JPH11261558A - 無線リモートi/o装置 - Google Patents
無線リモートi/o装置Info
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- JPH11261558A JPH11261558A JP6078698A JP6078698A JPH11261558A JP H11261558 A JPH11261558 A JP H11261558A JP 6078698 A JP6078698 A JP 6078698A JP 6078698 A JP6078698 A JP 6078698A JP H11261558 A JPH11261558 A JP H11261558A
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Abstract
信が可能な無線リモートI/O装置を提供する。 【解決手段】 リフレッシュ周期設定テーブル1の無線
スレーブ局毎のリフレッシュ周期と、重み設定テーブル
2のI/Oデータ長等の重み要素とから、スケジューリ
ングテーブル4の通信サイクルの各スロットに、無線ス
レーブ局を割り付け、このスケジューリングテーブル4
に従って、無線マスタ局が無線スレーブ局とサイクリッ
クに通信して、無線スレーブ局毎に周期の異なるI/O
リフレッシュを行い、高頻度I/Oリフレッシュを要す
る無線スレーブ局のI/Oリフレッシュを頻繁に行う。
Description
が、直接、あるいは、無線中継局を介して、無線スレー
ブ局とサイクリックに通信してI/Oリフレッシュを行
う無線リモートI/O装置に関する。
の要求に伴い、プログラマブルコントローラ、CNC、
ロボットコントローラ等のネットワーク化が進んでい
る。このようなFA用ネットワークは、生産効率向上の
ための高速化、性能向上の要求とともに、より高いデー
タ伝送速度と、より高いデータ伝送信頼性が要求される
ことになる。
ラインの増設や変更、レイアウト変更等に対して、通信
ケーブルを設置しなおしたり、移動する作業者や移動体
とのデータ伝送等に対しては、通信ケーブルを接続しな
おしたり、ターンテーブル上に搭載された機器とのデー
タ伝送には、回転トランスやスリップリングのような特
別の設備を備えたりする必要があり、そのためのコス
ト、手間が無視できないので、レイアウト変更等の場合
や作業中移動する移動通信局等に対して、容易に、か
つ、よりローコストで対応しやすい無線通信が注目さ
れ、このような分野にも無線通信の導入、普及が望まれ
るようになってきている。
ては、有線通信に比べて通信環境が格段に悪く、ノイズ
の混入、電波の反射等によるフェージング、障害物の通
過による電波の遮断、電波強度の低下等により、そのデ
ータにエラーが発生したり、通信路途中でパケットが消
滅したりして、通信エラーとなることが、日常的に発生
する。
に、無線受信局から無線送信局へ、受信通知を送り返
し、この受信通知が所定時間内に無線送信局に到達しな
かったり、エラー受信の通知である場合は、直ちに通信
エラーとなったパケットを再送したり、誤り制御等の手
法を用い、あるいは、電波の届きにくい場所にある無線
スレーブ局との通信には無線中継局を介して通信する等
により、無線通信の信頼性を維持している。
局とがサイクリックに通信してI/Oリフレッシュを行
う、いわゆる、サイクル通信においては、通信サイクル
の一サイクル(スロット)内で、無線マスタ局が、通信
対象として登録されている全ての加入無線スレーブ局に
順次ポーリングして、I/Oリフレッシュを行うのが普
通であった。
信の信頼性を確保するために、再送や誤り制御等の手法
を用いれば、通信するデータ量がその分増加して、通信
時間が長くなり、また、無線中継を行えば、中継の分だ
け必然的に通信時間は更に長くなってしまう。このよう
に、通信の所要時間が増すために、無線リモートI/O
装置の無線マスタ局と無線スレーブ局とのサイクル通信
の周期が長くなり、機器の高速制御を行うFA用ネット
ワークに要求される高速通信が実現困難となっている。
入無線スレーブ局に順次ポーリングして、I/Oリフレ
ッシュを行えば、例えば、表示装置に表示するための無
線スレーブ局のように、それ程高速I/O応答性を必要
としない無線スレーブ局も、組み立て作業の動作を制御
する無線スレーブ局のように、高速I/O応答性を必要
とする無線スレーブ局も、一通信サイクル内で、区別さ
れることなく、一様にI/Oリフレッシュ処理され、そ
のため、通信サイクル時間は長くなってしまう。この点
も、FA用ネットワークに要求される高速通信を妨げる
もうひとつの原因となっている。
イクルが短く、FA用ネットワークに要求される高速通
信を、高い信頼性を維持しながら、実現できる無線リモ
ートI/O装置を提供するものである。
めに、請求項1の発明は、無線マスタ局が、直接、ある
いは、無線中継局を介して、無線スレーブ局とサイクリ
ックに通信してI/Oリフレッシュを行う無線リモート
I/O装置において、無線スレーブ局毎のリフレッシュ
周期を設定するリフレッシュ周期設定テーブルと、無線
スレーブ局毎のリフレッシュ処理時間に影響を与える重
み要素を設定する重み設定テーブルと、上記リフレッシ
ュ周期設定テーブルのリフレッシュ周期と、上記重み設
定テーブルの重み要素とから、通信サイクルの各スロッ
トでリフレッシュ処理を行う無線スレーブ局を割り付け
るスケジューリングテーブルとを具備し、スケジューリ
ングテーブルに従って、無線マスタ局が無線スレーブ局
とサイクリックに通信してI/Oリフレッシュを行うこ
とを特徴とする。
シュを必要とする頻度に応じて、各無線スレーブ局のポ
ーリングされる周期が定められ、そのI/Oリフレッシ
ュに要する時間とポーリング周期とから、通信サイクル
の各スロットへI/Oリフレッシュする無線スレーブ局
が分散して割り付けられることにより、その分散された
分、通信サイクル時間が短くなる。
て、上記スケジューリングテーブルに割り付けられた無
線スレーブ局の算出処理時間ののスロット毎の和の最大
値が、できるだけ小さくなるように、スケジューリング
テーブルの割り付けを行うことを特徴とする。
間を、算出される無線スレーブ局の処理時間の和の最大
値よりやや大きい一定値に設定して、通信サイクル処理
を行っても、通信サイクル時間が比較的短くなる。
て、上記重み設定テーブルの項目に無線中継段数が含ま
れることを特徴とする。
して通信する無線スレーブ局と無線マスタ局とのI/O
リフレッシュ処理時間に、中継に要する時間が加算され
る。
て、上記スケジューリングテーブルのひとつのスロット
に同一の無線スレーブ局が複数割り付けられ、上記ひと
つのスロット内で、無線マスタ局が同一の無線スレーブ
局と複数回I/Oリフレッシュを行うことを特徴とす
る。
て、無線マスタ局と上記同一の無線スレーブ局との複数
回のI/Oリフレッシュが、無線マスタ局と他の無線ス
レーブ局とのI/Oリフレッシュを挟んで行われるよう
にしたことを特徴とする。
サイクル内に複数回のI/Oリフレッシュを行う無線ス
レーブ局は、あたかも通信サイクルが「1/複数回」と
短くなったように頻繁にI/Oリフレッシュされる。
て、無線スレーブ局が、上記スケジューリングテーブル
の結果から無線マスタ局が決定した通信サイクル時間に
基づいて、無線マスタ局からのポーリングを監視するこ
とを特徴とする。
ケジュールどおりでなくなったとき、無線マスタ局がこ
れを検知する。
図面を参照して説明する。
/O装置を使用する無線通信ネットワークの例を示す。
ラのリモートI/Oマスタ10に、リモートI/Oネッ
トワーク20を介して無線マスタ局Mが接続され、この
無線マスタ局Mは、自局と直接通信してI/Oリフレッ
シュする無線スレーブ局S1、S2のネットワークNW
1を持っていて、このネットワークNW1内の無線スレ
ーブ受信局S1、S2に対して、順次ポーリングしてI
/Oリフレッシュして、いわゆる、サイクル通信を行
う。このサイクル通信は、後に説明するスケジューリン
グテーブルに従って実行される。なお、ネットワークN
W1には、一般に、直接無線通信できる多数の無線スレ
ーブ局が配備されているが、説明を簡単にするために、
ここでは2個の無線スレーブ局S1、S2を図示してい
る。
1外にも、すなわち、直接通信がやや困難なエリアに
も、無線スレーブ局S3、S4、S5のように、複数の
無線スレーブ局を持っていて、これらのネットワークN
W1外の無線スレーブ局には、ネットワークNW1内の
無線スレーブ局S1を無線中継局として通信を行う。な
お、上記無線スレーブ局S1は、表示装置(図示省略)
に接続され、あまり頻繁なI/Oリフレッシュは必要と
しない。無線スレーブ局S2は、組立装置(図示省略)
に接続され、高速なI/O応答性を得るために、頻繁な
I/Oリフレッシュが必要である。
にネットワークNW2を持ち、そのネットワークNW2
内の無線スレーブ局S3等に対してサイクル通信を無線
中継し、これにより、無線送信局Mと無線スレーブ局S
3、S4、S5のI/Oリフレッシュが行われる。この
I/Oリフレッシュも、上記スケジューリングテーブル
に従って実行される。なお、図示は省略しているが、ネ
ットワークNW2内にも多数の無線スレーブ局が配備さ
れている。このI/Oリフレッシュも、上記スケジュー
リングテーブルに従って実行される。なお、無線スレー
ブ局S5は、無線誘導搬送車AGV上に搭載されてい
て、このAGVは工場内を巡回するから、電波が届きに
くくなって通信が不安定になることが多い。従って、こ
の無線スレーブ局S5に対しては、再送制御や誤り訂正
等の手法を使ってI/Oリフレッシュすることになり、
I/Oリフレッシュ処理時間を長くしておくことにな
る。
ク図で、1は、リフレッシュ周期設定テーブル、2は、
重み設定テーブル、3は、スケジューリング手段、4
は、スケジューリングテーブルである。
無線スレーブ局S1、S2、‥‥S5毎のリフレッシュ
周期を設定するもので、図3に示すように、無線スレー
ブ局のWNID、#1、#2、#3、#4、#5毎に、
I/Oリフレッシュを実行するリフレッシュ周期を書き
込めるようになっている。図3の例では、無線スレーブ
局S1(WNID:#1)は、通信サイクルの4サイク
ルに1回I/Oリフレッシュを実行するように指定して
ある。
局S1、S2、‥‥S5毎のI/Oリフレッシュ処理時
間に影響を与える「重み要素」を設定するもので、図4
に示した重み設定テーブルの例では、無線中継の中継段
数とI/Oデータ長を、「重み要素」として用いてい
る。中継段数「0」は、中継なしで直接通信する場合を
示し、無線スレーブ局S1(WNID:#1)は、中継
なし、そして、そのI/Oデータ長は、120bytes で
あることを示している。この重み設定テーブル2は、手
入力でなく、システム内部に格納されている情報から編
集されている。
際の再送処理、誤り制御等を行う場合は、これらのネッ
トワーク設定情報も「重み要素」となるので、上記重み
設定テーブル2の項目に追加するとよい。
の中、中継段数1段の無線中継を挟むと、その中継処理
に約10msの時間を要し、また、I/Oデータを1by
te通信するには、約0.1msを要する。これらの値を
基にI/Oリフレッシュ処理時間に換算したものを図5
に示す。無線マスタ局Mと無線スレーブ局S1とがI/
Oリフレッシュするには、12msを要し、無線マスタ
局Mと無線スレーブ局S2とがI/Oリフレッシュする
には、2msあればよいことを示している。なお、図5
は、説明のために示したものであって、図5のようなテ
ーブルを作成することは必要でない。
リフレッシュ周期と、重み設定テーブル2の重み要素
(中継段数とI/Oデータ長)とから、スケジューリン
グ手段3がスケジューリングテーブル4を生成する。ス
ケジューリングテーブル4の例を、図6に示す。図6に
おいて、「リフレッシュスロット」の「1」〜「12」
は、通信サイクルの1〜12を意味し、無線スレーブ局
S1(#1)は、スロット1、5、9、すなわち、1番
目、5番目、9番目の通信サイクルにおいてサイクリッ
クにI/Oリフレッシュ処理を行い、無線スレーブ局S
2(#2)は、全スロット1、2、‥‥12の通信サイ
クルでサイクリックにI/Oリフレッシュ処理を行う、
というように、無線スレーブ局毎に異なる周期と位相で
I/Oリフレッシュを行うことを示している。そして、
この12スロットは繰り返して実行されていく。
行の「通信サイクル時間」は、各スロットの丸印の付い
た無線スレーブ局の算出処理時間(図5参照)を加算し
たもので、例えば、スロット1では、3個の無線スレー
ブ局S1、S2、S4のI/Oリフレッシュ処理を実行
するのに、43msの時間を要することを示している。
なお、この「通信サイクル時間」は、必ずしもスケジュ
ーリングテーブル4に格納しておかなくてもよく、他の
領域に保存したり、スケジューリングと実通信サイクル
時間(実際に稼働する通信サイクル時間)設定後廃棄し
たりしてもよい。
ングテーブル4は、図7に示した通信処理のフローに従
って、サイクル通信に使用される。図7において、ステ
ップ701で、システム起動時に、スケジューリングテ
ーブル4は、サイクル通信処理の領域にロードされる。
次いで、このスケジューリングテーブル4から得られる
算出通信サイクル時間の最大値(図6の例では「71m
s」)に若干の余裕を持たせて、例えば、100msを
固定の実通信サイクル時間に設定し、ステップ702に
進んで、この実通信サイクル時間と各無線スレーブ局の
周期(何サイクル毎にI/Oリフレッシュ処理するかの
周期)を、それぞれの無線スレーブ局S1、S2、S
3、S4、S5に通知する。次のステップ703は、I
/Oリフレッシュ処理のルーチンで、ここでは、設定さ
れた実通信サイクル時間を1周期とした通信サイクルが
繰り返し実行される。通信サイクルの進行中、無線スレ
ーブ局S1、S2、S3、S4、S5は、通知された周
期と実通信サイクル時間を基に、例えば、無線スレーブ
局S2は無線マスタ局Mからのポーリングを、無線スレ
ーブ局S3は無線中継局S1からのポーリングを監視
し、所定時間内にポーリングが受けられないときは、
「異常」と判断して異常処理に移る。
プロセスを、図8のフローチャートに従って、説明す
る。先ず、ステップ801において、図3のリフレッシ
ュ周期設定テーブル1からスケジューリングテーブル4
の必要最小限のスロット数(列数)Tを算出する。リフ
レッシュ周期の最小公倍数がスロット数Tであって、T
=12である。
ブ局S1、S2、S3、S4、S5のスケジューリング
が終わって、割り付け(図6の丸印)が済んだか否かを
調べる。割り付け済み(yes)ならば、スケジューリ
ングを終了する。割り付け未了(no)の場合は、ステ
ップ803に移り、次の無線スレーブ局の周期割り付け
を始める。先ず、ステップ803では、割り付け未了の
無線スレーブ局のうち、最小のWNIDの無線スレーブ
局iを割り付け対象として選定する。次いで、ステップ
804で、図3のリフレッシュ周期設定テーブル1から
リフレッシュ周期Ti(#1の場合「4」)を取得し、
次のステップ805で、図4の重み設定テーブル2か
ら、図5に示した、無線スレーブ局iの処理の重み(処
理時間)(#1の場合「12ms」)を算出する。
iの処理スロットを12のスロットの中から割り付け
る。無線スレーブ局iのリフレッシュ周期Ti以下の番
号のスロットにスロット列の最初の割り付けをしない
と、周期Tiが維持できないから、また、各スロットの
算出処理時間は、できるだけ小さくして通信サイクル時
間を短くしたいから、リフレッシュ周期Ti以下の範囲
内のスロットで、スロットの算出処理時間(このスロッ
トに既に割り付けられた各無線スレーブ局の算出処理時
間の和)が最も小さいスロットXに、無線スレーブ局i
のI/Oリフレッシュを割り付ける(図6の丸印)(#
1の場合「X=1」)。
のI/Oリフレッシュの最初の割り付けを終えると、次
のステップ807で、更にもうひとつの割り付けが可能
か否かを調べる。「直前に割り付けたX」+「リフレッ
シュ周期Ti」が、スロット数T以下(yes)なら
ば、更に割り付けが可能なので、ステップ808の割り
付け処理に移る。スロット数Tを越えていれば(n
o)、ステップ802に戻って、次の無線スレーブ局の
割り当てに入る。
スロットに無線スレーブ局iの次のI/Oリフレッシュ
を割り付ける(#1の場合「5」)。次いで、ステップ
809に進んで、更にその先のスロットに割り付けでき
るかを調べるために、XにTiを加算し(#1の場合、
加算結果は「X=5」)、ステップ807へ戻り、X+
Ti≦Tとなるまで、ステップ807〜809のループ
を繰り返す(#1の場合、更に「X=9」が割り付けら
れる)。
テーブル4(図6参照)においては、スロット2とスロ
ット8で算出通信サイクル時間が最大値「71ms」と
なっている。この「71ms」は、毎通信サイクルに全
ての無線スレーブ局のI/Oリフレッシュを行う従来の
場合の算出通信サイクル時間「113ms」の60%程
に減少しており、その分、通信サイクル時間の短縮がで
きて、高速な応答性のFA用ネットワークを構築するこ
とができる。また、算出通信サイクル時間の最大値が小
さければ、十分な余裕を持たせて実通信サイクル時間を
設定することができ、余裕時間をデータの再送、リカバ
リ処理に当てることもでき、これらの処理の必要度が高
い無線通信においては特に好都合である。
ーブ局は1スロットに最高1回のI/Oリフレッシュを
行うようにスケジューリングしたが、もし、非常に頻繁
にI/Oリフレッシュを必要とする無線スレーブ局があ
る場合は、この無線スレーブ局を1スロット(1通信サ
イクル)に複数回I/Oリフレッシュするようにスケジ
ューリングすることができる。図9および図10に、そ
の場合のリフレッシュ周期設定テーブル1とスケジュー
リングテーブル4の例を示す。なお、重み設定テーブル
2は、図4のものを使用している。
おいて、1スロットに複数回I/Oリフレッシュを割り
付ける場合、リフレッシュ周期項に、例えば、回数の前
に「−]を付けて、通常の周期と区別して、毎スロット
複数回(図9の例では、2回)のI/Oリフレッシュを
指定する。この場合の図10に示したスケジューリング
テーブル4生成プロセスのフローの詳細な説明は省略す
るが、図8の処理フローに準じて生成することができ
る。無線スレーブ局S2(#2)の場合、図8のステッ
プ804の周期はTi=−2となり、ステップ806
で、図10のように、全スロットに#2を2個割り付け
る。割り付けに当たっては、無線スレーブ局S2が通信
サイクルの中で連続してI/Oリフレッシュすると、無
線マスタ局Mまたは無線スレーブ局S2でのデータの準
備が間に合わず、空のI/Oリフレッシュになることが
あるから、なるべく、その間に他の無線スレーブ局のI
/Oリフレッシュが実行されるようにする。図10のス
ケジューリングテーブル4の例では、1回目の無線スレ
ーブ局S2のI/Oリフレッシュ#2を2列目に、2回
目の無線スレーブ局S2のI/Oリフレッシュ#2を5
列目にして、これらの間に他の無線スレーブ局S3、S
4のI/Oリフレッシュ#3、#4を挟んで配列し、ス
ロット1では#1、#2、#4、#2、スロット2では
#2、#3、#2、#5のように、上から下へ順次I/
Oリフレッシュを実行するようにセットしてある。
内で同一無線スレーブ局のI/Oリフレッシュを複数回
行えば、無線スレーブ局と無線マスタ局との応答、デー
タ交換が頻繁に行われ、INリフレッシュの回数が多く
なって、INデータの変化が速くI/Oリモートマスタ
局10に伝わる等、高速応答を実現できる他、通信エラ
ー発生の場合にも、その回復が速やかに行われることに
なる。
成プロセスの他の例のフローチャートを示す。図11の
フローチャートは、スケジューリングテーブル4のスロ
ット毎の算出通信サイクル時間(図6、図10参照)の
最大値が最も小さくなるように無線スレーブ局のI/O
リフレッシュを割り付ける例である。図11において、
ステップ111では、図8のステップ801と同様に、
スケジューリングテーブル4のスロット数Tを算出す
る。
シュ周期設定テーブル1に設定された全ての無線スレー
ブ局について、スロット列の左から順に、そのリフレッ
シュ周期で仮に割り付けていく。例えば、図2の#1に
付いては、スロット1、5、9を割り付け、#3および
#4に付いては、スロット1、3、5、7、9、11を
割り付け、#5に付いては、スロット1、7を割り付け
る。
に割り付けられた無線スレーブ局の算出時間(図5参
照)の和の最大値を求める。ステップ112から直接ス
テップ113にフローが来た場合、和の最大値は、スロ
ット1に現れ、上の例の場合、その値は、「113」で
ある。
値を、割り付けの組み合わせ同士で比較し、和の最大値
が小さい値の方の組み合わせを残す。最初のフローで
は、比較する相手がないから、和の最大値「113」の
組み合わせを保存する。後に説明するステップ116経
由のフローの場合は、それまでに得られた和の最大値の
うち最も小さい和の最大値の組み合わせが、比較の相手
として残っているから、これと比較して、どちらか和の
最大値が小さい方の組み合わせを残す。
「組み合わせのずらし作業」が終わって、全ての組み合
わせ操作が終わったか否かを調べる。初回は、勿論、終
わっていない(no)から、ステップ116に進む。こ
こでは、ステップ112で仮にした割り当てを順次ずら
して新しい組み合わせを作る。上の例では、例えば、#
5の割り付けを、スロット2、8にシフトし、他の無線
スレーブ局の割り付けは変えずにおく。その結果、ステ
ップ113での和の最大値は、スロット1、5、9に現
れ、その値は、「78」となる。従って、ステップ11
4では、2回目の組み合わせの方を残すことになる。同
様にして、#5の割り付けを順次シフトし、また、他の
無線スレーブ局の割り付けも順次シフトして、各無線ス
レーブ局のリフレッシュ周期を維持しながら、T×n
(無線スレーブ局数)通りの全ての組み合わせを順次比
較すると、ステップ115で、「総当たり終り」(ye
s)となり、最後に残った組み合わせをスケジューリン
グテーブル4に採用する。このフローによれば、スロッ
ト毎の算出通信サイクル時間の最大値が最も小さくな
り、実通信サイクル時間を最も短くできる。実通信サイ
クル時間が短い程、FAシステムの応答は迅速になり、
生産効率も向上する。
スレーブ局毎のリフレッシュ周期を設定するリフレッシ
ュ周期設定テーブルと、無線スレーブ局毎のI/Oリフ
レッシュ処理時間に影響を与える重み要素を設定する重
み設定テーブルと、上記リフレッシュ周期設定テーブル
のリフレッシュ周期と、上記重み設定テーブルの重み要
素とから、通信サイクルの各スロットでI/Oリフレッ
シュ処理を行う無線スレーブ局を割り付けるスケジュー
リングテーブルとを具備し、スケジューリングテーブル
に従って、無線マスタ局が無線スレーブ局とサイクリッ
クに通信してI/Oリフレッシュを行うようにしたか
ら、I/Oリフレッシュを必要とする頻度に応じて、各
無線スレーブ局のポーリングされる周期が定められ、そ
のI/Oリフレッシュに要する時間とポーリング周期と
から、通信サイクルの各スロットへI/Oリフレッシュ
する無線スレーブ局が分散して割り付けられることによ
り、通信サイクル時間を短くすることができ、再送処
理、誤り制御、無線中継等の高信頼度無線通信手法を採
用しても、無線通信の高速化がもたらされ、無線リモー
トI/O装置の応答性が向上する。
において、上記スケジューリングテーブルのスロット毎
に割り付けられた無線スレーブ局の算出処理時間の和の
最大値ができるだけ小さくなるようにして、スケジュー
リングテーブルの割り付けを行うようにしたから、通信
サイクル時間を、算出される処理時間の和の最大値より
やや大きい一定値に設定して、簡単な定周期通信サイク
ル処理を行っても、通信サイクル時間が比較的短くで
き、無線通信の高速化が容易に実現できて、実用性が高
い。
において、上記重み設定テーブルの項目に無線中継段数
を含むようにすれば、I/Oリフレッシュ処理時間に、
中継に要する時間が加算され、無線中継を採用したI/
Oリフレッシュ処理時間が、I/Oリフレッシュのスケ
ジュールに反映され、無線中継局を備えた無線リモート
I/O装置の通信サイクル時間設定がより正確になる。
において、上記スケジューリングテーブルのひとつのス
ロットに同一の無線スレーブ局が複数割り付けられ、上
記ひとつのスロット内で、無線マスタ局が同一の無線ス
レーブ局と複数回I/Oリフレッシュを行うようにした
から、一通信サイクル内に複数回のI/Oリフレッシュ
を行う無線スレーブ局は、あたかも通信サイクルが実際
の通信サイクルの1/複数に短くなったように、頻繁に
I/Oリフレッシュされることになり、通信サイクルを
その分大幅に短縮した効果をもたらす。
上記同一の無線スレーブ局との複数回のI/Oリフレッ
シュが、無線マスタ局と他の無線スレーブ局とのI/O
リフレッシュを挟んで行われるから、同一の無線スレー
ブ局のI/OリフレッシュとI/Oリフレッシュの間に
若干の時間間隔が生じ、同一の無線スレーブ局のI/O
リフレッシュが連続する場合に生じやすい「空のI/O
リフレッシュ」を避けられ、有効なI/Oリフレッシュ
を頻繁に行うことができる。
において、無線スレーブ局が、上記スケジューリングテ
ーブルの結果から無線マスタ局が決定した通信サイクル
時間に基づいて、無線マスタ局からのポーリングを監視
するようにしたから、無線マスタ局からのポーリングが
スケジュールどおりでなくなったとき、無線マスタ局が
これを検知して、通常のI/Oリフレッシュを中止し、
異常処理に切り換えることができる。
無線通信ネットワークの例を示す説明図。
ケジューリング処理を示すブロック図。
フレッシュ周期設定テーブルの一実施の形態を示す説明
図。
み設定テーブルの一実施の形態を示す説明図。
を示す説明図。
3の重み設定テーブルから得られたスケジューリングテ
ーブルを示す説明図。
信処理フローを示すフローチャート。
ケジューリングの一実施の形態のフローを示すフローチ
ャート。
フレッシュ周期設定テーブルの他の実施の形態を示す説
明図。
図4の重み設定テーブルから得られたスケジューリング
テーブルを示す説明図。
スケジューリングの他の実施形態のフローを示すフロー
チャート。
Claims (6)
- 【請求項1】 無線マスタ局が、直接、あるいは、無線
中継局を介して、無線スレーブ局とサイクリックに通信
してI/Oリフレッシュを行う無線リモートI/O装置
において、 無線スレーブ局毎のリフレッシュ周期を設定するリフレ
ッシュ周期設定テーブルと、 無線スレーブ局毎のリフレッシュ処理時間に影響を与え
る重み要素を設定する重み設定テーブルと、 上記リフレッシュ周期設定テーブルのリフレッシュ周期
と、上記重み設定テーブルの重み要素とから、通信サイ
クルの各スロットでリフレッシュ処理を行う無線スレー
ブ局を割り付けるスケジューリングテーブルとを具備
し、 スケジューリングテーブルに従って、無線マスタ局が無
線スレーブ局とサイクリックに通信してI/Oリフレッ
シュを行うことを特徴とする無線リモートI/O装置。 - 【請求項2】 上記スケジューリングテーブルに割り付
けられた無線スレーブ局の算出処理時間のスロット毎の
和の最大値が、できるだけ小さくなるように、スケジュ
ーリングテーブルの割り付けを行うことを特徴とする請
求項1記載の無線リモートI/O装置。 - 【請求項3】 上記重み設定テーブルの項目に無線中継
段数が含まれることを特徴とする請求項1記載の無線リ
モートI/O装置。 - 【請求項4】 上記スケジューリングテーブルのひとつ
のスロットに同一の無線スレーブ局が複数割り付けら
れ、上記ひとつのスロット内で、無線マスタ局が同一の
無線スレーブ局と複数回I/Oリフレッシュを行うこと
を特徴とする請求項1記載の無線リモートI/O装置。 - 【請求項5】 無線マスタ局と上記同一の無線スレーブ
局との複数回のI/Oリフレッシュが、無線マスタ局と
他の無線スレーブ局とのI/Oリフレッシュを挟んで行
われるようにしたことを特徴とする請求項4記載の無線
リモートI/O装置。 - 【請求項6】 無線スレーブ局が、上記スケジューリン
グテーブルの結果から無線マスタ局が決定した通信サイ
クル時間に基づいて、無線マスタ局からのポーリングを
監視することを特徴とする請求項1記載の無線リモート
I/O装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06078698A JP3533455B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 無線リモートi/o装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06078698A JP3533455B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 無線リモートi/o装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11261558A true JPH11261558A (ja) | 1999-09-24 |
JP3533455B2 JP3533455B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=13152338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06078698A Expired - Lifetime JP3533455B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 無線リモートi/o装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3533455B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP06078698A patent/JP3533455B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3533455B2 (ja) | 2004-05-31 |
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