JPH11260119A - 航空障害灯 - Google Patents

航空障害灯

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JPH11260119A
JPH11260119A JP10055083A JP5508398A JPH11260119A JP H11260119 A JPH11260119 A JP H11260119A JP 10055083 A JP10055083 A JP 10055083A JP 5508398 A JP5508398 A JP 5508398A JP H11260119 A JPH11260119 A JP H11260119A
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JP
Japan
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holder
light source
light
holding portion
cover
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JP10055083A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Ono
喜昭 小野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空障害灯におけるメンテナンス作業の簡素
化を図るとともに、品質上の信頼性を高める。 【解決手段】 基台2上に立設されその外側面に多数の
光源保持部4aを有する正六角筒状のホルダー4と、こ
のホルダー4の各光源保持部4a上に配置され周方向に
所定の間隔をもって並列する多数の光源群5A〜5Fと
を備え、これら各光源群5A〜5Hが多数の発光ダイオ
ード5a〜5fからなる構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば航空路にお
いて飛行機等を誘導する場合に使用する航空障害灯に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の航空障害灯は、ICA
O(国際民間航空機構)等の規格に基づき、その光度を
10カンデラ以上に、また発光色を赤色にすることが規
定されている。
【0003】従来、この種の航空障害灯は、白熱ランプ
あるいはネオンランプからなる光源を備えたものが採用
されている。このうち白熱ランプをもつ航空障害灯にお
いては、フィラメントに通電して高温度に熱し、この温
度放射によってランプ光が発生する。
【0004】一方、ネオンランプをもつ航空障害灯にお
いては、放電開始電圧で放電が始まり、この放電開始電
圧より低い一定の放電維持電圧(抵抗で定まる)でラン
プ放電が維持される。ところで、このような航空障害灯
は、高所に設置されることが多く、このため光源の取り
替えは困難が伴う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の航空障
害灯においては、光源である白熱ランプあるいはネオラ
ンプの平均寿命が2000〜3000時間程度であり、
このため定期的に光源の取り替えを必要とし、メンテナ
ンス作業を煩雑にするという問題があった。
【0006】そこで、光源にLED(発光ダイオード)
を用いて光源の高寿命化を図ることが考えられるが、こ
の場合単に多数の発光ダイオードを基台上に設置する構
造では、発光ダイオードからのビーム光が干渉してしま
い、各発光ダイオードから放射されるビーム光の光分布
が同一水平面内で一様でなく、品質上の信頼性が低下す
るという問題があった。
【0007】なお、特開平7−153307号公報に
「照明装置および航空障害灯」として本発明の先行技術
が開示されている。これは、筒部基板部および傾斜基板
部に多数の発光ダイオードを密接させて取り付けたもの
である。
【0008】これに対して本発明は、筒状のホルダーに
周方向に所定の間隔をもって並列する発光ダイオードか
らなる多数の光源群を配置したものである。したがっ
て、先行技術においては、光源の高寿命化を図ることが
できるが、発光ダイオードからのビーム光が干渉してし
まい、本発明の作用効果を期待することはできない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、同一水平面内で周方向に所定の間隔をもって並
列する多数の高出力発光ダイオードを用いることによ
り、メンテナンス作業の簡素化を図ることができるとと
もに、品質上の信頼性を高めることができる航空障害灯
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の航空障害灯は、基台上に立
設されその外側面に光源保持部を有する筒状のホルダー
と、このホルダーの光源保持部上に配置され周方向に所
定の間隔をもって並列する多数の光源群とを備え、これ
ら各光源群が多数の発光ダイオードからなる構成として
ある。したがって、ホルダーの光源保持部上における多
数の発光ダイオードからビーム光が同一水平面内で周方
向に所定の間隔をもって放射する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の航
空障害灯において、ホルダーが光源保持部をそれぞれ形
成する多数のホルダーエレメントからなる構成としてあ
る。したがって、各ホルダーエレメントの光源保持部上
における発光ダイオードからビーム光が同一水平面内で
周方向に所定の間隔をもって放射する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の航空障害灯において、ホルダーが光源保持部をそ
の各外側面に有する正多角筒状のホルダーからなる構成
としてある。したがって、ホルダーの各光源保持部上に
おける発光ダイオードからビーム光が同一水平面内で周
方向に所定の間隔をもって放射する。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の航
空障害灯において、各光源群の発光ダイオードがホルダ
ーの各光源保持部上に縦横に配列されている構成として
ある。したがって、ホルダーの各光源保持部上に縦横に
配列する多数の発光ダイオードからビーム光が同一水平
面内で周方向に所定の間隔をもって放射する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のう
ちいずれか一記載の航空障害灯において、ホルダーが熱
伝導性部材からなる構成としてある。したがって、各発
光ダイオードからの発生熱がホルダーに伝達され、この
伝達熱がホルダーから放散される。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のう
ちいずれか一記載の航空障害灯において、ホルダーが反
基台側に開口するホルダーからなる構成としてある。し
たがって、各発光ダイオードからの発生熱がホルダーに
伝達され、この伝達熱がホルダーの内外側面から放散さ
れる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の航
空障害灯において、ホルダーの内側面に多数の放熱フィ
ンが取り付けられている構成としてある。したがって、
各発光ダイオードからの発生熱がホルダーを介して放熱
フィンに伝達され、この伝達熱が放熱フィンから放散さ
れる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1〜4のう
ちいずれか一記載の航空障害灯において、ホルダーが光
源保持部をそれぞれ形成する多数の回路基板からなる構
成としてある。したがって、各回路基板の面上において
光源に接続する定電流駆動回路が形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1(a)および(b)は本
発明の第一実施形態に係る航空障害灯を示すと縦断面図
と局部断面図、図2は同じく本発明の第一実施形態に係
る航空障害灯を示す回路図である。同図において、符号
1で示す航空障害灯は、基台2とカバー3とホルダー4
と光源5とを備えている。
【0019】基台2は、全体が逆截頭円錐形状の台座か
らなり、内部には回路基板(図示せず)等を収納可能な
空間部(図示せず)が形成されている。基台2内の回路
基板(図示せず)上には、光源5に接続する六つの定電
流駆動回路6が形成されている。
【0020】なお、基台2には、カバー3内外に開口す
る空気孔(図示せず)が設けられている。これにより、
光源5において発生した熱が空気孔(図示せず)を通っ
てカバー3内からカバー3外に導かれる。
【0021】カバー3は、下方に開口するドーム状のキ
ャップカバーからなり、基台2上に配設されている。そ
して、カバー3は、全体がガラス等の透明部材によって
形成されている。これにより、基台2上のホルダー4お
よびこのホルダー4上の光源5が保護される。
【0022】ホルダー4は、基台2上に立設され、かつ
カバー3内に収納されており、全体がその外側面に六つ
の光源保持部4aを有する熱伝導性部材からなる正六角
筒体(保持筒)によって一体に形成されている。
【0023】そして、ホルダー4は、カバー3内におい
て上方(反基台側)に開口されている。これにより、各
光源5からの発生熱がホルダー4に伝達され、この伝達
熱がホルダー4の内外側面からカバー3内に放散され
る。
【0024】光源5は、周方向に所定の間隔をもって並
列する六つのLED(発光ダイオード)群5A〜5Fを
有している。これら各LED群5A〜5Fは、それぞれ
が対応するホルダー4の各光源保持部4a上に配置さ
れ、かつ各定電流駆動回路6を介して並列接続されてい
る。
【0025】これら各LED群5A〜5Fは、光ビーム
幅(光ビーム角)を60度とする10個のLED5a〜
5fを有している。これら各LED群5A〜5FのLE
D5a〜5fは、それぞれが図2に示すように直列に接
続され、かつホルダー4の各光源保持部4a上において
縦横(縦列5個×横列2個=10個)に配列されてい
る。
【0026】なお、直列に接続されるLED5a〜5f
の個数は直流電源電圧(24V)に応じて設定され、並
列に接続されるLED群5A〜5Fの群数は要求光度に
応じて設定される。
【0027】また、これら各LED5a〜5fには、順
方向電圧2.0V(順方向電流20mA)が印加され、
軸上光度1カンデラの赤色光を放射するLEDが用いら
れる。
【0028】このように構成された航空障害灯において
は、ホルダー4の各光源保持部4a上に縦横に配列する
多数のLED5a〜5fからビーム光が同一水平面内で
周方向に所定の間隔をもって放射する。そして、光源5
からの放射光がカバー3を透過して航空障害灯1として
機能することになる。
【0029】したがって、本実施形態においては、ホル
ダー4上の各LED5a〜5fから放射されるビーム光
の干渉発生を防止することができ、同一水平面内で一様
な光度分布を確実に得ることができる。
【0030】また、本実施形態においては、白熱ランプ
あるいはネオランプと比較して平均寿命を大幅に高める
ことができるから、従来必要とした光源5の取り替えが
不要になる。
【0031】次に、本発明の第二実施形態につき、図3
を用いて説明する。図3(a)および(b)は本発明の
第二実施形態に係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断
面図である。同図において、符号21で示す航空障害灯
は、第一実施形態と同様に、基台22とカバー23とホ
ルダー24と光源25とを備えている。
【0032】基台22は、全体が逆截頭円錐形状の台座
からなり、内部には回路基板(図示せず)を収納可能な
空間部(図示せず)が形成されている。基台22内の回
路基板(図示せず)上には、光源25に接続する八つの
定電流駆動回路(図示せず)が形成されている。
【0033】なお、基台22には、カバー23内外に開
口する空気孔(図示せず)が設けられている。これによ
り、光源25において発生した熱が空気孔(図示せず)
を通ってカバー23内からカバー23外に導かれる。
【0034】カバー23は、下方に開口するドーム状の
キャップカバーからなり、基台22上に配設されてい
る。そして、カバー23は、全体がガラス等の透明部材
によって形成されている。これにより、基台22上のホ
ルダー24およびこのホルダー24上の光源25が保護
される。
【0035】ホルダー24は、基台22上に立設され、
かつカバー23内に収納されており、全体がその外側面
に八つの光源保持部24aを有する熱伝導性部材からな
る正八角筒体(保持筒)によって一体に形成されてい
る。
【0036】そして、ホルダー24は、カバー23内に
おいて上方(反基台側)に開口されている。これによ
り、各光源25からの発生熱がホルダー24に伝達さ
れ、この伝達熱がホルダー24の内外側面からカバー2
3内に放散される。
【0037】光源25は、周方向に所定の間隔をもって
並列する八つのLED(発光ダイオード)群25A〜2
5Hを有している。これら各LED群25A〜25H
は、それぞれが対応するホルダー24の各光源保持部2
4a上に配置され、かつ各定電流駆動回路(図示せず)
を介して並列接続されている。
【0038】これら各LED群25A〜25Hは、光ビ
ーム幅(光ビーム角)を45度とする10個のLED2
5a〜25hを有している。これらLED25a〜25
hは、それぞれが直列に接続され、かつホルダー24の
各光源保持部24a上において縦横(縦列5個×横列2
個=10個)に配列されている。
【0039】このように構成された航空障害灯において
は、ホルダー24の光源保持部24a上に縦横に配列す
る多数のLED25a〜25hからビーム光が同一水平
面内で周方向に所定の間隔をもって放射する。そして、
LED25a〜25hからのビーム光がカバー23を透
過して航空障害灯21として機能することになる。
【0040】したがって、本実施形態においては、第一
実施形態と同様に、ホルダー24上の各LED25a〜
25hから放射されるビーム光の干渉発生を防止するこ
とができ、同一水平面内で一様な光度分布を確実に得る
ことができる。
【0041】また、本実施形態において、白熱ランプあ
るいはネオンランプと比較して平均寿命を大幅に高める
ことができるから、従来必要とした定期的な光源の取り
替えが不要になることは、第一実施形態と同様である。
【0042】なお、各実施形態においては、ホルダー
4,24がそれぞれ一体に形成される場合について説明
したが、本発明はこれに限定されず、ホルダー4,24
の面数と同数のホルダーエレメントを組み立てることに
より形成されるホルダーでも何等差し支えない。
【0043】また、各実施形態においては、ホルダー
4,24の内外側面から光源5,25の発生熱が放散す
る場合について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、ホルダー4,24の内側面に多数の放熱フィンを取
り付け、これら放熱フィンからも光源5,25の発生熱
が放散する構造としてもよい。
【0044】この他、各実施形態においては、ホルダー
4,24が正六角筒体と正八角筒体である場合について
説明したが、本発明はこれに限定されず、円筒体あるい
は他の多角筒体でもよいことは勿論である。
【0045】また、各実施形態においては、ホルダー
4,24が熱伝導性部材からなる場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、ホルダーが各光源保持
部を形成する多数の回路基板からなるものでもよい。こ
の場合、各回路基板の面上において光源5,25の定電
流駆動回路が形成される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
台上に立設されその外側面に光源保持部を有する筒状の
ホルダーと、このホルダーの光源保持部上に配置され周
方向に所定の間隔をもって並列する多数の光源群とを備
え、これら各光源群が多数の発光ダイオードからなるの
で、ホルダーの光源保持部上における多数の発光ダイオ
ードからビーム光が同一水平面内で周方向に所定の間隔
をもって放射する。
【0047】したがって、ホルダー上の各発光ダイオー
ドから放射される光の干渉発生を防止することができる
から、同一平面内で一様な光度分布を確実に得ることが
でき、品質上の信頼性を高めることができる。
【0048】また、白熱ランプあるいはネオランプと比
較して平均寿命を大幅に高めることができるから、従来
必要とした定期的な光源の取り替えが不要になり、メン
テナンス作業の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の第一実施形態に
係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る航空障害灯を示す
回路図である。
【図3】(a)および(b)は本発明の第二実施形態に
係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断面図である。
【符号の説明】
1 航空障害灯 2 基台 3 カバー 4 ホルダー 4a 光源保持部 5 光源 5A〜5H 光源群 5a〜5f LED 6 定電流駆動回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 航空障害灯
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば航空路にお
いて飛行機等を誘導する場合に使用する航空障害灯に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の航空障害灯は、ICA
O(国際民間航空機構)等の規格に基づき、その光度を
10カンデラ以上に、また発光色を赤色にすることが規
定されている。
【0003】従来、この種の航空障害灯は、白熱ランプ
あるいはネオンランプからなる光源を備えたものが採用
されている。このうち白熱ランプをもつ航空障害灯にお
いては、フィラメントに通電して高温度に熱し、この温
度放射によってランプ光が発生する。
【0004】一方、ネオンランプをもつ航空障害灯にお
いては、放電開始電圧で放電が始まり、この放電開始電
圧より低い一定の放電維持電圧(抵抗で定まる)でラン
プ放電が維持される。ところで、このような航空障害灯
は、高所に設置されることが多く、このため光源の取り
替えは困難が伴う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の航空障
害灯においては、光源である白熱ランプあるいはネオラ
ンプの平均寿命が2000〜3000時間程度であり、
このため定期的に光源の取り替えを必要とし、メンテナ
ンス作業を煩雑にするという問題があった。
【0006】そこで、光源にLED(発光ダイオード)
を用いて光源の高寿命化を図ることが考えられるが、こ
の場合単に多数の発光ダイオードを基台上に設置する構
造では、発光ダイオードからのビーム光が干渉してしま
い、各発光ダイオードから放射されるビーム光の光分布
が同一水平面内で一様でなく、品質上の信頼性が低下す
るという問題があった。
【0007】なお、特開平7−153307号公報に
「照明装置および航空障害灯」として本発明の先行技術
が開示されている。これは、筒部基板部および傾斜基板
部に多数の発光ダイオードを密接させて取り付けたもの
である。
【0008】これに対して本発明は、筒状のホルダーに
周方向に所定の間隔をもって並列する発光ダイオードか
らなる多数の光源群を配置したものである。したがっ
て、先行技術においては、光源の高寿命化を図ることが
できるが、発光ダイオードからのビーム光が干渉してし
まい、本発明の作用効果を期待することはできない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、同一水平面内で周方向に所定の間隔をもって並
列する多数の高出力発光ダイオードを用いることによ
り、メンテナンス作業の簡素化を図ることができるとと
もに、品質上の信頼性を高めることができる航空障害灯
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の航空障害灯は、基台上に立
設され、その外側面に光源保持部をそれぞれ有する多数
の回路基板を正多角形に組み合わせてなる筒状のホルダ
ーと、このホルダーの光源保持部上に縦横に配置され
た、発光ダイオードと、前記ホルダーの内側面に取り付
けられた多数の放熱フィンとを具備した構成としてあ
る。したがって、ホルダーの光源保持部上における多数
の発光ダイオードからビーム光が同一水平面内で周方向
に所定の間隔をもって放射する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1(a)および(b)は本
発明の第一実施形態に係る航空障害灯を示すと縦断面図
と局部断面図、図2は同じく本発明の第一実施形態に係
る航空障害灯を示す回路図である。同図において、符号
1で示す航空障害灯は、基台2とカバー3とホルダー4
と光源5とを備えている。
【0012】 基台2は、全体が逆截頭円錐形状の台座か
らなり、内部には回路基板(図示せず)等を収納可能な
空間部(図示せず)が形成されている。基台2内の回路
基板(図示せず)上には、光源5に接続する六つの定電
流駆動回路6が形成されている。
【0013】 なお、基台2には、カバー3内外に開口す
る空気孔(図示せず)が設けられている。これにより、
光源5において発生した熱が空気孔(図示せず)を通っ
てカバー3内からカバー3外に導かれる。
【0014】 カバー3は、下方に開口するドーム状のキ
ャップカバーからなり、基台2上に配設されている。そ
して、カバー3は、全体がガラス等の透明部材によって
形成されている。これにより、基台2上のホルダー4お
よびこのホルダー4上の光源5が保護される。
【0015】 ホルダー4は、基台2上に立設され、かつ
カバー3内に収納されており、全体がその外側面に六つ
の光源保持部4aを有する熱伝導性部材からなる正六角
筒体(保持筒)によって一体に形成されている。
【0016】 そして、ホルダー4は、カバー3内におい
て上方(反基台側)に開口されている。これにより、各
光源5からの発生熱がホルダー4に伝達され、この伝達
熱がホルダー4の内外側面からカバー3内に放散され
る。
【0017】 光源5は、周方向に所定の間隔をもって並
列する六つのLED(発光ダイオード)群5A〜5Fを
有している。これら各LED群5A〜5Fは、それぞれ
が対応するホルダー4の各光源保持部4a上に配置さ
れ、かつ各定電流駆動回路6を介して並列接続されてい
る。
【0018】 これら各LED群5A〜5Fは、光ビーム
幅(光ビーム角)を60度とする10個のLED5a〜
5fを有している。これら各LED群5A〜5FのLE
D5a〜5fは、それぞれが図2に示すように直列に接
続され、かつホルダー4の各光源保持部4a上において
縦横(縦列5個×横列2個=10個)に配列されてい
る。
【0019】 なお、直列に接続されるLED5a〜5f
の個数は直流電源電圧(24V)に応じて設定され、並
列に接続されるLED群5A〜5Fの群数は要求光度に
応じて設定される。
【0020】 また、これら各LED5a〜5fには、順
方向電圧2.0V(順方向電流20mA)が印加され、
軸上光度1カンデラの赤色光を放射するLEDが用いら
れる。
【0021】 このように構成された航空障害灯において
は、ホルダー4の各光源保持部4a上に縦横に配列する
多数のLED5a〜5fからビーム光が同一水平面内で
周方向に所定の間隔をもって放射する。そして、光源5
からの放射光がカバー3を透過して航空障害灯1として
機能することになる。
【0022】 したがって、本実施形態においては、ホル
ダー4上の各LED5a〜5fから放射されるビーム光
の干渉発生を防止することができ、同一水平面内で一様
な光度分布を確実に得ることができる。
【0023】 また、本実施形態においては、白熱ランプ
あるいはネオランプと比較して平均寿命を大幅に高める
ことができるから、従来必要とした光源5の取り替えが
不要になる。
【0024】 次に、本発明の第二実施形態につき、図3
を用いて説明する。図3(a)および(b)は本発明の
第二実施形態に係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断
面図である。同図において、符号21で示す航空障害灯
は、第一実施形態と同様に、基台22とカバー23とホ
ルダー24と光源25とを備えている。
【0025】 基台22は、全体が逆截頭円錐形状の台座
からなり、内部には回路基板(図示せず)を収納可能な
空間部(図示せず)が形成されている。基台22内の回
路基板(図示せず)上には、光源25に接続する八つの
定電流駆動回路(図示せず)が形成されている。
【0026】 なお、基台22には、カバー23内外に開
口する空気孔(図示せず)が設けられている。これによ
り、光源25において発生した熱が空気孔(図示せず)
を通ってカバー23内からカバー23外に導かれる。
【0027】 カバー23は、下方に開口するドーム状の
キャップカバーからなり、基台22上に配設されてい
る。そして、カバー23は、全体がガラス等の透明部材
によって形成されている。これにより、基台22上のホ
ルダー24およびこのホルダー24上の光源25が保護
される。
【0028】 ホルダー24は、基台22上に立設され、
かつカバー23内に収納されており、全体がその外側面
に八つの光源保持部24aを有する熱伝導性部材からな
る正八角筒体(保持筒)によって一体に形成されてい
る。
【0029】 そして、ホルダー24は、カバー23内に
おいて上方(反基台側)に開口されている。これによ
り、各光源25からの発生熱がホルダー24に伝達さ
れ、この伝達熱がホルダー24の内外側面からカバー2
3内に放散される。
【0030】 光源25は、周方向に所定の間隔をもって
並列する八つのLED(発光ダイオード)群25A〜2
5Hを有している。これら各LED群25A〜25H
は、それぞれが対応するホルダー24の各光源保持部2
4a上に配置され、かつ各定電流駆動回路(図示せず)
を介して並列接続されている。
【0031】 これら各LED群25A〜25Hは、光ビ
ーム幅(光ビーム角)を45度とする10個のLED2
5a〜25hを有している。これらLED25a〜25
hは、それぞれが直列に接続され、かつホルダー24の
各光源保持部24a上において縦横(縦列5個×横列2
個=10個)に配列されている。
【0032】 このように構成された航空障害灯において
は、ホルダー24の光源保持部24a上に縦横に配列す
る多数のLED25a〜25hからビーム光が同一水平
面内で周方向に所定の間隔をもって放射する。そして、
LED25a〜25hからのビーム光がカバー23を透
過して航空障害灯21として機能することになる。
【0033】 したがって、本実施形態においては、第一
実施形態と同様に、ホルダー24上の各LED25a〜
25hから放射されるビーム光の干渉発生を防止するこ
とができ、同一水平面内で一様な光度分布を確実に得る
ことができる。
【0034】 また、本実施形態において、白熱ランプあ
るいはネオンランプと比較して平均寿命を大幅に高める
ことができるから、従来必要とした定期的な光源の取り
替えが不要になることは、第一実施形態と同様である。
【0035】 なお、各実施形態においては、ホルダー
4,24がそれぞれ一体に形成される場合について説明
したが、本発明はこれに限定されず、ホルダー4,24
の面数と同数のホルダーエレメントを組み立てることに
より形成されるホルダーでも何等差し支えない。
【0036】 また、各実施形態においては、ホルダー
4,24の内外側面から光源5,25の発生熱が放散す
る場合について説明したが、本発明はこれに限定され
ず、ホルダー4,24の内側面に多数の放熱フィンを取
り付け、これら放熱フィンからも光源5,25の発生熱
が放散する構造としてもよい。
【0037】 この他、各実施形態においては、ホルダー
4,24が正六角筒体と正八角筒体である場合について
説明したが、本発明はこれに限定されず、円筒体あるい
は他の多角筒体でもよいことは勿論である。
【0038】 また、各実施形態においては、ホルダー
4,24が熱伝導性部材からなる場合について説明した
が、本発明はこれに限定されず、ホルダーが各光源保持
部を形成する多数の回路基板からなるものでもよい。こ
の場合、各回路基板の面上において光源5,25の定電
流駆動回路が形成される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
台上に立設されその外側面に光源保持部を有する筒状の
ホルダーと、このホルダーの光源保持部上に配置され周
方向に所定の間隔をもって並列する多数の光源群とを備
え、これら各光源群が多数の発光ダイオードからなるの
で、ホルダーの光源保持部上における多数の発光ダイオ
ードからビーム光が同一水平面内で周方向に所定の間隔
をもって放射する。
【0040】 したがって、ホルダー上の各発光ダイオー
ドから放射される光の干渉発生を防止することができる
から、同一平面内で一様な光度分布を確実に得ることが
でき、品質上の信頼性を高めることができる。
【0041】 また、白熱ランプあるいはネオランプと比
較して平均寿命を大幅に高めることができるから、従来
必要とした定期的な光源の取り替えが不要になり、メン
テナンス作業の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明の第一実施形態に
係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る航空障害灯を示す
回路図である。
【図3】(a)および(b)は本発明の第二実施形態に
係る航空障害灯を示す縦断面図と局部断面図である。
【符号の説明】 1 航空障害灯 2 基台 3 カバー 4 ホルダー 4a 光源保持部 5 光源 5A〜5H 光源群 5a〜5f LED 6 定電流駆動回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に立設され、その外側面に光源保
    持部を有する筒状のホルダーと、 このホルダーの光源保持部上に配置され、周方向に所定
    の間隔をもって並列する多数の光源群とを備え、 これら各光源群が多数の発光ダイオードからなることを
    特徴とする航空障害灯。
  2. 【請求項2】 前記ホルダーが、前記光源保持部をそれ
    ぞれ形成する多数のホルダーエレメントからなることを
    特徴とする請求項1記載の航空障害灯。
  3. 【請求項3】 前記ホルダーが、前記光源保持部をその
    各外側面に有する正多角筒状のホルダーからなることを
    特徴とする請求項1または2記載の航空障害灯。
  4. 【請求項4】 前記各光源群の発光ダイオードが前記ホ
    ルダーの各光源保持部上に縦横に配列されていることを
    特徴とする請求項3記載の航空障害灯。
  5. 【請求項5】 前記ホルダーが熱伝導性部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一記載の航
    空障害灯。
  6. 【請求項6】 前記ホルダーが反基台側に開口するホル
    ダーからなることを特徴とする請求項1〜5のうちいず
    れか一記載の航空障害灯。
  7. 【請求項7】 前記ホルダーの内側面に多数の放熱フィ
    ンが取り付けられていることを特徴とする請求項6記載
    の航空障害灯。
  8. 【請求項8】 前記ホルダーが、前記光源保持部をそれ
    ぞれ形成する多数の回路基板からなることを特徴とする
    請求項1〜4のうちいずれか一記載の航空障害灯。
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