JP4003852B2 - 緊急脱出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は緊急脱出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10乃至図13は従来例の緊急脱出装置(米国特許第5,415,366号に記載のもの)であるが、図10において、パイロットPは機体M内で座席10に通常の運用姿勢で座しているが、座席10は背もたれ部1と座部2とからなっており、この背もたれ部1の両側壁部に脱出時に上腕部及び下腕部を拘束するための拘束具Rを収納させている。この拘束具Rは図11に示すように、引き出された場合には三角形状の網部材となる上腕拘束部3とパイロットPの下腕部を拘束する細長いストラップ5とからなっている。上腕拘束部3の網状部3aの一辺に沿ってフレキシブルなチューブ3bが一体的に固着されており、これにストラップ5が挿通しているが、その一端は座部2の内壁部に位置する止め具により止着されており、またストラップ5の他端側はパイロットPの腰まわりを座部2に固定させるためのラップベルト6の中央部に取り付けられた一対のリング7a、7b(以下、一方のストラップ5についてのみ説明する)を挿通してパイロットPに沿って上方に延在し、肩部Paの上を通り(図10の収納状態で)、チューブ3bに挿通され、更に図10で示すように、挿通したストラップ部分5bはガイドリング7を挿通してスナバー8及び滑車として構成されるプーリ9に巻回され、他端部5dは座部2に固定部材11を介して固定されている。また、プーリ9の本体はシェアピンにより取付部材13を介して機体Mの床に固定されている。また、図示せずとも、公知のように座席10の背面にはロケットを搭載しており、座部2の両側においては図9でも明示されるようにパイロットPが脱出駆動ハンドル12a、12bを両手でつかんでいる。
【0003】
図14は上述した構成において、ストラップ5がいかなる径路を経て、その両端が機体側及びラップベルト6の端部に止め具Qを介して座部2に取り付けられているかを示す径路図である。なお、この径路を明らかに示すためにパイロットPを省略し、拘束した状態においてその径路を示す。すなわち、ストラップ5の一端は止め具Qに止着されており、ラップベルト6の中間部に取り付けられるリング7a、7bまでのストラップ部分は5aで示し、これから拘束具Rの網部3の一縁部に取り付けられたチューブ3bを通り、ガイドリング7に至るストラップ部は5bで示し、更に下方へと延在して、スナバー8を通って滑車機構9に至るストラップ部は5cとし滑車機構9を巻回した後、座部2の側壁部に上述したように固定されるのであるが、図14においては座部2の底壁部に位置して示しているが、同等である。
【0004】
パイロットPが緊急脱出せんとして、駆動ハンドル12a、12bの両方或いは片方を上へ引き上げると、図示しないロケットが着火してこの推進力により座席10は座席の両側に設けられた一対のガイドレールGに沿って図11で示すように矢印A方向に上昇する。これによりストラップ5は矢印aに示されているように下方へとたぐられ、すなわちストラップ5にテンションが与えられる。スナバー8は矢印a方向にストラップがたぐられるのであるが、これと反対方向には移動しない働きをしている。ストラップ5は矢印aに示す方向にたぐられることにより、その一端が座部2の内方で固定されていることにより、チューブ3bを挿通し背もたれ部1の内方に収納されていた拘束具Rを引き出す。すなわち、網部3がほぼ三角形状で引き出されてパイロットPの上腕部を両側から拘束する。更にロケットの推進力によりパイロットPは矢印A方向に座席10と共に更に上昇して図12で示すような位置を取るのであるが、シェアピンにより機体Mに取付部材13を介して固定されているプーリ9の本体は、その強度を越えるとシェアピンを切断し機体Mから脱離する。この時には図12に示すように既に一対の網状部材3はパイロットPの上腕部を完全に拘束している。また、これと共に下腕部をストラップ5により上下動させないように拘束している。これによってパイロットPは安全に機体Mから外方に脱出することができる。この直後にラップベルト6の両端部は座席10の座部2の内壁部に固着部材Qを介して取り付けられていたのであるが、これが自動的に座部に固着させていたピンを取りはずし、ラップベルト6は座部2から離脱する。よって図13に示すように、パイロットPはラップベルト6を付けただけで、上方に座席10から分離する。以後、ラップベルト6も下方へと落下し、図示しないパラシュートが開傘してパイロットPは空中を降下する。
【0005】
従来例の緊急脱出装置は以上のように構成され作用するのであるが、網状部材3及びストラップ5がパイロットPの両腕を拘束し、脱出する際には図13に示すようにこの網状部材3及びストラップ5から自由状態となるのであるが、これは一瞬のうちに行なわれる脱出動作に応えねばならず、できるだけ迅速に作動することが要求される。また、この従来例では、網状部材3が図示するようにたるんだ状態となり、場合によってはパイロットPの腕や手がからまるおそれも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、従来より迅速な脱出を安全に行なわせることができる緊急脱出装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、座席と、一対の網状の上腕拘束手段と、一対の帯状の下腕拘束手段と、脱出駆動ハンドルとを具備し、脱出者が緊急に機体から脱出するために前記脱出駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に対し、相対的に移動することにより、前記下腕拘束手段が緊張され前記座席の内部に収納されている前記上腕拘束手段及び前記下腕拘束手段が引き出されて該脱出者の上腕及び下腕を拘束させるようにした緊急脱出装置において、前記一対の下腕拘束手段は、それぞれ第1のストラップと第2のストラップとから成り、前記第1のストラップの一端は前記機体側に取り付けられ、他端には第1リングが取り付けられ、前記第2のストラップは前記第1リングを挿通し該第2のストラップの一端は前記上腕拘束手段に取り付けられた第2リングに取り付けられ、他端は着脱自在な固持手段により前記座席に取り付けられており、前記脱出駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に対し相対的に移動することにより、前記第1のストラップが緊張することにより、該第1のストラップを前記座席から引き出すと共に、前記第1、第2リングを介して、前記上腕拘束手段を引き出し、次いで前記脱出者の上腕及び下腕を拘束するようにしたことを特徴とする緊急脱出装置、によって解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による緊急脱出装置について図面を参照して説明する。図1は本実施の形態による上肢拘束具R’の収納状態を示す、すなわちパイロットPは機体M内で所定の位置に座して通常の運用を行なっている。座席20はほぼ垂直に延びる背もたれ部21及び座部22とからなっており、上肢拘束具R’は収納袋23内に収納されている。図2以下を参照してその詳細を説明するが、主として2部材から成り、その一方のストラップ24の一部24aをパイロットPの前面に引き出した状態となっている。このストラップ部24aはパイロットPの腰まわりを座席20に固定させるためのラップベルト25の中央部に取り付けられた一対のリング26a、26bの一方26bを挿通し(他方のストラップも同様)、挿通後のストラップ部は24bとして示されているが、これは座部22の側壁部に取り付けられたスナバー27を介し、同じく座部22に固定された滑車機構でなるプーリ28を通りこの通過後のストラップ部24cは座部22に固定され、プーリ28の本体はロープrを介してシェアピンで機体の床部に固定された取付部材29に取り付けられている。
【0009】
座席20の座部22の両側には脱出駆動ハンドル30a、30bが配設されており、パイロットPはその両手Pbでこれを図示するように握っている。拘束具R’は図2に明示されるように、ほぼ三角形状の網状部材35とこれに後述するように係合する第1のストラップ24、網状部材35の上部に係合する第2のリング36に止着される第2のストラップ40とから成っている。更に第2のリング36と座席の背もたれ部21の側壁部に一端を固定されるロッドスプリング38を備えている。上腕拘束部材としての網状部材35はその周辺部はロープ35aでなり、これらの間に帯材で成る網35bが図示するようにほぼ方形の網目を形成すべく両端が固定されている。第1のストラップ24は図1を参照してそのルーティング(径路)が説明されたが、その一端は第1のリング32に取り付けられており(図2参照)、これに第2のストラップ40を挿通させている。第2のストラップ40の一端はラップベルト25の一端部と同じ金具(図8に明示)で座部22の側壁部の内壁に固定されている。また、ロッドスプリング38の一端は背もたれ部21の側壁部の下端部に固定され、他端部はリング36に固定されている。
【0010】
図8は上述の止め具Qの詳細を示すものであるが、図8Aに示すようにほゞ扇形状を示している金具であり、その上端部、図8においては左端部には細長い開口100が形成されており、これにラップベルト25の一端部が止着されている。また、この金具Qのほぼ中央部には軸103の周りに回動自在に略くの字形状の止着部102が装着されており、これに第2のストラップ40の一端部でリングとして形成されている係合部40aが係合している。金具Qの扇の要部に相当する端部に丸孔105が形成されており、これに座部22に固定された一対のスリット形成部材22a、22b間のスリットsに介挿されていて、ピン101が挿通されている。これには図示せずともパイロットPが駆動ハンドル30a、30bの操作により、ロケットが推進力を与え座席20が上昇するとともに、図3の状態のときにこのピン101が図7Cで示すように抜ける。よって金具Qはこのスリットsから抜け出ると共に止め部102に止着されていたストラップ40のリング状の端部40aがこれから外れる。よってパイロットPは図4で示すように座席20から自由となる。
【0011】
図9は滑車機構28の詳細を示すが、滑車W2 はその保持部材Hと共に座部22の側壁部に固定されている。フレームFには2つの滑車W1 、W3 が回動自在に支承されており、これにストラップ24が巻装されていて、図1と対応して説明するとストラップ部分24bは滑車W1 から上方へ延びており、座部22の側壁部に取り付けられるストラップ部分24cは滑車W3 から上方に延出されている。また、フレームFの下端部にはロープrが取り付けられており、座席20が機体Mに対し相対的に上昇する時に、この滑車機構でストラップ部分24b、24cは相対的移動速度の4倍の速さで引っ張り出される。これにより迅速な拘束作業を行なうことができる。
【0012】
図5は上述の構成において、第1のストラップ24及び第2のストラップ40はどのような径路を経て、その両端部が座部22、第1リング32及びラップベルト25の端部に取り付けられた止め具Q及び第2のリング36に止着されるかを明らかに示す。すなわち、図5において、図をわかり易くするためにパイロットPは省略し、かつ各部材を上記図1乃至図4とは異なった位置に図示されているが、作用において同等である。すなわち、第1のストラップ24の一端部には第1リング32が取り付けられており、これからのストラップ部24aはラップベルト25の中間部に取り付けられた一対のリング26a、26bの一方を挿通して、スナバー27を通って滑車機構28にストラップ部24bとして至り、3つの滑車を巻回してその他端部であるストラップ部24cは座部22に固定されている。また、第2のストラップ40はその一端部がラップベルト25の端部に取り付けられた止め具Qに共通に取り付けられていて、その他端は第2のリング36に固定されている。そして第1のリング32を挿通している。
【0013】
本発明の実施の形態による緊急脱出装置は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0014】
パイロットPが緊急に脱出せんとしてハンドル30a、30bの何れか或いは両者を上方に引っ張る。これにより図示しないロケットに点火されて、この推進力で座席20は機体に対し相対的に上昇する。図2はこの上昇途上を表すが、滑車機構28により相対的な上昇距離の4倍の速さで第1のストラップ24にテンションを与えるべく、収納状態から引き出される。図2において第1のストラップ24はパイロットPの腰まわりを固定させているラップベルト25のリング26a、26bを挿通しているのであるが、これにガイドされて一端部に固定された第1のリング32を止めリング26a、26b側に引き寄せる。これによってこのリング32を挿通している第2のストラップ40を引っ張りその一端に固定された第2のリング36は網状部材35をパイロットPに対し内方へと引き寄せる。これにより図3に示すように、パイロットPの上腕部をこの一対の網状部材35により拘束する。ロッドスプリング38は図3に明示するように曲げられた状態となる。また、第1のストラップ24はスナバー27のテンションを緩める方向への引き出しを防止する働きで確実に下腕部を拘束する。
【0015】
更に座席20が上昇すると、遂にはシェアピンに設定された強度を越えて取付部材29は機体の床からはずれる。これと共にラップベルト25の両端部に取り付けられた金具Qが座部22の側壁部から解放される。よって、図4に示すように、パイロットPは座席20から離脱するが、拘束具R’の網状部材34はロッドスプリング38が大きな復元力により図4に示すような自然状態に戻り、かつパイロットPが機体Mから飛び出すと共に、機体Mが大きな速度で移動しているために、これによる大きな風も加わって、瞬間的に拘束具R’からパイロットPは釈放される。座席20は図4に示すような状態で下方へと落下する。この後パイロットPはパラシュートを開傘させて空中を降下することになる。
【0016】
本発明の実施の形態による緊急脱出装置は以上のように構成され、かつ作用を行なうのであるが、拘束具R’の作用を更に明らかにするために、第1のストラップ24及び第2のストラップ40のルーティングの変化を図6及び図7を参照して説明する。すなわち図6のAは拘束具R’の収納状態を示すのであるが、第1のストラップ24の一部が図示するように収納部から引き出されて他は全て収納袋23に収納されている。すなわち第1のストラップ24はラップベルト25の止めリング26a、26bを挿通し、スナバー27を通って滑車28の位置に至る。ここで3つの滑車W1 、W2 及びW3 に巻回されて一端は座部22に固定されている。他方、第2のストラップ40はごく一部がパイロットP側に引き出されているのみである。
【0017】
次いで、パイロットPが駆動ハンドル30a、30bを駆動させると、背もたれ部21の背部に固定されたロケットに着火し、その推進力により座席20は機体に対し相対的に上昇するのであるが、これにより第1のストラップ24は上昇速度の4倍の速度で引っ張り出され、これによりその端部に固定される第1のリング32を挿通している第2のストラップ40が引っ張り出されて図6Bに示すような網部35が展開する。更に図7Aで示すように座席20が上昇すると、この移動中において第1のストラップ24及び第2のストラップ40にもテンションが増加して、図3で示すようにパイロットPの上腕及び下腕を拘束する。この直後にシェアピンが切断して、図7Aで示すように機体からロープrが切り離される。この後、座部22の内壁に配設された止め具Qからラップベルト25の端部及び第2のストラップ40の端部が座部22からピン101が抜けることにより切り離され、かつロッドスプリング38の復元力と、機体から飛び出して機体と空気との相対速度が非常に大きいのでこの風の力とが加わって急速に図7Bに示すように、網部35が外方に瞬間的に開く。この時図7Bで示すように、第1リング32は第2リング36を取り付けている第2のストラップ40とは分離し、かつラップベルト25の両端も座部22から離脱することにより、パイロットPは座席20から分離する。
【0018】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0019】
例えば以上の実施の形態では、ロッドスプリング38を用いてパイロットPが機体から離脱する時に網状部材34が外方に開く速度を大としたが、場合によってはこれを省略しても、風の力で十分に速く開くことができる。
【0020】
また以上の実施の形態では、網状部材35はほぼ三角形状を呈したが、これに限ることなく他の形状、例えば長方形状であってもよい。
【0021】
また以上の実施の形態では、第1のストラップ24及び第2のストラップ40はそれぞれ1本ずつ用いたが、これらを2本以上重ねて同じルーティングで用いるようにしてもよい。
【0022】
また以上の実施の形態では、駆動ハンドル30a、30bは座席の両側に配置したが、これに代えてパイロットPの両膝間に1個の駆動ハンドルを配設するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の緊急脱出装置によれば、脱出者は駆動ハンドルを操作すれば、従来よりも迅速にかつ安全に機体から空中に脱出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるパイロットと共に示す緊急脱出装置の拘束具収納状態の斜視図である。
【図2】同展開状態の斜視図である。
【図3】同拘束状態の斜視図である。
【図4】同装置のパイロットと座席との分離状態を示す斜視図である。
【図5】同装置における第1、第2のストラップのルーティングを示す斜視図である。
【図6】上述の緊急脱出装置の作動時における第1のストラップ24及び第2のストラップ40のルーティングの変化を示し、Aは収納状態におけるルーティング、Bは展開時におけるルーティングを示す。
【図7】同作動時における第1、第2のストラップのルーティングの変化を示し、AはパイロットPを拘束した状態におけるルーティング、Bは解放した瞬間におけるルーティングを示す。
【図8】同装置におけるラップベルトの端部の止め金具を示し、Aはその平面図、Bはその拡大断面図、Cはこの金具からラップベルト及びストラップが分離した状態を示す断面図である。
【図9】上記装置における滑車機構の縦断面図である。
【図10】従来例の緊急脱出装置の拘束具収納状態の斜視図である。
【図11】同緊急脱出装置の駆動ハンドル操作直後の状態の斜視図である。
【図12】パイロットを拘束具で完全に拘束した状態を示す斜視図である。
【図13】パイロットが座席から脱出した状態を示す斜視図である。
【図14】同装置のストラップのルーティングを示す概略正面図である。
【符号の説明】
20 座席
24 第1のストラップ
28 滑車機構
32 第1リング
35 網状部材
36 第2リング
40 第2のストラップ
Q 止め具

Claims (7)

  1. 座席と、一対の網状の上腕拘束手段と、一対の帯状の下腕拘束手段と、脱出駆動ハンドルとを具備し、脱出者が緊急に機体から脱出するために前記脱出駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に対し、相対的に移動することにより、前記下腕拘束手段が緊張され前記座席の内部に収納されている前記上腕拘束手段及び前記下腕拘束手段が引き出されて該脱出者の上腕及び下腕を拘束させるようにした緊急脱出装置において、前記一対の下腕拘束手段は、それぞれ第1のストラップと第2のストラップとから成り、前記第1のストラップの一端は前記機体側に取り付けられ、他端には第1リングが取り付けられ、前記第2のストラップは前記第1リングを挿通し該第2のストラップの一端は前記上腕拘束手段に取り付けられた第2リングに取り付けられ、他端は着脱自在な固持手段により前記座席に取り付けられており、前記脱出駆動ハンドルを駆動した時には、前記座席が前記機体に対し相対的に移動することにより、前記第1のストラップが緊張することにより、該第1のストラップを前記座席から引き出すと共に、前記第1、第2リングを介して、前記上腕拘束手段を引き出し、次いで前記脱出者の上腕及び下腕を拘束するようにしたことを特徴とする緊急脱出装置。
  2. 前記上腕拘束手段と前記座席との間にロッド状スプリングが張設され、該上腕拘束手段を引き出して、前記脱出者の上腕を拘束する時には前記ロッド状スプリングを曲げるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の緊急脱出装置。
  3. 前記第1のストラップは前記脱出者の腰部を拘束しているラップベルトに取付けられたリング部材を挿通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の緊急脱出装置。
  4. 前記第1のストラップは前記機体には滑車機構を介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の緊急脱出装置。
  5. 前記第1のストラップは前記滑車機構と前記ラップベルトとの間に配設され、前記座席に固定されたスナバー機構を介して案内されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の緊急脱出装置。
  6. 前記ロッド状スプリングは、前記第1のストラップの前記機体側への固着が解除された時に前記ロッドがその復元力により、前記上肢拘束手段を外方へと解放するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の緊急脱出装置。
  7. 前記第2のストラップの他端は前記ラップベルトの他端と共に共通の固着手段により前記座席に固定されており、脱出時には該固着手段の前記座席からの解放により前記脱出者は自動的に前記座席から分離されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の緊急脱出装置。
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