JPH11265628A

JPH11265628A - 浴室用リモートコントローラ

Info

Publication number: JPH11265628A
Application number: JP6586898A
Authority: JP
Inventors: Kenji Nakamura; 健二中村; Hisahiro Kobayashi; 久浩小林
Original assignee: Hitachi Chemical Co Ltd
Current assignee: Showa Denko Materials Co Ltd
Priority date: 1998-03-16
Filing date: 1998-03-16
Publication date: 1999-09-28

Abstract

(57)【要約】【課題】ケースの気密性が低下しても回路基板の絶縁性
が低下しない浴室用リモートコントローラを提供する。【解決手段】密閉されたケース（表示ケース７及び裏ケ
ース８）に納められた回路基板１０と、該回路基板１０
に接続され前記ケース（表示ケース７及び裏ケース８）
の外部に引き出されたコード（リモコンコード６）と、
前記ケース（表示ケース７及び裏ケース８）の表面に操
作部（運転スイッチ部３及び湯温設定スイッチ部４）を
設けた化粧シートを備えた浴室用リモートコントローラ
１であって、前記化粧シート９には感圧素子（感圧式ス
イッチ１７）を設け、かつ回路基板１０を樹脂（ポッテ
イング樹脂１３）にてポッテイングした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室用リモートコ
ントローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】図３（ａ）に示すように、浴室に設置
されるリモートコントローラは、従来、表示ケース７及
び裏ケース８からなるケースと、その中に納められた回
路基板１０と、該回路基板１０に接続されケースの外部
に引き出されたコード（図示省略）と、回路基板１０に
取付けられたプッシュスイッチ１９，表示部（図示種
略）及び操作部（図示省略）を備えている。但し、前記
回路基板１０は、吸湿又は、温度低下により回路基板１
０の表面に結露が発生すると、絶縁抵抗が低下し、その
状態が続くと、電圧が印加された回路導体間で電食が起
り、短絡することがある。また、リモートコントローラ
の回路には、消費電力を抑えるためにＣＭＯＳを使用し
たＩＣを用いることが多く、入力インピーダンスの高い
入力端子に接続した回路は、絶縁抵抗の低下による影響
を受けやすく、回路の正常な動作が得られないこともあ
る。

【０００３】従って、リモートコントローラを浴室のよ
うに水滴や湿気が多い環境下で使用する際には、防滴及
び防湿の為にケースをゴムパッキン１８や接着剤で密閉
するのが、通常であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
密閉されたケースであっても、経年変化により、ゴムパ
ッキンや接着剤が吸湿及び膨張して脆くなり、ケース内
への入水（又はケース内での結露）によって、スイッチ
の接点間の絶縁性が低下してしまうという課題があっ
た。また、図３（ｂ）に示すように、回路基板１０をポ
ッテイング樹脂１３により樹脂ポッティングし、回路基
板１０の防湿性を向上させる方法もあるが、その場合、
使用するプッシュスイッチ１９高さが高くなり、それに
伴い、ケースの厚みが厚くなるため、浴室内に設置する
と、美観を損ねるという課題があった。

【０００５】本発明は、以上の点に鑑みケースの気密性
が低下しても絶縁性低下の抑制に優れ、しかも、美観を
損ねない浴室用リモートコントローラを提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、図１に示すよ
うに、密閉されたケース（表示ケース７及びケース
８）に納められた回路基板１０と、該回路基板１０に接
続され前記ケース（表示ケース７及び裏ケース８）の外
部に引き出されたコード（リモコンコード６）と、前記
ケース（表示ケース７および裏ケース８）の表面に操作
部を設けた化粧シートを備えた浴室用リモートコントロ
ーラであって、前記化粧シートには感圧素子（感圧式ス
イッチ１７）を設け、かつ回路基板１０を樹脂（ポッテ
イング樹脂１３）にてポッテイングしたことを特徴とす
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】化粧シートに使用する感圧素子
は、感圧式スイッチとして使用するもので、荷重により
抵抗値が変化する構造を有している。感圧式スイッチ１
７は、使用者が運転又は湯温設定の高，低スイッチを押
すと、その荷重を検知しスイッチとしてのオンーオフを
行う。また、感圧式スイッチ１７に接続された配線は、
フレキシブルプリント配線板の薄形配線板を使用してい
る。

【０００８】回路基板１０上に実装されたコネクタ１２
は、感圧式スイッチ１７を回路基板１０に接続させるた
めのものであり、極間の絶縁距離が充分確保されるも
の、又は防水型であるのがより好ましい。

【０００９】回路基板１０をポッティングする樹脂は、
ウレタン配合樹脂であり、４，４′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート（ＭＤＩ）系ポリイソシアネートとリ
シノレート系ポリオールを混合させたものが好ましい。

【００１０】本発明の浴室用リモートコントローラは、
図２（ｂ）に示す風呂釜に使用されるものであり、この
風呂釜は、浴槽１０４の水を循環ポンプ１０６を介して
戻り水路１０５から熱交換器１０３に送し、熱交換器１
０３にて加熱した後に、行き水路１０７を経て、浴槽１
０４へ温水を送る強制循環式の風呂釜である。この循環
する浴槽水の湯温は、サーミスタ１５５で検知されてお
り、また、浴槽水が流れていないときに加熱して風呂釜
を壊すことのないように、加熱している間は常に、水流
スイッチ151で浴槽水が流れていることを監視してい
る。

【００１１】熱交換器１０３は、ガス配管１３６から供
給されたガスを、第１ガス電磁弁１３７と、電磁弁にゴ
ミを噛み込みガスが漏れることを防止するための第２ガ
ス電磁弁１３５とを通し、ガス比例弁１３４によってガ
ス量を調整した後に、点火装置138から点火プラグ１３
３に点火させ燃焼する。燃焼に必要な空気は、ファン１
０８が駆動することにより風呂釜の低側面にある吸気口
から導入した空気とガスとを混合させながら、ガスバー
ナ１３２で燃焼させる。なお燃焼中は、燃焼電流を検知
する燃焼センサ１３１によって監視しながら、浴槽水を
加熱する。

【００１２】浴槽水を追焚きするときには、循環ポンプ
１０６で浴槽水を循環しながら、熱交換器１０３で加熱
している。このとき、沸き上げの湯温は、風呂釜に接続
された浴室用リモートコントローラによって設定するこ
とができる。

【００１３】これらの一連の動作は、ここに記載しなか
った。他の動作、例えば、第１ガス電磁弁１３７と第２
ガス電磁弁１３５とをどのようなタイミングで開閉し燃
焼センサ１３１の出力結果と合わせてどのように安全に
運転するかというような本発明の特徴部分でない動作と
共に、制御回路１０９として、マイクロコンピュータＣ
ＰＵとその中に設けられたプログラムによって実現す
る。

【００１４】また、浴室用リモートコントローラの回路
は、図２（ａ）に示すように、リモコンコード６から入
力したパルス状の電力波形により、電源回路を介してリ
モーとコントローラで使用する電源Ｖccを得る。受信の
ときは、そのパルス状の電力波形の電力として使用しな
い部分に同期して送られてきた受信信号を、通信回路を
介して、ＣＰＵへ取り込み、その信号をプログラムで解
析して、表示信号であれば、表示器ＳＥＧに表示し、リ
モートコントローラ制御信号であれば、その信号に従っ
てリモートコントローラを制御する。リモートコントロ
ーラからは、運転スイッチであるＳＷ１，湯温設定温度
を低くするスイッチＳＷ２，湯温設定温度を高くするス
イッチＳＷ３の操作を行い、ＣＰＵに入力する電圧が、
０からＶccへと変化し、ＣＰＵから通信回路を介して、
パルス状の電力波形に同期して、操作信号として制御回
路１０９に送られる。

【００１５】このような浴室用リモートコントローラ
を、図１に示すような構成とした。

【００１６】すなわち、図１（ａ）に示すように、浴室
用リモートコントローラ１を上面から見ると、風呂温度
を表示する風呂表示部２と、器具の運転及び停止を行う
運転スイッチ部３と、風呂の湯温設定を変更可能とする
湯温設定スイッチ部４（低スイッチと高スイッチ）を有
するものであり、側面からは図１（ｂ）に示すゴムブッ
シュ５でシールされたリモコンコード６が裏ケース８か
ら外部に延びている。浴室用リモートコントローラ１の
ケースは、表示ケース７と裏ケース８に分割されてお
り、その２つを合わせて形成する。表示ケース７には、
図１（ｃ）に示す化粧シート９が貼り付けられており、
運転スイッチ部３（図１（ａ）参照）の裏面には図１
（ｅ）に示す感圧式スイッチＳＷ１が取付けられ、湯温
設定「低」の裏面には感圧式スイッチＳＷ２が取付けら
れ、湯温設定「高」の裏面には感圧式スイッチＳＷ３が
取付けられている。それぞれの感圧式スイッチ１７（Ｓ
Ｗ１、ＳＷ２、ＳＷ３）はフレキシブルプリント配線板
にて配線され、フレキシブルプリント配線板の先端の接
続部は回路基板１０に実装されたコネクタに接続され
る。

【００１７】図１（ｃ）に示すように、回路基板１０
を裏ケース８に取付け、その後ＣＰＵ等の電子部品が埋
まる程度にポッティング樹脂を充填し硬化させる。この
とき、回路基板１０に実装されたコネクタ１２は接続部
が樹脂で埋まらない程度に高いものである。裏ケース８
に取付けられた回路基板１０のコネクタ１２には、表示
ケース７に貼られた化粧シート９の配線先端部の接続部
１６（図１（ｅ）参照）を挿入し、裏ケース８と表示ケ
ース７を接着又はビスにより固定し、浴室用リモートコ
ントローラ１をが完成させる。

【００１８】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、感圧
素子（感圧式スイッチ）を用いることにより、回路基板
をポッテイング樹脂にて封止しても、プッシュスイッチ
を使用したものに比較してケース厚みが薄く、更に、ポ
ッテイングしたことにより、ケースの気密性が低下して
も回路基板の絶縁性が低下しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明の一実施例に用いた浴室用リ
モートコントローラの上面図であり、（ｂ）は、（ａ）
の側面図であり、（ｃ）は、（ａ）の断面図であり、
（ｄ）は、本発明の一実施例に用いた回路基板の概略実
装図であり、（ｅ）は、本発明の一実施例に用いた感圧
式スイッチを有する化粧シートの裏面図と側面図であ
る。

【図２】（ａ）は、本発明の一実施例に用いたリモート
コントローラの回路図であり、（ｂ）は、本発明の一実
施例に用いた風呂装置のブロック図を示す。

【図３】（ａ）は、従来のリモートコントローラの断面
図であり、（ｂ）は、プッシュスイッチを用いて回路基
板をポッティングしたリモートコントローラの断面図で
ある。

【符号の説明】

１…浴室用リコートコントローラ、２…風呂温度表示
部、３…運転スイッチ部4…湯温設定スイッチ部５…
ゴムブッシュ、６…リモコンコード７……表示ケー
ス、８…裏ケース、９…化粧シート、１０…回路基
板、１１…ＣＰＵ、１２…コネクタ、１３…ポッテイ
ング樹脂、１５… 配線、１６…接続部、１７…感
圧式スイッチ、１８…ゴムパッキン、１０３…熱交
換器、１０４…浴槽、１０５…戻り水路、１０６…循環
ポンプ、１０７…行き水路、１０８…ファン、１０９…
制御回路、１３１…燃焼センサ、１３２…ガスバーナ、
１３３…点火プラグ、１３４…ガス比例弁、１３５…第
２ガス電磁弁、１３６…ガス配管、１３７…第１ガス電
磁弁、１３８…点火装置、１５１…水流スイッチ、１５
５…サーミスタ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】密閉されたケースに納められた回路基板
と、前記回路基板に接続され前記ケースの外部に引き出
されたコードと、前記ケースの表面に湯温設定の操作部
を設けた化粧シートを備えた浴室用リモートコントロー
ラであって、前記化粧シートには感圧素子を設け、かつ
回路基板を樹脂にてポッテイングしたことを特徴とする
浴室用リモートコントローラ。