JPH11272582A - 電子メール提供装置及び電子メール提供方法 - Google Patents

電子メール提供装置及び電子メール提供方法

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JPH11272582A
JPH11272582A JP10077505A JP7750598A JPH11272582A JP H11272582 A JPH11272582 A JP H11272582A JP 10077505 A JP10077505 A JP 10077505A JP 7750598 A JP7750598 A JP 7750598A JP H11272582 A JPH11272582 A JP H11272582A
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acquisition
communication terminal
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electronic mail
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Application number
JP10077505A
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English (en)
Inventor
Takushi Kawamura
拓史 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の通信端末装置において、単一の設定内
容のメールサービス情報のもとで複数のメールサービス
を利用可能にすると共に、通信端末装置の通信能力や表
示能力に応じた電子メールを受信させる。 【解決手段】 複数の電子メールサーバ2,3のうちの
一つの電子メールサーバ2から電子メールを取得する電
子メール取得手段11と、この電子メールを電子メール
サーバ2,3のうちの別の電子メールサーバ3に転送す
る電子メール転送手段12と、この電子メールを受信す
る通信端末装置5の能力に関する情報に基づいて電子メ
ール取得手段11でのこの電子メールの取得を制限する
取得制限手段13と、取得制限手段13により電子メー
ルの取得が制限された際に電子メール転送手段12で転
送する電子メールを加工する加工手段14とを備えた電
子メール提供装置1を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールサービ
スの技術分野に属し、特に、単一の通信端末装置におい
て、単一の設定のもとで複数のメールサービスを利用可
能にすると共に、通信端末装置にその能力(例えば通信
能力や表示能力)に応じた電子メールを受信させること
ができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、例えばインターネットサービスプ
ロバイダによる電子メールサービスのような、各種の電
子メールサービスが普及するに至っている。こうした電
子メールサービスのシステムでは、図4に略示するよう
に、サービスの利用者側(ユーザー側)に、電子メール
を通信(送受信)する通信機能と受信した電子メールを
参照する(ディスプレイに表示する)参照機能とを有す
る通信端末装置20が用意されており、またサービスの
提供者側(図ではインターネットサービスプロバイダ)
には、電子メールを提供する電子メールサーバ30と、
個々のユーザー宛の電子メールを格納するユーザースプ
ール301とが設けられている。
【0003】通信端末装置20としては、メールサーバ
と接続可能な任意のものを使うことができる。通信端末
装置とメールサーバとの接続方法には、ISDN(ディ
ジタル総合サービス網)等の電話網や専用線のような有
線網を介した方法や、PHS(パーソナルハンディホン
システム)やセルラーのような無線通信網を介した方法
が挙げられるが、このうち特に無線通信網を介して接続
される通信端末装置は、移動通信が可能なので小型携帯
端末の形をとることが多い。
【0004】こうした電子メールサービスによれば、通
信端末装置20を使って、メールサーバ30との間やメ
ールサーバ30によって中継された別の通信端末装置2
1との間で電子メールの通信及び参照を行う(例えば、
図に示すように通信端末装置21で作成されてメールサ
ーバ30に送信されてユーザースプール301に格納さ
れた電子メールを、通信端末装置20でメールサーバ3
0から取得して受信・参照する)ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザーが
メールサーバ30から自己宛の電子メールを取得するた
めには、メールサーバ30と接続して、自己宛の電子メ
ールが格納されたユーザースプール301にアクセスし
なければならない。そして、例えばメールサーバ30に
おいて最も一般的なメール受信プロトコルであるPOP
3が採用されている場合には、メールサーバ30との接
続を行うために、メールサーバ30のメールサーバ(P
OPサーバ)名の情報が必要であり、またユーザースプ
ール301にアクセスするために、自己のユーザーID
(プロバイダから与えられた会員番号)及びパスワード
(プライバシー保護及びセキュリティのための暗証番
号)の情報が必要である。
【0006】従って、ユーザーが通信端末装置20を使
って自己宛の電子メールを取得するためには、通信端末
装置20において、こうしたメールサーバ名,ユーザー
ID,パスワード等の情報(メールサービス情報と呼
ぶ)が設定されていなければならない。
【0007】ここで、或る電子メールサービス提供者
(プロバイダ等)のメールサービスを利用する場合と、
別の提供者のメールサービスを利用する場合とでは、通
信端末装置において設定されなければならないメールサ
ービス情報(メールサーバ名,ユーザーID等)の内容
は同じではない。そのため、ユーザーが単一の通信端末
装置20を使って複数のメールサービスを利用しようと
する場合には、それぞれのメールサービス毎にその通信
端末装置20におけるメールサービス情報の設定を異な
らしめる必要が生じる。
【0008】しかるに、通信端末装置20での電子メー
ルサービスの利用を可能にするためのアプリケーション
ソフト(例えばパーソナルコンピュータ用の通信ソフ
ト)では、こうしたメールサービス情報の設定内容は一
度に一通りしか選択できないようになっているのが通常
である。従って従来は、ユーザーは、利用するメールサ
ービスを切り換える都度通信端末装置におけるメールサ
ービス情報を設定し直すという煩雑な作業を強いられて
いた。
【0009】また、通信端末装置(例えば小型通信端
末)には、装置内のROMに特定の一つのメールサービ
スのみを利用するための専用のメールサービス情報がフ
ァームウェアとして固定化されている種類のものも存在
している。そうした種類の通信端末装置では、従来は複
数のメールサービスを利用すること自体がそもそも全く
不可能であった。
【0010】更に、周知のように、無線通信網を介した
通信の通信速度は、概して有線網を介した通信よりも遅
い(換言すれば、無線通信網を介してメールサーバに接
続された通信端末装置の通信機能(図4)の通信能力
は、有線網を介してメールサーバに接続された通信端末
装置よりも通信速度の点で劣っている)。従って、無線
通信網を介してメールサーバに接続された通信端末装置
が大容量の電子メールを受信するときには、受信に非常
に時間を要してしまい、その間通信端末装置を他の用途
に使えなくなってしまう。
【0011】その上、小型携帯端末には、例えば画像デ
ータをディスプレイ表示できないといったように、参照
機能(図4)でディスプレイ表示することのできるファ
イル形式が限られている(換言すれば表示能力が劣って
いる)ものも少なくない。そうした小型携帯端末が、表
示不能な形式のファイルを本文に添付した電子メールを
全て受信することは無意味であった。
【0012】本発明は上述の点に鑑み、単一の通信端末
装置(特に無線通信網を介してメールサーバに接続され
た小型携帯端末)において、単一の設定内容のメールサ
ービス情報のもとで複数のメールサービスを利用可能に
すると共に、通信端末装置にその能力(例えば通信能力
や表示能力)に応じた電子メールを受信させることを目
的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、複数の電子メールサーバのうちの一つの電
子メールサーバから電子メールを取得する電子メール取
得手段と、この電子メールをこれら複数の電子メールサ
ーバのうちの別の電子メールサーバに転送する電子メー
ル転送手段と、この電子メールを受信する通信端末装置
の能力に関する情報に基づいて電子メール取得手段での
この電子メールの取得を制限する取得制限手段とを備え
た電子メール提供装置を提供するようにしたものであ
る。
【0014】この電子メール提供装置によれば、基本動
作として、或るメールサービス(Bとする)を利用する
ようにメールサービス情報を設定された通信端末装置の
ユーザー宛に、それ以外のメールサービス(Aとする)
の電子メールサーバに電子メールが送信されたとき、電
子メール取得手段でこの電子メールをメールサービスA
のメールサーバから取得し、取得したこの電子メールを
電子メール転送手段でメールサービスBのメールサーバ
に転送する。これにより、この電子メールが、メールサ
ービスBの電子メールサーバからこのユーザーの通信端
末装置に受信される。
【0015】このように、メールサービスBを利用する
ようにメールサービス情報を設定された通信端末装置を
使って、この通信端末装置のユーザー宛に別のメールサ
ービスAのメールサーバに送信された電子メールを、メ
ールサービスBのメールサーバに送信された電子メール
と全く同様に受信できるようになる。これにより、単一
の通信端末装置において、単一の設定内容のメールサー
ビス情報のもとで複数のメールサービスを利用できるよ
うになる。従って、従来のように、利用するメールサー
ビスを切り換える都度通信端末装置におけるメールサー
ビス情報を設定し直す作業を強いられるといった事態
や、メールサービス情報がROMに固定化されているた
めに複数のメールサービスを利用することができないと
いった事態が解消される。
【0016】更に、この電子メール提供装置によれば、
メールサービスAのメールサーバからの電子メールの電
子メール取得手段での取得を、その電子メールを受信す
る通信端末装置の能力に関する情報に基づいて取得制限
手段で制限する。これにより、メールサービスAのメー
ルサーバに送信された電子メールがその通信端末装置の
能力を超えるものであっても、その通信端末装置に能力
に応じた電子メールを受信させることができるようにな
る。
【0017】尚、通信端末装置が小型携帯端末である場
合には、前述のように大容量の電子メールの受信に時間
を要したり表示可能なファイル形式が限られたりしてい
る。そこで、請求項1に記載の通信端末装置の能力に関
する情報は、例えば請求項3や4に記載のように、通信
端末装置で受信可能なメールサイズの情報や、通信端末
装置で表示可能なファイル形式の情報であることが好適
である。それにより、これらの請求項に記載のように、
取得制限手段が、電子メールが通信端末装置で受信可能
なメールサイズを超える場合や、電子メールの本文に添
付されているファイルの形式が通信端末装置で表示可能
なファイル形式とは異なる場合に、その取得を制限する
ことができるようになる。
【0018】また、請求項1に記載の取得制限手段によ
る電子メールの取得の制限の形態は、例えば請求項5や
6に記載のように、電子メールのヘッダ情報のみを取得
したり、電子メールのうち通信端末装置で表示可能なフ
ァイル形式とは異なるファイル形式のファイルを除いた
残りの部分を取得するものであることが好適である。そ
れにより、受信可能なメールサイズを超える大容量の電
子メールや受信不能なファイル形式のファイルが添付さ
れた電子メールが通信端末装置宛に送信された場合に
も、容量の小さいヘッダ情報や、受信不能なファイルを
除いた部分は、通信端末装置に受信される。従って、能
力を超える電子メールが通信端末装置宛に送信されたと
きにも、通信端末装置側で、少なくとも電子メールの内
容の一部を知ることができるようになる。
【0019】また、請求項1に記載の電子メール提供装
置において、請求項2に記載のように、取得制限手段に
より電子メールの取得が制限された際に、電子メール転
送手段で転送する電子メールを加工する加工手段を更に
備えることが好適である。それにより、例えば取得制限
手段による電子メールの取得の制限の形態が電子メール
を全く取得しないというものである場合にも、この加工
手段で加工された電子メールが通信端末装置に受信され
る。従って、その通信端末装置側で、少なくともそのユ
ーザー宛にメールサービスAの電子メールサーバに何ら
かの電子メールの送信があった事実を知ることができる
ようになる。
【0020】また、請求項1に記載の取得制限手段は、
例えば請求項7や8に記載のように、複数の通信端末装
置についてそれぞれの識別情報と受信可能なメールサイ
ズや表示可能なファイル形式の情報とを対応づけて記憶
したテーブルを参照することにより、電子メールがそれ
を受信する通信端末装置で受信可能なメールサイズを超
えるか否かや電子メールの添付ファイルがその通信端末
装置で表示可能なファイル形式とは異なるか否かを判断
するものであることが好適である。それにより、テーブ
ルにこうした情報を記憶された複数種類の通信端末装置
のうちのどの通信端末装置で受信すべき電子メールであ
るかに応じて、電子メールの取得を制限する条件(サイ
ズのしきい値等)を可変にすることができるので、これ
ら複数種類の小型携帯端末に、それぞれの能力に応じた
電子メールを受信させることができるようになる。尚、
このテーブルに記憶させる通信端末装置の識別情報とし
ては、例えば請求項9に記載のように、通信端末装置の
ソフトウェアバージョンを表す情報を用いるようにして
よい。
【0021】また、請求項1に記載の取得制限手段に、
例えば請求項10や11に記載のように、電子メールを
受信する通信端末装置から送信されたその通信端末装置
で受信可能なメールサイズや表示可能なファイル形式の
情報から、電子メールがその通信端末装置で受信可能な
メールサイズを超えるか否かや電子メールの添付ファイ
ルがその通信端末装置で表示可能なファイル形式とは異
なるか否かを判断させるようにすることも好適である。
それにより、例えば請求項7や8に記載のテーブル等に
まだ情報が記憶されていない通信端末装置のユーザー宛
の電子メールについても、その通信端末装置の能力に応
じて電子メールの取得を制限することができるようにな
る。
【0022】次に、本発明は、請求項12に記載のよう
に、複数の電子メールサーバのうちの一つの電子メール
サーバから電子メールを取得する電子メール取得手段
と、この電子メールを、これら複数の電子メールサーバ
のうちの別の電子メールサーバに転送する電子メール転
送手段と、この電子メールを受信する通信端末装置から
送信される情報に基づき、電子メール取得手段によるこ
の電子メールの取得を制限する取得制限手段とを備えた
電子メール提供装置を設け、この通信端末装置から、そ
の能力に関する情報を電子メール提供装置に送信させ、
取得制限手段に、この能力に関する情報に基づいてこの
電子メールの取得を制限させるようにした電子メール提
供方法を提供するものである。
【0023】この電子メール提供方法によれば、請求項
1に記載したのと同様な基本動作により、単一の通信端
末装置において単一の設定のもとで複数のメールサービ
スを利用できるようになると共に、電子メールを受信す
る通信端末装置から送信された情報に基づいて電子メー
ルがその通信端末装置の能力を超えるか否かを判断でき
るので、請求項10または11に記載したのと同様にし
て、例えば請求項7や8に記載のテーブル等にまだ情報
が記憶されていない通信端末装置のユーザー宛の電子メ
ールについても、その通信端末装置の能力に応じて電子
メールの取得を制限することができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電子メール
提供装置を設けた電子メールサービスシステムの構成例
を示す。このシステムでは、電子メール提供装置1と、
メールサービスAの電子メールサーバ2と、メールサー
ビスBの電子メールサーバ3とが、インターネット6を
介して互いに接続されている。
【0025】電子メール提供装置1は、メール取得機能
11,メール転送機能12,メール取得制限機能13及
びメール加工機能14を有している。また特に、この電
子メールサービスシステムでは、電子メール提供装置1
とメールサーバ3とが、メールサービスBにおいて包括
的な形で提供されている。ここでは、この電子メール提
供装置1とメールサーバ3とを包括したものをメール取
得サーバ7と呼ぶことにする。
【0026】メールサーバ3には、PHS方式の通信端
末装置(小型携帯端末)が、インターネット6,ISD
N網10,PHS網9及び基地局8を介して多数接続さ
れており、小型携帯端末5もそのうちの一つである。こ
れらの小型携帯端末(以下、代表して小型携帯端末5と
呼ぶことにする)は、図4の通信端末装置20における
と同様な通信機能及び参照機能を有している。また小型
携帯端末5では、メールサービスBのみを利用するため
の専用のメールサービス情報(メールサーバ名,ユーザ
ーID等)がROMにファームウェアとして固定化され
ている。
【0027】次に、このメール取得サーバ7の動作例
を、メール取得機能11及びメール転送機能12による
基本動作と、メール取得制限機能13,メール加工機能
14による動作とに分けて説明する。
【0028】〔メール取得機能11及びメール転送機能
12による基本動作〕メール取得機能11は、メールサ
ーバ2と接続して特定のユーザー宛の電子メールが格納
されたユーザースプール21にアクセスするためのメー
ルサービス情報(前述のように、メール受信プロトコル
POP3では、メールサーバ2のメールサーバ名と、そ
の特定のユーザーのユーザーID及びパスワード)に基
づき、メールサーバ2からそのユーザー宛の電子メール
を取得する。
【0029】他方、メール転送機能12は、メール取得
機能11で取得した電子メールを、メールサーバ3と接
続してそのユーザーの小型携帯端末5に受信させるため
のメールサービス情報(メール受信プロトコルPOP3
では、メールサーバ3のメールサーバ名と、そのユーザ
ーのメールアドレス)に基づき、メールサーバ3に転送
する。これにより、そのユーザー宛の電子メールが、そ
のユーザーの小型携帯端末5に受信される。
【0030】これらのメールサービス情報をメール取得
機能11,メール転送機能12に供給する方法として
は、次の(1)〜(3)のうちのいずれかの方法を採用
する。 (1)メール取得サーバ7内に、メールサービス情報を
格納するためのデータベース等のデータ管理装置を設
け、このデータ管理装置から供給する。 (2)メールサーバ3に接続された各小型携帯端末5か
ら、その小型携帯端末5のユーザーについてのメールサ
ービス情報を供給させる。そのために、例えばこれらの
小型携帯端末5にWWW(World-Wide Web)のブラウザ
機能を具備させて、HTTP(Hyper Text Transfer Pr
otocol)でメールサービス情報をメール取得サーバ7に
送信させる。 (3)上記(1),(2)の方法を併用し、一部のメー
ルサービス情報はメール取得サーバ7内のデータ管理装
置から供給し、残りのメールサービス情報は小型携帯端
末5から供給させる。
【0031】また、メール取得機能11がメールサーバ
2から電子メールを取得するタイミングを決定する方法
としては、次の(4)または(5)のいずれかの方法を
採用する。 (4)メールサーバ3に接続された各小型携帯端末5か
ら、その小型携帯端末5のユーザー宛の電子メールの取
得を要求する要求情報(トリガ情報)をメール取得サー
バ7に送信させ、このトリガ情報に基づいて電子メール
を取得する。尚、例えば上記(2)の方法において小型
携帯端末5から供給させるメールサービス情報を、その
ままこのトリガ情報としてもよい。また、応用例とし
て、メール取得機能11に、取得した電子メールの件数
を確認する機能を具備させ、トリガ情報に基づいて、取
得した電子メールの件数の情報を小型携帯端末5に送信
するようにしてもよい。
【0032】(5)メール取得機能11が自動的に(例
えば定期的に)メールサーバ2から電子メールを取得す
る。この場合には、メールサービス情報の供給方法とし
ては上記(1)の方法を採用しなければならない。尚、
メール取得機能11に、予めユーザーが指定した時刻に
電子メールを取得する機能を具備させれば、ユーザーに
都合の良い時刻に電子メールを取得させることもできる
ようになる。
【0033】このようなメール取得サーバ7の基本動作
により、ユーザーは、メールサービスBのみを利用する
ようにメールサービス情報を設定された小型携帯端末5
を使って、そのユーザー宛に別のメールサービスAのメ
ールサーバ2に送信された電子メールを受信できる。こ
れにより、単一の小型携帯端末5において、単一の設定
内容のメールサービス情報のもとで複数のメールサービ
スA及びBを利用できるようになる。
【0034】〔メール取得制限機能13による動作〕メ
ール取得制限機能13は、メールサーバ2からの特定の
ユーザー宛の電子メールを受信する小型携帯端末5(即
ちそのユーザーの小型携帯端末5)の能力を次の2通り
の基準で判断し、その能力に応じてメール取得機能11
での電子メールの取得を制限する。 (6)電子メールのサイズ (7)電子メールの本文に添付されたファイルのファイ
ル形式 以下、上記(6)を基準とする場合と上記(7)を基準
とする場合とに分けて説明を行う。
【0035】上記(6)のようにサイズを基準とする場
合の動作は、次の通りである。メール取得制限機能13
は、電子メールのサイズの情報を取得可能なメール受信
プロトコルで、メールサーバ2からの電子メールのサイ
ズの情報を取得する。尚、メール受信プロトコルPOP
3では、LISTコマンドでこのサイズの情報を取得可
能である。また、図2に電子メールのメールヘッダを例
示するように、メールヘッダ中のContent−Le
ngth:行の情報は当該電子メールのサイズを表して
いる(図の例ではサイズが6468であることが表され
ている)ので、メールヘッダからもこのサイズの情報を
取得可能である。
【0036】メール取得制限機能13は、メールサーバ
3に接続されている複数種類の小型携帯端末5につい
て、それぞれの識別情報(例えば機種を表す情報やソフ
トウェアバージョンを表す情報)と受信可能なメールサ
イズの情報とを対応づけて記憶したテーブルを有してい
る。メール取得制限機能13は、このテーブルを参照す
ることにより、メールサーバ2からの特定のユーザー宛
の電子メールを受信する小型携帯端末5で受信可能なメ
ールサイズ(例えば一定時間内に受信可能なメールサイ
ズ)の情報を取得する。そして、メールサーバ2からの
電子メールが、この受信可能なメールサイズを超えるか
否かを判断する。
【0037】超えていなければ、メール取得制限機能1
3はメール取得機能11でのこの電子メールの取得を制
限しない。この場合のメール取得サーバ7の動作は、メ
ール取得機能11及びメール転送機能12による基本動
作として記述した通りである。
【0038】これに対し、受信可能なメールサイズを超
えていると、メール取得制限機能13は、次のいずれか
の形態で、メール取得機能11でのこの電子メールの取
得を制限する。 (a)電子メールを全く取得させない。 (b)電子メールのメールヘッダだけを取得させる。
【0039】他方、上記(7)のようにファイル形式を
基準とする場合の動作は、次の通りである。メール取得
制限機能13は、電子メールの全文を取得可能なメール
受信プロトコルで、電子メールの全文を取得する。そし
て、取得した電子メールを解析することにより、この電
子メールの本文に添付されているファイルの形式を調べ
る。尚、電子メールへのファイルの添付は、一般に通常
の電子メールにおけるメールヘッダ及びメール本文の後
にファイルを付加するマルチパート形式で行われてい
る。図3はこうしたマルチパートメールを例示するもの
であり、メールヘッダ110及びメール本文120の後
にビットマップ形式の画像ファイル130及びテキスト
ファイル140が付加されている。そして、このマルチ
パートメールでは、メール本文及び各添付ファイル中の
Content−Type:行の情報がそれぞれ本文及
び添付ファイルの形式を表している(図の例では、メー
ル本文120及び添付ファイル140の形式がtext
/plainであり、添付ファイル130の形式がim
age/x−MS−bmpであることが表されてい
る)。従って、このContent−Type:行の情
報から添付ファイルの形式を調べることが可能である。
【0040】メール取得制限機能13は、メールサーバ
3に接続されている複数種類の小型携帯端末5につい
て、それぞれの識別情報(例えば機種を表す情報やソフ
トウェアバージョンを表す情報)と表示可能なファイル
形式の情報とを対応づけて記憶したテーブルを有してい
る。メール取得制限機能13は、このテーブルを参照す
ることにより、メールサーバ2からの特定のユーザー宛
の電子メールを受信する小型携帯端末5で表示可能なフ
ァイル形式の情報を取得する。そして、メールサーバ2
からの電子メールに添付されているファイルに、この表
示可能なファイル形式と異なるものが存在するか否かを
判断する。
【0041】存在しなければ、メール取得制限機能13
はメール取得機能11でのこの電子メールの取得を制限
しない。この場合のメール取得サーバ7の動作は、メー
ル取得機能11及びメール転送機能12による基本動作
として記述した通りである。
【0042】これに対し、表示可能なファイル形式と異
なるものが存在していると、メール取得制限機能13
は、次のいずれかの形態で、メール取得機能11でのこ
の電子メールの取得を制限する。 (c)電子メールを全く取得させない。 (d)表示可能なファイル形式とは異なるファイル形式
のファイルを除いた残りの部分を取得させる。(例え
ば、小型携帯端末5がテキストファイルだけを表示可能
であり、メールサーバ2からの電子メールが図4に示し
たものである場合には、図4の電子メールから画像ファ
イル130を除いた残りの部分を取得させる。)
【0043】以上が、メール取得制限機能13による動
作の一例である。以上のメール取得制限機能13による
動作例では、メール取得制限機能13が、メールサーバ
3に接続されている複数の小型携帯端末5についてそれ
ぞれの識別情報と受信可能なメールサイズや表示可能な
ファイル形式の情報とを対応づけて記憶したテーブルを
参照することにより、電子メールが小型携帯端末5で受
信可能なメールサイズを超えるか否かや、電子メールの
添付ファイルが小型携帯端末5で表示可能なファイル形
式とは異なるか否かを判断している。そして、そのよう
にすることにより、テーブルにこうした情報を記憶され
た複数種類の小型携帯端末5のうちのどの小型携帯端末
5で受信すべき電子メールであるかに応じて、電子メー
ルの取得を制限する条件(サイズのしきい値等)を可変
にすることができるので、これら複数種類の小型携帯端
末5に、それぞれの能力に応じた電子メールを受信させ
ることができるようになっている。
【0044】しかし、別の例として、各小型携帯端末5
からメール取得サーバ7に、その小型携帯端末5で受信
可能なメールサイズや表示可能なファイル形式の情報を
送信させる(例えばWWWのブラウザ機能を具備させて
HTTPでこうした情報を送信させる)ようにし、この
小型携帯端末5から送信された情報から、電子メールが
小型携帯端末5で受信可能なメールサイズを超えるか否
かや電子メールの添付ファイルが小型携帯端末5で表示
可能なファイル形式とは異なるか否かをメール取得制限
機能13に判断させるようにしてもよい。そのようにし
た場合には、例えばテーブルにまだ情報が記録されてい
ない小型携帯端末5のユーザー宛の電子メールについて
も、その小型携帯端末5の能力に応じて電子メールの取
得を制限することができるようになる。
【0045】そして、小型携帯端末5からメール取得サ
ーバ7にこうした受信可能なメールサイズや表示可能な
ファイル形式の情報を送信するタイミングは、例えば、
メール取得機能11,メール転送機能12へのメールサ
ービス情報の供給方法として上記(2)の方法を採用し
た場合における小型携帯端末5からメール取得サーバ7
へのメールサービス情報の送信タイミングと同じであっ
てもよい。
【0046】また、極端な例として、メールサーバ3に
接続される小型携帯端末5の受信可能なメールサイズや
表示可能なファイル形式が1通りしかない(例えば或る
一つの機種及びソフトウェアバージョンの小型携帯端末
5のみがメールサーバ3に接続される)ような場合に
は、メール取得制限機能13にこうしたテーブルを設け
る代わりに、そのメールサイズやファイル形式の情報だ
けをメール取得制限機能13に記憶させるようにしても
よい。
【0047】また、以上のメール取得制限機能13によ
る動作例では、上記(7)の基準のもとで、小型携帯端
末5で表示可能なファイル形式と異なる添付ファイルが
存在する場合に、そのファイル形式の異なる添付ファイ
ルだけを除いた残りの部分をメール取得機能11で取得
させるようにしている。しかし、別の例として、こうし
た場合に、表示可能なファイル形式の添付ファイルを含
めた全ての添付ファイルを除いた残りの部分(即ちメー
ルヘッダ及びメール本文だけ)をメール取得機能11で
取得させるようにしてもよい。
【0048】また、以上のメール取得制限機能13によ
る動作例では、上記(6)の基準のもとでの電子メール
の取得の制限と上記(7)の基準のもとでの電子メール
の取得の制限とを分けて説明しているが、これらの2通
りの基準を重畳させて電子メールの取得の制限する(例
えば上記(7)の基準により添付ファイルを削除して
も、残りの部分が小型携帯端末5で受信可能なメールサ
イズを超えている場合には、上記(6)の基準のもとで
メールヘッダだけを取得させる)ようにしてよいことは
もちろんである。
【0049】〔メール加工機能14による動作〕メール
加工機能14は、メール取得制限機能13が上記
(6),(7)の基準のもとでメール取得機能11での
電子メールの取得を制限した際に、電子メール転送機能
12で転送する電子メールを加工するものである。ここ
でも、メール取得制限機能13が上記(6)を基準とし
た場合と上記(7)を基準とした場合とに分けて説明を
行う。
【0050】メール取得制限機能13が上記(6)のよ
うにサイズを基準として電子メールの取得を制限した際
には、上記(a)のように電子メールがメール取得機能
11に全く取得されないか、または上記(b)のように
電子メールのメールヘッダだけがメール取得機能11に
取得されるようになる。
【0051】このうち、上記(a)の場合には、メール
加工機能14は、メールサーバ2からのそのユーザー宛
の電子メールを取得しなかった旨のメッセージを内容と
する電子メールを作成して、メール転送機能12に供給
する。これにより、このメッセージの電子メールがその
ユーザーの小型携帯端末5に受信されるので、ユーザー
は、メールサーバ2に自己宛の電子メールの送信があっ
た事実を知ることができるようになる。
【0052】これに対し、上記(b)の場合には、メー
ル加工機能14は、メールサーバ2からのそのユーザー
宛の電子メールを全ては取得しなかった旨(例えばメー
ルヘッダのみを取得した旨)のメッセージを内容とする
電子メールを作成する。そして、このメッセージの電子
メールと、メール取得機能11で取得したメールヘッダ
とを、メール転送機能12に供給する。これにより、こ
のメッセージの電子メールとメールヘッダとがそのユー
ザーの小型携帯端末5に受信される。メールヘッダに
は、図2や図3にも例示するように、発信時間を表すD
ata:行や、見出し(サブジェクト)を表すSubj
ect:行や、発信元を表すFrom:行や、宛先を表
すTo:行等が含まれている。従って、ユーザーは、メ
ールサーバ2に自己宛の電子メールの送信があった事実
を知ることができると共に、その電子メールの発信時間
や見出しや発信元等を知ることもできるようになる。
【0053】他方、メール取得制限機能13が上記
(7)のようにファイル形式を基準として電子メールの
取得を制限した際には、上記(c)のように電子メール
がメール取得機能11に全く取得されないか、または上
記(d)のように小型携帯端末5で表示可能なファイル
形式とは異なるファイル形式のファイルを除いた残りの
部分(あるいは別の例としてメールヘッダ及びメール本
文だけ)がメール取得機能11に取得されるようにな
る。
【0054】このうち、上記(c)の場合には、上記
(a)の場合と同じく、メールサーバ2からのそのユー
ザー宛の電子メールを取得しなかった旨のメッセージを
内容とする電子メールを作成して、メール転送機能12
に供給する。これにより、ユーザーは、メールサーバ2
に自己宛の電子メールの送信があった事実を知ることが
できるようになる。
【0055】これに対し、上記(d)の場合には、メー
ル加工機能14は、メールサーバ2からのそのユーザー
宛の電子メールを全ては取得しなかった旨(例えば受信
不能な添付ファイルを除いた残りの部分を取得した旨)
のメッセージを内容とする電子メールを作成する。そし
て、このメッセージの電子メールと、メールサーバ2か
らの電子メールのうちメール取得機能11で取得した部
分とを、メール転送機能12に供給する。これにより、
ユーザーは、メールサーバ2に自己宛の電子メールの送
信があった事実を知ることができると共に、その電子メ
ールの内容の一部を知ることもできるようになる。
【0056】以上が、メール加工機能14による動作の
一例である。以上のメール加工機能14による動作例で
は、上記(b)または(d)のようにメール取得制限機
能13がメール取得機能11に電子メールの一部を取得
させたときにも、メール加工機能14がメッセージを作
成するようにしている。しかし、別の例として、このよ
うなときには、メッセージを作成することなく、メール
取得機能11で取得したこの一部の電子メールだけをメ
ール転送機能12に供給するようにしてもよい。そのよ
うにした場合でも、この一部の電子メールが小型携帯端
末5に受信されることにより、ユーザーは、やはり自己
宛の電子メールの発信時間や見出しや発信元等や内容の
一部を知ることができるようになる。
【0057】また、図1の例では、電子メール提供装置
1は、メール取得機能11及びメール転送機能12の他
に、メール取得制限機能13とメール加工機能14とを
有している。しかし、別の例として、電子メール提供装
置1に、メール取得機能11及びメール転送機能12の
他にメール取得制限機能13だけを設ける(メール加工
機能14を省略する)ようにしてもよい。
【0058】そのようにした場合において、メール取得
制限機能13が上記(6),(7)の基準のもとで上記
(a)または(c)のようにメール取得機能11に電子
メールを全く取得させなかったときには、小型携帯端末
5は何らの電子メールも受信しないことになる。これに
対し、メール取得制限機能13が上記(b)または
(d)のようにメール取得機能11に電子メールの一部
を取得させたときには、メール取得機能11からメール
転送機能12にこの一部の電子メールを供給させること
により、この一部の電子メールが小型携帯端末5に受信
されるので、小型携帯端末5のユーザーは、やはりその
ユーザー宛の電子メールの発信時間や見出しや発信元等
や内容の一部を知ることができるようになる。
【0059】また、図1の例では、電子メール提供装置
1とメールサーバ3とを、メール取得サーバ7として包
括的な形で提供している。しかし、別の例として、電子
メール提供装置1とメールサーバ3とをそれぞれ分離し
た形で提供するようにしてもよい。
【0060】また、図1の例では、単一の小型携帯端末
5において単一の設定内容のメールサービス情報のもと
で2つのメールサービスA,Bを利用できるようにして
いる。しかし、別の例として、メール取得機能11に、
2以上のメールサービスのメールサーバから特定のユー
ザー宛の電子メールを取得させることにより、単一の小
型携帯端末5において単一の設定内容のメールサービス
情報のもとで3以上のメールサービスを利用できるよう
にしてもよい。そのためには、メール取得機能11に、
上記(1)〜(3)のうちのいずれかの方法で、2以上
のメールサーバと接続してそれぞれのユーザースプール
にアクセスするためのメールサービス情報を供給するよ
うにすればよい。
【0061】また、図1の例ではPHS方式の小型携帯
端末にメール取得サーバからの電子メールを受信させて
いるが、その他の適宜の通信端末装置(例えば携帯電
話)にメール取得サーバからの電子メールを受信させる
ようにしてよいことはもちろんである。また、本発明
は、以上の実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱するこ
となく、その他様々の構成をとりうることはもちろんで
ある。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電子メール
提供装置によれば、或るメールサービスBを利用するよ
うにメールサービス情報を設定された通信端末装置を使
って、それ以外のメールサービスAの電子メールサーバ
にこの通信端末装置のユーザー宛に送信された電子メー
ルを、メールサービスBの電子メールサーバに送信され
た電子メールと全く同様に受信できる。これにより、単
一の通信端末装置において、単一の設定内容のメールサ
ービス情報のもとで複数のメールサービスを利用できる
ようになる。
【0063】更に、メールサービスAのメールサーバか
らの電子メールの取得が、その電子メールを受信する通
信端末装置の能力に関する情報に基づいて制限されるの
で、メールサービスAのメールサーバに送信された電子
メールがその通信端末装置の能力を超えるものであって
も、その通信端末装置に能力に応じた電子メールを受信
させることができるようになる。
【0064】尚、通信端末装置の能力に関する情報を、
通信端末装置で受信可能なメールサイズの情報や、通信
端末装置で表示可能なファイル形式の情報とした場合に
は、電子メールが通信端末装置で受信可能なメールサイ
ズを超える場合や、電子メールの本文に添付されている
ファイルの形式が通信端末装置で表示可能なファイル形
式とは異なる場合に、その取得を制限することができる
ようになる。
【0065】また、電子メールの取得の制限の形態を、
電子メールのヘッダ情報のみを取得したり、電子メール
のうち通信端末装置で表示可能なファイル形式とは異な
るファイル形式のファイルを除いた残りの部分を取得す
るものとした場合には、受信可能なメールサイズを超え
る大容量の電子メールや受信不能なファイル形式のファ
イルが添付された電子メールが通信端末装置宛に送信さ
れた場合にも、容量の小さいヘッダ情報や、受信不能な
ファイルを除いた部分は、通信端末装置に受信される。
従って、能力を超える電子メールが通信端末装置宛に送
信されたときにも、通信端末装置側で、少なくとも電子
メールの内容の一部を知ることができるようになる。
【0066】また、電子メールの取得が制限された際
に、電子メール転送手段で転送する電子メールを加工す
る加工手段を更に備えるようにした場合には、例えば電
子メールの取得の制限の形態が電子メールを全く取得し
ないというものである場合にも、この加工手段で加工さ
れた電子メールが通信端末装置に受信されるので、通信
端末装置側で、少なくともそのユーザー宛にメールサー
ビスAの電子メールサーバに何らかの電子メールの送信
があった事実を知ることができるようになる。
【0067】また、複数の通信端末装置についてそれぞ
れの識別情報と受信可能なメールサイズや表示可能なフ
ァイル形式の情報とを対応づけて記憶したテーブルを参
照することにより、電子メールがそれを受信する通信端
末装置で受信可能なメールサイズを超えるか否かや電子
メールの添付ファイルがその通信端末装置で表示可能な
ファイル形式とは異なるか否かを取得制限手段に判断さ
せるようにした場合には、テーブルにこうした情報を記
憶された複数種類の通信端末装置のうちのどの通信端末
装置で受信すべき電子メールであるかに応じて、電子メ
ールの取得を制限する条件(サイズのしきい値等)を可
変にすることができるので、これら複数種類の小型携帯
端末に、それぞれの能力に応じた電子メールを受信させ
ることができるようになる。
【0068】また、電子メールを受信する通信端末装置
から送信されたその通信端末装置で受信可能なメールサ
イズや表示可能なファイル形式の情報から、電子メール
がその通信端末装置で受信可能なメールサイズを超える
か否かや電子メールの添付ファイルがその通信端末装置
で表示可能なファイル形式とは異なるか否かを取得制限
手段に判断させるようにした場合には、例えばテーブル
等にまだ情報が記憶されていない通信端末装置のユーザ
ー宛の電子メールについても、その通信端末装置の能力
に応じて電子メールの取得を制限することができるよう
になる。
【0069】次に、本発明に係る電子メール提供方法に
よれば、単一の通信端末装置において単一の設定のもと
で複数のメールサービスを利用できるようになると共
に、電子メールを受信する通信端末装置から送信された
情報に基づいて電子メールがその通信端末装置の能力を
超えるか否かを判断できるので、例えばテーブル等にま
だ情報が記憶されていない通信端末装置のユーザー宛の
電子メールについても、その通信端末装置の能力に応じ
て電子メールの取得を制限することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子メール提供装置を設けた電子
メールサービスシステムの構成例を示す図である。
【図2】電子メールのメールヘッダの一例を示す図であ
る。
【図3】電子メールのメールヘッダ,本文及び添付ファ
イルの一例を示す図である。
【図4】従来の電子メールサービスシステムの構成例を
略示する図である。
【符号の説明】
1 電子メール提供装置、 2,3 電子メールサー
バ、 5 小型携帯端末、 6 インターネット、 7
メール取得サーバ、 8 基地局、 9 PHS網、
10 ISDN網、 11 メール取得機能、 12
メール転送機能、 13 メール取得制限機能、 1
4 メール加工機能、 A,B 電子メールサービス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子メールサーバのうちの一つの
    電子メールサーバから電子メールを取得する電子メール
    取得手段と、 前記電子メールを、前記複数の電子メールサーバのうち
    前記一つの電子メールサーバとは別の電子メールサーバ
    に転送する電子メール転送手段と、 前記電子メールを受信する通信端末装置の能力に関する
    情報に基づき、前記電子メール取得手段での前記電子メ
    ールの取得を制限する取得制限手段とを備えたことを特
    徴とする電子メール提供装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子メール提供装置に
    おいて、 前記取得制限手段により電子メールの取得が制限された
    際に、前記別の電子メールサーバに前記電子メール転送
    手段で転送する電子メールを加工する加工手段を更に備
    えたことを特徴とする電子メール提供装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子メール提
    供装置において、 前記通信端末装置の能力に関する情報は、前記通信端末
    装置で受信可能なメールサイズの情報を含んでおり、 前記取得制限手段は、前記電子メールが前記受信可能な
    メールサイズを超える場合に、該電子メールの取得を制
    限することを特徴とする電子メール提供装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の電子
    メール提供装置において、 前記通信端末装置の能力に関する情報は、前記通信端末
    装置で表示可能なファイル形式の情報を含んでおり、 前記取得制限手段は、前記電子メールに添付されている
    ファイルの形式が前記表示可能なファイル形式とは異な
    る場合に、該電子メールの取得を制限することを特徴と
    する電子メール提供装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子
    メール提供装置において、 前記取得制限手段は、電子メールの取得を制限する形態
    の一つとして、該電子メールのヘッダ情報のみを取得す
    ることを特徴とする電子メール提供装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の電子メール提供装置に
    おいて、 前記取得制限手段は、電子メールの取得を制限する形態
    の一つとして、該電子メールのうち前記通信端末装置で
    表示可能なファイル形式とは異なるファイル形式のファ
    イルを除いた残りの部分を取得することを特徴とする電
    子メール提供装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれかに記載の電子
    メール提供装置において、 前記取得制限手段は、複数の通信端末装置についてそれ
    ぞれの識別情報と受信可能なメールサイズの情報とを対
    応させたテーブルを参照することにより、前記電子メー
    ルが前記受信可能なメールサイズを超えるか否かを判断
    することを特徴とする電子メール提供装置。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のいずれかに記載の電子
    メール提供装置において、 前記取得制限手段は、複数の通信端末装置についてそれ
    ぞれの識別情報と表示可能なファイル形式の情報とを対
    応づけて記憶したテーブルを参照することにより、前記
    電子メールに添付されているファイルの形式が前記表示
    可能なファイル形式とは異なるか否かを判断することを
    特徴とする電子メール提供装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8のいずれかに記載の電
    子メール提供装置において、 前記テーブルの前記識別情報は、通信端末装置のソフト
    ウェアバージョンを表す情報であることを特徴とする電
    子メール提供装置。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至6のいずれかに記載の電
    子メール提供装置において、 前記取得制限手段は、前記電子メールを受信する通信端
    末装置から送信された該通信端末装置で受信可能なメー
    ルサイズの情報から、前記電子メールが前記受信可能な
    メールサイズを超えるか否かを判断することを特徴とす
    る電子メール提供装置。
  11. 【請求項11】 請求項4乃至7のいずれかに記載の電
    子メール提供装置において、 前記取得制限手段は、前記電子メールを受信する通信端
    末装置から送信された該通信端末装置で表示可能なファ
    イル形式の情報から、前記電子メールに添付されている
    ファイルの形式が前記表示可能なファイル形式とは異な
    るか否かを判断することを特徴とする電子メール提供装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の電子メールサーバのうちの一つ
    の電子メールサーバから電子メールを取得する電子メー
    ル取得手段と、 前記電子メールを、前記複数の電子メールサーバのうち
    前記一つの電子メールサーバとは別の電子メールサーバ
    に転送する電子メール転送手段と、 前記電子メールを受信する通信端末装置から送信される
    情報に基づき、前記電子メール取得手段による前記電子
    メールの取得を制限する取得制限手段とを備えた電子メ
    ール提供装置を設け、 前記通信端末装置から、該通信端末装置の能力に関する
    情報を前記電子メール提供装置に送信させ、 前記取得制限手段に、前記能力に関する情報に基づいて
    前記電子メールの取得を制限させるようにしたことを特
    徴とする電子メール提供方法。
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