JPH112563A - 3次元スピーカ指向特性予測方法 - Google Patents
3次元スピーカ指向特性予測方法Info
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- JPH112563A JPH112563A JP9154171A JP15417197A JPH112563A JP H112563 A JPH112563 A JP H112563A JP 9154171 A JP9154171 A JP 9154171A JP 15417197 A JP15417197 A JP 15417197A JP H112563 A JPH112563 A JP H112563A
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Abstract
特性データを測定することなく、水平・垂直方向の指向
特性データから、位相干渉を考慮した3次元指向特性デ
ータ予測を行い、音響設計に活かすことを目的とする。 【解決手段】 水平方向・垂直方向の指向特性データを
読み込み、スプライン補間によりデータ間を補間するこ
とで3次元指向特性データの作成を行う。そのデータを
用いて、スピーカの位置、および解析周波数を考慮する
ことで位相干渉を加味することができ、2ウェイあるい
はクラスターとしての3次元指向特性を作成することが
可能となる。これにより、カタログ上のデータのみで、
コンピュータによる音響設計が可能となる。
Description
設計を行う際に利用するコンピュータシミュレーション
システムの音源となる3次元スピーカ指向特性予測方法
に関するものである。
用いた電気音響システムを考慮する音場設計が盛んに行
われている。スピーカの3次元指向特性データを用いる
ことで、スピーカのカバーエリアの検討を行うことによ
るスピーカ配置の検討、音圧分布、明瞭度等な様々な音
場の特性を予測することが可能となっており、この技術
が主流になっている。
は、予測を行うことで詳細なデータを得ている。その測
定手法の一例を以下に示す。測定するスピーカを図3に
示すようにX軸方向をスピーカの軸方向と仮定し、回転
テーブルの上に固定する。回転テーブルは、X−Y平面
上を回転するもので、回転速度を単位時間に任意の角度
(0.4秒で1.8度)になるようにコンピュータ制御
を行う。このシステムを用い、まず図3のβ=0度にお
けるα方向0〜180度まで101方向のデータ(Z軸
回転)を、回転テーブルから6m離れた地点にマイクロ
ホンを固定して順次コンピュータ上に取得する。次にX
軸回転を行い、β=5度に合わせて同様にデータの取得
を行う。この作業をβ=355度まで繰り返すことで、
スピーカの全方向の指向特性データの測定を行うことが
できる。
ステムとして測定したデータを基に音場シミュレーショ
ン用のデータを使用し、音場の予測を行っていた。ま
た、スピーカがクラスターとして組んである場合は、受
音点ポイントにおいて単なるエネルギ合成で音場シミュ
レーションを行っていた。
ピーカの指向特性は、音場を左右する重要な要素であ
り、従来では、測定を行う以外に他の方法で入手する手
段がなかった。すなわち、3次元指向特性データが存在
しないスピーカによってホールの音響設計を行う際に
は、上記に示した方法で測定を行ってから音場予測を行
うことが通常であった。この方法は、精度の高い3次元
指向特性データが必要である場合は、最もよい方法であ
ると考えられるが、測定困難な大型のスピーカの場合、
スピーカデータを測定するのに多大な時間がかかる。ま
た、使用するスピーカを入手すること自体が、困難なと
きがあるなど様々な問題点が存在する。
ェイシステムにおいて、各ユニットに対し入力する電力
が異なる場合、2ウェイシステムとしての指向特性は異
なるのが通常である。またクラスターを組んで使用する
場合、スピーカ間あるいはアライメントタイムなどの影
響で位相干渉などが起こり、単体で測定したスピーカの
データとは異なったデータとなり、精度の高い音場予測
が困難であった。
で、データの存在しないスピーカに対して、位相干渉を
考慮した精度の高い指向特性の予測を行うことのできる
3次元スピーカ指特性予測方法を提供することを目的と
している。
成するために、カタログ等に通常記載されている水平・
垂直方向の指向特性データを利用し、存在しないデータ
部分をスプライン補間することで、スピーカユニット単
体の指向特性を予測できるようにしたものである。
データを基に、各ユニットで構成される2ウェイスピー
カの指向特性、または2つあるいは多数のスピーカでク
ラスターを組んだ時に生じるスピーカ間位相差によるク
ラスターとしての指向特性を、ある点を中心とした球上
の多数点において時系列上で各スピーカからの音圧応答
を算出し、その情報を基に高速フーリエ変換を行い、そ
のパワースペクトルから各帯域毎の平均音圧レベルを算
出することで、位相干渉を考慮した指向特性を予測する
ようにしたものである。
データから様々なスピーカの3次元指向特性を得ること
ができ、測定データがない場合においても、音場のシミ
ュレーションが行うことができる。
は、水平・垂直方向の指向特性データを利用し、存在し
ないデータ部分をスプライン補間することで、スピーカ
ユニット単体の指向特性を予測する3次元スピーカ指向
特性予測方法であり、測定を行うことなくカタログデー
タを拾うことより、そのデータを基にスプライン補間を
かけ、3次元の指向特性データを作成できるという作用
を有する。
たデータあるいは測定したデータを基に、各ユニットで
構成される2ウェイスピーカの指向特性、または2つあ
るいは多数のスピーカでクラスターを組んだ時に生じる
スピーカ間位相差によるクラスターとしての指向特性
を、ある点を中心とした球上の多数点において時系列上
で各スピーカからの音圧応答を算出し、その情報を基に
高速フーリエ変換を行い、そのパワースペクトルから各
帯域毎の平均音圧レベルを算出することで、位相干渉を
考慮した指向特性を予測する3次元スピーカ指向特性予
測方法であり、予測したデータや測定して得られたデー
タを基に、クラスターあるいは2ウェイスピーカなど複
数のユニットで構成された位相干渉を伴うスピーカに関
して、高速フーリエ変換演算を用いることで、位相干渉
を考慮した3次元指向特性データを構築できるという作
用を有する。
を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける3次元指向特性データを作成するまでのフロー図を
示している。なお、図3に示すβ=0、90、180、
270におけるα=0〜180までのデータが、測定デ
ータとしてあるいはカタログデータとして存在するもの
と仮定する。図1において、まずステップ1で水平・垂
直方向の指向特性データを読み込む。次にステップ2で
可聴範囲における1/3oct.毎の指向特性データを
算出するため帯域ループを回す。そこでステップ3で、
データが存在するか否かの確認を行い、もしデータが存
在しない場合は、ステップ4でダミーデータを作成し
(10dB無指向性データ)、次の帯域へループを回
す。データが存在する場合は、ステップ5へ進み、図3
のα=5〜175度まで(5度おき)のループを行う。
そこで各αに対し、ステップ6で図3のβ=0、90、
180、270度の音圧レベルデータからスプライン補
間を用いることで、β=5度おきのデータを作成する。
具体的には、水平(β=0度、180度)と垂直(β=
90度、270度)の計4点の音圧データを用い、βを
5度おきに変化させた時(β=0〜90度の時は180
分割で計19点)の音圧レベルを(数1)の閉じた曲線
を前提にしたスプライン補間を用いて、分割したデータ
の数だけデータを作成する。
におけるスピーカ単体ユニット+スピーカボックスにお
ける3次元指向特性データの作成を行うことが可能とな
る(ステップ7)。
施の形態における位相干渉を考慮した2ウェイスピーカ
等の複数のユニットからなるスピーカあるいはクラスタ
ーとしての3次元指向特性を作成するためのフロー図で
ある。
いは過去に測定したデータ等を使用し、図2のフロー図
より様々なスピーカの組み合わせによるクラスターとし
ての指向特性を予測することが可能となる。まず、ステ
ップ11でクラスターの中心点を原点とするクラスター
座標系における各スピーカの正確な位置座標をインプッ
トする。次にステップ12で正確な振り角をインプット
し、ステップ13で入力ワッテージ比率(どれか一つの
スピーカは1Wとする)をインプットする。各パラメー
タを設定後、ステップ14において、クラスターの中心
点からrm(何mでもよい)離れた点(クラスターの中
心点と測定した点とが同様な位置関係にある球面上の
点)において、球面状に受音点を設定する。その受音点
1点毎に位相干渉を考慮した音圧レベルを算出してゆ
く。算出手法は、ステップ15で、各スピーカから受音
点に到達した際の音圧レベルと到達時間を算出し、音圧
時系列応答を作成する。そこで作成したデータをもと
に、ステップ16で高速フーリエ変換(FFT)演算を
行い、ステップ17でパワースペクトルを算出する。こ
のパワースペクトルから、ステップ18で各帯域におけ
る帯域フィルターをかけ、ステップ19でそのデータか
ら音圧レベルの平均値を算出する。この作業を、球面上
のすべての点で行い、最後にステップ20で1m1W換
算を行い、指向特性のデータの作成を終了する(ステッ
プ21)。
平・垂直方向の指向特性データから様々なパターンにお
ける3次元スピーカ指向特性を予測作成することが可能
となる。
ように、音場シミュレーションを行う際に必要とされる
指向特性データが、一般的に普及されているカタログ等
から水平・垂直方向の指向特性を読み取ることにより、
3次元指向特性データの作成を行うことが可能となる。
これにより、測定データがない場合においても、精度の
高い音場シミュレーションが可能になる。
めのフロー図
と作成するためのフロー図
Claims (2)
- 【請求項1】 水平・垂直方向の指向特性データを利用
し、存在しないデータ部分をスプライン補間すること
で、スピーカユニット単体の指向特性を予測する3次元
スピーカ指向特性予測方法。 - 【請求項2】 作成したデータあるいは測定したデータ
を基に、各ユニットで構成される2ウェイスピーカの指
向特性、または2つあるいは多数のスピーカでクラスタ
ーを組んだ時に生じるスピーカ間位相差によるクラスタ
ーとしての指向特性を、ある点を中心とした球上の多数
点において時系列上で各スピーカからの音圧応答を算出
し、その情報を基に高速フーリエ変換を行い、そのパワ
ースペクトルから各帯域毎の平均音圧レベルを算出する
ことで、位相干渉を考慮した指向特性を予測する3次元
スピーカ指向特性予測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15417197A JP3681511B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 3次元スピーカ指向特性予測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15417197A JP3681511B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 3次元スピーカ指向特性予測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112563A true JPH112563A (ja) | 1999-01-06 |
JP3681511B2 JP3681511B2 (ja) | 2005-08-10 |
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JP15417197A Expired - Fee Related JP3681511B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 3次元スピーカ指向特性予測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3681511B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012034312A (ja) * | 2010-08-03 | 2012-02-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 放射指向特性推定方法とその装置とプログラム |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15417197A patent/JP3681511B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2012034312A (ja) * | 2010-08-03 | 2012-02-16 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 放射指向特性推定方法とその装置とプログラム |
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JP3681511B2 (ja) | 2005-08-10 |
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