JPH11284287A - 二重波長量子カスケード光子源 - Google Patents

二重波長量子カスケード光子源

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JPH11284287A
JPH11284287A JP31153598A JP31153598A JPH11284287A JP H11284287 A JPH11284287 A JP H11284287A JP 31153598 A JP31153598 A JP 31153598A JP 31153598 A JP31153598 A JP 31153598A JP H11284287 A JPH11284287 A JP H11284287A
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Federico Capasso
キャパソ フェデリコ
Alfred Y Cho
イー. チョー アルフレッド
Jerome Faist
ファイスト ジェローム
Albert Lee Hutchinson
リー ハッチンソン アルバート
Carlo Sirtori
シルトリ カルロ
Deborah Lee Sivco
リー シヴコ デボラー
Toredikucchi Alessandro
トレディクッチ アレサンドロ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、二重波長量子カスケード光子源を
搭載する装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明に従う量子カスケード(QC)光
子源は、2つの別々の波長で、通常は共に中赤外線で、
同時に放出できる。これは、適切なバイアス電圧におい
て、電子が、エネルギー・レベルE3に注入され、次
に、動作領域のグランド状態E1に達する前に中間レベ
ルE2に強制的にカスケード接続される、半導体層構造
から実現できる。処理中に、エネルギーE3−E2(波長
λ1)とE2−E1(波長λ2)との光子が放出される。本
発明に従う二重波長光子源は、多種多様な用途に、例え
ば、波長λ1とλ2とにおけるガス・サンプルの吸収量の
決定や、一般的には、サンプルにおける特定の化学合成
物の濃度の決定に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子カスケード(Q
C)光子源、及び、このような発生源、代表的なものと
して、レーザ又は発光ダイオードを搭載する装置及びシ
ステムに関する。
【0002】政府との契約 本発明は、海軍研究契約番号N00014−96−C−
0288のもとで政府の支援をえて実施したものであ
る。政府は、本発明の一部の権利を有している。
【0003】
【従来技術】最近、“量子カスケード”又は“QC”レ
ーザと呼ばれる新しい分野の半導体レーザが発見され
た。例えば、ここで全てが引例によって包含されてい
る、米国特許第5,457,709号、第5,509,
025号及び第5,570,386号を参照されたい。
また、ここで共に引例によって包含されている、米国特
許申請08/825,286(1997年3月27日提
出)及び08/744,292(1996年11月6日
提出)も参照されたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】“量子カスケード”又
は“QC”光子源は、比較的小さい有効屈折率の閉込め
領域間に比較的大きい有効屈折率のコア領域を含めて、
光導波路を形成する多層構造を有するユニポーラ半導体
デバイスである。コア領域には通常は等しいリピート・
ユニットが数多く存在し、各リピート・ユニットは動作
領域とキャリア注入領域とを備えている。動作領域には
上方と下方のキャリア・エネルギー状態を呈するように
選択した層が存在するので、キャリアが上方から下方の
エネルギー状態に転移すると、波長λの光子が放出され
る結果になる。キャリア注入領域には、キャリアを、あ
るリピート・ユニットの動作領域の下方エネルギー状態
から、隣接する(下流の)リピート・ユニットの動作領
域の上方エネルギー状態に転移させるように選択した層
構造がある。従って、キャリアは、層構造を移動する
と、上方から下方のエネルギー状態に引き続き転移する
ので、波長λの光子が数多く生成される結果になる。光
子エネルギー(従って、λ)は、リピート・ユニットの
構造的及び組成的な細かい要因に依存し、印加電界又は
分布帰還要素あるいその両方に依存する場合もある。
【0005】従来技術のQC光子源は、広いスペクトル
領域の赤外線、普通は3〜13μmの波長を放出するよ
うに製作できる。このような発生源(特にレーザ)は、
例えば、微量ガス分析や環境モニタや工業用プロセス制
御や燃焼生成物の判定や医療学的な診断のように、種々
の分野における使用の可能性を秘めている。例えば、
K.Namjou等による光学的論文Vol.23の2
19頁(1998)を参照されたい。
【0006】使用の可能性がある少なくとも一部の分野
(量子光学的研究)では、2つ以上の波長で放出する半
導体光子源を使用できることが望ましい。一般的に、こ
のような発生源は、少なくとも2つの異なる波長にて光
散乱が評価されかつ比較されねばならない、差動吸収ラ
イダー(DIAL)のような技術に特に効果的である。
“分光技術を用いる大気環境のモニタ”Wiley、ニ
ューヨーク(1994)著者M.Sigristを参照
されたい。加えて、2つの波長で放出する光子に関連性
がある場合、このような発生源は、2つのレーザ放射の
ビート又はヘテロダインを必要とする測定で発生する自
然放出雑音を除去できる。例えば、M.O.Scull
y、Phys.Rev.Letters、Vol.55
の2802頁(1985)を参照されたい。本出願はこ
のような光子源を開示するものである。
【0007】前述の’286の出願は、特に、二重波長
放出を可能にする分割電極を有するQCレーザを開示し
ている。このようなレーザでは、3つのターミナルが必
要になるので、更に複雑な回路が必要になり、そして、
2つの波長の分離間隔が比較的短くなる。2つ以上の結
合された転移におけるレーザ放出が、色素分子とHeN
e(ヘリウム・ネオン)ベースのガス混合物で既に観察
されている。H.FuなどのPhys.Rev.Let
ters、Vol.60の2614頁(1988)及び
H.J.GerritsenなどのApp.Phsic
s Letters、Vol.4の20頁(1964)
をそれぞれ参照されたい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、波長λ1と波
長λ2とで放射エネルギーを放出するように構成した新
規のQC光子源を搭載する装置において具体的に実施さ
れている。一般的にλ1とλ2は赤外線のものである。
【0009】特に、QC光子源は、基板と基板上に設け
た半導体構造とを具備し、この構造は、基板と垂直な方
向に順に、複数の基本的に等しいリピート・ユニットを
備え、各リピート・ユニットが複数の層を備えている。
QC光子源は、半導体構造に電気的バイアスを印加する
ために、第1と第2の接触部を更に備えている。
【0010】上流側と下流側のリピート・ユニット間に
接触状態で設けられた、あるリピート・ユニットが、動
作領域と注入領域とを備えていて、動作領域は上流側と
下流側の障壁層間に設けた少なくとも1つの量子井戸を
具備し、少なくとも1つの量子井戸は、印加バイアスの
もとで、動作領域が少なくとも3つの電子エネルギー・
レベルを維持するように選択されていて、上流側リピー
ト・ユニットの注入部が電子を前記の少なくとも3つの
電子エネルギー・レベルのなかで最大のレベルに注入
し、前述の最大電子エネルギー・レベルからの電子が中
間電子エネルギー・レベルに転移し、中間電子エネルギ
ー・レベルからの電子が前述の少なくとも3つの電子エ
ネルギー・レベルのなかで最小のレベルに転移し、前述
の最小電子エネルギー・レベルからの電子があるリピー
ト・ユニットの注入部を介して下流側リピート・ユニッ
トの最大電子エネルギー・レベルに転移するところが重
要である。波長λ1の光子の放出が最大から中間のエネ
ルギー・レベルに対する転移に付随し、波長λ2の光子
の放出が中間から最小のエネルギー・レベルに対する転
移に付随している。
【0011】リピート・ユニットは、それらが実質的に
防止できない製作上の差異の存在のみに因り異なる場合
に“本質的な同一である”とみなされる。
【0012】
【実施例】本発明に従うQC光子源は、2つの別々の波
長で、通常は共に中赤外線で、同時に放出できる。これ
は、適切なバイアス電圧において、電子が、エネルギー
・レベルE3に注入され、次に、動作領域のグランド状
態E1に達する前に中間レベルE2に強制的にカスケード
接続される、半導体層構造から実現できる。処理中に、
エネルギーE3−E2(波長λ1)とE2−E1(波長λ2
との光子が放出される。本発明に従うQC光子源は、た
びたび“レーザ”と呼ばれるが、非レーザ源(代表的に
は、LED)としても使用可能であり、それも“レー
ザ”という用語に含めることを意図している。
【0013】図1は、本発明の代表的な実施例を概略的
に示す。リピート・ユニットの全ての伝導帯の末端が、
近くの下流側のリピート・ユニットの動作領域の帯域の
末端と共に図示してある。リピート・ユニットは、ある
リピート・ユニットの障壁層10から隣接する下流側リ
ピート・ユニットの障壁層10に延長していると想定さ
れている。これは具体的に説明することだけを意図して
おり、別の構成のリピート・ユニットも可能である。
【0014】リピート・ユニットの動作領域は上流側障
壁層10と量子井戸11と下流側障壁層12とを備えて
いる。注入部がリピート・ユニットの残りの部分を占め
ており、これについて次に詳細に説明する。量子井戸
は、E3、E2及びE1として指定される、少なくとも3
つの電子エネルギー・レベルを有するように選択されて
いる。図は、3つのエネルギー・レベルに相応する波動
関数に関して計算された二乗値を示す。波の矢印は、E
3からE2及びE2からE1への放射遷移を示す。
【0015】当業者は、QCレーザでは、光導波路が構
成されていて、導波路のコアが多くの(例えば10以上
の)基本的に等しいリピート・ユニットを具備し、コア
が上方と下方の閉込め領域の間に挟まれていて、閉込め
領域の有効屈折率がコアより小さいことを認めるものと
思われる。閉込め領域について次に説明する。
【0016】ここで述べる本発明の代表的な実施例の半
導体構造は、InP(インジウム・リン)基板に整合す
る格子をもつ、AlInAs/GaInAs(アルミニ
ウム・インジウム・ヒ素/ガリウム・インジウム・ヒ
素)材料系の分子線エピタキシ(MBE)によって成長
したものである。
【0017】図1では、帯域の末端が62kV/cmの
バイアス・フィールドで図示してある。量子井戸11は
11nmの厚みであり、障壁10と12は、それぞれ
5.5と3.2nmである。注入部は、前段階の緩和領
域として機能する組成物であって(空間電荷効果を防止
するため)n型でドーピング処理された36.6nmの
デジタル的に等級化された混合物である。注入部の層の
厚み(単位はnm)(図1で左側から右側にかけて)は
次のようであった。すなわち、4.4/1.6*/3.
8/1.8 *3.42.0 *3.22.3 *
3.22.3 */3.0/2.8 */2.8であり、A
lInAs障壁層が星形であり、下線を引いた層がシリ
コンでドーピング処理されていた(n=1×1017/c
3)。
【0018】図1で、“ミニバンド”領域はデジタル的
に等級付けた混合物の帯域のような状態のマニフォルド
のエネルギーと空間的な広がりとを示し、“ミニギャッ
プ”領域はごく僅かな密度の状態の領域のエネルギーと
空間的な度合いとを示している。図1は、注入部のグラ
ンド状態の波動関数に関して計算した二乗値も示す。
【0019】図1の構造において、光転移は共に“垂直
方向”であり、大きなダイポール・マトリクス要素(Z
32=2.7mm、Z21=2.3mm)になる。しかし、
本発明に従うレーザは、次に示すように、垂直方向の転
移に限定されない。
【0020】図1の構造では、関連する状態間の中間2
次帯域散乱時間は、光学的光子放出から決まり、大きな
エネルギー分離の場合に長くなる。我々は、τ32=1.
24ps、τ21=0.83ps、τ31=2.08psと
計算した。計算の詳細については、C.Sirtori
などの物理学的考察Vol.50の8663頁(199
4)を参照されたい。グランド状態E1の寿命τ1は、注
入部ミニバンドに対するトンネル効果と散乱とから実質
的に決まり、通常は比較的短く、約0.5psである。
一方で、状態E3とE2とからの脱出率は、これらのエネ
ルギーで電子ブラッグ反射器として作動するために注入
部を形成することによって、比較的小さく保たれる。τ
32>τ21かつτ21>τ1なので、2つの光転移のレーザ
作用に不可欠な反転分布に適した条件が満足されること
になる。
【0021】図2は、図1の構造の電界発光スペクトル
を、幾つかの電流密度に対して示す。図から分かるよう
に、2つの別々のピークが観察された。ピークには約8
MeVの半値全幅があり、8.1μm及び10μmの波
長に対応するエネルギーのピーク光パワーが、それぞ
れ、E3−E2及びE2−E1の転移に対応している。
【0022】電界発光を測定するために、10個のリピ
ート・ユニットが、半絶縁基板上で、2つの厚いn+
nGaAs接触層間に挟まれて成長された。この構造
は、次に、湿式化学エッチングにより125μm直径の
円形メサにされ、放出光を結合するために45°で押し
込まれた。
【0023】図2のデータは、適切なバイアスにおい
て、ほぼ全ての電子が、E2に達する前にE3を通過する
ことを示している。ピーク比率が、発信強度と検出効率
とにおける差異が一旦補償され、実質的に1になること
から、これが確認できる。
【0024】閉込め層間の25のリピート・ユニット
が、n型でドーピング処理したInP基板上で成長さ
れ、動作領域を介してエッチングされたリージ導波路の
18μm幅と3.5mm長のメサにされた。下方閉込め
領域は700nmInGaAs(n=6×1016)層を
もち、上方クラッディング領域は、次の層の順で、すな
わち、500nmのInGaAs(n=6×1016)/
1200nmのAlInAS(n=2×1017)/20
0nmのAlInAs(n=3×1017)/700nm
のInGaAs(n=7×1018)を備えていた。
【0025】リピート・ユニット動作領域は、5.7n
m上流側障壁と3.2nm下流側障壁との間で11.5
nm量子井戸から構成された。注入層順は、前述と同様
に次のようであった。すなわち、4.4/1.6*
3.7/1.8 *3.3/1.9 *3.1/2.3 *
/3.0/2.7*/3.0であり、ドーピングのnは
1.5×1017であった。
【0026】図3は、10Kのパルス・モードにおけ
る、前述の代表的なデバイスの光電流と電圧電流の特性
を示している。図4は、スレッショルドのすぐ上のデバ
イスのスペクトルを示す。レーザ放出がE3−E2転移で
発生したことが明らかである。最適な構造が、E3−E2
転移におけるレーザ放出になることも予想される。
【0027】寿命、特にτ31が、図5に概略的に示す更
なる代表的な実施例で改善されている。リピート・ユニ
ットの動作領域は、厚みが5.4nmのAlInAs障
壁50と、厚みが2.2nmの井戸51と、厚みが2.
2nmの障壁52と、厚みが8.8nmの井戸53と、
厚みが2.4nmの障壁54とから構成される。図から
分かるように、E3−E2転移は実空間で明らかに対角線
方向になり、E2−E1転移は垂直方向である。本発明に
従う構造は、必要に応じて、両方の転移が対角線方向に
なるように製作することもできる。
【0028】図5の対角線状の転移は、73kV/cm
の設計バイアス・フィールドで、次のような計算された
寿命、τ32=3.2ps、τ21=1ps、τ31=11.
2psを有し、E3の状態での2.5psの寿命がをも
たらする。ダイポールと時間との値は、E3−E2転移の
対角線方向の特長から、印加電界に依存する。1つの対
角線方向の転移をもつ構造における寿命τ32/τ21の大
きな比率が、2つの垂直方向の転移をもつ構造の同じ比
率と比較して、小さいポンプ電流でレーザ作用の励起を
促すことになる。
【0029】図6は、前述のように、10のリピート・
ユニットをもつサンプル上における電界発光の測定結果
を示す。2つの明確なピークがあり、約8μm及び10
μmにおける最大値が、E2−E1及びE3−E2エネルギ
ーにそれぞれ正確に対応している。
【0030】リージ導波路は、30のリピート・ユニッ
トと3×107でドーピング処理した注入部とを具備す
るアナログ層構造から製作された。下部閉込め層は、6
80nmのInGaAsであり、n=6×1016でドー
ピング処理した。上部閉込め層は、330nmのInG
aAs(n=6×1016)/1500nmのAlInA
s(n=1.2×1017)/1100nmのAlInA
s(n=3×1017)/700nmのInGaAs(n
=5×1018)だった。レーザ作用は、対角線方向の転
移で、220Kまで、パルス・モードで実施できた。こ
の最適化により、相関出力をもつ二重波長デバイスを実
現できることが期待される。
【0031】二重波長量子カスケード光子源は、多種多
様な用途に、例えば、波長λ1とλとにおけるガス・
サンプルの吸収量の決定や、一般的には、測定サンプル
における特定の化学合成物の濃度の決定に使用できる。
図7はこのような測定装置70を概略的に示しており、
参照番号71〜73はそれぞれ二重波長光子源、サンプ
ル及び検出器を表している。測定サンプルは、測定セル
に閉込めたり、又は閉込めずに実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う二重波長光子源の伝導帯の末端の
関連部を概略的に示す図である。
【図2】図1に従う発生源に関する放出光パワーと光子
エネルギーの代表的なデータを示す図である。
【図3】電圧と放出光パワーと電流とに関する代表的な
データを示す図である。
【図4】放出光パワーと波長に関する代表的なデータを
示す図である。
【図5】本発明に従う更なる二重波長光子源の伝導帯の
末端の関連部を概略的に示す図である。
【図6】図5に従う発生源に関する放出光パワーと光子
エネルギーの代表的なデータを示す図である。
【図7】本発明に従う代表的な測定装置を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
10 障壁層 11 量子井戸 12 下流側障壁層 50 AlInAs障壁 51,53 井戸 52,54 障壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレッド イー. チョー アメリカ合衆国 07901 ニュージャーシ ィ,サミット,ケネス コート 11 (72)発明者 ジェローム ファイスト スイス国 シーエッチ−2000 ニューチャ テル,ファウボーグ デュ ラック 31 (72)発明者 アルバート リー ハッチンソン アメリカ合衆国 08854 ニュージャーシ ィ,ピスカッタウェイ,リヴァー ロード 1359 (72)発明者 カルロ シルトリ フランス国 75013 パリ,リュー ブー ト 8 (72)発明者 デボラー リー シヴコ アメリカ合衆国 07059 ニュージャーシ ィ,ウォーレン,プレインフィード アヴ ェニュー 16 (72)発明者 アレサンドロ トレディクッチ アメリカ合衆国 07901 ニュージャーシ ィ,サミット,ヒルサイド アヴェニュー 2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板上に設けた半導体構造とを
    具備する量子カスケード光子源を搭載する装置であっ
    て、該半導体構造は、該基板と垂直な方向に順に、複数
    の本質的に同一のリピート・ユニットを備え、各々リピ
    ート・ユニットが複数の層を備え、該光子源は、該半導
    体構造に電気的バイアスを印加するための第1及び第2
    の接触部を更に備えていて、 上流側リピート・ユニットと下流側リピート・ユニット
    との間に接触状態で設けた所与のリピート・ユニット
    が、動作領域と注入領域とを備えていて、 該動作領域は、上流側と下流側の障壁層間に設けた少な
    くとも1つの量子井戸を具備し、 該少なくとも1つの量子井戸は、印加バイアスのもと
    で、動作領域が少なくとも3つの電子エネルギー・レベ
    ルを維持するように選択されていて、 該上流側リピート・ユニットの注入部からの電子が、該
    少なくとも3つのエネルギー・レベルのなかで最大のレ
    ベルに注入され、 該最大エネルギー・レベルからの電子が中間エネルギー
    ・レベルに転移し、 該中間エネルギー・レベルからの電子が、該少なくとも
    3つのエネルギー・レベルのなかで最小のレベルに転移
    し、 該最小エネルギー・レベルからの電子が、該所与のリピ
    ート・ユニットの注入部を介して該下流側リピート・ユ
    ニットの最大エネルギー・レベルに転移し、 波長λ1の光子の放出が該最大エネルギー・レベルから
    該中間エネルギー・レベルへの該転移に付随し、波長λ
    2の光子の放出が該中間エネルギー・レベルから該最小
    エネルギー・レベルへの該転移に付随することを特徴と
    する装置。
  2. 【請求項2】 該量子カスケード光子源が、量子カスケ
    ード・レーザである請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 該量子カスケード光子源が、量子カスケ
    ード発光ダイオードである請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 該最大エネルギー・レベルから中間エネ
    ルギー・レベルへの転移及び該中間エネルギー・レベル
    から最小エネルギー・レベルへの転移の各々が、垂直方
    向の転移である請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 該最大エネルギー・レベルから中間エネ
    ルギー・レベルへの転移が、対角線方向の転移である請
    求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 該中間エネルギー・レベルから最小エネ
    ルギー・レベルへの転移が対角線方向の転移である請求
    項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 該半導体構造が11以上の本質的に同一
    のリピート・ユニットを搭載している請求項1に記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 該装置が波長λ1とλ2とにおけるガス状
    測定サンプルの吸収量を測定する計器であり、該計器
    は、請求項1に記載の二重波長量子カスケード光子源
    と、それぞれ、波長λ1及びλ2の放射を検出する1つ又
    は複数の検出器とを搭載している請求項1に記載の装
    置。
JP31153598A 1998-03-02 1998-11-02 二重波長量子カスケード光子源 Pending JPH11284287A (ja)

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