JPH11253568A - 墜落防止器具 - Google Patents
墜落防止器具Info
- Publication number
- JPH11253568A JPH11253568A JP6554198A JP6554198A JPH11253568A JP H11253568 A JPH11253568 A JP H11253568A JP 6554198 A JP6554198 A JP 6554198A JP 6554198 A JP6554198 A JP 6554198A JP H11253568 A JPH11253568 A JP H11253568A
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- JP
- Japan
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- rope
- coil
- fall prevention
- prevention device
- winding coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】墜落防止器具に連関するロープの摩耗や破断が
生じないように、ロープの保護を確実にすることのでき
る、墜落防止器具を提供する。 【解決手段】墜落防止器具本体に一端を係留するロープ
の摩耗し得る箇所を金属コイルで覆う。金属コイルは、
バネ鋼からなり、コイルの直径φとピッチPの関係にお
いて、P/φ=5.5以上とし、また、上巻きコイルと
下巻きコイルの2層からなり、それらコイルの直径は下
巻きコイル<上巻きコイルで仕上げられてなると良い。
尚また、下巻きコイルは、ロープに緊密に密着してなる
と良い。上巻きコイル及び下巻きコイルの両端部をロー
プに固定してなると、コイルの離脱防止及びコイルによ
る保護を確実にすることができる。
生じないように、ロープの保護を確実にすることのでき
る、墜落防止器具を提供する。 【解決手段】墜落防止器具本体に一端を係留するロープ
の摩耗し得る箇所を金属コイルで覆う。金属コイルは、
バネ鋼からなり、コイルの直径φとピッチPの関係にお
いて、P/φ=5.5以上とし、また、上巻きコイルと
下巻きコイルの2層からなり、それらコイルの直径は下
巻きコイル<上巻きコイルで仕上げられてなると良い。
尚また、下巻きコイルは、ロープに緊密に密着してなる
と良い。上巻きコイル及び下巻きコイルの両端部をロー
プに固定してなると、コイルの離脱防止及びコイルによ
る保護を確実にすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線用鉄塔等の
塔脚に沿って作業者が昇降する際の安全具として有用な
墜落防止器具に関する。
塔脚に沿って作業者が昇降する際の安全具として有用な
墜落防止器具に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線用鉄塔における作業者の墜落防止
器具は、送電線技術研究会編集の安全監理用参考資料
「墜落災害の防止」を参照すると、「墜落防止器具;機
械の内部に多数の歯車を内蔵して速度の減速機能を有し
ている。歯車の荷重−速度特性はほぼ直線的である。す
なわち、無荷重でも荷重が増えても速度はさして変化が
少ない。おおよそ40m/分の速度で降下する。」とさ
れている。
器具は、送電線技術研究会編集の安全監理用参考資料
「墜落災害の防止」を参照すると、「墜落防止器具;機
械の内部に多数の歯車を内蔵して速度の減速機能を有し
ている。歯車の荷重−速度特性はほぼ直線的である。す
なわち、無荷重でも荷重が増えても速度はさして変化が
少ない。おおよそ40m/分の速度で降下する。」とさ
れている。
【0003】図4は、上記のような墜落防止器具を用い
た送電線用鉄塔における作業状況を示しており、図5に
ガイドレールを、また、図6に墜落防止器具及び該器具
とガイドレールとの組み合わせを具体的に示している。
た送電線用鉄塔における作業状況を示しており、図5に
ガイドレールを、また、図6に墜落防止器具及び該器具
とガイドレールとの組み合わせを具体的に示している。
【0004】図4に示すように、鉄塔1には、その塔脚
に沿ってガイドレール4が取り付けられいる。このガイ
ドレール4、及び、ガイドレール4と墜落防止器具5と
の関係は、断面Iの字状のガイドレール4のフランジ部
に墜落防止器具5のフレーム枠をスライド可能に組み付
け、また、ガイドレール4のフランジ部の長手方向へ一
定間隔で設けられている穴41に墜落防止器具に具備す
る歯車52を噛み合わせ、この歯車52が減速装置53
に連動することにより、墜落防止器具5がガイドレール
4に沿って一定速度;40m/分に減速しながら降下す
るようにしている。尚、図4において、2は架空送電
線、3は沿線用の金車、9は鉄塔のアームを示してい
る。
に沿ってガイドレール4が取り付けられいる。このガイ
ドレール4、及び、ガイドレール4と墜落防止器具5と
の関係は、断面Iの字状のガイドレール4のフランジ部
に墜落防止器具5のフレーム枠をスライド可能に組み付
け、また、ガイドレール4のフランジ部の長手方向へ一
定間隔で設けられている穴41に墜落防止器具に具備す
る歯車52を噛み合わせ、この歯車52が減速装置53
に連動することにより、墜落防止器具5がガイドレール
4に沿って一定速度;40m/分に減速しながら降下す
るようにしている。尚、図4において、2は架空送電
線、3は沿線用の金車、9は鉄塔のアームを示してい
る。
【0005】さて、上記のような墜落防止器具5を用い
た作業要領について説明すると、鉄塔の上部で作業する
作業者6は、ガイドレール4に墜落防止器具5を組み付
けた後に、図6のように、墜落防止器具5に付帯してい
るロープ51のフック54を図4のように作業者6の安
全帯7に係留し、そして、作業者6は、ポスト材に備わ
ったステップボルト8に手足をかけて昇り降りするよう
にしている。
た作業要領について説明すると、鉄塔の上部で作業する
作業者6は、ガイドレール4に墜落防止器具5を組み付
けた後に、図6のように、墜落防止器具5に付帯してい
るロープ51のフック54を図4のように作業者6の安
全帯7に係留し、そして、作業者6は、ポスト材に備わ
ったステップボルト8に手足をかけて昇り降りするよう
にしている。
【0006】若し、作業者6が誤って手足を滑らせ落下
状態に至っても、身体は墜落防止器具5に支えられて4
0m/分程度の速度で落下する。このように落下速度が
遅いので、身体が部材や地上に穏やかな速度で衝突する
ため、身体的な負傷を軽微に抑えることができる。
状態に至っても、身体は墜落防止器具5に支えられて4
0m/分程度の速度で落下する。このように落下速度が
遅いので、身体が部材や地上に穏やかな速度で衝突する
ため、身体的な負傷を軽微に抑えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術;図
4〜図6の墜落防止器具によれば、墜落防止器具5本体
の機構及びガイドレールとの噛み合い等やロープとフッ
クの接続部は完璧であるが、次の点で改善すべき点のあ
ることが判明した。
4〜図6の墜落防止器具によれば、墜落防止器具5本体
の機構及びガイドレールとの噛み合い等やロープとフッ
クの接続部は完璧であるが、次の点で改善すべき点のあ
ることが判明した。
【0008】即ち、墜落防止器具に付帯するロープ51
は、取り扱い性の制約から、その材質をナイロン等の化
学繊維または植物性繊維としている。このようなロープ
は、鉄塔の昇降作業の間において、鉄塔の部材あるいは
ガイドレールの鋭利な箇所に触れて摩耗や破断が生じ易
い。
は、取り扱い性の制約から、その材質をナイロン等の化
学繊維または植物性繊維としている。このようなロープ
は、鉄塔の昇降作業の間において、鉄塔の部材あるいは
ガイドレールの鋭利な箇所に触れて摩耗や破断が生じ易
い。
【0009】ロープが鋭利な金属片で切断される様相
は、極めて発見し難く突如として破断したり、ロープを
構成する複数の撚り体の一部が切断されて組み込み箇所
が解けたりして本来の機能を損なうことがある。ロープ
の破断が生じると、墜落防止器具が本来発揮すべき機能
が損なわれ、結果として、作業者の重大な負傷や死亡事
故に至る。
は、極めて発見し難く突如として破断したり、ロープを
構成する複数の撚り体の一部が切断されて組み込み箇所
が解けたりして本来の機能を損なうことがある。ロープ
の破断が生じると、墜落防止器具が本来発揮すべき機能
が損なわれ、結果として、作業者の重大な負傷や死亡事
故に至る。
【0010】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、墜落防止器具に連関するロープの摩耗や破断が生じ
ないように、ロープの保護を確実にすることのできる、
墜落防止器具を提供することにある。
は、墜落防止器具に連関するロープの摩耗や破断が生じ
ないように、ロープの保護を確実にすることのできる、
墜落防止器具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する墜
落防止器具は、墜落防止器具に係留するロープの摩耗の
生じ易い箇所を保護する手段;保護層で覆うようにした
ものである。保護手段;保護層としては種々のものが考
えられるが、本発明は次の点を考慮することとした。即
ち、ロープを保護する手段;保護層としての条件は、鋭
利な金属体に接触しても容易に外傷を受けないこと、ロ
ープのフレキシブル性(作業者の動きを制約しない)を
損なうことのないようなフレキシブル(可とう性)を有
すること、保護層で覆っても、常に点検して安全を確保
する必要のあるロープの表面を目視で点検できること、
保護層自体を軽量として墜落防止器具の重量を著しく大
きくしないこと、保護層が使用中にロープから離脱しな
いこと、既にある墜落防止器具に適用可能であること、
である。
落防止器具は、墜落防止器具に係留するロープの摩耗の
生じ易い箇所を保護する手段;保護層で覆うようにした
ものである。保護手段;保護層としては種々のものが考
えられるが、本発明は次の点を考慮することとした。即
ち、ロープを保護する手段;保護層としての条件は、鋭
利な金属体に接触しても容易に外傷を受けないこと、ロ
ープのフレキシブル性(作業者の動きを制約しない)を
損なうことのないようなフレキシブル(可とう性)を有
すること、保護層で覆っても、常に点検して安全を確保
する必要のあるロープの表面を目視で点検できること、
保護層自体を軽量として墜落防止器具の重量を著しく大
きくしないこと、保護層が使用中にロープから離脱しな
いこと、既にある墜落防止器具に適用可能であること、
である。
【0012】上記の条件を満たす本発明の手段は、墜落
防止器具本体に一端を係留するロープの少なくとも摩耗
し得る箇所を金属コイルで覆ってなることにある。この
ように金属コイルでロープの摩耗し易い箇所を覆うこと
により、ロープを確実に保護することができ、而も、フ
レキシブル性、ロープ表面の点検等の条件に適合させる
ことができる。勿論、ロープの全長を金属コイルで覆う
ようにすれば、外傷を受ける要素を排除できる。
防止器具本体に一端を係留するロープの少なくとも摩耗
し得る箇所を金属コイルで覆ってなることにある。この
ように金属コイルでロープの摩耗し易い箇所を覆うこと
により、ロープを確実に保護することができ、而も、フ
レキシブル性、ロープ表面の点検等の条件に適合させる
ことができる。勿論、ロープの全長を金属コイルで覆う
ようにすれば、外傷を受ける要素を排除できる。
【0013】前記金属コイルは、適切な材質で適切な直
径とピッチを選択することが肝要である。そのため、材
質をバネ鋼とし、コイルの直径φとピッチPの関係にお
いて、P/φ=5.5以上としてなると良い。
径とピッチを選択することが肝要である。そのため、材
質をバネ鋼とし、コイルの直径φとピッチPの関係にお
いて、P/φ=5.5以上としてなると良い。
【0014】また、前記金属コイルは、鋭利な金属体を
入り込ませないような密の構造とするのが良い。このた
め、上巻きコイルと下巻きコイルの2層からなり、それ
らコイルの直径は下巻きコイル<上巻きコイルで仕上げ
られてなると良い。尚また、前記下巻きコイルは、ロー
プに緊密に密着してなると良い。
入り込ませないような密の構造とするのが良い。このた
め、上巻きコイルと下巻きコイルの2層からなり、それ
らコイルの直径は下巻きコイル<上巻きコイルで仕上げ
られてなると良い。尚また、前記下巻きコイルは、ロー
プに緊密に密着してなると良い。
【0015】前記上巻きコイル及び下巻きコイルの両端
部をロープに固定してなると、コイルの離脱防止をさら
に確実にすることができる。
部をロープに固定してなると、コイルの離脱防止をさら
に確実にすることができる。
【0016】前記金属コイルの適用するロープは、墜落
防止器具本体に付帯するロープを指称するが、墜落防止
器具本体に適用可能な安全帯付帯のロープにも適用可能
である。
防止器具本体に付帯するロープを指称するが、墜落防止
器具本体に適用可能な安全帯付帯のロープにも適用可能
である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る墜落防止器
具の第一実施例にして、図2に同実施例に適用する金属
コイルを示した。墜落防止器具及び該器具とガイドレー
ルとの関係は、図5及び図6の例と変わりがないので、
詳細な説明を省略する。従って、図5及び図6に関する
前述の説明も併せ参照されたい。
具の第一実施例にして、図2に同実施例に適用する金属
コイルを示した。墜落防止器具及び該器具とガイドレー
ルとの関係は、図5及び図6の例と変わりがないので、
詳細な説明を省略する。従って、図5及び図6に関する
前述の説明も併せ参照されたい。
【0018】この第一実施例は、墜落防止器具本体5に
一端を連結したロープ51の磨耗箇所;墜落防止器具本
体5に連結した側の部分に、下巻きコイル55と上巻き
コイル55′を巻きつけたものである。図中、54はフ
ックである。
一端を連結したロープ51の磨耗箇所;墜落防止器具本
体5に連結した側の部分に、下巻きコイル55と上巻き
コイル55′を巻きつけたものである。図中、54はフ
ックである。
【0019】上記の下巻きコイル55は図2(イ)のよ
うに右回りとし、上巻きコイル55′は図2(ロ)のよ
うに左回りとして、内外逆巻きとなるようにしてある。
うに右回りとし、上巻きコイル55′は図2(ロ)のよ
うに左回りとして、内外逆巻きとなるようにしてある。
【0020】下巻きコイル55のコイル径d1 はロープ
51の外径に等しくして、下巻きコイル55がロープ5
1に緊密に密着させるようにしている。下巻きコイル5
5のコイル径d1 と上巻きコイル55′のコイル径d2
をd1 <d2 としてある。そして、コイルの両端をロー
プに固定するようにした。
51の外径に等しくして、下巻きコイル55がロープ5
1に緊密に密着させるようにしている。下巻きコイル5
5のコイル径d1 と上巻きコイル55′のコイル径d2
をd1 <d2 としてある。そして、コイルの両端をロー
プに固定するようにした。
【0021】両コイルは予め製作しておいて、下巻きコ
イル55をロープ51上に被挿し、さらに上巻きコイル
を装填する要領で装着すると良い。コイル両端の固定
は、コイルの直径をロープの外径よりも小さくするとか
ロープに緊縛固定する要領で行えば良い。
イル55をロープ51上に被挿し、さらに上巻きコイル
を装填する要領で装着すると良い。コイル両端の固定
は、コイルの直径をロープの外径よりも小さくするとか
ロープに緊縛固定する要領で行えば良い。
【0022】それら下巻きコイル55及び上巻きコイル
55′は、適切な材質で適切な直径とピッチを選択する
と良く、具体的には、材質をバネ鋼とし、コイルの直径
φとピッチPの関係において、P/φ=5.5としてあ
る。
55′は、適切な材質で適切な直径とピッチを選択する
と良く、具体的には、材質をバネ鋼とし、コイルの直径
φとピッチPの関係において、P/φ=5.5としてあ
る。
【0023】以上のようにして、ロープ51の摩耗し易
い箇所に下巻きコイル55と上巻きコイル55′を巻き
付けたこの第一実施例の墜落防止器具によれば、従来の
墜落防止器具と全く変わらない方法で取り扱うことがで
きる上に、ロープの磨耗し易い箇所が確実に保護され、
安全上の効果は甚大であるといえる。
い箇所に下巻きコイル55と上巻きコイル55′を巻き
付けたこの第一実施例の墜落防止器具によれば、従来の
墜落防止器具と全く変わらない方法で取り扱うことがで
きる上に、ロープの磨耗し易い箇所が確実に保護され、
安全上の効果は甚大であるといえる。
【0024】また、この第一実施例によれば、次のよう
な効果を奏することができる。下巻きコイルと上巻き
コイルを重ねて巻き付けているため、鉄塔のガイドレー
ルの鋭利な金属部分にロープを直接に接触させることが
なく、ロープの摩耗・破断が生じない。ロープをコイ
ルで保護するので、可とう性(柔らかさ)を有してお
り、ロープ本来のフレキシブル特性を損ねない。コイ
ルの形態で巻き付けるので、コイルの隙間からロープの
表面状態を目視で確認することができ、摩耗、破断等の
異常経過を発見することができる。コイルであるか
ら、軽量であるので、墜落防止器具の重量増加は極めて
少なくて済む。コイル特に下巻きコイルがロープに密
着し、而も両端がロープに固定しているので、コイルが
容易に離脱せず、確実な保護を行える。コイルから成
るので、ロープの任意の箇所に容易に着脱できる。従っ
て、コイルの変形等が発生しても容易に交換することが
できる。既成の墜落防止器具に上記のようなコイルを
巻き付けることは可能であるので、新規の墜落防止器具
は勿論、既設の墜落防止器具にも適用することが可能で
ある。
な効果を奏することができる。下巻きコイルと上巻き
コイルを重ねて巻き付けているため、鉄塔のガイドレー
ルの鋭利な金属部分にロープを直接に接触させることが
なく、ロープの摩耗・破断が生じない。ロープをコイ
ルで保護するので、可とう性(柔らかさ)を有してお
り、ロープ本来のフレキシブル特性を損ねない。コイ
ルの形態で巻き付けるので、コイルの隙間からロープの
表面状態を目視で確認することができ、摩耗、破断等の
異常経過を発見することができる。コイルであるか
ら、軽量であるので、墜落防止器具の重量増加は極めて
少なくて済む。コイル特に下巻きコイルがロープに密
着し、而も両端がロープに固定しているので、コイルが
容易に離脱せず、確実な保護を行える。コイルから成
るので、ロープの任意の箇所に容易に着脱できる。従っ
て、コイルの変形等が発生しても容易に交換することが
できる。既成の墜落防止器具に上記のようなコイルを
巻き付けることは可能であるので、新規の墜落防止器具
は勿論、既設の墜落防止器具にも適用することが可能で
ある。
【0025】図3は、本発明に係る墜落防止器具の第二
実施例を示したものである。この第二実施例は、図1
(図6)に示すような墜落防止器具に使用される安全帯
11のロープ51′に対して、図2に示すような下巻き
コイル55、上巻きコイル55′を装着したものであ
る。54′はフックである。
実施例を示したものである。この第二実施例は、図1
(図6)に示すような墜落防止器具に使用される安全帯
11のロープ51′に対して、図2に示すような下巻き
コイル55、上巻きコイル55′を装着したものであ
る。54′はフックである。
【0026】この第二実施例に示す安全帯でのロープ5
1′は、ほぼ同一箇所が幾度も安全をするための物体に
引き回されるのでその箇所の摩耗が激しくなる。この摩
耗箇所において、下巻きコイル55と上巻きコイル5
5′を装着したことによって、磨耗箇所は金属製のコイ
ルとなって、安全帯の使用する耐久性が大幅に伸びるこ
とになる。また、上記のように金属コイルを装着しても
安全帯の重量増加は微小であるため、実用上の弊害は起
こらない。
1′は、ほぼ同一箇所が幾度も安全をするための物体に
引き回されるのでその箇所の摩耗が激しくなる。この摩
耗箇所において、下巻きコイル55と上巻きコイル5
5′を装着したことによって、磨耗箇所は金属製のコイ
ルとなって、安全帯の使用する耐久性が大幅に伸びるこ
とになる。また、上記のように金属コイルを装着しても
安全帯の重量増加は微小であるため、実用上の弊害は起
こらない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、墜
落防止器具に連関するロープの摩耗や破断が生じないよ
うに、ロープの保護を確実にすることのできる、墜落防
止器具を提供するという所期の課題(目的)を達成する
ことができる。
落防止器具に連関するロープの摩耗や破断が生じないよ
うに、ロープの保護を確実にすることのできる、墜落防
止器具を提供するという所期の課題(目的)を達成する
ことができる。
【図1】本発明に係る墜落防止器具の第一実施例を示す
説明図。
説明図。
【図2】図1に示す第一実施例において適用される金属
コイルを示し、(イ)は下巻きコイルの説明図、(ロ)
は上巻きコイルの説明図。
コイルを示し、(イ)は下巻きコイルの説明図、(ロ)
は上巻きコイルの説明図。
【図3】本発明に係る墜落防止器具の第二実施例をロー
プの側(安全帯)だけで示す説明図。
プの側(安全帯)だけで示す説明図。
【図4】送電線用鉄塔における墜落防止器具を適用して
の昇降作業の状況を示す説明図。
の昇降作業の状況を示す説明図。
【図5】墜落防止器具のガイドレールを示し、(イ)は
断面説明図、(ロ)は正面説明図。
断面説明図、(ロ)は正面説明図。
【図6】従来の墜落防止器具を示し、(イ)は平面(断
面)説明図、(ロ)は正面説明図。
面)説明図、(ロ)は正面説明図。
4 ガイドレール 5 墜落防止器具本体 11 安全帯 54 フック 54′ フック 51 ロープ(墜落防止器具側) 51′ ロープ(安全帯び側) 55 下巻きコイル 55′ 上巻きコイル
Claims (6)
- 【請求項1】塔脚に沿ったガイドレールに噛み合いなが
ら一定速度以下で落下可能に設けられる墜落防止器具本
体と、この墜落防止器具本体に一端を係留するロープと
を具備し、さらにそのロープの少なくとも摩耗し得る箇
所を金属コイルで覆ってなる、墜落防止器具。 - 【請求項2】前記金属コイルは、バネ鋼からなり、コイ
ルの直径φとピッチPの関係において、P/φ=5.5
以上としてなる、請求項1記載の墜落防止器具。 - 【請求項3】前記金属コイルは、上巻きコイルと下巻き
コイルの2層からなり、それらコイルの直径は下巻きコ
イル<上巻きコイルで仕上げられてなる、請求項1また
は請求項2項記載の墜落防止器具。 - 【請求項4】前記下巻きコイルは、ロープに緊密に密着
してなる、請求項3記載の墜落防止器具。 - 【請求項5】前記上巻きコイル及び下巻きコイルの両端
部をロープに固定してなる、請求項3記載の墜落防止器
具。 - 【請求項6】前記ロープは、墜落防止器具本体に付帯す
るロープであるか、墜落防止器具本体に適用可能な安全
帯付帯のロープである、請求項1記載の墜落防止器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6554198A JPH11253568A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 墜落防止器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6554198A JPH11253568A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 墜落防止器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253568A true JPH11253568A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13289991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6554198A Pending JPH11253568A (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 墜落防止器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253568A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103893931A (zh) * | 2014-03-29 | 2014-07-02 | 国家电网公司 | 高强度复合式防坠落轨道 |
CN103893929A (zh) * | 2014-03-29 | 2014-07-02 | 国家电网公司 | 带末端锁的高强度复合式防坠落轨道 |
CN105963873A (zh) * | 2016-05-19 | 2016-09-28 | 国网山东省电力公司平原县供电公司 | 电力登高安全防护装置 |
CN106481087A (zh) * | 2016-12-16 | 2017-03-08 | 重庆旺德福金属结构有限公司 | 一种弹片式铁塔攀登安全防护装置 |
CN107715341A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-02-23 | 山东五源西交智能科技有限公司 | 一种安全带绳索拉簧缓冲装置 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP6554198A patent/JPH11253568A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103893931A (zh) * | 2014-03-29 | 2014-07-02 | 国家电网公司 | 高强度复合式防坠落轨道 |
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