JPH11262683A - ボールバランサ及びボールバランサを装着した遠心分離機 - Google Patents

ボールバランサ及びボールバランサを装着した遠心分離機

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JPH11262683A
JPH11262683A JP7059698A JP7059698A JPH11262683A JP H11262683 A JPH11262683 A JP H11262683A JP 7059698 A JP7059698 A JP 7059698A JP 7059698 A JP7059698 A JP 7059698A JP H11262683 A JPH11262683 A JP H11262683A
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新喜 大津
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政典 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は遠心分離機など回転機械の自動バラ
ンサに関するものであり、回転体にアンバランスがある
状態で運転しても、共振回転時にロータの振動が過度に
大きくならず、高速回転時の振動を小さくすることを課
題とする。 【解決手段】 上記課題は、鉛直の回転軸を中心とする
円筒を有し、円筒内に複数のボールを内蔵して、ボール
の移動によってバランスを自動調節するボールバランサ
の、円筒の半径(R1)とボールの半径(R2)の比率
(R1/R2)と、円筒の円筒中心から回転中心までの
距離(e)と、円筒内の凹みの半幅(a)との関係を、
1+e/a>(R1/R2)とすることにより達成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉛直の回転軸を有す
る回転機械の自動バランサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動バランサには、例えば特開
昭56−130249号公報に記載されているように、
環状ケース内に液体を移動可能に封入した液体バランサ
や、環状ケース内に鋼球を移動自在に収納したボールバ
ランサがある。図11と図12に従来のボールバランサ
の例を示す。ボール21の数は環状ケース40内の全周
の30%から60%充填されており、高速回転時にボー
ルがアンバランス質量15の反対側に移動してアンバラ
ンス量を補正し、回転軸の振動を抑制する効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】回転機械の一例である
遠心分離機は、試料を入れたロータを高速回転して試料
に高遠心加速度を与え、高密度の試料を半径方向外側の
層に、低密度の試料を半径方向内側の層に分離させる機
械である。また、回転の加速時や減速時に急速に速度を
変化させると試料が攪拌され、密度の差に従って分離し
た液状の試料が混合されてしまうため、速度をゆっくり
変化させ、試料の混合を防止している。遠心分離機は高
速で回転するため、ロータが振れる共振回転数を超えて
運転しており、前記共振回転数を加速時や減速時にゆっ
くり通過させると、共振時の振動が大きくなるため、ロ
ータを駆動する駆動部と筐体間には、共振時の振動を少
なくするためのダンパが設けられている。しかし、アン
バランスが過大な状態で運転すると、ダンパだけでは振
動が吸収しきれず、ロータの共振時に大きな振動や騒音
を発生したりする。また、ある程度のアンバランスがあ
り、共振回転数を超えた高速回転数で長時間運転する
と、ロータが偏心して回転するので、回転軸の曲げ荷重
や回転軸用軸受の荷重が大きくなり、回転軸や軸受の早
期破損を引き起こす結果となる。よって、従来からロー
タの対面の試料の質量バランス調整を行い、少ないアン
バランス状態で運転を行うよう注意している。このバラ
ンス調整は試料の量を調整したり補正錘を追加変更等を
行う等していたため、分離前のこの種の作業に時間を要
していた。
【0004】一般に、共振回転数(ロータを含む回転系
の固有振動数とロータの回転数が一致する回転数)にお
いては、上記したように振動が大きくなることが知られ
ているが、加えて、共振回転数以下の回転数において
は、回転系の重心位置がロータ中心より回転中心から遠
い位置に位置し、共振回転数以上の回転数においては、
位相が180°ずれるため、回転系の重心位置がロータ
中心より回転中心側に位置することが知られている。
【0005】従って、遠心分離機に上記の従来のボール
バランサを用いて運転すると、ロータが振動する共振回
転数に達する以前(共振回転数以下の回転数)では、試
料のアンバランスと同じ方向に振れてゆっくり加速して
いるため、試料のアンバランス質量の方向にボールが移
動することになり、結果として、このボールがアンバラ
ンスを更に大きくするよう働いてしまう。それ故、結果
的には、このボールバランサが無い場合よりボールバラ
ンサが有る場合のほうが共振時の振動が大きくなり、外
箱に接触したり騒音が大きくなったりするという欠点を
有している。
【0006】しかし、共振回転数を過ぎて高速回転(共
振回転数以上の回転数)になると、ロータは試料のアン
バランスとは反対方向に振れるため、ボールが試料のア
ンバランスの反対方向に移動することになり、結果とし
て、このボールがアンバランス質量が小さくなるようバ
ランスを自動調整し、ロータの振動は急激に少なくな
り、ボールバランサの効果を発揮することができる。し
かし、高速回転時のロータの振動を更に小さくしようと
すると、製作における誤差により、ボール表面やボール
が転動する面に僅かな凹凸があり、前記凹凸によりボー
ルの動きが悪くなり、ボールによるバランスの自動調整
後の残留アンバランスが小さくならない欠点を有してい
る。なお、残留アンバランス量とは、静止時の初期アン
バランス量から自動バランスのアンバランス質量の補正
量を差し引いた量を示す。
【0007】また、試料の許容アンバランス量(静止時
の初期アンバランス量のことで、強度や振動の設計上、
高速回転時の残留アンバランス量が許容限度となる量)
を大きくするため、ボールの全質量や環状ケースの直径
を大きくすると、試料のアンバランス量が少ないときで
もボールバランサにより共振時の振動が大きくなる。す
なわち、従来のボールバランサはボールバランサにより
共振時の振動が大きくなるので、ボールの全質量や環状
ケースの直径を大きく出来ず、自動バランスのアンバラ
ンス質量の補正量を大きく出来ないという欠点を有して
いる。
【0008】即ち、図11や図12に示すような従来の
ボールバランサは、共振回転数以上の回転数では、ボー
ル21表面やボールが転動する環状ケース40の面に僅
かな凹凸35により、バランスの自動調整後の残留アン
バランスが小さくならないという欠点があり、共振回転
数や共振回転数以下の回転数においては、逆に振動を大
きくする方向にボールバランサが働くという欠点を有す
るものであった。
【0009】本発明は、遠心分離機のように回転数をゆ
っくり変化させる回転機械にアンバランス質量が存在す
る状態で運転しても、ロータの共振時にロータの振動が
過度に大きくならず円滑に運転でき、高速回転時にアン
バランス質量の補正量を大きくし、さらにボール表面や
ボール転動面に僅かな凹凸があっても、バランス自動調
整後の残留アンバランスを小さくし、ロータの振動を小
さくできる自動バランサを得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のボールバランサを回転機械のアンバランス
が発生するロータの近傍に取り付ける。前記ボールバラ
ンサは、鉛直の回転軸を中心とする円筒と、前記円筒の
下部に連接する底と、下部円筒の内周全体に充填したボ
ールで構成され、前記円筒の半径R1と前記ボールの半
径R2の比率(R1/R2)を11.4以下となるよう
な円筒とボールの寸法比として、高速回転時にボール表
面やボール転動面の凹凸を乗り越えてボールを移動可能
とする。また、前記円筒の軸方向の高さはボール直径の
約1.4倍〜2倍以上で、高速回転時にボールが複数列
(2列以上)の千鳥配列に並ぶ事が出来る円筒高さを有
する。前記円筒は、底と連接する下部内径から上部内径
にかけて徐々に直径を大きくした樽状の円筒で、前記底
と連接した下部円筒は下面が狭い傾斜面となり、ボール
に発生する遠心力により、ロータの共振回転数より高速
回転時にボールが前記底から離脱するよう、前記傾斜面
の内径と傾斜角を設定する。
【0011】この傾斜角の作用により、ロータの共振回
転数より低い回転数の時に、ボールは下部円筒の内周全
体に充填されているため、ロータに挿入された試料のア
ンバランス量に関わらず、ボールによるアンバランスは
発生しない。
【0012】また、回転数が遠心分離機のロータが振れ
る共振回転数より高速になると、ボールが底から離れ傾
斜面を上昇し、各ボールの高さがわずかに変化する。更
に、ロータの共振回転数より高速で回転しているので、
回転中心が円筒中心からアンバランス質量側に移動し、
ボールにはアンバランス質量の反対側に水平に移動する
力が発生する。前記水平に移動する力と各ボールの高さ
のばらつきにより、ボールはボール表面やボール転動面
の凹凸を乗り越えて上下に交互に移動して千鳥配列にな
り、アンバランス質量の反対側に集まる。ボールの集ま
る数は、ボール表面やボール転動面の凹凸を乗り越えて
ボールを水平に移動させる力と、円筒内面の樽型の曲率
半径によって発生する上下にずれたボールを水平一列に
戻す力が釣り合うまで自動的に行われ、回転軸に対する
試料のアンバランス質量のモーメントが各ボールのモー
メントの合力により補正され、円筒中心と回転中心が近
くなり、振動が小さくなる。
【0013】すなわち、ロータの共振回転数以下の低速
回転時はボールが下部円筒の全周に充填されているた
め、ボールによるアンバランスは発生せず、共振回転数
以上の高速回転時は、円筒を上昇したボールがボールや
円筒面の凹凸を乗り越えて、アンバランス質量の反対側
に千鳥配列になって集まり、試料のアンバランスを補正
する。前記樽状の円筒内のボールは底から離脱後、回転
数の増加につれてボールが徐々に上昇するので、ボール
の急激な移動がなく、ボールの衝突音が小さい特徴をも
有する。
【0014】また、減速時にロータの共振回転数に近づ
くと、ボールは底に近づき、共振回転数時には底が全ボ
ールで充填される。これより、加減速時とも、アンバラ
ンスが存在しても共振回転数時に振動が過大にならず、
また高速回転時には自動バランスが働き、振動が小さい
回転機械とすることが出来る。
【0015】また、前記樽状の円筒において、下部円筒
の縦断面は円弧とし、上部円筒の縦断面を回転軸と平行
な直線とした構造とすると、次の現象により高速回転時
のアンバランス補正能力を高めることが出来る。すなわ
ち、ボールの集まる最終の位置は、ボールをボール表面
やボール転動面の凹凸を乗り越えて水平に移動させる力
と、円筒内面の上下にずれたボールを水平一列に戻す力
が釣り合うまで自動的に行われるので、高速回転時のボ
ールを上部円筒の直線の面上に上昇させ、水平一列の位
置に戻す力を重力だけに小さくし、ボールがアンバラン
ス質量の反対側に移動しやすくする。これより、高速回
転時のアンバランス補正量が大きくなり、高速回転時の
ロータの振動が小さくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明となる実施例を図面
を参照して本発明を説明する。図1は回転機械の例であ
る遠心分離機に本発明のボールバランサの一実施例を取
り付けた図である。遠心分離機の外箱1の内部のベース
2と駆動モータ3を固着したブラケット4間にスプリン
グ5を取り付け、駆動モータ及びロータ等の回転部を支
持する。前記スプリング5の外周にゴム管6を圧入し、
スプリング5とゴム管6によりばね作用と減衰作用を与
える。前記ブラケット4に対し軸受で回転自在に支持さ
れた回転軸7の上部にロータ8を装着し、また回転軸7
の下端はモータ軸と連結し、駆動モータ3の回転力をロ
ータ8に伝達する。前記ロータ8には試料を入れるため
のバケット9をピン10により回動自在に取り付け、ロ
ータ上部に前記回転軸7から延長した雄ねじ11にバラ
ンサボディ20を固定し、バランサボディ20内にボー
ル21を収納する。前記バランサボディ20の円筒の半
径R1と前記ボール21の半径R2の比率(R1/R
2)を11.4以下となるようなバランサボディ20と
ボール21の寸法比として、高速回転時にボール表面や
ボール転動面の凹凸を乗り越えてボールを移動可能とす
る。バランサボディ20、ロータ8及びバケット9は、
外箱に固定されたチャンバ12とドア13で囲まれた空
間で回転し、ロータ停止時にドア13を開け、分離する
試料をバケットから出し入れする。図1は高速回転時の
状態で、遠心力によりバケット9が水平に広がり、試料
のアンバランス質量15の反対側にボール21が移動
し、アンバランスを補正する。すなわち、アンバランス
質量15によって移動した重心を、回転軸7上にボール
21の作用により戻す。
【0017】遠心分離機のような回転機械ではモータ3
やロータ8の質量と慣性モーメント、及びスプリング5
とゴム管6によるばね定数と減衰係数により決まる、ロ
ータ8が振動する共振回転数があり、高速回転機械は前
記共振回転数を越えて運転するので、共振回転数時の振
動を押さえるため、減衰係数を適正化している。
【0018】図2にボールバランサの詳細と低速回転時
のボールの状態を示す。前記バランサボディ20は、回
転軸7と同心で、内面が下部内径から上部内径にかけて
徐々に直径を大きくした樽状の円筒22と、円筒の下部
に連接した底24と、円筒22の上端に円筒より直径の
小さい止め部25を設ける。また、バランサボディ20
には中央に回転軸7と中心を一致して固定する雌ねじ2
8を設け、止め部25の上部に空気穴29を有するバラ
ンサカバ26を止めねじ27で固定する。前記樽状の円
筒22の最大直径の位置23より上側の止め部25と、
最大直径の位置23より下側の底24間の距離はボール
が千鳥配列で並ぶことを可能とする高さとし、円筒の高
さ(即ち、底24から止め部25までの高さ)はボール
直径の約1.4倍〜2倍以上とする。また、底24はボ
ールが1個入る幅とし、ボール21は概ね同一直径の球
状体で円筒22下部の内周全体に充填する数を入れる。
ボールの材質は鋼球や高密度の合成樹脂、高密度のゴム
等で、バランサボディ20内部にグリースや潤滑油を適
量入れ摩耗や錆を防止する。
【0019】低速回転時のボール21に働く荷重を図2
を用いて示すと、重力Fgと遠心力Frであり、その合
力Ftによりボール21は円筒と底の両面に押しつけら
れ、円筒22下部全周囲にボール21が存在するのでボ
ール21によるアンバランスは発生しない。低速回転時
には、合力Ftと水平との角度S2が円筒22下部のボ
ール接触部の傾斜角S1より大きく、ボールは円筒22
下部で底24に接しているが、回転数が高速になると遠
心力Frが大きくなり、角度S2が前記円筒22下部の
傾斜角S1より小さくなると、ボールは底24を離脱す
る。角度S2の関係式は tan(S2)=g/(r×ω2) … 式(1) ω=2×π×n … 式(2) なお、gは重力加速度(9.8m/s2)、rは回転中
心とボール中心の距離(m)、ωは回転角速度(rad
/s)、πは円周率、nは回転数(1/s)である。
【0020】なお、振動の振幅は円筒の内径に比較して
小さく回転中心と円筒中心の距離が小さいので、rは円
筒中心とボール中心の距離として計算しても誤差が少な
い。
【0021】すなわち、式(1)で求めた角度S2が傾
斜角S1と等しくなる回転数を超えるとボール21が底
24から離脱し上に移動するので、円筒22下部の内径
とボール接触部の傾斜角S1を設定することにより、ボ
ール21が上に移動開始する回転数を決めることがで
き、ボール21によるアンバランスの発生しない回転数
範囲が決まる。ボール21が上に移動開始する回転数を
ロータ8が振動する共振回転数より高く設定することに
より、ロータ8の共振時にボールバランサの影響が発生
しない構造とすることができる。
【0022】図3は、高速回転時、ボール21が底24
から離脱し、円筒22下部を上昇した直後の状態説明図
である。回転数がロータ8の共振回転数を過ぎているの
で、回転中心が回転部の重心近傍になるので、回転中心
P2はアンバランス質量により円筒中心P1とずれを発
生し、円筒中心P1からアンバランス質量15側に移動
する。各ボール21に発生する遠心力Frは回転中心P
2を中心に発生するので、遠心力Frは円筒22を垂直
に押す垂直分力Fvと円筒22の壁面を水平に動かす水
平分力Fhに分けられる。各ボール21に作用する水平
に動かす力Fhにより、ボール21は円筒をアンバラン
ス質量15の反対側に移動し、各ボール21が密着す
る。
【0023】図4は、図3の詳細説明図で、ボール22
の1個に発生する荷重を示したものである。共振回転数
の数倍以上の高速回転時の回転中心P2と円筒中心P1
の距離eはアンバランス量に比例した大きさで略偏重心
量である。JIS規格(JIS−B−0905)につり
あいよさの等級が示されているが、一例として、回転速
度3000rpmで、つりあいよさの等級6級の偏重心
量は(0.05〜0.13)×10~3mと小さな値であ
る。しかし、図1の遠心分離機のように、ロータ8や駆
動モータ3の回転部をばねやダンパで支持する構造で
は、JIS規格のつりあいよさの等級で示される偏重心
量の2倍程度の大きさまで許容できるようになってい
る。ボール21によるバランス修正を行うには、前記J
IS規格に示される偏重心量でボール21が移動する必
要がある。図4はボール21が円筒22の小さな凹み
(全幅2a)35上を転がっている状態である。前記ボ
ール21が凹み35を越えて移動するには、遠心力Fr
と垂直分力Fvのなす角度K2が、ボール21の中心P
3と凹み35の半幅のなす角度K3より大きくなければ
ならない。角度K2が角度K3より小さければ、ボール
21は凹み35上に停止し、ボールバランスの機能を果
たさない。ここで角度K2と角度K3の関係式を求める
と、 K2={e/(R1−R2)}×sin(K1) 式(3) K3=a/R2 式(4) なお、eは回転中心P2と円筒中心P1の距離(m)、
R1は円筒の半径(m)、R2はボールの半径(m)、
K1は回転中心P2と円筒中心P1とボール中心P3の
なす角度(rad)、aは凹み35の半幅(m)であ
る。
【0024】即ち、式(3)より、円筒中心P1と回転
中心P2を結ぶ軸線上である角度K1=0と角度K1=
π付近は、sin(K1)=0なので角度K2がほぼ0と
なり、水平分力Fhは発生しない。円筒中心P1と回転
中心P2を結ぶ軸線と直角な位置である角度K1=0.
5×π付近は、略sin(K1)=1となるので水平分力
Fhが発生し、連続して接触している隣のボール21に
前記角度K1=0.5×π付近で発生した水平分力Fh
が伝達し、角度K1=π付近のボール21を水平に押し
付ける力が発生する。
【0025】式(3)と式(4)より、sin(K1)=
1として、ボール21が凹み35を乗り越えるための、
円筒22の半径R1とボール21の半径R2の関係式を
求めると、 1+e/a>(R1/R2) 式(5) ここで、回転中心P2と円筒中心P1の距離eをJIS
規格6級に示される偏重心量とするとe=0.13×1
0~3m、凹み35の半幅は加工精度によって変化するが
実機の凹凸を測定するとa=0.025×10~3m程度
であり、式(5)に代入すると、6.2>(R1/R
2)が得られる。また、遠心分離機のように、ロータ8
や駆動モータ3の回転部をばねやダンパで支持する構造
では偏重心量の2倍の大きさまで許容できるので、e=
0.26×10~3mとして、11.4>(R1/R2)
が得られる。即ち、円筒の半径R1はボールの半径R2
の6.2倍以下とすることにより、凹みの半幅aが0.
025×10~3m程度でもJIS規格6級に示される偏
重心量にバランス修正することが可能である。なお、図
1に示す遠心分離機のように、駆動モータ3及びロータ
8等の回転体をばねとダンパで支持する構造では、ベー
ス2と振動発生部を振動絶縁しているので、JISで示
されているアンバランス量より大きなアンバランスまで
許容できるので、円筒22の半径R1とボール21の半
径R2の比率(R1/R2)を11.4以下とすること
ができる。
【0026】図5は、図3の円筒22の中心P1からア
ンバランス質量15の反対側の円筒22を見た展開図
で、合力Ftと水平との角度S2と円筒22の傾斜角が
釣り合う位置30までボール21全体が上昇し、各ボー
ル21に作用する水平に移動する力Fhにより各ボール
21が密着し、更に円筒22を上昇する過程において各
ボール21の転がり摩擦の差により数個のボール21が
他のボール21に対し上または下方向にずれた状態であ
る。ボール21に作用する水平に移動する力Fhによ
り、ボール21間には反力Fpが作用し、数個のボール
21が上下にずれていると、反力Fpにより上にずれた
ボール21を更に上に押し上げる分力Fuが発生し、下
にずれたボール21を更に下に押し下げる分力Fdが発
生する。分力Fuと分力Fdによりボール21は千鳥配
列に並び、水平に移動する力Fhによりボール21はア
ンバランス質量15の反対側に移動する。
【0027】図6は高速回転時のボール21の状態で、
アンバランス質量15の反対側にボール21が千鳥配列
に並んでいる。ボール21がアンバランス質量15の反
対側に移動することは、円筒22の中心P1と回転中心
P2の距離によって発生するボールを水平に移動させる
力Fhと、ボール21がボール21表面や円筒22内面
の凹凸を乗り越える力と、円筒22の樽型の曲率半径に
よって発生する上下にずれたボール21を円筒22の傾
斜角が釣り合う位置30に水平一列に戻す力が釣り合う
まで自動的に行われる。従って、円筒22の曲率半径を
大きくすることにより、上下にずれたボール21を円筒
22の傾斜角が釣り合う位置30に水平一列に戻す力が
小さくなり、多くのボール21がアンバランス質量15
の反対側に移動するので、円筒22の中心P1と回転中
心P2の距離が小さくなり、高速回転時のロータの振動
が小さくなる。
【0028】一例として最大直径位置23の直径が11
0mmで円筒22の樽型の曲率半径を200mmとした
バランサボディ内に、直径22mmのボール21を入
れ、円筒22とボール21の半径比(R1/R2)を5
として、毎分3000回転で高速回転試験をした結果、
ボールバランサ無しに比べてこのようなバランサを付け
た場合、高速回転時の振動は約5分の1以下になった。
【0029】前記円筒22の半径R1とボール21の半
径R2の比率(R1/R2)を11.4以下と小さくす
ると、ボールの表面や円筒22の内面の凹凸を乗り越え
やすく、アンバランス時のボール21の動きが良くな
り、図11と図12の従来のボールバランサの高速回転
時のボールの移動にも有効に働き、高速回転時の残留ア
ンバランス量を小さくすることができる。
【0030】図7は遠心分離機をゆっくり加速した時の
回転数の上昇とロータの振幅変化を記録したものであ
る。曲線Aはロータに入れた試料にアンバランス質量を
付加し、本発明によるボールバランサを装着しない従来
の遠心分離機を運転した時の曲線で、ロータ8と駆動モ
ータ3の質量やスプリング5やゴム管6のばね定数等に
よって決まるロータの共振回転数n1で最も振幅が大き
いが、共振回転数を超えても振幅の大きい状態が続いて
いる。この場合、低速回転時は、ロータ8の振幅による
騒音及び、回転軸や軸受の荷重は小さいが、高速回転時
のロータ8の振幅が大きな状態は回転軸や軸受に大きな
荷重が発生し、騒音も大きく、回転軸や軸受の早期損傷
や破損を招くことになる。
【0031】曲線Bはロータに入れた試料に曲線Aと同
程度のアンバランス質量を付加し、図11に示す従来の
バランサを取り付けて運転した時の曲線で、共振回転数
n1で振幅が大きくなり共振点を乗り越えられない。曲
線Cは試料のバランス調整を行ってアンバランスを少な
くし、図11の従来のバランサを取り付けて運転した時
の曲線で、共振回転数n1でボールが移動してアンバラ
ンスを付けた場合より振幅が大きくなっているが、共振
回転数を超えると振幅が急激に小さくなっている。しか
し、ボール21や環状ケース40の凹凸が少し大きい
と、高速回転時の振動が曲線C´のように大きくなり、
ボールバランサが働いた後の振動を小さくできないこと
がある。すなわち、従来のバランサは共振回転数以上の
高速回転数領域ではロータの振幅を小さくする効果があ
るが、その振動低減効果はボール21や環状ケース40
内面の凹凸により悪くなることが有る。また、共振回転
数ではロータの振幅を大きくする悪影響がある。
【0032】図8は本発明のボールバランサを装着した
遠心分離機において、ロータに入れた試料に図7の曲線
Aと同程度のアンバランス質量を付けて運転した時の回
転数の上昇とロータの振幅変化を記録したものである。
回転開始からボール21が底24を離脱する回転数n2
の範囲の振幅は、図7の曲線Aのバランサのない遠心分
離機を運転した場合と略同じである。回転数n2より高
速回転になると、ボール21が樽状の円筒22内面に上
昇し更にアンバランス位置の反対側に移動して、バラン
スが良くなり振幅が減少する。更に高速回転すると、重
力に対する遠心力の比率が大きくなり、ボールが釣り合
う位置に移動する力が大きくなり、ロータ8の振幅がさ
らに小さくなる。
【0033】図9と図10は本発明の他の実施例で、図
9は低速回転時、図10は高速回転時の状態図である。
前記樽状の円筒22において、円筒22下部の縦断面の
円弧に対し、上部円筒31の縦断面を回転軸と平行な直
線とした構造で、上部円筒31の高さはボール直径の約
1.4倍以上で、ボール21が2列以上の千鳥配列に並
ぶことを可能とする高さを有している。ボール21が底
24から離脱する回転数をロータ8の共振回転数n1よ
り高くなるように円筒22下部の内径と傾斜角S1を設
定し、ロータ8の共振時にボールバランサの影響が発生
しない構造とする。円筒22下部は、傾斜角S1と円筒
内面の最大直径位置31を滑らかに結ぶ円弧とし、ボー
ルバランサを小型とするため円弧の曲率半径を小さくす
る。
【0034】図10に高速回転時の状態を示し、本実施
例の特徴を説明する。高速回転時、ボール21は上部円
筒31に上昇し、回転軸と平行な直線の面上にあり、図
2の実施例で発生した樽型の曲率半径によって発生する
上下にずれたボール21を円筒面の傾斜角が釣り合う位
置に水平一列に戻す力を、図10の実施例では重力だけ
にして小さくすることが出来る。すなわち、高速回転
時、千鳥配列で上下にずれたボール21を水平一列の位
置に戻す力が重力だけとなるので、ボール21に作用す
る水平に移動し千鳥配列にする力Fhに比べ、千鳥配列
を水平一列に戻す力が相対的に小さくなり、ボール21
がアンバランス質量の反対側に移動しやすくなる。これ
より、残留アンバランス量が小さくなり、高速回転時の
ロータ8の振動が図2の実施例より小さくなる。
【0035】遠心分離機には、図1の例のように試料を
いれるバケット9が回転数によって角度変動するロータ
や、試料を入れる穴の角度が固定のロータ等があるが、
ロータの種類は何れでも、アンバランス発生部の近傍
に、本発明のボールバランサを設ければ、試料にアンバ
ランスがあっても高速回転時の振動は少なくすることが
出来るので、試料の質量バランス調整を省くことが出来
る。よって、分離前作業の時間が短縮される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ータに入れた試料にアンバランスがあって、回転数をゆ
っくり変化させても、ロータが振れる共振回転数でボー
ルが円筒下部全周にあるので、ボールバランサによるア
ンバランスは発生せず、ロータの振動は過度に大きくな
らない。また、高速回転時のボールは、ボール表面や円
筒内面の凹凸を乗り越えことが容易で、アンバランス質
量の反対側の円筒に千鳥配列に集まり易く、ロータの振
動を小さく押さえることができ、回転軸や軸受の荷重が
小さくなる。よって、試料の質量バランス調整を省くこ
とができるので分離前作業の時間が短縮され騒音が低く
長寿命の遠心分離機とすることが出来る。
【0037】従来のボールバランサは、ボール一列の環
状ケース内のボールでバランス補正するが、本発明のボ
ールバランサは、円筒の高さが高く、千鳥配列の2列以
上にに並んでバランス補正するので、最大補正バランス
量が従来のボールバランサの2倍以上とバランス補正範
囲が広くなり、小型のバランサとすることが出来る。
【0038】また、内面が樽状の円筒において、下部円
筒の縦断面の円弧に比べ、上部円筒の縦断面が回転軸と
平行な直線としたボールバランサは、高速回転時、ボー
ルは上部円筒の直線の面上にあり、ボールに作用する水
平に移動し千鳥配列にする力に比べ、千鳥配列を水平一
列に戻す力が相対的に小さくなり、ボールがアンバラン
ス質量の反対側に移動しやすくなり、アンバランス補正
量が大きくなり、高速回転時のロータの振動が更に小さ
くなる。
【0039】また、ロータの種類は何れでも、アンバラ
ンスの発生する部分の近傍に本発明のボールバランサを
設ければ、試料にアンバランスがあっても高速回転時の
振動は少なくすることが出来るので、試料の質量バラン
ス調整を省くことが出来る。よって、分離前作業の時間
が短縮される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボールバランサの一実施例を遠心分
離機に取り付けた状態の縦断面図。
【図2】 図1のボールバランサの低速回転時の状態を
示す縦断面図。
【図3】 図1のボールバランサのボールの動きを示す
平面図。
【図4】 図1のボールバランサのボールに働く荷重を
示す平面図。
【図5】 図1のボールバランサのボールの動きを示す
展開図。
【図6】 図1のボールバランサの高速回転時の状態を
示す縦断面図。
【図7】 ボールバランサが無い遠心分離機及び、従来
のボールバランサを用いた遠心分離機を回転した時のロ
ータの振幅を示す図。
【図8】 本発明のボールバランサを用いた遠心分離機
を回転した時のロータの振幅を示す図。
【図9】 本発明のボールバランサの他の実施例の低速
回転時の状態を示す縦断面図。
【図10】 図9の実施例の高速回転時の状態を示す縦
断面図。
【図11】 従来のボールバランサの例を示す横断面
図。
【図12】 従来のボールバランサの例を示す縦断面
図。
【符号の説明】
7は回転軸、8はロータ、15はアンバランス質量、2
0はバランサボディ、21はボール、22は樽状の円
筒、24は底、31は回転軸と平行な直線の円筒、35
は凹凸部である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直の回転軸を中心とする円筒を有し、
    該円筒内に複数のボールを内蔵し、該ボールの移動によ
    ってバランスを自動調節するボールバランサにおいて、
    前記円筒の半径(R1)とボールの半径(R2)の比率
    (R1/R2)と、前記円筒の円筒中心から回転中心ま
    での距離(e)と、前記円筒内の凹みの半幅(a)との
    関係を、1+e/a>(R1/R2)としたことを特徴
    とするボールバランサ。
  2. 【請求項2】 前記円筒の半径と前記ボールの半径の比
    率(R1/R2)を11.4以下としたことを特徴とす
    る請求項1記載のボールバランサ。
  3. 【請求項3】 前記円筒の高さを、前記複数のボールが
    高さ方向に少なくとも2列の千鳥配列に並ぶことが可能
    な高さとし、ロータの共振回転数を越えてから前記ボー
    ルが少なくとも2列の千鳥配列になることにより、バラ
    ンスを自動調整することを特徴とする請求項1又は2記
    載のボールバランサ。
  4. 【請求項4】 前記ボールの数を、前記円筒の下部のほ
    ぼ内周全体を充填する数としたことを特徴とする請求項
    1〜3いずれか記載のボールバランサ。
  5. 【請求項5】 前記円筒の下部の内周を下部内径から上
    部内径にかけて徐々に直径が大きくなる傾斜面とし、共
    振回転数をこえた回転数での前記ボールに発生する遠心
    力により該傾斜面を前記ボールが上昇するよう、該傾斜
    面の角度と前記円筒の内径を設定したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか記載のボールバランサ。
  6. 【請求項6】 前記傾斜面を樽状に構成したことを特徴
    とする請求項5記載のボールバランサ。
  7. 【請求項7】 前記傾斜面を円弧に構成したことを特徴
    とする請求項5記載のボールバランサ。
  8. 【請求項8】 前記円筒の上部の内周を直径が同一な直
    線状面としたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    記載のボールバランサ。
  9. 【請求項9】 駆動モータと、該駆動モータと連結する
    回転軸と、該回転軸に固定され試料を内蔵する容器が装
    着されたロータを有する遠心分離機に、請求項1〜8の
    いずれか記載のボールバランサを装着したことを特徴と
    するボールバランサを装着した遠心分離機。
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