JPH11254915A - スパイクピン、スパイクピンの製造方法及びタイヤ滑り止め装置 - Google Patents

スパイクピン、スパイクピンの製造方法及びタイヤ滑り止め装置

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JPH11254915A
JPH11254915A JP10057829A JP5782998A JPH11254915A JP H11254915 A JPH11254915 A JP H11254915A JP 10057829 A JP10057829 A JP 10057829A JP 5782998 A JP5782998 A JP 5782998A JP H11254915 A JPH11254915 A JP H11254915A
Authority
JP
Japan
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spike pin
hole
tip
road surface
surface side
Prior art date
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Pending
Application number
JP10057829A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekatsu Kamiyama
英克 神山
Hiroshi Wakana
廣 若菜
Shozo Sugiki
正三 杉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロウ付けせずに効率的にスパイクピン及びタ
イヤ滑り止め装置を製造する。 【解決手段】 スパイクピン本体16の軸部16Aのチ
ップ挿入穴18にチップ20を挿入し、ハンマー、プレ
ス機等を用いて軸部16Aの端部付近(例えば、矢印B
で示す端部角部付近)を穴側に叩いたり押圧してチップ
挿入穴18の内径を縮小する方向に塑性変形させる。こ
れにより、チップ挿入穴18の内周面とチップ20の外
周面とが強固に密着した状態となり、チップ20の固定
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの外周に装
着されてタイヤの滑りを防止するタイヤ滑り止め装置及
び、タイヤ滑り止め装置等に好適に用いられるスパイク
ピン及びそのスパイクピンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ滑り止め装置には、氷上性能を向
上するために、路面当接面側にスパイクピンが埋め込ま
れている。
【0003】このスパイクピンの先端には、穴が形成さ
れており、この穴に耐摩耗性に優れた超硬合金等の材料
からなるチップが挿入されロウ付けされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロウ付けには
特殊な技術が必要であり、ロウが少なすぎてチップが取
れたり、図8に示すようにチップ100をロウ付けする
ためのロウ102が多すぎてスパイクピン104の外周
に流れたり(いわゆるロウだれ)、図9に示すようにチ
ップ100の孔106をロウ102で塞いでしまう(い
わゆるロウ詰まり)等の問題が生じ易い。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、ロウ付けに起
因する上記の種々の問題を解決し、効率的にスパイクピ
ン及びタイヤ滑り止め装置を製造することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、部材の路面側に露出して路面との摩擦係数を増大さ
せるためのスパイクピンであって、塑性変形可能な材料
から形成され一端が路面側に露出する軸部と、前記軸部
の一端に設けられ路面側に開口する穴と、前記穴に挿入
される挿入部材と、を備え、前記挿入部材は、前記軸部
の前記穴付近がかしめ加工され、穴径が縮小する方向塑
性変形されて固定されていることを特徴としている。
【0007】請求項1に記載のスパイクピンの作用を説
明する。挿入部材は、軸部の穴付近がかしめ加工され、
穴径が縮小する方向塑性変形されて固定されているの
で、ロウの少なすぎに起因する挿入部材の接合不良、ロ
ウの多すぎに起因するロウ流れ等の外観不良、穴詰まり
等のロウ付けに起因する種々の問題をいっきに解決する
ことができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスパイクピンにおいて、前記挿入部材の外径は、穴底
部側が反対側よりも大径であるとを特徴としている。
【0009】請求項2に記載のスパイクピンの作用を説
明する。穴底部側が反対側よりも大径である挿入部材
は、一定径のものに比較してかしめ固定された後に穴か
ら抜け難くなる。
【0010】請求項3に記載のタイヤ滑り止め装置は、
請求項1または請求項2に記載のスパイクピンを路面当
接面側に設けたことを特徴としている。
【0011】請求項3に記載のタイヤ滑り止め装置で
は、請求項1または請求項2に記載のスパイクピンを設
けているので、全体として製造効率の向上が可能とな
る。
【0012】請求項4に記載の発明は、部材の路面側に
露出して路面との摩擦係数を増大させるためのスパイク
ピンの製造方法であって、前記スパイクピンの路面側に
露出する軸部の先端に設けられた穴に挿入部材を挿入
し、その後、前記軸部の前記穴付近をかしめ加工し、穴
径が縮小する方向に塑性変形させて前記挿入部材を固定
することを特徴としている。
【0013】請求項4に記載のスパイクピンの製造方法
では、先ずスパイクピンの路面側に露出する軸部の先端
に設けられた穴に挿入部材が挿入され、その後、軸部の
穴付近がかしめ加工され、これにより軸部の穴径が縮小
する方向に塑性変形して挿入部材が穴に対して強固に固
定される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図7にしたがって本発明
のタイヤ滑り止め装置の一実施形態を説明する。
【0015】図1に示すように、本実施形態のタイヤ滑
り止め装置10は、小枠部12Aを複数連続させて略ネ
ット形状としたゴム、ウレタン等の可撓性材料からなる
部材としての本体12を有している。この本体12は、
タイヤ14のトレッドを覆うようになっている。
【0016】図1及び図2に示すように、本体12の路
面当接面側(矢印A方向)には、スパイクピン15が埋
め込まれている。
【0017】本実施形態のスパイクピン15は、例え
ば、鉄及び鉄合金等の塑性変形可能な金属材料から形成
されたスパイクピン本体16と挿入部材としてのチップ
20とから構成されている。
【0018】スパイクピン本体16は、軸部16Aと、
軸部16Aの一端側に一体的に設けられるフランジ部1
6Bを備えている。
【0019】軸部16Aの先端には、路面側に開口する
チップ挿入穴18が形成されており、このチップ挿入穴
18に耐摩耗性に優れた超硬合金等の材料からなるチッ
プ20が取り付けられている。
【0020】なお、スパイクピン本体16は、切削加
工、プレス加工等によって製造することができる。
【0021】図3に示すように、チップ20を挿入する
前のスパイクピン本体16では、チップ挿入穴18は一
定径(φd)の丸穴である。
【0022】一方、チップ20は円柱形状であり、路面
当接面側の中央には凹部22が形成されている。なお、
チップ20の外径(φD)は、チップ挿入穴18に挿入
可能な径であれば良く、圧入可能な寸法であっても良
い。また、チップ20には凹部22は形成されていなく
ても良く、図4に示すように貫通孔24が形成されてい
ても良い。
【0023】次に、チップ20の固定方法を説明する。
先ず、軸部16Aのチップ挿入穴18にチップ20を挿
入し、ハンマー、プレス機等を用いてチップ挿入穴18
の外周付近(例えば、矢印Bで示す端部角部付近)を穴
側に叩いたり押圧して(いわゆるかしめ加工)チップ挿
入穴18の内径を縮小する方向に塑性変形させる。
【0024】これにより、チップ挿入穴18の内周面と
チップ20の外周面とが強固に密着した状態となり、チ
ップ20の固定が行われる。
【0025】なお、図5(A)に示すように、チップ2
0をテーパー形状とし、挿入側の径D1 >路面当接面側
の径D2 とすると、図5(B)に示すようにかしめ後に
チップ挿入穴18の入口付近の径が小さくなってチップ
20が抜け難くなる。
【0026】また、図6に示すように、チップ20の中
間部分に溝26を形成したり、図7に示すようにチップ
20の路面当接面側を若干細径に形成して段部が穴内周
面に引っ掛かるようにしたり、図示はしないがローレッ
ト加工、梨地加工等の微小凹凸をチップ20の外周面に
形成しても更にチップ挿入穴18から抜け難くすること
ができる。
【0027】このように、本実施形態のスパイク20で
は、ロウ付けによりチップを固定する従来技術で問題と
なっていた、ロウの少なすぎに起因するチップの接合不
良、ロウの多すぎに起因するロウ流れ等の外観不良、穴
詰まり等のロウ付けに起因する種々の問題をいっきに解
決することができる。
【0028】これにより、歩留りが向上し、製造効率の
向上が可能となる。なお上記実施形態のタイヤ滑り止め
装置10は、本体12がネット形状であったが、ラダー
タイプ等の他の形状であっても良いのは勿論である。
【0029】また、上記実施形態では、スパイクピン1
5をタイヤ滑り止め装置10に用いた例を示したが、こ
のスパイクピン15は、靴底、タイヤトレッド等の他の
ものに用いても良いのは勿論である。
【0030】また、上記実施形態では、チップ20が超
硬合金であったが、本発明ではかしめ固定によりチップ
20を固定するため、チップ20の材料としてロウ付け
が出来ない非金属材料を用いることもでき、例えば耐摩
耗性に優れたファインセラミックス等を用いることもで
きる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載のス
パイクピンは上記の構成としたので、ロウ付け作業で問
題となっていたロウの少なすぎに起因する挿入部材の接
合不良、ロウの多すぎに起因するロウ流れ等の外観不
良、穴詰まり等のロウ付けに起因する種々の問題をいっ
きに解決することができ、歩留りを向上させることがで
きる、という優れた効果を有する。
【0032】請求項2に記載のスパイクピンは上記の構
成としたので、挿入部材が穴から抜け難くなり、確実な
固定が可能になる、という優れた効果を有する。
【0033】請求項3に記載のタイヤ滑り止め装置は、
請求項1または請求項2に記載のスパイクピンを路面当
接面側に設けたので、全体として製造効率の向上が可能
となる、という優れた効果を有する。
【0034】請求項4に記載のスパイクピンの製造方法
は上記のようにしたので、ロウ付け作業で問題となって
いたロウの少なすぎに起因する挿入部材の接合不良、ロ
ウの多すぎに起因するロウ流れ等の外観不良、穴詰まり
等のロウ付けに起因する種々の問題をいっきに解決する
ことができ、歩留りを向上させることができる、という
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るタイヤ滑り止め装置
のタイヤ取付状態を示す斜視図である。
【図2】タイヤ滑り止め装置のスパイクピン付近の断面
図である。
【図3】スパイクピンの分解図である。
【図4】チップの他の実施形態である。
【図5】(A)は他の実施形態に係るスパイクピンの分
解図であり、(B)はチップかしめ固定後のスパイクピ
ンの断面図である。
【図6】更に他の実施形態に係るスパイクピンの断面図
である。
【図7】更に他の実施形態に係るスパイクピンの断面図
である。
【図8】従来方法によって製造されたスパイクピンの断
面図である。
【図9】従来方法によって製造されたスパイクピンの断
面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ滑り止め装置 12 滑り止め本体(部材) 15 スパイクピン 16A 軸部 18 チップ挿入穴 20 チップ(挿入部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材の路面側に露出して路面との摩擦係
    数を増大させるためのスパイクピンであって、 塑性変形可能な材料から形成され一端が路面側に露出す
    る軸部と、 前記軸部の一端に設けられ路面側に開口する穴と、 前記穴に挿入される挿入部材と、 を備え、 前記挿入部材は、前記軸部の前記穴付近がかしめ加工さ
    れ、穴径が縮小する方向塑性変形されて固定されている
    ことを特徴とするスパイクピン。
  2. 【請求項2】 前記挿入部材の外径は、穴底部側が反対
    側よりも大径であるとを特徴とする請求項1に記載のス
    パイクピン。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスパイ
    クピンを路面当接面側に設けたことを特徴とするタイヤ
    滑り止め装置。
  4. 【請求項4】 部材の路面側に露出して路面との摩擦係
    数を増大させるためのスパイクピンの製造方法であっ
    て、 前記スパイクピンの路面側に露出する軸部の先端に設け
    られた穴に挿入部材を挿入し、その後、前記軸部の前記
    穴付近をかしめ加工し、穴径が縮小する方向に塑性変形
    させて前記挿入部材を固定することを特徴とするスパイ
    クピンの製造方法。
JP10057829A 1998-03-10 1998-03-10 スパイクピン、スパイクピンの製造方法及びタイヤ滑り止め装置 Pending JPH11254915A (ja)

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ID=13066834

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JP (1) JPH11254915A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023112A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Bridgestone Corp タイヤ用スパイク及びスパイクタイヤ
JP2016022886A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤ加硫用金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023112A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Bridgestone Corp タイヤ用スパイク及びスパイクタイヤ
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