JPH11259473A - 機械翻訳装置及び機械翻訳方法 - Google Patents

機械翻訳装置及び機械翻訳方法

Info

Publication number
JPH11259473A
JPH11259473A JP10057798A JP5779898A JPH11259473A JP H11259473 A JPH11259473 A JP H11259473A JP 10057798 A JP10057798 A JP 10057798A JP 5779898 A JP5779898 A JP 5779898A JP H11259473 A JPH11259473 A JP H11259473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phrase
preposition
occurrence information
usage
occurrence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10057798A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Aramaki
正 荒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10057798A priority Critical patent/JPH11259473A/ja
Publication of JPH11259473A publication Critical patent/JPH11259473A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然言語の文法的曖昧性に由来する前置詞句
の従属する被修飾句の曖昧性を排除し、翻訳精度を向上
させた機械翻訳装置及び機械翻訳方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 原言語の原文中に前置詞句がある場合、
前置詞句の前置詞、前置詞句の主名詞、副詞的用法の前
置詞句に従属する被修飾語候補、形容詞的用法の前置詞
句に従属する被修飾語候補、の4つの前置詞句共起語を
抽出し、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報を
共起情報リストから検索し、前置詞句共起情報の前置詞
句用法により該前置詞句の係る被修飾句を決定し翻訳文
を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原言語の文を目標
言語の文に翻訳する機械翻訳装置及び機械翻訳方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機械翻訳装置では、ある原言語の
原文を原言語の文法に従って構文解析を行い翻訳し目標
言語の翻訳文を得る装置であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自然言
語は、構文解析において同じ句や文に複数の構文木が与
えられる場合、その句や文は文法的に曖昧な句や文にな
るという文法的曖昧性を内在していることが知られてい
る。即ち、ある修飾語句に対し、文法的に修飾すること
が可能な複数の被修飾句が存在する場合がある。例え
ば、英文「I saw agirl with a telescope.」の場合、
修飾語句である前置詞句「with a telescope」の修飾先
として、「a girl」と「saw」との二通りの可能性が考
えられる。前置詞句の用法として、該前置詞句が名詞句
(前記例では「a girl」)を修飾する用法を形容詞的用
法と呼び、該前置詞句が動詞句、形容詞句、副詞句(前
記例では「saw」)を修飾する用法を副詞的用法と呼
ぶ。前置詞句が形容詞的用法をとるか副詞的用法をとる
かは、それぞれの場合に依存し、決まった法則はない。
【0004】従来の機械翻訳装置では、上記自然言語の
文法的曖昧性による前置詞句に対する被修飾句の曖昧性
を除去することができず、正確な翻訳結果が得られない
という問題を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、大量の解析済文を集めたコーパスから前置詞句の修
飾先に関する統計情報(前置詞句の前置詞、前置詞句の
主名詞、副詞的用法の前置詞句が従属する被修飾句、形
容詞的用法の前置詞句が従属する被修飾句、の組合せに
対して決まる前置詞句の用法に関する情報。「前置詞句
共起情報」と呼ぶ)を取り出し、予め前置詞句共起情報
のリスト(共起情報リスト)を作成しておき、翻訳時に
共起情報リストを参照することで、前置詞句の用法の統
計データに基づく特定を行うことによって、前置詞句の
被修飾句の曖昧性を排除し、翻訳精度の高い機械翻訳装
置及び機械翻訳方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の機械翻訳装置は、原言語の文を目標言語の文
に翻訳する機械翻訳装置であって、原言語の前置詞句の
係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する共起情報リ
ストと、原言語の原文の前置詞句の係り先に関する前置
詞句共起語を抽出する共起語抽出部と、前置詞句共起語
に対応する前置詞句共起情報を共起情報リストから検索
する共起情報検索部と、前置詞句共起情報により前置詞
句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳部とを備
えた構成より成る。
【0007】この構成により前置詞句の修飾先の曖昧性
を排除し翻訳精度の高い機械翻訳装置を提供することが
できる。
【0008】なお、「前置詞句共起語」とは、ある前置
詞句に対する、該前置詞句の前置詞、該前置詞句の主名
詞、副詞的用法の該前置詞句が従属する被修飾語候補、
形容詞的用法の該前置詞句が従属する被修飾語候補、の
4つの語のことを言う。また、ここでいう「前置詞句共
起語に対応する前置詞句共起情報」とは、該前置詞句共
起語と該前置詞句共起情報との前置詞句の前置詞が等し
く、前置詞句の主名詞、形容詞的用法の前置詞句が従属
する被修飾語候補、副詞的用法の前置詞句が従属する被
修飾語候補、のそれぞれの非活用形が等しいことを意味
する。
【0009】上記課題を解決するために本発明の機械翻
訳装置は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻
訳装置であって、原言語の各前置詞のデフォルト前置詞
用法に関する情報を記憶するデフォルト用法リストと、
原言語の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報を
記憶する共起情報リストと、原言語の原文の前置詞句の
係り先に関する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出部
と、前置詞句の前置詞に対するデフォルト前置詞用法を
デフォルト用法リストから検索するデフォルト用法検索
部と、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報を共
起情報リストから検索する共起情報検索部と、共起情報
検索部において、前置詞句共起語に対応する前置詞句共
起情報が発見されなかった場合には前記デフォルト前置
詞用法を前置詞句の前置詞句用法とし、前置詞句共起語
に対応する前置詞句共起情報が発見された場合にはデフ
ォルト前置詞用法ではない用法を前置詞句の前置詞句用
法として、前置詞句用法を設定する用法設定部と、用法
設定部により設定れた前置詞句用法により前置詞句の係
る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳部とを備えた構
成より成る。
【0010】この構成より前置詞句の修飾先の曖昧性を
排除し翻訳精度の高い機械翻訳装置を提供することがで
き、デフォルト前置詞句用法の前置詞句共起情報は必要
としないので共起情報リストのサイズを半分以下にする
ことが可能となり前置詞句共起語から対応する前置詞句
共情報を得るまでの検索時間の短い機械翻訳装置を提供
することができる。
【0011】上記課題を解決するために本発明の機械翻
訳方法は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻
訳方法であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に関
する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言
語の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報が記憶
された予め用意された共起情報リストから前置詞句共起
語に対応する前置詞句共起情報を検索する共起情報検索
過程と、前置詞句共起情報により前置詞句の係る被修飾
句を決定し原文を翻訳する翻訳過程とを備えた構成より
成る。
【0012】この構成により前置詞句の修飾先の曖昧性
を排除し翻訳精度の高い機械翻訳方法を提供することが
できる。
【0013】上記課題を解決するために本発明の機械翻
訳方法は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻
訳方法であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に関
する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言
語の各前置詞のデフォルト前置詞用法に関する情報が記
憶された予め用意されたデフォルト用法リストから前置
詞句の前置詞に対するデフォルト前置詞用法を検索する
デフォルト用法検索過程と、原言語の前置詞句の係り先
に関する前置詞句共起情報が記憶された予め用意された
共起情報リストから前置詞句共起語に対応する前置詞句
共起情報を検索する共起情報検索過程と、共起情報検索
過程において、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起
情報が発見されなかった場合にはデフォルト前置詞用法
を前置詞句の前置詞句用法とし、前置詞句共起語に対応
する前置詞句共起情報が発見された場合にはデフォルト
前置詞用法ではない用法を前置詞句の前置詞句用法とし
て、前置詞句用法を設定する用法設定過程と、前置詞句
用法により前置詞句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳
する翻訳過程とを備えた構成より成る。
【0014】この構成により前置詞句の修飾先の曖昧性
を排除し翻訳精度の高い機械翻訳方法を提供することが
でき、デフォルト前置詞句用法の前置詞句共起情報は必
要としないので共起情報リストのサイズを半分以下にす
ることが可能となり前置詞句共起語から対応する前置詞
句共情報を得るまでの検索時間の短い機械翻訳方法を提
供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の機械翻
訳装置は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻
訳装置であって、原言語の前置詞句の係り先に関する前
置詞句共起情報を記憶する共起情報リストと、原言語の
原文の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起語を抽出
する共起語抽出部と、前置詞句共起語に対応する前置詞
句共起情報を共起情報リストから検索する共起情報検索
部と、前置詞句共起情報により前置詞句の係る被修飾句
を決定し原文を翻訳する翻訳部とを備えたこととしたも
のであり、この構成により、前置詞句の修飾先の曖昧性
が排除され翻訳精度が向上するという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2に記載の機械翻訳装置
は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳装置
であって、原言語の各前置詞のデフォルト前置詞用法に
関する情報を記憶するデフォルト用法リストと、原言語
の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶す
る共起情報リストと、原言語の原文の前置詞句の係り先
に関する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出部と、前
置詞句の前置詞に対するデフォルト前置詞用法をデフォ
ルト用法リストから検索するデフォルト用法検索部と、
前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報を共起情報
リストから検索する共起情報検索部と、共起情報検索部
において、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報
が発見されなかった場合にはデフォルト前置詞用法を前
置詞句の前置詞句用法とし、前置詞句共起語に対応する
前置詞句共起情報が発見された場合にはデフォルト前置
詞用法ではない用法を前置詞句の前置詞句用法として、
前置詞句用法を設定する用法設定部と、用法設定部によ
り設定れた前置詞句用法により前置詞句の係る被修飾句
を決定し原文を翻訳する翻訳部とを備えたこととしたも
のであり、この構成により、前置詞句の修飾先の曖昧性
が排除され翻訳精度が向上し、前置詞句共起情報リスト
のサイズが半分以下となり前置詞句共起語から前置詞句
共起情報を得るまでの時間が短縮されるという作用を有
する。
【0017】本発明の請求項3に記載の機械翻訳装置
は、請求項1又は請求項2に記載の機械翻訳装置であっ
て、共起情報リストは一般の文章における前置詞句の係
り先に関する前置詞句共起情報を記憶する共通共起情報
リストと各分野毎の文章における前置詞句の係り先に関
する前置詞句共起情報を記憶する複数の分野別共起情報
リストとに分かれており、共起情報検索部における検索
は共通共起情報リストと外部から指定される1乃至複数
の分野別共起情報リストとについて行うことを特徴とし
たものであり、この構成により、翻訳する原文の分野毎
に異なる分野別共起情報リストを用いるため翻訳精度が
向上し、共起情報リストの検索対象が限定されるため前
置詞句共起語から前置詞句共起情報を得るまでの時間が
短縮されるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項4に記載の機械翻訳方法
は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳方法
であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に関する前
置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言語の前
置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報が記憶された
予め用意された共起情報リストから前置詞句共起語に対
応する前置詞句共起情報を検索する共起情報検索過程
と、前置詞句共起情報により前記前置詞句の係る被修飾
句を決定し原文を翻訳する翻訳過程とを備えたこととし
たものであり、この構成により、前置詞句の修飾先の曖
昧性が排除され翻訳精度が向上するという作用を有す
る。
【0019】本発明の請求項5に記載の機械翻訳方法
は、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳方法
であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に関する前
置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言語の各
前置詞のデフォルト前置詞用法に関する情報が記憶され
た予め用意されたデフォルト用法リストから前置詞句の
前置詞に対するデフォルト前置詞用法を検索するデフォ
ルト用法検索過程と、原言語の前置詞句の係り先に関す
る前置詞句共起情報が記憶された予め用意された共起情
報リストから前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情
報を検索する共起情報検索過程と、共起情報検索過程に
おいて、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報が
発見されなかった場合にはデフォルト前置詞用法を前置
詞句の前置詞句用法とし、前置詞句共起語に対応する前
置詞句共起情報が発見された場合にはデフォルト前置詞
用法ではない用法を前置詞句の前置詞句用法として、前
置詞句用法を設定する用法設定過程と、前置詞句用法に
より前置詞句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻
訳過程とを備えたこととしたものであり、この構成によ
り、前置詞句の修飾先の曖昧性が排除され翻訳精度が向
上し、前置詞句共起情報リストのサイズが半分以下とな
り前置詞句共起語から前置詞句共起情報を得るまでの時
間が短縮されるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項6に記載の機械翻訳方法
は、請求項4又は請求項5に記載の機械翻訳方法であっ
て、共起情報リストは一般の文章における前置詞句の係
り先に関する前置詞句共起情報を記憶する共通共起情報
リストと各分野毎の文章における前置詞句の係り先に関
する前置詞句共起情報を記憶する複数の分野別共起情報
リストとに分かれており、共起情報検索過程における検
索は共通共起情報リストと外部から指定される1乃至複
数の分野別共起情報リストとについて行うことを特徴と
したものであり、この構成により、翻訳する原文の分野
毎に異なる分野別共起情報リストを用いるため翻訳精度
が向上し、共起情報リストの検索対象が限定されるため
前置詞句共起語から前置詞句共起情報を得るまでの時間
が短縮されるという作用を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図8を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の実施の形態1
における機械翻訳装置の機能ブロック図である。
【0022】図1において、100は原言語の原文を入
力する機能を有する入力部、102は原文の前置詞句共
起語を抽出する機能を有する共起語抽出部、103は共
起情報リストを記憶する機能を有する共起情報記憶部、
103aは共起情報記憶部103に記憶された共通共起
情報リスト、104は前置詞句共起語に対応する前置詞
句共起情報を共通共起情報リスト103aから検索する
機能を有する共起情報検索部、105は前置詞句共起情
報により前置詞句の被修飾句を決定し原言語の原文から
目標言語の翻訳文を生成する機能を有する翻訳部、10
6は翻訳文を出力する機能を有する出力部、107は、
入力部100、共起語抽出部102、共起情報検索部1
04、翻訳部105、出力部106、の間のデータの流
れを後述の動作の流れに従って制御する機能を有する制
御部である。
【0023】図2は、本発明の実施の形態1における共
通共起情報リストの内部状態を示す図である。共通共起
情報リストは、副詞的用法の前置詞句が従属する被修飾
語候補、形容詞的用法の前置詞句が従属する被修飾語候
補、前置詞句の前置詞、前置詞句の主名詞、前置詞句の
用法、の4つの語及び用法で構成される要素を集成した
リストである。
【0024】例えば、前記例で挙げた英文「I saw a gi
rl with a telescope.」の中の前置詞句「with a teles
cope」と該副詞的用法の前置詞句に係る被修飾句「sa
w」及び形容詞的用法に係る被修飾句「a girl」の場
合、共通共起情報リストには該前置詞句及び該被修飾句
に対応する前置詞句共起情報として「see, girl, with,
telescope, 副詞的用法」のような4個の語及び用法か
ら成る要素が登録されている。
【0025】図3は、本発明の実施の形態1に係る機械
翻訳装置の装置ブロック図である。図3において、30
1は入力装置で、例えば、キーボード、マウス、ディス
ク読みとり装置、光学式読みとり装置、タッチパネル、
音声入力装置等の1乃至複数の組み合わせにより構成さ
れる。302は中央演算処理装置(CPU)、303は
記憶装置で、ROM(リードオンリーメモリー)若しく
はRAM(ランダムアクセスメモリー)、又はその組み
合わせ、或いはディスク装置により構成される。304
は出力装置で、ディスプレイ、プリンタ、ディスク書き
込み装置、光学式書き込み装置、音声出力装置等の1乃
至複数の組み合わせで構成される。305は読取装置で
フロッピーディスクドライブ、CD−ROMドライブ、
磁気テープリーダー等の1乃至複数の組み合わせで構成
される。306は読取装置305で読み取り可能な記録
媒体で、フロッピーディスク、CD−ROM、磁気テー
プ等で構成される。
【0026】この装置において、入力部100は入力装
置301により実現され、共起情報記憶部103は記憶
装置303により実現され、共起語抽出部102・共起
情報検索部104・翻訳部105・制御部107はCP
U302により実現され、出力部106は出力装置30
4により実現される。
【0027】なお、本実施の形態では、CPU302
は、予めROMなどの記憶装置303に記憶された制御
プログラムを実行することにより各種制御を行うことと
しているが、制御プログラムは、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体(例えばCD−ROMなど)306に記
憶されていても良く、このような形態では、CPU30
2は、読取装置305(例えばCD−ROMドライブな
ど)を介して記録媒体から制御プログラムを読み込ん
で、読み込んだ制御プログラムをRAMやハードディス
クなどの記憶装置303に展開した後、制御プログラム
を実行する。このような形態とすることにより、本発明
を汎用コンピュータで容易に実現することが可能とな
る。
【0028】次に、本実施の形態に係る機械翻訳装置の
動作の流れについて説明する。翻訳を行う場合、利用者
は、入力部100に翻訳したい原文1を入力する。制御
部107は、入力部100から原文1を受けると、原文
1を共起語抽出部102に送り、原文1から前置詞句共
起語3を抽出する。次に、制御部107は、前置詞句共
起語3を共起情報検索部104に送り、共通共起情報リ
スト103aから前置詞句共起語3に対応する前置詞句
共起情報3aを検索抽出する。次に、制御部107は、
前置詞句共起情報3aと原文1とを翻訳部105に送
り、目的言語の翻訳文4を得る。最後に、制御部107
は翻訳文4を出力装置106に送り、翻訳文4を出力す
る。
【0029】なお、入力装置100に原文1が入力され
た時点で、原文1中に前置詞句が含まれていない場合に
は、制御部107は原文1を翻訳部105に送り翻訳文
4を得た後、翻訳文4を出力部106に送り出力する。
【0030】例えば、原文1として英文「I saw a blac
k chick in the big nest.」が入力された場合、制御部
107は原文1から前置詞句共起語3「saw, chick, i
n, nest」を抽出する。この時点では、前置詞句は副詞
的用法(「in nest」が「saw」に係る)か形容詞的用法
(「in nest」が「chick」に係る)かの判断はされてい
ない。次に制御部107は、共起情報記憶部に記憶され
ている共通共起情報リスト103a内から、前置詞句共
起語に対応する前置詞句共起情報を検索し、前置詞句共
起情報3a「see, chick, in, nest, 形容詞的用法」を
得る。共通共起情報リストは、図2に示すように、副詞
的用法の前置詞句が従属する被修飾語候補、形容詞的用
法の前置詞句が従属する被修飾語候補、前置詞句の前置
詞、前置詞句の主名詞、前置詞句の用法、の4つの語及
び用法で構成される要素の集合から成る。従って、前置
詞句共起情報が検索抽出された時点で該前置詞句の用法
が形容詞的用法若しくは副詞的用法に確定するため、前
置詞句の係る被修飾句の曖昧性は排除され被修飾句が正
しく決定される。次に、制御部107は前置詞句共起情
報3aと原文1を翻訳部105に送り、翻訳部105は
前置詞句共起情報3aの前置詞句用法の情報を基に原文
を翻訳し、翻訳文4「彼はその大きな巣の中にいる黒い
雛鳥を見た。」を得る。共起情報3aの情報がない場
合、翻訳文4は「彼はその大きな巣の中にいる黒い雛鳥
を見た。」と「彼はその大きな巣の中で黒い雛鳥を見
た。」との2通りの可能性を持つが、前置詞句共起情報
3aを参照することにより翻訳文4は一意的に決定さ
れ、正しい翻訳文を得ることが可能となる。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、前
置詞句共起情報を集成した前置詞句共起リストを用いる
ことによって、自然言語の持つ文法的曖昧性に由来する
前置詞句の係る修飾句の曖昧性を排除することができ
る。なお、本実施の形態では原言語を英語、目標言語を
日本語として例示したが、原言語及び目標言語はこれら
に限定されるものではない。
【0032】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における機械翻訳装置の機能ブロック図である。
【0033】図4において、実施の形態1で説明した各
装置については同符号を付して説明は省略する。本実施
の形態では、実施の形態1の機械翻訳装置に加えて、デ
フォルト用法リスト401aを記憶するデフォルト用法
記憶部401と、前置詞に対してデフォルト用法リスト
を検索し該前置詞に対するデフォルト前置詞用法を抽出
するデフォルト用法検索部402とを備えたことを特徴
とする。
【0034】図5は、共通共起情報リスト103a内の
各前置詞に対する用法の割合を示す図である。図6は、
本発明の実施の形態2における機械翻訳装置のデフォル
ト用法リストの内部状態を示す図である。デフォルト用
法リストは、前置詞と、該前置詞のデフォルト前置詞用
法の組を要素とするリストである。各前置詞に対するデ
フォルト前置詞用法は図5に示した割合の多い用法とす
る。
【0035】また、共通共起情報リスト103aに入っ
ていない前置詞句共起情報はデフォルト前置詞用法で指
定される用法をとるものとみなすという条件を課す。前
記条件を課すことにより、共通共起情報リスト103a
内の前置詞句共起情報の内前置詞句の用法がデフォルト
前置詞用法である要素が無い場合でもデフォルト用法リ
ストの情報により正しく用法を決定することができ、前
置詞句の用法がデフォルト前置詞用法である要素を共通
共起情報リスト103aから削除することができる。従
って、共通共起情報リスト103aの要素数は半分以下
に削減することができる。例えば、共通共起情報リスト
103a中の前置詞句の前置詞が「of」である要素のう
ち95%の要素は形容詞的用法なので、前置詞「of」の
デフォルト前置詞用法は形容詞的用法となり、前記95
%の要素は共通共起情報リストから削除される。
【0036】更に、前記削減の結果残った要素の前置詞
句用法は全てデフォルト前置詞用法ではない用法である
ので、前置詞句の用法も共通共起情報リストに登録する
必要がなくなるので削除することができる。
【0037】本実施の形態に係る機械翻訳装置の装置ブ
ロック図は、図3に示した形態となる。この装置におい
て、入力部100は入力装置301により実現され、共
起情報記憶部103・デフォルト用法記憶部401は記
憶装置303により実現され、共起語抽出部102・デ
フォルト用法検索部402・共起情報検索部104・翻
訳部105・制御部107はCPU302により実現さ
れ、出力部106は出力装置304により実現される。
【0038】なお、本実施の形態では、CPU302
は、予めROMなどの記憶装置303に記憶された制御
プログラムを実行することにより各種制御を行うことと
しているが、制御プログラムは、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体(例えばCD−ROMなど)306に記
憶されていても良く、このような形態では、CPU30
2は、読取装置305(例えばCD−ROMドライブな
ど)を介して記録媒体から制御プログラムを読み込ん
で、読み込んだ制御プログラムをRAMやハードディス
クなどの記憶装置303に展開した後、制御プログラム
を実行する。このような形態とすることにより、本発明
を汎用コンピュータで容易に実現することが可能とな
る。
【0039】次に、本実施の形態に係る機械翻訳装置の
動作の流れについて説明する。翻訳を行う場合、利用者
は入力部100に翻訳したい原文1を入力する。制御部
107は、入力部100から原文1を受けると、原文1
を共起語抽出部102に送り、原文1から前置詞句共起
語3を抽出する。次に、制御部107は、デフォルト用
法検索部502により前置詞句共起語3の前置詞に対す
るデフォルト前置詞用法5を得る。次に、制御部107
は、前置詞句共起語3を共起情報検索部104に送り、
共通共起情報リスト103aから前置詞句共起語3に対
応する前置詞句共起情報3aを検索し、前置詞句共起情
報3aが発見された場合には前置詞句用法3cをデフォ
ルト前置詞用法ではない用法に設定し、前置詞句共起情
報3aが発見されなかった場合には前置詞句用法3cを
デフォルト前置詞用法とする。次に、制御部107は、
前置詞句用法3cと原文1とを翻訳部105に送り、目
的言語の翻訳文4を得る。最後に、制御部107は翻訳
文4を出力装置106に送り、翻訳文4を出力する。
【0040】以上のように、本実施の形態によれば、前
置詞句共起情報を集成した前置詞句共起リストを用いる
ことによって、自然言語の持つ文法的曖昧性に由来する
前置詞句の係る修飾句の曖昧性を排除することができ、
更にデフォルト前置詞用法以外の共起情報しか必要とし
ないため共通共起情報リストのサイズを半分以下にする
ことができ、前置詞句共起語から前置詞句共起情報を得
るまでの時間が短縮される。なお、本実施の形態では原
言語を英語、目標言語を日本語として例示したが、原言
語及び目標言語はこれらに限定されるものではない。
【0041】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3における機械翻訳装置の機能ブロック図である。
【0042】図7において、実施の形態1で説明した各
装置については同符号を付して説明は省略する。本実施
の形態では、共起情報記憶部103に記憶された共起情
報リストが1つの共通共起情報リスト103aと複数の
分野別共起情報リスト103bからなり、共起情報検索
部104は共通共起情報リスト103aと利用者から専
門分野選択支持2により指定される1乃至複数の分野別
共起情報リスト103bとについて検索を行うことを特
徴とする。
【0043】本実施の形態に係る機械翻訳装置の装置ブ
ロック図は、図3に示した形態となる。この装置におい
て、入力部100は入力装置301により実現され、共
起情報記憶部103は記憶装置303により実現され、
共起語抽出部102・共起情報検索部104・翻訳部1
05・制御部107はCPU302により実現され、出
力部106は出力装置304により実現される。
【0044】なお、本実施の形態では、CPU302
は、予めROMなどの記憶装置303に記憶された制御
プログラムを実行することにより各種制御を行うことと
しているが、制御プログラムは、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体(例えばCD−ROMなど)306に記
憶されていても良く、このような形態では、CPU30
2は、読取装置305(例えばCD−ROMドライブな
ど)を介して記録媒体から制御プログラムを読み込ん
で、読み込んだ制御プログラムをRAMやハードディス
クなどの記憶装置303に展開した後、制御プログラム
を実行する。このような形態とすることにより、本発明
を汎用コンピュータで容易に実現することが可能とな
る。
【0045】次に、本実施の形態に係る機械翻訳装置の
動作の流れについて説明する。翻訳を行う場合、利用者
は、まず翻訳する原言語の文の属する分野を選択し、入
力部100に専門分野選択支持2を入力し、次に入力部
100に翻訳したい原文1を入力する。制御部107
は、入力部100から原文1を受けると、原文1を共起
語抽出部102に送り、原文1から前置詞句共起語3を
抽出する。次に、制御部107は、前置詞句共起語3と
専門分野選択支持2を共起情報検索部104に送り、共
通共起情報リスト103aと分野別共起情報リスト10
3bとから前置詞句共起語3に対応する前置詞句共起情
報3aを検索抽出する。次に、制御部107は、前置詞
句共起情報3aと原文1とを翻訳部105に送り、目的
言語の翻訳文4を得る。最後に、制御部107は翻訳文
4を出力装置106に送り、翻訳文4を出力する。
【0046】なお、入力装置100に原文1が入力され
た時点で、原文1中に前置詞句が含まれていない場合に
は、制御部107は原文1を翻訳部105に送り翻訳文
4を得た後、翻訳文4を出力部106に送り出力する。
【0047】以上のように、本実施の形態によれば、前
置詞句共起情報を集成した前置詞句共起リストを用いる
ことによって、自然言語の持つ文法的曖昧性に由来する
前置詞句の係る修飾句の曖昧性を排除することができ、
翻訳する原文の分野毎に異なる分野別共起情報リストを
用いるため翻訳精度が向上し、共起情報リストの検索対
象が限定されるため前置詞句共起語から前置詞句共起情
報を得るまでの時間が短縮される。なお、本実施の形態
では原言語を英語、目標言語を日本語として例示した
が、原言語及び目標言語はこれらに限定されるものでは
ない。
【0048】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4における機械翻訳装置の機能ブロック図である。
【0049】図8において、実施の形態2で説明した各
装置については同符号を付して説明は省略する。本実施
の形態では、共起情報記憶部103に記憶された共起情
報リストが1つの共通共起情報リスト103aと複数の
分野別共起情報リスト103bからなり、共起情報検索
部104は共通共起情報リスト103aと利用者から専
門分野選択支持2により指定される1乃至複数の分野別
共起情報リスト103bとについて検索を行うことを特
徴とする。
【0050】本実施の形態に係る機械翻訳装置の装置ブ
ロック図は、図3に示した形態となる。この装置におい
て、入力部100は入力装置301により実現され、共
起情報記憶部103・デフォルト用法記憶部401は記
憶装置303により実現され、共起語抽出部102・デ
フォルト用法検索部402・共起情報検索部104・翻
訳部105・制御部107はCPU302により実現さ
れ、出力部106は出力装置304により実現される。
【0051】なお、本実施の形態では、CPU302
は、予めROMなどの記憶装置303に記憶された制御
プログラムを実行することにより各種制御を行うことと
しているが、制御プログラムは、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体(例えばCD−ROMなど)306に記
憶されていても良く、このような形態では、CPU30
2は、読取装置305(例えばCD−ROMドライブな
ど)を介して記録媒体から制御プログラムを読み込ん
で、読み込んだ制御プログラムをRAMやハードディス
クなどの記憶装置303に展開した後、制御プログラム
を実行する。このような形態とすることにより、本発明
を汎用コンピュータで容易に実現することが可能とな
る。
【0052】次に、本実施の形態に係る機械翻訳装置の
動作の流れについて説明する。翻訳を行う場合、利用者
は、まず翻訳する原言語の文の属する分野を選択し、入
力部100に専門分野選択支持2を入力し、次に入力部
100に翻訳したい原文1を入力する。制御部107
は、入力部100から原文1を受けると、原文1を共起
語抽出部102に送り、原文1から前置詞句共起語3を
抽出する。次に、制御部107は、デフォルト用法検索
部502により前置詞句共起語3の前置詞に対するデフ
ォルト前置詞用法5を得る。
【0053】次に、制御部107は、前置詞句共起語3
と専門分野選択支持2を共起情報検索部104に送り、
共通共起情報リスト103aと専門分野選択支持2で指
定される1乃至複数の分野別共起情報リスト103bと
から前置詞句共起語3に対応する前置詞句共起情報3a
を検索し、前置詞句共起情報3aが発見された場合には
前置詞句用法3cをデフォルト前置詞用法ではない用法
に設定し、前置詞句共起情報3aが発見されなかった場
合には前置詞句用法3cをデフォルト前置詞用法とす
る。次に、制御部107は、前置詞句用法3cと原文1
とを翻訳部105に送り、目的言語の翻訳文4を得る。
最後に、制御部107は翻訳文4を出力装置106に送
り、翻訳文4を出力する。
【0054】以上のように、本実施の形態によれば、前
置詞句共起情報を集成した前置詞句共起リストを用いる
ことによって、自然言語の持つ文法的曖昧性に由来する
前置詞句の係る修飾句の曖昧性を排除することができ、
デフォルト用法リストを備えることによって共通共起情
報リストのサイズを半分以下となり前置詞句共起語から
前置詞句共起情報を得るまでの時間が短縮される。更
に、翻訳する原文の分野毎に異なる分野別共起情報リス
トを用いるため翻訳精度が向上し、共起情報リストの検
索対象が限定されるため前置詞句共起語から前置詞句共
起情報を得るまでの時間が短縮される。なお、本実施の
形態では原言語を英語、目標言語を日本語として例示し
たが、原言語及び目標言語はこれらに限定されるもので
はない。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の機械翻訳
装置によれば、原言語の文を目標言語の文に翻訳する機
械翻訳装置であって、原言語の前置詞句の係り先に関す
る前置詞句共起情報を記憶する共起情報リストと、原言
語の原文の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起語を
抽出する共起語抽出部と、前置詞句共起語に対応する前
置詞句共起情報を共起情報リストから検索する共起情報
検索部と、前置詞句共起情報により前置詞句の係る被修
飾句を決定し原文を翻訳する翻訳部とを備えたことによ
り、前置詞句の修飾先の曖昧性が排除され翻訳精度が向
上するという有利な効果が得られる。
【0056】請求項2に記載の機械翻訳装置によれば、
原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳装置であ
って、原言語の各前置詞のデフォルト前置詞用法に関す
る情報を記憶するデフォルト用法リストと、原言語の前
置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する共
起情報リストと、原言語の原文の前置詞句の係り先に関
する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出部と、前置詞
句の前置詞に対するデフォルト前置詞用法をデフォルト
用法リストから検索するデフォルト用法検索部と、前置
詞句共起語に対応する前置詞句共起情報を共起情報リス
トから検索する共起情報検索部と、共起情報検索部にお
いて、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報が発
見されなかった場合にはデフォルト前置詞用法を前置詞
句の前置詞句用法とし、前置詞句共起語に対応する前置
詞句共起情報が発見された場合にはデフォルト前置詞用
法ではない用法を前置詞句の前置詞句用法として、前置
詞句用法を設定する用法設定部と、用法設定部により設
定れた前置詞句用法により前置詞句の係る被修飾句を決
定し原文を翻訳する翻訳部とを備えたことにより、前置
詞句の修飾先の曖昧性が排除され翻訳精度が向上し、請
求項1に記載の機械翻訳装置と比較して前置詞句共起情
報リストのサイズが半分以下となり且つ前置詞句共起語
から前置詞句共起情報を得るまでの時間が短縮されると
いう有利な効果が得られる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の機械翻訳装置において、共起情報
リストは一般の文章における前置詞句の係り先に関する
前置詞句共起情報を記憶する共通共起情報リストと各分
野毎の文章における前置詞句の係り先に関する前置詞句
共起情報を記憶する複数の分野別共起情報リストとに分
かれており、共起情報検索部における検索は共通共起情
報リストと外部から指定される1乃至複数の分野別共起
情報リストとについて行うことを特徴としたものであ
り、この構成により、翻訳する原文の分野毎に異なる分
野別共起情報リストを用いるため翻訳精度が向上し、共
起情報リストの検索対象が限定されるため前置詞句共起
語から前置詞句共起情報を得るまでの時間が短縮される
という有利な効果が得られる。
【0058】請求項4に記載の機械翻訳方法によれば、
原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳方法であ
って、原言語の原文の前置詞句の係り先に関する前置詞
句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言語の前置詞
句の係り先に関する前置詞句共起情報が記憶された予め
用意された共起情報リストから前置詞句共起語に対応す
る前置詞句共起情報を検索する共起情報検索過程と、前
置詞句共起情報により前記前置詞句の係る被修飾句を決
定し原文を翻訳する翻訳過程とを備えたことにより、前
置詞句の修飾先の曖昧性が排除され翻訳精度が向上する
という有利な効果が得られる。
【0059】請求項5に記載の機械翻訳方法によれば、
原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械翻訳方法であ
って、原言語の原文の前置詞句の係り先に関する前置詞
句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原言語の各前置
詞のデフォルト前置詞用法に関する情報が記憶された予
め用意されたデフォルト用法リストから前置詞句の前置
詞に対するデフォルト前置詞用法を検索するデフォルト
用法検索過程と、原言語の前置詞句の係り先に関する前
置詞句共起情報が記憶された予め用意された共起情報リ
ストから前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報を
検索する共起情報検索過程と、共起情報検索過程におい
て、前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報が発見
されなかった場合にはデフォルト前置詞用法を前置詞句
の前置詞句用法とし、前置詞句共起語に対応する前置詞
句共起情報が発見された場合にはデフォルト前置詞用法
ではない用法を前置詞句の前置詞句用法として、前置詞
句用法を設定する用法設定過程と、前置詞句用法により
前置詞句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳過
程とを備えたことにより、前置詞句の修飾先の曖昧性が
排除され翻訳精度が向上し、請求項1に記載の機械翻訳
装置と比較して前置詞句共起情報リストのサイズが半分
以下となり且つ前置詞句共起語から前置詞句共起情報を
得るまでの時間が短縮されるという有利な効果が得られ
る。
【0060】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
又は請求項5に記載の機械翻訳方法であって、共起情報
リストは一般の文章における前置詞句の係り先に関する
前置詞句共起情報を記憶する共通共起情報リストと各分
野毎の文章における前置詞句の係り先に関する前置詞句
共起情報を記憶する複数の分野別共起情報リストとに分
かれており、共起情報検索過程における検索は共通共起
情報リストと外部から指定される1乃至複数の分野別共
起情報リストとについて行うことを特徴としたものであ
り、この構成により、翻訳する原文の分野毎に異なる分
野別共起情報リストを用いるため翻訳精度が向上し、共
起情報リストの検索対象が限定されるため前置詞句共起
語から前置詞句共起情報を得るまでの時間が短縮される
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における機械翻訳装置の
機能ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における共通共起情報リ
ストの内部状態を示す図
【図3】本発明の実施の形態1における機械翻訳装置の
装置ブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における機械翻訳装置の
機能ブロック図
【図5】共通共起情報リスト内の各前置詞に対する用法
の割合を示す図
【図6】本発明の実施の形態2におけるデフォルト用法
リストの内部状態を示す図
【図7】本発明の実施の形態3における機械翻訳装置の
機能ブロック図
【図8】本発明の実施の形態4における機械翻訳装置の
機能ブロック図
【符号の説明】
100 入力部 102 共起語抽出部 103 共起情報記憶部 103a 共通共起情報リスト 103b 分野別共起情報リスト 104 共起情報検索部 105 翻訳部 106 出力部 107 制御部 301 入力装置 302 CPU 303 記憶装置 304 出力装置 305 読取装置 306 記録媒体 401 デフォルト用法記憶部 401a デフォルト用法リスト 402 デフォルト用法検索部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械
    翻訳装置であって、原言語の前置詞句の係り先に関する
    前置詞句共起情報を記憶する共起情報リストと、原言語
    の原文の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起語を抽
    出する共起語抽出部と、前記前置詞句共起語に対応する
    前置詞句共起情報を前記共起情報リストから検索する共
    起情報検索部と、前記前置詞句共起情報により前記前置
    詞句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳部と、
    を備えたことを特徴とする機械翻訳装置。
  2. 【請求項2】原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械
    翻訳装置であって、原言語の各前置詞のデフォルト前置
    詞用法に関する情報を記憶するデフォルト用法リスト
    と、原言語の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情
    報を記憶する共起情報リストと、原言語の原文の前置詞
    句の係り先に関する前置詞句共起語を抽出する共起語抽
    出部と、前記前置詞句の前置詞に対するデフォルト前置
    詞用法をデフォルト用法リストから検索するデフォルト
    用法検索部と、前記前置詞句共起語に対応する前置詞句
    共起情報を前記共起情報リストから検索する共起情報検
    索部と、前記共起情報検索部において、前記前置詞句共
    起語に対応する前置詞句共起情報が発見されなかった場
    合には前記デフォルト前置詞用法を前記前置詞句の前置
    詞句用法とし、前記前置詞句共起語に対応する前置詞句
    共起情報が発見された場合には前記デフォルト前置詞用
    法ではない用法を前記前置詞句の前置詞句用法として、
    前置詞句用法を設定する用法設定部と、前記用法設定部
    により設定れた前記前置詞句用法により前記前置詞句の
    係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳部と、を備え
    たことを特徴とする機械翻訳装置。
  3. 【請求項3】前記共起情報リストは一般の文章における
    前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する
    共通共起情報リストと各分野毎の文章における前置詞句
    の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する複数の分
    野別共起情報リストとに分かれており、前記共起情報検
    索部における検索は共通共起情報リストと外部から指定
    される1乃至複数の分野別共起情報リストとについて行
    うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の機械
    翻訳装置。
  4. 【請求項4】原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械
    翻訳方法であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に
    関する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原
    言語の前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報が記
    憶された予め用意された共起情報リストから前記前置詞
    句共起語に対応する前置詞句共起情報を検索する共起情
    報検索過程と、前記前置詞句共起情報により前記前置詞
    句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する翻訳過程と、
    を備えたことを特徴とする機械翻訳方法。
  5. 【請求項5】原言語の文を目標言語の文に翻訳する機械
    翻訳方法であって、原言語の原文の前置詞句の係り先に
    関する前置詞句共起語を抽出する共起語抽出過程と、原
    言語の各前置詞のデフォルト前置詞用法に関する情報が
    記憶された予め用意されたデフォルト用法リストから前
    記前置詞句の前置詞に対するデフォルト前置詞用法を検
    索するデフォルト用法検索過程と、原言語の前置詞句の
    係り先に関する前置詞句共起情報が記憶された予め用意
    された共起情報リストから前記前置詞句共起語に対応す
    る前置詞句共起情報を検索する共起情報検索過程と、前
    記共起情報検索過程において、前記前置詞句共起語に対
    応する前置詞句共起情報が発見されなかった場合には前
    記デフォルト前置詞用法を前記前置詞句の前置詞句用法
    とし、前記前置詞句共起語に対応する前置詞句共起情報
    が発見された場合には前記デフォルト前置詞用法ではな
    い用法を前記前置詞句の前置詞句用法として、前置詞句
    用法を設定する用法設定過程と、前記前置詞句用法によ
    り前記前置詞句の係る被修飾句を決定し原文を翻訳する
    翻訳過程とを備えたことを特徴とする機械翻訳方法。
  6. 【請求項6】前記共起情報リストは一般の文章における
    前置詞句の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する
    共通共起情報リストと各分野毎の文章における前置詞句
    の係り先に関する前置詞句共起情報を記憶する複数の分
    野別共起情報リストとに分かれており、前記共起情報検
    索過程における検索は共通共起情報リストと外部から指
    定される1乃至複数の分野別共起情報リストとについて
    行うことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の機
    械翻訳方法。
JP10057798A 1998-03-10 1998-03-10 機械翻訳装置及び機械翻訳方法 Withdrawn JPH11259473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10057798A JPH11259473A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 機械翻訳装置及び機械翻訳方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10057798A JPH11259473A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 機械翻訳装置及び機械翻訳方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11259473A true JPH11259473A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13065934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10057798A Withdrawn JPH11259473A (ja) 1998-03-10 1998-03-10 機械翻訳装置及び機械翻訳方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11259473A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109614624A (zh) * 2018-12-12 2019-04-12 广东小天才科技有限公司 一种英文语句的识别方法及电子设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109614624A (zh) * 2018-12-12 2019-04-12 广东小天才科技有限公司 一种英文语句的识别方法及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9002695B2 (en) Machine translation device, method of processing data, and program
US5895446A (en) Pattern-based translation method and system
US7630880B2 (en) Japanese virtual dictionary
JP4319860B2 (ja) 転移ベースの機械翻訳システムで使用される転移辞書を開発するための方法および装置
JPH083815B2 (ja) 自然言語の共起関係辞書保守方法
JP2008108209A (ja) 機械翻訳の精度を向上させる技術
JPH0567144A (ja) 前編集支援方法およびその装置
JP2815714B2 (ja) 翻訳装置
JP4431759B2 (ja) 未登録語自動抽出装置及びプログラム、並びに未登録語自動登録装置及びプログラム
JP2632806B2 (ja) 言語解析装置
JPH11259473A (ja) 機械翻訳装置及び機械翻訳方法
JPH11259474A (ja) 機械翻訳装置及び機械翻訳方法
JPH05225232A (ja) テキスト自動前編集装置
JP2719453B2 (ja) 機械翻訳装置
JP3884001B2 (ja) 言語解析システムおよび方法
JP3267168B2 (ja) 自然言語変換システム
JP2880600B2 (ja) 単語列翻訳装置
JP2002197086A (ja) 自然言語変換システム
JPH1115825A (ja) 機械翻訳装置及び機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH08235180A (ja) 機械翻訳装置
JP2001195402A (ja) 言語処理装置、言語処理方法およびその方法を記憶した記憶媒体
JPH05342253A (ja) 辞書構築支援装置及び辞書構築支援方法
JPS63136264A (ja) 機械翻訳装置
JPH03129468A (ja) 英日機械翻訳装置
JP2002032369A (ja) 辞書作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050302

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050413

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050627

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070730