JPH11253617A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11253617A
JPH11253617A JP7663698A JP7663698A JPH11253617A JP H11253617 A JPH11253617 A JP H11253617A JP 7663698 A JP7663698 A JP 7663698A JP 7663698 A JP7663698 A JP 7663698A JP H11253617 A JPH11253617 A JP H11253617A
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JP
Japan
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game
ball
winning
state
winning ball
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Application number
JP7663698A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入賞玉検出器に関連して遊技が不能動化され
た場合、その不能動化を解除したときに特定遊技状態を
不能動化された時点の遊技状況で再開することで、故意
に特定遊技状態を不能動化して継続権を成立させる行為
を極力防止し得る弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 特別可変入賞口56の開放時間(30秒
間)の経過途中となる入賞カウンタチェックタイミング
の時点(開放開始から10秒が経過した時点)で入賞玉
検出器60が入賞玉を1個も検出しないと、これに基づ
いてその後の遊技を不能動化し、不能動化を解除する際
には、不能動化された遊技状況で特定遊技状態を再開さ
せることにより、継続権が成立しない状態で且つ不能動
化した時点以降の残りの時間(20秒間)で特別可変入
賞口56を開放する。これにより、故意に特定遊技状態
を不能動化して継続権を成立させる行為を極力防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定遊技状態中に
可変入賞球装置への入賞玉が1個もない場合、その後の
遊技を不能動化する弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技状態が予め定めた特定遊技状
態となったときに、遊技者に有利な第1の状態に変化
し、その第1の状態中に内部に設けられた特定入賞口に
打玉が入賞すると継続権が成立して、再度第1の状態を
繰り返す可変入賞球装置を備えた弾球遊技機が市場に提
供されている。このような弾球遊技機にあっては、可変
入賞球装置を第1の状態に規制する要因として所定時間
(例えば、30秒)の経過期間又は所定個数(例えば、
10個)の入賞玉の発生期間のいずれか早い方の期間が
終了することにより規制されていた。ところが、所定個
数の入賞玉を検出するための入賞玉検出器を不正に取り
外して所定時間の経過だけで第1の状態を規制する不正
遊技が行われることがあるので、本出願人は、先に特願
平1−200822号(以下、これを先行技術という)
で、可変入賞球装置が第1の状態となる所定時間内に可
変入賞球装置への入賞玉があるか否か(入賞玉検出器に
よる入賞玉の検出の有無)を判定し、入賞玉がない場合
には、遊技を不能動化すべく異常検出出力を導出すると
共に、その不能動化を解除したときには、特定遊技状態
を解除せずに継続して特定遊技状態を維持する弾球遊技
機を提案している。この構成によれば、入賞玉検出器を
取り外した不正遊技が防止できると共に、供給されるべ
き景品玉が補給機構の不具合により補給されない等、全
面的に遊技場側の責任により特定遊技状態の途中で遊技
を不能動化した場合でも、遊技者との間でのトラブルが
回避できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した先
行技術では、不能動化を解除して特定遊技状態を継続さ
せる場合、従業員がパチンコ玉を可変入賞球装置の特定
入賞口に投入操作(V投入操作)しない限り継続権が成
立しない構成となっていた。これは、従業員からすれば
煩わしいことであり、然も、継続権が成立していないに
も拘らず、不能動化した際には、遊技者とトラブルにな
らないように、その後の遊技再開時点で継続権を成立さ
せた状態で特定遊技状態を継続させざるを得ない。その
上、従業員によるパチンコ玉の誤投入(特定入賞口に玉
が投入されない)によって継続権が成立せずに、遊技者
とトラブルになる可能性もある。さらには、従業員に継
続権を成立させるべく、遊技者が故意に特定遊技状態を
不能動化するという問題点も有していた。本発明は、上
記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると
ころは、入賞玉検出器に関連して遊技が不能動化された
場合、その不能動化を解除したときに特定遊技状態を不
能動化された時点の遊技状況で再開することで、従業員
の煩わしさを軽減し、然も遊技者とのトラブルが回避で
き、さらには従業員に継続権を成立させるべく遊技者が
故意に特定遊技状態を不能動化する行為を極力防止し得
る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1の発明が採用した解決手段は、遊技者に
とって有利な第1の状態と不利な第2の状態とに変化可
能な可変入賞球装置と、該可変入賞球装置に入賞した入
賞玉を検出する入賞玉検出手段と、遊技状態が予め定め
られた特定遊技状態となったときに前記可変入賞球装置
を第1の所定時間が経過するまで、又は該第1の所定時
間が経過する前に前記入賞玉検出手段が所定個数の入賞
玉を検出するまで前記第1の状態に駆動し、且つ前記可
変入賞球装置に入賞した入賞玉による特定条件の成立に
基づいて継続権が成立して再度第1の状態に繰り返し駆
動制御する駆動制御手段と、を備えた弾球遊技機におい
て、該弾球遊技機は、さらに、前記可変入賞球装置が前
記第1の状態に駆動されると計時される前記第1の所定
時間の経過途中であって前記特定条件の成立可能な期間
が経過する前の第2の所定時間内に前記入賞玉検出手段
が入賞玉を1個も検出しなかったことに基づいてその後
の遊技を不能動化する遊技不能動化手段と、該遊技不能
動化手段によって不能動化された不能動化状態を前記入
賞玉検出手段により入賞玉が検出されたことを条件に解
除する不能動化解除手段と、を備え、前記不能動化解除
手段により不能動化が解除されると、前記遊技不能動化
手段が不能動化した時点の遊技状況で前記可変入賞球装
置の前記第1の状態が再開され、再開後の遊技において
前記特定条件が成立可能となるようにしたことを特徴と
する。このように構成することにより、可変入賞球装置
が第1の状態となる第1の所定時間においてその経過途
中となる第2の所定時間内に入賞玉がないと、これに基
づいて特定遊技状態を不能動化するので、入賞玉検出器
を取り外した不正遊技が防止できる。また、不能動化を
解除する際には、不能動化された遊技状況で特定遊技状
態を再開させるので、継続権が成立していない状態で且
つ不能動化した時点以降の残りの時間で可変入賞球装置
を第1の状態に駆動制御する。このため、供給されるべ
き景品玉が補給機構の不具合により補給されない等、全
面的に遊技場側の責任により特定遊技状態の途中で遊技
を不能動化した場合でも、遊技者は再開後に継続権を成
立させることができ、従業員が継続権を成立させる必要
はない。故に、従業員の煩わしさを軽減し、然も遊技者
との間でのトラブルが回避でき、さらに従業員に継続権
を成立させるべく遊技者が故意に特定遊技状態を不能動
化する行為を極力防止することができる。
【0005】また、請求項2の発明は、前記可変入賞球
装置を前面に取り付けた遊技盤に対して開閉可能に設け
られる透明板保持枠と、該透明板保持枠の開閉状態を検
出する開閉検出手段と、を備え、前記不能動化解除手段
が不能動化を解除するための条件として、前記開閉検出
手段によって前記透明板保持枠が閉鎖されていることを
検出することを含むことを特徴とする。このように構成
することにより、透明板保持枠が開放した状態では特定
遊技状態を再開しない。このため、特定遊技状態の不能
動化状態で従業員が透明板保持枠を開放した後に透明板
保持枠を閉鎖し忘れた状態で遊技が再開されるのを防止
することができる。
【0006】また、請求項3の発明は、遊技者の意志に
基づいて操作される操作スイッチと、該操作スイッチの
操作状態を検出する操作検出手段と、を備え、前記不能
動化解除手段が不能動化を解除するための条件として、
前記操作検出手段によって前記操作スイッチが操作され
ていることを検出することを含むことを特徴とする。こ
のように構成することにより、遊技者側の準備が整った
時点で特定遊技状態を再開させることができる。
【0007】なお、図1に示す弾球遊技機1により、本
発明の弾球遊技機の一例を構成している。
【0008】また、図1に示す特別可変入賞球装置54
により、遊技者にとって有利な第1の状態(開閉板58
の開放状態)と不利な第2の状態(開閉板58の閉鎖状
態)とに変化可能な本発明の可変入賞球装置の一例を構
成している。
【0009】また、図1に示す入賞玉検出器60によ
り、前記特別可変入賞球装置54に入賞した入賞玉を検
出する本発明の入賞玉検出手段の一例を構成している。
【0010】また、図6に示すソレノイドコントロール
の処理制御と、図10に示す特定遊技状態における各種
構成部材の動作により、遊技状態が予め定められた特定
遊技状態となったときに前記開閉板58を第1の所定時
間(30秒間)が経過するまで、又は該第1の所定時間
が経過する前に前記入賞玉検出器60が所定個数(10
個)の入賞玉を検出するまで開放状態に駆動し、且つ前
記特別可変入賞球装置54に入賞した入賞玉による特定
条件の成立に基づいて継続権が成立して再度開放状態に
繰り返し駆動制御する本発明の駆動制御手段の一例を構
成している。
【0011】また、図6に示すソレノイドコントロール
の処理制御と、図11に示す特定遊技状態における各種
構成部材の動作により、前記開閉板58が開放状態に駆
動されると計時される前記第1の所定時間の経過途中で
あって前記特定条件の成立可能な期間が経過する前の第
2の所定時間(開閉板58の開放開始から10秒間)内
に前記入賞玉検出器60が入賞玉を1個も検出しなかっ
たことに基づいてその後の遊技を不能動化する本発明の
遊技不能動化手段の一例を構成している。
【0012】また、図6に示すソレノイドコントロール
の処理制御と、図11に示す特定遊技状態における各種
構成部材の動作により、前記遊技不能動化手段によって
不能動化された不能動化状態を前記入賞玉検出器60に
より入賞玉が検出されたことを条件に解除する本発明の
不能動化解除手段の一例を構成している。
【0013】また、図4に示すメインルーチンの処理制
御、及び図11に示す各種構成部材の動作により、前記
不能動化解除手段により不能動化が解除されると、前記
遊技不能動化手段が不能動化した時点の遊技状況で前記
開閉板58の開放状態が再開され、再開後の遊技におい
て前記特定条件が成立可能となるようにした構成を例示
している。
【0014】また、図1に示すガラス板保持枠4によ
り、前記特別可変入賞球装置54を前面に取り付けた遊
技盤40に対して開閉可能に設けられる本発明の透明板
保持枠の一例を構成している。
【0015】また、図1に示すドアスイッチ11によ
り、前記ガラス板保持枠4の開閉状態を検出する本発明
の開閉検出手段の一例を構成している。
【0016】また、図9に示す再開待ち処理のSF2に
より、前記不能動化解除手段が不能動化を解除するため
の条件として、前記ドアスイッチ11によって前記ガラ
ス板保持枠4が閉鎖されていることを検出することを含
む構成を例示している。
【0017】また、図1に示す再開スイッチ17によ
り、遊技者の意志に基づいて操作される操作スイッチの
一例を構成し、再開スイッチ17の裏面側に設けられる
図示しない操作検出器により、再開スイッチ17の操作
状態を検出する操作検出手段の一例を構成している。
【0018】また、図9に示す再開待ち処理のSF3に
より、前記不能動化解除手段が不能動化を解除するため
の条件として、前記操作検出器によって前記再開スイッ
チ17が操作されていることを検出することを含む構成
を例示している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。先ず、図1を参照して弾球
遊技機1の構成について説明する。図1において、弾球
遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2
と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技
機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠
基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉自在に設けられ
るガラス板保持枠4と、から構成されている。枠基体3
に設けられる主要構成部としては、ガラス板保持枠4、
遊技盤40、上皿13、灰皿20を含む下皿18、操作
ハンドル21がある。また、図示の実施形態では、弾球
遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すためのカー
ドユニット装置30が付設されている。
【0020】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤4
0の遊技領域をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されてい
る。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外周
に沿って、その上部に装飾LED7が設けられ、その左
右両側方に装飾蛍光灯6a・6bが設けられている。装
飾LED7及び装飾蛍光灯6a・6bは、遊技状態に応
じて点灯又は点滅されるものであり、特定遊技状態の発
生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を
盛り上げるようになっている。ガラス板保持枠4の軸支
側上部には、払い出すべく景品玉が不足したことを報知
する玉切れLED8や、入賞玉の発生に基づいて所定個
数の景品玉が払い出されたことを報知する払出LED9
が設けられ、ガラス板保持枠4の上部左右には、遊技の
進行に応じた効果音を発生するスピーカ10a・10b
が設けられている。一方、ガラス板保持枠4の開放側上
部の裏面には、ドアスイッチ11が設けられている。こ
のドアスイッチ11は、ガラス板保持枠4の開閉状態を
検出することで、後で詳述する再開待ち処理の判別ステ
ップを制御するようになっている。
【0021】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿13の構成について説明する。上
皿13は、合成樹脂製の上皿開閉板12の表面に複数の
合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより
構成され、各種入賞口への入賞に伴って賞球払出口14
から払い出される賞球を貯留し、且つその貯留玉を順次
打球発射装置(図示しない)に送り込むようになってい
る。また、上皿開閉板12の開放側上端には、玉抜き操
作レバー15がスライド可能に設けられ、この玉抜き操
作レバー15を一方向にスライド操作することにより、
上皿13内の貯留玉が上皿開閉板12の裏面に形成され
た玉抜き路(図示しない)を通して下皿18に誘導され
るようになっている。玉抜き操作レバー15の右横に
は、再開スイッチ17が設けられ、該再開スイッチ17
の裏面側には、再開スイッチ17の押圧操作に基づいて
検出信号を発生する操作検出器(図示しない)が設けら
れている。そして、遊技者が再開スイッチ17を押圧操
作することで操作検出器が検出信号を発生させ、これに
基づいて後で詳述する再開待ち処理の判別ステップを制
御するようになっている。また、上皿13の内部には、
圧電ブザー16が内蔵されている。この圧電ブザー16
は、遊技玉の貸出異常が生じたとき(例えば、ピッ、ピ
ッ、ピッという連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(例
えば、100円相当の遊技玉が払い出される毎にピーと
いう音)にその旨を報知音の発生によって報知するよう
になっている。
【0022】また、上記した上皿13には、カードユニ
ット装置30を介して遊技玉を借り受ける際に操作する
操作部が設けられている。この操作部は、玉貸スイッ
チ、返却スイッチ、自動玉貸スイッチ、度数表示LE
D、及び自動玉貸表示LED(共に図示しない)から構
成されている。玉貸スイッチは、カードユニット装置3
0によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
る。返却スイッチは、遊技終了の際にカードユニット装
置30のカード投入口33に差し込まれたカードを返却
するためのものである。度数表示LEDは、カードユニ
ット装置30のカード投入口33に差し込まれたカード
の残額が表示されるものである。一方、カードユニット
装置30には、使用可能状態であるか否かを表示する使
用可能表示器31と、当該カードユニット装置30がい
ずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示す
る連結台方向表示器32と、記録媒体としての磁気カー
ドを挿入するカード投入口33と、が設けられている。
【0023】また、枠基体3の下部に取り付けられる下
皿18は、上皿13から溢れた玉又は玉抜き操作レバー
15の操作によって上皿13から送り込まれた玉を貯留
するようになっている。下皿18の前面壁には、玉抜き
操作レバー19がスライド可能に設けられ、この玉抜き
操作レバー20を一方向にスライド操作することによ
り、下皿18内の貯留玉が下方に玉抜きできるようにな
っている。また、下皿18の左側には、灰皿20が設け
られる一方、下皿18の右側には、打球発射装置の駆動
(玉打ち動作)を回転操作に基づいて行わせる操作ハン
ドル21が設けられている。
【0024】次に、遊技盤40の正面構造について説明
する。遊技盤40は、枠基体3の裏面側に一体的に形成
される遊技盤収納枠(図示しない)に収納固定されるべ
く、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面に
は、円形うず巻き状に誘導レール41が取り付けられ、
該誘導レール41で区画された領域が遊技領域42を構
成している。遊技領域42のほぼ中央には、各特別図柄
表示部74〜76で個々に特別図柄の可変表示を可能に
する特別可変表示装置70が配置されている。なお、特
別可変表示装置70の詳細な構成については後に詳述す
るものである。特別可変表示装置70の下方には、特別
図柄の変動を許容する始動機能を有する普通可変入賞球
装置43が配置されている。普通可変入賞球装置43
は、ソレノイド44(図2参照)によって垂直(通常入
賞口)位置と傾動(拡大入賞口)位置との間で可動制御
される一対の可動翼片45a・45bを備えたいわゆる
チューリップ型役物として構成されている。なお、可動
翼片45a・45bが垂直(通常入賞口)位置のときも
普通可変入賞球装置43に入賞可能になっている。ま
た、普通可変入賞球装置43には、入賞した打玉を検出
する始動玉検出器46(図2参照)が設けられており、
該始動玉検出器46の玉検出に伴って特別図柄の変動を
許容するようになっている。また、普通可変入賞球装置
43への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動中を除い
て所定回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨
が後述の特別図柄記憶表示LED87に表示されるよう
になっている。
【0025】特別可変表示装置70の左側方には、普通
可変表示装置47が配置されている。普通可変表示装置
47は、その上端に玉通過口48を備えると共に該玉通
過口48の内部に備えた通過玉検出器49が通過玉を検
出することで、玉通過口48の下方に備えた普通図柄表
示器50での普通図柄の変動を許容するようになってい
る。なお、普通図柄表示器50は、普通図柄が当り図柄
となったときに、普通可変入賞球装置43の可動翼片4
5a・45bを所定時間が経過するまで開放制御するも
のであるが、確率変動(大当り判定確率が通常時と異な
る確率に変更した遊技状態)が生じたときには、開放時
間が長くなるように設定されている。また、普通図柄の
変動は、変動中を除いて所定回数(本実施形態では、4
回)記憶され、その旨が普通可変表示装置47に設けら
れた普通図柄記憶表示LED51に表示されるようにな
っている。なお、特別可変表示装置70の右側方には、
普通可変表示装置47と同一の外形形状を有する玉通過
口部材52が配置されており、該玉通過口部材52に
は、普通図柄記憶表示LED51の配設位置に対応する
部位に飾りLED53が設けられている。
【0026】また、遊技領域42の下方部位には、誘導
レール41に沿ったほぼ円弧状の取付基板55を介して
遊技盤40に取り付けられた特別可変入賞球装置54が
配置されている。特別可変入賞球装置54の中央部に
は、特別可変入賞口56が開設されており、該特別可変
入賞口56は、ソレノイド57(図2参照)による開閉
板58の可動によって開閉制御されるようになってい
る。特別可変入賞口56内の左側上部には、入賞玉の検
出により開閉板58を再度開成させる(特定遊技状態の
継続権を成立させる)特定入賞口としての特定玉検出器
59が設けられており、特別可変入賞口56内の右側下
部には、特定玉検出器59を通過した入賞玉を含め特別
可変入賞口56内に入った入賞玉の個数を検出する入賞
玉検出器60が設けられている。また、特別可変入賞口
56の下方には、特定遊技状態の発生に伴う開閉板58
の開閉サイクル数を表示する7セグメントタイプの開成
回数表示器61と、入賞玉検出器60によって検出され
た入賞玉数を表示する7セグメントタイプの入賞個数表
示器62と、が設けられている。また、特別可変入賞口
56の左右側方には、それぞれ入賞口63と飾りLED
64(図2参照)とが設けられており、取付基板55の
左右両端部には、それぞれ入賞口65と飾りLED66
(図2参照)とアタッカーランプ67(図2参照)が設
けられている。
【0027】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置54は、以下のように作動する。即ち、打
玉が普通可変入賞球装置43に入賞して始動玉検出器4
6をONさせると、特別可変表示装置70が変動を開始
し、一定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特
別図柄が確定され、その確定された図柄の組み合せが大
当り図柄となったときに特定遊技状態となる。この特定
遊技状態においては、特別可変入賞球装置54の開閉板
58が所定期間(実施形態中では、30秒)あるいは所
定個数(実施形態中では、10個)の入賞玉が発生する
まで開放する(開放サイクル)ように設定され、その開
放している間遊技盤40の表面を落下する打玉を受け止
めるようになっている。そして、受け止められた打玉が
特定入賞口に入賞(特定玉検出器59をON)すると、
開放サイクルの終了後再度上記した開放サイクルを繰り
返し、特定入賞口に入賞玉が入賞する毎に継続権が成立
して開放サイクルを最高10回繰り返すことができるよ
うになっている。また、遊技領域42を含む遊技盤40
の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ68a
を内蔵した風車68やアウト口69等が設けられてい
る。
【0028】次に、遊技領域42のほぼ中央に配置され
る特別可変表示装置70の構成について説明する。特別
可変表示装置70は、遊技盤40の表面に取り付けられ
る取付基板71を有し、該取付基板71には、長方形状
の窓開口が左・中・右の3箇所に開設されたドラムカバ
ー部材72が設けられ、さらに各窓開口を後方より一体
で覆う透過性のドラムレンズ73が設けられている。ま
た、ドラムレンズ73の後方には、外周に特別図柄が描
かれた左・中・右の回転ドラムが配置されて特別図柄表
示部74〜76を構成している。なお、特別図柄表示部
74〜76は、それぞれ上・中・下の3図柄を停止表示
するものである。また、特別図柄表示部74〜76を構
成する各回転ドラムは、それぞれドラムモータ77a・
77b・77c(図3参照)によって回転制御せしめら
れると共に、停止図柄を検出するためにドラムセンサ7
8a・78b・78c(図3参照)が設けられている。
さらに、各回転ドラム内には、それぞれ特別図柄を照明
装飾するためのドラムランプ79a・79b・79c
(図3参照)が取り付けられており、これらドラムラン
プ79a・79b・79cは、それぞれ後述のドラムラ
ンプ回路99に接続されることで、その点滅点灯動作が
制御されるようになっている。
【0029】また、特別図柄表示部74〜76の上方に
は、入賞口80と、飾り図柄の可変表示を行う7セグメ
ントタイプの飾り図柄表示器81と、センターランプ8
2(図2参照)と、各飾りLED83〜86(図2参
照)、が設けられている。一方、特別図柄表示部74〜
76の下方には、特別可変表示装置70の変動未消化分
を記憶する特別図柄記憶表示LED87と、センターラ
ンプ88(図2参照)、が設けられている。なお、特別
可変表示装置70の変動未消化分を記憶する最大数は、
4個であり、このため、特別図柄記憶表示LED87も
4個設けられている。また、特別図柄表示部74〜76
には、上横ライン、右下斜めライン、中横ライン、左下
斜めライン、下横ラインの5つの当りラインが設定され
ており、特別図柄表示部74〜76に表示される縦横3
列の計9図柄のうちいずれかの当りライン上で同一図柄
に揃った組合せが、大当り図柄の組合せとなっている。
さらには、その大当り図柄のうち予め定めた確変図柄で
揃った場合は、前述した特定遊技状態の発生に加えて、
確率変動制御(通常時に比べて当り確率を向上する制
御)を発生させるようになっている。
【0030】以上、弾球遊技機1の遊技盤40の構成に
ついて説明してきたが、その遊技盤40面上に設けられ
る各種遊技装置は、図2及び図3に示す遊技制御回路に
よって制御される。図2及び図3は、遊技制御回路をブ
ロック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RA
M、入出力回路を含むメイン及びサブの各基本回路90
a・90bによって制御されている。しかして、基本回
路90aは、図2に示すように、スイッチ入力回路91
を介して始動玉検出器46、通過玉検出器49、特定玉
検出器59、入賞玉検出器60、ドアスイッチ11、及
び再開スイッチ17からの検出信号が入力され、アドレ
スデコード回路92から基本回路90aにチップセレク
ト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセット
回路93から基本回路90aにリセット信号が与えら
れ、クロック用リセットパルス回路94から各基本回路
90a・90bにクロック用リセット信号が与えられ
る。
【0031】一方、基本回路90aからは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、7セグLED
・LEDランプ回路95を介して開成回数表示器61、
入賞個数表示器62、特別図柄記憶表示LED87、飾
り図柄表示器81、普通図柄表示器50、普通図柄記憶
表示LED51、及び各飾りLED53・64・66・
83〜86に制御信号が与えられ、ランプ・ソレノイド
・情報出力回路96を介してソレノイド44・57、風
車ランプ68a、センターランプ82・88、及びアタ
ッカーランプ67に制御信号が与えられ、音回路97を
介してスピーカ10a・10bに音信号が与えられる。
また、基本回路90aからは、図3に示すように、サブ
基本回路90b及びモータドライブ回路98を介してド
ラムモータ77a・77b・77cに駆動信号が与えら
れ、サブ基本回路90b及びドラムランプ回路99を介
して各ドラムランプ79a・79b・79cに制御信号
が与えられる。また、各ドラムセンサ78a・78b・
78cによる停止図柄の検出信号は、センサ入力回路1
00を介して各基本回路90a・90bに入力されるも
のである。また、基本回路90aには、カードリーダー
入出力回路101が接続され、該カードリーダー入出力
回路101を介して賞球個数信号、賞球個数信号コモ
ン、当り信号、及び当り信号コモンが外部との間で入出
力される。なお、上記ランプ・ソレノイド・情報出力回
路96からは、大当り情報や有効始動情報等の情報やラ
ンプ制御データが外部に出力される。また、上記した装
置や回路には、交流電源102a及びヒューズ102b
が接続されてなる電源回路102から各種の電圧を有す
る電力が供給されている。
【0032】次に、図4乃至図9のフロー図を参照し
て、上記制御回路の具体的な動作について説明する。図
4は、実施形態の動作の全体を示すメインルーチンを表
している。先ず、図4において、電源が投入されると、
基本回路90aは、RAM内にエラーが生じているか否
かを判別し(S1)、RAMエラーがあると判別した場
合には、初期データをセットする(S2)。なお、S1
の処理は、常に行われているので、基本回路90aのプ
ラグラム暴走時にもエラー判定がなされ、S2の初期デ
ータがセットされる。
【0033】上記S1においてエラー判定されなかった
場合や、S2で初期データがセットされた場合には、実
施形態の遊技を制御するための各種のサブルーチンコン
トロール処理が行われる。先ず、最初に遊技盤40や特
別可変表示装置70や特別可変入賞球装置54に設けら
れるランプ・LED等の装飾ランプのコントロール、及
びスピーカ10a・10bのコントロールを行う音・ラ
ンプ・LEDコントロール処理が行われる(S3)。こ
の音・ランプ・LEDコントロール処理では、遊技内容
に応じて各種ランプ・LED及びスピーカ10a・10
b等が制御される。次いで、開成回数表示器61を点灯
制御するための開成回数表示器コントロール処理(S
4)、及び入賞個数表示器62を点灯制御するための入
賞個数表示器コントロール処理(S5)がそれぞれ行わ
れる。開成回数表示器コントロール処理は、図5(A)
に示され、入賞個数表示器コントロール処理は、図5
(B)に示されている。これらの処理については、後に
詳述する。
【0034】上記した処理が終了した後、エラー解除待
ちフラグ又は再開待ちフラグがセットされているか否か
が判別される(S6)。なお、エラー解除待ちフラグ及
び再開待ちフラグは、それぞれ後で詳述する再開待ち処
理(図9参照)のフロー内でセットされ得るフラグであ
る。S6において、エラー解除待ちフラグ又は再開待ち
フラグのいずれかがセットされていると判別された場合
には、特別可変表示装置70及び特別可変入賞球装置5
4の具体的な動作を行うことなく、後述するS10に移
行する。一方、エラー解除待ちフラグ又は再開待ちフラ
グのいずれもセットされていない場合には、特別可変表
示装置70及び特別可変入賞球装置54の具体的な動作
を行うべく各種の動作が行われる。具体的には、特別可
変入賞球装置54の開閉板58の開閉制御を行うソレノ
イド57をコントロールすべくソレノイドコントロール
処理が行われ(S7)、特別可変表示装置70のドラム
モータ77a〜77cの回転制御を行うモータコントロ
ール処理が行われ(S8)、始動玉検出器46(以下、
スタートSWという)の作動をチェックすべくスタート
SWチェック処理が行われる(S9)。上記したS7〜
S9の処理は、エラー解除待ちフラグ又は再開待ちフラ
グのいずれかがセットされた場合には、不能動化される
ものであり、その不能動化状態では、それらのプログラ
ムが実行されない。なお、上記各種の処理の内ソレノイ
ドコントロール処理については、図6に示されており、
これについては、後に詳述する。
【0035】一方、以下に示す処理は、通常の遊技状態
においても、あるいは不能動化された遊技状態において
も実行される処理である。即ち、特定玉検出器59(以
下、VSWという)の作動をチェックすべくVSWチェ
ック処理が行われ(S10)、特別可変入賞球装置54
に設けられる入賞玉検出器60(以下、カウントSWと
いう)の作動をチェックすべくカウントSWチェック処
理が行われる(S11)。なお、上記S10及びS11
の処理は、後述する図7及び図8にそれぞれ詳細に示さ
れている。
【0036】ところで、メインルーチンにおいては、後
に図9で詳述する再開待ち処理(S12)が行われた後
に上記した各種のサブルーチンで処理されたデータの出
力処理が行われ(S13)、その後、停止図柄決定用カ
ウントアップ処理が行われる(S14)。この停止図柄
決定用カウントアップ処理は、特別可変表示装置70の
特別図柄表示部74〜76に表示される特別図柄の組合
せを抽出するためのものであり、例えば、4096個の
図柄の組合せにカウントナンバーを対応させ、そのカウ
ントナンバーを常にカウントアップして変化させるよう
にし、始動入賞時にカウントされているナンバーに対応
した図柄の組合せが選択されるように制御される。そし
て、このカウントアップする処理としてS14の処理が
行われるのであるが、これは、前記クロック用リセット
パルス回路94からのクロック用リセット信号があるま
での間繰返し実行されるようになっている。このため、
メインルーチンにおけるS1〜S13を処理する時間が
常に異なるため、カウントアップされる数が常に異なる
ことになる。つまり、選択される図柄の組合せは、常に
ランダムに行われることになる。なお、メインルーチン
は、クロック用リセットパルス回路94から発生するリ
セット信号がある毎に1回行われるが、この実施形態に
おいては、2msec毎に1回のリセット信号が発生さ
れるので、メインルーチンは、2msecに1回行われ
ることになる。
【0037】次に、図5(A)を参照して前記S4の開
成回数表示器コントロール処理について説明する。開成
回数表示器コントロール処理においては、先ず、遊技禁
止フラグA又はB又はCのいずれかがセットされている
か否かが判別される(SA1)。そして、SA1で遊技
禁止フラグA又はB又はCのいずれかがセットされてい
れば開成回数表示器61に「E」の文字を表示し(SA
2)、セットされていなければ、繰返し回数を計数する
開成回数カウンタの値(カウンタの値が10のときは0
を表示)を表示する(SA3)。このように開成回数表
示器61には、遊技が不能動化された状態において、そ
の旨を遊技者に報知するためにエラーメッセージが表示
されるようになっている。但し、この場合にどの種類の
エラーが発生したかは区別できず、これらを区別して表
示するのは、次に述べる入賞個数表示器62である。
【0038】なお、上記した遊技禁止フラグA又はB又
はCは、入賞玉検出器60が正常に作動しているか否か
を監視するためのものであり、入賞玉検出器60が不正
な行為により、あるいは事故により異常状態となったと
きにセットされるものである。即ち、遊技禁止フラグA
は、入賞玉が特定玉検出器59によって検出されてから
一定時間(例えば、2秒)内に入賞玉検出器60によっ
て検出されなかったときにセットされるもので、特定入
賞口としての特定玉検出器59に入賞した入賞玉は、特
定玉検出器59を通過した後に必ず入賞玉検出器60を
ONさせるという理由に基づいて設定されている。ま
た、遊技禁止フラグBは、入賞玉検出器60のON状態
の持続時間が一定時間(例えば、3秒)に達した場合に
セットされるもので、これは、入賞玉が入賞玉検出器6
0を通過するのは、極めて短い時間に行われ、その時間
以上にON状態が持続するのは、断線あるいはショート
あるいは玉づまり等の故障が生じた場合であるという理
由に基づいて設定されている。さらに、遊技禁止フラグ
Cは、特別可変入賞球装置54の開閉板58の1回の開
放中に入賞玉検出器60が1個の入賞玉も検出しない場
合にセットされるもので、これは、開閉板58が開放し
てから所定時間内(本実施形態では、10秒)に1個の
入賞玉もないのは不合理であるという理由に基づいて設
定されるものである。なお、上記した2つの遊技禁止フ
ラグA・Cは、必要な処置をした後に入賞玉検出器60
をONさせることによりクリアされ、遊技禁止フラグB
は、入賞玉検出器60がOFF状態となることによりク
リアされるようになっている。
【0039】次に、図5(B)を参照して前記S5の入
賞個数表示器コントロール処理について説明する。入賞
個数表示器コントロール処理においては、先ず、遊技禁
止フラグAがセットされているか否かが判別され(SB
1)、セットされていなければ、次に遊技禁止フラグB
がセットされているか否かが判別される(SB2)。遊
技禁止フラグBもセットされていないと判別された場合
には、遊技禁止フラグCがセットされているか否かが判
別され(SB3)、この遊技禁止フラグCもセットされ
ていないと判別された場合には、入賞玉検出器60によ
ってカウントされる入賞個数カウンタの値(カウンタの
値が10のときは0を表示)を入賞個数表示器62に表
示する(SB4)。
【0040】一方、前記SB1において遊技禁止フラグ
Aがセットされていると判別された場合には、入賞個数
表示器62に「A」の文字を表示し(SB5)、同様に
前記SB2において遊技禁止フラグBがセットされてい
ると判別された場合には、入賞個数表示器62に「C」
の文字を表示し(SB6)、前記SB3において遊技禁
止フラグCがセットされていると判別された場合には、
入賞個数表示器62に「E」の文字を表示する(SB
7)。このように入賞個数表示器62には、不能動化さ
れた種類によってそれぞれ異なる文字を表示して、遊技
者又は遊技場の店員にその旨を報知している。
【0041】次に、図6を参照して前記S7のソレノイ
ドコントロール処理について説明する。ソレノイドコン
トロール処理においては、先ず、開閉板58を開放する
時間(本実施形態では、30秒)である大当りソレノイ
ドタイマが終了しているか否かが判別され(SC1)、
終了していると判別された場合には、大当りフラグがセ
ットされているか否かが判別される(SC2)。この大
当りフラグは、特別可変表示装置70に表示されている
特別図柄の組合せが所定の特定表示状態(大当り図柄)
のときにセットされるもので、大当りフラグがセットさ
れていない場合には、後述するSC22に移行してソレ
ノイド57をOFF状態とする。
【0042】一方、大当りフラグがセットされていると
判別された場合には、開成回数カウンタの値が「0」で
あるか否かが判別され(SC3)、「0」である場合に
は、特定遊技状態となって最初の有余時間(例えば、
7.5秒)である大当りインターバルタイマが終了した
か否かが判別される(SC4)。大当りインターバルタ
イマが終了していないときには、ソレノイド57をOF
Fとしたまま、そのインターバルタイマが終了するのを
待ち、インターバルタイマが終了したときには、後述す
るSC7に移行する。
【0043】前記SC3で開成回数カウンタの値が
「0」でないと判別された場合には、次の開放状態に進
む前の有余時間(例えば、2秒)である入賞受付タイマ
が終了したか否かが判別される(SC5)。この入賞受
付タイマは、大当りソレノイドタイマが終了した後に、
閉じる際の開閉板58によって受け止められた入賞玉が
特定入賞口(特定玉検出器59)に入賞する場合もある
ので、その間特定玉検出器59の受付を許容するための
時間でもある。しかして、入賞受付タイマが終了しない
場合には、ソレノイド57のOFF状態を維持し、終了
した場合には、V入賞フラグがセットされているか否か
が判別される(SC6)。このV入賞フラグは、開閉板
58が開放中に受入れられた入賞玉が特定入賞口に入賞
して特定玉検出器59をONさせたときにセットされる
もので、セットされていると判別された場合には、次の
開放動作に移行すべく開成回数カウンタの値に「1」を
加算し(SC7)、それと同時にV入賞フラグ及び入賞
個数カウンタをそれぞれクリア(SC8、SC9)する
と共に、大当りソレノイドタイマをセットし(SC1
0)、その後、ソレノイド57をON(SC11)して
サブルーチンを終了する。
【0044】一方、前記SC1において大当りソレノイ
ドタイマが終了していないと判別された場合には、入賞
カウンタのチェックタイミングであるか否かが判別され
る(SC12)。入賞カウンタのチェックタイミングで
ないときは、大当りソレノイドタイマのカウント数から
「1」を減算して終了するか否かが判別され(SC1
3)、終了しない場合には、入賞個数カウンタの値が
「10」であるか否かが判別され(SC14)、「1
0」に満たない場合には、前記SC11に移行してソレ
ノイド57のON状態を維持する。一方、SC14で大
当りソレノイドタイマが終了する前に入賞個数カウンタ
の値が「10」になった場合には、大当りソレノイドタ
イマをクリアする(SC15)。その後は、入賞受付タ
イマをセットして(SC16)、ソレノイド57をOF
F状態とする。なお、SC13において、「Y」と判別
された場合にもSC16の処理を行ってソレノイド57
をOFF状態にする。
【0045】また、前記SC12で入賞カウンタのチェ
ックタイミングであるときは、入賞個数カウンタの値が
「0」であるか否かが判別され(SC17)、「0」で
ある場合には、遊技禁止フラグCをセットし、大当りソ
レノイドタイマのカウント数から「1」を減算して(S
C18)、ソレノイド57をOFF状態とする。なお、
SC17において、「N」と判別された場合には、その
まま前記SC14に移行する。また、前記SC6におい
て、V入賞フラグがセットされていないと判別された場
合には、継続権の成立が認められず、特定遊技状態が終
了したことを意味し、そのため、大当りフラグがクリア
(SC19)されると共に、開成回数カウンタ及び入賞
個数カウンタがそれぞれクリアされ(SC20、SC2
1)、その後、ソレノイド57がOFF状態とされる
(SC22)。
【0046】次に、図7を参照して前記S10のVSW
チェック処理について説明する。先ず、VSWがONし
たか否かが判別され(SD1)、ONしていない場合に
は、VSWチェックカウンタの値をクリアして(SD
2)、後述するSD11に移行する。一方、VSWがO
Nしていると判別された場合には、VSWチェックカウ
ンタの値が最大であるか否かが判別される(SD3)。
これは、VSWが何等かの事故で連続的にONした状態
であるか否かを判別するために行われる処理である。そ
して、ここで、VSWチェックカウンタの最大は、割当
ビット数に応じた最大値(例えば、8ビットの場合に
は、「255」)以下で「4」以上の範囲から任意に設
定された数である。しかして、VSWチェックカウンタ
の値が最大となった場合には、後述するSD11に移行
し、また、VSWチェックカウンタの値が設定された最
大値でないときには、チェックカウンタの値に「1」を
加算し(SD4)、その後、VSWチェックカウンタの
値が「3」であるか否かが判別される(SD5)。そし
て、VSWチェックカウンタの値が「3」になるまで待
った後、VーCTチェックフラグがセットされると共
に、VーCTチェックタイマがセットされる(SD
6)。ここでVーCTチェックフラグは、入賞玉が特定
入賞口に入賞する毎にセットされるものであり、また、
VーCTチェックタイマは、特定入賞口に入賞した入賞
玉が特定玉検出器59をONさせた後、入賞玉検出器6
0をONさせるに十分な時間(例えば、2秒)が設定さ
れる。なお、前記SD5でVSWチェックカウンタの値
が「3」になるまで待つのは、主として外部からのノイ
ズによる誤動作を防止するためであり、VSWチェック
カウンタの値が「3」になって初めてVSWのONを有
効として処理するものである。
【0047】VーCTチェックフラグ及びVーCTチェ
ックタイマが共にセットされた後に、大当りフラグがセ
ットされているか否かが判別され(SD7)、セットさ
れていなければ、後述するSD11に移行し、セットさ
れていれば、開成回数カウンタの値が「10」であるか
否かが判別される(SD8)。開成回数カウンタの値が
「10」であるときには、後述するSD11に移行し、
「10」に満たない場合には、既にV入賞フラグがセッ
トされているか否かが判別され(SD9)、セットされ
ていなければ、V入賞フラグをセットした後(SD1
0)、SD11に移行する。
【0048】次いで、VーCTチェックフラグがセット
されているか否かが判別され(SD11)、セットされ
ていれば、VーCTチェックタイマが終了したか否かが
判別される(SD12)。しかして、VーCTチェック
タイマが終了したと判別された場合、即ち、入賞玉検出
器60がONしなかったときには、遊技禁止フラグAが
セットされ(SD13)、直ちにソレノイド57がOF
Fとされて(SD14)、サブルーチンを終了する。一
方、前記SD11でVーCTチェックフラグがセットさ
れていないと判別された場合、及び前記SD12でVー
CTチェックタイマが終了していないと判別された場合
には、遊技禁止フラグAをセットすることなくサブルー
チンを終了する。
【0049】次に、図8を参照して前記S11のカウン
トSWチェック処理について説明する。先ず、カウント
SWがONしたか否かが判別され(SE1)、ONして
いない場合には、カウントSWチェックカウンタの値を
クリアし(SE2)、且つ遊技禁止フラグBをクリアし
て(SE3)、サブルーチンを終了する。一方、カウン
トSWがONしていると判別された場合には、カウント
SWチェックカウンタの値が最大であるか否かが判別さ
れる(SE4)。これは、カウントSWが何等かの事故
で連続的にONした状態であるか否かを判別するために
行われる処理である。そして、この場合には、その最大
は、異常判定の基準となる時間に応じた最大値であり、
例えば、3秒で異常と判定する場合には、3000ms
ec/2msec=「1500」である。しかして、カ
ウントSWチェックカウンタの値が最大となった場合に
は、遊技禁止フラグBをセットした後(SE5)、直ち
にソレノイド57をOFFとして(SE6)、サブルー
チンを終了する。また、カウントSWチェックカウンタ
の値が設定された最大値でないときには、チェックカウ
ンタの値に「1」を加算し(SE7)、その後、カウン
トSWチェックカウンタの値が「3」であるか否かが判
別される(SE8)。そして、カウントSWチェックカ
ウンタの値が「3」になるまで待った後、大当りフラグ
がセットされているか否かが判別され(SE9)、セッ
トされていなければ、後述するSE13に移行し、セッ
トされていれば、入賞個数カウンタの値が「10」であ
るか否かが判別される(SE10)。入賞個数カウンタ
の値が「10」に満たない場合には、第1入賞個数カウ
ンタの値に「1」を加算(SE11)した後に、第2入
賞個数カウンタの値に「1」を加算する(SE12)。
一方、入賞個数カウンタの値が「10」であるときに
は、直にSE12に移行して第2入賞個数カウンタの値
にのみ「1」を加算する。その後は、VーCTチェック
フラグをクリア(SE13)すると共に、遊技禁止フラ
グA及び遊技禁止フラグCをクリア(SE14)してサ
ブルーチンを終了する。
【0050】次に、図9を参照して前記S12の再開待
ち処理について説明する。先ず、再開待ちフラグがセッ
トされているか否かが判別され(SF1)、セットされ
ている場合は、ドアスイッチ11がONか否か、言い換
えればガラス板保持枠4が閉鎖されているか否かが判別
される(SF2)。ドアスイッチ11がONでないとき
は、そのままサブルーチンを終了する一方、ドアスイッ
チ11がONのときは、再開スイッチ17がONか否
か、言い換えれば遊技者の意志によって再開スイッチ1
7が押圧操作されたか否かが判別される(SF3)。再
開スイッチ17がONでないときは、そのままサブルー
チンを終了する一方、再開スイッチ17がONのとき
は、再開待ちフラグをクリア(SF4)してサブルーチ
ンを終了する。また、SF1で再開待ちフラグがセット
されていない場合は、エラー解除待ちフラグがセットさ
れているか否かが判別される(SF5)。エラー解除待
ちフラグがセットされているときは、遊技禁止フラグA
又はB又はCのいずれかがセットされているか否かが判
別され(SF6)、遊技禁止フラグA又はB又はCのい
ずれかがセットされていれば、そのままサブルーチンを
終了する。一方、遊技禁止フラグA又はB又はCのいず
れもセットされていない場合は、エラー解除待ちフラグ
をクリア(SF7)すると共に、再開待ちフラグをセッ
ト(SF8)してサブルーチンを終了する。また、SF
5でエラー解除待ちフラグがセットされていないとき
は、遊技禁止フラグA又はB又はCのいずれかがセット
されているか否かが判別され(SF9)、遊技禁止フラ
グA又はB又はCのいずれもセットされていない場合
は、そのままサブルーチンを終了する一方、遊技禁止フ
ラグA又はB又はCのいずれかがセットされていれば、
エラー解除待ちフラグをセット(SF10)した後にサ
ブルーチンを終了する。
【0051】次に、前記図4乃至図9のフロー図に示し
た制御処理に基づく特定遊技状態での各種構成部材の動
作を図10及び図11のタイムチャートを参照して説明
する。先ず、図10に示すように、入賞カウンタチェッ
クタイミング(図6のSC12)の時点までに入賞玉を
検出する正常な遊技状態では、特別可変表示装置70で
の特別図柄の変動停止に伴って大当り図柄が導出される
と、その7.500秒後(大当りインターバル)に特定
遊技状態が発生して特別可変入賞球装置54の特別可変
入賞口56が開放される。そして、特別可変入賞口56
の開放から10.000秒が経過するまでの間に(入賞
カウンタチェックタイミングの時点までに)、打玉が特
別可変入賞口56内に入賞して入賞玉検出器60をON
する。これにより、異常がないことを判定し、特別可変
入賞口56は、入賞玉検出器60が10個の入賞玉を検
出する時点まで開放される。なお、入賞玉検出器60が
10個の入賞玉を検出する以前に特別可変入賞口56の
開放時間が30.000秒になった場合は、その30.
000秒の経過時点で特別可変入賞口56が閉鎖され
る。その後は、特別可変入賞口56の開放中に特定玉検
出器59がON(V入賞)したことで継続権が成立し、
特別可変入賞口56の閉鎖から2.000秒後に再度特
別可変入賞口56が開放される。また、特別可変入賞口
56の開放時間内に特定玉検出器59に入賞がなかった
場合は(入賞玉検出器60への入賞があることを前提と
して)、継続権が成立せずにその時点で特定遊技状態が
終了される。
【0052】一方、図11に示すように、入賞カウンタ
チェックタイミングの時点までに入賞玉を検出せずに異
常が発生した場合では、特別可変表示装置70での特別
図柄の変動停止に伴って大当り図柄が導出されると、そ
の7.500秒後に特定遊技状態が発生して特別可変入
賞球装置54の特別可変入賞口56が開放される。そし
て、特別可変入賞口56の開放から10.000秒が経
過するまでの間に(入賞カウンタチェックタイミングの
時点までに)、入賞玉検出器60がONせずに特別可変
入賞口56への入賞玉が検出されないと、これにより、
異常発生を判定し、その時点で特別可変入賞口56を閉
鎖すると共に開成回数表示器61及び入賞個数表示器6
2にエラー表示(「EE」の表示)を行い、図6のSC
18により遊技禁止フラグCがセットされたことによ
り、特定遊技状態を不能動化する。その後、供給される
べき景品玉が補給機構の不具合により補給されない等、
全面的に遊技場側の責任により特定遊技状態の途中で遊
技が不能動化された場合には、従業員がガラス板保持枠
4を開放して(このとき、ドアスイッチ11はOF
F)、特別可変入賞口56内の入賞玉検出器60にパチ
ンコ玉を投入操作(入賞玉検出器60をON)する。こ
れにより、開成回数表示器61及び入賞個数表示器62
のエラー表示が解除される。その後は、従業員がガラス
板保持枠4を閉鎖(これに伴いドアスイッチ11はO
N)した後に遊技者が再開スイッチ17を押圧操作(O
N操作)することで、特定遊技状態を再開させるための
所定条件が成立して不能動化された時点の遊技状況で特
定遊技状態が再開される。即ち、入賞カウンタチェック
タイミング以降の残りの20.000秒間で特別可変入
賞口56が開放制御され、然も不能動化した時点では継
続権が成立していないので、継続権が成立していない状
態で特定遊技状態が再開される。但し、この場合でも、
特別可変入賞口56の20秒の開放時間内に入賞玉が1
0個入賞したときは、その10個目の入賞時点で特別可
変入賞口56が閉鎖される。
【0053】以上のように、本実施形態の弾球遊技機1
は、遊技者にとって有利な第1の状態(開閉板58の開
放状態)と不利な第2の状態(開閉板58の閉鎖状態)
とに変化可能な特別可変入賞球装置54を備えると共
に、該特別可変入賞球装置54の特別可変入賞口56内
には、特定遊技状態中に入賞玉を検出することで特定遊
技状態の継続権を成立させる特定玉検出器59と、特別
可変入賞球装置54に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
検出器60と、を設けている。そして、開閉板58の開
放時間(30秒間)の経過途中となる入賞カウンタチェ
ックタイミングの時点(開放開始から10秒が経過した
時点)で入賞玉検出器60が入賞玉を1個も検出しない
と、これに基づいてその後の遊技を不能動化し、入賞玉
検出器60を取り外した不正遊技を防止するようになっ
ている。また、不能動化を解除する際には、不能動化さ
れた遊技状況で特定遊技状態を再開させるので、継続権
が成立していない状態で且つ不能動化した時点以降の残
りの時間(20秒間)で開閉板58を開放するようにな
っている。このため、供給されるべき景品玉が補給機構
の不具合により補給されない等、全面的に遊技場側の責
任により特定遊技状態の途中で遊技を不能動化した場合
でも、遊技者は再開後に継続権を成立させることがで
き、従業員が継続権を成立させる必要はない。故に、従
業員の煩わしさを軽減し、然も遊技者との間でのトラブ
ルが回避でき、さらに従業員に継続権を成立させるべく
遊技者が故意に特定遊技状態を不能動化する行為を極力
防止することができる。なお、このような構成は、大入
賞口(可変入賞球装置)における所定の開放時間内に入
賞玉がない場合、再度大入賞口を所定時間開放し(特定
遊技状態を再開し)、それでも入賞玉がない場合は特定
遊技状態を不能動化するような弾球遊技機と違い、特定
遊技状態を再開する時点ではエラーの要因が確実に解消
されているので、その後の遊技をスムーズに進行させる
ことができる。
【0054】また、実施形態の構成では、ガラス板保持
枠4の開閉状態を検出するドアスイッチ11と、遊技者
の意志に基づいて操作される再開スイッチ17と、を設
け、不能動化状態で入賞玉検出器60をONさせた後に
ドアスイッチ11によってガラス板保持枠4が閉鎖され
ていることを検出(ドアスイッチ11がON)し、且つ
再開スイッチ17が操作されていることを検出(再開ス
イッチ17がON)した場合を所定条件の成立として特
定遊技状態を再開するようになっている。このため、特
定遊技状態を再開させるために不能動化状態で従業員が
ガラス板保持枠4を開放して入賞玉検出器60にパチン
コ玉を投入操作し、その後ガラス板保持枠4を閉鎖し忘
れた状態で遊技が再開されるのを防止することができ、
然も遊技者側の準備が整った時点で特定遊技状態を再開
させることができる。
【0055】なお、上記した実施形態(第一実施形態)
では、可変入賞球装置(特別可変入賞球装置54)を第
一の状態にする第1の所定時間を30秒に設定し、入賞
カウンタチェックタイミングとなる第2の所定時間を1
0秒に設定しているが、第1及び第2の所定時間は、そ
の時間に限定するものではない。但し、実施形態中のよ
うに、第2の所定時間を第1の所定時間の半分以下に設
定することが望ましい。より具体的には、第1の所定時
間から第2の所定時間を減算した時間内で大入賞口に所
定個数(入賞玉検出器60による入賞玉の最大カウント
個数)の入賞玉を余裕を持って打ち込めるようにするこ
とが望ましい。こうすることで、特定遊技状態を再開さ
せたときでも、比較的長めに可変入賞球装置を第一の状
態にすることができるので、再開以降でも遊技者に余裕
を持った遊技を提供することができる。また、実施形態
中では、不能動化状態での入賞玉検出器60のONと、
ドアスイッチ11及び再開スイッチ17のONと、を所
定条件の成立としているが、これに限定するものではな
い。例えば、ドアスイッチ11のみを設け、入賞玉検出
器60がONした後のガラス板保持枠4の閉鎖時点で特
定遊技状態を再開させるようにしてもよし、あるいはい
ずれのスイッチ11・17も設けずに不能動化状態で入
賞玉検出器60がON(入賞玉検出器60にパチンコ玉
を投入操作)すると、エラーフラグが解除されて自動的
に特定遊技状態を再開させるようにしてもよい。また、
このように構成した場合には、遊技者の再開の意志が確
認されないため、前述したように第2の所定時間を第1
の所定時間の半分以下に設定することで、遊技者に余裕
を持たせて遊技を再開させるようにすればよい。また、
再開スイッチ17を設けずに自動的に特定遊技状態を再
開させる構成としては、ドアスイッチ11のON又は入
賞玉検出器60のONから所定時間後に特定遊技状態を
再開させるようにしてもよい。
【0056】また、前記図4のカウントSWチェック処
理(S11)は前記図8に示した制御処理に限定するも
のではない。以下、その他のカウントSWチェック処理
を第二実施形態として図12を参照して説明する。図1
2に示すカウントSWチェック処理では、先ず、カウン
トSWがONしたか否かが判別され(SG1)、ONし
ていない場合には、カウントSWチェックカウンタの値
をクリア(SG2)すると共に遊技禁止フラグBをクリ
アし(SG3)、その後、CT間隔チェックタイマが所
定時間経過したか否かが判別される(SG4)。ここ
で、CT間隔チェックタイマは、入賞玉検出器60が入
賞玉を検出してから次の入賞玉を検出するまでの時間を
計測するためのタイマである。CT間隔チェックタイマ
が予め定めた所定時間(例えば、10秒)経過していな
い場合は、そのままサブルーチンを終了する一方、CT
間隔チェックタイマが所定時間経過した場合は、遊技禁
止フラグCをセット(SG5)すると共にCT間隔チェ
ックタイマをクリア(SG6)し、その後ソレノイド5
9をOFF(SG21)してサブルーチンを終了する。
また、SG1でカウントSWがONしていると判別され
た場合には、カウントSWチェックカウンタの値が最大
であるか否かが判別される(SG7)、カウントSWチ
ェックカウンタの値が最大となった場合には、遊技禁止
フラグBをセットした後(SG8)、直ちにソレノイド
57をOFFとして(SG9)、サブルーチンを終了す
る。一方、カウントSWチェックカウンタの値が設定さ
れた最大値でないときには、チェックカウンタの値に
「1」を加算し(SG10)、その後、カウントSWチ
ェックカウンタの値が「3」であるか否かが判別される
(SG11)。そして、カウントSWチェックカウンタ
の値が「3」でないときは、前記SG4に移行する。
【0057】一方、カウントSWチェックカウンタの値
が「3」のときは、大当りフラグがセットされているか
否かが判別され(SG12)、セットされていなけれ
ば、後述するSG19に移行する。また、大当りフラグ
がセットされていれば、入賞個数カウンタの値が「1
0」であるか否かが判別され(SG13)、入賞個数カ
ウンタの値が「10」のときは、CT間隔チェックタイ
マをクリア(SG14)した後に後述のSG17に移行
する。一方、入賞個数カウンタの値が「10」に満たな
い場合には、第1入賞個数カウンタの値に「1」を加算
(SG15)した後に、遊技禁止フラグCがセットされ
ているか否かが判別される(SG16)。そして、遊技
禁止フラグCがセットされていないときは、CT間隔チ
ェックタイマをセット(SG17)した後に、第2入賞
個数カウンタの値に「1」を加算する(SG18)。一
方、遊技禁止フラグCがセットされているときは、その
ままSG18に移行する。その後は、V−CTチェック
フラグをクリア(SG19)すると共に遊技禁止フラグ
A及び遊技禁止フラグCを共にクリア(SG20)して
サブルーチンを終了する。
【0058】以上のように、第二実施形態のカウントS
Wチェック処理では、CT間隔チェックタイマを設ける
ことで、入賞玉検出器60が入賞玉を検出してから次の
入賞玉を検出するまでの時間を計測し、その時間が予め
定めた所定時間(例えば、10秒)経過した場合、言い
換えれば入賞玉を検出した時点から所定時間が経過して
も次の入賞玉を検出しない場合は、これを異常発生と判
断して特定遊技状態を不能動化するようになっている。
所定時間になる前に入賞玉を検出すれば、CT間隔チェ
ックタイマはセットし直されるので所定時間に達しない
が、入賞玉が検出されないと、そのまま計測されて所定
時間に達する。このため、入賞玉が1個だけ入賞した後
に、供給されるべき景品玉が補給機構の不具合により補
給されない等、全面的に遊技場側の責任により特定遊技
状態の途中で遊技を不能動化した場合でも、特定遊技状
態を再開させることができる。また、V入賞していれば
まず問題ないが、V入賞していなくても例えば1個目の
玉が入賞したのにかかった時間+10秒を30秒からひ
いた分遊技できるので、遊技者が故意にパンクさせても
残りの時間遊技させられるのでVを保証しなくてもよ
く、故意のパンクを防止することができる。
【0059】また、上記した第一及び第二の実施形態
は、本発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で
種々の変更が可能である。例えば、実施形態中では、特
定入賞口(特定玉検出器59)を通過した入賞玉が必ず
入賞玉検出器60をONさせるものを示したが、特定入
賞口に入賞した入賞玉を入賞玉検出器60で検出させな
いようにしてもよい。この場合には、特定玉検出器59
を計数用の検出器として兼用することになる。また、可
変入賞球装置の入賞空間に入った入賞玉が、先ず入賞玉
検出器で検出されてから特定入賞口あるいは通常の入賞
口に入賞するような構造、即ち、特定入賞口に入賞する
入賞玉は、入賞玉検出器で検出されてから特定玉検出器
で検出される構造であってもよい。また、遊技の不能動
化態様として開閉板58を閉成するだけでなく、それと
同時に打球の発射ができなくしたり、あるいは景品玉の
払出動作を停止させるように構成してもよい。
【0060】また、上記実施形態では、可変表示装置
(特別可変表示装置70)によって特定遊技状態を出現
させるものを示したが、始動入賞口への入賞により可変
する可変入賞球装置であって、その始動入賞により可変
中の可変入賞球装置に受入れられた入賞玉が特定入賞口
に入賞することにより特定遊技状態となる、いわゆるヒ
コーキタイプの遊技内容を有するものであってもよい。
また、可変表示装置の構成も上記した実施形態に限定さ
れず、電気的な図柄表示部(例えば、LED、LCD、
ドット・マトリックス等)を有するものでもよい。
【0061】また、本発明における特定条件の成立とし
ては、予め定めた受付時間内に特定入賞口(実施形態中
では、特定玉検出器59)にV入賞した場合、特許第2
637928号のように予め定めた受付時間内に大入賞
口(実施形態中では、特別可変入賞口56)に入賞した
場合、あるいは、特許第2637929号のように大入
賞口内に複数の入賞口(入賞玉検出器)を設けると共に
それらの入賞口を順次V入賞有効な特定入賞口として切
り換え、V入賞有効になっている入賞口に入賞した場
合、等のように大入賞口の入賞にかかわる条件であれば
よい。なお、受付時間内に特定入賞口にV入賞した場合
を特定条件の成立とする構成には、大入賞口の開放期間
中には入賞玉を一旦貯留しておき、大入賞口の閉鎖後に
入賞玉を特定入賞口に入賞させるアタッカー貯留式のも
のを含む。
【0062】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記遊技不能動化手段は、前記可変入賞球装置が
前記第1の状態となる前記第1の所定時間内において、
前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出してから予め定めた
第3の所定時間(実施形態中では、10秒)が経過する
までに次の入賞玉を検出しないと、これに基づいてその
後の遊技を不能動化することを特徴とする弾球遊技機。
このように構成することにより、入賞玉が1個だけ入賞
した後に、供給されるべき景品玉が補給機構の不具合に
より補給されない等、全面的に遊技場側の責任により特
定遊技状態の途中で遊技を不能動化した場合でも、特定
遊技状態を再開させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1においては、遊技者にとって有利
な第1の状態と不利な第2の状態とに変化可能な可変入
賞球装置と、該可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出
する入賞玉検出手段と、遊技状態が予め定められた特定
遊技状態となったときに前記可変入賞球装置を第1の所
定時間が経過するまで、又は該第1の所定時間が経過す
る前に前記入賞玉検出手段が所定個数の入賞玉を検出す
るまで前記第1の状態に駆動し、且つ前記可変入賞球装
置に入賞した入賞玉による特定条件の成立に基づいて継
続権が成立して再度第1の状態に繰り返し駆動制御する
駆動制御手段と、を備えた弾球遊技機において、該弾球
遊技機は、さらに、前記可変入賞球装置が前記第1の状
態に駆動されると計時される前記第1の所定時間の経過
途中であって前記特定条件の成立可能な期間が経過する
前の第2の所定時間内に前記入賞玉検出手段が入賞玉を
1個も検出しなかったことに基づいてその後の遊技を不
能動化する遊技不能動化手段と、該遊技不能動化手段に
よって不能動化された不能動化状態を前記入賞玉検出手
段により入賞玉が検出されたことを条件に解除する不能
動化解除手段と、を備え、前記不能動化解除手段により
不能動化が解除されると、前記遊技不能動化手段が不能
動化した時点の遊技状況で前記可変入賞球装置の前記第
1の状態が再開され、再開後の遊技において前記特定条
件が成立可能となるようにしたことを特徴とする。この
ように構成することにより、可変入賞球装置が第1の状
態となる第1の所定時間においてその経過途中となる第
2の所定時間内に入賞玉がないと、これに基づいて特定
遊技状態を不能動化するので、入賞玉検出器を取り外し
た不正遊技が防止できる。また、不能動化を解除する際
には、不能動化された遊技状況で特定遊技状態を再開さ
せるので、継続権が成立していない状態で且つ不能動化
した時点以降の残りの時間で可変入賞球装置を第1の状
態に駆動制御する。このため、供給されるべき景品玉が
補給機構の不具合により補給されない等、全面的に遊技
場側の責任により特定遊技状態の途中で遊技を不能動化
した場合でも、遊技者は再開後に継続権を成立させるこ
とができ、従業員が継続権を成立させる必要はない。故
に、従業員の煩わしさを軽減し、然も遊技者との間での
トラブルが回避でき、さらに従業員に継続権を成立させ
るべく遊技者が故意に特定遊技状態を不能動化する行為
を極力防止することができる。
【0064】また、本発明の請求項2においては、前記
可変入賞球装置を前面に取り付けた遊技盤に対して開閉
可能に設けられる透明板保持枠と、該透明板保持枠の開
閉状態を検出する開閉検出手段と、を備え、前記不能動
化解除手段が不能動化を解除するための条件として、前
記開閉検出手段によって前記透明板保持枠が閉鎖されて
いることを検出することを含むことを特徴とする。この
ように構成することにより、透明板保持枠が開放した状
態では特定遊技状態を再開しない。このため、特定遊技
状態の不能動化状態で従業員が透明板保持枠を開放した
後に透明板保持枠を閉鎖し忘れた状態で遊技が再開され
るのを防止することができる。
【0065】また、本発明の請求項3においては、遊技
者の意志に基づいて操作される操作スイッチと、該操作
スイッチの操作状態を検出する操作検出手段と、を備
え、前記不能動化解除手段が不能動化を解除するための
条件として、前記操作検出手段によって前記操作スイッ
チが操作されていることを検出することを含むことを特
徴とする。このように構成することにより、遊技者側の
準備が整った時点で特定遊技状態を再開させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における弾球遊技機を示す
正面図である。
【図2】遊技制御回路基板の各種構成回路を示すブロッ
ク図の一部である。
【図3】遊技制御回路基板の各種構成回路を示すブロッ
ク図の一部である。
【図4】遊技動作全体のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】同図(A)は開成回数表示器コントロール処理
を示すフローチャートであり、同図(B)は入賞個数表
示器コントロール処理を示すフローチャートである。
【図6】ソレノイドコントロール処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】VSWチェック処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】カウントSWチェック処理を示すフローチャー
トである。
【図9】再開待ち処理を示すフローチャートである。
【図10】入賞カウンタチェックタイミングの時点まで
に入賞玉を検出する正常な遊技状態における各種構成部
材の動作を示すタイムチャートである。
【図11】入賞カウンタチェックタイミングの時点まで
に入賞玉を検出せずに異常が発生した場合における各種
構成部材の動作を示すタイムチャートである。
【図12】第二実施形態のカウントSWチェック処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 4 ガラス板保持枠(透明板保持枠) 11 ドアスイッチ(開閉検出手段) 12 上皿開閉板 13 上皿 17 再開スイッチ(操作スイッチ) 18 下皿 21 操作ハンドル 40 遊技盤 43 普通可変入賞球装置 46 始動玉検出器 47 普通可変表示装置 51 普通図柄記憶表示LED 54 特別可変入賞球装置(可変入賞球装置) 56 特別可変入賞口 59 特定玉検出器(特定入賞口) 60 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 61 開成回数表示器 62 入賞個数表示器 70 特別可変表示装置 74〜76 特別図柄表示部 81 飾り図柄表示器 87 特別図柄記憶表示LED 90a・90b 基本回路(駆動制御手段、遊技不能動
化手段、不能動化解除手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と不利
    な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検
    出手段と、 遊技状態が予め定められた特定遊技状態となったときに
    前記可変入賞球装置を第1の所定時間が経過するまで、
    又は該第1の所定時間が経過する前に前記入賞玉検出手
    段が所定個数の入賞玉を検出するまで前記第1の状態に
    駆動し、且つ前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉によ
    る特定条件の成立に基づいて継続権が成立して再度第1
    の状態に繰り返し駆動制御する駆動制御手段と、を備え
    た弾球遊技機において、 該弾球遊技機は、さらに、 前記可変入賞球装置が前記第1の状態に駆動されると計
    時される前記第1の所定時間の経過途中であって前記特
    定条件の成立可能な期間が経過する前の第2の所定時間
    内に前記入賞玉検出手段が入賞玉を1個も検出しなかっ
    たことに基づいてその後の遊技を不能動化する遊技不能
    動化手段と、 該遊技不能動化手段によって不能動化された不能動化状
    態を前記入賞玉検出手段により入賞玉が検出されたこと
    を条件に解除する不能動化解除手段と、を備え、 前記不能動化解除手段により不能動化が解除されると、
    前記遊技不能動化手段が不能動化した時点の遊技状況で
    前記可変入賞球装置の前記第1の状態が再開され、再開
    後の遊技において前記特定条件が成立可能となるように
    したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記可変入賞球装置を前面に取り付けた
    遊技盤に対して開閉可能に設けられる透明板保持枠と、 該透明板保持枠の開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    を備え、 前記不能動化解除手段が不能動化を解除するための条件
    として、前記開閉検出手段によって前記透明板保持枠が
    閉鎖されていることを検出することを含むことを特徴と
    する請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技者の意志に基づいて操作される操作
    スイッチと、 該操作スイッチの操作状態を検出する操作検出手段と、
    を備え、 前記不能動化解除手段が不能動化を解除するための条件
    として、前記操作検出手段によって前記操作スイッチが
    操作されていることを検出することを含むことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013192683A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Maruhon Industry Co Ltd パチンコ遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013192683A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Maruhon Industry Co Ltd パチンコ遊技機

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