JPH11255618A - アセキサム酸を含むリップケア組成物及びその使用 - Google Patents

アセキサム酸を含むリップケア組成物及びその使用

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JPH11255618A
JPH11255618A JP11004601A JP460199A JPH11255618A JP H11255618 A JPH11255618 A JP H11255618A JP 11004601 A JP11004601 A JP 11004601A JP 460199 A JP460199 A JP 460199A JP H11255618 A JPH11255618 A JP H11255618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】唇の乾燥及び／または浮腫、ひび割れ及びあか
ぎれを制限、または完全に予防さえするための、及び／
または悪天候に対して唇を保護するための、化粧用組成
物または皮膚科用組成物を提供すること。 【解決手段】生理学的に許容可能な活性ケア試薬として
アセキサム酸、及びこの活性試薬を含む脂肪相を含む唇
のためのケアまたはメークアップ組成物であり、上記脂
肪相は少なくとも４の炭素原子を有する炭化水素ベース
の油、シリコーン油、フッ化油、及びそれらの混合物か
ら選択された少なくとも一つの油を含む組成物が提供さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アセキサム酸[ア
セタミドカプロン酸または6-(アセチルアミノ)ヘキサン
酸としても知られている]を含む、ヒトの唇のためのケ
ア及び／または処置組成物に関する。本組成物は、化粧
用または皮膚科用の分野で用いられ得る。さらに特に
は、本組成物は、本活性試薬を含む適宜に着色された均
質な無水スティック、クリームまたはゲルの形態で存在
する。特に、本組成物は、乾燥、ひび割れ及びあかぎれ
の形成を避け、並びに存在するひび割れ及びあかぎれの
処置のために用いられる。それはまた、唇を柔軟及びソ
フトにし、同様に浮腫を消散し、唇における痛みを抑制
する。
【０００２】
【従来の技術】乾燥に対して唇を保護するために、ステ
ィック形態のリップ軟膏が一般的に用いられ、これらの
軟膏は一般的にトリグリセリドのような植物起源の処理
油を含む（この点では文書JA-A-04,360,810を参照）。
あいにく、大量の場合でさえ、特に唇がはれるまたはひ
び割れるまたはあかぎれる場合、これらの油は充分に唇
を処置できない。加えて、これらの油の量を多くすれば
するだけ、軟膏の感触が脂性となり、それ故適用する場
合に唇に非美的外観を与え、平凡な化粧品の性質を与え
る（脂性、重い）。それ故、唇に対するメークアップ製
品においてこの脂性の外観を制限することが望ましい。
さらに、植物起源の油をほとんどまたは全く含まない、
処置性質を有するリップ製品を得ることは現時点では困
難である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主題は、正し
くは、これらの欠点に打ち勝つ唇のためのケア及び／ま
たはトリートメント組成物である。驚くべきことに、本
出願人は、いかなるタイプの唇のためのケアまたはメー
クアップベースにおけるアセキサム酸の使用が、該唇が
処置されることを許容し、それらを乾燥から予防し、及
びひび割れ及び／またはあかぎれの形成を予防すること
を見出した。特に、該組成物は上記組成物の脂肪相とは
関わりなく、該唇をトリートメントする一方で、それを
美的にメークアップ及び／または予防することを許容す
る。
【０００４】本発明は、唇のためのケア及び／またはト
リートメント製品を提供するだけではなく、ケア及び／
またはトリートメント特性を有する唇のためのメークア
ップ製品を提供する。
【０００５】より正確には、本発明は、生理学的に許容
可能な活性ケア試薬としてアセキサム酸、及びこの活性
試薬を含む脂肪相を含む唇のためのケアまたはメークア
ップ組成物に関し、上記脂肪相は少なくとも４の炭素原
子を有する炭化水素ベースの油、シリコーン油、フッ化
油、及びそれらの混合物から選択された少なくとも一つ
の油を含む。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】ア
セキサム酸は、特に該組成物の全重量の0.05から10％の
割合で、より適切には0.1から5％の割合で用いられ得
る。それは遊離形態または塩の形態、特に亜鉛塩の形態
で存在する。
【０００７】特に、アセキサム酸は、それが脂肪相内に
容易に取り込まれることを許容するパウダー形態、液体
形態において活性試薬がいつもそうであるとは限らない
可溶性または分散形態で存在する（特にエマルジョンの
安定性の問題、及び特定のエマルジョンの調製するため
の洗練された装置に対する必要性）。
【０００８】本組成物は、それがより複雑な組成物内に
取り込まれる、または取り込まれ得るように用いられ得
る。特に、それは満足な態様で唇を処置すると同時に、
適用されるとべたつき感または脂性感を感じることな
く、ソフトである。
【０００９】本発明の組成物は、ペースト、固体、クリ
ーム、または液体形態でさえ存在しうる。それは、水中
油型または油中水型エマルジョン、固体または柔軟な無
水組成物または液体油相で存在しうる。好ましくは、そ
れは無水固体組成物の形態、より特にはスティック形態
で存在する。
【００１０】好ましくは、該組成物には、アセキサム酸
を溶解し、正確にそれを分散するための特定の量の水酸
化油が含まれる。有利には、これらの油は、50以上及び
50未満のヒドロキシル基価を有する。さらに及び好まし
くは、それらは少なくとも４の炭素原子を有する。それ
らは特に炭化水素ベースの油である。
【００１１】本発明において用いられ得る水酸化油とし
て、以下のものが特に言及される： −C12-C13のアルキルラクタート、乳酸イソステアリ
ル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステ
アリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、プロピレングリコールモノイソステアラート、ポリ
グリセリル-3 ジイソステアラート、及びPEG-10 ブタン
ジオール； −ヒマシ油のような液体トリグリセリド； −オクチルドデカノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウ
ンデシルペンタデカノール、またはオレイルアルコー
ル； −それらの混合物。
【００１２】しかしながら、上記水酸化油と組み合わせ
るまたは組み合わせない非水酸化油を使用することが可
能である。これらの非水酸化油は、炭化水素ベースの
油、シリコーン油及び／またはフッ素化油でありうる。
本発明において用いられる炭化水素ベースの非水酸化油
として、以下のものが言及される： −ヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、ヒマワ
リ油、コーン油、コムギ油、ダイズ油、カボチャ油、ブ
ドウ種油、クロスグリ油、マツヨイグサ油、アワ油、オ
オムギ油、キノア油、オリーブ油、ライムギ油、サフラ
ワー油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、
ジャコウバラ油、ゴマ油、ハシバミ油、アプリコット
油、マカダミア油、スイートアーモンド油、アボガド
油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、またはカボチ
ャ油、Stearineries Dubonis社によって販売されている
もの、またはDynamit Nobel社によってMiglyol 810,812
及び818の名の下で販売されているもののようなカプリ
ル酸／カプリン酸トリグリセリド、ホホバ油、またはカ
リト脂のような、室温で液体である4から10の炭素原子
の直鎖状または分枝状、飽和または不飽和脂肪酸の液体
トリグリセリド； −特に、パーセリン油(purcellin oil)、イソプロピル
ミリスタート、2-エチルヘキシルパルミタート、2-オク
チルドデシルエルカート、イソステアリルイソステアラ
ート；トリイソセチルサイトラート、脂肪酸ヘプタノア
ート、オクタノアート、デカノアートまたはリシノアー
ト；プロピレングリコールジオクタノアート、ネオペン
チルグリコールジヘプタノアート、ジエチレングリコー
ルジイソノナノアート；及びペンタエリスリトールエス
テル、のような式R3COOR4（ここでR3はC7からC29の高級
脂肪酸残基を表し、R4はC3からC30の炭化水素ベース鎖
を表す）の油のような脂肪酸の合成エステル及びエーテ
ル； −揮発性または不揮発性液体パラフィン及びその誘導
体、ワセリン、ポリデセン、パーリーム(parleam)また
はパーヒドロスクアレン(perhydrosqualene)のような水
素化ポリイソブテンのような合成またはミネラル起源の
直鎖状または分枝状炭化水素； −それらの混合物。
【００１３】本発明で用いられ得るシリコーン油は、特
に室温で液体またはペースト状である直鎖状または環
状、揮発性または不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDM
S)であり、該ポリジメチルシロキサンは、シリコーン鎖
の側鎖または末端にアルキル、アルコキシまたはフェニ
ル基を含有し、これらの基はトリフェニルメチコン、ジ
フェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ポリメチル
フェニルシロキサン、ジフェニルメチルジメチルトリシ
ロキサン、及びフェニルトリメチルシロキシジフェニル
シロキサンのような2から24の炭素原子を含む。該シリ
コーン油は、さらに及び最終的には、フッ素化されう
る。
【００１４】水酸化油は、特に該組成物の全重量の0.2
から99.95％、好ましくは1から80％を占める。非水酸化
油は、該組成物の0から99.95％、さらに好ましくは0か
ら50％を占める。
【００１５】本発明の組成物は、特に該組成物の全重量
の0から95％の範囲の量で水、さらには、可溶性または
脂溶性色素、抗酸化剤、中性化試薬、脂溶性ポリマー、
特にポリアルキレンまたはラウリン酸ポリビニルのよう
な炭化水素ベースポリマー、水相のためのゲル化試薬、
液体脂肪相のためのゲル化試薬、ワックス、ゴム、界面
活性剤、例えば皮膚軟化剤、保湿剤（例えばグリセロー
ル）、ビタミン、液体ラノリン、必須脂肪酸、疎水性ま
たは親水性サンスクリーン、及びそれらの混合物のよう
なさらなる化粧用または皮膚科用活性試薬、といった関
連分野で通常用いられるいかなる成分をも含みうる。本
発明にしたがった組成物は、イオン性及び／または非イ
オン性タイプの脂質粒子をも含みうる。これらの成分
（水以外の）は、該組成物の全重量の0から20％の割合
で該組成物中に存在しうる。
【００１６】言うまでもなく、当業者は、本発明の組成
物の有利な性質が考えられる添加物によって逆に影響を
受けることがない、または実質的にないように、任意の
補足的な成分及び／またはその量を選択することに注意
するであろう。本発明の組成物は、有利には無水粘着化
形態である。それ故、本発明はより特には、脂肪相のた
めのゲル化試薬、ワックス及び添加剤、そしてそれらの
混合物から選択される少なくとも一つの増粘剤を含む、
唇のための粘着性の無水メークアップまたはケア組成物
に関する。該ワックスは、炭化水素ベースのフッ素化及
び／またはシリコーンワックスであり得、植物、無機
物、動物及び／または合成起源であり得る。特に該ワッ
クスは、25℃より大きい融点を有し、より好ましくは45
℃より大きい融点を有する。
【００１７】脂肪相のためのゲル化試薬として、ジステ
アリルジメチルアンモニウムクロライドを用いて修飾さ
れたヘクトライトのような、C10からC22の脂肪酸アンモ
ニウムクロライドを用いて修飾されたヘクトライトとい
った適宜修飾された粘度；シリカ；Shin-EtsuによってK
SG6,KSG16及びKSG18の名の下で販売されているもの、Do
w CorningによるTrefil E-505CまたはTrefil E-506C、G
rant IndustriesによるGransil SR-CYC,SR DMF10,SR-DC
556,SR 5CYCゲル,SR DMF 10ゲル及びSR DC 556ゲル、及
びGeneral ElectricによるSF 1204及びJK 113といっ
た、三次元構造の部分的にまたは完全に架橋されたエラ
ストマー性ポリオルガノシロキサン；C1からC6、より好
ましくはC1からC3のアルキル鎖を用いてアルキル化され
たグアーゴム、さらに特にはN-Hance-AGの名の下でAqua
lon社によって販売されている製品のような2から3の置
換の程度を有するエチル化グアーのような、糖当たり1
から6，より好ましくは2から4のヒドロキシル基を含
み、飽和または不飽和アルキル鎖を用いて置換されたガ
ラクトサミン；ゴム、特には粘度>500,000を有するPDMS
のようなシリコーンゴムが言及される。これらのゲル化
試薬は、例えば、該組成物の全重量の0.2から15％の濃
度で用いられる。
【００１８】本発明で用いられ得るワックスとしては、
適宜にエステル、ヒドロキシルまたはチオール官能基を
含有する、炭化水素ベースのシリコーン及び／またはフ
ッ素化ワックスが言及される。言及される例としては、
ラノリン、みつろう、カルナウバワックス、キャンデリ
ラワックス、パラフィン、リグナイトワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、セレシンまたはオゾケライ
ト；ポリエチレンワックス、例えば16から45の炭素原子
を含有するアルキルまたはアルコキシジメチコンといっ
たシリコーンワックス、及びFischer-Tropschワック
ス、及びそれらの混合物がある。
【００１９】該ワックスの性質及び量は、望ましい機械
的及び組織的性質に依存する。基準として、該組成物は
その全重量に相対的に、ワックスの全重量に関して0か
ら50％、より好ましくは5から30％まで含みうる。これ
らのワックスはまた、該組成物に対する構造化試薬でも
ある。
【００２０】本発明の組成物は、唇に対する皮膚科用ま
たはケア組成物の形態、または唇に対する抗日光組成物
の形態で存在しうる。この場合、それは適宜にアセキサ
ム酸以外の化粧用または皮膚科用活性試薬を含む無色の
形態で存在する。それからそれを唇のためのケアベース
として用い得る（寒さ及び／または日光及び／または風
に対して唇を保護するためのリップ軟膏）。
【００２１】本発明の組成物はまた、ケア及び処理性質
を有するリップスティックまたはリップグロスのような
唇のための着色メークアップ製品の形態でも存在しう
る。それ故本発明のもう一つの主題は、生理学的に許容
されうる活性ケア試薬としてアセキサム酸、及びこの活
性試薬及び増粘剤を含む脂肪相を含む、唇のための増粘
性無水メークアップ組成物である。
【００２２】言うまでもなく、本発明の組成物は、化粧
品学的または皮膚科用的に許容されうる、即ち非毒性で
なければならず、ヒトの唇に適用されることが可能でな
ければならない。
【００２３】本発明の組成物は、有利にはその全重量の
0から35％の割合、好ましくは0.5から25％の割合で一般
的に存在し、通常化粧用または皮膚科用組成物で用いら
れる色素及び／またはパール剤及び／または添加物を含
みうる、特定の相を含む。
【００２４】色素なる語は、液体脂肪相に不溶性で、該
組成物を着色及び／または不透明にすることを企図され
た、白色または着色された、無機的なまたは有機的な粒
子を言うために理解されるべきである。添加物なる語
は、無色または白色の、無機的なまたは合成の、ラメラ
状または非ラメラ状粒子を言うために理解されるべきで
ある。パール剤なる語は、虹色の粒子、特にある軟体動
物によってその殻内で生産され、または代わりに合成さ
れるものを言うために理解されるべきである。これらの
添加剤及びパール剤は、特に該組成物の構造を修飾する
ために機能し、及び特に固体の形態を導きうる構造化試
薬の部分を形成するために機能する。
【００２５】色素は、最終組成物の重量の0.05から25％
の割合、好ましくは2から15％の割合で該組成物中に存
在しうる。本発明で用いられ得る無機色素として、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、または酸化セリウム、同様
に酸化亜鉛、酸化鉄、酸化クロム及びフェリックブルー
(ferric blue)が言及される。本発明で用いられ得る有
機色素として、カーボンブラック及びバリウム、ストロ
ンチウム、カルシウム(DC Red No.7)及びアルミニウム
レーキが言及される。
【００２６】パール剤は、該組成物の全重量の0から20
％の割合、好ましくは約1から15％の内容量で該組成物
中に存在しうる。本発明で用いられ得るパール剤の中に
は、着色チタン雲母のような、酸化チタン、酸化鉄、天
然色素、またはビスマスオキシクロライド等を用いてコ
ートされた雲母が言及される。
【００２７】添加物は、該組成物の全重量の0から35％
の割合、好ましくは0.5から15％の割合で存在しうる。
特に、タルク、雲母、カオリン、ナイロン（特にOrgaso
l）パウダー、ポリエチレンパウダー、テフロン、デン
プン、窒化ホウ素、Expancel(Nobel Industrie)、Polyt
rap(Dow Corning)のようなコポリマー微小球体、及びシ
リコーン樹脂ミクロビーズ（例えばToshiba由来のTospe
arl）が言及される。
【００２８】本発明にしたがった組成物は、化粧品的ま
たは皮膚科的分野で一般的に用いられる周知の工程によ
って製造されうる。特に、それは、ワックスの最高融点
に様々な構成要素を熱し、引き続き型（るつぼまたは指
サック）内に溶解混合物をそそぎ込むことによって得ら
れ得る。それはまた、出願EP-A-667,146に記載されてい
るように押し出し(extrusion)によっても得ることがで
きる。
【００２９】UV照射に対する効果的な割合を確保するた
めに、該組成物に一つ以上の有機または無機、疎水性ま
たは親水性スクリーニング試薬を加えることが有利であ
る。
【００３０】本発明のもう一つの主題には、唇に、特に
乾燥した、ひび割れた、またはあかぎれた唇に上記定義
した組成物を適用することを含む、ヒトの唇に対する化
粧用ケアまたは処置工程がある。
【００３１】本発明のもう一つの主題には、唇の乾燥及
び／または浮腫、ひび割れ及びあかぎれを制限、または
完全に予防さえするための、及び／または悪天候に対し
て唇を保護するための、化粧用組成物におけるまたは皮
膚科用組成物の製造のためのアセキサム酸の使用があ
る。
【００３２】本発明は、引き続く実施例において、より
詳細に説明される。パーセンテージは重量ベースで与え
られる。
【００３３】
【実施例】 実施例１：唇のためのケアスティック −ヒマシ油 11.14％ −ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル 3.74％ −ステアリン酸アクタコサニル 7.54％ −香料 0.50％ −ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド を用いて修飾されたヘクトライト 0.66％ −アセキサム酸 0.30％ −ビニルポリラウラート 8.90％ −ポリエチレンワックス（分子量500） 3.67％ −プロピレングリコールモノイソステアラート qs 100％
【００３４】調製：アセキサム酸を100℃でヒマシ油に
前もって溶解しておく。それから香料を除く残りの構成
成分を加え、該混合物を100℃で溶解する。均質化後、
香料を導入し、それから該混合物を、スティックを得る
のに適した型内に注ぎ込む。
【００３５】唇に対してよく滑りよく適合する、好まし
い質感を有する無水白色スティックを得、このスティッ
クは唇上で処理性質を有し、特に乾燥及びひび割れに対
する保護を提供する。
【００３６】この軟膏を、一週間毎日適用することによ
って、乾燥した唇を有しこのタイプの製品の使用者であ
る30人の女性に対して、彼女らのリップメークアップの
習慣を変えることなく試験した。以下の結果は、処理の
最後で唇の状態における著しい改良を示す。 −女性の69％がその唇がより滑らかになると感じ、これ
らの女性の49％がより柔らかな唇を有し、これらの女性
の31％がよりしなやかな唇を有する。 −30の女性のうち20が、軟膏が適用された場合に心地よ
いまたは大変心地よいと感じ、それが優れた質感を有し
適用しやすいと感じたが、該軟膏はわずかに脂っこく感
じられる。
【００３７】 実施例２：リップ軟膏 −カルナウバワックス 12.75％ −ヒマシ油 qs 100％ −アセキサム酸 0.25％ −オキシプロピレン化（５プロピレンオキシド） ラノリンワックス 15.00％ 100℃でカルナウバワックス及びラノリンワックスを溶
解した後、アセキサム酸を含有するヒマシ油を導入し、
それから生成混合物を混ぜ、適切な型内に注ぐ。
【００３８】 実施例３：リップ軟膏 −ポリエチレンワックス(MW 500) 3.30％ −プロピレングリコールモノイソステアラート qs 100％ −アセキサム酸 0.25％ −オキシプロピレン化（５プロピレンオキシド） ラノリンワックス 15.00％ −ステアリン酸オクタコサニル 7.60％ −ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル（ワックス） 4.20％ このリップ軟膏はソフトで滑りがよい。
【００３９】 実施例４：リップ軟膏 −ポリエチレンワックス(MW 500) 3.30％ −プロピレングリコールモノイソステアラート qs 100％ −アセキサム酸 0.25％ −オキシプロピレン化（５プロピレンオキシド） ラノリンワックス 12.00％ −ステアリン酸オクタコサニル 7.60％ −ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル 4.20％ −ポリブテン 10.00％ このリップ軟膏は実施例３のものよりも滑りが悪く、わ
ずかに脂ぎっている。
【００４０】 実施例５：リップスティック −ポリエチレンワックス(MW 500) 3.30％ −プロピレングリコールモノイソステアラート qs 100％ −アセキサム酸 0.25％ −オキシプロピレン化（５プロピレンオキシド） ラノリンワックス 8.00％ −ステアリン酸オクタコサニル 7.60％ −ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル 4.20％ −ポリブテン 10.00％ −色素 8.66％ −香料 0.50％
【００４１】色素は酸化チタン、黒色酸化鉄、及び有機
レーキの混合物である。 調製：色素を、プロピレングリコールモノイソステアラ
ート、ラノリンワックス及びポリブテンの画分を含む混
合物内に加える。他のワックスを加え、該混合物を100
℃で溶解する。均質化後、プロピレングリコールモノイ
ソステアラートの残部において100℃で得られたアセキ
サム酸溶液を加える。香料を加え、それから該混合物を
スティックを得るために適した型内にそそぎ込む。
【００４２】 実施例６：リップスティック −ポリエチレンワックス(MW 500) 3.35％ −プロピレングリコールモノイソステアラート qs 100％ −アセキサム酸 0.30％ −ラウリン酸ポリビニル 8.00％ −ステアリン酸オクタコサニル 6.84％ −ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル 3.40％ −ヒマシ油 10.00％ −Quarternium-18ヘクトライト（ベントン） 1.20％ −色素 8.66％ −香料 0.50％ このリップスティックは、実施例５のものと同様に調製
する。
【００４３】 実施例７：リップスティック −ポリエチレンワックス(MW 500) 12.00％ −液体ラノリン 15.00％ −フェニルトリメチコン(Dow Corning由来のDC556) 63.34％ −色素 8.66％ −アセキサム酸 1.00％ 調製：色素及びアセキサム酸を、フェニルトリメチコン
及び液体ラノリンを含む混合物中に加える。残りの構成
成分を100℃で溶解し、それから該混合物に加える。均
質化後、この混合物を適した型にそそぎ込む。アセキサ
ム酸はこのリップスティックにおいて分散する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年１月１３日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項８】 組成物が： −室温で液体の４から１０の炭素原子の直鎖状または分
枝状、飽和または不飽和脂肪酸の液体トリグリセリド； −式R3COOR4の油のような特に脂肪酸の合成エステル及
びエーテル；（ここでR3はC7からC29の高級脂肪酸残基
を表し、そしてR4はC3からC30の炭化水素ベースの鎖を
表す） −合成またはミネラル由来の直鎖状または分枝状炭化水
素； −室温で液体またはペースト状である直鎖状または環
状、揮発性または不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDM
S)であり、該ポリジメチルシロキサンはシリコーン鎖の
側鎖または末端にアルキル、アルコキシまたはフェニル
基を含み、これらの基は２から２４の炭素原子を含む −それらの混合物 から選択される少なくとも一つの非水酸化油を含むこと
を特徴とする請求項１から８のいずれか一項記載の組成
物。
【請求項９】 組成物がアセキサム酸以外の少なくと
も一つの化粧用及び／または皮膚科用活性試薬を含むこ
とを特徴とする請求項１から９のいずれか一項記載の組
成物。
【請求項１０】 組成物が皮膚軟化剤、保湿剤、ビタ
ミン、ラノリン、必須脂肪酸、サンスクリーン、酸化チ
タン、または酸化鉄から選択される少なくとも一つの化
粧用及び／または皮膚科用活性試薬を含むことを特徴と
する請求項１から１０のいずれか一項記載の組成物。
【請求項１１】 組成物が少なくとも一つの特定のフ
ィルターを含むことを特徴とする請求項１から１１のい
ずれか一項記載の組成物。
【請求項１２】 組成物が水中油型または油中水型エ
マルションの形態、あるいは固体のまたは柔軟な無水組
成物の形態で存在することを特徴とする請求項１から１
２のいずれか一項記載の組成物。
【請求項１３】 組成物が水、水溶性または脂溶性色
素、抗酸化剤、精油、防腐剤、香料、水相のためのゲル
化剤、中性化剤、脂溶性ポリマー、液体脂肪相のための
ゲル化剤、ワックス、ゴム及び界面活性剤、そしてぞれ
らの混合物から選択される少なくとも一つの成分もまた
含むことを特徴とする請求項１から１３のいずれか一項
記載の組成物。
【請求項１４】 組成物が処置性質を有するリップ軟
膏またはリップスティックまたはリップグロスを構成す
ることを特徴とする請求項１から１４のいずれか一項記
載の組成物。
【請求項１５】 組成物がスティック形態で存在する
ことを特徴とする請求項１から１５のいずれか一項記載
の組成物。
【請求項１６】 生理学的に許容可能な活性ケア試薬
としてアセキサム酸、及びこの活性試薬と増粘剤を含む
脂肪相を含む、唇のための増粘無水メークアップ組成
物。
【請求項１７】 組成物が少なくとも一つの水酸化
油、シリコーン油及び／または特定のフィルターを含む
ことを特徴とする請求項１７記載の組成物。
【請求項１８】 唇に対して請求項１から１８のいず
れか一項記載の化粧用組成物を適用することを含むヒト
の唇に対する化粧用ケアまたはトリートメント工程。
【請求項１９】 唇の乾燥及び／または浮腫、ひび割
れ及びあかぎれを制限、または完全に予防するための、
及び／または悪天候に対して唇を保護するための、化粧
用組成物におけるまたは皮膚科用組成物の製造のための
アセキサム酸の使用。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 生理学的に許容される活性ケア試薬とし
    てアセキサム酸、及びこの活性試薬を含む脂肪相を含む
    唇のためのケアまたはメークアップ組成物であり、上記
    脂肪相は少なくとも４の炭素原子を有する炭化水素ベー
    スの油、シリコーン油、フッ化油、及びそれらの混合物
    から選択された少なくとも一つの油を含む組成物。
  2. 【請求項２】 アセキサム酸が組成物の全重量の0.05か
    ら10％、より適切には0.1から5％の割合で用いられるこ
    とを特徴とする請求項１記載の組成物。
  3. 【請求項３】 アセキサム酸が遊離形態または塩の形態
    で存在することを特徴とする請求項１または２記載の組
    成物。
  4. 【請求項４】 脂肪相が少なくとも一つの水酸化油を含
    むことを特徴とする請求項１から３のいずれか一項記載
    の組成物。
  5. 【請求項５】 脂肪相が水酸化油を該組成物の全重量の
    0.2から99.95％まで含むことを特徴とする請求項１から
    ４のいずれか一項記載の組成物。
  6. 【請求項６】 水酸化油が： −液体トリグリセリド； −合成エステル及びエーテル； −C12からC26の脂肪アルコール； −それらの混合物 から選択されることを特徴とする請求項４及び５のいず
    れか一項記載の組成物。
  7. 【請求項７】 水酸化油が： −ヒマシ油、 −乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチ
    ル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ
    酸ジイソステアリル、プロピレングリコールモノイソス
    テアラート、ポリグリセリル−３ ジイソステアラー
    ト、ＰＰＧ−１０ ブタンジオール； −オクチルドデカノール、２−ヘキシルデカノール、２
    −ウンデシルペンタデカノール、またはオレイルアルコ
    ール； −それらの混合物 から選択されることを特徴とする請求項４から６のいず
    れか一項記載の組成物。
  8. 【請求項８】 組成物が炭化水素ベース油、シリコーン
    油、及び／またはフッ化油から選択される少なくとも一
    つの非水酸化油を含むことを特徴とする請求項１から７
    のいずれか一項記載の組成物。
  9. 【請求項９】 組成物が： −室温で液体の４から１０の炭素原子の直鎖状または分
    枝状、飽和または不飽和脂肪酸の液体トリグリセリド； −式R3COOR4の油のような特に脂肪酸の合成エステル及
    びエーテル；（ここでR3はC7からC29の高級脂肪酸残基
    を表し、そしてR4はC3からC30の炭化水素ベースの鎖を
    表す） −合成またはミネラル由来の直鎖状または分枝状炭化水
    素； −室温で液体またはペースト状である直鎖状または環
    状、揮発性または不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDM
    S)であり、該ポリジメチルシロキサンはシリコーン鎖の
    側鎖または末端にアルキル、アルコキシまたはフェニル
    基を含み、これらの基は２から２４の炭素原子を含む −それらの混合物 から選択される少なくとも一つの非水酸化油を含むこと
    を特徴とする請求項１から８のいずれか一項記載の組成
    物。
  10. 【請求項１０】 組成物がアセキサム酸以外の少なく
    とも一つの化粧用及び／または皮膚科用活性試薬を含む
    ことを特徴とする請求項１から９のいずれか一項記載の
    組成物。
  11. 【請求項１１】 組成物が皮膚軟化剤、保湿剤、ビタ
    ミン、ラノリン、必須脂肪酸、サンスクリーン、酸化チ
    タン、または酸化鉄から選択される少なくとも一つの化
    粧用及び／または皮膚科用活性試薬を含むことを特徴と
    する請求項１から１０のいずれか一項記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 組成物が少なくとも一つの特定のフ
    ィルターを含むことを特徴とする請求項１から１１のい
    ずれか一項記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 組成物が水中油型または油中水型エ
    マルションの形態、あるいは固体のまたは柔軟な無水組
    成物の形態で存在することを特徴とする請求項１から１
    ２のいずれか一項記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 組成物が水、水溶性または脂溶性色
    素、抗酸化剤、精油、防腐剤、香料、水相のためのゲル
    化剤、中性化剤、脂溶性ポリマー、液体脂肪相のための
    ゲル化剤、ワックス、ゴム及び界面活性剤、そしてぞれ
    らの混合物から選択される少なくとも一つの成分もまた
    含むことを特徴とする請求項１から１３のいずれか一項
    記載の組成物。
  15. 【請求項１５】 組成物が処置性質を有するリップ軟
    膏またはリップスティックまたはリップグロスを構成す
    ることを特徴とする請求項１から１４のいずれか一項記
    載の組成物。
  16. 【請求項１６】 組成物がスティック形態で存在する
    ことを特徴とする請求項１から１５のいずれか一項記載
    の組成物。
  17. 【請求項１７】 生理学的に許容可能な活性ケア試薬
    としてアセキサム酸、及びこの活性試薬と増粘剤を含む
    脂肪相を含む、唇のための増粘無水メークアップ組成
    物。
  18. 【請求項１８】 組成物が少なくとも一つの水酸化
    油、シリコーン油及び／または特定のフィルターを含む
    ことを特徴とする請求項１７記載の組成物。
  19. 【請求項１９】 唇に対して請求項１から１８のいず
    れか一項記載の化粧用組成物を適用することを含むヒト
    の唇に対する化粧用ケアまたはトリートメント工程。
  20. 【請求項２０】 唇の乾燥及び／または浮腫、ひび割
    れ及びあかぎれを制限、または完全に予防するための、
    及び／または悪天候に対して唇を保護するための、化粧
    用組成物におけるまたは皮膚科用組成物の製造のための
    アセキサム酸の使用。
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