JPH11258550A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH11258550A
JPH11258550A JP7491298A JP7491298A JPH11258550A JP H11258550 A JPH11258550 A JP H11258550A JP 7491298 A JP7491298 A JP 7491298A JP 7491298 A JP7491298 A JP 7491298A JP H11258550 A JPH11258550 A JP H11258550A
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apex angle
prism
angle prism
variable apex
ring
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JP7491298A
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Kazuhiro Noguchi
和宏 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変頂角プリズムによって像ぶれを補正する
場合でも、像の明るさの変動を少ない範囲に抑制する。 【解決手段】 第3レンズ群と第4レンズ群の間に可変
頂角プリズム7を配置し、この可変頂角プリズム7の可
動環24と一体に傾動する可動枠8には軸外光束を制限
するための開口部8dを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズ群か
ら成る光学系を有すると共に、この光学系の或る2つの
レンズ群の間に可変頂角プリズムを配置したカメラ等の
光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等の光学装置で被写体を撮
影する際には、光学装置が手ぶれによって振動し、被写
体と光学装置の相対角度が変動して像ぶれが発生する。
このため、多くの光学装置はこの像ぶれを補正するため
の像ぶれ補正装置を備えている。例えば図16に示すよ
うに,光学装置はレンズ群71〜74を有する光学系7
5の前部に可変頂角プリズム76を備え、光学系75の
後部には撮像素子77が設けられている。そして、可変
頂角プリズム76の頂角を変化させることにより、可変
頂角プリズム76を通過する光束を偏向させ、撮像素子
77の結像面77a上における像ぶれを補正するように
なっている。
【0003】ところが、この種の光学装置に入射する光
束の幅は、光学系75に入射する前の可変頂角プリズム
76の位置で最も広くなるため、可変頂角プリズム76
が光学装置の小型化の妨げになっている。このような問
題に対処するため、可変頂角プリズム76を複数のレン
ズ群71〜74のうちの或る2つのレンズ群の間に配置
した光学装置や、複数のレンズ群71〜74のうちの或
る1つのレンズ群を光軸に垂直な方向に移動させる所謂
レンズシフト方式を採用した光学装置も提案されてい
る。
【0004】一般に、図17に示すように光学系のレン
ズ群81〜84がそれぞれ凸レンズ群、凹レンズ群、凸
レンズ群、凸レンズ群である場合には、光学系の中心を
通過する軸上光束Fに対して、光学系の周辺を通過する
軸外光束Gの上下は、矢印H及び矢印Iで示すようにレ
ンズ群81とレンズ群84の有効径によって遮られる。
このため、光学系に大きい角度で入射した軸外光束G、
つまり撮像素子85の結像面85aの周辺に対応する光
束Gは、結像面85aの周辺に対応するほど細径で、か
つ急激に暗くなり、所謂口径食による周辺光量落ちとい
う現象が生ずる。
【0005】従って、このような光学系の内部に像ぶれ
補正装置を設けて、結像面85a上の像G’がぶれない
ように補正した場合には、光学系に入射する光束Gの角
度が変化しているので、像G’がぶれなくてもその明る
さが変動することになる。つまり、実際の連続した像ぶ
れでは明るさが周期的に変動するので、像G’が静止し
ていても、その明るさが手ぶれに同期して変動する。こ
の変動は特に結像面85aの周辺部で著しく、画質を著
しく低下させることになる。
【0006】そこで、このような問題をレンズシフト方
式を採用して解決した光学装置が、特開平1−1344
20号公報に開示されている。この光学装置では、レン
ズ群と開口絞りを光軸に直角な方向に移動させるように
なっており、開口絞りをレンズ群に同期させてシフトさ
せることにより、像の明るさの変動を抑えるようになっ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レンズシフト方式を採用した光学装置では、倒れの敏感
度の大きいレンズ群を光軸に直角な方向に移動させるよ
うになっているので、レンズ群の倒れを精度良く調整す
るための調整機構や調整工数が必要となるという問題が
ある。また、開口絞りを光軸に直角な方向にシフトさせ
るためには、レンズ群とのリンク機構又は他の駆動手段
が必要となり、スペースやコストの点で不利になるとい
う問題がある。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
可変頂角プリズムによって像ぶれを補正する場合でも、
像の明るさの変動を少ない範囲に抑制し得る小型で安価
な光学装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る光学装置は、複数のレンズ群の内の何れ
か2つのレンズ群の間に可変頂角プリズムを配置した光
学装置であって、前記可変頂角プリズムの傾動面側に軸
外光束量を制限するための開口部を実質上一体に設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図15に図示の実
施例に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は斜め前方
から見たカメラ等の光学装置の実施例の分解斜視図であ
り、光学装置は前方から順次に固定鏡筒1、前方移動環
2、iGメータ3、可変絞り4、アフォーカル鏡筒5、
保持枠6、可変頂角プリズム7、可動枠8、後方移動環
9、及びリレーホルダ10が配置されている。また、固
定鏡筒1とリレーホルダ10にはフォトインタラプタ1
1、12がそれぞれ設けられ、保持枠6にはスイングア
クチュエータ13、14が設けられ、リレーホルダ10
にはステップモータ15、16と後述する撮像素子が設
けられている。
【0011】固定鏡筒1には凸レンズ群である第1レン
ズ群1aが保持され、前方移動環2には凹レンズ群であ
る第2レンズ群2aが保持され、アフォーカル鏡筒5に
は凸レンズ群である第3レンズ群5aが保持され、そし
て後方移動環9には凸レンズ群である第4レンズ群9a
が保持されている。第2レンズ群2aは変倍用とされ、
第4レンズ群9aは合焦用とされている。そして、第1
レンズ群1a、第2レンズ群2a、可変絞り4、第3レ
ンズ群5a、可変頂角プリズム7、及び第4レンズ群9
aは略同一の光軸上に配置されている。
【0012】前方移動環2の周縁には、U溝2bを有す
る突部2cと、前後に孔2dを有するスリーブ2eとが
設けられており、スリーブ2eには遮光部2fとラック
2gが設けられている。iGメータ3は可変絞り4を駆
動する手段とされ、図示しないロータ部の揺動運動によ
って可変絞り4の羽根4a、4bを相互に逆方向に駆動
し、光軸を中心とした開口部の大きさを変化させ、絞り
値を決定するようになっている。羽根4a、4bはiG
メータ3とアフォーカル鏡筒5の間に挟持され、平面内
に案内されるようになっている。
【0013】図4は保持枠6、可変頂角プリズム7、可
動枠8、スイングアクチュエータ13、14を斜め後方
から見た分解斜視図であり、保持枠6の外周には3個の
爪部6a〜6cが等間隔で設けられている。これらの爪
部6a〜6cは、可変頂角プリズム7の後述する固定環
に設けられた3個の図示しないフランジ部に弾性変形し
ながら係止し、可変頂角プリズム7の固定環を保持枠6
に固定するようになっている。同様に、可動枠8の外周
にも3個の爪部8a〜8cが設けられており、これらの
爪部8a〜8cは可変頂角プリズム7の後述する可動環
に係止し、可変頂角プリズム7の可動環と一体に傾動す
るようになっている。更に、可動枠8には軸外光束量を
制限するための開口部8dが、光軸を中心として円形状
に設けられている。そして、可動枠8の一側部と上部に
は、スイングアクチュエータ13、14により駆動され
るコ字状の板ばね8e、8fがそれぞれ固定されてい
る。
【0014】図5は保持枠6にスイングアクチュエータ
13、14が取り付けられる前の可変頂角プリズム7の
断面図であり、可変頂角プリズム7ではガラス等の透明
板21を保持した固定環22が保持枠6に固定されてい
る。固定環22にはガラス等の透明板23を保持した可
動環24が、可撓性を有する蛇腹状フィルム25を介し
て連結され、蛇腹状フィルム25の内部には高屈折率の
透明液26が封入されている。可動環24は可動枠8に
固定され、可動枠8の動きに応じて中心R1の周りに傾動
可能とされている。
【0015】後方移動環9には、U溝9bを有する突部
9cと、前後の孔9dを有するスリーブ9eとが設けら
れ、スリーブ9eには遮光部9fとラック9gが設けら
れている。リレーホルダ10の前部には、前方移動環
2、9を案内する案内棒10a、10bが光軸に平行に
設けられている。一方の案内棒10aには前方移動環2
の孔2dと後方移動環9のU溝9bが嵌合され、他方の
案内棒10bには前方移動環2のU溝2bと後方移動環
9の孔9dが嵌合されている。これにより、前方移動環
2、9は光軸周りの回転が防止された状態で、光軸方向
への移動が可能とされている。
【0016】フォトインタラプタ11、12は前方移動
環2、9の基準位置をそれぞれ検出して、第2レンズ群
2a、第4レンズ群9aの絶対位置をそれぞれ決定する
リセットスイッチとされ、インタラプタ11、12には
それぞれ赤外光による図示しない投光素子と受光素子が
備えられている。フォトインタラプタ11、12は投光
素子と受光素子が前方移動環2、9の遮光部2f、9f
を挟むように、固定鏡筒1とリレーホルダ10にそれぞ
れ固定され、遮光部2f、9fの有無の切換わり位置を
電気的に検出するようになっている。
【0017】スイングアクチュエータ13、14同士は
同様な構成とされ、例えば一方のスイングアクチュエー
タ13では図6の分解斜視図に示すように、円筒形のマ
グネットであるロータ31の周囲にヨーク32、33が
配置されており、ヨーク32、33は界磁コイル34を
介して連結されている。ヨーク32、33は界磁コイル
34が発生する磁束を通すように、薄い強磁性板材を積
層して形成されている。
【0018】図7に示すように、ロータ31は磁束が矢
印方向に向かうように2極に磁着され、磁束を検出する
ためのホール素子35は、検出部35aの検出方向がロ
ータ31の磁束方向に対して直角になるように配置され
ている。これにより、ロータ31が回転した際に、ホー
ル素子35の方向に漏れる磁束の検出方向成分が変化
し、回転角度に対応した電気出力が検出されるようにな
っている。
【0019】ロータ31には回転部材36が固定され、
回転部材36の両端にはピン部36a、36bが設けら
れている。一方のピン部36b側には回転板36cが一
体に設けられ、回転板36cの周縁には軸孔36dが回
転部材36と平行に設けられている。この軸孔36dに
は、先端部に球形状部37aを有する駆動ピン37が圧
入固定されている。これらの部品31〜37はケース3
8とカバー39に位置決め収容されている。そして、カ
バー39の外面には、ロータ31を軸方向に付勢するた
めの板ばね40が、ケース38とカバー39を共締めす
るねじ41により固定されている。
【0020】一方のスイングアクチュエータ13の駆動
ピン37の球形状部37aは、可動枠8に固定された板
ばね8eの内側に圧入されている。また、図8に示すよ
うに他方のスイングアクチュエータ14の球形状部37
aは、可動枠8に固定された板ばね8fの内側に圧入さ
れている。これにより、スイングアクチュエータ13は
可変頂角プリズム7の頂角を変化させて通過光束を横方
向に偏向させ、スイングアクチュエータ14は同様に通
過光束を縦方向に偏向させるようになっている。なお、
可変頂角プリズム7の頂角が0であるときに、駆動ピン
37の回転中心R2と球形状部37aは中心面内に位置
付けられている。
【0021】図9はホール素子35によってロータ31
の回転角を検出するための回路の一例を示し、ホール素
子35を駆動する定電流回路部35bと、ホール素子3
5の出力端子の出力を入力する差動増幅回路35cと、
増幅回路35dとが設けられている。ロータ31の回転
角度に対する電気出力のオフセット量は、可変抵抗VR1
により調整され、ロータ31の回転角度位置に対応する
適当な電気出力が、可変抵抗VR2 により得られるように
なっている。
【0022】ステップモータ15は前方移動環2を駆動
する変倍用とされ、ロータと同軸に設けられたねじ軸1
5aが、前方移動環2に設けられたラック2gに噛合さ
れ、前方移動環2はステップモータ15の作動により光
軸方向に駆動されるようになっている。同様に、他方の
ステップモータ16は後方移動環9を駆動する合焦用と
され、ロータと同軸に設けられたねじ軸16aが、後方
移動環9に設けられたラック9gに噛合され、後方移動
環9はステップモータ16の作動により光軸方向に駆動
されるようになっている。
【0023】ここで、図10の斜視図、図11の断面図
に示すように、可変頂角プリズム7の可動環24の動き
の自由度は、X軸、Y軸及びZ軸の方向への平行移動
に、X軸、Y軸及びZ軸の周りの回転運動であるピッ
チ、ヨー及びロールを加えた6通りであることが予想さ
れる。しかし、可変頂角プリズム7の可動環24は、固
定環22に可撓性を有する蛇腹状フィルム25を介して
連結されていると共に、蛇腹状フィルム25の内部には
透明液26が封入されているので、可動環24のX軸、
及びY軸方向への平行移動は蛇腹状フィルム25の面方
向の剛性によって規制され、可動環24のZ軸方向への
平行移動は透明液26の非圧縮性と蛇腹状フィルム25
の面方向張力により規制されている。また、可動環24
のロールも蛇腹状フィルム25の面方向剛性により規制
されている。
【0024】従って、可動環24が固定環22に対して
容易に運動可能な自由度は、ピッチ及びヨーの2に限定
されている。また、蛇腹状フィルム25が光軸方向に対
称に形成されているので、可動環24の回転中心R1は対
称面内即ち中心面内の近傍に位置付けられている。この
ように、可動環24の自由度が2とされ、可動環24が
2個所で位置決めされているので、可変頂角プリズム7
の頂角の量と方向は任意に決定されるようになってい
る。そして、実際には2個のスイングアクチュエータ1
3、14が直交するように配置されているので、可変頂
角プリズム7はピッチ及びヨー方向に傾動可能とされて
いる。
【0025】このようなピッチとヨーの2軸の駆動につ
いて、図12に基づいて説明すると、X軸及びY軸は図
10と同様であり、ピッチ及びヨー方向の頂角は、中心
からrの距離の点、つまり図8に示すように駆動ピン3
7の球形状部37aの中心の紙面に直角な方向の移動量
に比例する。
【0026】X軸及びY軸は可変頂角プリズム7の中心
R1を通る面内に存在するので、X軸又はY軸の周りに回
転が生じた場合に、回転が生じているX軸又はY軸上の
点は紙面に直角な方向には移動しない。このため、スイ
ングアクチュエータ13、14の内の一方の動きが、他
方のアクチュエータの駆動ピン37の球形状部37aの
位置に影響することはない。そこで、Y軸から角度εに
ある軸が角度ψだけ回転したとすると、ピッチ及びヨー
方向の頂角α、βはそれぞれ、 α=ψ・sin ε β=ψ・cos ε となる。ピッチ及びヨー方向のY点の紙面に直角な方向
の移動量はそれぞれ、 r・sin ε・sin ψ r・cos ε・sin ψ となる。ここで、角度ψが小さい場合にはψ≒sin ψが
成立するので、 r・sin ε・sin ψ≒r・ψ・sin ε=r・α r・cos ε・sin ψ≒r・ψ・cos ε=r・β となり、ピッチ及びヨー方向のY点の紙面に直角な方向
の移動量は、ピッチ及びヨー方向の頂角に比例する。
【0027】即ち、Y点の紙面に直角な方向の移動量を
個々に設定すれば、ピッチ及びヨー方向のプリズム頂角
ψをそれぞれ設定することができる。つまり、スイング
アクチュエータ13、14を個々に駆動することによ
り、プリズム頂角ψを任意に決定することが可能とな
る。
【0028】次に、このような構成の光学装置の像ぶれ
を補正する作用を図13に示すブロック図に基づいて説
明する。リレーホルダ10の後部には撮像素子51が設
けられており、撮像素子51の出力はカメラ信号処理回
路52を経てマイクロコンピュータ53に接続されてい
る。マイクロコンピュータ53には、ズームリセット回
路54、フォーカスリセット回路55の出力が入力さ
れ、マイクロコンピュータ53の出力はズームモータ駆
動回路56、フォーカスモータ駆動回路57、絞り駆動
回路58に接続されている。更に、マイクロコンピュー
タ53にはヨー角度検出回路60、ピッチ角度検出回路
59、ピッチ位置検出回路61、ヨー位置検出回路62
の出力が接続され、マイクロコンピュータ53の出力が
ピッチコイル駆動回路63、ヨーコイル駆動回路64に
接続されている。
【0029】撮像素子51では光学像が電気信号aに変
換され、電気信号aは信号処理回路52により映像信号
bに変換され、マイクロコンピュータ53に入力する。
マイクロコンピュータ53に電源が投入されたとき、ズ
ームリセット回路54とフォーカスリセット回路55の
出力がマイクロコンピュータ53に入力し、マイクロコ
ンピュータ53は前方移動環2、9のリセット基準位置
に対する位置を検出し、ズームモータ駆動回路56とフ
ォーカスモータ駆動回路57を介してステップモータ1
5、16を作動させる。マイクロコンピュータ53はフ
ォトインタラプタ11、12の切換わり位置を検出し、
それらの基準位置からのステップモータ15、16の駆
動ステップ数を計数し、前方移動環2、9の位置を制御
する。そして、絞り駆動回路58はマイクロコンピュー
タ53が取り込んだ映像信号bから明るさの情報を抽出
し、可変絞り4の羽根5a、5bを開閉するための絞り
値を制御する。
【0030】ピッチ角度検出回路59とヨー角度検出回
路60は、可変頂角プリズム7の可動環24のピッチ及
びヨー方向の角度を、例えば振動ジャイロ等の角速度セ
ンサの出力を積分して検出する。これらの角度検出回路
59、60の出力、つまり可変頂角プリズム7の可動環
24の傾斜角度の情報は、マイクロコンピュータ53に
入力する。また、図9に示した回路のピッチ位置検出回
路61とヨー位置検出回路62は、可変頂角プリズム7
のピッチ及びヨー方向のプリズム頂角ψを検出し、これ
らの信号をマイクロコンピュータ53に出力する。
【0031】可変頂角プリズム7のプリズム頂角ψが変
化すると、通過する光束の進行方向が変化し、撮像素子
51上に結像している光学像の位置が変化するので、こ
の光学像の位置の変化を逆方向に制御すれば、所謂像ぶ
れを補正できる。即ち、マイクロコンピュータ53はピ
ッチ角度検出回路59とヨー角度検出回路60から得た
可動環24の傾斜信号と、ピッチ位置検出回路61とヨ
ー位置検出回路62から得たプリズム頂角ψの信号をそ
れぞれ差し引き、これらの差信号をピッチコイル駆動回
路63とヨーコイル駆動回路64に出力し、スイングア
クチュエータ13、14を駆動する。これにより、所謂
閉ループ制御に基づいて差信号をより小さくするように
プリズム頂角ψを目標角度と一致させる。
【0032】この際に、可変頂角プリズム7が第2レン
ズ群2aよりも撮像素子51側に配置されているので、
プリズム頂角ψの変化に対する光学像の移動量は、第2
レンズ群2aの位置つまり焦点距離によって変化する。
このため、プリズム頂角ψをピッチ角度検出回路59と
ヨー角度検出回路60からの傾斜信号によって直接決定
するのではなく、第2レンズ群2aの位置情報によって
補正したプリズム頂角ψによって光学像の移動を相殺す
る。
【0033】図14、図15の光路図は、光学装置の結
像面51aの明るさの変動を説明するためのものであ
り、図14では軸外の遠方にある被写体B、Cからの軸
外光束は正反対の角度をもって光学装置に入射し、結像
面51aに像B’、C’を結像している。このとき、可
変頂角プリズム7のプリズム頂角ψは0となっており、
可動枠8の開口部8dは斜線で示すように軸外光束を均
等に制限している。
【0034】そして、図15に示すように光学装置が手
ぶれ等により矢印D方向に傾くと、被写体Bからの光束
はより大きな角度で光学装置に入射し、被写体Cからの
光束はより小さな角度で光学装置に入射する。このと
き、可変頂角プリズム7の可動環24が矢印Eの方向に
傾動し、光束を上方に偏向させ、像B’、C’を元の位
置にそれぞれ結像させる。また、可動枠8が可動環24
と一体に傾動するので、可動枠8の開口部8dが傾斜
し、被写体Cからの光束をより多く制限すると共に、被
写体Bからの光束をより少なく、従来生じていたような
明るさの変動を少ない範囲に抑制できる。なお、開口部
8dが軸外光束を制限する量は、開口部8dの径と、開
口部8dが傾動するときの中心つまり可変頂角プリズム
7の中心R1から距離rとによって適切な値に設定でき
る。
【0035】このように、実施例では複数のレンズ群1
a、2a、5a、9aの内の第3レンズ群5aと第4レ
ンズ群9aの間に可変頂角プリズム7を配置し、この可
変頂角プリズム7の可動環24と一体に傾動する可動枠
8には、軸外光束を制限するための開口部8aを設けた
ので、像の明るさの変動を少ない範囲に抑えることがで
き、小型化と低価格化の実現が可能となる。
【0036】また、スイングアクチュエータ13、14
の駆動ピン37の球形状部37aが、中心R2を中心とし
て角度θだけ回転した際には、可変頂角プリズム7の可
動環24は中心R1を中心に角度ψだけ傾動し、可変頂角
プリズム7のプリズム頂角ψを形成する。このとき、開
口部8dも可動環24と一体に傾動するので、光軸に対
して偏心した開口となる。また、板ばね8eと球形状部
37aの接触位置が、図8に示した位置よりも寸法Cだ
け上方に移動し、板ばね8eの撓み量が増加し、板ばね
8eの球形状部37aに対する付勢力が増加する。
【0037】可変頂角プリズム7に加わる負荷は、板ば
ね8eのばね力が主であるので、プリズム頂角ψが大き
くなるにつれて増加する。しかしながら、可変頂角プリ
ズム7の負荷が板ばね8eの付勢力よりも大きくなった
場合には、球形状部37aが可動枠8から離れ、駆動ピ
ン37の回転角θに対するプリズム頂角ψの関係が直線
的でなくなってしまう。従って、板ばね8eの付勢力は
可変頂角プリズム7の最大負荷よりも大きく設定する必
要がある。
【0038】更に、板ばね8eの付勢力がプリズム頂角
ψに比例して増加すると共に、板ばね8eの付勢力をプ
リズム頂角ψが0に近い場合は小さく設定することが可
能となるので、球形状部37aと板ばね8eの間の摩擦
や、球形状部27aと可動枠8の間の摩擦力を低減で
き、駆動制御が容易になる。
【0039】なお実施例では、レンズ群1a、2a、5
a、9aをそれぞれ凸レンズ、凹レンズ、凸レンズ、凸
レンズにより構成し、可変頂角プリズム7を第3レンズ
群5aの後方に配置したが、レンズ群1a、2a、5
a、9aのタイプや可変頂角プリズム7の位置は本発明
を限定するものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学装
置は、複数のレンズ群の内の何れか2つのレンズ群の間
に可変頂角プリズムを配置し、可変頂角プリズムの傾動
面側に軸外光束量を制限するための開口部を実質上一体
に設けたので、像ぶれを補正する作用に同期して生ずる
結像面状の明るさの変動を抑制できる。また、可変頂角
プリズムの傾動面に開口部を実質状一体に設けたことに
より、小型化と低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の前部の分解斜視図である。
【図2】実施例の中間部の分解斜視図である。
【図3】実施例の後部の分解斜視図である。
【図4】一部を後方から見た分解斜視図である。
【図5】可変頂角プリズムの断面図である。
【図6】スイングアクチュエータの分解斜視図である。
【図7】スイングアクチュエータの磁気回路の説明図で
ある。
【図8】可変頂角プリズムとスイングアクチュエータを
結合した断面図である。
【図9】ホール素子の信号処理回路である。
【図10】可変頂角プリズムの自由度を説明するための
斜視図である。
【図11】可変頂角プリズムの作用を説明するための断
面図である。
【図12】可変頂角プリズムの2軸の独立性の説明図で
ある。
【図13】像ぶれを補正するためのブロック回路図であ
る。
【図14】軸外光束の制限を説明するための光路図であ
る。
【図15】軸外光束の制限を説明するための光路図であ
る。
【図16】従来例の縦断面図である。
【図17】従来例の口径食による周辺光量落ちの説明図
である。
【符号の説明】
6 保持枠 7 可変頂角プリズム 8 可動枠 8d 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群の内の何れか2つのレン
    ズ群の間に可変頂角プリズムを配置した光学装置であっ
    て、前記可変頂角プリズムの傾動面側に軸外光束量を制
    限するための開口部を実質上一体に設けたことを特徴と
    する光学装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部は光束の偏向側に設けた請求
    項1に記載の光学装置。
JP7491298A 1998-03-09 1998-03-09 光学装置 Pending JPH11258550A (ja)

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