は障害発生箇所の下流のノード
装置5eより着呼側のボーダーノード装置5fに送られ
る障害検出セルであり、32は当該ボーダーノード装置
5fより着呼側のエッジノード装置7cに送られる障害
検出セルである。33は当該エッジノード装置7cより
着呼側のボーダーノード装置5fに送られる障害通知セ
ル、34は当該ボーダーノード装置5fより発呼側のボ
ーダーノード装置5aに送られる障害通知セルであり、
35は当該ボーダーノード装置5aより発呼側のエッジ
ノード装置4aに送られる障害通知セルである。36は
当該エッジノード装置4aより着呼側のエッジノード装
置7cに送られる通信経路確立用呼制御手順であり、3
7は発呼側のボーダーノード装置5aより送信される通
信経路確立用呼制御手順である。38はエッジノード装
置4aあるいは7cより、ボーダーノード装置5aある
いは5fに送られる通信経路解放用呼制御手順である。
【0083】次に動作について説明する。なお、その動
作は図6に示した実施の形態2の動作が前提となる。発
呼側のボーダーノード装置5aは、着呼側のボーダーノ
ード装置5fまでの間に、迂回経路となる新たな通信経
路をこの最下位のピアグループ2b内で確立するため
に、通信経路確立用呼制御手順37を発行する。ここで
は、発呼側のボーダーノード装置5aと着呼側のボーダ
ーノード装置5f間で試みられた、この通信経路確立用
呼制御手順37による、最下位のピアグループ2b内に
おける新たな迂回経路の確立に失敗したものとする。
【0084】着呼側のボーダーノード装置5fでは、障
害発生箇所の下流のノード装置5eから送られてきた障
害検出セル31を受信したとき、迂回経路のための新た
な通信経路の確立を許容する、ある有限な時間を設定す
る。そして、当該時間が満了するまでに、発呼側のボー
ダーノード装置5aが発行した通信経路確立用呼制御手
順37が成功しない場合には、一旦終端した障害検出セ
ル31を上位階層のボーダーノード装置またはエッジノ
ード装置(この場合、着呼側のエッジノード装置7c)
に伝達するため、下流側に障害検出セル32を送信す
る。なお、上位階層において自ノード装置がボーダーノ
ード装置またはエッジノード装置であった場合には、通
信経路上への物理的な送信は行なわれない。着呼側のボ
ーダーノード装置5fでは、送信した障害検出セル32
に対応して下流側から返送されてくる障害通知セル33
を終端する。
【0085】一方、発呼側のボーダーノード装置5a
は、発行した通信経路確立用呼制御手順37に失敗する
と、一旦終端した障害通知セル34を上位階層のボーダ
ーノード装置あるいはエッジノード装置(この場合、発
呼側のエッジノード装置4a)に伝達するため、上流側
に障害通知セル35を送信する。なお、上位階層におい
て自ノード装置がボーダーノード装置またはエッジノー
ド装置であった場合には、通信経路上への物理的な送信
は行なわれない。
【0086】当該障害通知セル35を受信した発呼側の
エッジノード装置4aは、着呼側のエッジノード装置7
cとの間に、迂回経路となる新たな通信経路を確立する
ために、通信経路確立用呼制御手順36を発行する。こ
のようにして、発呼側のエッジノード装置4aと着呼側
のエッジノード装置7cとの間で、ネットワーク全体に
おける迂回経路の確立が試みられる。図13に示すよう
に、この通信経路確立用呼制御手順36による迂回経路
の確保が成功すると、障害発生中の通信経路を新規に確
保した迂回経路に切り換えるとともに、発呼側と着呼側
の両エッジノード装置4a、7cより、障害発生中の通
信経路を解放するための通信経路解放用呼制御手順38
を、発呼側もしくは着呼側のエッジノード装置5a、5
fに対して発行する。
【0087】なお、上記説明では、迂回経路の確立を、
最下位のピアグループ2b内での発呼側のボーダーノー
ド装置5aと着呼側のボーダーノード装置5fとの間
と、ネットワーク全体での発呼側のエッジノード装置4
aと着呼側のエッジノード装置7cとの間の2階層で行
うものを示したが、最下位のピアグループ内での迂回経
路の確立に失敗したらその上位のピアグループ内で迂回
経路の確立を試み、それにも失敗した場合にはネットワ
ーク全体での迂回経路の確立を試みるというように、3
階層もしくはそれ以上の階層で新たな迂回経路の確立を
試みるようにしてもよい。
【0088】このように、この実施の形態7によれば、
迂回経路の再設定を階層的に行っているので、仮に狭い
範囲における迂回経路の再設定に失敗しても、その上位
の広い範囲において迂回経路を再設定できることが期待
でき、より障害耐性の強い通信ネットワークを実現する
ことができる効果が得られる。
【0089】実施の形態8.上記実施の形態7では、迂
回経路の確立をボーダーノード装置およびエッジノード
装置の2階層で行う場合について示したが、このボーダ
ーノード装置およびエッジノード装置の2階層、あるい
は3階層以上の複数のネットワーク階層で行う迂回経路
の確立の試みに加えて、最小単位として隣接ノード装置
間でまず迂回経路の確立を試みるようにしてもよい。図
14はそのようなこの発明の実施の形態8による通信ネ
ットワークにおける障害復旧方法において、迂回経路が
確立される手順を示した説明図であり、この場合、ボー
ダーノード装置間とエッジノード装置間の2階層に加え
て、まず隣接するノード装置間で迂回経路の確立を試み
る場合について示している。なお、相当部分には図13
と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0090】図において、39は障害発生箇所の上流の
ノード装置5cより送信される通信経路確立用呼制御手
順であり、40は発呼側のボーダーノード装置5aより
着呼側のボーダーノード装置5fに送られる通信経路確
立用呼制御手順である。41は障害発生箇所の上流のノ
ード装置5cより発呼側のボーダーノード装置5aに送
られる障害通知セルであり、42は発呼側のボーダーノ
ード装置5aあるいは着呼側のボーダーノード装置5f
より、障害発生箇所の上流のノード装置5cあるいは障
害発生箇所の下流のノード装置5eに送られる通信経路
解放用呼制御手順である。
【0091】次に動作について説明する。なお、その動
作は図11に示した実施の形態6の動作が前提となる。
障害発生箇所の上流のノード装置5cは、隣接するノー
ド装置5eとの間に迂回経路となる新たな通信経路を確
立するために、通信経路確立用呼制御手順39を発行す
る。ここでは、隣接するノード装置5cと5eの間で試
みられた、この通信経路確立用呼制御手順39による、
最小単位における新たな迂回経路の確立に失敗したもの
とする。
【0092】その場合、障害発生箇所の下流のノード装
置5eは障害検出セル31を下流側に送信し、障害発生
箇所の上流のノード装置5cは障害通知セル41を上流
側に送信する。この障害検出セル31および障害通知セ
ル41には、障害箇所情報として、ノード装置を特定す
るノード識別子と、当該ノード装置におけるポートを識
別するポート識別子とが格納されている。ここで、例え
ば、最下位層のピアグループ2bの出口側のボーダーノ
ード装置5f、および入口側のボーダーノード装置5a
が、これらの障害検出セル31あるいは障害通知セル4
1を受信・終端し、迂回経路となる新規通信経路の確立
を試みる。
【0093】すなわち、障害通知セル41を受信した発
呼側のボーダーノード装置5aは、着呼側のボーダーノ
ード装置5fとの間に、迂回経路となる新たな通信経路
を確立するために、通信経路確立用呼制御手順40を発
行する。このようにして、発呼側のボーダーノード装置
5aと着呼側のボーダーノード装置5fとの間で、最下
位のピアグループ2b内における迂回経路の確立が試み
られる。図14に示すように、この通信経路確立用呼制
御手順40が成功すると、障害発生中の通信経路を新規
に確保した迂回経路に切り換えるとともに、発呼側と着
呼側の両ボーダーノード装置5a、5fは、障害発生中
の通信経路を解放するための通信経路解放用呼制御手順
42を、障害発生箇所の上流もしくは下流のノード装置
5c、5eに対して発行する。
【0094】なお、この発呼側のボーダーノード装置5
aの発行する通信経路確立用呼制御手順40による新た
な迂回経路の確立にも失敗した場合には、さらに実施の
形態7の場合と同様の手順で、発呼側のエッジノード装
置4aより着呼側のエッジノード装置7cに通信経路確
立用呼制御手順36を発行して、発呼側のエッジノード
装置4aと着呼側のエッジノード装置7cとの間で、ネ
ットワーク全体での新たな迂回経路の確立を試みる。
【0095】なお、上記説明では、隣接したノード装置
間における最小単位での迂回経路の確立に失敗した場
合、最下位のピアグループ2b内での発呼側のボーダー
ノード装置5aと着呼側のボーダーノード装置5fとの
間と、ネットワーク全体での発呼側のエッジノード装置
4aと着呼側のエッジノード装置7cとの間の2階層で
新たな迂回経路の確立を試みるものを示したが、最下位
のピアグループ内での迂回経路の確立にも失敗したら、
その上位のピアグループ内で迂回経路の確立を試み、そ
れも失敗した場合にネットワーク全体での迂回経路の確
立を試みるというように、最小単位での迂回経路の確立
に失敗した後、3階層もしくはそれ以上の階層で迂回経
路の確立を試みるようにしてもよい。
【0096】このように、この実施の形態8によれば、
ボーダーノード装置およびエッジノード装置での2階層
あるいはそれ以上の複数階層にて階層的に迂回経路の再
設定を行う前に、まず隣接したノード装置間で最小単位
での迂回経路の確立を試みているので、速やかな迂回経
路の設定が可能となり、また、仮に最小単位での迂回経
路の再設定に失敗しても、その上の階層において迂回経
路を再設定できることが期待でき、より障害耐性の強い
通信ネットワークを実現することができる効果が得られ
る。
【0097】実施の形態9.上記実施の形態では特に言
及してはいないが、迂回経路用の新たな通信経路の確立
を、あらかじめ被要求側において把握するようにしてお
いてもよい。図15はそのような、この発明の実施の形
態9による通信ネットワークにおける障害復旧方法にお
いて、迂回経路が確立される手順を示した説明図であ
る。図において、43a、43b、43cは障害発生箇
所の下流のノード装置5eより周期的に送信される障害
検出セルであり、44a、44bはその障害検出セル4
3aあるいは43bに対応して受信側のエッジノード7
cから送信側のボーダーノード装置5aに送られる障害
通知セルである。46は送信側のボーダーノード装置5
aより受信側のボーダーノード装置5fに送られる通信
経路確立用呼制御手順であり、47は送信側および受信
側のボーダーノード装置5a、5fより送信される通信
経路解放用呼制御手順である。
【0098】次に動作について説明する。なお、ここで
は、上記各実施の形態の場合と同様に、発呼側のボーダ
ーノード装置5aが迂回経路用の新規通信経路確立を要
求するための通信経路確立用呼制御手順45を発行する
ケースで、かつ、ノード装置5cとノード装置5e間の
通信経路上で、ノード装置5cからノード装置5eの伝
送方向において障害が発生したと仮定した時の動作につ
いて説明する。
【0099】図15に示すように、障害発生箇所の下流
のノード装置5eが障害の発生を検出すると、当該ノー
ド装置5eは障害検出セル43aを生成して、それを下
流側に送信する。ここで、迂回経路切り換えの最大設定
区間を、例えばエッジノード装置4aとエッジノード装
置7cの区間であるとすると、ボーダーノード装置5f
は、自ノード装置が着呼側のノード装置であれば、その
障害検出セル43aを終端せずに中継し、この障害検出
セル43aはエッジノード装置7cにて終端される。こ
のように、障害検出セル43aを迂回経路切り換えの最
大区間まで、あらかじめ送達しておく。エッジノード装
置7cは障害検出セル43aを終端すると同時に、自ノ
ード装置が着呼側のノード装置であれば、対応する障害
通知セル44aを上流側に送信する。
【0100】これにより、ボーダーノード装置5fおよ
びエッジノード装置7cは、迂回経路用の新たな通信経
路を確立するための通信経路確立用呼制御手順が、それ
ぞれ対応する、発呼側のボーダーノード装置5aまたは
発呼側のエッジノード装置4aから発行される可能性を
認識する。
【0101】上流側については、例えば発呼側のボーダ
ーノード装置5aが、エッジノード装置7cより返送さ
れる障害通知セル44aを受信すると、当該障害通知セ
ル44aを一旦終端し、着呼側のボーダーノード装置5
fとの間に新たな通信経路を確立するための通信経路確
立用呼制御手順45を送信する。
【0102】この通信経路確立用呼制御手順45が成功
して、新たな通信経路が確立すると、発呼側および着呼
側のボーダーノード5a、5fは、障害発生中の通信経
路をその新規に確保した迂回経路に切り換えるととも
に、障害発生中の通信経路を解放するための通信経路解
放用呼制御手順46を発行する。
【0103】このノード装置5cとノード装置5e間の
通信経路上に、ノード装置5cからノード装置5eへの
伝送方向で発生した障害が回復するまでは、障害発生箇
所の下流のノード装置5eは障害検出セル43a、43
b、43c、・・・・を周期的に下流側に送信し、それ
らを受けたボードノード装置5fおよびエッジノード装
置7cは、障害状態の継続を認識する。さらに、これら
の障害検出セル43a、43b、43c、・・・・を終
端するエッジノード装置7cは、それらに対応して障害
通知セル44a、44b、・・・・を生成して上流側に
送信する。発呼側のボーダーノード装置5aはそれらの
障害通知セル44a、44b、・・・・を終端すると同
時に、障害状態の継続を認識する。
【0104】ここで、発呼側のボーダーノード5aは、
障害の回復を迂回経路用の新規通信経路の確保によって
認識することができるが、発呼側のエッジノード装置4
aは迂回経路用の新規通信経路の確保を直接認識するこ
とができない。したがって、迂回経路用の新たな通信経
路を確立するための通信経路確立用呼制御手順が、対応
する発呼側のエッジノード装置4aから発行され得る状
態下にあるとの認識が継続する。
【0105】しかしながら、障害中の通信経路が迂回経
路へ切り換えられ、障害中の通信経路が解放されたこと
により、障害検出セル43cが発生しなくなる。着呼側
のエッジノード装置7cでは、周期的に到来すべきこの
障害検出セル43cを、所定の時間になっても受信しな
いことから、障害が回復したと認識し、迂回経路用の新
たな通信経路確立のための呼制御手順が発呼側のエッジ
ノード装置4aから発行される可能性がなくなったこと
を把握することができる。
【0106】このように、この実施の形態9によれば、
迂回経路用の新規通信経路の確立を要求される側のノー
ド装置(着呼側のボーダーノード装置5f)は、ネット
ワーク階層に関わりなく障害の発生を知り、当該要求を
する側のノード装置(発呼側のボーダーノード装置5
a)は、任意のネットワーク階層でその要求を発行する
ことができるため、実施の形態7や実施の形態8の場合
に比べて、さらに短時間で端末装置間の通信を再開させ
ることが可能となる効果が得られる。
【0107】実施の形態10.上記実施の形態9では、
迂回経路用の新たな通信経路の確立を、発呼側のボーダ
ーノード装置で試みる場合について説明したが、着呼側
のボーダーノード装置で試みるようにしておいてもよ
い。図16はそのような、この発明の実施の形態10に
よる通信ネットワークにおける障害復旧方法において、
迂回経路が確立される手順を示した説明図である。図に
おいて、47a、47b、47cは障害発生箇所の下流
のノード装置5eより周期的に送信される障害検出セル
であり、48a、48b、48cはその障害検出セル4
7a、47b、47cに対応して受信側のボーダーノー
ド5fから送信側のエッジノード装置4aに送られる障
害通知セルである。49は受信側のボーダーノード装置
5fより送信側のボーダーノード装置5aに送られる通
信経路確立用呼制御手順である。なお、46は図15に
同一符号を付して示したものと同等の通信経路解放用呼
制御手順である。
【0108】次に動作について説明する。なお、ここで
は、上記各実施の形態の場合とは異なり、着呼側のボー
ダーノード装置5fが迂回経路用の新規通信経路確立を
要求するための通信経路確立用呼制御手順49を発行す
るケースである。なお、障害の発生箇所および方向や障
害切り換え区間などについては、上記実施の形態9の場
合と同様とする。
【0109】障害の発生を障害発生箇所の下流のノード
装置5eが検出すると、当該ノード装置5eは障害検出
セル47aを生成して下流側に送信する。ボーダーノー
ド装置5fは、自ノード装置が着呼側のノード装置であ
れば、その障害検出セル47aを一旦終端し、それに対
応する障害通知セル48aを生成して上流側に送信する
と同時に、対応する発呼側のボーダーノード装置5aま
での間に迂回経路用の新規通信経路を確立するための通
信経路確立用呼制御手順49を発行する。
【0110】着呼側のボーダーノード装置5fより送信
された障害通知セル48aは、上流側において、ボーダ
ーノード装置5aで中継されてエッジノード装置4aで
終端される。このボーダーノード装置5aおよびエッジ
ノード装置4aは、迂回経路用の新たな通信経路を確立
するための通信経路確立用呼制御手順が、それぞれ対応
する、着呼側のボーダーノード装置5fまたは着呼側エ
ッジノード装置7cから発行される可能性を認識する。
【0111】着呼側のボーダーノード装置5fが発行し
た通信経路確立用呼制御手順49による、発呼側のボー
ダーノード装置5aとの間の迂回経路用の新たな通信経
路の確保が成功すると、発呼側および着呼側のボーダー
ノード5a、5fは障害中の通信経路を確保された新た
な通信経路に切り換えるとともに、その障害中の通信経
路を解放するための通信経路解放用呼制御手順46を発
行する。
【0112】この場合も、障害継続中は障害発生箇所の
下流のノード装置5eが、周期的に障害検出セル47
a、47b、47c、・・・・を発行し、着呼側のボー
ダーノード装置5fがこれらを終端するとともに、対応
する障害通知セル48a、48b、48c、・・・・を
送信する。
【0113】迂回経路への切り換えによって障害が回復
すると、障害検出セル47cの発生が停止するため、そ
れに対応する障害通知セル48cも発生せず、発呼側の
エッジノード装置4aは、迂回経路用の新たな通信経路
を確立するための通信経路確立用呼制御手順が、着呼側
のエッジノード装置7cから発行される可能性がなくな
ったことを把握することができる。
【0114】このように、この実施の形態10によれ
ば、迂回経路用の新規通信経路の確立を要求される側の
ノード装置(発呼側のボーダーノード装置5a)は、ネ
ットワーク階層に関わりなく障害の発生を知り、当該要
求をする側のノード装置(着呼側のボーダーノード装置
5f)は、任意のネットワーク階層で該要求を発行する
ことができるため、実施の形態7や実施の形態8の場合
に比べて、さらに短時間で端末装置間の通信を再開させ
ることが可能となる効果が得られる。
【0115】実施の形態11.次に、この発明の実施の
形態11による通信ネットワークにおける障害復旧方法
について説明する。この発明の実施の形態11は、上記
実施の形態9における発呼側のボーダーノード装置5a
において、障害箇所情報に基づいて補正したネットワー
ク構成情報を、一定時間だけ使用するようにしたもので
ある。図17はそのようなこの発明の実施の形態11に
よる通信ネットワークにおける障害復旧方法の、発呼側
のボーダーノード装置5aにおいて保持するネットワー
ク構成情報を示した説明図である。図において、51、
52、53、54は上記ネットワーク構成情報であり、
51a、52a、53a、54aはそれら各ネットワー
ク構成情報51〜54中の同一の注目箇所である。5
5、56はネットワーク構成の変更を通知するためのフ
ラッディングであり、55は障害情報が反映されていな
いフラッディング、56は障害情報が反映されたフラッ
ディングである。57は当該ノード装置に送られてくる
障害通知セルであり、58はこの障害通知セル57を受
信してからの保留時間である。
【0116】次に動作について説明する。ノード装置は
障害通知セル57を受信すると、その時点で自ノード装
置が保持しているネットワーク構成情報51を参考に、
ネットワーク構成情報52を作成する。ここで、ネット
ワーク構成情報51は、通信経路の障害が発生していな
い状態における情報であるので、このネットワーク構成
情報51中において、その注目箇所51aに示した通信
経路5eは選択し得る。
【0117】ノード装置は受信した障害通知セル57の
情報に基づいて、障害発生箇所がネットワーク構成情報
51中の注目箇所51aで示した箇所であることを推定
し、ネットワーク構成情報52においては、その通信経
路5eを選択しないようにマスク(図中においては編み
掛けによって示す)する。ノード装置は当該障害通知セ
ル57を受信した後、フラッディング55、56による
ネットワーク再構成が完了するに足る保留時間58が満
了するまでの間、当該ネットワーク構成情報52を迂回
経路算出のため暫定的に使用する。
【0118】図17においては、障害情報未反映のフラ
ッディング55が障害通知セル57の受信後到達する例
を示しており、仮にネットワーク構成情報51のみを用
いて経路計算を行う場合には、障害情報を暫定的に反映
したネットワーク構成情報52の内容が、再度障害発生
前と同じネットワーク構成情報53のように書き換わっ
てしまうので、経路計算実施のタイミングによっては、
障害が発生中の通信経路を選択してしまうことが生ず
る。
【0119】その後、障害情報が反映されたフラッディ
ング56が到達し、ネットワーク構成情報54に示すよ
うに、当該ネットワーク構成情報54中の注目箇所54
aに該当する通信経路が削除される。このネットワーク
構成情報54は、保留時間58が満了すると経路計算に
使用されるようになる。なお、図中、ネットワーク構成
情報54中の注目箇所54aは、説明のため領域のみを
残している。
【0120】このように、この実施の形態11によれ
ば、各ノード装置間におけるフラッディングのずれによ
る、ネットワーク構成情報の同期ずれを予防することが
できるので、ノード装置間のネットワーク構成情報が不
一致であることによる迂回経路用の新規通信経路の確立
失敗を防止することができる効果が得られる。
【0121】実施の形態12.上記実施の形態11にお
いては、先頭の障害検出セルの受信を契機として、一定
時間内に限り、その障害検出セル中の障害箇所情報から
暫定的に作成したネットワーク構成情報を用いて迂回経
路算出を行っていたが、先頭の障害検出セルの受信時に
タイマを起動し、その満了前に次の障害通知セルを受信
すると、保留時間の設定をし直すようにしてもよい。図
18はそのようなこの発明の実施の形態12による通信
ネットワークにおける障害復旧方法の、リトリガブルな
保留時間を示した説明図である。図において、57a、
57b、57c、57dは障害通知セルであり、58
a、58b、58c、58dは上記障害通知セル57a
〜57dによって設定される保留時間、58eは障害通
知セル57aによってタイマが起動されてから、障害通
知セル57dによって設定し直された当該タイマが満了
するまでの保留時間ある。
【0122】次に動作について説明する。図18に示す
ように、先頭の障害通知セル57aを受信すると、一定
時間を規定する保留時間58aのタイマを設定する。こ
のタイマの保留時間58aが満了する前に次の障害通知
セル57bを受信すると、上記保留時間58aを無効に
して、新規に保留時間58bを設定し直す。
【0123】以下同様に、保留時間58bが満了する前
に次の障害通知セル57cを受信すると、上記保留時間
58bを無効にして保留時間58cを設定し直し、保留
時間58cの満了前に次の障害通知セル57dを受信す
ると、上記保留時間58cを無効にして保留時間58d
を設定し直す。その後、設定し直された当該保留時間5
8dが満了するまでに新たに障害通知セルが受信されな
ければ、保留時間58dが満了する。したがって、結果
的に保留時間58eの間、迂回経路の経路算出に、暫定
的に作成したネットワーク構成情報が使用されたことと
なる。
【0124】なお、上記説明では、迂回経路を特定する
際に、障害箇所情報に基づいてネットワーク構成情報を
補正して新たな迂回経路を計算するものを示したが、あ
らかじめ想定した障害発生箇所に応じた迂回経路をそれ
ぞれ算出しておき、障害発生箇所の一致をもって、対応
する迂回経路を特定するようにしてもよい。
【0125】すなわち、経路計算を行うノード装置は、
障害の発生を認識するとともに、障害箇所情報から障害
発生中の箇所を特定し、自ノード装置が保持するネット
ワーク構成情報から当該障害発生箇所を差し引いた、例
えば図3に示すような補正を行ったネットワーク構成情
報を用いて、迂回経路の経路算出するのではなく、図1
9に示すように、あらかじめ通信経路上の1つまたは複
数の障害発生箇所を想定して、それに応じた迂回経路を
算出しておく。
【0126】ここで、図19は、図6におけるピアグル
ープ2bにおける障害発生箇所の想定と、対応する迂回
経路を表形式に示したものである。例えばノード装置5
cとノード装置5eの間で障害が発生すると、発呼側の
ボーダーノード装置5aは、障害発生箇所を特定した
後、想定した障害発生箇所と一致する迂回経路であるノ
ード装置5bおよびノード装置5dを経由して着呼側の
ボーダーノード装置5fとの間で、迂回経路用の新規通
信経路の確立を試みる。このように、あらかじめ想定し
た障害発生箇所に応じて迂回経路をそれぞれ算出してお
き、障害が発生した場合に、障害箇所情報にてネットワ
ーク構成情報の補正を行って迂回経路を計算するのでは
なく、障害発生箇所の一致をもって、対応する迂回経路
を特定して、通信経路の確保を試みる。
【0127】また、上記説明では、迂回経路用の新たな
通信経路の算出時にのみ、障害箇所情報から補正した暫
定的なネットワーク構成情報を用いるものを示したが、
この間、全ての経路計算にその暫定的なネットワーク構
成情報を用いるようにしてもよい。すなわち、障害発生
時における迂回経路の再計算ばかりでなく、端末装置か
ら新規に要求される通信経路の経路計算においても、こ
の障害箇所情報から補正した暫定的なネットワーク構成
情報を用いて通信経路の確保を試みる。
【0128】このように、この実施の形態12によれ
ば、障害発生箇所が短い周期で障害の回復/再発を繰り
返すような場合に、障害が発生中と見なした安全サイド
の通信経路を確立することができるので、ネットワーク
内の通信を安定に提供でき、また、各ノード装置間にお
けるフラッディングのずれによる、ネットワーク構成情
報の同期ずれを予防することができるので、ノード装置
間のネットワーク構成情報が不一致であることによる迂
回経路用の新規通信経路の確立の失敗を防止できるなど
の効果が得られ、さらに、あらかじめ迂回経路を算出し
ておくので、迂回に際して、迂回経路算出のための時間
を省くことができて、短時間で端末装置間の通信を再開
させることが可能となり、まったく新規な通信経路の確
立に際しても、障害箇所情報によって補正された暫定的
なネットワーク構成情報を使用しているので、障害発生
中の通信経路をあらかじめ排除した経路算出がなされ、
最適な通信経路を特定することができるなどの効果が得
られる。
【0129】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、障害
の発生を通知するために、各ノード装置間を高速にスイ
ッチングするOAMセルを用いているので、障害の発生
時点から、迂回経路の確立を試みるまでの時間を短縮す
ることが可能となり、障害経路を新たな迂回経路により
切り換え、端末装置間の通信を短時間で復旧することが
できる効果がある。
【0130】この発明によれば、障害を通知するための
セルとして、OAMセルに代えて独自に設定したセルを
使用しているので、ITU−T I.610に規定され
ている広帯域ISDNの運用保守原則やその機能の影響
を受けることがなくなり、将来ITU−T I.610
の改定などがあっても、適用不能になることのない、短
時間で端末装置間の通信の復旧が可能となる効果があ
る。
【0131】この発明によれば、障害の発生を検出した
障害発生箇所の下流のノード装置より上流側に、障害通
知セルを送信することによって障害を通知しているの
で、障害検出セルを受けたエッジノード装置より返送さ
れる障害通知セルを上流側に転送する場合と比較して、
さらに短時間で端末装置間の通信を再開させることが可
能になる効果がある。
【0132】この発明によれば、障害発生箇所の下流の
ノード装置より障害発生箇所の上流のノード装置に対し
て物理レイヤレベルのFERFを通知し、そのFERF
を受けたノード装置より、障害通知セルを上流側に送信
して障害を通知しているので、障害検出セルを受けたエ
ッジノード装置より返送される障害通知セルを上流側に
転送する場合と比較して、さらに短時間で端末装置間の
通信を再開させることが可能になる効果がある。
【0133】この発明によれば、障害検出セルを受けた
着信側のエッジノード装置から、それに対する障害通知
セルの返送を行わないようにしているので、障害検出セ
ルを受けたエッジノード装置より返送される障害通知セ
ルを上流側に転送する場合と比較して、さらに短時間で
端末装置間の通信を再開させることができ、またその動
作も簡単化できるなどの効果がある。
【0134】この発明によれば、障害発生箇所の上流と
下流のノード装置の間で迂回経路の再設定を試みるよう
にしているので、極めて狭い範囲で迂回経路の再設定を
試行すればよく、端末装置間の通信を、より短い時間で
再開させることができる効果がある。
【0135】また、この発明によれば、階層的に迂回経
路の再設定を行っているので、狭い範囲における迂回経
路の再設定に失敗した場合でも、その上位の広い範囲に
おいて迂回経路を再設定できることが期待できるため、
より障害耐性の強い通信ネットワークを実現することが
可能となる効果がある。
【0136】また、この発明によれば、ボーダーノード
装置間あるいはエッジノード装置間で階層的に迂回経路
の再設定を行う前に、まず隣接ノード装置間で迂回経路
の確立を試みているので、速やかな迂回経路の設定が可
能となり、また、仮にこの隣接ノード装置間での迂回経
路の再設定に失敗しても、その上位の広い範囲において
迂回経路を再設定できることが期待できるため、より障
害耐性の強い通信ネットワークを実現することが可能と
なる効果がある。
【0137】この発明によれば、新たな迂回経路の確立
を発呼端末装置側のノード装置が試みる場合に、迂回経
路切り換えの最大区間まで、着呼端末装置側への障害検
出セルまたは障害通知セルをあらかじめ送達しているの
で、新規通信経路の確立を要求される側のノード装置
は、ネットワーク階層に係わりなく障害の発生を知り、
当該要求をする側のノード装置は任意のネットワーク階
層でその要求を発行することができるため、端末装置間
の通信をさらに短時間で再開させることが可能となる効
果がある。
【0138】この発明によれば、新たな迂回経路の確立
を着呼端末装置側のノード装置が試みる場合に、迂回経
路切り換えの最大区間まで、発呼端末装置側への障害検
出セルまたは障害通知セルをあらかじめ送達しているの
で、新規通信経路の確立を要求される側のノード装置
は、ネットワーク階層に係わりなく障害の発生を知り、
当該要求をする側のノード装置は任意のネットワーク階
層でその要求を発行することができるため、端末装置間
の通信を短時間で再開させることが可能となる効果があ
る。
【0139】この発明によれば、障害発生を認識した
後、一定時間の間、暫定的なネットワーク構成情報を用
いて経路計算を行っているので、各ノード装置間におけ
るフラッディングのずれによる、ネットワーク構成情報
の同期ずれを予防することが可能となり、ノード装置間
のネットワーク構成情報が不一致であることによる迂回
経路用の新規通信経路の確立失敗を防止できる効果があ
る。
【0140】この発明によれば、周期的に通知される障
害通知セルなどを検出する度に、暫定的なネットワーク
構成情報を用いて経路計算を行う期間を、リトリガブル
に更新するようにしているので、障害発生箇所が短い周
期で障害の回復および再発を繰り返すような場合に、障
害が発生中と見なした安全サイドの通信経路を確立する
ことができるので、通信ネットワーク内の通信を安定に
提供することが可能となり、また、各ノード装置間にお
けるフラッディングのずれによる、ネットワーク構成情
報の同期ずれを予防することができるので、ノード装置
間のネットワーク構成情報が不一致であることによる迂
回経路用の新規通信経路の確立失敗を防止することが可
能になるなどの効果がある。
【0141】この発明によれば、あらかじめ想定した障
害発生箇所に応じた迂回経路を、暫定的なネットワーク
構成情報を用いてそれぞれ算出しておき、障害発生箇所
の一致をもって、対応する迂回経路を特定するようにし
ているので、迂回に際して、迂回経路算出のための時間
を省くことができ、より短い時間で端末装置間の通信を
再開させることができる効果がある。
【0142】この発明によれば、暫定的なネットワーク
構成情報を、端末装置から新規に要求される通信経路の
経路計算にも用いるようにしているので、全く新規の通
信経路確立に際しても、障害発生中の通信経路をあらか
じめ排除した上で経路算出が行われるため、最適な通信
経路を特定することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による通信ネットワ
ークにおける障害復旧方法の、ボーダーノード装置間の
迂回経路の確保を示すシステム構成図である。
【図2】 実施の形態1における障害通知のためのOA
Mセルの構成を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1におけるネットワーク構成情報
の一例を表形式で示した説明図である。
【図4】 実施の形態1における迂回経路算出の一例を
表形式で示した説明図である。
【図5】 実施の形態1におけるエッジノード装置間の
迂回経路の確保を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による通信ネットワ
ークにおける障害復旧方法の迂回経路の確保を示すシス
テム構成図である。
【図7】 実施の形態2における障害通知のための独自
セルの構成を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による通信ネットワ
ークにおける障害復旧方法の迂回経路の確保を示すシス
テム構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による通信ネットワ
ークにおける障害復旧方法の迂回経路の確保を示すシス
テム構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による通信ネット
ワークにおける障害復旧方法の迂回経路の確保を示すシ
ステム構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による通信ネット
ワークにおける障害復旧方法の迂回経路の確保を示すシ
ステム構成図である。
【図12】 実施の形態6における迂回経路算出の一例
を表形式で示した説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による通信ネット
ワークにおける障害復旧方法の迂回経路確立の手順を示
す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態8による通信ネット
ワークにおける障害復旧方法の迂回経路確立の手順を示
す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態9による通信ネット
ワークにおける障害復旧方法の迂回経路確立の手順を示
す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態10による通信ネッ
トワークにおける障害復旧方法の迂回経路確立の手順を
示す説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態11による通信ネッ
トワークにおける障害復旧方法の、ネットワーク構成情
報を示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態12による通信ネッ
トワークにおける障害復旧方法の、保留時間を示す説明
図である。
【図19】 実施の形態12における事前に算出された
迂回経路の一例を表形式で示した説明図である。
【図20】 従来の通信ネットワークにおける障害復旧
方法の迂回経路の確保を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1a 発呼側の端末装置、1b 着呼側の端末装置(終
端点)、4a,7cノード装置(エッジノード装置)、
4b,4c,5b,5c,5d,5e,6a,6b,6
c,6d,6e,7a,7b ノード装置、5a,5f
ノード装置(ボーダーノード装置)、12,16 F
ERF、15 AIS、17,23,36,37,3
9,40,45,49 通信経路確立用呼制御手順(通
信経路を確立するための呼制御手順)、18,38,4
2,46 通信経路解放用呼制御手順(通信経路を解放
するための呼制御手順)、19,31,32,43a,
43b,43c,47a,47b,47c 障害検出セ
ル、20,21,22,33,34,35,41,44
a,44b,48a,48b,48c,57,57a,
57b,57c,57d 障害通知セル、51,52,
53,54 ネットワーク構成情報。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 克佳 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼側の端末装置と着呼側の端末装置の
    間に複数の通信経路が存在する通信ネットワークにて、
    呼制御手順を用いて、前記通信ネットワークの複数のノ
    ード装置を経由して、前記端末装置間の通信のために確
    保された通信経路上で障害が発生したとき、当該障害の
    通知と迂回経路の確保、および経路計算に使用するネッ
    トワーク構成情報の選択を行う、通信ネットワークにお
    ける障害復旧方法において、 前記障害が発生した障害発生箇所の下流のノード装置
    が、その障害を検出するとともに、障害箇所情報とし
    て、ノード装置を特定するノード識別子と当該ノード装
    置におけるポートを識別するポート識別子が格納された
    順方向の故障を表示する警報表示信号を生成して、それ
    を下流側に送信し、 終端点において、その警報表示信号を受信するとそれを
    終端するとともに、当該警報表示信号に格納されている
    障害箇所情報が転記されて格納された、逆方向の故障を
    表示する遠端受信故障信号を生成して、それを上流側に
    送信し、 前記通信経路上にある少なくとも経路計算を行うノード
    装置では、前記遠端受信故障信号をモニタすることによ
    り、障害の発生と障害発生箇所を認識して、自ノード装
    置が保持しているネットワーク構成情報を補正し、 前記通信ネットワークを形成するネットワーク階層の境
    界部に配置されたボーダーノード装置、または端末装置
    を収容するエッジノード装置において、前記遠端受信故
    障信号のモニタを行い、 前記ボーダーノード装置またはエッジノード装置が、着
    呼側または発呼側であれば、障害の発生と障害中の通信
    経路を認識し、 前記ボーダーノード装置またはエッジノード装置が、発
    呼側または着呼側であれば、前記遠端受信故障信号に格
    納されている障害箇所情報により、自ノード装置が保持
    しているネットワーク構成情報を補正し、対向する前記
    ボーダーノード装置またはエッジノード装置までの迂回
    経路を計算するとともに、 前記迂回経路があれば、迂回経路側に通信経路を確立す
    るための呼制御手順を発行し、前記迂回経路がなけれ
    ば、補正前のネットワーク構成情報により算出される既
    通信経路側に前記通信経路を確立するための呼制御手順
    を発行し、 前記発呼側のボーダーノード装置またはエッジノード装
    置、および着呼側のボーダーノード装置またはエッジノ
    ード装置は、新たな迂回経路が確保できれば、障害中の
    通信経路を前記新たな迂回経路に切り換えるとともに、
    互いに相手側に向けて障害発生中の通信経路を解放する
    呼制御手順を発行し、新たな通信経路が確保できなけれ
    ば、前記障害発生中の通信経路を解放する呼制御手順を
    発行するとともに、前記端末装置側に通信経路を解放す
    る呼制御手順を発行することを特徴とする通信ネットワ
    ークにおける障害復旧方法。
  2. 【請求項2】 発呼側の端末装置と着呼側の端末装置の
    間に複数の通信経路が存在する通信ネットワークにて、
    呼制御手順を用いて、前記通信ネットワークの複数のノ
    ード装置を経由して、前記端末装置間の通信のために確
    保された通信経路上で障害が発生したとき、当該障害の
    通知と迂回経路の確保、および経路計算に使用するネッ
    トワーク構成情報の選択を行う、通信ネットワークにお
    ける障害復旧方法において、 前記障害が発生した障害発生箇所の下流のノード装置
    が、その障害を検出するとともに、障害箇所情報とし
    て、ノード装置を特定するノード識別子と当該ノード装
    置におけるポートを識別するポート識別子が格納され
    た、独自に設定した障害検出セルを生成して、それを下
    流側に送信し、 前記通信ネットワークを形成するネットワーク階層の境
    界部に配置されたボーダーノード装置、または端末装置
    を収容するエッジノード装置が、前記障害検出セルを終
    端するとともに、当該障害検出セルに格納されている障
    害箇所情報が転記されて格納された、独自に設定した障
    害通知セルを生成して、それを上流側に送信し、 前記通信経路上にある少なくとも経路計算を行うノード
    装置では、前記障害通知セルをモニタすることにより、
    障害の発生と障害発生箇所を認識して、自ノード装置が
    保持しているネットワーク構成情報を補正し、 対向する前記ボーダーノード装置またはエッジノード装
    置では、前記障害通知セルを終端し、 前記障害検出セルまたは障害通知セルを終端した前記ボ
    ーダーノード装置またはエッジノード装置が、着呼側ま
    たは発呼側であれば、障害の発生と障害中の通信経路を
    認識し、 前記障害検出セルまたは障害通知セルを終端した前記ボ
    ーダーノード装置またはエッジノード装置が、発呼側ま
    たは着呼側であれば、前記障害通知セルに格納されてい
    る障害箇所情報により、自ノード装置が保持しているネ
    ットワーク構成情報を補正し、対向する前記ボーダーノ
    ード装置またはエッジノード装置までの迂回経路を計算
    するとともに、 前記迂回経路があれば、迂回経路側に通信経路を確立す
    るための呼制御手順を発行し、前記迂回経路がなけれ
    ば、補正前のネットワーク構成情報により算出される既
    通信経路側に前記通信経路を確立するための呼制御手順
    を発行し、 前記発呼側のボーダーノード装置またはエッジノード装
    置、および着呼側のボーダーノード装置またはエッジノ
    ード装置は、新たな迂回経路が確保できれば、障害中の
    通信経路を前記新たな迂回経路に切り換えるとともに、
    互いに相手側に向けて障害発生中の通信経路を解放する
    呼制御手順を発行し、新たな通信経路が確保できなけれ
    ば、前記障害発生中の通信経路を解放する呼制御手順を
    発行するとともに、前記端末装置側に通信経路を解放す
    る呼制御手順を発行することを特徴とする通信ネットワ
    ークにおける障害復旧方法。
  3. 【請求項3】 障害を検出した障害発生箇所の下流のノ
    ード装置が、障害検出セルを生成する際に、同時に障害
    通知セルを生成して、前記障害検出セルを下流側の通信
    経路に、前記障害通知セルを上流側の通信経路にそれぞ
    れ送信し、 前記障害検出セルを終端したボーダーノード装置または
    エッジノード装置は、その障害検出セルに対応する障害
    通知セルを生成して、上流側の通信経路に返送し、 前記障害を検出した障害発生箇所の下流のノード装置
    は、送信した前記障害検出セルに対応して返送されてく
    る前記障害通知セルの終端を行うことを特徴とする請求
    項2記載の通信ネットワークにおける障害復旧方法。
  4. 【請求項4】 障害を検出した障害発生箇所の下流のノ
    ード装置が、障害検出セルを生成して下流側の通信経路
    に送信する際に、同時に上流側のノード装置に物理レイ
    ヤレベルの遠端受信故障信号を通知し、 前記障害検出セルを終端したボーダーノード装置または
    エッジノード装置は、その障害検出セルに対応する障害
    通知セルを生成して、上流側の通信経路に返送し、 前記障害を検出した障害発生箇所の下流のノード装置
    は、送信した前記障害検出セルに対応して返送されてく
    る前記障害通知セルの終端を行い、 前記上流側のノード装置は前記遠端受信故障信号を認識
    すると、障害通知セルを生成して上流側の通信経路に送
    信することを特徴とする請求項2記載の通信ネットワー
    クにおける障害復旧方法。
  5. 【請求項5】 障害発生箇所の下流のノード装置が生成
    して送信した障害検出セルを終端するボーダーノード装
    置またはエッジノード装置は、前記障害検出セルに対応
    した障害通知セルの生成を行わず、 通信経路上の前記障害発生箇所の下流のノード装置の下
    流側のノード装置は、前記障害発生箇所の下流のノード
    装置より送信された障害検出セルにより、障害の発生お
    よび発生箇所を特定することを特徴とする請求項3また
    は請求項4記載の通信ネットワークにおける障害復旧方
    法。
  6. 【請求項6】 発呼側の端末装置と着呼側の端末装置の
    間に複数の通信経路が存在する通信ネットワークにて、
    呼制御手順を用いて、前記通信ネットワークの複数のノ
    ード装置を経由して、前記端末装置間の通信のために確
    保された通信経路上で障害が発生したとき、当該障害の
    通知と迂回経路の確保、および経路計算に使用するネッ
    トワーク構成情報の選択を行う、通信ネットワークにお
    ける障害復旧方法において、 前記障害が発生した障害発生箇所の下流のノード装置
    が、その障害を検出するとともに、前記障害発生箇所の
    上流のノード装置に、障害通知セルもしくは物理レイヤ
    レベルの遠端受信故障信号を通知し、 前記障害発生箇所の上流のノード装置は、当該通知に基
    づいて下流側の通信経路上での障害発生を認識し、 前記障害発生箇所の上流のノード装置または前記障害発
    生箇所の下流のノード装置は、自ノード装置が保持して
    いるネットワーク構成情報を補正して、隣接するノード
    装置までの通信経路を計算し、迂回経路があれば、迂回
    経路側に通信経路を確立するための呼制御手順を発行
    し、 前記障害発生箇所の上流のノード装置および前記障害発
    生箇所の下流のノード装置は、新たな迂回経路が確保で
    きれば、障害中の通信経路を前記新たな迂回経路に切り
    換えるとともに、障害発生中の通信経路を解放し、新た
    な通信経路が確保できなければ、前記障害発生中の通信
    経路を解放するとともに、前記端末装置側に通信経路を
    解放する呼制御手順を発行することを特徴とする通信ネ
    ットワークにおける障害復旧方法。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項5のいずれかに記載
    の通信ネットワークにおける障害復旧方法にて、ボーダ
    ーノード装置間の迂回経路用の新たな通信経路が確保で
    きなかったとき、 通信ネットワークが階層化されており、かつ迂回経路用
    の新たな通信経路が確保できなかった区間が、当該通信
    ネットワークの最上位の階層でない場合には、 通信経路を解放する呼制御手順の発行を行わずに、 障害発生箇所の上流側にある前記ボーダーノード装置
    が、一旦終端した障害通知セルを、上位階層のボーダー
    ノード装置またはエッジノード装置に伝達するために上
    流側に送信し、 障害発生箇所の下流側にある前記ボーダーノード装置
    が、一旦終端した障害検出セルを、上位階層のボーダー
    ノード装置またはエッジノード装置に伝達するために下
    流側に送信するとともに、送信した前記障害検出セルに
    対応して下流側から返送される障害通知セルを終端し、 前記ボーダーノード装置またはエッジノード装置の間
    で、再度迂回経路の確立を試みることを特徴とする請求
    項2から請求項5のうちのいずれか1項記載の通信ネッ
    トワークにおける障害復旧方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の通信ネットワークにお
    ける障害復旧方法にて、隣接するノード装置までの迂回
    経路が確保できなかったとき、 障害発生箇所の下流のノード装置が、障害箇所情報とし
    て、ノード装置を特定するノード識別子と、当該ノード
    装置におけるポートを識別するポート識別子を格納した
    障害検出セルを生成して下流側に送信し、 障害発生箇所の上流のノード装置が、障害箇所情報とし
    て、ノード装置を特定するノード識別子と、当該ノード
    装置におけるポートを識別するポート識別子を格納した
    障害通知セルを生成して上流側に送信することを特徴と
    する請求項7記載の通信ネットワークにおける障害復旧
    方法。
  9. 【請求項9】 障害発生期間中は周期的に障害検出セル
    および障害通知セルを送信するとともに、 発呼側の端末装置側のノード装置が、迂回経路となる新
    規通信経路の確立を試みる場合に、着呼側の端末装置側
    への障害検出セルまたは障害通知セルを、迂回経路切り
    換えの最大区間まであらかじめ送達しておくことを特徴
    とする請求項7または請求項8記載の通信ネットワーク
    における障害復旧方法。
  10. 【請求項10】 障害発生期間中は周期的に障害検出セ
    ルおよび障害通知セルを送信するとともに、 着呼側の端末装置側のノード装置が、迂回経路となる新
    規通信経路の確立を試みる場合に、発呼側の端末装置側
    への障害検出セルまたは障害通知セルを、迂回経路切り
    換えの最大区間まであらかじめ送達しておくことを特徴
    とする請求項7または請求項8記載の通信ネットワーク
    における障害復旧方法。
  11. 【請求項11】 障害の発生を認識してから一定の時間
    が経過するまでの間は、障害箇所情報から補正した暫定
    的なネットワーク構成情報を用いて経路計算することを
    特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1
    項記載の通信ネットワークにおける障害復旧方法。
  12. 【請求項12】 障害発生中に周期的に通知される警報
    表示信号、遠端受信故障信号、障害検出セルあるいは障
    害通知セルが検出される度に、暫定的なネットワーク構
    成情報を用いて経路計算を行う期間をリトリガブルに更
    新することを特徴とする請求項11記載の通信ネットワ
    ークにおける障害復旧方法。
  13. 【請求項13】 迂回経路を特定する際、暫定的なネッ
    トワーク構成情報を用いて、あらかじめ想定した障害発
    生箇所に応じた迂回経路をそれぞれ算出しておき、 障害発生箇所の一致をもって、対応する迂回経路を特定
    することを特徴とする請求項1から請求項11のうちの
    いずれか1項記載の通信ネットワークにおける障害復旧
    方法。
  14. 【請求項14】 端末装置から新規に要求される通信経
    路の経路計算においても、障害箇所情報から補正した暫
    定的なネットワーク構成情報を用いることを特徴とする
    請求項11または請求項12記載の通信ネットワークに
    おける障害復旧方法。
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