JPH11261473A - 情報送受信装置および方法、情報送受信システム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報送受信装置および方法、情報送受信システム、並びに記録媒体

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JPH11261473A
JPH11261473A JP10062781A JP6278198A JPH11261473A JP H11261473 A JPH11261473 A JP H11261473A JP 10062781 A JP10062781 A JP 10062781A JP 6278198 A JP6278198 A JP 6278198A JP H11261473 A JPH11261473 A JP H11261473A
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JP
Japan
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receiving
information transmitting
transmitting
error
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Application number
JP10062781A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Obara
英行 小原
Shigeaki Shiromizu
重明 白水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信品質を劣化させることなく、通信容量の
多い通信を移動体と行うことを可能とする。 【解決手段】 地上局の情報送受信装置1−6乃至9の
送信アンテナ21−1乃至4は、移動体15の進行方向
に対して指向性を持った送信ビームパターンを出す。情
報送受信装置1−6乃至9は、移動体15の受信アンテ
ナ35−1が、送信アンテナ21−1乃至4が出す送信
ビームパターン内に常に存在するような間隔で設置され
ている。そして、例えば、送信アンテナ21−3(移動
体15より後方に存在する送信アンテナ)から送信され
た信号は、移動体15に設置された受信アンテナ35−
1により受信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報送受信装置お
よび方法、情報送受信システム、並びに記録媒体に関
し、特に、地上局に移動体の進行方向に対して指向性を
持つ送信装置と進行方向とは逆側に指向性を持つ受信装
置を、送受信範囲が連続する間隔で設置し、同様に移動
体にも、進行方向に対して指向性を持つ送信装置と進行
方向とは逆側に指向性を持つ受信装置を設置することに
より、通信品質の劣化を防ぐとともに、通信容量の大き
い通信を可能にする情報送受信装置および方法、情報送
受信システム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】高速移動体、例えば新幹線と通信する場
合、LCX(Leaky Coaxial Cable:漏洩同軸ケーブ
ル)を用いて行われている。図21は、LCXの送受信
のビームパターンを表している。同軸ケーブル300に
は、スロット310−1乃至310−10が設けられて
いる。スロット310−1乃至310−10からは、同
軸ケーブル300内を伝送する信号が漏れ、その漏れた
信号が新幹線などに設置された受信装置に受信される。
【0003】同様に、新幹線に設置された送信装置から
送信された信号は、スロット310−1乃至310−1
0のいずれかのスロットから、同軸ケーブル300内に
入り込み、伝送される。このように信号が送受信される
ことにより、新幹線などの高速移動体との通信が行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たLCXを用いた高速移動体との通信は、通信容量が小
さいため、音声やテキストデータ程度の通信が限度であ
り、動画像のように情報量が多いデータを送受信するこ
とは難しいという課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、例えば、地上局に高速移動体の進行方向に
対して指向性を持つ送信装置と進行方向とは逆側に指向
性を持つ受信装置を、送受信範囲が連続する間隔で設置
する。同様に移動体にも、進行方向に対して指向性を持
つ送信装置と進行方向とは逆側に指向性を持つ受信装置
を設置する。このように送信装置と受信装置を設置する
ことにより、通信品質の劣化を防ぐとともに、通信容量
の大きい通信を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報送
受信装置は、移動体からの信号と他の情報送受信装置か
らの信号とを受信する受信手段と、受信手段により受信
された信号を復調する復調手段と、復調手段により復調
された信号を変調する変調手段と、変調手段により変調
された信号を移動体と他の情報送受信装置に送信する送
信手段とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項6に記載の情報送受信方法は、移動
体からの信号と他の情報送受信装置からの信号とを受信
する受信ステップと、受信ステップで受信した信号を復
調する復調ステップと、復調ステップで復調された信号
を変調する変調ステップと、変調ステップで変調された
信号を移動体と他の情報送受信装置に送信する送信ステ
ップとを含むことを特徴とする。
【0008】請求項7に記載の記録媒体は、移動体から
の信号と他の情報送受信装置からの信号とを受信する受
信ステップと、受信ステップで受信した信号を復調する
復調ステップと、復調ステップで復調された信号を変調
する変調ステップと、変調ステップで変調された信号を
移動体と他の情報送受信装置に送信する送信ステップと
を含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能な
プログラムを記録することを特徴とする。
【0009】請求項8に記載の情報送受信装置は、他の
情報送受信装置から複数の信号を受信する受信手段と、
受信手段により受信された信号を復調する復調手段と、
復調手段から出力された信号の誤りを訂正する誤り訂正
手段と、誤り訂正手段により訂正された信号のうち、最
も誤りの少なかった信号を選択する選択手段と他の情報
送受信装置に送信する信号のデータをフレーム化するフ
レーム化手段と、フレーム化手段から出力された信号
に、誤りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正付
加手段と、誤り訂正付加手段から出力された信号に、情
報送受信装置に固有のIDを付加するID付加手段とI
D付加手段から出力された信号を送信する送信手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】請求項9に記載の情報送受信方法は、他の
情報送受信装置から複数の信号を受信する受信ステップ
と、受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
ップと、復調ステップで復調された信号の誤りを訂正す
る誤り訂正ステップと、誤り訂正ステップで訂正された
信号のうち、最も誤りの少なかった信号を選択する選択
ステップと、他の情報送受信装置に送信する信号のデー
タをフレーム化するフレーム化ステップと、フレーム化
ステップでフレーム化された信号に、誤りを訂正するた
めのデータを付加する誤り訂正付加ステップと、誤り訂
正付加ステップで誤り訂正するデータが付加された信号
に、情報送受信装置に固有のIDを付加するID付加ス
テップと、ID付加ステップでIDが付加された信号を
送信する送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】請求項10に記載の記録媒体は、他の情報
送受信装置から複数の信号を受信する受信ステップと、
受信ステップで受信された信号を復調する復調ステップ
と、復調ステップから出力された信号の誤りを訂正する
誤り訂正ステップと、誤り訂正ステップで訂正された信
号のうち、最も誤りの少なかった信号を選択する選択ス
テップと他の情報送受信装置に送信する信号のデータを
フレーム化するフレーム化ステップと、フレーム化ステ
ップから出力された信号に、誤りを訂正するためのデー
タを付加する誤り訂正付加ステップと、誤り訂正付加ス
テップから出力された信号に、情報送受信装置に固有の
IDを付加するID付加ステップとID付加ステップか
ら出力された信号を送信する送信ステップとを含む処理
を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム
を記録することを特徴とする。
【0012】請求項11に記載の情報送受信システム
は、第1の情報送受信装置は、第2の情報送受信装置か
らの信号と他の第1の情報送受信装置からの信号とを受
信する受信手段と、受信手段により受信された信号を復
調する復調手段と、復調手段により復調された信号を変
調する変調手段と、変調手段により変調された信号を第
2の情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信
する送信手段とを備え、第2の情報送受信装置は、第1
の情報送受信装置からの信号を受信する複数の受信手段
と、受信手段で受信された信号を復調する復調手段と、
復調手段から出力された信号の誤りを訂正する誤り訂正
手段と、誤り訂正手段により訂正された信号のうち、最
も誤りの少なかった信号を選択する選択手段と、第1の
情報送受信装置に送信する信号のデータをフレーム化す
るフレーム化手段と、フレーム化手段から出力された信
号に、誤りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正
付加手段と、誤り訂正付加手段から出力された信号に、
第2の情報送受信装置固有のIDを付加するID付加手
段と、ID付加手段から出力された信号を送信する送信
手段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項12に記載の情報送受信方法は、第
1の情報送受信装置は、第2の情報送受信装置からの信
号と他の第1の情報送受信装置からの信号とを受信する
受信ステップと、受信ステップで受信された信号を復調
する復調ステップと、復調ステップで復調された信号を
変調する変調ステップと、変調ステップで変調された信
号を第2の情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置
に送信する送信ステップとを含み、第2の情報送受信装
置は、第1の情報送受信装置から信号を受信する複数の
受信ステップと、受信ステップで受信された信号を復調
する復調ステップと、復調ステップから出力された信号
の誤りを訂正する誤り訂正ステップと、誤り訂正ステッ
プで訂正された信号のうち、最も誤りの少なかった信号
を選択する選択ステップと、第1の情報送受信装置に送
信する信号のデータをフレーム化するフレーム化ステッ
プと、フレーム化ステップから出力された信号に、誤り
を訂正するためのデータを付加する誤り訂正付加ステッ
プと、誤り訂正付加ステップから出力された信号に、第
2の情報送受信装置固有のIDを付加するID付加ステ
ップと、ID付加ステップから出力された信号を送信す
る送信ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】請求項13に記載の記録媒体は、第1の情
報送受信装置は、第2の情報送受信装置からの信号と他
の第1の情報送受信装置からの信号とを受信する受信ス
テップと、受信ステップで受信した信号を復調する復調
ステップと、復調ステップで復調された信号を変調する
変調ステップと、変調ステップで変調された信号を第2
の情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信す
る送信ステップとを含み、第2の情報送受信装置は、第
1の情報送受信装置から信号を受信する複数の受信ステ
ップと、受信ステップで受信された信号を復調する復調
ステップと、復調ステップから出力された信号の誤りを
訂正する誤り訂正ステップと、誤り訂正ステップで訂正
された信号のうち、最も誤りの少なかった信号を選択す
る選択ステップと第1の情報送受信装置に送信する信号
のデータをフレーム化するフレーム化ステップと、フレ
ーム化ステップから出力された信号に、誤りを訂正する
ためのデータを付加する誤り訂正付加ステップと、誤り
訂正付加ステップから出力された信号に、第2の情報送
受信装置固有のIDを付加するID付加ステップと、I
D付加ステップから出力された信号を送信する送信ステ
ップとを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り
可能なプログラムを記録することを特徴とする。
【0015】請求項1に記載の情報送受信装置、請求項
6に記載の情報送受信方法、および請求項7に記載の記
録媒体においては、移動体または他の情報送受信装置か
ら送信された信号が復調され、復調された信号が変調さ
れ、変調された信号が移動体と他の情報送受信装置に送
信される。
【0016】請求項8に記載の情報送受信装置、請求項
9に記載の情報送受信方法、および請求項10に記載の
記録媒体においては、他の情報送受信装置からの信号が
復調され、復調された信号の誤りが訂正され、訂正され
た信号のうち、最も誤りの少なかった信号が選択され、
他の情報送受信装置に送信する信号のデータがフレーム
化され、フレーム化された信号に、誤りを訂正するため
のデータが付加され、さらに情報送受信装置固有のID
が付加された信号が送信される。
【0017】請求項11に記載の情報送受信システム、
請求項12に記載の情報送受信方法、および請求項13
に記載の記録媒体においては、第1の情報送受信装置
は、第2の情報送受信装置からの信号と他の第1の情報
送受信装置からの信号とが受信され、受信された信号が
復調され、復調された信号が変調され、変調された信号
が第2の情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置に
送信され、第2の情報送受信装置は、第1の情報送受信
装置から信号が受信され、受信された信号が復調され、
復調された信号の誤りが訂正され、訂正された信号のう
ち、最も誤りの少なかった信号が選択され、第1の情報
送受信装置に送信する信号のデータがフレーム化され、
フレーム化された信号に、誤りを訂正するためのデータ
が付加され、さらに第2の情報送受信装置固有のIDが
付加されて他の第1の情報送受信装置に送信される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0019】請求項1に記載の情報送受信装置は、移動
体からの信号と他の情報送受信装置からの信号とを受信
する受信手段(例えば、図7の受信アンテナ101)
と、受信手段により受信された信号を復調する復調手段
(例えば、図7の復調部106)と、復調手段により復
調された信号を変調する変調手段(例えば、図7の変調
部107)と、変調手段により変調された信号を移動体
と他の情報送受信装置に送信する送信手段(例えば、図
7の送信アンテナ108)とを備えることを特徴とす
る。
【0020】請求項5に記載の情報送受信装置は、復調
手段で復調された複数の信号を記憶する記憶手段(例え
ば、図20のメモリ部220)と、記憶手段で記憶され
た複数の信号の誤りを訂正する誤り訂正手段(例えば、
図20の誤り訂正部221)と、誤り訂正手段で訂正さ
れた複数の信号から、最も誤りの少ない1つの信号を選
択する選択手段(例えば、図20の信号選択部223)
とをさらに備えることを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の情報送受信装置は、他の
情報送受信装置から信号を受信する複数の受信手段(例
えば、図9の受信アンテナ120−1乃至N)と、受信
手段により受信された信号を復調する復調手段(例え
ば、図9の復調部123−1乃至N)と、復調手段から
出力された信号の誤りを訂正する誤り訂正手段(例え
ば、図9の誤り訂正部126−1乃至N)と、誤り訂正
手段により訂正された信号のうち、最も誤りの少なかっ
た信号を選択する選択手段(例えば、図9の比較部12
7)と、他の情報送受信装置に送信する信号のデータを
フレーム化するフレーム化手段(例えば、図14のデー
タ処理部171)と、フレーム化手段から出力された信
号に、誤りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正
付加手段(例えば、図14の誤り訂正符号付加部17
2)と、誤り訂正付加手段から出力された信号に、情報
送受信装置固有のIDを付加するID付加手段(例え
ば、図14の移動体ID付加部173)と、ID付加手
段から出力された信号を送信する送信手段(例えば、図
14の送信アンテナ175−1乃至N)とを備えること
を特徴とする。
【0022】請求項11に記載の情報送受信システム
は、第1の情報送受信装置は、第2の情報送受信装置か
らの信号と他の第1の情報送受信装置からの信号とを受
信する受信手段(例えば、図7の受信アンテナ101)
と、受信手段により受信された信号を復調する復調手段
(例えば、図7の復調部106)と、復調手段により復
調された信号を変調する変調手段(例えば、図7の変調
部107)と、変調手段により変調された信号を第2の
情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信する
送信手段(例えば、図7の送信アンテナ108)とを備
え、第2の情報送受信装置は、第1の情報送受信装置か
らの信号を受信する複数の受信手段(例えば、図9の受
信アンテナ120−1乃至N)と、受信手段で受信され
た信号を復調する復調手段(例えば、図9の復調部12
3−1乃至N)と、復調手段から出力された信号の誤り
を訂正する誤り訂正手段(例えば、図9の誤り訂正部1
26−1乃至N)と、誤り訂正手段により訂正された信
号のうち、最も誤りの少なかった信号を選択する選択手
段(例えば、図9の比較部127)と、第1の情報送受
信装置に送信する信号のデータをフレーム化するフレー
ム化手段(例えば、図14のデータ処理部171)と、
フレーム化手段から出力された信号に、誤りを訂正する
ためのデータを付加する誤り訂正付加手段(例えば、図
14の誤り訂正符号付加部172)と、誤り訂正付加手
段から出力された信号に、第2の情報送受信装置固有の
IDを付加するID付加手段(例えば、図14の移動体
ID付加部173)と、ID付加手段から出力された信
号を送信する送信手段(例えば、図14の送信アンテナ
175−1乃至N)とを備えることを特徴とする。
【0023】本発明の情報送受信装置は、高速移動体通
信、例えば、電車や自動車などの移動体と地上局とが通
信する際に用いて好適な装置である。この情報送受信装
置の線路際(道路際)における設置例を図1を参照し
て、説明する。
【0024】図1は、移動体、例えば電車が、移動する
線路の両側に設置された情報送受信装置1−1乃至1−
10(以下、情報送受信装置1−1乃至1−10を個々
に区別する必要がない場合、単に情報送受信装置1と記
述する。その他の装置についても同様である)を、上方
から見た場合を表す図である。この情報送受信装置1
は、それぞれ送信および受信に対して指向性をもってお
り、図1に示したように、線路に沿って一方向に対し
て、情報の送受信をカバーする範囲(斜線で示した範
囲)を有している。すなわち、情報送受信装置1−1乃
至1−5は、図中右方向(例えば、上り方向)に指向性
を持っており、情報送受信装置1−6乃至1−10は、
図中左方向(例えば、下り方向)に指向性を持ってい
る。
【0025】各情報送受信装置1は、隣接する装置の送
受信可能領域の一部が重なる間隔で、それぞれ設置され
ている。従って、曲線部においては、設置される間隔は
短くされている。このように、指向性を持った情報送受
信装置1を、線路の両側に設置することにより、電車の
ように両方向に移動(上り線、下り線方向に移動)する
移動体が、情報送受信装置1−1乃至1−10のいずれ
かの有効送受信領域に、常に存在することが可能とな
る。
【0026】図2は、情報送受信装置1の他の設置の例
を示している。この例においては、上りの電車の線路と
下りの電車の線路の間(中央線上)に、情報送受信装置
11−1乃至11−5を設置する。図2(A)は上方か
ら、図2(B)は側方から、それぞれ見た場合を表して
いる。これらの情報送受信装置11−1乃至11−5
は、両方向に対して指向性を持っている。すなわち、例
えば、情報送受信装置11−1は、図1の情報送受信装
置1−1と1−6を複合した装置と同等と考えられる。
従って、情報送受信装置11−1乃至11−5は、それ
ぞれ異なる指向性を持つ2台の装置により構成しても良
いし、2方向に指向性をもつ1台の装置により構成して
も良い。
【0027】図3は、このように設置された情報送受信
装置1−6乃至1−9を用いた、情報送受信システムの
構成例を示している。各情報送受信装置1は、図3に示
したように、送信アンテナと受信アンテナを備えてい
る。ここでは、地上局の情報送受信装置1が信号を送信
をし、その信号を移動体15の送受信装置30が受信す
る場合を例にあげて説明する。
【0028】各送信アンテナ21−1乃至21−4の送
信範囲は、指向性を持たされた方向(図3では左方向)
に隣接して存在する情報送受信装置1を含む範囲であ
り、かつ、移動体15の受信アンテナ35−1が常にい
ずれかの情報送受信装置1の送信範囲に含まれるような
範囲である。すなわち、図3においては、送信アンテナ
21−2乃至21−4でカバーされている送信範囲が、
移動体15の送受信装置30の受信アンテナ35−1で
受信できる受信領域となる。このように、隣接する装置
の送信範囲の一部がなるように、各情報送受信装置1は
設置されている。
【0029】各情報送受信装置1は、無線により接続さ
れている。従って、上述したように、指向性を持たされ
ている方向の前方に隣接して存在する情報送受信装置1
を、送信可能範囲に含めることにより、換言すると、移
動体15の送受信装置30に送信する信号の範囲を、地
上局の隣接する情報送受信装置1に送信する信号の範囲
と共用することにより、地上局における情報送受信装置
1の数を削減することが可能となり、もって簡便なシス
テムを構築することが可能となる。
【0030】無線により接続されている情報送受信装置
1(無線幹線リンク)は、情報制御管理センタ40−
1,40−2にも接続されている。この情報制御管理セ
ンタ40−1,40−2は、各駅毎に、または、主要な
駅毎に設置されており、送信する情報や受信した情報を
管理している。これらの情報制御管理センタ40−1,
40−2は、それぞれ対応する公衆網45−1,45−
2と有線により接続されている。
【0031】図4は、移動体15が情報を送信し、地上
局の情報送受信装置1が受信する場合の説明をするため
の図である。移動体15上に設置された送受信装置30
の送信アンテナ31−1から送信された信号は、移動体
15が移動している進行方向前方に存在する地上局の受
信アンテナ25−1により受信される。移動体15の送
信ビームパターンは、進行方向前方に存在する地上局
の、少なくとも2個のいずれかの受信アンテナ25−
i,25−(i+1)(i=1,2,・・・)に受信さ
れるように、その範囲は決定されている。
【0032】上述したように、移動体15の送受信装置
30が信号を受信する際には、その進行方向後方に存在
する地上局の送信アンテナ21−iからの送信が受信さ
れ、逆に移動体15の送受信装置30が信号を送信する
際には、進行方向前方に存在する地上局の受信アンテナ
25−iへ送信される。このように送受信を行うため
に、送信アンテナ31−iと受信アンテナ35−iは、
背中合わせに設置されている。このことは、地上局の送
信アンテナ21−iと、受信アンテナ25−iについて
も同様である。
【0033】上述した実施の形態では、地上局の情報送
受信装置1は、地上局間の通信と移動体との通信の両方
を共用するようにした。しかしながら、例えば、地上局
の情報送受信装置1が、移動体15の移動路と離れたと
ころにしか設置できず、その為、地上局間の通信と移動
体との通信の両方を共用することが不可能な場合が考え
られる。このような場合に有効な、地上局の情報送受信
装置1の送信ビームのパターンを図5に示す。
【0034】図5における情報送受信装置の送信アンテ
ナ51−1乃至51−4は、2方向に対して指向性をも
っている。すなわち、地上局の隣接する他の情報送受信
装置に対する指向性と、移動体15に対する指向性であ
る。このように地上局の送信アンテナ51−1乃至51
−4に、2方向の指向性を持たせることにより、地上局
の情報送受信装置1と移動体15の両方に対しての送信
範囲を確保することが可能となる。なお、送信アンテナ
の指向性を、2方向に限定する必要はなく、複数の方向
に指向性を持たせても良い。
【0035】次に、通信品質を向上させるために、幹線
を2本用いる場合を、図6を参照して説明する。地上局
および移動体15に設置されている情報送受信装置に
は、異なる周波数で送受信する2種類の送信アンテナと
受信アンテナがある。地上局の送信アンテナ71−1乃
至71−3、受信アンテナ72−1乃至72−3、およ
び移動体15の送信アンテナ76と受信アンテナ77
は、周波数Aを用いている(無線幹線リンクAとす
る)。また、地上局の送信アンテナ81−1,81−
2、受信アンテナ82−1,82−2、および移動体1
5の送信アンテナ86と受信アンテナ87は、周波数B
を用いている(無線幹線リンクBとする)。
【0036】このように2つの無線幹線リンクA,Bを
用いる場合、各情報管理センタ40−1,2には、二重
化装置60−1,60−2が付加される。この二重化装
置60−1,60−2は、情報制御管理センタ40−
1,60−2からの送信する1つデータを2つの周波数
A,Bを用いて、それぞれ対応する無線幹線リンクA,
Bに出力し、2つの無線幹線リンクA,Bから受信した
2つの信号のうち、誤りの少ない方の信号を抽出し、情
報制御管理センタ40−1,40−2に出力する。
【0037】無線幹線リンクAと無線幹線リンクBの、
それぞれの地上局の情報送受信装置は、交互に設置され
る。また、図6では、無線幹線リンクA,Bは、それぞ
れ異なる線上で表しているが、同じ線上に設置しても良
い。また、無線幹線リンクAを一方(例えば、上り)の
線路際に、無線幹線リンクBを他方(例えば、下り)の
線路際に、それぞれ設置するようにしても良い。
【0038】このように2つの無線幹線リンクA,Bを
用いることにより、一方で故障が発生した場合に、他方
を用いることにより送受信を継続させることが可能であ
り、また、受信レベルの変動等に対しても安定した信号
の送受信が可能となる。
【0039】上述した実施の形態では、移動体15に設
置された情報送受信装置30は1個(送信アンテナと受
信アンテナの組が2対)である場合を説明したが、複数
個設置されても良い。
【0040】上述した地上局と移動体との通信は、ミリ
波帯(30000乃至300000MHz)の電磁波を
用いて行われる。ミリ波帯の特徴としては、波長が短い
ので周波数帯域を広く取ることが可能であるため、角
度、距離分解性の高いセンシングが実現でき、伝送容量
が大きい動画像などの大容量のデータの送受信も可能と
なる。また、小型アンテナで指向性の鋭い放射パターン
(ビームパターン)を得ることができる。さらに、酸素
による減衰が大きいため、近距離通信に向いている(遠
方にある送受信装置には、影響を与えない)。このよう
な特徴を生かすことにより、上述した送受信を行うこと
が可能となる。しかしながら、他の波長を用いて実施し
ても良いことは勿論言うまでもない。
【0041】図7は、地上局の情報送受信装置1の内部
構成を示すブロック図である。この例では、移動体15
に、信号を送信(ダウンリンク)するだけで、移動体1
5からの信号は、受信しない。従って、このような場合
には、移動体15には、送信アンテナは設置する必要が
ない。
【0042】受信アンテナ101は、他の情報送受信装
置1から送信された信号を受信する。受信された信号
は、ミキサ102に出力される。ミキサ102には、局
部発振器103からの出力も入力される。ミキサ102
は、入力された信号を中間周波数に変換して、増幅部1
04に出力する。増幅部104に入力された信号は、増
幅され、フィルタ部105に出力される。フィルタ部1
05により、必要な信号だけが抽出され、その信号は、
復調部106に出力される。
【0043】復調部106に入力された信号は、復調さ
れ、変調部107に出力される。変調部107に入力さ
れた信号は、高周波に変調され、送信アンテナ108よ
り、次に隣接する情報送受信装置1に対して送信され
る。
【0044】図8は、図7の受信アンテナ101で受信
(送信アンテナ108で送信)される信号のデータフォ
ーマットを示している。図8に示したように、情報送受
信装置で送受信される信号は、データ部と誤り訂正符号
冗長部から構成さている。
【0045】図7に示した地上局用の情報送受信装置1
の動作について説明する。図8に示したデータフォーマ
ットを持つ信号は、情報送受信装置1の受信アンテナ1
01により受信される。受信された信号は、ミキサ10
2に出力される。ミキサ102は、局部発振器103で
発生された、受信周波数よりも中間周波数の分だけ高い
(または低い)周波数を、入力された信号に乗算し、受
位信号を中間周波数信号に変換して増幅部104に出力
する。増幅部104は、入力された信号を増幅して、フ
ィルタ部105に出力する。フィルタ部105は、伝送
された信号から、中間周波数成分を抽出し、復調部10
6に出力する。
【0046】復調部106は、入力された信号をベース
バンド信号に復調し、歪んだ波形を整形して、変調部1
07に出力する。変調部107は、入力された信号を中
間周波数から送信する周波数まで引き上げて、送信アン
テナ108より、次の情報送受信装置1に対して送信す
る。次の情報送受信装置1においても、同様な動作によ
り、さらに次の情報送受信装置1に送信される。このよ
うに、地上局の各情報送受信装置1は、信号の中継器の
役割を果たしている。
【0047】このようにして地上局に設置された情報送
受信装置1の間で、信号の送受信が行われる一方で、移
動体15に対しても信号の送信は行われる。ここで、移
動体15に設置される情報送受信装置30の内部構成例
を図9を参照して説明する。
【0048】移動体15には、複数の受信アンテナ12
0−1乃至120−Nが設置されている。各受信アンテ
ナ120−1乃至120−Nで受信された信号は、それ
ぞれ対応するミキサ121−1乃至121−Nに出力さ
れる。
【0049】局部発振器122−1乃至122−Nは、
受信周波数よりも中間周波数の分だけ高い(または低
い)周波数の信号を発振し、それぞれ対応するミキサ1
21−1乃至121−Nに出力する。ミキサ121−1
乃至Nからの出力は、それぞれ対応する増幅部123−
1乃至123−Nに入力され、増幅され、そして、それ
ぞれ対応するフィルタ部124−1乃至124−Nに出
力される。
【0050】フィルタ部124−1乃至Nから出力され
た信号は、それぞれ対応する復調部125−1乃至12
5−Nを介し、それぞれ対応する誤り訂正部126−1
乃至126−Nに入力される。誤り訂正部126−1乃
至126−Nでは、後述する誤りの訂正を行い、その訂
正したデータおよびその訂正したデータの個数を、比較
部127に伝送する。比較部127は、各誤り訂正部1
26−1乃至126−Nから伝送された誤りの個数を比
較し、最も誤りの少ない信号を、データ処理部128に
伝送する。データ処理部128は、入力された信号に対
して移動体内ネットワーク129に合った処理を施し、
移動体内ネットワーク129に出力する。
【0051】次に、図9に示した移動体用情報送受信装
置30の動作について説明する。図8に示したデータフ
ォーマットを持つ信号は、受信アンテナ120により受
信される。受信されたデータは、それぞれ対応するミキ
サ121に伝送される。このミキサ121から復調部1
25に至る各部の動作は、図7のミキサ102から復調
部106に至る各部の動作と同様の動作なので、その説
明は省略する。
【0052】復調器125から出力された信号は、誤り
訂正部126に入力される。誤り訂正部126は、入力
された図8に示したような信号のデータ部の誤りを、誤
り訂正符号冗長部を用いて訂正する。その際、訂正した
データのビット数を比較部127に伝送する。比較部1
27は、伝送された各誤り訂正部126からの訂正箇所
のビット数を比較し、最も訂正の少ないビット数を伝送
してきた誤り訂正部126を選択し、その誤り訂正部1
26からのデータ信号をデータ処理部128に出力す
る。データ処理部128では、伝送されたデータ信号
が、移動体内ネットワーク129に合うように変調など
の処理が施されて、出力される。
【0053】以上の実施の形態では、1つのチャネルの
データを送受信するようにしているが、複数チャネルに
分割して送受信を行うことも可能である。図10は、そ
のような複数のチャネルにより、データを送信する場合
の地上局の情報送受信装置1の構成例を示している。
【0054】図10の例では、2チャネルで送信するた
めに、変調部141−1,141−2を備え、それらの
変調部141−1,141−2から出力された信号を、
移動体および他の情報送受信装置に送信するための送信
アンテナ142を備えた構成となされている。その他の
構成は、図7の構成と同様であるので、その説明は省略
する。
【0055】次に図10に示した情報送受信装置1の動
作について説明するが、上述したように、受信アンテナ
101乃至復調部106までの構成は図7で示した情報
送受信装置1と同様であり、その動作も同様なので、そ
の説明は省略する。復調器106で復調された信号は、
変調部141−1,141−2に出力される。変調部1
41−1,141−2は、入力された信号に、送信され
る方式に合った変調を施す。ここで、変調方式としては
周波数分割多重(FDMA:Frequency Division Multiple
Access)、時分割多重(TDMA:Time Division Multiple
Access)、あるいは符号分割多重(CDMA:Code Divisi
on Multiple Access)を用いることが可能である。
【0056】なお、変調方式として、時分割多重を用い
た場合、図10に示した情報送受信装置には、各チャネ
ルの同期を取る装置を付加し、符号分割多重を用いた場
合、拡散変調部を変調部141−1,141−2として
用いる必要がある。
【0057】図10は、1つの送信アンテナから2チャ
ネルの信号を送信する場合の地上局の情報送受信装置1
の構成例を示し、この構成例は、図3に示したような、
移動体15と他の地上局の情報送受信装置1に対して、
共通の送信ビームを出す場合に対応している。
【0058】図11に、図5に示したように、移動体1
5と他の地上局の情報送受信装置1に対して異なる送信
ビーム(マルチビーム)を出す場合の地上局の情報送受
信装置1の構成例を示す。この例においては、図10に
示した情報送受信装置1の送信アンテナ142を2つの
送信アンテナ145−1,145−2にした構成となさ
れ、その他の構成は図10と同様である。送信アンテナ
145−1は、他の地上局(次の地上局)に対して指向
性を持つチャネル1の送信ビームを出すようにし、送信
アンテナ145−2は、移動体15に対して指向性を持
つチャネル2の送信ビームを出すようにする。このよう
にすることにより、図5に示したマルチビームに対応す
る地上局の情報送受信装置1にすることができる。
【0059】図12は、図5に示したようなマルチビー
ム対応の地上局の情報送受信装置1の他の構成例を示し
ている。変調部141−1,141−2から出力された
信号は、マルチビーム制御部151に入力される。マル
チビーム制御部151には、送信アンテナ152−1乃
至152−4が接続されている。その他の構成は、図7
の構成と同様の構成なので、その説明は省略する。
【0060】変調部141−1で変調されたチャネル1
の信号は、マルチビーム制御部151に出力される。ま
た、変調部141−2で変調されたチャネル2の信号も
マルチビーム制御部151に出力される。マルチビーム
制御部151において、入力された各チャネルの信号
は、各チャネルに合った位相を持つ信号にされ、送信ア
ンテナ152−1乃至152−4から送信される。この
ように、各チャネル毎に異なる位相をもつ信号を、送信
することにより、チャネル毎に異なるビームパターンを
構成することができる。
【0061】次に、図6に示したような、地上局の地上
幹線リンクを2重化した場合の、移動体15に設置され
る情報送受信装置30の構成例を、図13に示す(但
し、この例の場合、情報送受信装置30は、送信処理は
行わないが、受信処理だけを行う)。無線幹線リンクA
用の受信アンテナ161−1乃至161−Nは、それぞ
れ対応するミキサ163−1乃至163−Nに、受信し
た信号を出力する。
【0062】同様に、無線幹線リンクB用の受信アンテ
ナ162−1乃至162−Nは、それぞれ対応するミキ
サ164−1乃至164−Nに、受信した信号を出力す
る。ミキサ163,164には、それぞれ対応する局部
発振器165−1乃至165−Nからの信号も入力され
る。ミキサ163−1からの信号とミキサ164−1か
らの信号は、アンテナ切り換え器/合成器166−1に
入力される。同様にミキサ163−2乃至163−Nか
らの信号とミキサ164−2乃至164−Nからの信号
は、それぞれ対応するアンテナ切り換え器/合成器16
6−2乃至166−Nに入力される。
【0063】さらに、アンテナ切り換え器/合成器16
6−1乃至166−Nは、それぞれ対応する増幅部12
3−1乃至123−Nに、信号を出力する。増幅部12
3以下の構成は、図9で説明した増幅器123以下と同
様なので、その説明は省略する。
【0064】次に、その動作について説明する。受信ア
ンテナ161で受信された無線幹線リンクAから送信さ
れた信号は、ミキサ163に入力される。同様に、受信
アンテナ162で受信された無線幹線リンクBから送信
された信号は、ミキサ164に入力される。受信アンテ
ナ161と受信アンテナ162で受信された信号(無線
幹線リンクAとBで送信された信号)は、同内容の信号
である。
【0065】それぞれのミキサ163,164は、入力
された信号と局部発振器165で発振された信号を乗算
し、その中間周波数を、アンテナ切り換え器/合成器1
66に出力する。アンテナ切り換え器/合成器166
は、ミキサ163から出力された信号と、ミキサ164
から出力された信号の内、レベルの高い方、換言する
と、受信アンテナ161と受信アンテナ162で受信し
た受信信号の内、受信レベルの高い方の信号を選択し、
増幅器123に出力する。このように受信レベルの高い
方の受信アンテナからの信号を得るために、アンテナ切
り換え/合成器166は受信アンテナを切り換える。
【0066】または、上述したように受信アンテナを切
り換えるのではなく、ミキサ163とミキサ164から
の出力信号を合成し、増幅器123に出力するようにし
ても良い。従って、アンテナ切り換え器/合成器166
は、アンテナ切り換え器、または合成器のうちの、どち
らか一方の機能を持っていれば良い。すなわち、実際に
構成される際には、アンテナ切り換え器または合成器で
構成される。
【0067】増幅器123以降の動作は、図7の増幅器
123以降の動作と同様の動作なので、その説明は省略
する。
【0068】上述した移動体15の情報送受信装置30
は、受信のみを行う装置であったが、図14は送信だけ
を行う、移動体15の情報送受信装置の構成を示してい
る。移動体内ネットワーク129からの信号は、データ
処理部171に入力される。データ処理部171は、入
力された信号をフレーム化し、誤り訂正符号付加部17
2に出力する。誤り訂正符号付加部172に入力された
信号は、さらに移動体ID付加部173でIDが付加さ
れた後、変調部174−1乃至174−Nに出力され
る。
【0069】変調部174−1は、入力された信号を送
信する周波数に変調し、送信アンテナ175−1に出力
する。送信アンテナ175−1から、出力された信号
が、地上局の情報送受信装置1に送信される。変調部1
74−2乃至174−Nおよび対応する送信アンテナ1
75−2乃至175−Nも、同様の構成となされてい
る。
【0070】次に、図14に示した移動体15の情報送
受信装置の送信動作について説明する。移動体内ネット
ワーク129、例えば、電車内に設置された公衆電話機
からの信号は、データ処理部171に入力される。デー
タ処理部171は、入力された信号をフレーム化して、
誤り訂正符号付加部172に出力する。誤り訂正付加部
172は、入力されたフレーム化された信号に、誤り訂
正符号(例えば、リードソロモン符号)を付加し、移動
体ID付加部173に出力する。
【0071】移動体ID付加部172に入力された信号
は、この移動体15に固有のIDを付加する。このよう
にして生成されたデータのフォーマットの構成を図15
に示す。このデータフォーマットにおいては、ヘッダ部
に、移動体ID付加部173で付加された移動体15の
IDと、その移動体15の位置情報が配置され、データ
部に、データ処理部171でフレーム化されたデータが
配置され、および誤り訂正符号冗長部に、誤り訂正符号
付加部172で付加された誤り訂正符号が配置されてい
る。なお、ヘッダ部の移動体15の位置情報は、このデ
ータフォーマットされた信号を受信した、地上局の情報
送受信装置1によって、書き込まれので、移動体15か
ら送信される際には、この位置情報には、何も書き込ま
れていない状態とされている。
【0072】このように構成されたデータは、変調部1
74−1乃至174−Nに、それぞれ入力される。変調
部174−1乃至174−Nに入力された信号は、中間
周波数を経て、送信される高周波数まで引き上げられ
て、それぞれ対応する送信アンテナ175−1乃至17
5−Nから、地上局の情報送受信装置1に送信される。
【0073】このようにして、移動局15の情報送受信
装置30から送信された図15に示したデータフォーマ
ットでフォーマットされた信号は、図16に示す構成を
もつ地上局の情報送受信装置1により受信される。ま
ず、図16に示した地上局の情報送受信装置1の構成に
ついて説明する。
【0074】受信アンテナ180で受信された信号は、
ミキサ181に入力される。ミキサ181には、局部発
振器182で発振された信号も入力される。ミキサ18
1に入力された2つの信号は、乗算されて、増幅部18
3を介してフィルタ部184に入力される。さらにフィ
ルタ部184に入力された信号は、チューナ部185に
入力される。
【0075】チューナ部185に入力された信号は、チ
ャネル毎の信号に分離される。この場合、チャネル(c
h)1乃至3の、3つのチャネルの信号に分離され、c
h1の信号は復調部191に、ch2の信号は復調部1
92に、ch3の信号は検波器186と復調部189
に、それぞれ入力される。復調部191に入力されたc
h1の信号は、復調され、スイッチ194が閉ざされて
いる場合、変調部195−1に出力される。また、復調
部191からの出力は、変調部195−2にも入力され
る。同様に、復調部192に入力されたch2の信号
は、復調され、タイミング調整部193に入力される。
【0076】検波器186に入力されたch3の信号
は、その周波数が観測され、その観測された信号は、接
近判別部187において、設定されているしきい値より
も大きいか否かが判断され、その判断結果に応じて、送
信制御部188は、タイミング調整部193およびスイ
ッチ194を制御することにより、送信を制御する。
【0077】復調部189に入力されたch3の信号
は、そこで復調された後、移動体位置情報付加部190
に入力される。移動体位置情報付加部190に入力され
た信号は、移動体15の位置情報が付加されて、タイミ
ング調整部193に出力される。タイミング調整部19
3は、送信制御部188からの制御信号に応じて、復調
部192からの信号または移動体位置情報付加部190
からの信号を選択し、変調部195−3に出力する。
【0078】変調部195−1乃至195−3に入力さ
れた信号は、それぞれ変調され、送信アンテナ196よ
り、移動体15と他の地上局の情報送受信装置1に送信
される。
【0079】次に、その動作について説明する。受信ア
ンテナ180に受信されたch1,ch2,ch3の信
号は、ミキサ181に出力される。受信アンテナ180
で受信される信号は、周波数分割多重、時分割多重、あ
るいは符号分割多重などの方式を用いて、複数のチャネ
ルが多重化された信号である。
【0080】図17に示すように、ch1とch2の信
号は、他の地上局の情報送受信装置1から送信された信
号であり、ch1の信号は、移動体15へch4で送信
する信号の内容を含んでおり、ch2の信号は、移動体
15から出力されたch3の信号を含んでいる。
【0081】ミキサ181に入力された受信アンテナ1
80からの信号は、局部発振器182で発振された信号
と乗算されて、増幅部183に出力される。増幅部18
3に入力された信号は、増幅され、フィルタ部184に
出力される。フィルタ部184は、入力された信号か
ら、所定幅の周波数の信号のみを取り出し、チューナ部
184に出力する。チューナ部184は、入力された信
号から、チャネルに合った信号を用いて同調を取り、そ
れぞれのチャネルに対応する信号を、各部に出力する。
【0082】チューナ部185において、抽出されたc
h1の信号は復調部191に、ch2の信号は復調部1
92に、ch3の信号は検波器186と復調部189
に、それぞれ出力される。復調部191,192に入力
された信号は、それぞれ復調される。
【0083】検波器186は、入力された信号の周波数
を検波する。すなわち、移動体15から送信されるch
3の信号のレベルを検波する。その検波結果を用いて、
接近判別部187は、移動体15が、この情報送受信装
置1に接近しているのか否かを判断する。換言すると、
接近判別部187には、所定のしきい値が保持されてお
り、そのしきい値よりも、大きいレベルの信号が受信さ
れたか否かを判断する。すなわち移動体15がこの情報
送受信装置1に充分に接近した時、信号のレベルは高く
なるので、その値が接近判別部187に保持されている
しきい値よりも大きい値となった場合、移動体15が通
信可能な位置に接近してきていると判断する。受信レベ
ルの他、周波数を検出するようにしても良い。
【0084】送信制御部188は、接近判別部187に
より移動体15が充分接近したと判断した場合、送信タ
イミング信号を、タイミング調整部193とスイッチ1
94に出力する。
【0085】一方復調部189に入力されたch3の信
号(移動体15の情報送受信装置30から送信されてき
た信号)は、そこで復調される。移動体位置情報付加部
190は、図15に示したフォーマット形式でフォーマ
ットされたch3の信号のヘッダ部に、位置情報を書き
込む。この位置情報として、例えば、各地上局の情報送
受信装置1に固有の位置情報を保持させておき、それを
伝送されてきた信号のヘッダ部に書き込むようにする。
【0086】このようにして、位置情報が書き込まれた
信号(このch3の信号は、移動体15が送信した信号
なので、図15に示すように、この信号には、移動体1
5のIDが、移動体15の情報送受信装置30から出力
されるときに書き込まれている)は、タイミング調整部
193に出力される。タイミング調整部193は、送信
制御部188からの送信タイミング信号に応じて、復調
部192からのch2の信号、または移動体位置情報付
加部190からのch3の信号を選択し、変調部195
−3に出力する。タイミング調整部193は、バッファ
を内蔵しており、その内蔵されたバッファに移動体位置
情報付加部190からの信号を一旦記憶する。そして、
復調部192からのch2の信号が出力されない時、換
言すると、空のフレームの受信タイミングで、バッファ
内に記憶されているch3の信号を変調部195−3に
出力する。
【0087】送信制御部188からの送信タイミング信
号は、スイッチ194にも出力されている。送信タイミ
ング信号がスイッチ194に出力された場合、スイッチ
194は閉じられる(オンの状態とされる)。スイッチ
194が閉じられると、変調部195−1には、復調部
191からのch1の信号が入力される。変調部195
−1は、入力されたch1の信号(移動体15に送信す
るためにch1で送信されてきた信号)を、移動体15
に送信する際に用いられる周波数(チャネル(ch)
4)で変調して、移動体15の情報送受信装置30に向
けて送信アンテナ196より送信させる。
【0088】このように、移動体15が接近している時
のみ、換言すると、移動体15に対して信号を送信した
場合に、移動体15が信号を受信できる範囲に移動体1
5がいる時にのみ、スイッチ194が閉じられるように
することにより、無駄に移動体15に信号を送信するこ
とを防止することができる。
【0089】変調部195−1は、ch1で送信されて
きた移動体15への情報を、移動体15に対して送信す
るチャネル(ch)4に合った変調をする。そして、変
調部195−2は、ch1で送信されてきた信号を、隣
の他の地上局の情報送受信装置1に対して送信するch
1に合った変調をする。変調部195−3は、他の地上
局の情報送受信装置1から送信されてきたch2の信号
をそのまま、次の情報送受信装置1にch2の信号とし
て転送する場合、または、移動体15からch3の信号
として送信された信号を、ch2の信号として送信する
場合に、ch2,3に合った変調を行う。これらの変調
が施された信号は、周波数分割多重、時分割多重、ある
いは符号分割多重のいずれかの多重方式を用いて、送信
アンテナ196から送信される。
【0090】図18は、図5に示したような、地上局の
情報送受信装置1と移動体15に、異なる送信ビームを
出すマルチビームに対応した、地上局の情報送受信装置
1の構成例である。この構成例では、構成例の変調部1
95−1乃至195−3からの出力をマルチビーム制御
部201を介して送信アンテナ202−1乃至202−
4から送信される構成となされている。その他の構成
は、図16と同様の構成なので、その説明は省略する。
【0091】次に、その動作について説明するが、図1
6と構成が同様の箇所については、その説明を省略す
る。変調部195−1乃至195−3から出力された各
信号は、マルチビーム制御部201に入力される。マル
チビーム制御部201は、入力された信号のチャネルに
対応した位相を持たせ、換言すれば、チャネル毎に異な
るビームパターンを構成できるように、各チャネル毎に
位相を持たせ、送信アンテナ202−1乃至202−4
から送信させる。
【0092】上述したように、双方向通信可能な構成と
することにより、無線幹線リンクに設置された複数の情
報送受信装置1は、移動体15の複数の送信アンテナか
ら送信された同一の信号を、複数受信する場合がある。
このような場合、同一内容のデータが無線幹線リンク上
を複数流れることになるので、通信容量の肥大化につな
がり、データの損失が発生する可能性も高くなり、通信
品質が劣化することになる。このようなことを防ぐため
に、図19に示したように、無線幹線リンク上にフィル
タリング用の情報送受信装置200(送信アンテナ21
0と受信アンテナ215を有する)を設置する。
【0093】このフィルタリング用の情報送受信装置2
00は、図3で示した情報送受信装置間に設置される。
図19の例では、送信アンテナ21−1(受信アンテナ
25−1)と送信アンテナ21−2(受信アンテナ25
−2)の間に、フィルタリング用の送信アンテナ210
(受信アンテナ215)が設置されている。
【0094】このフィルタリング用の情報送受信装置2
00の構成例を図20に示す。復調部106で復調され
た信号は、例えばRAM(Random Access Memory)などで
構成されるメモリ部220に出力され、記憶される。メ
モリ部220に記憶された信号は、誤り訂正部221に
出力される。誤り訂正部221は、誤りが訂正された信
号と選択制御信号を信号選択部223に出力する。信号
選択部223は、選択した信号を、変調部107に出力
する。その他の構成は、図7の構成と同様であるので、
その説明は省略する。
【0095】受信アンテナ101で受信された他の情報
送受信装置1から送信されてきた信号は、ミキサ10
2、増幅部104、フィルタ部105、および復調部1
06を介し、メモリ部220に入力される。メモリ部2
20は、入力された信号を、記憶する。同一のデータを
もつ信号が、予め設定された個数分だけ記憶された場
合、その記憶されているデータを誤り訂正部221に出
力する。図20では、設定された値が3個である場合を
示している。
【0096】誤り訂正部221は、入力された3つの信
号の誤り訂正を行う。この信号は、図8または図15で
示したデータフォーマットをもつ信号であり、その誤り
訂正の仕方は既に説明したので、その説明は省略する。
誤り訂正部221において、誤りが訂正された信号と、
各信号のデータの訂正箇所の個数(選択制御信号)は、
信号選択部223に出力される。信号選択部223は、
入力された各データの訂正箇所の個数を参照し、訂正個
所の個数が最小の信号を選択し、変調部107に出力す
る。変調部107に入力された信号は、送信される周波
数に変調され、送信アンテナ108より送信される。
【0097】このように、受信された複数の信号から、
最も誤りの少ない信号を選択し、送信することにより、
通信容量の肥大化を防止できるとともに、通信品質を劣
化させることも防止できる。
【0098】なお、本明細書において、システムの用語
は、複数の装置、手段などにより構成される全体的な装
置を意味するものとする。
【0099】また、本明細書中において、上記処理を実
行するコンピュータプログラムをユーザに提供する提供
媒体には、磁気ディスク、CD-ROMなどの情報記録媒体の
他、インターネット、デジタル衛星などのネットワーク
による伝送媒体も含まれる。
【0100】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の情報送受
信装置、請求項6に記載の情報送受信方法、および請求
項7に記載の記録媒体によれば、移動体または他の情報
送受信装置から送信された信号を復調し、復調された信
号を変調し、変調された信号を移動体と他の情報送受信
装置に送信するようにしたので、通信品質の劣化を防止
すると共に、通信容量の大きい通信を行うことが可能と
なる。
【0101】請求項8に記載の情報送受信装置、請求項
9に記載の情報送受信方法、および請求項10に記載の
記録媒体によれば、他の情報送受信装置からの信号を復
調し、復調された信号の誤りを訂正し、訂正された信号
のうち、最も誤りの少なかった信号を選択し、また、他
の情報送受信装置に送信する信号のデータをフレーム化
し、フレーム化された信号に、誤りを訂正するためのデ
ータを付加し、さらに情報送受信装置固有のIDが付加
された信号を送信するようにしたので、通信品質の劣化
を防止すると共に、通信容量の大きい通信を行うことが
可能となる。
【0102】請求項11に記載の情報送受信システム、
請求項12に記載の情報送受信方法、および請求項13
に記載の記録媒体によれば、第1の情報送受信装置は、
第2の情報送受信装置からの信号と他の第1の情報送受
信装置からの信号とを受信し、受信された信号を復調
し、復調された信号を変調し、変調された信号を第2の
情報送受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信し、
第2の情報送受信装置は、第1の情報送受信装置から信
号を受信し、受信された信号を復調し、復調された信号
の誤りを訂正し、訂正された信号のうち、最も誤りの少
なかった信号を選択し、また第1の情報送受信装置に送
信する信号のデータをフレーム化し、フレーム化された
信号に、誤りを訂正するためのデータを付加し、さらに
第2の情報送受信装置固有のIDを付加して他の第1の
情報送受信装置に送信するようにしたので、通信品質の
劣化を防止すると共に、通信容量の大きい通信を行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報送信装置および情報受信装置の一
実施の形態の配置を示す図である。
【図2】情報送信装置および情報受信装置の他の配置を
示す図である。
【図3】地上局の情報送受信装置の送信ビームパターン
を表す図である。
【図4】移動体の情報送受信装置の送信ビームパターン
を表す図である。
【図5】地上局の情報送受信装置の他の送信ビームパタ
ーンを表す図である。
【図6】2つの無線幹線リンクを用いた場合の移動体の
情報送受信装置の送信ビームパターンを表す図である。
【図7】地上局の情報送受信装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図8】情報送受信装置間で送受信される信号のフォー
マットを説明する図である。
【図9】移動体の情報受信装置の構成例を示すブロック
図である。
【図10】地上局の情報送受信装置の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図11】地上局の情報送受信装置のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図12】地上局の情報送受信装置のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図13】移動体の情報受信装置のさらに他の構成例を
示すブロック図である。
【図14】移動体の情報送信装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図15】情報送受信装置間で送受信される信号の他の
フォーマットを説明する図である。
【図16】地上局の情報送受信装置のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図17】図16で示した情報送受信装置内の信号の流
れを説明する図である。
【図18】地上局の情報送受信装置のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図19】フィルタリング用情報送受信装置の設置とビ
ームパターンを説明する図である。
【図20】地上局の情報送受信装置のさらに他の構成例
を示すブロック図である。
【図21】LCXのビームパターンを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 情報送受信装置 21,31,51,71,76,81,86 送信アン
テナ 25,35,72,77,82,87 受信アンテナ 126 誤り訂正部 127 比較部 128,171 データ処理部 151,201 マルチビーム制御部 166 アンテナ切り換え器/合成器 172 誤り訂正符号付加部 173 移動ID付加部 186 検波器 187 接近判別器 188 送信制御部 189 復調部 190 移動体位置情報付加部 193 タイミング調整部 194 スイッチ 210 フィルタリング用送信装置 215 フィルタリング用受信装置 220 メモリ部 221 誤り訂正部 223 信号選択部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信装置を備えた移動体と通信する情
    報送受信装置であって、前記移動体の移動路に沿って所
    定の間隔で配置された情報送受信装置において、 前記移動体からの信号と他の情報送受信装置からの信号
    とを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された信号を復調する復調手段
    と、 前記復調手段により復調された信号を変調する変調手段
    と、 前記変調手段により変調された信号を前記移動体と他の
    情報送受信装置に送信する送信手段とを備えることを特
    徴とする情報送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段と受信手段は、ほぼ、前記
    移動体の進行方向に沿った指向性を有することを特徴と
    する請求項1に記載の情報送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信手段は、少なくとも2つの送信
    手段を持ち、一方は前記移動体に対しての送信に用いら
    れ、他方は他の情報送受信装置に対しての送信に用いら
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の情報送
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信手段は、送信電波としてミリ波
    帯の電波を用いることを特徴とする請求項1,2または
    3に記載の情報送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記復調手段で復調された複数の信号を
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段で記憶された複数の信号の誤りを訂正する
    誤り訂正手段と、 前記誤り訂正手段で訂正された複数の信号から、訂正さ
    れた個数が最も少ない1つの信号を選択する選択手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の情報送受信装置。
  6. 【請求項6】 送受信装置を備えた移動体と通信する情
    報送受信装置であって、前記移動体の移動路に沿って所
    定の間隔で配置された情報送受信装置の情報送受信方法
    において、 前記移動体からの信号と他の情報送受信装置からの信号
    とを受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信した信号を復調する復調ステッ
    プと、 前記復調ステップで復調された信号を変調する変調ステ
    ップと、 前記変調ステップで変調された信号を前記移動体と他の
    情報送受信装置に送信する送信ステップとを含むことを
    特徴とする情報送受信方法。
  7. 【請求項7】 送受信装置を備えた移動体と通信する情
    報送受信装置であって前記移動体の移動路に沿って所定
    の間隔で配置された情報送受信装置に、 前記移動体からの信号と他の情報送受信装置からの信号
    とを受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信した信号を復調する復調ステッ
    プと、 前記復調ステップで復調された信号を変調する変調ステ
    ップと、 前記変調ステップで変調された信号を前記移動体と他の
    情報送受信装置に送信する送信ステップとを含む処理を
    実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを
    記録することを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 他の情報送受信装置から複数の信号を受
    信する受信手段と、 前記受信手段により受信された信号を復調する復調手段
    と、 前記復調手段から出力された信号の誤りを訂正する誤り
    訂正手段と、 前記誤り訂正手段により訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択手段と前記他の情報
    送受信装置に送信する信号のデータをフレーム化するフ
    レーム化手段と、 前記フレーム化手段から出力された信号に、誤りを訂正
    するためのデータを付加する誤り訂正付加手段と、 前記誤り訂正付加手段から出力された信号に、情報送受
    信装置に固有のIDを付加するID付加手段と前記ID
    付加手段から出力された信号を送信する送信手段とを備
    えることを特徴とする情報送受信装置。
  9. 【請求項9】 他の情報送受信装置から複数の信号を受
    信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
    ップと、 前記復調ステップで復調された信号の誤りを訂正する誤
    り訂正ステップと、 前記誤り訂正ステップで訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択ステップと、 前記他の情報送受信装置に送信する信号のデータをフレ
    ーム化するフレーム化ステップと、 前記フレーム化ステップでフレーム化された信号に、誤
    りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正付加ステ
    ップと、 前記誤り訂正付加ステップかで誤り訂正するデータが付
    加された信号に、情報送受信装置に固有のIDを付加す
    るID付加ステップと、 前記ID付加ステップで前記IDが付加された信号を送
    信する送信ステップとを含むことを特徴とする情報送受
    信方法。
  10. 【請求項10】 他の情報送受信装置から複数の信号を
    受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
    ップと、 前記復調ステップで復調された信号の誤りを訂正する誤
    り訂正ステップと、 前記誤り訂正ステップで訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択ステップと、 前記他の情報送受信装置に送信する信号のデータをフレ
    ーム化するフレーム化ステップと、 前記フレーム化ステップでフレーム化された信号に、誤
    りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正付加ステ
    ップと、 前記誤り訂正付加ステップで誤りを訂正するデータが付
    加された信号に、情報送受信装置に固有のIDを付加す
    るID付加ステップと、 前記ID付加ステップで前記IDが付加された信号を送
    信する送信ステップとを含む処理を情報送受信装置に実
    行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを記
    録することを特徴とする記録媒体。
  11. 【請求項11】 第1の情報送受信装置と、前記第1の
    情報送受信装置と通信を行う移動可能な第2の情報送受
    信装置とにより構成される情報送受信システムにおい
    て、 前記第1の情報送受信装置は、 前記第2の情報送受信装置からの信号と他の第1の情報
    送受信装置からの信号とを受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された信号を復調する復調手段
    と、 前記復調手段により復調された信号を変調する変調手段
    と、 前記変調手段により変調された信号を前記第2の情報送
    受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信する送信手
    段とを備え、 前記第2の情報送受信装置は、 前記第1の情報送受信装置からの複数の信号を受信する
    受信手段と、 前記受信手段で受信された信号を復調する復調手段と、 前記復調手段から出力された信号の誤りを訂正する誤り
    訂正手段と、 前記誤り訂正手段により訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択手段と、 前記第1の情報送受信装置に送信する信号のデータをフ
    レーム化するフレーム化手段と、 前記フレーム化手段から出力された信号に、誤りを訂正
    するためのデータを付加する誤り訂正付加手段と、 前記誤り訂正付加手段から出力された信号に、前記第2
    の情報送受信装置に固有のIDを付加するID付加手段
    と、 前記ID付加手段から出力された信号を送信する送信手
    段とを備えることを特徴とする情報送受信システム。
  12. 【請求項12】 第1の情報送受信装置と、前記第1の
    情報送受信装置と通信を行う移動可能な第2の情報送受
    信装置とにより構成される情報送受信システムの情報送
    受信方法において、 前記第1の情報送受信装置の情報送受信方法は、 前記第2の情報送受信装置からの信号と他の第1の情報
    送受信装置からの信号とを受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
    ップと、 前記復調ステップで復調された信号を変調する変調ステ
    ップと、 前記変調ステップで変調された信号を前記第2の情報送
    受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信する送信ス
    テップとを含み、 前記第2の情報送受信装置の情報送受信方法は、 前記第1の情報送受信装置からの複数の信号を受信する
    受信ステップと、 前記受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
    ップと、 前記復調ステップから出力された信号の誤りを訂正する
    誤り訂正ステップと、 前記誤り訂正ステップで訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択ステップと、 前記第1の情報送受信装置に送信する信号のデータをフ
    レーム化するフレーム化ステップと、 前記フレーム化ステップでフレーム化された信号に、誤
    りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正付加ステ
    ップと、 前記誤り訂正付加ステップで誤り訂正のデータが付与さ
    れた信号に、前記第2の情報送受信装置に固有のIDを
    付加するID付加ステップと、 前記ID付加ステップで前記IDが付与された信号を送
    信する送信ステップとを含むことを特徴とする情報送受
    信方法。
  13. 【請求項13】 第1の情報送受信装置と、前記第1の
    情報送受信装置と通信を行う移動可能な第2の情報送受
    信装置とにより構成される情報送受信システムの、 前記第1の情報送受信装置に、 前記第2の情報送受信装置からの信号と他の第1の情報
    送受信装置からの信号とを受信する受信ステップと、 前記受信ステップで受信した信号を復調する復調ステッ
    プと、 前記復調ステップで復調された信号を変調する変調ステ
    ップと、 前記変調ステップで変調された信号を前記第2の情報送
    受信装置と他の第1の情報送受信装置に送信する送信ス
    テップとを含み、 前記第2の情報送受信装置に、 前記第1の情報送受信装置からの複数の信号を受信する
    受信ステップと、 前記受信ステップで受信された信号を復調する復調ステ
    ップと、 前記復調ステップから出力された信号の誤りを訂正する
    誤り訂正ステップと、 前記誤り訂正ステップで訂正された信号のうち、最も誤
    りの少なかった信号を選択する選択ステップと、 前記第1の情報送受信装置に送信する信号のデータをフ
    レーム化するフレーム化ステップと、 前記フレーム化ステップでフレーム化された信号に、誤
    りを訂正するためのデータを付加する誤り訂正付加ステ
    ップと、 前記誤り訂正付加ステップで誤り訂正のデータが付与さ
    れた信号に、前記第2の情報送受信装置に固有のIDを
    付加するID付加ステップと、 前記ID付加ステップで前記IDが付与された信号を送
    信する送信ステップとを含む処理を実行させるコンピュ
    ータが読み取り可能なプログラムを記録することを特徴
    とする記録媒体。
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