JPH11266166A - 移動体通信装置 - Google Patents

移動体通信装置

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JPH11266166A
JPH11266166A JP10066350A JP6635098A JPH11266166A JP H11266166 A JPH11266166 A JP H11266166A JP 10066350 A JP10066350 A JP 10066350A JP 6635098 A JP6635098 A JP 6635098A JP H11266166 A JPH11266166 A JP H11266166A
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antenna
unit
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transmission
station
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Fujio Osagawa
扶仁雄 長川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体間の通信において自局からの通信情報
を相手局側の位置に拘わらず確実に相手局に受信させ
る。 【解決手段】 複数の空中線からなるアンテナ部と、こ
れら複数の空中線に接続された分配部と、この分配部に
対し通信情報により変調を施した被変調波信号を出力す
る送信部と、この送信部に上記通信情報を繰り返して出
力し、かつ、その出力状況を出力する連送部と、上記ア
ンテナ部のいずれかの空中線に接続され、上記アンテナ
部の放射特性の干渉部分が補償されるように上記接続さ
れた空中線の給電位相を上記連送部から出力された上記
通信情報の出力状況に基づいて切換える移相部とを備
え、この移相部により切換えられた給電位相により上記
被変調波信号からなる無線信号を送信するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体に搭載さ
れ、移動体間の通信に用いられる移動体通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動体間の通信においては、自
局のみならず相手局の位置も時間的に変化するため自局
の空中線を通信相手である相手局方向に対して指向させ
ることはきわめて困難である。また、無指向性の空中線
を用いたものでは相手局方向か否かを問わずに通信情報
の送信ができるものの遠方の通信相手に通信情報を伝送
させるには高い送信電力を要する。図10は従来の移動
体通信装置の送信系を示すブロック構成図であり、一般
に従来の移動体通信装置においては、覆域(空中線利得
ともいう。)を確保して通信情報を的確に相手局に対し
て伝送させるため送信系に2つ以上の空中線を設けた通
信装置が使用されていた。しかし、送信系に2つ以上の
空中線を用いた従来の移動体通信装置では、これら空中
線合成覆域は図11に示すように形成され、仮に相手局
の位置がこれら空中線合成利得の干渉部方向に存在する
ような場合においては、この干渉部方向の空中線利得が
十分でなく、干渉部方向でかつ遠方に存在した相手局に
対しては通信情報を十分に送信することができない場合
があった。
【0003】また、特開昭55−132105号公報に
は、2つのアンテナから成る移動無線系用の装置におい
て、通信接続の中断原因となる零位置(いわゆる干渉
部)の生じない放射特性が得られるようにアンテナの給
電線に電子制御された移相器を設け、2つのアンテナに
供給される給電位相が逆相並びに同相との間を変動する
ようにシフトさせるものが記載されているが、これは受
信側において通信接続の中断が生じないようにアンテナ
の給電位相を制御するものであり、たとえ、受信側の放
射特性が改善されてたとしも送信側の空中線利得が上述
したような特性を有する場合には送信側からの通信情報
は受信側に十分伝送されず移動体間における安定した通
信は確保できない。空中線の合成利得特性を改善するも
のとして他に特開昭55−63102号公報に記載され
たものがあるが、いずれも受信側において空中線利得を
改善するものであり、送信局側における問題については
何ら示唆されたものでない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の移動体通信装置では、自局のみならず通信相手である
相手局の位置が不規則に変化するため、自局と相手局と
の相対方位が常に変化し自局からの通信情報を相手局に
対して安定して送信することは困難であった。また、受
信側の放射特性が改善されてたとしも、送信側の空中線
利得が上述したような特性を有する場合には相手局の位
置によっては送信側からの通信情報が受信側に十分伝送
されず、移動体間において安定した通信を確保するには
送信側において空中線利得の改善等が不可欠であった。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたもので、移動体間の通信において自局からの通
信情報を相手局の位置に拘わらずより確実に伝送するこ
とのできる新規な構成の移動体通信装置を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1項の発明に係る
移動体通信装置は、複数の空中線からなるアンテナ部
と、これら複数の空中線に接続された分配部と、この分
配部に対し通信情報により変調を施した被変調波信号を
出力する送信部と、この送信部に上記通信情報を繰り返
して出力し、かつ、その出力状況を出力する連送部と、
上記アンテナ部のいずれかの空中線に接続され、上記ア
ンテナ部の放射特性の干渉部分が補償されるように上記
接続された空中線の給電位相を上記連送部から出力され
た上記通信情報の出力状況に基づいて切換える移相部と
を備え、この移相部により切換えられた給電位相により
上記被変調波信号からなる無線信号を送信するようにし
たものである。
【0007】請求項2項の発明に係る移動体通信装置
は、上記無線信号を複数回送信するようにしたものであ
る。
【0008】請求項3項の発明に係る移動体通信装置
は、複数の空中線からなるアンテナ部と、これら複数の
空中線に接続された分配部と、この分配部に対し通信情
報により変調を施した被変調波信号を出力する送信部
と、この送信部に上記通信情報を繰り返して出力する連
送部と、上記アンテナ部のいずれかの空中線に接続さ
れ、上記アンテナ部の放射特性の干渉部分が補償される
ように上記接続された空中線の給電位相を切換える移相
部と、GPS情報に基づく自局位置情報と上記GPS情
報に基づく相手局からの相手局側位置情報とから自局と
上記相手局との相対方位を判別し、この判別された相対
方位情報に基づいて上記移相部を制御する位相制御部と
を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施形態について図1乃至図4を用いて詳細に説明す
る。図1はこの発明の一実施形態である移動通信装置を
示すブロック構成図であり、2つの空中線からなるアン
テナ部を有した送信系1と1つの空中線からなるアンテ
ナ部を有した受信系2とから構成されている。本実施形
態による移動体通信装置においては送信系1と受信系2
とでそれぞれ別個のアンテナ部を設けるようにしている
が、送信系1のアンテナ部を受信系2のアンテナ部とし
て共用するようにしてもよい。その場合、受信系2では
ダイバーシチ受信部を設けることによりダイバーシチ受
信が可能となる(他の実施形態において説明する。)。
【0010】図1において、1は送信系、2は受信系、
3aは通信相手である相手局に対して送信する通信情
報、3bは受信系2で受信された相手局からの通信情
報、4は予め生成した高周波数の信号(以下、搬送波と
いう。)に通信情報3aに応じた一定の変化を与え、即
ち変調操作を施して出力する送信部、5は通信情報3a
により所望の形式に変調された搬送波(以下、被変調波
信号という)を給電線を介して接続された複数の空中線
6a及び6bに分配出力する分配部、6a及び6bは送
信部4により出力され分配部5により分配出力された被
変調波信号を空間に出力させる送信系の空中線である
(本実施形態では、アンテナ部が2つの空中線6a及び
6bにより構成されているが、3つ以上の空中線により
アンテナ部を構成してもよい。)。
【0011】6cは受信系2のアンテナ部である空中
線、7は空中線6cを介して受信した相手局からの無線
信号8を周波数変換器等を用いて中間周波数に変換し、
その後、相手局の送信部4で行われた変調操作と逆の操
作である復調操作を施して相手局から送信された情報で
ある通信情報を得る受信部である。なお、送信部4の変
調方式は特定の方式に限定されるものでなく、送信する
通信情報3aがアナログ信号であれば振幅変調、周波数
変調、位相変調などを用い、送信する通信情報がデジタ
ル信号又はデータ信号等であれば位相シフトキーイン
グ、周波数シフトキーイングなどを用いた変調操作を行
う。受信部7の復調方式も通信相手である相手局の変調
方式に対応した方式のものを選択して使用する。
【0012】ここで、9,10はいづれも本発明の特徴
部分の構成であり、9は送信部4に対して通信情報3a
を予め定められた回数繰り返して出力させると共に、そ
の出力状況を各通信情報3aと併せて出力する連送部、
10は分配部5と複数設けられた空中線のいずれか一方
との間に接続され(本実施形態においては、空中線6a
に接続されている。)、接続された空中線6aから空間
に対して出力される被変調波信号の送信位相を連送部9
から出力された通信情報3aの出力状況に応じて所望の
位相に制御する移相部である。
【0013】後述するように、通信情報3aの出力回数
は空中線合成覆域の干渉部をどのように補償するかによ
り決定するもので、干渉部の最低利得方向において放射
特性が最大利得となるように補償する場合には通信情報
3aを2回だけ出力させればよく、干渉部の範囲全体に
おいて最大利得となるように補償したい場合には通信情
報3aを3回以上出力させるものである(出力回数が多
いほど干渉部の範囲全体に渡って高い利得特性で補償さ
れる。)。また、他の実施形態において説明するよう
に、通信情報を連続送信(例えば2n回、3n回、n=
正の整数)させるような場合においては、本発明が適用
される移動体通信装置の通信能力(送信能力)をも考慮
して出力回数が決定されるものである。詳細は後述す
る。
【0014】そして、移相部10は連送部9から出力さ
れた通信情報3aの出力状況に基づいて接続された空中
線6aの給電位相を所定のタイミングで切換え、所望の
空中線合成覆域を形成されるように給電位相を設定す
る。例えば連送部9から出力された出力状況が2n回
(nは正の整数)と判断した場合には移相部10は接続
された空中線6aの給電位相を被変調波信号の出力タイ
ミングに応じて180°切換え、他方の空中線(本実施
形態では空中線6b)の給電位相に対し同相、逆相をn
回交互に繰り返す位相制御を行い、また3n回と判断し
た場合には接続された空中線6aの給電位相を被変調波
信号の出力タイミングに応じて120°ずつ切換え、他
方の空中線(本実施形態では空中線6b)の給電位相に
対し同相、120°ずれた位相、240°ずれた位相を
n回繰り返すように位相制御するものである。
【0015】11は受信系2に設けられた比較部であ
り、受信部7で復調された無線信号8の受信品質を比較
し、受信品質が最も良好と判断されたものを相手局から
送信された通信情報3bとして選択するものである。無
線信号8は連送部9から出力された通信情報により変調
された被変調波信号で構成されるため、送信系1の連送
部9が同一内容の通信情報を2回繰り返して出力される
ように設定されている場合には無線信号8は2つの被変
調波信号で構成されており、3回繰り返して出力される
ように設定されている場合には3つの被変調波信号で構
成されている、そして、受信系2ではこれらを比較した
結果、最も受信品質が良い通信情報を通信情報3bとし
て選択するものである。
【0016】次に、本実施形態による移動体通信装置の
動作、特に送信動作について図2及び図3を用いて詳細
に説明する。図2は図1に示す移動体通信装置の部分説
明図であって、移相部10が連送部9から出力された通
信情報3aの出力状況に基づいて空中線6aの給電位相
の切換えた場合における無線信号8の送信位相を示して
いる。なお、本実施形態においては、連送部9から2回
連続して通信情報3aが出力され、空中線6a乃至6b
から相手局に対して送信された無線信号8は1送目の被
変調波信号と2送目の被変調波信号とによって構成され
たものとする。便宜上、空中線6aから出力された無線
信号を8a、空中線6bから送信された無線信号を8b
と区別し、さらに1送目の被変調波信号を8a1及び8b
1、2送目の被変調波信号を8a2及び8b2と区別する。
【0017】図3は図1に示す本実施形態による移動体
通信装置を自局12とし、自局12の空中線合成覆域
(又は空中線合成利得。以下、空中線合成覆域とい
う。)と通信相手である相手局13との相対位置関係と
を示した覆域説明図である。図3において、上段は無線
信号8の1送目の被変調波信号8a1及び8b1の出力時に
おける自局12の空中線合成覆域を示し、下段は1送目
に続いて出力された2送目の被変調波信号8a2及び8b2
の出力時における自局12の空中線合成覆域を示してい
る。なお、相手局13は1送目の被変調波信号の出力時
と2送目の被変調波信号の出力時とでほとんど移動せ
ず、その位置がほとんど変化していないものとする。
【0018】まず、送信動作において、連送部9は予め
定められた連続送信分の通信情報3aを送信部4に対し
て出力し、各通信情報3aの識別のためのステータス信
号を併せて出力する。このステータス信号は各通信情報
3aの先頭部分にフラグとして付加するようにしてもよ
い。本実施形態においては、図2に示すように同一内容
の通信情報3aを2回連続して相手局13に対して送信
させるものであり、2n回の連続送信であって、n=1
の場合の通信情報3aの送信について説明するものであ
る。よって、何回目の連続送信かを区別する必要はな
く、1送目と2送目とを識別するためのステータス信号
が1送目及び2送目の通信情報3aに付加されて出力さ
れる。本実施形態の移動体通信装置は、この連送部9か
ら出力されるステータス信号に基づいて移相部10が接
続された空中線6aの給電位相の切換えを行うものであ
る。
【0019】次に送信部4では、連送部9から連続して
出力された1送目及び2送目の通信情報3aにより変調
した同一内容である2つの被変調信号を1送目の被変調
信号及び2送目の被変調信号として連続して分配部5に
対して出力する。なお、分配部5は送信部4から出力さ
れた各被変調信号をアンテナ部である各空中線6a及び
6bに対して分配出力するものであり、送信部4から出
力された1送目及び2送目の被変調信号は分配部5によ
り空中線6a及び6bに対しそれぞれ分配出力される。
【0020】ここで、空中線6aについては、上述した
ように連送部9から出力された通信除法3aの出力状況
に基づいて給電位相の位相制御を行う移相部10が接続
されており、空中線6aの給電位相は、連送部9から出
力されたステータス信号に基づく移相部10の位相制御
により1送目と2送目とで180°異なる位相に切換え
らる。即ち、移相部10は連送部9から出力された通信
情報3aと併せて出力された1送目と2送目とを識別す
るためのステータス信号を検出もしくは監視しており、
このステータス信号により例えば1送目の通信情報3a
が出力されたと判断すれば空中線6aの給電位相を所定
のタイミングで他方の空中線6bと同相に制御し、1送
目の通信情報3bに続いて2送目の通信情報3aが出力
されたと判断すれば空中線6aの給電位相を所定のタイ
ミングで他方の空中線6bと逆相、即ち1送目の給電位
相と180°ずれた位相に位相制御する。なお、この給
電位相の切換えは順序による制限されるものでなく、1
送目を同相、2送目を逆相となるように切換えてもよ
い。
【0021】このように、本実施形態による移動体通信
装置によれば、空中線合成覆域が1送目の被変調波信号
(8a1及び8b1)の出力時と2送目の被変調波信号(8
a2及び8b2)の出力時とで給電位相が切換えられ、無線
信号8の送信時において図3に示されるような2種類の
異なる空中線合成覆域が形成されることになり、1送目
における無線信号の放射特性の干渉部は2送目の無線信
号により補償され、2送目における無線信号の放射特性
の干渉部は1送目の無線信号により補償されれるので、
図3上段に示すように通信相手である相手局13の位置
が1送目の無線信号8a1及び8b1の送信時における放射
特性の干渉部方向に存在したとしても、2送目の無線信
号8a2及び8b2の送信時には相手局13は図3下段に示
すように2送目の空中線合成覆域の最大利得方向に存在
することが可能となり、自局12から送信された無線信
号8が相手局13において確実に受信されることが可能
となる。
【0022】ここで、大事なことは1送目と2送目の被
変調波信号はそれぞれが同一内容の通信情報3aにより
変調されたものであるというところである。即ち、本発
明は単に複数の空中線のうちいずれかの空中線における
給電位相を他の空中線における給電位相と所定量だけ異
なるように位相制御して放射特性を可変としただけでは
なく、同一内容の通信情報3aによる複数の被変調波信
号を連続して送信させることにより、例えば1送目では
相手局にて受信されなかった又は受信されても受信品質
が不十分な通信情報3aを2送目で確実にかつ所定の受
信品質で相手局に受信させることができるようにしたも
のである(受信動作については、上述したとおり。)。
【0023】また、図4は送信部4に対する連送部9の
連続送信の指示が2回連続でなく、2n回(n≧2の場
合)の連続送信を指示した場合に形成される本実施形態
による移動通信装置の空中線合成覆域の拡大説明図であ
る。図4に示すように、連続送信の繰り返し回数(連続
送信の回数と区別する。)を複数回(n≧2の場合)と
し、その回数分通信情報3aを送信するようにすれば、
さらに同一内容の通信情報3aを何度も送信することに
なり、相手局13において通信情報3aを受信する確立
を大幅に向上させることができる。具体的にnの値をい
くらにするかは連続送信の回数及び本発明にかかる移動
体通信装置の通信能力(送信能力)により決まるためこ
れらを考慮して設定する。
【0024】図4において、同相時における空中線合成
覆域(図4中、実線で図示。)の各干渉部は(例えばa
1点)、逆相時における空中線合成覆域(図4中、2点
鎖線で図示。)において最大利得が得られるように補償
され、逆相時における空中線覆域の各干渉部は(例えば
b1点)、同相時における空中線合成覆域において最大
利得となるように補償されており、相手局13の方向に
生じる自局12の放射特性の干渉部は他方の空中線合成
覆域によって相互に補償され、自局12の通信情報3a
を相手局13の位置に拘わらず放射特性が最大利得の状
態で送信させることができる。
【0025】実施の形態2.次に、本発明の他の実施形
態について説明する。上記実施形態においては連送部9
から出力された通信情報3aの出力状況が2回又は2n
回(図2及び図3はn=1の場合)の場合について説明
したが、本発明の特徴とするところは、いずれかの空中
線の給電位相を制御することによって複数種類の空中線
合成覆域を形成して各空中線合成覆域の干渉部を他の空
中線合成覆域により補償し、かつ、これら各空中線合成
覆域毎に送信位相を切換えた同一通信情報による複数の
被変調波信号からなる無線信号8を出力させるようにし
たところであり、上述したように、自局の通信能力に応
じてそれ以上の空中線合成覆域(3つ以上)を形成し、
それら空中線合成覆域の数に応じた数の被変調波信号か
らなる無線信号を送信させるようにしてもよい。
【0026】図5は送信系1から出力された被変調波信
号の連続送信の状況が3n回の場合における空中線合成
覆域を示す拡大説明図であり、図5において、a2は1
送目におけるアンテナ部6a及び6bの放射特性の干渉
部、b2は2送目におけるアンテナ部6a及び6bの放
射特性の干渉部、c2は3送目におけるアンテナ部6a
及び6bの放射特性の干渉部である。なお、以下の実施
形態(実施形態.2及び3)による移動体通信装置の構
成については基本的には図1に示すものと同様であり、
便宜上、図1に示す移動体通信装置を用いて以下の実施
形態.2及び3.についてそれぞれ説明する。
【0027】本実施形態による移動体通信装置は、送信
位相の異なる3種類の被変調波信号からなる無線信号8
をn回繰り返して相手局13に対して送信するものであ
り、送信動作において、連送部9は通信情報3aを送信
部4に対して3n回繰り返して出力すると共に、各通信
情報の識別のためのステータス信号を併せて出力する。
ステータス信号は、1送目、2送目及び3送目とを識別
するための信号と上記実施形態と同様に何回繰り返して
連続送信されているのかを識別するための信号とから構
成される。
【0028】次に送信部4では、連送部9から出力され
た同一内容の通信情報3aにより変調した1送目、2送
目及び3送目の各被変調信号を分配部5を介して空中線
6a及び6bに対して出力し、各被変調波信号は移相部
10により切換えられ形成された空中線合成覆域毎に空
中線6a及び6bから無線信号8として空間に出力され
る。ここで、移相部10は、連送部9から出力された通
信情報3aの出力状況に基づいて空中線6aの給電位相
を切換えており、他方の空中線6bの給電位相に対し1
送目は同相、2送目は120°ずれた位相、3送目は2
40°ずれた位相となるように空中線6aの給電位相を
切換えている。なお、n=2の場合には通信情報3aの
連続送信を2回繰り返して行なうものであり、上記給電
位相の切換えも2回繰り返して行なう。
【0029】従って、本実施形態による移動体通信装置
の空中線合成覆域は、図5に示されるように1送目、2
送目及び3送目とでそれぞれ異なる空中線合成覆域が形
成され、1送目における放射特性の干渉部は2送目及び
3送目における空中線合成覆域により補償され、2送目
における放射特性の干渉部は1送目及び3送目における
空中線合成覆域により補償され、3送目における放射特
性の干渉部は1送目及び2送目における空中線合成覆域
により補償されるように空中線合成覆域がそれぞれ形成
される(なお、空中線6bの給電位相は1送目及び2送
目において可変されないものである。)。
【0030】そして、図5に示すような空中線合成覆域
が形成された移動体通信装置(自局12)においては、
通信相手である相手局13が1送目の被変調波信号の送
信時における放射特性の干渉部(a2)方向に存在した
としても、2送目又は3送目の被変調波信号の送信時に
は相手局13が2送目又は3送目における放射特性の最
大利得方向に存在することが可能となり、上記実施形
態.1において説明したと同様な原理にて自局12から
送信された無線信号8が相手局13において確実に受信
されることが可能となる。また、本実施形態によれば、
上記実施形態に比べて各送における自局の空中線合成覆
域の干渉部を利得が高い状態でより幅広に補償すること
ができるので、干渉部分における利得を平均的に高利得
とすることができ、通信品質の信頼性をより向上させる
ことができる。
【0031】なお、本実施形態においても、1送目、2
送目及び3送目の無線信号は同一内容の通信情報により
変調された被変調信号であり、本発明は同一内容の通信
情報による無線信号8を連続して送信させることによ
り、例えば1送目では相手局にて受信されなかった通信
情報を2送目又は3送目において確実に相手局に受信さ
せることができるものである。
【0032】実施形態.3次に、本発明の他の実施形態
について図6を用いて説明する。本実施形態は連送部9
から通信情報3aを4n回繰り返して出力する、即ち4
種類の空中線合成覆域を形成して無線信号8を相手局1
3に対して送信する移動体通信装置について説明するも
のである。図6は送信系1から出力された被変調波信号
の連続送信の状況が4n回の場合における空中線合成覆
域を示す拡大説明図であり、本実施形態による移動体通
信装置では、空中線6aの給電位相が後述するように各
空中線合成覆域毎に90°づつ切換えらる。
【0033】図6において、a3は1送目におけるアン
テナ部6a及び6bの放射特性の干渉部、b3は2送目
におけるアンテナ部6a及び6bの放射特性の干渉部、
c3は3送目におけるアンテナ部6a及び6bの放射特
性の干渉部、d3は4送目におけるアンテナ部6a及び
6bの放射特性の干渉部である。上記実施形態において
説明したように、連送部9から出力される通信情報3a
の数を増やすことによって移動体通信装置のアンテナ部
の放射特性の干渉部による通信の中断はさらに改善する
ことができる。
【0034】次に本実施形態による移動体通信装置の動
作について説明する。なお、基本的には上記実施形態.
2同様であり、特徴部分についてのみ説明を行う。本実
施形態では、連送部9は通信情報3aを4n回繰り返し
て送信部4に出力すると共に、各通信情報3aの識別の
ためのステータス信号を併せて出力する(n=2の場
合、通信情報3aが8回連続して送信部4に出力され
る。送信部4では、連送部9から出力された各通信情報
3aにより変調された複数の被変調波信号を分配部5を
介して空中線6a及び6bに出力し、各被変調波信号は
移相部10により切換えられ形成された空中線合成覆域
毎に空中線6a及び6bから無線信号8として空間に出
力される。ここで、移相部10は、連送部9から出力さ
れた通信情報3aの出力状況に基づいて空中線6aの給
電位相を切換えており、他方の空中線6bの給電位相に
対し1送目は同相、2送目は90°ずれた位相、3送目
は逆相、即ち180°ずれた位相、4送目は270°ず
れた位相となるように空中線6aの給電位相を切換えて
いる。なお、n=3の場合には通信情報3aの連続送信
を3回繰り返して行なうものであり、上記給電位相の切
換えも3回繰り返して行なう。
【0035】実施形態.4次に、本発明の他の実施形態
について図7を用いて説明する。本実施形態に係る移動
体通信装置は、GPS情報等に基づく自己位置情報及び
相手局位置情報とから自局と相手局との相対方位を判別
し、この判別された相対方位に基づいて空中線6aに接
続された移相部10の位相制御を行うものである。本実
施形態による移動体通信装置によれば、自局と通信相手
である相手局との位置を正確に把握でき、自局と相手局
との相対方位をも精度良く判別するこができるので、こ
の相対方位に基づいて最適な空中線合成覆域を選択して
形成することができ、上記各実施形態による移動体通信
装置のように何度も連続送信を繰り返す必要もなく、通
信能力、即ち送信容量がそれほど大きくない移動体通信
装置においても自局の通信情報3aをより確実に相手局
に対して受信させることが可能となり得る。
【0036】図7は本実施形態による移動体通信装置を
示すブロック構成図であり、図7において、16a及び
16bは空中線6a及び6bを送信及び受信に共用する
ために必要なダイプレクサであり、このダイプレクサ1
6a及び16bにより空中線6a及び6bは送信と受信
とが同時にでき、かつ、自局の送信信号が後述するダイ
バーシチ受信部14に混入することを防止している。具
体的には、送信部4から出力され分配部5によって分配
出力された自局の通信情報3aによる被変調波信号をア
ンテナ部である空中線6a及び6bに対してそれぞれ出
力し、これらアンテナ部6a及び6bを介して受信した
相手局からの無線信号8をダイバーシチ受信部14にそ
れぞれ出力する。
【0037】また、14はダイプレクサ16a及び16
bを介して受信した例えば2つの相手局からの無線信号
をそれぞれ復調し、受信レベル等の比較を行った結果、
受信品質が良好な方の無線信号を受信信号として採用し
比較部11に出力するダイバーシチ受信部、15はGP
S情報のように精度良く自局の位置の把握が可能なGP
S情報等から得られた自局の自局位置情報とダイバーシ
チ受信部14を介して得られた相手局からの相手局位置
情報とから自局と通信相手である相手局との相対方位を
判別し、この相対方位情報に基づいて自局の放射特性の
干渉部が補償されるように移相部10による空中線6a
の給電位相の制御を行なう位相制御部である。相手局か
らの相手局位置情報も自局と同様にGPS情報等に基づ
いて検出することにより、自局と相手局との位置情報乃
至相対方位をより精度良く得ることができる。なお、図
中同一符号は同一又は相当部分を示し、これらの詳細な
説明については省略する。
【0038】次に、本実施形態による移動体通信装置の
動作、特に位相制御部15による移相部10の位相制御
について図8を用いて説明する。なお、図8は図7に示
す本実施形態による移動体通信装置により形成されたあ
る空中線合成覆域であって、このある空中線合成覆域に
対して相手局が存在する位置(例えばx1乃至x3)を併
せて示した拡大説明図である。図7において、位相制御
部15はまずGPS情報等に基づく自局の自局位置情報
と相手局からの相手局位置情報とから自局と通信相手で
ある相手局との相対方位をより正確にかつ精度良く判別
する。次にこの相対方位に基づいて自局のアンテナ部の
放射特性の空中線利得が相手局方向において最大利得と
なるような移相部10の給電位相を移相部10に対して
指示する。
【0039】具体的には、図8に示すように、相手局が
自局のある空中線合成利得に対して図8のx1方向の位
置にあると相対方位の判別をした場合には、自局の空中
線合成覆域の最大利得がx1方向において最大となるよ
うに移相部10に対して給電位相の指示を行ない、相手
局が自局に対して図8のx2方向の位置にあると相対方
位の判別をした場合には、自局の空中線合成覆域の最大
利得がx2方向において最大となるように移相部10に
対して給電位相の指示を行なう。即ち、現在の空中線6
aの給電位相が他方の空中線6bの給電位相と例えば同
相の場合で(図8の実線で示す空中線合成覆域は空中線
6a及び6bの給電位相が同相のときのものとする。)
相手局の位置がx1方向にある場合には、移相部10は
空中線6aの給電位相を現在の給電位相からほぼ180
°ずれた位相に切換え、相手局の位置がx2方向にある
場合には、移相部10は空中線6aの給電位相を現在の
給電位相からほぼ120°ずれた位相に切換えるもので
ある。
【0040】このように、本実施形態による移動体通信
装置によれば、自局位置情報と相手局位置情報とをGP
S情報に基づいて得ることにより、自局と相手局との相
対方位をより精度良く判別することができ、この相対方
位に基づいて相手局との相対方位に応じた最適な空中線
合成覆域を形成するので、上記実施形態による移動体通
信装置とは異なり常に自局と通信相手である相手局との
相対方位を正確に認識することができ、相手局の移動状
態に拘わらず放射特性の最大利得が常に相手局の位置方
向に対して指向するような空中線合成覆域を形成するこ
とができる。これにより、送信系1から送信された無線
信号8はより通信品質が良い状態で相手局に対して送信
される。
【0041】また、本実施形態による移動体通信装置に
よれば、自局位置情報と相手局位置情報とを定期的に入
手することにより、自局と相手局との正確な相対方位を
継続的に認識することができるので、この認識された相
対方位に基づいて常に最適な空中線合成覆域だけを形成
でき(上記実施形態による移動体通信装置においては、
相手局13の位置を自局12側で認識していないので、
移相部10により空中線6aの給電位相を制御して複数
種類(実施形態.1では2種類、実施形態2.では3種
類)の空中線合成覆域を形成させるようにしてい
た。)、同一内容の通信情報3aを繰り返し送信部4に
対して出力しこれら通信情報に基づく複数の被変調波信
号を連続送信しなくても、より通信品質が良い状態で自
局の通信情報3aを無線信号として相手局側に送信させ
ることができ、通信品質に加えて通信効率がより向上し
た移動体通信装置を得ることができる。なお、送信容量
に余裕を持たせることが可能であれば、大きい送信能力
の送信系を構成し、自局から複数の被変調波信号からな
る無線信号を相手局に送信させることによって通信品質
を向上させることも勿論可能である。
【0042】実施形態.5次に本発明の他の実施形態に
ついて図9を用いて説明する。上記各実施形態による本
発明にかかる移動体通信装置は、いずれもアンテナ部が
2つの空中線により構成されたものであったが、本発明
においてアンテナ部を構成する空中線の数は2つに限ら
れたものでない。図9は本実施形態による移動体通信装
置を模式的に示した説明図である。図9において、17
a乃至17dはその空中線合成覆域が図9に示すような
形状となるように本移動体通信装置が搭載される移動体
の所定の位置にそれぞれ設けられた本実施形態による移
動体通信装置の空中線である。なお、本実施形態による
移動体通信装置においては4つの空中線からアンテナ部
が構成されるがこれ以上の数の空中線によりアンテナ部
を構成してもよい。
【0043】本実施形態による移動体通信装置によれ
ば、上記各実施形態による移動体通信装置よりもアンテ
ナ部の空中線の数が多いので空中線合成覆域における干
渉部の生じる範囲をより小さくすることができる。ま
た、本実施形態による移動体通信装置の場合、移相部1
0は互いに対向配置された空中線を一対とし、この一対
の空中線のいずれかに接続される。例えば図9において
は空中線17a及び空中線17b又は空中線17c及び
空中線17dに接続される。そして、このように接続さ
れた移相部10が上記実施形態による移動体通信装置と
同様に連送部9から出力された通信情報3aの出力状況
に基づいて接続された空中線、例えば空中線17a又は
17cの給電位相の切換えを行なうことにより、本実施
形態においても上記各実施形態において説明したように
放射特性の干渉部が補償され、同様の効果を奏すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1項の発明によれば、複数の空中
線からなるアンテナ部と、これら複数の空中線に接続さ
れた分配部と、この分配部に対し通信情報により変調を
施した被変調波信号を出力する送信部と、この送信部に
上記通信情報を繰り返して出力し、かつ、その出力状況
を出力する連送部と、上記アンテナ部のいずれかの空中
線に接続され、上記アンテナ部の放射特性の干渉部分が
補償されるように上記接続された空中線の給電位相を上
記連送部から出力された上記通信情報の出力状況に基づ
いて切換える移相部とを備え、この移相部により切換え
られた給電位相により上記被変調波信号からなる無線信
号を送信するようにしたので、複数の空中線からなるア
ンテナ部を用いた移動体間の通信において、空中線合成
覆域の干渉部における空中線利得を高利得に補償するこ
とができ、通信相手である相手局に対して自局の通信情
報を確実に送信させることが可能となり、移動体間にお
ける通信品質の信頼性を大幅に向上することができる。
【0045】請求項2項の発明によれば、上記無線信号
を複数回送信するようにしたので、通信相手である相手
局に対して自局の通信情報をより確実に送信させること
が可能となり、移動体間における通信品質の信頼性を大
幅に向上することができる。
【0046】請求項3項の発明によれば、複数の空中線
からなるアンテナ部と、これら複数の空中線に接続され
た分配部と、この分配部に対し通信情報により変調を施
した被変調波信号を出力する送信部と、この送信部に上
記通信情報を繰り返して出力する連送部と、上記アンテ
ナ部のいずれかの空中線に接続され、上記アンテナ部の
放射特性の干渉部分が補償されるように上記接続された
空中線の給電位相を切換える移相部と、GPS情報に基
づく自局位置情報と上記GPS情報に基づく相手局から
の相手局側位置情報とから自局と上記相手局との相対方
位を判別し、この判別された相対方位情報に基づいて上
記移相部を制御する位相制御部とを設けたので、複数の
空中線からなるアンテナ部を用いた移動体間の通信にお
いて、常に空中線合成覆域の最大利得を相手局方向に指
向させることができ、通信相手である相手局に対して自
局の通信情報を確実に送信させることが可能となり、移
動体間における通信品質の信頼性及び通信効率を大幅に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による移動体通信装置を
示すブロック構成図である。
【図2】図1に示す移動体通信装置の送信動作説明図で
ある。
【図3】図1に示す移動体通信装置の空中線合成覆域を
説明するための覆域説明図である。
【図4】図1に示す移動体通信装置の空中線合成覆域の
拡大説明図である。
【図5】この発明の他の実施形態による移動体通信装置
の空中線合成覆域の拡大説明図である。
【図6】この発明の他の実施形態による移動体通信装置
の空中線合成覆域の拡大説明図である。
【図7】この発明の他の実施形態による移動体通信装置
のブロック構成図である。
【図8】図7に示す移動体通信装置の空中線合成覆域及
びこの空中線合成覆域に対する相手局の位置を示す拡大
説明図である。
【図9】この発明の他の実施形態による移動体通信装置
の空中線合成覆域を示す覆域説明図である。
【図10】従来の移動体通信装置のブロック構成図であ
る。
【図11】従来の移動体通信装置の空中線合成覆域を説
明するための覆域説明図である。
【符号の説明】
3a、3b 通信情報 4 送信部 5 分配部 6a、6b、6c、17a、17b、17c、17d
空中線 7 受信部 9 連送部 10 移相部 12 自局 13 相手局 15 位相制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の空中線からなるアンテナ部と、こ
    れら複数の空中線に接続された分配部と、この分配部に
    対し通信情報により変調を施した被変調波信号を出力す
    る送信部と、この送信部に上記通信情報を繰り返して出
    力し、かつ、その出力状況を出力する連送部と、上記ア
    ンテナ部のいずれかの空中線に接続され、上記アンテナ
    部の放射特性の干渉部分が補償されるように上記接続さ
    れた空中線の給電位相を上記連送部から出力された上記
    通信情報の出力状況に基づいて切換える移相部とを備
    え、この移相部により切換えられた給電位相により上記
    被変調波信号からなる無線信号を送信するようにしたこ
    とを特徴とする移動体通信装置。
  2. 【請求項2】 上記無線信号を複数回送信するようにし
    たことを特徴とする請求項第1項記載の移動体通信装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の空中線からなるアンテナ部と、こ
    れら複数の空中線に接続された分配部と、この分配部に
    対し通信情報により変調を施した被変調波信号を出力す
    る送信部と、この送信部に上記通信情報を繰り返して出
    力する連送部と、上記アンテナ部のいずれかの空中線に
    接続され、上記アンテナ部の放射特性の干渉部分が補償
    されるように上記接続された空中線の給電位相を切換え
    る移相部と、GPS情報に基づく自局位置情報と上記G
    PS情報に基づく相手局からの相手局側位置情報とから
    自局と上記相手局との相対方位を判別し、この判別され
    た相対方位情報に基づいて上記移相部を制御する位相制
    御部とを備えたことを特徴とする移動体通信装置。
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