JPH11255511A - ダイヤモンドの鑑定方法 - Google Patents
ダイヤモンドの鑑定方法Info
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- JPH11255511A JPH11255511A JP10080199A JP8019998A JPH11255511A JP H11255511 A JPH11255511 A JP H11255511A JP 10080199 A JP10080199 A JP 10080199A JP 8019998 A JP8019998 A JP 8019998A JP H11255511 A JPH11255511 A JP H11255511A
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Abstract
度を、光学機器によって測定することにより、ダイヤモ
ンドの商品価値を直接的、客観的かつ総合的に公正に評
価することができるダイヤモンドの鑑定方法を得る。 【解決手段】 ダイヤモンド1のテーブル2面側から入
射させた光源13に対する輝度を輝度計等の光学機器1
4によって測定することにより、当該ダイヤモンド1の
輝き程度を評価する。
Description
質を評価するための鑑定(グレイディング)方法に関す
るものである。
度がもっとも高い炭素の等軸結晶系の鉱物であって、希
少価値を有するうえに光沢がきわめて美しいために、宝
石として珍重されている。このような天然ダイヤモンド
は、装飾用あるいは観賞用としてその輝きを最も発揮さ
せるために特有のカットが施され、さらに表面研磨がな
されて商品価値が高められたうえで、売買対象として市
場に供されている。このような宝石としての天然ダイヤ
モンドにあっては、市場での売買の際における商品価値
を客観的に担保させるために、一般に鑑定書(グレイデ
ィング・レポート)と呼ばれる評価書が添付されてい
る。
ダイヤモンドとしての価値を評価するための様々な項目
について判断された結果が記載されているものであっ
て、我が国においては、最も権威のある米国宝石学会
(GIA)が定めた項目に、さらに数項目を加えた宝石
鑑別団体協会(AGL)の基準が採用されている。ここ
で、上記項目とは、概略ダイヤモンドの重量(ct)、
カットにおける各種寸法、カットおよび研磨仕上げの状
態、ダイヤモンド自体の透明度を含めた色特性などであ
る。
ンドのうち、最も輝きが発揮されると言われるラウンド
ブリリアント カットが施された、一般的なダイヤモン
ド1を示すものであり、宝石としてのダイヤモンドにお
いては、その約90%が上記カットによって加工されて
いる。このダイヤモンド1について、上記鑑定書におけ
る各項目について詳述すると、先ずダイヤモンド1の重
量は、ダイヤモンドの大きさを示す最も重要な要素であ
り、電子てんびんによって計量され、キャラット(C
t)で表示される。また、カットにおける各種寸法につ
いては、顕微鏡を用いた各部寸法の自動計測や目視に基
づいて、直径Dに対する深さHの割合を示す深さ
(%)、テーブル2の広さを平均直径Dで除したテーブ
ル(%)、ガードル3の厚さおよびキューレット4の大
きさが表示され、さらにこれらの値に基づいて総合的に
判断されたカットグレード(AGL基準)が表示され
る。
磨状態およびカットの対象性が顕微鏡を用いた目視によ
って判断され、仕上げ項目として表示される。次いで、
ダイヤモンドは、その大部分が黄色や褐色を含んだ色を
持っているため、図7に示すように、無色透明を最高の
Dとして、僅かづつ黄色味や褐色味を増してゆく度合い
によって区分したカラーグレードの等級が表示される。
このカラーグレードの等級を判断するには、予めGIA
の原器に基づいて選別された僅かづつ黄色味の度合いが
変化する複数の比較石(マスターダイヤモンド)D〜Z
を用い、目視によって対象となるダイヤモンドと比較石
とを順次対比させつつ、当該ダイヤモンドと同様の黄色
味の比較石を見出すことにより、その等級D〜Zを決定
する手法が採られている。
て、蛍光性の有無が表示される。そして、最終的に、双
眼顕微鏡10倍率の下で、上下左右のあらゆる方向から
ダイヤモンドの内外にあるキズを検査し、その大きさ、
数、位置等を考慮したうえでGIAの基準に基づいて、
図8に示すように、そのダイヤモンドのクラリティグレ
ードが決定されて表示される。
飾用または観賞用の天然ダイヤモンドにおいて、その商
品価値を決定する要因は、先ずその重量であり、さらに
当該ダイヤモンドの輝き、すなわち如何に美しく見える
かにある。したがって、このようにして得られた鑑定書
は、直接判断し得る重量の項目に加えて、先ずラウンド
・ブリリアント・カットが最もダイヤモンドとしての輝
きが発揮されるカットであるという前提の下に、対象と
なるダイヤモンドと理想的な当該ラウンド・ブリリアン
ト・カットとの差異を上記各項目について判断すること
により、間接的にダイヤモンドの輝き程度を評価したも
のと言える。
方法にあっては、ダイヤモンドの輝きを間接的に表す項
目であって、特にダイヤモンドの商品価値に大きな影響
を与えるカラーグレードおよびクラリティグレードの判
断を、専ら目視によって行なっているために、作業者の
熟練度によって判断が異なったり、あるいは同様の熟練
度を有する作業者によっても、時として恣意的な判断に
偏ったりする虞があり、このような場合にはダイヤモン
ドに対する価値評価が大きく左右されて、本来目的とす
る商品取引の過程におけるダイヤモンドの価値の客観性
を担保することができなくなってしまうという問題点が
あった。
定方法が内包する課題を有効に解決すべくなされたもの
で、ダイヤモンドの最も重要要素となる輝きの程度を、
光学機器によって測定することにより、ダイヤモンドの
商品価値を直接的、客観的かつ総合的に公正に評価する
ことができるダイヤモンドの鑑定方法を提供することを
目的とするものである。
に係るダイヤモンドの鑑定方法は、ダイヤモンドのテー
ブル面側から入射させた光源に対する輝度を測定するこ
とにより、当該ダイヤモンドの等級を評価することを特
徴とするものである。
定方法は、ダイヤモンドの寸法諸元を測定し、当該ダイ
ヤモンドの仕上げ状態を目視により判定するとともに、
比較石との対比によりカラーグレイドを決定し、かつ顕
微鏡により傷の有無を含めたクラリティグレードを決定
し、さらに当該ダイヤモンドのテーブル面から入射させ
た光源に対する輝度を測定することにより、当該ダイヤ
モンドの等級を総合的に評価することを特徴とするもの
である。
2に記載の発明において、カラーグレイドを、比較石と
の対比によらず測色計による測定値に基づいて決定する
ことを特徴とするものである。
っては、ダイヤモンドのテーブル面側から入射させた一
定光度の光源に対して、輝度計や分光放射輝度計等の光
学機器を用いて直接ダイヤモンドの輝き程度を測定する
ことにより、客観的かつ公平に当該ダイヤモンドの輝き
自体の等級が評価される。この結果、ダイヤモンドの商
品価値を、恣意的な判断に偏ることなく、客観的かつ公
平に担保させることが可能になるとともに、延いては最
も輝きが発揮されるとされているラウンド ブリリアン
ト カット以上の理想的なカットを見出すことも可能に
なる。
L)の基準に基づく鑑定書(グレイディング・レポー
ト)を作成するに際しては、請求項2または3に記載の
発明のように、上記基準によって定められている、少な
くともダイヤモンドの寸法諸元、仕上げ、カラーグレイ
ドおよびクラリティグレードの諸元に加えて、上述した
光学機器によるダイヤモンドの輝度を測定して、人為的
判断によるカラーグレイドおよびクラリティグレードの
評価と対比可能とすることにより、ダイヤモンド自体の
輝き程度を客観的に補正して、より公正にかつ総合的に
ダイヤモンドの等級を評価することが可能になる。
うに、カラーグレイドについても測色計による測定値に
基づいて決定すれば、ほとんど全ての評価項目を客観的
な計測機器による測定値に基づいて決定することがで
き、人為的な判断の入り込む余地が無くなるために、極
めて客観的なダイヤモンドの等級評価を行なうことが可
能になる。なお、カラーグレイドの等級を測色計による
測定値によって決定するに際しては、予めGIAの基準
に基づいて選別された複数の比較石(マスターダイヤモ
ンド)について測色計により各々の色の度合いを計測し
ておき、対象となるダイヤモンドに対する測定値と比較
することにより、客観的に対応する比較石を見出して等
級を決定してもよい。
味を帯びる度合いのみを対象としているために、当該比
較石に対応した色特性の等級が決定されることになる。
そこで、上記比較石によらずに、測色計によってダイヤ
モンドの各種の色に対する度合い(各色に対応した波長
のピーク値)を測定して、対象となるダイヤモンドが有
する黄色、褐色、青色等の様々な色の度合いについて評
価するようにすれば、各種の色相についての総合的な等
級判断を行なうことも可能になる。
係るダイヤモンドの評価方法を、図4〜図6に示したよ
うなカットの天然ダイヤモンドを鑑定してその鑑定書を
作成する際に適用した一実施形態について説明する。先
ず、対象となるダイヤモンド1に対して、その重量を電
子てんびんによって計量し、その値をキャラット(C
t)として鑑定書に記入する。次いで、上記ダイヤモン
ド1のカットの各部寸法を顕微鏡を用いた自動計測や目
視によって測定し、各部の概略寸法および直径Dに対す
る深さHの割合を示す深さ(DEPTH;%)、テーブ
ル2の広さを平均直径Dで除したテーブル(TABL
E;%)、ガードル3の厚さ(GIRDLE THIC
KNESS)ならびにキューレット4の大きさ(CUL
ET)を求めて上記鑑定書の所定欄に記入する。そし
て、この各測定値と、予めAGL基準によって定められ
た等級とを比較することにより、総合的に当該ダイヤモ
ンド1のカットグレード(CUT GRADE)を決定
し、上記鑑定書に表示する。
イヤモンド1における表面の研磨状態およびカットの対
象性を判断し、対応する等級を鑑定書の仕上げ(FIN
ISH)欄に記入する。さらに、上記ダイヤモンド1
を、GIAの基準に基づいて選別された僅かづつ黄色味
の度合いが変化する複数の比較石(マスターダイヤモン
ド)D〜Zと順次対比させつつ、同様の黄色味の比較石
を見出すことにより、カラーグレイド(COLOR G
RADE)の等級D〜Zを決定し、図7に示すように、
その等級(本実施形態の場合はD)を記入する。
1に長波紫外線ランプ(3650AU)を照射し、当該
ダイヤモンド1の目に見える波長にする反応(無反応、
青色、青白色等)を判別し、鑑定書の蛍光性(FLUO
RESCENCE)の欄に記入する。さらに、上記ダイ
ヤモンド1を、双眼顕微鏡10倍率の下で上下左右のあ
らゆる方向から目視によって内外にあるキズを検査し、
その大きさ、数、位置等を考慮するとともに、GIAの
基準に基づいて、図8に示すように、そのダイヤモンド
のクラリティグレードを決定して表示する。
ンド1が有する輝き程度を測定する。この際に、本来輝
度計は、発光源における輝度を測定するものであるのに
対して、ダイヤモンド1自体は、発光するものではない
ため、当該ダイヤモンド1に別途光源から発せられた光
を入射させ、このダイヤモンド1から反射された光を測
定することにより、輝き程度を測定する。図1は、この
ようなダイヤモンド1の輝き程度を測定する状態を示す
ものであり、先ず光を反射しない黒色の基台10の凹部
に、テーブル2を上方に向けて上記ダイヤモンド1を据
え付ける。次いで、このダイヤモンド1の周囲を内面が
黒色の円筒状の治具11で覆う。この治具11の上端部
は、中央部に開口部12が形成された天板11aによっ
て塞がれており、内部の上部周囲にリング状の蛍光燈
(光源)13が組込まれている。
上方から、蛍光燈13より発せられた一定光度(基準設
定値)を有する光束をダイヤモンド1に入射させ、反射
光を上記開口部12の上方に設けられた輝度計や分光放
射輝度計等の光学機器14によって受光して、測定表示
器15に当該ダイヤモンド1の輝度(cd/m2)を表
示させる。この際に、図2に示すように、輝度計または
分光放射輝度計14の測定範囲Aを、ダイヤモンド1の
外縁に合せることにより、ダイヤモンド1の上面側から
放射される全反射光、すなわち当該ダイヤモンド1の輝
き程度を測定する。このようにして得られた測定値か
ら、客観的にダイヤモンド1の輝き程度を定量化して表
示する方法としては、 (1)予め、蛍光燈(光源)13の輝度X(cd/
m2)を一定の値に標準化しておき、測定されたダイヤ
モンド1の輝度Y(cd/m2)から、d=(Y/X)
×100%を求める方法
ごとに、その輝度x(cd/m2)を測定しておき、測
定されたダイヤモンド1の輝度Y(cd/m2 )から、
d=(Y/X)×100%を求める方法 この場合には、各種の輝度を有する蛍光燈13を使用す
ることができ、かつ評価となるダイヤモンド1の輝度を
無次元化することができる。 (3)上述した比較石(マスターダイヤモンド)のうち
の、最も透明度の高いDを基準として、その輝度Z(c
d/m2)を同様の方法で測定し、測定されたダイヤモ
ンド1の輝度Y(cd/m2)から、d=(Y/Z)×
100%を求める方法、などが適用可能である。
て得られた値d1〜d5(%)に対応する等級(例えば、
上記値がd1であった場合には、EXCELLENT)
を鑑定書の輝度の欄に記入する。なお、この等級に代え
て、直接d1〜d5(%)の値を直接記入することによっ
て、当該ダイヤモンド1の輝き程度を表示するようにし
てもよい。以上により、所定項目について評価がなされ
たダイヤモンド1の鑑定書が完成する。なお、上記各項
目に対する評価作業の順序は、便宜的に示した一例であ
り、それぞれの前後は問わない。
cd/m2 の蛍光燈13から発せられた光を、0.3c
tでテーブル2が54%のダイヤモンド1について、そ
の輝度を測定したところ、961cd/m2 であり、よ
ってd=21.4%であった。また、他の比較的テーブ
ル比の良好な複数のダイヤモンドに対しても同様の測定
を行なったところ、概ね850〜1000cd/m2 の
範囲であり、上記dの値によって、様々なダイヤモンド
の輝き程度を客観的に峻別し得ることが確認された。さ
らに、比較例としてY・A・G(合成石)について同様
の測定を行なったところ、約300cd/m2 程度の輝
度を示すのみで、天然ダイヤモンドとは目視以上の大き
な差が生じることも判った。
によれば、得られた鑑定書にダイヤモンド1において最
も重要な要素である輝度が、光学機器を用いた測定値に
基づく等級あるいは直接基準値との比として表示される
ため、当該等級または比率のみによって、さらには人為
的判断によるカラーグレイドおよびクラリティグレード
の評価と対比してその輝き程度を客観的に補正すること
により、ダイヤモンド1の輝きに基づく商品価値を、恣
意的な判断に偏ることなく、従来よりも一層公正にかつ
総合的に評価することができる。
石鑑別団体協会(AGL)の基準に加えて、光学機器に
よって直接測定したダイヤモンド1の輝度を評価するこ
とにより、その客観性を担保する場合についてのみ説明
したが、これに限定されるものではなく、上述した輝度
の測定法を標準化することにより、将来的には他の間接
的な評価項目を削減することも可能であり、この結果最
も輝きが発揮されるとされているラウンド ブリリアン
ト カット以上の理想的なカットを見出すことも可能に
なる。
も、目視に頼らずに、測色計による測定値に基づいて決
定すれば、ほとんど全ての評価項目を客観的な計測機器
による測定値に基づいて決定することができ、人為的な
判断の入り込む余地が無くなるために、極めて客観的な
ダイヤモンドの等級評価を行なうことができる。
ずれかに記載の本発明に係るダイヤモンドの鑑定方法に
よれば、ダイヤモンドの最も重要要素となる輝きの程度
を、光学機器によって測定することにより、人為的かつ
恣意的な判断を排除して、当該ダイヤモンドの商品価値
を客観的かつ総合的に公正に評価することが可能にな
る。
形態における輝度の測定状態を示す側断面図である。
ある。
を示す図である。
る。
欄を示す図である。
表示欄を示す図である。
に係るダイヤモンドの鑑定方法は、ダイヤモンドの寸法
諸元を測定し、当該ダイヤモンドの仕上げ状態を目視に
より判定するとともに、比較石との対比によりカラーグ
レイドを決定し、かつ顕微鏡により傷の有無を含めたク
ラリティグレードを決定し、さらに輝度が一定の値に標
準化された光源から当該ダイヤモンドのテーブル面に光
を入射させ、反射された上記ダイヤモンドの輝度を測定
することにより、上記光源の輝度X(cd/m2 )に対
するダイヤモンドの輝度Y(cd/m2 )の比率d=
(Y/X)×100%を求め、これらを鑑定書に表示す
ることにより、当該ダイヤモンドの等級を総合的に評価
することを特徴とするものである。
ヤモンドの鑑定方法は、ダイヤモンドの寸法諸元を測定
し、当該ダイヤモンドの仕上げ状態を目視により判定す
るとともに、比較石との対比によりカラーグレイドを決
定し、かつ顕微鏡により傷の有無を含めたクラリティグ
レードを決定し、さらに、光源から当該ダイヤモンドの
テーブル面に光を入射させ、反射された上記ダイヤモン
ドの輝度を測定し、得られた上記ダイヤモンドの輝度Y
(cd/m2 )と上記光源の輝度X(cd/m 2 )とか
ら、両者の比率d=(Y/X)×100%を求め、これ
らを鑑定書に表示することにより、当該ダイヤモンドの
等級を総合的に評価することを特徴とするものである。
イヤモンドの鑑定方法は、ダイヤモンドの寸法諸元を測
定し、当該ダイヤモンドの仕上げ状態を目視により判定
するとともに、比較石との対比によりカラーグレイドを
決定し、かつ顕微鏡により傷の有無を含めたクラリティ
グレードを決定し、さらに光源から当該ダイヤモンドの
テーブル面に光を入射させ、反射された上記ダイヤモン
ドの輝度を測定し、得られた上記ダイヤモンドの輝度Y
(cd/m2 )と、米国宝石学会の原器に基づいて選別
された複数の比較石(マスターダイヤモンド)のうち
の、最も透明度の高いもの輝度Z(cd/m2 )とか
ら、両者の比率d=(Y/Z)×100%を求め、これ
らを鑑定書に表示することにより、当該ダイヤモンドの
等級を総合的に評価することを特徴とするものである。
っては、現行の宝石鑑別団体協会(AGL)の基準に基
づく鑑定書(グレイディング・レポート)を作成するに
際して、上記基準によって定められている、少なくとも
ダイヤモンドの寸法諸元、仕上げ、カラーグレイドおよ
びクラリティグレードの諸元に加えて、ダイヤモンドの
テーブル面側から入射させた一定光度の光源に対して、
輝度計や分光放射輝度計等の光学機器を用いて直接ダイ
ヤモンドの輝き程度を測定し、これを無次元化して鑑定
書に表示しているので、これと人為的判断によるカラー
グレイドおよびクラリティグレードの評価とを対比する
ことにより、ダイヤモンド自体の輝き程度を客観的に補
正して、より公正にかつ総合的にダイヤモンドの等級を
評価することが可能になる。
意的な判断に偏ることなく、客観的かつ公平に担保させ
ることが可能になるとともに、延いては最も輝きが発揮
されるとされているラウンド ブリリアント カット以上
の理想的なカットを見出すことも可能になる。特に、請
求項2に記載の発明によれば、上記ダイヤモンドの輝度
Y(cd/m 2 )と上記光源の輝度X(cd/m2 )と
から、両者の比率d=(Y/X)×100%を求めてい
るので、各種の輝度を有する光源を使用することができ
る。
計による測定値に基づいて決定すれば、ほとんど全ての
評価項目を客観的な計測機器による測定値に基づいて決
定することができ、人為的な判断の入り込む余地が無く
なるために、極めて客観的なダイヤモンドの等級評価を
行なうことが可能になる。なお、カラーグレイドの等級
を測色計による測定値によって決定するに際しては、予
めGIAの基準に基づいて選別された複数の比較石(マ
スターダイヤモンド)について測色計により各々の色の
度合いを計測しておき、対象となるダイヤモンドに対す
る測定値と比較することにより、客観的に対応する比較
石を見出して等級を決定してもよい。
ずれかに記載の本発明に係るダイヤモンドの鑑定方法に
よれば、得られた鑑定書にダイヤモンドにおいて最も重
要な要素である輝度が、光学機器を用いた測定値と基準
値との比率、またはこれに基づいて決定された等級とし
て表示されるため、当該等級または比率のみによって、
さらには人為的判断によるカラーグレイドおよびクラリ
ティグレードの評価と対比してその輝き程度を客観的に
補正することにより、ダイヤモンドの輝きに基づく商品
価値を、恣意的な判断に偏ることなく、従来よりも一層
公正にかつ総合的に評価することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ダイヤモンドのテーブル面側から入射さ
せた光源に対する輝度を測定することにより、当該ダイ
ヤモンドの等級を評価することを特徴とするダイヤモン
ドの鑑定方法。 - 【請求項2】 ダイヤモンドの寸法諸元を測定し、当該
ダイヤモンドの仕上げ状態を目視により判定するととも
に、比較石との対比によりカラーグレイドを決定し、か
つ顕微鏡により傷の有無を含めたクラリティグレードを
決定し、さらに当該ダイヤモンドのテーブル面から入射
させた光源に対する輝度を測定することにより、当該ダ
イヤモンドの等級を総合的に評価することを特徴とする
ダイヤモンドの鑑定方法。 - 【請求項3】 上記カラーグレイドを、比較石との対比
によらず測色計による測定値に基づいて決定することを
特徴とする請求項2に記載のダイヤモンドの鑑定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10080199A JPH11255511A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | ダイヤモンドの鑑定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10080199A JPH11255511A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | ダイヤモンドの鑑定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11255511A true JPH11255511A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13711727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10080199A Pending JPH11255511A (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | ダイヤモンドの鑑定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11255511A (ja) |
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