JPH1127874A - 二次電池を用いる電力貯蔵システム - Google Patents

二次電池を用いる電力貯蔵システム

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JPH1127874A
JPH1127874A JP9179639A JP17963997A JPH1127874A JP H1127874 A JPH1127874 A JP H1127874A JP 9179639 A JP9179639 A JP 9179639A JP 17963997 A JP17963997 A JP 17963997A JP H1127874 A JPH1127874 A JP H1127874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大出力で充放電できるように、電池の電
流,電圧に応じて充放電限界を検出し、充放電電流を制
御する手段を持つ電力貯蔵システムを提供する。 【解決手段】 制御装置13は、電力制御部32と電流
制御部31とパルス発生部34と系統安定化制御部33
とを含み、指定した充放電電力となるようにまたは系統
動揺を抑制するように、二次電池11の充放電電流を制
御する。充電限界検出手段41は、電池電流および各時
点の内部抵抗による電圧上昇分に所定のマージンを加え
た電圧値と実際の電池電圧とを比べ、実際の電池電圧が
大きい場合は充電限界に達したと判定し、電流指令値リ
ミッタ44の下限値を現状の電流値に設定する。放電限
界検出手段42は、電池電流と電池電力とが増えている
かを調べ、電流が増えても電力が増加えていない場合に
放電限界と判定し、電流指令値リミッタ44の上限値を
現状の電流値に設定する。系統制御の効果が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池を用いる
電力貯蔵システムに係り、特に、系統安定化制御などの
目的で二次電池の過負荷領域を最大限に利用する場合に
好適な二次電池の充放電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム−硫黄電池(NaS電池)など
の二次電池を電力貯蔵システムの電力系統内に設置し、
負荷の平準化(一日の需要変化の平準化),系統周波数の
変動の抑制,系統事故時の系統安定化制御などの多目的
に用いる技術としては、例えば特開平9−65588号公報に
記載の方式がある。
【0003】この方式においては、電力系統の状態や電
力貯蔵の状態に応じて、充放電指令の上下限値を設定す
る。系統が平常状態の場合は、充放電の効率を重視し、
定格内の運転となるように、上下限値を設定する。系統
事故が発生した場合は、電力貯蔵の限界出力まで用いる
ように、蓄電量を考慮しながら、上下限値を広げる。こ
の方式によれば、緊急時の系統制御の効果が高められ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平9−65588号
公報の方式においては、電力貯蔵の限界出力をどのよう
な値に設定すべきかについて、具体的な検討がなされて
いなかった。NaS電池などの二次電池においては、充
電時や放電時に電池特有の限界点が存在するために、そ
れらを考慮した値を設定する必要がある。
【0005】二次電池を充電する際には、充電の末期に
電池電圧が上昇するので、所定の上限電圧を越えたら充
電を停止するか、いわゆる細流充電するように保護する
方式が一般的である。この種のフローティング充電に関
する従来技術としては、特開昭55−58737号公報,特開
昭57−16539号公報,特公表59−500596号公報,特開昭6
1−136931号公報,特開平5−137272号公報などに記載さ
れたものがある。
【0006】しかし、前記所定の上限電圧は、定格電流
値での充電を前提に定められているので、本発明の対象
である二次電池の過負荷領域を利用する極短時間の大電
流充電においては、蓄電状態,内部抵抗などが大きく変
わってしまう可能性があり、上記定格電流値での方式
は、過負荷領域を最大限に利用する充電には対応できな
かった。
【0007】一方、二次電池の放電の際には、二次電池
に内部抵抗があるため、放電電流を大きくしていくと、
電池電圧が低下する。しかも、ある放電電流を越える
と、電流を増やしても電力は増えず、逆に減少するよう
になる。そのような場合には、最大電力点を検出し、そ
れ以上は電流を増やさないように制限する必要がある。
【0008】本発明の目的は、特に系統安定化制御など
の目的で二次電池の過負荷出力領域を用いる場合に、二
次電池の充電限界や放電限界を検出して適切に保護し、
最大出力で充放電できる二次電池を用いる電力貯蔵シス
テムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、電力を貯蔵する二次電池と、電力系統
および二次電池の間に配置され二次電池の充電または放
電時に電力を変換する電力変換器と、電池の電流を検出
する手段と、電池の電圧を検出する手段と、電力変換器
の変換動作を制御する制御装置とを含み、電力系統の負
荷平準化,周波数制御,系統安定化制御に二次電池を用
いる電力貯蔵システムにおいて、制御装置が、二次電池
の充電限界を検出する手段を備え、充電限界検出手段
が、所定時間毎に検出された電池電流と二次電池の内部
抵抗値とに基づいて電圧上昇値を算出し、電池起電力お
よび算出された電圧上昇値の和に所定のマージン電圧を
加えた値と電池電圧検出値とを比較し、電池電圧検出値
の方が大きい場合に充電指令を制限する手段である二次
電池を用いる電力貯蔵システムを提案する。
【0010】制御装置が、所定時間毎に検出された電池
電流と電池電圧とに基づいて二次電池の内部抵抗値を算
出する内部抵抗算出手段を備え、充電限界検出手段が、
電圧上昇値の算出の際に内部抵抗算出手段が算出した内
部抵抗値を用いる手段であることが望ましい。
【0011】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、電力を貯蔵する二次電池と、電力系統および二次電
池の間に配置され二次電池の充電または放電時に電力を
変換する電力変換器と、電池の電流を検出する手段と、
電池の電圧を検出する手段と、電力変換器の変換動作を
制御する制御装置とを含み、電力系統の負荷平準化,周
波数制御,系統安定化制御に二次電池を用いる電力貯蔵
システムにおいて、制御装置が、二次電池の放電限界を
検出する手段を備え、放電限界検出手段が、所定時間毎
に検出された電池電流と電池電圧とから電池電力を算出
し、電池電流および電池電力が増えたかどうかを判定
し、電池電流が増えても電池電力が増えない場合に放電
指令を制限する手段である二次電池を用いる電力貯蔵シ
ステムを提案する。
【0012】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、電力を貯蔵する二次電池と、電力系統および二次
電池の間に配置され二次電池の充電または放電時に電力
を変換する電力変換器と、電池の電流を検出する手段
と、電池の電圧を検出する手段と、電力変換器の変換動
作を制御する制御装置とを含み、電力系統の負荷平準
化,周波数制御,系統安定化制御に二次電池を用いる電
力貯蔵システムにおいて、制御装置が、二次電池の充電
限界を検出する手段と、二次電池の放電限界を検出する
手段と、所定時間毎に検出された電池電流と電池電圧と
に基づいて二次電池の内部抵抗値を算出する内部抵抗算
出手段とを備え、充電限界検出手段が、所定時間毎に検
出された電池電流と内部抵抗算出手段が算出した内部抵
抗値とに基づいて電圧上昇値を算出し、電池起電力およ
び算出された電圧上昇値の和に所定のマージン電圧を加
えた値と電池電圧検出値とを比較し、電池電圧検出値の
方が大きい場合に充電指令を制限する手段であり、放電
限界検出手段が、所定時間毎に検出された電池電流と電
池電圧とから電池電力を算出し、電池電流および電池電
力が増えたかどうかを判定し、電池電流が増えても電池
電力が増えない場合に放電指令を制限する手段である二
次電池を用いる電力貯蔵システムを提案する。
【0013】本発明において、電池充電時には、各時点
に計測された電池電流と電池内部抵抗値とから電圧上昇
値を算出し、電池起電力と電圧上昇値との和に所定のマ
ージン電圧を加えた値と実際の電池電圧検出値とを比較
し、電池電圧検出値の方が大きくなった場合に、充電指
令を制限する充電限界検出手段を設けた。
【0014】電池電流と電池電圧とから、各時点の電池
内部抵抗値をリアルタイムに算定する内部抵抗算出手段
を設けた。
【0015】電池放電時には、電池電流と電池電圧とか
ら電池電力を算出し、電池電流および電池電力が増えた
かを判定し、電池電流が増えているのに電池電力が増え
ていない場合には、放電限界と判定し、放電指令を制限
する放電限界検出手段を設けた。
【0016】その結果、充電時には過充電による二次電
池の破壊を防止でき、放電時には最大電力を越えて電流
を増加させることがなく、二次電池の充放電能力を最大
限に活かした制御が可能となり、系統安定化の効果をよ
り高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図9を参照して、本
発明による二次電池を用いる電力貯蔵システムの実施例
を説明する。
【0018】図1は、二次電池としてNaS電池を用い
た本発明による電力貯蔵システムの一実施例の系統構成
を示すブロック図である。本実施例の電力貯蔵システム
は、二次電池モジュール11と、電力変換器12と、制
御装置13とを含み、電力変換用変圧器14を介して、
電力系統に接続されている。
【0019】二次電池モジュール11は、直列および/
または並列に相互接続された多数のNaS電池からな
る。電力変換器12は、IGBT,ダイオードなどの半
導体素子を用いて構成され、直流電力を交流電力に変換
し、または、交流電力を直流電力に変換する。制御装置
13は、所定の充電電力または放電電力とするための制
御信号を作成し、または、系統事故時に系統を安定化す
るための制御信号を作成し、電力変換器12に出力す
る。
【0020】制御装置13は、主に、電力制御部32
と、電流制御部31と、パルス発生部34と、系統安定
化制御部33とからなる。
【0021】図2は、電力制御部(APR:Automatic P
ower Regulator)32の構成の一例を示すブロック図で
ある。電圧算出部26は、交流電圧検出手段21の出力
からd軸電圧検出値Vd1とq軸電圧検出値Vq1とを算出
する。電流算出部27は、交流電流検出手段22の出力
を用いて、d軸電流検出値Id1とq軸電流検出値Iq1と
を算出する。電力算出部28は、電圧算出部26と電流
算出部27との出力に基づいて、電力検出値P1を算出
する。電力制御部32(APR)は、充放電電力の指令値
と実際の充放電電力の検出値とを比較し、その差が無く
なるように、電力変換器12への電流指令値を作成す
る。より具体的には、充放電電力の指令値P0と電力検
出値P1との差を求め、オフセット分を除去するために
比例積分し、d軸電流指令値Id0を作成する。
【0022】図3は、電流制御部(ACR:Automatic C
urrent Regulator)31の構成の一例を示すブロック図
である。電流制御部31(ACR)は、電力制御部32が
出力した電流指令値と電流算出部27が出力した実際の
電流検出値とを比較し、その差が無くなるように、電力
変換器12への出力電圧指令値を作成する。
【0023】具体的には、図3に示すように、d軸電流
指令値Id0とd軸電流検出値Id1との差をとり、比例積
分し、q軸電流検出値Iq1からの非干渉項を加え、フィ
ードフォワード項としてd軸電圧検出値Vd1を加えて、
d軸電圧指令値Vdhとする。q軸電圧指令値Vqhについ
ても、d軸と同様に作成する。ただし、この実施例で
は、無効電力制御をしていないために、q軸電流指令値
Iq0は0である。
【0024】パルス発生部34は、d軸電圧指令値Vdh
とq軸電圧指令値Vqhとを三相の電圧指令値に変換し、
電力変換器12へのPWM(Pulse Width Modulation)ゲ
ートパルス信号を作成する。
【0025】図4は、系統安定化制御部33の構成の一
例を示すブロック図である。系統安定化制御部33は、
事故等により発生した系統動揺を抑制するように、充放
電指令を作成する。より具体的には、周波数算出部25
は、交流電圧検出手段21の出力をもとに、系統周波数
検出値fを算出する。系統安定化制御部33は、この系
統周波数検出値fを入力信号とし、ローパスフィルタで
高周波をカットし、リセットフィルタで低周波をカット
し、位相補償およびゲイン補償をして、制御指令を出力
する。制御指令は、充放電指令値と足し合わされる。
【0026】図5は、図4の系統安定化制御部33の動
作の一例を示すタイムチャートである。上段は、系統事
故によって発生した周波数の変動を示し、下段は、それ
に対処するための電力貯蔵システムの二次電池モジュー
ル11の充放電出力を示している。図5において、電池
電力は、放電側を正としており、周波数が基準値よりも
大きいときに充電し、小さいときに放電するように制御
する。その際に、電池電力の変化が大きいほど、系統制
御の効果が大きくなるため、二次電池モジュール11の
充放電電力をできるだけ大きくすることが望ましい。定
常運転時には、二次電池の充放電効率が優先されるた
め、電池定格内での充放電になるが、系統事故時には、
電力変換器12の容量の範囲内すなわちこの例では±4
000kWの範囲内で、最大限の充放電を実行する。
【0027】ただし、二次電池の充電限界や放電限界に
ついて配慮し、それらの限界を超えないように、電流指
令のリミッタ44を設定する必要がある。次に、そのた
めの充電限界検出手段41および放電限界検出手段42
の動作を説明する。
【0028】図6は、充電限界検出手段41の検出手順
の一例を示すフローチャートである。充電限界検出手段
41は、電池電圧検出手段23および電池電流検出手段
24の出力を用いて、図6の検出手順に従い、充電限界
を検出し、d軸電流指令値の下限Idminを設定する。
【0029】ステップ101:まず、電池電流Idcの正
負により、充電中であるか放電中であるかを調べる。な
お、電池電流は、放電側を正と定義し、充電側を負と定
義する。 ステップ102:充電中でなければ、Idminを変換器容
量で決まる下限値Id1とする。 ステップ103:充電中の場合は、電池電圧Vdcが数式
(1)で定義される上限電圧Vthよりも大きいかどうかを
判定する。 Vth = E0 Ns+Idcr0Ns+α (1) ただし、E0は二次電池起電力,r0は二次電池内部抵
抗,Nsは二次電池の直列数,αはマージン電圧であ
る。 ステップ104:Vdcの方がVthよりも大きければ、I
dminをd軸電流検出値Id1に設定し、充電電流をそれ以
上は増加させないようにする。
【0030】従来技術でも、このように電池電圧の上昇
に基づいて過充電保護の対策を施していたが、数式(1)
の右辺の第2項が、定格充電を想定した一定値であった
ために、過負荷運転には対応できなかった。
【0031】それに対して、本実施例のように、電池電
流,電池電圧,内部抵抗をリアルタイムで計測し、実際
の内部抵抗による電圧上昇分も考慮して充放電の限界点
を判定すると、過負荷運転時の過充電保護が可能とな
る。
【0032】なお、電池電圧の計測は、二次電池モジュ
ール11全体で一つとは限らない。電池電圧が高い場合
は、何点かに分けて電圧を検出する場合がある。その場
合には、各検出電圧ごとに数式(1)を判定し、どれかの
電圧検出値が限界点に達すれば、制限するように制御す
ることもできる。
【0033】図7は、放電電流に対する電池電圧および
放電電力の関係の一例を示すグラフである。次に、放電
限界検出手段42について説明する。図7に示すよう
に、放電電流が大きくなるに従って、内部抵抗による電
圧低下が大きくなり、放電電力は、ある限界点を超える
と、逆に減少するようになる。そこで、電池電流が増加
しているかと、電池電力が増加しているかとを調べて、
限界点を超えていないかどうかを判定し、電流指令のリ
ミッタ44を設定する。
【0034】図8は、内部抵抗算出手段の構成の一例を
示すブロック図である。まず、電池電圧検出手段23の
出力Vdciおよび電池電流検出手段24の出力Idciをそ
れぞれローパスフィルタに通し、電池電流Idcと電池電
圧Vdcとを求め、それらの積から電池電力Pdcを求め
る。
【0035】図9は、放電限界検出手段の検出手順の一
例を示すフローチャートである。図8の電池電流Idcお
よび電池電力Pdcを例えば10ms程度の遅延素子に通
した値IdcxおよびPdcxを求め、図9の検出手順に従
い、放電限界を検出する。
【0036】ステップ111:まず、電池電流Idcが正
かどうかにより放電中であるかを調べる。 ステップ112:放電中でなければ、Idmaxを変換器の
容量で決まる上限値Idhとする。 ステップ113:放電中の場合は、電池電流Idcと過去
の値Idcxとを比較して、電流が増加中かどうかを調べ
る。 ステップ114:電流が増加中ならば、電池電力Pdcが
過去の値Pdcxよりも大きいかどうかを調べる。 ステップ115:電池電力が増加していなければ、放電
限界点を超えたと判断し、すなわち、図7の最大点を過
ぎたと判断し、Idmaxをd軸電流検出値Id1に設定し
て、放電電流をそれ以上は増加させないようにする。
【0037】系統安定化制御時には、上記図5に示すよ
うに、限界付近の充放電を短時間で繰り返す動作となる
ため、既に示したような充放電の限界検出手段を設けれ
ば、二次電池の限界性能までの過負荷領域をフルに用い
た制御が可能となり、系統制御効果を高めることができ
る。
【0038】充電限界検出手段41で用いる内部抵抗値
は、従来、基本的には、通常状態で計測した値に基づく
固定値を使えばよいとされてきた。抵抗値のある程度の
変動が予想される場合、小さめの固定値にしておけば、
制御の結果が安全側にかたよると考えられるからであ
る。
【0039】しかし、本発明のように、二次電池の過負
荷領域において、過渡的に最大限の充放電能力を発揮さ
せるには、常に内部抵抗を算出しておく必要がある。内
部抵抗算出手段42は、例えば所定時間毎に計測した電
池電流と電池電圧とから実際の内部抵抗を算出し、その
内部抵抗値を充電限界検出手段41に出力する。このよ
うに内部抵抗値を常に計測して更新すると、二次電池の
実態に合わせて最大限の電力で充放電できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、二次電池を用いる電力
貯蔵システムを系統安定化などの目的で使用する場合
に、二次電池の充電限界や放電限界を検出し、二次電池
の最大限の出力で充放電制御ができ、系統安定化効果を
よい一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次電池としてNaS電池を用いた本発明によ
る電力貯蔵システムの一実施例の系統構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】電力制御部(APR)の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図3】電流制御部(ACR)の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】系統安定化制御部の構成の一例を示すブロック
図である。
【図5】図4の系統安定化制御部の動作の一例を示すタ
イムチャートである。
【図6】充電限界検出手段の検出手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】放電電流に対する電池電圧および放電電力の関
係の一例を示すグラフである。
【図8】内部抵抗算出手段の構成の一例を示すブロック
図である。
【図9】放電限界検出手段の検出手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11 二次電池モジュール 12 電力変換器 13 制御装置 14 電力変換用変圧器 21 交流電圧検出手段 22 交流電流検出手段 23 電池電圧検出手段 24 電池電流検出手段 25 周波数算出手段 26 交流電圧算出手段 27 交流電流算出手段 28 交流電力算出手段 31 電流制御部(ACR) 32 電力制御部(APR) 33 系統安定化制御部 34 パルス発生部 41 充電限界検出手段 42 放電限界検出手段 43 内部抵抗算出手段 44 電流指令値リミッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02J 15/00 H02J 15/00 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を貯蔵する二次電池と、電力系統お
    よび前記二次電池の間に配置され前記二次電池の充電ま
    たは放電時に電力を変換する電力変換器と、前記電池の
    電流を検出する手段と、前記電池の電圧を検出する手段
    と、前記電力変換器の変換動作を制御する制御装置とを
    含み、前記電力系統の負荷平準化,周波数制御,系統安
    定化制御に前記二次電池を用いる電力貯蔵システムにお
    いて、 前記制御装置が、前記二次電池の充電限界を検出する手
    段を備え、 前記充電限界検出手段が、所定時間毎に検出された電池
    電流と前記二次電池の内部抵抗値とに基づいて電圧上昇
    値を算出し、電池起電力および前記算出された電圧上昇
    値の和に所定のマージン電圧を加えた値と電池電圧検出
    値とを比較し、電池電圧検出値の方が大きい場合に充電
    指令を制限する手段であることを特徴とする二次電池を
    用いる電力貯蔵システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二次電池を用いる電力
    貯蔵システムにおいて、 前記制御装置が、所定時間毎に検出された前記電池電流
    と電池電圧とに基づいて前記二次電池の内部抵抗値を算
    出する内部抵抗算出手段を備え、 前記充電限界検出手段が、前記電圧上昇値の算出の際に
    前記内部抵抗算出手段が算出した内部抵抗値を用いる手
    段であることを特徴とする二次電池を用いる電力貯蔵シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 電力を貯蔵する二次電池と、電力系統お
    よび前記二次電池の間に配置され前記二次電池の充電ま
    たは放電時に電力を変換する電力変換器と、前記電池の
    電流を検出する手段と、前記電池の電圧を検出する手段
    と、前記電力変換器の変換動作を制御する制御装置とを
    含み、前記電力系統の負荷平準化,周波数制御,系統安
    定化制御に前記二次電池を用いる電力貯蔵システムにお
    いて、 前記制御装置が、前記二次電池の放電限界を検出する手
    段を備え、 前記放電限界検出手段が、所定時間毎に検出された電池
    電流と電池電圧とから電池電力を算出し、電池電流およ
    び電池電力が増えたかどうかを判定し、電池電流が増え
    ても電池電力が増えない場合に放電指令を制限する手段
    であることを特徴とする二次電池を用いる電力貯蔵シス
    テム。
  4. 【請求項4】 電力を貯蔵する二次電池と、電力系統お
    よび前記二次電池の間に配置され前記二次電池の充電ま
    たは放電時に電力を変換する電力変換器と、前記電池の
    電流を検出する手段と、前記電池の電圧を検出する手段
    と、前記電力変換器の変換動作を制御する制御装置とを
    含み、前記電力系統の負荷平準化,周波数制御,系統安
    定化制御に前記二次電池を用いる電力貯蔵システムにお
    いて、 前記制御装置が、前記二次電池の充電限界を検出する手
    段と、前記二次電池の放電限界を検出する手段と、所定
    時間毎に検出された前記電池電流と電池電圧とに基づい
    て前記二次電池の内部抵抗値を算出する内部抵抗算出手
    段とを備え、 前記充電限界検出手段が、所定時間毎に検出された電池
    電流と前記内部抵抗算出手段が算出した内部抵抗値とに
    基づいて電圧上昇値を算出し、電池起電力および前記算
    出された電圧上昇値の和に所定のマージン電圧を加えた
    値と電池電圧検出値とを比較し、電池電圧検出値の方が
    大きい場合に充電指令を制限する手段であり、 前記放電限界検出手段が、所定時間毎に検出された電池
    電流と電池電圧とから電池電力を算出し、電池電流およ
    び電池電力が増えたかどうかを判定し、電池電流が増え
    ても電池電力が増えない場合に放電指令を制限する手段
    であることを特徴とする二次電池を用いる電力貯蔵シス
    テム。
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