JPH11262351A - 釣糸接続具、接続部付釣り用錘及び釣糸の接続方法 - Google Patents

釣糸接続具、接続部付釣り用錘及び釣糸の接続方法

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JPH11262351A
JPH11262351A JP10089225A JP8922598A JPH11262351A JP H11262351 A JPH11262351 A JP H11262351A JP 10089225 A JP10089225 A JP 10089225A JP 8922598 A JP8922598 A JP 8922598A JP H11262351 A JPH11262351 A JP H11262351A
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fishing line
fishing
cut
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JP10089225A
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English (en)
Inventor
Bungo Sagou
文五 佐合
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SAGOU TEKKOSHO KK
Original Assignee
SAGOU TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 錘等の器具の釣糸への取付け位置の調整が容
易となる釣糸接続具及び釣糸の接続方法、並びに釣糸へ
の取付け位置の調整が容易な接続部付釣り用錘を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 本発明は、所定の重量を有する錘部(1
r)と、弾性素材で設けられた管状体であって錘部と接
続される接続部(334v)と、を有する接続部付釣り
用錘である。接続部(334v)の一の端面には、接続
部の外周面から内周面に至り管の軸方向に設けられる第
1切り込み(336v)を具備し、接続部の他の端面に
は、接続部の外周面から内周面に至り管の軸方向に設け
られる第2切り込み(337v)を具備する。接続部
(334v)の外周面には、上記錘部(1r)が接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸接続具、接続
部付釣り用錘及び釣糸の接続方法に関する。更に詳しく
は、錘等の器具の釣糸への取付け位置の調整が容易とな
る釣糸接続具及び釣糸の接続方法、並びに釣糸への取付
け位置の調整が容易な接続部付釣り用錘に関する。
【0002】
【従来の技術】図38に示す様に、錘7は、釣り餌の付
けられた釣り針8を魚釣りのポイント(以下、「ポイン
ト」という。)に沈めたり、到達させること等を主目的
に使用されている。かかる錘7には、図39に示す様
に、釣り糸91a、91bに直接、取着するもの7a、
7bの他に、図40に示す様なゴム管77c、78c
や、サルカン等の係止用の治具を介して釣り糸91cに
間接的に取着されるもの7c等がある。また、この他に
も種々のタイプの錘が使用されているが、いずれの錘
も、釣り糸の所望の錘取着部位から離脱しない様に、錘
取着部位に強固に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いったん仕掛
けを作ると錘7と釣針8の位置関係(取付け位置など)
は固定的なものとなり、その位置関係を変更するには、
いちいち釣糸を結び直さなければならなかった。このた
め、試行錯誤して錘と釣針の位置関係を決める際には、
そのたびごとに釣糸を結び直さなければならず、作業が
非常に煩雑であった。
【0004】ところで、荒磯、岩場等は魚の住処となり
易く、絶好のポイントとなる。その反面、この様な場所
に釣り糸91a〜91c等を垂らせば、錘7a〜7c等
が、岩の間等に嵌まり込み、仕掛けSの根掛かりを起こ
し易い。この様な場合、釣り人は、通常、釣り糸91a
等の緊張を緩めたり、釣り糸91a等を軽く引っ張たり
しながら、岩の間等に嵌まり込んだ錘7a等を外そうと
試みる。そして、これらの操作で、錘7a等が外れれば
よいが、外れない場合には、焦り等も手伝って釣り糸9
1a等を必要以上に強く引っ張ることが多い。
【0005】一方、錘7a〜7c等は、上記の如く、錘
取着部位(釣り糸91a〜91c)に強固に固定されて
いるため、この様な強い力で引っ張れば、釣り糸91a
等が、錘7a等よりも釣り竿側の箇所で分断されたり、
釣り竿が折れて、釣り人にとって大きな損失となること
が多い。また、マナーの悪い釣り人は、この様な場合、
ナイフ、ハサミ等により、釣り糸91a等を途中で分断
し、仕掛けSを釣り場に放置してしまうことも多い。こ
の場合には、釣り場を汚すことに止まらず、鴨、カモメ
等の水鳥の足に釣り糸91a等が絡まることも多く、動
物愛護、自然環境の保全等の見地より、大きな問題にな
っている。
【0006】更に、魚が食いついた状態で釣り糸91a
等が分断されれば、この魚は針を呑み込み錘を引きずっ
たままの状態で泳ぎ続けることになる。そして、この様
な魚は、動作が緩慢になるため、水鳥の絶好の餌食とな
る。その結果、これらの水鳥は、針を呑み込み、錘7a
等を口からぶら下げて飛んでいることが多く、かかる事
態を防止することが従来より望まれている。また、釣り
場に放置された釣り糸、釣り針等が、漁師の網に引っ掛
かったり、ダイバーが釣り針等を誤って踏む等の不具合
を生じていることも多いため、かかる事態を防止するこ
とも従来より望まれている。
【0007】本発明は上記観点に鑑みてなされたもので
あり、錘等の器具の釣糸への取付け位置の調整が容易と
なる釣糸接続具及び釣糸の接続方法、並びに釣糸への取
付け位置の調整が容易な接続部付釣り用錘を提供するこ
とを目的とする。そして、錘の引っ掛かり易い釣り場に
おいても安心して使用でき、しかも、自然環境に優しい
取付構造及び取付構造体を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下では、各請求項に記
載した発明の説明、並びに本発明を適用する釣り用錘の
取付け構造及び釣り用錘の取付け構造体について記載す
る。
【0009】A.各請求項に記載した発明の説明 請求項1記載の発明は、所定の器具(1r)に釣糸(2
v)を接続するための釣糸接続具であって、切り込み
(336v、337v)を有し該所定の器具(1r)に
直接又は間接に接続される弾性部材(334v)を備
え、該切り込み(336v、337v)に釣糸(2v)
を挟むことで該釣糸(2v)と該器具(1r)とを接続
することを特徴とする釣糸接続具である。
【0010】ここで、「弾性部材」は、釣糸接続具にお
いて一体として設けられる一部分であってもよく、釣糸
接続具の一部を構成する独立の部材であってもよい。ま
た、弾性部材の「弾性」は、接続する釣糸の外径よりも
隙間の間隔が狭い部分に釣糸を挟み込むことができる程
度のものであればよく、この弾性部材の弾性及び挟む釣
糸の外径に応じて、切り込みの隙間の間隔が決定され
る。
【0011】そして、「切り込み」は、接続する釣糸の
外径よりもその隙間の間隔が狭い部分を有するものであ
ればどのようなものでもよい。なお、「切り込み」の間
隔は、部材表面の開口部分において釣糸の直径と同一〜
3倍程度、先端部分において釣糸の外径よりも間隔が狭
くなっているものとすれば、「切り込み」に釣糸を挟み
こませやすく、固定もしやすいためより好ましい。以
下、各請求項に記載の発明が具備する「切り込み」につ
いて同様である。請求項1記載の釣糸接続具において
は、「切り込み」の数は、一であっても二以上であって
もよい。
【0012】請求項2記載の発明は、上記切り込み(3
36v、337v)は複数設けられており、そのうちの
少なくとも一つ(336v)は、上記器具(1r)が上
記弾性部材(334v)に接続される方向を含まない面
内に形成されるものである。
【0013】請求項3記載の発明は、弾性素材で設けら
れた管状部(334v)を有し、該管状部(334v)
の一の端面には、該管状部の外周面から内周面に至り管
の軸方向に設けられる第1切り込み(336v)を具備
し、該管状部の他の端面には、該管状部の外周面から内
周面に至り管の軸方向に設けられる第2切り込み(33
7v)を具備し、該管状部の外周面には、所定の器具
(1r)が接続されることを特徴とする釣糸接続具であ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、上記第1切り込み
(336v)及び上記第2切り込み(337v)のうち
少なくとも一方(336v)は、上記器具が上記管状部
(334v)に接続される方向を含まない面内に形成さ
れるものとすることもできる。
【0015】例えば、第2切り込みを器具の接続方向を
含む面内に設け、第1切り込みを器具の接続方向を含む
面と90度をなす面内に設けておき、釣糸の先端側を第
1切り込みに挟み、根元側を第2切り込みに挟むことと
すれば、釣糸接続具及びこれにより接続される器具を釣
糸を持って吊下げた際に、釣糸と接続具と器具とはほぼ
一直線上に位置することとなる。しかも、それらと略9
0度をなす第2切り込みにより釣糸が強固に固定され、
より好ましい。なお、第1切り込み及び第2切り込みの
向きは、それぞれ上記の例に対して法線方向で±10度
程度の範囲内の面であっても、略同様の効果を発揮す
る。
【0016】請求項4記載の発明は、所定の器具(1
z)と釣糸(2z)とを接続するための釣糸接続具であ
って、該器具(1z)に接続される板状体(334z)
と、該板状体(334z)に止められたステープラーの
針(338z)と、を備え、該板状体(334z)と該
ステープラーの針(338z)の返り部分との隙間に釣
糸(2z)を挟むことで該釣糸(2z)と該器具(1
z)とを接続することを特徴とする釣糸接続具である。
【0017】ここで、ステープラーの針の「返り部分」
とは、ステープラーの針が固定される際に折り返される
部分である。また、ステープラーの針が「止められる」
とは、板状体やシート状体にステープラーの針の返り部
分が貫通されて折り返されることにより、板状体やシー
ト状体にステープラーの針が係止されることである。以
下同様である。
【0018】請求項5記載の発明は、所定の器具(1
z)と釣糸(2z)とを接続するための釣糸接続具であ
って、複数の係止孔(336m、337m)を有し該器
具(1z)に接続される板状体(334m)と、一端を
該板状体(334m)の一の係止孔(337m)に係止
され、他端は該器具(1z)が接続されている側と反対
側に位置するように該板状体に設置されるステープラー
の針(338m)と、を備え、上記ステープラーの針
(338m)の他端に釣糸(2z)を接続することで、
該釣糸(2z)と該器具(1z)とを接続することがで
き、又は、該器具(1z)との接続を切断して上記ステ
ープラーの針(338m)の他端にハリスを接続し、上
記係止孔(336m)に釣糸(2z)を接続すること
で、釣糸(2z)とハリスとを接続することができるこ
とを特徴とする釣糸接続具である。
【0019】請求項6記載の発明は、上記ステープラー
の針が、樹脂製であるものである。
【0020】請求項7記載の発明は、所定の器具(1
r)に釣糸(2v)を接続するための釣糸接続具であっ
て、切り込み(336v、337v)を有し該所定の器
具(1r)に直接又は間接に接続される弾性部材(33
4v)を備える釣糸接続具において、該切り込みに釣糸
(2v)を挟むことで該釣糸(2v)と該器具(1r)
とを接続することを特徴とする釣糸の接続方法である。
【0021】請求項8記載の発明は、所定の器具(1
r)に接続される板状体(334z)と、該板状体(3
34z)に止められたステープラーの針(338z)
と、を備える釣糸接続具において、該板状体(334
z)と該ステープラーの針(338z)との隙間に釣糸
(2z)を挟むことで該釣糸(2z)と該器具(1r)
とを接続することを特徴とする釣糸の接続方法である。
【0022】請求項9記載の発明は、所定の重量を有す
る錘部(1r)と、弾性部材で構成され、切り込み(3
36v、337v)を有し、該錘部に接続される接続部
(334v)と、を備え、該切り込みに釣糸を挟むこと
で釣糸と接続されることを特徴とする接続部付釣り用錘
である。
【0023】請求項10記載の発明は、上記切り込み
(336v、337v)は複数設けられており、そのう
ちの少なくとも一つ(336v)は、上記錘部(1r)
が上記接続部に接続される方向を含まない面内に形成さ
れるものである。
【0024】請求項11記載の発明は、所定の重量を有
する錘部(1r)と、弾性素材で設けられた管状体であ
って該錘部と接続される接続部(334v)と、を有
し、該接続部(334v)の一の端面には、該接続部の
外周面から内周面に至り管の軸方向に設けられる第1切
り込み(336v)を具備し、該接続部の他の端面に
は、該接続部の外周面から内周面に至り管の軸方向に設
けられる第2切り込み(337v)を具備し、該接続部
(334v)の外周面には、上記錘部(1r)が接続さ
れていることを特徴とする接続部付釣り用錘である。
【0025】請求項12記載の発明は、所定の重量を有
する錘部(1r)と、板状体であって該錘部と接続され
る接続部(334z)と、を有し、該接続部(334
z)には、ステープラーの針(338z)が止められて
おり、該接続部(334z)と該ステープラーの針(3
38z)の返り部分との隙間に釣糸(2z)を挟むこと
で該釣糸(2z)と接続できることを特徴とする接続部
付釣り用錘である。
【0026】請求項13記載の発明は、所定の重量を有
する錘部(1z)と、複数の係止孔(336m、337
m)を有する板状体であって該錘部と接続される接続部
(334m)と、を有し、該接続部(334m)には、
一端を該接続部(334m)の一の係止孔(337m)
に係止され、他端は上記錘部(1z)が接続されている
側と反対側に位置するように該接続部(334m)に設
置されるステープラーの針(338m)が止められてお
り、上記ステープラーの針(338m)の他端に釣糸
(2z)を接続することで、該釣糸(2z)と接続で
き、また、該錘部(1z)との接続を切断して上記ステ
ープラーの針(338m)の他端にハリスを接続し、上
記係止孔(337m)に釣糸(2z)を接続すること
で、該釣糸(2z)と該ハリスとを接続することができ
ることを特徴とする接続部付釣り用錘である。
【0027】請求項14記載の発明は、上記ステープラ
ーの針が、樹脂製であるものである。
【0028】請求項15記載の発明は、破壊強度が上記
釣糸(2v)、上記接続部(334v)及び上記錘部
(1r)よりも小さい破断部(321v、322v、3
23v)により、上記接続部(334v)と上記錘部
(1r)とが接続されているものである。
【0029】請求項16記載の発明は、上記接続部(3
34)と接続されている挿入部(31p)を備え、上記
錘部(1p)は該挿入部(31p)を挿入するための収
容空間を備え、該挿入部(31p)は該収容空間に挿入
されており、該収容空間の内壁と該挿入部(31p)の
外周面との摩擦により接続部(334)と錘部(1p)
との接続が維持されているものである。
【0030】B.釣り用錘の取付け構造及び釣り用錘の
取付け構造体の説明 (1)錘の取付構造、取付構造体の態様 以下で錘の取付構造、取付構造体の態様について列記し
説明する。なお以下では、係止部材の釣糸係着部の形状
については従来の態様のものとして説明するが、本発明
は、当該係止部材の釣糸係着部の形状を上述(A.各請
求項に記載した発明の説明)のようなものとして、様々
な態様として実施することができる。
【0031】(i)第1態様、第2態様及び第3態様 本第1態様の取付構造は、表面側を略周回する固定溝の
形成された釣り用錘(以下、「錘」という。)と、所望
の錘取着部位が該固定溝に沿って嵌め込まれ、該錘取着
部位が該錘を略周回する略リング形状とされた釣り糸
と、該釣り糸の該錘取着部位の両脇に位置する両把持部
位を把持し、該錘取着部位の該略リング形状を維持する
ための把持部材と、を備え、該把持部材の破壊強度が上
記釣り糸の引っ張り強度よりも小さいことを特徴とす
る。
【0032】上記「錘」の外形は特に問わず、例えば、
球状、楕円球状、立方体形状、直方体形状、釣鐘形状の
もの等を例示できる。また、上記錘取着部位の上記「略
リング形状」も、「錘」の外形に沿った円形リング形
状、楕円リング形状、四角リング形状等となる。また、
上記「釣り糸」より、この「錘取付部位」として選択さ
れる箇所は、釣り場の状況(水深、岩場の状態、潮の流
れ等)、対象魚の種類等に応じて種々選択されることと
なる。
【0033】上記「把持部材」の材質、構造等は、本発
明の目的を達成できる範囲で種々選択されことになる。
例えば、本第2態様に示す様に、把持部材を挿入した状
態で把持する略筒状体で構成されてもよい。また、本第
3態様に示す様に、把持部材を、上記両把持部位の一方
を挿入した状態で把持する第1挿入路と、該両把持部位
の他方を挿入した状態で把持する第2挿入路と、を備え
た略球殻状体若しくは略楕円球殻状体で構成してもよ
い。そして、これらの把持部材は、いずれも、つり糸を
強く引っ張ることにより、破壊されて、錘を錘取着部位
から離脱させるものである。
【0034】(ii)第4態様 本第4態様の取付構造は、前後方向に形成された貫通孔
を備えた錘と、所望の錘取着部位を、該錘の前方側で折
り返す略U字状の経路に従い、該貫通孔の内部で前後に
往復させた釣り糸と、上記錘の前方側に配置され、該錘
取着部位の折り返し箇所を支持する支持部材と、を備
え、上記支持部材の破壊強度が上記釣り糸の引っ張り強
度よりも小さいことを特徴とする。
【0035】(iii)第5態様 本第5態様は、本第4態様の一例を示すものである。具
体的には、本第4態様の支持部材が、一対の挿入路を備
えた略球殻状体若しくは略楕円球殻状体で構成されてい
る。そして、上記錘取着部位の上記折り返し箇所の両脇
に位置する両固定部位の一方を上記挿入路の一方に挿入
した状態で把持し、該両固定部位の他方を上記挿入路の
他方に挿入した状態で把持している。また、これらの支
持部材も、つり糸を強く引っ張ることにより、破壊され
て、錘を錘取着部位から離脱させるものである。
【0036】(iv)第6態様 本第6態様の取付構造体は、上下方向に形成された貫通
孔を備えた錘と、長手方向に向かう略くの字状若しくは
略波形状の外形を備え、該長手方向を該釣り用錘本体の
上下方向に沿わせつつ、該貫通孔内に配置される線型バ
ネ部と、該線型バネ部の下端側より所定の方向に突出
し、上記錘の外周底面に回り込む固定用小片部と、該線
型バネ部の上端側若しくは上方側に位置し、所定の釣り
糸の錘取着箇所が係着される係着部とを有する係止部材
と、を備えることを特徴とする。本態様は、つり糸を強
く引っ張ることで、線型バネ部の付勢力に対抗しなが
ら、係止部材を錘より外し、錘を錘取着部位から離脱さ
せるものである。
【0037】(v)第7態様 本第7態様の取付構造体は、上下方向を貫通する孔状若
しくは上方側で開口する穴状の収容部の形成された釣り
用錘と、所定の弾性体で構成され、外形を該収容部の空
間形状に沿わせた状態にしながら、該収容部に嵌入固定
される弾性固定部と、該弾性固定部の上端側若しくは上
方側に位置し、所定の釣り糸の錘取着箇所が係着される
係着部とを有する係止部材とを備えることを特徴とす
る。本態様は、つり糸を強く引っ張ることで、弾性固定
部の弾性力に対抗しながら、係止部材を錘より外し、錘
を錘取着部位から離脱させるものである。
【0038】上記「弾性固定部」の外形は、通常、上記
「収容部」の空間の大きさよりも、小さくならいことが
必要である。即ち、「弾性固定部」の外形を「収容部」
の空間の大きさよりも大きくすれば(弾性固定部全体を
通じて大きくする必要は必ずしもない。)、この弾性固
定部を、適宜、圧縮変形させながら収容部の内部に挿入
することとなる。そして、弾性固定部の外形を復元しよ
うとする弾性力の作用により、弾性固定部は収容部内に
しっかりと固定されることになる。但し、弾性固定部の
外形、弾性は、「収容部」の空間の大きさに沿わせて、
容易に圧縮変形させられる程度に止められること好まし
い。また、「弾性固定部」の外形と、上記「収容部」の
空間の大きさとが、略同等の場合でも、弾性固定部と収
容部の内壁との摩擦により、弾性固定部の収容部への固
定を行うこともできる。
【0039】(vi)第8態様及び第9態様 本第8態様では、上記収容部及び上記弾性固定部の少な
くとも一方が、上方側若しくは下方側に向かって幅の広
くなるテーパー形状とされている。また、本第9態様で
は、上記弾性固定部が弾性塊状体で構成されると共に、
該弾性固定部の内部に上下方向に沿った中空部が設けら
れている。これらの態様によれば、「弾性固定部」の
「収容部」への装着の容易化等が図られる。 (vii)第10態様 本第10態様では、上記弾性固定部が、ゴム成形体で構
成されている。本態様は、弾性固定部の材質、形態等の
一例を示すものである。但し、その他の材質、形態等
を、本第7態様等の目的を達成できる範囲で種々選択で
きる。例えば、弾性固定部を所定のコイルスプリング等
で構成してもよい。
【0040】(viii)第11態様 本第11態様では、上記第7〜10態様において、上記
錘に上記孔状の収容部が形成されると共に、該収容部か
ら該錘の外周面に向かう一の仮想縦断面部分に沿って長
孔状に形成され、上記釣り糸の上記錘取着箇所に近接す
る箇所の太さよりも広く、且つ上記弾性固定部の太さよ
りも狭い通路幅を備え、該収容部及び該錘の外周面を連
通させる釣り糸挿入通路を備えている。本態様は、錘に
弾性固定部等を取着する際の作業の容易化を図るもので
ある。尚、上記本第6〜11態様において、「錘取着箇
所」と「係着部」との係着は、直接的になされる(例え
ば、係着部の係着孔に、直接、釣り糸を結びつけてなさ
れる。)ものでも、サルカン等の適宜な連結部材を介し
てなされるものであってもよい。
【0041】(ix)第12態様 本第12態様では、穴底側の横断面を、中間側に設けら
れた段差部を境に広くした段差穴状の収容部を有する錘
と、略逆V字状の外形を備えたバネ本体と、該バネ本体
の両端より、該バネ本体の外方に向かって略水平に延設
された各係止脚部と、有し、該逆V字状の頂点側に、直
接、若しくは所定の連結部材を介して、所定の釣り糸の
錘取着箇所が係着される逆V字バネと、を備え、上記各
係止脚部の各先端部間の間隔が、上記収容部の開口部側
の穴幅よりも大きくされたことを特徴とする。本態様で
は、逆V字バネの各係止脚部が、収容部の穴底側に配置
される状態で用いられる。そして、つり糸を強く引っ張
ることにより、バネ本体の付勢力に対抗しながら、逆V
字バネが収容部より抜き出され、つり糸及び錘の離脱が
行われる。
【0042】(x)第13態様 本第13態様の取付構造体は、中間側に設けられた段差
部を境に該段差部よりも穴底側の穴幅を段差状に広げ、
穴幅の狭い導入部と、穴幅の広い穴本体部とを並べた段
差穴状の収容部を有する錘と、上記導入部の穴幅よりも
大きく、上記穴本体部の穴幅よりも小さな横幅とされ且
つ該穴本体部に挿入される先端頭部と、該導入部の穴幅
よりも小さな横幅とされ、少なくとも先端頭部寄りの箇
所が該導入部に挿入される先端側幅細部と、後端側に配
置され、直接、若しくは所定の連結部材を介して、所定
の釣り糸の錘取着箇所が係着される係着部と、を具備
し、所定の弾性素材を用いて構成される係止部材と、を
備えることを特徴とする。本態様では、つり糸を強く引
っ張ることにより、先端側幅細部を破壊して、つり糸及
び錘の離脱が行われる。
【0043】(xi)第14態様 本第14態様では、上記先端頭部が略矢先形状とされ、
又は孔、穴若しくは切り欠きを備えている。本態様は、
先端頭部の弾性変形(圧縮変形)を更に容易にすること
を意図している。但し、先端頭部の外形は、略矢先形状
以外のものを選択してもよい。例えば、略球形状、略楕
円球形状、略円板形状、略逆錐形状、略錐形台形状、略
立方体形状、略直方体形状等の種々の形状を選択でき
る。また、これらには、中空球等の様に、中空状のもの
も含まれる。更に、孔、穴若しくは切り欠きを設ける場
合、これらの数は特に問わない。また、上記先端頭部を
略球形状、略楕円球形状等の摩擦抵抗の小さい形状とす
れば、錘を本係止部材に対して、空回りさせた状態で、
回転させることがより一層、容易になる。
【0044】(xii)第15態様 本第15態様では、上記先端側幅細部よりも後端側に、
該先端側幅細部よりも横幅の広い1以上の幅太部を設け
ている。この場合、本係止部材は、横断面積が段差状に
変化する段差形状とさるため、本第13及び14態様の
目的をより確実に達成できる。尚、幅太部の数が2以上
となる場合には、幅太部の間に他の幅細部を配置しても
よい。
【0045】上記第13〜15態様において、各幅細部
及び幅太部の横断面形状は特に問わず、略円形、略楕円
形、略多角形等の種々の横断面形状を選択できる。ま
た、係着部には、サルカン等の係止用の治具を取着さ
れ、これを介して、みち糸、針す糸等が係着されても、
係着部自体をリング形状等として、これに糸を直接、係
止してもよい。この場合、このリング形状等とされた係
着部を薄肉として強度をやや低目にすれば、この係着部
も、上記各幅細部と同様に機能する。
【0046】(xiii)第16態様 本16態様では、本第6〜15態様において、上記錘に
脱着可能に連結される1以上の重量調節用錘を備えてい
る。上記錘及び重量調節用錘、並びに各重量調節用錘間
(2以上である場合)の連結方法は特に問わないが、連
結される一方に雄螺子を設け、他方に雌螺子を設け、螺
合により連結する方法を例示できる。
【0047】(2)各態様の作用 本第1態様の取付構造は、表面側を略周回する固定溝の
形成された錘と、所望の錘取着部位を、この固定溝に嵌
め込んだ釣り糸とを備えている。即ち、錘取着部位が、
略リング形状等となりながら、固定溝に沿って錘を周回
している。また、釣り糸の錘取着部位の両脇に位置する
両把持部位を把持する把持手段を備えている。この把持
部材は、錘取着部位の上記略リング形状を維持する働き
を備えている。そして、この把持部材の破壊強度が、釣
り糸の引っ張り強度よりも小さくなっている。
【0048】この結果、錘の錘取着部位への係着状態は
十分なものなり、通常の状態(仕掛けが根掛かりを起こ
していない状態)での使用に際し、錘は錘取着部位より
離脱し難い。また、釣り糸の緊張を緩めたり、釣り糸を
軽く引っ張った程度でも、両者は離脱し難いため、簡単
に解消できる程度の根掛かり(以下、「軽度の根掛か
り」という。)を起こしても、仕掛けを略無傷のまま釣
り人の手元に戻すことができる。
【0049】これ対し、解消することが困難な根掛かり
(以下、「重度の根掛かり」という。)を起こした場合
(錘が岩の間にしっかりと嵌まり込んでいる場合等)に
は、釣り糸を強く引っ張ることにより、釣り糸よりも強
度の低い把持部材が破壊される。この結果、錘は錘取着
部位より離脱して、釣り場に残ることになるが、この錘
を除く仕掛けの部分は釣り人の手元に戻ることとなる。
従って、釣り人の損失は錘のみに止まると共に、仕掛け
がそのまま釣り場に放置されることによって水鳥、漁
師、ダイバー等に与える被害をくい止めることができ
る。従って、本取付構造は、錘の引っ掛かり易い釣り場
においても安心して使用できる。
【0050】本第4態様の取付構造は、貫通孔を備えた
錘と、錘取着部位を貫通孔の内部で前後に往復させた釣
り糸と、錘取着部位の折り返し箇所を支持する支持部材
とを備えている。そして、この支持部材の破壊強度も、
釣り糸の引っ張り強度よりも小さくされている。従っ
て、通常の状態での使用の際、若しくは軽度の根掛かり
を起こし、釣り糸を軽く引っ張った際等には、支持部材
により、釣り糸及び錘の係止状態が十分に確保される。
一方、重度の根掛かりを起こした場合には、釣り糸を強
く引っ張ることで、支持部材が破壊され、釣り糸と、錘
とが分離される。このため、本態様も上記第1態様と同
様な作用を奏する。
【0051】本第6態様の取付構造体は、上下方向に形
成された貫通孔の設けられた錘と、この錘と所定の釣り
糸とを係止するための係止部材とを備えている。そし
て、係止部材は、貫通孔に挿入された略くの字状等の線
型バネ部と、線型バネ部の下端側より突出し、錘の外周
底面に回り込んだ固定用小片部とを備えている。従っ
て、通常の状態での使用等に際しては、錘と釣り糸との
係止状態は確保される。一方、重度の根掛かりを生じた
場合には、釣り糸を強く引っ張ることにより、線型バネ
部が適宜、伸ばされ、固定用小片部が錘の外周底面より
外される。この結果、係止部材が、貫通孔の上方側より
抜け出て、釣り糸と錘とが分離されることになる。この
ため、本態様も上記第1態様と同様な作用を奏すること
となる。
【0052】本第7態様の取付構造体は、上下方向を貫
通する孔状等とされた収容部を有する錘と、この錘と所
定の釣り糸とを係止するための係止部材とを備えてい
る。そして、係止部材は、弾性体で構成され、外形を収
容部の空間形状に沿わせた状態にしながら、収容部に嵌
入固定される弾性固定部を備えている。即ち、弾性固定
部は、圧縮変形等により、その外形を収容部の空間形状
に沿わせた状態にしながら、収容部に嵌入固定される。
そして、弾性固定部の外形を復元しようとする弾性力に
より、収容部内に固定されることになる。
【0053】従って、通常の状態での使用等に際して
は、係止部材が収容部の内部にしっかりと固定された状
態が保たれる。一方、重度の根掛かりを起こした場合に
は、釣り糸を強く引ることで、係止部材が適宜、変形
(上下方向に伸ばされる)等して、収容部より抜け出る
ことになり、釣り糸と錘とが分離される。このため、本
態様も上記第1態様と同様な作用を奏することとなる。
【0054】また、本第8態様では、上記収容部及び上
記弾性固定部の少なくとも一方を、上方側若しくは下方
側に向かって幅の広くなるテーパー形状としている。従
って、弾性固定部の収容部への挿入の容易化等を図るこ
とができる。更に、本第8態様では、弾性固定部を弾性
塊状体で構成している。そして、弾性固定部の内部に上
下方向に沿った中空部を設けている。このため、弾性固
定部の外形を収容部の空間形状に沿わせて圧縮変形する
ことが容易になる。従って、弾性固定部の収容部への挿
入のより一層の容易化を図ることができる。
【0055】本第12態様では、上記の様な収容部を有
する錘と、上記の様な逆V字バネとを備えている。本態
様では、逆V字バネの各係止脚部が、収容部の穴底側に
配置される状態で用いられる。そして、つり糸を強く引
っ張ることにより、バネ本体の付勢力に対抗しながら、
逆V字バネが収容部より抜き出され、つり糸及び錘の離
脱が行われる。
【0056】本第13態様では、係着部材が弾性素材を
用いて構成されているため、先端頭部の横幅が導入部の
穴幅よりも大きくても、この先端頭部を導入部に押し込
むことが容易である。そして、この先端頭部は、圧縮変
形されながら、導入部を通過し、穴本体部に到達し、こ
の穴本体部で、元の形状(導入部に入る前の形状)を復
元する。これと同時に、先端側幅細部の全体、若しくは
先端頭部寄りの一部が、導入部に配置され、本取付構造
体が完成する。このとき、先端頭部の横幅が導入部の穴
幅よりも大きくなっているため、通常の使用状態の場
合、係止部材と錘とが離脱することは少ない。一方、重
度の根掛かりを起こした場合、釣り糸を強く引っ張れ
ば、強度が他の部分よりも低い先端側幅細部が破壊され
る。
【0057】また、本態様は、以下の様な作用をも奏す
る。釣りを行う場合、みち糸、針す糸等に連結した錘が
回転し、これと共にみち糸、針す糸等も回転して、これ
らの糸が絡み付くことが多い。これを回避するために、
錘と、これらの糸の間に所定の金具を配置し、錘の回転
をみち糸、針す糸等に伝えない様にする工夫が従来より
なされてきた。しかしながら、この様に、仕掛けに余分
な金具を配置すれば、この金具を原因とした根掛かりを
生ずる危険性がある。一方、本態様によれば、この様な
金具を用いなくても、この問題を解決できる。即ち、先
端側幅細部が一定のクリアランスを維持しながら導入部
に挿入されるため、錘が回転しようとした場合、この錘
は係止部材に対して空回りした状態となり易いからであ
る。
【0058】本第16態様では、本第6〜15態様にお
いて、上記釣り用錘の下端部に、脱着可能に連結される
1以上の重量調節用錘を備えている。本態様は、重量調
節用錘を使用することで、錘全体の重量をコントロール
することを可能としている。従って、潮の流れに応じ
て、錘全体の重量を変える必要がある場合等に有効であ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の釣糸接続具、接続
部付釣り用錘及び釣糸の接続方法の実施の形態、並び
に、本発明を適用する各種の釣り用錘の取付け構造及び
釣り用錘の取付け構造体について記載する。なお、以下
では釣糸接続具については、錘を釣糸と接続する際に使
用する態様で説明するが、本発明の釣糸接続具は、錘以
外にもルアー、フライ、釣針、浮き等、様々なものを釣
糸に取付けるために用いることができる。
【0060】A.接続部付釣り用錘及び釣糸の接続方法
の実施の形態 (1)実施の形態1 本実施形態の接続部付釣り用錘は、図1に示すように、
錘本体1rと、係止部材3vとからなる。ここでは、特
に係止部材3vの釣糸係着部334vについて説明す
る。その他の構造については、後出の「B.各種の釣り
用錘の取付け構造及び釣り用錘の取付け構造体」の「実
施の形態7」において詳述する。釣糸係着部334v
は、外径3mm、内径2mm、胴長5mmのポリエチレ
ン製の管状体である。そして、その側面には、後述する
幅細部323v等を介して錘本体1rが接続されてい
る。この幅細部323vは、釣糸係着部334vの胴長
方向のほぼ中央に設けられており、釣糸係着部334v
の側面に対してほぼ垂直に設けられている。
【0061】この錘本体1rが接続されている方向と垂
直な平面で釣糸係着部334vの管の中心軸を含む平面
内に、図1及び図2に示すように、第1切り込み336
vが設けられている。この第1切り込み336vは、釣
糸係着部334vにおいて、その端面に向かって右側に
のみ設けられている(図2参照)。一方、この錘本体1
rが接続されている方向を含み、釣糸係着部334vの
管の中心軸をも含む面内に、図2及び図3に示すよう
に、第2切り込み337vが設けられている。この第2
切り込み337vは、図3に示すように、釣糸係着部3
34vにおいて、その端面に向かって上側にのみ設けら
れている。
【0062】これら第1切り込み336v及び第2切り
込み337vは、それぞれ釣糸係着部334vの管の軸
方向に沿って、管の胴長の中央に至るまで設けられてい
る。そして、これらの切り込みの隙間の間隔は、いずれ
も係止する釣糸2vの外径よりも狭く設けられている。
【0063】この釣糸係着部334vに釣糸を固定する
方法は以下の通りである。即ち、まず釣糸係着部334
vの管の内部孔335vに釣糸2vを通す。その後、そ
の釣糸の先端部を第2切り込み337vに挟み、次に、
釣糸2vの他方(根元側)を第1切り込み336vに挟
む。その際、釣糸2vは、第2切り込み337vから第
1切り込み336vにかけて緊張させて張ることが望ま
しい。
【0064】本実施形態においては、錘本体1rは、釣
糸係着部334vの側面中央にほぼ垂直に設けられてお
り、第2切り込み337vが、錘本体1rが接続されて
いる側の反対側で錘本体1rが接続されている方向を含
む面内に設けられ、かつ、釣糸係着部334vの中央に
至るまで設けられている。このため、第2切り込み33
7vの先端にまで釣糸2vを挟み込ませておけば、全体
が釣糸2vによって吊下げられたとき、釣糸2vと釣糸
係着部334vと錘本体1rとは、ほぼ一直線上に配置
されることとなる。よって、重心が安定しており取り扱
いが容易である。
【0065】なお、本効果は、錘本体1rが釣糸係着部
334vの側面中央から胴長±10%内の位置に垂直±
10度の範囲内の角度で接続され、第2切り込み337
vの先端が釣糸係着部334vの側面中央から胴長±1
0%内の位置にある場合に、ほぼ同様に発揮されるもの
である。
【0066】そして、第1切り込み336vが第2切り
込み337vと垂直な面内に設けられているため、第1
切り込み336vと第2切り込み337vに挟まれる釣
糸2vは、釣糸2vと錘本体1rとを引張る引張り力を
直接同一方向において受けることがなく、釣糸2vと錘
本体1rとを引張る力により容易に外れることがない。
【0067】ここで、釣糸係着部334vの管の軸を中
心とした第1切り込み336vの角度(位置)と第2切
り込み337vの角度(位置)は、引張り力に対する抵
抗力という点からは、近い方が望ましい。釣糸にはたら
く力の方向の変化が180度(最大)に近づき、しかも
その変化が急激となるからである。しかし、両者の角度
が近づいた場合には、両者の切り込みの先端が互いに近
づくこととなるため、釣糸が強く引かれた場合には、釣
糸係着部334vが破壊されてしまう恐れがある。破壊
を避けるためには、釣糸係着部334vを強固にする必
要があり、釣糸係着部334vが重くなってしまう。し
かし、本実施形態の釣糸係着部334vにおいては、第
1切り込み336vと第2切り込み337vの位置は管
の軸を中心としてほぼ90度をなし、引っ張りに対する
抵抗力と重量とのバランスの点で好適である。
【0068】また、上記の破壊の問題については、第1
切り込み336vと第2切り込み337vの深さを小さ
くし、互いの先端の間隔をあければ破壊の可能性を小さ
くすることもできる。しかし、第1切り込み336v内
にある釣糸の角度と第2切り込み337v内にある釣糸
の角度は急激に変化する方が、引っ張りに対する抵抗が
大きくなり好ましく、そのためには、第1切り込み33
6vと第2切り込み337vの深さは、互いに近づくほ
ど好ましい。即ち、第1切り込み336vと第2切り込
み337vの深さを小さくし両者の先端の間隔をあける
と、引っ張りに対する抵抗が小さくなってしまう。
【0069】しかし、本実施形態の釣糸係着部334v
においては、第1切り込み336vと第2切り込み33
7vは互いに釣糸係着部334vの胴長の中央にまで達
しており、釣糸の角度を急激に変化させて引っ張りに対
する強い抵抗力を実現しながら、同時に第1切り込み3
36vと第2切り込み337vは互いにほぼ90度をな
すように設けられているため、上記破壊の問題について
も好適な構成となっている。
【0070】また、本実施形態の釣糸係着部334vに
おいては、釣糸2vは、第1切り込み336vと第2切
り込み337vに挟まれているだけであるため、必要に
応じてこれを取外し、釣糸2vの好適な位置に接続部付
釣り用錘をつけなおすことができる。よって、釣りに際
して試行錯誤をしながら錘の位置を決定する際にも、い
ちいち釣糸を結び直す手数がかからない。
【0071】(2)実施の形態2 本実施形態の接続部付釣り用錘は、図4〜図6及びに示
すように、錘本体1zと、係止部材3zとからなる。こ
こでは、特に係止部材3zの釣糸係着部334zについ
て説明する。その他の構造については、後出の「B.各
種の釣り用錘の取付け構造及び釣り用錘の取付け構造
体」の「実施の形態5」と略同様である。
【0072】釣糸係着部334zは、幅5mm、高さ1
0mm、厚み1mmのポリエチレン製の板状体である。
そして、釣糸係着部334zには、図4〜図6に示すよ
うに、縦方向にステープラーの針338zが止められて
いる。そして、釣糸係着部334zの下端には、後述す
る弾性固定部31zを介して錘本体1zが接続されてい
る。
【0073】本実施形態の接続部付釣り用錘に釣糸2z
を接続する場合には、図4及び図7に示すように、ステ
ープラーの針338zの上端の折り返し部に釣糸2zを
挟み込めばよい。本実施形態の接続部付釣り用錘におい
ては、この釣糸2zはステープラーの針338zと釣糸
係着部334zに挟まれているだけであるため、必要に
応じてこれを取外し、釣糸2zの好適な位置に接続部付
釣り用錘をつけなおすことができる。よって、釣りに際
して試行錯誤をしながら錘の位置を決定する際にも、い
ちいち釣糸を結び直す手数がかからない。また、簡易な
構成であるため、容易かつ安価に製造することができ
る。
【0074】(3)実施の形態3 実施形態2の変形例として、釣糸係着部を図8及び図9
に示すような態様とした係止部材(3m)を有する接続
部付釣り用錘も考えられる。即ち、係止部材3mにおい
て、板状体である釣糸係着部334mの上下には係止孔
336m、337mを有し、ステープラーの針338m
はその一端が下側の係止孔337mを通る形で釣糸係着
部334mに止められているものである。その際、ステ
ープラーの針338mの他端は、図8及び図9に示すよ
うに、釣糸係着部334mの上方に突出している。
【0075】この態様の釣糸係着部334mを有する係
止部材3mは、実施形態1及び実施形態2の係止部材の
ように、その下端に錘本体を接続し、全体で接続部付釣
り用錘として使用することもできる。その場合には、ス
テープラーの針338mの上端の折り返し部に釣糸を接
続することになる。またこの態様の係止部材3mは、図
10に示すように錘本体との接続を断って、釣糸係着部
334m単独でハリス止めとして使用することもでき
る。その場合には、図11及び図12に示すように、ス
テープラーの針338mを下方に180度回動し、上側
の係止孔336mに釣糸(みち糸)を固定し、ステープ
ラーの針338mの先端の折り返し部にハリスを固定す
ることとなる。
【0076】このように、ハリス止めとして使用する場
合には、釣糸係着部334mは、釣りの際にハリスの位
置を示す良好な目印となる。また、接続部付釣り用錘の
一部として使用する場合には、実施形態2と略同様の効
果を発揮する。即ち、本実施形態の釣糸係着部334m
は、接続部付釣り用錘の一部としても、ハリス止めとし
ても使用することができ、好適である。
【0077】(4)その他の形態 釣糸係着部334の構成については、その他様々なもの
とすることができる。例えば、上部が切り込み336v
2となっている水滴状の孔を有する、図13に示すよう
な板状体334v2とすることができる。また、その態
様の水滴状の孔から更に複数枝分かれした切り込み33
6v3、336v3、336v3、336v3、336
v3を有する図14に示すような板状体334v2とす
ることができる。釣糸はこれらのいずれの切り込みにも
挟むことができる。そして、実施形態1のように、同時
に複数の切り込みに挟むような使用方法を取ることもで
きる。
【0078】更に、図15に示すように、切り込みは板
状体334v4の外周部に設けることもできる。そし
て、図16に示すように、略円柱状の釣糸係着部334
v5を設け、その両側面に切り込み336v5、336
v5を設ける態様とすることもできる。また、釣糸係着
部をドーナツ状としてもよい。そして、上述した種々の
釣糸係着部334については、他の構成要素との結合で
はなく単独で使用することで、図33に示すように、独
立した釣糸接続具として使用することができる。
【0079】B.各種の釣り用錘の取付け構造及び釣り
用錘の取付け構造体 以下では、本発明の釣糸接続具を使用して釣糸に取付け
る各種の釣り用錘の取付け構造及び釣り用錘の取付け構
造体について説明する。なお、本発明の釣糸接続具に錘
を固定的に接続するのに釣糸を使用する場合は、図33
に示すような態様となるが、図34以下で示すかかる態
様においては、釣糸接続具についての記載を省略する。
また、上述したとおり、釣り用錘の取付け構造の実施の
形態5及び実施の形態7は、それぞれ接続部付釣り用錘
の実施の形態2及び1に対応するものであるが、ここで
は、釣糸係着部の形状については、簡便のため従来の態
様として説明している。
【0080】(1)実施の形態1 本取付構造Aは、図17に示す様に、錘1と、釣り糸2
と、把持部材3とを備えている。上記錘(材質;鉛)1
は、略球状の外形を備える(直径;約20mmφ)と共
に、その表面側には、錘1を周回する固定溝(深さ;約
0.5mm)11を備えている。尚、この固定溝11
は、本発明の目的が達成できれば、ここに示す様に、錘
1を完全に周回するものである必要はない。
【0081】上記釣り糸2は、所謂、「みち糸」として
用いられるナイロンテグスであり、その中間側の所定の
箇所が適宜、錘取着部位21として選択される。尚、こ
の錘取着部位21は、通常、釣り場の状況、対象魚の種
類等を考慮しつつ、釣り糸2中の任意の箇所より適宜、
選択される。上記把持部材3は、所定のゴム管で構成さ
れ、その破壊強度は、上記釣り糸2の引っ張り強度より
小さい。また、このゴム管の内径は、上記釣り糸2の2
本分の太さに相当するものである。
【0082】そして、以上の各構成部材1〜3の組付け
は、以下の手順で進められる。先ず、上記錘取着部位2
1を上記錘1の溝11に嵌め込む。このとき、錘取着部
位21は略リング形状となる。次いで、錘取着部位21
の両端部21a1、21a2を衝合させる。これと同時
に、釣り糸2の錘取着部位21の両側に位置する部分2
2、23、即ち、錘取着部位21よりも釣り針側の部分
22と、釣り竿側の部分23とを上記把持部材3の内部
に(該把持部材3の前端側から)次々と挿入する。
【0083】この結果、この両側に位置する部分22、
23の大部分が、把持部材3の内部を前端側から後端側
に通過することになる。そして、釣り糸2中で、錘取着
部位21の両脇に位置する把持部位22a1、23a
2が、把持部材3の内部に挿入、把持されれば取付構造
Aが完成される。但し、錘取着部位21を、上記把持部
材3の内部に、把持部材3の後端側から挿入し、通過さ
せた後に、該錘取着部位21の固定溝11への嵌め込み
等を行うこともできる。
【0084】本取付構造Aでは、錘1の錘取着部位21
への固定状態が十分なため、通常の状態での使用に際
し、両者1、21が容易に分離することはない。また、
釣り糸2を軽く引っ張る程度では、両者1、21は分離
しなため、軽度の根掛かりを生じても、仕掛けを無傷の
まま釣り人の手元に戻すことができる。
【0085】一方、重度の根掛かりの場合には、釣り糸
2を強く引っ張れば、図18に示す様に把持部材3が破
壊される。そして、錘1は錘取着部位21から離脱され
るため、この錘1を除く仕掛けの部分は、釣り人の手元
に戻ることとなる。このため、釣り人の損失は最小限に
止まると共に、水鳥等に対する被害をくい止めることが
できる。従って、本取付構造Aは、錘の引っ掛かり易い
釣り場においても安心して使用できる。
【0086】また、変形例として図19〜図21に挙げ
るものを例示できる。このうち、図19の取付構造D
は、把持部材3dとして図20に示す様なビーズ玉を用
いたものである。このビーズ玉3dは、同図に示す様
に、薄肉の略球殻状体で構成されており、その破壊強度
は釣り糸2dの引っ張り強度よりも小さい。そして、こ
のビーズ玉3dの前方側には、第1及び2導入孔31
d、32dが近接した状態で設けられている。また、ビ
ーズ玉3dの後方側には、これらの導入孔31d、32
dよりも、やや間隔をおいた状態で、第1及び2導出孔
31d1、32d1が設けられている。そして、第1導入
孔31dと第1導出孔31d1とを結ぶ経路が第1挿入
路となり、第2導入孔32dと第2導出孔32d1とを
結ぶ経路が第2挿入路となる。
【0087】また、これらの孔31d、32d、31d
1、32d1は、いずれも、釣り糸2dの一本分の太さに
相当する孔径を備えている。尚、上記ビーズ玉3dを、
所望の破壊強度(釣り糸の引っ張り強度より低い強度)
を備えた中実体で構成することもできる。この場合に
は、上記挿入路は、ビーズ玉に設けられた貫通孔により
構成されることになる。そして、上記各挿入路には、釣
り糸2dのうちで、錘取着部位21dの両脇に位置する
各把持部位21d1、21d2が、それぞれ挿入固定され
ている。
【0088】また、図21は、別の変形例を示すもので
あり、同図に示す様な把持部材3eを備えている。この
把持部材3eは、樹脂製(ポリ塩化ヒニル製)で、略等
脚台形状の平面形状を備えた基体部31eと、その長手
方向に沿った両端縁寄りに配置される糸通過用筒部32
e、33eとからなる。この把持部材3eの破壊強度
(特に、基体部31eの破壊強度)は、釣り糸2eの引
っ張り強度よりも小さくなっている。また、糸通過用筒
部32e、33eも、釣り糸2eの一本のみを通過させ
られるサイズである。そして、これらの変形例において
も、通常の状態での使用等に際し、錘は錘取着部位21
dより離脱し難く、重度の根掛かりの場合には、把持部
材、3d、3eを適宜、破壊させ、錘を錘取着部位21
d等から離脱させられる。従って、錘の引っ掛かり易い
釣り場においても安心して使用できる。
【0089】(2)実施の形態2 本取付構造Fは、図22及び図23に示す様なものであ
り、錘1fと、釣り糸2fと、支持部材3fとを備えて
いる。上記錘(材質;鉛製)1fは、略楕円球状の外形
を備えており、内部には軸線方向に沿って形成された貫
通孔15fを有している。また、釣り糸2fは、上記実
施の形態1の釣り糸2aと同様なものであり、支持部材
3fは、上記実施の形態1の変形例の把持部材3dと同
様なものである。但し、支持部材3fの前方側に設けら
れた第1及び2導入孔31f、32fの間隔も、支持部
材3fの後方側に設けられた第1及び2導出孔31
1、32f1の間隔も略等しくされている。
【0090】そして、以上の各構成部材1f〜3fの組
付けは、以下の手順で進められる。先ず、釣り糸2fの
錘取着部位21fよりも釣り竿側の部分22fを、第1
導入孔31fに挿入し、支持部材3fの内部を通過さ
せ、第1導出孔31f1より導出する。これと同様に、
釣り糸2fの錘取着部位21fよりも釣り針側の部分2
2fを、第2導入孔32fに挿入し、第2導出孔31f
1より導出する。そして、導出された各部分22f、2
3fを、錘1fの前端側より、貫通孔15fの内部に挿
入する。これと同時に、支持部材3fを、錘1fの前端
側18f1に固定する。更に、釣り糸2fの錘取着部位
21fの両側に位置する部分22f、23fを、上記貫
通孔15fの後端側より、錘1fの外部へと導出すると
共に、錘取着部位21fを張った状態にして組付けを完
了する。
【0091】このとき、釣り糸2fの錘取着部位21f
は、その中間部Mで折り返されて略U字状になる。そし
て、貫通孔15fの内部を往復した状態にされる。ま
た、中間部Mは、支持部材3fの外表面のうちで、各導
入孔31f、32fで挟まれた箇所に接触する。また、
錘取着部位21fのうちで、第1導入孔31f及び第1
導出孔31f1に掛け渡された箇所と、第2導入孔32
f及び第2導出孔32f1に掛け渡された箇所とが(即
ち、支持部材3fの内部に配置される箇所)が、固定部
位となる。
【0092】本取付構造Fにおいても、通常の状態でも
使用等の際に、錘1fが錘取着部位21fより離脱し難
い。一方、重度の根掛かりを解消するために、釣り糸2
fを強く引っ張れば支持部材3f(特に、各導入孔31
f、32fに挟まれた部分、及び各導出孔31f1、3
2f1に挟まれた部分)を破壊でき、錘1fを錘取着部
位21fより離脱できる。従って、本取付構造Fも、錘
の引っ掛かり易い釣り場において、安心して使用でき
る。
【0093】(3)実施の形態3 本取付構造体Gは、図24に示す様なものであり、錘1
gと、係止部材3gと、を備えている。上記錘(材質;
鉛製)1gは、略舌片状の外形を備えており、内部に軸
線方向(上下方向)に沿って形成された貫通孔15gを
有している。尚、この貫通孔15gは、錘1gの下方
側、若しくは上方側のいずれか一方に向かうに従って、
断面積を広くするテーパー形状に形成することもでき
る。
【0094】上記係止部材3gは、所定の金属線材を折
り曲げ加工等して構成され、且つ略くの字状の外形とさ
れた線型バネ部31gと、その下端側から略直角に突出
する固定用小片部32gと、線型バネ部31gの上端側
に溶接固定された係着部5gとを備えている。但し、線
型バネ部31gの外形を略波形状としてもよい。また、
線型バネ部31g及び係着部5gの固定方法は溶接に限
らない。更に、上記係着部5gとしては、所定の金属リ
ング若しくはサルカン等を用いている。
【0095】そして、本構造体Gでは、図24に示す様
に、線型バネ部31gが貫通孔15gの内部に挿入さ
れ、固定用小片部32gが錘1gの外周底面に回り込ん
だ状態にされ、係着部5gが錘1gの外周上面より突出
した状態にされている。また、係着部5gの上方側と、
所定の釣り糸2f(上記釣り糸2aと同様)の取着箇所
21gとが結び付けられることになる。尚、本実施の形
態では、この係着部5gの外形を、上記貫通孔15gの
上方側の開口部の径よりも大きくしているため、釣り糸
2f及び係着部5gは、上記貫通孔15gの内部に進入
しない。また、線型バネ部31gの上端側を、そのまま
係着部5gとすることもできる。その場合には、この上
端側を略リング状等に折り曲げ加工等しておくことが好
ましい。更に、本実施の形態では、上記取着箇所21g
を、釣り糸2fの下端側としているが、これ以外の箇所
を釣り糸2f中より、適宜選択してもよい。
【0096】以上の構造体Gでは、線型バネ部31gの
付勢力の作用と相まって、固定用小片部32g及び係着
部5gが錘1gを上下方向からしっかりと把持してい
る。従って、通常の状態で使用等に際し、錘1gが錘取
着箇所21gから離脱し難い。一方、重度の根掛かりを
生じた場合には、釣り糸2gを強く引っ張ることによ
り、図25(a)に示す様に、線型バネ部31gが伸ば
された状態になる。この結果、固定用小片部32gが、
錘1gの外周底面より離脱することになる。そして、同
図(b)に示す様に、係止部材3gが、貫通孔15gの
上方側に抜け出ることができる。従って、本構造体G
も、錘の引っ掛かり易い釣り場において、安心して使用
できる。
【0097】(4)実施の形態4 本取付構造体Hは、図26に示す様なものであり、錘1
hと、係止部材3hとを備えている。上記錘(材質;鉛
製)1hは、図27(a)に示す様に、略球状の外形を
備えいる。そして、内部には、上下方向に形成された収
容部(貫通孔)15hを備えている。この収容部15h
は、下方側に向かって断面積が序々に大きくなるテーパ
ー形状(上端側の内径;3.0mφ、下端側の内径;
3.4mφ)となっている。但し、この収容部15h
を、錘1hの上面側のみで開口する穴状(凹状)として
もよい。
【0098】上記係止部材3hは、所定の樹脂成形体
(ポリプロピレン成形体、ポリエチレン成形体等)で構
成されたものであり、図27(b)に示す様に、略円柱
状の外形を備えている。そして、主要部を占める弾性固
定部31hと、弾性固定部31hと一体となりながら、
弾性固定部31hの上方側に位置する係着部33hとで
構成されている。この弾性固定部31hの外形は、図2
7(b)に示す様に、収容部15hの空間形状よりも、
若干、大き目にされている。具体的には、弾性固定部3
1h全体を通じて、その直径が、収容部15hの下端側
の内径(3.4mφ)に揃えられている。尚、この直径
が、弾性固定部31h全体を通じて、この下端側の内径
よりも、若干、大きく(例えば、3.5mφ)されても
よい。
【0099】上記係着部33hには、所定の係着孔33
1hが穿設され、この孔331hに、所定の釣り糸2h
の下端側が結び付けられる。尚、係止部材3hの全体、
若しくは係着孔331hの周囲に相当する箇所に補強部
材を配置してもよい。この補強部材は、釣り糸2hによ
り係止部材3hを引っ張った場合に、この係止部材3h
に無用の亀裂等を生じさせないためである。また、上記
係着部33hを、弾性固定部31hに取着される別体
(金属リング若しくはサルカン等)で構成してもよい。
更に、弾性固定部31hの上端側をそのまま、若しくは
所定の係着孔を設けて係着部33hとすることもでき
る。
【0100】本実施の形態では、以上の様に構成される
係止部材3hの弾性固定部31hを適宜、圧縮変形させ
ながら収容部15hに挿入する。この挿入は、錘1hの
上方側から収容部15hに向かって行っても、錘1hの
下方側から収容部15hに向かって行ってもよい。そし
て、挿入された弾性固定部31hは、自己の弾性力によ
り、外形を復元しようとする。その結果、外形を収容部
15hの空間形状に沿わせた状態にしながら、収容部1
5hの内壁面を押圧する。このため、弾性固定部31h
が収容部15hに固定され、係止部材3hと、錘1hと
が係止されることになる。
【0101】これに加え、本実施の形態では、収容部1
5hをテーパー形状としているため、上記「弾性固定部
31hの挿入」を比較的、容易に行うことができる。ま
た、このテーパー形状のために、弾性固定部31h及び
収容部15hが、しっかりと固定され、弾性固定部31
hが収容部15hより不用意に、飛び出ることを防止で
きる。尚、本実施の形態では、収容部15hをテーパー
形状としたが、図28(a)に示す様に、収容部15i
の断面積を上下方向に沿って略一定にすると共に、弾性
固定部31iをテーパー形状とすることもできる。ま
た、収容部15h、15i及び弾性固定部31h、31
iの双方をテーパー形状としてもよい。
【0102】本構造体Hでは、以上の様に、係止部材3
h及び錘1hはしっかりと係着されてる。従って、通常
の状態で使用等の際に、錘1hは係止部材3hから離脱
し難い。一方、重度の根掛かりを起こした場合には、釣
り糸2hを強く引っ張ることで、係止部材3hが上方に
引っ張られる。そして、弾性固定部31hが、収納部1
5hの上方側へと抜け出ることができる。従って、本構
造体Hは、錘の引っ掛かり易い釣り場においても、安心
して使用できる。
【0103】尚、上記弾性固定部31hの破壊強度を適
宜、コントロールし、「釣り糸2hを強く引っ張った場
合」に弾性固定部31hに亀裂、破壊等を生じさせ、錘
1hを釣り糸2hより離脱させる構造体とすることもで
きる。また、本実施の形態の変形例として、図29及び
図30に示す取付構造体J、K、Nを挙げることができ
る。
【0104】このうち、図29(a)に示す構造体Jで
は、同図(b)に示す様に、係止部材3jの上端側を除
く、内部に、上下方向に沿った中空部35jが設けられ
ている。この構造体Jでは、中空部35jの設けられた
分だけ、弾性固定部31jを圧縮変形させることが容易
になる。従って、収容部15jに弾性固定部31jを挿
入する作業が一層、容易になる。
【0105】但し、係止部材3jにおいて、この中空部
35jの設けられる箇所は、図29(b)に例示した箇
所に限らない。例えば、弾性固定部31j全体に設けた
り、弾性固定部31jの略中央寄りのみに設けてもよ
い。また、係止部材3jの上下両側を連通する状態で設
けられてもよい。また、図30(a)に示す取付構造体
Kは、係止部材3kを、実施の形態4と同様な弾性固定
部31k及び係着部33kと、弾性固定部31kの下端
側に付設された幅広部32kとで構成している。この幅
広部32kの幅は、同図に示す様に、収容部15kの下
端側の径よりも大きくされている。この幅広部33k
は、通常の状態での使用等に際し、係止部材3kが収容
部15kより誤って抜け出ることを防止するためのもの
である。
【0106】また、取付構造体Nは、図30(b)に示
す様に、係止部材3nを錘1nの収容部15nの孔形状
に略対応した外形を備えたコイルスプリングで構成して
いる。即ち、係止部材3nを弾性塊状体以外の素材で構
成したものである。そして、上記変形例に係わる取付構
造体I、J、K、Nも、上記構造体Hと同様に良好な性
能を発揮できる。
【0107】(5)実施の形態5 上述したとおり、以下の実施の形態5は、接続部付釣り
用錘の実施の形態2に対応するものであるが、ここで
は、釣糸係着部の形状については、簡便のため従来の態
様として説明している。
【0108】本取付構造体Pは、図31に示す様に、錘
1pと、係止部材3pとを備えている。そして、錘1p
及び係止部材3pが、以下の点で異なる他は、実施の形
態4の取付構造体Hと同様である。即ち、錘1pは、収
容部15pから外周面に向かう長孔状の通路17pを備
えている。この通路17pは、収容部15pから外周面
に向かう一の縦断面部分(仮想的なものである。)に沿
って形成されている。そして、この通路17pの幅x
は、釣り糸2pの錘取着箇所21pに近接する箇所の太
さよりも広く、且つ弾性固定部31pの太さよりも狭く
されている。
【0109】また、係止部材3pは、図32に示す様
に、中間側を太くしたテーパ形状とされ、上下に沿った
中空部35pを有する略筒状の弾性固定部31pと、サ
ルカン38pとを備える。但し、中空部35pの孔径
は、サルカン38pの中間部381pの外径よりも若
干、大きめにされている。尚、錘1pの外形、収容部1
5pの孔形、弾性固定部31pの外形は、図31及び1
6に示すものに限らず、例えば、図27〜図29、図3
0(a)に示すもの及びこれらの変形例に対応するもの
であってもよい。また、弾性固定部31pに中空部35
pが設けられていなくても良いし、上記サルカン38p
を用いずに、弾性固定部31pに直接、錘取着箇所21
pを結び付けるタイプとすることもできる。また、中空
部35pがテーパ状とされてもよい。
【0110】そして、本取付構造体Pは、図32(a)
〜(c)に示す手順に従って用いられる。先ず、弾性固
定部31pの中空部35p中に、釣り糸2pの錘取着箇
所21p側を挿入し、錘取着箇所21pを弾性固定部3
1pの下方に到達させる。次いで、図32(a)に示す
様に、サルカン38pの上方リング部の382pに、錘
取着箇所21pを結び付ける。そして、図32(b)に
示す様に、釣り糸2pを引っ張り上げて、サルカン38
p及び錘取着箇所21pを、中空部35pの上方側に配
置する。
【0111】更に、釣り糸2pの錘取着箇所21pに近
接する箇所を、通路17pの前方に、上下方向に緊張さ
せた状態で配置する。そして、図32(c)に示す様
に、この錘取着箇所21pに近接する箇所を、通路17
p内に平行移動して、収容部15pに到達させる。次い
で、釣り糸2pを上方に引っ張り上げれば、弾性固定部
31pは圧縮変形しながら、収容部15pの内部に収ま
り、図31に示す様な取付構造体Pが完成する。この様
に、本取付構造体Pでは、弾性固定部31pを収容部1
5pの内部に収める作業の容易化が図られる。そして、
本取付構造体Pは、この作用の他に、上記実施の形態4
及びその変形例等と同様な作用を発揮することとなる。
【0112】(5)実施の形態6 本取付構造体Qは、図33(a)に示す様に、錘本体1
q及び嵌め込み材18qからなる錘と、逆V字バネ3q
とを備えている。上記錘本体(材質;鉛製)1qは、図
33(b)に示す様に、上方側に開口する開口孔16q
を備えている。また、嵌め込み材(例えば、中空リベッ
トにより構成)18qは、図33(b)に示す様に、上
方の鍔部181qと、下方側の筒状部182qとを備え
ている。更に、この筒状部182qは、上記開口孔16
qに嵌入可能な外径を備える。そして、筒状部182q
の全高よりも、開口孔16qの深さの方が大きくされて
いる。このため、図33(a)に示す様に、筒状部18
2qを開口孔16qに嵌め込むと、筒状部182qの下
端部と、開口孔16qの穴底面との間に隙間が形成され
る。そして、図33(a)に示す様に、筒状部182q
の下端部を段差部にしながら、この段差部の上下で、横
断面の大きさが異なる収容部15qを形成している。
【0113】尚、図33(a)では、嵌め込み材18を
用いて、収容部15qの形成を行っているが、開口孔1
6q自体の穴形状を段差状とすれば、嵌め込み材18は
不要となる。但し、図33(a)に示す様に、嵌め込み
材18を用いれば、開口孔16qの穴形状が単純とな
り、錘本体1qの作製が容易になるという長所がある。
一方、逆V字バネ3qは、図33(b)に示す様に、逆
V字状の外形とされたバネ本体3q1と、その両端より
外方に向かって延設された左右一対の係止脚部3q2
3q3とを備えている。そして、係止脚部3q2、3q3
の各先端部間の間隔は、上記筒状部182qの孔径より
も大きくされている。
【0114】そして、本取付構造体Qは、以下の手順
で、組付けられる。先ず、逆V字バネ3qの頂点に設け
られた係止用リング311qに、釣り糸2qの錘取着箇
所21qを結びつける。次いで、バネ本体3q1を手で
掴み、係止脚部3q2、3q3の各先端部間の間隔を、筒
状部182qの孔径よりも小さくする。更に、逆V字バ
ネ3qを、係止脚部3q2、3q3の側より、収容部15
qに挿入する。そして、係止脚部3q2、3q3が、筒状
部182qの下端よりも下方に到達した所で、バネ本体
3q1より手を離す。このとき、係止脚部3q2、3q3
の各先端部間の間隔は、バネ本体3q1の付勢力により
広げられる。そして、図33(a)に示す様な取付構造
体Qが完成される。
【0115】本構造体Qでは、図33(a)に示す様
に、係止脚部3q2、3q3が、筒状部182qの下端に
係着さる。従って、通常の状態で使用等の際に、錘(1
q及び18q)は、逆V字バネ3qから離脱し難い。一
方、重度の根掛かりを起こした場合には、釣り糸2qを
強く引っ張ることで、逆V字バネ3qは上方に引っ張ら
れ、これに伴い係止脚部3q2、3q3の各先端部間の間
隔が狭められる。そして、逆V字バネ3qは、収納部1
5qの上方側へと抜け出ることができる。従って、本構
造体Qは、錘の引っ掛かり易い釣り場においても、安心
して使用できる。
【0116】(7)実施の形態7 上述したとおり、以下の実施の形態7は、接続部付釣り
用錘の実施の形態1に対応するものであるが、ここで
は、釣糸係着部の形状については、簡便のため従来の態
様として説明している。
【0117】本取付構造体Rは、図34(a)及び
(b)に示す様に、錘本体1r及び嵌め込み材18rか
らなる錘と、係止部材3rとを備えている。上記錘本体
(材質;鉛製)1rは、上方側に開口する開口孔16r
を備えている。また、錘本体1rの上面であって、開口
孔16rの長手方向に沿った両脇より突出する突起〔図
34(a)の破線に参照。〕を、たたき込んで水平にし
て構成される係止部17rを備えている。尚、この突起
のたたき込みは、開口孔16r内に嵌め込み材18rを
挿入した後に行われる。そして、この係止部17rは、
開口孔16rより嵌め込み材18rが抜け出ることを防
止する。
【0118】また、嵌め込み材18rは、内部に段差状
に孔径が変化する段差孔を備えた金属性の筒状体であ
る。そして、この嵌め込み材18rを上記開口孔16r
内に嵌め込むと、段差状に穴径(穴幅)が変化する収容
部が形成される。このうち、上方側に穴径(穴幅)の狭
い導入部151rが形成され、下方側に孔径(穴幅)の
広い穴本体部152rが形成される。但し、この錘本体
1r及び嵌め込み材18rを実施の形態6と同様なもの
とすることもできる。
【0119】上記係止部材3rは、所定の弾性素材(ゴ
ム素材、ポリプロピレン等の弾性に富んだ樹脂素材)を
用いた一体成形品である。そして、略矢先形状とされた
先端頭部31rと、略円柱状とされた3つの幅細部32
1r〜323rと、略球形状とされた2つのこぶ状部3
31r、332rと、略リング形状とされた釣り糸係着
部334rとを備えている。そして、先端頭部31r及
びこぶ状部331r、332rの横幅は、導入部151
rの穴径(穴幅)よりも大きくなっている。一方、幅細
部321r〜323rの横幅(直径)は、上記導入部1
51rの穴径(穴幅)よりも小さくなっている。
【0120】そして、本取付構造体Rは、以下の手順
で、組付けられる。先ず、係止部材3rの先端頭部31
rを導入部151r内に向かって押し込む。これによ
り、先端頭部31rは圧縮変形して横幅(直径)を縮め
ながら、導入部151rを通過し、図35に示す様に、
穴本体部152rに到達し、元の形状(導入部151r
に入る前の形状)を復元する。尚、本形態では、先端頭
部31rが矢先形状とされているため、この圧縮変形を
行うことが特に容易である。また、この先端頭部31r
の到達と同時に、先端側の幅細部321rが、所定のク
リアランスを維持しながら導入部151r内に挿入され
た状態となる。尚、この幅細部321rに隣接するこぶ
状部331rは、中間に位置する幅細部322rが導入
部151rに進入することを防止する止め部材として機
能する。
【0121】以上の様に組付けられる取付構造体Rで
は、先端頭部31Rの横幅(直径)が導入部151rの
穴径(穴幅)よりも大きくなっているため、釣り糸を少
々、引っ張った程度では、先端頭部31rを導入部15
1rに進入させることは困難である。従って、通常の使
用状態の場合、係止部材3r及び錘(1r及び18r)
は離脱し難い。特に、先端頭部31rが矢先形状とさ
れ、末広がりとなるその後端部が、嵌め込み材18rの
上方の内壁を押圧する状態となるため、離脱を生じ難
い。
【0122】一方、重度の根掛かりを起こした場合に
は、釣り糸を強く引っ張ることにより、係止部材3rの
他の部分よりも強度の低い各幅細部321r〜323r
のうちのいずれかが破壊される。また、本係止部材3r
では、釣り糸係着部334rがリング形状とされ、薄肉
とされているため、各幅細部321r〜323rの代わ
りに、これが破壊されることもある。従って、本構造体
Rも、錘1rの引っ掛かり易い釣り場においても、安心
して使用できる。
【0123】また、本構造体Rによると、釣り中に錘
(1r及び18r)が不意に回転しよとしても、係止部
材3r、引いては、これに接続されるみち糸、針す糸等
を一体で回転させることは少ない。幅細部321rは、
導入部151rに対して、所定のクリアランスを維持し
た状態で挿入さるため、錘1rは幅細部321rに対し
て、空回りした状態となり易いからである。従って、錘
(1r及び18r)と共にみち糸、針す糸等が回転し、
これらの糸が絡み付くことを回避できる。尚、本構造体
Rを構成する係止部材3rの変形例として、図36
(a)〜(c)に示す係止部材3s、3t、3uを例示
できる。
【0124】先ず、同図(a)に示す係止部材3sは、
幅細部321s、322sの中間に、これらよりも横幅
の広い幅太部35sを配置している。本変形例では、係
止部材3sの横幅(直径)が段差状に変化するため、釣
り糸を強く引っ張った場合に、幅細部321s、322
s等の強度の低いの部分でより破壊を生じ易くなる。ま
た、同図(b)の係止部材3tでは、先端頭部31tを
球形状としている。しかも、この先端頭部31tは中空
体とされているため、上記「圧縮変形」を行い易い。ま
た、先端頭部31tが、丸みを帯びた外形とされている
ため、錘(1r及び18r)と、先端頭部31tとの間
の摩擦抵抗が小さくなり、上記「錘(1r及び18r)
の空回り」を生じさせることが一層、容易になる。
【0125】更に、同図(c)の係止部材3uでは、先
端頭部31uを円板形状とし、孔311uを備えてい
る。この先端頭部31uも、孔311uを備えるため、
上記「圧縮変形」をより一層行い易く、また、先端頭部
31uが丸みを帯びた外形とされているため、錘(1r
及び18r)と間の摩擦抵抗が小さくなり、上記「空回
り」を生じさせることが一層、容易になる。尚、先端頭
部31r、32s等の外形は、本実施の形態及びその変
形例に例示するものに限定されない。また、幅細部32
1r、321s等の外形も、角柱状、円筒状等の種々の
形状を選択できる。
【0126】更に、本実施の形態の他の変形例として、
図37に示す取付構造体Wを例示することができる。こ
の取付構造体Wは、錘1Wと、2つの重量調節錘11
y、12yとを連結し、略3段ロケット形状とされてい
る。そして、各錘1W、11y、12yは、いずれも、
金属棒(耐腐食性の高い金属の棒若しくはメッキの施さ
れた金属棒)を切削加工して構成されている。また、先
頭に配置される錘1W、は、(ア)略ペン形状とされ、
(イ)後端部に雄螺子部111Wを備えること以外は実
施の形態7の錘(1r及び18r)と同様である。
【0127】更に、中間側の第1重量調節錘11yは、
錘1Wよりも大きな重量を備えている。そして、先頭部
には、上記雄螺子部111Wと螺合可能な雌螺子部11
1yが設けられている。また、後端部には、上記雄螺子
部111Wと同様な雄螺子部が設けられている。また、
後端側の第2重量調節錘12yは、第1重量調節錘11
yよりも大きな重量を備えている。そして、先頭部に
は、第1重量調節錘11yの雄螺子部と螺合可能な雌螺
子部が設けられている。また、この雌螺子部は、錘1W
の雄螺子部111Wとも螺合可能とされている。
【0128】そして、本変形例では、上記実施の形態7
の効果の他に、以下の効果が得られる。即ち、対応する
雄螺子部と雌螺子部を螺合させたり、離したりすること
で、4態様の使用が可能となる。具体的には、3つの錘
1W、11y、12yを連結した用い方と、錘1W及び
第1重量調節錘11yを連結した用い方と、錘1W及び
第2重量調節錘12yを連結した用い方と、錘1Wを単
独で使用する用い方とが可能である。このため、潮の流
れ等により、錘の重さの調節を行いたいときでも、数種
類の錘を持ち歩く必要がない。特に、船釣りや、足場の
悪い磯釣り等の際に、荷物を少なくできる点で意義が大
きい。
【0129】尚、第1重量調節錘11y及び第2重量調
節錘12yの少なくとも一方にも、実施の形態7に示す
様な係止部材3rを取着可能とすれば、更に使用態様が
広がる。即ち、第1重量調節錘11yの単独使用と、第
2重量調節錘12yの単独使用と、第1重量調節錘11
y及び第2重量調節錘12yを連結した使用とが可能と
なる。
【0130】また、本変形例を構成する重量調節錘は、
1以上であれば特に問わない。更に、各錘1W、11
y、12yの連結方法は、上記「螺合」に限定されるも
のではない。また、本変形例の連結型の取付構造体W
は、実施の形態7の変形例として述べられているが、実
施の形態3〜6の取付構造G、H、P、Q等に対しても
適用できる。
【0131】尚、本発明においては、前記具体的実施の
形態に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明
の範囲内で種々変更した実施の形態、変形例とすること
ができる。即ち、錘の外形は、各実施の形態及び変形例
に示した球状、楕円球状に限るものではなく、例えば、
立方体形状、直方体形状、釣鐘形状等のその他の形状で
あってもよい。また、錘、把持部材、支持部材、係止部
材の構成、材質、数等は各実施の形態に示すものに限ら
ず、上記各発明の目的を達成できる範囲で種々選択、変
更することができる。更に、各実施の形態の取付構造
を、浮きの取り付け等に対しても応用できる。
【0132】
【発明の効果】請求項1記載の釣糸接続具、及び請求項
7記載の釣糸の接続方法において使用する釣糸接続具
は、切り込みを有する弾性部材を備えるため、その切り
込みに釣糸を挟むことで容易に釣糸と該器具とを接続す
ることができ、また容易に取外すことができる。よっ
て、請求項1記載の釣糸接続具、及び請求項7記載の釣
糸の接続方法においては、器具(例えば錘)の釣糸への
取付け位置を頻繁に変更し器具を付けなおすような場合
に、いちいち釣糸を器具と結び直す必要がなく好適であ
る。
【0133】ここで、弾性部材に設けられた切り込み
が、接続具と器具との接続方向を含む面内にある場合
は、実際に切り込みに釣糸を挟んで使用した際に器具と
釣糸とを引張る力がはたらくと、釣糸は切り込みの面内
に含まれる方向に引張られることとなり、切り込みから
引き抜かれやすい。しかし、請求項2記載の釣糸接続具
は、切り込みのうちの少なくとも一は器具が弾性部材に
接続される方向を含まない面内に形成されるため、釣糸
と器具とが引張られても、当該切り込みに挟まれている
釣糸部分は引張り力のかかる方向に直接引張られること
がなく、釣糸が容易に切り込みから引き抜かれることが
ない。本効果は、請求項10に記載の接続部付釣り用錘
において同様である。
【0134】請求項3記載の釣糸接続具は、切り込みを
有する弾性部材である管状部を備えるため、その切り込
みに釣糸を挟むことで容易に釣糸と該器具とを接続する
ことができ、また取外すことができる。
【0135】そして、これらの釣糸接続具は、管状部の
両端面から互いに軸方向の中央に向かって設けられる第
1切り込みと第2切り込みを具備する管状部を有する。
よって、請求項3記載の釣糸接続具においては、これら
互いに逆向きの第1切り込みと第2切り込みに釣糸を挟
み込むことで釣糸を強固に接続することができ、接続さ
れた器具と釣糸とを引張る力がはたらいても釣糸が容易
に外れることがない。更に、釣糸を管状体の内部孔を通
した上で管の両側の第1切り込み及び第2切り込みに挟
み込むことで、釣糸はより強固に接続される。
【0136】また、請求項3記載の釣糸接続具において
は、管状体の外周面に器具が接続されるため、第1切り
込み及び第2切り込みの切り込みの方向(更には釣糸が
それぞれの切り込みに挟まれる方向)に対して器具の接
続方向、即ち、引張り力のかかる方向のなす角を一定
(例えば、90度±10度の範囲内)に保つことができ
る。
【0137】請求項4記載の釣糸接続具、及び請求項8
記載の釣糸の接続方法において使用する釣糸接続具は、
板状体とステープラーの針とで釣糸を止めるものである
ため、所定の強度で釣糸と器具とを接続できる。そし
て、釣糸を結ぶ場合と異なり、必要に応じて釣糸の挟み
位置を変えることで器具の釣糸への接続位置を容易に調
整することができる。また、釣糸接続具の構造が簡易で
製造が容易あり、また既存の構造物を使用することがで
き、製造コストを低く押さえることができる。
【0138】請求項5記載の釣糸接続具は、請求項4記
載の釣糸接続具と略同様の効果を有するが、更に、器具
との接続を切断して係止孔に釣糸を接続することで、釣
糸とハリスとを接続することができる。そしてその場合
には、板状体は、釣りの際、ハリスの位置を示す目印と
しての効果を発揮する。
【0139】請求項6記載の釣糸接続具は、ステープラ
ーの針が樹脂製であるため、錆びることがなく、釣りに
使用しても長期の使用に耐える。本効果は、請求項14
に記載のに記載の接続部付釣り用錘において同様であ
る。請求項7又は8に記載の釣糸の接続方法の効果につ
いては、それぞれ請求項1、3、4及び5の釣糸接続具
の効果において説明したとおりである。
【0140】請求項9記載の接続部付釣り用錘は、切り
込みを有する弾性部材である接続部を備えるため、その
切り込みに釣糸を挟むことで容易に釣糸と接続すること
ができ、また容易に取外すことができる。よって、錘の
釣糸への取付け位置を頻繁に変更し器具を付けなおすよ
うな場合に、いちいち釣糸を錘に結び直す必要がなく好
適である。
【0141】請求項10記載の接続部付釣り用錘の効果
については、請求項2に記載の釣糸接続具の効果におい
て説明したとおりである。
【0142】請求項11記載の接続部付釣り用錘は、切
り込みを有する弾性部材である管状部を備えるため、そ
の切り込みに釣糸を挟むことで容易に釣糸と接続するこ
とができ、また取外すことができる。そして、請求項1
1記載の接続部付釣り用錘は、逆の方向に設けられる第
1切り込みと第2切り込みを具備する管状部を有するた
め、これら第1切り込みと第2切り込みに釣糸を挟み込
むことで釣糸を強固に接続することができ、接続部付釣
り用錘と釣糸とを引張る力がはたらいても釣糸が容易に
外れることがない。更に、釣糸を管状体の内部孔を通し
た上で管の両側の第1切り込み及び第2切り込みに挟み
込むことで、釣糸はより強固に接続される。
【0143】また、請求項11記載の接続部付釣り用錘
は、管状体の外周面に器具が接続されるため、第1切り
込み及び第2切り込みの切り込みの方向(更には釣糸が
それぞれの切り込みに挟まれる方向)に対して錘部の接
続方向、即ち、引張り力のかかる方向のなす角を一定
(例えば、90度±10度)に保つことができる。
【0144】請求項12記載の接続部付釣り用錘は、板
状体とステープラーの針とで釣糸を止めるものであるた
め、所定の強度で釣糸と器具とを接続できる。そして、
釣糸を結ぶ場合と異なり、必要に応じて釣糸の挟み位置
を変えることで錘の釣糸への接続位置を容易に調整する
ことができる。また、構造が簡易で製造が容易あり、ま
た既存の構造物を使用することができ、製造コストを低
く押さえることができる。
【0145】請求項13記載の接続部付釣り用錘は、請
求項12記載の接続部付釣り用錘と略同様の効果を有す
るが、更に、錘部との接続を切断して係止孔に釣糸を接
続することで、釣糸とハリスとを接続することができ
る。そしてその場合には、板状体である接続部は、釣り
の際、ハリスの位置を示す目印としての効果を発揮す
る。
【0146】請求項14記載の接続部付釣り用錘の効果
については、請求項6に記載の釣糸接続具の効果におい
て説明したとおりである。
【0147】請求項15記載の接続部付釣り用錘は、破
断部により接続部と錘部とが接続されている。このた
め、釣りにおいて錘が根掛りした場合には、強く釣糸を
引くことで破断部が破断し、錘部を残して他のハリスな
どの構成を回収することができる。そして、請求項14
記載の接続部付釣り用錘において説明したように、請求
項15記載の接続部付釣り用錘は釣糸への取付け取外し
が容易であり、釣糸への取付け位置を調整しながら錘を
付け直す際に好適である。
【0148】請求項16記載の接続部付釣り用錘は、挿
入部と錘部との嵌め合いにより接続部と錘部とが接続さ
れている。このため、釣りにおいて錘が根掛りした場合
には、強く釣糸を引くことで挿入部が錘部から抜け出
し、錘部を残して他のハリスなどの構成を回収すること
ができる。そして、請求項14記載の接続部付釣り用錘
において説明したように、請求項16記載の接続部付釣
り用錘は釣糸への取付け取外しが容易であり、釣糸への
取付け位置を調整しながら錘を付け直す際に好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付構造体の斜視図である。
【図2】係止部材の正面図である。
【図3】係止部材の側面図である。
【図4】取付構造体の斜視図である。
【図5】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図6】係止部材の釣糸係着部の側面図である。
【図7】係止部材の釣糸係着部の拡大図である。
【図8】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図9】係止部材の釣糸係着部の拡大図である。
【図10】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図11】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図12】係止部材の釣糸係着部の側面図である。
【図13】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図14】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図15】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図16】係止部材の釣糸係着部の正面図である。
【図17】実施の形態1の取付構造Aの斜視図である。
【図18】実施の形態1の取付構造Aより錘を離脱する
様子を示す斜視図である。
【図19】実施の形態1の変形例に係わる取付構造Dの
斜視図である。
【図20】取付構造Dを構成する把持部材の縦断面図で
ある。
【図21】実施の形態1の変形例の取付構造の把持部材
を説明するための斜視図である。
【図22】実施の形態2の取付構造Fの正面図である。
【図23】取付構造fを構成する支持部材を説明するた
めの縦断面図である。
【図24】実施の形態3の取付構造体Gの概要を説明す
るための縦断面図である。
【図25】(a)は取付構造体Gから錘を離脱する様子
を説明するための縦断面図、(b)は取付構造体Gから
錘を離脱した様子を説明するための縦断面図である。
【図26】実施の形態4の取付構造体Hの概要を説明す
るための縦断面図である。
【図27】(a)は取付構造体Hを構成する錘の縦断面
図、(b)は取付構造体Hを構成する係止部材の錘より
離脱された状態を説明するための縦断面図である。
【図28】(a)は実施の形態4の変形例に係わる取付
構造体を構成する錘の縦断面図、(b)は実施の形態4
の変形例に係わる取付構造体を構成する係止部材の縦断
面図である。
【図29】(a)は実施の形態4の変形例に係わる取付
構造体Jを説明するための縦断面図、(b)は取付構造
体Jを構成する係止部材の縦断面図である。
【図30】(a)は実施の形態4の変形例に係わる取付
構造体Kの概要を説明するための縦断面図、(b)は実
施の形態4の変形例に係わる取付構造体Nの概要を説明
するための縦断面図である。
【図31】実施の形態5の取付構造体Pの斜視図であ
る。
【図32】(a)は図15の取付構造体Pを構成する係
止部材3pの概略的な縦断面図、(b)は図15の取付
構造体Pを構成する係止部材3pの組付け方法を説明す
るための概略的な縦断面図、(c)は図15の取付構造
体Pの組付け方法を説明するための斜視図である。
【図33】(a)は実施の形態6の取付構造体Qの概略
的な縦断面図、(b)は実施の形態6の取付構造体Qの
組付け方法を説明するための概略的な縦断面図である。
【図34】(a)は実施の形態7の取付構造体Rを構成
する錘及び係止部材を説明するための概略的な縦断面
図、(b)は形態7の取付構造体Rを構成する錘の概略
的な平面図ある。
【図35】実施の形態7の取付構造体Rの概略的な一部
縦断面図である。
【図36】(a)は実施の形態7の取付構造体Rの係止
部材の変形例を示す概略的な縦断面図、(b)は実施の
形態7の取付構造体Rの係止部材の変形例を示す概略的
な縦断面図、(c)は実施の形態7の取付構造体Rの係
止部材の変形例を示す概略的な縦断面図である。
【図37】実施の形態7の取付構造体Rの変形例に係わ
る取付構造体Wの一部を切り欠いた概略的な斜視図であ
る。
【図38】従来例に係わる仕掛けの概要を示す正面図で
ある。
【図39】従来例に係わる取付構造を示す斜視図であ
る。
【図40】従来例に係わる取付構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A,D,F;取付構造、G,H,J,K,N,P,Q,
R,W;取付構造体、1(1q及び18q),(1r及
び18r);錘、11;固定溝、2;釣り糸、21;錘
取着部位、3;把持部材、3f;支持部材、3g,3
h,3i,3j,3k,3n,3p,3r;係止部材、
3q;逆V字バネ、35j;中空部、M;中間部、11
y,12y;重量量調節錘、2v;釣糸、3v;係止部
材、31v;先端頭部、321v〜323v;幅細部
(破断部)、331v,332v;こぶ状部、334
v;釣り糸係着部(接続部)、335v;内部孔、33
6v;第1切り込み、337v;第2切り込み、2z;
釣糸、3z;係止部材、334z;釣り糸係着部(接続
部)、336z;切り込み、338z;ステープラー
針、3m;係止部材、334m;釣り糸係着部(接続
部)、336m;係止孔、337m;係止孔、338
m;ステープラー針。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の器具(1r)に釣糸(2v)を接
    続するための釣糸接続具であって、 切り込み(336v、337v)を有し該所定の器具
    (1r)に直接又は間接に接続される弾性部材(334
    v)を備え、該切り込み(336v、337v)に釣糸
    (2v)を挟むことで該釣糸(2v)と該器具(1r)
    とを接続することを特徴とする釣糸接続具。
  2. 【請求項2】 上記切り込み(336v、337v)は
    複数設けられており、そのうちの少なくとも一つ(33
    6v)は、上記器具(1r)が上記弾性部材(334
    v)に接続される方向を含まない面内に形成される請求
    項1記載の釣糸接続具。
  3. 【請求項3】 弾性素材で設けられた管状部(334
    v)を有し、該管状部(334v)の一の端面には、該
    管状部の外周面から内周面に至り管の軸方向に設けられ
    る第1切り込み(336v)を具備し、該管状部の他の
    端面には、該管状部の外周面から内周面に至り管の軸方
    向に設けられる第2切り込み(337v)を具備し、該
    管状部の外周面には、所定の器具(1r)が接続される
    ことを特徴とする釣糸接続具。
  4. 【請求項4】 所定の器具(1z)と釣糸(2z)とを
    接続するための釣糸接続具であって、 該器具(1z)に接続される板状体(334z)と、該
    板状体(334z)に止められたステープラーの針(3
    38z)と、を備え、該板状体(334z)と該ステー
    プラーの針(338z)の返り部分との隙間に釣糸(2
    z)を挟むことで該釣糸(2z)と該器具(1z)とを
    接続することを特徴とする釣糸接続具。
  5. 【請求項5】 所定の器具(1z)と釣糸(2z)とを
    接続するための釣糸接続具であって、 複数の係止孔(336m、337m)を有し該器具(1
    z)に接続される板状体(334m)と、一端を該板状
    体(334m)の一の係止孔(337m)に係止され、
    他端は該器具(1z)が接続されている側と反対側に位
    置するように該板状体に設置されるステープラーの針
    (338m)と、を備え、 上記ステープラーの針(338m)の他端に釣糸(2
    z)を接続することで、該釣糸(2z)と該器具(1
    z)とを接続することができ、 又は、該器具(1z)との接続を切断して上記ステープ
    ラーの針(338m)の他端にハリスを接続し、上記係
    止孔(336m)に釣糸(2z)を接続することで、釣
    糸(2z)とハリスとを接続することができることを特
    徴とする釣糸接続具。
  6. 【請求項6】 上記ステープラー(338m)の針は、
    樹脂製である請求項4又は5記載の釣糸接続具。
  7. 【請求項7】 上記切り込み(336、337)に釣糸
    (2)を挟むことで上記釣糸(2)と上記器具(1)と
    を接続することを特徴とする釣糸の接続方法。
  8. 【請求項8】 所定の器具(1r)に接続される板状体
    (334z)と、該板状体(334z)に止められたス
    テープラーの針(338z)と、を備える釣糸接続具に
    おいて、 該板状体(334z)と該ステープラーの針(338
    z)との隙間に釣糸(2z)を挟むことで該釣糸(2
    z)と該器具(1r)とを接続することを特徴とする釣
    糸の接続方法。
  9. 【請求項9】 所定の重量を有する錘部(1r)と、弾
    性部材で構成され、切り込み(336v、337v)を
    有し、該錘部に接続される接続部(334v)と、を備
    え、該切り込みに釣糸を挟むことで釣糸と接続されるこ
    とを特徴とする接続部付釣り用錘。
  10. 【請求項10】 上記切り込み(336v、337v)
    は複数設けられており、そのうちの少なくとも一つ(3
    36v)は、上記錘部(1r)が上記接続部に接続され
    る方向を含まない面内に形成される請求項9記載の接続
    部付釣り用錘。
  11. 【請求項11】 所定の重量を有する錘部(1r)と、
    弾性素材で設けられた管状体であって該錘部と接続され
    る接続部(334v)と、を有し、 該接続部(334v)の一の端面には、該接続部の外周
    面から内周面に至り管の軸方向に設けられる第1切り込
    み(336v)を具備し、該接続部の他の端面には、該
    接続部の外周面から内周面に至り管の軸方向に設けられ
    る第2切り込み(337v)を具備し、該接続部(33
    4v)の外周面には、上記錘部(1r)が接続されてい
    ることを特徴とする接続部付釣り用錘。
  12. 【請求項12】 所定の重量を有する錘部(1r)と、
    板状体であって該錘部と接続される接続部(334z)
    と、を有し、 該接続部(334z)には、ステープラーの針(338
    z)が止められており、該接続部(334z)と該ステ
    ープラーの針(338z)の返り部分との隙間に釣糸
    (2z)を挟むことで該釣糸(2z)と接続できること
    を特徴とする接続部付釣り用錘。
  13. 【請求項13】 所定の重量を有する錘部(1z)と、
    複数の係止孔(336m、337m)を有する板状体で
    あって該錘部と接続される接続部(334m)と、を有
    し、 該接続部(334m)には、一端を該接続部(334
    m)の一の係止孔(337m)に係止され、他端は上記
    錘部(1z)が接続されている側と反対側に位置するよ
    うに該接続部(334m)に設置されるステープラーの
    針(338m)が止められており、 上記ステープラーの針(338m)の他端に釣糸(2
    z)を接続することで、該釣糸(2z)と接続でき、 また、該錘部(1z)との接続を切断して上記ステープ
    ラーの針(338m)の他端にハリスを接続し、上記係
    止孔(337m)に釣糸(2z)を接続することで、該
    釣糸(2z)と該ハリスとを接続することができること
    を特徴とする接続部付釣り用錘。
  14. 【請求項14】 上記ステープラーの針(338m)
    は、樹脂製である請求項12又は13記載の接続部付釣
    り用錘。
  15. 【請求項15】 破壊強度が上記釣糸(2v)、上記接
    続部(334v)及び上記錘部(1r)よりも小さい破
    断部(321v、322v、323v)により、上記接
    続部(334v)と上記錘部(1r)とが接続されてい
    る請求項14に記載の接続部付釣り用錘。
  16. 【請求項16】 上記接続部(334)と接続されてい
    る挿入部(31p)を備え、上記錘部(1p)は該挿入
    部(31p)を挿入するための収容空間を備え、該挿入
    部(31p)は該収容空間に挿入されており、該収容空
    間の内壁と該挿入部(31p)の外周面との摩擦により
    接続部(334)と錘部(1p)との接続が維持されて
    いる請求項14に記載の接続部付釣り用錘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007500007A (ja) * 2003-07-28 2007-01-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー バーブおよび受容器を使用する糸スプライス

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