JPH11260005A - 記録/再生装置及び方法 - Google Patents

記録/再生装置及び方法

Info

Publication number
JPH11260005A
JPH11260005A JP5561098A JP5561098A JPH11260005A JP H11260005 A JPH11260005 A JP H11260005A JP 5561098 A JP5561098 A JP 5561098A JP 5561098 A JP5561098 A JP 5561098A JP H11260005 A JPH11260005 A JP H11260005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
recording
magnetic head
information
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5561098A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Mitani
暁 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5561098A priority Critical patent/JPH11260005A/ja
Publication of JPH11260005A publication Critical patent/JPH11260005A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の装置の有効利用を図るとともに、従来
と何ら遜色なく磁気ヘッドの駆動等の制御について行う
ことができる記録/再生装置及び方法の提供を目的とし
ている。 【解決手段】 記録/再生装置1は、トラック送り要求
信号に基づいて少なくともトラック位置の情報を含むデ
ィスク制御信号を生成するディスクコントローラ31
と、磁気ヘッドのトラック位置を検出し、当該検出した
磁気ヘッドのトラック位置及びトラック送り要求信号に
基づいて磁気ヘッドのトラック送りを制御する制御部9
と、磁気ヘッドの移動を検出するヘッド移動検出部15
とを備えている。制御部9により、ディスクコントロー
ラ31から出力されるトラック位置の情報を取り込み、
このトラック位置の情報に基づいて制御部9のトラック
送りに関する情報を校正している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対する
情報信号の記録/再生を行う記録/再生装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブルディスクのよう
な記録媒体として、フォーマット時の記録容量が約1.
44メガバイトとされるもの(以下、下位記録媒体とい
う。)が広く使用されている。そして、この下位記録媒
体に対して情報信号の記録/再生を行う記録/再生装置
としては、約300〜600rpm程度の回転速度で記
録媒体を回転駆動させて記録/再生を行う仕様(以下、
下位仕様の記録/再生装置と称する。)のものがある。
【0003】上記下位仕様の記録/再生装置は、従来に
おいては、ステッピングモータによって駆動される移動
手段により磁気ヘッドを所望のデータトラックに移動さ
せていた。下位仕様の記録/再生装置は、具体的には、
ステッピングモータで段階的に磁気ヘッドを記録媒体の
径方向に移動させて各データトラック上に当該磁気ヘッ
ドを位置させ、当該磁気ヘッドを移動させたデータトラ
ックに対して情報信号の記録/再生を行っていた。この
下位仕様の記録/再生装置は、例えば、ステッピングモ
ータに供給したパルス数或いは回転角度等によって、磁
気ヘッドが位置されているデータトラックの位置を検知
していた。
【0004】一方、近年、狭トラック化等により上述し
た下位記録媒体よりも記録密度の高密度化が図られ、フ
ォーマット時の記録容量が150〜650メガバイトと
されるもの(以下、上位記録媒体という。)が提案され
ている。そして、この上位記録媒体に対して情報信号の
記録/再生を行う記録/再生装置としては、約1200
〜3600rpm程度の回転速度で記録媒体を回転駆動
させて記録/再生を行い、記録密度やデータ転送レート
の向上を図った仕様(以下、上位仕様の記録/再生装置
と称する。)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の上位
記録媒体には、各データトラックの位置を示す位置情報
が格納されている。そして、上位仕様の記録/再生装置
は、この各データトラックに格納されている位置情報を
もとに所望のデータトラックに磁気ヘッドを位置させて
いる。また、上位仕様の記録/再生装置では、リニアモ
ータとされるボイスコイルモータを用いて磁気ヘッドを
記録媒体の径方向に移動させることが提案されている。
例えば、ボイスコイルモータは、上述したステッピング
モータよりも駆動電力の省電力化、及び磁気ヘッドの高
速送りといった点で優れている。
【0006】さらに、近年、下位記録媒体と、上位記録
媒体との両方に対して情報信号の記録/再生可能な記録
/再生装置の開発が進められている。
【0007】このようなことから、磁気ヘッドの駆動手
段としてボイスコイルモータを用い、上位記録媒体と下
位記録媒体との両方について情報信号を記録/再生する
記録/再生装置が提案されている。
【0008】しかし、下位ディスクの記録/再生装置
は、上述したように従来よりステッピングモータにより
磁気ヘッドの駆動を行うように構成されている。よっ
て、上述したように、ヘッド駆動手段としてボイスコイ
ルモータを用いて記録/再生装置を構成した場合であっ
ても、従前の機材、例えばステッピングモータ駆動用の
IC等、を有効利用することが望まれる。すなわち、従
前のIC等を設計変更することなく、新たな装置に組み
込むことができるようになることが望まれる。
【0009】また、このように従前の機材を利用して
も、制御機能等が劣化するようなことがあってはならな
いことはいうまでもない。
【0010】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、既存の装置の有効利用を図るととも
に、従来と何ら遜色なく磁気ヘッドの駆動等の制御につ
いて行うことができる記録/再生装置及び方法の提供を
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録/再生
装置は、上述の課題を解決するために、トラック送り要
求信号に基づいて少なくともトラック位置の情報を含む
ディスク制御信号を生成するディスク制御信号生成手段
と、記録/再生ヘッドのトラック位置を検出し、当該検
出した記録/再生ヘッドのトラック位置及びトラック送
り要求信号に基づいて記録/再生ヘッドのトラック送り
を制御するトラック送り制御手段とを備えている。そし
て、トラック送り制御手段は、ディスク制御信号生成手
段から出力されるトラック位置の情報を取り込み、当該
取り込んだトラック位置の情報に基づいて当該トラック
送り制御手段のトラック送りに関する情報を校正する。
【0012】すなわち、記録/再生装置は、ディスク制
御信号生成手段によりトラック送り要求信号に基づいて
生成されるディスク制御信号に含まれるトラック位置の
情報をトラック送り制御手段に取り込む。そして、記録
/再生装置は、当該取り込んだトラック位置に関する情
報に基づいて、当該トラック送り制御手段のトラック送
りに関する情報を校正する。これにより、トラック送り
制御手段の保持するトラック位置に関する情報と、ディ
スク制御信号生成手段の保持するトラック位置に関する
情報との一致が図られる。
【0013】本発明に係る記録/再生方法は、上述の課
題を解決するために、トラック送り要求信号に基づいて
少なくともトラック位置の情報を含むディスク制御信号
を生成するディスク制御信号生成工程と、記録/再生ヘ
ッドのトラック位置を検出し、当該検出した記録/再生
ヘッドのトラック位置及びトラック送り要求信号に基づ
いて記録/再生ヘッドのトラック送りを制御するトラッ
ク送り制御工程とを有する。そして、トラック送り制御
工程においては、ディスク制御信号生成工程において出
力されるトラック位置の情報を取り込み、当該取り込ん
だトラック位置の情報に基づいて当該トラック送り制御
工程におけるトラック送りに関する情報を校正する。
【0014】すなわち、記録/再生方法は、ディスク制
御信号生成工程によりトラック送り要求信号に基づいて
生成されるディスク制御信号に含まれるトラック位置の
情報をトラック送り制御工程において取り込む。そし
て、記録/再生方法は、当該取り込んだトラック位置に
関する情報に基づいて、当該トラック送り制御工程にお
けるトラック送りに関する情報を校正する。これによ
り、トラック送り制御工程において保持するトラック位
置に関する情報と、ディスク制御信号生成工程において
保持するトラック位置に関する情報との一致が図られ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録/再生装
置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態は、トラック送り要求信号に基づいて記
録/再生ヘッドをトラック送りして、当該記録/再生ヘ
ッドによりデータトラックを有する記録媒体に対して、
情報信号の記録/再生を行う記録/再生装置である。
【0016】具体的には、記録/再生装置は、所定のト
ラックピッチとされて、フォーマット時の記録容量が約
1.44メガバイトとされるフレキシブルディスク(以
下、下位ディスクという。)と、下位ディスクの所定の
トラックピッチより狭トラック化され下位ディスクより
も高密度記録化が図られ、フォーマット時の記録容量が
150〜650メガバイトとされるフレキシブルディス
ク(以下、上位ディスクという。)との両方に対して情
報信号の記録/再生を行うように構成されている。そし
て、この記録/再生装置は、上述した下位ディスクにつ
いては、約300〜600rpm程度の回転速度で回転
駆動させて、また、上位ディスクについては、約120
0〜3600rpm程度の回転速度で回転駆動させて、
情報信号を記録/再生するように構成されている。な
お、以下の説明においては、上記下位ディスク及び上記
上位ディスクの両方を総称するときは、単に磁気ディス
クと称する。
【0017】記録/再生装置1は、図1に示すように、
トラック送り要求信号に基づいて少なくともトラック位
置の情報を含むディスク制御信号を生成するディスク制
御信号生成手段であるディスクコントローラ31と、情
報信号を磁気ディスクに記録/再生する記録/再生ヘッ
ドである磁気ヘッドのトラック位置を検出し、当該検出
した磁気ヘッドのトラック位置及びトラック送り要求信
号に基づいて磁気ヘッドのトラック送りを制御するトラ
ック送り制御機能を有する制御部9と、ボイスコイルモ
ータから構成されている磁気ヘッド駆動部6と、磁気ヘ
ッド駆動部6によって駆動される磁気ヘッドの移動を検
出するヘッド移動検出部15とを備えている。そして、
この記録/再生装置1には、外部コンピュータ300が
外部接続されている。
【0018】この記録/再生装置1は、制御部9のトラ
ック送り制御機能により、ディスクコントローラ31か
ら出力されるトラック位置の情報を取り込み、当該取り
込んだトラック位置の情報に基づいて当該トラック送り
制御機能のトラック送りに関する情報を校正している。
【0019】なお、上述した上位ディスクには、各デー
タトラックの位置情報が格納されており、また、下位デ
ィスクには、そのような位置情報が格納されていない。
よって、記録/再生装置1は、上位ディスクが挿入され
た場合にあっては、当該上位ディスクに格納されている
位置情報に基づいて磁気ヘッドのトラック送りを行い、
また、下位ディスクが挿入された場合にあっては、当該
下位ディスクのデータトラックに対応したトラック位置
に関する情報を生成して磁気ヘッドのトラック送りを行
っている。
【0020】以下、記録/再生装置1を構成する各部、
及び外部コンピュータ300について説明する。
【0021】記録/再生装置1に外部接続されている外
部コンピュータ300は、トラック要求信号によって、
当該記録/再生装置1の上記磁気ヘッドのトラック送り
等について制御を行っている。具体的には、外部コンピ
ュータ300は、記録/再生装置1の制御部9及びディ
スクコントローラ31にトラック送り要求信号を送出し
ている。例えば、トラック送り要求信号は、パルスとさ
れたトラック送り要求パルスであり、このパルスをカウ
ントすることにより記録/再生装置1は、上記磁気ヘッ
ドのトラックの送り数等を決定する。
【0022】また、外部コンピュータ300は、ディス
クコントローラ31から送られてくるトラック位置情報
が入力される。外部コンピュータ300は、フロッピー
ディスクコントローラ31から送られてくるディスク制
御信号と共に出力されるトラック位置情報に基づいて上
記トラック送り要求パルスを生成している。
【0023】上記制御部9は、上記外部コンピュータ3
00から到来するトラック送り要求パルスに応じて磁気
ヘッドのトラック送りを制御している。そして、制御部
9は、そのトラック送り要求パルスに応じてトラック送
りした磁気ヘッドの位置をカウント値として把握してい
る。例えば、磁気ヘッドのトラック位置は、制御部9に
おいてソフトウェア的に保持されている。
【0024】磁気ヘッド駆動部6は、上記磁気ヘッドの
駆動手段とされる部分であり、いわゆるボイスコイルモ
ータによって構成されている。そして、この磁気ヘッド
駆動部6は、制御部9からのヘッド駆動信号に応じて上
記磁気ヘッドの駆動を行っている。なお、この磁気ヘッ
ド駆動部6は、例えば、当該記録/再生装置1に磁気ヘ
ッドが装着されていない状態にあっては、駆動しないよ
うな構成とされる。そして、上記ヘッド移動検出部15
は、この磁気ヘッド駆動部6に取り付けられている。
【0025】上記ヘッド移動検出部15は、磁気ヘッド
駆動部6において上記磁気ヘッドを駆動させる部分の移
動を検出するように構成されている。すなわち、ヘッド
移動検出部15は、磁気ヘッド駆動部6における駆動部
分の移動を検出することにより、上記磁気ヘッドの移動
を検出している。例えば、ヘッド移動検出部15は、光
エンコーダによって構成され、上記磁気ヘッドの移動に
応じた光信号を出力するように構成されている。
【0026】このヘッド移動検出部15は、磁気ディス
クのデータトラック領域内の最外周データトラックに位
置されたときに、データ領域境界位置信号(以下、トラ
ック0信号という。)を生成するように構成されてい
る。すなわち、トラック0信号は、上記磁気ヘッドがデ
ータトラック領域の最外周位置に位置されたことをディ
スクコントローラ31に知らせるための信号である。
【0027】なお、このヘッド移動検出部15による磁
気ヘッド位置の検出は、上述したように下位ディスク自
身がトラック送りの際のトラック位置情報を有していな
いことから必要とされる動作である。
【0028】上記ディスクコントローラ31は、上述し
たように、トラック送り要求パルスに基づいて少なくと
もトラック位置の情報を含むディスク制御信号を生成す
るように構成されている。具体的には、ディスクコント
ローラ31は、図2に示すように、トラック送りをカウ
ントするトラック番号カウンタ31aと、ヘッド移動検
出部15から出力されるセンサー検知信号を検知するセ
ンサーチェック部31bとから構成されている。このよ
うに構成することによりディスクコントローラ31は、
ヘッド移動検出部15から出力されるトラック0信号を
センサーチェック部31bにより検出して、トラック番
号カウンタを初期化する。
【0029】そして、このディスクコントローラ31
は、上述したように外部コンピュータ300とのインタ
ーフェース機能を有している。具体的には、このインタ
ーフェース機能により、ディスクコントローラ31は、
上記トラック位置情報を外部コンピュータ300に送出
している。
【0030】記録/再生装置1の各部は以上のように構
成されている。次に、外部コンピュータ300からトラ
ック送り要求パルスが到来した場合の記録/再生装置1
の動作について説明する。
【0031】記録/再生装置1において、外部コンピュ
ータ300から送出されるトラック送り要求パルスは、
制御部9及びディスクコントローラ31に入力される。
【0032】外部コンピュータ300から上記トラック
送り要求パルスが到来したディスクコントローラ31
は、このトラック送り要求パルスに応じてカウント動作
を行う。そして、ディスクコントローラ31は、当該カ
ウントした値を外部コンピュータ300に対してトラッ
ク位置情報として出力している。このトラック位置情報
の出力動作は、磁気ヘッドの駆動動作に関わらず、行わ
れる。すなわち、ディスクコントローラ31は、あたか
も磁気ヘッドのトラック送りが実行されたかの如くふる
まい、上記トラック位置情報を外部コンピュータ300
に出力したことになる。
【0033】外部コンピュータ300は、フロッピーデ
ィスクコントローラ31から送られてくるトラック位置
情報を受け取り、このトラック位置情報をもとに、トラ
ック送り要求パルスの出力を決定する。
【0034】ところで、外部コンピュータ300には、
制御結果を確認する機能を有している場合がある。例え
ば、外部コンピュータ300には、トラック送り要求パ
ルスを送出してから一定時間内にそれに対応したトラッ
ク送りされた結果であるトラック位置情報が戻ってこな
い場合に、エラー処理を行う場合がある。
【0035】一方で、記録/再生装置には、外部コンピ
ュータからの命令に何ら関係なく所定の動作を必要とさ
る場合がある。例えば、磁気ディスクの挿入直後に準備
動作が必要とされる場合である。よって、記録/再生装
置が所定の動作を行っている最中に外部コンピュータか
らトラック送り要求がなされる場合がある。このような
場合、外部コンピュータからトラック送り要求パルスが
到来しても、当該トラック送り要求パルスに対応して動
作を行うことができなく、これにより、外部コンピュー
タ300がエラー処理を開始してしまう。
【0036】しかし、本発明の実施の形態とされる記録
/再生装置1は、上述したように到来したトラック送り
要求パルスに応じて磁気ヘッドがあたかも移動したよう
なトラック位置情報をディスクコントローラ31から外
部コンピュータ300に送出している。すなわち、記録
/再生装置1にトラック送り要求パルスを送出した後
は、外部コンピュータ300は、常にトラック位置情報
を受け取ることができ、これによりエラー処理を行うこ
ともなくなる。
【0037】また、記録/再生装置1において、制御部
9のトラック送りに誤動作が生じる場合がある。例え
ば、外部コンピュータ300から3トラック送り分のト
ラック送り要求に対して、制御部9が4トラック分のト
ラック送りをしてしまったような場合である。そして、
このような場合、上述したように制御部9とディスクコ
ントローラ31は別個にトラック位置情報を保持するよ
うにしているので、ディスクコントローラ31の把握す
るトラック位置情報と制御部9の把握するトラック位置
情報が異なってしまう。
【0038】記録/再生装置1は、このような場合に対
応して、ディスクコントローラ31から出力されるトラ
ック位置情報を制御部9に取り込み、当該取り込んだト
ラック位置情報により当該制御部9の把握する上記磁気
ヘッドのトラック位置を校正することを行っている。こ
れにより、ディスクコントローラ31が把握するトラッ
ク位置と制御部9が把握するトラック位置との一致が図
られる。
【0039】また、上述したように、外部コンピュータ
300は、ディスクコントローラ31からのトラック位
置情報が送信されてくる。よって、外部コンピュータ3
00の保持するトラック位置情報と制御部9及び当該デ
ィスクコントローラ31の保持するトラック位置情報と
の一致が図られる。
【0040】よって、外部コンピュータ300は、この
三者の間で一致が図られたトラック位置情報に基づい
て、トラック送り要求パルスを記録/再生装置1に送出
することができる。
【0041】また、ディスクコントローラ31は、従来
より提案されている記録/再生装置のステッピングモー
タ制御のために用いることができる。換言すれば、ディ
スクコントローラ31は、従来より提案されているステ
ッピングモータを用いて構成される記録/再生装置の備
えているディスクコントローラを流用することができ
る。よって、記録/再生装置1は、何ら設計変更してい
ない従前のディスクコントローラが組み込まれ、従来と
何ら遜色なく磁気ヘッドのトラック送りの制御を行うこ
とができる。
【0042】次に、記録/再生装置1について、より具
体的な例をあげて説明する。
【0043】記録/再生装置1は、図3に示すように、
上記トラック送り要求パルスに基づいて少なくともトラ
ック位置の情報を含むディスク制御信号を生成する上記
ディスクコントローラ31と、上記トラック送り制御機
能を有する上記制御部9とを備えている。
【0044】さらに記録/再生装置1は、図3及び図4
に示すように、各データトラックが略平行となるように
同心円状に複数のデータトラックが形成された磁気ディ
スク200に対して、情報信号の記録/再生を行う磁気
ヘッド10と、磁気ヘッド10を、磁気ディスク200
の複数のデータトラックと垂直な方向、すなわち、ディ
スク径方向に移動させる磁気ヘッド駆動部6と、磁気デ
ィスク200を回転自在に支持するディスク支持部3
と、このディスク支持部3を駆動するディスク駆動部4
と、磁気ディスク200の所定のデータトラック上に上
記磁気ヘッド10を位置させる磁気ヘッド部5と、磁気
ディスク200に対する磁気ヘッド部5のトラッキング
を制御するトラッキング制御部7と、磁気ディスク20
0に磁気ヘッド部5で記録/再生を行わせる記録/再生
部8と、ディスク支持部3に装着された磁気ディスク2
00の種類に応じて当該ディスク支持部3を制御する判
別部2と、制御部9の位置検出機能により得た1周期分
の正弦波信号内のトップ値及びボトム値を記憶する記憶
部25とを備えている。
【0045】そして、この記録/再生装置1には、外部
コンピュータ300が外部接続されている。
【0046】以下、この記録/再生装置1の各部、各回
路について詳しく説明する。
【0047】ディスク支持部3は、例えばスピンドルモ
ータ等からなり、着脱自在に装着される磁気ディスク2
00を回転自在に支持する。そして、このディスク支持
部3は、ディスク駆動部4からの駆動信号に応じて異な
った回転速度で磁気ディスク200を回転駆動させる。
【0048】ディスク駆動部4は、ディスク支持部3に
装着された磁気ディスク200を回転駆動させる駆動信
号をディスク支持部3に出力する。ここで、ディスク支
持部3は、当該ディスク支持部3に装着された磁気ディ
スク200に応じて回転制御信号を出力する判別部2と
接続されており、この判別部2からの回転制御信号に応
じて回転が制御される。すなわち、判別部2は、制御部
9から出力される制御信号からディスク支持部3に装着
された磁気ディスク200を判別して、ディスク支持部
3を当該磁気ディスク200に応じた回転制御信号によ
りディスク支持部3の回転速度を制御する。
【0049】具体的には、判別部2は、ディスク支持部
3に装着された磁気ディスク200が下位ディスクと判
断したときには下位ディスク用の回転速度で回転駆動す
るように回転制御信号を生成し、判別部2は、ディスク
支持部3に装着された磁気ディスク200が上位ディス
クと判断したときには上位ディスク用の回転速度で回転
駆動するように回転制御信号を生成する。すなわち、判
別部2は、上位ディスクがディスク支持部3に装着され
た場合においては、下位ディスクよりも高い回転速度で
当該上位ディスクをディスク支持部3によって回転駆動
する。
【0050】磁気ヘッド部5は、図4に示すように、磁
気ヘッド10を駆動するための磁気ヘッド駆動部6を構
成する移動機構16A,16Bと、この移動機構16A
によりディスク径方向に駆動されるヘッドキャリッジ1
2と、ヘッドキャリッジ12上に取り付けられたゲージ
ホルダー13と、ゲージホルダー13を介してヘッドキ
ャリッジ12上に取り付けられたトラックゲージ14
と、図示しない固定機構に固定して取り付けられたヘッ
ド移動検出部(以下、光エンコーダという。)15と、
ヘッドキャリッジ12に対して基端側が支持されるアー
ム11A,11Bからなるアーム部11と、アーム部1
1のアーム11A,11Bの自由端側にそれぞれ取り付
けられて、磁気ディスク200に対して情報信号の記録
/再生を行うヘッド10A,10Bとからなる磁気ヘッ
ド10とを有する。
【0051】ヘッド10A,10Bは、図示しないが下
位ディスクに対して情報信号の記録/再生を行う下位ギ
ャップと、上位ディスクに対して情報信号の記録/再生
を行う上位ギャップとを有している。磁気ヘッド10
は、磁気ディスク200に記録を行うときには、記録/
再生部8からの記録信号が入力されて下位ディスク又は
上位ディスクに情報信号の記録を行う。また、この磁気
ヘッド10は、磁気ディスク200に記録されいている
情報信号の再生を行うときには記録/再生部8に情報信
号に基づく再生信号を記録/再生部8に出力する。
【0052】上記アーム部11のアーム11A,11B
は、略薄型板状に形成されおり、互いに対向する方向
A、すなわち、磁気ディスク200の信号記録面に対す
る接離方向に、移動自在とされるように、上記ヘッドキ
ャリッジ12に取り付けられている。そして、アーム1
1A,11Bは、上記ヘッド10A,10Bを磁気ディ
スク200上に位置させて支持し、当該ヘッド10A,
10Bが磁気ディスク200に対して所定の押し付け荷
重を印加するようにヘッドキャリッジ12に取り付けら
れている。具体的には、磁気ヘッド10A,10Bによ
って下位ディスクに記録/再生を行うときには下位ディ
スクと接触して情報信号の記録/再生を行うように荷重
が印加され、上位ディスクに記録/再生を行うときには
上位ディスクから浮上して情報信号の記録/再生を行う
ように荷重が印加されている。
【0053】移動機構16Aは、いわゆるリニアモータ
とされるボイスコイルモータによって構成されるもので
あって、ボイスコイルモータコイル17,マグネット1
8,ヨーク19,20からなる。この移動機構16A,
16Bは、磁気ヘッド10を駆動させる磁気ヘッド駆動
部6を構成する。移動機構16Aは、具体的には、ヨー
ク19,20が例えばディスクドライブ装置のシャーシ
に固定されており、ヨーク19に対して、マグネット1
8が取り付けられている。そして、移動機構16Aは、
ボイスコイルモータコイル17がヨーク20に対して移
動自在とされるように、ボイスコイルモータコイル17
にヨーク20が挿通されている。また、ヨーク19の内
側面であり、ヨーク20に対向する面にマグネット18
が取り付けられている。このように構成された移動機構
16Aは、ボイスコイルモータコイル17に電圧が印加
されると、当該ボイスコイルモータコイル17がヨーク
20に対して駆動される。そして、移動機構16Aのボ
イスコイルモータコイル17は、上記ヘッドキャリッジ
12の側面に取り付けられている。この移動機構16A
に対してヘッドキャリッジ12を挟んで対向される移動
機構16Bは、移動機構16Aと同様に構成されてい
る。
【0054】この移動機構16A,16Bは、ボイスコ
イルモータコイル20に駆動電圧が印加されると、当該
ボイスコイルモータコイル20が駆動されて、ヘッドキ
ャリッジ12を磁気ディスク200の径方向Bに駆動す
る。すなわち、移動機構16A,16Bにより、アーム
11A,11Bが径方向Bに移動されて、磁気ヘッド1
0が磁気ディスク200の径方向Bに移動される。
【0055】具体的には、移動機構16A,16Bは、
制御部9及びトラッキング制御部7からヘッド駆動信号
及びトラッキング信号が入力されて駆動される。この移
動機構16A,16Bは、上記ヘッド駆動信号に応じて
磁気ヘッド10を磁気ディスク200の径方向Bに移動
させるように駆動する。また、この移動機構16は、上
記トラッキング信号に応じて磁気ディスク200の径方
向Bに磁気ヘッド10をトラッキング駆動する。なお、
移動機構16A,16Bによる磁気ヘッド10のデータ
トラックの送りは、外部コンピュータ300から送出さ
れるトラック送り要求パルスに応じて実行される。
【0056】トラックゲージ14は、略薄型板状に形成
されたものであって、上述したようにヘッドキャリッジ
12上にゲージホルダー13を介して取り付けられてい
る。そして、トラックゲージ14は、磁気ディスク20
0の径方向Bに平行となるように、ヘッドキャリッジ1
2上に配置されている。
【0057】このトラックゲージ14には、図4、図5
中(a)及び図5中(b)に示すように、径方向Bに配
列された複数の第1の開口部21と、磁気ディスク10
側に配された第2の開口部22とが設けられている。
【0058】上記複数の第1の開口部21は、図6に示
すように、それぞれが略同じ形状とされて、略長方形状
に開口された形状になされている。そして、各第1の開
口部21は、下位ディスクのトラックピッチと同等のピ
ッチとなるようにトラックゲージ14に形成されてい
る。各第1の開口部21の間は、後述するように光源2
3からの光を遮蔽する遮蔽部21aとされる。そして、
トラックゲージにおいて径方向Bにおける第1の開口部
21の形成領域は、磁気ディスク200に形成されてい
るデータトラック領域の幅よりやや広い領域とされて設
けられている。すなわち、第1の開口部21は、データ
トラック領域の各データトラックに対応させるに足りる
数とされて形成されている。
【0059】また、第2の開口部22は、配列されてな
る第1の開口部21に対して隣接し、当該配列されてな
る第1の開口部21の縁部に位置されて設けられてい
る。具体的には、第2の開口部22は、ヘッドキャリッ
ジ12が移動されて、磁気ディスク200のデータトラ
ック領域における最外周データトラックに磁気ヘッド1
0が配置されたときに当該第2の開口部22が光エンコ
ーダ15内に位置されるようにトラックゲージ14に設
けられている。すなわち、この第2の開口部22は、磁
気ヘッド10が最外周のデータトラックに位置されたこ
とを知るための情報を得るために設けられている。
【0060】このトラックゲージ14は、ヘッドキャリ
ッジ12上に取り付けられていることから、制御部9及
びトラッキング制御部7からヘッド駆動信号及びトラッ
キング信号により、ヘッドキャリッジ12と共に径方向
Bに移動する。
【0061】上記光エンコーダ15は、図7に示すよう
に、トラックゲージ14を挟み込むように、当該トラッ
クゲージ14の両側面に対向された光源23と光センサ
ー24とからなる。この光エンコーダ15は、図示しな
い固定機構により固定されており、すなわち、光エンコ
ーダ15は、トラックゲージ14の移動に対して相対位
置されるようになされている。
【0062】上記光源23は、例えば発光ダイオード
(LED)であり、上記光エンコーダ15の内側面15
aに配設されている。また、上記光センサー24は、例
えばフォトトランジスタであり、上記内側面15aに対
向する内側面15bに配設されている。このように光エ
ンコーダ15に配設された光源23を発光させることに
より、光センサー24において、当該光源23に対向さ
れているトラックゲージ14に設けられた第1の開口部
21又は第2の開口部22を介した受光が行われる。
【0063】この光センサー24は、具体的には、図7
及び図8に示すように、上記第1の開口部21を通過し
た光源23からの光が入射される部分に位置される第1
のフォトトランジスタ24aと、上記第2の開口部22
を通過した光源23からの光が入射される部分に位置さ
れる第2のフォトトランジスタ24bとを有している。
【0064】このような光エンコーダ15は、例えば、
ヘッドキャリッジ12が径方向Bに移動すると、光源2
3からの光がトラックゲージ14を介して正弦波状の光
信号を生成する。
【0065】ここで、ヘッドキャリッジ12が移動した
場合、すなわち、トラックゲージ14を光エンコーダ1
5に対して移動させた場合において、光センサー24に
おける光源23からの光の受光について説明する。
【0066】光センサー24における光源23からの光
の受光については、ヘッドキャリッジ12が駆動されて
行われる。すなわち、制御部9からのヘッド駆動信号に
応じて移動機構16A,16Bが駆動され、これにより
ヘッドキャリッジ12も駆動される。そして、磁気ヘッ
ド10及びトラックゲージ14が磁気ディスク200の
径方向Bに対して移動されることで、光エンコーダ15
では、このトラックゲージ14の移動している際におけ
る、光源23からの光の受光を光センサー24により行
う。
【0067】この移動において、トラックゲージ14
は、図6に示す各第1の開口部21と各遮蔽部21aと
が交互に光源23と光センサー24の間を通過する。こ
れにより、この第1のフォトトランジスタ24aでは、
当該第1の開口部21及び遮蔽部21aの通過による光
源23からの光の強弱を受光して、図9に示すように、
略正弦波状の第1の光信号Saが生成される。
【0068】また、第2のフォトトランジスタ24bで
は、磁気ヘッド10をディスクの外周方向に駆動させて
いった場合において、トラックゲージ14の第2の開口
部22が通過することにより、図9に示すように、略ス
テップ波形状に変化する第2の光信号Sb、いわゆるデ
ータ領域境界信号(以下、トラック0信号という。)が
生成される。すなわち、ディスクコントローラ31は、
このトラック0信号を検出することにより、データトラ
ック領域内の最外周のデータトラック上に磁気ヘッド1
0が位置されたことを知ることができる。
【0069】よって、第2の光信号Sbによりデータト
ラック領域の最外周に位置されているデータトラックが
特定され、さらにこれによって、第1の光信号Saによ
りデータトラック領域に形成されている各データトラッ
クの位置を特定することができるようになる。
【0070】このように得られた各光信号も基づいて、
下位ディスクの各データトラックに対応した位置情報が
生成される。具体的には、第1の光信号Saは、正弦波
の1周期毎について図10に示すトップ値とボトム値が
記憶部25に記憶される。例えば、記憶部25には、こ
のトップ値及びボトム値をそれぞれ記憶するための2つ
の記憶領域が用意されており、この各記憶領域に、トッ
プ値及びボトム値がそれぞれ各データトラックに対応さ
れて順番に記録される。そして、トップ値とボトム値
は、データトラック領域内における磁気ヘッド10の位
置、及びトラック送りの際のデータトラック間における
磁気ヘッド10の位置を知るためのデータとされる。
【0071】なお、以下、本実施の形態においては、第
1の光信号Saのゼロクロス点をデータトラック中心と
し、ゼロクロス点から1周期分をトラックピッチとして
いる。よって、上記トップ値及びボトム値は、それぞれ
各データトラックに1つ対応づけされることになる。
【0072】また、磁気ヘッド10のデータトラック領
域における位置については、具体的には、光エンコーダ
15からの第1の光信号Saのトップ値又はボトム値を
カウントすることによって、現在磁気ヘッド10が位置
しているデータトラック番号を検出している。なお、ト
ラック送りさせる過程において、記憶部25に記憶され
ている上記トップ値とボトム値とにより位置情報を得る
手順については、後述する。
【0073】上記記憶部25の記憶領域は、詳しくは、
図11に示すように、トップ値及びボトム値をそれぞれ
格納するように、トップ値の格納用のメモリ部25a
と、ボトム値の格納用のメモリ部25bとを有してい
る。そして、トップ値用のメモリ部25a及びボトム値
用のメモリ部25bは、上記トラックゲージ4の形成さ
れている第1の開口部21aの数よりも多くの、例えば
94個のトップ値及びボトム値を蓄積できるように構成
されている。なお、本実施の形態において、下位ディス
クのデータトラック領域は、80のデータトラックから
構成されている。よって、データトラックに対応される
ことのない余分なトップ値及びボトム値がメモリ部25
a,25bに蓄積されることになる。
【0074】なお、この光信号に基づいてトラック位置
の情報を得る動作は、上述したように下位ディスクが装
着されたときにのみ行われるものである。これは、下位
ディスク自体がデータトラックの位置を示すいわゆる位
置情報を有していないからである。また、従来の記録/
再生装置1においては、ヘッド駆動手段がステッピング
モータによって構成されていたことから、磁気ヘッドの
位置は、ステッピングモータの回転角度及び出力パルス
により把握されていた。
【0075】上記位置情報により所定のデータトラック
に磁気ヘッド10を到達させて、記録/再生装置1は、
磁気ヘッド10のトラッキングを行う。トラッキング
は、トラッキング制御部7により行っている。
【0076】トラッキング制御部7は、図3に示すよう
に、上位ディスクがディスク支持部3に装着されたとき
におけるトラッキングを制御する上位トラッキング制御
回路7aと、下位ディスクがディスク支持部3に装着さ
れたときにおけるトラッキングを制御する下位トラッキ
ング制御回路7bとを有している。
【0077】上位トラッキング制御回路7aは、上位デ
ィスクのデータトラックに予め記録されているトラッキ
ング信号などの位置情報信号によって、トラッキングを
行う回路である。例えば、上位ディスクには、データト
ラックにトラッキング用の信号が記録されており、上位
トラッキング制御回路7aは、このトラッキング用の信
号に応じてトラッキングを行う。
【0078】また、下位トラッキング制御回路7bは、
図12に示すように、磁気ヘッド10を移動させて得ら
れる上述した第1の光信号Saとこれに交わるように設
定された基準線Oに基づいて行っている。ここで、第1
の信号と基準線Oとが1周期毎で交わる交点、すなわ
ち、ゼロクロス点・・・,an-1,an,・・・は、下位
ディスクの各データトラックの中心に対応している。
【0079】すなわち、下位トラッキング制御回路7b
は、所望のデータトラック上に磁気ヘッド10が移動さ
れたときに、すなわち、所定のデータトラックに対応さ
れた上記ゼロクロス点に達したときに、当該ゼロクロス
点に収束するように磁気ヘッド10を制御することでト
ラッキングを行っている(以下、このトラッキング動作
をトラックフォローという)。
【0080】制御部9は、上述したディスク駆動部4、
記録/再生部8、磁気ヘッド駆動部6、トラッキング制
御部7に制御信号を出力して各構成部分の制御を行う機
能を有している。そして、この制御部9には、上述した
記憶部25が接続されている。 例えば、磁気ディスク
200が装着された際には、制御部9は、ディスク駆動
部4、磁気ヘッド駆動部6及びトラッキング制御部7に
各制御信号を出力する。また、判別部2は、制御部9か
ら出力される制御信号に基づいて当該磁気ディスク20
0に適用する回転制御信号をディスク支持部3に出力す
る。
【0081】すなわち、磁気ディスク200が装着され
た場合には、ディスク駆動部4は、制御信号に基づいて
ディスク支持部3を回転駆動させる。そして、トラッキ
ング制御部7は、制御信号に基づいて上位トラッキング
制御回路7a又は下位トラッキング制御回路7bのいず
れかでトラッキング信号を生成可能な状態にする。そし
て、記録/再生部8は、制御部9からの制御信号に基づ
いて、上位ディスク、下位ディスクに応じてデータ転送
レート等を変化させて記録/再生処理を行う。
【0082】以上のように、記録/再生装置1の各部、
各回路は構成されている。このように構成された記録/
再生装置1に下位ディスクが装着された場合の当該記録
/再生装置1の動作について次に説明する。
【0083】記録/再生装置1は、ディスク支持部3に
下位ディスクが装着されると、磁気ディスク10を下位
ディスクの内周方向にいったん移動させ、続いて磁気ヘ
ッド10を当該下位ディスクの外周方向に移動するよう
にヘッドキャリッジ12を駆動させる。このときの磁気
ヘッド10の駆動については、記録/再生装置1は、所
定の駆動信号により行っている。
【0084】この下位ディスクの外周方向に磁気ヘッド
10を移動させるようにヘッドキャリッジ12を駆動し
たときに、上述したように、上記図9に示すような第1
の光信号Saの引き込みが行われる。そして、記録/再
生装置1は、当該引き込んだ第1の光信号Saにおける
上記トップ値及びボトム値を記憶部25の所定の記憶領
域に記憶する。ここで、各トップ値、各ボトム値は、こ
の各データトラックに対応づけされて上記記憶領域に記
憶される。
【0085】そして、記録/再生装置1は、外部コンピ
ュータ300からのトラック送り要求パルスが送られて
くるまで待機する。記録/再生装置1は、外部コンピュ
ータ300からトラック送り要求パルスが到来したこと
検知して、当該トラック送り要求パルスに応じた制御信
号により磁気ヘッド10の駆動を制御している。
【0086】ここで、例えば、1トラック送り要求がさ
れた場合に磁気ヘッド10を隣接したデータトラックに
送るときについて、具体的には、磁気ディスクにおいて
外周方向に磁気ヘッド10をトラック送りする場合につ
いて説明する。
【0087】制御部9は、図13に示すように、大別し
て、磁気ヘッド10を移動開始時制御区間(図13にお
いて示す位置X0〜X1区間)における移動開始制御と、
移動開始後制御区間(図13において示す位置X1〜X2
区間)とにおける駆動制御とで異なる制御を行い、隣接
したデータトラックに磁気ヘッド10を到達させてい
る。
【0088】先ず、制御部9は、ディスクコントローラ
31を経由して到来したトラック送り要求パルスに従っ
た方向に対して、磁気ヘッド駆動部6が最大駆動力のヘ
ッド駆動信号を無条件で出力するように、当該磁気ヘッ
ド駆動部6を制御する。すなわち、図13に示すよう
に、磁気ヘッド10を移動開始させるための最大駆動力
を印加するキックパルスとされるヘッド駆動信号SH
出力される。
【0089】そして、制御部9は、磁気ヘッド10が所
定位置X1に到達するまで、磁気ヘッド駆動部6をその
ヘッド駆動信号SHを保持して制御する。なお、この最
大駆動力を印加するためのヘッド駆動信号SHを保持し
ている所定距離は、隣接のデータトラックに到達するた
めに必要かつ十分な値として決定されている。すなわ
ち、制御部9は、磁気ヘッド10が送り元のデータトラ
ックと送り先のデータトラックとの間において、所定の
位置まで、所定の駆動力によって、後述する移動開始後
制御区間で行うように速度制御を行うことなく無条件
で、磁気ヘッド10を駆動開始させる。これにより、磁
気ヘッド10は、位置及び初期移動速度がそれぞれ所定
の値に到達される。
【0090】ここで、ヘッド駆動信号SHは、+値が磁
気ヘッド10をディスク外周方向に移動(正方向駆動)
するための駆動力を印加するための信号となり、−値が
磁気ヘッド10をディスク内周方向に移動(逆方向駆
動)するための駆動力を印加するための信号となる。よ
って、本例のように、トラック外周方向にトラック送り
を行う場合には、ヘッド駆動信号SHの+値への変化
は、磁気ヘッド10を加速を示し、ヘッド駆動信号SH
の−方向への変化は、磁気ヘッド10の減速を示す。
【0091】また、磁気ヘッド10のこの移動により、
光エンコーダ15からは、磁気ヘッド10が駆動された
ことを示す第1の光信号Sa1(位置X0以降のヘッド駆
動信号SHの変化)が出力される。そして、移動開始時
制御区間後の上記移動開始後制御区間においては、制御
部9は、光エンコーダ15から出力される上記第1の光
信号Sa1に基づいて磁気ヘッド10の移動速度を制御す
る。すなわち、移動開始後制御区間では、制御部9は、
上述した最大駆動力を印加するためのキックパルスを立
ち下げ、続いて第1の光信号Sa1に基づいて磁気ヘッド
10の移動速度のサーボを行う。そして、制御部9は、
上記移動制御開始後区間においては、磁気ヘッド10の
位置を一定時刻毎に監視しながら、磁気ヘッド10の速
度制御を行う。
【0092】例えば、制御部9は、0.24msec一定と
して磁気ヘッド10の位置を監視して、速度制御を行
う。
【0093】具体的には、上記移動開始後制御区間にお
ける磁気ヘッド10の駆動については、予め設定した速
度プロファイルと磁気ヘッド10の実際の移動速度との
比較に基づいて、当該磁気ヘッド10の移動速度を制御
して行っている。
【0094】例えば、速度プロファイルは、図14に示
すように、現在位置と、当該現在位置に対応する期待速
度とからなるいわゆる期待速度テーブルによって構成さ
れている。ここで、現在位置とは、送り元のデータトラ
ックと送り先のデータトラックとの間における磁気ヘッ
ド10の現在位置である。また、期待速度とは、現在位
置におけるいわゆる理想速度であって、当該期待速度に
対応された現在位置にあるときに磁気ヘッド10が当該
期待速度をもっていれば、磁気ヘッド10の到達が予定
されている隣接データトラックに到達できるために必要
十分な速度を示している。例えば、速度プロファイル
は、記憶部25に記憶されている。なお、上述したキッ
クパルスの立ち下げを、後述するようにデータトラック
間の距離を40分割した場合における位置「0」〜位置
「39」の内の位置「8」で行い、その後は、第1の光
信号Sa1に基づいた磁気ヘッド10の移動速度のサーボ
を行う。
【0095】そして、制御部9は、この速度プロファイ
ルを参照して、上記現在位置に位置されたときの磁気ヘ
ッド10が上記期待速度とされるように、当該磁気ヘッ
ド10の移動速度を制御している。すなわち、制御部9
は、磁気ヘッド10が現在位置に基づいて理想とされる
移動速度を速度プロファイルを参照して選択し、当該選
択した移動速度になるように、磁気ヘッド10の移動を
制御する。
【0096】具体的には、制御部9は、位置情報テーブ
ルから送り元のデータトラックと送り先のデータトラッ
クとの間における磁気ヘッド10の現在位置を求め、当
該位置情報テーブルより求めた現在位置と上記速度プロ
ファイルを参照して、当該磁気ヘッド10の移動制御を
行う。ここで、位置情報テーブルは、磁気ヘッド10の
データトラック間の位置に対応するトップ値及びボトム
値を記憶部25から読み込み、図15に示すように、正
規化した波形として1周期分の正弦波を形成するように
生成されるテーブルである。すなわち、最初の引き込み
の後に記憶部25に記憶したトップ値とボトム値から当
該最初の引き込みによって得たと略同様な正弦波信号が
生成されたことになる。具体的には、この波形は、量子
化されたテーブルとして示されるものであって、図15
において、横軸は、データトラック内における位置を示
し、縦軸は、量子化されたBand値を示すことにな
る。そして、Band値及び位置方向は、それぞれ等分
割されており、本実施の形態においては、Band値に
ついて0〜29までの30段階、位置方向について0〜
39までの40段階に分割されている。すなわち、これ
により、各Band値に対応して1データトラック分の
幅を40分割してなる位置が対応されたことになる。な
お、上述したように、本発明実施の形態では、ゼロクロ
ス点をデータトラック中心とし、その1周期分を送り元
のデータトラックと送り先のデータトラックとにおける
位置に対応させている。すなわち、図15に示す位置情
報テーブルは、データトラック間における位置を示すも
のとなる。
【0097】なお、光エンコーダ15から出力される第
1の光信号Saについては、その直流成分にオフセット
される場合があり、例えば、図16に示すように、得ら
れる場合がある。そして、トップ値及びボトム値に基づ
いて、正規化された正弦波として位置情報テーブルを生
成することにより、各データトラックに対応される正弦
波信号のオフセットによる影響を解消することができ
る。
【0098】上述したように、データトラック間におけ
る位置は、上記Band値と磁気ヘッド10が実際にデ
ータトラック上に移動することで得た第1の光信号Sa
の値とを比較することによって知ることができる。ここ
で、第1の光信号Saは、図17に示すように、一定時
刻毎に監視されて、磁気ヘッド10が現在位置している
データトラック内における位置を電圧値等によって検出
している。よって、実際に得た第1の光信号Saは図示
しないD/A変換器によってディジタル数値とされて、
図15に示す位置情報テーブルにおいて比較される。な
お、第1の光信号Saは0.24msec間隔で監視されて
いる。
【0099】具体的には、図10に示すように、上記第
1の光信号Saにおいてディジタル数値DBを得た場合、
(1)式により、当該ディジタル数値DBに基づいてB
and番号が算出される。
【0100】 Band番号=DB−ボトム値/((トップ値−ボトム値)/30) ・・・(1) そして、上記(1)式から得たBand信号、すなわち
実際の磁気ヘッド10の位置を示すBand番号をもと
に、既に得ている図15に示す位置情報テーブルを参照
して当該Band値が対応する位置を得ることができ
る。
【0101】このように、実際に磁気ヘッド10を移動
して得た第1の光信号Saと記憶部25に記憶されてい
たトップ値及びボトム値に基づいて、データトラックに
おける磁気ヘッド10の位置を正確に検知することがで
きる。
【0102】そして、制御部9は、検知した位置から磁
気ヘッド10の現実の移動速度(以下、測定速度とい
う。)を算出して、上記速度プロファイルの期待速度と
比較している。測定速度は、光エンコーダ15から出力
される上記第1の光信号Saを一定時刻間隔で監視して
いることから、その差分により算出される。すなわち、
上記図17に示すように第1の光信号Saを一定時刻毎
に監視して、上述したように上記位置情報テーブルから
磁気ヘッド10の位置を検知し、当該一定時刻間隔で割
ることにより測定速度を算出する。すなわち、測定速度
=(現時刻の位置−1時刻前の位置)/Δtである。こ
こで、Δtは、上記監視するための上記一定時刻間隔で
あって、0.24msecである。
【0103】そして、上記測定速度と上記期待速度とを
比較して、磁気ヘッド10が隣接したデータトラックに
確実に移動されるように制御する。各位置における磁気
ヘッド10の移動速度は、具体的には、図18に示すフ
ローチャートに従って制御されている。
【0104】先ず、ステップS1において、光エンコー
ダ15からのディジタル数値(量子化された第1の光信
号Sa)を読み取る。続いて、ステップS2に示すよう
に、トップ値及びボトム値を記憶部25から読み出し、
上述したように正規化された1周期分の正弦波上の位置
情報(0〜39)を生成する。
【0105】そして、ステップS3において、測定速度
を算出する。すなわち、測定速度VM=(現在位置−Δ
t前の位置)/Δtの計算を行う。さらに、続くステッ
プS4において、現在位置に対応する期待速度VEをテ
ーブル(速度プロファイル)から検索する。
【0106】そして、ステップS5,ステップS6及び
ステップS7において、期待速度VEと測定速度VMと値
のの関係から係数Kを選択する。ここで、係数Kは、ゲ
インであって、制御の強さを決定するためのパラメータ
である。よって、本実施の形態においては、係数Kは、
ステップS5,ステップS6及びステップS7における
判別によって決定されるものであることから、速度に依
存して決定されていることになる。
【0107】上記係数Kが決定された後、ステップS8
において、制御部9から磁気ヘッド駆動部6に出力され
る制御信号が制御信号C=K×(VE−VM)によって算
出される。ここで、制御信号Cは、符号を有した信号と
され、すなわち、VE<VMの場合(期待速度より測定速
度の方が過大とされた場合)には、負の値となって、ま
た、VE>VMの場合(期待速度より測定速度の方が小と
された場合)には、正の値となる。
【0108】上記ステップS8により得られた制御信号
Cは、ステップS9において、磁気ヘッド駆動部6に出
力される。磁気ヘッド駆動部6は、制御部9からの制御
信号Cに基づいたヘッド駆動信号によって、磁気ヘッド
10の駆動を制御する。ここで上記制御信号Cが負であ
った場合、すなわち、期待速度より測定速度の方が過大
とされた場合には、磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド
10を上記逆方向に当該制御信号Cの値に応じて駆動す
る。一方、上記制御信号Cが正であった場合、すなわ
ち、期待速度より測定速度の方が小とされた場合には、
磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド10を上記正方向に
当該制御信号Cの値に応じて駆動する。なお、VE=VM
の場合には、磁気ヘッド駆動部6は、磁気ヘッド10に
印加する駆動力を零とする。このような磁気ヘッド駆動
部6による駆動制御によって磁気ヘッド10は所定のデ
ータトラックに向かいつつ滑らかに減速される。
【0109】そして、ステップS10において、磁気ヘ
ッド10の現在位置が隣接されたデータトラック到達点
を越えたかについて判別する。ここで、現在位置が隣接
されたデータトラック位置を越えたことを判別した場
合、この隣接データトラックへ送るための制御を終了さ
せて、上述したトラックフォロー制御を行う。また、現
在位置が隣接されたデータトラック到達位置を越えてい
ない場合、当該処理を終了する。
【0110】このように、磁気ヘッド10が上記キック
パルスによって所定速度に達した後の当該磁気ヘッド1
0の移動速度の制御を行っているために、本例では図1
3に示すように、移動開始後御制御区間(X1〜X2)の
ヘッド駆動信号SHが変化される。例えば、本例では、
ヘッド駆動信号SHの値は、+値より−値とされた方が
多く、これは、移動開始後御制御区間(X1〜X2)にお
いて、ヘッド駆動信号SHが磁気ヘッド10を主に減速
するように制御していることがわかる。
【0111】以上のように、トラック送り要求パルスに
応じて、キックパルスとされる磁気ヘッド駆動開始用の
駆動力によって、磁気ヘッド10を駆動開始させ、その
後は、当該駆動開始された磁気ヘッド10の位置及び移
動速度を監視して当該移動速度を適宜制御することによ
り、所定のデータトラックへの当該磁気ヘッド10の到
達を実現させている。そして、記録/再生装置1は、所
定のデータトラックに送った磁気ヘッド10を下位トラ
ッキング制御回路7bにより当該送られたデータトラッ
クについての上記トラックフォローの制御を行う。すな
わち、記録/再生装置1は、図12に示すように、隣接
したデータトラックへのシークトラックにより送った磁
気ヘッド10を上記トラックフォローにより当該データ
トラック内の所望の位置に位置決めする。なお、下位ト
ラッキング制御回路7bは、上述したようにトラック送
り制御が行われている際には、非動作状態とされてい
る。
【0112】上述したように、記録/再生装置1は、外
部コンピュータ300から要求のあったトラック送り先
のデータトラックに到達できるのに十分なキックパルス
とされた最大駆動力を磁気ヘッド10が所定の位置に到
達するまで印加している。そして、その後においては、
記録/再生装置1は、磁気ヘッド10の各移動位置にお
ける移動速度を速度プロファイルに基づいて速度制御
し、当該要求されたデータトラックへの磁気ヘッド10
の送りを行っている。
【0113】よって、磁気ヘッド10は、一方向への移
動及び所定の位置までの移動が約束され、かつその後は
移動開始時に印加された駆動力によって移動され、加速
又は減速といった速度制御のみで所望の隣接データトラ
ックに移動できたことになる。すなわち、記録/再生装
置1は、トラック送りのためにデータトラック間におい
て移動最中にある磁気ヘッド10の移動方向の判別を行
うことなく、送り先のデータトラックへの送りを完了さ
せることができる。また、これにより、記録/再生装置
1は、磁気ヘッド10のトラック送りを所定時間内に完
了させることが可能になる。
【0114】ここで、記録/再生装置1が下位ディスク
のデータトラック領域の全範囲にわたって磁気ヘッド1
0を走査して、当該下位ディスクについての位置情報を
取得する際の動作、すなわち、記憶部25に第1の光信
号Saのトップ値及びボトム値を蓄積する動作について
説明する。ここで、位置情報を取得する動作は、下位デ
ィスクが挿入された際に記録/再生装1が行う所定の準
備動作である。
【0115】先ず、位置情報の取得のための動作とし
て、記録/再生装置1は、下位ディスクの装着を検出し
て、磁気ヘッド10を下位ディスクの内周側にいったん
移動させる。
【0116】それから、記録/再生装置1は、磁気ヘッ
ド10をディスク外周方向に移動させる。これにより、
記録/再生装置1は、光エンコーダ15による第1の光
信号Saの引き込みを行う。この第1の光信号Saの引き
込みは、例えば、磁気ヘッド10がデータトラック領域
外に位置されるまで行われる。
【0117】このような引き込み動作によって、第1の
光信号Saのトップ値及びボトム値が記録部25の各メ
モリ25a,25bに蓄積される。メモリ部25a,2
5bに蓄積されたトップ値及びボトム値は、上述したよ
うに、位置情報テーブルを生成するための情報となる。
【0118】例えば、第1の光信号Saの引き込み後の
磁気ヘッド10は、データトラック領域の最外周データ
トラック上に位置される。なお、最外周データトラック
上への磁気ヘッド10の移動は、ディスクコントローラ
31によってトラック0信号を得ることにより行われ
る。
【0119】以上が下位ディスクのデータトラック領域
の全範囲にわたって磁気ヘッド10を走査して、記憶部
25に第1の光信号Saのトップ値及びボトム値を蓄積
する記録/再生装置1の動作である。
【0120】ところで、記録/再生装置1において、デ
ィスクコントローラ31と制御部9とは、互いが独立し
てトラック位置を把握しているため、制御部9の把握す
る磁気ヘッド10のトラック位置とディスクコントロー
ラ31が把握するトラック位置とが異なってしまう場合
がある。例えば、何らかの理由により、制御部9による
磁気ヘッド10のトラック送りに御動作が生じた場合に
このような問題が発生する。
【0121】そこで、記録/再生装置1は、ディスクコ
ントローラ31が保持しているトラック位置情報により
制御部9の保持するトラック位置情報の校正を行い、デ
ィスクコントローラ31と制御部9とのトラック位置情
報の一致を図っている。図19のフローチャートを用
い、トラック0信号に基づいて行う制御部9のトラック
位置情報の校正について説明する。
【0122】先ず、記録/再生装置1は、ステップS3
1に示すように、下位ディスクが挿入されている状態に
ある。そしてステップS32〜ステップS36における
処理がディスクコントローラ31の把握するトラック位
置と制御部9が把握するトラック位置とが互いに異なっ
ている場合のトラック位置情報の校正の一連の処理工程
である。
【0123】なお、この処理では、外部コンピュータ3
00から到来するトラック送り要求パルスによって開始
される。すなわち、例えば、外部コンピュータ300
は、制御部9の把握するトラック位置情報とディスクコ
ントローラ31が把握しているトラック位置情報とが食
い違っていると判断した場合に磁気ヘッド10をトラッ
クデータ領域の最外周方向にトラック送り制御を行い、
制御部9の保有するトラック位置情報の校正を開始させ
ている。
【0124】よって、記録/再生装置1は、ステップS
32において、外部コンピュータ300からトラック送
り要求パルスが到来しているか否かの判別を行ってい
る。ここで、外部コンピュータ300からのトラック送
り要求パルスを確認できた場合には、記録/再生装置1
は、ステップS33に進む。一方、トラック送り要求パ
ルスを確認できない場合には、当該ステップS32の判
別処理を繰り返し行う。すなわち、ステップS33の処
理は、トラック送り要求パルスが到来したことを確認し
てから実行されることになる。
【0125】上記ステップS34において、記録/再生
装置1は、制御部9のトラック送り制御により磁気ヘッ
ド10をトラック送りする。そして、続くステップS3
4において、記録/再生装置1は、制御部9のトラック
番号カウンタを更新させる。なお、制御部9のトラック
番号カウンタは、例えば、ソフトウェア的に保持されて
いる。
【0126】記録/再生装置1は、上記トラック番号カ
ウンタを更新させた後、続くステップS35において、
ディスクコントローラ31が光エンコーダ15から出力
されるトラック0信号を検知しているか否かを判別す
る。
【0127】このステップS35においてディスクコン
トローラ31がトラック0信号を検出している場合、す
なわち、ディスクコントローラ31が磁気ヘッド10の
トラック位置をデータトラック領域境界のデータトラッ
ク上の位置として把握している場合、ステップS36に
おいて、記録/再生装置1は、ディスクコントローラ3
1の保持する当該トラック位置情報によって制御部9の
トラック位置情報の校正を行う。すなわち、ディスクコ
ントローラ31の把握する境界トラック番号により制御
部9のトラック番号の校正を行う。これにより、ディス
クコントローラ31の把握するトラック位置と制御部9
の把握するトラック位置との一致が図られる。
【0128】一方、ディスクコントローラ31がトラッ
ク0信号を検出していない場合には、記録/再生装置1
は、上記ステップS32に戻り、再び外部コンピュータ
300からのトラック送り要求パルスの検出からの処理
を開始する。
【0129】以上のように、記録/再生装置1は、トラ
ック0信号に基づいて行うディスクコントローラ31と
制御部9とのトラック位置情報の一致を図っている。
【0130】すなわち、記録/再生装置1は、制御部9
の把握するトラック位置とディスクコントローラ31が
把握するトラック位置とが異なっている場合であって
も、ディスクコントローラ31の把握しているトラック
位置により制御部9の保持するトラック位置情報を校正
し、両者の把握するトラック位置を一致させることがで
きる。
【0131】そして、外部コンピュータ300には、こ
のように両者間で一致が図られたトラック位置情報が送
出されている。よって、制御部9、ディスクコントロー
ラ31及び外部コンピュータ300の三者が把握するト
ラック位置情報を、常に一致させることが可能になる。
【0132】ところで、下位ディスクに対してのみ情報
信号の記録/再生を行う従来の記録/再生装置は、図2
0に示すように、ステッピングモータ303によって磁
気ヘッドを駆動していた。すなわち、記録/再生装置3
01は、磁気ヘッドを駆動するステッピングモータ30
3と、外部コンピュータ300からのトラック送り要求
パルスに基づく少なくともトラック位置に関する情報を
含むディスク制御信号を生成し、当該生成したディスク
制御信号によってステッピングモータ303を制御する
下位ディスクコントローラ302とを備えて構成されて
いた。
【0133】そして、この従来の記録/再生装置301
には、外部コンピュータ300が下位ディスクコントロ
ーラ302を介して接続されていた。この従来の記録/
再生装置200に外部接続されている外部コンピュータ
300は、上述した記録/再生装置1に接続されている
もの同様、トラック送り要求パルスによって記録/再生
装置301の磁気ヘッドのトラック送りを制御してい
る。
【0134】すなわち、記録/再生装置301は、本発
明の実施の形態である記録/再生装置1と同様に、外部
コンピュータ300から到来するトラック送り要求パル
スによって、磁気ヘッドのトラック送りを制御してい
る。具体的には、従来の記録/再生装置301は、下位
ディスクコントローラ302にディスク制御信号を出力
して、すなわち、本実施の形態である上記記録/再生装
置1のディスクコントローラ31と同様の出力動作を行
い、ステッピングモータ303の制御を行っていた。そ
して、従来の記録/再生装置301は、下位ディスクコ
ントローラ302からトラック送りをした結果を示すト
ラック位置情報を、本実施の形態である上記記録/再生
装置1と同様に、外部コンピュータ300に出力してい
た。
【0135】よって、ステッピングモータ303によっ
て磁気ヘッドを駆動するように構成された従来の記録/
再生装置301の下位ディスクコントローラ302は、
本実施の形態である記録/再生装置1のディスクコント
ローラ31として流用することができ、これにより、記
録/再生装置1は、下位ディスクが装着された場合であ
っても、何ら問題なく外部コンピュータ300とのイン
ターフェースが可能になる。
【0136】また、このように、従来の記録/再生装置
301の一部の構成部分を設計変更することなく新たに
構成された記録/再生装置1に流用することは、コスト
の削減につながる。
【0137】
【発明の効果】本発明に係る記録/再生装置は、ディス
ク制御信号生成手段によりトラック送り要求信号に基づ
いて生成されるディスク制御信号に含まれるトラック位
置の情報をトラック送り制御手段に取り込み、当該取り
込んだトラック位置に関する情報に基づいて、当該トラ
ック送り制御手段のトラック送りに関する情報を校正す
る。これにより、トラック送り制御手段の保持するトラ
ック位置に関する情報と、ディスク制御信号生成手段の
保持するトラック位置に関する情報との一致を図ること
ができる。
【0138】さらに、本発明に係る記録/再生装置は、
トラック送り要求信号に基づいて少なくともトラック位
置の情報を含むディスク制御信号を生成するディスク制
御信号生成手段を備えていることにより、既存の装置の
有効利用を図るとともに、従来と何ら遜色なく記録/再
生ヘッドの制御を行うことができる。
【0139】本発明に係る記録/再生方法は、ディスク
制御信号生成工程によりトラック送り要求信号に基づい
て生成されるディスク制御信号に含まれるトラック位置
の情報をトラック送り制御工程において取り込み、当該
取り込んだトラック位置に関する情報に基づいて、当該
トラック送り制御工程におけるトラック送りに関する情
報を校正する。これにより、トラック送り制御工程にお
いて保持するトラック位置に関する情報と、ディスク制
御信号生成工程において保持するトラック位置に関する
情報との一致を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる記録/再生装置の
構成を示すブロック回路図である。
【図2】上記記録/再生装置の備える制御部の構成を示
すブロック回路図である。
【図3】本発明の実施の形態である記録/再生装置を示
すブロック回路図である。
【図4】上記記録/再生装置の備える磁気ヘッド部を示
す斜視図である。
【図5】上記記録/再生装置の備えるトラックゲージの
一例を示す図であり、(a)が側面図であり、(b)が
第1の開口部及び第2の開口部を拡大して示した側面図
である。
【図6】上記第2の開口部の拡大して示した平面図であ
る。
【図7】上記記録/再生装置の備える光エンコーダの構
造を示す正面図である。
【図8】上記光エンコーダを内側面15bから見た場合
を示す側面図である。
【図9】上記記録/再生装置の備える磁気ヘッドを磁気
ディスクの内周側から外周側に移動させたときにおいて
得られる第1の光信号及び第1の光信号の変化を示す図
である。
【図10】上記記録/再生装置の記憶部に記憶される上
記第1の光信号のトップ値及びボトム値を示す図であ
る。
【図11】上記記録/再生装置の備える記憶部におい
て、トップ値及びボトム値を記憶する記憶領域を示す図
である。
【図12】上記記録/再生装置が第1の光信号に基づい
てデータトラックにトラックフォローを行うことについ
て説明するために用いた図である。
【図13】上記磁気ヘッドをデータトラック間でトラッ
ク送りを行った場合において、上記光エンコーダから得
られる第1の光信号に基づいて、磁気ヘッドの移動速度
を制御して、当該磁気ヘッドを隣接したデータトラック
に移動させたときのヘッド駆動信号及び第1の光信号の
履歴を示す図である。
【図14】トラック送りされる磁気ヘッドの移動速度の
制御に用いられる速度プロファイルを示す図である。
【図15】上記記憶部に記憶されているトップ値とボト
ム値に基づいて得られる正規化されて正弦波信号とされ
る位置情報テーブルを示す図である。
【図16】データトラック領域の外周付近において得ら
れる第1の光信号Saを示す図である。
【図17】光エンコーダから出力される第1の光信号の
サンプリングの一例を示す図である。
【図18】磁気ヘッドの移動速度を制御して、隣接した
データトラックに磁気ヘッドを送ることを実行するため
のフローチャートである。
【図19】ディスクコントローラの保持するトラック位
置情報によって制御部の保持するトラック位置情報を保
持する一連の工程を示すフローチャートである。
【図20】ステッピングモータの制御用として下位ディ
スクコントローラを備えたブロック回路図である。
【符号の説明】
1 記録/再生装置、9 制御部、31 ディスクコン
トローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック送り要求信号に基づいて記録/
    再生ヘッドをトラック送りして、当該記録/再生ヘッド
    によりデータトラックを有する記録媒体に対して、情報
    信号の記録/再生を行う記録/再生装置であって、 上記トラック送り要求信号に基づいて少なくともトラッ
    ク位置の情報を含むディスク制御信号を生成するディス
    ク制御信号生成手段と、 上記記録/再生ヘッドのトラック位置を検出し、当該検
    出した記録/再生ヘッドのトラック位置及び上記トラッ
    ク送り要求信号に基づいて上記記録/再生ヘッドのトラ
    ック送りを制御するトラック送り制御手段とを備え、 上記トラック送り制御手段は、上記ディスク制御信号生
    成手段から出力される上記トラック位置の情報を取り込
    み、当該取り込んだトラック位置の情報に基づいて当該
    トラック送り制御手段のトラック送りに関する情報を校
    正することを特徴とする記録/再生装置。
  2. 【請求項2】 上記ディスク制御信号生成手段は、領域
    境界位置信号により、トラック位置の情報が初期化され
    ることを特徴とする請求項1記載の記録/再生装置。
  3. 【請求項3】 上記ディスク制御信号生成手段は、上記
    トラック送り要求信号を出力するコンピュータとのイン
    ターフェース機能を有しており、 上記ディスク制御信号生成手段は、上記少なくともトラ
    ック位置に関する情報を含むディスク制御信号を上記コ
    ンピュータに送出し、 上記コンピュータは、上記トラック送り要求信号のトラ
    ック送りに関する情報を、上記ディスク制御信号生成手
    段から送られてくる上記トラック位置の情報に基づいて
    校正することを特徴とする請求項1記載の記録/再生装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の記録密度を有する第1の記録媒体
    及び前記第1の記録密度よりも高い第2の記録密度を有
    する第2の記録媒体に対して情報信号を記録/再生する
    記録/再生装置であって、 上記第1の記録媒体の装着に応じて、上記トラック送り
    制御手段は、上記ディスク制御信号生成手段から出力さ
    れる上記トラック位置の情報を取り込み、当該取り込ん
    だトラック位置の情報に基づいて当該トラック送り制御
    手段のトラック送りに関する情報を校正することを特徴
    とする請求項1記載の記録/再生装置。
  5. 【請求項5】 トラック送り要求信号に基づいて記録/
    再生ヘッドをトラック送りして、当該記録/再生ヘッド
    によりデータトラックを有する記録媒体に対して、情報
    信号の記録/再生を行う記録/再生方法であって、 上記トラック送り要求信号に基づいて少なくともトラッ
    ク位置の情報を含むディスク制御信号を生成するディス
    ク制御信号生成工程と、 上記記録/再生ヘッドのトラック位置を検出し、当該検
    出した記録/再生ヘッドのトラック位置及び上記トラッ
    ク送り要求信号に基づいて上記記録/再生ヘッドのトラ
    ック送りを制御するトラック送り制御工程とを有し、 上記トラック送り制御工程においては、上記ディスク制
    御信号生成工程において出力される上記トラック位置の
    情報を取り込み、当該取り込んだトラック位置の情報に
    基づいて当該トラック送り制御工程におけるトラック送
    りに関する情報を校正することを特徴とする記録/再生
    方法。
  6. 【請求項6】 上記ディスク制御信号生成工程では、領
    域境界位置信号により、トラック位置の情報が初期化さ
    れることを特徴とする請求項5記載の記録/再生方法。
JP5561098A 1998-03-06 1998-03-06 記録/再生装置及び方法 Withdrawn JPH11260005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5561098A JPH11260005A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 記録/再生装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5561098A JPH11260005A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 記録/再生装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11260005A true JPH11260005A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13003542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5561098A Withdrawn JPH11260005A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 記録/再生装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11260005A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2655109B2 (ja) 光ディスク装置
US5003524A (en) Optical disk drive with an accurately positioned objective lens
US7623420B2 (en) Focus servo control method in optical disc device
JP2583220B2 (ja) デイスクドライブにおける熱誘起トラツク外れエラ−の補償方法
EP0322841B1 (en) Optical disk apparatus
JPH11273280A (ja) 記録/再生装置及び方法
JPH11260005A (ja) 記録/再生装置及び方法
US6778348B1 (en) Accelerometer-assisted servo writing for disk drives
EP1705648A2 (en) Focus servo control method in optical disc device
JPH11232762A (ja) 記録/再生装置及び方法
EP1067526B1 (en) Apparatus for reproducing data from an optical disc inducing vibration and method thereof
JP2000123503A (ja) ディスク装置
KR20030030748A (ko) 광디스크의 트랙킹 제어장치
JPH11250598A (ja) 記録/再生装置及び方法
JPH11232761A (ja) トラック送り制御装置及び方法
JPH11250557A (ja) 記録/再生装置及び方法
JPH11232808A (ja) 記録/再生装置及び方法
US6912184B2 (en) Method and apparatus of measuring axial vibration of a disk recording medium
US20020101807A1 (en) Method and apparatus for controlling high-speed rotation of optical disc
JPH11273281A (ja) 記録/再生装置及び方法
JPH02177064A (ja) 情報処理装置
US6429997B1 (en) Speed profile selecting means for a recording and reproducing apparatus
JPH03272066A (ja) サーボトラック書込み方法及びその装置
US6282156B1 (en) Method of fast tracking for an optical pick-up and apparatus thereof
JP2503293B2 (ja) 微小変位量計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510