JPH1128253A - 避難装置 - Google Patents
避難装置Info
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- JPH1128253A JPH1128253A JP18704997A JP18704997A JPH1128253A JP H1128253 A JPH1128253 A JP H1128253A JP 18704997 A JP18704997 A JP 18704997A JP 18704997 A JP18704997 A JP 18704997A JP H1128253 A JPH1128253 A JP H1128253A
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- escape
- fire
- shooter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 避難階段に代わる省スペースの避難装置を提
供することである。 【解決手段】 平常時には扉20で閉じられている避難
口10の手前に、収納箱に格納された脱出シューター7
0を置く。火災感知センサー60により火災が感知され
たときは、巻上モーター21を始動させて巻上シャッタ
ー20aを巻上げ、避難口10を開口するとともに、注
入ボンベ80の自動開閉弁を始動させて、収納箱内の袋
状に形成された脱出シューター70内に不燃性の不活性
気体を注入して、脱出シューター70を膨張成形させ
る。併せて、排気ファン33を始動させて排煙するとと
もに、防火シャッター50aを閉じて避難口10側の安
全を確保する。
供することである。 【解決手段】 平常時には扉20で閉じられている避難
口10の手前に、収納箱に格納された脱出シューター7
0を置く。火災感知センサー60により火災が感知され
たときは、巻上モーター21を始動させて巻上シャッタ
ー20aを巻上げ、避難口10を開口するとともに、注
入ボンベ80の自動開閉弁を始動させて、収納箱内の袋
状に形成された脱出シューター70内に不燃性の不活性
気体を注入して、脱出シューター70を膨張成形させ
る。併せて、排気ファン33を始動させて排煙するとと
もに、防火シャッター50aを閉じて避難口10側の安
全を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災感知センサー
と連動した脱出シューターなどを避難口に有する避難装
置に関する。
と連動した脱出シューターなどを避難口に有する避難装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、避難口や避難階段などが建物
には設けられ、火災時などの緊急時に対応できるように
構成されている。
には設けられ、火災時などの緊急時に対応できるように
構成されている。
【0003】高層階の建物では、避難人数も多数にのぼ
るため附室を設けた特別避難階段や、かかる避難階段に
至るまでの避難通路を確保するために、防火壁などで囲
まれた安全区画が構成されている。かかる安全区画は、
第1次から第3次まで漸次防火機能が強化されるように
構成されている。
るため附室を設けた特別避難階段や、かかる避難階段に
至るまでの避難通路を確保するために、防火壁などで囲
まれた安全区画が構成されている。かかる安全区画は、
第1次から第3次まで漸次防火機能が強化されるように
構成されている。
【0004】一方、地域のショツピングセンターなどで
は高層階にせずに低層階の建物に構成する場合も多く、
2階建てのものも多く見かける。かかる低層階の建物、
特に2階建ての建物では、高層階の建物と比べて避難し
易いために、避難装置などの設備基準も比較的緩やかに
なっている。非常口とそれに通じた避難階段、あるいは
非常脱出口と避難ばしごなどの避難具で間に合わされて
いる場合も多い。
は高層階にせずに低層階の建物に構成する場合も多く、
2階建てのものも多く見かける。かかる低層階の建物、
特に2階建ての建物では、高層階の建物と比べて避難し
易いために、避難装置などの設備基準も比較的緩やかに
なっている。非常口とそれに通じた避難階段、あるいは
非常脱出口と避難ばしごなどの避難具で間に合わされて
いる場合も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高層階の建物
に比べて低層階の建物の方が避難し易いとはいっても、
フロアー面積の広いショッピングセンターなどでは、例
え2階建てではあっても、売場面積に応じて多数の品物
が販売されており、建物の端に設けた避難階段では火の
まわりが速く避難が間に合わないことも十分に想定され
る。
に比べて低層階の建物の方が避難し易いとはいっても、
フロアー面積の広いショッピングセンターなどでは、例
え2階建てではあっても、売場面積に応じて多数の品物
が販売されており、建物の端に設けた避難階段では火の
まわりが速く避難が間に合わないことも十分に想定され
る。
【0006】また、設置基準に従って設けた避難階段
も、平常時は殆ど使用されることがなく無駄な空間とな
る場合が多い。
も、平常時は殆ど使用されることがなく無駄な空間とな
る場合が多い。
【0007】さらに、避難階段は設置基準に従って設け
る必要があるため、フロアー設計の段階で、往々にして
適切なフロアー整形を犠牲にしなければならない場合も
発生する。そこで、十分なフロアー面積の確保が行える
と同時に、有効な避難設備の確保が省スペースで行える
技術の開発が強く求められている。
る必要があるため、フロアー設計の段階で、往々にして
適切なフロアー整形を犠牲にしなければならない場合も
発生する。そこで、十分なフロアー面積の確保が行える
と同時に、有効な避難設備の確保が省スペースで行える
技術の開発が強く求められている。
【0008】本発明の目的は、避難階段に代えることが
できる省スペースの避難装置を提供することにある。
できる省スペースの避難装置を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明では、建物の内外を仕切
る外壁部分に、避難時に例えば叩き壊したり、あるいは
巻上げて開口させられるシャッターなどに構成された扉
を設けて避難口を構成しておく。
る外壁部分に、避難時に例えば叩き壊したり、あるいは
巻上げて開口させられるシャッターなどに構成された扉
を設けて避難口を構成しておく。
【0012】かかる扉は、火災感知センサーと連動させ
ておいて、火災感知と同時にモーターなどを始動させて
扉が自動開口できるようにしておく。
ておいて、火災感知と同時にモーターなどを始動させて
扉が自動開口できるようにしておく。
【0013】この避難口に、普段は邪魔にならないよう
に収縮状態に畳んでコンパクトにしておいた脱出シュー
ターを設けておき、火災感知センサーで火災が感知され
た場合に、避難口に設けておいた気体注入ボンベをこの
火災感知センサーに連動して始動させ、脱出シューター
内に気体を注入させて膨張成形させる。
に収縮状態に畳んでコンパクトにしておいた脱出シュー
ターを設けておき、火災感知センサーで火災が感知され
た場合に、避難口に設けておいた気体注入ボンベをこの
火災感知センサーに連動して始動させ、脱出シューター
内に気体を注入させて膨張成形させる。
【0014】高層階の建物では無理ではあるが、2階建
てなどの低層階の建物では、かかる脱出シューターを使
用した避難は可能で、避難階段を使用する場合に比べて
速やかな避難を図ることができる。
てなどの低層階の建物では、かかる脱出シューターを使
用した避難は可能で、避難階段を使用する場合に比べて
速やかな避難を図ることができる。
【0015】脱出シューターの膨張成形に使用する気体
には、空気を使用しても構わないが、より安全には不燃
性の不活性ガスを使用すればよい。
には、空気を使用しても構わないが、より安全には不燃
性の不活性ガスを使用すればよい。
【0016】脱出シューターは邪魔にならないように収
縮状態にされて、収納箱内に格納されている。かかる収
納箱は、予め展開可能に構成されており、収納箱内に格
納してある脱出シューターに気体を注入することにより
脱出シューターが膨張し、その膨張時に収納箱が展開さ
れて脱出シューターが成形できるようになっている。
縮状態にされて、収納箱内に格納されている。かかる収
納箱は、予め展開可能に構成されており、収納箱内に格
納してある脱出シューターに気体を注入することにより
脱出シューターが膨張し、その膨張時に収納箱が展開さ
れて脱出シューターが成形できるようになっている。
【0017】さらに、脱出シューターには予め脱出シュ
ーター遡上用補助部材が設けられており、脱出シュータ
ーが膨張成形されたときには、脱出シューターから避難
した後に消防隊員などがその脱出シューター用遡上補助
部材を使用して、脱出シューターを駆け登り避難口から
建物内に侵入して、消火活動や逃げ後れた人の救助を行
うことができる。かかる脱出シューター遡上用補助部材
としては、例えば、簡単にはロープなどを使用すればよ
い。
ーター遡上用補助部材が設けられており、脱出シュータ
ーが膨張成形されたときには、脱出シューターから避難
した後に消防隊員などがその脱出シューター用遡上補助
部材を使用して、脱出シューターを駆け登り避難口から
建物内に侵入して、消火活動や逃げ後れた人の救助を行
うことができる。かかる脱出シューター遡上用補助部材
としては、例えば、簡単にはロープなどを使用すればよ
い。
【0018】さらに、開口させられた避難口に向かって
内部の煙が流れ込んでくる場合も十分に想定され、かか
る場合でも避難者が煙に巻かれることなどがないよう
に、火災感知時に火災感知センサーに連動して始動させ
られる自動排煙装置が設けられている。
内部の煙が流れ込んでくる場合も十分に想定され、かか
る場合でも避難者が煙に巻かれることなどがないよう
に、火災感知時に火災感知センサーに連動して始動させ
られる自動排煙装置が設けられている。
【0019】かかる自動排煙装置は、従来機構の排煙装
置でよく、排煙ダクトを設けるとともに排煙ダクト内に
排気ファンにより避難口側の煙の吸煙が行えるように構
成されている。避難口の手前の天井側に開口部を設けて
おき、天井裏側に排気ファンを設けるようにすればよ
い。
置でよく、排煙ダクトを設けるとともに排煙ダクト内に
排気ファンにより避難口側の煙の吸煙が行えるように構
成されている。避難口の手前の天井側に開口部を設けて
おき、天井裏側に排気ファンを設けるようにすればよ
い。
【0020】かかる自動排煙装置も火災感知センサーと
連動させておけばよい。あるいは、火災感知センサーと
は別途に設けた煙感知センサーと連動させるようにして
も構わない。
連動させておけばよい。あるいは、火災感知センサーと
は別途に設けた煙感知センサーと連動させるようにして
も構わない。
【0021】また、避難口の手前側には、火災感知時に
閉鎖始動が行える例えば防火シャッターなどのような自
閉扉を、前記火災感知センサーに連動させておき、火災
感知と同時に避難口の手前側を仕切って、内部からの延
焼防止を図るとともに、煙の侵入をも防ぎ、避難口の手
前側を安全区画として仕切れるようにすればよい。
閉鎖始動が行える例えば防火シャッターなどのような自
閉扉を、前記火災感知センサーに連動させておき、火災
感知と同時に避難口の手前側を仕切って、内部からの延
焼防止を図るとともに、煙の侵入をも防ぎ、避難口の手
前側を安全区画として仕切れるようにすればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0023】(実施の形態1)本発明の実施の形態で
は、図1に示すように、避難口10が、建物の2階の外
壁部分に設けられている。避難口10の開口部は、平時
には扉20で塞がれ、避難時には開口されて避難口10
を通って建物内から外部へ避難できるように形成されて
いる。
は、図1に示すように、避難口10が、建物の2階の外
壁部分に設けられている。避難口10の開口部は、平時
には扉20で塞がれ、避難時には開口されて避難口10
を通って建物内から外部へ避難できるように形成されて
いる。
【0024】本実施の形態では、扉20は、巻上シャッ
ター20aに構成され、平時には巻上シャッター20a
は降ろされている。
ター20aに構成され、平時には巻上シャッター20a
は降ろされている。
【0025】巻上シャッター20aは、図1に破線で示
したように、避難口10の天井Aの裏側に設けた巻上モ
ーター21により、巻上げられて避難口10の開口が迅
速に行えるようになっている。巻上モーター21は、非
常時でも確実に作動できるように、非常電源に接続され
ている。
したように、避難口10の天井Aの裏側に設けた巻上モ
ーター21により、巻上げられて避難口10の開口が迅
速に行えるようになっている。巻上モーター21は、非
常時でも確実に作動できるように、非常電源に接続され
ている。
【0026】なお、巻上シャッター20aには、普段で
も避難口10手前側の通路部分などの採光が悪くならな
いようにアクリル製の窓が設けられている。
も避難口10手前側の通路部分などの採光が悪くならな
いようにアクリル製の窓が設けられている。
【0027】また、天井Aの裏側には、排煙ダクト30
が布設されている。排煙ダクト30の一方の端部が避難
口10の上方側の外壁部分に開口させた排気口31に連
通させられている。排煙ダクト30の他端側は、避難口
10の手前側屋内の天井A部分に設けた吸気口32に連
通させられている。
が布設されている。排煙ダクト30の一方の端部が避難
口10の上方側の外壁部分に開口させた排気口31に連
通させられている。排煙ダクト30の他端側は、避難口
10の手前側屋内の天井A部分に設けた吸気口32に連
通させられている。
【0028】排煙ダクト30内には、排気口31に近い
側に排気ファン33が設けられている。排気ファン33
は、上記巻上モーター21が接続されている非常電源に
接続され、非常時でも確実に作動できるようになってい
る。
側に排気ファン33が設けられている。排気ファン33
は、上記巻上モーター21が接続されている非常電源に
接続され、非常時でも確実に作動できるようになってい
る。
【0029】一方、吸気口32は、本実施の形態では、
図1に示すように、天井Aから少し下方に向けて垂下さ
れた防煙垂壁40の手前側に設けられている。万一に
も、火災時の煙が避難口10側に流れ出しても、流れ出
した煙が防煙垂壁40の手前で留まっているうちに、排
気ファン33を作動させて屋外に排煙することができる
ようになっている。
図1に示すように、天井Aから少し下方に向けて垂下さ
れた防煙垂壁40の手前側に設けられている。万一に
も、火災時の煙が避難口10側に流れ出しても、流れ出
した煙が防煙垂壁40の手前で留まっているうちに、排
気ファン33を作動させて屋外に排煙することができる
ようになっている。
【0030】また、本実施の形態では、防煙垂壁40を
境にして、避難口10側の空間と、これよりも奥の空間
とを仕切ることができるように、自閉扉50が設けられ
ている。本実施の形態では、自閉扉50として、図1に
示すように、防火シャッター50aが使用され、平常時
には天井Aの裏側に格納され、非常時にのみ降ろされる
ようになっている。
境にして、避難口10側の空間と、これよりも奥の空間
とを仕切ることができるように、自閉扉50が設けられ
ている。本実施の形態では、自閉扉50として、図1に
示すように、防火シャッター50aが使用され、平常時
には天井Aの裏側に格納され、非常時にのみ降ろされる
ようになっている。
【0031】防火シャッター50a(50)は、平常時
には、天井Aの裏側に設けた巻上モーター51で天井側
に巻上げられている。火災時には防火シャッター50a
を降ろして空間を仕切り、避難口10側への室内側から
の煙や炎の侵入を防止することができるようになってい
る。
には、天井Aの裏側に設けた巻上モーター51で天井側
に巻上げられている。火災時には防火シャッター50a
を降ろして空間を仕切り、避難口10側への室内側から
の煙や炎の侵入を防止することができるようになってい
る。
【0032】さらに、本実施の形態では、避難口10の
少し手前側の天井A面に、火災感知センサー60が取付
けられている。この火災感知センサー60と、上記巻上
シャッター20aの巻上モーター21と、防火シャッタ
ー50aの巻上モーター51とが連動させられている。
火災感知センサー60により火災が感知された場合に
は、巻上モーター21が直ちに作動して、巻上シャツタ
ー20aを巻上げることにより、避難口10を開けるこ
とができるようになっている。
少し手前側の天井A面に、火災感知センサー60が取付
けられている。この火災感知センサー60と、上記巻上
シャッター20aの巻上モーター21と、防火シャッタ
ー50aの巻上モーター51とが連動させられている。
火災感知センサー60により火災が感知された場合に
は、巻上モーター21が直ちに作動して、巻上シャツタ
ー20aを巻上げることにより、避難口10を開けるこ
とができるようになっている。
【0033】併せて、火災感知センサー60と連動させ
られている巻上モーター51も作動させて、防火シャッ
ター50aを床側に向けて降ろすことにより、防煙垂壁
40部分を境にして防火シャッター50aで避難口10
側を安全に仕切ることができるようになっている。
られている巻上モーター51も作動させて、防火シャッ
ター50aを床側に向けて降ろすことにより、防煙垂壁
40部分を境にして防火シャッター50aで避難口10
側を安全に仕切ることができるようになっている。
【0034】また、避難口10の手前の床下部分(1階
の天井Aの裏側に相当する部分)には、脱出シューター
70の膨張成形用に注入ボンベ80が設けられている。
脱出シューター70は注入ボンベ80と連通させられ、
非常時に膨張成形されて、脱出できるようになってい
る。
の天井Aの裏側に相当する部分)には、脱出シューター
70の膨張成形用に注入ボンベ80が設けられている。
脱出シューター70は注入ボンベ80と連通させられ、
非常時に膨張成形されて、脱出できるようになってい
る。
【0035】脱出シューター70は、不燃布で袋状に形
成されており、気体注入により膨張成形させることがで
きるようになっている。膨張成形時には、左右に側壁を
構成した滑り台のようになり、避難口10から地上部分
に達するまでの長さが得られるように構成されている
(図8参照)。
成されており、気体注入により膨張成形させることがで
きるようになっている。膨張成形時には、左右に側壁を
構成した滑り台のようになり、避難口10から地上部分
に達するまでの長さが得られるように構成されている
(図8参照)。
【0036】また、脱出シューター70の色は自由に選
択して構わないが、好ましくは非常時でも、特に夜間な
どでもライトの中で視認し易いように、例えば、黄色に
しておくとよい。
択して構わないが、好ましくは非常時でも、特に夜間な
どでもライトの中で視認し易いように、例えば、黄色に
しておくとよい。
【0037】また、脱出シューター70の巾は、本実施
の形態では、図2に示すように、避難口10の間口の左
右に設けた柱H間の巾に合わせて設定されている。かか
る巾に設定しておけば、避難口10の開口部と脱出シュ
ーター70との間に隙間が発生せず、避難時に誤ってこ
の隙間から転落するおそれがない。
の形態では、図2に示すように、避難口10の間口の左
右に設けた柱H間の巾に合わせて設定されている。かか
る巾に設定しておけば、避難口10の開口部と脱出シュ
ーター70との間に隙間が発生せず、避難時に誤ってこ
の隙間から転落するおそれがない。
【0038】さらに、避難口10の左右の外壁部分(例
えば、3m以内の外壁部分)は、耐火構造壁Bに構成さ
れ、脱出シューター70の延焼などの防止ができるよう
になっている。
えば、3m以内の外壁部分)は、耐火構造壁Bに構成さ
れ、脱出シューター70の延焼などの防止ができるよう
になっている。
【0039】かかる脱出シューター70は、平常時に
は、収納箱90に嵩張らないように収縮させられた状態
で格納されている。収納箱90は、図3に示すように、
避難口10の巻上シャッター20aの手前に設置されて
いる。
は、収納箱90に嵩張らないように収縮させられた状態
で格納されている。収納箱90は、図3に示すように、
避難口10の巻上シャッター20aの手前に設置されて
いる。
【0040】このようにして、収納箱90にコンパクト
に脱出シューター70は格納されているので、図2に示
すように、避難階段を設ける場合に比べて、避難口10
の手前側を広くして、売場などとして使用することがで
きる。避難時には、避難口10の手前側は、避難者の集
まれる場所として使用できる。
に脱出シューター70は格納されているので、図2に示
すように、避難階段を設ける場合に比べて、避難口10
の手前側を広くして、売場などとして使用することがで
きる。避難時には、避難口10の手前側は、避難者の集
まれる場所として使用できる。
【0041】収納時には、図4に示すように、注入気体
が抜かれた状態の収縮状態で蛇腹状に折り畳まれて格納
されており、一端側が床下に設置された注入ボンベ80
に口金81を介して外れないように確実に取り付けられ
ている。
が抜かれた状態の収縮状態で蛇腹状に折り畳まれて格納
されており、一端側が床下に設置された注入ボンベ80
に口金81を介して外れないように確実に取り付けられ
ている。
【0042】収納箱90は、脱出シューター70の膨張
成形時には、収納箱90を形成している各面が展開させ
られて、膨張成形された脱出シューター70の膨張成形
を妨げないようになっている。
成形時には、収納箱90を形成している各面が展開させ
られて、膨張成形された脱出シューター70の膨張成形
を妨げないようになっている。
【0043】本実施の形態では、収納箱90は、図5に
示すように、各陵部分イ、ロ、ハが蝶番で連結されて収
納箱90を構成する面が自在に陵部分イ、ロ、ハで折れ
るようになっている。特に、避難口10の巻上シャッタ
ー20aに対面する面では、収納箱90と床部分の外端
側からの距離aに等しい高さ位置で、水平方向に溝ニが
設けられ、この部分でも折り曲げできるようになってい
る。
示すように、各陵部分イ、ロ、ハが蝶番で連結されて収
納箱90を構成する面が自在に陵部分イ、ロ、ハで折れ
るようになっている。特に、避難口10の巻上シャッタ
ー20aに対面する面では、収納箱90と床部分の外端
側からの距離aに等しい高さ位置で、水平方向に溝ニが
設けられ、この部分でも折り曲げできるようになってい
る。
【0044】このようにして、脱出シューター70が気
体注入により膨張成形されると、脱出シューター70を
格納していた収納箱90の各面が矢印のように回転し
て、上記各陵部分イ、ロ、ハで伸ばされて、外壁面Sに
沿って展開できるように構成されている。脱出シュータ
ー70の膨張成形の様子と、収納箱90の展開の様子を
図6に示した。
体注入により膨張成形されると、脱出シューター70を
格納していた収納箱90の各面が矢印のように回転し
て、上記各陵部分イ、ロ、ハで伸ばされて、外壁面Sに
沿って展開できるように構成されている。脱出シュータ
ー70の膨張成形の様子と、収納箱90の展開の様子を
図6に示した。
【0045】さらに、脱出シューター70の内側には、
脱出シューター70を駆け登って消防隊員などが建物内
に侵入する際の補助として使用できるように、脱出シュ
ーター遡上用補助部材71としてロープ71aが設けら
れている。本実施の形態では、図7、8に示すように、
脱出シューター70の両側面内側に、脱出シューター7
0の側面に沿って長くロープ71aが設けられている。
脱出シューター70を駆け登って消防隊員などが建物内
に侵入する際の補助として使用できるように、脱出シュ
ーター遡上用補助部材71としてロープ71aが設けら
れている。本実施の形態では、図7、8に示すように、
脱出シューター70の両側面内側に、脱出シューター7
0の側面に沿って長くロープ71aが設けられている。
【0046】このロープ71aは、脱出シューター70
と一緒に収納箱90内に格納され、脱出シューター70
の膨張成形に合わせて、脱出シューター70内に引き出
させられるようになっている。
と一緒に収納箱90内に格納され、脱出シューター70
の膨張成形に合わせて、脱出シューター70内に引き出
させられるようになっている。
【0047】脱出シューター70の膨張成形に際して
は、注入ボンベ80に設けられた自動開閉弁82が、避
難口10の手前側の火災感知センサー60と連動させら
れており、火災感知センサー60からの電気信号で自動
開閉弁82が自動的に開けられるようになっている。自
動開閉弁82の自動開口により気体注入ボンベ80から
気体が袋状に畳まれた状態の脱出シューター70内に瞬
時に注入され膨張成形が行われる。
は、注入ボンベ80に設けられた自動開閉弁82が、避
難口10の手前側の火災感知センサー60と連動させら
れており、火災感知センサー60からの電気信号で自動
開閉弁82が自動的に開けられるようになっている。自
動開閉弁82の自動開口により気体注入ボンベ80から
気体が袋状に畳まれた状態の脱出シューター70内に瞬
時に注入され膨張成形が行われる。
【0048】注入気体には、本実施の形態では、不燃性
の不活性ガスが脱出シューター70の膨張成形用に充填
されている。充填気体としては、不燃性の不活性ガス以
外にも、空気を使用するようにしても構わない。圧縮空
気を使用するようにして短時間で脱出シューター70が
開くように構成すればよい。
の不活性ガスが脱出シューター70の膨張成形用に充填
されている。充填気体としては、不燃性の不活性ガス以
外にも、空気を使用するようにしても構わない。圧縮空
気を使用するようにして短時間で脱出シューター70が
開くように構成すればよい。
【0049】このように構成された本発明の避難装置を
使用して避難するには、下記のように行う。
使用して避難するには、下記のように行う。
【0050】平常時は、図3に示すように、避難口10
は巻上シャッター20aで塞がれている。また、この巻
上シャッター20aの手前には、収納箱90に蛇腹状に
折り畳んで格納された脱出シューター70が設置されて
いる。
は巻上シャッター20aで塞がれている。また、この巻
上シャッター20aの手前には、収納箱90に蛇腹状に
折り畳んで格納された脱出シューター70が設置されて
いる。
【0051】また、避難口10の手前奥側には、天井A
から防煙垂壁40が垂下され、この防煙垂壁40の少し
手前側の天井Aに、排煙ダクト30に連通させられた吸
気口32が設けられている。
から防煙垂壁40が垂下され、この防煙垂壁40の少し
手前側の天井Aに、排煙ダクト30に連通させられた吸
気口32が設けられている。
【0052】このように構成された避難装置では、天井
Aに設けた火災感知センサー60が火災を感知すると、
火災感知センサー60に配線接続により接続されている
巻上シャッター20aの巻上モーター21、注入ボンベ
80の自動開閉弁82、排煙ダクト30の排気ファン3
3、及び防火シャッター50aの巻上モーター51に電
気信号が送られる。
Aに設けた火災感知センサー60が火災を感知すると、
火災感知センサー60に配線接続により接続されている
巻上シャッター20aの巻上モーター21、注入ボンベ
80の自動開閉弁82、排煙ダクト30の排気ファン3
3、及び防火シャッター50aの巻上モーター51に電
気信号が送られる。
【0053】火災感知センサー60から電気信号が送ら
れた巻上モーター21は、ただちに始動して巻上シャッ
ター20aを即座に巻き上げて避難口10を開口する。
れた巻上モーター21は、ただちに始動して巻上シャッ
ター20aを即座に巻き上げて避難口10を開口する。
【0054】避難口10の開口に合わせて、電気信号が
送られた注入ボンベ80の自動開閉弁82が直ちに開け
られ、収納箱90に格納させられていた脱出シューター
70に、不燃性の不活性気体が注入される。気体注入は
瞬時に行われ、図7に示すように、脱出シューター70
は、収納箱90をはね除けるようにして膨張成形させら
れ、避難口10から建物の外部への避難経路が確保され
る。
送られた注入ボンベ80の自動開閉弁82が直ちに開け
られ、収納箱90に格納させられていた脱出シューター
70に、不燃性の不活性気体が注入される。気体注入は
瞬時に行われ、図7に示すように、脱出シューター70
は、収納箱90をはね除けるようにして膨張成形させら
れ、避難口10から建物の外部への避難経路が確保され
る。
【0055】また、避難口10の天井A側では、火災感
知センサー60からの電気信号により、直ちに排気ファ
ン33が始動して、防煙垂壁40の手前側に設置された
吸気口32から室内空気の吸引を始める。火災時の煙が
防煙垂壁40の手前に万一迫っても、この吸気口32か
ら煙は吸引されて、排煙ダクト30を通って、建物の外
壁に設けた排気口31から排煙され、避難口10近くの
防煙処置が施される。
知センサー60からの電気信号により、直ちに排気ファ
ン33が始動して、防煙垂壁40の手前側に設置された
吸気口32から室内空気の吸引を始める。火災時の煙が
防煙垂壁40の手前に万一迫っても、この吸気口32か
ら煙は吸引されて、排煙ダクト30を通って、建物の外
壁に設けた排気口31から排煙され、避難口10近くの
防煙処置が施される。
【0056】さらに、火災感知センサー60から電気信
号を受けた巻上モーター51が始動して、防火シャッタ
ー50aが降ろされ、火災時の炎や、熱風などの避難口
10への流れ込みを阻止する。
号を受けた巻上モーター51が始動して、防火シャッタ
ー50aが降ろされ、火災時の炎や、熱風などの避難口
10への流れ込みを阻止する。
【0057】このようにして、避難口10の手前側は、
火災時の炎、煙、熱風などから安全に仕切られ、避難口
10から外部へ成形された脱出シューター70を使用し
て、順次避難できるようになっている。かかる様子を、
図1、7、8に示した。
火災時の炎、煙、熱風などから安全に仕切られ、避難口
10から外部へ成形された脱出シューター70を使用し
て、順次避難できるようになっている。かかる様子を、
図1、7、8に示した。
【0058】なお、図8では、避難口10の手前側の左
右を、耐火壁Cで囲んで避難時の安全区画を形成するよ
うにした場合を併せて示している。
右を、耐火壁Cで囲んで避難時の安全区画を形成するよ
うにした場合を併せて示している。
【0059】また、膨張成形された脱出シューター70
には、脱出シューター遡上用補助部材71としてのロー
プ71aが脱出シューター70の内側に設けられている
ので、消防隊は、このロープを使用して脱出シューター
70内を駆け登ることができる。
には、脱出シューター遡上用補助部材71としてのロー
プ71aが脱出シューター70の内側に設けられている
ので、消防隊は、このロープを使用して脱出シューター
70内を駆け登ることができる。
【0060】また、老人や子供、女性などでは、一気に
脱出シューター70を滑り降りるのに恐怖を感ずる場合
も想定されるが、このロープ71aに掴まりながら滑り
降りるようにすれば、適度にスピードを自分で加減しな
がら降りられるので比較的恐怖心を持たずに避難するこ
ともできる。
脱出シューター70を滑り降りるのに恐怖を感ずる場合
も想定されるが、このロープ71aに掴まりながら滑り
降りるようにすれば、適度にスピードを自分で加減しな
がら降りられるので比較的恐怖心を持たずに避難するこ
ともできる。
【0061】避難階段や、梯子などを使用して侵入する
場合に比べて、速くに建物内に侵入することができる。
また、脱出シューター70の大部分は、建物外部に出て
いるため、建物内部に設けた避難階段や建物の外壁に沿
って渡した避難梯子を使用して侵入する場合に比べて、
消防隊員自身が咄嗟の場合でも脱出シューター70で滑
り降りれば速やかな危険回避ができるので、侵入する消
防隊員の危険をも少なくすることができる。
場合に比べて、速くに建物内に侵入することができる。
また、脱出シューター70の大部分は、建物外部に出て
いるため、建物内部に設けた避難階段や建物の外壁に沿
って渡した避難梯子を使用して侵入する場合に比べて、
消防隊員自身が咄嗟の場合でも脱出シューター70で滑
り降りれば速やかな危険回避ができるので、侵入する消
防隊員の危険をも少なくすることができる。
【0062】また、大きく開口した避難口10を使用し
て侵入することができるので、曲がりくねった避難階段
を使用するなどの場合に比べて、開口部までストレート
に行くことができ、また、窓などに比べて開口面積を大
きく取れる避難口10を使用できるので、消火機材など
を持っての侵入が行い易い。
て侵入することができるので、曲がりくねった避難階段
を使用するなどの場合に比べて、開口部までストレート
に行くことができ、また、窓などに比べて開口面積を大
きく取れる避難口10を使用できるので、消火機材など
を持っての侵入が行い易い。
【0063】さらに、本実施の形態では、避難口10の
間口の左右には、図2に示すように、柱Hが設けられて
いるので、万が一にも火勢が避難口10に迫っても避難
口10の崩壊を防ぎ、避難路の確保ができる。
間口の左右には、図2に示すように、柱Hが設けられて
いるので、万が一にも火勢が避難口10に迫っても避難
口10の崩壊を防ぎ、避難路の確保ができる。
【0064】また、本実施の形態では、脱出シューター
遡上用補助部材71として、ロープ71aを使用した
が、それ以外のものでも構わない。例えば、表面を粗面
に形成した巾狭のテープを脱出シューター70内の側面
内側に設けるようにして、足元を滑らないように確保し
てより脱出シューター70を駆け登り易くしても構わな
い。
遡上用補助部材71として、ロープ71aを使用した
が、それ以外のものでも構わない。例えば、表面を粗面
に形成した巾狭のテープを脱出シューター70内の側面
内側に設けるようにして、足元を滑らないように確保し
てより脱出シューター70を駆け登り易くしても構わな
い。
【0065】また、本実施の形態では、ロープ71aは
一端側は脱出シューター70の避難口側に固定して、他
端側は固定しないように構成したが、両端側を固定して
ロープ71aがふらつかずに掴まり易いように構成して
も構わない。
一端側は脱出シューター70の避難口側に固定して、他
端側は固定しないように構成したが、両端側を固定して
ロープ71aがふらつかずに掴まり易いように構成して
も構わない。
【0066】また、本実施の形態では、迅速を期して火
災感知センサー60に連動して、巻上シャッター20
a、防火シャッター50a、排気ファン33、注入ボン
ベ80の自動開閉弁82が始動するように構成したが、
これらの始動を手動で行えるようにしても構わないし、
また集中管理室で室内の火災状況を判断しながら適宜に
始動させることができるように構成しても構わない。
災感知センサー60に連動して、巻上シャッター20
a、防火シャッター50a、排気ファン33、注入ボン
ベ80の自動開閉弁82が始動するように構成したが、
これらの始動を手動で行えるようにしても構わないし、
また集中管理室で室内の火災状況を判断しながら適宜に
始動させることができるように構成しても構わない。
【0067】また、上記実施の形態では、自閉扉50を
天井側から降ろす防火シャッターに構成したが、従来よ
り既知の構成の引き戸形式、あるいは開き戸形式などの
防火戸に形成しても一向に構わない。
天井側から降ろす防火シャッターに構成したが、従来よ
り既知の構成の引き戸形式、あるいは開き戸形式などの
防火戸に形成しても一向に構わない。
【0068】また、上記実施の形態では、火災感知セン
サー60を、自閉扉50より避難口10側の天井Aに設
けるように構成したが、避難口10よりももっと屋内側
に設けた火災感知センサー60と連動させるようにして
も構わない。
サー60を、自閉扉50より避難口10側の天井Aに設
けるように構成したが、避難口10よりももっと屋内側
に設けた火災感知センサー60と連動させるようにして
も構わない。
【0069】(実施の形態2)本実施の形態では、扉2
0の構成だけが、上記実施の形態1とは異なった構成に
されている。
0の構成だけが、上記実施の形態1とは異なった構成に
されている。
【0070】図9に示すように、本実施の形態では、扉
20は一枚構成の壁面形成部材で外壁建具100に形成
され、この外壁建具100にはアルミサッシュなどを使
用した通常の窓が設けられている。かる外壁建具100
は、外観上も周囲の外壁と同様の表面化粧が施されてお
り、通常状態では境目が目立たないように構成されてい
る。
20は一枚構成の壁面形成部材で外壁建具100に形成
され、この外壁建具100にはアルミサッシュなどを使
用した通常の窓が設けられている。かる外壁建具100
は、外観上も周囲の外壁と同様の表面化粧が施されてお
り、通常状態では境目が目立たないように構成されてい
る。
【0071】一方、かかる外壁建具100の上端側は、
溝部材110に嵌められ、下端側は床面の開口部下に少
し沈められた状態で、支持部材120に支えられてい
る。支持部材120は、前記構成の火災感知センサー6
0と連動させられているモーター130で水平方向に引
けるように構成されている。
溝部材110に嵌められ、下端側は床面の開口部下に少
し沈められた状態で、支持部材120に支えられてい
る。支持部材120は、前記構成の火災感知センサー6
0と連動させられているモーター130で水平方向に引
けるように構成されている。
【0072】また、支持部材120の下側には、丁度外
壁建具100が完全に落とし込める程度の落とし穴14
0が設けられている。
壁建具100が完全に落とし込める程度の落とし穴14
0が設けられている。
【0073】このようにして、平常時は、外壁建具10
0は、避難口10を溝部材110、支持部材120によ
り支えられて避難口10を周囲の外壁に調和させて塞い
でいる。一方、火災時には、火災感知センサー60から
モーター130に電気信号が送られ、これにより直ちに
モーター130が始動して外壁建具100が載っている
支持部材120を一気に引っ込める。これにより、外壁
建具100は、自重で落とし穴140に一気に落ち込
み、避難口10が瞬時に開口されるようになっている。
0は、避難口10を溝部材110、支持部材120によ
り支えられて避難口10を周囲の外壁に調和させて塞い
でいる。一方、火災時には、火災感知センサー60から
モーター130に電気信号が送られ、これにより直ちに
モーター130が始動して外壁建具100が載っている
支持部材120を一気に引っ込める。これにより、外壁
建具100は、自重で落とし穴140に一気に落ち込
み、避難口10が瞬時に開口されるようになっている。
【0074】また、扉20に関しては、前記実施形態1
のような巻上シャッター20a形式や、本実施の形態の
ような落とし戸形式以外にも、引き戸にしたり、あるい
は撥戸形式など種々の形式にして構わない。要は、非常
時に速やかに開口できるように構成されていれば構わな
い。
のような巻上シャッター20a形式や、本実施の形態の
ような落とし戸形式以外にも、引き戸にしたり、あるい
は撥戸形式など種々の形式にして構わない。要は、非常
時に速やかに開口できるように構成されていれば構わな
い。
【0075】上記実施の形態では、低層階の建物を想定
して説明したが、例えば、病院、劇場、体育館(アリー
ナ)などの建築物に適用できる。
して説明したが、例えば、病院、劇場、体育館(アリー
ナ)などの建築物に適用できる。
【0076】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0078】(1).本発明の避難装置では、避難階段
を使用せずに脱出シューターを使用して避難することが
できるので、脱出シューターの適用ができる程度の低層
階の建物であれば、本発明の避難装置を使用することに
より、従来の避難階段を使用して避難する場合に比べ
て、素早く短時間で多数の人が避難できる。
を使用せずに脱出シューターを使用して避難することが
できるので、脱出シューターの適用ができる程度の低層
階の建物であれば、本発明の避難装置を使用することに
より、従来の避難階段を使用して避難する場合に比べ
て、素早く短時間で多数の人が避難できる。
【0079】(2).本発明の避難装置では、避難階段
を使用せずに避難できるので、避難階段では往々にして
起きる将棋倒しによる死傷事故を未然に防ぐことができ
る。
を使用せずに避難できるので、避難階段では往々にして
起きる将棋倒しによる死傷事故を未然に防ぐことができ
る。
【0080】(3).本発明の避難装置では、滑り台式
の脱出シューターを使用して避難できるので、歩行が困
難な人の脱出も避難階段に比べて楽に行える。
の脱出シューターを使用して避難できるので、歩行が困
難な人の脱出も避難階段に比べて楽に行える。
【0081】(4).本発明の避難装置では、脱出シュ
ーターを収納箱に格納して避難口の手前に置く構成であ
るため、避難階段を構成する場合に比べて、建物のフロ
アー面積の省スペース化が図れる。
ーターを収納箱に格納して避難口の手前に置く構成であ
るため、避難階段を構成する場合に比べて、建物のフロ
アー面積の省スペース化が図れる。
【0082】(5).本発明の避難装置では、脱出シュ
ーターを収納箱に格納して避難口の手前に置く構成であ
るため、従来は余り利用されずに死空間となり易かった
避難階段を設けずに済み、その分フロアー面積を増して
売場面積の拡大を図るなどのスペースの有効利用が可能
である。
ーターを収納箱に格納して避難口の手前に置く構成であ
るため、従来は余り利用されずに死空間となり易かった
避難階段を設けずに済み、その分フロアー面積を増して
売場面積の拡大を図るなどのスペースの有効利用が可能
である。
【0083】(6).本発明の避難装置では、脱出シュ
ーター内に脱出シューター遡上用補助部材が設けられて
いるので、脱出シューターを駆け登って消防隊が侵入す
ることもでき、迅速な消防活動、救助活動が図れる。
ーター内に脱出シューター遡上用補助部材が設けられて
いるので、脱出シューターを駆け登って消防隊が侵入す
ることもでき、迅速な消防活動、救助活動が図れる。
【0084】(7).本発明の避難装置では、脱出シュ
ーターを格納する収納箱が、気体注入により膨張成形さ
れる脱出シューターにより展開させられるので、収納箱
がそのまま残って避難時の邪魔になるという心配がな
い。
ーターを格納する収納箱が、気体注入により膨張成形さ
れる脱出シューターにより展開させられるので、収納箱
がそのまま残って避難時の邪魔になるという心配がな
い。
【0085】(8).本発明の避難装置では、避難口を
普段は塞いでいる扉や、自動排煙装置や、自閉扉や、脱
出シューターの気体注入用ボンベが、それぞれ火災感知
センサーに連動させられているので、火災感知と同時に
自動的にそれぞれの機能が働き、短時間で避難準備がで
きる。
普段は塞いでいる扉や、自動排煙装置や、自閉扉や、脱
出シューターの気体注入用ボンベが、それぞれ火災感知
センサーに連動させられているので、火災感知と同時に
自動的にそれぞれの機能が働き、短時間で避難準備がで
きる。
【図1】本発明の避難装置を示す側断面図である。
【図2】本実施の形態の避難装置の脱出シューターが出
ている状態を上から見た平面図である。
ている状態を上から見た平面図である。
【図3】本実施の形態の避難装置で、脱出シューターが
膨張成形される前の平常時の状況を示す側断面図であ
る。
膨張成形される前の平常時の状況を示す側断面図であ
る。
【図4】本実施の形態の脱出シューターの収納箱内にお
ける格納状況を示す要部断面図である。
ける格納状況を示す要部断面図である。
【図5】本実施の形態の収納箱の展開状況を示す要部斜
視図である。
視図である。
【図6】本実施の形態の避難装置で、脱出シューターが
膨張成形された状況を示す側断面図である。
膨張成形された状況を示す側断面図である。
【図7】本実施の形態の避難装置で、脱出シューターが
膨張成形された状況を示す正面図である。
膨張成形された状況を示す正面図である。
【図8】本実施の形態の避難装置で、脱出シューターが
膨張成形されて避難する状況を示す要部斜視図である。
膨張成形されて避難する状況を示す要部斜視図である。
【図9】避難口を塞ぐ扉の別の実施の形態を示す要部断
面図である。
面図である。
【符号の説明】 10 避難口 20 扉 20a 巻上シャッター 21 巻上モーター 30 排気ダクト 31 排気口 32 吸気口 40 防煙垂壁 50 自閉扉 50a 防火シャッター 51 巻上モーター 60 火災感知センサー 70 脱出シューター 71 脱出シューター遡上用補助部材 71a ロープ 80 注入ボンベ 81 口金 82 自動開閉弁 90 収納箱 100 外壁建具 110 溝部材 120 支持部材 130 モーター 140 落とし穴 A 天井 B 耐火構造壁 イ 陵部分 ロ 陵部分 ハ 陵部分 ニ 溝
Claims (7)
- 【請求項1】 平時には扉で塞がれ、避難時には前記扉
を開けて建物の外部へ通じる避難口に、 気体注入により膨張成形される収縮状態の脱出シュータ
ーと、 前記収縮状態の脱出シューターに気体を注入する注入ボ
ンベと、 火災感知時に前記注入ボンベの始動開始ができるよう
に、前記注入ボンベに連動させられている火災感知セン
サーとを設けたことを特徴とする避難装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の避難装置であって、 前記脱出シューターは、気体注入時に、膨張成形する脱
出シューターにより展開させられる収納箱に格納されて
いることを特徴とする避難装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の避難装置であって、 前記脱出シューターには、膨張成形時の前記脱出シュー
ターの内側に前記脱出シューター方向に沿って伸ばされ
る脱出シューター遡上用補助部材が設けられていること
を特徴とする避難装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の避難装置であって、 前記脱出シューター遡上用補助部材がロープであること
を特徴とする避難装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の避難装置であって、 前記扉は、火災感知時に自動開口されるように前記火災
感知センサーに連動させられていることを特徴とする避
難装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の避難装置であって、 前記避難口には、火災感知時に排煙始動が行える自動排
煙装置が、前記火災感知センサーに連動させられている
ことを特徴とする避難装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の避難装置であって、 前記避難口の手前側には、火災感知時に閉鎖始動が行え
る自閉扉が、前記火災感知センサーに連動させられてい
ることを特徴とする避難装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18704997A JPH1128253A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 避難装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18704997A JPH1128253A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 避難装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1128253A true JPH1128253A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16199288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18704997A Pending JPH1128253A (ja) | 1997-07-11 | 1997-07-11 | 避難装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1128253A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2375089A (en) * | 2001-05-03 | 2002-11-06 | Paul Mincher | Escape Chute |
CN104740790A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-07-01 | 孙向前 | 一种高层建筑火灾避难逃生装置 |
KR102046813B1 (ko) * | 2019-03-18 | 2019-11-26 | 주식회사 씨앤티 | 화염 차폐구조를 갖는 소방용 대피장치 |
-
1997
- 1997-07-11 JP JP18704997A patent/JPH1128253A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2375089A (en) * | 2001-05-03 | 2002-11-06 | Paul Mincher | Escape Chute |
CN104740790A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-07-01 | 孙向前 | 一种高层建筑火灾避难逃生装置 |
KR102046813B1 (ko) * | 2019-03-18 | 2019-11-26 | 주식회사 씨앤티 | 화염 차폐구조를 갖는 소방용 대피장치 |
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