JPH11276509A - 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法 - Google Patents

眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法

Info

Publication number
JPH11276509A
JPH11276509A JP9821598A JP9821598A JPH11276509A JP H11276509 A JPH11276509 A JP H11276509A JP 9821598 A JP9821598 A JP 9821598A JP 9821598 A JP9821598 A JP 9821598A JP H11276509 A JPH11276509 A JP H11276509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
intraocular lens
adhesive layer
polymer material
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9821598A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Arita
達生 有田
Ichiro Sakurai
一郎 櫻井
Noboru Komiya
昇 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAKURAI SEIGI KK
Original Assignee
SAKURAI SEIGI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAKURAI SEIGI KK filed Critical SAKURAI SEIGI KK
Priority to JP9821598A priority Critical patent/JPH11276509A/ja
Publication of JPH11276509A publication Critical patent/JPH11276509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prostheses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水晶体に置換される眼内レンズの外周部に複
数の磁性体を備え、外部からの制御により眼内レンズの
焦点距離を調整できるようにすること。 【構成】 水晶体に置換される眼内レンズの外周部に複
数の磁性体を備え、体外からの制御により眼内レンズの
球面の曲率を変えることにより、明視の距離から無限遠
まで、眼内レンズの焦点距離の調節が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白内障等で人の眼の
水晶体の摘出手術後に水晶体の代わりに挿入する人工レ
ンズである眼内レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】人の眼で水晶体は眼球の前半部にある両
凸レンズ状の器官である。しかし、この水晶体が混濁す
ることによって視力障害を起こす白内障患者にとって現
状では眼球の前半部の中央にある混濁した水晶体を手術
によって摘出する以外に有効な視力回復の手段はない。
そして、水晶体を摘出・除去した場合には、所謂「人工
的無水晶体眼」となり、結果として網膜上に外界の像を
結像することができず、強度の遠視状態になる。このた
め現在では視覚的に、より一層自然な状態に近い視機能
の回復が得られる方法として、摘出した水晶体の代わり
に人工レンズを挿入する方法、即ち、「眼内レンズ」が
最も広く利用され普及してきている。
【0003】しかし、現在使用されている眼内レンズは
ポリメチルメタクリレートA(PMMA)やシリコン等
の材質からなる人工レンズであり、これは固定焦点であ
る。このため本発明者等は平成5年11月1日付け、特
許出願の「眼内レンズの焦点位置調整方法とその装置」
特許出願番号、平5ー297364において、眼内レン
ズを網膜に対し前後動させることにより明視の距離25
0mmから無限遠まで磁束発生眼鏡により調整可能とす
る方法を発明した。これに対し本発明は、眼内レンズを
網膜に対し移動する方法ではなく、眼内レンズの球面の
曲率を変えることにより、眼内レンズそのものの焦点距
離を変えようというもので、人の眼球の働きにより近
い、自然な状態にしようというものである。
【0004】以下、具体的に従来の技術につき図を用い
て説明する。図9は、健康な人の眼を示す断面図であ
り、図10は、現在白内障患者に対し混濁した水晶体の
摘出手術を施し、その代用として眼内レンズを挿入した
状態の断面図を示している。
【0005】図9において、51は角膜で眼球の最も前
部に位置する透明な膜で、形状は回転楕円面の一部をな
し、その曲率半径は約8mm位と言われている。52は
角膜51から水晶体54にいたる隙間にある房水であ
り、53は虹彩である。そして水晶体54は眼で最も重
要な働きをもつ器官、即ち水晶体(レンズ)であり、5
5は毛様体であって水晶体54を遠近調整するための毛
様筋を働かせる。また、このとき水晶体54は、前面
(角膜側)と後面(網膜側)の両湾曲の曲率を変化させ
るのではなく、主として前面の曲率が変化するようにな
っていることが知られている。また、56は眼球を保護
するための強膜である。さらに、57は、硝子体であっ
て眼球の内容の大部分を占める透明なゾル状の物質で構
成されており、その屈折率は1.334といわれてい
る。これは、水の屈折率と同一である。そして58は網
膜であり、59は網膜58の上に結像された信号を大脳
へ伝達するための視神経である。
【0006】次に図10は水晶体54が混濁したため摘
出手術を施し、その代わりに人工のレンズ(眼内レン
ズ)を挿入した状態を示したもので60は、例えばポリ
メチルメタクリレートA(PMMA)を主体とする高分
子材料もしくは、シリコン等で作られた眼内レンズであ
り、61は眼内の所定の位置に固定するループである。
【0007】これに対し、本発明者等は、特開、平7ー
124185の「眼内レンズの焦点位置調整方法とその
構造」において眼内レンズを外部より操作して光軸上
で、かつ、眼球内の水晶体の所定の位置に人工レンズを
配し、網膜にたいし±1mmの範囲内で光軸上を前後動
させることにより明視の距離から無限大の距離まで網膜
上に結像させようにした。
【0008】さらに、本発明者等は、特願、平8ー67
401の「眼内レンズの構造及び焦点距離整方法」にお
いて、眼内レンズを硬質の膜と可撓性のある軟質の膜と
により構成し、軟質の膜の曲率を外部からの操作により
変化させようというものであった。しかし、この方法で
は眼内レンズの周辺に円弧状の磁性体と複数の非磁性体
を一体化しているため微調整に問題があった。すなわ
ち、網膜上に結像させた場合、明視の距離もしくは無限
大の距離には、網膜上に結像させやすいが、その中間点
である例えば3ー10メートル位の距離にたいしては結
像するのに時間を要するというものであった。また、眼
内レンズの外周部の軟質の膜の頂部に貼り付けられた軟
質の円弧状の磁性材料と非磁性材料とは一体化したリン
グ状になって固定されているため、常時コイルに通電し
ておかねばならず、電磁波の影響を考える必要があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、眼内で人工レ
ンズである眼内レンズを網膜にたいし±1mmの範囲内
で前後動させるにしても眼内の大部分を占める透明なゾ
ル状の物質で構成されている硝子体の中でのことであ
り、その反応は遅くなる。また、可撓性のある軟質の膜
の曲率を変化させる事により眼内レンズの焦点距離を変
化させることは出来ても、微妙な眼内レンズの焦点距離
の調節は困難で、常に通電しておく必要があった。この
ため、通電することにより発生する長時間の電磁波の被
爆が問題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】このように、従来の方法
では、眼内レンズを外部より網膜にたいし光軸上で移動
させる方法とか、眼内レンズの曲率を変え明視の距離か
ら無限大の距離まで網膜上に結像させることは可能であ
るが、眼球の大部分を占める透明なゾル状の物質で構成
されている眼内では、動きが緩慢となる。このため、レ
ンズ部とその外周部との間に貫通孔を設け、かつ、外周
部には複数の円弧状の液の溜り場を設け、その一方また
はその両端に弁を設け、さらに、その液の溜り場の上部
に個々に円弧状の硬磁性材料を固定するようにしてい
る。そして、レンズ部及び液の溜り場部分には、透明な
ゾル状の物質、即ち、屈折率がn=1.334に近い値
の屈折率をもった透明な液体又は、透明な粘弾性体液が
充填されている。この時、貫通孔の内径は所定の形状で
透明な液体又は、透明な粘弾性体液のレンズ部より液の
溜り場、又は液の溜り場よりレンズ部への流動を規制す
るため貫通孔の一方又は両端に開閉弁が設けられてい
る。
【0011】即ち、眼内レンズの液の溜り場の上部に等
間隔に固定し配置された硬磁性材料を稼働させるための
外部からの磁力線(電磁波)には、常時触れる事がなく
なり、近方から遠方、遠方から近方と所定の位置に焦点
を合わせる時にのみ外部からの磁力線(電磁波)を働か
せば良いことになり、最近、話題になっている携帯電話
等の電磁波の問題もなく、健康的にも有利となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明においては、体外の眼鏡に
組み込んだ軟磁性材料にコイルがまかれており、一方体
内にある眼内レンズの液の溜り場の上部に等間隔に固定
し配置された硬磁性材料をコイルに通電することによ
り、また、直流の極性を反転させることにより、眼内レ
ンズの液の溜り場にある透明な液体又は、透明な粘弾性
体液の流動によりレンズ部の可撓性のある軟質の膜の曲
率を変えることになる。さらに、眼内レンズの液の溜り
場とレンズ部との貫通孔は、その一方又は両端に開閉弁
が設けられているため液の溜り場にある透明な液又は、
透明な粘弾性体液の流動が規制される事になり電磁波の
問題もなく、健康的にも有利となる。
【0013】
【実施例】以下、図を用いて詳細に説明する。図1は、
本発明の眼内レンズの断面図であり、図2は、眼内レン
ズを調節する外部磁束発生眼鏡の斜視図、図3は、外部
磁束発生眼鏡の軟磁性材料にコイルを巻いた状態図、図
4は、図3のコイルの結線図であり、図5は、眼内レン
ズの断面図、図6は、眼内レンズの平面図、図7及び図
8は、図5の眼内レンズの一部拡大図を、それぞれしめ
している。
【0014】図1において、1は角膜、2は房水、3は
虹彩、4は水晶体(レンズ)であり、5は、透明な液又
は、透明な粘弾性体液の溜り場、6は眼内レンズの直径
5mmをのぞく外周部で可撓性のある軟質の膜に設けら
れた複数の伸縮可能な凹凸部で、7は、可撓性のある軟
質の膜に設けられた複数の伸縮可能な凹凸部に対応して
第1の接着層と第2の接着層との間の複数の頂部に、点
又は線で接着・固定された複数の硬磁性材料である。8
は眼内レンズを眼球内に固定するためのループであり、
9は強膜、10は硝子体、11は網膜、そして、12は
視神経である。
【0015】図2は、体外にあって磁束を発生させる眼
鏡で、13は磁束発生眼鏡、14は眼鏡のつるの部分、
15はレンズである。また、16はレンズの枠とともに
磁束を発生させる巻線した複数の軟磁性材料を固定する
ための保持部であり、17は切換えスイッチ、そして、
18は蝶番で、19は電源となる電池の挿入部である。
【0016】図3は、図2の巻線した複数の軟磁性材料
を固定した保持部の中に保持されている磁束発生部分の
みの形状を示したものであり、20は複数の軟磁性材
料、21はその巻線した複数の軟磁性材料を所定の長さ
で磁気的に分割し、複数の軟磁性材料の間には所定の間
隔を開けて環状としており、それぞれの複数の軟磁性材
料20に巻線されたコイル22である。この時、コイル
22の巻始め、巻終わりは、隣り合った複数の軟磁性材
料では、逆方向になっている。即ち、複数の非磁性材料
を挾んで、N極同志、もしくは、S極同志が非磁性材料
を介して対向する状態になっている。そして、巻線した
複数の軟磁性材料を結線し、眼鏡のフレーム部分に固定
している。なお、複数の軟磁性材料数は2n(n=1,
2,3,・・・)で構成されており、非磁性材料は眼内
にあっては空隙部になっており2n個で構成されてい
る。
【0017】図4は、複数の軟磁性材料に巻線する結線
図を示しており、23及び24は電池でスイッチ25に
より磁束の強弱及びスイッチ26により23又は24の
電池の極性をかえることができる。また、27はコイル
22の巻始めであり、28はコイルの巻終わりを示して
いる。そして、スイッチ25はロータリースイッチであ
り、ロータリースイッチ25の端子部分にはそれぞれ2
9,30,31,・・・nが結線されている。そして2
9の端子側には2つのコイルの巻始め、巻終わりが結線
されており、眼鏡の光軸中心に対象の2つの軟磁性材料
に巻線されている。また、30の端子側には4つのコイ
ルの巻始め、巻終わりのそれぞれ2つが結線されてお
り、眼鏡の光軸中心に対象の4つの軟磁性材料に巻線さ
れている。そのため、通電した場合、複数の軟磁性材料
の磁極は非磁性材料を介し同じ磁極となるように配置さ
れる。
【0018】図5は、本発明になる眼内レンズの断面図
を示したもので、32は光軸中心、3は硬質の高分子材
料、そして、34は軟質の可撓性のある高分子材料で、
35は硬質の高分子材料33とを外周部で接着・封止し
ている第一の接着層である。また、36はレンズ部4及
び液の溜まり場5に液体又は粘弾性体液を充填する注入
口であり、液体又は粘弾性体液を充填後封止する。そし
て、26はレンズ部4と液の溜り場5の間を結ぶ貫通孔
であり、複数の溜り場の複数の平行又は、放射状にもう
けられた第3の接着層に相当する数の貫通孔が設けられ
ている。そして、貫通孔の一端又は、両端に開閉弁が設
けられており、貫通孔を流れる液体又は粘弾性体液の流
量の調整をする調整弁になっている。なお、貫通孔を除
きレンズ部4及び液の溜まり場5の間は第2の接着層の
部分であり、貫通孔を除き封止されているため液体又は
粘弾性体液の流出はない。
【0019】次に、図6は、本発明になる眼内レンズの
正面図を示したものであり、レンズ部4及び液の溜まり
場5には、液体又は粘弾性体液が充填・封止されている
ためレンズ部4及び液の溜まり場5は、それぞれ所定の
曲率で凸面になっており、液の溜まり場5の頂部には、
複数の液の溜まり場5の数に相当する硬磁性材料が、レ
ンズ部4の光軸中心に同一円周上で、かつ、Wの間隔で
等間隔で固定されている。固定方法としては、溜まり場
5の頂部の円周上の断面は、ほぼRの形状であり、円周
方向には楕円状の曲面であり、硬磁性材料の平面部分と
光軸中心に同一円周上で、点接触かもしくは、線接触で
接着・固定される。また、φは、有効入射光径で一般に
最小5mmと言われている。そして、その周辺部に伸縮
可能な凹凸部が設けられており、隣り合った7の硬磁性
材料は間隔Wを介して磁極が同一になるように配置され
ている。
【0020】図7は、図5の一部拡大断面図であり第2
の接着層39により、レンズ部4及び液の溜まり場5が
封止されている状態であり、また、図8は、封止されて
いない状態を示す図である。そして、35は第1の接着
層であり、25はレンいる。そして、26は貫通孔のレ
ンズ部4側に設けられた開閉弁であり、40は液の溜ま
り場5側に設けられた開閉弁である。さらに、Lは硬質
の高分子材料33と液の溜まり場5の軟質の可撓性のあ
る高分子材料34の頂部に接着・固定された硬磁性材料
7との間隙を示している。ズ部4及び液の溜まり場5の
間の第2の接着層39に作られた貫通孔をしめして
【0021】次に、眼鏡部に通電したり、直流電流の極
性を変えたりする事により眼内レンズの周囲に固定され
た硬磁性材料は、吸引されたり、反発したりする事によ
り、レンズ部の液体又は、粘弾性体液を液の溜まり場5
に移動させたり、また、液の溜まり場5よりレンズ部4
の方向に移動でき、レンズ部4の曲率を変えることがで
きる。この時、流量を制御するのが貫通孔の断面積であ
り、また、開閉弁の働きである。そして、液体又は、粘
弾性体液がレンズ部から溜まり部又は、溜まり部からレ
ンズ部への貫通孔を介しての移動によるもので、そのた
め開閉弁には所定の強度が要求される。
【0022】以下、具体的にその動作について述べる。
眼内レンズの軟質の可撓性のある高分子材料の球面の曲
率を変化させることで、眼内レンズの焦点距離を調節
し、網膜上に結像させるようにしたもので、体外からの
磁力線の強弱により眼内レンズ周辺の硬磁性材料に働
き、例えば角膜の方向に引き寄せられる。そして、レン
ズ部は薄くなり遠方視の状態となる。また、スイッチ2
6を操作し直流電流の電極を逆にすることにより硬磁性
材料は反発し、レンズ部は厚い状態となり近方視とな
る。
【0023】そして、眼内レンズ周辺の硬磁性材料の数
は、2n(n=1,2,3,・・・)個よりなり、光軸
を対象にして配置されている。そして、眼鏡のフレーム
に固定した軟磁性材料の数は、同様に2n(n=1,
2,3,・・・)個より構成されている。そして、眼内
レンズ周辺の硬磁性材料は、所定の空隙幅で配置されて
おり、空隙幅を介して隣り合った硬磁性材料の極性は同
極であり、一方、眼鏡のフレームに固定した軟磁性材料
も所定の空隙幅で配置されており、空隙幅を介して隣り
合った軟磁性材料の極性を同極になるようにコイルが巻
かれている。このため、空隙幅を介しN極同志又は、S
極同志が対向することになる。そして、例えば眼内レン
ズ周辺の硬磁性材料の極性N極にたいし、眼鏡のフレー
ムに固定した軟磁性材料も所定の空隙幅で配置されてお
り、眼鏡のフレームに固定した軟磁性材料は空隙幅を介
して隣り合った軟磁性材料の極性がS極となるようにし
ている。そのとき、眼内レンズ周辺の硬磁性材料の空隙
部と眼鏡のフレームに固定した軟磁性材料の空隙部と
は、光軸中心にほぼ空隙部が一致するように配置されて
いる。そして、眼鏡のフレームに固定した軟磁性材料に
は、光軸中心に対照的にコイルが巻かれている。また、
コイルに流れる電流の極性を逆にすることによりN極は
S極に、S極はN極に変えることができる。これによ
り、眼内レンズ周辺の硬磁性材料は、眼鏡のフレームに
対し吸引されたり、また、反発したりする事ができ液体
又は、粘弾性体液の流動が得られる。
【0024】なお、眼内レンズ周辺の硬磁性材料の代わ
りに軟磁性材料を用いることも可能である。また、図2
において眼鏡の左・右のつるの部分には、一方に赤外線
発光装置を、また、他の一方には赤外線受光装置を取り
付けてあり、焦点位置を自動調整することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明においては、体外の眼鏡のフレー
ムに固定した軟磁性材料にコイルを巻き線し通電する。
これにより眼内レンズの周囲に固定した硬磁性材料に反
応し、眼内レンズの球面の曲率が変化し、眼内レンズの
中の液体又は、粘弾性体液の屈折率をもったレンズとな
り明視(250mm)の距離から無限大の距離まで焦点
距離を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 本発明の眼内レンズを挿入した状態をしめ
す断面図。符号 5,6。
【図 2】 眼内レンズを調節する外部磁束発生眼鏡の
斜視図。符号 16。
【図 3】 外部磁束発生眼鏡の軟磁性材料にコイルを
巻いた状態図 符号 17,20,22。
【図 4】 図3の結線図である。符号 27,28。
【図 5】 眼内レンズの断面図。符号 33,34,
36,38。
【図 6】 眼内レンズの平面図。符号 7,36。
【図 7】 図5の一部拡大断面図。符号 5,6,
7。
【図 8】 図5の一部拡大断面図。符号 38,4
0。
【図 9】 健康な人の眼の断面図。
【図10】 白内障患者にたいし水晶体の摘出手術を施
し、その代用として眼内レンズを挿入した状態を示す断
面図。符号 59。
【符号の説明】
1 角膜 2 房水 3 虹彩 4 水晶体 5 透明な液体又は、透明な粘弾性体液の溜り場 6 眼内レンズ部に設けられた複数の伸縮可能な凹凸部 7 複数の軟磁性材料 8 ループ 9 強膜 10 硝子体 11 網膜 12 視神経 13 磁束発生眼鏡 14 眼鏡のつる 15 レンズ部 16 軟磁性材料の保持部 17 切換えスイッチ 18 蝶番 19 電池の挿入部 20 複数の軟磁性材料 21 所定の間隔 22 コイル 23 電池 24 電池 25 ロータリースイッチ 26 23の電池及び24の電池の極性切換えスイッチ 27 コイルの巻き始め 28 コイルの巻き終わり 29 端子部分 30 端子部分 31 端子部分 32 光軸中心 33 硬質の高分子材料 34 軟質の高分子材料 35 第一の接着層 36 液の注入口 37 第二の接着層 38 開閉弁 39 第三の接着層 40 開閉弁 41 透明な液体又は、透明な粘弾性体液の溜り場の頂
部との接着層部分 42 赤外線発生装置 43 赤外線受光装置 44 貫通孔 51 角膜 52 房水 53 虹彩 54 水晶体 55 毛様体 56 強膜 57 硝子体 58 網膜 59 視神経 60 人工のレンズ 61 ループ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 水晶体と置換される眼内レンズと、そ
    の眼内レンズの焦点距離調整のための駆動機構であっ
    て、眼内レンズの一方の面を透明な硬質の高分子材料よ
    りなり、他の一方の面を可撓性のある透明な軟質の高分
    子材料により構成し、かつ、その最外周部を第1の接着
    層として密封すると共に、その内周部の所定の位置、す
    なわち、光軸上の中心にたいし直径6mm以内を除く部
    分に透明な硬質の高分子材料と可撓性のある透明な軟質
    の高分子材料とを接着する第2の接着層と、かつ、第2
    の接着層の外側で光軸上の中心より放射状、または、法
    線方向に平行で第1の接着層と第2の接着層とを結ぶ第
    3の接着層を設け、第3の接着層の複数の隔壁部は、第
    2の接着層部の内周部即ち、レンズ部と、第2の接着層
    部の外周部に円弧状に囲まれた複数の室との間の第2の
    接着層の隔壁部のほぼ中央部に第2の接着層部の内周部
    と外周部とを、複数の室の数に対応し連結して貫通する
    貫通孔と、その貫通孔の片側もしくはその両側に開閉弁
    を設け、さらに、複数の室の任意の一室で硬質の高分子
    材料の面のほぼ中央部にパイプ状の液体または、粘弾性
    体液の注入口を突出させ、硬質及び軟質の高分子材料と
    の間に液体または、粘弾性体液を注入封止し、さらに、
    複数の室の可撓性のある軟質の高分子材料の頂部に硬磁
    性材料が接着・固定され、等間隔な空隙を設けると共
    に、複数の室は2の複数倍でありそれぞれその空隙をは
    さんで隣り合った磁極の極性が同極となるように配した
    ことを特徴とする眼内レンズの構造。
  2. 【請求項 2】 眼内レンズの光軸上の直径5mmより
    外周部で、かつ、複数の貫通孔を設けた円弧状の第2の
    接着層部分までの可撓性のある軟質の高分子材料には、
    光軸に対し同心円で、かつ、第2の接着層部分の内側ま
    で、伸縮可能な凹凸を設けたことを特徴とする眼内レン
    ズの構造。
  3. 【請求項 3】 眼内レンズに固定する磁性体の大きさ
    は、透明な硬質の高分子材料と可撓性のある透明な軟質
    の高分子材料との第1の接着層部分と同等か、もしく
    は、それよりわずかに大きな外径で、かつ、第2の接着
    層部分と同等か、もしくは、それよりわずかに大きな内
    径をもち複数に分断され、同一円周上に複数の数の室に
    対応して磁性体は所定の間隔を置いて等間隔に、隣り合
    って接着固定され、さらに、磁性体は硬磁性材料により
    構成され、その磁性体を可撓性のある軟質の高分子材料
    の凸面上の頂部に点又は線状に接着剤で固定し、オート
    フオーカス方式もしくは、手動による体外からの磁束の
    強弱で、硬質の高分子材料と円周上に配した複数の磁性
    体との間隔を、所定寸法吸引又は、反発させるととも
    に、光軸中心にたいし対となる硬磁性材料を可動させる
    ようにしたことを特徴とする眼内レンズの焦点距離調整
    方法。
  4. 【請求項 4】 体外の外部眼鏡のレンズ枠には、眼内
    レンズの周囲に固着された磁性材料に対応して、円弧状
    で軟磁性材料の数を2の複数倍とし、それぞれ隣り合っ
    た軟磁性材料に空隙を設けると共に、その円弧状で軟磁
    性体にコイルを巻き、空隙をはさんで隣り合った磁極の
    極性が同極となるように巻き線し、かつ、複数個の軟磁
    性体の配した光軸中心に対象的に順次コイルに通電する
    ようにしたことを特徴とする眼内レンズの焦点距離調整
    方法。
JP9821598A 1998-03-27 1998-03-27 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法 Pending JPH11276509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9821598A JPH11276509A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9821598A JPH11276509A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11276509A true JPH11276509A (ja) 1999-10-12

Family

ID=14213763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9821598A Pending JPH11276509A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11276509A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6966649B2 (en) 2002-08-12 2005-11-22 John H Shadduck Adaptive optic lens system and method of use
WO2007061688A2 (en) * 2005-11-21 2007-05-31 Bausch & Lomb Incorporated Accommodative intraocular lens
US8048155B2 (en) * 2002-02-02 2011-11-01 Powervision, Inc. Intraocular implant devices
JP2012520486A (ja) * 2009-03-13 2012-09-06 ノウルズ エレクトロニクス リミテッド ライアビリティ カンパニー レンズ組立て装置及び方法
JP2014504171A (ja) * 2010-11-15 2014-02-20 エレンザ, インコーポレイテッド 適合可能な眼内レンズ
US8900298B2 (en) 2010-02-23 2014-12-02 Powervision, Inc. Fluid for accommodating intraocular lenses
US8956408B2 (en) 2007-07-23 2015-02-17 Powervision, Inc. Lens delivery system
US8968396B2 (en) 2007-07-23 2015-03-03 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery systems and methods of use
US8992609B2 (en) 2001-08-31 2015-03-31 Powervision, Inc. Intraocular lens system and method for power adjustment
US9044317B2 (en) 2010-07-09 2015-06-02 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US9277987B2 (en) 2002-12-12 2016-03-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US20160256266A1 (en) * 2015-03-06 2016-09-08 Craig Alan CABLE, III Intraocular lens with improved shape retention
US9610155B2 (en) 2008-07-23 2017-04-04 Powervision, Inc. Intraocular lens loading systems and methods of use
US9872763B2 (en) 2004-10-22 2018-01-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US9872762B2 (en) 2002-12-12 2018-01-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US10045844B2 (en) 2002-02-02 2018-08-14 Powervision, Inc. Post-implant accommodating lens modification
US10195020B2 (en) 2013-03-15 2019-02-05 Powervision, Inc. Intraocular lens storage and loading devices and methods of use
US10299913B2 (en) 2009-01-09 2019-05-28 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US10390937B2 (en) 2007-07-23 2019-08-27 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US10433949B2 (en) 2011-11-08 2019-10-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US10534113B2 (en) 2003-03-06 2020-01-14 Powervision, Inc. Adaptive optic lens and method of making
US10835373B2 (en) 2002-12-12 2020-11-17 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US11426270B2 (en) 2015-11-06 2022-08-30 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of manufacturing
US11471272B2 (en) 2019-10-04 2022-10-18 Alcon Inc. Adjustable intraocular lenses and methods of post-operatively adjusting intraocular lenses

Cited By (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8992609B2 (en) 2001-08-31 2015-03-31 Powervision, Inc. Intraocular lens system and method for power adjustment
US10433950B2 (en) 2002-02-02 2019-10-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US9456895B2 (en) 2002-02-02 2016-10-04 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens
US10045844B2 (en) 2002-02-02 2018-08-14 Powervision, Inc. Post-implant accommodating lens modification
US8048155B2 (en) * 2002-02-02 2011-11-01 Powervision, Inc. Intraocular implant devices
US7278739B2 (en) 2002-08-12 2007-10-09 Powervision, Inc. Adaptive optic lens system and method of use
US6966649B2 (en) 2002-08-12 2005-11-22 John H Shadduck Adaptive optic lens system and method of use
US9277987B2 (en) 2002-12-12 2016-03-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US9872762B2 (en) 2002-12-12 2018-01-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US9855137B2 (en) 2002-12-12 2018-01-02 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US9795473B2 (en) 2002-12-12 2017-10-24 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US10835373B2 (en) 2002-12-12 2020-11-17 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US11751991B2 (en) 2002-12-12 2023-09-12 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US10534113B2 (en) 2003-03-06 2020-01-14 Powervision, Inc. Adaptive optic lens and method of making
US9872763B2 (en) 2004-10-22 2018-01-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
WO2007061688A2 (en) * 2005-11-21 2007-05-31 Bausch & Lomb Incorporated Accommodative intraocular lens
WO2007061688A3 (en) * 2005-11-21 2007-08-23 Bausch & Lomb Accommodative intraocular lens
US10368979B2 (en) 2006-12-19 2019-08-06 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US10390937B2 (en) 2007-07-23 2019-08-27 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US11759313B2 (en) 2007-07-23 2023-09-19 Alcon Inc. Lens delivery system
US8956408B2 (en) 2007-07-23 2015-02-17 Powervision, Inc. Lens delivery system
US9855139B2 (en) 2007-07-23 2018-01-02 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery systems and methods of use
US8968396B2 (en) 2007-07-23 2015-03-03 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery systems and methods of use
US10350060B2 (en) 2007-07-23 2019-07-16 Powervision, Inc. Lens delivery system
US9610155B2 (en) 2008-07-23 2017-04-04 Powervision, Inc. Intraocular lens loading systems and methods of use
US11166808B2 (en) 2009-01-09 2021-11-09 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US10299913B2 (en) 2009-01-09 2019-05-28 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US10357356B2 (en) 2009-01-09 2019-07-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US8699141B2 (en) 2009-03-13 2014-04-15 Knowles Electronics, Llc Lens assembly apparatus and method
JP2012520486A (ja) * 2009-03-13 2012-09-06 ノウルズ エレクトロニクス リミテッド ライアビリティ カンパニー レンズ組立て装置及び方法
CN104280855A (zh) * 2009-03-13 2015-01-14 美商楼氏电子有限公司 透镜组件设备和方法
US8900298B2 (en) 2010-02-23 2014-12-02 Powervision, Inc. Fluid for accommodating intraocular lenses
US10980629B2 (en) 2010-02-23 2021-04-20 Alcon Inc. Fluid for accommodating intraocular lenses
US11737862B2 (en) 2010-02-23 2023-08-29 Alcon Inc. Fluid for accommodating intraocular lenses
US9693858B2 (en) 2010-07-09 2017-07-04 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US11779456B2 (en) 2010-07-09 2023-10-10 Alcon Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US9044317B2 (en) 2010-07-09 2015-06-02 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US10595989B2 (en) 2010-07-09 2020-03-24 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US10052195B2 (en) 2010-11-15 2018-08-21 Elenza, Inc. Adaptive intraocular lens
JP2014504171A (ja) * 2010-11-15 2014-02-20 エレンザ, インコーポレイテッド 適合可能な眼内レンズ
JP2017080435A (ja) * 2010-11-15 2017-05-18 エレンザ, インコーポレイテッド 適合可能な眼内レンズ
US11484402B2 (en) 2011-11-08 2022-11-01 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses
US10433949B2 (en) 2011-11-08 2019-10-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US11071622B2 (en) 2013-03-15 2021-07-27 Alcon Inc. Intraocular lens storage and loading devices and methods of use
US10195020B2 (en) 2013-03-15 2019-02-05 Powervision, Inc. Intraocular lens storage and loading devices and methods of use
US11793627B2 (en) 2013-03-15 2023-10-24 Alcon Inc. Intraocular lens storage and loading devices and methods of use
US20160256266A1 (en) * 2015-03-06 2016-09-08 Craig Alan CABLE, III Intraocular lens with improved shape retention
US11426270B2 (en) 2015-11-06 2022-08-30 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of manufacturing
US11471272B2 (en) 2019-10-04 2022-10-18 Alcon Inc. Adjustable intraocular lenses and methods of post-operatively adjusting intraocular lenses
US11660182B2 (en) 2019-10-04 2023-05-30 Alcon Inc. Adjustable intraocular lenses and methods of post-operatively adjusting intraocular lenses

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11276509A (ja) 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法
US5066301A (en) Variable focus lens
CA2155428C (en) Intraocular insert for implantation in the eye
US5203788A (en) Micromotor actuated adjustable focus lens
US5800533A (en) Adjustable intraocular lens implant with magnetic adjustment facilities
US5443506A (en) Lens with variable optical properties
US5171266A (en) Variable power intraocular lens with astigmatism correction
US5628798A (en) Adjustable and removable intraocular lens implant
US7311398B2 (en) Variable focus lens
JP3352790B2 (ja) 眼内レンズの焦点位置調整方法とその装置
US8216306B2 (en) Ocular auto-focusing lenses
ES2351578T3 (es) Sistema de lente intraocular acomodativa.
US7402175B2 (en) Vision prosthesis orientation
US20090005864A1 (en) Modular intraocular implant
US4435856A (en) Bifocal intraocular lens structure and spectacle actuation frame
US20040148022A1 (en) Modular intraocular implant
US20020128710A1 (en) Modular intraocular implant
JP2718961B2 (ja) 眼内レンズ
US20070129798A1 (en) Intraocular device
US20070142909A1 (en) External lens adapted to change refractive properties
US8603164B2 (en) Adjustable fluidic telescope
JPH09294754A (ja) 眼内レンズの構造及び焦点距離調整方法
MXPA03007656A (es) Sistema y metodo para hacer incisiones para implantes en la esclerotica del ojo.
JP4138256B2 (ja) 有水晶体眼における老眼矯正のためのインプラント
AU2006200142B2 (en) Ocular auto-focusing lenses