JPH11275086A - 誤り訂正方式 - Google Patents

誤り訂正方式

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JPH11275086A
JPH11275086A JP7037098A JP7037098A JPH11275086A JP H11275086 A JPH11275086 A JP H11275086A JP 7037098 A JP7037098 A JP 7037098A JP 7037098 A JP7037098 A JP 7037098A JP H11275086 A JPH11275086 A JP H11275086A
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JP
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error correction
cell
data
cells
circuit
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JP7037098A
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Satsuki Kojima
五月 小島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATM通信システムにおける誤り訂正方式に
関し、ATM通信における誤り発生を、経済性を損なう
こと無く軽減することを目的とする。 【解決手段】 ATM通信網100にセルを送信する送
信装置200に、送出各データセルに対する誤り訂正符
号を生成し、一定時間毎に一括して送信する誤り訂正セ
ルを作成する誤り訂正セル作成手段201と、各一定時
間内の送出データセル数が所定数未満の場合に、送出デ
ータセルに続いて誤り訂正セルを送出し、送出データセ
ル数が所定数に達した場合には、誤り訂正セルを送出停
止する誤り訂正セル送出制御手段202とを設け、AT
M通信網からの到着セルを受信する受信装置300に、
最近到着した所定数のセルを蓄積する受信セル蓄積手段
301と、到着セルが誤り訂正セルか否かを識別する誤
り訂正セル識別手段302と、誤り訂正セルを受信する
と誤り訂正セル内の誤り訂正符号と同数の直前に受信・
蓄積済のデータセルを誤り訂正する誤り訂正制御手段3
03とを設ける様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誤り訂正方式に関
し、特にATM通信網を経由してセルを転送する通信装
置間における誤り訂正方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は本発明の対象となるATM通信
システムを例示する図であり、図16は従来あるATM
端末装置(送信側)を例示する図であり、図17は従来
あるATM端末装置(受信側)を例示する図である。
【0003】図15において、1はATM通信網、2は
何れもATM通信網1に収容されるATM端末装置であ
り、一対のATM端末装置2がATM通信網1を経由し
て通信路を設定され、一方のATM端末装置2が、設定
済の通信路を経由して他方のATM端末装置2に所要の
情報を、セル形式で転送する。
【0004】以後、前記一方のATM端末装置2をAT
M端末装置(送信側)2S 、前記他方のATM端末装置
2をATM端末装置(受信側)2R と区別する場合があ
る。ATM端末装置(送信側)2S は、図16に示され
る如く、シリアルデータまたはパケット等〔以後ユーザ
データ(UD)と称する〕を送信する端末装置本体回路
(21S )と、端末装置本体回路(21S )が送出する
ユーザデータ(UD)を所定形式のセルに組立て、AT
M通信網1に送出するセル化回路22とから構成されて
いる。
【0005】またATM端末装置(受信側)2R は、図
17に示される如く、ATM通信網1から到着するセル
を分解し、ATM端末装置(送信側)2S の端末装置本
体回路(21S )が送出したユーザデータ(UD)に復
元するデセル化回路23と、デセル化回路23が送出し
たユーザデータ(UD)を受信する端末装置本体回路
(21R )とから構成されている。
【0006】ATM通信網1においては、転送されるセ
ルが集中した場合に、廃棄される可能性があり、ATM
端末装置2相互間で転送するユーザデータ(UD)に誤
りを発生する恐れがあるが、ATM通信網1におけるセ
ルの廃棄率が10-6程度であるので、誤りの発生したユ
ーザデータ(UD)をATM端末装置(送信側)2S
らATM端末装置(受信側)2R へ再送することとして
も、スループットの低下は無視可能と言う実験結果が得
られているので、従来ある誤り訂正方式としては、送受
信ATM端末装置2間における再送方式が採用されてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来あるATM通信システムにおいては、セル
の廃棄率が充分に低いと言う前提の下に、誤り訂正方式
として送受信ATM端末装置2間における再送方式が採
用されていた。
【0008】然し将来、移動通信網にもATM方式を導
入しようとすると、セルの廃棄率が10-6を下回ること
が予想されるので、誤り訂正方式として送受信移動端末
装置による再送方式を採用した場合に、スループットの
低下は無視出来なくなると言う問題が生ずる。
【0009】かかる問題の従来ある解決策としては、各
セルに誤り訂正符号を付加することが公知であるが、各
セルに誤り訂正符号を付加することは転送情報量の増加
を招き、現状のスループットを維持する為にはより高速
の伝送速度を必要とし、ATM通信網の費用高騰を招く
結果となり、満足する解決策とはなり得なかった。
【0010】本発明は、ATM通信システムにおける誤
り発生を、経済性を損なうこと無く軽減することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100はATM通信網、200は
送信装置、300は受信装置である。
【0012】201は、本発明により送信装置200に
設けられた誤り訂正セル作成手段である。202は、本
発明により送信装置200に設けられた誤り訂正セル送
出制御手段である。
【0013】301は、本発明により受信装置300に
設けられた受信セル蓄積手段である。302は、本発明
により受信装置300に設けられた誤り訂正セル識別手
段である。
【0014】303は、本発明により受信装置300に
設けられた誤り訂正制御手段である。送信装置200
は、データをセル形式に組立ててATM通信網100に
送出し、受信装置300は、ATM通信網100から到
着したセルを分解してデータを受信する。
【0015】ATM通信網100は、送信装置200と
受信装置300とを接続し、ATM通信システムを構成
する。誤り訂正セル作成手段201は、送出される各デ
ータセルに対する所定の誤り訂正符号を生成し、繰返し
設定される一定時間内に送出される前記各データセルに
基づき生成した前記各誤り訂正符号を一括してセル形式
で送信する誤り訂正セルを作成する。
【0016】誤り訂正セル送出制御手段202は、各一
定時間内に送出されるデータセルの数を計数し、該セル
計数値が所定数未満の場合には、誤り訂正セル作成手段
201が一定時間内に送出済のデータセルに基づき作成
した誤り訂正セルを、該一定時間の経過後に送出し、該
セル計数値が所定数に達した場合には、誤り訂正セル作
成手段201が一定時間内に送出済のデータセルに対応
して作成した誤り訂正セルの、該一定時間の経過後の送
出を停止する。
【0017】受信セル蓄積手段301は、ATM通信網
100から最近到着した前記所定数のセルを蓄積する。
誤り訂正セル識別手段302は、ATM通信網100か
ら到着するセルが、データセルおよび誤り訂正セルの何
れかを識別する。
【0018】誤り訂正制御手段303は、誤り訂正セル
識別手段302が到着セルを誤り訂正セルと識別した場
合に、該誤り訂正セルに含まれる誤り訂正符号を用い
て、直前に受信して受信セル蓄積手段301に蓄積中の
誤り訂正セルに含まれる誤り訂正符号の数に相当するデ
ータセルの誤り訂正処理を実行する。〔以上、本発明
(請求項1)関連〕 なお誤り訂正セル送出制御手段202は、データセルと
誤り訂正セルとの識別情報を、送出する前記データセル
および誤り訂正セルの所定位置に付加し、また誤り訂正
セル識別手段302は、受信各セルの所定位置に付加さ
れている識別情報に基づき、データセルおよび誤り訂正
セルの何れかを識別することが考慮される。〔以上、本
発明(請求項2)関連〕 また誤り訂正セル送出制御手段202は、送出するデー
タセルの所定位置に、所定範囲内で循環的に変化するシ
ーケンス番号を付加すると共に、送出する誤り訂正セル
の所定位置に、データセルに付加するシーケンス番号と
重複しない様に設定した特定のシーケンス番号を付加
し、更に誤り訂正セル識別手段302は、受信各セルに
付加されているシーケンス番号に基づき、データセルお
よび誤り訂正セルの何れかを識別することが考慮され
る。〔以上、本発明(請求項3)関連〕 また誤り訂正セル作成手段201は、作成した誤り訂正
セル内に、内蔵する誤り訂正符号の数を示す情報を付加
し、更に誤り訂正制御手段303は、受信した誤り訂正
セルに付加される誤り訂正符号の数に基づき、誤り訂正
処理の対象とする先着したデータセルを確認することが
考慮される。〔以上、本発明(請求項4)関連〕 また誤り訂正制御手段303は、各データセルを受信し
た後、続く所定数以内に誤り訂正セルを検出出来なかっ
た場合に、当該データセルに対して誤り訂正処理を実行
せずに受信処理することが考慮される。〔本発明(請求
項5)関連〕また誤り訂正セル送出制御手段202は、
送出する各セルに、各一定時間毎に初期設定されるシー
ケンス番号を付加し、更に誤り訂正制御手段303は、
到着する各セルに付加されているシーケンス番号の変化
傾向を分析し、連続する各一定時間の区切りを識別し、
該一定時間内に誤り訂正セルが検出されるか否かによ
り、該一定時間内に受信、蓄積中のデータセルに対して
誤り訂正処理を実行するか否かを判定することが考慮さ
れる。〔以上、本発明(請求項6)関連〕 更に誤り訂正制御手段303は、誤り訂正セルの到着を
検出する度に、以後の経過時間を監視し、該経過時間が
一定時間に達する迄に、次の誤り訂正セルの到着を検出
出来なかった場合に、該一定時間内に到着した総てのデ
ータセルに対して誤り訂正処理を実行せずに受信処理す
ると共に、経過時間の監視を再開させることが考慮され
る。〔本発明(請求項7)関連〕 従って、送受信装置間でATM通信網を経由して転送さ
れるデータ量が規定値を越える状態では誤り訂正を省略
するが、転送データ量が少ない状態では、現状の伝送速
度の範囲内で誤り訂正処理が実行可能となり、経済性を
損なうこと無く、伝送品質を向上可能となる。
【0019】特に圧縮された動画データを伝送する場合
には、データ量が多い部分は、画像の変化が激しく前後
のフレームの相関が低い部分であり、誤り訂正が出来な
くとも再生された画像の乱れは短時間で解消し、転送デ
ータ量の少ない部分の伝送誤りより画像の品質劣化は少
なくなる為、本発明による誤り訂正方式の効果は顕著で
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図2は本発明の実施形態によるATM端
末装置(送信側)を示す図であり、図3は図2における
誤り訂正符号化回路を例示する図であり、図4は図3に
おける誤り訂正符号を例示する図であり、図5は図2に
適用されるセル構成を例示する図であり、図6は本発明
(請求項2、4)の実施形態によるセル送出シーケンス
を例示する図であり、図7はデータセルの送信量と誤り
訂正セルの出力との関係を例示する図であり、図8は本
発明(請求項2、4、5)の実施形態によるATM端末
装置(受信側)を示す図であり、図9は図8における制
御処理を例示する図であり、図10は本発明(請求項
3、4)の実施形態によるセル送出シーケンスを例示す
る図であり、図11は本発明(請求項6)の実施形態に
よるATM端末装置(受信側)を示す図であり、図12
は図11における制御処理を例示する図であり、図13
は本発明(請求項2、4、7)の実施形態によるATM
端末装置(受信側)を示す図であり、図14は図13に
おける制御処理を例示する図である。なお、全図を通じ
て同一符号は同一対象物を示す。また対象とするATM
通信システムは図15に示す通りとする。
【0021】図15に示されるATM通信網1、ATM
端末装置(送信側)2S およびATM端末装置(受信
側)2R は、図1におけるATM通信網100、送信装
置200および受信装置300の役割を果たす。
【0022】最初に、本発明(請求項1乃至5)の実施
形態による誤り訂正方式を、図2乃至図9および図15
を用いて説明する。図2に示されるATM端末装置(送
信側)2S は、従来あるATM端末装置(送信側)2S
〔図16参照〕に示されていた端末装置本体回路(21
S )およびセル化回路22の他に、誤り訂正符号化回路
24、セル数監視タイマ25、規定セル数レジスタ2
6、セル数カウンタ27、比較回路28、論理積回路2
9およびセレクタ2Aが設けられており、誤り訂正符号
化回路24が図1における誤り訂正セル作成手段201
の役割を果たし、またセル数監視タイマ25、規定セル
数レジスタ26、セル数カウンタ27、比較回路28、
論理積回路29およびセレクタ2Aが、図1における誤
り訂正セル送出制御手段202の役割を果たす。
【0023】また図8に示されるATM端末装置(受信
側)2R は、従来あるATM端末装置(受信側)2
R 〔図17参照〕に示されていた端末装置本体回路(2
R )およびデセル化回路23の他に、制御回路2B、
バッファ2C、誤り訂正回路2Dおよびセレクタ2Eが
設けられており、また制御回路2B内には、フラグ分析
部2B1が設けられており、バッファ2Cが図1におけ
る受信セル蓄積手段301の役割を果たし、また制御回
路2B内のフラグ分析部2B1が図1における誤り訂正
セル識別手段302の役割を果たし、更に制御回路2
B、誤り訂正回路2Dおよびセレクタ2Eが、図1にお
ける誤り訂正制御手段303の役割を果たす。
【0024】本発明の実施形態において使用されるセル
(C)は、図5(a) に示される如き、データセル
(CD )および誤り訂正セル(CEC)の二種類であり、
データセル(CD )は、端末装置本体回路(21)が送
受信するユーザデータ(UD)を転送する為に使用さ
れ、誤り訂正セル(CEC)は、送信済の複数のデータセ
ル(C D )に含まれる各ユーザデータ(UD)の誤り訂
正符号(EC)を一括して転送する為に使用される。
【0025】何れのセル(C)も、公知の如く、5バイ
ト(B)から成るヘッダ(HD)と、48バイト(B)
から成るペイロード(PL)とから構成されるが〔図5
(a)参照〕、データセル(CD )のペイロード(PL)
〔データペイロード(PLD)と称する場合がある〕
は、図5(b) に示される如く、1バイト(B)から成る
フラグ(FLG)と、47バイト(B)から成るユーザ
データ(UD)とから構成され、また誤り訂正セル(C
EC)のペイロード(PL)〔誤り訂正ペイロード(PL
EC)と称する場合がある〕は、図5(c) に示される如
く、1バイト(B)から成るフラグ(FLG)と、1バ
イト(B)から成る対象セル数(NC )と、それぞれ所
定バイト(B)から成る複数の誤り訂正符号(EC)と
から構成され、合計48バイト(B)となる。
【0026】データペイロード(PLD )および誤り訂
正ペイロード(PLEC)内のフラグ(FLG)は、何れ
も1ビット(b)から成るフラグビット(F)と、7ビ
ット(b)から成るシーケンス番号(SN)とから構成
されており、フラグビット(F)は、ペイロード(P
L)の種別を示し、データペイロード(PLD )におい
てはフラグビット(F)は論理“0”に設定され、誤り
訂正ペイロード(PLEC)においてはフラグビット
(F)は論理“1”に設定されている。
【0027】シーケンス番号(SN)は、転送されるデ
ータセル(CD )および誤り訂正セル(CEC)の順序を
示す番号であるが、転送セルの転送順序が低位レイヤで
保証されるならば、削除しても支障ない。
【0028】データペイロード(PLD )内のユーザデ
ータ(UD)は、端末装置本体回路(21S )から送出
されるユーザデータ(UD)を、47バイト(B)宛に
区分して生成される。
【0029】また誤り訂正ペイロード(PLEC)内の対
象セル数(NC )は、当該誤り訂正セル(CEC)が、幾
つのデータセル(CD )のユーザデータ(UD)に対し
て作成された誤り訂正符号(EC)を内蔵するかを示
し、当該誤り訂正ペイロード(PLEC)に含まれる有効
な誤り訂正符号(EC)の数を示す。
【0030】誤り訂正符号化回路24は、図3に示され
る如く、誤り訂正符号生成回路241と、バッファ24
2と、セル数付加回路243と、フラグ付加回路244
とから構成されている。
【0031】誤り訂正符号生成回路241は、入力され
る各ユーザデータ(UD)〔47バイト(B)〕に対応
する誤り訂正符号(EC)として、例えば公知のリード
ソロモン符号を生成する。
【0032】リードソロモン符号は、公知の如く、シン
ボル単位〔例えば1バイト(B)=8ビット(b)単
位〕にガロア体上の演算を行うことにより訂正処理を行
う符号で、図4に示される如く、yシンボルの符号にz
シンボルの冗長符号を追加することにより、y+zシン
ボル中でz/2シンボルの誤りの訂正が可能となる。
【0033】従って、例えば47バイト(B)から成る
ユーザデータ(UD)に2バイト(B)の誤り訂正符号
(EC)を追加することにより、49バイト(B)中の
1バイト(B)の誤りを訂正可能となる。
【0034】なお誤り訂正セル(CEC)は、一定時間
〔以後規定時間(T0 )と称する〕内に送信されるデー
タセル(CD )に対して組立て、規定時間(T0 )に続
く冗長時間(T1 )内で送信することにより、誤り訂正
セル(CEC)によるデータセル(CD )の誤り訂正処理
による最大遅延時間を固定化している。
【0035】更に、ATM端末装置(送信側)2S が、
規定時間(T0 )内にATM通信網1に送信可能なデー
タセル(CD )の最大数は、ATM通信網1との取決め
により許容されている〔以後上記最大数を規定セル数
(N0 )と称する〕。
【0036】従って、ATM端末装置(送信側)2
S は、規定時間(T0 )毎にATM通信網1に送出する
データセル(CD )の数を計数し、セル計数値(nC
が規定セル数(N0 )未満の場合には、続く冗長時間
(T1 )内に誤り訂正セル(CEC)をATM通信網1に
送出するが、セル計数値(nC )が規定セル数(N0
に達する場合には、続く冗長時間(T1 )内に誤り訂正
セル(CEC)を送出しないことにより、規定時間
(T0 )および続く冗長時間(T1 )の間にATM通信
網1に送出されるセル(C)の総数を、規定時間
(T0 )内に送出を許容されている規定セル数(N0
を越えることが阻止される。
【0037】以上のATM端末装置(送信側)2S の動
作過程を、図2および図7を参照し乍ら説明する。AT
M端末装置(送信側)2S 内のセル数監視タイマ25
は、入力される所定周波数のクロック信号(CK)を8
周期毎に計数し、最初の7周期により規定時間(T0
を生成し、その間タイマ出力信号(T25)を論理“0”
に設定し、続く1周期により冗長時間(T1 )を生成
し、その間タイマ出力信号(T25)を論理“1”に設定
し、以上を8周期毎に繰返す。
【0038】また規定セル数レジスタ26には、規定セ
ル数(N0 )が予め蓄積されている。更にセレクタ2A
は、論理積回路29から入力される切替信号(X)が論
理“0”に設定されている場合には、入力端子(A)か
ら入力される信号を選択して出力端子(O)から出力
し、また論理積回路29から入力される切替信号(X)
が論理“1”に設定されている場合には、入力端子
(B)から入力される信号を選択して出力端子(O)か
ら出力する。
【0039】かかる状態で、端末装置本体回路(2
S )からユーザデータ(UD)が送出され、誤り訂正
符号化回路24に入力される。誤り訂正符号化回路24
においては、誤り訂正符号生成回路241が、セル数監
視タイマ25から出力されるタイマ出力信号(T25)が
規定時間(T0 )を示す間、端末装置本体回路(2
S )から入力されるユーザデータ(UD)を47バイ
ト(B)単位に区分し、フラグ付加回路244に転送す
ると共に、区分した各ユーザデータ(UD)に対し、誤
り訂正符号(EC)を生成し、バッファ242に格納す
る。
【0040】バッファ242は、規定セル数(N0 )迄
の誤り訂正符号(EC)を格納可能である。セル数付加
回路243は、セル数監視タイマ25から出力されるタ
イマ出力信号(T25)が規定時間(T0 )に続く冗長時
間(T1 )を示すと、バッファ242に格納した総ての
誤り訂正符号(EC)を抽出し、抽出した誤り訂正符号
(EC)の総数を対象セル数(NC )として付加し、フ
ラグ付加回路244に転送する。
【0041】フラグ付加回路244は、誤り訂正符号生
成回路241から順次転送されたユーザデータ(UD)
に、フラグビット(F)を論理“0”に設定したフラグ
(FLG)を付加してデータペイロード(PLD )を組
立て、セレクタ2Aの入力端子(A)に入力すると共
に、セル数付加回路243から転送される対象セル数
(NC )を付加された対象セル数(NC )分の誤り訂正
符号(EC)に、フラグビット(F)を論理“1”に設
定したフラグ(FLG)を付加して誤り訂正ペイロード
(PLEC)を組立て、セレクタ2Aの入力端子(B)に
入力する。
【0042】論理積回路29は、セル数監視タイマ25
からのタイマ出力信号(T25)が論理“0”に設定され
る規定時間(T0 )の間は、セレクタ2Aに入力する切
替信号(X)を論理“0”に設定する為、セレクタ2A
は、その間に誤り訂正符号化回路24から入力端子
(A)に入力されるデータペイロード(PLD )を選択
し、出力端子(O)からセル化回路22に転送する。
【0043】セル化回路22は、セレクタ2Aから転送
される各データペイロード(PLD)内のシーケンス番
号(SN)を設定した後、公知の如く、ヘッダ(HD)
を付加してデータセル(CD )を組立て、ATM通信網
1に送出する。
【0044】またセル化回路22は、データセル
(CD )を一つ送出する度に、セル送出信号(S)を生
成し、セル数カウンタ27に転送する。セル数カウンタ
27は、セル数監視タイマ25から出力されるタイマ出
力信号(T25)が論理“1”から論理“0”に変化する
時点、即ち冗長時間(T1 )から規定時間(T0 )に移
行する時点に初期設定された後、セル化回路22から転
送されるセル送出信号(S)を計数し、セル計数値(n
C )として比較回路28に転送し、セル数監視タイマ2
5から出力されるタイマ出力信号(T25)が論理“0”
から論理“1”に変化する時点、即ち規定時間(T0
から冗長時間(T 1 )に移行する時点に計数の停止し、
以後冗長時間(T1 )の間、比較回路28に転送してい
るセル計数値(nC )を保持する。
【0045】比較回路28は、セル数カウンタ27から
転送されるセル計数値(nC )を、予め規定セル数レジ
スタ26から転送されている規定セル数(N0 )と比較
し、セル計数値(nC )が規定セル数(N0 )未満の場
合には、出力する比較信号(E)を論理“1”に設定し
ているが、セル計数値(nC )が規定セル数(N0 )以
上の場合には、出力する比較信号(E)を論理“0”に
設定する。
【0046】従って、セル化回路22が、規定時間(T
0 )の間にATM通信網1に送出したデータセル
(CD )の数〔即ちセル計数値(nC )〕が規定セル数
(N0 )未満の場合には、比較信号(E)は、規定時間
(T0 )および続く冗長時間(T1)の間、論理“1”
に保持されるが、セル化回路22が、規定時間(T0
の間にATM通信網1に送出したデータセル(CD )の
数〔=セル計数値(nC )〕が規定セル数(N0 )に達
すると、比較信号(E)は、その時点から後続の冗長時
間(T1 )の間、論理“0”に設定される。
【0047】論理積回路29は、セル数監視タイマ25
から出力されるタイマ出力信号(T 25)が規定時間(T
0 )から冗長時間(T1 )に切替えられ、論理“0”か
ら論理“1”に変化した時点で、比較信号(E)が論理
“1”に維持されている場合には、セレクタ2Aに転送
する切替信号(X)を論理“1”に設定変更する為、セ
レクタ2Aは、誤り訂正符号化回路24から入力端子
(B)に入力される誤り訂正ペイロード(PLEC)を選
択し、出力端子(O)からセル化回路22に転送する
が、セル数監視タイマ25から出力されるタイマ出力信
号(T25)が規定時間(T0 )から冗長時間(T1 )に
切替えられ、論理“0”から論理“1”に変化した時点
で、比較信号(E)が論理“0”に設定されている場合
には、セレクタ2Aに転送する切替信号(X)を論理
“0”に保持する為、セレクタ2Aは、入力端子(A)
の選択を継続し、誤り訂正符号化回路24から入力端子
(B)に転送される誤り訂正ペイロード(PLEC)を選
択することは無く、誤り訂正ペイロード(PLEC)は廃
棄されることとなる。
【0048】なお冗長時間(T1 )の間は、誤り訂正符
号化回路24はデータペイロード(PLD )の組立を停
止している為、セル化回路22には誤り訂正ペイロード
(PLEC)もデータペイロード(PLD )も転送されぬ
こととなる。
【0049】図6においては、規定セル数(N0 )を1
4個と設定した場合を示しており、図示される第一の規
定時間(T0 )においては、データセル(CD )が8個
送出されており、セル計数値(nC )が規定セル数(N
0 )未満である為、続く冗長時間(T1 )において誤り
訂正セル(CEC)がATM通信網1に送出されている
が、第二の規定時間(T0 )においては、データセル
(CD )が14個送出されており、セル計数値(nC
が規定セル数(N0 )に等しい為、続く冗長時間
(T1 )において、誤り訂正セル(CEC)がATM通信
網1に送出されることは無い。
【0050】また図7においては、各規定時間(T0
毎のデータセル(CD )の送信数と、誤り訂正セル(C
EC)の出力との関係を例示しており、セル送出数
(nC )が規定セル数(N0 )以上となった第三の規定
時間(T0 )に続く冗長時間(T1)のみに、誤り訂正
セル(CEC)の送出が停止されている。
【0051】以上の如く、ATM端末装置(送信側)2
S から送出されたデータセル(CD)および誤り訂正セ
ル(CEC)は、ATM通信網1を経由してATM端末装
置(受信側)2R に到着する。
【0052】次に、ATM端末装置(受信側)2R の動
作過程を、図8および図9を参照し乍ら説明する。図8
および図9において、ATM端末装置(受信側)2R
おいては、デセル化回路23が、ATM通信網1から到
着する各種セル(C)を受信すると、公知の手順によ
り、ヘッダ(HD)とペイロード(PL)とに分解し、
ペイロード(PL)に含まれるフラグ(FLG)を抽出
し、セル(C)の受信を制御回路2Bに通知すると共
に、抽出したフラグ(FLG)を制御回路2Bに転送し
た後、ペイロード(PL)をバッファ2Cに到着順に格
納する。
【0053】制御回路2Bは、デセル化回路23からセ
ル(C)の受信を通知されると〔図9、ステップS1
1〕、続いてデセル化回路23から転送されたフラグ
(FLG)内のフラグビット(F)の設定状態を、フラ
グ分析部2B1により分析し、フラグビット(F)が論
理“0”に設定されている場合には、受信セル(C)が
データセル(CD )であると識別し〔ステップS1
2〕、続いてバッファ2Cの格納状態を分析する。
【0054】分析の結果、バッファ2Cに格納済のペイ
ロード数(n2C)が、規定セル数(N0 )を上回ってい
ない場合には〔ステップS13〕、対応する誤り訂正符
号(EC)を含む誤り訂正セル(CEC)が後続する可能
性有りと判定し、制御回路2Bは特にバッファ2C、誤
り訂正回路2Dおよびセレクタ2Eに指示を与えること
無く、処理を終了するが、バッファ2Cに格納済のペイ
ロード数(n2C)が、規定セル数(N0 )を上回る場合
には〔ステップS13〕、バッファ2Cには規定セル数
(N0 )を上回るデータペイロード(PLD )が連続し
て格納済であり、その間誤り訂正セル(CEC)は未到着
であることから、バッファ2Cに格納済のデータペイロ
ード(PLD )の内、規定セル数(N0 )を上回る先着
したデータペイロード(PLD )には、対応する誤り訂
正符号(EC)が誤り訂正セル(CEC)により転送され
ぬデータペイロード(PLD )と判定し、セレクタ2E
に転送する切替信号(X)を論理“0”に設定し、入力
端子(A)からの入力信号を選択して出力端子(O)か
ら出力する如く設定させた後〔ステップS14〕、続い
てバッファ2Cを制御し、バッファ2Cに格納済の最先
着のデータペイロード(PLD )を一つ抽出し、セレク
タ2Eに転送させる〔ステップS15〕。
【0055】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済のデータペイロード
(PLD )の中から、最先着のデータペイロード(PL
D )を一個、先入れ先出し形式で抽出し、バッファ2C
の入力端子(A)に転送する。
【0056】セレクタ2Eは、バッファ2Cから入力端
子(A)に入力されたデータペイロード(PLD )を選
択して出力端子(O)から出力し、端末装置本体回路
(21 R )に転送する。
【0057】また、制御回路2Bは、デセル化回路23
から受信したフラグ(FLG)のフラグビット(F)を
フラグ分析部2B1により分析した結果〔ステップS1
2〕、フラグビット(F)が論理“1”であった場合に
は、受信セル(C)は誤り訂正セル(CEC)であると識
別し〔ステップS12〕、バッファ2Cに格納済のペイ
ロード数(n2C)分のペイロード(PL)の内、受信し
た誤り訂正ペイロード(PLEC)の直前に連続して格納
済の、誤り訂正ペイロード(PLEC)内に設定済の対象
セル数(NC )に相当する数のデータペイロード(PL
D )から、誤り訂正ペイロード(PLEC)に含まれる誤
り訂正符号(EC)が生成済であり、それより先着した
データペイロード(PLD )がバッファ2Cに格納済と
すると、今回受信した誤り訂正セル(CEC)による誤り
訂正の対象外と判定する。
【0058】その結果、先ず今回受信した誤り訂正セル
(CEC)による誤り訂正の対象外と判定された〔n2C
C 〕個の先着のデータペイロード(PLD )を抽出
し、誤り訂正処理を実行すること無く、その儘端末装置
本体回路(21R )に転送する為に、セレクタ2Eに転
送する切替信号(X)を論理“0”に設定し、入力端子
(A)からの入力信号を選択して出力端子(O)に出力
する如く設定させた後〔ステップS16〕、続いてバッ
ファ2Cを制御し、バッファ2Cに最先着の、今回受信
した誤り訂正セル(CEC)による誤り訂正の対象外と判
定された〔n2C−NC 〕個のデータペイロード(P
D )を先入れ先出し形式で抽出し、セレクタ2Eに転
送させる〔ステップS17〕。
【0059】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済のペイロード数
(n2C)分のデータペイロード(PLD )の中から、最
先着の〔n 2C−NC 〕個のデータペイロード(PLD
を先入れ先出し形式で抽出し、バッファ2Cの入力端子
(A)に転送する。
【0060】セレクタ2Eは、バッファ2Cから入力端
子(A)に入力された〔n2C−NC〕個のデータペイロ
ード(PLD )を選択して出力端子(O)から出力し、
端末装置本体回路(21R )に転送する。
【0061】続いて制御回路2Bは、最先着の〔n2C
C 〕個のデータペイロード(PL D )に続く、且つ今
回受信した誤り訂正セル(CEC)の直前に連続して受信
し、同誤り訂正セル(CEC)による誤り訂正の対象と判
定された〔NC 〕個のデータペイロード(PLD )と、
前述の誤り訂正セル(CEC)から抽出された誤り訂正ペ
イロード(PLEC)とを誤り訂正回路2Dに転送し、誤
り訂正処理を実行させた後、端末装置本体回路(2
R )に転送する為に、セレクタ2Eに転送する切替信
号(X)を論理“1”に設定し、入力端子(B)からの
入力信号を選択して出力端子(O)に出力する如く設定
させた後〔ステップS18〕、続いてバッファ2Cを制
御し、誤り訂正ペイロード(PLEC)の直前に格納済の
総数対象セル数(NC )分のデータペイロード(P
D )と、最後に格納した誤り訂正ペイロード(P
EC)とを先入れ先出し形式で抽出し、誤り訂正回路2
Dに転送させ〔ステップS19〕、更に誤り訂正回路2
Dを起動し、バッファ2Cから転送される対象セル数
(NC )分のデータペイロード(PLD )を、後続の誤
り訂正ペイロード(PLEC)を用いて誤り訂正処理を実
行させ、誤り訂正済のデータペイロード(PLD )を、
セレクタ2Eの入力端子(B)に入力させる〔ステップ
S1A〕。
【0062】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済の総てのデータペイロ
ード(PLD )〔対象セル数(NC )分〕と誤り訂正ペ
イロード(PLEC)とを順次抽出し、誤り訂正回路2D
に転送する。
【0063】起動された誤り訂正回路2Dは、バッファ
2Cから転送された誤り訂正ペイロード(PLEC)に内
蔵される対象セル数(NC )を抽出し、誤り訂正ペイロ
ード(PLEC)に内蔵される有効誤り訂正符号(EC)
の個数を確認すると、誤り訂正ペイロード(PLEC)か
ら有効誤り訂正符号(EC)を(NC )個抽出し、バッ
ファ2Cから受信済の(NC )個のデータペイロード
(PLD )と順番に一対一に組合せて誤り訂正処理を実
行し、誤り訂正済のデータペイロード(PLD )を順次
出力し、セレクタ2Eの入力端子(B)に入力する。
【0064】セレクタ2Eは、誤り訂正回路2Dから入
力端子(B)に入力された(NC)個の誤り訂正済のデ
ータペイロード(PLD )を選択して出力端子(O)か
ら出力し、端末装置本体回路(21R )に転送する。
【0065】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項2、4、5)の実施形態によれば、ATM端末装置
(送信側)2S は、端末装置本体回路(21S )からA
TM端末装置(受信側)2R に送信するユーザデータ
(UD)を47バイト(B)毎に分割し、フラグビット
(F)を論理“0”に設定したフラグ(FLG)を付加
し、更にヘッダ(HD)を付加してデータセル(CD
を組立て、ATM通信網1に送出すると共に、各ユーザ
データ(UD)に対して所定の誤り訂正符号(EC)を
生成し、規定時間(T0 )以内に送出した(NC )個の
データセル(CD段)に対応して生成済の誤り訂正符号
(EC)と、対象セル数(NC )とに、フラグビット
(F)を論理“1”に設定したフラグ(FLG)を付加
し、更にヘッダ(HD)を付加して誤り訂正セル
(CEC)を組立てて置き、規定時間(T0 )内に送出済
のデータセル(CD )の対象セル数(NC )が所定の規
定セル数(N 0 )未満の場合には、送出済データセル
(CD )に続いて、作成済の誤り訂正セル(CEC)を送
出するが、規定時間(T0 )内に送出済のデータセル
(CD )の対象セル数(NC )が所定の規定セル数(N
0 )以上の場合には、データセル(CD )に続いて誤り
訂正セル(CEC)の送出を停止する。
【0066】一方、ATM端末装置(受信側)2R にお
いては、ATM通信網1から到着するセル(C)を、デ
ータセル(CD )および誤り訂正セル(CEC)の何れで
あるかをフラグ(FLG)内のフラグビット(F)によ
り識別し、誤り訂正セル(C EC)が検出された場合に
は、誤り訂正セル(CEC)内の対象セル数(NC )を抽
出し、誤り訂正セル(CEC)に先着する対象セル数(N
C )分のデータセル(C D )を、誤り訂正セル(CEC
内の各対応する誤り訂正符号(EC)により誤り訂正処
理を実行し、また規定セル数(N0 )後に誤り訂正セル
(CEC)が検出されぬデータセル(CD )は、誤り訂正
符号(EC)が生成されていないと判定し、誤り訂正処
理を実行すること無く受信する。
【0067】その結果、現状の伝送能力の儘で、スルー
プットを低下させること無く、誤りの発生を極力低下さ
せることが可能となる。なお、図2乃至図9はあく迄本
発明の一実施形態に過ぎず、他に幾多の変形が考慮され
る。
【0068】次に、本発明(請求項3、4、6)の実施
形態による誤り訂正方式を、図10乃至図12を参照し
乍ら説明する。なおATM端末装置(送信側)2S は、
図2に示されるものと殆ど変わりは無いが、ATM端末
装置(受信側)2R は、図11に示されるものを採用す
る。
【0069】図10に示されるセル送出シーケンス図
が、図6に示されるセル送出シーケンス図と異なる点
は、送出セル(C)に付加するフラグ(FLG)内のシ
ーケンス番号(SN)が、図6においては単にセル
(C)の送出順序を示す為のみに付与されていたのに対
し、図10においては、データセル(CD )と誤り訂正
セル(CEC)とに別個のシーケンス番号(SN)を付加
し、データセル(CD )においては、各規定時間
(T0 )毎に、データセル(CD )の送出順序を示すシ
ーケンス番号(SN)〔以後データセルシーケンス番号
(SND )と称する〕を、例えば(SND =1乃至
0 、前述ではN0 =14)迄循環的に変化させて付加
することとし、誤り訂正セル(CEC)は、常に特定の、
データセルシーケンス番号(SND )より大きく設定さ
れたシーケンス番号〔以後誤り訂正セルシーケンス番号
(SNEC)と称する〕を、例えば(SNEC=N0 +1、
前述では=15)を付加することとしている点にある。
【0070】図2に示されるATM端末装置(送信側)
S においては、送出セル(C)に付加するシーケンス
番号(SN)を、以上に述べたものとする点のみが、説
明済の本発明(請求項2、4、5)の実施形態における
と異なり、その他の機能は全く変わりは無い。
【0071】図10に示される如く、ATM端末装置
(送信側)2S から送出される各セル(C)に付加され
ているシーケンス番号(SN)は、各規定時間(T0
の開始時点において初期設定〔=0〕された後、セル化
回路22からデータセル(CD)がATM通信網1に送
出される度に一歩進し、規定時間(T0 )の終了時点で
規定時間(T0 )間に送出済のデータセル(CD )の数
〔セル計数値(nC )〕に達し、続く冗長時間(T1
の間、当該セル計数値(nC )に維持される。
【0072】図10においては、第一の規定時間
(T0 )においては、データセルシーケンス番号(SN
D )は1から8迄に設定され、また第二の規定時間(T
0 )においては、データセルシーケンス番号(SND
は1から14迄に設定される。
【0073】一方、本発明(請求項6)の実施形態によ
るATM端末装置(受信側)2R においては、制御回路
2B内に、図6に示されていたフラグ分析部2B1の代
わりに、シーケンス番号分析部2B2が設けられてお
り、図1における誤り訂正セル識別手段302の役割を
果たす。
【0074】図10乃至図12において、ATM端末装
置(受信側)2R においては、デセル化回路23が、A
TM通信網1から到着する各種セル(C)を受信する
と、公知の手順により、ヘッダ(HD)とペイロード
(PL)とに分解し、ペイロード(PL)に含まれるフ
ラグ(FLG)を抽出し、セル(C)の受信を制御回路
2Bに通知すると共に、抽出したフラグ(FLG)を制
御回路2Bに転送した後、ペイロード(PL)をバッフ
ァ2Cに到着順に格納する。
【0075】制御回路2Bは、デセル化回路23からセ
ル(C)の受信を通知されると〔図12、ステップS2
1〕、続いてデセル化回路23から転送されたフラグ
(FLG)内のシーケンス番号(SN)を、シーケンス
番号分析部2B2により分析する。
【0076】シーケンス番号分析部2B2は、デセル化
回路23から転送されたフラグ(FLG)内のシーケン
ス番号(SN)が、データセルシーケンス番号(S
D )であるか、或いは誤り訂正セルシーケンス番号
(SNEC)であるかを分析すると共に、前回受信・分析
したデータセルシーケンス番号(SND )〔以後前デー
タセルシーケンス番号(SNDL)と称する〕を保持し、
次に受信するシーケンス番号(SN)と、大小比較する
ものとする。
【0077】分析の結果、シーケンス番号(SN)がデ
ータセル(CD )に付与するデータセルシーケンス番号
(SND )である場合には、受信セル(C)がデータセ
ル(CD )であると識別し〔ステップS22〕、続いて
シーケンス番号分析部2B2内に保持する前データセル
シーケンス番号(SNDL)と、今回抽出したデータセル
シーケンス番号(SND )とを比較する〔ステップS2
3〕。
【0078】比較の結果、今回受信・抽出したデータセ
ルシーケンス番号(SND )が、前データセルシーケン
ス番号(SNDL)より大きい場合には、ATM端末装置
(送信側)2S が、規定時間(T0 )内でデータセル
(CD )を継続して転送中であり、対応する誤り訂正符
号(EC)を含む誤り訂正セル(CEC)が後続する可能
性有りと判定し、制御回路2Bは特にバッファ2C、誤
り訂正回路2Dおよびセレクタ2Eに指示を与えること
無く、処理を終了するが、比較の結果、今回受信・抽出
したデータセルシーケンス番号(SND )が、前データ
セルシーケンス番号(SNDL)より小さい場合には、A
TM端末装置(送信側)2S が、これ迄の規定時間(T
0 )内でのデータセル(CD )の転送を前データセルシ
ーケンス番号(SNDL)を付加されたデータセル
(CD )により終了し、且つ今回受信したセル(C)が
誤り訂正セル(CEC)では無く、データセル(CD )で
あることから、規定時間(T0 )内で規定セル数
(N0 )に達するデータセル(CD )が転送され、誤り
訂正セル(CEC)を転送出来ず、次に開始された規定時
間(T0 )において最初に送信したデータセル(CD
を受信したと判定し、判定結果を制御回路2Bに通知す
る。
【0079】制御回路2Bは、シーケンス番号分析部2
B2からの判定結果を受信すると、バッファ2C内に格
納中のデータペイロード(PLD )の内、今回受信した
データセル(CD )以外の総ての先着データペイロード
(PLD )は、対応する誤り訂正符号(EC)が誤り訂
正セル(CEC)により転送されぬデータペイロード(P
D )を、誤り訂正処理を実行すること無く、端末装置
本体回路(21R )へ転送する為に、セレクタ2Eに転
送する切替信号(X)を論理“0”に設定し、入力端子
(A)からの入力信号を選択して出力端子(O)から出
力する如く設定させた後〔ステップS24〕、続いてバ
ッファ2Cを制御し、バッファ2Cに格納済の今回受信
したデータセル(CD )に対応するデータペイロード
(PLD )以外の総ての先着データペイロード(P
D )を抽出し、セレクタ2Eの入力端子(A)に転送
させる〔ステップS25〕。
【0080】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済の総てのデータペイロ
ード(PLD )の中から、今回受信したデータセル(C
D )に対応するデータペイロード(PLD )以外の総て
の先着データペイロード(PLD )を、先入れ先出し形
式で順次抽出し、バッファ2Cの入力端子(A)に転送
する。
【0081】セレクタ2Eは、バッファ2Cから入力端
子(A)に入力されたデータペイロード(PLD )を選
択して出力端子(O)から順次出力し、端末装置本体回
路(21R )に転送する。
【0082】またシーケンス番号分析部2B2による分
析の結果、シーケンス番号(SN)が誤り訂正セル(C
EC)に付与する誤り訂正セルシーケンス番号(SNEC
である場合には、受信セル(C)が誤り訂正セル
(CEC)であると識別し〔ステップS22〕、バッファ
2Cに格納中の総てのペイロード(PL)の内、今回受
信した誤り訂正セル(CEC)に対応する誤り訂正ペイロ
ード(PLEC)を除く、総ての先着データペイロード
(PLD )に対応する誤り訂正符号(EC)が、今回受
信した誤り訂正セル(CEC)に対応し、最新にバッファ
2Cに格納済の誤り訂正ペイロード(PLEC)に含まれ
ていると判定する。
【0083】その結果、制御回路2Bは、バッファ2C
に格納中の総てのデータペイロード(PLD )と、誤り
訂正ペイロード(PLEC)とを抽出して誤り訂正回路2
Dに転送し、誤り訂正処理を実行させた後、端末装置本
体回路(21R )に転送する為に、セレクタ2Eに転送
する切替信号(X)を論理“1”に設定し、入力端子
(B)からの入力信号を選択して出力端子(O)に出力
する如く設定させた後〔ステップS26〕、続いてバッ
ファ2Cを制御し、格納中の総てのデータペイロード
(PLD )と誤り訂正ペイロード(PLEC)とを先入れ
先出し形式で抽出し、誤り訂正回路2Dに転送させ〔ス
テップS27〕、更に誤り訂正回路2Dを起動し、バッ
ファ2Cから転送される総てのデータペイロード(PL
D )を、後続の誤り訂正ペイロード(PLEC)を用いて
誤り訂正処理を実行させ、誤り訂正済のデータペイロー
ド(PLD )を、セレクタ2Eの入力端子(B)に入力
させる〔ステップS28〕。
【0084】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済の総てのデータペイロ
ード(PLD )〔対象セル数(NC )分〕と誤り訂正ペ
イロード(PLEC)とを順次抽出し、誤り訂正回路2D
に転送する。
【0085】起動された誤り訂正回路2Dは、バッファ
2Cから転送された誤り訂正ペイロード(PLEC)に内
蔵される対象セル数(NC )を抽出し、誤り訂正ペイロ
ード(PLEC)に内蔵される有効誤り訂正符号(EC)
の個数を確認すると、誤り訂正ペイロード(PLEC)か
ら有効誤り訂正符号(EC)を(NC )個抽出し、バッ
ファ2Cから受信済の(NC )個のデータペイロード
(PLD )と順番に一対一に組合せて誤り訂正処理を実
行し、誤り訂正済のデータペイロード(PLD )を順次
出力し、セレクタ2Eの入力端子(B)に入力する。
【0086】セレクタ2Eは、誤り訂正回路2Dから入
力端子(B)に入力された(NC )個の誤り訂正済のデ
ータペイロード(PLD )を選択して出力端子(O)か
ら出力し、端末装置本体回路(21R )に転送する。
【0087】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項3、4、6)の実施形態によれば、ATM端末装置
(送信側)2S は、端末装置本体回路(21S )からA
TM端末装置(受信側)2R に送信するユーザデータ
(UD)を47バイト(B)毎に分割し、所定のデータ
セルシーケンス番号(SND )を付与したフラグ(FL
G)を付加し、更にヘッダ(HD)を付加してデータセ
ル(CD )を組立て、ATM通信網1に送出すると共
に、各ユーザデータ(UD)に対して所定の誤り訂正符
号(EC)を生成し、規定時間(T0 )以内に送出した
(NC )個のデータセル(CD )に対応して生成済の誤
り訂正符号(EC)と、対象セル数(NC )とに、デー
タセルシーケンス番号(SND )と識別可能な特有の誤
り訂正セルシーケンス番号(SNEC)を付与したフラグ
(FLG)を付加し、更にヘッダ(HD)を付加して誤
り訂正セル(CEC)を組立てて置き、規定時間(T0
内に送出済のデータセル(CD )の対象セル数(NC
が所定の規定セル数(N0 )未満の場合には、送出済デ
ータセル(CD )に続いて、作成済の誤り訂正セル(C
EC)を送出するが、規定時間(T0 )内に送出済のデー
タセル(CD )の対象セル数(NC )が所定の規定セル
数(N0 )以上の場合には、データセル(CD )に続い
て誤り訂正セル(CEC)の送出を停止する。
【0088】一方、ATM端末装置(受信側)2R にお
いては、ATM通信網1から到着するセル(C)を、デ
ータセル(CD )および誤り訂正セル(CEC)の何れで
あるかをフラグ(FLG)内のシーケンス番号(SN)
により識別すると共に、誤り訂正セル(CEC)が検出さ
れた場合には、先着済の対象セル数(NC )分のデータ
セル(CD )を、誤り訂正セル(CEC)内の各対応する
誤り訂正符号(EC)により誤り訂正処理を実行し、ま
た規定時間(T0 )内に誤り訂正セル(CEC)を伴うこ
と無く規定セル数(N0 )だけ転送されたデータセル
(CD )をシーケンス番号(SN)により検出すると、
誤り訂正符号(EC)が生成されていないと判定し、誤
り訂正処理を実行すること無く受信する。
【0089】その結果、現状の伝送能力の儘で、スルー
プットを低下させること無く、誤りの発生を極力低下さ
せることが可能となる。次に、本発明(請求項2、4、
7)の実施形態による誤り訂正方式を、図13および図
14を参照し乍ら説明する。
【0090】なおATM端末装置(送信側)2S は、図
2に示されるものと変わりは無く、セル送出シーケンス
も図6に示されるものと変わりは無いが、ATM端末装
置(受信側)2R は、図13に示されるものを採用す
る。
【0091】本発明(請求項2、4、7)の実施形態に
よるATM端末装置(受信側)2Rにおいては、制御回
路2B内に、図6に示されていたフラグ分析部2B1の
他りに、更に経過時間監視部2B3が設けられており、
フラグ分析部2B1が図1における誤り訂正セル識別手
段302の役割を果たし、経過時間監視部2B3が制御
回路2Bと共に、図1における誤り訂正制御手段303
の役割を果たす。
【0092】経過時間監視部2B3は、ATM端末装置
(受信側)2R が誤り訂正セル(C EC)を受信した場合
に初期設定され、以後の経過時間(tm )を計時し、監
視結果を制御回路2Bにより参照可能とすると共に、経
過時間(tm )が規定時間(T0 )に達したことを検出
した制御回路2Bにより再起動されると、再び初期設定
された後、以後の経過時間(tm )を計時する。
【0093】ATM端末装置(送信側)2S からは、本
発明(請求項2、4、5)の実施形態において説明済の
如く、図6に示される過程により、データセル(CD
または誤り訂正セル(CEC)が送出され、ATM通信網
1を経由してATM端末装置(受信側)2R に転送され
る。
【0094】図13および図14において、ATM端末
装置(受信側)2R においては、デセル化回路23が、
ATM通信網1から到着する各種セル(C)を受信する
と、公知の手順により、ヘッダ(HD)とペイロード
(PL)とに分解し、ペイロード(PL)に含まれるフ
ラグ(FLG)を抽出し、セル(C)の受信を制御回路
2Bに通知すると共に、抽出したフラグ(FLG)を制
御回路2Bに転送した後、ペイロード(PL)をバッフ
ァ2Cに到着順に格納する。
【0095】制御回路2Bは、デセル化回路23からセ
ル(C)の受信を通知されると〔図14、ステップS3
1〕、続いてデセル化回路23から転送されたフラグ
(FLG)内のフラグビット(F)の設定状態を、フラ
グ分析部2B1により分析し、フラグビット(F)が論
理“0”に設定されている場合には、受信セル(C)が
データセル(CD )であると識別し〔ステップS3
2〕、続いて経過時間監視部2B3の計時する経過時間
(tm )を参照する。
【0096】制御回路2Bは、参照した経過時間
(tm )が、規定時間(T0 )未満の場合には〔ステッ
プS33〕、ATM端末装置(送信側)2S が、規定時
間(T0 )内でデータセル(CD )を継続して転送中で
あり、対応する誤り訂正符号(EC)を含む誤り訂正セ
ル(CEC)が後続する可能性有りと判定し、制御回路2
Bは特にバッファ2C、誤り訂正回路2Dおよびセレク
タ2Eに指示を与えること無く、処理を終了するが、参
照した経過時間(tm )が、規定時間(T0 )に達して
いた場合には、ATM端末装置(送信側)2S が、規定
時間(T0 )内でのデータセル(CD )の転送を終了
し、且つ今回受信したセル(C)が誤り訂正セル
(CEC)では無く、データセル(CD )であることか
ら、規定時間(T0 )内でデータセル(CD )のみが転
送され、誤り訂正セル(CEC)を転送出来ぬと判定する
〔ステップS33〕。
【0097】制御回路2Bは、以上の判定結果に基づ
き、バッファ2C内に格納中のデータペイロード(PL
D )を、誤り訂正処理を実行すること無く、端末装置本
体回路(21R )へ転送する為に、セレクタ2Eに転送
する切替信号(X)を論理“0”に設定し、入力端子
(A)からの入力信号を選択して出力端子(O)から出
力する如く設定させた後〔ステップS34〕、続いてバ
ッファ2Cを制御し、バッファ2Cに格納済の総ての先
着データペイロード(PLD )を抽出し、セレクタ2E
の入力端子(A)に転送させた後〔ステップS35〕、
経過時間監視部2B3を再起動させる〔ステップS3
6〕。
【0098】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済の総てのデータペイロ
ード(PLD )を、先入れ先出し形式で順次抽出し、バ
ッファ2Cの入力端子(A)に転送する。
【0099】セレクタ2Eは、バッファ2Cから入力端
子(A)に入力されたデータペイロード(PLD )を選
択して出力端子(O)から順次出力し、端末装置本体回
路(21R )に転送する。
【0100】また再起動された経過時間監視部2B3
は、経過時間(tm )を初期設定した後、改めて経過時
間(tm )の計時を開始する。また、制御回路2Bは、
デセル化回路23から受信したフラグ(FLG)のフラ
グビット(F)をフラグ分析部2B1により分析した結
果、フラグビット(F)が論理“1”であった場合に
は、受信セル(C)は誤り訂正セル(CEC)であると識
別し〔ステップS32〕、バッファ2Cに格納中の総て
のペイロード(PL)の内、今回受信した誤り訂正セル
(CEC)に対応する誤り訂正ペイロード(PLEC)を除
く、総ての先着データペイロード(PLD )に対応する
誤り訂正符号(EC)が、今回受信した誤り訂正セル
(CEC)に対応し、最新にバッファ2Cに格納済の誤り
訂正ペイロード(PLEC)に含まれていると判定する。
【0101】その結果、制御回路2Bは、バッファ2C
に格納中の総てのデータペイロード(PLD )と、誤り
訂正ペイロード(PLEC)とを抽出して誤り訂正回路2
Dに転送し、誤り訂正処理を実行させた後、端末装置本
体回路(21R )に転送する為に、セレクタ2Eに転送
する切替信号(X)を論理“1”に設定し、入力端子
(B)からの入力信号を選択して出力端子(O)に出力
する如く設定させた後〔ステップS37〕、続いてバッ
ファ2Cを制御し、格納中の総てのデータペイロード
(PLD )と誤り訂正ペイロード(PLEC)とを先入れ
先出し形式で抽出し、誤り訂正回路2Dに転送させ〔ス
テップS38〕、更に誤り訂正回路2Dを起動し、バッ
ファ2Cから転送される総てのデータペイロード(PL
D )を、後続の誤り訂正ペイロード(PLEC)を用いて
誤り訂正処理を実行させ、誤り訂正済のデータペイロー
ド(PLD )を、セレクタ2Eの入力端子(B)に入力
させた後〔ステップS39〕、経過時間監視部2B3を
再起動させる〔ステップS36〕。
【0102】バッファ2Cは、制御回路2Bからの指示
に基づき、バッファ2Cに格納済の総てのデータペイロ
ード(PLD )〔対象セル数(NC )分〕と誤り訂正ペ
イロード(PLEC)とを順次抽出し、誤り訂正回路2D
に転送する。
【0103】起動された誤り訂正回路2Dは、バッファ
2Cから転送された誤り訂正ペイロード(PLEC)に内
蔵される対象セル数(NC )を抽出し、誤り訂正ペイロ
ード(PLEC)に内蔵される有効誤り訂正符号(EC)
の個数を確認すると、誤り訂正ペイロード(PLEC)か
ら有効誤り訂正符号(EC)を(NC )個抽出し、バッ
ファ2Cから受信済の(NC )個のデータペイロード
(PLD )と順番に一対一に組合せて誤り訂正処理を実
行し、誤り訂正済のデータペイロード(PLD )を順次
出力し、セレクタ2Eの入力端子(B)に入力する。
【0104】セレクタ2Eは、誤り訂正回路2Dから入
力端子(B)に入力された(NC )個の誤り訂正済のデ
ータペイロード(PLD )を選択して出力端子(O)か
ら出力し、端末装置本体回路(21R )に転送する。
【0105】また再起動された経過時間監視部2B3
は、経過時間(tm )を初期設定した後、改めて経過時
間(tm )の計時を開始する。以上の説明から明らかな
如く、本発明(請求項2、4、7)の実施形態によれ
ば、ATM端末装置(送信側)2S は、端末装置本体回
路(21S )からATM端末装置(受信側)2R に送信
するユーザデータ(UD)を47バイト(B)毎に分割
し、所定のデータセルシーケンス番号(SND )を付与
したフラグ(FLG)を付加し、更にヘッダ(HD)を
付加してデータセル(CD )を組立て、ATM通信網1
に送出すると共に、各ユーザデータ(UD)に対して所
定の誤り訂正符号(EC)を生成し、規定時間(T0
以内に送出した(NC )個のデータセル(CD )に対応
して生成済の誤り訂正符号(EC)と、対象セル数(N
C )とに、データセルシーケンス番号(SND )と識別
可能な特有の誤り訂正セルシーケンス番号(SNEC)を
付与したフラグ(FLG)を付加し、更にヘッダ(H
D)を付加して誤り訂正セル(CEC)を組立てて置き、
規定時間(T0 )内に送出済のデータセル(CD )の対
象セル数(NC )が所定の規定セル数(N0 )未満の場
合には、送出済データセル(CD )に続いて、作成済の
誤り訂正セル(C EC)を送出するが、規定時間(T0
内に送出済のデータセル(CD )の対象セル数(NC
が所定の規定セル数(N0 )以上の場合には、データセ
ル(CD )に続いて誤り訂正セル(CEC)の送出を停止
する。
【0106】一方、ATM端末装置(受信側)2R にお
いては、ATM通信網1から到着するセル(C)を、デ
ータセル(CD )および誤り訂正セル(CEC)の何れで
あるかをフラグ(FLG)により識別すると共に、経過
時間監視部2B3により経過時間(tm )を計時し、誤
り訂正セル(CEC)が検出された場合には、先着済のの
データセル(CD )を、誤り訂正セル(CEC)内の各対
応する誤り訂正符号(EC)により誤り訂正処理を実行
し、また経過時間(tm )が規定時間(T0 )に達する
迄にデータセル(CD )のみを受信し、誤り訂正セル
(CEC)を受信しなかった場合には、誤り訂正符号(E
C)が生成されていないと判定し、誤り訂正処理を実行
すること無く受信する。
【0107】その結果、現状の伝送能力の儘で、スルー
プットを低下させること無く、誤りの発生を極力低下さ
せることが可能となる。更に本発明の対象となる通信装
置はATM端末装置2に限定されることは無く、ルータ
等、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本
発明の効果は変わらない。
【0108】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記ATM通信
システムにおいて、送受信装置間でATM通信網を経由
して転送されるデータ量が規定値を越える状態では誤り
訂正を省略するが、転送データ量が少ない状態では、現
状の伝送速度の範囲内で誤り訂正処理が実行可能とな
り、経済性を損なうこと無く、伝送品質を向上可能とな
る。
【0109】特に圧縮された動画データを伝送する場合
には、データ量が多い部分は、画像の変化が激しく前後
のフレームの相関が低い部分であり、誤り訂正が出来な
くとも再生された画像の乱れは短時間で解消し、転送デ
ータ量の少ない部分の伝送誤りより画像の品質劣化は少
なくなる為、本発明による誤り訂正方式の効果は顕著で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の実施形態によるATM端末装置(送
信側)
【図3】 図2における誤り訂正符号化回路
【図4】 図3における誤り訂正符号
【図5】 図2に適用されるセル構成
【図6】 本発明(請求項2、4)の実施形態によるセ
ル送出シーケンス
【図7】 データセルの送信量と誤り訂正セルの出力と
の関係
【図8】 本発明(請求項2、4、5)の実施形態によ
るATM端末装置(受信側)
【図9】 図8における制御処理
【図10】 本発明(請求項3、4)の実施形態による
セル送出シーケンス
【図11】 本発明(請求項6)の実施形態によるAT
M端末装置(受信側)
【図12】 図11における制御処理
【図13】 本発明(請求項2、4、7)の実施形態に
よるATM端末装置(受信側)
【図14】 図13における制御処理
【図15】 本発明の対象となるATM通信システム
【図16】 従来あるATM端末装置(送信側)
【図17】 従来あるATM端末装置(受信側)
【符号の説明】
1、100 ATM通信網 2 ATM端末装置 2R ATM端末装置(受信側) 2S ATM端末装置(送信側) 21R 、21S 端末装置本体回路 22 セル化回路 23 デセル化回路 24 誤り訂正符号化回路 25 セル数監視タイマ 26 規定セル数レジスタ 27 セル数カウンタ 28 比較回路 29 論理積回路 2A、2E セレクタ 2B 制御回路 2C、242 バッファ 2D 誤り訂正回路 200 送信装置 201 誤り訂正セル作成手段 202 誤り訂正セル送出制御手段 241 誤り訂正符号生成回路 243 セル数付加回路 244 フラグ付加回路 2B1 フラグ分析部 2B2 シーケンス番号分析部 2B3 経過時間監視部 300 受信装置 301 受信セル蓄積手段 302 誤り訂正セル識別手段 303 誤り訂正制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをセル形式に組立ててATM通信
    網に送出する送信装置と、ATM通信網から到着したセ
    ルを分解してデータを受信する受信装置とを、ATM通
    信網を経由して接続するATM通信システムにおいて、 前記送信装置に、送出される各データセルに対する所定
    の誤り訂正符号を生成し、繰返し設定される一定時間内
    に送出される前記各データセルに基づき生成した前記各
    誤り訂正符号を一括してセル形式で送信する誤り訂正セ
    ルを作成する誤り訂正セル作成手段と、 前記各一定時間内に送出されるデータセルの数を計数
    し、該セル計数値が所定数未満の場合には、前記誤り訂
    正セル作成手段が前記一定時間内に送出済のデータセル
    に基づき作成した誤り訂正セルを、該一定時間の経過後
    に送出し、 該セル計数値が前記所定数に達した場合には、前記誤り
    訂正セル作成手段が前記一定時間内に送出済のデータセ
    ルに対応して作成した誤り訂正セルの、該一定時間の経
    過後の送出を停止する誤り訂正セル送出制御手段とを設
    け、 前記受信装置に、前記ATM通信網から最近到着した前
    記所定数のセルを蓄積する受信セル蓄積手段と、 前記ATM通信網から到着するセルが、前記データセル
    および誤り訂正セルの何れかを識別する誤り訂正セル識
    別手段と、 前記誤り訂正セル識別手段が到着セルを誤り訂正セルと
    識別した場合に、該誤り訂正セルに含まれる誤り訂正符
    号を用いて、直前に受信して前記受信セル蓄積手段に蓄
    積中の前記誤り訂正セルに含まれる誤り訂正符号の数に
    相当するデータセルの誤り訂正処理を実行する誤り訂正
    制御手段とを設けることを特徴とする誤り訂正方式。
  2. 【請求項2】 前記誤り訂正セル送出制御手段は、前記
    データセルと誤り訂正セルとの識別情報を、送出する前
    記データセルおよび誤り訂正セルの所定位置に付加し、
    前記誤り訂正セル識別手段は、受信各セルの所定位置に
    付加されている前記識別情報に基づき、前記データセル
    および誤り訂正セルの何れかを識別することを特徴とす
    る請求項1記載の誤り訂正方式。
  3. 【請求項3】 前記誤り訂正セル送出制御手段は、送出
    する前記データセルの所定位置に、所定範囲内で循環的
    に変化するシーケンス番号を付加すると共に、送出する
    前記誤り訂正セルの所定位置に、前記データセルに付加
    するシーケンス番号と重複しない様に設定した特定のシ
    ーケンス番号を付加し、前記誤り訂正セル識別手段は、
    受信各セルに付加されている前記シーケンス番号に基づ
    き、前記データセルおよび誤り訂正セルの何れかを識別
    することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正方式。
  4. 【請求項4】 前記誤り訂正セル作成手段は、作成した
    前記誤り訂正セル内に、内蔵する前記誤り訂正符号の数
    を示す情報を付加し、前記誤り訂正制御手段は、受信し
    た前記誤り訂正セルに付加される前記誤り訂正符号の数
    に基づき、誤り訂正処理の対象とする先着したデータセ
    ルを確認することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正
    方式。
  5. 【請求項5】 前記誤り訂正制御手段は、前記各データ
    セルを受信した後、続く前記所定数以内に誤り訂正セル
    を検出出来なかった場合に、当該データセルに対して誤
    り訂正処理を実行せずに受信処理することを特徴とする
    請求項1記載の誤り訂正方式。
  6. 【請求項6】 前記誤り訂正セル送出制御手段は、送出
    する各セルに、前記各一定時間毎に初期設定されるシー
    ケンス番号を付加し、前記誤り訂正制御手段は、到着す
    る各セルに付加されているシーケンス番号の変化傾向を
    分析し、連続する各一定時間の区切りを識別し、該一定
    時間内に誤り訂正セルが検出されるか否かにより、該一
    定時間内に受信、蓄積中のデータセルに対して誤り訂正
    処理を実行するか否かを判定することを特徴とする請求
    項1記載の誤り訂正方式。
  7. 【請求項7】 前記誤り訂正制御手段は、前記誤り訂正
    セルの到着を検出する度に、以後の経過時間を監視し、
    該経過時間が前記一定時間に達する迄に、次の誤り訂正
    セルの到着を検出出来なかった場合に、該一定時間内に
    到着した総てのデータセルに対して誤り訂正処理を実行
    せずに受信処理すると共に、前記経過時間の監視を再開
    させることを特徴とする請求項1記載の誤り訂正方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555695B2 (en) 2004-06-09 2009-06-30 Fujitsu Limited Data transmitting apparatus, data receiving apparatus, data transmitting method, and data receiving method
CN107817782A (zh) * 2017-09-28 2018-03-20 广州御银科技股份有限公司 一种自修正故障率的atm

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