JPH11266192A - 適応等化方法及び適応等化回路 - Google Patents
適応等化方法及び適応等化回路Info
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- JPH11266192A JPH11266192A JP6557398A JP6557398A JPH11266192A JP H11266192 A JPH11266192 A JP H11266192A JP 6557398 A JP6557398 A JP 6557398A JP 6557398 A JP6557398 A JP 6557398A JP H11266192 A JPH11266192 A JP H11266192A
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- coefficient
- tap coefficient
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディジタル通信システムにおいて、伝送路の
特性が時間的に変動した場合でも、受信機に伝送された
信号の波形歪みを補償し、等化収束後の受信信号の安定
性を確保する適応等化回路を実現する。 【解決手段】 複素ベースバンド信号をトランスバーサ
ルフィルタ102及び制御回路105Aに入力する。制
御回路105Aは、周波数領域まで拡張されたLMSア
ルゴリズムを用いて伝送路特性の時間的変動を推定し、
推定結果に基づいたタップ係数ベクトルH(n)を設定
する。設定したタップ係数をトランスバーサルフィルタ
102に供給し、複素ベースバンド信号u(n)の波形
歪みを補償する。等化処理後のフィルタ出力信号y
(n)は識別器103より判定される。
特性が時間的に変動した場合でも、受信機に伝送された
信号の波形歪みを補償し、等化収束後の受信信号の安定
性を確保する適応等化回路を実現する。 【解決手段】 複素ベースバンド信号をトランスバーサ
ルフィルタ102及び制御回路105Aに入力する。制
御回路105Aは、周波数領域まで拡張されたLMSア
ルゴリズムを用いて伝送路特性の時間的変動を推定し、
推定結果に基づいたタップ係数ベクトルH(n)を設定
する。設定したタップ係数をトランスバーサルフィルタ
102に供給し、複素ベースバンド信号u(n)の波形
歪みを補償する。等化処理後のフィルタ出力信号y
(n)は識別器103より判定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信に
おいて伝送路特性の時間的変動で生じた波形歪みを適応
的に補償する適応等化方法及び適応等化回路に関するも
のである。
おいて伝送路特性の時間的変動で生じた波形歪みを適応
的に補償する適応等化方法及び適応等化回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、放送のディジタル化が活発化して
おり、ケーブル放送、衛星放送、地上波放送などの様々
な放送分野においてディジタル放送方式が検討され、具
現化される段階になっている。これらの放送方式に用い
られている変調手段には、各分野の伝送路の特性に適し
たディジタル変調方式が選ばれている。例えば、我国の
ケーブルテレビでは64QAM(Quadrature Amplitude
Modulation )変調方式を用いることが決まっている。
おり、ケーブル放送、衛星放送、地上波放送などの様々
な放送分野においてディジタル放送方式が検討され、具
現化される段階になっている。これらの放送方式に用い
られている変調手段には、各分野の伝送路の特性に適し
たディジタル変調方式が選ばれている。例えば、我国の
ケーブルテレビでは64QAM(Quadrature Amplitude
Modulation )変調方式を用いることが決まっている。
【0003】放送方式に関わらず、伝送媒体は様々な原
因によりその伝送特性が変化する。空間を伝送媒体とし
て用いた場合には、気象条件や地理的条件などによって
伝送媒体の特性が変化する。この現象はフェージングと
呼ばれ、伝送信号の振幅、位相が時間とともに変動す
る。また、ケーブルを用いた有線伝送の場合にも、反射
による波形歪みが生じる。このように、伝送路で生じた
フェージングや反射によって信号の波形に歪みが生じる
場合は、受信信号波形のオーバラップによって符号間干
渉が生じる。これは受信信号の誤り率の劣化等につなが
る。伝送路で生じた波形歪みを受信側で補償する手段と
して、従来より適応等化器(適応等化回路)が用いられ
ている。
因によりその伝送特性が変化する。空間を伝送媒体とし
て用いた場合には、気象条件や地理的条件などによって
伝送媒体の特性が変化する。この現象はフェージングと
呼ばれ、伝送信号の振幅、位相が時間とともに変動す
る。また、ケーブルを用いた有線伝送の場合にも、反射
による波形歪みが生じる。このように、伝送路で生じた
フェージングや反射によって信号の波形に歪みが生じる
場合は、受信信号波形のオーバラップによって符号間干
渉が生じる。これは受信信号の誤り率の劣化等につなが
る。伝送路で生じた波形歪みを受信側で補償する手段と
して、従来より適応等化器(適応等化回路)が用いられ
ている。
【0004】受信機側に適応等化器を含む場合の一般的
なディジタル通信システムの一例について図を用いて説
明する。図16はディジタル通信システムの一例を示す
構成図である。ディジタル通信システムは、送信機16
01、伝送路1605、受信機1606により構成され
る。送信機1601は、送信データ1602を入力し、
伝送路1605を介して各受信機1606に変調信号t
を送信するもので、誤り訂正符号付加器1603、変調
器1604を有している。また受信機1606は、伝送
路1605を介して送信された変調信号rを受信して受
信データ1610を出力するもので、復調器1607、
適応等化器1608、誤り訂正器1609を有してい
る。
なディジタル通信システムの一例について図を用いて説
明する。図16はディジタル通信システムの一例を示す
構成図である。ディジタル通信システムは、送信機16
01、伝送路1605、受信機1606により構成され
る。送信機1601は、送信データ1602を入力し、
伝送路1605を介して各受信機1606に変調信号t
を送信するもので、誤り訂正符号付加器1603、変調
器1604を有している。また受信機1606は、伝送
路1605を介して送信された変調信号rを受信して受
信データ1610を出力するもので、復調器1607、
適応等化器1608、誤り訂正器1609を有してい
る。
【0005】ディジタル信号である送信データ1602
は、誤り訂正符号付加器1603に入力され、リードソ
ロモン符号などの誤り訂正符号が付加される。変調器1
604は、誤り訂正符号が付加された送信データによ
り、互いに位相が直交する搬送波を変調する。この操作
はQAMなどのいわゆるディジタル変調と呼ばれている
ものである。このディジタル信号からアナログ信号に変
換された後、変調信号tが得られる。この変調信号tは
送信機1601より伝送路1605に出力される。
は、誤り訂正符号付加器1603に入力され、リードソ
ロモン符号などの誤り訂正符号が付加される。変調器1
604は、誤り訂正符号が付加された送信データによ
り、互いに位相が直交する搬送波を変調する。この操作
はQAMなどのいわゆるディジタル変調と呼ばれている
ものである。このディジタル信号からアナログ信号に変
換された後、変調信号tが得られる。この変調信号tは
送信機1601より伝送路1605に出力される。
【0006】伝送された変調信号tは、伝送路1605
においてフェージングや反射などの妨害の影響を受ける
ことがある。この場合には信号波形に歪みが生じる。波
形歪みが生じた変調信号tは変調信号rとして受信機1
606に入力される。
においてフェージングや反射などの妨害の影響を受ける
ことがある。この場合には信号波形に歪みが生じる。波
形歪みが生じた変調信号tは変調信号rとして受信機1
606に入力される。
【0007】復調器1607では、アナログの変調信号
rをディジタル信号に変換した後、ディジタル復調処理
を行って複素ベースバンド信号u(n)を得る。ここ
で、信号u(n)は、時刻nにおけるサンプル値である
ことを示す。続いて適応等化器1608は、複素ベース
バンド信号u(n)より伝送路中で生じた波形歪みを除
去し、等化信号d(n)を出力する。この等化信号d
(n)は誤り訂正器1609に入力され、ランダム誤り
やバースト誤りが除去されて受信データ1610が再生
される。
rをディジタル信号に変換した後、ディジタル復調処理
を行って複素ベースバンド信号u(n)を得る。ここ
で、信号u(n)は、時刻nにおけるサンプル値である
ことを示す。続いて適応等化器1608は、複素ベース
バンド信号u(n)より伝送路中で生じた波形歪みを除
去し、等化信号d(n)を出力する。この等化信号d
(n)は誤り訂正器1609に入力され、ランダム誤り
やバースト誤りが除去されて受信データ1610が再生
される。
【0008】適応等化器1608は主としてトランスバ
ーサルフィルタと制御回路から構成されることが一般的
である。この適応等化器1608は、所定のアルゴリズ
ムにより伝送路で生じた受信信号の波形歪みを補償し
て、受信信号の品質を高める役割を果たしている。
ーサルフィルタと制御回路から構成されることが一般的
である。この適応等化器1608は、所定のアルゴリズ
ムにより伝送路で生じた受信信号の波形歪みを補償し
て、受信信号の品質を高める役割を果たしている。
【0009】この適応等化器についてその構成と動作原
理を以下に詳しく説明する。図17は従来の適応等化器
1608の構成例を示すブロック図である。本図に示す
ように適応等化器1608は、複素ベースバンド信号入
力端子1701、トランスバーサルフィルタ1702、
識別器1703、判定器1704、制御回路1705、
等化信号出力端子1706を含んで構成される。図中、
太い実線はベクトル量で表現される信号の流れを示し、
細い実線はスカラ量で表現される信号の流れを表すもの
とする。またベクトル量を大文字、スカラ量を小文字で
表す。尚、以下に述べる全てのブロック図について、同
様の表記を行う。
理を以下に詳しく説明する。図17は従来の適応等化器
1608の構成例を示すブロック図である。本図に示す
ように適応等化器1608は、複素ベースバンド信号入
力端子1701、トランスバーサルフィルタ1702、
識別器1703、判定器1704、制御回路1705、
等化信号出力端子1706を含んで構成される。図中、
太い実線はベクトル量で表現される信号の流れを示し、
細い実線はスカラ量で表現される信号の流れを表すもの
とする。またベクトル量を大文字、スカラ量を小文字で
表す。尚、以下に述べる全てのブロック図について、同
様の表記を行う。
【0010】トランスバーサルフィルタ1702は、複
素ベースバンド信号入力端子1701からの複素ベース
バンド信号u(n)と、制御回路1705から出力され
るタップ係数ベクトルH(n)を入力し、複素ベースバ
ンド信号u(n)に対して伝送路の周波数対振幅・位相
特性の補償を行い、フィルタ出力信号y(n)を生成
し、識別器1703と判定器1704に出力する。ま
た、トランスバーサルフィルタ1702は複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)を制御回路1705に出力す
る。トランスバーサルフィルタ1702の具体的な回路
構成については後に述べる。
素ベースバンド信号入力端子1701からの複素ベース
バンド信号u(n)と、制御回路1705から出力され
るタップ係数ベクトルH(n)を入力し、複素ベースバ
ンド信号u(n)に対して伝送路の周波数対振幅・位相
特性の補償を行い、フィルタ出力信号y(n)を生成
し、識別器1703と判定器1704に出力する。ま
た、トランスバーサルフィルタ1702は複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)を制御回路1705に出力す
る。トランスバーサルフィルタ1702の具体的な回路
構成については後に述べる。
【0011】識別器1703は、入力されたフィルタ出
力信号y(n)に対して、所定の符号点配置上、y
(n)に最も近い符号d(n)を、伝送された符号とし
て識別し、これを等化信号d(n)として等化信号出力
端子1706と判定器1704に出力する。
力信号y(n)に対して、所定の符号点配置上、y
(n)に最も近い符号d(n)を、伝送された符号とし
て識別し、これを等化信号d(n)として等化信号出力
端子1706と判定器1704に出力する。
【0012】判定器1704は等化信号d(n)とフィ
ルタ出力信号y(n)との差を求め、差分結果を誤差信
号e(n)として制御回路1705に出力する。判定器
1704は複素加算器により構成されている。d
(n)、y(n)、e(n)には次の(1)式の関係が
ある。
ルタ出力信号y(n)との差を求め、差分結果を誤差信
号e(n)として制御回路1705に出力する。判定器
1704は複素加算器により構成されている。d
(n)、y(n)、e(n)には次の(1)式の関係が
ある。
【数1】
【0013】制御回路1705は、誤差信号e(n)及
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従って、複素ベースバンド信号
ベクトルU(n)が入力される度毎に、逐次的に複数の
タップ係数を更新して設定する。設定された複数のタッ
プ係数はタップ係数ベクトルH(n)としてトランスバ
ーサルフィルタ1702に出力される。ここで、タップ
係数ベクトルH(n)はM個の複数のタップ係数をベク
トルの要素としており、次の(2)式で定義される。
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従って、複素ベースバンド信号
ベクトルU(n)が入力される度毎に、逐次的に複数の
タップ係数を更新して設定する。設定された複数のタッ
プ係数はタップ係数ベクトルH(n)としてトランスバ
ーサルフィルタ1702に出力される。ここで、タップ
係数ベクトルH(n)はM個の複数のタップ係数をベク
トルの要素としており、次の(2)式で定義される。
【数2】 ここで、「‘」はベクトルの転置を表している(以下同
じ)。また、ベクトルの要素hi (n)(i=1,・・
・,M)は複素スカラー量とする。
じ)。また、ベクトルの要素hi (n)(i=1,・・
・,M)は複素スカラー量とする。
【0014】以上のような構成の適応等化器に1608
より、時々刻々入力される受信信号が等化され、波形歪
みが除去された信号が等化信号出力端子1706を介し
て出力される。
より、時々刻々入力される受信信号が等化され、波形歪
みが除去された信号が等化信号出力端子1706を介し
て出力される。
【0015】ここで、M個のタップを有するトランスバ
ーサルフィルタ1702の構成例を図18に示す。図1
8において図17と同じ番号を付したものは同じ構成要
素を表し、詳細な説明は省略する。このトランスバーサ
ルフィルタ1702は、複素ベースバンド信号入力端子
1701、複素ベースバンド信号ベクトル出力端子18
01、タップ係数ベクトル入力端子1802、レジスタ
群1803、複素乗算器群1804、加算器1805を
含んで構成される。
ーサルフィルタ1702の構成例を図18に示す。図1
8において図17と同じ番号を付したものは同じ構成要
素を表し、詳細な説明は省略する。このトランスバーサ
ルフィルタ1702は、複素ベースバンド信号入力端子
1701、複素ベースバンド信号ベクトル出力端子18
01、タップ係数ベクトル入力端子1802、レジスタ
群1803、複素乗算器群1804、加算器1805を
含んで構成される。
【0016】レジスタ群1803は複素ベースバンド信
号入力端子1701から複素ベースバンド信号u(n)
を入力し、1サンプル期間Tだけ保持してその信号を順
送りするシフトレジスタである。このレジスタ群180
3は第1のレジスタ1803−1、第2のレジスタ18
03−2、・・・第Mのレジスタ1803−Mより構成
される。また複素乗算器群1804は、第1の複素乗算
器1804−1、第2の複素乗算器1804−2、・・
・第Mの複素乗算器1804−Mより構成される。
号入力端子1701から複素ベースバンド信号u(n)
を入力し、1サンプル期間Tだけ保持してその信号を順
送りするシフトレジスタである。このレジスタ群180
3は第1のレジスタ1803−1、第2のレジスタ18
03−2、・・・第Mのレジスタ1803−Mより構成
される。また複素乗算器群1804は、第1の複素乗算
器1804−1、第2の複素乗算器1804−2、・・
・第Mの複素乗算器1804−Mより構成される。
【0017】トランスバーサルフィルタ1702の各構
成要素の動作と相互関係を説明する。複素ベースバンド
信号u(n)は複素ベースバンド信号入力端子1701
を介してレジスタ1803−1へ供給される。レジスタ
群1803内の隣り合う各レジスタは互いに接続されて
いるので、1周期T毎にレジスタ1803−1の出力は
レジスタ1803−2の入力として、レジスタ1803
−2の出力はレジスタ1803−3の入力として与えら
れる。また、レジスタ群1803内の各レジスタ180
3−1〜1803−Mの出力は、複素乗算器群1804
の各複素乗算器1804−1〜1804−Mの入力端に
夫々与えられる。さらに、レジスタ群1803内の各レ
ジスタ1803−1〜1803−Mの出力は、複素ベー
スバンド信号ベクトルU(n)の要素として複素ベース
バンド信号ベクトル出力端子1801を介して出力され
る。
成要素の動作と相互関係を説明する。複素ベースバンド
信号u(n)は複素ベースバンド信号入力端子1701
を介してレジスタ1803−1へ供給される。レジスタ
群1803内の隣り合う各レジスタは互いに接続されて
いるので、1周期T毎にレジスタ1803−1の出力は
レジスタ1803−2の入力として、レジスタ1803
−2の出力はレジスタ1803−3の入力として与えら
れる。また、レジスタ群1803内の各レジスタ180
3−1〜1803−Mの出力は、複素乗算器群1804
の各複素乗算器1804−1〜1804−Mの入力端に
夫々与えられる。さらに、レジスタ群1803内の各レ
ジスタ1803−1〜1803−Mの出力は、複素ベー
スバンド信号ベクトルU(n)の要素として複素ベース
バンド信号ベクトル出力端子1801を介して出力され
る。
【0018】レジスタ群1803の各レジスタは所定の
1サンプル期間Tの間信号を保持した後、1サンプル期
間づつずれた信号u(n−1),u(n−2),・・・
u(n−M)を出力する。これらの信号は複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)のベクトル成分となる。従っ
て、複素ベースバンド信号ベクトルU(n)は次の
(3)式のとおり表される。
1サンプル期間Tの間信号を保持した後、1サンプル期
間づつずれた信号u(n−1),u(n−2),・・・
u(n−M)を出力する。これらの信号は複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)のベクトル成分となる。従っ
て、複素ベースバンド信号ベクトルU(n)は次の
(3)式のとおり表される。
【数3】
【0019】タップ係数ベクトル入力端子1802から
は、M個のタップ係数h1 (n),h2 (n),・・・
hM (n)を要素とするタップ係数ベクトルH(n)
が、複素乗算器群1804のM個の複素乗算器1804
−1〜1804−Mに夫々入力される。そして各複素乗
算器1804によって入力信号とタップ係数の乗算が行
われる。夫々の乗算結果は加算器1805に与えられて
加算される。
は、M個のタップ係数h1 (n),h2 (n),・・・
hM (n)を要素とするタップ係数ベクトルH(n)
が、複素乗算器群1804のM個の複素乗算器1804
−1〜1804−Mに夫々入力される。そして各複素乗
算器1804によって入力信号とタップ係数の乗算が行
われる。夫々の乗算結果は加算器1805に与えられて
加算される。
【0020】例えば、図18に示した複素乗算器180
4−1では、複素ベースバンド信号u(n−1)とタッ
プ係数h1 (n)の乗算が行われる。また複素乗算器1
804−2では、複素ベースバンド信号u(n−2)と
タップ係数h2 (n)の乗算が行われる。これらの各乗
算結果は加算器1805に出力される。加算器1805
は複素乗算器群1804から入力される複素乗算結果の
総和を演算し、フィルタ出力信号y(n)としてフィル
タ出力端子1806を介して出力する。このy(n)は
次の(4)式で表される。
4−1では、複素ベースバンド信号u(n−1)とタッ
プ係数h1 (n)の乗算が行われる。また複素乗算器1
804−2では、複素ベースバンド信号u(n−2)と
タップ係数h2 (n)の乗算が行われる。これらの各乗
算結果は加算器1805に出力される。加算器1805
は複素乗算器群1804から入力される複素乗算結果の
総和を演算し、フィルタ出力信号y(n)としてフィル
タ出力端子1806を介して出力する。このy(n)は
次の(4)式で表される。
【数4】 このフィルタ出力信号y(n)は、入力された複素ベー
スバンド信号u(n)に対して伝送路の周波数対振幅・
位相特性が補償された信号である。
スバンド信号u(n)に対して伝送路の周波数対振幅・
位相特性が補償された信号である。
【0021】図17に示した従来の適応等化器1608
において用いられる適応アルゴリズムとしては、最小平
均2乗(LMS:Least Mean Squares)アルゴリズムが
よく用いられている。LMSアルゴリズムは、等化器の
出力と期待される信号波形との差の2乗平均値を評価量
とし、この評価量が最小となるように逐次的にトランス
バーサルフィルタのタップ係数を更新するアルゴリズム
である。LMSアルゴリズムについては、例えば、羽鳥
ほか:“ディジタル信号処理”、丸善、6-3-2節(1994.
1)などにも記載されている。(文献1)
において用いられる適応アルゴリズムとしては、最小平
均2乗(LMS:Least Mean Squares)アルゴリズムが
よく用いられている。LMSアルゴリズムは、等化器の
出力と期待される信号波形との差の2乗平均値を評価量
とし、この評価量が最小となるように逐次的にトランス
バーサルフィルタのタップ係数を更新するアルゴリズム
である。LMSアルゴリズムについては、例えば、羽鳥
ほか:“ディジタル信号処理”、丸善、6-3-2節(1994.
1)などにも記載されている。(文献1)
【0022】一般に、LMSアルゴリズムによるMタッ
プのトランスバーサルフィルタの各タップ係数h
i (n)(i=1,・・・M)の更新式は、図17に示
したe(n)、u(n)を用いると、次の(5)式で与
えられる。
プのトランスバーサルフィルタの各タップ係数h
i (n)(i=1,・・・M)の更新式は、図17に示
したe(n)、u(n)を用いると、次の(5)式で与
えられる。
【数5】
【0023】ここでu* (n)はu(n)の複素共役を
表す(以下同じ)。(5)式において、μはステップサ
イズパラメータと呼ばれる微小量の実数係数である。
(5)式をH(n)、U(n)を用いてベクトル表現す
れば、LMSアルゴリズムは次の(6)式のようにな
る。
表す(以下同じ)。(5)式において、μはステップサ
イズパラメータと呼ばれる微小量の実数係数である。
(5)式をH(n)、U(n)を用いてベクトル表現す
れば、LMSアルゴリズムは次の(6)式のようにな
る。
【数6】 ここでU* (n)はU(n)の複素共役を表す(以下同
じ)。(6)式に示すように、タップ係数は複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)の複素共役と誤差信号e
(n)との積に、微小係数μを乗算した修正値によって
更新される。
じ)。(6)式に示すように、タップ係数は複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)の複素共役と誤差信号e
(n)との積に、微小係数μを乗算した修正値によって
更新される。
【0024】つづいて、タップ係数が収束する条件につ
いて述べる。複素ベースバンド信号u(n)の自己相関
行列をRとすると、Rは次の(7)式で定義される。
いて述べる。複素ベースバンド信号u(n)の自己相関
行列をRとすると、Rは次の(7)式で定義される。
【数7】
【0025】ここで“は複素共役転置を表し、E[]は平
均値を表すものとする(以下同じ)。このとき、自己相
関行列Rの最大固有値をλとすれば、タップ係数が収束
するための条件は次の(8)式で表される。ステップサ
イズパラメータμはこの(8)式を満たす値で与える必
要がある。
均値を表すものとする(以下同じ)。このとき、自己相
関行列Rの最大固有値をλとすれば、タップ係数が収束
するための条件は次の(8)式で表される。ステップサ
イズパラメータμはこの(8)式を満たす値で与える必
要がある。
【数8】
【0026】ここで、適応等化器のタップ係数の更新ア
ルゴリズムの例として、LMSを用いた場合の具体的な
構成例について述べる。基本的な回路構成としては図1
7に示したトランスバーサルフィルタ1702をもつ適
応等化器1608と同じでもよい。このうち、上記のL
MSアルゴリズムの機能を制御回路1705内において
具体的に実現してもよい。
ルゴリズムの例として、LMSを用いた場合の具体的な
構成例について述べる。基本的な回路構成としては図1
7に示したトランスバーサルフィルタ1702をもつ適
応等化器1608と同じでもよい。このうち、上記のL
MSアルゴリズムの機能を制御回路1705内において
具体的に実現してもよい。
【0027】LMSアルゴリズムを実現する制御回路1
705の構成例を図19に示す。この制御回路1705
は、トランスバーサルフィルタの各タップ係数を設定す
る複数のタップ係数設定回路1903を有しており、そ
の個数はタップ係数の個数Mに等しい。
705の構成例を図19に示す。この制御回路1705
は、トランスバーサルフィルタの各タップ係数を設定す
る複数のタップ係数設定回路1903を有しており、そ
の個数はタップ係数の個数Mに等しい。
【0028】図19に示すように制御回路1705は、
誤差信号入力端子1901、複素ベースバンド信号ベク
トル入力端子1902、タップ係数設定回路1903−
1,1903−2,・・・1903−M、タップ係数ベ
クトル出力端子1904を含んで構成される。図中、太
い実線はベクトル信号の流れを、細い実線はスカラー信
号の流れを表す。
誤差信号入力端子1901、複素ベースバンド信号ベク
トル入力端子1902、タップ係数設定回路1903−
1,1903−2,・・・1903−M、タップ係数ベ
クトル出力端子1904を含んで構成される。図中、太
い実線はベクトル信号の流れを、細い実線はスカラー信
号の流れを表す。
【0029】次に制御回路1705の各構成要素の動作
と相互関係について述べる。誤差信号入力端子1901
より誤差信号e(n)が入力され、タップ係数設定回路
1903−1,1903−2,・・・1903−Mに与
えられる。また複素ベースバンド信号ベクトル入力端子
1902より複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が
入力されると、U(n)の各要素であるu(n−1),
u(n−2),・・・u(n−M)がタップ係数設定回
路1903−1,1903−2,・・・1903−Mに
夫々与えられる。
と相互関係について述べる。誤差信号入力端子1901
より誤差信号e(n)が入力され、タップ係数設定回路
1903−1,1903−2,・・・1903−Mに与
えられる。また複素ベースバンド信号ベクトル入力端子
1902より複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が
入力されると、U(n)の各要素であるu(n−1),
u(n−2),・・・u(n−M)がタップ係数設定回
路1903−1,1903−2,・・・1903−Mに
夫々与えられる。
【0030】M個のタップ係数設定回路1903−1,
1903−2,・・・1903−Mは、所定のアルゴリ
ズムに基づき、夫々タップ係数h1(n),h2(n),・
・・hM ( n)を演算して出力する。出力されたタップ
係数h1 (n),h2 (n),・・・hM (n)は、こ
れらを要素とするタップ係数ベクトルH(n)として、
タップ係数ベクトル出力端子1904より出力される。
1903−2,・・・1903−Mは、所定のアルゴリ
ズムに基づき、夫々タップ係数h1(n),h2(n),・
・・hM ( n)を演算して出力する。出力されたタップ
係数h1 (n),h2 (n),・・・hM (n)は、こ
れらを要素とするタップ係数ベクトルH(n)として、
タップ係数ベクトル出力端子1904より出力される。
【0031】M個のタップ係数設定回路1903−1,
1903−2,・・・1903−Mは同一機能を有する
が、これらのうちの第k番目のタップ係数設定回路19
03−kの動作を説明する。タップ係数設定回路190
3−kは、誤差信号e(n)及び複素ベースバンド信号
ベクトルU(n)の要素であるu(n−k)を入力し、
タップ係数を所定のアルゴリズムによって計算し、その
結果をタップ係数hk (n)として出力する。
1903−2,・・・1903−Mは同一機能を有する
が、これらのうちの第k番目のタップ係数設定回路19
03−kの動作を説明する。タップ係数設定回路190
3−kは、誤差信号e(n)及び複素ベースバンド信号
ベクトルU(n)の要素であるu(n−k)を入力し、
タップ係数を所定のアルゴリズムによって計算し、その
結果をタップ係数hk (n)として出力する。
【0032】ここでLMSアルゴリズムに基づいてタッ
プ係数を設定するタップ係数設定回路1903−kの具
体的な構成例を図20に示す。このタップ係数設定回路
1903−kは、誤差信号入力端子2001、複素ベー
スバンド信号入力端子2002、ステップサイズパラメ
ータ設定器2003、複素共役器2004、複素乗算器
2005,乗算器2006、複素加算器2007、レジ
スタ2008、タップ係数出力端子2009を含んで構
成される。
プ係数を設定するタップ係数設定回路1903−kの具
体的な構成例を図20に示す。このタップ係数設定回路
1903−kは、誤差信号入力端子2001、複素ベー
スバンド信号入力端子2002、ステップサイズパラメ
ータ設定器2003、複素共役器2004、複素乗算器
2005,乗算器2006、複素加算器2007、レジ
スタ2008、タップ係数出力端子2009を含んで構
成される。
【0033】タップ係数設定回路1903−kの各構成
要素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子2
001を介して誤差信号e(n)が複素乗算器2005
に入力される。また複素ベースバンド信号入力端子20
02を介して複素ベースバンド信号u(n−k)が複素
共役器2004に入力される。複素共役器2004は複
素ベースバンド信号u(n−k)の共役複素信号u
* (n−k)を演算し、複素乗算器2005に与える。
複素乗算器2005は、複素共役器2004の出力信号
u* (n−k)と誤差信号e(n)との複素乗算を行
い、乗算結果u* (n−k)e(n)を乗算器2006
に与える。
要素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子2
001を介して誤差信号e(n)が複素乗算器2005
に入力される。また複素ベースバンド信号入力端子20
02を介して複素ベースバンド信号u(n−k)が複素
共役器2004に入力される。複素共役器2004は複
素ベースバンド信号u(n−k)の共役複素信号u
* (n−k)を演算し、複素乗算器2005に与える。
複素乗算器2005は、複素共役器2004の出力信号
u* (n−k)と誤差信号e(n)との複素乗算を行
い、乗算結果u* (n−k)e(n)を乗算器2006
に与える。
【0034】一方、ステップサイズパラメータ設定器2
003より、所定の値のステップサイズパラメータμが
乗算器2006に入力される。乗算器2006は、複素
乗算器2005の出力信号u* (n−k)e(n)と、
ステップサイズパラメータμとの乗算を行って、乗算結
果であるμu* (n−k)e(n)を複素加算器200
7に出力する。複素加算器2007は乗算器2006の
出力信号μu* (n−k)e(n)と、レジスタ200
8が出力するタップ係数ベクトル信号hk (n)との複
素加算を行って、加算結果をhk (n+1)としてレジ
スタ2008に出力する。レジスタ2008は1サンプ
ル期間Tの間データを遅延し、これをタップ係数ベクト
ル信号hk (n)としてタップ係数出力端子2009を
介して出力する。
003より、所定の値のステップサイズパラメータμが
乗算器2006に入力される。乗算器2006は、複素
乗算器2005の出力信号u* (n−k)e(n)と、
ステップサイズパラメータμとの乗算を行って、乗算結
果であるμu* (n−k)e(n)を複素加算器200
7に出力する。複素加算器2007は乗算器2006の
出力信号μu* (n−k)e(n)と、レジスタ200
8が出力するタップ係数ベクトル信号hk (n)との複
素加算を行って、加算結果をhk (n+1)としてレジ
スタ2008に出力する。レジスタ2008は1サンプ
ル期間Tの間データを遅延し、これをタップ係数ベクト
ル信号hk (n)としてタップ係数出力端子2009を
介して出力する。
【0035】以上説明した適応等化器1608の構成の
ほかに、一般的に用いられる適応等化器の例として、判
定帰還形等化器(DFE:Decision Feedback Equalize
r )もある。DFEについては、たとえば、斎藤:“デ
ィジタル無線通信の変復調”、電子情報通信学会、5.
3.2節(1996)にも記載されているので、ここでは詳
細な説明は省略する。(文献2)
ほかに、一般的に用いられる適応等化器の例として、判
定帰還形等化器(DFE:Decision Feedback Equalize
r )もある。DFEについては、たとえば、斎藤:“デ
ィジタル無線通信の変復調”、電子情報通信学会、5.
3.2節(1996)にも記載されているので、ここでは詳
細な説明は省略する。(文献2)
【0036】以上の構成により、従来の適応等化器16
08はフィルタのタップ係数を逐次的に更新しながら、
伝送路において生じた受信信号の波形歪みを補償し、受
信品質を向上させる役割を果たしてきた。
08はフィルタのタップ係数を逐次的に更新しながら、
伝送路において生じた受信信号の波形歪みを補償し、受
信品質を向上させる役割を果たしてきた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】LMSアルゴリズムを
用いた従来の適応等化器において、ステップサイズパラ
メータμを設定する場合には、いくつかの条件を考慮す
る必要がある。まず、タップ係数が収束する条件とし
て、ステップサイズパラメータμは(8)式の範囲の実
数定数として与える必要がある。また(5)式からも判
るように、ステップサイズパラメータμとタップ係数の
更新量の間に相関があるため、これを考慮する必要があ
る。一般にステップサイズパラメータμを大きくとる
と、タップ係数の更新量が大きくなり、伝送路の周波数
対振幅・位相特性の変動に対する引き込み特性や追従性
が向上する。しかし、入力信号に含まれる雑音の影響を
受けやすくなり、収束後の安定性に欠ける。一方、ステ
ップサイズパラメータμを小さくとると、タップ係数の
更新量が小さくなるため雑音の影響を受けにくくなる。
この場合、収束状態において安定するが、収束速度が小
さくなり、伝送路の特性が変動する状況においては追従
性が悪くなる。
用いた従来の適応等化器において、ステップサイズパラ
メータμを設定する場合には、いくつかの条件を考慮す
る必要がある。まず、タップ係数が収束する条件とし
て、ステップサイズパラメータμは(8)式の範囲の実
数定数として与える必要がある。また(5)式からも判
るように、ステップサイズパラメータμとタップ係数の
更新量の間に相関があるため、これを考慮する必要があ
る。一般にステップサイズパラメータμを大きくとる
と、タップ係数の更新量が大きくなり、伝送路の周波数
対振幅・位相特性の変動に対する引き込み特性や追従性
が向上する。しかし、入力信号に含まれる雑音の影響を
受けやすくなり、収束後の安定性に欠ける。一方、ステ
ップサイズパラメータμを小さくとると、タップ係数の
更新量が小さくなるため雑音の影響を受けにくくなる。
この場合、収束状態において安定するが、収束速度が小
さくなり、伝送路の特性が変動する状況においては追従
性が悪くなる。
【0038】従って、ステップサイズパラメータμに対
しては、これらの条件を勘案した上で最適な値を設定す
る必要がある。上記と同様の議論は、特開平9−512
94号公報においてもなされている(文献3)。しかし
ながら、例えステップサイズパラメータμが上記条件を
満たす最適値であっても、従来の適応等化器には次のよ
うな問題点を有している。
しては、これらの条件を勘案した上で最適な値を設定す
る必要がある。上記と同様の議論は、特開平9−512
94号公報においてもなされている(文献3)。しかし
ながら、例えステップサイズパラメータμが上記条件を
満たす最適値であっても、従来の適応等化器には次のよ
うな問題点を有している。
【0039】(5)式に示すように、ステップサイズパ
ラメータμによってタップ係数の更新量が決まるため、
適応等化器が追従できる伝送路特性の変動量にも上限が
ある。一方、伝送路の周波数対振幅・位相特性が時間的
に変動する環境下において、伝送路特性の変動量がタッ
プ係数の更新量を上回る場合がある。この場合には伝送
路特性の変動に追従してタップ係数を更新することがで
きなくなる。このとき適応等化器により入力信号の波形
歪みを完全に除去することが不可能となり,除去し切れ
なかった波形歪みは、等化後の信号に誤差として残留す
る。これを残留等化誤差と呼び、この残留等化誤差は受
信信号の品質劣化の要因となる。
ラメータμによってタップ係数の更新量が決まるため、
適応等化器が追従できる伝送路特性の変動量にも上限が
ある。一方、伝送路の周波数対振幅・位相特性が時間的
に変動する環境下において、伝送路特性の変動量がタッ
プ係数の更新量を上回る場合がある。この場合には伝送
路特性の変動に追従してタップ係数を更新することがで
きなくなる。このとき適応等化器により入力信号の波形
歪みを完全に除去することが不可能となり,除去し切れ
なかった波形歪みは、等化後の信号に誤差として残留す
る。これを残留等化誤差と呼び、この残留等化誤差は受
信信号の品質劣化の要因となる。
【0040】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、伝送路の周波数対振幅・位相
特性が時間的に変動する場合でも、この変動に追従して
受信信号の波形歪みを除去することのできる適応等化方
法及び適応等化回路を実現することを目的とする。
てなされたものであって、伝送路の周波数対振幅・位相
特性が時間的に変動する場合でも、この変動に追従して
受信信号の波形歪みを除去することのできる適応等化方
法及び適応等化回路を実現することを目的とする。
【0041】
【発明を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、伝送路を介して得られた時刻nの複素ベースバンド
信号u(n)を入力し、前記伝送路で生じた変調信号の
波形歪みをトランバーサルフィルタを用いて補償する適
応等化方法であって、前記複素ベースバンド信号u
(n)に対して前記トランバーサルフィルタのタップ係
数ベクトルH(n)を用いて前記伝送路の周波数対振幅
・位相特性を補償したフィルタ出力信号y(n)を生成
すると共に、前記複素ベースバンド信号u(n)の時系
列である複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を出力
し、前記フィルタ出力信号y(n)に対応して、所定基
準により帰属すべき信号点配置を識別し、識別結果を等
化信号d(n)として出力し、前記フィルタ出力信号y
(n)と前記等化信号d(n)との誤差を検出し、検出
結果を誤差信号e(n)として出力し、前記複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)と前記誤差信号e(n)と
に基づいて、前記伝送路の周波数対振幅・位相特性の時
間変動を補償するアルゴリズムを用いて、前記タップ係
数ベクトルH(n)を更新することを特徴とするもので
ある。
は、伝送路を介して得られた時刻nの複素ベースバンド
信号u(n)を入力し、前記伝送路で生じた変調信号の
波形歪みをトランバーサルフィルタを用いて補償する適
応等化方法であって、前記複素ベースバンド信号u
(n)に対して前記トランバーサルフィルタのタップ係
数ベクトルH(n)を用いて前記伝送路の周波数対振幅
・位相特性を補償したフィルタ出力信号y(n)を生成
すると共に、前記複素ベースバンド信号u(n)の時系
列である複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を出力
し、前記フィルタ出力信号y(n)に対応して、所定基
準により帰属すべき信号点配置を識別し、識別結果を等
化信号d(n)として出力し、前記フィルタ出力信号y
(n)と前記等化信号d(n)との誤差を検出し、検出
結果を誤差信号e(n)として出力し、前記複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)と前記誤差信号e(n)と
に基づいて、前記伝送路の周波数対振幅・位相特性の時
間変動を補償するアルゴリズムを用いて、前記タップ係
数ベクトルH(n)を更新することを特徴とするもので
ある。
【0042】本願の請求項2の発明は、伝送路を介して
得られた時刻nの複素ベースバンド信号u(n)を入力
し、前記伝送路で生じた変調信号の波形歪みをトランバ
ーサルフィルタを用いて補償する適応等化回路であっ
て、前記複素ベースバンド信号u(n)に対して前記ト
ランバーサルフィルタのタップ係数ベクトルH(n)を
用いて前記伝送路の周波数対振幅・位相特性を補償した
フィルタ出力信号y(n)を生成すると共に、前記複素
ベースバンド信号u(n)の時系列である複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)を出力するトランスバーサル
フィルタ手段と、前記トランスバーサルフィルタ手段の
出力するフィルタ出力信号y(n)に対応して、所定基
準により帰属すべき信号点配置を識別し、識別結果を等
化信号d(n)として出力する識別手段と、前記トラン
スバーサルフィルタ手段のフィルタ出力信号y(n)と
前記識別手段の等化信号d(n)との誤差を検出し、検
出結果を誤差信号e(n)として出力する判定手段と、
前記トランスバーサルフィルタ手段から出力された複素
ベースバンド信号ベクトルU(n)と前記判定手段から
出力された誤差信号e(n)とに基づいて、前記伝送路
の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償するアルゴ
リズムを用いて、前記タップ係数ベクトルH(n)を更
新し、更新結果を前記トランスバーサルフィルタ手段に
与える制御手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。
得られた時刻nの複素ベースバンド信号u(n)を入力
し、前記伝送路で生じた変調信号の波形歪みをトランバ
ーサルフィルタを用いて補償する適応等化回路であっ
て、前記複素ベースバンド信号u(n)に対して前記ト
ランバーサルフィルタのタップ係数ベクトルH(n)を
用いて前記伝送路の周波数対振幅・位相特性を補償した
フィルタ出力信号y(n)を生成すると共に、前記複素
ベースバンド信号u(n)の時系列である複素ベースバ
ンド信号ベクトルU(n)を出力するトランスバーサル
フィルタ手段と、前記トランスバーサルフィルタ手段の
出力するフィルタ出力信号y(n)に対応して、所定基
準により帰属すべき信号点配置を識別し、識別結果を等
化信号d(n)として出力する識別手段と、前記トラン
スバーサルフィルタ手段のフィルタ出力信号y(n)と
前記識別手段の等化信号d(n)との誤差を検出し、検
出結果を誤差信号e(n)として出力する判定手段と、
前記トランスバーサルフィルタ手段から出力された複素
ベースバンド信号ベクトルU(n)と前記判定手段から
出力された誤差信号e(n)とに基づいて、前記伝送路
の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償するアルゴ
リズムを用いて、前記タップ係数ベクトルH(n)を更
新し、更新結果を前記トランスバーサルフィルタ手段に
与える制御手段と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0043】本願の請求項3の発明は、請求項1の適応
等化方法において、前記タップ係数ベクトルH(n)の
更新方法は、前記タップ係数ベクトルH(n)のベクト
ル成分をタップ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動
補正係数ベクトルF(n)のベクトル成分を変動補正係
数f1 (n)〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタ
ップ係数をhk (n)とし、前時刻nで得られた変動補
正係数をfk (n)とするとき(1≦k≦M)、前記複
素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求めるス
テップ(a1)と、前記ステップ(a1)で求めた複素
共役と前記誤差信号e(n)とを複素乗算して乗算値を
求めるステップ(a2)と、前記ステップ(a2)で求
めた乗算値と第1の係数μと乗算して乗算値を求めるス
テップ(a3)と、前記ステップ(a3)で求めた乗算
値と前記タップ係数hk (n)とを複素加算して加算値
を求めるステップ(a4)と、前記ステップ(a4)で
求めた加算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素乗
算して現時刻(n+1)のタップ係数hk (n+1)を
求めるステップ(a5)と、前記変動補正係数f
k(n)と前記タップ係数hk (n)とを複素乗算して
乗算値を求めるステップ(a6)と、前記ステップ(a
5)で求めたタップ係数hk (n+1)から前記ステッ
プ(a6)で求めた乗算値を複素減算して減算値を求め
るステップ(a7)と、前記タップ係数hk (n)の複
素共役を求めるステップ(a8)と、前記ステップ(a
7)で求めた減算値と第2の係数μF を乗算して乗算値
を求めるステップ(a9)と、前記ステップ(a9)で
求めた乗算値と前記ステップ(a8)で求めた複素共役
とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(10)と、
前記変動補正係数fk (n)と前記ステップ(a10)
で求めた乗算値を複素加算し、この加算値を現時刻(n
+1)の変動補正係数fk (n+1)として出力するス
テップ(a11)と、を有することを特徴とするもので
ある。
等化方法において、前記タップ係数ベクトルH(n)の
更新方法は、前記タップ係数ベクトルH(n)のベクト
ル成分をタップ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動
補正係数ベクトルF(n)のベクトル成分を変動補正係
数f1 (n)〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタ
ップ係数をhk (n)とし、前時刻nで得られた変動補
正係数をfk (n)とするとき(1≦k≦M)、前記複
素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求めるス
テップ(a1)と、前記ステップ(a1)で求めた複素
共役と前記誤差信号e(n)とを複素乗算して乗算値を
求めるステップ(a2)と、前記ステップ(a2)で求
めた乗算値と第1の係数μと乗算して乗算値を求めるス
テップ(a3)と、前記ステップ(a3)で求めた乗算
値と前記タップ係数hk (n)とを複素加算して加算値
を求めるステップ(a4)と、前記ステップ(a4)で
求めた加算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素乗
算して現時刻(n+1)のタップ係数hk (n+1)を
求めるステップ(a5)と、前記変動補正係数f
k(n)と前記タップ係数hk (n)とを複素乗算して
乗算値を求めるステップ(a6)と、前記ステップ(a
5)で求めたタップ係数hk (n+1)から前記ステッ
プ(a6)で求めた乗算値を複素減算して減算値を求め
るステップ(a7)と、前記タップ係数hk (n)の複
素共役を求めるステップ(a8)と、前記ステップ(a
7)で求めた減算値と第2の係数μF を乗算して乗算値
を求めるステップ(a9)と、前記ステップ(a9)で
求めた乗算値と前記ステップ(a8)で求めた複素共役
とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(10)と、
前記変動補正係数fk (n)と前記ステップ(a10)
で求めた乗算値を複素加算し、この加算値を現時刻(n
+1)の変動補正係数fk (n+1)として出力するス
テップ(a11)と、を有することを特徴とするもので
ある。
【0044】本願の請求項4の発明は、請求項1の適応
等化方法において、前記タップ係数ベクトルH(n)の
更新方法は、前記タップ係数ベクトルH(n)のベクト
ル成分をタップ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動
補正係数ベクトルF(n)のベクトル成分を変動補正係
数f1 (n)〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタ
ップ係数をhk (n)とし、前時刻nで得られた変動補
正係数をfk (n)とするとき(1≦k≦M)、前記複
素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求めるス
テップ(b1)と、前記ステップ(b1)で求めた複素
共役と誤差信号e(n)とを複素乗算して乗算値を求め
るステップ(b2)と、前記ステップ(b2)で求めた
乗算値と第1の係数μとを乗算して乗算値を求めるステ
ップ(b3)と、前記ステップ(b3)で求めた乗算値
と前記タップ係数hk (n)とを複素加算して加算値を
求めるステップ(b4)と、前記ステップ(b4)で求
めた加算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素乗算
して現時刻(n+1)のタップ係数hk (n+1)を求
めるステップ(b5)と、前記タップ係数hk (n)の
複素共役を求めるステップ(b6)と、前記ステップ
(b3)で求めた乗算値と第2の係数μF とを乗算して
乗算値を求めるステップ(b7)と、前記ステップ(b
7)で求めた乗算値と前記ステップ(b6)で求めた複
素共役とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(b
8)と、前記ステップ(b8)で求めた乗算値と前記変
動補正係数fk (n)とを複素乗算して乗算値を求める
ステップ(b9)と、前記ステップ(b9)で求めた乗
算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素加算して現
時刻(n+1)の変動補正係数fk (n+1)として出
力するステップ(b10)と、を有することを特徴とす
るものである。
等化方法において、前記タップ係数ベクトルH(n)の
更新方法は、前記タップ係数ベクトルH(n)のベクト
ル成分をタップ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動
補正係数ベクトルF(n)のベクトル成分を変動補正係
数f1 (n)〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタ
ップ係数をhk (n)とし、前時刻nで得られた変動補
正係数をfk (n)とするとき(1≦k≦M)、前記複
素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求めるス
テップ(b1)と、前記ステップ(b1)で求めた複素
共役と誤差信号e(n)とを複素乗算して乗算値を求め
るステップ(b2)と、前記ステップ(b2)で求めた
乗算値と第1の係数μとを乗算して乗算値を求めるステ
ップ(b3)と、前記ステップ(b3)で求めた乗算値
と前記タップ係数hk (n)とを複素加算して加算値を
求めるステップ(b4)と、前記ステップ(b4)で求
めた加算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素乗算
して現時刻(n+1)のタップ係数hk (n+1)を求
めるステップ(b5)と、前記タップ係数hk (n)の
複素共役を求めるステップ(b6)と、前記ステップ
(b3)で求めた乗算値と第2の係数μF とを乗算して
乗算値を求めるステップ(b7)と、前記ステップ(b
7)で求めた乗算値と前記ステップ(b6)で求めた複
素共役とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(b
8)と、前記ステップ(b8)で求めた乗算値と前記変
動補正係数fk (n)とを複素乗算して乗算値を求める
ステップ(b9)と、前記ステップ(b9)で求めた乗
算値と前記変動補正係数fk (n)とを複素加算して現
時刻(n+1)の変動補正係数fk (n+1)として出
力するステップ(b10)と、を有することを特徴とす
るものである。
【0045】本願の請求項5の発明は、請求項2の適応
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、第1のタップ係
数hk (n)及び第2のタップ係数hk (n+1)を設
定し(1≦k≦M)、前記第1のタップ係数hk (n)
の時系列である第1のタップ係数ベクトルH(n)と前
記第2のタップ係数hk (n+1)の時系列である第2
のタップ係数ベクトルH(n+1)とを生成する複数の
タップ係数設定手段と、前記複数のタップ係数設定手段
より供給される前記第2のタップ係数ベクトルH(n+
1)に基づいて、前記変動補正係数fk(n)を設定し
(1≦k≦M)、前記補正変動係数fk (n)をベクト
ル成分とする前記変動補正係数ベクトルF(n)を生成
し、これを前記複数のタップ係数設定手段に供給する複
数の伝送路変動推定手段と、を有することを特徴とする
ものである。
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、第1のタップ係
数hk (n)及び第2のタップ係数hk (n+1)を設
定し(1≦k≦M)、前記第1のタップ係数hk (n)
の時系列である第1のタップ係数ベクトルH(n)と前
記第2のタップ係数hk (n+1)の時系列である第2
のタップ係数ベクトルH(n+1)とを生成する複数の
タップ係数設定手段と、前記複数のタップ係数設定手段
より供給される前記第2のタップ係数ベクトルH(n+
1)に基づいて、前記変動補正係数fk(n)を設定し
(1≦k≦M)、前記補正変動係数fk (n)をベクト
ル成分とする前記変動補正係数ベクトルF(n)を生成
し、これを前記複数のタップ係数設定手段に供給する複
数の伝送路変動推定手段と、を有することを特徴とする
ものである。
【0046】本願の請求項6の発明は、請求項2の適応
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数f(n)の時系列である変動補正係数ベクトルF
(n)を夫々入力し、第2のタップ係数hk (n+1)
を設定し(1≦k≦M)、前記第2のタップ係数h
k(n)の時系列である第2のタップ係数ベクトルH
(n+1)を生成する複数のタップ係数設定手段と、前
記複数のタップ係数設定手段の出力する第2のタップ係
数ベクトルH(n+1)のうち、所定のベクトル成分で
あるタップ係数hj (n+1)に基づき、変動補正係数
fj (n)を設定する伝送路変動推定手段と(k≠
j)、前記伝送路変動推定手段により設定される前記変
動補正係数fj (n)に基づき、補正変動係数f
k (n)を補完により設定する補完手段と、を有し、前
記変動補正係数fj (n)及びfk (n)から成る前記
補正係数ベクトルF(n)を生成することを特徴とする
ものである。
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数f(n)の時系列である変動補正係数ベクトルF
(n)を夫々入力し、第2のタップ係数hk (n+1)
を設定し(1≦k≦M)、前記第2のタップ係数h
k(n)の時系列である第2のタップ係数ベクトルH
(n+1)を生成する複数のタップ係数設定手段と、前
記複数のタップ係数設定手段の出力する第2のタップ係
数ベクトルH(n+1)のうち、所定のベクトル成分で
あるタップ係数hj (n+1)に基づき、変動補正係数
fj (n)を設定する伝送路変動推定手段と(k≠
j)、前記伝送路変動推定手段により設定される前記変
動補正係数fj (n)に基づき、補正変動係数f
k (n)を補完により設定する補完手段と、を有し、前
記変動補正係数fj (n)及びfk (n)から成る前記
補正係数ベクトルF(n)を生成することを特徴とする
ものである。
【0047】本願の請求項7の発明は、請求項5又は6
の適応等化回路において、前記タップ係数設定手段は、
複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、前記複
素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差信号e
(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、第1の係
数μと前記第1の乗算手段の出力との乗算を行う第2の
乗算手段と、前時刻で得られたタップ係数を第1のタッ
プ係数hk (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出
力と前記第1のタップ係数hk (n)との複素加算を行
う加算手段と、前記加算手段の出力と前記変動補正係数
fk (n)との複素乗算を行い、乗算結果を第2のタッ
プ係数hk (n+1)として出力する第3の乗算手段
と、前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、こ
れを前記第1のタップ係数hk (n)として出力する遅
延手段と、を具備することを特徴とするものである。
の適応等化回路において、前記タップ係数設定手段は、
複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、前記複
素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差信号e
(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、第1の係
数μと前記第1の乗算手段の出力との乗算を行う第2の
乗算手段と、前時刻で得られたタップ係数を第1のタッ
プ係数hk (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出
力と前記第1のタップ係数hk (n)との複素加算を行
う加算手段と、前記加算手段の出力と前記変動補正係数
fk (n)との複素乗算を行い、乗算結果を第2のタッ
プ係数hk (n+1)として出力する第3の乗算手段
と、前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、こ
れを前記第1のタップ係数hk (n)として出力する遅
延手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0048】本願の請求項8の発明は、請求項5又は6
の適応等化回路において、前記伝送路変動推定手段は、
現時刻のタップ係数hk (n+1)を所定の期間遅延し
てタップ係数hk (n)を生成する第1の遅延手段と、
前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第1の遅延手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)とを乗算する第1の乗算手段と、前記タップ係数
hk (n+1)から前記第1の乗算手段の出力を減算す
る減算手段と、第2の係数μF と前記減算手段の出力と
を乗算する第2の乗算手段と、前記第1の遅延手段から
出力されたタップ係数hk (n)を入力し、複素共役h
k * (n)に変換する複素共役手段と、前記複素共役手
段の出力と前記第2の乗算手段の出力とを複素乗算する
第3の乗算手段と、前記第3の乗算手段の出力と前記変
動補正係数fk (n)とを複素加算し、加算結果を現在
の変動補正係数fk (n+1)として出力する加算手段
と、前記加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前
記変動補正係数fk (n)として出力する第2の遅延手
段と、を具備することを特徴とするものである。
の適応等化回路において、前記伝送路変動推定手段は、
現時刻のタップ係数hk (n+1)を所定の期間遅延し
てタップ係数hk (n)を生成する第1の遅延手段と、
前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第1の遅延手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)とを乗算する第1の乗算手段と、前記タップ係数
hk (n+1)から前記第1の乗算手段の出力を減算す
る減算手段と、第2の係数μF と前記減算手段の出力と
を乗算する第2の乗算手段と、前記第1の遅延手段から
出力されたタップ係数hk (n)を入力し、複素共役h
k * (n)に変換する複素共役手段と、前記複素共役手
段の出力と前記第2の乗算手段の出力とを複素乗算する
第3の乗算手段と、前記第3の乗算手段の出力と前記変
動補正係数fk (n)とを複素加算し、加算結果を現在
の変動補正係数fk (n+1)として出力する加算手段
と、前記加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前
記変動補正係数fk (n)として出力する第2の遅延手
段と、を具備することを特徴とするものである。
【0049】本願の請求項9の発明は、請求項2の適応
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、タップ係数hk
(n)を設定し(1≦k≦M)、前記タップ係数h
k (n)の時系列であるタップ係数ベクトルH(n)を
生成する複数のタップ係数設定手段と、前記複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)、前記誤差信号e(n)、
前記複数のタップ係数設定手段より供給される前記タッ
プ係数ベクトルH(n)に基づいて、前記変動補正係数
fk (n)を設定し(1≦k≦M)、前記補正変動係数
fk (n)をベクトル成分とする前記変動補正係数ベク
トルF(n)を生成し、これを前記複数のタップ係数設
定手段に供給する複数の伝送路変動推定手段と、を有す
ることを特徴とするものである。
等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動補
正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、タップ係数hk
(n)を設定し(1≦k≦M)、前記タップ係数h
k (n)の時系列であるタップ係数ベクトルH(n)を
生成する複数のタップ係数設定手段と、前記複素ベース
バンド信号ベクトルU(n)、前記誤差信号e(n)、
前記複数のタップ係数設定手段より供給される前記タッ
プ係数ベクトルH(n)に基づいて、前記変動補正係数
fk (n)を設定し(1≦k≦M)、前記補正変動係数
fk (n)をベクトル成分とする前記変動補正係数ベク
トルF(n)を生成し、これを前記複数のタップ係数設
定手段に供給する複数の伝送路変動推定手段と、を有す
ることを特徴とするものである。
【0050】本願の請求項10の発明は、請求項2の適
応等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバン
ド信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動
補正係数f(n)の時系列である変動補正係数ベクトル
F(n)を夫々入力し、タップ係数hk (n)を設定し
(1≦k≦M)、前記タップ係数hk (n)の時系列で
あるタップ係数ベクトルH(n)を生成する複数のタッ
プ係数設定手段と、前記複素ベースバンド信号ベクトル
U(n)の特定ベクトル成分uj (n)、及び前記誤差
信号e(n)、前記複数のタップ係数設定手段の出力す
るタップ係数ベクトルH(n)の特定ベクトル成分hj
(n)に基づき、変動補正係数fj (n)を設定する伝
送路変動推定手段と、前記伝送路変動推定手段で設定さ
れた前記変動補正係数fj (n)に基づき、k≠jとす
る補正変動係数fk (n)を補完により設定する補完手
段と、を有し、前記補正変動係数の時系列である補正係
数ベクトルF(n)を生成することを特徴とするもので
ある。
応等化回路において、前記制御手段は、複素ベースバン
ド信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及び変動
補正係数f(n)の時系列である変動補正係数ベクトル
F(n)を夫々入力し、タップ係数hk (n)を設定し
(1≦k≦M)、前記タップ係数hk (n)の時系列で
あるタップ係数ベクトルH(n)を生成する複数のタッ
プ係数設定手段と、前記複素ベースバンド信号ベクトル
U(n)の特定ベクトル成分uj (n)、及び前記誤差
信号e(n)、前記複数のタップ係数設定手段の出力す
るタップ係数ベクトルH(n)の特定ベクトル成分hj
(n)に基づき、変動補正係数fj (n)を設定する伝
送路変動推定手段と、前記伝送路変動推定手段で設定さ
れた前記変動補正係数fj (n)に基づき、k≠jとす
る補正変動係数fk (n)を補完により設定する補完手
段と、を有し、前記補正変動係数の時系列である補正係
数ベクトルF(n)を生成することを特徴とするもので
ある。
【0051】本願の請求項11の発明は、請求項9又は
10の適応等化回路において、前記タップ係数設定手段
は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その
複素共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、前
記複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差信
号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、第1
の係数μと前記第1の乗算手段の出力との複素乗算を行
う第2の乗算手段と、前時刻で得られたタップ係数をh
k (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出力と前記
タップ係数hk (n)との複素加算を行う加算手段と、
前記加算手段の出力と変動補正係数fk (n)との複素
乗算を行い、乗算結果を現在のタップ係数hk (n+
1)として出力する第3の乗算手段と、前記第3の乗算
手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記タップ係数
hk (n)として出力する遅延手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
10の適応等化回路において、前記タップ係数設定手段
は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その
複素共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、前
記複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差信
号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、第1
の係数μと前記第1の乗算手段の出力との複素乗算を行
う第2の乗算手段と、前時刻で得られたタップ係数をh
k (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出力と前記
タップ係数hk (n)との複素加算を行う加算手段と、
前記加算手段の出力と変動補正係数fk (n)との複素
乗算を行い、乗算結果を現在のタップ係数hk (n+
1)として出力する第3の乗算手段と、前記第3の乗算
手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記タップ係数
hk (n)として出力する遅延手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0052】本願の請求項12の発明は、請求項9又は
10の適応等化回路において、前記伝送路変動推定手段
は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その
複素共役u* (n−k)を出力する第1の複素共役手段
と、タップ係数hk (n)を入力し、その複素共役hk
* (n)を出力する第2の複素共役手段と、前記第1の
複素共役手段の出力と前記第2の複素共役手段の出力と
の複素乗算を行う第1の乗算手段と、前記第1の乗算手
段の出力と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う第
2の乗算手段と、第1の係数μと前記第2の乗算手段の
出力との乗算を行う第3の乗算手段と、第2の係数μF
と前記第3の乗算手段の出力との乗算を行う第4の乗算
手段と、前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)と
するとき、前記第4の乗算手段の出力と前記変動補正係
数fk (n)との複素乗算を行う第5の乗算手段と、前
記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)
との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動補正係数
をfk (n+1)として出力する加算手段と、前記加算
手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記変動補正係
数fk (n)として出力する遅延手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
10の適応等化回路において、前記伝送路変動推定手段
は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その
複素共役u* (n−k)を出力する第1の複素共役手段
と、タップ係数hk (n)を入力し、その複素共役hk
* (n)を出力する第2の複素共役手段と、前記第1の
複素共役手段の出力と前記第2の複素共役手段の出力と
の複素乗算を行う第1の乗算手段と、前記第1の乗算手
段の出力と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う第
2の乗算手段と、第1の係数μと前記第2の乗算手段の
出力との乗算を行う第3の乗算手段と、第2の係数μF
と前記第3の乗算手段の出力との乗算を行う第4の乗算
手段と、前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)と
するとき、前記第4の乗算手段の出力と前記変動補正係
数fk (n)との複素乗算を行う第5の乗算手段と、前
記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)
との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動補正係数
をfk (n+1)として出力する加算手段と、前記加算
手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記変動補正係
数fk (n)として出力する遅延手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0053】本願の請求項13の発明は、請求項2の適
応等化回路において、制御手段は、複素ベースバンド信
号ベクトルU(n)と誤差信号e(n)とを入力し、タ
ップ係数hk (n)の時系列(1≦k≦M)であるタッ
プ係数ベクトルH(n)を生成する複数のタップ係数設
定・伝送路変動推定手段を有し、前記各タップ係数設定
・伝送路変動推定手段は、複素ベースバンド信号ベクト
ルU(n)のベクトル成分であるu(n−k)、及び誤
差信号e(n)を入力してタップ係数hk (n)を設定
することを特徴とするものである。
応等化回路において、制御手段は、複素ベースバンド信
号ベクトルU(n)と誤差信号e(n)とを入力し、タ
ップ係数hk (n)の時系列(1≦k≦M)であるタッ
プ係数ベクトルH(n)を生成する複数のタップ係数設
定・伝送路変動推定手段を有し、前記各タップ係数設定
・伝送路変動推定手段は、複素ベースバンド信号ベクト
ルU(n)のベクトル成分であるu(n−k)、及び誤
差信号e(n)を入力してタップ係数hk (n)を設定
することを特徴とするものである。
【0054】本願の請求項14の発明は、請求項13の
適応等化回路において、前記タップ係数設定・伝送路変
動推定手段は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入
力し、その複素共役u* (n−k)を出力する第1の複
素共役手段と、前記第1の複素共役手段の出力信号u*
(n−k)と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う
第1の乗算手段と、第1の係数μと前記第1の乗算手段
の出力との乗算を行う第2の乗算手段と、前時刻で得ら
れたタップ係数をhk (n)とするとき、前記第2の乗
算手段の出力と前記タップ係数hk (n)との複素加算
を行う第1の加算手段と、前時刻で得られた変動補正係
数をfk (n)とするとき、前記第1の加算手段の出力
と前記変動補正係数fk (n)との複素乗算を行い、乗
算結果を現時刻のタップ係数hk (n+1)として出力
する第3の乗算手段と、前記第3の乗算手段の出力を所
定の期間遅延し、これを前記タップ係数hk (n)とし
て出力する第1の遅延手段と、前記タップ係数h
k (n)を入力し、複素共役hk * (n)に変換する第
2の複素共役手段と、前記タップ係数hk (n)と前記
変動補正係数fk (n)との複素乗算を行う第4の乗算
手段と、前記第3の乗算手段の出力から前記第4の乗算
手段の出力を減算する減算手段と、第2の係数μFと前
記減算手段の出力とを乗算する第5の乗算手段と、前記
第2の複素共役手段の出力と前記第5の乗算手段の出力
とを複素乗算する第6の乗算手段と、前記第6の乗算手
段の出力と前記変動補正係数fk (n)とを複素加算
し、加算結果を現在の変動補正係数fk (n+1)とし
て出力する第2の加算手段と、前記第2の加算手段の出
力を所定の期間遅延し、これを前記変動補正係数f
k (n)として出力する第2の遅延手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
適応等化回路において、前記タップ係数設定・伝送路変
動推定手段は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入
力し、その複素共役u* (n−k)を出力する第1の複
素共役手段と、前記第1の複素共役手段の出力信号u*
(n−k)と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う
第1の乗算手段と、第1の係数μと前記第1の乗算手段
の出力との乗算を行う第2の乗算手段と、前時刻で得ら
れたタップ係数をhk (n)とするとき、前記第2の乗
算手段の出力と前記タップ係数hk (n)との複素加算
を行う第1の加算手段と、前時刻で得られた変動補正係
数をfk (n)とするとき、前記第1の加算手段の出力
と前記変動補正係数fk (n)との複素乗算を行い、乗
算結果を現時刻のタップ係数hk (n+1)として出力
する第3の乗算手段と、前記第3の乗算手段の出力を所
定の期間遅延し、これを前記タップ係数hk (n)とし
て出力する第1の遅延手段と、前記タップ係数h
k (n)を入力し、複素共役hk * (n)に変換する第
2の複素共役手段と、前記タップ係数hk (n)と前記
変動補正係数fk (n)との複素乗算を行う第4の乗算
手段と、前記第3の乗算手段の出力から前記第4の乗算
手段の出力を減算する減算手段と、第2の係数μFと前
記減算手段の出力とを乗算する第5の乗算手段と、前記
第2の複素共役手段の出力と前記第5の乗算手段の出力
とを複素乗算する第6の乗算手段と、前記第6の乗算手
段の出力と前記変動補正係数fk (n)とを複素加算
し、加算結果を現在の変動補正係数fk (n+1)とし
て出力する第2の加算手段と、前記第2の加算手段の出
力を所定の期間遅延し、これを前記変動補正係数f
k (n)として出力する第2の遅延手段と、を具備する
ことを特徴とするものである。
【0055】本願の請求項15の発明は、請求項13の
適応等化回路において、前記タップ係数設定・伝送路変
動推定手段は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入
力し、その複素共役u* (n−k)を出力する第1の複
素共役手段と、前記第1の複素共役手段の出力信号u*
(n−k)と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う
第1の乗算手段と、第1の係数μと前記第1の乗算手段
の出力との乗算を行う第2の乗算手段と、前時刻で得ら
れたタップ係数を第1のタップ係数hk (n)とすると
き、前記第2の乗算手段の出力と前記タップ係数h
k (n)との複素加算を行う第1の加算手段と、前時刻
で得られた変動補正係数をfk (n)とするとき、前記
第1の加算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)と
の複素乗算を行い、乗算結果を現時刻のタップ係数hk
(n+1)として出力する第3の乗算手段と、前記第3
の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記タッ
プ係数hk (n)として出力する第1の遅延手段と、前
記タップ係数タップ係数hk (n)を入力し、その複素
共役hk * (n)を出力する第2の複素共役手段と、第
2の係数μF と前記第2の乗算手段の出力との乗算を行
う第4の乗算手段と、前記第2の複素共役手段の出力と
前記第4の乗算手段の出力との複素乗算を行う第5の乗
算手段と、前記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係
数fk (n)との複素乗算を行う第6の乗算手段と、前
記第6の乗算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)
との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動補正係数
をfk (n+1)として出力する第2の加算手段と、前
記第2の加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前
記変動補正係数fk (n)として出力する第2の遅延手
段と、を具備することを特徴とするものである。
適応等化回路において、前記タップ係数設定・伝送路変
動推定手段は、複素ベースバンド信号u(n−k)を入
力し、その複素共役u* (n−k)を出力する第1の複
素共役手段と、前記第1の複素共役手段の出力信号u*
(n−k)と前記誤差信号e(n)との複素乗算を行う
第1の乗算手段と、第1の係数μと前記第1の乗算手段
の出力との乗算を行う第2の乗算手段と、前時刻で得ら
れたタップ係数を第1のタップ係数hk (n)とすると
き、前記第2の乗算手段の出力と前記タップ係数h
k (n)との複素加算を行う第1の加算手段と、前時刻
で得られた変動補正係数をfk (n)とするとき、前記
第1の加算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)と
の複素乗算を行い、乗算結果を現時刻のタップ係数hk
(n+1)として出力する第3の乗算手段と、前記第3
の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記タッ
プ係数hk (n)として出力する第1の遅延手段と、前
記タップ係数タップ係数hk (n)を入力し、その複素
共役hk * (n)を出力する第2の複素共役手段と、第
2の係数μF と前記第2の乗算手段の出力との乗算を行
う第4の乗算手段と、前記第2の複素共役手段の出力と
前記第4の乗算手段の出力との複素乗算を行う第5の乗
算手段と、前記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係
数fk (n)との複素乗算を行う第6の乗算手段と、前
記第6の乗算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)
との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動補正係数
をfk (n+1)として出力する第2の加算手段と、前
記第2の加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前
記変動補正係数fk (n)として出力する第2の遅延手
段と、を具備することを特徴とするものである。
【0056】本願の請求項16の発明は、請求項6又は
10の適応等化回路において、前記補完手段は、入力さ
れる信号を所定の期間遅延して出力する遅延手段により
構成されることを特徴とするものである。
10の適応等化回路において、前記補完手段は、入力さ
れる信号を所定の期間遅延して出力する遅延手段により
構成されることを特徴とするものである。
【0057】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1における適応等化方法及び適応等化器について図
面と数式を用いて説明する。
形態1における適応等化方法及び適応等化器について図
面と数式を用いて説明する。
【0058】ディジタル変調された信号より搬送波を再
生する手段として、従来、位相制御に用いられてきたL
MSアルゴリズムを周波数領域にまで拡張した手法を用
いることが提案されている。この手法は曽我らによる
“多値QAMキャリア再生部の同期方式の検討”(映像
情報メディア学会技術報告Vol.21、PP.13 〜18 (199
7))に記載されている(文献4)。
生する手段として、従来、位相制御に用いられてきたL
MSアルゴリズムを周波数領域にまで拡張した手法を用
いることが提案されている。この手法は曽我らによる
“多値QAMキャリア再生部の同期方式の検討”(映像
情報メディア学会技術報告Vol.21、PP.13 〜18 (199
7))に記載されている(文献4)。
【0059】文献4によると、周波数オフセットを有す
る受信信号より搬送波を再生するに当たり、周波数領域
まで拡張したLMSアルゴリズムを用いることによっ
て、位相を制御した上で周波数オフセット成分を除去し
て搬送波再生を行うことが提案されている。
る受信信号より搬送波を再生するに当たり、周波数領域
まで拡張したLMSアルゴリズムを用いることによっ
て、位相を制御した上で周波数オフセット成分を除去し
て搬送波再生を行うことが提案されている。
【0060】そこで、文献4における周波数オフセット
を、伝送路の時間的な変動による受信信号の変動として
解釈すると、周波数領域まで拡張したLMSアルゴリズ
ムを用いれば、伝送路の時間的な変動にも対応すると考
えることができる。文献4では、周波数領域まで拡張さ
れたLMSアルゴリズムを、搬送波再生の制御アルゴリ
ズムに用いていたが、本発明はこれを適応等化器のフィ
ルタ係数更新のアルゴリズムに適用するものである。
を、伝送路の時間的な変動による受信信号の変動として
解釈すると、周波数領域まで拡張したLMSアルゴリズ
ムを用いれば、伝送路の時間的な変動にも対応すると考
えることができる。文献4では、周波数領域まで拡張さ
れたLMSアルゴリズムを、搬送波再生の制御アルゴリ
ズムに用いていたが、本発明はこれを適応等化器のフィ
ルタ係数更新のアルゴリズムに適用するものである。
【0061】このように周波数領域まで拡張したLMS
アルゴリズムを適応等化器に適用することにより、伝送
路の特性が時間的に変動する系においてもこれに追従
し、伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償
することが可能であると考えられる。
アルゴリズムを適応等化器に適用することにより、伝送
路の特性が時間的に変動する系においてもこれに追従
し、伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償
することが可能であると考えられる。
【0062】文献4によると、周波数領域まで拡張した
場合のLMSアルゴリズムでは、(5)式で示した従来
のLMSアルゴリズムに対して周波数補正成分が導入さ
れる。これに対応する変動補正係数をfi (n)とし、
図17に示したe(n)、u(n)を用いれば、周波数
領域まで拡張した場合のLMSアルゴリズムによるタッ
プ係数hi (n)(i=1,・・・M)の係数更新式
は、以下の(9)式で表される。
場合のLMSアルゴリズムでは、(5)式で示した従来
のLMSアルゴリズムに対して周波数補正成分が導入さ
れる。これに対応する変動補正係数をfi (n)とし、
図17に示したe(n)、u(n)を用いれば、周波数
領域まで拡張した場合のLMSアルゴリズムによるタッ
プ係数hi (n)(i=1,・・・M)の係数更新式
は、以下の(9)式で表される。
【数9】
【0063】文献4より、fi (n)自身もまたLMS
アルゴリズムにより逐次的に求められ、その更新式はh
i (n)を用いて次の(10)式で表わされる。
アルゴリズムにより逐次的に求められ、その更新式はh
i (n)を用いて次の(10)式で表わされる。
【数10】
【0064】ここで、μF は変動補正に関するステップ
サイズパラメータであり、微小量の実数係数である。な
お、(9)式を用いて(10)式を整理すると、変動補
正係数fi (n)の更新式は以下の(11)式のように
も表せる。
サイズパラメータであり、微小量の実数係数である。な
お、(9)式を用いて(10)式を整理すると、変動補
正係数fi (n)の更新式は以下の(11)式のように
も表せる。
【数11】 (9)式と(10)式、又はこれらと等価な(9)式と
(11)式により、周波数領域まで拡張されたLMSア
ルゴリズムが表される。適応等化器に用いるフィルタの
タップ係数には、(9)式のタップ係数hi (n)を与
えればよい。
(11)式により、周波数領域まで拡張されたLMSア
ルゴリズムが表される。適応等化器に用いるフィルタの
タップ係数には、(9)式のタップ係数hi (n)を与
えればよい。
【0065】以上に示した周波数領域まで拡張されたL
MSアルゴリズムにより、フィルタのタップ係数を決定
し、このタップ係数を使って伝送路の周波数対振幅・位
相特性の時間変動を補償する適応等化を行う。この適応
等化方法によれば、時間的に変動する特性をもった伝送
路に対しても、これに追従して適応的に歪みを補償する
ことが可能と考える。
MSアルゴリズムにより、フィルタのタップ係数を決定
し、このタップ係数を使って伝送路の周波数対振幅・位
相特性の時間変動を補償する適応等化を行う。この適応
等化方法によれば、時間的に変動する特性をもった伝送
路に対しても、これに追従して適応的に歪みを補償する
ことが可能と考える。
【0066】以下、上記の適応等化方法を用いた適応等
化器について説明する。尚、本発明による適応等化器
は、(9)式と(10)式、又はこれらと等価な(9)
式と(11)式で表される周波数領域まで拡張されたL
MSアルゴリズムが具現化されれば、どのような回路構
成をとっても所望の機能が実現されるものとする。
化器について説明する。尚、本発明による適応等化器
は、(9)式と(10)式、又はこれらと等価な(9)
式と(11)式で表される周波数領域まで拡張されたL
MSアルゴリズムが具現化されれば、どのような回路構
成をとっても所望の機能が実現されるものとする。
【0067】本実施の形態による適応等化器の構成例を
図1に示す。ここでは周波数領域まで拡張されたLMS
アルゴリズムを制御回路105A内に具現化する。本実
施の形態では、(9)式と(10)式により表される周
波数領域まで拡張されたLMSアルゴリズムを用いた構
成とする。
図1に示す。ここでは周波数領域まで拡張されたLMS
アルゴリズムを制御回路105A内に具現化する。本実
施の形態では、(9)式と(10)式により表される周
波数領域まで拡張されたLMSアルゴリズムを用いた構
成とする。
【0068】図1において適応等化器107Aは、入力
端子101、トランスバーサルフィルタ102、識別器
103、判定器104、制御回路105A、等化信号出
力端子106を含んで構成される。制御回路105A
は、タップ係数設定回路群1051と伝送路変動推定回
路群1052とを有している。図1において制御回路1
05Aを除く他のブロックは、図17で示した従来例と
同じ機能を有するので、詳細な説明は省略する。
端子101、トランスバーサルフィルタ102、識別器
103、判定器104、制御回路105A、等化信号出
力端子106を含んで構成される。制御回路105A
は、タップ係数設定回路群1051と伝送路変動推定回
路群1052とを有している。図1において制御回路1
05Aを除く他のブロックは、図17で示した従来例と
同じ機能を有するので、詳細な説明は省略する。
【0069】次に適応等化器107Aの各要素の動作と
相互関係を述べる。複素ベースバンド信号u(n)は入
力端子101を介してトランスバーサルフィルタ102
に与えられる。トランスバーサルフィルタ102は、複
素ベースバンド信号ベクトルU(n)を生成して制御回
路105Aに出力する。ここでトランスバーサルフィル
タ102のタップ数をMとすると、複素ベースバンド信
号ベクトルU(n)とは、時刻t=nTからMT期間さ
かのぼった時刻t=(n−M+1)Tまでの期間におけ
るM個の複素入力信号系列u(n−1),u(n−
2),・・・u(n−M)を要素とするベクトルであ
る。前述したようにU(n)は(3)式で定義される。
この式において、大文字の記号はベクトルを、小文字の
記号はスカラーを表し、それぞれ複素量であるとする。
また‘は転置を表す記号とする。
相互関係を述べる。複素ベースバンド信号u(n)は入
力端子101を介してトランスバーサルフィルタ102
に与えられる。トランスバーサルフィルタ102は、複
素ベースバンド信号ベクトルU(n)を生成して制御回
路105Aに出力する。ここでトランスバーサルフィル
タ102のタップ数をMとすると、複素ベースバンド信
号ベクトルU(n)とは、時刻t=nTからMT期間さ
かのぼった時刻t=(n−M+1)Tまでの期間におけ
るM個の複素入力信号系列u(n−1),u(n−
2),・・・u(n−M)を要素とするベクトルであ
る。前述したようにU(n)は(3)式で定義される。
この式において、大文字の記号はベクトルを、小文字の
記号はスカラーを表し、それぞれ複素量であるとする。
また‘は転置を表す記号とする。
【0070】図1のトランスバーサルフィルタ102
は、入力端子101より供給される複素ベースバンド信
号u(n)と、制御回路105Aより供給されるタップ
係数ベクトルH(n)を入力し、複素ベースバンド信号
u(n)に対する伝送路の周波数対振幅・位相特性の補
償を行い、その結果としてフィルタ出力信号y(n)を
生成し、識別器103と判定器104とに出力する。こ
こで、タップ係数ベクトルH(n)はM個のタップ係数
をベクトルの要素としており、(2)式で定義される。
トランスバーサルフィルタ102については既に述べた
図18に示す構成とする。
は、入力端子101より供給される複素ベースバンド信
号u(n)と、制御回路105Aより供給されるタップ
係数ベクトルH(n)を入力し、複素ベースバンド信号
u(n)に対する伝送路の周波数対振幅・位相特性の補
償を行い、その結果としてフィルタ出力信号y(n)を
生成し、識別器103と判定器104とに出力する。こ
こで、タップ係数ベクトルH(n)はM個のタップ係数
をベクトルの要素としており、(2)式で定義される。
トランスバーサルフィルタ102については既に述べた
図18に示す構成とする。
【0071】識別器103は、トランスバーサルフィル
タ102から出力されたフィルタ出力信号y(n)に対
して、所定の符号点配置上、y(n)に最も近い符号d
(n)を伝送された符号として識別し、これを等化信号
d(n)として等化信号出力端子106と判定器104
に出力する。判定器104は、フィルタ出力信号y
(n)と等化信号d(n)との差を誤差信号e(n)と
し、この信号を制御回路105Aに出力する。本実施の
形態では、判定器を複素加算器により構成してもよい。
d(n)、y(n)、e(n)は(1)式に示した関係
にある。
タ102から出力されたフィルタ出力信号y(n)に対
して、所定の符号点配置上、y(n)に最も近い符号d
(n)を伝送された符号として識別し、これを等化信号
d(n)として等化信号出力端子106と判定器104
に出力する。判定器104は、フィルタ出力信号y
(n)と等化信号d(n)との差を誤差信号e(n)と
し、この信号を制御回路105Aに出力する。本実施の
形態では、判定器を複素加算器により構成してもよい。
d(n)、y(n)、e(n)は(1)式に示した関係
にある。
【0072】制御回路105Aは、誤差信号e(n)及
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従ってトランスバーサルフィル
タ102のタップ係数を設定する。本実施の形態では、
(9)式と(10)式で表されるアルゴリズムによりタ
ップ係数を求める。
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従ってトランスバーサルフィル
タ102のタップ係数を設定する。本実施の形態では、
(9)式と(10)式で表されるアルゴリズムによりタ
ップ係数を求める。
【0073】時々刻々変化する伝送路の特性に合わせ、
複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力される度
毎に、逐次的にタップ係数を更新及び設定する。設定さ
れたタップ係数はタップ係数ベクトルH(n)としてト
ランスバーサルフィルタ102に出力される。ここで、
タップ係数ベクトルH(n)はM個の複素タップ係数を
ベクトルの要素としており、(2)式で定義される。
複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力される度
毎に、逐次的にタップ係数を更新及び設定する。設定さ
れたタップ係数はタップ係数ベクトルH(n)としてト
ランスバーサルフィルタ102に出力される。ここで、
タップ係数ベクトルH(n)はM個の複素タップ係数を
ベクトルの要素としており、(2)式で定義される。
【0074】制御回路105Aにおけるタップ係数設定
回路群1051は、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)、誤差信号e(n)、及び伝送路変動推定回路群
1052の出力する変動補正係数ベクトルF(n)を入
力とし、所定の適応アルゴリズムに従ってタップ係数を
設定する。ここで新たに定義する変動補正係数ベクトル
F(n)は、次の(12)式により表される。
回路群1051は、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)、誤差信号e(n)、及び伝送路変動推定回路群
1052の出力する変動補正係数ベクトルF(n)を入
力とし、所定の適応アルゴリズムに従ってタップ係数を
設定する。ここで新たに定義する変動補正係数ベクトル
F(n)は、次の(12)式により表される。
【数12】
【0075】時々刻々変化する伝送路の特性に合わせ
て、複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力され
る度毎に、タップ係数設定回路群1051は逐次的にタ
ップ係数を更新及び設定する。設定されたタップ係数
は、タップ係数ベクトルH(n)としてトランスバーサ
ルフィルタ102に出力される。またH(n)に対して
1サンプル期間ずれた信号であるタップ係数ベクトルH
(n+1)は、伝送路変動推定回路群1052に出力さ
れる。
て、複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力され
る度毎に、タップ係数設定回路群1051は逐次的にタ
ップ係数を更新及び設定する。設定されたタップ係数
は、タップ係数ベクトルH(n)としてトランスバーサ
ルフィルタ102に出力される。またH(n)に対して
1サンプル期間ずれた信号であるタップ係数ベクトルH
(n+1)は、伝送路変動推定回路群1052に出力さ
れる。
【0076】伝送路変動推定回路群1052は、タップ
係数ベクトルH(n+1)を入力し、所定のアルゴリズ
ムにより伝送路の変動成分を推定し、これを補償するた
めの変動補正係数ベクトルF(n)をタップ係数設定回
路群1051に出力する。
係数ベクトルH(n+1)を入力し、所定のアルゴリズ
ムにより伝送路の変動成分を推定し、これを補償するた
めの変動補正係数ベクトルF(n)をタップ係数設定回
路群1051に出力する。
【0077】図2はタップ係数設定回路群1051の構
成図である。このタップ係数設定回路群1051は、誤
差信号入力端子201、複素ベースバンド信号ベクトル
入力端子202、変動補正係数ベクトル入力端子20
3、タップ係数設定回路204−1,204−2,・・
・204−M、第1のタップ係数ベクトル出力端子20
5、及び第2のタップ係数ベクトル出力端子206を含
んで構成される。図中、太い実線はベクトル信号の流れ
を表し、細い実線はスカラー信号の流れを表している。
成図である。このタップ係数設定回路群1051は、誤
差信号入力端子201、複素ベースバンド信号ベクトル
入力端子202、変動補正係数ベクトル入力端子20
3、タップ係数設定回路204−1,204−2,・・
・204−M、第1のタップ係数ベクトル出力端子20
5、及び第2のタップ係数ベクトル出力端子206を含
んで構成される。図中、太い実線はベクトル信号の流れ
を表し、細い実線はスカラー信号の流れを表している。
【0078】次にタップ係数設定回路群1051の各構
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子201より誤差信号e(n)がM個のタップ係数設
定回路204−1,・・・204−Mに入力される。複
素ベースバンド信号ベクトル入力端子202より複素ベ
ースバンド信号ベクトルU(n)が入力されると、U
(n)の各要素であるu(n−1),u(n−2),・
・・u(n−M)がM個のタップ係数設定回路204−
1,・・・204−Mに夫々与えられる。また変動補正
係数ベクトル入力端子203より変動補正係数ベクトル
F(n)が入力されると、F(n)の各要素であるf1
(n),・・・fM (n)がM個のタップ係数設定回路
204−1,・・・204−Mに夫々与えられる。
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子201より誤差信号e(n)がM個のタップ係数設
定回路204−1,・・・204−Mに入力される。複
素ベースバンド信号ベクトル入力端子202より複素ベ
ースバンド信号ベクトルU(n)が入力されると、U
(n)の各要素であるu(n−1),u(n−2),・
・・u(n−M)がM個のタップ係数設定回路204−
1,・・・204−Mに夫々与えられる。また変動補正
係数ベクトル入力端子203より変動補正係数ベクトル
F(n)が入力されると、F(n)の各要素であるf1
(n),・・・fM (n)がM個のタップ係数設定回路
204−1,・・・204−Mに夫々与えられる。
【0079】M個のタップ係数設定回路204−1,・
・・204−Mは夫々タップ係数h1 (n),・・・h
M (n)を設定する。設定されたタップ係数h
1 (n),・・・hM (n)は、これらを要素とするタ
ップ係数ベクトルH(n)として第1のタップ係数ベク
トル出力端子205より出力される。同様に、M個のタ
ップ係数設定回路204−1,・・・204−Mは夫々
タップ係数h1 (n+1),・・・hM (n+1)を設
定し、これらを要素とするタップ係数ベクトルH(n+
1)として第2のタップ係数ベクトル出力端子206よ
り出力される。
・・204−Mは夫々タップ係数h1 (n),・・・h
M (n)を設定する。設定されたタップ係数h
1 (n),・・・hM (n)は、これらを要素とするタ
ップ係数ベクトルH(n)として第1のタップ係数ベク
トル出力端子205より出力される。同様に、M個のタ
ップ係数設定回路204−1,・・・204−Mは夫々
タップ係数h1 (n+1),・・・hM (n+1)を設
定し、これらを要素とするタップ係数ベクトルH(n+
1)として第2のタップ係数ベクトル出力端子206よ
り出力される。
【0080】M個のタップ係数設定回路204−1,・
・・204−Mはいずれも同一機能を有するので、これ
らのうちの第k番目のタップ係数設定回路204−kの
動作について図3を用いて説明する。図3はタップ係数
設定回路204−kの構成図である。このタップ係数設
定回路204−kは、誤差信号入力端子301、複素ベ
ースバンド信号入力端子302、変動補正係数入力端子
303、複素共役器304、第1の乗算手段である複素
乗算器305、第2の乗算手段である乗算器306、ス
テップサイズパラメータ設定回路307、複素加算器3
08、第3の乗算手段である複素乗算器309、遅延手
段であるレジスタ310、第1のタップ係数出力端子3
11、第2のタップ係数出力端子312を含んで構成さ
れる。
・・204−Mはいずれも同一機能を有するので、これ
らのうちの第k番目のタップ係数設定回路204−kの
動作について図3を用いて説明する。図3はタップ係数
設定回路204−kの構成図である。このタップ係数設
定回路204−kは、誤差信号入力端子301、複素ベ
ースバンド信号入力端子302、変動補正係数入力端子
303、複素共役器304、第1の乗算手段である複素
乗算器305、第2の乗算手段である乗算器306、ス
テップサイズパラメータ設定回路307、複素加算器3
08、第3の乗算手段である複素乗算器309、遅延手
段であるレジスタ310、第1のタップ係数出力端子3
11、第2のタップ係数出力端子312を含んで構成さ
れる。
【0081】次にタップ係数設定回路204−kの各構
成要素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子
301より誤差信号e(n)が複素乗算器305に入力
される。複素ベースバンド信号入力端子302より複素
ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器304に入
力される。また変動補正係数入力端子303より変動補
正係数fk (n)が複素乗算器309に入力される。
成要素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子
301より誤差信号e(n)が複素乗算器305に入力
される。複素ベースバンド信号入力端子302より複素
ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器304に入
力される。また変動補正係数入力端子303より変動補
正係数fk (n)が複素乗算器309に入力される。
【0082】複素共役器304は複素ベースバンド信号
u(n−k )を共役複素信号u* (n−k)に変換し、
複素乗算器305に出力する。複素乗算器305は、複
素共役器304の出力信号u* (n−k)と誤差信号e
(n)との複素乗算を行って、乗算結果u* (n−k)
e(n)を乗算器306に出力する。ステップサイズパ
ラメータ設定回路307より、所定の値のステップサイ
ズパラメータμが乗算器306に入力される。乗算器3
06は、複素乗算器305の出力信号u* (n−k)e
(n)とステップサイズパラメータμとの乗算を行い、
乗算結果μu*(n−k)e(n)を複素加算器308
に出力する。
u(n−k )を共役複素信号u* (n−k)に変換し、
複素乗算器305に出力する。複素乗算器305は、複
素共役器304の出力信号u* (n−k)と誤差信号e
(n)との複素乗算を行って、乗算結果u* (n−k)
e(n)を乗算器306に出力する。ステップサイズパ
ラメータ設定回路307より、所定の値のステップサイ
ズパラメータμが乗算器306に入力される。乗算器3
06は、複素乗算器305の出力信号u* (n−k)e
(n)とステップサイズパラメータμとの乗算を行い、
乗算結果μu*(n−k)e(n)を複素加算器308
に出力する。
【0083】複素加算器308は複素乗算器306の出
力信号μu* (n−k)e(n)とレジスタ310が出
力するタップ係数ベクトル信号hk (n)との複素加算
を行って、加算結果を複素乗算器309に出力する。複
素乗算器309は、変動補正係数fk (n)と複素加算
器308の加算結果とを複素乗算し、演算結果をh
k(n+1)としてレジスタ310に与えると共に、第
2のタップ係数出力端子312を介して出力する。レジ
スタ310は1サンプル期間Tの間hk (n+1)を遅
延し、この信号をタップ係数信号hk (n)として第1
のタップ係数出力端子311を介して出力する。
力信号μu* (n−k)e(n)とレジスタ310が出
力するタップ係数ベクトル信号hk (n)との複素加算
を行って、加算結果を複素乗算器309に出力する。複
素乗算器309は、変動補正係数fk (n)と複素加算
器308の加算結果とを複素乗算し、演算結果をh
k(n+1)としてレジスタ310に与えると共に、第
2のタップ係数出力端子312を介して出力する。レジ
スタ310は1サンプル期間Tの間hk (n+1)を遅
延し、この信号をタップ係数信号hk (n)として第1
のタップ係数出力端子311を介して出力する。
【0084】なお、本実施の形態では、ステップサイズ
パラメータμの乗算を乗算器306により行うが、具体
的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディジ
タル信号を扱う場合には、LSB側に信号をビットシフ
トすることによっても乗算できる。この場合には、ステ
ップサイズパラメータ設定回路307及び乗算器306
は不要となる。
パラメータμの乗算を乗算器306により行うが、具体
的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディジ
タル信号を扱う場合には、LSB側に信号をビットシフ
トすることによっても乗算できる。この場合には、ステ
ップサイズパラメータ設定回路307及び乗算器306
は不要となる。
【0085】なお、本実施の形態におけるタップ係数設
定回路204は、(9)式で表される演算を具体的な回
路として表現するため、上記のような構成を採った。し
かし、場合によっては複素乗算器305と乗算器306
の順序を入れ替えるなどの構成を採ってもよい。即ち、
結果としてその構成が(9)式の演算と等価であれば、
どのような構成のものであってもよい。
定回路204は、(9)式で表される演算を具体的な回
路として表現するため、上記のような構成を採った。し
かし、場合によっては複素乗算器305と乗算器306
の順序を入れ替えるなどの構成を採ってもよい。即ち、
結果としてその構成が(9)式の演算と等価であれば、
どのような構成のものであってもよい。
【0086】続いて、図1に示した伝送路変動推定回路
群1052の構成と動作を説明する。図4は伝送路変動
推定回路群1052Aの構成図である。この伝送路変動
推定回路群1052Aは、タップ係数ベクトル入力端子
401、M個の伝送路変動推定回路402−1,402
−2,・・・402−M、変動補正係数ベクトル出力端
子403を含んで構成される。図中、太い実線はベクト
ルを、細い実線はスカラーの信号の流れを表す。
群1052の構成と動作を説明する。図4は伝送路変動
推定回路群1052Aの構成図である。この伝送路変動
推定回路群1052Aは、タップ係数ベクトル入力端子
401、M個の伝送路変動推定回路402−1,402
−2,・・・402−M、変動補正係数ベクトル出力端
子403を含んで構成される。図中、太い実線はベクト
ルを、細い実線はスカラーの信号の流れを表す。
【0087】次に伝送路変動推定回路群1052Aの各
構成要素の動作と相互関係について述べる。タップ係数
ベクトル入力端子401よりタップ係数ベクトルH(n
+1)が入力されると、H(n+1)の各要素であるh
1 (n+1),・・・hM (n+1)が伝送路変動推定
回路402−1,・・・402−Mに夫々入力される。
即ちh1 (n+1)が伝送路変動推定回路402−1
に、・・・hM (n+1)が伝送路変動推定回路402
−Mに入力される。
構成要素の動作と相互関係について述べる。タップ係数
ベクトル入力端子401よりタップ係数ベクトルH(n
+1)が入力されると、H(n+1)の各要素であるh
1 (n+1),・・・hM (n+1)が伝送路変動推定
回路402−1,・・・402−Mに夫々入力される。
即ちh1 (n+1)が伝送路変動推定回路402−1
に、・・・hM (n+1)が伝送路変動推定回路402
−Mに入力される。
【0088】M個の伝送路変動推定回路402−1,4
02−2,・・・402−Mは、所定のアルゴリズムに
従い、変動補正係数f1 (n),・・・fM (n)を夫
々推定する。推定された変動補正係数f1 (n),・・
・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数ベク
トルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子40
3を介して出力される。
02−2,・・・402−Mは、所定のアルゴリズムに
従い、変動補正係数f1 (n),・・・fM (n)を夫
々推定する。推定された変動補正係数f1 (n),・・
・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数ベク
トルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子40
3を介して出力される。
【0089】M個の伝送路変動推定回路402−1,・
・・402−Mはどれも同じ機能を果たす。本実施の形
態では、M個の伝送路変動推定回路402−1,・・・
402−Mは、(10)式に示したアルゴリズムに従っ
て伝送路の変動成分を推定し、変動補正係数f
1 (n),・・・fM (n)を夫々出力する。これらM
個の伝送路変動推定回路うち、第k番目の伝送路変動推
定回路402−kの動作について図5を用いて説明す
る。
・・402−Mはどれも同じ機能を果たす。本実施の形
態では、M個の伝送路変動推定回路402−1,・・・
402−Mは、(10)式に示したアルゴリズムに従っ
て伝送路の変動成分を推定し、変動補正係数f
1 (n),・・・fM (n)を夫々出力する。これらM
個の伝送路変動推定回路うち、第k番目の伝送路変動推
定回路402−kの動作について図5を用いて説明す
る。
【0090】図5は伝送路変動推定回路402−kの構
成図である。この伝送路変動推定回路402−kは、タ
ップ係数入力端子501、第1の遅延手段であるレジス
タ502、第2の遅延手段であるレジスタ510、複素
減算器503、複素加算器509、第1の乗算手段であ
る複素乗算器504、第2の乗算手段である乗算器50
6、第3の乗算手段である複素乗算器508、ステップ
サイズパラメータ設定器505、複素加算器509、変
動補正係数出力端子511を含んで構成される。
成図である。この伝送路変動推定回路402−kは、タ
ップ係数入力端子501、第1の遅延手段であるレジス
タ502、第2の遅延手段であるレジスタ510、複素
減算器503、複素加算器509、第1の乗算手段であ
る複素乗算器504、第2の乗算手段である乗算器50
6、第3の乗算手段である複素乗算器508、ステップ
サイズパラメータ設定器505、複素加算器509、変
動補正係数出力端子511を含んで構成される。
【0091】伝送路変動推定回路402−kの各構成要
素の動作と相互関係を説明する。タップ係数入力端子5
01より伝送路変動推定回路404−kに入力されたタ
ップ係数hk ( n+1)は、複素減算器503及びレジ
スタ502に与えられる。レジスタ502は入力された
タップ係数hk (n+1)を1サンプル期間遅延し、こ
れをタップ係数hk (n)として複素乗算器504及び
複素共役器507に出力する。
素の動作と相互関係を説明する。タップ係数入力端子5
01より伝送路変動推定回路404−kに入力されたタ
ップ係数hk ( n+1)は、複素減算器503及びレジ
スタ502に与えられる。レジスタ502は入力された
タップ係数hk (n+1)を1サンプル期間遅延し、こ
れをタップ係数hk (n)として複素乗算器504及び
複素共役器507に出力する。
【0092】また複素減算器503に与えられたタップ
係数hk (n+1)より複素乗算器504の出力が複素
減算され、減算結果が乗算器506に出力される。ステ
ップサイズパラメータ設定器505は(10)式に用い
られるステップサイズパラメータμF を設定し、乗算器
506に出力する。乗算器506は複素減算器503の
出力とステップサイズパラメータμF とを乗算し、乗算
結果を複素乗算器508に与える。
係数hk (n+1)より複素乗算器504の出力が複素
減算され、減算結果が乗算器506に出力される。ステ
ップサイズパラメータ設定器505は(10)式に用い
られるステップサイズパラメータμF を設定し、乗算器
506に出力する。乗算器506は複素減算器503の
出力とステップサイズパラメータμF とを乗算し、乗算
結果を複素乗算器508に与える。
【0093】一方、複素共役器507はタップ係数hk
(n)の複素共役hk * (n)を生成し、複素乗算器5
08に与える。複素乗算器508は乗算器506の出力
と複素共役器507の出力とを複素乗算し、乗算結果を
複素加算器509に与える。複素加算器509はレジス
タ510の出力と複素乗算器508の出力を複素加算す
ることにより、変動補正係数fk (n+1)を得る。こ
の変動補正係数fk (n+1)はレジスタ510に与え
られる。レジスタ510は変動補正係数fk (n+1)
を1サンプル期間遅延し、変動補正係数fk (n)を生
成する。この変動補正係数fk (n)は複素乗算器50
4と複素加算器509とに与えられると共に、変動補正
係数出力端子511を介して出力される。
(n)の複素共役hk * (n)を生成し、複素乗算器5
08に与える。複素乗算器508は乗算器506の出力
と複素共役器507の出力とを複素乗算し、乗算結果を
複素加算器509に与える。複素加算器509はレジス
タ510の出力と複素乗算器508の出力を複素加算す
ることにより、変動補正係数fk (n+1)を得る。こ
の変動補正係数fk (n+1)はレジスタ510に与え
られる。レジスタ510は変動補正係数fk (n+1)
を1サンプル期間遅延し、変動補正係数fk (n)を生
成する。この変動補正係数fk (n)は複素乗算器50
4と複素加算器509とに与えられると共に、変動補正
係数出力端子511を介して出力される。
【0094】以上の演算結果、(10)式に示した変動
補正係数fk (n)が得られる。尚、本実施の形態で
は、ステップサイズパラメータμF の乗算に乗算器50
6を用いているが、具体的なハードウェアを構成し、サ
ンプリングされたディジタル信号を扱う場合には、LS
B側に信号をビットシフトすることによっても上記の乗
算を実現できる。この場合には、ステップサイズパラメ
ータ設定回路505及び乗算器506は不要となる。
補正係数fk (n)が得られる。尚、本実施の形態で
は、ステップサイズパラメータμF の乗算に乗算器50
6を用いているが、具体的なハードウェアを構成し、サ
ンプリングされたディジタル信号を扱う場合には、LS
B側に信号をビットシフトすることによっても上記の乗
算を実現できる。この場合には、ステップサイズパラメ
ータ設定回路505及び乗算器506は不要となる。
【0095】ここで、ある伝送路条件下において、上記
実施の形態で求めた変動補正係数fk (n)の変化の様
子を考える。この条件とは、伝送路特性の変動が時間t
の2次関数で表され、伝送路特性の時間変化率が時間t
に比例するとみなせる場合である。このような伝送系に
対して、複素平面上における変動補正係数fk (n)が
追従したときの様子を図21に示す。
実施の形態で求めた変動補正係数fk (n)の変化の様
子を考える。この条件とは、伝送路特性の変動が時間t
の2次関数で表され、伝送路特性の時間変化率が時間t
に比例するとみなせる場合である。このような伝送系に
対して、複素平面上における変動補正係数fk (n)が
追従したときの様子を図21に示す。
【0096】変動補正係数fk (n)は伝送路の変動に
あわせて単位円周上を移動し、サンプリング時刻t=0
からt=3Tにかけて移動する。さらに、伝送路特性の
時間変化率は時間tに比例するため、この伝送路に追従
する変動補正係数fk (n)の移動量(変化量)は、サ
ンプリング期間Tごとにほぼ一定とみなせる。このよう
に、伝送路特性の時間変化率が時間tに比例し、変動補
正係数fk (n)の移動量(変化量)はサンプリング期
間Tごとにほぼ一定と見なせる場合、変動補正係数fk
(n)は遅延器による補完手段により推測することが可
能となり、回路構成を縮小することができる。
あわせて単位円周上を移動し、サンプリング時刻t=0
からt=3Tにかけて移動する。さらに、伝送路特性の
時間変化率は時間tに比例するため、この伝送路に追従
する変動補正係数fk (n)の移動量(変化量)は、サ
ンプリング期間Tごとにほぼ一定とみなせる。このよう
に、伝送路特性の時間変化率が時間tに比例し、変動補
正係数fk (n)の移動量(変化量)はサンプリング期
間Tごとにほぼ一定と見なせる場合、変動補正係数fk
(n)は遅延器による補完手段により推測することが可
能となり、回路構成を縮小することができる。
【0097】この動作を図22を用いて説明する。図2
2(a)は、トランスバーサルフィルタにおいて時刻t
=nTにおける複素ベースバンド信号とタップ係数の様
子を示している。また図22(b)は時刻t=(n+
1)Tにおける複素ベースバンド信号とタップ係数の様
子を示している。但し、図22に示す構成は、図18で
示したトランスバーサルフィルタの一例であり、タップ
係数の個数をM=3とした場合である。図22に示すト
ランスバーサルフィルタは、縦続接続されたレジスタ2
201,2202,2203と、各レジスタ2201,
2202,2203の出力端に接続された複素乗算器2
204,2205,2206とにより構成される。
2(a)は、トランスバーサルフィルタにおいて時刻t
=nTにおける複素ベースバンド信号とタップ係数の様
子を示している。また図22(b)は時刻t=(n+
1)Tにおける複素ベースバンド信号とタップ係数の様
子を示している。但し、図22に示す構成は、図18で
示したトランスバーサルフィルタの一例であり、タップ
係数の個数をM=3とした場合である。図22に示すト
ランスバーサルフィルタは、縦続接続されたレジスタ2
201,2202,2203と、各レジスタ2201,
2202,2203の出力端に接続された複素乗算器2
204,2205,2206とにより構成される。
【0098】図22(a)に示す時刻t=nTにおい
て、レジスタ2201,2202,2203の各出力に
複素ベースバンド信号D2、D1,D0が分布している
とする。また、複素乗算器2204,2205,220
6において、複素ベースバンド信号D2,D1、D0に
対して乗算されるトランスバーサルフィルタのタップ係
数は、夫々h1 (n),h2 (n),h3 (n)となっ
ている。これらのタップ係数hk (n)(k=1、・・
・3)は、変動補正係数fk (n−1)の関数として、
hk (n)=G(fk (n−1))と表すことができ
る。
て、レジスタ2201,2202,2203の各出力に
複素ベースバンド信号D2、D1,D0が分布している
とする。また、複素乗算器2204,2205,220
6において、複素ベースバンド信号D2,D1、D0に
対して乗算されるトランスバーサルフィルタのタップ係
数は、夫々h1 (n),h2 (n),h3 (n)となっ
ている。これらのタップ係数hk (n)(k=1、・・
・3)は、変動補正係数fk (n−1)の関数として、
hk (n)=G(fk (n−1))と表すことができ
る。
【0099】図22(b)に示すように、1サンプル期
間後の時刻t=(n+1)Tでは、レジスタ2201,
2202,2203の出力に複素ベースバンド信号D
3、D2,D1が分布している。また、複素乗算器22
04,2205,2206において複素ベースバンド信
号D3,D2、D1に対して乗算されるトランスバーサ
ルフィルタのタップ係数は、それぞれh1 (n+1),
h2 (n+1),h3 (n+1)となっており、これら
はhk (n+1)=G(fk (n))と表される。
間後の時刻t=(n+1)Tでは、レジスタ2201,
2202,2203の出力に複素ベースバンド信号D
3、D2,D1が分布している。また、複素乗算器22
04,2205,2206において複素ベースバンド信
号D3,D2、D1に対して乗算されるトランスバーサ
ルフィルタのタップ係数は、それぞれh1 (n+1),
h2 (n+1),h3 (n+1)となっており、これら
はhk (n+1)=G(fk (n))と表される。
【0100】図22より、時刻t=nTにおいて複素ベ
ースバンド信号D2には、変動補正係数f1 (n−1)
が対応し、時刻t=(n+1)Tにおいて複素ベースバ
ンド信号D2には変動補正係数f2 (n)が対応してい
ることが判る。ここで、変動補正係数fk (n−1)
(k=1、・・・3)とfk (n)の変化に着目する。
ースバンド信号D2には、変動補正係数f1 (n−1)
が対応し、時刻t=(n+1)Tにおいて複素ベースバ
ンド信号D2には変動補正係数f2 (n)が対応してい
ることが判る。ここで、変動補正係数fk (n−1)
(k=1、・・・3)とfk (n)の変化に着目する。
【0101】図23に時刻t=nTの各変動補正係数f
k (n−1)を示し、図24に時刻t=(n+1)Tの
各変動補正係数fk (n)を示す。図21に示したよう
に、変動補正係数fは時間とともに単位円周上を移動す
るため、f1 、f2 、f3 は図23、図24のような軌
跡を描くと考えられる。ここで、図24における変動補
正係数f2 (n)に注目すると、この変動補正係数f2
(n)は同じ複素ベースバンド信号D2に対応する図2
3における変動補正係数f1 (n−1)、つまり1サン
プリング期間前のf1 とほぼ等しい値となる。同様に、
図22の複素ベースバンド信号D1に対応する図24の
変動補正係数f3 (n)は、1サンプリング期間前のf
2 、つまり図23の変動補正係数f2 (n−1)もほぼ
等しい値となる。この結果、f2 (n)≒f1 (n−
1)、f3 (n)≒f2 (n−1)(≒f1 (n−
2))と近似できる。
k (n−1)を示し、図24に時刻t=(n+1)Tの
各変動補正係数fk (n)を示す。図21に示したよう
に、変動補正係数fは時間とともに単位円周上を移動す
るため、f1 、f2 、f3 は図23、図24のような軌
跡を描くと考えられる。ここで、図24における変動補
正係数f2 (n)に注目すると、この変動補正係数f2
(n)は同じ複素ベースバンド信号D2に対応する図2
3における変動補正係数f1 (n−1)、つまり1サン
プリング期間前のf1 とほぼ等しい値となる。同様に、
図22の複素ベースバンド信号D1に対応する図24の
変動補正係数f3 (n)は、1サンプリング期間前のf
2 、つまり図23の変動補正係数f2 (n−1)もほぼ
等しい値となる。この結果、f2 (n)≒f1 (n−
1)、f3 (n)≒f2 (n−1)(≒f1 (n−
2))と近似できる。
【0102】このことから、変動補正係数としてf1 の
みを1タップ分求め、変動補正係数f2 は、f1 を1サ
ンプリング期間Tだけ遅延することにより補完すること
ができる。またf3 はf1 を2サンプリング期間遅延す
ることにより、簡易的に補完することができる。このよ
うに、変動補正係数としてf1 のみを求めれば、他のタ
ップに対応する変動補正係数f2 、f3 は、f1 を遅延
することにより簡易的に推定(補完)することが可能で
ある。
みを1タップ分求め、変動補正係数f2 は、f1 を1サ
ンプリング期間Tだけ遅延することにより補完すること
ができる。またf3 はf1 を2サンプリング期間遅延す
ることにより、簡易的に補完することができる。このよ
うに、変動補正係数としてf1 のみを求めれば、他のタ
ップに対応する変動補正係数f2 、f3 は、f1 を遅延
することにより簡易的に推定(補完)することが可能で
ある。
【0103】そこで図4に示した伝送路変動推定回路群
1052Aの構成では、M個の変動補正係数を求めるた
めに伝送路変動推定回路をM個設けているが、この代わ
りにL個(L=1〜M−1)の伝送路変動推定回路と、
補完回路とにより、伝送路変動推定回路群1052を構
成してもよい。
1052Aの構成では、M個の変動補正係数を求めるた
めに伝送路変動推定回路をM個設けているが、この代わ
りにL個(L=1〜M−1)の伝送路変動推定回路と、
補完回路とにより、伝送路変動推定回路群1052を構
成してもよい。
【0104】その一例として1個の伝送路変動推定回路
と補完回路とで構成された伝送路変動推定回路群105
2Bを図14に示す。この伝送路変動推定回路群105
2Bは、タップ係数ベクトル入力端子1401、伝送路
変動推定回路402−1、縦続接続された遅延器からな
る補完回路1402−1、変動補正係数ベクトル出力端
子1403を含んで構成される。
と補完回路とで構成された伝送路変動推定回路群105
2Bを図14に示す。この伝送路変動推定回路群105
2Bは、タップ係数ベクトル入力端子1401、伝送路
変動推定回路402−1、縦続接続された遅延器からな
る補完回路1402−1、変動補正係数ベクトル出力端
子1403を含んで構成される。
【0105】次に伝送路変動推定回路群1052Bの各
構成要素の動作と相互関係について述べる。タップ係数
ベクトル入力端子1401よりタップ係数ベクトルH
(n+1)が入力されると、H(n+1)の各要素であ
るh1 (n+1),・・・hM(n+1)のうち、要素
h1 (n+1)のみが伝送路変動推定回路402−1に
与えられる。伝送路変動推定回路402−1は所定のア
ルゴリズムに従い、変動補正係数f1 (n)を推定す
る。この機能については既に述べたものと同じである。
構成要素の動作と相互関係について述べる。タップ係数
ベクトル入力端子1401よりタップ係数ベクトルH
(n+1)が入力されると、H(n+1)の各要素であ
るh1 (n+1),・・・hM(n+1)のうち、要素
h1 (n+1)のみが伝送路変動推定回路402−1に
与えられる。伝送路変動推定回路402−1は所定のア
ルゴリズムに従い、変動補正係数f1 (n)を推定す
る。この機能については既に述べたものと同じである。
【0106】一方、補完回路1402は、伝送路変動推
定回路402−1で求めた変動補正係数f1 (n)を入
力して、夫々変動補正係数f2 (n),f3 (n),・
・・fM-1 (n)を所定の方法により補完して求める。
この補完回路1402には様々な構成が考えられるが、
図14に示すように、遅延器を直列に接続した構成をと
ってもよい。図14の補完回路1402は、縦続された
遅延器で1404−1、1404−2、・・・1404
−(M−1)で構成される。この補完回路1402に入
力される変動補正係数f1 (n)は、先ず遅延器140
1−1に入力される。各遅延器1404−1、1404
−2、・・・1404−(M−1)は、入力信号を1サ
ンプリング期間遅延して出力する。例えば遅延器140
4−1は、f1 (n)を1サンプリング期間遅延してf
2 (n)として出力する。遅延器1404−2はf
2 (n)を1サンプリング期間遅延してf3 (n)とし
て出力する。他の遅延器も同様に、遅延して変動補正係
数を求める。
定回路402−1で求めた変動補正係数f1 (n)を入
力して、夫々変動補正係数f2 (n),f3 (n),・
・・fM-1 (n)を所定の方法により補完して求める。
この補完回路1402には様々な構成が考えられるが、
図14に示すように、遅延器を直列に接続した構成をと
ってもよい。図14の補完回路1402は、縦続された
遅延器で1404−1、1404−2、・・・1404
−(M−1)で構成される。この補完回路1402に入
力される変動補正係数f1 (n)は、先ず遅延器140
1−1に入力される。各遅延器1404−1、1404
−2、・・・1404−(M−1)は、入力信号を1サ
ンプリング期間遅延して出力する。例えば遅延器140
4−1は、f1 (n)を1サンプリング期間遅延してf
2 (n)として出力する。遅延器1404−2はf
2 (n)を1サンプリング期間遅延してf3 (n)とし
て出力する。他の遅延器も同様に、遅延して変動補正係
数を求める。
【0107】こうして得られた変動補正係数f1 (n)
と、補完された変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数
ベクトルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子
1403を介して出力される。
と、補完された変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数
ベクトルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子
1403を介して出力される。
【0108】このような構成の伝送路変動推定回路群1
052Bにおいて、補完回路の構成は様々なものが考え
られる。いずれにしても伝送路変動推定回路402−1
よりも簡単な構成で実現できるものであれば、図4で示
した伝送路変動推定回路の代わりに、その一部を遅延器
からなる補完回路で置き換えることにより、伝送路変動
推定回路群を簡単な回路規模で実現することができる。
052Bにおいて、補完回路の構成は様々なものが考え
られる。いずれにしても伝送路変動推定回路402−1
よりも簡単な構成で実現できるものであれば、図4で示
した伝送路変動推定回路の代わりに、その一部を遅延器
からなる補完回路で置き換えることにより、伝送路変動
推定回路群を簡単な回路規模で実現することができる。
【0109】また本実施の形態では、1個の伝送路変動
推定回路に対して(M−1)個の遅延器を設ける構成を
例として説明したが、伝送路変動推定回路と補完回路の
個数比を変えるなど、多様な構成が考えられる。
推定回路に対して(M−1)個の遅延器を設ける構成を
例として説明したが、伝送路変動推定回路と補完回路の
個数比を変えるなど、多様な構成が考えられる。
【0110】以上のような適応等化器により、時々刻々
変化する伝送路の特性に追従しながら受信信号を等化
し、波形歪みが除去された信号を出力することができ
る。
変化する伝送路の特性に追従しながら受信信号を等化
し、波形歪みが除去された信号を出力することができ
る。
【0111】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2における適応等化器について図面と数式を用いて説明
する。図6は実施の形態2における適応等化器の構成図
である。適応等化器107Bは、入力端子101、トラ
ンスバーサルフィルタ102、識別器103、判定器1
04、制御回路105B、等化信号出力端子106を含
んで構成される。制御回路105Bは、タップ係数設定
回路群601と伝送路変動推定回路群602とを有して
いる。図6において制御回路105Bを除く他のブロッ
クは、図1で示した適応等化器の各ブロックと同じ機能
を有するので、それらの説明は省略する。
2における適応等化器について図面と数式を用いて説明
する。図6は実施の形態2における適応等化器の構成図
である。適応等化器107Bは、入力端子101、トラ
ンスバーサルフィルタ102、識別器103、判定器1
04、制御回路105B、等化信号出力端子106を含
んで構成される。制御回路105Bは、タップ係数設定
回路群601と伝送路変動推定回路群602とを有して
いる。図6において制御回路105Bを除く他のブロッ
クは、図1で示した適応等化器の各ブロックと同じ機能
を有するので、それらの説明は省略する。
【0112】制御回路105Bは、誤差信号e(n)及
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従ってトランスバーサルフィル
タ102のタップ係数を設定する。本実施の形態は、
(9)式と(11)式で表されるアルゴリズムにより、
タップ係数ベクトルH(n)を求めるものである。
び複素ベースバンド信号ベクトルU(n)を入力し、所
定の適応アルゴリズムに従ってトランスバーサルフィル
タ102のタップ係数を設定する。本実施の形態は、
(9)式と(11)式で表されるアルゴリズムにより、
タップ係数ベクトルH(n)を求めるものである。
【0113】本実施の形態でも、時々刻々変化する伝送
路の特性に合わせて、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)が入力される度毎に、逐次的にタップ係数を更新
及び設定する。設定されたタップ係数はタップ係数ベク
トルH(n)としてトランスバーサルフィルタ102に
出力される。ここでタップ係数ベクトルH(n)は、M
個の複素タップ係数をベクトルの要素としており、前述
した(2)式で表される。
路の特性に合わせて、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)が入力される度毎に、逐次的にタップ係数を更新
及び設定する。設定されたタップ係数はタップ係数ベク
トルH(n)としてトランスバーサルフィルタ102に
出力される。ここでタップ係数ベクトルH(n)は、M
個の複素タップ係数をベクトルの要素としており、前述
した(2)式で表される。
【0114】制御回路105Bにおけるタップ係数設定
回路群601は、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)、誤差信号e(n)、及び伝送路変動推定回路群
602の出力する変動補正係数ベクトルF(n)を入力
し、所定の適応アルゴリズムに従ってタップ係数を設定
する。このF(n)は(11)式で定義されるものであ
る。適応処理のため、タップ係数設定回路群601は複
素ベースバンド信号ベクトルU(n)、変動補正係数ベ
クトルF(n)が入力される度毎に、逐次的にタップ係
数を更新及び設定する。設定されたタップ係数は、タッ
プ係数ベクトルH(n)としてトランスバーサルフィル
タ102及び伝送路変動推定回路群602に与えられ
る。
回路群601は、複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)、誤差信号e(n)、及び伝送路変動推定回路群
602の出力する変動補正係数ベクトルF(n)を入力
し、所定の適応アルゴリズムに従ってタップ係数を設定
する。このF(n)は(11)式で定義されるものであ
る。適応処理のため、タップ係数設定回路群601は複
素ベースバンド信号ベクトルU(n)、変動補正係数ベ
クトルF(n)が入力される度毎に、逐次的にタップ係
数を更新及び設定する。設定されたタップ係数は、タッ
プ係数ベクトルH(n)としてトランスバーサルフィル
タ102及び伝送路変動推定回路群602に与えられ
る。
【0115】伝送路変動推定回路群602は、複素ベー
スバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及
びタップ係数設定回路群601より出力されるタップ係
数ベクトルH(n)を入力し、所定のアルゴリズムによ
り伝送路の変動成分を推定し、これを補償するための変
動補正係数ベクトルF(n)をタップ係数設定回路群6
01に出力する。
スバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e(n)、及
びタップ係数設定回路群601より出力されるタップ係
数ベクトルH(n)を入力し、所定のアルゴリズムによ
り伝送路の変動成分を推定し、これを補償するための変
動補正係数ベクトルF(n)をタップ係数設定回路群6
01に出力する。
【0116】図7はタップ係数設定回路群601の構成
図である。このタップ係数設定回路群601は、誤差信
号入力端子701、複素ベースバンド信号ベクトル入力
端子702、変動補正係数ベクトル入力端子703、M
個のタップ係数設定回路704−1,704−2,・・
・704−M、タップ係数ベクトル出力端子705を含
んで構成される。図中、太い実線はベクトルを、細い実
線はスカラー信号の流れを表している。
図である。このタップ係数設定回路群601は、誤差信
号入力端子701、複素ベースバンド信号ベクトル入力
端子702、変動補正係数ベクトル入力端子703、M
個のタップ係数設定回路704−1,704−2,・・
・704−M、タップ係数ベクトル出力端子705を含
んで構成される。図中、太い実線はベクトルを、細い実
線はスカラー信号の流れを表している。
【0117】次にタップ係数設定回路群601の各構成
要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力端
子701を介して誤差信号e(n)がM個のタップ係数
設定回路704−1,・・・704−Mに入力される。
また複素ベースバンド信号ベクトル入力端子702を介
して複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力され
ると、U(n)の各要素であるu(n−1),u(n−
2),・・・u(n−M)がM個のタップ係数設定回路
704−1,・・・704−Mに夫々入力される。即
ち、u(n−1)がタップ係数設定回路704−1に与
えられ、・・・u(n−M)がタップ係数設定回路70
4−Mに与えられる。
要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力端
子701を介して誤差信号e(n)がM個のタップ係数
設定回路704−1,・・・704−Mに入力される。
また複素ベースバンド信号ベクトル入力端子702を介
して複素ベースバンド信号ベクトルU(n)が入力され
ると、U(n)の各要素であるu(n−1),u(n−
2),・・・u(n−M)がM個のタップ係数設定回路
704−1,・・・704−Mに夫々入力される。即
ち、u(n−1)がタップ係数設定回路704−1に与
えられ、・・・u(n−M)がタップ係数設定回路70
4−Mに与えられる。
【0118】また変動補正係数ベクトル入力端子703
を介して変動補正係数ベクトルF(n)が入力される
と、F(n)の各要素であるf1 (n),・・・f
M (n)がM個のタップ係数設定回路704−1,・・
・704−Mに夫々与えられる。即ち、f1 (n)がタ
ップ係数設定回路704−1に,・・・fM (n)がタ
ップ係数設定回路704−Mに入力される。
を介して変動補正係数ベクトルF(n)が入力される
と、F(n)の各要素であるf1 (n),・・・f
M (n)がM個のタップ係数設定回路704−1,・・
・704−Mに夫々与えられる。即ち、f1 (n)がタ
ップ係数設定回路704−1に,・・・fM (n)がタ
ップ係数設定回路704−Mに入力される。
【0119】M個のタップ係数設定回路704−1,・
・・704−Mはタップ係数h1 (n),・・・h
M (n)を夫々設定する。設定されたタップ係数h
1 (n),・・・hM (n)は、これらを要素とするタ
ップ係数ベクトルH(n)としてタップ係数ベクトル出
力端子705を介して出力される。M個のタップ係数設
定回路704−1,・・・704−Mはどれも同じ機能
を有するので、これらのうちの第k番目のタップ係数設
定回路704−kを例にとり、その動作を説明する。
・・704−Mはタップ係数h1 (n),・・・h
M (n)を夫々設定する。設定されたタップ係数h
1 (n),・・・hM (n)は、これらを要素とするタ
ップ係数ベクトルH(n)としてタップ係数ベクトル出
力端子705を介して出力される。M個のタップ係数設
定回路704−1,・・・704−Mはどれも同じ機能
を有するので、これらのうちの第k番目のタップ係数設
定回路704−kを例にとり、その動作を説明する。
【0120】図8はタップ係数設定回路704−kの構
成図である。このタップ係数設定回路704−kは、基
本的には図3に示すタップ係数設定回路204−kとほ
ぼ同じ構成である。図3と異なるのは第2のタップ係数
出力端子312を持たないことである。タップ係数設定
回路704−kは、誤差信号入力端子801、複素ベー
スバンド信号入力端子802、変動補正係数入力端子8
03、複素共役器804、第1の乗算手段である複素乗
算器805、第2の乗算手段である乗算器806、第3
の乗算手段である複素乗算器809、ステップサイズパ
ラメータ設定回路807、複素加算器808、遅延手段
であるレジスタ810、タップ係数出力端子811を含
んで構成される。
成図である。このタップ係数設定回路704−kは、基
本的には図3に示すタップ係数設定回路204−kとほ
ぼ同じ構成である。図3と異なるのは第2のタップ係数
出力端子312を持たないことである。タップ係数設定
回路704−kは、誤差信号入力端子801、複素ベー
スバンド信号入力端子802、変動補正係数入力端子8
03、複素共役器804、第1の乗算手段である複素乗
算器805、第2の乗算手段である乗算器806、第3
の乗算手段である複素乗算器809、ステップサイズパ
ラメータ設定回路807、複素加算器808、遅延手段
であるレジスタ810、タップ係数出力端子811を含
んで構成される。
【0121】タップ係数設定回路704−kの各構成要
素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子80
1を介して誤差信号e(n)が複素乗算器805に入力
される。また複素ベースバンド信号入力端子802を介
して複素ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器8
04に入力される。更に変動補正係数入力端子803を
介して変動補正係数fk (n)が複素乗算器809に入
力される。複素共役器804は、複素ベースバンド信号
u(n−k )を共役複素信号u* (n−k)に変換し、
複素乗算器805に出力する。複素乗算器805は、複
素共役器804の出力信号u* (n−k)と誤差信号e
(n)との複素乗算を行い、乗算結果u* (n−k)e
(n)を複素乗算器806に出力する。
素の相互関係と動作を説明する。誤差信号入力端子80
1を介して誤差信号e(n)が複素乗算器805に入力
される。また複素ベースバンド信号入力端子802を介
して複素ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器8
04に入力される。更に変動補正係数入力端子803を
介して変動補正係数fk (n)が複素乗算器809に入
力される。複素共役器804は、複素ベースバンド信号
u(n−k )を共役複素信号u* (n−k)に変換し、
複素乗算器805に出力する。複素乗算器805は、複
素共役器804の出力信号u* (n−k)と誤差信号e
(n)との複素乗算を行い、乗算結果u* (n−k)e
(n)を複素乗算器806に出力する。
【0122】ステップサイズパラメータ設定回路807
より、所定の値のステップサイズパラメータμが乗算器
806に入力される。乗算器806は、複素乗算器80
5の出力信号u* (n−k)e(n)とステップサイズ
パラメータμとの乗算を行い、乗算結果μu* (n−
k)e(n)を複素加算器808に出力する。複素加算
器808は、乗算器806の出力信号μu* (n−k)
e(n)とレジスタ310が出力するタップ係数ベクト
ル信号hk (n)との複素加算を行い、加算結果を複素
乗算器809に出力する。複素乗算器809は、変動補
正係数fk (n)と複素加算器808の加算結果とを複
素乗算し、演算結果をhk (n+1)としてレジスタ8
10に出力する。レジスタ810は1サンプル期間Tの
間hk (n+1)を遅延し、これをタップ係数ベクトル
信号hk (n)としてタップ係数出力端子811を介し
て出力する。
より、所定の値のステップサイズパラメータμが乗算器
806に入力される。乗算器806は、複素乗算器80
5の出力信号u* (n−k)e(n)とステップサイズ
パラメータμとの乗算を行い、乗算結果μu* (n−
k)e(n)を複素加算器808に出力する。複素加算
器808は、乗算器806の出力信号μu* (n−k)
e(n)とレジスタ310が出力するタップ係数ベクト
ル信号hk (n)との複素加算を行い、加算結果を複素
乗算器809に出力する。複素乗算器809は、変動補
正係数fk (n)と複素加算器808の加算結果とを複
素乗算し、演算結果をhk (n+1)としてレジスタ8
10に出力する。レジスタ810は1サンプル期間Tの
間hk (n+1)を遅延し、これをタップ係数ベクトル
信号hk (n)としてタップ係数出力端子811を介し
て出力する。
【0123】なお、本実施の形態では、ステップサイズ
パラメータμの乗算に乗算器806を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、ステップサイズパラメータ設定回路807及び乗算
器806は不要となる。
パラメータμの乗算に乗算器806を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、ステップサイズパラメータ設定回路807及び乗算
器806は不要となる。
【0124】なお、本実施の形態におけるタップ係数設
定回路704は、(9)式で表される演算を具体的に実
現する回路として上記のような構成を採った。しかし、
場合によっては複素乗算器805と乗算器806の順序
を入れ替えてもよい。即ち、結果として(9)式で示し
たものと等価な機能であれば、どのような構成のもので
あってもよい。
定回路704は、(9)式で表される演算を具体的に実
現する回路として上記のような構成を採った。しかし、
場合によっては複素乗算器805と乗算器806の順序
を入れ替えてもよい。即ち、結果として(9)式で示し
たものと等価な機能であれば、どのような構成のもので
あってもよい。
【0125】続いて図6に示した伝送路変動推定回路群
602の構成と動作を説明する。図9は伝送路変動推定
回路群602Aの構成図である。この伝送路変動推定回
路群602Aは、誤差信号入力端子901、複素ベース
バンド信号ベクトル入力端子902、タップ係数ベクト
ル入力端子903、M個の伝送路変動推定回路904−
1,904−2,・・・904−M、変動補正係数ベク
トル出力端子905を含んで構成される。図中、太い実
線はベクトルを、細い実線はスカラー信号の流れを表
す。
602の構成と動作を説明する。図9は伝送路変動推定
回路群602Aの構成図である。この伝送路変動推定回
路群602Aは、誤差信号入力端子901、複素ベース
バンド信号ベクトル入力端子902、タップ係数ベクト
ル入力端子903、M個の伝送路変動推定回路904−
1,904−2,・・・904−M、変動補正係数ベク
トル出力端子905を含んで構成される。図中、太い実
線はベクトルを、細い実線はスカラー信号の流れを表
す。
【0126】次に伝送路変動推定回路群602Aの各構
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子901を介して誤差信号e(n)がM個の伝送路変
動推定回路904−1,904−2,・・・904−M
に入力される。また複素ベースバンド信号ベクトル入力
端子902を介して複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)が入力されると、U(n)の各要素がM個の伝送
路変動推定回路904−1,904−2,・・・904
−Mに夫々与えられる。即ち、u(n−1)が伝送路変
動推定回路904−1に、u(n−2)が伝送路変動推
定回路904−2に,・・・u(n−M)が伝送路変動
推定回路904−Mに入力される。
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子901を介して誤差信号e(n)がM個の伝送路変
動推定回路904−1,904−2,・・・904−M
に入力される。また複素ベースバンド信号ベクトル入力
端子902を介して複素ベースバンド信号ベクトルU
(n)が入力されると、U(n)の各要素がM個の伝送
路変動推定回路904−1,904−2,・・・904
−Mに夫々与えられる。即ち、u(n−1)が伝送路変
動推定回路904−1に、u(n−2)が伝送路変動推
定回路904−2に,・・・u(n−M)が伝送路変動
推定回路904−Mに入力される。
【0127】更にタップ係数ベクトル入力端子903を
介してタップ係数ベクトルH(n)が入力されると、H
(n)の各要素であるh1 (n),・・・hM (n)が
伝送路変動推定回路904−1,・・・904−Mに夫
々与えられる。即ち、h1 (n)が伝送路変動推定回路
904−1に,・・・hM (n)が伝送路変動推定回路
904−Mに与えられる。
介してタップ係数ベクトルH(n)が入力されると、H
(n)の各要素であるh1 (n),・・・hM (n)が
伝送路変動推定回路904−1,・・・904−Mに夫
々与えられる。即ち、h1 (n)が伝送路変動推定回路
904−1に,・・・hM (n)が伝送路変動推定回路
904−Mに与えられる。
【0128】M個の伝送路変動推定回路904−1,9
04−2,・・・904−Mは夫々変動補正係数f
1 (n),f2 (n),・・・fM (n)を推定する。
推定された変動補正係数f1 (n),・・・fM (n)
は、これらを要素とする変動補正係数ベクトルF(n)
として変動補正係数ベクトル出力端子905を介して出
力される。
04−2,・・・904−Mは夫々変動補正係数f
1 (n),f2 (n),・・・fM (n)を推定する。
推定された変動補正係数f1 (n),・・・fM (n)
は、これらを要素とする変動補正係数ベクトルF(n)
として変動補正係数ベクトル出力端子905を介して出
力される。
【0129】伝送路変動推定回路904−1,・・・9
04−Mはどれも同じ機能を有している。本実施の形態
では、M個の伝送路変動推定回路904−1,・・・9
04−Mは、(11)式に示したアルゴリズムに従って
伝送路の変動成分を推定し、変動補正係数f1 (n),
・・・fM (n)を夫々出力する。これらM個の伝送路
変動推定回路のうち、第k番目の伝送路変動推定回路9
04−kの動作について図10を用いて説明する。
04−Mはどれも同じ機能を有している。本実施の形態
では、M個の伝送路変動推定回路904−1,・・・9
04−Mは、(11)式に示したアルゴリズムに従って
伝送路の変動成分を推定し、変動補正係数f1 (n),
・・・fM (n)を夫々出力する。これらM個の伝送路
変動推定回路のうち、第k番目の伝送路変動推定回路9
04−kの動作について図10を用いて説明する。
【0130】図10は伝送路変動推定回路904−kの
構成図である。この伝送路変動推定回路904−kは、
タップ係数入力端子1001、複素ベースバンド信号入
力端子1002、誤差信号入力端子1003、第1の複
素共役手段である複素共役器1005、第2の複素共役
手段である複素共役器1004、第1の乗算手段である
複素乗算器1006、第2の乗算手段である複素乗算器
1007、第3の乗算手段である乗算器1008、第4
の乗算手段である乗算器1010、第5の乗算手段であ
る複素乗算器1012、第1のステップサイズパラメー
タ設定器1009、第2のステップサイズパラメータ設
定器1011、複素加算器1013、遅延手段であるレ
ジスタ1014、変動補正係数出力端子1015を含ん
で構成される。
構成図である。この伝送路変動推定回路904−kは、
タップ係数入力端子1001、複素ベースバンド信号入
力端子1002、誤差信号入力端子1003、第1の複
素共役手段である複素共役器1005、第2の複素共役
手段である複素共役器1004、第1の乗算手段である
複素乗算器1006、第2の乗算手段である複素乗算器
1007、第3の乗算手段である乗算器1008、第4
の乗算手段である乗算器1010、第5の乗算手段であ
る複素乗算器1012、第1のステップサイズパラメー
タ設定器1009、第2のステップサイズパラメータ設
定器1011、複素加算器1013、遅延手段であるレ
ジスタ1014、変動補正係数出力端子1015を含ん
で構成される。
【0131】伝送路変動推定回路904−kの各構成要
素の動作と相互関係を説明する。タップ係数hk (n)
は複素共役器1004に入力される。複素ベースバンド
信号u(n−k)は複素共役器1005に入力される。
誤差信号e(n)は複素乗算器1007に入力される。
素の動作と相互関係を説明する。タップ係数hk (n)
は複素共役器1004に入力される。複素ベースバンド
信号u(n−k)は複素共役器1005に入力される。
誤差信号e(n)は複素乗算器1007に入力される。
【0132】複素共役器1004はタップ係数h
k (n)を複素共役hk * (n)に変換し、複素乗算器
1006に出力する。複素共役器1005は複素ベース
バンド信号u(n−k)を複素共役u* (n−k)に変
換し、複素乗算器1006に出力する。複素乗算器10
06は複素共役器1004及び1005より出力される
信号の複素乗算を行い、演算結果を複素乗算器1007
に与える。複素乗算器1007は複素乗算器1006の
出力と誤差信号e(n)との複素乗算を行い、演算結果
を乗算器1008に与える。
k (n)を複素共役hk * (n)に変換し、複素乗算器
1006に出力する。複素共役器1005は複素ベース
バンド信号u(n−k)を複素共役u* (n−k)に変
換し、複素乗算器1006に出力する。複素乗算器10
06は複素共役器1004及び1005より出力される
信号の複素乗算を行い、演算結果を複素乗算器1007
に与える。複素乗算器1007は複素乗算器1006の
出力と誤差信号e(n)との複素乗算を行い、演算結果
を乗算器1008に与える。
【0133】第1のステップサイズパラメータ設定器1
009は、(9)式で示したステップサイズパラメータ
μを設定し、乗算器1008に出力する。乗算器100
8は複素乗算器1007の出力とステップサイズパラメ
ータμとの乗算を行い、演算結果を乗算器1010に与
える。
009は、(9)式で示したステップサイズパラメータ
μを設定し、乗算器1008に出力する。乗算器100
8は複素乗算器1007の出力とステップサイズパラメ
ータμとの乗算を行い、演算結果を乗算器1010に与
える。
【0134】第2のステップサイズパラメータ設定器1
011は、(11)式に用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1010に出力する。乗算
器1010は乗算器1008の出力とステップサイズパ
ラメータμF との乗算を行い、演算結果を複素乗算器1
012に与える。複素乗算器1012は乗算器1010
の出力と、レジスタ1014の出力信号との複素乗算を
行い、演算結果を複素加算器1013に与える。
011は、(11)式に用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1010に出力する。乗算
器1010は乗算器1008の出力とステップサイズパ
ラメータμF との乗算を行い、演算結果を複素乗算器1
012に与える。複素乗算器1012は乗算器1010
の出力と、レジスタ1014の出力信号との複素乗算を
行い、演算結果を複素加算器1013に与える。
【0135】複素加算器1013は複素乗算器1012
の出力信号と、レジスタ1014の出力信号との複素加
算を行い、演算結果をfk (n+1)としてレジスタ1
014に出力する。レジスタ1014は複素加算器10
13の出力信号を1サンプル期間遅延し、これを変動補
正係数fk (n)として複素乗算器1012及び複素加
算器1013に与えると共に、変動補正係数出力端子1
015を介して出力する。
の出力信号と、レジスタ1014の出力信号との複素加
算を行い、演算結果をfk (n+1)としてレジスタ1
014に出力する。レジスタ1014は複素加算器10
13の出力信号を1サンプル期間遅延し、これを変動補
正係数fk (n)として複素乗算器1012及び複素加
算器1013に与えると共に、変動補正係数出力端子1
015を介して出力する。
【0136】なお本実施の形態では、ステップサイズパ
ラメータμの乗算に乗算器1008を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1009
及び乗算器1008は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1011及び乗算器
1010も省略できる。
ラメータμの乗算に乗算器1008を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1009
及び乗算器1008は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1011及び乗算器
1010も省略できる。
【0137】以上の結果、(11)式に示した変動補正
係数fk (n)が得られる。なお、図9に示した伝送路
変動推定回路群602Aの構成では、M個の変動補正係
数を求めるために、M個の伝送路変動推定回路を設けて
いるが、この代わりにL個(L=1〜M−1)の伝送路
変動推定回路と、補完回路とにより、伝送路変動推定回
路群を構成できる。
係数fk (n)が得られる。なお、図9に示した伝送路
変動推定回路群602Aの構成では、M個の変動補正係
数を求めるために、M個の伝送路変動推定回路を設けて
いるが、この代わりにL個(L=1〜M−1)の伝送路
変動推定回路と、補完回路とにより、伝送路変動推定回
路群を構成できる。
【0138】その一例として1個の伝送路変動推定回路
と、補完回路とで構成された伝送路変動推定回路群60
2Bを図15に示す。この伝送路変動推定回路群602
Bは、誤差信号入力端子1501、複素ベースバンド信
号入力端子1502、タップ係数ベクトル入力端子15
03、伝送路変動推定回路904−1、縦続接続された
遅延器からなる補完回路1504、変動補正係数ベクト
ル出力端子1505を含んで構成される。なお図15に
おいて、図9に示したブロックと同じ番号のものの説明
は省略する。
と、補完回路とで構成された伝送路変動推定回路群60
2Bを図15に示す。この伝送路変動推定回路群602
Bは、誤差信号入力端子1501、複素ベースバンド信
号入力端子1502、タップ係数ベクトル入力端子15
03、伝送路変動推定回路904−1、縦続接続された
遅延器からなる補完回路1504、変動補正係数ベクト
ル出力端子1505を含んで構成される。なお図15に
おいて、図9に示したブロックと同じ番号のものの説明
は省略する。
【0139】次に伝送路変動推定回路群602Bの各構
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子1501を介して入力された誤差信号e(n)は伝
送路変動推定回路904−1に与えられる。複素ベース
バンド信号ベクトル入力端子1502を介して複素ベー
スバンド信号ベクトルU(n)が入力されると、U
(n)の要素のうち、u(n−1)が伝送路変動推定回
路904−1に与えられる。
成要素の動作と相互関係について述べる。誤差信号入力
端子1501を介して入力された誤差信号e(n)は伝
送路変動推定回路904−1に与えられる。複素ベース
バンド信号ベクトル入力端子1502を介して複素ベー
スバンド信号ベクトルU(n)が入力されると、U
(n)の要素のうち、u(n−1)が伝送路変動推定回
路904−1に与えられる。
【0140】またタップ係数ベクトル入力端子1503
を介してタップ係数ベクトルH(n)が入力されると、
H(n)の各要素であるh1 (n),・・・hM (n)
のうち、要素h1 (n)のみが伝送路変動推定回路90
4−1に与えられる。伝送路変動推定回路904−1
は、所定のアルゴリズムに従い、変動補正係数f
1 (n)を推定する。伝送路変動推定回路904−1の
機能については既に述べたものと同じである。
を介してタップ係数ベクトルH(n)が入力されると、
H(n)の各要素であるh1 (n),・・・hM (n)
のうち、要素h1 (n)のみが伝送路変動推定回路90
4−1に与えられる。伝送路変動推定回路904−1
は、所定のアルゴリズムに従い、変動補正係数f
1 (n)を推定する。伝送路変動推定回路904−1の
機能については既に述べたものと同じである。
【0141】一方、補完回路1504は、伝送路変動推
定回路904−1で推定された変動補正係数f1 (n)
を入力し、夫々変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)を所定の方法により補完して求める。
この補完回路1504には様々な構成が考えられるが、
図15に示すように、補完回路1504は遅延器を直列
に接続した構成をとってもよい。この補完回路1504
は遅延器1506−1、1506−2、・・・1506
−(M−1)で構成される。この補完回路1504に入
力される変動補正係数f1 (n)は、先ず遅延器150
6−1に入力される。各遅延器1506−1、1506
−2、・・・1506−(M−1)は、入力信号を1サ
ンプリング期間遅延して出力する。例えば遅延器140
4−1は、f1 (n)を1サンプリング期間遅延してf
2 (n)として出力する。遅延器1404−2はf
2 (n)を1サンプリング期間遅延してf3 (n)とし
て出力する。他の遅延器も同様に、遅延により変動補正
係数を求める。遅延により変動補正係数を求めることが
できる理由については、実施の形態1で述べたのと同じ
である。
定回路904−1で推定された変動補正係数f1 (n)
を入力し、夫々変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)を所定の方法により補完して求める。
この補完回路1504には様々な構成が考えられるが、
図15に示すように、補完回路1504は遅延器を直列
に接続した構成をとってもよい。この補完回路1504
は遅延器1506−1、1506−2、・・・1506
−(M−1)で構成される。この補完回路1504に入
力される変動補正係数f1 (n)は、先ず遅延器150
6−1に入力される。各遅延器1506−1、1506
−2、・・・1506−(M−1)は、入力信号を1サ
ンプリング期間遅延して出力する。例えば遅延器140
4−1は、f1 (n)を1サンプリング期間遅延してf
2 (n)として出力する。遅延器1404−2はf
2 (n)を1サンプリング期間遅延してf3 (n)とし
て出力する。他の遅延器も同様に、遅延により変動補正
係数を求める。遅延により変動補正係数を求めることが
できる理由については、実施の形態1で述べたのと同じ
である。
【0142】こうして得られた変動補正係数f1 (n)
と、補完された変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数
ベクトルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子
1505を介して出力される。このような構成の伝送路
変動推定回路群において、補完回路の構成は様々なもの
が考えられるが、いずれにしても伝送路変動推定回路9
04−1よりも簡単な構成で実現できれば、図9で示し
た伝送路変動推定回路の代わりに、一部を補完回路で充
当することにより、簡単な回路で実現することができ
る。
と、補完された変動補正係数f2 (n),f3 (n),
・・・fM (n)は、これらを要素とする変動補正係数
ベクトルF(n)として変動補正係数ベクトル出力端子
1505を介して出力される。このような構成の伝送路
変動推定回路群において、補完回路の構成は様々なもの
が考えられるが、いずれにしても伝送路変動推定回路9
04−1よりも簡単な構成で実現できれば、図9で示し
た伝送路変動推定回路の代わりに、一部を補完回路で充
当することにより、簡単な回路で実現することができ
る。
【0143】なお本実施の形態では、伝送路変動推定回
路1個に対して遅延器からなる補完回路を配置するもの
と説明したが、他に伝送路変動推定回路と補完回路の個
数比を変えるなどの方法が考えられる。
路1個に対して遅延器からなる補完回路を配置するもの
と説明したが、他に伝送路変動推定回路と補完回路の個
数比を変えるなどの方法が考えられる。
【0144】以上のような適応等化器により、時々刻々
変化する伝送路の特性に追従しながら、受信信号が等化
され、波形歪みが除去された信号が出力される。
変化する伝送路の特性に追従しながら、受信信号が等化
され、波形歪みが除去された信号が出力される。
【0145】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おける適応等化器について図面と数式を用いて説明す
る。本実施の形態では(9)式と(10)式の演算によ
って示されるアルゴリズムにより、タップ係数ベクトル
H(n)を求める。このアルゴリズムは、図1又は図6
に示した制御回路105内において具現化するものとす
る。
おける適応等化器について図面と数式を用いて説明す
る。本実施の形態では(9)式と(10)式の演算によ
って示されるアルゴリズムにより、タップ係数ベクトル
H(n)を求める。このアルゴリズムは、図1又は図6
に示した制御回路105内において具現化するものとす
る。
【0146】図11は本実施の形態の適応等化回路に用
いられる制御回路105Cの構成図である。適応等化回
路において制御回路105Cを除く他のブロック、即ち
トランスバーサルフィルタ102、識別器103、判定
器104については、実施の形態1のものと同様であ
る。この制御回路105Cは、誤差信号入力端子110
1、複素ベースバンド信号ベクトル入力端子1102、
M個のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−
1,・・・1103−M、タップ係数ベクトル出力端子
1104を含んで構成される。図中、太い実線はベクト
ルを、細い実線はスカラー信号の流れを表している。
いられる制御回路105Cの構成図である。適応等化回
路において制御回路105Cを除く他のブロック、即ち
トランスバーサルフィルタ102、識別器103、判定
器104については、実施の形態1のものと同様であ
る。この制御回路105Cは、誤差信号入力端子110
1、複素ベースバンド信号ベクトル入力端子1102、
M個のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−
1,・・・1103−M、タップ係数ベクトル出力端子
1104を含んで構成される。図中、太い実線はベクト
ルを、細い実線はスカラー信号の流れを表している。
【0147】次に制御回路105Cの各構成要素の動作
と相互関係について述べる。誤差信号入力端子1101
を介して誤差信号e(n)がM個のタップ係数設定・伝
送路変動推定回路1103−1,・・・1103−Mに
入力される。複素ベースバンド信号ベクトル入力端子1
102を介して複素ベースバンド信号ベクトルU(n)
が入力されると、U(n)の各要素であるu(n−
1),u(n−2),・・・u(n−M)がM個のタッ
プ係数設定・伝送路変動推定回路1103−1,・・・
1103−Mに夫々入力される。即ち、u(n−1)が
タップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−1に、
・・・u(n−M)がタップ係数設定・伝送路変動推定
回路1103−Mに入力される。
と相互関係について述べる。誤差信号入力端子1101
を介して誤差信号e(n)がM個のタップ係数設定・伝
送路変動推定回路1103−1,・・・1103−Mに
入力される。複素ベースバンド信号ベクトル入力端子1
102を介して複素ベースバンド信号ベクトルU(n)
が入力されると、U(n)の各要素であるu(n−
1),u(n−2),・・・u(n−M)がM個のタッ
プ係数設定・伝送路変動推定回路1103−1,・・・
1103−Mに夫々入力される。即ち、u(n−1)が
タップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−1に、
・・・u(n−M)がタップ係数設定・伝送路変動推定
回路1103−Mに入力される。
【0148】M個のタップ係数設定・伝送路変動推定回
路1103−1,・・・1103−Mは、夫々(9)式
及び( 10) 式のアルゴリズムに従って、伝送路の時間
的変動成分を推定する。そしてこれに追従しながら対応
するタップ係数h1 (n),・・・hM (n)を設定す
る。設定されたタップ係数h1 (n),・・・h
M (n)は、これらを要素とするタップ係数ベクトルH
(n)としてタップ係数ベクトル出力端子1104を介
して出力される。
路1103−1,・・・1103−Mは、夫々(9)式
及び( 10) 式のアルゴリズムに従って、伝送路の時間
的変動成分を推定する。そしてこれに追従しながら対応
するタップ係数h1 (n),・・・hM (n)を設定す
る。設定されたタップ係数h1 (n),・・・h
M (n)は、これらを要素とするタップ係数ベクトルH
(n)としてタップ係数ベクトル出力端子1104を介
して出力される。
【0149】M個のタップ係数設定・伝送路変動推定回
路1103−1,・・・1103−Mはいずれも同一機
能を有するので、これらのうち、第k番目のタップ係数
設定・伝送路変動推定回路1103−kを例にとり、そ
の動作について図12を用いて説明する。
路1103−1,・・・1103−Mはいずれも同一機
能を有するので、これらのうち、第k番目のタップ係数
設定・伝送路変動推定回路1103−kを例にとり、そ
の動作について図12を用いて説明する。
【0150】図12はタップ係数設定・伝送路変動推定
回路1103−kAの構成を示すブロック図である。こ
のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−kA
は、複素ベースバンド信号入力端子1201、誤差信号
入力端子1202、第1の複素共役器1203(ステッ
プa1)、第2の複素共役器1216(ステップa
8)、第1の乗算器である複素乗算器1204(ステッ
プa2)、第2の乗算器1205(ステップa3)、第
3の乗算器である複素乗算器1208(ステップa
5)、第4の乗算器である複素乗算器1211(ステッ
プa6)、第5の乗算器1212(ステップa9)、第
6の乗算器である複素乗算器1214(ステップa1
0)、第1の複素加算器1207(ステップa4)、複
素減算器1210(ステップa7)、第2の複素加算器
1215(ステップa11)、第1の遅延手段であるレ
ジスタ1209、第2の遅延手段であるレジスタ121
7、第1のステップサイズパラメータ設定器1206、
第2のステップサイズパラメータ設定器1213、タッ
プ係数出力端子1218を含んで構成される。
回路1103−kAの構成を示すブロック図である。こ
のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−kA
は、複素ベースバンド信号入力端子1201、誤差信号
入力端子1202、第1の複素共役器1203(ステッ
プa1)、第2の複素共役器1216(ステップa
8)、第1の乗算器である複素乗算器1204(ステッ
プa2)、第2の乗算器1205(ステップa3)、第
3の乗算器である複素乗算器1208(ステップa
5)、第4の乗算器である複素乗算器1211(ステッ
プa6)、第5の乗算器1212(ステップa9)、第
6の乗算器である複素乗算器1214(ステップa1
0)、第1の複素加算器1207(ステップa4)、複
素減算器1210(ステップa7)、第2の複素加算器
1215(ステップa11)、第1の遅延手段であるレ
ジスタ1209、第2の遅延手段であるレジスタ121
7、第1のステップサイズパラメータ設定器1206、
第2のステップサイズパラメータ設定器1213、タッ
プ係数出力端子1218を含んで構成される。
【0151】次にタップ係数設定・伝送路変動推定回路
1103−kAの各構成要素の相互関係と動作を説明す
る。複素ベースバンド信号入力端子1201を介して複
素ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器1203
に入力される。また誤差信号入力端子1202を介して
誤差信号e(n)が複素乗算器1204に入力される。
複素共役器1203は複素ベースバンド信号u(n−
k)の複素共役を演算し、複素乗算器1204に出力す
る。
1103−kAの各構成要素の相互関係と動作を説明す
る。複素ベースバンド信号入力端子1201を介して複
素ベースバンド信号u(n−k)が複素共役器1203
に入力される。また誤差信号入力端子1202を介して
誤差信号e(n)が複素乗算器1204に入力される。
複素共役器1203は複素ベースバンド信号u(n−
k)の複素共役を演算し、複素乗算器1204に出力す
る。
【0152】複素乗算器1204は複素共役器1203
の出力と誤差信号入力端子1202より入力される誤差
信号e(n)との複素乗算を行い、演算結果を乗算器1
205に与える。第1のステップサイズパラメータ設定
器1206は、(9)式で用いられるステップサイズパ
ラメータμを設定し、乗算器1205に出力する。
の出力と誤差信号入力端子1202より入力される誤差
信号e(n)との複素乗算を行い、演算結果を乗算器1
205に与える。第1のステップサイズパラメータ設定
器1206は、(9)式で用いられるステップサイズパ
ラメータμを設定し、乗算器1205に出力する。
【0153】乗算器1205は複素乗算器1204の出
力信号とステップサイズパラメータμとを乗算し、演算
結果を複素加算器1207に与える。複素加算器120
7は、乗算器1205の出力とレジスタ1209の出力
hk (n)を複素加算し、加算結果を複素乗算器120
8に与える。複素乗算器1208は複素加算器1207
の出力とレジスタ1217の出力fk (n)とを複素乗
算し、演算結果をhk(n+1)として複素減算器12
10及びレジスタ1209に与える。
力信号とステップサイズパラメータμとを乗算し、演算
結果を複素加算器1207に与える。複素加算器120
7は、乗算器1205の出力とレジスタ1209の出力
hk (n)を複素加算し、加算結果を複素乗算器120
8に与える。複素乗算器1208は複素加算器1207
の出力とレジスタ1217の出力fk (n)とを複素乗
算し、演算結果をhk(n+1)として複素減算器12
10及びレジスタ1209に与える。
【0154】レジスタ1209は複素乗算器1208の
出力を1サンプル期間遅延し、その結果をhk (n)と
して複素加算器1207、複素共役器1216、複素乗
算器1211に与えると共に、タップ係数出力端子12
18を介して出力する。複素減算器1210は、複素乗
算器1208の出力hk (n+1)より複素乗算器12
11の出力を複素減算し、減算結果を乗算器1212に
与える。複素乗算器1211はレジスタ1209の出力
hk (n)とレジスタ1217の出力fk (n)とを複
素乗算し、演算結果を複素加算器1210に与える。
出力を1サンプル期間遅延し、その結果をhk (n)と
して複素加算器1207、複素共役器1216、複素乗
算器1211に与えると共に、タップ係数出力端子12
18を介して出力する。複素減算器1210は、複素乗
算器1208の出力hk (n+1)より複素乗算器12
11の出力を複素減算し、減算結果を乗算器1212に
与える。複素乗算器1211はレジスタ1209の出力
hk (n)とレジスタ1217の出力fk (n)とを複
素乗算し、演算結果を複素加算器1210に与える。
【0155】第2のステップサイズパラメータ設定器1
213は、(10)式で用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1212に出力する。乗算
器1212は複素減算器1210の出力とステップサイ
ズパラメータμF とを乗算し、演算結果を複素乗算器1
214に与える。複素乗算器1214は乗算器1212
の出力と第2の複素共役器1216の出力とを複素乗算
し、演算結果を複素加算器1215に与える。複素加算
器1215は複素乗算器1214の出力とレジスタ12
17の出力fk (n)とを複素加算し、加算結果をfk
(n+1)としてレジスタ1217に与える。
213は、(10)式で用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1212に出力する。乗算
器1212は複素減算器1210の出力とステップサイ
ズパラメータμF とを乗算し、演算結果を複素乗算器1
214に与える。複素乗算器1214は乗算器1212
の出力と第2の複素共役器1216の出力とを複素乗算
し、演算結果を複素加算器1215に与える。複素加算
器1215は複素乗算器1214の出力とレジスタ12
17の出力fk (n)とを複素加算し、加算結果をfk
(n+1)としてレジスタ1217に与える。
【0156】複素共役器1216はレジスタ1209の
出力hk (n)の複素共役を演算し、複素乗算器121
4に与える。レジスタ1217は複素加算器1215の
出力fk (n+1)を1サンプル期間遅延し、その結果
をfk (n)として複素乗算器1208、複素乗算器1
211、複素加算器1215に与える。
出力hk (n)の複素共役を演算し、複素乗算器121
4に与える。レジスタ1217は複素加算器1215の
出力fk (n+1)を1サンプル期間遅延し、その結果
をfk (n)として複素乗算器1208、複素乗算器1
211、複素加算器1215に与える。
【0157】以上の演算処理手順を上記のステップ番号
で表現すると、ステップa1、ステップa2、ステップ
a3、ステップa4、ステップa6、ステップa5、ス
テップa7、ステップa8、ステップa9、ステップa
10、ステップa11となる。また、他の演算処理手順
として、ステップa1、ステップa2、ステップa3、
ステップa4、ステップa5、ステップa6、ステップ
a7、ステップa8、ステップa9、ステップa10、
ステップa11でもよい。
で表現すると、ステップa1、ステップa2、ステップ
a3、ステップa4、ステップa6、ステップa5、ス
テップa7、ステップa8、ステップa9、ステップa
10、ステップa11となる。また、他の演算処理手順
として、ステップa1、ステップa2、ステップa3、
ステップa4、ステップa5、ステップa6、ステップ
a7、ステップa8、ステップa9、ステップa10、
ステップa11でもよい。
【0158】以上のような制御回路105Cを有する適
応等化器により、時々刻々変化する伝送路の特性に追従
しながら受信信号が等化され、波形歪みが除去される。
また、本実施の形態の構成は、実施の形態1又は2の構
成に比べて回路規模が小さくなる。
応等化器により、時々刻々変化する伝送路の特性に追従
しながら受信信号が等化され、波形歪みが除去される。
また、本実施の形態の構成は、実施の形態1又は2の構
成に比べて回路規模が小さくなる。
【0159】なお本実施の形態では、ステップサイズパ
ラメータμの乗算に乗算器1205を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1206
及び乗算器1205は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1213及び乗算器
1212も省略できる。
ラメータμの乗算に乗算器1205を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1206
及び乗算器1205は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1213及び乗算器
1212も省略できる。
【0160】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おける適応等化器について図面と数式を用いて説明す
る。本実施の形態では(9)式と(10)式の演算で示
されるアルゴリズムによりタップ係数ベクトルH(n)
を求める。このアルゴリズムは、本実施の形態において
も、既に述べたように、図1又は図6で述べた制御回路
105において具現化される。
おける適応等化器について図面と数式を用いて説明す
る。本実施の形態では(9)式と(10)式の演算で示
されるアルゴリズムによりタップ係数ベクトルH(n)
を求める。このアルゴリズムは、本実施の形態において
も、既に述べたように、図1又は図6で述べた制御回路
105において具現化される。
【0161】本実施の形態における制御回路105の構
成は、実施の形態3で述べたものと基本的に同じである
ので、詳細な説明は省略する。図11における制御回路
105Cにおいて、M個のタップ係数設定・伝送路変動
推定回路1103−1,・・・1103−Mは、(9)
式と(11)式の演算で表されるアルゴリズムによりタ
ップ係数が求られる。
成は、実施の形態3で述べたものと基本的に同じである
ので、詳細な説明は省略する。図11における制御回路
105Cにおいて、M個のタップ係数設定・伝送路変動
推定回路1103−1,・・・1103−Mは、(9)
式と(11)式の演算で表されるアルゴリズムによりタ
ップ係数が求られる。
【0162】M個のタップ係数設定・伝送路変動推定回
路1103−1,・・・1103−Mはどれも同じ機能
を有するので、これらのうちの第k番目のタップ係数設
定・伝送路変動推定回路1103−kを例にとり、その
動作について図13を用いて説明する。
路1103−1,・・・1103−Mはどれも同じ機能
を有するので、これらのうちの第k番目のタップ係数設
定・伝送路変動推定回路1103−kを例にとり、その
動作について図13を用いて説明する。
【0163】図13はタップ係数設定・伝送路変動推定
回路1103−kBの構成を示すブロック図である。こ
のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−kB
は、複素ベースバンド信号入力端子1301、誤差信号
入力端子1302、第1の複素共役器1303(ステッ
プb1)、第2の複素共役器1312(ステップb
6)、第1の乗算器である複素乗算器1304(ステッ
プb2)、第2の乗算器1305(ステップb3)、第
3の乗算器である複素乗算器1309(ステップb
5)、第4の乗算器1308(ステップb7)、第5の
乗算器である複素乗算器1313(ステップb8)、第
6の乗算器である複素乗算器1314(ステップb
9)、第1の複素加算器1307(ステップb4)、第
2の複素加算器1315(ステップb10)、第1の遅
延手段であるレジスタ1311、第2の遅延手段である
レジスタ1316、第1のステップサイズパラメータ設
定器1306、第2のステップサイズパラメータ設定器
1310、タップ係数出力端子1317を含んで構成さ
れる。
回路1103−kBの構成を示すブロック図である。こ
のタップ係数設定・伝送路変動推定回路1103−kB
は、複素ベースバンド信号入力端子1301、誤差信号
入力端子1302、第1の複素共役器1303(ステッ
プb1)、第2の複素共役器1312(ステップb
6)、第1の乗算器である複素乗算器1304(ステッ
プb2)、第2の乗算器1305(ステップb3)、第
3の乗算器である複素乗算器1309(ステップb
5)、第4の乗算器1308(ステップb7)、第5の
乗算器である複素乗算器1313(ステップb8)、第
6の乗算器である複素乗算器1314(ステップb
9)、第1の複素加算器1307(ステップb4)、第
2の複素加算器1315(ステップb10)、第1の遅
延手段であるレジスタ1311、第2の遅延手段である
レジスタ1316、第1のステップサイズパラメータ設
定器1306、第2のステップサイズパラメータ設定器
1310、タップ係数出力端子1317を含んで構成さ
れる。
【0164】タップ係数設定・伝送路変動推定回路11
03−kBの各構成要素の相互関係と動作を説明する。
複素ベースバンド信号入力端子1301を介して複素ベ
ースバンド信号u(n−k)が複素共役器1303に入
力される。また誤差信号入力端子1302を介して誤差
信号e(n)が複素乗算器1304に入力される。複素
共役器1303は複素ベースバンド信号u(n−k)の
複素共役を演算し、複素乗算器1304に出力する。複
素乗算器1304は複素共役器1303の出力と誤差信
号e(n)との複素乗算を行い、演算結果を乗算器13
05に与える。第1のステップサイズパラメータ設定器
1306は、(9)式で用いられるステップサイズパラ
メータμを設定し、乗算器1305に出力する。
03−kBの各構成要素の相互関係と動作を説明する。
複素ベースバンド信号入力端子1301を介して複素ベ
ースバンド信号u(n−k)が複素共役器1303に入
力される。また誤差信号入力端子1302を介して誤差
信号e(n)が複素乗算器1304に入力される。複素
共役器1303は複素ベースバンド信号u(n−k)の
複素共役を演算し、複素乗算器1304に出力する。複
素乗算器1304は複素共役器1303の出力と誤差信
号e(n)との複素乗算を行い、演算結果を乗算器13
05に与える。第1のステップサイズパラメータ設定器
1306は、(9)式で用いられるステップサイズパラ
メータμを設定し、乗算器1305に出力する。
【0165】乗算器1305は複素乗算器1304の出
力とステップサイズパラメータμとを乗算し、演算結果
を複素加算器1307及び乗算器1308に与える。複
素加算器1307は、乗算器1305の出力とレジスタ
1311の出力hk (n)とを複素加算し、加算結果を
複素乗算器1309に与える。
力とステップサイズパラメータμとを乗算し、演算結果
を複素加算器1307及び乗算器1308に与える。複
素加算器1307は、乗算器1305の出力とレジスタ
1311の出力hk (n)とを複素加算し、加算結果を
複素乗算器1309に与える。
【0166】第2のステップサイズパラメータ設定器1
310は、(11)式に用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1308に出力する。乗算
器1308は乗算器1305の出力とステップサイズパ
ラメータμF とを乗算し、演算結果を複素乗算器131
3に与える。複素乗算器1309はレジスタ1316の
出力fk (n)と複素加算器1307の出力とを複素乗
算し、演算結果をhk(n+1)としてレジスタ131
1に与える。
310は、(11)式に用いられるステップサイズパラ
メータμF を設定し、乗算器1308に出力する。乗算
器1308は乗算器1305の出力とステップサイズパ
ラメータμF とを乗算し、演算結果を複素乗算器131
3に与える。複素乗算器1309はレジスタ1316の
出力fk (n)と複素加算器1307の出力とを複素乗
算し、演算結果をhk(n+1)としてレジスタ131
1に与える。
【0167】レジスタ1311は複素乗算器1309の
出力hk (n+1)を1サンプル期間遅延し、その結果
をhk (n)として複素加算器1307、複素共役器1
312に与えると共に、タップ係数出力端子1317を
介して出力する。複素共役器1312はレジスタ131
1の出力するhk (n)の複素共役を演算し、演算結果
を複素乗算器1313に与える。複素乗算器1313は
乗算器1308の出力と複素共役器1312の出力とを
複素乗算し、演算結果を複素乗算器1314に与える。
出力hk (n+1)を1サンプル期間遅延し、その結果
をhk (n)として複素加算器1307、複素共役器1
312に与えると共に、タップ係数出力端子1317を
介して出力する。複素共役器1312はレジスタ131
1の出力するhk (n)の複素共役を演算し、演算結果
を複素乗算器1313に与える。複素乗算器1313は
乗算器1308の出力と複素共役器1312の出力とを
複素乗算し、演算結果を複素乗算器1314に与える。
【0168】複素乗算器1314はレジスタ1316の
出力fk (n)と複素乗算器1313の出力とを複素乗
算し、演算結果を複素加算器1315に与える。複素加
算器1315は、複素乗算器1314の出力とレジスタ
1316の出力fk (n)とを複素加算し、加算結果を
fk (n+1)としてレジスタ1316に与える。レジ
スタ1316は複素加算器1315の出力fk (n+
1)を1サンプル期間遅延し、その結果をfk (n)と
して複素乗算器1309、複素乗算器1314、複素加
算器1315に夫々与える。
出力fk (n)と複素乗算器1313の出力とを複素乗
算し、演算結果を複素加算器1315に与える。複素加
算器1315は、複素乗算器1314の出力とレジスタ
1316の出力fk (n)とを複素加算し、加算結果を
fk (n+1)としてレジスタ1316に与える。レジ
スタ1316は複素加算器1315の出力fk (n+
1)を1サンプル期間遅延し、その結果をfk (n)と
して複素乗算器1309、複素乗算器1314、複素加
算器1315に夫々与える。
【0169】なお本実施の形態では、ステップサイズパ
ラメータμの乗算に乗算器1305を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1306
及び乗算器1305は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1310及び乗算器
1308も省略できる。
ラメータμの乗算に乗算器1305を用いているが、具
体的なハードウェアを構成し、サンプリングされたディ
ジタル信号を扱う場合には、信号をLSB側にビットシ
フトすることによっても乗算を実現できる。この場合に
は、第1のステップサイズパラメータ設定回路1306
及び乗算器1305は不要となる。また同様に、第2の
ステップサイズパラメータ設定回路1310及び乗算器
1308も省略できる。
【0170】以上の演算処理手順を上記のステップ番号
で表現すると、ステップb1、ステップb2、ステップ
b3、ステップb4、ステップb5、ステップb6、ス
テップb7、ステップb8、ステップb9、ステップb
10となる。また、他の演算処理手順として、ステップ
b1、ステップb2、ステップb3、ステップb4、ス
テップb5、ステップb6、ステップb8、ステップb
7、ステップb9、ステップb10でもよい。
で表現すると、ステップb1、ステップb2、ステップ
b3、ステップb4、ステップb5、ステップb6、ス
テップb7、ステップb8、ステップb9、ステップb
10となる。また、他の演算処理手順として、ステップ
b1、ステップb2、ステップb3、ステップb4、ス
テップb5、ステップb6、ステップb8、ステップb
7、ステップb9、ステップb10でもよい。
【0171】以上のような構成のタップ係数設定・伝送
路変動推定回路を有するの適応等化器により、時々刻々
変化する伝送路の特性に追従しながら、受信信号が等化
され、波形歪みが除去される。また、本実施の形態の構
成は、実施の形態1又は2に比べて回路規模が小さくな
る。
路変動推定回路を有するの適応等化器により、時々刻々
変化する伝送路の特性に追従しながら、受信信号が等化
され、波形歪みが除去される。また、本実施の形態の構
成は、実施の形態1又は2に比べて回路規模が小さくな
る。
【0172】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複素ベー
スバンド信号に対して複数のタップ係数により伝送路の
周波数対振幅・位相特性を補償したフィルタ出力信号を
生成し、所定基準に基づき、フィルタ出力信号に対応す
る所定の信号点配置の信号を識別して等化信号として出
力し、フィルタ出力信号と等化信号との差を求めて誤差
信号として生成し、複素ベースバンド信号と誤差信号に
基づいて伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を
補償するアルゴリズムにより複数のタップ係数を生成す
るので、伝送路の特性が時間的に変動した場合でも、変
動に追従して受信信号の波形歪みを補償する効果があ
る。
スバンド信号に対して複数のタップ係数により伝送路の
周波数対振幅・位相特性を補償したフィルタ出力信号を
生成し、所定基準に基づき、フィルタ出力信号に対応す
る所定の信号点配置の信号を識別して等化信号として出
力し、フィルタ出力信号と等化信号との差を求めて誤差
信号として生成し、複素ベースバンド信号と誤差信号に
基づいて伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を
補償するアルゴリズムにより複数のタップ係数を生成す
るので、伝送路の特性が時間的に変動した場合でも、変
動に追従して受信信号の波形歪みを補償する効果があ
る。
【0173】特に請求項1記載の適応等化方法によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と誤差信号に基づい
て伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償す
るアルゴリズムにより、複数のタップ係数を生成するの
で、伝送路の時間的な変動にも対応して追従し、適応的
に歪みを補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と誤差信号に基づい
て伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償す
るアルゴリズムにより、複数のタップ係数を生成するの
で、伝送路の時間的な変動にも対応して追従し、適応的
に歪みを補償することができる。
【0174】特に請求項2記載の適応等化回路によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と誤差信号に基づい
て伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償す
るアルゴリズムにより複数のタップ係数を設定し、複数
のタップ係数をトランスバーサルフィルタ手段に供給す
る。このため、複数のタップ係数を用いてトランスバー
サルフィルタにより、複素ベースバンド信号に対して適
応的に歪みを補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と誤差信号に基づい
て伝送路の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償す
るアルゴリズムにより複数のタップ係数を設定し、複数
のタップ係数をトランスバーサルフィルタ手段に供給す
る。このため、複数のタップ係数を用いてトランスバー
サルフィルタにより、複素ベースバンド信号に対して適
応的に歪みを補償することができる。
【0175】特に請求項3記載の適応等化方法によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、所定の期間前の変動補正係数とステップ
(a10)で求めた乗算値を複素加算して変動補正係数
を求めるステップ(a11)と、ステップ(a4)で求
めた加算値と所定の期間前の変動補正係数を複素乗算し
てタップ係数を求めるステップ(a5)とにより、伝送
路の変動を考慮した上で前記タップ係数を求めることが
できる。このタップ係数を用いれば、適応的に受信信号
の歪みを補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、所定の期間前の変動補正係数とステップ
(a10)で求めた乗算値を複素加算して変動補正係数
を求めるステップ(a11)と、ステップ(a4)で求
めた加算値と所定の期間前の変動補正係数を複素乗算し
てタップ係数を求めるステップ(a5)とにより、伝送
路の変動を考慮した上で前記タップ係数を求めることが
できる。このタップ係数を用いれば、適応的に受信信号
の歪みを補償することができる。
【0176】特に請求項4記載の適応等化方法によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、ステップ(b4)で求めた加算値と所定の
期間前の変動補正係数とを複素乗算してタップ係数を求
めるステップ(b5)によって、適応的にタップ係数を
設定する。このタップ係数を用いれぱ、トランスバーサ
ルフィルタにより適応的に歪みを補償することができ
る。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、ステップ(b4)で求めた加算値と所定の
期間前の変動補正係数とを複素乗算してタップ係数を求
めるステップ(b5)によって、適応的にタップ係数を
設定する。このタップ係数を用いれぱ、トランスバーサ
ルフィルタにより適応的に歪みを補償することができ
る。
【0177】特に請求項5記載の適応等化回路によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、所定のタップ係数設定手段より供給される
第2のタップ係数にもとづき、変動補正係数を設定して
タップ係数設定手段に供給する。こうすると、伝送路の
変動を考慮した上でタップ係数を求めることができる。
このタップ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを
補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、所定のタップ係数設定手段より供給される
第2のタップ係数にもとづき、変動補正係数を設定して
タップ係数設定手段に供給する。こうすると、伝送路の
変動を考慮した上でタップ係数を求めることができる。
このタップ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを
補償することができる。
【0178】特に請求項6記載の制御手段によれば、伝
送路の時間的な変動によって受信信号に変動がある場合
でも、タップ係数設定手段は、複数の伝送路変動推定手
段のうち、所定の伝送路変動推定手段より設定される変
動補正係数と、補完手段により設定される補完変動補正
係数のいずれか一方と、複素ベースバンド信号と、誤差
信号とを入力してタップ係数を求める。そしてこのタッ
プ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償する
ことができる。また補完変動補正係数は補完手段を用い
て求められるため、請求項5記載の適応等化回路におけ
る制御手段に比べて、制御手段の構成を簡単にすること
ができる。
送路の時間的な変動によって受信信号に変動がある場合
でも、タップ係数設定手段は、複数の伝送路変動推定手
段のうち、所定の伝送路変動推定手段より設定される変
動補正係数と、補完手段により設定される補完変動補正
係数のいずれか一方と、複素ベースバンド信号と、誤差
信号とを入力してタップ係数を求める。そしてこのタッ
プ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償する
ことができる。また補完変動補正係数は補完手段を用い
て求められるため、請求項5記載の適応等化回路におけ
る制御手段に比べて、制御手段の構成を簡単にすること
ができる。
【0179】特に請求項7記載の適応等化回路によれ
ば、加算手段より供給される加算信号と変動補正係数と
の複素乗算を行って得られる第2のタップ係数を、遅延
手段を介して出力することにより、伝送路の変動を考慮
した上でタップ係数を求めることができる。このタップ
係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償するこ
とができる。
ば、加算手段より供給される加算信号と変動補正係数と
の複素乗算を行って得られる第2のタップ係数を、遅延
手段を介して出力することにより、伝送路の変動を考慮
した上でタップ係数を求めることができる。このタップ
係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償するこ
とができる。
【0180】特に請求項8記載の適応等化回路によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、加算手段より供給される加算信号を所定の
期間遅延して得られる変動補正係数により、適応的に追
従するタップ係数を生成することができる。このため、
伝送路が変動する場合の受信信号でも、適応的に波形歪
みを補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、加算手段より供給される加算信号を所定の
期間遅延して得られる変動補正係数により、適応的に追
従するタップ係数を生成することができる。このため、
伝送路が変動する場合の受信信号でも、適応的に波形歪
みを補償することができる。
【0181】特に請求項9記載の適応等化回路によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と、誤差信号と、所
定のタップ係数設定手段より供給されるタップ係数にも
とづき、変動補正係数を設定してタップ係数設定手段に
供給する。こうすると、伝送路の変動を考慮した上でタ
ップ係数を求めることができる。このタップ係数を用い
れば、適応的に受信信号の歪みを補償することができ
る。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、複素ベースバンド信号と、誤差信号と、所
定のタップ係数設定手段より供給されるタップ係数にも
とづき、変動補正係数を設定してタップ係数設定手段に
供給する。こうすると、伝送路の変動を考慮した上でタ
ップ係数を求めることができる。このタップ係数を用い
れば、適応的に受信信号の歪みを補償することができ
る。
【0182】請求項10記載の適応等化回路によれば、
伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動がある場
合でも、タップ係数設定手段は、複数の伝送路変動推定
手段のうち、特定の伝送路変動推定手段により設定され
る変動補正係数、又は補完手段により設定される補完変
動補正係数のいずれか一方と、複素ベースバンド信号
と、誤差信号とを入力してタップ係数を設定する。そし
てこのタップ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪み
を補償することができる。また補完変動補正係数は補完
手段を用いて求められるため、請求項9記載の適応等化
回路における制御手段に比べて、制御手段の構成を簡単
にすることができる。
伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動がある場
合でも、タップ係数設定手段は、複数の伝送路変動推定
手段のうち、特定の伝送路変動推定手段により設定され
る変動補正係数、又は補完手段により設定される補完変
動補正係数のいずれか一方と、複素ベースバンド信号
と、誤差信号とを入力してタップ係数を設定する。そし
てこのタップ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪み
を補償することができる。また補完変動補正係数は補完
手段を用いて求められるため、請求項9記載の適応等化
回路における制御手段に比べて、制御手段の構成を簡単
にすることができる。
【0183】特に請求項11記載の適応等化回路によれ
ば、第3の乗算手段は、加算手段より供給される加算信
号と、変動補正係数との複素乗算を行って得られる乗算
信号を遅延手段に供給する。遅延手段は第3の乗算手段
より供給される乗算信号を所定の期間遅延してタップ係
数を求めて加算手段に供給するので、伝送路の変動を考
慮した上でタップ係数を求めることができる。このタッ
プ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償する
ことができる。
ば、第3の乗算手段は、加算手段より供給される加算信
号と、変動補正係数との複素乗算を行って得られる乗算
信号を遅延手段に供給する。遅延手段は第3の乗算手段
より供給される乗算信号を所定の期間遅延してタップ係
数を求めて加算手段に供給するので、伝送路の変動を考
慮した上でタップ係数を求めることができる。このタッ
プ係数を用いれば、適応的に受信信号の歪みを補償する
ことができる。
【0184】特に請求項12記載の適応等化回路によれ
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、遅延手段は、加算手段より供給される加算
信号を所定の期間遅延して得られる変動補正係数によ
り、変動に適応的に追従するタップ係数を生成すること
ができる。このため、伝送路が変動する場合の受信信号
でも、適応的に波形歪みを補償することができる。
ば、伝送路の時間的な変動によって受信信号に変動があ
る場合でも、遅延手段は、加算手段より供給される加算
信号を所定の期間遅延して得られる変動補正係数によ
り、変動に適応的に追従するタップ係数を生成すること
ができる。このため、伝送路が変動する場合の受信信号
でも、適応的に波形歪みを補償することができる。
【0185】特に請求項13記載の適応等化回路によれ
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段よりも、回路構成が簡単になる。
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段よりも、回路構成が簡単になる。
【0186】特に請求項14記載の適応等化回路によれ
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段よりも、回路構成が簡単になる。
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段よりも、回路構成が簡単になる。
【0187】特に請求項15記載の適応等化回路によれ
ば、請求項14記載の適応等化回路における制御手段よ
りも、加算手段が一つ少ないので、回路構成がより簡単
になる。
ば、請求項14記載の適応等化回路における制御手段よ
りも、加算手段が一つ少ないので、回路構成がより簡単
になる。
【0188】特に請求項16記載の適応等化回路によれ
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段に比べて、制御手段の構成を簡単にすることができ
る。
ば、請求項5又は9記載の適応等化回路における制御手
段に比べて、制御手段の構成を簡単にすることができ
る。
【図1】本発明の実施の形態1における適応等化器の主
要部を示す構成図である。
要部を示す構成図である。
【図2】実施の形態1の適応等化器に用いられるタップ
係数設定回路群の構成図である。
係数設定回路群の構成図である。
【図3】実施の形態1のタップ係数設定回路群に用いら
れるタップ係数設定回路の構成図である。
れるタップ係数設定回路の構成図である。
【図4】実施の形態1の適応等化器に用いられる伝送路
変動推定回路群の構成図である。
変動推定回路群の構成図である。
【図5】実施の形態1の伝送路変動推定回路群に用いら
れる伝送路変動推定回路の構成図である。
れる伝送路変動推定回路の構成図である。
【図6】本発明の実施の形態2における適応等化器の主
要部を示す構成図である。
要部を示す構成図である。
【図7】実施の形態2の適応等化器に用いられるタップ
係数設定回路群の構成図である。
係数設定回路群の構成図である。
【図8】実施の形態2のタップ係数設定回路群に用いら
れるタップ係数設定回路の構成図である。
れるタップ係数設定回路の構成図である。
【図9】実施の形態2の適応等化器に用いられる伝送路
変動推定回路群の構成図である。
変動推定回路群の構成図である。
【図10】実施の形態2の伝送路変動推定回路群に用い
られる伝送路変動推定回路の構成図である。
られる伝送路変動推定回路の構成図である。
【図11】本発明の実施の形態3の適応等化器に用いら
れる制御回路の構成図である。
れる制御回路の構成図である。
【図12】実施の形態3の制御回路に用いられるタップ
係数設定・伝送路変動推定回路の構成図である。
係数設定・伝送路変動推定回路の構成図である。
【図13】本発明の実施の形態4の制御回路に用いられ
るタップ係数設定・伝送路変動推定回路の構成図であ
る。
るタップ係数設定・伝送路変動推定回路の構成図であ
る。
【図14】実施の形態1の適応等化器に用いられる他の
伝送路変動推定回路群の構成図である。
伝送路変動推定回路群の構成図である。
【図15】実施の形態2の適応等化器に用いられる他の
伝送路変動推定回路群の構成図である。
伝送路変動推定回路群の構成図である。
【図16】一般的なディジタル通信システムの構成例を
示すシステム図である。
示すシステム図である。
【図17】従来例の適応等化器の主要部を示す構成図で
ある。
ある。
【図18】適応等化器におけるトランスバーサルフィル
タの構成を示すブロック図である。
タの構成を示すブロック図である。
【図19】従来の適応等化器に用いられる制御回路の構
成図である。
成図である。
【図20】従来の適応等化器に用いられるタップ係数設
定回路の構成図である。
定回路の構成図である。
【図21】変動補正係数fk (n)の変化の様子を示す
説明図である。
説明図である。
【図22】トランスバーサルフィルタにおいて複素ベー
スバンド信号とタップ係数の処理方法を示すブロック図
である。
スバンド信号とタップ係数の処理方法を示すブロック図
である。
【図23】t=nTにおける変動補正係数fk を示す説
明図である。
明図である。
【図24】t=(n+1)Tにおける変動補正係数を示
す説明図である。
す説明図である。
入力端子関係 101,302,802,902,1002,110
2,1201,1301,1502 複素ベースバンド
信号入力端子 201,301,701,801,901,1003,
1101,1202,1302,1501 誤差信号入
力端子 202,702 入力信号ベクトル入力端子 203,703 変動補正係数ベクトル入力端子 303,803 変動補正係数入力端子 401,903,1401,1503 タップ係数ベク
トル入力端子 501,1001 タップ係数入力端子 出力端子関係 106 等化信号出力端子 205 第1のタップ係数ベクトル出力端子 206 第2のタップ係数ベクトル出力端子 705,1104 タップ係数ベクトル出力端子 311 第1のタップ係数出力端子 312 第2のタップ係数出力端子 811,1218,1317 タップ係数出力端子 403,905,1403,1505 変動補正係数ベ
クトル出力端子 511,1015 変動補正係数出力端子 回路ブロック関係 107,107A,107B 適応等化器 102 トランスバーサルフィルタ 103 識別器 104 判定器 105,105A,105B,105C 制御回路 204−1〜204−M,204−K,704−1〜7
04−M,704−Kタップ係数設定回路 304,507,804,1004,1005,120
3,1216,1303,1312 複素共役器 305,309,504,508,805,809,1
006,1007,1012,1204,1208,1
211,1214,1304,1309,1313,1
314,2204,2205,2206 複素乗算器 306,506,806,1008,1010,120
5,1212,1305,1308 乗算器 308,509,808,1013,1207,121
5,1307,1315 複素加算器 310,502,510,810,1014,120
9,1217,1311,1316,2201,220
2,2203 レジスタ 307,505,807,1009,1011,120
6,1213,1306,1310 ステップサイズパ
ラメータ設定回路 402−1〜402−M,402−K,904−1〜9
04−M,904−K伝送路変動推定回路 503,1210 複素減算器 601,1051 タップ係数設定回路群 602,602A,602B,1052,1052A,
1052B 伝送路変動推定回路群 1103−1〜1103−M,1103−KA,110
3−KB タップ係数設定・伝送路変動推定回路 1401−1〜1404−(M−1),1506−1〜
1506−(M−1)遅延器 1402,1504 補完回路 1601 送信機 1603 誤り訂正符号付加器 1604 変調器 1606 受信機 1607 復調器 1608 適応等化器 1609 誤り訂正器
2,1201,1301,1502 複素ベースバンド
信号入力端子 201,301,701,801,901,1003,
1101,1202,1302,1501 誤差信号入
力端子 202,702 入力信号ベクトル入力端子 203,703 変動補正係数ベクトル入力端子 303,803 変動補正係数入力端子 401,903,1401,1503 タップ係数ベク
トル入力端子 501,1001 タップ係数入力端子 出力端子関係 106 等化信号出力端子 205 第1のタップ係数ベクトル出力端子 206 第2のタップ係数ベクトル出力端子 705,1104 タップ係数ベクトル出力端子 311 第1のタップ係数出力端子 312 第2のタップ係数出力端子 811,1218,1317 タップ係数出力端子 403,905,1403,1505 変動補正係数ベ
クトル出力端子 511,1015 変動補正係数出力端子 回路ブロック関係 107,107A,107B 適応等化器 102 トランスバーサルフィルタ 103 識別器 104 判定器 105,105A,105B,105C 制御回路 204−1〜204−M,204−K,704−1〜7
04−M,704−Kタップ係数設定回路 304,507,804,1004,1005,120
3,1216,1303,1312 複素共役器 305,309,504,508,805,809,1
006,1007,1012,1204,1208,1
211,1214,1304,1309,1313,1
314,2204,2205,2206 複素乗算器 306,506,806,1008,1010,120
5,1212,1305,1308 乗算器 308,509,808,1013,1207,121
5,1307,1315 複素加算器 310,502,510,810,1014,120
9,1217,1311,1316,2201,220
2,2203 レジスタ 307,505,807,1009,1011,120
6,1213,1306,1310 ステップサイズパ
ラメータ設定回路 402−1〜402−M,402−K,904−1〜9
04−M,904−K伝送路変動推定回路 503,1210 複素減算器 601,1051 タップ係数設定回路群 602,602A,602B,1052,1052A,
1052B 伝送路変動推定回路群 1103−1〜1103−M,1103−KA,110
3−KB タップ係数設定・伝送路変動推定回路 1401−1〜1404−(M−1),1506−1〜
1506−(M−1)遅延器 1402,1504 補完回路 1601 送信機 1603 誤り訂正符号付加器 1604 変調器 1606 受信機 1607 復調器 1608 適応等化器 1609 誤り訂正器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂下 誠司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (16)
- 【請求項1】 伝送路を介して得られた時刻nの複素ベ
ースバンド信号u(n)を入力し、前記伝送路で生じた
変調信号の波形歪みをトランバーサルフィルタを用いて
補償する適応等化方法であって、 前記複素ベースバンド信号u(n)に対して前記トラン
バーサルフィルタのタップ係数ベクトルH(n)を用い
て前記伝送路の周波数対振幅・位相特性を補償したフィ
ルタ出力信号y(n)を生成すると共に、前記複素ベー
スバンド信号u(n)の時系列である複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)を出力し、 前記フィルタ出力信号y(n)に対応して、所定基準に
より帰属すべき信号点配置を識別し、識別結果を等化信
号d(n)として出力し、 前記フィルタ出力信号y(n)と前記等化信号d(n)
との誤差を検出し、検出結果を誤差信号e(n)として
出力し、 前記複素ベースバンド信号ベクトルU(n)と前記誤差
信号e(n)とに基づいて、前記伝送路の周波数対振幅
・位相特性の時間変動を補償するアルゴリズムを用い
て、前記タップ係数ベクトルH(n)を更新することを
特徴とする適応等化方法。 - 【請求項2】 伝送路を介して得られた時刻nの複素ベ
ースバンド信号u(n)を入力し、前記伝送路で生じた
変調信号の波形歪みをトランバーサルフィルタを用いて
補償する適応等化回路であって、 前記複素ベースバンド信号u(n)に対して前記トラン
バーサルフィルタのタップ係数ベクトルH(n)を用い
て前記伝送路の周波数対振幅・位相特性を補償したフィ
ルタ出力信号y(n)を生成すると共に、前記複素ベー
スバンド信号u(n)の時系列である複素ベースバンド
信号ベクトルU(n)を出力するトランスバーサルフィ
ルタ手段と、 前記トランスバーサルフィルタ手段の出力するフィルタ
出力信号y(n)に対応して、所定基準により帰属すべ
き信号点配置を識別し、識別結果を等化信号d(n)と
して出力する識別手段と、 前記トランスバーサルフィルタ手段のフィルタ出力信号
y(n)と前記識別手段の等化信号d(n)との誤差を
検出し、検出結果を誤差信号e(n)として出力する判
定手段と、 前記トランスバーサルフィルタ手段から出力された複素
ベースバンド信号ベクトルU(n)と前記判定手段から
出力された誤差信号e(n)とに基づいて、前記伝送路
の周波数対振幅・位相特性の時間変動を補償するアルゴ
リズムを用いて、前記タップ係数ベクトルH(n)を更
新し、更新結果を前記トランスバーサルフィルタ手段に
与える制御手段と、を具備することを特徴とする適応等
化回路。 - 【請求項3】 前記タップ係数ベクトルH(n)の更新
方法は、 前記タップ係数ベクトルH(n)のベクトル成分をタッ
プ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動補正係数ベク
トルF(n)のベクトル成分を変動補正係数f1 (n)
〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタップ係数をh
k (n)とし、前時刻nで得られた変動補正係数をfk
(n)とするとき(1≦k≦M)、 前記複素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求
めるステップ(a1)と、 前記ステップ(a1)で求めた複素共役と前記誤差信号
e(n)とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(a
2)と、 前記ステップ(a2)で求めた乗算値と第1の係数μと
乗算して乗算値を求めるステップ(a3)と、 前記ステップ(a3)で求めた乗算値と前記タップ係数
hk (n)とを複素加算して加算値を求めるステップ
(a4)と、 前記ステップ(a4)で求めた加算値と前記変動補正係
数fk (n)とを複素乗算して現時刻(n+1)のタッ
プ係数hk (n+1)を求めるステップ(a5)と、 前記変動補正係数fk (n)と前記タップ係数h
k (n)とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(a
6)と、 前記ステップ(a5)で求めたタップ係数hk (n+
1)から前記ステップ(a6)で求めた乗算値を複素減
算して減算値を求めるステップ(a7)と、 前記タップ係数hk (n)の複素共役を求めるステップ
(a8)と、 前記ステップ(a7)で求めた減算値と第2の係数μF
を乗算して乗算値を求めるステップ(a9)と、 前記ステップ(a9)で求めた乗算値と前記ステップ
(a8)で求めた複素共役とを複素乗算して乗算値を求
めるステップ(a10)と、 前記変動補正係数fk (n)と前記ステップ(a10)
で求めた乗算値を複素加算し、この加算値を現時刻(n
+1)の変動補正係数fk (n+1)として出力するス
テップ(a11)と、を有することを特徴とする請求項
1記載の適応等化方法。 - 【請求項4】 前記タップ係数ベクトルH(n)の更新
方法は、 前記タップ係数ベクトルH(n)のベクトル成分をタッ
プ係数h1 (n)〜hM (n)とし、変動補正係数ベク
トルF(n)のベクトル成分を変動補正係数f1 (n)
〜fM (n)とし、前時刻nで得られたタップ係数をh
k (n)とし、前時刻nで得られた変動補正係数をfk
(n)とするとき(1≦k≦M)、 前記複素ベースバンド信号u(n―k)の複素共役を求
めるステップ(b1)と、 前記ステップ(b1)で求めた複素共役と誤差信号e
(n)とを複素乗算して乗算値を求めるステップ(b
2)と、 前記ステップ(b2)で求めた乗算値と第1の係数μと
を乗算して乗算値を求めるステップ(b3)と、 前記ステップ(b3)で求めた乗算値と前記タップ係数
hk (n)とを複素加算して加算値を求めるステップ
(b4)と、 前記ステップ(b4)で求めた加算値と前記変動補正係
数fk (n)とを複素乗算して現時刻(n+1)のタッ
プ係数hk (n+1)を求めるステップ(b5)と、 前記タップ係数hk (n)の複素共役を求めるステップ
(b6)と、 前記ステップ(b3)で求めた乗算値と第2の係数μF
とを乗算して乗算値を求めるステップ(b7)と、 前記ステップ(b7)で求めた乗算値と前記ステップ
(b6)で求めた複素共役とを複素乗算して乗算値を求
めるステップ(b8)と、 前記ステップ(b8)で求めた乗算値と前記変動補正係
数fk (n)とを複素乗算して乗算値を求めるステップ
(b9)と、 前記ステップ(b9)で求めた乗算値と前記変動補正係
数fk (n)とを複素加算して現時刻(n+1)の変動
補正係数fk (n+1)として出力するステップ(b1
0)と、を有することを特徴とする請求項1記載の適応
等化方法。 - 【請求項5】 前記制御手段は、 複素ベースバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e
(n)、及び変動補正係数ベクトルF(n)を夫々入力
し、第1のタップ係数hk (n)及び第2のタップ係数
hk (n+1)を設定し(1≦k≦M)、前記第1のタ
ップ係数hk (n)の時系列である第1のタップ係数ベ
クトルH(n)と前記第2のタップ係数hk (n+1)
の時系列である第2のタップ係数ベクトルH(n+1)
とを生成する複数のタップ係数設定手段と、 前記複数のタップ係数設定手段より供給される前記第2
のタップ係数ベクトルH(n+1)に基づいて、変動補
正係数fk (n)を設定し(1≦k≦M)、前記補正変
動係数fk (n)をベクトル成分とする前記変動補正係
数ベクトルF(n)を生成し、これを前記複数のタップ
係数設定手段に供給する複数の伝送路変動推定手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の適応等化回
路。 - 【請求項6】 前記制御手段は、 複素ベースバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e
(n)、及び変動補正係数f(n)の時系列である変動
補正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、第2のタップ
係数hk (n+1)を設定し(1≦k≦M)、前記第2
のタップ係数hk(n)の時系列である第2のタップ係
数ベクトルH(n+1)を生成する複数のタップ係数設
定手段と、 前記複数のタップ係数設定手段の出力する第2のタップ
係数ベクトルH(n+1)のうち、所定のベクトル成分
であるタップ係数hj (n+1)に基づき、変動補正係
数fj (n)を設定する伝送路変動推定手段と(k≠
j)、 前記伝送路変動推定手段により設定される前記変動補正
係数fj (n)に基づき、補正変動係数fk (n)を補
完により設定する補完手段と、を有し、 前記変動補正係数fj (n)及びfk (n)から成る前
記補正係数ベクトルF(n)を生成することを特徴とす
る請求項2記載の適応等化回路。 - 【請求項7】 前記タップ係数設定手段は、 複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、 前記複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差
信号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、 第1の係数μと前記第1の乗算手段の出力との乗算を行
う第2の乗算手段と、 前時刻で得られたタップ係数を第1のタップ係数h
k (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出力と前記
第1のタップ係数hk (n)との複素加算を行う加算手
段と、 前記加算手段の出力と前記変動補正係数fk (n)との
複素乗算を行い、乗算結果を第2のタップ係数hk (n
+1)として出力する第3の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記第1のタップ係数hk (n)として出力する遅延手
段と、を具備することを特徴とする請求項5又は6記載
の適応等化回路。 - 【請求項8】 前記伝送路変動推定手段は、 現時刻のタップ係数hk (n+1)を所定の期間遅延し
てタップ係数hk (n)を生成する第1の遅延手段と、 前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第1の遅延手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)とを乗算する第1の乗算手段と、 前記タップ係数hk (n+1)から前記第1の乗算手段
の出力を減算する減算手段と、 第2の係数μF と前記減算手段の出力とを乗算する第2
の乗算手段と、 前記第1の遅延手段から出力されたタップ係数h
k (n)を入力し、複素共役hk * (n)に変換する複
素共役手段と、 前記複素共役手段の出力と前記第2の乗算手段の出力と
を複素乗算する第3の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力と前記変動補正係数f
k (n)とを複素加算し、加算結果を現在の変動補正係
数fk (n+1)として出力する加算手段と、 前記加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記変
動補正係数fk (n)として出力する第2の遅延手段
と、を具備することを特徴とする請求項5又は6記載の
適応等化回路。 - 【請求項9】 前記制御手段は、 複素ベースバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e
(n)、及び変動補正係数ベクトルF(n)を夫々入力
し、タップ係数hk (n)を設定し(1≦k≦M)、前
記タップ係数hk (n)の時系列であるタップ係数ベク
トルH(n)を生成する複数のタップ係数設定手段と、 前記複素ベースバンド信号ベクトルU(n)、前記誤差
信号e(n)、前記複数のタップ係数設定手段より供給
される前記タップ係数ベクトルH(n)に基づいて、前
記変動補正係数fk (n)を設定し(1≦k≦M)、前
記補正変動係数fk (n)をベクトル成分とする前記変
動補正係数ベクトルF(n)を生成し、これを前記複数
のタップ係数設定手段に供給する複数の伝送路変動推定
手段と、を有することを特徴とする請求項2記載の適応
等化回路。 - 【請求項10】 前記制御手段は、 複素ベースバンド信号ベクトルU(n)、誤差信号e
(n)、及び変動補正係数f(n)の時系列である変動
補正係数ベクトルF(n)を夫々入力し、タップ係数h
k (n)を設定し(1≦k≦M)、前記タップ係数hk
(n)の時系列であるタップ係数ベクトルH(n)を生
成する複数のタップ係数設定手段と、 前記複素ベースバンド信号ベクトルU(n)の特定ベク
トル成分uj (n)、及び前記誤差信号e(n)、前記
複数のタップ係数設定手段の出力するタップ係数ベクト
ルH(n)の特定ベクトル成分hj (n)に基づき、変
動補正係数fj(n)を設定する伝送路変動推定手段
と、 前記伝送路変動推定手段で設定された前記変動補正係数
fj (n)に基づき、k≠jとする補正変動係数f
k (n)を補完により設定する補完手段と、を有し、 前記補正変動係数の時系列である補正係数ベクトルF
(n)を生成することを特徴とする請求項2記載の適応
等化回路。 - 【請求項11】 前記タップ係数設定手段は、 複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する複素共役手段と、 前記複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前記誤差
信号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段と、 第1の係数μと前記第1の乗算手段の出力との複素乗算
を行う第2の乗算手段と、 前時刻で得られたタップ係数をhk (n)とするとき、
前記第2の乗算手段の出力と前記タップ係数hk (n)
との複素加算を行う加算手段と、 前記加算手段の出力と変動補正係数fk (n)との乗算
を行い、乗算結果を現在のタップ係数hk (n+1)と
して出力する第3の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記タップ係数hk (n)として出力する遅延手段と、
を具備することを特徴とする請求項9又は10記載の適
応等化回路。 - 【請求項12】 前記伝送路変動推定手段は、 複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する第1の複素共役手段と、 タップ係数hk (n)を入力し、その複素共役h
k * (n)を出力する第2の複素共役手段と、 前記第1の複素共役手段の出力と前記第2の複素共役手
段の出力との複素乗算を行う第1の乗算手段と、 前記第1の乗算手段の出力と前記誤差信号e(n)との
複素乗算を行う第2の乗算手段と、 第1の係数μと前記第2の乗算手段の出力との乗算を行
う第3の乗算手段と、 第2の係数μF と前記第3の乗算手段の出力との乗算を
行う第4の乗算手段と、 前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第4の乗算手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)との複素乗算を行う第5の乗算手段と、 前記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係数f
k (n)との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動
補正係数をfk (n+1)として出力する加算手段と、 前記加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを前記変
動補正係数fk (n)として出力する遅延手段と、を具
備することを特徴とする請求項9又は10記載の適応等
化回路。 - 【請求項13】 制御手段は、 複素ベースバンド信号ベクトルU(n)と誤差信号e
(n)とを入力し、タップ係数hk (n)の時系列(1
≦k≦M)であるタップ係数ベクトルH(n)を生成す
る複数のタップ係数設定・伝送路変動推定手段を有し、 前記各タップ係数設定・伝送路変動推定手段は、複素ベ
ースバンド信号ベクトルU(n)のベクトル成分である
u(n−k)、及び誤差信号e(n)を入力してタップ
係数hk (n)を設定することを特徴とする請求項2記
載の適応等化回路。 - 【請求項14】 前記タップ係数設定・伝送路変動推定
手段は、 複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する第1の複素共役手段と、 前記第1の複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前
記誤差信号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段
と、 第1の係数μと前記第1の乗算手段の出力との乗算を行
う第2の乗算手段と、 前時刻で得られたタップ係数をhk (n)とするとき、
前記第2の乗算手段の出力と前記タップ係数hk (n)
との複素加算を行う第1の加算手段と、 前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第1の加算手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)との複素乗算を行い、乗算結果を現時刻のタップ
係数hk (n+1)として出力する第3の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記タップ係数hk (n)として出力する第1の遅延手
段と、 前記タップ係数hk (n)を入力し、複素共役h
k * (n)に変換する第2の複素共役手段と、 前記タップ係数hk (n)と前記変動補正係数f
k (n)との複素乗算を行う第4の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力から前記第4の乗算手段の出
力を減算する減算手段と、 第2の係数μF と前記減算手段の出力とを乗算する第5
の乗算手段と、 前記第2の複素共役手段の出力と前記第5の乗算手段の
出力とを複素乗算する第6の乗算手段と、 前記第6の乗算手段の出力と前記変動補正係数f
k (n)とを複素加算し、加算結果を現在の変動補正係
数fk (n+1)として出力する第2の加算手段と、 前記第2の加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記変動補正係数fk(n)として出力する第2の遅延
手段と、を具備することを特徴とする請求項13記載の
適応等化回路。 - 【請求項15】 前記タップ係数設定・伝送路変動推定
手段は、 複素ベースバンド信号u(n−k)を入力し、その複素
共役u* (n−k)を出力する第1の複素共役手段と、 前記第1の複素共役手段の出力信号u* (n−k)と前
記誤差信号e(n)との複素乗算を行う第1の乗算手段
と、 第1の係数μと前記第1の乗算手段の出力との乗算を行
う第2の乗算手段と、 前時刻で得られたタップ係数を第1のタップ係数h
k (n)とするとき、前記第2の乗算手段の出力と前記
タップ係数hk (n)との複素加算を行う第1の加算手
段と、 前時刻で得られた変動補正係数をfk (n)とすると
き、前記第1の加算手段の出力と前記変動補正係数fk
(n)との複素乗算を行い、乗算結果を現時刻のタップ
係数hk (n+1)として出力する第3の乗算手段と、 前記第3の乗算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記タップ係数hk (n)として出力する第1の遅延手
段と、 前記タップ係数タップ係数hk (n)を入力し、その複
素共役hk * (n)を出力する第2の複素共役手段と、 第2の係数μF と前記第2の乗算手段の出力との乗算を
行う第4の乗算手段と、 前記第2の複素共役手段の出力と前記第4の乗算手段の
出力との複素乗算を行う第5の乗算手段と、 前記第5の乗算手段の出力と前記変動補正係数f
k (n)との複素乗算を行う第6の乗算手段と、 前記第6の乗算手段の出力と前記変動補正係数f
k (n)との複素加算を行い、加算結果を現時刻の変動
補正係数をfk (n+1)として出力する第2の加算手
段と、 前記第2の加算手段の出力を所定の期間遅延し、これを
前記変動補正係数fk(n)として出力する第2の遅延
手段と、を具備することを特徴とする請求項13記載の
適応等化回路。 - 【請求項16】 前記補完手段は、 入力される信号を所定の期間遅延して出力する遅延手段
により構成されることを特徴とする請求項6又は10記
載の適応等化回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6557398A JPH11266192A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 適応等化方法及び適応等化回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6557398A JPH11266192A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 適応等化方法及び適応等化回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11266192A true JPH11266192A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13290897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6557398A Pending JPH11266192A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 適応等化方法及び適応等化回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11266192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8811465B2 (en) | 2010-12-24 | 2014-08-19 | Mitsubishi Electric Corporation | Reception device and method |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP6557398A patent/JPH11266192A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8811465B2 (en) | 2010-12-24 | 2014-08-19 | Mitsubishi Electric Corporation | Reception device and method |
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