JPH11268702A - 合成樹脂シート容器のシール方法およびシール装置 - Google Patents

合成樹脂シート容器のシール方法およびシール装置

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JPH11268702A
JPH11268702A JP10069587A JP6958798A JPH11268702A JP H11268702 A JPH11268702 A JP H11268702A JP 10069587 A JP10069587 A JP 10069587A JP 6958798 A JP6958798 A JP 6958798A JP H11268702 A JPH11268702 A JP H11268702A
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JP
Japan
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container
container body
opening
synthetic resin
resin sheet
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JP10069587A
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Hirokatsu Hirata
裕勝 平田
Hiroyuki Akaha
宏之 赤羽
Tatsuhiko Suzuki
辰彦 鈴木
Naoji Nishizaki
直司 西崎
Noboru Takahashi
昇 高橋
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Pola Chemical Industries Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂シート容器の容器本体へ内容物を充
填する時に開く容器本体開口部をシールする際に生じ
る、いわゆる耳の発生を効率よく防止すること。 【解決手段】 チューブ容器5の容器本体7に内容物を
充填するために開かれている容器本体の長さ方向におけ
る開口部7aを前記充填後に加熱および加圧してシール
するチューブ容器のシール装置1において、前記加熱で
溶融する前記開口部7aの溶融部分のうち容器本体7の
幅方向両端部11a,11bの溶融後前記加圧前に容器
本体7の内側に寄せる溶融部寄せ機構15と、この溶融
部寄せ機構15を作動して前記溶融部分を前記内側に寄
せてから、前記溶融部分の全体を加圧して扁平にする溶
融部加圧機構27と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂シート容器のシ
ール方法およびシール装置に関し、詳しくは合成樹脂シ
ート容器の容器本体に液状体やゼリー状またはクリーム
状の内容物を詰め込んでから容器本体をシールする、合
成樹脂シート容器のシール方法およびシール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】チューブ容器、スタンディングパウチ、
三方シール、四方シール等の合成樹脂シート容器は、化
粧品,医薬品,食品,接着剤,シーラント,日用雑貨品
等多くの分野で多用されている。
【0003】例えばチューブ容器について述べれば、こ
れは、容器本体と、容器本体の一部であってチューブ容
器に入れた内容物を外に出すための口部と、口部を閉じ
るキャップとを備えている。そして、チューブ容器を使
うときはキャップを外して容器本体を指で押して口部か
ら内容物を出し、使い終わったら口部にキャップをす
る。
【0004】ところで、このようなチューブ容器の容器
本体における口部形成箇所と反対の側は、容器本体に内
容物を詰め込む際に大きく開口しておく。そして、この
開口部から容器本体内に内容物を充填し、その後、この
開口部をシールすることで、内容物は口部のみから出る
ようになる。
【0005】シール方法として周知なものに、一対の金
属製押圧片で前記開口部をその一部が前記金属製押圧片
からはみ出す状態で挟んで保持し、その後、このはみ出
た部分を加熱および加圧することで融着シールする方法
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記シール
をする際に施す加熱と加圧の度合いによっては、シール
部の両端が容器本体よりも側方にはみ出して、いわゆる
耳ができてしまう場合がある。
【0007】これらの耳は、商品としてのチューブ容器
のベルトコンベア等による搬送工程やチューブ容器の箱
詰め工程などで引っ掛かり、その結果、ライントラブル
を生じたり、人手によるチューブ容器の取扱いやチュー
ブ容器の使用の際に人の肌に触れたりするので不快な感
じを与えてしまう虞れがある。
【0008】また、チューブ容器の収納箱の内寸法を耳
の分だけ大きくしなければ成らない。さらには、耳があ
ることによってチューブ容器の外観も損なう。
【0009】したがって、このような問題のある耳は除
去するかあるいは当初より存在しないことが望まれ、例
えば特開昭60−4444号公報は、カットによって耳
を除去する方法が示している。しかし、この場合のカッ
トは、既にシールした後での処理であるから、このカッ
トによってシール部分の強度が低下したり、ピンホール
が発生したり、あるいはカットによって生じる切り屑が
容器本体に入って内容物に混在したりしてしまう虞れが
ある。
【0010】そこで、耳のカットを不用にするため、例
えば、実公平1−28001号公報や特開平8−252
862号公報では、チューブ容器の製造を当初より耳が
存在しないように金型を用いて行う成形金型方式を示し
ている。
【0011】しかし、成形金型方式は、設備投資費用が
高く取り扱いも難しい上、各部に亘っての調整が面倒で
あり、よって、その取扱いに専門の技術者を必要とす
る。本発明の合成樹脂シート容器のシール方法およびシ
ール装置は、この点に鑑みなされたもので、チューブ容
器その他の合成樹脂シート容器の容器本体に内容物を充
填するとき開かれる容器本体の開口部を内容物充填後に
シールすると生じる、耳の発生を効率よく防止し、シー
ル部分から耳をカットすることによる弊害や成形金型方
式を採用した場合の前記問題点を解消することを技術的
課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、以下の構成とした。すなわち、 (1)本発明の合成樹脂シート容器のシール方法は、合
成樹脂シート容器の容器本体に内容物を充填するために
開かれている前記容器本体の開口部を前記内容物の充填
後に加熱および加圧してシールする合成樹脂シート容器
のシール方法において、前記開口部のうち前記加熱で溶
融した部分を容器本体の内側に寄せた状態でこれを加圧
することを特徴とする。
【0013】ここで、合成樹脂シート容器とは、チュー
ブ容器,スタンディングパウチ,三方シール,四方シー
ルのように、容器の中に入れる内容物を容器に収容する
ための開口部を有し、この開口部から容器内に内容物を
入れた後で前記開口部をシールするようになっている合
成樹脂でできたシート容器のことをいう。
【0014】本発明の合成樹脂シート容器のシール方法
では、合成樹脂シート容器の容器本体に内容物を充填す
るために開かれている容器本体の開口部のうち加熱で溶
融した部分を容器本体の内側に寄せるので、溶融した部
分は容器本体の外縁よりも内側に集まる。そして、この
状態で溶融した部分を加圧するので、たとえ加圧力が強
くても容器本体の外縁よりも内側に集められて溶融した
部分は、容器本体の外縁からはみ出しにくくなる。よっ
て、シール部分にいわゆる耳ができにくい。耳のカット
が不用になるので、カット後の合成樹脂シート容器のシ
ール部分の強度が低下したり、ピンホールが発生した
り、あるいはカットによって生じる切り屑が前記カット
時に容器本体に入って内容物に混在してしまうこともな
い。さらに、成形金型方式を採用していないので、設備
投資費用も少なくて済み、比較的取り扱いも簡単で調整
等の面倒な作業が不用になる。それゆえ、取扱いに専門
の技術者を必要としない。
【0015】(2)本発明の合成樹脂シート容器のシー
ル装置は、合成樹脂シート容器の容器本体に内容物を充
填するために開かれている前記容器本体の長さ方向にお
ける開口部を前記充填後に加熱および加圧してシールす
る合成樹脂シート容器のシール装置において、前記加熱
で溶融する前記開口部の溶融部分のうち前記容器本体の
幅方向両端部の溶融後前記加圧前に前記容器本体の内側
に寄せる溶融部寄せ機構と、この溶融部寄せ機構を作動
して前記溶融部分を前記内側に寄せてから、前記溶融部
分の全体を加圧して扁平にする溶融部加圧機構と、を有
することを特徴とする。
【0016】ここで、合成樹脂シート容器とは前記
(1)項で述べた合成樹脂シートと同じである。本発明
の合成樹脂シート容器のシール装置では、合成樹脂シー
ト容器の容器本体に内容物を充填するために開かれてい
る容器本体開口部の溶融部分のうち前記容器本体の幅方
向両端部を前記溶融後前記加圧前に溶融部寄せ機構を用
いて容器本体の内側に寄せるので、溶融部分が容器本体
の外縁よりも内側に集まる。そして、この状態で溶融部
分を溶融部加圧機構で加圧するので、溶融部加圧機構に
よる加圧力がたとえ強くても、容器本体の外縁よりも内
側に寄せ集められた溶融部分は、容器本体の外縁からは
み出しにくくなる。よって、合成樹脂シート容器の容器
本体に内容物を充填する際に開く容器本体の開口部を、
内容物充填後に加熱および加圧してシールをする際に生
じることがある、いわゆる耳の発生を効率よく防止でき
る。したがって、耳のカットが不用になるので、カット
後の合成樹脂シート容器のシール部分の強度が低下した
り、ピンホールが発生したり、あるいはカットによって
生じる切り屑が前記カット時に容器本体に入って内容物
に混在してしまうこともない。さらに、成形金型方式を
採用していないので、設備投資費用も少なくて済み、比
較的取り扱いも簡単で調整等の面倒な作業が不用にな
る。それゆえ、取扱いに専門の技術者を必要としない。
【0017】(3)前記(2)において、前記溶融部寄
せ機構は、前記容器本体の幅方向端部と当接する当接面
を備えこの当接面を前記容器本体の幅方向端部と接触さ
せた状態で前記容器本体の外側から内側に向けて移動す
る移動体と、この移動体を前記移動にあたって駆動する
駆動部と、を有するようにしてもよい。
【0018】(4)前記(3)において、前記移動体の
当接面は、前記容器本体の長手方向における中心軸に対
して前記容器本体の外側から内側に向けて上昇する傾斜
面を前記当接面の少なくとも一部として有するととも
に、前記傾斜面の傾斜角度を20°から100°の範囲
に設定すると好的である。
【0019】この場合、移動体の当接面が有する傾斜面
が溶融部分のうち容器本体の幅方向端部に当たった状態
で溶融部寄せ機構を作動して前記溶融部分を前記内側に
寄せると、溶融部分のうち容器本体の幅方向端部は傾斜
面の形態に合致して容器本体の外側から内側に向けて上
昇する傾斜面形状となる。そして、この状態で溶融部分
を溶融部加圧機構で加圧すると、容器本体の外縁よりも
内側に寄せ集められた溶融部分は、移動体の傾斜面の形
態に合致した形状となって容器本体の外縁からはみ出し
にくくなり、いわゆる耳の発生を効率よく防止できる。
【0020】(5)前記(4)において、前記移動体の
当接面を複数備え、これら複数の当接面に係る傾斜面は
その傾斜角度が異なり、その傾斜角度の範囲は20°か
ら100°の範囲にあるようにしてもよい。
【0021】この場合、一つの移動体に傾斜角度の異な
る複数の傾斜面が備えられているので、異なる種類の合
成樹脂シート容器の製作毎に移動体を変更しなくてもよ
い。 (6)前記(2)において、前記容器本体開口部側上部
に前記溶融部寄せ機構を設置するとともに、この溶融部
寄せ機構は、前記容器本体の開口側に向けて直線移動す
る移動体と、この移動体を移動するにあたって駆動する
駆動部と、を備え、前記移動体は、その内部に一端が外
部に開口しその開口径が前記容器本体の外径よりも大き
く全体形状が截頭円錐形をした中空を備え、この截頭円
錐形中空はその末広がり側が前記開口側に位置するとと
もにその内面が前記容器本体開口部の幅方向端部と当接
する当接面となるようにしてもよい。
【0022】この場合、移動体を作動すると、移動体は
容器本体の開口上部から容器本体の開口側に向けて直線
移動し、また、移動体の開口は容器本体の外径よりも大
きいので、移動体が移動すると、移動体はやがて容器本
体の開口を覆うようになり、同時に移動体の内面は当接
面として、容器本体開口部溶融部分のうち前記容器本体
の幅方向両端部に当たる。そして、移動体の内面は截頭
円錐形状でこの截頭円錐形の末広がり側が移動体の開口
側に位置するので、移動体の内面が溶融部分である前記
容器本体の幅方向両端部に当たった状態でさらに移動体
を開口側に移動すると、移動体の截頭円錐形態を呈する
当接面としての内面に合わせて前記容器本体の幅方向両
端部がその形態を変える。このため、前記容器本体のう
ち溶融している幅方向両端部は容器本体の内側に寄せら
れる。
【0023】(7)前記(6)において、前記移動体の
外形を歯車状にし、この歯車状の移動体をこれと噛合す
る駆動ギヤによって回転するようにしてもよい。この場
合、移動体は容器本体の開口上部から開口側に向けて移
動する直線移動に加えて回転運動もするので、溶融部分
のうち前記容器本体の幅方向両端部が経時変化により多
少硬化しても、移動体の截頭円錐形態をした内面に合わ
せて溶融部分のうち前記容器本体の幅方向両端部の形態
を変えるのが容易となる。
【0024】(8)本発明の合成樹脂シート容器のシー
ル装置は、合成樹脂シート容器の容器本体に内容物を充
填するために開かれている前記容器本体の開口部を前記
充填後に加熱および加圧してシールする合成樹脂シート
容器のシール装置において、前記容器本体を保持した状
態でこれをその軸周りに回転する容器回転部と、前記容
器本体の前記開口上部に位置し、前記加熱で溶融する前
記開口部における溶融部分のうち前記容器本体の幅方向
端部と対応する面であって前記容器本体の長手方向に延
びる中心軸に対して前記容器本体の外側から内側に向け
て斜めに上昇する傾斜面を有する斜面体を備え、この斜
面体を前記容器回転部による前記容器本体の回転中であ
って前記溶融後前記加圧前に前記容器本体の長さ方向に
おける開口側に向けて開口部上方から移動する斜面体移
動部と、この斜面体移動部の作動後に、前記溶融部分の
全体を加圧して扁平にする溶融部加圧機構と、を有する
ことを特徴とする。
【0025】ここで、合成樹脂シート容器とは前記
(1)項で述べた合成樹脂シートと同じである。本発明
の合成樹脂シート容器のシール装置では、容器回転部に
よる容器本体の回転中に斜面体移動部によって斜面体を
容器本体長さ方向における開口側に向けて開口部上方か
ら移動すると、斜面体は容器本体の溶融部分のうち前記
はみ出そうとする部分に当接する。この当接により、斜
面体の傾斜面の形態に合わせて前記はみ出そうとする部
分がその形態を変える。すなわち、溶融部分のうち前記
容器本体の幅方向端部は容器本体の内側に寄せられる。
しかし、このとき、容器本体は回転しているので、斜面
体は前記溶融部分のうち前記容器本体の幅方向端部から
すぐに回転方向に離れる。この斜面体移動部が容器本体
の開口側にさらに移動して、次にまた斜面体が前記溶融
部分のうち前記容器本体の幅方向端部に当接すると、こ
のときの斜面体移動部の容器本体の開口側への移動量は
前回よりも大きいので、溶融部分のうち容器本体の幅方
向端部が容器本体内側に寄せられる度合いが高まる。そ
して、溶融部分のうち容器本体の幅方向端部が容器本体
の内側に必要量寄せられたら、溶融部分を溶融部加圧機
構で加圧するようにすれば、容器本体の外縁よりも内側
に寄せ集められた溶融部分は、容器本体の外縁からはみ
出しにくくなる。よって、合成樹脂シート容器の容器本
体に内容物を充填する際に開く容器本体の開口部を、内
容物充填後に加熱および加圧してシールをする際に生じ
ることがある、いわゆる耳の発生を効率よく防止でき
る。したがって、耳のカットが不用になるので、カット
後の合成樹脂シート容器のシール部分の強度が低下した
り、ピンホールが発生したり、あるいはカットによって
生じる切り屑が前記カット時に容器本体に入って内容物
に混在してしまうこともない。さらに、成形金型方式を
採用していないので、設備投資費用も少なくて済み、比
較的取り扱いも簡単で調整等の面倒な作業が不用にな
る。それゆえ、取扱いに専門の技術者を必要としない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
した図面に基づいて説明する。 〈第1の実施の形態〉チューブ容器のシール装置1は、
図1および図2からわかるように、円形のシールテーブ
ル3にて商品としてのチューブ容器5の構成部材である
容器本体7をその中に内容物であるクリームやファンデ
ーション等を入れてから、これら内容物を容器本体7に
入れるための開口部7aをシールする装置である。した
がって、この装置1によって開口部7aをシールすると
きは、既に容器本体7の中には、チューブ容器5の内容
物であるクリームやファンデーション等が入った状態に
ある。ただし、容器本体7をシールテーブル3に保持し
てから内容物を入れるようにしてもよいが、この実施の
形態では、すでに内容物が入れられた容器本体7をシー
ルテーブル3に保持するものとして説明する。
【0027】そして、開口部7aを上にし、中の内容物
がこぼれない状態にして容器本体7をシールテーブル3
に送る。シールテーブル3は、その周縁に等間隔で8カ
所、容器本体7を把持するジョー8,8,…を備えてい
る。
【0028】ジョー8は、一対の対向板8a,8bから
なり、これら一対の対向板8a,8bは、シールテーブ
ル3の径方向に直列され、内側に対向板8aが、また外
側に対向板8bが位置する。対向板8aと対向板8bと
の間の間隔は、両対向板8a、8bで保持する容器本体
7の大きさに合わせて変えられる。ジョー8の対向板8
aおよび8bの対向面には、それぞれ下方に行くにした
がって広がる板9aおよび9bを取付けてある。これら
の板9a,9bは、容器本体7をジョー8で挟持するた
めに対向板8aおよび8bの間に容器本体7を案内する
ものであるから、以後案内板9aおよび9bという。
【0029】また、シールテーブル3は、図1の矢印A
1で示すように時計回り方向に回るようになっており、
その周縁を8等分する角度を単位角度とし、この単位角
度で断続的にまたは連続的に容器本体7を保持したシー
ルテーブル3が回ると、その移動位置で容器本体7の開
口部7aをシールするために必要な処理を順次行う。こ
れらの処理を行う位置(以下「処理位置」という。)を
シールテーブル3に付したからの符号を用いて示
す。なお、開口部7aを完全にシールすると、容器本体
7の横断面は、容器本体7の長手方向におけるシール側
に進むに連れて円形から扁平の度合いが徐々に高まる楕
円形を為す。そして、シール済みの容器本体7において
これを横に置いた場合の楕円の長径方向が容器本体7の
幅方向であり、楕円の短径方向が容器本体7の高さ方向
である。よって、容器本体7は、その幅が、容器本体7
の開口部7a側程徐々に大きくなり、その高さが、容器
本体7の開口部7a側に進むに連れて徐々に小さくなる
形状体をしている。なお、容器本体の高さとは、シール
した容器本体7を横に寝かせた状態における上下方向寸
法をいう。また、符号7bは容器本体7のキャップであ
る。
【0030】次に処理位置からについての各処理を
順次述べる。処理位置では、チューブ容器5の内容物
であるクリームやファンデーション等を入れた容器本体
7をその開口部7aを上にした状態でシールテーブル3
の下方からジョー8の対向板8a,8bの間に入れ、そ
の後、対向板8a,8bで開口部7aを挟持する(図2
参照)。また、容器本体7の対向板8a,8bに挟まれ
る向きは、容器本体7の高さ方向に対して対向板8a,
8bが正対する向きとする。このようにして対向板8
a,8bに挟まれた容器本体7は、シールテーブル3に
よって、次の処理位置に移動する(図3参照)。
【0031】処理位置を含む処理位置までの範囲に
かけては、ジョー8の上方に位置する部分に、開口部7
aを溶融するための加熱装置であるヒータ13を設置し
てある(図3参照)。そして、シールテーブル3に取付
けた容器本体7がシールテーブル3の移動に伴って処理
位置からの範囲を経由する間に、ヒータ13で開口
部7aを溶かす。その後、シールテーブル3は次の処理
位置に移動する。
【0032】処理位置には、ヒータ13で溶かされて
溶融状態にある容器本体7の開口部7aを容器本体7の
内側に寄せる溶融部寄せ機構15を設けてある。溶融部
寄せ機構15は、図4に示すように、一対の移動体であ
るプッシャー板17a,17bと、プッシャー板17
a,17bを移動する小さめなエアシリンダ部19と、
プッシャー板17a,17bおよびエアシリンダ部19
をシールテーブル3に対して近付けたり離したりする大
きめのエアシリンダ部21とからなる。これらのエアシ
リンダはシーケンス制御により電磁弁を通じて作動す
る。また、後述する他の実施形態に係るエアシリンダに
ついてもシーケンス制御により電磁弁を通じて作動する
ものとする。
【0033】プッシャー板17a,17bは、図4〜図
7に示すように、ジョー8に取り付けた容器本体7をそ
の幅方向における両側で挟み込むようにして対峙し、そ
の状態でエアシリンダ部19によって相互に他方のプッ
シャー板に対して近づいたり離れたりする。また、プッ
シャー板17a,17bは同一形状をしており、その先
端は、図8に示すように、矩形の隅角を切り取って、傾
斜角θが20°〜100°の範囲にある斜縁のごとき形
状をしている。但し、プッシャー板17a,17bに肉
厚があるので、前記斜縁は、実際には斜面である。この
斜面が、ヒータ13で溶かされて溶融状態にある容器本
体7の開口部7aを容器本体の内側に寄せるにあたり、
開口部7aに当接する当接面となる。これらの当接面を
それぞれ符号17a1,17b2で示す。当接面17
1,17b2は、容器本体7の外側から内側に向けて斜
めに上昇する傾斜面といえる。よって、このような傾斜
面を有するプッシャー板17a,17bは斜面体といえ
る。
【0034】一方のエアシリンダ部19は、プッシャー
板17a,17bにそれぞれ支持腕19a,19bを介
して組み付けた一対のエアシリンダ20a,20bから
なり、エアシリンダ20aおよび20bが作動するとそ
れぞれプッシャー板17aおよび17bが動く。
【0035】また、他方のエアシリンダ部21は、プッ
シャー板17a,17bおよびエアシリンダ部19をシ
ールテーブル3に対して近付けたり離したりする、換言
すれば容器本体7の開口部上方と開口部7aとの間で直
線往復移動するものであって、エアシリンダ部19のエ
アシリンダ20a,20bを設置する設置台23と、設
置台23を動かすエアシリンダ25とからなる。
【0036】また、容器本体7がシールテーブル3の作
動によって処理位置に来ると、エアシリンダ25を作
動して、プッシャー板17a,17bを、図5の矢印A
2のように、シールテーブル3に対して上から下に向け
て移動する。このときのプッシャー板17a,17bの
間の間隔L1は、容器本体7の開口部7aにおける幅寸
法l1よりも大きめにしてある。よって、シールテーブ
ル3の上方から容器本体7の開口部7aに向けて下降し
て来たプッシャー板17a,17bは、容器本体7の開
口部7aの両側から開口部7aの幅方向にある程度離れ
た状態で対峙する。また、プッシャー板17a,17b
は、それらの先端がシールテーブル3上面からわずかに
隙間を開けた状態でシールテーブル3上に位置する。こ
のとき容器本体7の開口部7aは、前記のようにヒータ
13によって既に溶かされて溶融状態にあるので、開口
部7aの両側端部11a,11bは垂れ下がりぎみ状態
にある。
【0037】次にエアシリンダ19a,19bを作動し
てプッシャー板17a,17bを、図6の矢印A3よう
に、それぞれ容器本体7の開口部7aの両側端部11
a,11bよりも更に内側に来るように移動する。これ
により、溶融し垂れ下がった状態にある開口部7aの両
側端部11a,11bは、プッシャー板17aの当接面
17a1とプッシャー板17bの当接面17b2の形態に
合致した外側から内側に向けて上昇する斜面11a’,
11b’となるようにその形態を変える(図6,図7参
照)。この状態でしばらくすると溶融状態にあった容器
本体7の開口部7aの温度が下がるので、両側端部11
a,11bは傾斜した状態を維持するようになる。その
後、エアシリンダ25を作動して、図7の矢印A4のよ
うにプッシャー板17a,17bを、シールテーブル3
に対して下から上に向けて移動しその後、処理位置に
移る。
【0038】処理位置では、溶融部加圧機構27によ
る処理を施す。溶融部加圧機構27は、周知のものであ
るので、図示を簡略して図1に示すが、要は開口部7a
が完全に冷却しきらない内にその全体を加圧して扁平に
し、これによって容器本体7の開口部7aをシールする
装置のことである。
【0039】処理位置を経て処理位置に至るまでの
間に溶融部加圧機構によってシールされた開口部7aを
十分冷却し、開口部7aのシール状態を安定させる。処
理位置では、シール処理の済んだ容器本体7をジョー
8の挟持から解放し、図示しない化粧箱に詰めれば、商
品としての形態を調えたチューブ容器5が出来上がる。
〈第1の実施の形態の作用効果〉第1の実施の形態に係
るチューブ容器のシール装置1では、ヒータ13で加熱
することで溶融状態になっている容器本体7の開口部7
aの幅方向両側端部11a,11bを溶融後、溶融部加
圧機構27による加圧前に溶融部寄せ機構15を用いて
容器本体7の内側に寄せるので、溶融状態にある開口部
7aの幅方向両側端部11a,11bが容器本体7の外
縁よりも内側に集まる。そして、この状態で開口部7a
の幅方向両側端部11a,11bを溶融部加圧機構27
で加圧するので、溶融部加圧機構27による加圧力がた
とえ強くても、容器本体7の外縁よりも内側に寄せ集め
られた溶融状態にある開口部7aの幅方向両側端部11
a,11bは、容器本体7の外縁からはみ出しにくくな
る。よって、シールの際に生じるいわゆる耳の発生を効
率よく防止できる。したがって、耳のカットが不用にな
るので、カット後のチューブ容器のシール部分の強度が
低下したり、ピンホールが発生したり、あるいはカット
によって生じる切り屑が前記カット時に容器本体に入っ
て内容物に混在してしまうこともない。さらに、本発明
では成形金型方式を採用していないので、設備投資費用
も少なくて済み、比較的取り扱いも簡単で調整等の面倒
な作業が不用になる。それゆえ、取扱いに専門の技術者
を必要としない。
【0040】なお、溶融部加圧機構27による加圧処理
を施している時に、容器本体7をジョー8の挟持から解
除するようにしてもよい。このようにすることで、いわ
ゆるバリの発生を抑えられる。 〈第2の実施の形態〉この第2の実施の形態が第1の実
施の形態と異なる点は、溶融部寄せ機構15が異なるだ
けである。よって、第2の実施の形態に係る溶融部寄せ
機構のみを符号15Aを用いてかつ図9〜図11を参照
しながら説明し、他の同一部分には同一符号を付して説
明を省略する、する。また、第2の実施の形態に係るチ
ューブ容器のシール装置を符号1Aを用いて説明する。
【0041】チューブ容器のシール装置1Aの溶融部寄
せ機構15Aは、容器本体7の開口部上方と開口側との
間で直線往復移動する移動体30と、この移動体30を
移動するにあたって駆動する駆動部としてのエアシリン
ダ32とを備えている。
【0042】移動体30は、下方に開口する円筒型のカ
ップ形状をしている(なお、移動体30の開口を符号3
0aで示す。)。すなわち、移動体30は、その内部に
一端が下方外部に開口する開口30aを有し、その開口
径L2が容器本体7の開口部7aにおける幅寸法l1よ
りも大きい。また、移動体30の内部には全体形状が截
頭円錐形をした中空34を有する。この截頭円錐形中空
34はその末広がり側が容器本体7の開口7a側に位置
するとともに、その内面34aが、容器本体7の開口部
7aの幅方向両側端部11a,11bと当接する当接面
となる。よって、内面34aを以後、当接面34aとい
う。
【0043】また、当接面34aのシールテーブル3に
対する傾斜角θは20°〜60°の範囲にあることが好
ましい。 〈第2の実施の形態の作用効果〉第2の実施の形態チュ
ーブ容器のシール装置1Aでは、シールテーブル3の処
理位置において移動体30を作動すると、まず、移動
体30は図9の状態から容器本体7の開口部7a側に向
けて真っ直ぐに下降する。移動体30の開口30aは容
器本体の外径よりも大きいので、移動体30が移動する
と、移動体30はやがて容器本体7の開口部7aを覆う
ようになり、同時に移動体30の当接面34aが、容器
本体7の開口部7aにおいて溶融している幅方向両側端
部11a,11bに当たる。そして、移動体30の当接
面34aは截頭円錐形状でこの截頭円錐形の末広がり側
が移動体30の開口30a側に位置するので、移動体3
0の当接面34aが溶融部分である容器本体7の幅方向
両端部11a,11bに当たった状態でさらに移動体3
0を下方に移動すると、移動体30の截頭円錐形態を呈
する当接面34aの傾斜に合わせて容器本体7の幅方向
両端部11a,11bがその形態を変える。このため、
容器本体7の幅方向両端部11a,11bは容器本体7
の内側に寄せられる。したがって、溶融部加圧機構27
による容器本体7の溶融部分への加圧力がたとえ強くて
も、容器本体7の外縁よりも内側に寄せ集められた溶融
部分である容器本体7の幅方向両端部11a,11b
は、容器本体7の外縁からはみ出さず、よって、チュー
ブ容器1Aの容器本体7に内容物を充填する際に開く容
器本体7の開口部7aを、内容物充填後に加熱および加
圧してシールをする際に生じることがある、いわゆる耳
の発生を効率よく防止できる。 〈第3の実施の形態〉この第3の実施の形態が第2の実
施の形態と異なる点は、第2の実施の形態に係る溶融部
寄せ機構15Aの移動体30の外観が異なるだけであ
る。よって、符号15Bを用いて第3の実施の形態に係
る溶融部寄せ機構のみを図12を参照しながら説明し、
他の同一部分には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、第3の実施の形態に係るチューブ容器のシール装置
および溶融部寄せ機構15Bの移動体をそれぞれ符号1
Bおよび30Bを用いて説明する。
【0044】チューブ容器のシール装置1Bの溶融部寄
せ機構15Bは、第2の実施の形態に係る溶融部寄せ機
構15Aの移動体30の外周面に歯車の歯を形成して移
動体30Bとし、この歯車状の移動体30Bと噛合する
駆動ギヤ40aを有する駆動ギヤ部40によって回転す
る。移動体30Bの回転は、移動体30Bを上下方向に
移動するエアシリンダ32の上下移動軸32aを中心軸
として為される。 〈第3の実施の形態の作用効果〉第3の実施の形態に係
るチューブ容器のシール装置1Bでは、移動体30Bは
容器本体7の開口上部から開口7a側に向けて移動する
エアシリンダ32による直線移動に加えて回転運動もす
るので、溶融状態にある開口部7aの幅方向両側端部1
1a,11bが経時変化により多少硬化しても、移動体
30Bの截頭円錐形態をした当接面34aに合わせて幅
方向両側端部11a,11bの形態を変えるのが容易と
なる。 〈第4の実施の形態〉この第4の実施の形態が第3の実
施の形態と異なる点は、容器本体7をジョー8で固定し
た状態で容器本体7をその長手方向に延びる中心軸7c
を回転中心として回転するようにしたことと、第1の実
施の形態に係る溶融部寄せ機構15のプッシャー板17
a(17b)に外形状が類似した板体50を第2の実施
の形態に係るエアシリンダ32で図13の矢印A5で示
すように上下方向に移動するようにした点、およびそれ
らの相違点に関連する部分だけである。よって、図13
を参照しながら相違点のみ説明し、他の同一部分には他
の実施の形態で用いた符号と同一符号を付して説明を省
略する。また、第4の実施の形態に係るチューブ容器の
シール装置を符号1Cを用いて説明する。
【0045】この第4の実施の形態に係るチューブ容器
のシール装置1Cは、シールテーブル3の外周部に上面
に円形条52を有する固定板54を取付けてあり、この
固定板54の上面には、前記円形条52と対応しこれと
嵌合する円形溝56を有する回転板58を有する。固定
板54および回転板58は、容器本体7の軸7cと同一
軸心上にあり、固定板54および回転板58の中央に
は、容器本体7を下から通す通し穴60が形成してあ
る。そして、回転板58にはジョー8を配置し、ジョー
8には既述したようにこれに附随する案内板9aおよび
9bが、穴60から下方に向けて延びている。
【0046】また、回転板58の周囲でシールテーブル
3内には、回転板58を回転する回転駆動機構62を配
置してある。回転駆動機構62は、回転板58の外周縁
と接するゴムローラ64と、ゴムローラ64を回転する
駆動モータ66とからなる。
【0047】そして、回転板58は、その円形溝56が
固定板54の円形条52と嵌合しており、また回転板5
8にはジョー8を介して容器本体7が取付けられている
ので、回転駆動機構62が回転板58を回転すると、容
器本体7が回転する。よって、容器本体7を回転するこ
れらの部材からなる機構を容器回転部とし、符号67で
示す。
【0048】一方、容器本体7の周囲には、前記板体5
0がエアシリンダ32を介して上下動するように取付け
てある。板体50には、プッシャー板17a,17bと
同様の斜面を備えているので斜面体ということができ、
この板体50を移動するエアシリンダ32は斜面体移動
部といえる。板体50の傾斜面を符号50aで示す。傾
斜面50aも容器本体7の開口部7aの両側端部11a
または11bと当接する当接面として機能する。 〈第4の実施の形態の作用効果〉第4の実施の形態チュ
ーブ容器のシール装置1Cでは、容器回転部67による
容器本体7の回転中にエアシリンダ32によって板体5
0を容器本体7の開口部7aに向けて上方から移動する
と、板体50はその傾斜面50aが容器本体7の開口部
7aの両側端部11aまたは11bにやがて当接する。
この当接により、板体50の傾斜面50aの形態に合わ
せて溶融状態の開口部7aの両側端部11aまたは11
bに当たるとこの部分が傾斜面50aの傾斜具合に合わ
せてその形態を変える。すなわち、容器本体7の開口部
7aの両側端部11a,11bは容器本体7の内側に寄
せられる。しかし、このとき、容器本体7は回転してい
るので、板体50は両側端部11aまたは11bからす
ぐに回転方向に離れる。エアシリンダ32の移動により
板体50が容器本体7の開口部7a側にさらに移動し
て、次にまた板体50が容器本体7の開口部7aの両側
端部11aまたは11bに当接すると、このときのエア
シリンダ32の移動による板体50の開口部7a側への
移動量が前回よりも大きくなっているので、容器本体7
の開口部7aの両側端部11a,11bが容器本体7の
内側に寄せられる度合いが高まる。そして、容器本体7
の開口部7aの両側端部11a,11bの内側に必要量
寄せられたら、溶融状態にある容器本体7の開口部7a
を溶融部加圧機構27で加圧するようにすれば、容器本
体7の外縁よりも内側に寄せ集められた溶融状態にある
開口部7aの両側端部11a,11bは、容器本体7の
外縁からはみ出しにくくなる。よって、チューブ容器5
の容器本体7に内容物を充填する際に開く容器本体7の
開口部7aを、内容物充填後に加熱および加圧してシー
ルをする際に生じることがある、いわゆる耳の発生を効
率よく防止できる。
【0049】〈変形例1〉なお、前記した各実施形態に
係るプッシャー板等の傾斜面を有する部材は一方の面に
のみ傾斜面を設けたが、図14のように、部材の対向す
る面の両側に傾斜角度θを違えて、例えば一方のθを6
0°として他方のθを80°とするようにしてもよい。
このようにした場合、傾斜面を有する部材は、容器本体
7に対して離れたり近づいたりできるように適宜の長穴
70を有する腕部71にボルト72を介して取り付け自
在に設けるのが好ましい。このようにすることで、異種
類のチューブ容器への適用が可能となる。
【0050】〈変形例2〉また、図15のように、プッ
シャー板等の傾斜面をく字形にしてもよい。 〈変形例3〉さらに、図16のように、傾斜面をある特
定の曲率を持ったいわゆるアール形状にしてもよい。こ
の場合曲率半径Rは2mm〜5mmが好ましい。また、
図16では凹型アール形状のものを示したが、反対に凸
型アール形状にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チューブ容器の容器本体に内容物を充填するために開か
れている容器本体開口部の溶融部分のうち前記容器本体
の幅方向両端部を前記溶融後前記加圧前に溶融部寄せ機
構を用いて容器本体の内側に寄せるので、溶融部分が容
器本体の外縁よりも内側に集まる。そして、この状態で
溶融部分を溶融部加圧機構で加圧するので、溶融部加圧
機構による加圧力がたとえ強くても、容器本体の外縁よ
りも内側に寄せ集められた溶融部分は、容器本体の外縁
からはみ出しにくくなる。よって、チューブ容器の容器
本体に内容物を充填する際に開く容器本体の開口部を、
内容物充填後に加熱および加圧してシールをする際に生
じることがある、いわゆる耳の発生を効率よく防止でき
る。したがって、耳のカットが不用になるので、カット
後のチューブ容器のシール部分の強度が低下したり、ピ
ンホールが発生したり、あるいはカットによって生じる
切り屑が前記カット時に容器本体に入って内容物に混在
してしまうこともない。さらに、成形金型方式を採用し
ていないので、設備投資費用も少なくて済み、比較的取
り扱いも簡単で調整等の面倒な作業が不用になる。それ
ゆえ、取扱いに専門の技術者を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】・・・本発明の第1の実施の形態に係るチュー
ブ容器のシール装置の平面図
【図2】・・・本発明の第1の実施の形態に係るチュー
ブ容器のシール装置の構成要素の一部であるジョーで容
器本体を挟持した状態を示す図
【図3】・・・本発明の第1の実施の形態に係るチュー
ブ容器のシール装置の構成要素の一部であるジョーで容
器本体を挟持したものをヒータで溶融している状態を示
す図
【図4】・・・本発明の第1の実施の形態に係るチュー
ブ容器のシール装置の構成要素の一部であるエアシリン
ダ部を示す図であって、シールテーブルの径方向内側か
ら見た図
【図5】・・・エアシリンダ部を作動してジョーで挟ん
だ容器本体にプッシャー板を近づけた状態を示す図
【図6】・・・図5の状態からプッシャー板で容器本体
の開口部をその内側に押し付けている状態を示す図
【図7】・・・プッシャー板による容器本体の開口部の
押圧を終了しプッシャー板が上方に移動する状態を示す
【図8】・・・プッシャー板の要部拡大図
【図9】・・・本発明の第2の実施の形態に係るチュー
ブ容器のシール装置を示す図であって、シールテーブル
の径方向内側から見た図
【図10】・・・本発明の第2の実施の形態に係るチュ
ーブ容器のシール装置を示す図であって図6に相当する
【図11】・・・本発明の第2の実施の形態に係るチュ
ーブ容器のシール装置を示す図であって図7に相当する
【図12】・・・本発明の第3の実施の形態に係るチュ
ーブ容器のシール装置を示す図であって、シールテーブ
ルの径方向内側から見た図
【図13】・・・本発明の第4の実施の形態に係るチュ
ーブ容器のシール装置を示す図であって、シールテーブ
ルの径方向内側から見た図
【図14】・・・プッシャー板の変形例1を示す図
【図15】・・・プッシャー板の変形例2を示す図
【図16】・・・プッシャー板の変形例3を示す図
【符号の説明】
1 チューブ容器のシール装置(合成樹脂シート容器
のシール装置) 1A チューブ容器のシール装置(合成樹脂シート容器
のシール装置) 1B チューブ容器のシール装置(合成樹脂シート容器
のシール装置) 1C チューブ容器のシール装置(合成樹脂シート容器
のシール装置) 3 シールテーブル 5 チューブ容器(合成樹脂シート容器) 7 容器本体 7a 容器本体7の開口部 7b 容器本体7のキャップ 7c 容器本体7の(中心)軸 8 ジョー 8a ジョーの対向板 8b ジョーの対向板 9a 案内板 9b 案内板 11a 開口部7aの端部 11b 開口部7aの端部 11a’プッシャー板17aによって変形された開口部
7aの端部 11b’プッシャー板17bによって変形された開口部
7bの端部 13 ヒータ 15 溶融部寄せ機構(駆動部) 15A 溶融部寄せ機構(駆動部) 15B 溶融部寄せ機構(駆動部) 17a プッシャー板(移動体、斜面体) 17b プッシャー板(移動体、斜面体) 17a1 当接面(移動体の傾斜面) 17b2 当接面(移動体の傾斜面) 19 エアシリンダ部 19a 支持腕 19b 支持腕 20a エアシリンダ 20b エアシリンダ 21 エアシリンダ部 23 設置台 25 エアシリンダ 27 溶融部加圧機構 L1 プッシャー板17a,17bの間の間隔 L2 開口30aの開口径 l1 容器本体7の開口部7aにおける幅寸法 30 移動体 30B 溶融部寄せ機構15Bの移動体 30a 移動体30の開口 32 エアシリンダ(斜面体移動部) 32a エアシリンダ32の上下移動軸 34 截頭円錐形の中空 34a 当接面(中空内面) 40a 駆動ギヤ 50 板体(斜面体) 52 円形条 54 固定板 56 円形溝 58 回転板 60 通し穴 62 回転駆動機構 64 ゴムローラ 66 駆動モータ 67 容器回転部 70 長穴 71 腕部 72 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西崎 直司 静岡県袋井市愛野1234番地ポーラ化成工業 株式会社袋井工場内 (72)発明者 高橋 昇 静岡県袋井市愛野1234番地ポーラ化成工業 株式会社袋井工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂シート容器の容器本体に内容物
    を充填するために開かれている前記容器本体の開口部を
    前記内容物の充填後に加熱および加圧してシールする合
    成樹脂シート容器のシール方法において、 前記開口部のうち前記加熱で溶融した部分を容器本体の
    内側に寄せた状態でこれを加圧する合成樹脂シート容器
    のシール方法。
  2. 【請求項2】 合成樹脂シート容器の容器本体に内容物
    を充填するために開かれている前記容器本体の長さ方向
    における開口部を前記充填後に加熱および加圧してシー
    ルする合成樹脂シート容器のシール装置において、 前記加熱で溶融する前記開口部の溶融部分のうち前記容
    器本体の幅方向両端部の溶融後前記加圧前に前記容器本
    体の内側に寄せる溶融部寄せ機構と、 この溶融部寄せ機構を作動して前記溶融部分を前記内側
    に寄せてから、前記溶融部分の全体を加圧して扁平にす
    る溶融部加圧機構と、 を有することを特徴とする合成樹脂シート容器のシール
    装置。
  3. 【請求項3】 前記溶融部寄せ機構は、前記容器本体の
    幅方向端部と当接する当接面を備えこの当接面を前記容
    器本体の幅方向端部と接触させた状態で前記容器本体の
    外側から内側に向けて移動する移動体と、 この移動体を前記移動にあたって駆動する駆動部と、 を有することを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂シ
    ート容器のシール装置。
  4. 【請求項4】 前記移動体の当接面は、前記容器本体の
    長手方向における中心軸に対して前記容器本体の外側か
    ら内側に向けて上昇する傾斜面を前記当接面の少なくと
    も一部として有するとともに、前記傾斜面の傾斜角度を
    20°から100°の範囲に設定することを特徴とする
    請求項3に記載の合成樹脂シート容器のシール装置。
  5. 【請求項5】 前記移動体の当接面を複数備え、これら
    複数の当接面に係る傾斜面はその傾斜角度が異なり、そ
    の傾斜角度の範囲は20°から100°の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の合成樹脂シート容器の
    シール装置。
  6. 【請求項6】前記容器本体開口部側上部に前記溶融部寄
    せ機構を設置するとともに、この溶融部寄せ機構は、前
    記容器本体の開口に向けて直線移動する移動体と、 この移動体を移動するにあたって駆動する駆動部と、 を備え、 前記移動体は、その内部に一端が外部に開口しその開口
    径が前記容器本体の外径よりも大きく全体形状が截頭円
    錐形をした中空を備え、この截頭円錐形中空はその末広
    がり側が前記開口側に位置するとともにその内面が前記
    容器本体開口部の幅方向端部と当接する当接面となるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂シート容器の
    シール装置。
  7. 【請求項7】 前記移動体の外形を歯車状にし、この歯
    車状の移動体をこれと噛合する駆動ギヤによって回転す
    ることを特徴とする請求項6に記載の合成樹脂シート容
    器のシール装置。
  8. 【請求項8】 合成樹脂シート容器の容器本体に内容物
    を充填するために開かれている前記容器本体の長さ方向
    における開口部を前記充填後に加熱および加圧してシー
    ルする合成樹脂シート容器のシール装置において、 前記容器本体を保持した状態でこれをその軸周りに回転
    する容器回転部と、 前記容器本体の前記開口側に位置し、前記加熱で溶融す
    る前記開口部における溶融部分のうち前記容器本体の幅
    方向端部と対応する面であって前記容器本体の長さ方向
    に延びる中心軸に対して前記容器本体の外側から内側に
    向けて斜めに上昇する傾斜面を有する斜面体を備え、こ
    の斜面体を前記容器回転部による前記容器本体の回転中
    であって溶融後前記加圧前に前記容器本体長さ方向にお
    ける開口側に向けて開口部上方から移動する斜面体移動
    部と、 この斜面体移動部の作動後に、前記溶融部分の全体を加
    圧して扁平にする溶融部加圧機構と、 を有することを特徴とする合成樹脂シート容器のシール
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004058568A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Akimotosanki Co., Ltd 柔軟性チューブの端部シール装置及び端部シール方法

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WO2004058568A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Akimotosanki Co., Ltd 柔軟性チューブの端部シール装置及び端部シール方法

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