JPH11277000A - 選別装置 - Google Patents
選別装置Info
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- JPH11277000A JPH11277000A JP10554698A JP10554698A JPH11277000A JP H11277000 A JPH11277000 A JP H11277000A JP 10554698 A JP10554698 A JP 10554698A JP 10554698 A JP10554698 A JP 10554698A JP H11277000 A JPH11277000 A JP H11277000A
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- JP
- Japan
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- shredder dust
- contaminated
- average
- image
- belt conveyor
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚染されたシュレッダーダスト等の対象を簡
易かつ確実に選別することができる。 【解決手段】 ベルトコンベア1上のシュレッダーダス
トMのカラー画像を得るカラーTVカメラ5が設けら
れ、制御回路6のCPUはカラー画像の平均色度を算出
して、平均色度が基準値以下となった時に上記シュレッ
ダーダストMを汚染されたものと判定し、選別用ダンパ
2を排除姿勢へ回動させて、汚染されたシュレッダーダ
ストMをラインから排除する。
易かつ確実に選別することができる。 【解決手段】 ベルトコンベア1上のシュレッダーダス
トMのカラー画像を得るカラーTVカメラ5が設けら
れ、制御回路6のCPUはカラー画像の平均色度を算出
して、平均色度が基準値以下となった時に上記シュレッ
ダーダストMを汚染されたものと判定し、選別用ダンパ
2を排除姿勢へ回動させて、汚染されたシュレッダーダ
ストMをラインから排除する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は選別装置に関し、特
に、廃車のシュレッダーダストの選別等に好適に使用で
きる選別装置に関する。
に、廃車のシュレッダーダストの選別等に好適に使用で
きる選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境保護および資源節減の要請を
背景にして、廃車のリサイクルが精力的に試みられてい
る。この場合、金属材料を回収した後にはウレタン、合
成繊維、ワイヤ等が混在したシュレッダーダストが残
る。シュレッダーダストの中にもリサイクル可能な有用
品が含まれており、後工程で篩等により選別している。
しかし、シュレッダーダストは時としてエンジンオイル
や塗料、汚水等で汚れたり、あるいはオガ屑等が混入し
ていることがあり、このような汚染され、あるいはオガ
屑等が混入したシュレッダーダストを篩等に供給すると
目詰まりを生じてその回復に多大の労力を要したり、あ
るいは再生品に異臭を生じたりする不具合がある。そこ
で、従来はラインを流れるシュレッダーダストを目視検
査して、汚れたりオガ屑等が混入した部分を選別排除し
ている。
背景にして、廃車のリサイクルが精力的に試みられてい
る。この場合、金属材料を回収した後にはウレタン、合
成繊維、ワイヤ等が混在したシュレッダーダストが残
る。シュレッダーダストの中にもリサイクル可能な有用
品が含まれており、後工程で篩等により選別している。
しかし、シュレッダーダストは時としてエンジンオイル
や塗料、汚水等で汚れたり、あるいはオガ屑等が混入し
ていることがあり、このような汚染され、あるいはオガ
屑等が混入したシュレッダーダストを篩等に供給すると
目詰まりを生じてその回復に多大の労力を要したり、あ
るいは再生品に異臭を生じたりする不具合がある。そこ
で、従来はラインを流れるシュレッダーダストを目視検
査して、汚れたりオガ屑等が混入した部分を選別排除し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の目視検
査では選別基準が人によって異なり客観的な判断が困難
であるとともに、選別に多くの人手を要するという問題
がある。
査では選別基準が人によって異なり客観的な判断が困難
であるとともに、選別に多くの人手を要するという問題
がある。
【0004】なお、特開平7−280747号公報に
は、銅含有スクラップを識別して分離する装置が示され
ている。この装置では、ラインを流れるスクラップ群の
カラー画像を得て、画像中の各スクラップを識別し、識
別された各スクラップ中の銅含有率を色相角度値に基づ
いて判定して、銅含有スクラップのみを分離し選別して
いる。
は、銅含有スクラップを識別して分離する装置が示され
ている。この装置では、ラインを流れるスクラップ群の
カラー画像を得て、画像中の各スクラップを識別し、識
別された各スクラップ中の銅含有率を色相角度値に基づ
いて判定して、銅含有スクラップのみを分離し選別して
いる。
【0005】しかし、上記公報の装置では画像処理が複
雑であるとともに、シュレッダーダストの場合には既述
のようにウレタン、合成繊維、ワイヤ等が互いに絡まっ
て混在しているため、個々の部材の識別が困難であると
いう問題がある。
雑であるとともに、シュレッダーダストの場合には既述
のようにウレタン、合成繊維、ワイヤ等が互いに絡まっ
て混在しているため、個々の部材の識別が困難であると
いう問題がある。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、シュレッダーダスト等の対象を簡易かつ確実
に選別することが可能な選別装置を提供することを目的
とする。
るもので、シュレッダーダスト等の対象を簡易かつ確実
に選別することが可能な選別装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、対象(M)のカラー画像を得る撮
像手段(5)と、カラー画像の平均色度を算出する手段
(64,ステップ105)と、平均色度が基準値以上な
いし基準値以下となった時に上記対象(M)を選別すべ
きものと判定する手段(64,ステップ108,11
0)とを具備している。
め、本第1発明では、対象(M)のカラー画像を得る撮
像手段(5)と、カラー画像の平均色度を算出する手段
(64,ステップ105)と、平均色度が基準値以上な
いし基準値以下となった時に上記対象(M)を選別すべ
きものと判定する手段(64,ステップ108,11
0)とを具備している。
【0008】本発明においては、カラー画像の平均色度
を算出し、これに基づいてシュレッダーダスト等の対象
を複雑な画像処理を要することなく、汚染ないし非汚染
のシュレッダーダスト等に簡易かつ確実に選別すること
ができる。
を算出し、これに基づいてシュレッダーダスト等の対象
を複雑な画像処理を要することなく、汚染ないし非汚染
のシュレッダーダスト等に簡易かつ確実に選別すること
ができる。
【0009】本第2発明では上記平均色度に代えて平均
明度を算出し、これに基づいて対象(M)を選別すべき
ものと判定する。これによっても、第1発明と同様の作
用効果が得られる。この場合には、対象のカラー画像を
得る必要はなく、白黒画像で良い。
明度を算出し、これに基づいて対象(M)を選別すべき
ものと判定する。これによっても、第1発明と同様の作
用効果が得られる。この場合には、対象のカラー画像を
得る必要はなく、白黒画像で良い。
【0010】上記第1発明および第2発明において、カ
ラー画像ないし白黒画像中の各画素についてその明度が
所定値以上ないし所定値以下の画素を平均色度ないし平
均明度の算出から除くようにすると、対象に混入した白
い紙等の影響を排除してさらに判定の精度を向上させる
ことができる。
ラー画像ないし白黒画像中の各画素についてその明度が
所定値以上ないし所定値以下の画素を平均色度ないし平
均明度の算出から除くようにすると、対象に混入した白
い紙等の影響を排除してさらに判定の精度を向上させる
ことができる。
【0011】上記第1発明および第2発明において、外
乱光の侵入を防止するために対象を遮蔽板で覆い、照明
手段(4)で対象を均一に照明するような構成とすれ
ば、さらに判定の精度を向上させることが可能である。
乱光の侵入を防止するために対象を遮蔽板で覆い、照明
手段(4)で対象を均一に照明するような構成とすれ
ば、さらに判定の精度を向上させることが可能である。
【0012】また、上記第1発明および第2発明におい
て、カラー画像ないし白黒画像のN(N≧2)画面分の
平均色度ないし平均明度を算出して、これら平均色度な
いし平均明度が基準値以上ないし基準値以下となった時
に上記対象を選別すべきものと判定するようにすれば、
さらに判定の精度が向上する。
て、カラー画像ないし白黒画像のN(N≧2)画面分の
平均色度ないし平均明度を算出して、これら平均色度な
いし平均明度が基準値以上ないし基準値以下となった時
に上記対象を選別すべきものと判定するようにすれば、
さらに判定の精度が向上する。
【0013】さらに、上記第1発明および第2発明にお
いて、判定手段(64,ステップ108,110)の判
定結果に基づいて対象を選別する手段(2,64,ステ
ップ109,111)を設けることができる。これによ
り、対象の選別まで自動化することが可能である。
いて、判定手段(64,ステップ108,110)の判
定結果に基づいて対象を選別する手段(2,64,ステ
ップ109,111)を設けることができる。これによ
り、対象の選別まで自動化することが可能である。
【0014】また、本発明は以下のような方法として実
現することもできる。対象のカラー画像を得、当該カラ
ー画像の平均色度を算出して、平均色度が基準値以上な
いし基準値以下となった時に上記対象を選別すべきもの
と判定する方法。対象の画像を得、当該画像の平均明度
を算出して、平均明度が基準値以上ないし基準値以下と
なった時に上記対象を選別すべきものと判定する方法。
現することもできる。対象のカラー画像を得、当該カラ
ー画像の平均色度を算出して、平均色度が基準値以上な
いし基準値以下となった時に上記対象を選別すべきもの
と判定する方法。対象の画像を得、当該画像の平均明度
を算出して、平均明度が基準値以上ないし基準値以下と
なった時に上記対象を選別すべきものと判定する方法。
【0015】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0016】(第1実施形態)図1には選別装置の全体
構成を示す。対象たるシュレッダーダストMはベルトコ
ンベア1上を例えば1m/sの速度で図の矢印方向へ搬
送されており、ベルトコンベア1の後端(図の右端)に
は選別用ダンパ2が設けられている。選別用ダンパ2は
ベルトコンベア1の後端に近接して位置する回転軸21
に上端が固定され、油圧アクチュエータ22によって、
図の実線で示す斜め後方へ向いた非排除姿勢と鎖線で示
す下方へ向いた排除姿勢との間で回動操作される。非排
除姿勢へ回動させられた選別用ダンパ2はベルトコンベ
ア1の後端とベルトコンベア3の前端との間に架け渡さ
れるように位置し、ベルトコンベア1上を移送されてき
たシュレッダーダストMは上記選別用ダンパ2上を経て
ベルトコンベア3上へ至り、ベルトコンベア3によって
次工程の篩装置等へ送られる。一方、選別用ダンパ2が
排除姿勢へ回動するとベルトコンベア3はベルトコンベ
ア1から切り離され、ベルトコンベア1上を移送されて
きたシュレッダーダストMはコンベア後端から下方へ落
下して処理ラインから排除される。
構成を示す。対象たるシュレッダーダストMはベルトコ
ンベア1上を例えば1m/sの速度で図の矢印方向へ搬
送されており、ベルトコンベア1の後端(図の右端)に
は選別用ダンパ2が設けられている。選別用ダンパ2は
ベルトコンベア1の後端に近接して位置する回転軸21
に上端が固定され、油圧アクチュエータ22によって、
図の実線で示す斜め後方へ向いた非排除姿勢と鎖線で示
す下方へ向いた排除姿勢との間で回動操作される。非排
除姿勢へ回動させられた選別用ダンパ2はベルトコンベ
ア1の後端とベルトコンベア3の前端との間に架け渡さ
れるように位置し、ベルトコンベア1上を移送されてき
たシュレッダーダストMは上記選別用ダンパ2上を経て
ベルトコンベア3上へ至り、ベルトコンベア3によって
次工程の篩装置等へ送られる。一方、選別用ダンパ2が
排除姿勢へ回動するとベルトコンベア3はベルトコンベ
ア1から切り離され、ベルトコンベア1上を移送されて
きたシュレッダーダストMはコンベア後端から下方へ落
下して処理ラインから排除される。
【0017】ベルトコンベア1は実際には外光が侵入し
ない閉鎖されたカバー(図示略)内に設置されており、
コンベア途中の上方位置にはリング状の照明灯4とCC
DカラーTVカメラ5が設置されている。カラーTVカ
メラ5は照明灯4の中心上方でベルトコンベア1に向け
て設けられており、ベルトコンベア1上を通過するシュ
レッダーダストMのカラー画像を得て、これを制御回路
6へ送る。制御回路6は後述する処理によりシュレッダ
ーダストMのうちでエンジンオイル等で汚染されたもの
を識別し、アクチュエータ駆動回路7を介して油圧アク
チュエータ22により選別用ダンパ2を排出姿勢へ回動
させて、汚染されたシュレッダーダストMを処理ライン
から排除する。なお、図1に示すシュレッダーダストM
のうち、黒色のものは最も汚染されたもの、実線ハッチ
ングを付したものはかなり汚染されているもの、破線ハ
ッチングを付したものはやや汚染されているもの、白色
のものは汚染されていないものを示す。また、各シュレ
ッダーダストMは均一な単体として描いてあるが、実際
にはウレタン、合成繊維、ワイヤ等が互いに絡まって混
在したものである。
ない閉鎖されたカバー(図示略)内に設置されており、
コンベア途中の上方位置にはリング状の照明灯4とCC
DカラーTVカメラ5が設置されている。カラーTVカ
メラ5は照明灯4の中心上方でベルトコンベア1に向け
て設けられており、ベルトコンベア1上を通過するシュ
レッダーダストMのカラー画像を得て、これを制御回路
6へ送る。制御回路6は後述する処理によりシュレッダ
ーダストMのうちでエンジンオイル等で汚染されたもの
を識別し、アクチュエータ駆動回路7を介して油圧アク
チュエータ22により選別用ダンパ2を排出姿勢へ回動
させて、汚染されたシュレッダーダストMを処理ライン
から排除する。なお、図1に示すシュレッダーダストM
のうち、黒色のものは最も汚染されたもの、実線ハッチ
ングを付したものはかなり汚染されているもの、破線ハ
ッチングを付したものはやや汚染されているもの、白色
のものは汚染されていないものを示す。また、各シュレ
ッダーダストMは均一な単体として描いてあるが、実際
にはウレタン、合成繊維、ワイヤ等が互いに絡まって混
在したものである。
【0018】図2には制御回路6の構成を示す。カラー
TVカメラ5で撮像された画像は、制御回路6のA/D
コンバータ61に入力してデジタルデータ化され、続く
フレームメモリ62に記憶される。フレームメモリ62
に記憶された画像データは、入力インターフェース63
を介してCPU64に取り込まれ、後述の処理がなされ
て、この処理結果に基づいて出力インターフェース65
を介してアクチュエータ駆動回路7へ指令信号が出力さ
れる。
TVカメラ5で撮像された画像は、制御回路6のA/D
コンバータ61に入力してデジタルデータ化され、続く
フレームメモリ62に記憶される。フレームメモリ62
に記憶された画像データは、入力インターフェース63
を介してCPU64に取り込まれ、後述の処理がなされ
て、この処理結果に基づいて出力インターフェース65
を介してアクチュエータ駆動回路7へ指令信号が出力さ
れる。
【0019】図3には制御回路6のCPU64における
処理手順を示す。なお、この処理は例えば2秒周期で繰
り返される。図3において、ステップ101ではカラー
TVカメラ5で撮像された画像データを取り込み、続く
ステップ102で、画像内の各画素のRGB信号より、
各画素の明度Lと各色度r,g,bとを下式(1),
(2)で算出する。
処理手順を示す。なお、この処理は例えば2秒周期で繰
り返される。図3において、ステップ101ではカラー
TVカメラ5で撮像された画像データを取り込み、続く
ステップ102で、画像内の各画素のRGB信号より、
各画素の明度Lと各色度r,g,bとを下式(1),
(2)で算出する。
【0020】
【数1】
【0021】ステップ103では、画素のうち、その明
度が基準値を越えるものを無効として排除する。その理
由は、シュレッダーダストMの中に白い紙等が混入して
いると、以下の処理で算出される平均色度等が大きく変
化して正しい判定ができなくなるからである。続くステ
ップ104で、画像内の全ての画素について上記ステッ
プ102,103の処理が終了したことを確認すると、
ステップ105で、各画素の明度L、色度r,g,bに
基づいて1画面の平均明度および平均色度を算出する。
そして、本実施形態では判定精度を上げるため、ステッ
プ106で、先行する(N−1)回の処理で得られた各
画面の平均色度に今回の処理で得られた画面の平均色度
を加えて、これらN画面分のさらに平均色度を算出す
る。
度が基準値を越えるものを無効として排除する。その理
由は、シュレッダーダストMの中に白い紙等が混入して
いると、以下の処理で算出される平均色度等が大きく変
化して正しい判定ができなくなるからである。続くステ
ップ104で、画像内の全ての画素について上記ステッ
プ102,103の処理が終了したことを確認すると、
ステップ105で、各画素の明度L、色度r,g,bに
基づいて1画面の平均明度および平均色度を算出する。
そして、本実施形態では判定精度を上げるため、ステッ
プ106で、先行する(N−1)回の処理で得られた各
画面の平均色度に今回の処理で得られた画面の平均色度
を加えて、これらN画面分のさらに平均色度を算出す
る。
【0022】ステップ107では、N画面分の平均色度
が判定基準値以下であるか確認し、判定基準値以下の場
合には今回得られた画像に対応するシュレッダーダスト
Mは汚染されたものであると判定し(ステップ10
8)、ステップ109で、選別用ダンパ7を後述のよう
に作動させるための指令信号を出力する。一方、上記ス
テップ107においてN画面分の平均色度が判定基準値
以下でない場合には、今回得られた画像に対応するシュ
レッダーダストMは汚染されていないと判定し(ステッ
プ110)、ステップ111で、選別用ダンパ7を後述
のように作動させるための指令信号を出力する。
が判定基準値以下であるか確認し、判定基準値以下の場
合には今回得られた画像に対応するシュレッダーダスト
Mは汚染されたものであると判定し(ステップ10
8)、ステップ109で、選別用ダンパ7を後述のよう
に作動させるための指令信号を出力する。一方、上記ス
テップ107においてN画面分の平均色度が判定基準値
以下でない場合には、今回得られた画像に対応するシュ
レッダーダストMは汚染されていないと判定し(ステッ
プ110)、ステップ111で、選別用ダンパ7を後述
のように作動させるための指令信号を出力する。
【0023】図4は、上記画面数Nを60として、汚染
されていないシュレッダーダストM(図中四角印)と汚
染されているシュレッダーダストM(図中丸印)の平均
色度をプロットしたものである。図より明らかなよう
に、汚染されているシュレッダーダストMとそうでない
ものとは色度分布が明確に異なり、判定基準値として例
えば色度r=67、色度g=69とすれば、確実にシュ
レッダーダストMの汚染の有無を判定することができ
る。
されていないシュレッダーダストM(図中四角印)と汚
染されているシュレッダーダストM(図中丸印)の平均
色度をプロットしたものである。図より明らかなよう
に、汚染されているシュレッダーダストMとそうでない
ものとは色度分布が明確に異なり、判定基準値として例
えば色度r=67、色度g=69とすれば、確実にシュ
レッダーダストMの汚染の有無を判定することができ
る。
【0024】次に、図5を参照して、選別用ダンパ2の
作動を説明する。図中、黒丸と白丸はそれぞれ汚染され
たシュレッダーダストM1および汚染されていないシュ
レッダーダストM2を示すが、これらは物理的に分離さ
れているものではなく、カラーTVカメラ5でベルトコ
ンベア1上を移動するシュレッダーダストを周期的に撮
像した画面上において分離されていることを示す。
作動を説明する。図中、黒丸と白丸はそれぞれ汚染され
たシュレッダーダストM1および汚染されていないシュ
レッダーダストM2を示すが、これらは物理的に分離さ
れているものではなく、カラーTVカメラ5でベルトコ
ンベア1上を移動するシュレッダーダストを周期的に撮
像した画面上において分離されていることを示す。
【0025】図5(A)は非汚染のシュレッダーダスト
M2の後に汚染されたシュレッダーダストM1が続く場
合を示し、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダス
トM11を汚染されたものと判定した時点でN画面前の
シュレッダーダストM21はベルトコンベア1の後端に
至っている。この場合は、制御回路6は図3のステップ
109で、即座に選別用ダンパ2を図5(A)の実線で
示す非排除姿勢から鎖線で示す排除姿勢へ回動させる。
これによれば、汚染されたシュレッダーダストM1に先
行する非汚染のシュレッダーダストM2もいくつか排除
されることになるが、汚染されたシュレッダーダストM
1がベルトコンベア3上へ移送されて次工程へ送られる
ことを確実に防止することができる。
M2の後に汚染されたシュレッダーダストM1が続く場
合を示し、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダス
トM11を汚染されたものと判定した時点でN画面前の
シュレッダーダストM21はベルトコンベア1の後端に
至っている。この場合は、制御回路6は図3のステップ
109で、即座に選別用ダンパ2を図5(A)の実線で
示す非排除姿勢から鎖線で示す排除姿勢へ回動させる。
これによれば、汚染されたシュレッダーダストM1に先
行する非汚染のシュレッダーダストM2もいくつか排除
されることになるが、汚染されたシュレッダーダストM
1がベルトコンベア3上へ移送されて次工程へ送られる
ことを確実に防止することができる。
【0026】図5(B)は汚染されたシュレッダーダス
トM1の後に非汚染のシュレッダーダストM2が続く場
合を示し、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダス
トM22を非汚染のものと判定した時点でN画面前のシ
ュレッダーダストM12はベルトコンベア1の後端に至
っている。この場合は、制御回路6は図3のステップ1
11で、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダスト
M22がベルトコンベア1の後端に至るまでの時間をベ
ルトコンベア速度等から算出し、当該時間後に選別用ダ
ンパ2を図5(B)の実線で示す排除姿勢から鎖線で示
す非排除姿勢へ回動させる。これによれば、汚染された
シュレッダーダストM1に後続する非汚染のシュレッダ
ーダストM2もいくつか排除されることになるが、汚染
されたシュレッダーダストM1がベルトコンベア3上へ
移送されて次工程へ送られることを確実に防止すること
ができる。
トM1の後に非汚染のシュレッダーダストM2が続く場
合を示し、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダス
トM22を非汚染のものと判定した時点でN画面前のシ
ュレッダーダストM12はベルトコンベア1の後端に至
っている。この場合は、制御回路6は図3のステップ1
11で、カラーTVカメラ5直下のシュレッダーダスト
M22がベルトコンベア1の後端に至るまでの時間をベ
ルトコンベア速度等から算出し、当該時間後に選別用ダ
ンパ2を図5(B)の実線で示す排除姿勢から鎖線で示
す非排除姿勢へ回動させる。これによれば、汚染された
シュレッダーダストM1に後続する非汚染のシュレッダ
ーダストM2もいくつか排除されることになるが、汚染
されたシュレッダーダストM1がベルトコンベア3上へ
移送されて次工程へ送られることを確実に防止すること
ができる。
【0027】発明者の実験ではNの値を大きくした方が
判定精度は良くなるが、Nの値を過大にすると判定に時
間を要するとともに上述のように無駄に排除される非汚
染のシュレッダーダスト量が多くなるため、現場毎に適
当な値を設計的に定める必要がある。なお、上記説明で
はシュレッダーダストMを汚染、非汚染の二種とした
が、最初に図1で説明したようにシャレッダーダストM
の汚染度にはある程度の幅があり、ステップ107の判
定基準値によって、例えばやや汚染されているもの(図
1の破線ハッチングで示す)と汚染されていないもの
(図1の白色で示す)を処理ラインに残し、最も汚染さ
れたもの(図1の黒色で示す)と、かなり汚染されたも
の(図1の実線ハッチングで示す)を処理ラインから排
除するようにできる。
判定精度は良くなるが、Nの値を過大にすると判定に時
間を要するとともに上述のように無駄に排除される非汚
染のシュレッダーダスト量が多くなるため、現場毎に適
当な値を設計的に定める必要がある。なお、上記説明で
はシュレッダーダストMを汚染、非汚染の二種とした
が、最初に図1で説明したようにシャレッダーダストM
の汚染度にはある程度の幅があり、ステップ107の判
定基準値によって、例えばやや汚染されているもの(図
1の破線ハッチングで示す)と汚染されていないもの
(図1の白色で示す)を処理ラインに残し、最も汚染さ
れたもの(図1の黒色で示す)と、かなり汚染されたも
の(図1の実線ハッチングで示す)を処理ラインから排
除するようにできる。
【0028】(その他の実施形態)上記第1実施形態で
はN画面分の平均色度に基づいてシュレッダーダストの
汚染・非汚染を判定するようにしたが、N画面分の平均
明度を算出してこれに基づいてシュレッダーダストの汚
染・非汚染を判定するようにしても良い。この場合、照
明灯4は長時間の点灯で通常その光強度が低下するた
め、算出される上記平均明度が低下してしまう。そこ
で、各画面の平均明度を非汚染のシュレッダーダストに
ついて一定期間分(例えば1ケ月分)収集し、当該一定
期間分の上記平均明度からさらに平均値を算出してこの
平均値に基づいて判定基準値を補正するようにする。こ
れによれば、長期間の使用により次第に照明灯4の光強
度が低下しても、これに追従して判定基準値が下げられ
るから、シュレッダーダストMの汚染、非汚染の判定が
常に適正になされる。
はN画面分の平均色度に基づいてシュレッダーダストの
汚染・非汚染を判定するようにしたが、N画面分の平均
明度を算出してこれに基づいてシュレッダーダストの汚
染・非汚染を判定するようにしても良い。この場合、照
明灯4は長時間の点灯で通常その光強度が低下するた
め、算出される上記平均明度が低下してしまう。そこ
で、各画面の平均明度を非汚染のシュレッダーダストに
ついて一定期間分(例えば1ケ月分)収集し、当該一定
期間分の上記平均明度からさらに平均値を算出してこの
平均値に基づいて判定基準値を補正するようにする。こ
れによれば、長期間の使用により次第に照明灯4の光強
度が低下しても、これに追従して判定基準値が下げられ
るから、シュレッダーダストMの汚染、非汚染の判定が
常に適正になされる。
【0029】また、判定精度がそれ程問題にならない場
合には、カラーTVカメラ直下のシュレッダーダストに
ついてその画像一画面の平均色度ないし平均明度のみに
基づいて当該シュレッダーダストの汚染・非汚染を判定
するようにしても良い。さらに、判定精度がそれ程問題
にならない場合には、基準明度値以上の画素を予め排除
する必要は必ずしもない。
合には、カラーTVカメラ直下のシュレッダーダストに
ついてその画像一画面の平均色度ないし平均明度のみに
基づいて当該シュレッダーダストの汚染・非汚染を判定
するようにしても良い。さらに、判定精度がそれ程問題
にならない場合には、基準明度値以上の画素を予め排除
する必要は必ずしもない。
【0030】さらに、上述の判定はエンジンオイル以外
に塗料や汚水等で汚染されたシュレッダーダストの判定
にも有効であるとともに、シュレッダーダストへのオガ
屑等の混入の有無も同様の手順で判定することができ
る。また、判定の対象はシュレッダーダストに限られ
ず、多種のものが混じり合って一体となったものに広く
適用できる。
に塗料や汚水等で汚染されたシュレッダーダストの判定
にも有効であるとともに、シュレッダーダストへのオガ
屑等の混入の有無も同様の手順で判定することができ
る。また、判定の対象はシュレッダーダストに限られ
ず、多種のものが混じり合って一体となったものに広く
適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の選別装置によれ
ば、シュレッダーダスト等の対象を簡易かつ確実に選別
することができる。
ば、シュレッダーダスト等の対象を簡易かつ確実に選別
することができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す、選別装置の全体構
成図である。
成図である。
【図2】制御回路のブロック構成図である。
【図3】CPUの処理フローチャートである。
【図4】シュレッダーダストの平均色度分布を示す図で
ある。
ある。
【図5】選別用ダンパの作動を説明する選別装置の要部
概略構成図である。
概略構成図である。
1,3…ベルトコンベア、2…選別用ダンパ、5…カラ
ーTVカメラ、6…制御回路、64…CPU、M…シュ
レッダーダスト。
ーTVカメラ、6…制御回路、64…CPU、M…シュ
レッダーダスト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 片山 直貴 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 今橋 邦彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梶原 拓治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田中 敦史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 対象のカラー画像を得る撮像手段と、前
記カラー画像の平均色度を算出する手段と、前記平均色
度が基準値以上ないし基準値以下となった時に前記対象
を選別すべきものと判定する手段とを具備する選別装
置。 - 【請求項2】 対象の画像を得る撮像手段と、前記画像
の平均明度を算出する手段と、前記平均明度が基準値以
上ないし基準値以下となった時に前記対象を選別すべき
ものと判定する手段とを具備する選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10554698A JPH11277000A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10554698A JPH11277000A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11277000A true JPH11277000A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14410587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10554698A Pending JPH11277000A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11277000A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008081342A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Agc Techno Glass Co Ltd | ガラス管の選別装置 |
KR100893762B1 (ko) * | 2008-05-14 | 2009-04-20 | (주)삼호엔지니어링 | 테이퍼 롤러 베어링용 리테이너 선별장치 |
CN102161040A (zh) * | 2011-01-14 | 2011-08-24 | 北京交通大学 | 基于颜色传感器的物流分拣系统 |
US8269845B2 (en) | 2008-05-13 | 2012-09-18 | Evk Di Kerschhaggl Gmbh | Method for optically detecting moving objects |
CN108405361A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-08-17 | 合肥名德光电科技股份有限公司 | 一种基于履带背景板的透明及半透明物料透光性矿石色选机 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10554698A patent/JPH11277000A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008081342A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Agc Techno Glass Co Ltd | ガラス管の選別装置 |
JP4693124B2 (ja) * | 2006-09-27 | 2011-06-01 | Agcテクノグラス株式会社 | ガラス管の選別装置 |
US8269845B2 (en) | 2008-05-13 | 2012-09-18 | Evk Di Kerschhaggl Gmbh | Method for optically detecting moving objects |
KR100893762B1 (ko) * | 2008-05-14 | 2009-04-20 | (주)삼호엔지니어링 | 테이퍼 롤러 베어링용 리테이너 선별장치 |
CN102161040A (zh) * | 2011-01-14 | 2011-08-24 | 北京交通大学 | 基于颜色传感器的物流分拣系统 |
CN108405361A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-08-17 | 合肥名德光电科技股份有限公司 | 一种基于履带背景板的透明及半透明物料透光性矿石色选机 |
CN108405361B (zh) * | 2018-01-25 | 2020-03-10 | 合肥名德光电科技股份有限公司 | 一种基于履带背景板的透明及半透明物料透光性矿石色选机 |
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