JPH11284458A - 電力調整回路 - Google Patents
電力調整回路Info
- Publication number
- JPH11284458A JPH11284458A JP8400498A JP8400498A JPH11284458A JP H11284458 A JPH11284458 A JP H11284458A JP 8400498 A JP8400498 A JP 8400498A JP 8400498 A JP8400498 A JP 8400498A JP H11284458 A JPH11284458 A JP H11284458A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- attenuation
- input
- current
- variable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Transmitters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電圧電流変換回路の必要のない簡単な構成の
レベル検出回路を具備した電力調整回路を提供する。 【解決手段】 トランジスタ104のベース端子のバイ
アス電流が抵抗105を介して供給され、入力信号の一
部がトランジスタ104のベース端子に入力される。ト
ランジスタ104の出力電流が制御電流Icとして可変
減衰回路102に入力され、その減衰量が調整される。
入力信号Pinは可変減衰回路102において減衰調整
されてPoutとして出力される。トランジスタ104
のベース端子への入力電力増加によりトランジスタ10
4の出力電流が減少するように抵抗105の大きさが選
ばれる。制御電流Icが減少すると可変減衰回路102
の減衰量が増大して過大信号電力が出力されることを防
止する。
レベル検出回路を具備した電力調整回路を提供する。 【解決手段】 トランジスタ104のベース端子のバイ
アス電流が抵抗105を介して供給され、入力信号の一
部がトランジスタ104のベース端子に入力される。ト
ランジスタ104の出力電流が制御電流Icとして可変
減衰回路102に入力され、その減衰量が調整される。
入力信号Pinは可変減衰回路102において減衰調整
されてPoutとして出力される。トランジスタ104
のベース端子への入力電力増加によりトランジスタ10
4の出力電流が減少するように抵抗105の大きさが選
ばれる。制御電流Icが減少すると可変減衰回路102
の減衰量が増大して過大信号電力が出力されることを防
止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、許容範囲以上の大
きな入力があった場合に自動的に減衰量を増大し、後段
の回路を保護する電力調整回路に関するものであり、特
に無線装置における電力調整回路に関する。
きな入力があった場合に自動的に減衰量を増大し、後段
の回路を保護する電力調整回路に関するものであり、特
に無線装置における電力調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動レベル制御回路や自動利得制御回路
など入力電力を調整して出力する回路の機能の一つに、
入力電力が過大である場合に後段の増幅回路や周波数変
換回路の飽和または破壊を防ぐことがある。従来は、回
路中などに可変減衰回路を設け、その減衰量を調節する
ことにより、後段の増幅回路や周波数変換回路に印加さ
れる電力を許容範囲内に制御する構成が採られている。
など入力電力を調整して出力する回路の機能の一つに、
入力電力が過大である場合に後段の増幅回路や周波数変
換回路の飽和または破壊を防ぐことがある。従来は、回
路中などに可変減衰回路を設け、その減衰量を調節する
ことにより、後段の増幅回路や周波数変換回路に印加さ
れる電力を許容範囲内に制御する構成が採られている。
【0003】従来の減衰量制御回路の一般的な構成を図
5に示す。図5において、501はレベル検出回路、5
02は可変減衰回路、503は方向性結合器である。レ
ベル検出回路501において、504は増幅器、505
は検波回路、506は電圧電流変換回路である。入力信
号は可変減衰回路502において減衰されて出力され
る。出力された信号の一部は方向性結合器503を介し
てレベル検出回路501に入力される。レベル検出回路
501はその入力レベルに応じた電流を出力する回路で
ある。レベル検出回路501において信号は増幅器50
4により増幅され、検波回路505により検波され、電
圧電流変換回路506により検波回路505の出力電圧
に応じた電流として出力される。可変減衰回路502は
レベル検出回路501の出力電流を制御信号としてその
減衰量を可変とするものである。この回路構成により出
力レベルが高い場合には可変減衰回路502の減衰量が
増加し、出力レベルが低い場合には減衰量が減少し、出
力信号のレベルが一定になるように制御される。
5に示す。図5において、501はレベル検出回路、5
02は可変減衰回路、503は方向性結合器である。レ
ベル検出回路501において、504は増幅器、505
は検波回路、506は電圧電流変換回路である。入力信
号は可変減衰回路502において減衰されて出力され
る。出力された信号の一部は方向性結合器503を介し
てレベル検出回路501に入力される。レベル検出回路
501はその入力レベルに応じた電流を出力する回路で
ある。レベル検出回路501において信号は増幅器50
4により増幅され、検波回路505により検波され、電
圧電流変換回路506により検波回路505の出力電圧
に応じた電流として出力される。可変減衰回路502は
レベル検出回路501の出力電流を制御信号としてその
減衰量を可変とするものである。この回路構成により出
力レベルが高い場合には可変減衰回路502の減衰量が
増加し、出力レベルが低い場合には減衰量が減少し、出
力信号のレベルが一定になるように制御される。
【0004】次に、検波回路505の構成例を図6に示
す。図6において、601はダイオード、602はコイ
ル、603は抵抗、604はコンデンサである。入力信
号Pinはダイオード601により整流され、抵抗60
3およびコンデンサ604により平滑化され、出力信号
Poutとして出力される。この回路構成により入力電
力に応じて出力電圧が変化する。
す。図6において、601はダイオード、602はコイ
ル、603は抵抗、604はコンデンサである。入力信
号Pinはダイオード601により整流され、抵抗60
3およびコンデンサ604により平滑化され、出力信号
Poutとして出力される。この回路構成により入力電
力に応じて出力電圧が変化する。
【0005】また可変減衰回路の例を図7に示す。図7
において、701はPINダイオード、702および7
05は直流阻止コンデンサ、703および704はチョ
ークコイルである。制御電流Icはチョークコイル70
3を介してPINダイオード701のアノード端子に入
力され、PINダイオード701のカソード端子からチ
ョークコイル704を介してGNDに流れる。入力電力
Pinは直流阻止コンデンサ702を介してPINダイ
オード701のアノード端子に入力され、PINダイオ
ード701において減衰され、PINダイオード701
のカソード端子から直流阻止コンデンサ705を介して
Poutとして出力される。
において、701はPINダイオード、702および7
05は直流阻止コンデンサ、703および704はチョ
ークコイルである。制御電流Icはチョークコイル70
3を介してPINダイオード701のアノード端子に入
力され、PINダイオード701のカソード端子からチ
ョークコイル704を介してGNDに流れる。入力電力
Pinは直流阻止コンデンサ702を介してPINダイ
オード701のアノード端子に入力され、PINダイオ
ード701において減衰され、PINダイオード701
のカソード端子から直流阻止コンデンサ705を介して
Poutとして出力される。
【0006】PINダイオードの順方向電流に対する高
周波抵抗値は一般に図8に示すような関係にある。これ
より、制御電流Icを減少させると、PINダイオード
701における高周波抵抗値が増大し、可変減衰回路に
おける減衰量が増大する。
周波抵抗値は一般に図8に示すような関係にある。これ
より、制御電流Icを減少させると、PINダイオード
701における高周波抵抗値が増大し、可変減衰回路に
おける減衰量が増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の減
衰量制御回路では、検波回路505は一般的に入力電力
に応じて出力電圧が変化させることにより電圧値をもっ
て制御するのに対し、PINダイオードを用いた可変減
衰回路502は一般的に電流でその減衰量を制御するも
のである。そのため、検波回路505の出力により可変
減衰回路502の減衰量を制御するためには電圧電流変
換回路506が必要となっていた。そのため回路が複雑
となり、回路の小型化の上で問題があった。
衰量制御回路では、検波回路505は一般的に入力電力
に応じて出力電圧が変化させることにより電圧値をもっ
て制御するのに対し、PINダイオードを用いた可変減
衰回路502は一般的に電流でその減衰量を制御するも
のである。そのため、検波回路505の出力により可変
減衰回路502の減衰量を制御するためには電圧電流変
換回路506が必要となっていた。そのため回路が複雑
となり、回路の小型化の上で問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み、電圧電流変換
回路の必要のない簡単な構成のレベル検出回路を具備し
た電力調整回路を提供することを目的とする。
回路の必要のない簡単な構成のレベル検出回路を具備し
た電力調整回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電力調整回路は、入力電圧が入力される入力
端子と、減衰量が制御電流により調整され、前記入力さ
れた入力電圧を減衰して出力する可変減衰回路と、前記
可変減衰回路の出力電圧を出力する出力端子と、前記制
御電流を前記可変減衰回路に与えるレベル検出回路と、
前記入力電圧を前記レベル検出回路に与える方向性結合
器を備えた電力調整回路において、前記レベル検出回路
がトランジスタと抵抗とバイアス電圧源を備え、前記抵
抗の一端に前記バイアス電圧源からバイアス電圧を与
え、前記抵抗の他端に前記方向性結合器から入力された
入力電圧を与え、前記抵抗に流れる電流を前記トランジ
スタのバイアス電流として与え、前記トランジスタ出力
電流を前記可変減衰回路の前記制御電流として与え、前
記入力電圧の電圧変化に応じて前記可変減衰回路の前記
制御電流の大きさを変化させることにより前記減衰量を
調整することを特徴とする。
に本発明の電力調整回路は、入力電圧が入力される入力
端子と、減衰量が制御電流により調整され、前記入力さ
れた入力電圧を減衰して出力する可変減衰回路と、前記
可変減衰回路の出力電圧を出力する出力端子と、前記制
御電流を前記可変減衰回路に与えるレベル検出回路と、
前記入力電圧を前記レベル検出回路に与える方向性結合
器を備えた電力調整回路において、前記レベル検出回路
がトランジスタと抵抗とバイアス電圧源を備え、前記抵
抗の一端に前記バイアス電圧源からバイアス電圧を与
え、前記抵抗の他端に前記方向性結合器から入力された
入力電圧を与え、前記抵抗に流れる電流を前記トランジ
スタのバイアス電流として与え、前記トランジスタ出力
電流を前記可変減衰回路の前記制御電流として与え、前
記入力電圧の電圧変化に応じて前記可変減衰回路の前記
制御電流の大きさを変化させることにより前記減衰量を
調整することを特徴とする。
【0010】かかる構成により、可変減衰回路に入力さ
れる信号の大きさに応じてレベル検出回路のトランジス
タによる制御を介して出力電流を制御して可変減衰回路
に与えて減衰量を調整することができ、従来必要であっ
た電圧電流変換回路を不要とすることができる。
れる信号の大きさに応じてレベル検出回路のトランジス
タによる制御を介して出力電流を制御して可変減衰回路
に与えて減衰量を調整することができ、従来必要であっ
た電圧電流変換回路を不要とすることができる。
【0011】また、前記可変減衰回路がPINダイオー
ドを備え、前記制御電流を前記PINダイオードのバイ
アス電流として与え、前記PINダイオードのインピー
ダンスを調整することにより信号減衰量を可変とするも
のであることが好ましい。
ドを備え、前記制御電流を前記PINダイオードのバイ
アス電流として与え、前記PINダイオードのインピー
ダンスを調整することにより信号減衰量を可変とするも
のであることが好ましい。
【0012】かかる構成により、用いる可変減衰回路も
簡単な構成となり、電力調整回路の小型化に有利であ
る。次に、前記電力調整回路は、無線装置の受信部の入
力前段に用いられることが好ましい。
簡単な構成となり、電力調整回路の小型化に有利であ
る。次に、前記電力調整回路は、無線装置の受信部の入
力前段に用いられることが好ましい。
【0013】本発明にかかる電力調整回路を無線装置に
応用することにより、小型化、軽量化とともに、受信部
への電力入力に対する保護機能を持った優れた無線装置
を提供することができる。
応用することにより、小型化、軽量化とともに、受信部
への電力入力に対する保護機能を持った優れた無線装置
を提供することができる。
【0014】次に、前記電力調整回路は、送信部と受信
部と送受信用アンテナを備えた無線機に用いられ、前記
入力端子が前記送信部出力に接続され、前記出力端子が
前記受信部入力に接続され、前記可変減衰回路が前記送
受信用アンテナへの分岐を有し、送信時には前記送信部
からの送信信号を前記送受信用アンテナへの分岐により
前記送受信用アンテナへ出力し、前記可変減衰回路の減
衰量増加により前記受信部への信号流入を防ぎ、受信時
には前記可変減衰回路の減衰量低減により送受信アンテ
ナの受信信号を前記受信部へ受信させることが好まし
い。
部と送受信用アンテナを備えた無線機に用いられ、前記
入力端子が前記送信部出力に接続され、前記出力端子が
前記受信部入力に接続され、前記可変減衰回路が前記送
受信用アンテナへの分岐を有し、送信時には前記送信部
からの送信信号を前記送受信用アンテナへの分岐により
前記送受信用アンテナへ出力し、前記可変減衰回路の減
衰量増加により前記受信部への信号流入を防ぎ、受信時
には前記可変減衰回路の減衰量低減により送受信アンテ
ナの受信信号を前記受信部へ受信させることが好まし
い。
【0015】かかる構成により、送信時に送信部から送
受信用アンテナへ信号を出力するとともに受信部への信
号の流入を阻止することができ、受信時にアンテナから
の受信信号を減衰させずに受信部に入力させることがで
き、送受信を共通アンテナで行う無線装置を提供するこ
とができる。
受信用アンテナへ信号を出力するとともに受信部への信
号の流入を阻止することができ、受信時にアンテナから
の受信信号を減衰させずに受信部に入力させることがで
き、送受信を共通アンテナで行う無線装置を提供するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電力調整回
路の実施形態について図面を参照しながら説明する。
路の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施形態
1における電力調整回路の構成を示したものである。同
図において101はレベル検出回路、102は可変減衰
回路、103は方向性結合器である。可変減衰回路10
2は、入力信号Pinを減衰させて出力信号Poutと
して出力する。可変減衰回路102の高周波抵抗値を制
御する制御電流Icはレベル検出回路101により与え
られている。
1における電力調整回路の構成を示したものである。同
図において101はレベル検出回路、102は可変減衰
回路、103は方向性結合器である。可変減衰回路10
2は、入力信号Pinを減衰させて出力信号Poutと
して出力する。可変減衰回路102の高周波抵抗値を制
御する制御電流Icはレベル検出回路101により与え
られている。
【0018】レベル検出回路101において104はバ
イポーラトランジスタ、105は抵抗、106および1
10は直流阻止コンデンサ、107および109は整合
回路、108はチョークコイル、111は終端抵抗、1
12はバイパスコンデンサである。入力信号Pinの一
部が方向性結合器103を介してレベル検出回路101
に入力されている。
イポーラトランジスタ、105は抵抗、106および1
10は直流阻止コンデンサ、107および109は整合
回路、108はチョークコイル、111は終端抵抗、1
12はバイパスコンデンサである。入力信号Pinの一
部が方向性結合器103を介してレベル検出回路101
に入力されている。
【0019】上記回路構成における減衰量制御の概略
は、入力される電力が増大するとレベル検出回路101
の出力する制御電流Icが減少し、制御電流Icが減少
すると可変減衰回路102の減衰量が増大し、出力信号
Poutが増大するのを防ぐというものである。
は、入力される電力が増大するとレベル検出回路101
の出力する制御電流Icが減少し、制御電流Icが減少
すると可変減衰回路102の減衰量が増大し、出力信号
Poutが増大するのを防ぐというものである。
【0020】以下、レベル検出回路101の詳細な動作
について説明する。トランジスタ104のベースバイア
ス電流は、抵抗105を介して供給される。トランジス
タ104のコレクタバイアス電流は、チョークコイル1
08を介して供給される。方向性結合器103により取
り出された入力信号Pinの一部は、直流阻止コンデン
サ106、入力整合回路107を介してバイポーラトラ
ンジスタ104のベース端子に入力される。バイポーラ
トランジスタ104のコレクタ端子から出力される制御
信号は、出力整合回路109、直流阻止コンデンサ11
0を介して終端抵抗111において接地される。また出
力制御信号Icの直前でバイパスコンデンサ112によ
り高周波的に接地している。
について説明する。トランジスタ104のベースバイア
ス電流は、抵抗105を介して供給される。トランジス
タ104のコレクタバイアス電流は、チョークコイル1
08を介して供給される。方向性結合器103により取
り出された入力信号Pinの一部は、直流阻止コンデン
サ106、入力整合回路107を介してバイポーラトラ
ンジスタ104のベース端子に入力される。バイポーラ
トランジスタ104のコレクタ端子から出力される制御
信号は、出力整合回路109、直流阻止コンデンサ11
0を介して終端抵抗111において接地される。また出
力制御信号Icの直前でバイパスコンデンサ112によ
り高周波的に接地している。
【0021】いま、入力信号Pinが増大すると、バイ
ポーラトランジスタ104のベース電流の直流成分が増
加する。バイポーラトランジスタ104のベース電流の
直流成分が増加すると、抵抗105における電圧降下が
増大し、バイポーラトランジスタ104のベース−エミ
ッタ間電圧が低下する。ここで抵抗105を大きく設定
しているので、バイポーラトランジスタ104のエミッ
タ電流の直流成分が減少する。ただし、この時バイポー
ラトランジスタ104のエミッタ端子の電位はあまり変
化しないとする。
ポーラトランジスタ104のベース電流の直流成分が増
加する。バイポーラトランジスタ104のベース電流の
直流成分が増加すると、抵抗105における電圧降下が
増大し、バイポーラトランジスタ104のベース−エミ
ッタ間電圧が低下する。ここで抵抗105を大きく設定
しているので、バイポーラトランジスタ104のエミッ
タ電流の直流成分が減少する。ただし、この時バイポー
ラトランジスタ104のエミッタ端子の電位はあまり変
化しないとする。
【0022】以上のような動作原理により、レベル検出
回路101は、入力信号Pinが増大するとバイポーラ
トランジスタ104のエミッタ電流すなわち制御電流I
cが減少する。
回路101は、入力信号Pinが増大するとバイポーラ
トランジスタ104のエミッタ電流すなわち制御電流I
cが減少する。
【0023】図2に入力電力Pinと制御電流Icの関
係の例を示す。このように、本実施形態1の電力調整回
路は、主としてバイポーラトランジスタと抵抗という簡
単な構成のレベル検出回路を用いることにより、入力電
力が大きい場合に、後段の増幅回路もしくは周波数変換
回路が飽和または破壊されるのを防ぐ減衰量制御回路を
達成することができる。また、バイポーラトランジスタ
104のベースバイアス電圧Vbbを小さくすると制御
電流Icはほとんど流れなくなり、可変減衰回路102
の減衰量は非常に大きくなる。このように、本実施形態
1の電力調整回路は、バイポーラトランジスタ104の
ベースバイアス電圧Vbbが大きい場合には入力電力を
入力電力に応じた減衰量で通過させ、オフの場合には入
力電力をほとんど減衰するスイッチング回路としても動
作する。
係の例を示す。このように、本実施形態1の電力調整回
路は、主としてバイポーラトランジスタと抵抗という簡
単な構成のレベル検出回路を用いることにより、入力電
力が大きい場合に、後段の増幅回路もしくは周波数変換
回路が飽和または破壊されるのを防ぐ減衰量制御回路を
達成することができる。また、バイポーラトランジスタ
104のベースバイアス電圧Vbbを小さくすると制御
電流Icはほとんど流れなくなり、可変減衰回路102
の減衰量は非常に大きくなる。このように、本実施形態
1の電力調整回路は、バイポーラトランジスタ104の
ベースバイアス電圧Vbbが大きい場合には入力電力を
入力電力に応じた減衰量で通過させ、オフの場合には入
力電力をほとんど減衰するスイッチング回路としても動
作する。
【0024】(実施の形態2)図3は本発明の実施形態
2にかかる電力調整回路の構成を示したものである。図
3において、301はレベル検出回路、302は可変減
衰回路、303は方向性結合器である。
2にかかる電力調整回路の構成を示したものである。図
3において、301はレベル検出回路、302は可変減
衰回路、303は方向性結合器である。
【0025】レベル検出回路301内において、304
はバイポーラトランジスタ、305は抵抗、306およ
び310は直流阻止コンデンサ、307および309は
整合回路、308はチョークコイル、311は終端抵
抗、312はバイパスコンデンサである。可変減衰回路
302は、入力信号Pinを減衰させて出力信号Pou
tとして出力する。可変減衰回路302の高周波抵抗値
を制御する制御電流Icはレベル検出回路301により
与えられている。
はバイポーラトランジスタ、305は抵抗、306およ
び310は直流阻止コンデンサ、307および309は
整合回路、308はチョークコイル、311は終端抵
抗、312はバイパスコンデンサである。可変減衰回路
302は、入力信号Pinを減衰させて出力信号Pou
tとして出力する。可変減衰回路302の高周波抵抗値
を制御する制御電流Icはレベル検出回路301により
与えられている。
【0026】上記回路構成における減衰量制御の概略も
実施形態1と同様であり、入力される電力が増大すると
レベル検出回路301の出力する制御電流Icが減少
し、制御電流Icが減少すると可変減衰回路302の減
衰量が増大し、出力信号Poutが増大するのを防ぐと
いうものである。
実施形態1と同様であり、入力される電力が増大すると
レベル検出回路301の出力する制御電流Icが減少
し、制御電流Icが減少すると可変減衰回路302の減
衰量が増大し、出力信号Poutが増大するのを防ぐと
いうものである。
【0027】図1に示した実施形態1と異なる点は、制
御電流Icとしてバイポーラトランジスタ304のエミ
ッタ電流の代わりにバイポーラトランジスタ304のコ
レクタ電流を用いていることである。通常、バイポーラ
トランジスタにおいてコレクタ電流とエミッタ電流は同
様の大きさとなるので本実施形態2の動作および効果は
実施形態1と同様のものが得られる。
御電流Icとしてバイポーラトランジスタ304のエミ
ッタ電流の代わりにバイポーラトランジスタ304のコ
レクタ電流を用いていることである。通常、バイポーラ
トランジスタにおいてコレクタ電流とエミッタ電流は同
様の大きさとなるので本実施形態2の動作および効果は
実施形態1と同様のものが得られる。
【0028】(実施の形態3)図4は本発明の実施形態
3における電力調整回路の構成を示したものである。本
実施形態3は、本発明にかかる電力調整回路を無線装置
に応用したものである。図4において、401はレベル
検出回路、402は可変減衰回路、403は方向性結合
器、404は送信回路、405は受信回路である。レベ
ル検出回路401は、実施形態1において図1をもって
示したレベル検出回路101、実施形態2において図3
をもって示したレベル検出回路301と同様であり、こ
こでは説明を省略する。
3における電力調整回路の構成を示したものである。本
実施形態3は、本発明にかかる電力調整回路を無線装置
に応用したものである。図4において、401はレベル
検出回路、402は可変減衰回路、403は方向性結合
器、404は送信回路、405は受信回路である。レベ
ル検出回路401は、実施形態1において図1をもって
示したレベル検出回路101、実施形態2において図3
をもって示したレベル検出回路301と同様であり、こ
こでは説明を省略する。
【0029】可変減衰回路402において、406およ
び410はPINダイオード、407、409および4
12は直流阻止コンデンサ、408はチョークコイル、
411は所望の送受信信号の周波数における1/4波長
(以下、波長をλと表記する)の長さの分布定数線路で
あり、整合回路として機能する。本実施形態3では、方
向性結合器403を送信回路404の出力後段に設け、
送信回路出力の一部が方向性結合器403を介してレベ
ル検出器401に入力される構成になっている。レベル
検出回路401の出力制御電流Icは可変減衰回路40
2に入力される。
び410はPINダイオード、407、409および4
12は直流阻止コンデンサ、408はチョークコイル、
411は所望の送受信信号の周波数における1/4波長
(以下、波長をλと表記する)の長さの分布定数線路で
あり、整合回路として機能する。本実施形態3では、方
向性結合器403を送信回路404の出力後段に設け、
送信回路出力の一部が方向性結合器403を介してレベ
ル検出器401に入力される構成になっている。レベル
検出回路401の出力制御電流Icは可変減衰回路40
2に入力される。
【0030】可変減衰回路402において制御電流Ic
は、チョークコイル408を介してPINダイオード4
06のアノード端子に入力され、さらにPINダイオー
ド406のカソード端子からλ/4分布定数線路411
を介してPINダイオード410のアノード端子に入力
され、PINダイオード410のカソード端子からGN
Dに流れる。
は、チョークコイル408を介してPINダイオード4
06のアノード端子に入力され、さらにPINダイオー
ド406のカソード端子からλ/4分布定数線路411
を介してPINダイオード410のアノード端子に入力
され、PINダイオード410のカソード端子からGN
Dに流れる。
【0031】ここで、送信回路404からの入力信号が
大きい場合、実施形態1で説明したように制御電流Ic
は小さくなり、PINダイオード406および410の
高周波抵抗値は大きくなる。このため、送信回路404
の出力は、直列阻止コンデンサ412、λ/4分布定数
線路411、直列阻止コンデンサ409を介してアンテ
ナに出力される。受信回路405に回り込む電力は、P
INダイオード406の抵抗値が大きいので十分に減衰
されることとなる。
大きい場合、実施形態1で説明したように制御電流Ic
は小さくなり、PINダイオード406および410の
高周波抵抗値は大きくなる。このため、送信回路404
の出力は、直列阻止コンデンサ412、λ/4分布定数
線路411、直列阻止コンデンサ409を介してアンテ
ナに出力される。受信回路405に回り込む電力は、P
INダイオード406の抵抗値が大きいので十分に減衰
されることとなる。
【0032】一方、送信回路404からの入力信号が十
分小さい場合、制御電流Icは十分大きく、PINダイ
オード406および410の高周波抵抗値は十分に小さ
くなる。このとき、アンテナ側から見た送信回路側のイ
ンピーダンスは受信回路側に比べて充分に大きいものと
なる。このため、アンテナで受信された信号は、直流阻
止コンデンサ409、PINダイオード406、直流阻
止コンデンサ407を介して受信回路405に出力さ
れ、送信回路404側にはほとんど流れないこととな
る。
分小さい場合、制御電流Icは十分大きく、PINダイ
オード406および410の高周波抵抗値は十分に小さ
くなる。このとき、アンテナ側から見た送信回路側のイ
ンピーダンスは受信回路側に比べて充分に大きいものと
なる。このため、アンテナで受信された信号は、直流阻
止コンデンサ409、PINダイオード406、直流阻
止コンデンサ407を介して受信回路405に出力さ
れ、送信回路404側にはほとんど流れないこととな
る。
【0033】このように、本実施形態3の電力調整回路
は、実施の形態1、2のレベル検出回路を用いて送信時
には送信回路からの出力を受信回路の前で減衰させ、受
信時にはアンテナで受信された信号を送信回路の前で減
衰させることができる。
は、実施の形態1、2のレベル検出回路を用いて送信時
には送信回路からの出力を受信回路の前で減衰させ、受
信時にはアンテナで受信された信号を送信回路の前で減
衰させることができる。
【0034】なお、上記説明では減衰回路の減衰量を調
整する素子としてPINダイオードを取り上げたが、制
御電流によりインピーダンスを調整できる素子であれば
他の素子であっても良い。
整する素子としてPINダイオードを取り上げたが、制
御電流によりインピーダンスを調整できる素子であれば
他の素子であっても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる電力調整回
路は、検出した入力信号電力の大きさに応じて可変減衰
回路に与える制御電流を制御するレベル検出回路を、ト
ランジスタおよびベースバイアスをかけるための抵抗と
いう簡単な構成により実現することが可能である。
路は、検出した入力信号電力の大きさに応じて可変減衰
回路に与える制御電流を制御するレベル検出回路を、ト
ランジスタおよびベースバイアスをかけるための抵抗と
いう簡単な構成により実現することが可能である。
【0036】特にバイアス電流が減少すると高周波抵抗
値が増加するPINダイオードを含んだ可変減衰回路を
用いることにより、入力電力が増大すると制御電流を減
少させることができ、効果的な電力調整回路を得ること
ができる。
値が増加するPINダイオードを含んだ可変減衰回路を
用いることにより、入力電力が増大すると制御電流を減
少させることができ、効果的な電力調整回路を得ること
ができる。
【0037】また無線装置において本発明にかかる電力
調整回路を適用することにより、信号減衰量を調整して
送信時に送信電力が受信回路に入力されることを防ぎ、
受信時にアンテナからの受信信号の減衰を防止すること
ができ、無線装置全体の小型化が可能となる。
調整回路を適用することにより、信号減衰量を調整して
送信時に送信電力が受信回路に入力されることを防ぎ、
受信時にアンテナからの受信信号の減衰を防止すること
ができ、無線装置全体の小型化が可能となる。
【図1】 本発明の実施形態1の構成を示すブロック図
【図2】 本発明のレベル検出回路の入力電力−出力電
流特性を示す図
流特性を示す図
【図3】 本発明の実施形態2の構成を示すブロック図
【図4】 本発明の実施形態3の構成を示すブロック図
【図5】 従来の減衰量制御回路の構成例を示す図
【図6】 検波回路の構成例を示す図
【図7】 可変減衰回路の構成例を示す図
【図8】 PINダイオードのバイアス電流−高周波抵
抗値特性を示す図
抗値特性を示す図
101,301,401 レベル検出回路、 102,302,402 可変減衰回路、 103,303,403 方向性結合器 104,304 バイポーラトランジスタ、 105,305 抵抗 106,110,306,310,407,409,4
12 直流阻止コンデンサ 107,109,307,309 整合回路 108,308,408 チョークコイル 111,311 終端抵抗 112,312 バイパスコンデンサ 404 送信回路 405 受信回路 406,409 PINダイオード 411 分布定数線路
12 直流阻止コンデンサ 107,109,307,309 整合回路 108,308,408 チョークコイル 111,311 終端抵抗 112,312 バイパスコンデンサ 404 送信回路 405 受信回路 406,409 PINダイオード 411 分布定数線路
Claims (4)
- 【請求項1】 入力電圧が入力される入力端子と、減衰
量が制御電流により調整され、前記入力された入力電圧
を減衰して出力する可変減衰回路と、前記可変減衰回路
の出力電圧を出力する出力端子と、前記制御電流を前記
可変減衰回路に与えるレベル検出回路と、前記入力電圧
を前記レベル検出回路に与える方向性結合器を備えた電
力調整回路において、前記レベル検出回路がトランジス
タと抵抗とバイアス電圧源を備え、前記抵抗の一端に前
記バイアス電圧源からバイアス電圧を与え、前記抵抗の
他端に前記方向性結合器から入力された入力電圧を与
え、前記抵抗に流れる電流を前記トランジスタのバイア
ス電流として与え、前記トランジスタ出力電流を前記可
変減衰回路の前記制御電流として与え、前記入力電圧の
電圧変化に応じて前記可変減衰回路の前記制御電流の大
きさを変化させることにより前記減衰量を調整すること
を特徴とする電力調整回路。 - 【請求項2】 前記可変減衰回路がPINダイオードを
備え、前記制御電流を前記PINダイオードのバイアス
電流として与え、前記PINダイオードのインピーダン
スを調整することにより信号減衰量を可変とする請求項
1に記載の電力調整回路。 - 【請求項3】 無線装置の受信部の入力前段に用いられ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の電力調整
回路。 - 【請求項4】 送信部と受信部と送受信用アンテナを備
えた無線機に用いられ、前記入力端子が前記送信部出力
に接続され、前記出力端子が前記受信部入力に接続さ
れ、前記可変減衰回路が前記送受信用アンテナへの分岐
を有し、送信時には前記送信部からの送信信号を前記送
受信用アンテナへの分岐により前記送受信用アンテナへ
出力し、前記可変減衰回路の減衰量増加により前記受信
部への信号流入を防ぎ、受信時には前記可変減衰回路の
減衰量低減により送受信アンテナの受信信号を前記受信
部へ受信させる請求項1または2に記載の電力調整回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8400498A JPH11284458A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 電力調整回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8400498A JPH11284458A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 電力調整回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11284458A true JPH11284458A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13818449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8400498A Withdrawn JPH11284458A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 電力調整回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11284458A (ja) |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP8400498A patent/JPH11284458A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5652547A (en) | Current comparator automatic output control | |
EP0639890B1 (en) | Directional detector for power level control | |
US5214393A (en) | Transmission output control circuit | |
US5175883A (en) | Receiving apparatus | |
US5697081A (en) | Intermodulation distortion reduction circuit utilizing variable attenuation | |
US6462327B1 (en) | Analog optical receiver and variable gain transimpedance amplifier useful therewith | |
US6301486B1 (en) | Radio telephone apparatus | |
JP2776071B2 (ja) | 送信出力包絡線検波回路および線形送信回路 | |
KR100193848B1 (ko) | 대역확산통신기에 있어서 수신신호 이득 자동제어장치 및 방법 | |
JP3418654B2 (ja) | プリアンプ | |
JP2004166205A (ja) | 可変減衰器 | |
KR100292907B1 (ko) | 가변이득제어기와이를포함한수신기,및가변이득제어방법 | |
US5160898A (en) | Power amplifier | |
US5220290A (en) | Power amplifier | |
EP0895350A1 (en) | Low power gain controlled amplifier with high dynamic range | |
US6838933B2 (en) | Low noise amplifier with fixed loss bypass | |
US4115741A (en) | Fast attack automatic gain control circuit | |
US7345556B2 (en) | Variable attenuation circuit having large attenuation amount with small circuit size | |
EP1122883B1 (en) | Circuit for linearizing the power control profile of a BiCMOS power amplifier | |
JPH11284458A (ja) | 電力調整回路 | |
JPH08237062A (ja) | pnダイオードを用いた電圧制御アッテネータ | |
US5278519A (en) | Method and apparatus for controlling RF spectral splatter into adjacent channels when activating an RF transmitter | |
US6169808B1 (en) | Signal compressing circuit | |
KR100190610B1 (ko) | 자동 이득 제어 회로 | |
US5243300A (en) | High frequency amplifying apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20050317 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050317 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070410 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |