JPH11279033A - 植物エキス配合のシャンプー - Google Patents

植物エキス配合のシャンプー

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JPH11279033A
JPH11279033A JP10117729A JP11772998A JPH11279033A JP H11279033 A JPH11279033 A JP H11279033A JP 10117729 A JP10117729 A JP 10117729A JP 11772998 A JP11772998 A JP 11772998A JP H11279033 A JPH11279033 A JP H11279033A
Authority
JP
Japan
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effect
shampoo
plant extract
hair
scalp
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Pending
Application number
JP10117729A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Nomura
学 野邨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOMURA KK
Nomura N & Co Ltd
Original Assignee
NOMURA KK
Nomura N & Co Ltd
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Publication date
Application filed by NOMURA KK, Nomura N & Co Ltd filed Critical NOMURA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭皮への抗フケ菌効果、血液循環改善効果及
び痒み止め効果、並びに頭髪への発育効果を有するシャ
ンプーを提供するものである。 【解決手段】 本発明のシャンプーは、有効成分として
ラン科植物のエビネ属またはガンゼキラン属の植物エキ
スを1種以上含有する。植物エキスの採取にあたって
は、例えばエビネまたはガンゼキランを水洗して細断
し、その300gを25%アルコール水溶液1000c
cに浸漬し抽出ろ過する。この植物エキスを20重量%
含有させたシャンプーを3カ月間使用すると、頭皮への
抗フケ菌効果、血流促進効果、止痒効果及び頭髪への発
育効果が生じた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分として特
定の植物エキスを配合させることにより、頭皮に対する
薬効作用を付与できるシャンブーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、頭髪用シャンプーなどの洗浄
剤にあっては、洗浄力だけでなく独特の泡立ちと使用感
のよいことが望まれている。加えて近年では、消費者ニ
ーズの高まりから、頭皮に対して優れた薬効作用を有す
る高付加価値のシャンプーが要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】頭皮に対して薬効作用
を促進させるために、従来より様々な成分を配合させた
商品が試みられている。特にシャンプーにあっては、泡
立ちと使用感を維持しながらフケとり効果の大きい商品
開発が強く要請されているが、未だこれを十分満足させ
た商品は出現していない。本発明者は上記の現状に鑑
み、頭皮に対して有効な薬効作用を有するシャンプーを
鋭意開発したもので、ラン科植物の特定エキスを配合さ
せることにより、フケとり効果を促進させることができ
ることを見出し、本発明を完成したものである。すなわ
ち本発明は、頭皮に対するフケ抑制効果および血液循環
改善効果を有効に発現でき、かつ頭皮の痒止め効果と頭
髪の発育効果を発揮できる植物エキス配合のシャンプー
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的は本発明では、
有効成分としてラン科植物のエビネ属またはガンゼキラ
ン属の植物エキスを1種以上含有する植物エキス配合の
シャンプーによって達成される。この植物エキスとして
は、具体的にはエビネのエキスまたはガンゼキランのエ
キスを用いることが好ましいが、特にこれに限定され
ず、その他偽球茎を有する属(ホテイラン属、ヒトツボ
クロ属その他特許第2564226号公報に開示されて
いる属)の植物エキスを用いることもできる。
【0005】
【実施の形態】本発明では、必要に応じてアルコール
類、炭化水素、香料、色素、糖類、水溶性高分子、ビタ
ミン類などが配合される。本発明のシャンプーにはトリ
ートメントも含まれ、ゼリー状、エアゾール状、クリー
ム状、ペースト状の各シャンプーにも適用可能である。
【0006】本発明に含有される植物エキスは、栽培種
又は野生種のラン科植物、特にエビネ(Calanth
e discolor Lindl.)またはガンゼキ
ラン(Phaiusflavus Lindl.)の
花、根、茎、葉、枝などから採取される。
【0007】抽出溶媒としてのアルコール溶液の濃度は
10〜100%、好ましくは40〜80%がよく、抽出
後は植物エキスの効能と取扱の観点からアルコール溶液
の濃度は25%以下、場合によってはアルコール分を0
にして使用してもよい。
【0008】植物エキスの採取法には、上記植物を水洗
・細断して抽出もしくは圧搾する方法、更には液体分を
留去して濃縮乾燥することにより、粉末状ないし固形状
のエキスにする方法がある。例えば抽出法では、細断し
たラン科植物の250gを70%濃度アルコール水溶液
1000ccに浸漬し、10日間抽出操作してろ過すれ
ば、刺激臭のある褐色溶液状態のエキスが得られる。更
に液体分を留去すれば粉末状のエキスが得られる。尚、
溶液状態の植物エキスを保存する際の希釈濃度は20〜
70%、好ましくは30〜50%がよい。
【0009】シャンプーへの植物エキスの配合方法とし
ては、一般の長鎖状アルキル基−Rと親水性の原子団−
OH、−COOH、−SONa、−CONH−等から
なる原料主成分の界面活性剤に直接もしくは間接的に添
加する方法がある。例えば界面活性剤(アニオン、カチ
オン、ノニオン、両性系)の中間製造時に、希釈もしく
は濃縮した植物エキスを攪拌しながら添加できる。植物
エキスの配合量はシャンプーの形態・種類等よっても異
なるが、一般のアニオン系界面活性剤のソーダ塩やエタ
ノールアミン塩系のシャンプーでは、組成物全量に対し
て5〜40重量%の範囲内、好ましくは10〜25重量
%の範囲内がよい。この理由は、配合量が5重量%未満
だと上記薬効が十分ではなく、逆に40重量%を越える
と起泡性が低下するからである。従って、例えばシャン
プーの製造工程では、原料界面活性剤に希釈液を加えた
後に、これに植物エキスを10〜25重量%混和させれ
ばよい。尚、本発明ではこの植物エキスの他に、香料、
色素、蛍光漂白剤(ビルダー)、殺菌剤、安定化剤、p
H調整剤、増粘剤を混和してもよい。
【0010】本発明のシャンプーは、有効成分としてラ
ン科植物のエビネ属またはガンゼキラン属の植物エキス
を1種以上含有するので、洗浄力だけでなく泡立ちと感
触のよさを維持しつつ、特に頭皮のフケ抑制効果、血流
促進効果および止痒効果を有効に発現できる。このフケ
抑制効果の主因は、植物エキスの配合により、頭皮の角
質細胞剥離や皮脂分泌異常の抑制作用によると思われ
る。また血流促進効果の主因は、頭皮の末梢血管拡張作
用および筋弛緩作用によると思われる。さらに痒止め効
果の主因は、アレルゲンに対する抗アレルギー作用およ
び抗ヒスタミン作用によると思われる。
【0011】さらに加えて、頭髪の発毛・育毛効果が生
じ、毛髪のしっとり感が向上する。この発毛・育毛効果
の主因は、血流促進効果に伴う毛母細胞の賦活化作用と
毛根の強靭化作用によると思われる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を比較例と共に説明
する。 実施例1 野生種エビネの根茎を水洗して細断し、その300gを
濃度70%のアルコール水溶液1000ccに浸漬した
後、10日間抽出操作を行いろ過したうえでアルコール
分や不純物を除去することにより、液状の植物エキスを
得た。この植物エキスをシャンプーの液体主成分に混和
させることによって、エビネエキスを有効成分とする頭
髪用シャンプーを常法で製造した。このシャンプーの重
量組成は、エビネエキス17.0%、アニオン活性剤
(C14の−オレフィンスルホン酸ナトリウム)10.
0%、エタノール3.0%、残部純水であった。
【0013】実施例2 上記エビネエキスを配合したシャンプーを製造した。そ
の重量組成は、エビネエキス12.0%、前記アニオン
活性剤10.0%、エタノール3.0%、残部純水であ
った。
【0014】比較例1 植物エキスを配合しないシャンプーを製造した。その重
量組成は、前記アニオン活性剤10.0%、エタノール
3.0%、残部純水であった。
【0015】実施例1、2と比較例1につき、頭皮に対
するフケ抑制作用及び血流促進作用、並びに頭髪に対す
る発毛・育毛作用を対照試験した。その際、被験者とし
て薄毛でフケが多くて頭皮の血行が悪く痒みのある60
人を選び、20人ずつの三組に分けた。その二つの組に
それぞれ実施例1、2を、残りの組に比較例1を連日入
浴(洗髪)時に使用させて、3ヵ月後に判定者3人で使
用前と比較して評価すると共に、痒みの変化具合も調べ
た。フケ抑制作用では、フケの発生量が減少したと認定
された者の数により、また血流促進作用では、頭部の皮
ふ温測定(サーモグラフィ)で血行改善したと認定され
た者の数により、さらに発毛・育毛作用では、頭髪が濃
くなったと認定された者の数により区分評価した。評価
の基準はこの効果において、20人のうち認定者が16
人以上の場合を非常に高い、10〜15人の場合を高
い、3〜9人の場合を低い、2人以下の場合を非常に低
いとした。
【0016】実施例1、2の評価結果では、フケ抑制作
用、血流促進作用、発毛・育毛作用のいずれも非常に高
い評価を得られた。これに対して、比較例1の評価結果
では、フケ抑制作用、血流促進作用、発毛・育毛作用の
いずれも非常に低かった。
【0017】これから明らかなように、実施例1、2は
比較例1に比べて、頭皮のフケ抑制効果、血流促進効
果、及び頭髪の発毛・育毛効果が有効にあらわれた。実
施例1、2でフケ抑制効果が生じた理由は、植物エキス
成分の効能によって、頭皮の角質細胞剥離や皮脂分泌異
常の抑制作用が生じたためと考えられる。また血流促進
効果が生じた理由は、頭皮の末梢血管拡張作用および筋
弛緩作用が生じたためと考えられる。
【0018】さらに実施例1、2では、痒みのなくなっ
た者、毛髪のしっとり感が向上した者がそれぞれ16人
もいたのに対し、比較例1ではそれぞれ2人にすぎなか
った。止痒効果が生じた理由は、抗アレルギー、抗ヒス
タミン作用、抗菌作用が生じたためと考えられる。加え
て頭髪の発毛・育毛効果が生じた理由は、毛母細胞と毛
根が賦活化され頭髪の強靱化で抜け毛が減ったためと考
えられる。
【0019】実施例1、2のエビネに代えてガンゼキラ
ンを配合したシャンプーでも、あるいはエビネと共にガ
ンゼキランを配合したシャンプーでも、実施例1、2と
同等の効果が発揮された。本発明は実施例1、2の組成
に限らず、シャンプー全体に対する植物エキスの配合量
は5〜12%未満であっても、所期の効果を十分に発揮
することができる。
【0020】またシャンプーの上記効果を相乗的に高め
るために、植物エキスに加えて公知の添加剤、例えばビ
オチンH、ナイアシン等のビタミン類、ドーパ等のアミ
ノ酸類、馬油、ゴマ油等の動植物油類、エトキシレート
等の皮ふ保護剤、トニック剤、コンディショニング剤を
添加してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明のシャンプーによれば、洗髪時の
泡立ちと感触のよさを保ちつつ、角質細胞剥離や皮脂分
泌異常を抑制させるので、短期間のうちに頭皮に対する
フケ抑制効果が有効に生じる。また、植物エキスの配合
により、頭皮の末梢血管拡張作用および筋弛緩作用を促
進させるので、頭部における血流促進効果が生じる。ま
たこれに加えて、血流促進効果に伴う毛母細胞の賦活化
と毛根の強靱化を促進させるので、頭髪に対する発毛・
育毛効果が生じ、併せて毛髪のしっとり感が向上する。
さらに、抗アレルギー・抗ヒスタミン作用ないし抗菌作
用を促進させるので、頭皮に対する止痒効果が生じる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分としてラン科植物のエビネ属ま
    たはガンゼキラン属の植物エキスを1種以上含有するこ
    とを特徴とする植物エキス配合のシャンプー。
  2. 【請求項2】 植物エキスがエビネまたはガンゼキラン
    のエキスであることを特徴とする請求項1記載の植物エ
    キス配合のシャンプー。
JP10117729A 1998-03-24 1998-03-24 植物エキス配合のシャンプー Pending JPH11279033A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179218A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Nomura:Kk メルカプトインドール誘導体含有皮膚外用剤
JP2013163661A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Fuji Sangyo Kk 育毛剤
CN103417435A (zh) * 2013-08-05 2013-12-04 谢明臣 中药去屑止痒洗发水

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