JPH11263298A - 緊急脱出装置 - Google Patents

緊急脱出装置

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JPH11263298A
JPH11263298A JP8926098A JP8926098A JPH11263298A JP H11263298 A JPH11263298 A JP H11263298A JP 8926098 A JP8926098 A JP 8926098A JP 8926098 A JP8926098 A JP 8926098A JP H11263298 A JPH11263298 A JP H11263298A
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Yoji Yutani
洋司 湯谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パイロットを機体から迅速にかつ安全に脱出
させる緊急脱出装置を提供する。 【解決手段】 一対の下腕拘束手段は、それぞれ第1の
ストラップ24と第2のストラップ40とから成り、第
1のストラップ24の一端は機体M側に取り付けられ、
他端には第1リング32が取り付けられ、第2のストラ
ップ40は第1リング32を挿通し該第2のストラップ
40の一端は上腕拘束手段35に取り付けられた第2リ
ング36に取り付けられ、他端は着脱自在な固持手段に
より座席20に取り付けられており、脱出駆動ハンドル
30a、30bを駆動した時には、前記座席が機体Mに
対し相対的に移動することにより、第1のストラップ2
4が緊張することにより、該第1のストラップ24を座
席20から引き出すと共に、第1、第2リング32、3
6を介して、上腕拘束手段35を引き出し、次いで脱出
者Pの上腕及び下腕を拘束するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緊急脱出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10乃至図13は従来例の緊急脱出装
置(米国特許第5,415,366号に記載のもの)で
あるが、図10において、パイロットPは機体M内で座
席10に通常の運用姿勢で座しているが、座席10は背
もたれ部1と座部2とからなっており、この背もたれ部
1の両側壁部に脱出時に上腕部及び下腕部を拘束するた
めの拘束具Rを収納させている。この拘束具Rは図11
に示すように、引き出された場合には三角形状の網部材
となる上腕拘束部3とパイロットPの下腕部を拘束する
細長いストラップ5とからなっている。上腕拘束部3の
網状部3aの一辺に沿ってフレキシブルなチューブ3b
が一体的に固着されており、これにストラップ5が挿通
しているが、その一端は座部2の内壁部に位置する止め
具により止着されており、またストラップ5の他端側は
パイロットPの腰まわりを座部2に固定させるためのラ
ップベルト6の中央部に取り付けられた一対のリング7
a、7b(以下、一方のストラップ5についてのみ説明
する)を挿通してパイロットPに沿って上方に延在し、
肩部Paの上を通り(図10の収納状態で)、チューブ
3bに挿通され、更に図10で示すように、挿通したス
トラップ部分5bはガイドリング7を挿通してスナバー
8及び滑車として構成されるプーリ9に巻回され、他端
部5dは座部2に固定部材11を介して固定されてい
る。また、プーリ9の本体はシェアピンにより取付部材
13を介して機体Mの床に固定されている。また、図示
せずとも、公知のように座席10の背面にはロケットを
搭載しており、座部2の両側においては図9でも明示さ
れるようにパイロットPが脱出駆動ハンドル12a、1
2bを両手でつかんでいる。
【0003】図14は上述した構成において、ストラッ
プ5がいかなる径路を経て、その両端が機体側及びラ
ップベルト6の端部に止め具Qを介して座部2に取り付
けられているかを示す径路図である。なお、この径路を
明らかに示すためにパイロットPを省略し、拘束した状
態においてその径路を示す。すなわち、ストラップ5の
一端は止め具Qに止着されており、ラップベルト6の中
間部に取り付けられるリング7a、7bまでのストラッ
プ部分は5aで示し、これから拘束具Rの網部3の一縁
部に取り付けられたチューブ3bを通り、ガイドリング
7に至るストラップ部は5bで示し、更に下方へと延在
して、スナバー8を通って滑車機構9に至るストラップ
部は5cとし滑車機構9を巻回した後、座部2の側壁部
に上述したように固定されるのであるが、図14におい
ては座部2の底壁部に位置して示しているが、同等であ
る。
【0004】パイロットPが緊急脱出せんとして、駆動
ハンドル12a、12bの両方或いは片方を上へ引き上
げると、図示しないロケットが着火してこの推進力によ
り座席10は座席の両側に設けられた一対のガイドレー
ルGに沿って図11で示すように矢印A方向に上昇す
る。これによりストラップ5は矢印aに示されているよ
うに下方へとたぐられ、すなわちストラップ5にテンシ
ョンが与えられる。スナバー8は矢印a方向にストラッ
プがたぐられるのであるが、これと反対方向には移動し
ない働きをしている。ストラップ5は矢印aに示す方向
にたぐられることにより、その一端が座部2の内方で固
定されていることにより、チューブ3bを挿通し背もた
れ部1の内方に収納されていた拘束具Rを引き出す。す
なわち、網部3がほぼ三角形状で引き出されてパイロッ
トPの上腕部を両側から拘束する。更にロケットの推進
力によりパイロットPは矢印A方向に座席10と共に更
に上昇して図12で示すような位置を取るのであるが、
シェアピンにより機体Mに取付部材13を介して固定さ
れているプーリ9の本体は、その強度を越えるとシェア
ピンを切断し機体Mから脱離する。この時には図12に
示すように既に一対の網状部材3はパイロットPの上腕
部を完全に拘束している。また、これと共に下腕部をス
トラップ5により上下動させないように拘束している。
これによってパイロットPは安全に機体Mから外方に脱
出することができる。この直後にラップベルト6の両端
部は座席10の座部2の内壁部に固着部材Qを介して取
り付けられていたのであるが、これが自動的に座部に固
着させていたピンを取りはずし、ラップベルト6は座部
2から離脱する。よって図13に示すように、パイロッ
トPはラップベルト6を付けただけで、上方に座席10
から分離する。以後、ラップベルト6も下方へと落下
し、図示しないパラシュートが開傘してパイロットPは
空中を降下する。
【0005】従来例の緊急脱出装置は以上のように構成
され作用するのであるが、網状部材3及びストラップ5
がパイロットPの両腕を拘束し、脱出する際には図13
に示すようにこの網状部材3及びストラップ5から自由
状態となるのであるが、これは一瞬のうちに行なわれる
脱出動作に応えねばならず、できるだけ迅速に作動する
ことが要求される。また、この従来例では、網状部材3
が図示するようにたるんだ状態となり、場合によっては
パイロットPの腕や手がからまるおそれも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、従来より迅速な脱出を安全に行なわせる
ことができる緊急脱出装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、座席と、
一対の網状の上腕拘束手段と、一対の帯状の下腕拘束手
段と、脱出駆動ハンドルとを具備し、脱出者が緊急に機
体から脱出するために前記脱出駆動ハンドルを駆動した
時には、前記座席が前記機体に対し、相対的に移動する
ことにより、前記下腕拘束手段が緊張され前記座席の内
部に収納されている前記上腕拘束手段及び前記下腕拘束
手段が引き出されて該脱出者の上腕及び下腕を拘束させ
るようにした緊急脱出装置において、前記一対の下腕拘
束手段は、それぞれ第1のストラップと第2のストラッ
プとから成り、前記第1のストラップの一端は前記機体
側に取り付けられ、他端には第1リングが取り付けら
れ、前記第2のストラップは前記第1リングを挿通し該
第2のストラップの一端は前記上腕拘束手段に取り付け
られた第2リングに取り付けられ、他端は着脱自在な固
持手段により前記座席に取り付けられており、前記脱出
駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に
対し相対的に移動することにより、前記第1のストラッ
プが緊張することにより、該第1のストラップを前記座
席から引き出すと共に、前記第1、第2リングを介し
て、前記上腕拘束手段を引き出し、次いで前記脱出者の
上腕及び下腕を拘束するようにしたことを特徴とする緊
急脱出装置、によって解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
緊急脱出装置について図面を参照して説明する。図1は
本実施の形態による上肢拘束具R’の収納状態を示す、
すなわちパイロットPは機体M内で所定の位置に座して
通常の運用を行なっている。座席20はほぼ垂直に延び
る背もたれ部21及び座部22とからなっており、上肢
拘束具R’は収納袋23内に収納されている。図2以下
を参照してその詳細を説明するが、主として2部材から
成り、その一方のストラップ24の一部24aをパイロ
ットPの前面に引き出した状態となっている。このスト
ラップ部24aはパイロットPの腰まわりを座席20に
固定させるためのラップベルト25の中央部に取り付け
られた一対のリング26a、26bの一方26bを挿通
し(他方のストラップも同様)、挿通後のストラップ部
は24bとして示されているが、これは座部22の側壁
部に取り付けられたスナバー27を介し、同じく座部2
2に固定された滑車機構でなるプーリ28を通りこの通
過後のストラップ部24cは座部22に固定され、プー
リ28の本体はロープrを介してシェアピンで機体
床部に固定された取付部材29に取り付けられている。
【0009】座席20の座部22の両側には脱出駆動ハ
ンドル30a、30bが配設されており、パイロットP
はその両手Pbでこれを図示するように握っている。拘
束具R’は図2に明示されるように、ほぼ三角形状の網
状部材35とこれに後述するように係合する第1のスト
ラップ24、網状部材35の上部に係合する第2のリン
グ36に止着される第2のストラップ40とから成って
いる。更に第2のリング36と座席の背もたれ部21の
側壁部に一端を固定されるロッドスプリング38を備え
ている。上腕拘束部材としての網状部材35はその周辺
部はロープ35aでなり、これらの間に帯材で成る網3
5bが図示するようにほぼ方形の網目を形成すべく両端
が固定されている。第1のストラップ24は図1を参照
してそのルーティング(径路)が説明されたが、その一
端は第1のリング32に取り付けられており(図2参
照)、これに第2のストラップ40を挿通させている。
第2のストラップ40の一端はラップベルト25の一端
部と同じ金具(図8に明示)で座部22の側壁部の内壁
に固定されている。また、ロッドスプリング38の一端
は背もたれ部21の側壁部の下端部に固定され、他端部
はリング36に固定されている。
【0010】図8は上述の止め具Qの詳細を示すもので
あるが、図8Aに示すようにほゞ扇形状を示している金
具であり、その上端部、図8においては左端部には細長
い開口100が形成されており、これにラップベルト2
5の一端部が止着されている。また、この金具Qのほぼ
中央部には軸103の周りに回動自在に略くの字形状の
止着部102が装着されており、これに第2のストラッ
プ40の一端部でリングとして形成されている係合部4
0aが係合している。金具Qの扇の要部に相当する端部
に丸孔105が形成されており、これに座部22に固定
された一対のスリット形成部材22a、22b間のスリ
ットsに介挿されていて、ピン101が挿通されてい
る。これには図示せずともパイロットPが駆動ハンドル
30a、30bの操作により、ロケットが推進力を与え
座席20が上昇するとともに、図3の状態のときにこの
ピン101が図7Cで示すように抜ける。よって金具Q
はこのスリットsから抜け出ると共に止め部102に止
着されていたストラップ40のリング状の端部40aが
これから外れる。よってパイロットPは図4で示すよう
に座席20から自由となる。
【0011】図9は滑車機構28の詳細を示すが、滑車
2 はその保持部材Hと共に座部22の側壁部に固定さ
れている。フレームFには2つの滑車W1 、W3 が回動
自在に支承されており、これにストラップ24が巻装さ
れていて、図1と対応して説明するとストラップ部分2
4bは滑車W1 から上方へ延びており、座部22の側壁
部に取り付けられるストラップ部分24cは滑車W3
ら上方に延出されている。また、フレームFの下端部に
はロープrが取り付けられており、座席20が機体Mに
対し相対的に上昇する時に、この滑車機構でストラップ
部分24b、24cは相対的移動速度の4倍の速さで引
っ張り出される。これにより迅速な拘束作業を行なうこ
とができる。
【0012】図5は上述の構成において、第1のストラ
ップ24及び第2のストラップ40はどのような径路を
経て、その両端部が座部22、第1リング32及びラッ
プベルト25の端部に取り付けられた止め具Q及び第2
のリング36に止着されるかを明らかに示す。すなわ
ち、図5において、図をわかり易くするためにパイロッ
トPは省略し、かつ各部材を上記図1乃至図4とは異な
った位置に図示されているが、作用において同等であ
る。すなわち、第1のストラップ24の一端部には第1
リング32が取り付けられており、これからのストラッ
プ部24aはラップベルト25の中間部に取り付けられ
た一対のリング26a、26bの一方を挿通して、スナ
バー27を通って滑車機構28にストラップ部24bと
して至り、3つの滑車を巻回してその他端部であるスト
ラップ部24cは座部22に固定されている。また、第
2のストラップ40はその一端部がラップベルト25の
端部に取り付けられた止め具Qに共通に取り付けられて
いて、その他端は第2のリング36に固定されている。
そして第1のリング32を挿通している。
【0013】本発明の実施の形態による緊急脱出装置は
以上のように構成されるが、次にこの作用について説明
する。
【0014】パイロットPが緊急に脱出せんとしてハン
ドル30a、30bの何れか或いは両者を上方に引っ張
る。これにより図示しないロケットに点火されて、この
推進力で座席20は機体に対し相対的に上昇する。図
2はこの上昇途上を表すが、滑車機構28により相対的
な上昇距離の4倍の速さで第1のストラップ24にテン
ションを与えるべく、収納状態から引き出される。図2
において第1のストラップ24はパイロットPの腰まわ
りを固定させているラップベルト25のリング26a、
26bを挿通しているのであるが、これにガイドされて
一端部に固定された第1のリング32を止めリング26
a、26b側に引き寄せる。これによってこのリング3
2を挿通している第2のストラップ40を引っ張りその
一端に固定された第2のリング36は網状部材35をパ
イロットPに対し内方へと引き寄せる。これにより図3
に示すように、パイロットPの上腕部をこの一対の網状
部材35により拘束する。ロッドスプリング38は図3
に明示するように曲げられた状態となる。また、第1の
ストラップ24はスナバー27のテンションを緩める方
向への引き出しを防止する働きで確実に下腕部を拘束す
る。
【0015】更に座席20が上昇すると、遂にはシェア
ピンに設定された強度を越えて取付部材29は機体
床からはずれる。これと共にラップベルト25の両端部
に取り付けられた金具Qが座部22の側壁部から解放さ
れる。よって、図4に示すように、パイロットPは座席
20から離脱するが、拘束具R’の網状部材34はロッ
ドスプリング38が大きな復元力により図4に示すよう
な自然状態に戻り、かつパイロットPが機体Mから飛び
出すと共に、機体Mが大きな速度で移動しているため
に、これによる大きな風も加わって、瞬間的に拘束具
R’からパイロットPは釈放される。座席20は図4に
示すような状態で下方へと落下する。この後パイロット
Pはパラシュートを開傘させて空中を降下することにな
る。
【0016】本発明の実施の形態による緊急脱出装置は
以上のように構成され、かつ作用を行なうのであるが、
拘束具R’の作用を更に明らかにするために、第1のス
トラップ24及び第2のストラップ40のルーティング
の変化を図6及び図7を参照して説明する。すなわち図
6のAは拘束具R’の収納状態を示すのであるが、第1
のストラップ24の一部が図示するように収納部から引
き出されて他は全て収納袋23に収納されている。すな
わち第1のストラップ24はラップベルト25の止めリ
ング26a、26bを挿通し、スナバー27を通って滑
車28の位置に至る。ここで3つの滑車W1 、W2 及び
3 に巻回されて一端は座部22に固定されている。他
方、第2のストラップ40はごく一部がパイロットP側
に引き出されているのみである。
【0017】次いで、パイロットPが駆動ハンドル30
a、30bを駆動させると、背もたれ部21の背部に固
定されたロケットに着火し、その推進力により座席20
は機体に対し相対的に上昇するのであるが、これによ
り第1のストラップ24は上昇速度の4倍の速度で引っ
張り出され、これによりその端部に固定される第1のリ
ング32を挿通している第2のストラップ40が引っ張
り出されて図6Bに示すような網部35が展開する。更
に図7Aで示すように座席20が上昇すると、この移動
中において第1のストラップ24及び第2のストラップ
40にもテンションが増加して、図3で示すようにパイ
ロットPの上腕及び下腕を拘束する。この直後にシェア
ピンが切断して、図7Aで示すように機体からロープ
rが切り離される。この後、座部22の内壁に配設され
た止め具Qからラップベルト25の端部及び第2のスト
ラップ40の端部が座部22からピン101が抜けるこ
とにより切り離され、かつロッドスプリング38の復元
力と、機体から飛び出して機体と空気との相対速度が非
常に大きいのでこの風の力とが加わって急速に図7Bに
示すように、網部35が外方に瞬間的に開く。この時図
7Bで示すように、第1リング32は第2リング36を
取り付けている第2のストラップ40とは分離し、かつ
ラップベルト25の両端も座部22から離脱することに
より、パイロットPは座席20から分離する。
【0018】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0019】例えば以上の実施の形態では、ロッドスプ
リング38を用いてパイロットPが機体から離脱する
時に網状部材34が外方に開く速度を大としたが、場合
によってはこれを省略しても、風の力で十分に速く開く
ことができる。
【0020】また以上の実施の形態では、網状部材35
はほぼ三角形状を呈したが、これに限ることなく他の形
状、例えば長方形状であってもよい。
【0021】また以上の実施の形態では、第1のストラ
ップ24及び第2のストラップ40はそれぞれ1本ずつ
用いたが、これらを2本以上重ねて同じルーティングで
用いるようにしてもよい。
【0022】また以上の実施の形態では、駆動ハンドル
30a、30bは座席の両側に配置したが、これに代え
てパイロットPの両膝間に1個の駆動ハンドルを配設す
るようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明の緊急脱出装置
によれば、脱出者は駆動ハンドルを操作すれば、従来よ
りも迅速にかつ安全に機体から空中に脱出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるパイロットと共に示
す緊急脱出装置の拘束具収納状態の斜視図である。
【図2】同展開状態の斜視図である。
【図3】同拘束状態の斜視図である。
【図4】同装置のパイロットと座席との分離状態を示す
斜視図である。
【図5】同装置における第1、第2のストラップのルー
ティングを示す斜視図である。
【図6】上述の緊急脱出装置の作動時における第1のス
トラップ24及び第2のストラップ40のルーティング
の変化を示し、Aは収納状態におけるルーティング、B
は展開時におけるルーティングを示す。
【図7】同作動時における第1、第2のストラップのル
ーティングの変化を示し、AはパイロットPを拘束した
状態におけるルーティング、Bは解放した瞬間における
ルーティングを示す。
【図8】同装置におけるラップベルトの端部の止め金具
を示し、Aはその平面図、Bはその拡大断面図、Cはこ
の金具からラップベルト及びストラップが分離した状態
を示す断面図である。
【図9】上記装置における滑車機構の縦断面図である。
【図10】従来例の緊急脱出装置の拘束具収納状態の斜
視図である。
【図11】同緊急脱出装置の駆動ハンドル操作直後の状
態の斜視図である。
【図12】パイロットを拘束具で完全に拘束した状態を
示す斜視図である。
【図13】パイロットが座席から脱出した状態を示す斜
視図である。
【図14】同装置のストラップのルーティングを示す概
略正面図である。
【符号の説明】
20 座席 24 第1のストラップ 28 滑車機構 32 第1リング 35 網状部材 36 第2リング 40 第2のストラップ Q 止め具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席と、一対の網状の上腕拘束手段と、
    一対の帯状の下腕拘束手段と、脱出駆動ハンドルとを具
    備し、脱出者が緊急に機体から脱出するために前記脱出
    駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に
    対し、相対的に移動することにより、前記下腕拘束手段
    が緊張され前記座席の内部に収納されている前記上腕拘
    束手段及び前記下腕拘束手段が引き出されて該脱出者の
    上腕及び下腕を拘束させるようにした緊急脱出装置にお
    いて、前記一対の下腕拘束手段は、それぞれ第1のスト
    ラップと第2のストラップとから成り、前記第1のスト
    ラップの一端は前記機体側に取り付けられ、他端には第
    1リングが取り付けられ、前記第2のストラップは前記
    第1リングを挿通し該第2のストラップの一端は前記上
    腕拘束手段に取り付けられた第2リングに取り付けら
    れ、他端は着脱自在な固持手段により前記座席に取り付
    けられており、前記脱出駆動ハンドルを駆動した時に
    は、前記座席が前記機体に対し相対的に移動することに
    より、前記第1のストラップが緊張することにより、該
    第1のストラップを前記座席から引き出すと共に、前記
    第1、第2リングを介して、前記上腕拘束手段を引き出
    し、次いで前記脱出者の上腕及び下腕を拘束するように
    したことを特徴とする緊急脱出装置。
  2. 【請求項2】 前記上腕拘束手段と前記座席との間にロ
    ッド状スプリングが張設され、該上腕拘束手段を引き出
    して、前記脱出者の上腕を拘束する時には前記ロッド状
    スプリングを曲げるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の緊急脱出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のストラップは前記脱出者のひ
    ざを拘束しているラップベルトに取り付けられたリング
    部材を挿通していることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の緊急脱出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のストラップは前記機体には滑
    車機構を介して接続されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れかに記載の緊急脱出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のストラップは前記滑車機構と
    前記ラップベルトとの間に配設され、前記座席に固定さ
    れたスナバー機構を介して案内されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緊急脱出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ロッド状スプリングは、前記第1の
    ストラップの前記機体側への固着が解除された時に前記
    ロッドがその復元力により、前記上肢拘束手段を外方へ
    と解放するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れかに記載の緊急脱出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のストラップの他端は前記ラッ
    プベルトの他端と共に共通の固着手段により前記座席に
    固定されており、脱出時には該固着手段の前記座席から
    の解放により前記脱出者は自動的に前記座席から分離さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6
    の何れかに記載の緊急脱出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006232196A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Daicel Chem Ind Ltd 航空機搭乗員用の救命胴衣

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