JPH11268975A - 水硬性無機質成形製品およびその製造方法 - Google Patents

水硬性無機質成形製品およびその製造方法

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JPH11268975A
JPH11268975A JP7437798A JP7437798A JPH11268975A JP H11268975 A JPH11268975 A JP H11268975A JP 7437798 A JP7437798 A JP 7437798A JP 7437798 A JP7437798 A JP 7437798A JP H11268975 A JPH11268975 A JP H11268975A
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sealer
hydraulic inorganic
molded product
absorbing agent
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JP7437798A
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Takeshi Uehara
剛 上原
Shingo Obara
慎吾 小原
Eiji Kimura
英治 木村
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上塗り塗料の塗装面以外の部分からの吸水も防
止でき、凍害の心配がない水硬性無機質成形製品および
その製造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】水硬性無機質成形材料を成形硬化させて得
られた成形体に、その周面の一部を覆うように上塗り塗
料が塗布されている水硬性無機質成形製品において、少
なくとも上塗り塗料の塗装面を除く成形体の露出面に吸
水防止剤が含浸されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
製品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】古くから壁材等として使用されている水
硬性無機質成形製品(窯業系板材)は、一般に、特開平
6−321665号公報や特開平9−142962号公
報等に開示されているように、セメント,モルタル,石
膏等の水硬性無機物質と水とからなる水硬性無機質成形
材料を成形し、硬化させて得られた成形体の風雨に直接
曝される部分に上塗り塗装が施されて成形体内部に雨水
などが浸透しないようになっている。
【0003】しかしながら、従来の水硬性無機質成形製
品を屋根材として使用した場合、敷設状態で通常外部に
曝される部分にしか上塗り塗装が施されていないため、
周り込みなどによって非塗装面から成形体内に雨水等の
水分が吸水される恐れがある。そして、このように成形
体が吸水状態になると、寒冷地の場合、成形体内に吸水
された水分が、凍結して成形体内で膨張し、成形体自体
を破損したり、上塗り塗膜を傷めたりする凍害の恐れが
ある。また、抄造法で成形された成形体を用いた場合、
成形体が層間剥離する恐れもある。さらに、近年の酸性
雨等の影響でpHの低い水に曝された場合には、成形体
の溶損を招く恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、上塗り塗料の塗装面以外の部分からの吸
水も防止でき、凍害の心配がない水硬性無機質成形製品
およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形製品は、このような目的を達成するために、水
硬性無機質成形材料を成形硬化させて得られた成形体
に、その周面の一部を覆うように上塗り塗料が塗布され
ている水硬性無機質成形製品において、少なくとも上塗
り塗料の塗装面を除く成形体の露出面に吸水防止剤が含
浸されている構成とした。
【0006】上記構成において、吸水防止剤としては、
塗布により成形体に吸水防止性を付与できれば、特に限
定されないが、浸透性を考慮すると、請求項2のよう
に、シリコネート系,シラン系,シロキサンオリゴマー
系からなる群より選ばれた少なくとも1種の水系の浸透
性吸水防止剤を用いることが好ましい。たとえば、吸水
防止剤の含浸量は、少なすぎると、吸水防止効果が発現
せず、多すぎても吸水防止効果がある一定以上望めない
ため、たとえば、シリコネート系,シラン系あるいはシ
ロキサンオリゴマー系の水系の浸透性吸水防止剤を用い
た場合、固形分(加熱残分)に換算して2〜60g/m2
が好ましく、4〜28g/m2がより好ましい。
【0007】成形体としては、セメント,石膏,珪酸カ
ルシウム形成材料等の水硬性無機質物質を主成分とする
水硬性無機質成形材料からなる公知なものを用いること
ができる。また、成形体は、特に限定されないが、たと
えば、特公昭59−37202号公報、特公昭59−3
7203号公報、特公昭61−51521号公報等に提
案されている成形法(以下、「脱水法」と記す)やハチ
ェック法に代表される抄造法などによって成形され、成
形時にあまり加圧されず、成形体内に連続気孔を有しこ
の連続気孔が成形体の表面に開口している成形体が挙げ
られる。
【0008】さらに、本発明の水硬性無機質成形製品
は、請求項3のように、成形体の上塗り塗料の塗装面に
エポキシ樹脂系シーラーが予め含浸塗布されて得られた
シーラー層を備えていることが好ましい。エポキシ樹脂
系シーラーとは、分子中に2個以上のエポキシ基を有す
る樹脂を含む主剤とアミン等の硬化剤とからなる2液が
反応により付加重合して硬化する下塗り剤であって、た
とえば、VセランEPシーラー(大日本塗料社製)等が
挙げられる。
【0009】エポキシ樹脂系シーラーの塗布量として
は、特に限定されないが、塗布量が少なすぎると、成形
体の補強効果および成形体への防水性付与効果が発現せ
ず、多すぎると、上塗り塗料との密着性が低下する恐れ
があり、たとえば、上記脱水法で得られた成形体の場
合、エポキシ固形分に換算して2.5〜75g/m2が好
ましく、15〜40g/m2がより好ましい。また、ハチ
ェック法で得られた成形体の場合、エポキシ固形分(主
剤の加熱残分と硬化剤の加熱残分の合計)に換算して
2.5〜50g/m2が好ましく、4〜15g/m2がより
好ましい。
【0010】上塗り塗料としては、特に限定されない
が、たとえば、アクリル樹脂エマルション系、シリコー
ン−アクリル樹脂エマルション系、フッ素樹脂エマルシ
ョン系のものが好ましい。また、上塗り塗料は、着色さ
れていることが好ましい。上塗り塗料の塗布量は、特に
制限されず、外観や密着性に問題がなく、所望の色や光
沢を発現できる範囲で塗布されればよい。なお、水の成
形体への浸透を押さえる効果と耐候性を向上させる効果
を期待するならば、塗布量を多くすることが好ましい。
【0011】一方、本発明にかかる水硬性無機質成形製
品の製造方法は、請求項4のように、水硬性無機質成形
材料を成形硬化させて得られた成形体を吸水防止剤溶液
中に浸漬して成形体の周面から成形体に吸水防止剤を含
浸させたのち、成形体を吸水防止剤溶液から引き上げ
て、成形体を乾燥させる吸水防止剤層形成工程と、上塗
り塗料を成形体の塗装面に塗布する上塗り塗装工程とを
備えている構成とした。
【0012】また、請求項3のようなシーラー層を備え
た水硬性無機質成形製品の製造方法は、請求項5のよう
に、請求項4の製造方法の吸水防止剤層形成工程と、上
塗り塗装工程との間に、上塗り塗料の塗装面にエポキシ
樹脂系シーラーを塗布し、シーラー層を形成するシーラ
ー層形成工程を備えている構成、請求項6のように、水
硬性無機質成形材料を成形硬化させて得られた成形体を
吸水防止剤溶液中に浸漬して成形体の周面から成形体に
吸水防止剤を含浸させたのち、成形体を吸水防止剤溶液
から引き上げ、吸水防止剤の乾燥前に、上塗り塗料の塗
装面にエポキシ樹脂系シーラーを塗布する工程と、この
エポキシ樹脂系シーラーの塗布により形成されたシーラ
ー層上に上塗り塗料を塗布する工程とを備えている構
成、請求項7のように、水硬性無機質成形材料を成形硬
化させて得られた成形体の上塗り塗料の塗装面にエポキ
シ樹脂系シーラーを塗布する工程と、このエポキシ樹脂
系シーラーの塗布により形成されたシーラー層上に上塗
り塗料を塗布する工程と、成形体を吸水防止剤溶液中に
浸漬して、上塗り塗料の塗装面を除く成形体の周面から
成形体に吸水防止剤を含浸させる工程を備えている構成
とした。
【0013】また、上記請求項4〜7の製造方法におい
て、成形体を浸透性吸水防止剤溶液中に浸漬する時間
は、特に限定されないが、短すぎると吸水防止効果が発
現せず、15秒以上が好ましく60秒以上がより好まし
い。また、長すぎても吸水防止効果はある一定以上向上
することがない。さらに、浸透性吸水防止剤の浸透性を
向上させるために、浸漬前に成形体を加熱乾燥させ、成
形体の含水率を下げておくことが好ましい。なお、乾燥
温度は、高すぎると、成形体の必要以上の乾燥による成
形体自体の破壊や強度低下を起こすことがあるため、成
形体温度を150℃以下に保つことが好ましく、100
℃以下がより好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にか
かる水硬性無機質成形製品の1つの実施の形態をあらわ
している。
【0015】図1に示すように、この水硬性無機質成形
製品としての瓦1は、成形体としての瓦本体2と、上塗
り塗料層3とを備えている。上塗り塗料層3は、図1お
よび図2に示すように、瓦本体2の塗布面21である、
瓦1を敷設した時に外部に露出する面に上塗り塗料を塗
布することによって形成されている。
【0016】瓦本体2は、図2または図3に示すように
周面にシーラー層4と、吸水防止剤層5とを備えてい
る。シーラー層4は、上塗り塗料層3を形成する上塗り
塗料の塗装面21にエポキシ樹脂系シーラーを固形分に
換算して2〜60g/m2となるように塗布することによ
って形成されているとともに、図2に示すように、瓦本
体2の表面に開口する気孔25内に入り込み、気孔25
を封止している。
【0017】吸水防止剤層5は、図1および図3に示す
ように、瓦本体2の塗装面21以外の露出面22に設け
られている。そして、この瓦1は、以下のようにして製
造することができる。
【0018】すなわち、まず、図4に示すように、ガラ
ス繊維補強不飽和ポリエステル樹脂によって形成された
上型(雄型)6と下型(雌型)7とを閉合し、上型6に
設けられた注入管61から水硬性無機質成形材料9を圧
入して、上型6と下型7とによって形成された型窩8内
に充填したのち、下型7の型面に穿設された多数の水抜
き孔71から下型7の型面に沿って設けられた濾過材7
2越しに水硬性無機質成形材料9中の余剰水分を吸引脱
水して得られた瓦本体形状の賦形物2´を養生硬化させ
て瓦本体2を得る。
【0019】つぎに、得られた瓦本体2を水系の浸透性
吸水防止剤溶液中に浸漬し、瓦本体2の周面に吸水防止
剤を含浸させる。そして、この吸水防止剤が含浸された
瓦本体2を吸水防止剤溶液から引き上げて液切りを行っ
た後、吸水防止剤が乾燥する前に、上塗り塗料の塗装面
21にエポキシ樹脂系シーラーをエポキシ固形分に換算
して2.5〜75g/m2となるように塗布し反応硬化さ
せてシーラー層4を形成する。
【0020】最後にシーラー層4上に上塗り塗料を塗布
して上塗り塗料層3を形成する。なお、図4中、91は
水硬性無機質成形材料9を貯蔵する貯蔵タンク,92は
貯蔵タンク91に予め溜められた水硬性無機質成形材料
9を注入管61を介して型窩8内にへ送るポンプ,63
は注入管61の開閉弁、74は受け台、75は吸引空
間、76は吸引機、77は吸引管である。
【0021】この瓦1は、以上のように、瓦本体2の上
塗り塗料の塗装面21に予めエポキシ樹脂系シーラーの
塗布によって形成されたシーラー層4を備えているの
で、上塗り塗料の塗着性が良好であるとともに、シーラ
ー層4を形成するシーラーの一部が、図2に示すように
瓦本体2の気孔25内に入り込み反応架橋するため、瓦
本体2の表面部分がシーラーによって補強される。
【0022】また、塗装面21以外の露出面22に吸水
防止剤層5が形成されているので、裏面側からの周り込
みによる瓦本体2への吸水が防止できる。さらに、吸水
防止剤層5は、浸透性吸水防止剤が露出面22に開口す
る気孔を膜状に覆うように形成されておらず、瓦本体2
の露出面22から内部まで含浸されて形成されて気孔内
壁面に沿って設けられておらず、気孔の奥側と外部雰囲
気とが連通した状態に保たれている。したがって、仮に
吸水防止剤層5側から少量の水分を吸水したとしても、
瓦本体2内と外部との通気性が十分に確保されており、
一旦吸水した水分の発散性に殆ど影響を与えることがな
い。
【0023】すなわち、瓦本体2内に水が入り込まな
い、あるいは、入り込んだとしても極微量で、蓄積され
ず容易に乾燥できるため、凍害による成形体の破損を防
止することができる。また、エポキシ樹脂系シーラーを
まず塗布したのち、上塗り塗料が塗布されるようになっ
ている、すなわち、エポキシ樹脂系シーラーが瓦本体2
に浸透し、架橋硬化反応しているので、瓦本体2の表面
部分が補強されるとともに、上塗り塗料と相まって表面
側からの水の浸透をより確実に抑えることができる。さ
らに、吸水防止剤の乾燥前に、塗装面21にエポキシ樹
脂系シーラーを塗布するようになっているので、よりし
っかりとしたシーラー層4を形成することができる。す
なわち、吸水防止剤の乾燥後にエポキシ樹脂系シーラー
を塗布すると、吸水防止剤の種類や塗布量によっては、
吸水防止剤によってエポキシ樹脂系シーラーが撥ねられ
エポキシ樹脂系シーラーが気孔25内まで入り込まない
恐れがあるが、吸水防止剤の乾燥前に、塗装面21にエ
ポキシ樹脂系シーラーを塗布すると、吸水防止剤によっ
てエポキシ樹脂系シーラーが撥ねられることなく瓦本体
2内部に含浸され、内部で反応架橋して強固なシーラー
層4が得られる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0025】(実施例1)普通ポルトランドセメント
(秩父小野田セメント社製)100重量部,ビニロン繊
維(クラレ社製、RM182×3mm)2重量部,水50
0重量部を混合混練した水硬性無機質成形材料9が溜め
られた貯蔵タンク91からポンプ92を作動させて,注
入圧力3kg/cm2 で注入管61から上型6と下型7とに
よって形成された型窩8に圧入した。
【0026】吸引機76を作動させて吸引管77を介し
て吸引空間75内の水硬性無機質成形材料9の余剰水分
吸引した。脱水が完了した時点で、注入管61の開閉弁
63を閉じて吸引機76を停止し、上型6を引上げて下
型7と分離させた。
【0027】上型6の表面と同形状の表面を持つ真空吸
盤(図示せず)によって、下型7に残った賦形物2´を
受け台(図示せず)に移した後、養生室(図示せず)に
入れ、60℃で4時間の蒸気養生を行った後、養生室か
ら取り出して屋内で約2週間硬化養生して所望の形状の
瓦本体2を得た。得られた瓦本体2の上塗り塗料の非塗
装面(露出面22)をその温度が70〜80℃になるま
で加熱した後、水系のシラン系浸透性吸水防止剤(アク
アプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノマー固
形分に換算して12g/m2になるようにエアレススプレ
ーで塗布した。1分間保持した後、110℃の熱風が吹
き出した焼付け炉で焼付けを行った。焼付け直後の表面
温度は70〜75℃であった。
【0028】瓦本体2の温度が室温(20℃)程度に下
がった後、水系のシラン系浸透性吸水防止剤を塗布して
いない塗装面21をその温度が70〜80℃になるまで
加熱した後、主剤:硬化剤:水=1:1:4(重量比)
に混合したエポキシ樹脂系シーラー(Vセラン♯350
EPシーラー、大日本塗料社製、主剤の加熱残分62±
3%、硬化剤の加熱残分38±3%のもの)を、エポキ
シ固形分に換算して25g/m2になるようにエアレスス
プレーで塗布した。約1分間放置した後、110℃の熱
風が吹き出した焼付け炉で反応硬化(焼付け)させてシ
ーラー層4を形成した。
【0029】つぎに、瓦本体2の温度が室温(20℃)
程度に下がった後、黒色のアクリルエマルション着色塗
料(BR♯10、大日本塗料社製)を上塗り塗料として
シーラー層4上にエアレススプレーで塗布した。約60
秒後、110℃の熱風が吹き出した焼付け炉でアクリル
エマルション着色塗料の焼付けを行って本発明の水硬性
無機質成形製品である瓦を得た。焼付け直後の表面温度
は75〜85℃であった。
【0030】得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察したと
ころ、上塗り塗料層3の膜厚は、約50μmであった。
【0031】(実施例2)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して4g/m2になるようにした以外
は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0032】(実施例3)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して40g/m2になるようにした以外
は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0033】(実施例4)エポキシ樹脂系シーラーを、
エポキシ固形分に換算して10g/m2になるようにした
以外は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0034】(実施例5)エポキシ樹脂系シーラーを、
エポキシ固形分に換算して60g/m2になるようにした
以外は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0035】(実施例6)塗装面21にシーラー層4を
設けず、上塗り塗料を直接瓦本体の塗装面に塗布した以
外は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0036】(実施例7)実施例1と同様にして得られ
た瓦本体2を水系のシラン系浸透性吸水防止剤(アクア
プルーフ40J,東亜合成社製)の水溶液に5分間浸漬
した。5分後に、引き上げて液切りをしたのち、110
℃の熱風が吹き出した焼き付け炉で加熱乾燥して全周面
に吸水防止剤層5を備えた瓦本体を得た。乾燥後、瓦本
体の表面温度は、70〜75℃であった。
【0037】瓦本体2の温度が室温(20℃)程度に下
がった後、上塗り塗料の塗装面21にまず、塗装面21
をその温度が70〜80℃になるまで加熱した後、主
剤:硬化剤:水=1:1:4(重量比)に混合したエポ
キシ樹脂系シーラー(Vセラン♯350EPシーラー、
大日本塗料社製)を、エポキシ固形分に換算して25g
/m2になるようにエアレススプレーで塗布した。約1分
間放置した後、110℃の熱風が吹き出した焼付け炉で
反応硬化(焼付け)させてシーラー層4を形成した。
【0038】つぎに、瓦本体2の温度が室温(20℃)
程度に下がった後、塗装面を70〜80℃まで加熱し、
黒色のアクリルエマルション着色塗料(BR♯10、大
日本塗料社製)を上塗り塗料としてシーラー層4上にエ
アレススプレーで塗布した。約30秒後、110℃の熱
風が吹き出した焼付け炉でアクリルエマルション着色塗
料の焼付けを行って本発明の水硬性無機質成形製品であ
る瓦を得た。焼付け直後の表面温度は75〜85℃であ
った。
【0039】得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察したと
ころ、上塗り塗料層3の膜厚は、約50μmであった。
【0040】(実施例8)瓦本体のシラン系浸透性吸水
防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水溶
液への浸漬時間を30秒とした以外は、実施例7と同様
にして瓦を得た。
【0041】(実施例9)瓦本体のシラン系浸透性吸水
防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水溶
液への浸漬時間を15分とした以外は、実施例7と同様
にして瓦を得た。
【0042】(実施例10)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して10g/m2となるように
した以外は、実施例7と同様にして瓦を得た。
【0043】(実施例11)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して60g/m2となるように
した以外は、実施例7と同様にして瓦を得た。
【0044】(実施例12)塗装面21にシーラー層4
を設けず、上塗り塗料を直接瓦本体の塗装面に塗布した
以外は、実施例7と同様にして瓦を得た。
【0045】(実施例13)実施例1と同様にして得ら
れた瓦本体2を水系のシラン系浸透性吸水防止剤(アク
アプルーフ40J,東亜合成社製)の水溶液に5分間浸
漬した。5分後に、引き上げて液切りをしたのち、上塗
り塗料の塗装面にまず、主剤:硬化剤:水=1:1:4
(重量比)に混合したエポキシ樹脂系シーラー(Vセラ
ン♯350EPシーラー、大日本塗料社製)を、エポキ
シ固形分に換算して25g/m2になるようにエアレスス
プレーで塗布した。約1分間放置した後、110℃の熱
風が吹き出した焼付け炉で反応硬化(焼付け)させてシ
ーラー層4を形成した。なお、焼き付け直後のシーラー
層の温度は70〜75℃であった。
【0046】つぎに、瓦本体2の温度が室温(20℃)
程度に下がった後、シーラー層が形成された塗装面を7
0〜80℃まで加熱した後、黒色のアクリルエマルショ
ン着色塗料(BR♯10、大日本塗料社製)を上塗り塗
料としてシーラー層4上にエアレススプレーで塗布し
た。約30秒後、110℃の熱風が吹き出した焼付け炉
でアクリルエマルション着色塗料の焼付けを行って本発
明の水硬性無機質成形製品である瓦を得た。焼付け直後
の表面温度は75〜85℃であった。
【0047】得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察したと
ころ、上塗り塗料層3の膜厚は、約50μmであった。
【0048】(実施例14)瓦本体のシラン系浸透性吸
水防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水
溶液への浸漬時間を30秒とした以外は、実施例13と
同様にして瓦を得た。
【0049】(実施例15)瓦本体のシラン系浸透性吸
水防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水
溶液への浸漬時間を15分とした以外は、実施例13と
同様にして瓦を得た。
【0050】(実施例16)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して10g/m2となるように
した以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0051】(実施例17)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して60g/m2となるように
した以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0052】(実施例12)塗装面21にシーラー層4
を設けず、上塗り塗料を直接瓦本体の塗装面に塗布した
以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0053】(実施例19)実施例1と同様にして得ら
れた瓦本体2の上塗り塗料の塗装面21にまず、主剤:
硬化剤:水=1:1:4(重量比)に混合したエポキシ
樹脂系シーラー(Vセラン♯350EPシーラー、大日
本塗料社製)を、エポキシ固形分に換算して25g/m2
になるようにエアレススプレーで塗布した。約1分間放
置した後、110℃の熱風が吹き出した焼付け炉で反応
硬化(焼付け)させてシーラー層4を形成した。なお、
焼き付け直後のシーラー層の温度は70〜75℃であっ
た。
【0054】つぎに、瓦本体2の温度が室温(20℃)
程度に下がった後、シーラー層が形成された塗装面を7
0〜80℃まで加熱した後、黒色のアクリルエマルショ
ン着色塗料(BR♯10、大日本塗料社製)を上塗り塗
料としてシーラー層4上にエアレススプレーで塗布し
た。約30秒後、110℃の熱風が吹き出した焼付け炉
でアクリルエマルション着色塗料の焼付けを行って上塗
り塗料層3を形成した。なお、焼付け直後の表面温度は
75〜85℃であった。
【0055】次に、シーラー層および上塗り塗料層3が
形成された瓦本体2を水系のシラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水溶液に5
分間浸漬した。5分後に、引き上げて液切りをしたの
ち、110℃の熱風が吹き出した焼き付け炉で加熱乾燥
を行い本発明の水硬性無機質成形製品である瓦を得た。
なお、加熱乾燥直後の瓦の表面温度は、65〜75℃で
あった。また、得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察した
ところ、上塗り塗料層3の膜厚は、約50μmであっ
た。
【0056】(実施例20)瓦本体のシラン系浸透性吸
水防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水
溶液への浸漬時間を30秒とした以外は、実施例13と
同様にして瓦を得た。
【0057】(実施例21)瓦本体のシラン系浸透性吸
水防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)の水
溶液への浸漬時間を15分とした以外は、実施例13と
同様にして瓦を得た。
【0058】(実施例22)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して10g/m2となるように
した以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0059】(実施例23)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して60g/m2となるように
した以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0060】(実施例24)塗装面21にシーラー層4
を設けず、上塗り塗料を直接瓦本体の塗装面に塗装した
以外は、実施例13と同様にして瓦を得た。
【0061】(比較例1)実施例1と同様にして得られ
た瓦本体の非塗装面に吸水防止剤を含浸させず、瓦本体
2の塗装面にアクリルエマルション着色塗料を直接塗布
した瓦を得た。
【0062】(比較例2)実施例1と同様にして得られ
た瓦本体を用い、吸水防止剤を塗布しなかった以外は、
実施例1と同様にして瓦を得た。
【0063】(実施例25)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して1.2g/m2になるようにした以
外は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0064】(実施例26)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して1.5g/m2となるよう
にした以外は、実施例1と同様にして瓦を得た。
【0065】(実施例27)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して90g/m2となるように
した以外は、実施例7と同様にして瓦を得た。
【0066】このようにして得られた実施例1〜27お
よび比較例1,2の瓦をJIS A1435に準じて、
気中凍結水中融解の凍結融解試験を行い、50サイクル
毎に300サイクルまで外観観察、凍結融解試験前後の
吸水による重量増加率および厚み増加率を評価し、外観
観察の結果を表1に、重量増加率を表2に、厚み増加率
を表3にそれぞれ示した。
【0067】なお、表1中の外観評価は、Aが異常な
し、Bが一部塗膜層剥離、Cが瓦本体膨張、Dが瓦本体
損失、Eが瓦本体破壊、Fが塗膜層剥離を表す。また、
重量増加率および厚み増加率以下の数式1または数式2
を用いて計算した。
【0068】
【数1】
【0069】
【数2】
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】上記表1〜3から本発明の水硬性無機質成
形製品が耐凍害性に優れていることがよくわかる。
【0074】(実施例28)抄造法(ハチェック法)で
成形されたセメント系瓦を50×100×6mmの短冊状
に切断して水硬性無機質成形製品の成形体サンプルを得
た。
【0075】この成形体サンプルの表面をその表面温度
が70〜80℃になるまで加熱した後、水系のシラン系
浸透性吸水防止剤(アクアプルーフ40J,東亜合成社
製)をシランモノマーの固形分が20g/m2になるよう
に小口面(切断面)および裏面にエアレススプレーで塗
布した。1分間放置した後、110℃の熱風が吹き出し
た焼き付け炉で焼き付けを行った。焼き付け直後の表面
温度は70〜75℃であった。
【0076】成形体サンプルの温度が室温(20℃)程
度に下がった後、水系のシラン系浸透性吸水防止剤を塗
布していない上塗り塗料の塗装面21をその温度が70
〜80℃になるまで加熱した後、主剤:硬化剤:水=
1:1:4(重量比)に混合したエポキシ樹脂系シーラ
ー(Vセラン♯350EPシーラー、大日本塗料社製)
を、エポキシ固形分に換算して10g/m2になるように
エアレススプレーで塗布した。約30秒間放置した後、
エポキシ樹脂系シーラーの塗装面上に黒色のアクリルエ
マルション着色塗料(BR♯10、大日本塗料社製)を
上塗り塗料としてエアレススプレーで塗布した。
【0077】約30秒間放置した後、110℃の熱風が
吹き出した焼付け炉で反応硬化(焼付け)させて水硬性
無機質成形製品サンプルを得た。焼き付け直後の水硬性
無機質成形製品サンプルの表面温度は75〜85℃であ
った。また、上塗り塗料層の厚みは、約50μmであっ
た。
【0078】(実施例29)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して4g/m2になるようにした以外
は、実施例28と同様にして水硬性無機質成形製品サン
プルを得た。
【0079】(実施例30)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して40g/m2になるようにした以外
は、実施例28と同様にして水硬性無機質成形製品サン
プルを得た。
【0080】(比較例3)実施例28と同様の成形体サ
ンプルを表面温度が70〜80℃になるまで加熱し、表
面および小口面(切断面)に黒色のアクリルエマルショ
ン着色塗料をエアレススプレーで塗布して、110℃の
熱風が吹き出る焼き付け炉で焼き付処理を行い、水硬性
無機質成形製品サンプルを得た。また、上塗り塗料層の
厚みは、約50μmであった。
【0081】(比較例4)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)を用いなかっ
た以外は、実施例28と同様にして水硬性無機質成形製
品サンプルを得た。
【0082】(実施例31)シラン系浸透性吸水防止剤
(アクアプルーフ40J,東亜合成社製)をシランモノ
マー固形分に換算して1.2g/m2になるようにした以
外は、実施例28と同様にして水硬性無機質成形製品サ
ンプルを得た。
【0083】(実施例32)エポキシ樹脂系シーラー
を、エポキシ固形分に換算して60g/m2となるように
した以外は、実施例28と同様にして水硬性無機質成形
製品サンプルを得た。
【0084】上記の実施例28〜32および比較例3,
4で得られた水硬性無機質成形製品サンプルの耐酸性、
耐凍害性を評価し、その結果を表4に示した。なお、耐
酸性は、JIS K 5400−1990に準じて、硫
酸水溶液に各水硬性無機質成形製品サンプルを7日間浸
漬したのち、引き上げて流水で洗い表面の水滴を軽く引
き取って、重量測定を行い、以下の数式3を用いてその
吸水率を計算するとともに、乾燥指せたのち、曲げ強度
を測定し、以下の数式4を用いて強度保持率を計算し
た。
【0085】
【数3】
【0086】
【数4】
【0087】また、耐凍害性については、ASTM C
1185−96に準じて、水中凍結水中融解の凍結融
解試験を行い、50サイクル毎に200サイクルまで目
視にて外観観察を行うとともに、200サイクル終了時
のサンプルの強度保持率を調た。 なお、表4中、外観
評価は、Aが異常なし、Fが塗膜層剥離、Gが成形体サ
ンプルが層間剥離をそれぞれ表している。
【0088】また、強度保持率は、以下の数式5を用い
て算出した。なお、凍結融解試験前の曲げ強度を測定し
たサンプルと200サイクル後の曲げ強度を測定したサ
ンプルは異なり、それぞれn=3の平均で計算した。
【0089】
【数5】
【0090】
【表4】
【0091】上記表4から本発明の水硬性無機質成形製
品が耐凍害性に優れ、耐久性に優れていることがよくわ
かる。
【0092】
【発明の効果】以上のように構成されているので、本発
明にかかる水硬性無機質成形製品によれば、上塗り塗料
が塗布されていない部分からの吸水も防止でき、凍害の
心配がない。
【0093】また、請求項3のように成形体の上塗り塗
料の塗装面にエポキシ樹脂系シーラーが予め含浸塗布さ
れて得られたシーラー層を設けるようにすれば、吸引脱
水等により成形され内部に連続気孔が形成され、表面に
この連続気孔が開口した成形体を用いた場合においても
押出形成やプレス成形で得た成形体のように強度的に優
れた製品とすることができる。
【0094】一方、本発明にかかる水硬性無機質成形製
品の製造方法によれば、良質な上記本発明の水硬性無機
質成形製品を製造することができる。
【0095】特に、請求項6の製造方法のように、成形
体を吸水防止剤溶液から引き上げ、吸水防止剤の乾燥前
に、上塗り塗料の塗装面にエポキシ樹脂系シーラーを塗
布するようにすれば、吸水防止剤によってエポキシ樹脂
系シーラーが撥ねられることなく成形体の表面から内部
に含浸され、内部で反応架橋してよりしっかりとしたシ
ーラー層を形成することができる。
【0096】また、請求項7の製造方法のように、ま
ず、塗装面にシーラー層および上塗り塗料層を形成した
のち、吸水防止剤層を形成するようにすれば、シーラー
塗装時に塗装面で撥ねられることがない。すなわち、エ
ポキシ樹脂系シーラーが撥ねられることなく成形体の表
面から内部に含浸され、内部で反応架橋してよりしっか
りとしたシーラー層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形製品の1つの
実施の形態をあらわす瓦の断面図である。
【図2】図1の瓦の上塗り塗料の塗装面部分の拡大断面
図である。
【図3】図1の瓦の上塗り塗料の塗装面以外の露出面の
拡大断面図である。
【図4】図1の瓦の瓦本体の製造方法の1例を説明する
成形型の断面図である。
【符号の説明】
1 瓦(水硬性無機質成形製品) 2 瓦本体(成形体) 3 上塗り塗料層 4 シーラー層 5 吸水防止剤層 21 塗装面 22 露出面 9 水硬性無機質成形材料

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性無機質成形材料を成形硬化させて得
    られた成形体に、その周面の一部を覆うように上塗り塗
    料が塗布されている水硬性無機質成形製品において、少
    なくとも上塗り塗料の塗装面を除く成形体の露出面に吸
    水防止剤が含浸されていることを特徴とする水硬性無機
    質成形製品。
  2. 【請求項2】吸水防止剤が、シリコネート系,シラン
    系,シロキサンオリゴマー系からなる群より選ばれた少
    なくとも1種の水系の浸透性吸水防止剤である請求項1
    に記載の水硬性無機質成形製品。
  3. 【請求項3】成形体の上塗り塗料の塗装面にエポキシ樹
    脂系シーラーが予め含浸塗布されて得られたシーラー層
    を備えている請求項1または請求項2に記載の水硬性無
    機質成形製品。
  4. 【請求項4】水硬性無機質成形材料を成形硬化させて得
    られた成形体を吸水防止剤溶液中に浸漬して成形体の周
    面から成形体に吸水防止剤を含浸させたのち、成形体を
    吸水防止剤溶液から引き上げて、成形体を乾燥させる吸
    水防止剤層形成工程と、上塗り塗料を成形体の塗装面に
    塗布する上塗り塗装工程とを備えている水硬性無機質成
    形製品の製造方法。
  5. 【請求項5】吸水防止剤層形成工程と、上塗り塗装工程
    との間に、上塗り塗料の塗装面にエポキシ樹脂系シーラ
    ーを塗布し、シーラー層を形成するシーラー層形成工程
    を備えている請求項4に記載の水硬性無機質成形製品の
    製造方法。
  6. 【請求項6】水硬性無機質成形材料を成形硬化させて得
    られた成形体を吸水防止剤溶液中に浸漬して成形体の周
    面から成形体に吸水防止剤を含浸させたのち、成形体を
    吸水防止剤溶液から引き上げ、吸水防止剤の乾燥前に、
    上塗り塗料の塗装面にエポキシ樹脂系シーラーを塗布す
    る工程と、このエポキシ樹脂系シーラーの塗布により形
    成されたシーラー層上に上塗り塗料を塗布する工程とを
    備えている水硬性無機質成形製品の製造方法。
  7. 【請求項7】水硬性無機質成形材料を成形硬化させて得
    られた成形体の上塗り塗料の塗装面にエポキシ樹脂系シ
    ーラーを塗布する工程と、このエポキシ樹脂系シーラー
    の塗布により形成されたシーラー層上に上塗り塗料を塗
    布する工程と、成形体を吸水防止剤溶液中に浸漬して、
    上塗り塗料の塗装面を除く成形体の周面から成形体に吸
    水防止剤を含浸させる工程を備えている水硬性無機質成
    形製品の製造方法。
JP7437798A 1998-03-23 1998-03-23 水硬性無機質成形製品およびその製造方法 Pending JPH11268975A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335385A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Matsushita Electric Works Ltd 無機質硬化体

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