JPH11272417A - 光学式マウス - Google Patents

光学式マウス

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JPH11272417A
JPH11272417A JP10089317A JP8931798A JPH11272417A JP H11272417 A JPH11272417 A JP H11272417A JP 10089317 A JP10089317 A JP 10089317A JP 8931798 A JP8931798 A JP 8931798A JP H11272417 A JPH11272417 A JP H11272417A
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optical
mouse
light
line pattern
optical system
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JP10089317A
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Takaaki Kato
高明 加藤
Ichiro Saito
一郎 斉藤
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Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式マウスにおいて、従来よりも光路長を
短くすることができ、各ラインの検出部を小型化可能な
新規の構造を提供する。 【解決手段】 検出基板32には発光ダイオード41
X,41Yとフォトダイオード44X,44Yが実装さ
れている。検出基板32には光学ケース45が固着され
ている。光学ケース45内には板状のビームスプリッタ
42が水平面に対して45度になるように斜めに固定さ
れている。ビームスプリッタ42の下方には一対のレン
ズ部43X,43Yを有する一体のレンズ体43が光学
ケース45に組み込まれた状態で固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式マウスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式マウスとしては、マウスパ
ッドに形成された相互に直交するライン方向を有する2
組のラインパターンを読みとるための読み取り手段を備
えたものが知られている。2組のラインパターンはマウ
スパッドの板面にXY方向のグリッドとして存在し、光
学式マウスはマウスパッド上のラインパターンのライン
を横切ることによりこれを光学的に検出して平面座標を
出力する。2組のラインパターンとしては、特公昭62
−61969号公報に記載されているように、マウスパ
ッドの表面上に相互に異なる色に形成されたもの、或い
は、2組のラインパターンの交差部が異なる色になるよ
うにしたものなどがあり、さらに、特公平1−3912
8号公報に記載されているように、透明基板の表裏に相
互に直交するライン方向を有する2組のラインパターン
を形成したものがある。
【0003】図5は従来の光学式マウスの検出光学系を
示す概略説明図である。図中、(a)はマウスパッド1
0の表面側に形成されたXラインパターン12Xを検出
するためのXライン検出部20Xを示し、(b)はマウ
スパッド10の裏面側に形成されたYラインパターン1
2Yを検出するためのYライン検出部20Yを示すもの
である。Xライン検出部20X及びYライン検出部20
Yには、発光ダイオード21X,21Yと、集光レンズ
22X,22Yと、反射板23X,23Yと、フォトダ
イオード24X,24Yとが配置される。発光ダイオー
ド、集光レンズ及び反射板は図示しない光学ケース内に
それぞれ組み込まれて固定されている。また、フォトダ
イオードは回路基板25に直接実装されている。マウス
パッド10は、透明基板11の表面側にアルミニウムの
薄い蒸着膜、印刷膜などからなるXラインパターン12
Xが形成され、必要に応じて図示しない透明な表面保護
膜が形成される。透明基板11の裏面上には全面的にア
ルミニウムの蒸着膜が形成された図示しないフィルム上
に黒色インクをストライプ状に形成することなどによっ
て蒸着膜が黒色インクにより被覆されていない部分に光
反射性のYラインパターン12Yが形成される。
【0004】上記構造においては、発光ダイオード21
Xから近赤外光がマウスパッド10に照射されると、表
面側のXラインパターンからの反射光は集光レンズ22
X及び反射板23Xを経てフォトダイオード24Xの受
光面にて結像する。同様に、発光ダイオード21Yから
マウスパッド10に近赤外光が照射されると、裏面側の
Yラインパターンからの反射光は集光レンズ22Y及び
反射面23Yを経てフォトダイオード24Yに結像す
る。ここで、フォトダイオード24Xは図示左右方向に
分割された受光面を備えた2分割フォトダイオード、フ
ォトダイオード24Yは図の紙面に直交する方向に分割
された受光面を持つ2分割フォトダイオードとなってお
り、マウスが移動してそれぞれX方向及びY方向に進む
移動量に応じてXラインパターン12X及びYラインパ
ターン12Yの各ラインを横切ることになるため、この
横切ったライン数を検出することによって座標変化に応
じた信号を出力することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
光学式マウスにおいては、Xライン検出部20X及びY
ライン検出部20Yにおいてそれぞれ発光ダイオード、
集光レンズ、反射板、フォトダイオードを配列している
ため、光路長が長くなり、各方向の検出部の高さや容積
を現状以上に低減することはきわめて困難であるという
問題点がある。
【0006】また、上記のような長い光路長を備えた光
学系を薄型ハウジング内に収容するために、マウスパッ
ド10の板面に対して大きな入射角で斜めから発光ダイ
オードの光を照射し、大きな射出角の反射光を集光レン
ズにて集光しているため、検出精度を上げる観点から見
ると不利であり、また、全体として光の利用効率が低く
なるという問題点もあった。
【0007】さらに、上記の光学系では、反射光のみを
集光レンズで集光しているため、発光ダイオードに指向
性の強いものを用いる必要があることから、発光ダイオ
ードの選択肢が少なくなり、発光ダイオードの小型化、
低価格化を図ることが困難であるという問題点もある。
光源の選択肢を広げるには集光レンズを入射側にも配置
する必要があるが、このようにすると検出部の容積はさ
らに大きくなり、製造コストも増大する。
【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、従来よりも光路長を短くするこ
とができ、各ラインの検出部を小型化可能な新規の構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、光源と、該光源からの出射光
をマウスパッドのラインパターン上に照射し、前記ライ
ンパターンからの反射光を集光する光学系と、該光学系
により集光された反射光を検出する光検出器とを備えた
光学式マウスにおいて、前記光学系は、前記ラインパタ
ーンとの間の光路に対して共に接続された、前記光源と
の間に構成される光路と、前記光検出器との間に構成さ
れる光路とを相互に分離するためのビームスプリッタ
と、前記ラインパターン上への照射光及びラインパター
ンからの反射光を共に集光する光学面とを備えているこ
とを特徴とする。
【0010】この手段によれば、光学系には、光学系か
らラインパターンまでの光路に対して共に接続された、
光学系と光源との間に構成される光路と、光学系と光検
出器との間に構成される光路とを相互に分離させるビー
ムスプリッタと、光源からの照明光とラインパターンか
らの反射光とを共に集光する光学面とが配置されている
ため、ビームスプリッタから光学面を介してラインパタ
ーンに至るまでの光路は照明光、反射光ともに共通にな
るから、その光路長に比して光学系の全体をコンパクト
に構成でき、また、照明光と反射光とが共通の光学面を
通過することから部品点数の削減が可能であるとともに
集光量を増大して検出光量の低下を抑制できる。
【0011】ここで、前記ビームスプリッタはハーフミ
ラーであることが好ましい。この手段によれば、ハーフ
ミラーにてビームスプリッタが構成されるため、光学系
を簡易かつ低コストに構成でき、光学系の容積を増大さ
せずに構成できる。
【0012】上記各手段においては、前記マウスパッド
における各ラインが相互に交差する2組のラインパター
ンに基づいて変調された反射光をそれぞれ集光するよう
に構成された一対の前記光学系及び前記光検出器を備
え、一対の前記光学系内にそれぞれ配置された前記ビー
ムスプリッタを相互に一体に構成することが好ましい。
この手段によれば、ビームスプリッタが一対の光学系に
おいて一体に構成されているので、部品点数を削減でき
ること並びに部品コスト及び組立コストを抑制できるこ
とから製造コストの低減を図ることができる。
【0013】上記各手段においては、前記光学系から前
記ラインパターンまでの光軸を前記ラインパターンの形
成面に対して直交させることが好ましい。この手段によ
れば、光学系からラインパターンまでの光軸をラインパ
ターンの形成面に対して直交させているため、光軸が形
成面に対して傾斜していることによる光量の損失や検出
精度の低下を招くことがなくなる。
【0014】この場合においては、前記光源又は前記光
検出器と前記ビームスプリッタとの間の光軸を、前記光
学系から前記ラインパターンまでの光軸に対して一致さ
せ、前記光検出器又は前記光源と前記ビームスプリッタ
との間の光軸を、前記光学系から前記ラインパターンま
での光軸と直交させることが好ましい。この構成によれ
ば、ビームスプリッタにおける反射角度が45度となる
ため、光量損失を低減できるとともに全体をコンパクト
に構成しても光源、光検出器などの配置が容易になる。
【0015】なお、上記各手段においては、光学系の倍
率を1.5〜10の範囲内とすることが検出精度及び光
学系の小型化を図る上で好ましい。また、光学面の曲率
半径をr、焦点距離をf、光学面を構成する媒質の屈折
率をnとすると、│r(n−1)/f│が0.3以上で
あることが好ましく、特に、0.3以上0.6以下であ
ることが望ましい。光学面が複数ある場合には、この光
学面は最もラインパターン側の光学面であることが望ま
しい。また、光学収差を低減するためには、光学面のう
ちの少なくとも一つは非球面であることが好ましく、こ
の場合には、その非球面の円錐係数kは、−10<k<
0であることが好ましい。
【0016】また、上記各手段においては、前記光源、
前記光学系及び前記光検出器を同一の検出基板に対して
固定することが好ましい。この手段によれば、光源、光
学系、光検出器が全て同一の検出基板に固定されている
ことにより、相互の位置関係がずれにくくなり、高精度
な検出部を構成することができる。
【0017】この場合にはまた、前記光源及び前記光検
出器が前記検出基板に実装され、前記光学系が前記検出
基板に固定された光学ケースに装着されていることが望
ましい。
【0018】さらに、前記検出基板はマウス内に配置さ
れた主回路基板に対して板面を前記主回路基板の板面に
交差させた状態で固定されていることが好ましい。検出
基板が主回路基板に対して交差姿勢で固定されているの
で、光源、光学系及び光検出器を前記ラインパターンへ
と向かう、或いは前記ラインパターンから戻る光路に沿
って検出基板の板面に沿って配置することが可能になる
ため、各部品の配置が容易になり、しかもコンパクトに
構成できる。また、検出基板に回路パターンの一部を形
成し電子部品の一部を実装することにより、主回路基板
を小型化できるという効果もある。
【0019】この場合にはさらに、前記検出基板は、前
記マウスパッドの表面に接触するマウス底面に対して位
置決めされた状態で固定されていることが好ましい。こ
の手段によれば、検出基板がマウス底面に対して位置決
めされているので、マウスパッドに対する検出部の位置
関係を高精度に形成することができる。この場合の具体
的な構成としては、マウス底板の内面に検出基板を直接
接触させた状態で固定したり、検出基板を取り付けた光
学ケースをマウス底板の内面に直接接触させた状態で固
定したりするなどの構成が考えられる。
【0020】本発明における検出部の基本的な構成とし
ては、光源、ビームスプリッタ、光学面を備えた集光レ
ンズをラインパターンに向けて垂直に順次に配列し、ビ
ームスプリッタの側方に光検出器を配置する場合が考え
られる。この場合、光源と光検出器との位置関係を逆に
してもよい。このような基本的な構成に対しては、本項
目内の各段落に記載した個々の手段をそれぞれ適用させ
ることができる。また、上記基本構成においては、追加
のレンズその他の光学素子を配置しても構わない。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る光学式マウスの実施形態について説明する。図1
は本実施形態の光学式マウスの検出部の構造を示す縦断
面図、図2は同実施形態を図1に示す断面と直交する平
面で切断した状態を示す縦断面図である。本実施形態に
おいて適用可能なマウスパッド10としては従来と同様
のものが使用でき、ガラス、アクリル樹脂などからなる
透明基板11の表面側に図の紙面と直交する方向に伸び
るストライプ状の反射性ラインを並列形成してなるXラ
インパターン12Xが形成され、透明基板11の裏面側
に図示左右方向に伸びるストライプ状の反射性ラインを
並列形成してなるYラインパターン12Yが形成されて
いる。本実施形態ではこのようにマウスパッド10の厚
さ方向の異なる深さに形成された直交する2組のライン
パターンを有するものを用いているが、基本的には互い
に交差する2組のラインパターンが形成されていれば本
発明を適用することができる。例えば、2組のラインパ
ターンがほぼ同一面上に形成されているが互いに光学的
特徴が異なる場合、2組のラインパターンがほぼ同一面
上に形成され、しかもほぼ等しい光学的特徴を備えてい
るが、互いに交差する部分において交差しない部分と異
なる光学的特徴を有する場合などである。
【0022】本実施形態の光学式マウス30において
は、ハウジングの内部に水平姿勢にて収容される主回路
基板31のほぼ中央部において上下に開口する開口部3
1aが形成されており、この開口部31aの開口縁部に
は、開口部31aに挿入されるタブ状に突出した挿入部
32bを備えた検出基板32が板面を主回路基板31に
直交させた状態で取り付けられている。検出基板32と
主回路基板31とは、両者にそれぞれ形成された回路パ
ターン間を導通する複数の導通接合部32aによって互
いに固定されている。これらの導通接合部32aは通常
半田などにより形成されている。検出基板32には、上
部に発光ダイオード41X,41Yが実装され、下部に
フォトダイオード44X,44Yが実装されている。検
出基板32には使用する波長帯の光を反射しないように
構成された黒色樹脂からなる光学ケース45(図示2点
鎖線で示す。)が固着されており、発光ダイオード41
X,41Yは光学ケース45の上面に対して位置決めさ
れている。また、フォトダイオード44X,44Yは、
光学ケース45と検出基板32とによって内部に格納さ
れるように構成されている。
【0023】光学ケース45の上部には、上記発光ダイ
オード41X,41Yから光学ケース45内部に光を導
入するためのU字形状の一対の切り欠き部45aが形成
されている。光学ケース45内の上記切り欠き部45a
の下方位置には板状のビームスプリッタ42が水平面に
対して45度になるように斜めに固定されている。この
ビームスプリッタ42はガラス板の下面に、酸化イット
リウム(Y2 3 )、酸化チタン(TiO2 )、二酸化
シリコン(SiO2 )、酸化チタン(TiO2)、二酸
化シリコン(SiO2 )、酸化チタン(TiO2 )の各
薄膜層を順次に積層してなる多層膜構造の光変調層42
aを備えたハーフミラーである。ビームスプリッタ42
としては、ハーフミラー以外でも、光束を分離できるも
のであればよく、例えば偏光ビームスプリッタでもよ
い。分光面を含むビームスプリッタの形状としては、本
実施形態のような薄板形状以外に、プリズム形状(3角
柱、3角錐など)やキュービック形状のものでもよい。
【0024】ビームスプリッタ42の下方には、一対の
レンズ部43X,43Yを有する一体のレンズ体43が
光学ケース45に組み込まれた状態で固定されている。
レンズ体43は射出成形などにより成形された合成樹脂
からなる。光学ケース45におけるレンズ体43のレン
ズ部43X,43Yの下方部分の壁面には平面円形状の
一対の開口部45bが形成されている。光学ケース45
は、発光ダイオード41X,41Yから切り欠き部45
aを通して上記ビームスプリッタ42を経てレンズ体4
3の各レンズ部43X,43Yに至る部分と、フォトダ
イオード44X,44Yの収容される部分との間に仕切
壁を備えており、この仕切壁には、ビームスプリッタ4
2とフォトダイオード44X,44Yの中央に配置され
た受光部46X,46Yとを結ぶ水平線上の位置に一対
の開口部45cを備えている。なお、ビームスプリッタ
42は、発光ダイオード41X,41Yからレンズ部4
3X,43Yに至る2組の光路の双方に亘って広がる一
体の横長形状に構成されている。
【0025】フォトダイオード44X,44Yの表面中
央部にはそれぞれ光を検出するための受光部46X,4
6Yが形成されている。受光部46Xにおいては2つの
受光領域が上下に配列され、受光部46Yにおいては2
つの受光領域が図示左右に配列されている。これらの各
受光領域はそれぞれ独立に光検出を行うことができるよ
うになっている。
【0026】図3は本実施形態の光学式マウス30の下
側ハウジング30a内に主回路基板31及び上記光学ケ
ース45とともに取り付けられた検出部を備えた検出基
板32を配置した状態を示す概略斜視図、図4は図3に
示す部分の分解斜視図である。ここで、主回路基板31
及び検出基板32上の配線パターンや実装された電子素
子、スイッチ素子などは省略して描いてある。光学式マ
ウス30は、図3に示す下側ハウジング30aと、図示
しない上側ハウジングとを接合することによって形成さ
れる。図示しない上側ハウジングには操作ボタンが取り
付けられている。下側ハウジング30aには、主回路基
板31を固定するためのネジ穴部30bと、マウスパッ
ド10に対して光を照射するとともにマウスパッド10
からの反射光を取り入れるための底開口部30cとが形
成されている。底開口部30cの開口縁部には、光学ケ
ース45の底面部に当接して光学ケース45の高さ位置
を位置決めするための位置決め段差面30dが形成され
ている。
【0027】光学式マウス30を組み立てる際には、ま
ず、主回路基板31を下側ハウジングの内部に収容し、
光学ケース45や上述の発光ダイオード、ビームスプリ
ッタ、レンズ体、フォトダイオードなどを全て実装した
検出基板32を主回路基板31の開口部31a内に挿入
して、光学ケース45の底面部が上記の位置決め段差面
30dに当接した状態に保持する。この状態で、主回路
基板31のネジ孔31cにネジ31bを通してネジ穴部
30bにネジ止めすることにより主回路基板31を下側
ハウジング30aに対して固定する。最後に、光学ケー
ス45の底面部が位置決め段差面30dに当接した状態
を保ったまま、検出基板32と主回路基板31との回路
パターンを半田などによって接合し、導通接合部32a
を形成する。通常、検出基板32と主回路基板31との
間の導通接合部32aは数カ所以上必要であるので、こ
れらの導通接合部32aのみで検出基板32と主回路基
板31とを完全に固定できる。
【0028】本実施形態において、発光ダイオード41
X,41Yは波長700〜1000nmの近赤光、例え
ば波長950nmを用いる。この近赤外光は、ビームス
プリッタ42に入射して光変調層42aにより約50%
がレンズ体43の各レンズ部43X,43Yに向けて透
過する。残りの50%は光学ケース45の解放窓部45
dから外部へと放出される。光学式マウス30の光学ケ
ース45の解放窓部45dの光放出方向には反射を防止
した反射防止面が設けられることが好ましい。レンズ部
43X,43Yに到達した光は集光されてマウスパッド
10の表面にほぼ垂直に照射される。この照射光のう
ち、マウスパッド10の表面側に形成されたXラインパ
ターン12Xにて反射された反射光はレンズ部43Xを
通過し、ビームスプリッタ42で反射されてフォトダイ
オード44Xの受光部46Xにて結像し、検出される。
同様に、Yラインパターン12Yにて反射された反射光
はレンズ部43Yを通過し、ビームスプリッタ42で反
射されてフォトダイオード44Yの受光部46Yにて結
像し、検出される。ここで、ビームスプリッタの光束分
離面から光源までの光路と、ビームスプリッタの光束分
離面から光検出器までの光路とは等しい長さを備えてお
り、両光路は光学的に共役の関係にある。
【0029】本実施形態では、ビームスプリッタ42に
より入射光及び反射光が分離されるために光量が低下す
るが、その代わり、入射光及び反射光が同一のレンズ部
43X,43Yにてそれぞれ集光されるので、光路長を
短くすることができるとともに、ビームスプリッタ42
と各ラインパターンとの間は入射経路と反射経路とが共
通になるため、物像距離の多くが入射光路と共通にな
り、光路を形成するための容積を低減することができ
る。また、入射光もレンズ部43X,43Yにて集光さ
れるので、反射光強度も強くすることができるため、検
出光量をある程度確保することができ、検出精度が低下
することはない。また、図5に示す従来の構造に較べる
と、反射板の代わりにビームスプリッタ42が配置され
るだけで部品点数は増加しない。さらに、マウスパッド
10に対して光が垂直に入射され、かつ、マウスパッド
10からの反射光は垂直に取り込まれるため、光損失を
低減でき、また、検出時の分解能やSN比を高めやすく
なる。なお、本実施形態では、上記のようにマウスパッ
ド10への入射光がレンズ部43X,43Yによって集
光されているので、発光ダイオードの発光特性の指向性
は余り要求されず、その代わりに発光量の大きい発光ダ
イオードであることが好ましい。
【0030】本実施形態では、主回路基板31に対して
ほぼ垂直に固定された検出基板32を備えているので、
この検出基板32は光の入射経路にほぼ沿って配置され
ていることとなり、発光ダイオード、光学ケース、フォ
トダイオードなどを全て入射経路に沿って実装若しくは
取り付けることができる。検出基板32には上記以外の
電子素子などを実装することも可能であるので、その
分、従来よりも主回路基板31の基板面積を低減するこ
とができる。この場合、検出基板32を主基板とする
か、或いは検出基板32のみで内部回路を構成すること
により、ペン型の座標入力装置として構成することも容
易にできる。また、光学ケース45は下部ハウジング3
0aに対して位置決め段差面30dにて当接した状態に
位置決めされており、この光学ケース45に対して検出
基板32は位置決め固定されているので、検出光学系を
光学式マウス30の基準となる滑走面であるマウス底板
に対して正確に配置することができる。
【0031】本実施形態の光学系においては、光路長を
なるべく短くするように構成しており、Xラインパター
ン12X,Yラインパターン12Yからフォトダイオー
ド44X,44Yまでの距離は10〜12mm程度とな
っている。このように物体と像面との距離(以下、物像
距離という。)が短くなると、光学収差を十分に補正す
るためには、光学系内に非球面からなる光学面を設ける
ことが有効になる。ここで、光学系の倍率は、物体であ
るマウスパッド10のXラインパターン12X及びYラ
インパターン12Yの各ラインの幅寸法と、フォトダイ
オードの受光部46X,46Yの受光面の寸法とによっ
て定まる。本実施形態の場合、光学系の倍率を1.5〜
10の範囲内とすることが現実的である。上記範囲より
も倍率が小さくなると2分割された受光面によりライン
の横切りが検出されなくなり、受光面の大きさにも制約
があるために装置構成が難しくなる。上記範囲よりも倍
率が大きくなると光路長が大きくなるため、小型化の要
請に反する結果となる。本実施形態で非球面からなる光
学面を形成する場所はレンズ部43X,43Yしかない
ため、以下、レンズ体43にアクリル樹脂(屈折率n=
1.484(λ=950nm)、1.512〜1.51
3(λ=550nm))を用いた場合を例にとって、光
学系の設計例を説明する。なお、レンズ部の有効径は3
mmであり、レンズ部の中心部肉厚は約2mmである。
また、Xラインパターン及びYラインパターンのライン
幅及びライン間隔は共に170μm、フォトダイオード
44X,44Yの受光面の2つの受光領域の配列方向の
幅を各0.2mmとした。レンズ上面とは、レンズ部4
3X,43Yのビームスプリッタ側の光学面を、レンズ
下面とはレンズ部のマウスパッド側の光学面を言う。
【0032】 (1)設計例1 <Xライン検出系> 物像距離 L=10.1mm 倍率 β=2.35 レンズ焦点距離 f=2.0mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.38mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−0.9615 レンズ部上面の非球面係数 A4 =−9.648×10-36 =2.137×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.748 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−4.762 レンズ部下面の非球面係数 A4 =2.574×10-36 =−4.304×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.33 │r2(n−1)/f│ 0.42 波面収差(RMS値) 0.002 (RMS=root mean square,以下同様) <Yライン検出系> 物像距離 L=11.8mm 倍率 β=2.35 レンズ焦点距離 f=2.25mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.63mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−1.265 レンズ部上面の非球面係数 A4 =2.409×10-36 =−6.83×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.96 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−3.983 レンズ部下面の非球面係数 A4 =3.693×10-36 =−3.883×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.35 │r2(n−1)/f│ 0.42 波面収差(RMS値) 0.002
【0033】 (2)設計例2 <Xライン検出系> 物像距離 L=7.6mm 倍率 β=1.5 レンズ焦点距離 f=1.755mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.175mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−1.479 レンズ部上面の非球面係数 A4 =2.844×10-36 =−6.797×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.357 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−3.6154 レンズ部下面の非球面係数 A4 =3.545×10-36 =−3.902×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.32 │r2(n−1)/f│ 0.37 波面収差(RMS値) 0.092 <Yライン検出系> 物像距離 L=10.1mm 倍率 β=1.5 レンズ焦点距離 f=2.1mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.62mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−1.674 レンズ部上面の非球面係数 A4 =2.436×10-36 =−6.845×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.68 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−2.745 レンズ部下面の非球面係数 A4 =3.775×10-36 =−3.539×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.37 │r2(n−1)/f│ 0.39 波面収差(RMS値) 0.09
【0034】 (3)設計例3 <Xライン検出系> 物像距離 L=12.5mm 倍率 β=5.0 レンズ焦点距離 f=1.68mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.12mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−0.9733 レンズ部上面の非球面係数 A4 =5.853×10-36 =−7.186×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.66 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−7.048 レンズ部下面の非球面係数 A4 =8.927×10-36 =−2.968×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.32 │r2(n−1)/f│ 0.48 波面収差(RMS値) 0.014 <Yライン検出系> 物像距離 L=13.0mm 倍率 β=5.0 レンズ焦点距離 f=1.73mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.15mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−0.9469 レンズ部上面の非球面係数 A4 =5.839×10-36 =−7.146×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−1.77 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−6.805 レンズ部下面の非球面係数 A4 =9.809×10-36 =−2.315×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.32 │r2(n−1)/f│ 0.49 波面収差(RMS値) 0.01
【0035】 (4)設計例4 <Xライン検出系> 物像距離 L=22.2mm 倍率 β=10.0 レンズ焦点距離 f=1.87mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.17mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−0.898 レンズ部上面の非球面係数 A4 =9.249×10-36 =−7.605×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−2.31 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−9.696 レンズ部下面の非球面係数 A4 =8.47×10-36 =−4.721×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.30 │r2(n−1)/f│ 0.59 波面収差(RMS値) 0.001 <Yライン検出系> 物像距離 L=23.4mm 倍率 β=10.0 レンズ焦点距離 f=1.9mm レンズ部上面の曲率半径 r1 =1.23mm レンズ部上面の円錐係数 k1 =−0.9044 レンズ部上面の非球面係数 A4 =8.994×10-36 =−7.551×10-5 レンズ部下面の曲率半径 r2 =−2.17 レンズ部下面の円錐係数 k2 =−8.589 レンズ部下面の非球面係数 A4 =7.619×10-36 =−4.768×10-4 │r1(n−1)/f│ 0.31 │r2(n−1)/f│ 0.55 波面収差(RMS値) 0.01
【0036】なお、上記nは、使用波長(λ=950n
m)におけるレンズ部の屈折率である。
【0037】上記の設計例1〜4ともに、波面収差は約
0.09以下となり、マウスパッドのライン幅(170
μm)を検出するには充分な(0.1以下)性能となっ
ている。光学系の開口数NAは、設計例1において図5
に示す従来構造のNA=0.21に対して、NA=0.
46と大きく向上している。
【0038】本実施形態では、レンズ体43のレンズ部
に非球面レンズを用いており、特に物体側の光学面(r
2、k2)が重要である。上記各設計例を見ても判るよう
に、倍率1.5<│β│<10、0.3<│r2(n−
1)/f│<0.6であることがラインを検出可能な範
囲で光路長を短する上で好ましく、特に、収差を改善す
るには少なくともレンズ部の物体側の光学面を非球面と
して構成し、その円錐係数が−10<k2<0の範囲内
であることが望ましい。
【0039】上記設計例1により、発光ダイオード41
X,41Y、ビームスプリッタ42、レンズ体43、フ
ォトダイオード44X,44Y、光学ケース45及び検
出基板32の一部からなる光学系ユニットの大きさは、
高さ12mm、長さ18mm、幅10mmとコンパクト
に構成することが可能となった。この光学系ユニットの
各辺は従来の光学系ユニットの半分以下であり、容積と
しては従来の1/7以下である。図5に示す従来構造で
は、回路基板上のフォトダイオードにラインの像を結像
させるためにレンズ及びフォトダイオードの上方に全反
射ミラーを配置する必要があり、光学系ユニットの高さ
を充分に小さくできないという問題点があった。その結
果、従来の光学系ユニットの大きさは、高さ25mm、
長さ25mm、幅25mmの大きさであった。
【0040】このように本実施形態では光学系ユニット
の大きさを従来よりも格段に小さくすることができると
ともに、上述のように主回路基板31の面積も低減する
ことができるため、マウス全体を大きさを極めて小さく
形成することが可能になった。特に、ノート型のパーソ
ナルコンピュータや情報携帯端末などのような携帯型の
機器とともに簡単に収納できる、携帯性の高い小型の光
学式マウスが製造可能になった。因みに本実施形態を採
用して構成したマウス本体の大きさは、高さ15mm、
長さ55mm、幅42mmである。
【0041】上記実施形態においては、マウスパッド1
0の光照射部の直上に光源を配置し、ビームスプリッタ
の側方に光検出器を配置しているが、光照射部の直上に
光検出器を配置し、ビームスプリッタの側方に光源を配
置してもよい。
【0042】また、光学系として、上記レンズ部の他に
適宜に、例えばビームスプリッタと光源又は光検出器と
の間に他の集光レンズを配置してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ビームスプリッタから
光学面を介してラインパターンに至るまでの光路は照明
光、反射光ともに共通になるから、その光路長に比して
光学系の全体をコンパクトに構成でき、また、照明光と
反射光とが共通の光学面を通過することから部品点数の
削減が可能であるとともに集光量を増大して検出光量の
低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式マウスの検出部近傍の構造
を示す縦断面図である。
【図2】図1とは直交する平面で切断した状態を示す同
実施形態の縦断面図である。
【図3】同実施形態の上部ハウジングを取り去った状態
を示す内部構造を示すための斜視図である。
【図4】図3に示す構造部分の分解斜視図である。
【図5】従来の検出部の構造を示す概略説明図(a)及
び(b)である。
【符号の説明】
10 マウスパッド 11 透明基板 12X Xラインパターン 12Y Yラインパターン 30 光学式マウス 31 主回路基板 31a 開口部 32 検出基板 41X,41Y 発光ダイオード 42 ビームスプリッタ 43 レンズ体 43X,43Y レンズ部 44X,44Y フォトダイオード 45 光学ケース 46X,46Y 受光部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの出射光をマウスパ
    ッドのラインパターン上に照射し、前記ラインパターン
    からの反射光を集光する光学系と、該光学系により集光
    された反射光を検出する光検出器とを備えた光学式マウ
    スにおいて、前記光学系は、前記ラインパターンとの間
    の光路に対して共に接続された、前記光源との間に構成
    される光路と、前記光検出器との間に構成される光路と
    を相互に分離するためのビームスプリッタと、前記ライ
    ンパターン上への照射光及びラインパターンからの反射
    光を共に集光する光学面とを備えていることを特徴とす
    る光学式マウス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ビームスプリッ
    タはハーフミラーであることを特徴とする光学式マウ
    ス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記マ
    ウスパッドにおける各ラインが相互に交差する2組のラ
    インパターンに基づいて変調された反射光をそれぞれ集
    光するように構成された一対の前記光学系及び前記光検
    出器を備え、一対の前記光学系内にそれぞれ配置された
    前記ビームスプリッタを相互に一体に構成したことを特
    徴とする光学式マウス。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記光
    学系から前記ラインパターンまでの光軸を前記ラインパ
    ターンの形成面に対して直交させることを特徴とする光
    学式マウス。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記光源又は前記光
    検出器と前記ビームスプリッタとの間の光軸を、前記光
    学系から前記ラインパターンまでの光軸に対して一致さ
    せ、前記光検出器又は前記光源と前記ビームスプリッタ
    との間の光軸を、前記光学系から前記ラインパターンま
    での光軸と直交させることを特徴とする光学式マウス。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記光学系内に非球面で構成される光学面
    を設けたことを特徴とする光学式マウス。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項において、前記光源、前記光学系及び前記光検出器を
    同一の検出基板に対して固定したことを特徴とする光学
    式マウス。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記光源及び前記光
    検出器が前記検出基板に実装され、前記光学系が前記検
    出基板に固定された光学ケースに装着されていることを
    特徴とする光学式マウス。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8において、前記検
    出基板はマウス内に配置された主回路基板に対して板面
    を前記主回路基板の板面に交差させた状態で固定されて
    いることを特徴とする光学式マウス。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記検出基板は、
    前記マウスパッドの表面に接触するマウス底面に対して
    位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする
    光学式マウス。
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