JPH11281788A - 衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法 - Google Patents
衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法Info
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- JPH11281788A JPH11281788A JP10079708A JP7970898A JPH11281788A JP H11281788 A JPH11281788 A JP H11281788A JP 10079708 A JP10079708 A JP 10079708A JP 7970898 A JP7970898 A JP 7970898A JP H11281788 A JPH11281788 A JP H11281788A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バックグランドノイズの影響を受けることな
く衝撃波の発生位置を正確に検知でき、これにより原子
力発電プラントのルースパーツモニタリングシステムと
して有用な衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位
置検知方法を提供する。 【解決手段】 加速度センサ11から出力された衝撃波
検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換器12
と、A/D変換器12の出力から衝撃波の検知時間差を
求める第1のデジタル信号処理装置13と、第1のデジ
タル信号処理装置13の出力から衝撃波の発生方向を推
定する方向推定装置14と、A/D変換器12の出力か
ら衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク値到達後
時間とを求める第2のデジタル信号処理装置15と、第
2のデジタル信号処理装置15の出力から距離を求める
距離推定装置16と、距離推定装置16で求めた距離と
方向推定装置14で求めた方向とに基づいて衝撃波の発
生位置を求める位置推定装置17とを備えてなることを
特徴とする。
く衝撃波の発生位置を正確に検知でき、これにより原子
力発電プラントのルースパーツモニタリングシステムと
して有用な衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位
置検知方法を提供する。 【解決手段】 加速度センサ11から出力された衝撃波
検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換器12
と、A/D変換器12の出力から衝撃波の検知時間差を
求める第1のデジタル信号処理装置13と、第1のデジ
タル信号処理装置13の出力から衝撃波の発生方向を推
定する方向推定装置14と、A/D変換器12の出力か
ら衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク値到達後
時間とを求める第2のデジタル信号処理装置15と、第
2のデジタル信号処理装置15の出力から距離を求める
距離推定装置16と、距離推定装置16で求めた距離と
方向推定装置14で求めた方向とに基づいて衝撃波の発
生位置を求める位置推定装置17とを備えてなることを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トのルースパーツモニタリングシステムに適用される衝
撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法に
関する。
トのルースパーツモニタリングシステムに適用される衝
撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントでは、原子炉一次冷
却系でルースパーツ(浮遊金属片)が発生すると、プラ
ント運転に支障をきたす可能性がある。このため、ルー
スパーツの発生を監視するために、図4に示すようなル
ースパーツモニタリングシステムの研究開発が進められ
ている。このルースパーツモニタリングシステムは、原
子炉一次冷却系の配管や機器等にルースパーツが衝突す
ることによって発生する衝撃波を検知するために複数個
の加速度センサ1を備えており、これらの加速度センサ
1は、図5に示されるように、原子炉容器RVの上部と
下部および蒸気発生器SGの一次側にそれぞれ3個ずつ
設けられているとともに、蒸気発生器SGの二次側と一
次冷却材ポンプRCPにそれぞれ1個ずつ設けられてい
る。
却系でルースパーツ(浮遊金属片)が発生すると、プラ
ント運転に支障をきたす可能性がある。このため、ルー
スパーツの発生を監視するために、図4に示すようなル
ースパーツモニタリングシステムの研究開発が進められ
ている。このルースパーツモニタリングシステムは、原
子炉一次冷却系の配管や機器等にルースパーツが衝突す
ることによって発生する衝撃波を検知するために複数個
の加速度センサ1を備えており、これらの加速度センサ
1は、図5に示されるように、原子炉容器RVの上部と
下部および蒸気発生器SGの一次側にそれぞれ3個ずつ
設けられているとともに、蒸気発生器SGの二次側と一
次冷却材ポンプRCPにそれぞれ1個ずつ設けられてい
る。
【0003】また、図4に示されるルースパーツモニタ
リングは、各加速度センサ1から出力された衝撃波検知
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器2を備えて
おり、A/D変換器2でデジタル信号に変換された衝撃
波検知信号はデジタル信号処理装置3に供給され、この
デジタル信号処理装置3で図6(a)に示すような衝撃
波の検知時間差ΔTAB,ΔTBCが求められるようになっ
ている。
リングは、各加速度センサ1から出力された衝撃波検知
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器2を備えて
おり、A/D変換器2でデジタル信号に変換された衝撃
波検知信号はデジタル信号処理装置3に供給され、この
デジタル信号処理装置3で図6(a)に示すような衝撃
波の検知時間差ΔTAB,ΔTBCが求められるようになっ
ている。
【0004】すなわち、デジタル信号処理装置3では、
A/D変換器2でデジタル信号に変換された衝撃波検知
信号から各加速度センサ1の衝撃波検知時間(衝撃波検
知信号の立ち上がり時間)を求め、これらの中で衝撃波
を1番目に検知した時間TAと2番目に検知した時間TB
および2番目に検知した時間TBと3番目に検知した時
間TCとの時間差ΔTAB,ΔTBCを求めており、このデ
ジタル信号処理装置3で求められた検知時間差ΔTAB,
ΔTBCは次段の位置推定装置4に供給されるようになっ
ている。
A/D変換器2でデジタル信号に変換された衝撃波検知
信号から各加速度センサ1の衝撃波検知時間(衝撃波検
知信号の立ち上がり時間)を求め、これらの中で衝撃波
を1番目に検知した時間TAと2番目に検知した時間TB
および2番目に検知した時間TBと3番目に検知した時
間TCとの時間差ΔTAB,ΔTBCを求めており、このデ
ジタル信号処理装置3で求められた検知時間差ΔTAB,
ΔTBCは次段の位置推定装置4に供給されるようになっ
ている。
【0005】位置推定装置4ではデジタル信号処理装置
3から供給された時間差ΔTAB,ΔTBCに衝撃波の伝搬
速度vを掛けて衝撃波を検知した3点から衝撃波発生位
置までの距離差ΔLAB,ΔLBCを求め、この距離差ΔL
AB,ΔLBCと加速度センサ1の座標位置とに基づいて衝
撃波の発生位置(図6(b)に示す曲線ABと曲線BC
の交点)を求めており、位置推定装置4で求められた衝
撃波の発生位置は表示装置5の画面上に表示されるよう
になっている。
3から供給された時間差ΔTAB,ΔTBCに衝撃波の伝搬
速度vを掛けて衝撃波を検知した3点から衝撃波発生位
置までの距離差ΔLAB,ΔLBCを求め、この距離差ΔL
AB,ΔLBCと加速度センサ1の座標位置とに基づいて衝
撃波の発生位置(図6(b)に示す曲線ABと曲線BC
の交点)を求めており、位置推定装置4で求められた衝
撃波の発生位置は表示装置5の画面上に表示されるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
衝撃波には、図7に示すようなバックグランドノイズが
含まれている場合が多く、上述したルースパーツモニタ
リングシステムでは、A/D変換器2でデジタル信号に
変換された衝撃波検知信号の立ち上がりを基に衝撃波の
発生位置を推定しているため、精度が低いという問題が
あった。本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、衝撃波にバックグランドノイズが含まれていても衝
撃波の発生位置をより正確に求めることができ、原子力
発電プラントのルースパーツモニタリングシステムとし
て有用な衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置
検知方法を提供することを目的とする。
衝撃波には、図7に示すようなバックグランドノイズが
含まれている場合が多く、上述したルースパーツモニタ
リングシステムでは、A/D変換器2でデジタル信号に
変換された衝撃波検知信号の立ち上がりを基に衝撃波の
発生位置を推定しているため、精度が低いという問題が
あった。本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもの
で、衝撃波にバックグランドノイズが含まれていても衝
撃波の発生位置をより正確に求めることができ、原子力
発電プラントのルースパーツモニタリングシステムとし
て有用な衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置
検知方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、原子炉一次冷却系で発生した
衝撃波をそれぞれ異なる場所で検知する複数の衝撃波検
知手段と、これらの衝撃波検知手段から出力された衝撃
波検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
このA/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知した時間
と2番目に検知した時間および2番目に検知した時間と
3番目に検知した時間との時間差を求める第1のデジタ
ル信号処理手段と、この第1のデジタル信号処理手段で
求めた時間差に基づいて衝撃波の発生方向を推定する方
向推定手段と、前記A/D変換器でデジタル信号に変換
された衝撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検
知時間を求め、これらの検知時間の中で検知時間の最も
早い衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク値到達
後時間とを求める第2のデジタル信号処理手段と、この
第2のデジタル信号処理手段で求めたピーク値到達時間
とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特性値を求
め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目に検知し
た衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距離を求め
る距離推定手段と、この距離推定手段で求めた距離と前
記方向推定手段で求めた方向とに基づいて衝撃波の発生
位置を求める位置推定手段とを備えてなることを特徴と
する。請求項2の発明は、原子炉一次冷却系で発生した
衝撃波を複数の衝撃波検知手段によりそれぞれ異なる場
所で検知し、各衝撃波検知手段から出力された衝撃波検
知信号をA/D変換器によりデジタル信号に変換する工
程と、前記A/D変換器でデジタル信号に変換された衝
撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を
求め、これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知し
た時間と2番目に検知した時間および2番目に検知した
時間と3番目に検知した時間との時間差を求める第1の
デジタル信号処理工程と、この第1のデジタル信号処理
工程で得られた時間差に基づいて衝撃波の発生方向を求
める方向推定工程と、前記A/D変換器でデジタル信号
に変換された衝撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝
撃波検知時間を求め、これらの検知時間の中で検知時間
の最も早い衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク
値到達後時間とを求める第2のデジタル信号処理工程
と、この第2のデジタル信号処理工程で得られたピーク
値到達時間とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特
性値を求め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目
に検知した衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距
離を求める距離推定工程と、この距離推定工程で得られ
た距離と前記方向推定工程で得られた方向とに基づいて
衝撃波の発生位置を求める位置推定工程とを含むことを
特徴とする。
めに、請求項1の発明は、原子炉一次冷却系で発生した
衝撃波をそれぞれ異なる場所で検知する複数の衝撃波検
知手段と、これらの衝撃波検知手段から出力された衝撃
波検知信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、
このA/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知した時間
と2番目に検知した時間および2番目に検知した時間と
3番目に検知した時間との時間差を求める第1のデジタ
ル信号処理手段と、この第1のデジタル信号処理手段で
求めた時間差に基づいて衝撃波の発生方向を推定する方
向推定手段と、前記A/D変換器でデジタル信号に変換
された衝撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検
知時間を求め、これらの検知時間の中で検知時間の最も
早い衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク値到達
後時間とを求める第2のデジタル信号処理手段と、この
第2のデジタル信号処理手段で求めたピーク値到達時間
とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特性値を求
め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目に検知し
た衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距離を求め
る距離推定手段と、この距離推定手段で求めた距離と前
記方向推定手段で求めた方向とに基づいて衝撃波の発生
位置を求める位置推定手段とを備えてなることを特徴と
する。請求項2の発明は、原子炉一次冷却系で発生した
衝撃波を複数の衝撃波検知手段によりそれぞれ異なる場
所で検知し、各衝撃波検知手段から出力された衝撃波検
知信号をA/D変換器によりデジタル信号に変換する工
程と、前記A/D変換器でデジタル信号に変換された衝
撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を
求め、これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知し
た時間と2番目に検知した時間および2番目に検知した
時間と3番目に検知した時間との時間差を求める第1の
デジタル信号処理工程と、この第1のデジタル信号処理
工程で得られた時間差に基づいて衝撃波の発生方向を求
める方向推定工程と、前記A/D変換器でデジタル信号
に変換された衝撃波検知信号から各衝撃波検知手段の衝
撃波検知時間を求め、これらの検知時間の中で検知時間
の最も早い衝撃波検知信号のピーク値到達時間とピーク
値到達後時間とを求める第2のデジタル信号処理工程
と、この第2のデジタル信号処理工程で得られたピーク
値到達時間とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特
性値を求め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目
に検知した衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距
離を求める距離推定工程と、この距離推定工程で得られ
た距離と前記方向推定工程で得られた方向とに基づいて
衝撃波の発生位置を求める位置推定工程とを含むことを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を図1乃至図3を参照して説明する。図1に示すよう
に、本発明の一実施形態に係る衝撃波発生位置検知装置
は、原子炉一次冷却系で発生した衝撃波をそれぞれ異な
る場所で検出する衝撃波検出手段としての複数個の加速
度センサ11と、これらの加速度センサ11から出力さ
れた衝撃波検知信号をデジタル信号に変換するA/D変
換器12とを備えており、A/D変換器12でデジタル
信号に変換された衝撃波検知信号は第1のデジタル信号
処理装置13に供給され、この第1のデジタル信号処理
装置13で衝撃波の検知時間差ΔTAB,ΔTBCが求めら
れるようになっている。
を図1乃至図3を参照して説明する。図1に示すよう
に、本発明の一実施形態に係る衝撃波発生位置検知装置
は、原子炉一次冷却系で発生した衝撃波をそれぞれ異な
る場所で検出する衝撃波検出手段としての複数個の加速
度センサ11と、これらの加速度センサ11から出力さ
れた衝撃波検知信号をデジタル信号に変換するA/D変
換器12とを備えており、A/D変換器12でデジタル
信号に変換された衝撃波検知信号は第1のデジタル信号
処理装置13に供給され、この第1のデジタル信号処理
装置13で衝撃波の検知時間差ΔTAB,ΔTBCが求めら
れるようになっている。
【0009】すなわち、第1のデジタル信号処理装置1
3では、図2に示されるように、A/D変換器12でデ
ジタル信号に変換された衝撃波検知信号から各加速度セ
ンサ11の衝撃波検知時間(衝撃波検知信号の立ち上が
り時間)を求め、これらの中で衝撃波を1番目に検知し
た時間TAと2番目に検知した時間TBおよび2番目に検
知した時間TBと3番目に検知した時間TCとの時間差Δ
TAB,ΔTBCを求めており、この第1のデジタル信号処
理装置13で求められた検知時間差ΔTAB,ΔTBCは次
段の方向推定装置14に供給されるようになっている。
3では、図2に示されるように、A/D変換器12でデ
ジタル信号に変換された衝撃波検知信号から各加速度セ
ンサ11の衝撃波検知時間(衝撃波検知信号の立ち上が
り時間)を求め、これらの中で衝撃波を1番目に検知し
た時間TAと2番目に検知した時間TBおよび2番目に検
知した時間TBと3番目に検知した時間TCとの時間差Δ
TAB,ΔTBCを求めており、この第1のデジタル信号処
理装置13で求められた検知時間差ΔTAB,ΔTBCは次
段の方向推定装置14に供給されるようになっている。
【0010】方向推定装置14では、第1のデジタル信
号処理装置13から供給された時間差ΔTAB,ΔTBCに
衝撃波の伝搬速度vを掛けて衝撃波を検知した3点A,
B,Cから衝撃波発生位置Iまでの距離差ΔLAB,ΔL
BCを求めた後、この距離差ΔLAB,ΔLBCと加速度セン
サ11の座標位置とに基づいて衝撃波の発生方向θを求
めている。ここで、衝撃波が発生した位置の座標をI
(xI,yI)、衝撃波を1番目に検知した加速度センサ
の座標点をA(xA,yA)、衝撃波を2番目に検知した
加速度センサの座標点をB(xB,yB)、衝撃波を3番
目に検知した加速度センサの座標点をC(xC,yC)と
すると、座標点Iと座標点A,B,Cは図3に示すよう
な関係にあるため、衝撃波の発生点Iは下記の式
(1),(2)で構成される連立方程式を解くことによ
り求められ、衝撃波の発生方向θは下記の式(3)から
求められる。
号処理装置13から供給された時間差ΔTAB,ΔTBCに
衝撃波の伝搬速度vを掛けて衝撃波を検知した3点A,
B,Cから衝撃波発生位置Iまでの距離差ΔLAB,ΔL
BCを求めた後、この距離差ΔLAB,ΔLBCと加速度セン
サ11の座標位置とに基づいて衝撃波の発生方向θを求
めている。ここで、衝撃波が発生した位置の座標をI
(xI,yI)、衝撃波を1番目に検知した加速度センサ
の座標点をA(xA,yA)、衝撃波を2番目に検知した
加速度センサの座標点をB(xB,yB)、衝撃波を3番
目に検知した加速度センサの座標点をC(xC,yC)と
すると、座標点Iと座標点A,B,Cは図3に示すよう
な関係にあるため、衝撃波の発生点Iは下記の式
(1),(2)で構成される連立方程式を解くことによ
り求められ、衝撃波の発生方向θは下記の式(3)から
求められる。
【数1】
【0011】また、A/D変換器12でデジタル信号に
変換された衝撃波検知信号は第2のデジタル信号処理装
置15に供給され、この第2のデジタル信号処理装置1
5で衝撃波のピーク値到達時間Tmaxおよびピーク値到
達後時間T1,T2,T3が求められるようになってい
る。
変換された衝撃波検知信号は第2のデジタル信号処理装
置15に供給され、この第2のデジタル信号処理装置1
5で衝撃波のピーク値到達時間Tmaxおよびピーク値到
達後時間T1,T2,T3が求められるようになってい
る。
【0012】すなわち、第2のデジタル信号処理装置1
5では、図2に示されるように、A/D変換器12でデ
ジタル信号に変換された衝撃波検知信号から各加速度セ
ンサ11の衝撃波検知時間(衝撃波検知信号の立ち上が
り時間)を求め、これらの中で検知時間の最も早い衝撃
波検知信号がピーク値に到達するピーク値到達時間Tma
xとピーク値に到達する後のピーク値到達後時間T1,T
2,T3とを求めており、この第2のデジタル信号処理装
置15で求められたピーク値到達時間Tmaxおよびピー
ク値到達後時間T1,T2,T3は次段の距離推定装置1
6に供給されるようになっている。
5では、図2に示されるように、A/D変換器12でデ
ジタル信号に変換された衝撃波検知信号から各加速度セ
ンサ11の衝撃波検知時間(衝撃波検知信号の立ち上が
り時間)を求め、これらの中で検知時間の最も早い衝撃
波検知信号がピーク値に到達するピーク値到達時間Tma
xとピーク値に到達する後のピーク値到達後時間T1,T
2,T3とを求めており、この第2のデジタル信号処理装
置15で求められたピーク値到達時間Tmaxおよびピー
ク値到達後時間T1,T2,T3は次段の距離推定装置1
6に供給されるようになっている。
【0013】距離推定装置16では、第2のデジタル信
号処理装置16から供給されたピーク値到達時間Tmax
およびピーク値到達前時間T1,T2,T3を基に衝撃波
を1番目に検知した加速度センサ11から衝撃波発生位
置までの距離Lを求めており、この距離Lは衝撃波の減
衰特性値をαとすると、下式により求められる。
号処理装置16から供給されたピーク値到達時間Tmax
およびピーク値到達前時間T1,T2,T3を基に衝撃波
を1番目に検知した加速度センサ11から衝撃波発生位
置までの距離Lを求めており、この距離Lは衝撃波の減
衰特性値をαとすると、下式により求められる。
【数2】
【0014】また、本発明の一実施形態に係る衝撃波発
生位置検知装置は、方向推定装置14で求めた方向θと
距離推定装置16で求めた距離Lとに基づいて衝撃波の
発生位置I(xI,yI)を求める位置推定装置17を備
えており、この位置推定装置17で求められた衝撃波の
発生位置Iは表示装置18の画面上に表示されるように
なっている。
生位置検知装置は、方向推定装置14で求めた方向θと
距離推定装置16で求めた距離Lとに基づいて衝撃波の
発生位置I(xI,yI)を求める位置推定装置17を備
えており、この位置推定装置17で求められた衝撃波の
発生位置Iは表示装置18の画面上に表示されるように
なっている。
【0015】上述したように、本発明の一実施形態に係
る衝撃波発生位置検知装置では、衝撃波の発生位置Iを
方向推定装置14で求めた方向θと距離推定装置16で
求めた距離Lとに基づいて求めており、距離Lは衝撃波
の減衰特性値αから求めているため、衝撃波に含まれる
バックグランドノイズの影響を低減することができる。
したがって、衝撃波にバックグランドノイズが含まれて
いても衝撃波の発生位置をより正確に求めることがで
き、原子力発電プラントのルースパーツモニタリングシ
ステムとして有用な衝撃波発生位置検知装置を得ること
ができる。
る衝撃波発生位置検知装置では、衝撃波の発生位置Iを
方向推定装置14で求めた方向θと距離推定装置16で
求めた距離Lとに基づいて求めており、距離Lは衝撃波
の減衰特性値αから求めているため、衝撃波に含まれる
バックグランドノイズの影響を低減することができる。
したがって、衝撃波にバックグランドノイズが含まれて
いても衝撃波の発生位置をより正確に求めることがで
き、原子力発電プラントのルースパーツモニタリングシ
ステムとして有用な衝撃波発生位置検知装置を得ること
ができる。
【0016】なお、上述した実施形態では衝撃波検知信
号のピーク値を1とし、このピーク値の3/4レベル、
2/3レベルおよび1/2レベルを持つピーク値後の時
間T1,T2,T3をピーク値到達後時間として用いた
が、これに限定されるものではなく、例えばピーク値の
1/3レベルを持つピーク値後の時間をピーク値到達後
時間として用いてもよい。また、上述した実施形態では
衝撃波発生位置の検知精度を高めるために距離Lをピー
ク値到達時間Tmaxとピーク値到達後時間T1,T2,T3
とから求めたが、例えば距離Lをピーク値到達時間Tma
xとピーク値到達後時間T3とから求めてもよい。
号のピーク値を1とし、このピーク値の3/4レベル、
2/3レベルおよび1/2レベルを持つピーク値後の時
間T1,T2,T3をピーク値到達後時間として用いた
が、これに限定されるものではなく、例えばピーク値の
1/3レベルを持つピーク値後の時間をピーク値到達後
時間として用いてもよい。また、上述した実施形態では
衝撃波発生位置の検知精度を高めるために距離Lをピー
ク値到達時間Tmaxとピーク値到達後時間T1,T2,T3
とから求めたが、例えば距離Lをピーク値到達時間Tma
xとピーク値到達後時間T3とから求めてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バックグランドノイズの影響を受けることなく衝撃波の
発生位置を正確に検知でき、これにより原子力発電プラ
ントのルースパーツモニタリングシステムとして有用な
衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法
を提供できる。
バックグランドノイズの影響を受けることなく衝撃波の
発生位置を正確に検知でき、これにより原子力発電プラ
ントのルースパーツモニタリングシステムとして有用な
衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法
を提供できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る衝撃波発生位置検知
装置のブロック構成図である。
装置のブロック構成図である。
【図2】同実施形態におけるデータ処理の流れを示す図
である。
である。
【図3】衝撃波の発生方向を求め方を説明するための図
である。
である。
【図4】従来の衝撃波発生位置検知装置のブロック構成
図である。
図である。
【図5】加速度センサの設置箇所を説明するための図で
ある。
ある。
【図6】加速度センサの出力から衝撃波の発生位置を推
定する方法を説明するための図である。
定する方法を説明するための図である。
【図7】加速度センサから出力される衝撃波検知信号の
波形図である。
波形図である。
11 加速度センサ 12 A/D変換器 13 第1のデジタル信号処理装置 14 方向推定装置 15 第2のデジタル信号処理装置 16 距離推定装置 17 位置推定装置 18 表示装置
Claims (2)
- 【請求項1】 原子炉一次冷却系で発生した衝撃波をそ
れぞれ異なる場所で検知する複数の衝撃波検知手段と、 これらの衝撃波検知手段から出力された衝撃波検知信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器と、 このA/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知した時間
と2番目に検知した時間および2番目に検知した時間と
3番目に検知した時間との時間差を求める第1のデジタ
ル信号処理手段と、 この第1のデジタル信号処理手段で求めた時間差に基づ
いて衝撃波の発生方向を推定する方向推定手段と、 前記A/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で検知時間の最も早い衝撃波検知
信号のピーク値到達時間とピーク値到達後時間とを求め
る第2のデジタル信号処理手段と、 この第2のデジタル信号処理手段で求めたピーク値到達
時間とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特性値を
求め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目に検知
した衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距離を求
める距離推定手段と、 この距離推定手段で求めた距離と前記方向推定手段で求
めた方向とに基づいて衝撃波の発生位置を求める位置推
定手段とを備えてなることを特徴とする衝撃波発生位置
検知装置。 - 【請求項2】 原子炉一次冷却系で発生した衝撃波を複
数の衝撃波検知手段によりそれぞれ異なる場所で検知
し、各衝撃波検知手段から出力された衝撃波検知信号を
A/D変換器によりデジタル信号に変換する工程と、 前記A/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で衝撃波を1番目に検知した時間
と2番目に検知した時間および2番目に検知した時間と
3番目に検知した時間との時間差を求める第1のデジタ
ル信号処理工程と、 この第1のデジタル信号処理工程で得られた時間差に基
づいて衝撃波の発生方向を求める方向推定工程と、 前記A/D変換器でデジタル信号に変換された衝撃波検
知信号から各衝撃波検知手段の衝撃波検知時間を求め、
これらの検知時間の中で検知時間の最も早い衝撃波検知
信号のピーク値到達時間とピーク値到達後時間とを求め
る第2のデジタル信号処理工程と、 この第2のデジタル信号処理工程で得られたピーク値到
達時間とピーク値到達後時間とから衝撃波の減衰特性値
を求め、この減衰特性値に基づいて衝撃波を1番目に検
知した衝撃波検知手段から衝撃波発生位置までの距離を
求める距離推定工程と、 この距離推定工程で得られた距離と前記方向推定工程で
得られた方向とに基づいて衝撃波の発生位置を求める位
置推定工程とを含むことを特徴とする衝撃波発生位置検
知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10079708A JPH11281788A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10079708A JPH11281788A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11281788A true JPH11281788A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13697716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10079708A Withdrawn JPH11281788A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 衝撃波発生位置検知装置および衝撃波発生位置検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11281788A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008510996A (ja) * | 2004-08-24 | 2008-04-10 | ビービーエヌ テクノロジーズ コーポレーション | コンパクト砲撃体位置特定システムと方法 |
JP2012021821A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Nec Network & Sensor Systems Ltd | 砲撃体検出装置、砲撃体検出方法及び砲撃体検出プログラム |
CN107393608A (zh) * | 2017-08-22 | 2017-11-24 | 中广核工程有限公司 | 核电站松脱部件监测系统 |
CN113113167A (zh) * | 2021-04-27 | 2021-07-13 | 上海核工程研究设计院有限公司 | 一种核电站主设备振动响声检测数据快速定位的方法 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP10079708A patent/JPH11281788A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN113113167A (zh) * | 2021-04-27 | 2021-07-13 | 上海核工程研究设计院有限公司 | 一种核电站主设备振动响声检测数据快速定位的方法 |
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Legal Events
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