JPH1127148A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH1127148A
JPH1127148A JP9176865A JP17686597A JPH1127148A JP H1127148 A JPH1127148 A JP H1127148A JP 9176865 A JP9176865 A JP 9176865A JP 17686597 A JP17686597 A JP 17686597A JP H1127148 A JPH1127148 A JP H1127148A
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Katsuhisa Ogawa
勝久 小川
Tadahiro Omi
忠弘 大見
Sunao Shibata
直 柴田
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/38Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type
    • H03M1/40Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type recirculation type
    • H03M1/403Analogue value compared with reference values sequentially only, e.g. successive approximation type recirculation type using switched capacitors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DAコンバーターを用いていたので回路規模
が増加、消費電力の増大を招いていた。 【解決手段】 利得を1倍又は2倍に切換え可能な信号
増幅手段2,10と、入力される信号と基準電圧とを減
算処理して出力するか又は減算処理しないで出力する演
算処理手段7,9と、一方の切換端子が信号入力端子と
接続され且つ他方の切換端子がサンプルホールド手段
5,6の出力側と接続され、共通端子が演算処理手段の
入力側に接続される切換手段8と、信号増幅手段の出力
と基準電圧と比較して2値化するコンパレーター3と、
信号増幅手段の出力側とサンプルホールド手段の入力側
とを接続するスイッチ手段11と、を有し、演算処理手
段はコンパレーターの出力に基づいて、入力される信号
と基準電圧とを減算処理して出力するか、減算処理しな
いで出力するか、の切換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に係
わり、特に逐次比較型AD変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のデジタル信号処理の発達でアナロ
グ信号を、デジタル信号に変換するAD変換器は重要な
技術であり、多様な方式のAD変換器(以下、ADコン
バーターと略す。)が開発されてきた。特に高速度用途
では、量子化範囲のすべてに対応する比較電圧がありN
ビット変換の場合、2N−1個のコンパレーターを持ち
同時並列に比較エンコードするフラッシュADコンバー
ターが主流であるがコンパレーターの数が多い為、低消
費電力が要求される携帯用端末等の用途には不向きであ
った。そこで低消費電力である逐次比較型ADコンバー
ターが多く利用されている。
【0003】図12に従来の逐次比較型ADコンバータ
ーのブロック図を示す。変換されるアナログ信号は入力
端子50に印加され、コンパレーター51の+入力端子
に入る。コンパレーター51の−入力端子は逐次比較レ
ジスタ53で入力ビットが設定され、比較アナログ電圧
を発生するDAコンバーター54の出力が接続される。
制御回路52はコンパレーター51の結果を元に逐次比
較制御レジスタ53の値を設定しDAコンバーター54
の出力をコントロールする。逐次比較型ADコンバータ
ーの場合、MSBより1ビットずつ、順番にデジタルコ
ードに変換してゆく。Nビットの逐次比較を考えると、
制御回路52からのコントロール信号により逐次比較レ
ジスタMSBであるNビット目を1に、他のビットを0
に設定する。このコードがDAコンバーター54に加え
られアナログ比較信号Vdaに変換される。この場合、
全量子化範囲の1/2の電圧が発生し、入力端子50に
印加されたアナログ入力信号Vinと比較する。Vin
>Vdaの場合、コンパレーター51の出力は“H”と
なり、制御回路52に送られる。制御回路52では、
“H”を受け取ると、逐次比較レジスタの内容を、現在
の比較したビットであるMSBを1に保ったまま下位ビ
ットMSB−1を1に設定し、DAコンバーター54に
送る。この場合、MSBビットの1は確定し、MBS−
1ビットに1を立てて、次の比較動作を行う。Vin<
Vdaの場合、コンパレーター51の出力は“L”とな
り、制御回路52に送られる。制御回路52では、
“L”を受け取ると、逐次比較レジスタの内容を、現在
の比較したビットであるMSBを1から0に変更しか
つ、下位ビットMSB−1を1に設定し、DAコンバー
ター54に送る。この場合、MSBビットの0は確定
し、MSB−1ビットに1を立てて、次の比較動作を行
う。この動作を上位ビットから順に下位ビットに向け
て、比較・レジスタ設定を繰り返すことで、最終的に逐
次比較レジスタの内容が入力端子50に印加されたアナ
ログ入力信号VinをAD変換した2進コードとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビット数の多い逐次比較型ADコンバーターを構成しよ
うとした場合、図12で示した逐次比較型ADコンバー
ターではアナログ比較電圧を発生するDAコンバーター
54のビット数も同数必要となり、回路規模が増加し、
これによる消費電力の増大を招いていた。また、逐次変
換方式ADコンバーターの変換精度はDAコンバーター
54の誤差が主要因であり、ビット数の増加はDAコン
バーター54の精度を悪化させ、結果的にADコンバー
ターとして、単調性を欠いたりコード抜けが発生する要
因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】以下、本発明の
構成について図1及び図3を参照しつつ説明する。ただ
し、本発明は図1及び図3の構成のみに限定されるもの
ではない。
【0006】本発明は、利得を1倍又は2倍に切換え可
能な信号増幅手段(図1の2,10)と、該信号増幅手
段の入力側に接続される、入力される信号と基準電圧と
を減算処理して出力するか又は入力される信号を減算処
理しないで出力する演算処理手段(図1の7,9)と、
一方の切換端子が信号入力端子(図1の1)と接続され
且つ他方の切換端子がサンプルホールド手段(図1の
5,6)の出力側と接続され、共通端子が前記演算処理
手段の入力側に接続される切換手段(図1の8)と、前
記信号増幅手段の出力側に接続され、前記信号増幅手段
の出力と基準電圧(図1の12)と比較して2値化する
コンパレーター(図1の3)と、前記信号増幅手段の出
力側と前記サンプルホールド手段の入力側とを接続する
スイッチ手段(図1の11)と、を有し、前記演算処理
手段(図1の7,9)は、前記コンパレーター(図1の
3)の出力に基づいて、入力される信号と基準電圧とを
減算処理して出力するか、入力される信号を減算処理し
ないで出力するか、の切換え(図1の9の切換え)を行
ってなる半導体集積回路を提供するものである。
【0007】また本発明は、利得を1倍又は2倍に切換
え可能であって、入力される信号と基準電圧とを減算処
理して出力するか又は減算処理しないで出力するかの切
換えが可能な信号増幅手段(図3の2)と、一方の切換
端子が信号入力端子(図3の1)と接続され且つ他方の
切換端子がサンプルホールド手段(図3の5,6)の出
力側と接続され、共通端子が前記信号増幅手段の入力側
に接続される切換手段(図3の8)と、前記信号増幅手
段の出力側に接続され、前記信号増幅手段の出力と基準
電圧(図3の12)と比較して2値化するコンパレータ
ー(図3の3)と、前記信号増幅手段の出力側と前記サ
ンプルホールド手段の入力側とを接続するスイッチ手段
(図3の11)と、を有し、前記信号増幅手段(図3の
2)は、前記コンパレーター(図3の3)の出力に基づ
いて、入力される信号と基準電圧とを減算処理して出力
するか、入力される信号を減算処理しないで出力する
か、の切換え(図3の9の切換え)を行ってなる半導体
集積回路を提供するものである。
【0008】すなわち、本発明によれば入力アナログ信
号を基準電源の基準電圧(12)と比較し、その結果を
元に該入力アナログ信号を、そのまま又は基準電圧値を
引いた差分値を入力にフィードバックすることで、逐次
変換動作を実現できる為、コンパレーターのみを使用
し、DAコンバーターのいらないシンプルな回路が低消
費電力で実現できる。これにより変換ビット数が増加し
てもハードウェアの増加の無い高精度な逐次変換ADコ
ンバーターを可能とした。
【0009】また本発明において、該第一の切換手段
(8)が該信号入力端子(1)と演算処理手段(図1の
7,9)又は前記信号増幅手段(図3の2)の入力側と
を導通させるMSB変換モードにおいて、該信号増幅手
段(2)の利得が1に設定され、該第一の切換手段が該
信号入力端子と該サンプルホールド回路の該出力を導通
させる、MSB以外の変換モードにおいて、該信号増幅
手段の利得が2に設定されることを特徴とする、半導体
集積回路を提供する。
【0010】すなわち本発明によれば、MSB変換モー
ドとMSB以外の変換モードにおいて、該信号増幅手段
の利得を切り替えるだけで、各ビット変換モードに対応
でき回路素子数を低減した逐次比較ADコンバーターを
実現した。
【0011】また本発明において、該信号入力端子
(1)にAD変換前の信号が印加され、該信号増幅手段
(2)によって1又は2倍され、該コンパレーター
(3)の2値比較動作が終了した後に、該コンパレータ
ーの出力がアクティブの時、該AD変換前の信号から該
基準電源分の信号を減算処理し、該コンパレーターの出
力がノンアクティブの時、該AD変換前の信号から該基
準電源分の信号を減算処理しない演算処理実行後、該信
号増幅手段の出力を第一のスイッチ手段(11)を導通
させ該サンプルホールド回路(5)に入力されることを
特徴とする半導体集積回路を提供する。
【0012】すなわち本発明によれば1個のコンパレー
ターすなわち1ビットのADコンバーターにより、量子
化した結果をもとに変換される入力アナログ信号に適応
した処理を行い、次の変換ビットの入力情報として保持
して置くことで、変換ビット数が増えてもハード的に
は、1ビットのADコンバーターのみで実現することが
でき、変換ビット数が増加しても高精度なAD変換が可
能となった。
【0013】また、本発明によれば、該信号増幅手段が
演算増幅器(図3の2)より構成され、該演算増幅器の
非反転入力端子が第一の容量手段(図3の23)を介し
て第二の切換手段(図3の20)と接続され、該第二の
切換手段の一方は第二の基準電源(図3の27)に接続
され、他方は該第一の切換手段(図3の8)の出力と接
続されており、反転入力端子は第二の容量手段(図3の
24)を介して第三の切換手段(図3の9)と接続され
かつ、第三の容量手段(図3の25)を介して該演算増
幅器の出力とも接続されており、該第三の切換手段の一
方は、接地電位(図3の27)と、他方は第一の基準電
源(図3の12)と接続された構成となっており、該第
三の切換手段は、該コンパレーターの2値出力でコント
ロールされることを特徴とする半導体集積回路を提供す
る。
【0014】すなわち本発明によれば、演算増幅器の非
反転入力端子に接続されている第一の容量手段を介し
て、基準電圧値と入力信号値を交互に書き込むことで該
基準電圧値からの入力電圧値の差分を正確に入力するこ
とを可能とし、該演算増幅器等のオフセットの影響を受
けない正確な信号処理を可能とした。また該演算増幅器
の反転端子に接続された第二の容量手段を介して接地電
位又は基準電圧値に接続されるスイッチ(切換手段)を
持ち、リセット時には基準電圧値に、AD変換後は該コ
ンパレーターすなわち1ビットADコンバーターの出力
結果により、該基準電圧値か接地電位のいずれかに接続
することにより、比較された入力アナログ信号の下位ビ
ットへの変換動作がシンプルな制御と回路構成で実現で
きる為、レンジ変換の精度を大幅に向上することが可能
となり、逐次比較型ADコンバーターの量子化変換ビッ
ト数を大幅に増大することを可能とした。
【0015】また本発明によれば、該第三の切換手段
(図3の9)が該コンパレーター(図3の3)の2値出
力がアクティブの時、該第一の基準電源(図3の12)
と接続され、ノンアクティブの時、接地電位(図3の2
7)と接続されることを特徴とする半導体集積回路を提
供する。
【0016】すなわち本発明によれば、ビット変換結果
に応じて、ビット出力が“H”ならば入力アナログ信号
からフルレンジの半分の電圧を引き帰還ループに戻し、
ビット出力が“L”ならば入力アナログ信号は無処理の
まま該帰還ループに戻すことにより、次のビット出力の
比較の為に必要な減算処理等を、容量結合された演算増
幅器1段のみで可能とし、精度の向上はもちろんのこ
と、特別な回路を必要とせず処理回路を実現したことに
より、低消費電力化も可能となった。
【0017】この様に本発明によれば、容量結合型演算
増幅器とサンプルホールド回路及び1ビットの量子化コ
ンパレーターを用いて、上位ビットのMSBから順に量
子化判定後、その量子化結果に基ずき入力アナログ信号
に減算処理、レンジ拡大処理を行い、処理後のアナログ
信号を入力に帰還し、次のビットの量子化動作を行う信
号巡回回路構成を取ることにより、1段の容量結合型演
算増幅器とサンプルホールド回路という簡単な構成でア
ナログ処理を高精度化したことで回路規模が小さい高集
積化が可能でかつ低消費電力が実現でき、量子化変換誤
差を飛躍的に改善した多ビット長の逐次比較型AD変換
器を実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明による実施例について、図面を
参照しつつ詳細に説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例を示す
回路図である。図1において入力端子1に、AD変換さ
れるアナログ信号が印加され、スイッチ手段8,9,1
0を通ってコンパレーター3の非反転入力端子(+入力
端子)に入力される。コンパレーター3の反転入力端子
(−入力端子)には、基準電源12から基準電圧が印加
されており、入力端子1に印加されたアナログ信号が基
準電源12の基準電圧よりも大きいときはコンパレータ
ー3の出力は“H”に、小さいときはコンパレーター3
の出力は“L”になる。なお基準電源12は、AD変換
するアナログ信号の取りうる電圧フルレンジVfullの1
/2の電圧値(Vref)を持った直流電圧源である。す
なわち、Vref=Vfull/2の関係にある。本実施例に
おける逐次比較型ADコンバーターは最上位桁MSBよ
り逐次AD変換されていくので、上記説明の動作は、M
SB時変換の時のモードである。入力端子1に印加され
たアナログ信号が基準電源12の基準電圧よりも大きく
コンパレーター3の出力が“H”のとき、MSBの量子
化値を1に決定すると共に、スイッチ手段9を制御し入
力端子1に印加されたアナログ信号から基準電源12の
基準電圧値を引く減算処理回路7の出力をスイッチ9の
出力とする。
【0019】次に下位ビットのAD変換の為の前処理と
して、減算処理をしたアナログ信号を2倍増幅する信号
増幅手段2を通って、信号を2倍増幅しレンジ拡大処理
を行いスイッチ手段10の出力とする。入力端子1に印
加されたアナログ信号が基準電源12の基準電圧よりも
小さくコンパレーター3の出力が“L”の時、MSBの
量子化値を0に決定すると共に、スイッチ手段9を制御
し入力端子1に印加されたアナログ信号を、そのままス
イッチ手段9の出力とする。次に下位ビットのAD変換
の為の前処理として、スイッチ手段9の出力であるアナ
ログ信号を2倍増幅する信号増幅手段2を通って、信号
を2倍増幅しレンジ拡大処理を行いスイッチ手段10の
出力とする。この様に下位ビット変換用に加工されたア
ナログ信号はスイッチ手段11を介して第一のサンプル
ホールド回路(S/H)5に入力され一時保持される。
AD変換処理部での量子化動作が終了するとスイッチ手
段11をオフ、スイッチ手段13をオンし、サンプルホ
ールド回路5に保持されていた、次のビットのAD変換
用のアナログ信号を第二のサンプルホールド回路(S/
H)6に入力し、スイッチ手段13をオフすることでこ
の値を保持する。スイッチ手段8はサンプルホールド回
路6の出力をAD変換処理部へ入力するモードとなり、
MSB以外のビットの処理は、サンプルホールド回路6
の出力がスイッチ手段8の出力になる様に設定される。
すなわちMSB以外の処理ではAD変換処理部の出力信
号は、サンプルホールド回路5,6を介してAD変換処
理部の入力に帰還される。
【0020】図2は本実施例のAD変換アーキテクチャ
ーの説明図である。図2の説明は例として3ビットの本
実施例における逐次比較型ADコンバーターの場合であ
るが、本発明によるADコンバーターはむろん、このビ
ット数に限ったものでは無い。
【0021】図1の入力端子1に印加されるアナログ信
号を図2の14に示す。119はMSBにおける入力ア
ナログ信号の量子化レンジであり、量子化範囲は3ビッ
トすなわち8通りに等分割それぞれの量子化範囲に量子
化代表点000から111までが割り当てられている。
図1のコンパレーターの基準電源12の基準電位、すな
わちVrefは量子化レンジ119の中心に位置し、この
値を超えた場合、図1のコンパレーター3の出力は
“H”になりMSBの量子化コードは“1”に確定す
る。入力アナログ信号がこの値を超えなかった場合、コ
ンパレーター3の出力は“L”となりMSBの量子化コ
ードは“0”に確定する。図2の例では、入力アナログ
信号14が基準電位Vref12よりも小さい為、コンパ
レーター(Comp)3の出力は“L”となり、MSBの
“0”が確定する。
【0022】次に下位ビットであるMSB−1ビットの
量子化を行う為、MSBにおけるアナログ信号が基準電
位Vref12を超えずコンパレーター3の出力は“L”
であったので、図1の減算処理回路7は通さず、2倍の
ゲインを持った信号増幅手段2によりアナログ増幅さ
れ、2倍のレンジ拡大を行い図2の15に示すアナログ
信号となり、図1のサンプルホールド回路5,6を介し
てAD変換処理部の入力に帰還され、MSB−1の位と
してAD変換される。この時、レンジ拡大後の信号であ
る為、AD変換処理部に入力された図2のアナログ信号
15に対応する量子化レンジ120はMSB時の量子化
レンジ119の基準電位Vref12以下のレベルを2倍
したものとなり、MSB−1の位の量子化を実現してい
る。量子化レンジ120は量子化レンジ119に対して
2倍にレンジに拡大されているので、フルレンジを4通
りに分割した量子化範囲をもち、図1のコンパレーター
3の基準電源の基準電位Vref12は量子化レンジ12
0の中心に位置し、この値を超えた場合、図1のコンパ
レーター3の出力は“H”になりMSB−1の量子化コ
ードは“1”に確定する。入力アナログ信号がこの値を
超えなかった場合、コンパレーター3の出力は“L”と
なりMSB−1の量子化コードは“0”に確定する。図
2の例では、入力アナログ信号15が基準電位Vref1
2よりも大きい為、コンパレーター3の出力は“H”と
なり、MSB−1の“1”が確定する。
【0023】次に下位ビットであるMSB−2ビットの
量子化を行う為、MSB−1におけるアナログ信号15
が基準電位Vref12を超えコンパレーター3の出力は
“H”であったので、図1の減算処理回路7に入力され
アナログ信号15から基準電源Vref12に相当するア
ナログ信号16の部分を減じたアナログ信号17は、2
倍のゲインを持った信号増幅手段2によりアナログ増幅
され、2倍のレンジ拡大を行い図2に示すアナログ信号
18となり、図1のサンプルホールド回路5,6を介し
てAD変換処理部の入力に帰還され、MSB−2(LS
B)の位としてAD変換される。この時、レンジ拡大後
の信号である為、AD変換処理部に入力された図2のア
ナログ信号18に対応する量子化レンジ121はMSB
−1時の量子化レンジ120の基準電位Vref12以上
のレベルを2倍したものとなり、MSB−2の位の量子
化の為のレンジ拡大処理を実現している。量子化レンジ
121は量子化レンジ120に対して2倍にレンジ拡大
されているので、フルレンジを2通りに分割した量子化
範囲をもち、図1のコンパレーター3の基準電源の基準
電位Vref12は量子化レンジ121の中心に位置し、
この値を超えた場合、図1のコンパレーター3の出力は
“H”になり、MSB−2(LSB)の量子化コードは
“1”に確定する。入力アナログ信号がこの値を超えな
かった場合、コンパレーター3の出力は“L”となりM
SB−2(LSB)の量子化コードは“0”に確定す
る。図2の例では、入力アナログ信号18が基準電位V
ref12よりも大きい為、コンパレーター3の出力は
“H”となり、MSB−2(LSB)の“1”が確定す
る。これにより、MSB,MSB−1,MSB−2(L
SB)と順に逐次比較され011のAD変換コードがエ
ンコードされる。
【0024】この様にAD変換したアナログ信号をレン
ジ拡大処理し、帰還巡回させ、再度AD変換することに
より、シンプルな回路構成により高精度の逐次比較が可
能となった。すなわち従来例で示したDAコンバーター
54を必要とせず、AD変換の量子化ビット数を増加さ
せても、従来例の様に内蔵のDAコンバーター54の変
換精度でAD変換の精度が決り高精度化が難しかったの
に対し、本実施例によれば、減算処理回路7の減算精度
とレンジ拡大処理の信号増幅手段2及びコンパレーター
3の判定精度のみで決まる為、量子化ビット数を上げて
もAD変換の量子化誤差の増加にはつながらず、多ビッ
トの高精度な逐次比較型ADコンバーターを可能とし
た。 [第2の実施例]図3は、本発明の第2の実施例を示す
回路図である。図3において、入力端子1に、AD変換
されるアナログ信号が印加され、スイッチ手段8に入力
される。スイッチ手段8の他方の入力は第二のサンプル
ホールド回路6に接続されており、MSB以降のアナロ
グ変換信号が保持されている。スイッチ手段8の出力は
スイッチ手段20に入力され、スイッチ手段20の他方
の入力は、接地電位27に接続されている。スイッチ手
段20の出力は第一の容量手段23に接続され、第一の
容量手段23の他方の端子は、演算増幅器2の非反転入
力端子(+入力端子)に接続される。演算増幅器2の反
転入力端子(−入力端子)には、第二の容量手段24と
第三の容量手段25が共通接続されており、第三の容量
手段25の他方の端子は演算増幅器2の出力に接続さ
れ、容量結合の帰還ループを形成する。第二の容量手段
24の他方の端子はスイッチ手段9の出力が接続され、
スイッチ手段9の一方の入力端子は基準電源12に接続
され、他方の入力端子は接地電位27に接続されてい
る。又スイッチ手段9の制御端子はコンパレーター3の
出力でコントロールされ、ここで信号減算処理が行われ
る。また演算増幅器2の出力はスイッチ手段22を通し
て演算増幅器2の反転入力端子に接続され、リセット制
御信号26をアクティブにすることで、演算増幅器2を
ゲイン1のボルテージフォロアのモードにセットする。
演算増幅器2の非反転入力端子と第一の容量手段23の
共通接続点にはスイッチ手段21を通して、接地電位2
7に接続されており、リセット制御信号28でオンし、
演算増幅器2の非反転入力端子を接地電位27にリセッ
トする。演算増幅器2の出力は、コンパレーター3の非
反転入力端子とスイッチ手段11に接続されており、コ
ンパレーター3の反転入力端子には、基準電源の基準電
圧Vref12が印加され、演算増幅器2の出力が基準電
位Vref12より大きい場合は“H”を出力し、小さい
場合は“L”を出力する。このコンパレーター3の出力
が逐次比較されている入力アナログ信号の量子化出力で
あり、かつスイッチ手段9の制御信号となり、AD変換
後の入力アナログ信号の後処理(減算処理か、何もしな
いか)を制御している。AD変換後の入力アナログ信号
の後処理された信号は、スイッチ手段11を通して第一
のサンプルホールド回路5に入力され、次桁のAD変換
用アナログ信号として、保持される。保持された信号は
スイッチ手段13を通して第二のサンプルホールド回路
6に入力され、第二のサンプルホールド回路6の出力か
らMSB以降のAD変換用アナログ信号Vinがスイッチ
手段8を通して入力部に巡回帰還される。
【0025】以後、各モードにおける動作を図面を用い
て説明する。図4〜図7を用いてMSB変換時の回路動
作を説明する。図3において、スイッチ手段8を入力端
子1側に倒し、最初にAD変換するアナログ信号をスイ
ッチ手段20の入力端子に印加する。この時の等価回路
を図4に示す。
【0026】演算動作に入る前に必ずリセットモードを
持ち各容量手段の初期値を設定する。スイッチ手段20
は接地電位27に接続され、スイッチ手段21はオンし
接地電位27に接続され、スイッチ手段22はオンし演
算増幅器2の出力と反転入力端子をショートし演算増幅
器2をボルテージフォロアのモードに固定する。スイッ
チ手段9は接地電位27に接続される。図5はMSB変
換リセット時の等価回路図である。第一の容量手段23
の両端は接地電位27に接続され、演算増幅器2の反転
入力端子は、出力とショートされボルテージフォロアと
なっており、演算増幅器2の非反転入力端子は接地電位
27に接続されている為、演算増幅器2の出力も接地電
位27と同電位となる。
【0027】次にスイッチ手段20を入力端子1側に倒
し、入力アナログ信号を取り込み量子化処理する。この
信号入力比較モードを図6に示す。第一の容量手段23
の片側には入力端子1が接続され、端子の電位は接地電
位から入力されたアナログ信号に変化する。容量手段2
3の他方の端子に接続されているスイッチ手段21はオ
フとなるので、演算増幅器2の非反転入力端子は高イン
ピーダンスであるのでこのポイントはフローティングと
なり、第一の容量手段23の入力端子の電位の変化分と
同じだけ変化する為、演算増幅器2の出力はVinと等し
くなる。コンパレーター3はこのVinを受け、入力アナ
ログフルレンジの1/2の電圧である基準電源の基準電
圧Vref12と比較され、Vinが基準電圧Vref12より
も大きい場合“H”を出力しMSBの量子化コードを
“1”に確定し、Vinが基準電圧Vref12よりも小さ
い場合“L”を出力しMSBの量子化コードを“0”に
確定し、出力端子4に出す。
【0028】回路はここでMSB変換動作を終えMSB
−1変換の為の前処理及びレンジ拡大処理に移行する。
図7に後処理及びレンジ拡大処理モードの等価回路図を
示す。コンパレーター3の出力4はスイッチ手段9の制
御端子に接続されており、Vinが基準電圧Vref12よ
りも小さい場合、スイッチ手段9の制御端子には“L”
が入力され、接地電位27に接続されたままの状態とな
る。この時、スイッチ手段22はオフし演算増幅器2の
反転入力端子と出力の間には、第三の容量手段25が接
続された形となる。第二の容量手段24と第三の容量手
段25の容量値は等しく設定されており、スイッチ手段
22がオフすると同時に、演算増幅器2のゲインは2倍
に設定され、MSB変換時に用いた入力アナログ信号V
inを2倍して出力する。この時、スイッチ手段11は、
演算増幅器2のゲインが1から2倍に推移する間はオン
し、ゲインが2倍に設定されて出力が安定した時点でオ
フする。このサンプリング動作により第一のサンプルホ
ールド回路5にはMSB時に比較したVinの2倍の電圧
を保持することになり、次の下位ビットの量子化動作時
にAD変換部のアナログ入力端子に巡回帰還させる。V
inが基準電源の基準電圧Vref12よりも大きい場合、
スイッチ手段9の制御端子には“H”が入力され、スイ
ッチ手段9は入力を接地電位27から基準電圧Vref1
2に切り替える。この時点でスイッチ手段22はオフし
演算増幅器2の反転入力端子と出力の間には、第三の容
量手段25が接続された形となる。第二の容量手段24
と第三容量手段25の容量値は等しく設定されており、
スイッチ手段22がオフすると同時に、スイッチ手段9
も接地電位27から基準電圧Vref12に推移する為、
VinからVrefを引いたVin−Vrefを演算増幅器2が2
倍して出力する。この時、スイッチ手段11は、演算増
幅器2のフローティングポイントがVin−Vref演算を
行い、ゲインが1から2倍に推移する間はオンし、ゲイ
ンが2倍に設定されて出力が安定した時点でオフする。
このサンプリング動作により第一のサンプルホールド回
路5にはMSB時に比較したVinからVrefを引いた電
圧の2倍の値を保持することになり、次の下位ビットの
量子化動作時にAD変換部のアナログ入力端子に巡回帰
還させる。
【0029】以上、図4〜図7で説明した通り、容量結
合型演算増幅器を用いてMSB変換後、処理ゲイン1で
信号増幅された入力アナログ信号はコンパレーター3に
より基準電圧Vref12と比較され量子化されると共
に、次の桁MSB−1の処理為、入力アナログ信号を後
処理(量子化コードが“0”の時、何もせず、量子化コ
ードが“1”の時、Vin−Vrefの減算処理を行う。)
及びレンジ拡大処理(後処理後のアナログ信号を2倍し
て、AD変換される次の桁MSB−1のスケールに合わ
せる。)をしサンプルホールド回路を通して入力に巡回
帰還させる。
【0030】MSB以降特にMSB−1ビットのAD変
換のアーキテクチャーを、図8〜図11を用いて説明す
る。
【0031】図8に、MSB−1のAD変換時の等価回
路を示す。スイッチ手段8を、後処理及びレンジ拡大処
理が施されたMSB−1桁用アナログ信号電圧が保持さ
れている第二のサンプルホールド回路6の出力側に倒
し、この信号を次のAD変換用アナログ信号として入力
する。またスイッチ手段13をオフにして第二のサンプ
ルホールド回路6には、MSB−1桁用アナログ信号電
圧を保持した状態を保つ。
【0032】演算動作に入る前に必ずリセットモードを
持ち各容量手段の初期値を設定する。スイッチ手段20
は接地電位27に接続され、スイッチ手段21はオンし
接地電位27に接続され、スイッチ手段22はオンし演
算増幅器2の出力と反転入力端子をショートし演算増幅
器2をボルテージフォロアのモードに固定する。スイッ
チ手段9は接地電位27に接続される。図9はMSB−
1変換リセット時の等価回路図である。第一の容量手段
23の両端は接地電位27に接続され、演算増幅器2の
反転入力端子は、出力とショートされボルテージフォロ
アとなっており、演算増幅器2の非反転入力端子は接地
電位27に接続されている為、演算増幅器2の出力も接
地電位27と同電位となる。
【0033】次にスイッチ手段20をスイッチ手段8側
(第二のサンプルホールド回路6の出力側)に倒し、M
SB−1桁用アナログ信号電圧を取り込み量子化処理す
る。このMSB−1桁用アナログ信号入力比較モードを
図10に示す。第一の容量手段23の片側には第二のサ
ンプルホールド回路6の出力が接続され、端子の電位は
接地電位から入力されたMSB−1桁用アナログ信号電
圧29に変化する。容量手段23の他方の端子に接続さ
れているスイッチ手段21はオフとなるので、演算増幅
器2の非反転入力端子は高インピーダンスであるのでこ
のポイントはフローティングとなり、第一の容量手段2
3の入力端子の電位の変化分と同じだけ変化する為、演
算増幅器2の出力はMSB−1桁用アナログ信号電圧2
9と等しくなる。コンパレーター3はこのMSB−1桁
用アナログ信号電圧を受け、入力アナログフルレンジの
1/2の電圧である基準電圧Vref12と比較され、M
SB−1桁用アナログ信号電圧が基準電圧Vref12よ
りも大きい場合“H”を出力しMSB−1の量子化コー
ドを“1”に確定し、MSB−1桁用アナログ信号電圧
が基準電圧Vref12よりも小さい場合“L”を出力し
MSB−1の量子化コードを“0”に確定し、出力端子
4に出す。
【0034】回路はここでMSB−1桁変換動作を終え
MSB−2桁変換の為、MSB−1桁アナログ信号の後
処理及びレンジ拡大処理に移行する。図11に前処理及
びレンジ拡大処理モードの等価回路図を示す。コンパレ
ーター3の出力端子4はスイッチ手段9の制御端子に接
続されており、MSB−1桁用アナログ信号電圧が基準
電圧Vref12よりも小さい場合、スイッチ手段9の制
御端子には“L”が入力され、接地電位27に接続され
たままの状態となる。この時、スイッチ手段22はオフ
し演算増幅器2の反転入力端子と出力の間には、第三の
容量手段25が接続された形となる。第二の容量手段2
4と第三の容量手段25の容量値は等しく設定されてお
り、スイッチ手段22がオフすると同時に、演算増幅器
2のゲインは2倍に設定され、MSB−1変換時に用い
たMSB−1桁用アナログ信号電圧を2倍して出力す
る。この時、スイッチ手段11は、演算増幅器2のゲイ
ンが1から2倍に推移する間はオンし、ゲインが2倍に
設定されて出力が安定した時点でオフする。このサンプ
リング動作により第一のサンプルホールド回路5にはM
SB−1時に比較したMSB−1桁用アナログ信号電圧
の2倍の電圧を保持することになり、次の下位ビットM
SB−2の量子化動作時にAD変換部のアナログ入力端
子に巡回帰還させる為、第一のサンプルホールド回路5
に保持されているMSB−1桁用アナログ信号電圧をス
イッチ手段13をオンにして第二のサンプルホールド回
路6に転送する。MSB−1桁用アナログ信号電圧が基
準電圧Vref12よりも大きい場合、スイッチ手段9の
制御端子には“H”が入力され、スイッチ手段9は入力
を接地電位27から基準電圧Vref12に切り替える。
この時点でスイッチ手段22はオフし演算増幅器2の反
転入力端子と出力の間には、第三の容量手段25が接続
された形となる。第二の容量手段24と第三の容量手段
25の容量値は等しく設定されており、スイッチ手段2
2がオフすると同時に、スイッチ手段9も接地電位27
から基準電圧Vref12に推移する為、MSB−1桁用
アナログ信号電圧からVrefを引いた、(MSB−1桁
用アナログ信号電圧)−Vrefを演算増幅器2が2倍し
て出力する。この時、スイッチ手段11は、演算増幅器
2のフローティングポイントが(MSB−1桁用アナロ
グ信号電圧)−Vref演算を行い、ゲイン1から2倍に
推移する間はオンし、ゲインが2倍に設定されて出力が
安定した時点でオフする。このサンプリング動作により
第一のサンプルホールド回路5にはMSB−1時に比較
したMSB−1桁用アナログ信号電圧からVrefを引い
た電圧の2倍の値を保持することになり、次の下位ビッ
トMSB−2の量子化動作時にAD変換部のアナログ入
力端子に巡回帰還させる為、第一のサンプルホールド回
路5に保持されているMSB−1桁用アナログ信号電圧
をスイッチ手段13をオンにしてサンプルホールド回路
6に転送する。
【0035】以上、図8〜図11で説明した通り、容量
結合型演算増幅器を用いてMSB−1桁のAD変換時、
処理ゲイン1で信号増幅された入力アナログ信号はコン
パレーター3により基準電圧Vref12と比較され量子
化されると共に、次の桁MSB−2の処理為、MSB−
1桁用アナログ信号電圧を後処理(量子化コードが
“0”の時、何もせず、量子化コードが“1”の時、M
SB−1桁用アナログ信号電圧−Vrefの減算処理を行
う。)及びレンジ拡大処理(後処理後のアナログ信号を
2倍して、AD変換される次の桁MSB−2のスケール
に合わせる。)をしサンプルホールド回路を通して入力
に巡回帰還させる。
【0036】この様にAD変換したアナログ信号をレン
ジ拡大処理し、巡回帰還させ、再度AD変換することに
より、シンプルな回路構成により高精度の逐次比較が可
能となった。すなわち従来例で示したDAコンバーター
54を必要とせず、AD変換の量子化ビット数を増加さ
せても、従来例の様に内蔵のDAコンバーター54の変
換精度でAD変換の精度が決り高精度化が難しかったの
に対し、本実施例によれば、容量結合型演算増幅器の演
算精度及びコンパレーターの判定精度のみで決まる為、
量子化ビット数を上げてもAD変換の量子化誤差の増加
にはつながらず、多ビットの高精度な逐次比較型ADコ
ンバーターを可能とした。また、従来例の逐次比較型A
Dコンバーターでは、量子化ビット数を増加すると内蔵
されるDAコンバーター54のビット数もNビット化し
なければならず、回路規模が増加したが、本実施例によ
る回路では量子化ビット数をあげても回路の増加はな
く、高集積度、低消費電力の逐次比較型ADコンバータ
ーを可能とした。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MSBより逐次変換するADコンバーターにおいて、信
号増幅手段とサンプルホールド回路を用いてAD変換し
たアナログ信号を、その桁の量子化結果に基ずき減算処
理やレンジ拡大処理を実行して、次桁の処理可能なアナ
ログ電圧に変換してから、入力に帰還し次桁のAD変換
を行う処理を単一のハードウェアで実現したことによ
り、シンプルな回路構成により高精度の逐次比較AD変
換動作が可能となった。また量子化ビット数を増加して
もハードウェアの増加が無いフレキシブルな回路を採用
したことで、高集積度、低消費電力の逐次比較型ADコ
ンバーターを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す回路図である。
【図2】第一実施例のアーキテクチャーの説明図であ
る。
【図3】本発明の第二実施例を示す回路図である。
【図4】第二実施例のMSB変換時の動作を説明する回
路図である。
【図5】第二実施例のMSB変換時の動作を説明する回
路図である。
【図6】第二実施例のMSB変換時の動作を説明する回
路図である。
【図7】第二実施例のMSB変換時の動作を説明する回
路図である。
【図8】第二実施例のMSB以降のビットのAD変換の
動作を説明する回路図である。
【図9】第二実施例のMSB以降のビットのAD変換の
動作を説明する回路図である。
【図10】第二実施例のMSB以降のビットのAD変換
の動作を説明する回路図である。
【図11】第二実施例のMSB以降のビットのAD変換
の動作を説明する回路図である。
【図12】従来の逐次比較型ADコンバーターの回路図
である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 信号増幅手段 3 コンパレーター 4 出力端子 5 第一のサンプルホールド回路 6 第二のサンプルホールド回路 7 減算処理回路 8 スイッチ手段 9 スイッチ手段 10 スイッチ手段 11 スイッチ手段 12 基準電圧Vref 13 スイッチ手段 14 アナログ信号 15 アナログ信号 16 アナログ信号 17 アナログ信号 18 アナログ信号 119 量子化レンジ 120 量子化レンジ 121 量子化レンジ 20 スイッチ手段 21 スイッチ手段 22 スイッチ手段 23 第一の容量手段 24 第二の容量手段 25 第三の容量手段 26 リセット信号 27 接地電位 28 リセット信号 29 MSB−1桁用アナログ信号電圧 50 入力端子 51 コンパレーター 52 制御回路 53 比較制御レジスタ 54 DAコンバーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2−1−17− 301 (72)発明者 柴田 直 東京都江東区越中島1丁目3番地16−411 号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利得を1倍又は2倍に切換え可能な信号
    増幅手段と、 該信号増幅手段の入力側に接続される、入力される信号
    と基準電圧とを減算処理して出力するか又は入力される
    信号を減算処理しないで出力する演算処理手段と、 一方の切換端子が信号入力端子と接続され且つ他方の切
    換端子がサンプルホールド手段の出力側と接続され、共
    通端子が前記演算処理手段の入力側に接続される切換手
    段と、 前記信号増幅手段の出力側に接続され、前記信号増幅手
    段の出力と基準電圧と比較して2値化するコンパレータ
    ーと、 前記信号増幅手段の出力側と前記サンプルホールド手段
    の入力側とを接続するスイッチ手段と、を有し、 前記演算処理手段は、前記コンパレーターの出力に基づ
    いて、入力される信号と基準電圧とを減算処理して出力
    するか、入力される信号を減算処理しないで出力する
    か、の切換えを行ってなる半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 利得を1倍又は2倍に切換え可能であっ
    て、入力される信号と基準電圧とを減算処理して出力す
    るか又は減算処理しないで出力するかの切換えが可能な
    信号増幅手段と、 一方の切換端子が信号入力端子と接続され且つ他方の切
    換端子がサンプルホールド手段の出力側と接続され、共
    通端子が前記信号増幅手段の入力側に接続される切換手
    段と、 前記信号増幅手段の出力側に接続され、前記信号増幅手
    段の出力と基準電圧と比較して2値化するコンパレータ
    ーと、 前記信号増幅手段の出力側と前記サンプルホールド手段
    の入力側とを接続するスイッチ手段と、を有し、 前記信号増幅手段は、前記コンパレーターの出力に基づ
    いて、入力される信号と基準電圧とを減算処理して出力
    するか、入力される信号を減算処理しないで出力する
    か、の切換えを行ってなる半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記切換手段が、前記信号入力端子と前
    記演算処理手段又は前記信号増幅手段の入力側とを導通
    させるMSB変換モードにおいて、前記信号増幅手段の
    利得が1に設定されることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記切換手段が、前記サンプルホールド
    手段の出力側と前記演算処理手段又は前記信号増幅手段
    の入力側とを導通させる、MSB変換モード以外の変換
    モードにおいて、前記信号増幅手段の利得が2に設定さ
    れることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半
    導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記信号入力端子にAD変換前の信号が
    印加され、前記信号増幅手段によって1又は2倍され、
    前記コンパレーターの2値比較動作が終了した後に、 該コンパレーターの出力がアクティブの時に、前記AD
    変換前の信号から前記基準電圧分の信号を減算処理し、
    該コンパレーターの出力がノンアクティブの時に、前記
    AD変換前の信号から前記基準電源分の信号を減算処理
    しない演算処理実行後、前記信号増幅手段の出力を前記
    スイッチ手段を導通させて前記サンプルホールド手段に
    入力させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ手段を第一のスイッチ手段
    としたときに、 前記サンプルホールド手段を、第一のホールド回路と第
    二のスイッチ手段を介してつながった第二のホールド回
    路から構成し、該第一のスイッチ手段がオンの時、該第
    二のスイッチ手段がオフし、該第一のスイッチ手段がオ
    フの時、該第二のスイッチ手段がオンすることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記切換手段を第一の切換手段とし、前
    記基準電圧を第一の基準電圧としたときに、 前記信号増幅手段が演算増幅器より構成され、該演算増
    幅器の非反転入力端子は第一の容量手段を介して第二の
    切換手段の共通端子と接続され、該第二の切換手段の一
    方の切換端子は第二の基準電圧が印加され、他方の切換
    端子は該第一の切換手段の共通端子と接続されており、
    反転入力端子は第二の容量手段を介して第三の切換手段
    の共通端子と接続され且つ第三の容量手段を介して該演
    算増幅器の出力と接続されており、該第三の切換手段の
    一方の切換端子は第二の基準電圧が印加され、他方の切
    換端子は第一の基準電圧が印加されており、該第三の切
    換手段は、前記コンパレーターの2値出力でコントロー
    ルされることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積
    回路。
  8. 【請求項8】 前記第三の切換手段は、前記コンパレー
    ターの出力がアクティブの時は前記第一の基準電圧が印
    加された切換端子と接続され、ノンアクティブの時は前
    記第二の基準電圧が印加された切換端子と接続されるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記演算増幅器の前記非反転入力端子は
    第三のスイッチ手段を介して前記第二の基準電圧が印加
    され、前記演算増幅器の前記反転入力端子が第四のスイ
    ッチ手段を介して前記演算増幅器の出力側と接続されて
    いることを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回
    路。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ手段を第一のスイッチ手
    段としたときに、該第一のスイッチ手段がオフし、前記
    第二の切換手段及び第三の切換手段が前記第二の基準電
    圧に接続され、第三のスイッチ手段がオンし前記非反転
    入力端子に前記第二の基準電圧が印加され、該第四のス
    イッチ手段がオンし、前記反転入力端子と前記演算増幅
    器の出力側が接続されるリセットモードを設けることを
    特徴とする請求項9に記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記第二の切換手段の切換端子が前記
    第一の切換手段の共通端子に接続され、前記第三及び第
    四のスイッチ手段がオフし、前記第一の切換手段より信
    号が入力される量子化前処理モードを設けることを特徴
    とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記量子化前処理モード後、前記演算
    増幅器の出力結果を前記コンパレーターが2値化処理
    し、量子化コードを出力する量子化モードを設けること
    を特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記コンパレーターの結果より前記第
    三の切換手段を制御し、前記演算増幅器で得た演算結果
    を第二のスイッチ手段はオフし第一のスイッチ手段をオ
    ンし、第一のホールド回路のみに該演算結果を書き込む
    量子化後処理モードを設けることを特徴とする請求項1
    2に記載の半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 第一のスイッチ手段をオフし、第二の
    スイッチ手段をオンすることにより第一のホールド回路
    に書き込まれた該演算結果を、第二のホールド回路に転
    送することを特徴とする請求項7又は請求項13に記載
    の半導体集積回路。
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