JPH11271101A - 計器表示装置 - Google Patents

計器表示装置

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JPH11271101A
JPH11271101A JP10078843A JP7884398A JPH11271101A JP H11271101 A JPH11271101 A JP H11271101A JP 10078843 A JP10078843 A JP 10078843A JP 7884398 A JP7884398 A JP 7884398A JP H11271101 A JPH11271101 A JP H11271101A
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speed
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Shigeki Amano
隆樹 天野
Takaaki Taira
孝明 平
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COMMUTER HELICOPTER SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の計器表示を1つの表示画面に表示する
ことができる計器表示装置を提供する。 【解決手段】 演算手段23は機体情報測定手段21か
らの機体の速度および高度に応じて実測左右方向速度バ
ー36、実測前後方向速度バー37および実測高度シン
ボル38を表示手段24の表示画面32に表示するとと
もに、記憶手段22に記憶される目標速度および目標高
度に応じた目標左右方向速度バー39、目標前後方向速
度バー40および目標高度シンボル41を表示画面30
に表示する。このように、機体の速度に関する情報だけ
でなく、機体の高度に関する情報も1つの表示画面30
に表示されるので、パイロットは複数の計器を見ること
なく1つの画面で3つの情報を確認することができ、パ
イロットのワークロードが軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば航空機の
機体の姿勢および位置などの複数の計器情報を表示する
計器表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来のホバーメータ1の表示
画面2を示す図である。ホバーメータ1は、たとえばヘ
リコプタなどの計器板に設けられ、機体の前後方向およ
び左右方向の速度を表示してホバリングを支援するため
に設けられる。パイロットは雲中、夜間など外界を参照
することができない場合でも、ホバーメータからの前後
方向および左右方向の速度情報によって機体の前後方向
および左右方向の速度を把握して操縦を行うことができ
る。
【0003】円形の表示領域8にはx軸、y軸が表示さ
れ、機体の前後方向の速度を示す実測前後方向速度バー
3がx軸に平行に線で表示され、機体の左右方向の速度
を示す実測左右方向速度バー4がy軸に平行に線で表示
される。
【0004】操縦桿によって機体の姿勢を制御し、機体
の前後方向の速度に応じて実測前後方向速度バー3が上
下に移動し、機体の左右方向の速度に応じて実測左右方
向速度バー4が左右に移動する。したがって、ホバリン
グを行う場合、パイロットは実測前後方向速度バー3お
よび実測左右方向速度バー4がそれぞれx軸およびy軸
に一致するように操縦することによって、機体をホバリ
ング状態にすることができる。また、表示画面2の外周
には機体の方位角を示す回転目盛7が設けられる。
【0005】またホバーメータ1とは別途に、機体の高
度を表示する高度計が設けられ、この高度計には目標高
度が表示され、パイロットはこの目標高度に機体の高度
が一致するように操縦する。
【0006】また航空機が予め定められた飛行ルートま
たは着陸支援システムなどによって進入ルートが指定さ
れた場合、これらの所定のルートから機体がどれだけ偏
位しているかを示すデビエーション表示装置が計器板に
設けられている。
【0007】図20は、従来のデビエーション表示装置
10の表示画面11を示す図である。機体の垂直方向の
偏位を示す垂直方向偏位バー13は、x軸に平行に設け
られ、機体の垂直方向の偏位に応じて上下に移動し、ま
た機体の横方向の偏位を示す横方向偏位バー14はy軸
に平行に設けられ、機体の横方向の偏位に応じて表示画
面11上で左右方向に移動する。したがって、垂直方向
偏位バー13および横方向偏位バー14の交点が所定の
ルートを示し、表示画面11の中心に示される中心点1
2が機体の位置を示す。
【0008】したがってパイロットは垂直方向偏位バー
13と横方向偏位バー14との交点が中心点12に一致
するように機体を操縦することによって、所定のルート
に沿って正確に飛行することが可能である。
【0009】また速度計はデビエーション表示装置10
とは別途に設けられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のホバーメータ1
において、パイロットは機体が目標とする速度および高
度に一致するようにホバーメータ1と高度計とを交互に
見ながら操縦しなければならず、ワークロードが高くな
るといった問題を有する。
【0011】同様に前述のデビエーション表示装置10
においても、パイロットは所定のルートに乗った状態
で、目標とする速度に保たれるように操縦するために、
デビエーション表示装置10と速度計とを交互に見なけ
ればならず、ワークロードが高くなるといった問題を有
する。
【0012】本発明の目的は、複数の表示計器を1つの
表示画面に表示することができる計器表示装置を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、機体の速度ま
たは位置に関する第1、第2および第3実測値を測定す
る機体情報測定手段と、機体の速度または位置に関する
第1、第2および第3目標値を記憶する記憶手段と、第
1実測値に対応するx座標、第2実測値に対応するy座
標、第1目標値に対応するx座標、第2目標値に対応す
るy座標をそれぞれ算出し、第3実測値に応じた第3実
測値シンボルの大きさ、および第3目標値に応じた第3
目標値シンボルの大きさをそれぞれ算出する演算手段
と、演算手段の演算結果に基づいて第1および第2実測
値に対応するxy座標、第1および第2目標値に対応す
るxy座標に、実測シンボルおよび目標シンボルをそれ
ぞれ表示画面に表示する表示手段とを備えることを特徴
とする計器表示装置である。
【0014】本発明に従えば、表示手段の表示画面は2
次元平面であるので、第1実測値に対応するx座標と第
2実測値に対応するy座標を満たす第1および第2実測
値のxy座標が表示画面上で1点決定され、機体を操縦
し第1および第2実測値が変化した場合には前記第1お
よび第2実測値のxy座標が移動することになる。目標
値においても同様に、第1および第2目標値のxy座標
が表示画面上で1点決定され、目標値が変化するとこれ
に応じて前記第1および第2目標値のxy座標が移動す
ることになる。
【0015】第3実測値に対しては、表示画面上で第3
実測値シンボルとして表示され、この第3実測値シンボ
ルは第3実測値に応じた大きさを持つので機体の速度ま
たは位置の変化に応じてシンボルの大きさが変化するこ
とになる。目標シンボルについても同様に、第3目標値
の変化に応じて表示画面上の第3目標値シンボルの大き
さが変化することになる。したがって、機体を操縦する
パイロットは、第1および第2実測値のxy座標が第1
および第2目標値のxy座標に一致するように操縦する
とともに、第3実測値シンボルの大きさが第3目標値シ
ンボルの大きさに一致するように操縦することによっ
て、機体の状態を目標とする状態に制御することができ
る。
【0016】このように、機体に関する3つの情報を1
つの表示画面に表示することができるので、パイロット
は複数の表示画面を交互に見ながら操縦する必要がなく
なり、1つの表示画面を見るだけで3つの機体情報が目
標とする値に一致しているか否かを容易に判断すること
ができ、パイロットのワークロードが軽減される。
【0017】また本発明の第1、第2および第3実測値
は、それぞれ機体の実測左右方向速度、実測前後方向速
度および実測高度であって、第1、第2および第3目標
値は、それぞれ機体の目標左右方向速度、目標前後方向
速度および目標高度であって、表示手段の表示画面には
第1実測値に対応するx座標に実測左右方向速度バー、
第2実測値に対応するy座標に実測前後方向速度バー、
第1目標値に対応するx座標に目標左右方向速度バー、
第2目標値に対応するy座標に目標前後方向速度バーが
それぞれ表示され、実測高度シンボルは実測左右方向速
度バーと実測前後方向速度バーとの交点に表示され、目
標高度シンボルは目標左右方向速度バーと目標前後方向
速度バーとの交点に表示されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、第1実測値は第1実測値
に対応するx座標にy軸に平行に上下方向に延びる実測
左右方向速度バーとして表示され、パイロットが機体の
左右方向の速度を変化させると実測左右方向速度バーが
左右に移動する。第2実測値は第2実測値に対応するy
座標にx軸に平行に左右方向に延びる実測前後方向速度
バーとして表示され、機体の前後方向の速度を変化させ
ると実測前後方向速度バーが上下に移動する。これらの
実測左右方向速度バーおよび実測前後方向速度バーの交
点が現在の機体の対地速度を表す。
【0019】また目標左右方向速度バーは表示画面上で
y軸に平行に上下方向に延び、目標とする機体の左右方
向の速度に応じて左右に移動し、目標前後方向速度バー
はx軸に平行に左右に延び、目標とする機体の前後方向
の速度に応じて上下に移動し、目標左右方向速度バーお
よび目標前後方向速度バーの交点が目標とする機体の対
地速度を表す。また実測左右方向速度バーおよび実測前
後方向速度バーの交点には機体の高度を示す実測高度シ
ンボルが表示され、目標左右方向速度バーおよび目標前
後方向速度バーの交点には目標とする機体の高度を示す
目標高度シンボルが表示される。したがって、実測左右
方向速度バーおよび目標左右方向速度バー、実測前後方
向速度バーおよび目標前後方向速度バー、実測高度シン
ボルおよび目標高度シンボルがそれぞれ一致するように
機体を操縦することによって機体は目標とする速度およ
び高度に制御することができる。このように、機体の速
度および高度に関する情報が1つの表示画面上に表示さ
れるので、パイロットは複数の表示画面を見る必要がな
く、視線の移動が少なくて済み、1つの表示画面を見る
だけで機体の速度および高度を把握することができ、ワ
ークロードが軽減される。
【0020】また本発明の第1、第2および第3実測値
は、それぞれ機体の実測左右方向速度、実測前後方向速
度および実測上下方向速度であって、第1、第2および
第3目標値は、それぞれ機体の目標左右方向速度、目標
前後方向速度および目標上下方向速度であって、表示手
段の表示画面には第1実測値に対応するx座標に実測左
右方向速度バー、第2実測値に対応するy座標に実測前
後方向速度バー、第1目標値に対応するx座標に目標左
右方向速度バー、第2目標値に対応するy座標に目標前
後方向速度バーがそれぞれ表示され、実測上下方向速度
シンボルは実測左右方向速度バーと実測前後方向速度バ
ーとの交点に表示され、目標上下方向速度シンボルは目
標左右方向速度バーと目標前後方向速度バーとの交点に
表示されることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、第1実測値は第1実測値
に対応するx座標にy軸に平行に上下方向に延びる実測
左右方向速度バーとして表示され、パイロットが機体の
左右方向の速度を変化させると実測左右方向速度バーが
左右に移動する。第2実測値は第2実測値に対応するy
座標にx軸に平行に左右方向に延びる実測前後方向速度
バーとして表示され、機体の前後方向の速度を変化させ
ると実測前後方向速度バーは上下に移動する。これらの
実測左右方向速度バーおよび実測前後方向速度バーの交
点が現在の機体の対地速度を表す。
【0022】また目標左右方向速度バーは表示画面上で
y軸に平行に上下方向に延び、目標とする機体の左右方
向の速度に応じて左右に移動し、目標前後方向速度バー
はx軸に平行に左右に延び、目標とする機体の前後方向
の速度に応じて上下に移動し、目標左右方向速度バーお
よび目標前後方向速度バーの交点が目標とする機体の対
地速度を表す。また実測左右方向速度バーおよび実測前
後方向速度バーの交点には機体の上下方向の速度を示す
実測上下方向速度シンボルが表示され、目標左右方向速
度バーおよび目標前後方向速度バーの交点には目標とす
る機体の上下方向の速度を示す目標上下方向速度シンボ
ルが表示される。したがって、実測左右方向速度バーお
よび目標左右方向速度バー、実測前後方向速度バーおよ
び目標前後方向速度バー、実測上下方向速度シンボルお
よび目標上下方向速度シンボルがそれぞれ一致するよう
に機体を操縦することによって機体を目標とする速度に
制御することができる。このように、機体の3つの速度
に関する情報が1つの表示画面上に表示されるので、パ
イロットは複数の表示画面を見る必要がなく、視線の移
動が少なくて済み、1つの表示画面を見るだけで機体の
3つの速度を把握することができ、ワークロードが軽減
される。
【0023】また本発明の第1、第2および第3実測値
は、それぞれ機体の横方向偏位、垂直方向偏位および実
測速度であって、第3目標値は、機体の目標速度であっ
て、表示手段の表示画面には、第1実測値のx座標に対
応する横方向偏位バー、および第2実測値のy座標に対
応する垂直方向偏位バーがそれぞれ表示され、目標速度
シンボルは横方向偏位バーと垂直方向偏位バーとの交点
に表示されることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、たとえば所定の飛行ルー
トが与えられる場合には、目標とする飛行ルートの機体
からの横方向偏位および垂直方向偏位は表示画面上でx
y座標で表示される。機体の位置は中心の固定した点で
表示され飛行ルートの横方向偏位は横方向偏位バーで、
飛行ルートの垂直方向偏位は垂直方向偏位バーで表示画
面上に表示されるので、機体位置を示す固定点に横方向
偏位バーと垂直方向偏位バーとの交点が一致するように
操縦することによって、機体は所定の飛行ルートに沿っ
て飛行することになる。このとき、機体の速度および目
標速度は横方向偏位バーと垂直方向偏位バーとの交点に
表示され、実測速度シンボルの大きさが目標速度シンボ
ルの大きさに等しくなるように操縦することによって、
所定の速度で飛行することになる。
【0025】このように、1つの表示画面で機体の横方
向および垂直方向の偏位を表示するとともに、機体の速
度も表示することができるので、パイロットは複数の表
示画面を見ることなく、1つの表示画面で機体が所定の
ルートからどれだけ偏位しているか、目標とする速度か
らどれだけ偏位しているかを容易に判断することがで
き、パイロットのワークロードが軽減される。
【0026】また本発明の第1、第2および第3実測値
は、それぞれ、機体のロール角、ピッチ角および垂直方
向の運動を制御する操縦装置のロール軸操縦量、ピッチ
軸操縦量およびCP(コレクティブ・ピッチ)軸操縦量
であって、第1、第2および第3目標値は、それぞれ目
標ロール軸操縦量、目標ピッチ軸操縦量および目標CP
軸操縦量であって、表示手段の表示画面には、第1実測
値と第1目標値の偏差に対応するx座標にロール軸操縦
偏位バー、および第2実測値と第2目標値の偏差に対応
するy座標にロール軸操縦偏位バーがそれぞれ表示さ
れ、実測CP軸操縦量シンボルおよび目標CP軸操縦量
シンボルは、ロール軸操縦偏位バーとピッチ軸操縦偏位
バーとの交点に表示されることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、たとえばヘリコプタにお
いて機体の状態は操縦桿およびコレクティブ・ピッチ・
レバーの操縦量に応じて変化する。また表示手段の表示
画面には機体が目標とする状態になるのに必要な操縦量
が表示される。たとえば操縦桿に対してはロール軸がx
座標、ピッチ軸がy座標で示され、CP(コレクティブ
・ピッチ)軸操縦量は目標シンボルの大きさで示され
る。したがって、ロール軸操縦偏位バーとピッチ軸操縦
偏位バーとの交点が目標とする中心にある固定点シンボ
ルに一致するように操縦桿を操作し、実測シンボルの大
きさが目標シンボルの大きさに等しくなるようコレクテ
ィブ・ピッチ・レバーを操作することによって、機体は
目標とする状態となる。このように操縦装置の操縦量が
表示画面に与えられるので、その表示にしたがって操縦
するだけで機体を目標とする状態に保つことができる。
これらの操縦すべきロール軸操縦量、ピッチ軸操縦量お
よびCP軸操縦量の3つの値は1つの表示画面で表示さ
れるので、複数の表示画面を見ることなく、パイロット
は1つの表示画面を見るだけで3つの操縦量を把握する
ことができ、ワークロードが軽減される。
【0028】また本発明は、機体の実測位置および実測
速度を測定する機体情報測定手段と、機体の目標飛行ル
ートおよび目標速度を記憶する記憶手段と、基準の実測
位置および目標飛行ルートより横方向偏位および垂直方
向偏位を生成し、横方向偏位および垂直方向偏位に対応
するxy座標を算出するとともに、実測速度と目標速度
との差に応じて横方向偏位バーおよび垂直方向偏位バー
の長さを変化させる演算手段と、演算手段の演算結果に
基づいて、横方向偏位バー、垂直方向偏位バーおよび実
測速度と目標速度との差を表示画面に表示することを特
徴とする計器表示装置である。
【0029】また本発明に従えば、表示画面には横方向
偏位バーと垂直方向偏位バーからなる十字状のシンボル
が表示され、その中心の交点の座標が目標とする飛行ル
ートの目標位置を示す。演算手段は目標速度と実測速度
との差に応じて横方向偏位バーおよび垂直方向偏位バー
の長さを変化させるので、表示画面上で十字状のシンボ
ルの大きさが変化して表示される。したがって、十字状
のシンボルの交点が目標位置に一致するように操縦する
とともに、十字状のシンボルが一定の大きさになるよう
に操縦することによって、目標とするルートに沿って、
目標速度で飛行することができる。このように機体の位
置および速度を1つの表示画面上に表示することができ
るので、複数の計器を見る必要がなくなり、パイロット
のワークロードが軽減される。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある計器表示装置20の構成を示すブロック図である。
計器表示装置20は、ヘリコプタなどの航空機のコック
ピットに装備される計器板に設けられ、たとえば多機能
表示装置(MFD:Multi FunctionDisplay)のホバー
メータ表示を表示し、機体情報測定手段21、飛行管理
コンピュータ(FMC)25、記憶手段22、演算手段
23および表示手段24を含んで構成される。機体情報
測定手段21は、姿勢計、高度計、磁気コンパスおよび
航法装置などを備え、姿勢計はジャイロスコープによっ
て機体のピッチ角およびロール角を測定し、航法装置は
機体の位置、および対地速度などを測定し、高度計はた
とえば気圧高度計によって機体の高度を測定する。この
ような機体情報測定手段21は、機体の速度に関する情
報である機体の左右方向の速度および前後方向の速度な
らびに機体の位置に関する情報である高度を演算手段2
3に入力する。
【0031】飛行管理コンピュータ25には、たとえば
所定の飛行ルートやホバリング地点が記憶されており、
この飛行ルートまたはホバリング地点に乗るための目標
とする機体の速度または位置に関する情報である目標左
右方向速度、目標前後方向速度および目標高度が記憶手
段22に与えられて記憶され、これらが演算手段23に
入力される。演算手段23は、飛行状態測定手段21か
らの各実測値および記憶手段22からの各目標値に基づ
いて表示手段24に表示すべき表示画像を生成する。表
示手段24は、たとえばブラウン管(CRT)または液
晶ディスプレイ(LCD)などから成り、演算手段23
によって生成された画像を表示する。
【0032】図2は、表示手段24の表示画面30の表
示の一例を示す図である。表示画面30は、機体の速度
を表示する円形の表示領域31を有し、この円形表示領
域31の外周には方位角を示す方位角目盛32が表示さ
れる。方位角目盛32は機首方向に応じて回転して機首
方向を示し、図2においては北を0°としたとき機首が
時計回りに330°の方位を向いていることを示してい
る。
【0033】円形の表示領域31にはx軸33およびy
軸34が表示され、原点を中心として同心円上に対地速
度目盛35が表示される。
【0034】演算手段23は、機体情報測定手段21か
らの実測左右方向速度に対応するx座標を算出し、表示
手段24の円形表示領域31にこのx座標に実測左右方
向速度バー36をy軸34に平行に表示する。したがっ
て、機体の左右方向速度が変化するとこれに応じて、表
示手段24に表示される実測左右方向速度バー36は左
右に移動する。
【0035】同様に演算手段23は機体情報測定手段2
1からの実測前後方向速度に対応するy座標を算出し、
表示手段24の円形表示領域31にこのy座標に実測前
後方向速度バー37をx軸33に平行に表示する。この
実測前後方向速度バー37は機体の前後方向速度の変化
に応じて上下に移動する。これらの実測左右方向速度バ
ー36と実測上下方向速度速度バー37の交点が機体の
対地速度を表す。
【0036】機体情報手段21からの高度情報に基づい
て演算手段23は実測高度シンボル38を生成する。実
測高度シンボル38は、実測左右方向速度バー36と実
測前後方向速度バー37との交点を中心として円形に表
示され、演算手段23は機体の高度に応じて表示する実
測高度シンボル38の大きさを変化させる。
【0037】演算手段23は記憶手段22に記憶される
目標左右方向速度に対応するx座標を算出し、表示手段
23の円形表示領域31にy軸34に平行に延びる目標
左右方向速度バー39を表示し、この目標左右方向速度
バー39は、目標左右方向速度の変化に応じて左右に移
動する。また記憶手段22に記憶される目標前後方向速
度に対応するy座標を算出し、表示手段23の円形表示
領域31にx軸33に平行に延びる目標前後方向速度バ
ー40を表示し、この目標前後方向速度バー40は、目
標前後方向速度の変化に応じて上下に移動する。また演
算手段23は、記憶手段24に記憶される目標高度に対
応する目標高度シンボル41を生成する。目標高度シン
ボル41は、目標左右方向速度バー39と目標前後方向
速度バー40との交点を中心とする正方形に表示され、
目標高度の変化に応じて目標高度シンボル41の大きさ
が変化する。
【0038】実測左右方向速度バー36、実測前後方向
速度バー37および実測高度シンボル38はたとえば緑
色で表示され、目標左右方向速度バー39、目標前後方
向速度バー40および目標高度シンボル41はたとえば
青色で表示される。したがって、パイロットはどちらが
実測を表す表示か、目標を表す表示かを直感的に認識す
ることができる。このように色を変えるだけに限らず、
たとえば線の太さまたは実線と破線などで実測を表す表
示と目標を表す表示とを容易に区別できるようにしても
よい。
【0039】図2において、実測左右方向速度バー36
は目標左右方向速度バー39よりも左に位置するので、
目標左右方向速度に対して機体の左右方向速度が左向き
であることを示す。同様に実測前後方向速度バー37は
目標前後方向速度バー40よりも下に位置するので、機
体の前後方向速度は目標とする前後方向速度よりも後ろ
向きであることを示す。同様に実測高度シンボル38は
目標高度シンボル41よりも小さいので、目標高度より
も機体の高度が低いことを示している。したがって、目
標とする飛行状態とするために機体の速度を右前方に上
げ、高度を上に上げる必要がある。
【0040】図3は、機体の飛行状態が目標とする飛行
状態に一致したときの表示手段24の表示画面30を示
す図である。このように実測左右方向速度バー36、実
測前後方向速度バー37および実測高度シンボル38が
それぞれ目標左右方向速度バー39、目標前後方向速度
バー40および目標高度シンボル41に一致したとき機
体は目標とする飛行状態となる。なお、実測高度シンボ
ル38と目標高度シンボル41が一致した状態とは、本
実施形態では円形の実測高度シンボル38の直径と正方
形の目標高度シンボル41の一辺の長さが等しくなる状
態をいう。
【0041】実測高度シンボル38は実測左右方向速度
バー36および実測前後方向速度バー37の交点を中心
とし、目標高度シンボル41は目標左右方向速度バー3
9と目標前後方向速度バー40との交点を中心とするの
で、実測左右方向速度バー36および実測前後方向速度
バー37がそれぞれ目標左右方向速度バー39および目
標前後方向速度バー40に一致した状態では実測高度シ
ンボル38の中心と目標高度シンボル41の中心とが一
致するので、図3に示されるように、円形の実測高度シ
ンボル38が正方形の目標高度シンボル41に内接する
ことになる。
【0042】このように左右方向および前後方向の速度
だけでなく、機体の高度も1つの表示画面30に表示す
ることができるので、パイロットは複数の画面を見るこ
となく1つの表示画面30を見るだけで機体の飛行状態
が目標とする飛行状態に一致しているか否かを即座に把
握することができる。
【0043】またたとえば実測左右方向速度バー36お
よび実測前後方向速度バー37を二重線で示し、実測左
右方向速度バー36および実測前後方向速度バー37を
それぞれ目標左右方向速度バー39および目標前後方向
速度バー40に一致したときに、二重線で示される各実
測バー36,37の間に各目標バー39,40が入って
一致したことが明瞭に把握できるようにしてもよい。
【0044】また図4に示されるように、実測高度シン
ボル43および目標高度シンボル42をそれぞれ正方形
で示してもよく、また図5に示されるように実測高度シ
ンボル45および目標高度シンボル44をそれぞれ円形
で示してもよく、またさらに図6に示されるように、実
測高度シンボル47を円形で示し、目標高度シンボル4
6を正方形を45°傾けて表示してもよい。またさらに
他の形状であってもよい。
【0045】図7は、本発明の実施の他の形態の計器表
示装置のホバーメータ表示の表示画面26を示す図であ
る。本実施形態のホバーメータ表示は、図1〜図6に記
載される計器表示装置20のホバーメータ表示に類似
し、対応する構成には同一の参照符を付し、説明を省略
する。
【0046】本実施形態のホバーメータには、実測高度
シンボル38に代えて、実測上下方向速度シンボル27
が表示され、また目標高度シンボル41に代えて 目標
上下方向速度シンボル28が表示される。換言すれば、
実測上下方向速度は機体の昇降率に対応し、目標上下方
向速度は目標昇降率に対応することになる。
【0047】演算手段23には機体情報測定手段21か
ら実測上下方向速度が入力され、記憶手段22には、目
標とする目標上下方向速度が記憶され、この目標上下方
向速度が演算手段23に入力される。
【0048】したがって、表示手段29に表示される実
測左右方向速度バー36、実測前後方向速度バー37お
よび実測上下方向速度シンボル27がそれぞれ目標左右
方向速度バー39、目標左右前後方向速度バー40およ
び目標上下方向速度シンボル28に一致するように操縦
することによって、機体を目標とする飛行状態にするこ
とができる。このように、3つの速度を1つの表示画面
に表示することによって、パイロットは複数の画面を見
る必要がなくなり、パイロットのワークロードが軽減す
る。
【0049】図8は、本発明の実施の他の形態の計器表
示装置50の構成を示すブロック図である。なお、図1
に示される計器表示装置20に対応する構成には同一の
参照符号を付し説明を省略する。
【0050】計器表示装置50は、所定の飛行ルートか
ら機体がどれだけ偏位しているかを表示するデビエーシ
ョン表示装置として用いられる。飛行管理コンピュータ
25には所定の飛行ルートが記憶され、機体が飛行すべ
き目標飛行ルートおよびこのときの目標とする速度を算
出して記憶手段22に与える。
【0051】演算手段23には、機体情報測定手段21
から機体の実測位置および実測速度が入力されるととも
に、記憶手段22から機体の目標飛行ルートおよび目標
速度が入力される。演算手段23はこれらの各実測情報
および目標情報に基づいて表示手段50に表示すべき画
像を生成する。
【0052】図9は、計器表示装置50の表示手段51
の表示画面52の表示の一例を示す図である。表示画面
52は表示領域53を有し、この表示領域53上に機体
位置58、横方向偏位バー54、垂直方向偏位バー5
5、実測速度シンボル56および目標速度シンボル57
が表示される。
【0053】演算手段23は表示領域53をxy座標面
とし、機体位置58を表示領域53におけるxy座標の
原点となるように表し、機体と飛行ルートの横方向の偏
位をx軸方向、垂直方向の偏位をx軸方向に表す。
【0054】演算手段23は、機体と飛行ルートの横方
向の偏位に対応するx座標を算出し、このx座標を通り
y軸に平行に延びる横方向方位バー54を表示領域53
に表示するとともに、機体と飛行ルートの垂直方向の偏
位に対応するy座標を算出し、このy座標を通りx軸に
平行に延びる垂直方向偏位バー55を表示領域53に表
示する。実測速度シンボル56は、横方向偏位バー54
および垂直方向偏位バー55の交点を中心として円形で
表示され、演算手段23は実測速度に応じてこの実測速
度シンボル56の大きさを変化させる。また目標速度シ
ンボル57も同様に、横方向偏位バー54および垂直方
向偏位バー55の交点を中心として正方形で表示され、
演算手段23は目標速度に応じて目標速度シンボル57
の大きさを変化させる。
【0055】したがって、横方向偏位バー54は目標飛
行ルートと機体の横方向の偏位を示し、垂直方向偏位バ
ー55は目標飛行ルートと機体の垂直方向の偏位を示
し、実測速度シンボル56と目標速度シンボル57によ
って目標速度との偏位を示す。
【0056】図9において、横方向偏位バー54は機体
位置58より右方にあるので、目標飛行ルートは機体よ
りも横方向に右側に位置していることを示し、また垂直
方向偏位バー55は機体位置58よりも上方にあるの
で、目標飛行ルートは機体よりも垂直方向に上方に位置
していることを示し、また実測速度シンボル56は目標
速度シンボル57よりも小さいので、目標とする速度よ
り機体の速度が小さいことを示す。
【0057】図10は、機体が目標とする所定の飛行ル
ートに乗り、かつ速度が目標とする速度に一致したとき
の表示画面52の表示を示す図である。このように、機
体が所定の飛行ルートに乗り、速度が目標速度に一致し
ている場合には横方向偏位バー54および垂直方向偏位
バー55の交点が機体位置58に一致するとともに、実
測速度シンボル56が目標速度シンボル57に一致す
る。このように、計器表示装置50では機体が所定の飛
行ルートに乗っているか否かが判断できるとともに、同
じ画面で機体が目標とする速度に一致しているか否かを
表示することができるので、パイロットは複数の画面を
見ることなく1つの画面を見るだけで機体の位置および
速度を正確に把握することができ、パイロットのワーク
ロードが軽減される。
【0058】このような所定の飛行ルートは予め飛行管
理コンピュータ25に記憶される場合に限らず、たとえ
ば着陸支援システムにより与えられる空港への進入ルー
トであってもよい。この場合には特に飛行ルートととも
に機体の速度が重要となるので、本発明の計器表示装置
50が特に好適である。
【0059】図11は、本発明の実施の他の形態の計器
表示装置60の表示手段61の表示画面62を示す図で
ある。なお計器表示装置60は、図8〜図10に示され
る計器表示装置50と同様にデビエーション表示装置と
して用いられるので、計器表示装置50に対応する構成
には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0060】計器表示装置60の表示手段61の表示領
域53には、計器表示手段50の表示領域52と同様
に、横方向偏位バー63、垂直方向偏位バー64、機体
位置58および目標速度シンボル57が表示されるが、
本実施形態では、前述した目標速度シンボル57の大き
さを固定し、前述した円形の実測速度シンボル56に代
えて横方向偏位バー63および垂直方向偏位バー64か
らなる十字状のシンボルが実測速度シンボル65として
機能する。
【0061】すなわち、計器表示装置60の演算手段2
3は、記憶手段22に記憶される目標速度と機体の実測
速度との差を算出し、この差に応じて表示する横方向偏
位バー63および垂直方向偏位バー64の長さを変化さ
せる。たとえば実測速度が目標速度よりも小さい場合は
図12に示されるように十字状の実測速度シンボル65
が正方形の目標速度よりも小さく表示され、実測速度が
目標速度よりも大きい場合は、図13に示されるように
実測速度シンボル65が目標速度シンボルよりも大きく
表示され、実測速度と目標速度が一致した場合には、図
11に示されるように実測速度シンボル65と目標速度
シンボル57と同じ大きさとなる。
【0062】このように本実施形態では、機体の現在の
位置と速度とを十字状の実測速度シンボル65だけで表
示することができ、表示形態が簡素化され、直感的に飛
行状態を把握し易く表示される。
【0063】また目標速度シンボル57は正方形に限ら
ず、図14に示されるように円形の目標シンボル66で
あってもよく、図15に示されるように十字状の実測速
度シンボルの各カバー63,64を横切る4本の直線か
ら成る目標速度シンボル68であってもよい。
【0064】図16は、本発明の実施のさらに他の形態
である計器表示装置70の構成を示すブロック図であ
る。計器表示装置70は、操縦装置の操縦量を示す表示
装置として用いられる。なお、図8〜図10に示される
計器表示装置50に対応する構成には同一の参照符号を
付し、説明を省略する。
【0065】ヘリコプタの操縦装置71は操縦桿72お
よびコレクティブ・ピッチ・レバー73とを有する。ヘ
リコプタの機体のピッチ角は、操縦桿72を前後に操作
することによって、スワッシュ・プレートが前後に傾斜
してロータが前後に傾斜し、機体のピッチ角が制御され
る。また、ヘリコプタの機体のロール角は、操縦桿72
を左右に操作することによって、スワッシュ・プレート
が左右に傾斜してロータが左右に傾斜し、機体のロール
角が制御される。また、コレクティブ・ピッチ・レバー
73を操作すると、スワッシュ・プレートは傾斜せずに
平行に上下し、ロータの全ブレードのピッチ角が同時に
同じ量だけ増減し、これによって機体の垂直方向の運動
が制御される。
【0066】したがって、操縦桿72の左右方向の操縦
量が機体のロール軸操縦量に対応し、操縦桿72の前後
方向の操縦量が機体のピッチ軸操縦量に対応し、コレク
ティブ・ピッチ・レバー73の操縦量が機体のCP(コ
レクティブ・ピッチ)軸操縦量に対応する。操縦装置7
1は、前記各操縦量を演算手段23に入力する機体情報
測定手段21の一部として機能する。
【0067】記憶手段22には、飛行管理コンピュータ
25から目標値が入力される。飛行管理コンピュータ2
5には目標とする飛行ルートが記憶されるとともに、機
体情報測定手段21の一部である機体データ測定手段7
5から現在の機体の位置および姿勢に関する情報そして
操縦装置71から各操縦量が入力され、目標とする飛行
ルートに一致するのに必要な目標ロール軸操縦量、目標
ピッチ軸操縦量および目標CP軸操縦量を算出して記憶
手段22に入力する。
【0068】演算手段23は、操縦装置71から入力さ
れた機体のロール軸操縦量、ピッチ軸操縦量およびCP
軸操縦量と、記憶手段22から入力された目標ロール軸
操縦量、目標ピッチ軸操縦量および目標CP軸操縦量が
入力され、表示手段74に表示すべき画像を生成する。
【0069】図17は、表示手段74の表示画面76の
表示の一例を示す図である。表示画面76の表示領域7
7には、基準位置78が点で表示される。演算手段23
は、表示領域77を前記基準位置78を原点とするxy
座標平面として、目標とするロール軸操縦量とロール軸
操縦量の差を、基準位置78に対するx軸方向に沿う距
離、すなわちx座標として算出し、ロール軸操縦偏位バ
ー79を前記x座標を通り、y軸に平行に延びる線によ
り表示する。
【0070】同様に、目標とするピッチ軸操縦量とピッ
チ軸操縦量の差は基準位置78からy軸方向に沿う距
離、すなわちy座標として算出し、ピッチ軸操縦偏位バ
ー80を前記y座標を通り、x軸に平行に延びる線によ
り表示する。
【0071】またCP軸操縦量は、ロール軸操縦偏位バ
ー79とピッチ軸操縦偏位バー80との交点を中心とす
る円形である実測CP軸操縦量シンボル81で表示さ
れ、目標CP軸操縦量は、前記交点を中心とする正方形
で目標CP軸操縦量シンボル82として表示される。実
測CP軸操縦量シンボル81の大きさは、コレクティブ
・ピッチ・レバー73の操縦量に応じて大きさが変化
し、同様に目標CP軸操縦量シンボル82は、目標とす
るCP軸操縦量に対応して大きさが変化する。
【0072】したがって、図17においてはロール軸操
縦偏位バー79は正、すなわち基準位置78よりも右方
にあるので、ロール軸操縦量を右に操縦する必要があ
り、同様にピッチ軸操縦偏位バー80はy軸に関して
正、すなわち基準位置78よりも上方にあるので、ピッ
チ軸操縦量を手前に操縦する必要がある。また、実測C
P軸操縦量シンボル81は目標CP軸操縦量シンボル8
2よりも小さいので、CP軸操縦量を増加させる必要が
ある。
【0073】図18は、機体の操縦量が目標の操縦量と
一致している状態を示す表示画面76を示す正面図であ
る。機体の操縦量が目標の操縦量と一致したときには、
図に示されるようにロール軸操縦偏位バー79およびピ
ッチ軸操縦偏位バー80の交点が基準位置78に一致す
るとともに、実測CP軸操縦量シンボル81の大きさが
目標CP軸操縦量シンボル82の大きさに一致し、円形
である実測CP軸操縦量シンボル81が正方形の目標C
P軸操縦量シンボル82に内接することになる。
【0074】このような状態からロール軸操縦偏位バー
79とピッチ軸操縦偏位バー80との交点が基準位置7
8から偏位した場合には、交点が基準位置78に一致す
るように前記操縦方法に応じて操縦装置71を操作する
ことによって、機体は正確に目標飛行ルートに沿って飛
行することができる。
【0075】このように計器表示装置70では、パイロ
ットが操作すべき操縦装置71の操縦量が直接表示され
るので、目標とすべき機体の姿勢になるように操縦装置
71の操作量をパイロットが考えながら操縦する必要が
なくなり、パイロットのワーク・ロードが軽減される。
【0076】また表示画面76の表示形態は円形および
正方形でシンボルが表示される場合に限らず、他の表示
形態であってもよい。
【0077】また、本発明の表示手段は、計器板に表示
する場合に限らず、ヘッド・アップ・ディスプレイ(H
UD)に表示するようにしてもよい。
【0078】また本発明は機体の一例としてヘリコプタ
としたが、ヘリコプタに限らず他の航空機であってもよ
く、またさらに他の形態であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1実測
値および第1目標値は表示手段の表示画面にx座標に対
応して表示され、第2実測値および第2目標値は表示画
面にy座標に対応して表示される。さらに第3実測値お
よび第3目標値はそれぞれ実測値および目標値に応じた
大きさで表示画面に表示される。したがって、第1〜第
3実測値が第1〜第3目標値に一致するように操縦する
ことによって、機体を目標とする飛行状態とすることが
できる。このように、3つの機体情報を1つの表示画面
で表示することができるので、パイロットは複数の表示
画面を見る必要がなく、同一の画面で3つの実測値が目
標とする値に一致しているか否かを容易に確認すること
ができ、パイロットのワークロードが軽減される。
【0080】また本発明によれば、実測左右方向速度バ
ー、実測前後方向速度バー、目標左右方向速度バーおよ
び目標前後方向速度バーを表示する表示画面に、機体の
高度に対応する実測高度シンボルおよび目標とする高度
に対応する目標高度シンボルが同時に表示されるので、
別途に高度計を見ることなく1つの画面で機体の速度と
高度を確認することができ、パイロットのワークロード
が軽減される。
【0081】また本発明によれば、実測左右方向速度バ
ー、実測前後方向速度バー、目標左右方向速度バーおよ
び目標前後方向速度バーを表示する表示画面に、機体の
上下方向速度に対応する実測上下方向速度シンボルおよ
び目標とする上下方向速度に対応する目標上下方向速度
シンボルが同時に表示されるので、別途に昇降率計を見
ることなく1つの画面で機体の3つの速度を確認するこ
とができ、パイロットのワークロードが軽減される。
【0082】また本発明によれば、横方向偏位バーおよ
び垂直方向偏位バーが表示される表示画面には、実測速
度シンボルおよび目標速度シンボルが表示されるので、
目標飛行ルートからの水平および垂直方向への機体のず
れだけに限らず、目標および実測速度も同じ表示画面で
表示されるので、別途に速度計を見る必要がなくなり、
パイロットのワークロードが軽減される。
【0083】また本発明によれば、ロール軸操縦偏位バ
ーおよびピッチ軸操縦偏位バーが表示される表示画面に
は、実測CP軸操縦量に対応する実測CP軸操縦量シン
ボルおよび目標CP軸操縦量に対応する目標CP軸操縦
量シンボルがそれぞれ表示されるので、複数の画面を見
ることなくロール軸操縦量、ピッチ軸操縦量およびCP
軸操縦量を同時に1つの画面で確認することができ、パ
イロットのワークロードが軽減される。
【0084】また本発明によれば、横方向偏位バーおよ
び垂直方向偏位バーの長さが目標速度と実測速度との差
に応じて変化するので、実測速度シンボルを各実測バー
とは別に表示す必要がなくなり、表示内容が簡素化さ
れ、パイロットは表示内容を把握し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である計器表示装置20
の構成を示すブロック図である。
【図2】表示手段24の表示の一例を示す図である。
【図3】目標とする飛行状態に機体の飛行状態が一致し
たときの表示手段24の表示画面30を示す図である。
【図4】表示手段24の他の表示形態を示す図である。
【図5】表示手段24のさらに他の表示形態を示す図で
ある。
【図6】表示手段24のさらに他の表示形態を示す図で
ある。
【図7】本発明の実施の他の形態のホバーメータ表示の
表示画面26を示す図である。
【図8】本発明の実施の他の形態である計器表示装置5
0の構成を示すブロック図である。
【図9】表示手段50の表示画面52の表示の一例を示
す図である。
【図10】機体が目標とする所定の飛行ルートに乗り、
かつ速度が目標速度に一致したときの表示画面52の表
示を示す図である。
【図11】機体の速度が目標速度に一致した状態を示す
計器表示装置60の表示画面62を示す図である。
【図12】機体の速度が目標速度よりも小さい場合の表
示画面62を示す図である。
【図13】機体速度が目標速度よりも大きい場合の表示
画面62を示す図である。
【図14】目標速度シンボル66を示す図である。
【図15】目標速度シンボル68を示す図である。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態である計器表
示装置70を示すブロック図である。
【図17】表示手段74の表示画面76を示す図であ
る。
【図18】機体が目標とする飛行ルートに乗ったときの
表示を示す表示画面76の図である。
【図19】従来のホバーメータ1の表示画面2を示す図
である。
【図20】従来のデビエーション装置50の表示画面1
1を示す図である。
【符号の説明】
20,50,60,70 計器表示装置 21 機体情報測定手段 22 記憶手段 23 演算手段 24,60,61,74 表示手段 25 飛行管理コンピュータ 27 実測上下方向速度シンボル 28 目標上下方向速度シンボル 26,30,52,62,76 表示画面 36 実測左右方向速度バー 37 実測前後方向速度バー 38 実測高度シンボル 39 目標左右方向速度バー 40 目標前後方向速度バー 41 目標高度シンボル 54 ロール軸操縦偏位バー 55 ピッチ軸操縦偏位バー 56 実測速度シンボル 57 目標速度シンボル 58 機体位置 71 操縦装置 78 基準位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の速度または位置に関する第1、第
    2および第3実測値を測定する機体情報測定手段と、 機体の速度または位置に関する第1、第2および第3目
    標値を記憶する記憶手段と、 第1実測値に対応するx座標、第2実測値に対応するy
    座標、第1目標値に対応するx座標、第2目標値に対応
    するy座標をそれぞれ算出し、第3実測値に応じた第3
    実測値シンボルの大きさ、および第3目標値に応じた第
    3目標値シンボルの大きさをそれぞれ算出する演算手段
    と、 演算手段の演算結果に基づいて第1および第2実測値に
    対応するxy座標、第1および第2目標値に対応するx
    y座標に、実測シンボルおよび目標シンボルをそれぞれ
    表示画面に表示する表示手段とを備えることを特徴とす
    る計器表示装置。
  2. 【請求項2】 第1、第2および第3実測値は、それぞ
    れ機体の実測左右方向速度、実測前後方向速度および実
    測高度であって、 第1、第2および第3目標値は、それぞれ機体の目標左
    右方向速度、目標前後方向速度および目標高度であっ
    て、 表示手段の表示画面には第1実測値に対応するx座標に
    実測左右方向速度バー、第2実測値に対応するy座標に
    実測前後方向速度バー、第1目標値に対応するx座標に
    目標左右方向速度バー、第2目標値に対応するy座標に
    目標前後方向速度バーがそれぞれ表示され、 実測高度シンボルは実測左右方向速度バーと実測前後方
    向速度バーとの交点に表示され、目標高度シンボルは目
    標左右方向速度バーと目標前後方向速度バーとの交点に
    表示されることを特徴とする請求項1記載の計器表示装
    置。
  3. 【請求項3】 第1、第2および第3実測値は、それぞ
    れ機体の実測左右方向速度、実測前後方向速度および実
    測上下方向速度であって、 第1、第2および第3目標値は、それぞれ機体の目標左
    右方向速度、目標前後方向速度および目標上下方向速度
    であって、 表示手段の表示画面には第1実測値に対応するx座標に
    実測左右方向速度バー、第2実測値に対応するy座標に
    実測前後方向速度バー、第1目標値に対応するx座標に
    目標左右方向速度バー、第2目標値に対応するy座標に
    目標前後方向速度バーがそれぞれ表示され、 実測上下方向速度シンボルは実測左右方向速度バーと実
    測前後方向速度バーとの交点に表示され、目標上下方向
    速度シンボルは目標左右方向速度バーと目標前後方向速
    度バーとの交点に表示されることを特徴とする請求項1
    記載の計器表示装置。
  4. 【請求項4】 第1、第2および第3実測値は、それぞ
    れ機体の横方向偏位、垂直方向偏位および実測速度であ
    って、 第3目標値は、機体の目標速度であって、 表示手段の表示画面には、第1実測値に対応するx座標
    に横方向偏位バー、および第2実測値に対応するy座標
    に垂直方向偏位バーがそれぞれ表示され、 目標速度シンボルは横方向偏位バーと垂直方向偏位バー
    との交点に表示されることを特徴とする請求項1記載の
    計器表示装置。
  5. 【請求項5】 第1、第2および第3実測値は、それぞ
    れ、機体のロール角、ピッチ角および垂直方向の運動を
    制御する操縦装置のロール軸操縦量、ピッチ軸操縦量お
    よびCP(コレクティブ・ピッチ)軸操縦量であって、 第1、第2および第3目標値は、それぞれ目標ロール軸
    操縦量、目標ピッチ軸操縦量および目標CP軸操縦量で
    あって、 表示手段の表示画面には、第1実測値と第1目標値の偏
    差に対応するx座標にロール軸操縦偏位バー、および第
    2実測値と第2目標値の偏差に対応するy座標にロール
    軸操縦偏位バーがそれぞれ表示され、 実測CP軸操縦量シンボルおよび目標CP軸操縦量シン
    ボルは、ロール軸操縦偏位バーとピッチ軸操縦偏位バー
    との交点に表示されることを特徴とする請求項1記載の
    計器表示装置。
  6. 【請求項6】 機体の実測位置および実測速度を測定す
    る機体情報測定手段と、機体の目標飛行ルートおよび目
    標速度を記憶する記憶手段と、 基準の実測位置および目標飛行ルートより横方向偏位お
    よび垂直方向偏位を生成し、横方向偏位および垂直方向
    偏位に対応するxy座標を算出するとともに、実測速度
    と目標速度との差に応じて横方向偏位バーおよび垂直方
    向偏位バーの長さを変化させる演算手段と、 演算手段の演算結果に基づいて、横方向偏位バー、垂直
    方向偏位バーおよび実測速度と目標速度との差を表示画
    面に表示することを特徴とする計器表示装置。
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