JPH11263380A - 断熱容器 - Google Patents

断熱容器

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JPH11263380A
JPH11263380A JP10105291A JP10529198A JPH11263380A JP H11263380 A JPH11263380 A JP H11263380A JP 10105291 A JP10105291 A JP 10105291A JP 10529198 A JP10529198 A JP 10529198A JP H11263380 A JPH11263380 A JP H11263380A
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JP
Japan
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skin
bolts
mold
container
thermal insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP10105291A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Shiina
直礼 椎名
Hirotsugu Takase
博次 高瀬
Masaya Tsuchiya
正也 土屋
Tamio Miyazaki
民生 宮崎
Akio Nojiri
昭夫 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIINA KASEI KK
Original Assignee
SHIINA KASEI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [課 題]表皮と発泡体とで成り、内側から外側に小孔
で通じる断熱容器で、この小孔に蒸気や水を通しても、
発泡体が吸湿、吸水せず断熱性が低下しないものが求め
られている。 [解決の手段]表皮と発泡体とで成る、小孔のある断熱
容器で、小孔の表面にも0.2mm以上の厚さの表皮を
生成させると、この小孔に空気や水を通しても吸湿、吸
水せず断熱容器の断熱性が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は表皮と発泡体とで成るプラスチッ
クの断熱容器で、容器の内側と外側に通じる小孔があ
り、この小孔の表面にも表皮があり、この孔に水、空気
等が通過しても、発泡体が吸湿して断熱性が低下しない
ことを特徴とするものである。
【0002】[発明の属する技術の分野]断熱性の良い
容器に関するものである。
【0003】[従来の技術]プラスチックの表皮と発泡
体で成る従来の断熱容器は、容器を作ってから小穴を空
けるので、この小孔には表皮がなく、空気や水を通す
と、コアーである発泡体が吸湿、吸水して、断熱性を著
しく低下させるものである。
【0004】[発明が解決しようとする課題]表皮と発
泡体とで成る断熱容器は、強度と断熱性を併有するので
広く使用されようとしている。この断熱容器には、例え
ば、空気や、お湯を出し入れする小孔を必要とするが、
このような物を通すと、この小孔の表面には表皮がない
ので、発泡体が徐々に吸湿、吸水して、著しく断熱性を
低下させる。本願は、断熱容器の内側と外側に通じる小
孔を作り、この小孔に空気や水を通しても、断熱性が低
下しないようにしたものを目的とするものである。
【0005】[発明の実施の形態]本発明は、表皮と発
泡体とで成る断熱容器で、この容器の内側と外側に通じ
る小孔を設け、その小孔の表面にも表皮を設けたもので
ある。
【0006】本発明の断熱容器は、金型に粉末プラスチ
ックと架橋、発泡性の粒状体とを入れ、これを回転しな
がら加熱して作るもので、粉末プラスチックの粒径が小
さいので、先ず、金型の内側に付着し、表皮となり、そ
の上に粒径の大きい架橋発泡性粒状体が付着し、これが
発泡して金型内に充満して断熱容器となる。ここに、架
橋発泡性粒状体とは、ポリオレフィンに架橋剤と発泡剤
とを混合したものか、ポリオレフィンに発泡剤を混合し
た後、電離性放射線を照射したものの粒状体を言う。
【0007】本発明の断熱容器は、表皮のついた小孔の
あるのが特徴であり、この小孔は、例えば金型の上、下
2枚の板に孔を空け、これにボルトを通し、一方の金型
の外にボルトの頭を、他方の金型の外にナットを設けて
止め、この状態で回転成型する。これにより、熱はボル
トの頭とナットからボルトに伝わり、ボルトが高温にな
り、その表面にも表皮がつく。この表皮は金型の上、下
の表皮と接合し、且つ中間部はコアーの発泡体と全面で
接合していて、極めて丈夫なボルト孔ができる。ボルト
の材質を選ぶことにより、表皮は厚くも薄くもすること
が出来る。この小孔に水や空気を通しても、発泡体は吸
湿、吸水しない。
【0008】本発明の表皮は、この小孔に空気や水を通
した時、コアーの発泡体が吸湿しないためのもので、そ
の厚さは通常0.2mm以上で、好ましくは0.5mm
以上のものである。ボルトの代わりに金属棒又はパイプ
を通し、内面の平滑な孔にもできる。又ボルト孔のみで
なく、金属製のナットを成形体中に残し、パイプの先の
金具と金属同士の結合にすることもある。
【0009】本発明の断熱容器の表皮の厚さは、1.0
mm以上、10mm以下である。そして、1.0mm以
下では均一な厚さの表皮となりにくく、10mm以上で
は均一な発泡相が得られにくい。本発明の発泡相は、密
度0.13g/cc以下、0.03g/cc以上であ
る。0.13g/cc以上であると発泡剤の分解熱が少
なく均一に発泡せず、断熱性が十分でない。0.03g
/cc以下では、均一な独立気泡の発泡体にならない。
【0010】本発明の断熱容器の発泡相の厚さは、通常
10mm以上100mm以下で、10mm以下では表皮
と発泡体が分かれにくく、100mm以上にするとボイ
ドが発生しやすい。本発明の断熱箱の角にはアールをと
る。アールは、5アール又はそれ以上である。アールを
とらないと、角の部分の表皮が厚くなり、衝撃で壊れや
すい。
【0011】本発明の断熱箱は、側面に比べて底面の発
泡相の厚さを厚くして、底面から逃散する熱を押さえ、
断熱性を良好にすることがある。
【0012】断熱箱の上面にある表皮を薄くし、又は上
面に表皮のない部分を作り、内箱の表皮を通り、上面の
表皮、次いで外箱の表皮を通る熱の逃散を防ぐこともあ
る。表皮のない部分を作った時にはカバー等をかぶせ
る。
【0013】本発明の断熱箱は、実と蓋をつくり気密に
するのが普通であり、実と蓋とをはめ込み構造にし、又
はボルトで固定することもできる。円筒形の断熱箱では
実と蓋にネジを切って、このネジで結合することもでき
る。
【0014】冷凍食品用の断熱箱では、箱の底面等に冷
風の吹き出す一個又は数個の孔を作り、冷却器の冷風吹
き出し口とこの孔をつなぎ、底には周囲を折り曲げた金
属板を置いて二重底にし、この二重底に多数の小孔をあ
けて冷風を均一に吹き出すようにすることができる。
【0015】本発明の断熱箱の金型は、長い縁のある底
のある内箱と、短い縁があり底のない外箱を重ねて結合
し、これに外箱用の底板を結合して断熱箱の金型とす
る。この金型は、内箱と外箱とを普通の反対に重ねた状
態で縁同志を重ねて固定し、内、外箱間に材料を入れ、
次いで外箱の底板をつけるので、材料が入れやすい。本
技術では粉末プラスチックを使用し、金型に入れる材料
の体積が大きいので好都合である。
【0016】本発明では、適宜な孔のあいた断熱板を使
用し、隣接する板とボルトで固定して直方体に組み立て
る。隣接する板との間にはゴム又はプラスチックフォー
ム等のパッキングを使用し、簡単に大型の湯や冷水を入
れるタンクやプールをつくることが出来る。このタンク
は、軽量であり、組み立てや解体、運搬に有利で、断熱
性に優れる長所がある。大型のタンクやプールでは、ア
ングルで外側を補強し又はアングルに断熱板をボルト止
めすることもある。
【0017】本発明の断熱箱は箱の下部と上部とを結合
できる形にし、断熱箱を重ねて使用し、蓋は最上の箱だ
けにすることもある。
【0018】本発明の断熱箱は、表皮のある小孔をつく
り、これを利用して配線し、投げ込みヒーター等を取り
付けることができる。
【0019】次いで本発明の実施例を説明する。 [実施例1]内寸100×100×100mm、発泡複
合体の厚さ25mm、表皮(高密度ポリエチレン 2m
m),発泡体(ポリエチレン架橋発泡体、密度0.05
g/cc,厚さ21mm)の発泡複合体の箱を作り、一
方は経25mmの表皮のない孔を底にあけ、他方は同じ
経で1.0mmの表皮のある孔を作った。この2種類の
箱を室温で水中に3ケ月浸漬し、取り出して重量を測定
した。表皮のない孔の箱は重量が3%増加し、断熱性が
低下したのに対し、1.0mmの表皮が孔にある箱は、
重量の増加も断熱性の低下も認められなかった。
【0020】[実施例2]表皮(高密度ポリエチレン、
厚さ3mm)と発泡体(架橋ポリエチレン、密度0.0
5g/cc、厚さ94mm)とで成る断熱板1100×
1000×100mmの一端の上下に2個のネジ孔(経
10mm)、側面の3面の両端に2個の同じ経のネジ孔
のある板4枚を組み立てて、ボルトじめして4側面と
し、これに1200×1200×100mmの同じ材
質、厚さの板(表と裏に通じる8個の小孔がある)を底
と蓋にして4側面にネジ止めした。隣接する板との接触
面にはポリエチレン架橋発泡体(密度0.1g/cc、
肉厚2mm)をパッキングとして使用した。この板のネ
ジ孔には全て1.0mmの表皮のあるものを用いた。こ
の容器に水を一杯入れ、3ケ月放置したが、水は全く減
らず、解体した断熱板は重量増加がなく、断熱性の低下
も認められなかった。この断熱容器は解体、組み立てが
容易で運搬に便利なものであった。
【0021】[発明の効果]以上説明した如く、表皮と
発泡体で成るプラスチックの断熱容器で容器の内側から
外側に通じる小孔があり、この小孔の表面にも厚さ0.
2mm以上の表皮を設けたものは、この孔に空気や水を
通しても、発泡体が吸湿、吸水することがない。従っ
て、この断熱容器は断熱性が低下することくがなく、省
エネルギー用の容器として極めて有用なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックの表皮と発泡体とで成る断熱
    容器で、容器の内側と外側に通じる小孔を有し、この小
    孔の表面にも表皮があることを特徴とする断熱容器。
  2. 【請求項2】表皮と発泡体で成るプラスチック板で、表
    と裏に通じる小孔があり、この小孔の表面にも表皮があ
    り、これを複数枚使用して組み立てたことを特徴とする
    断熱容器。
JP10105291A 1998-03-13 1998-03-13 断熱容器 Pending JPH11263380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105291A JPH11263380A (ja) 1998-03-13 1998-03-13 断熱容器

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105291A JPH11263380A (ja) 1998-03-13 1998-03-13 断熱容器

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JPH11263380A true JPH11263380A (ja) 1999-09-28

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ID=14403591

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JP10105291A Pending JPH11263380A (ja) 1998-03-13 1998-03-13 断熱容器

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