JPH11252392A - カラーマッチング装置 - Google Patents
カラーマッチング装置Info
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- JPH11252392A JPH11252392A JP10053857A JP5385798A JPH11252392A JP H11252392 A JPH11252392 A JP H11252392A JP 10053857 A JP10053857 A JP 10053857A JP 5385798 A JP5385798 A JP 5385798A JP H11252392 A JPH11252392 A JP H11252392A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラーマッチング用のプロファイルを容易
に、低コストで、且つ極めて高い精度で作る事が可能に
なり、カラーマッチングが多くのユーザーのものとなり
デジタル印刷の生産性が大きく発展する事が可能にとな
るカラーマッチング装置を提供すること。 【解決手段】 2つの異なる出力デバイス間の色を合わ
せるための手段として、少なくとも色の読取り精度を校
正していないスキャナーとカラーパッチデータを含み、
該カラーパッチデータを該第1、第2の出力デバイスで
印刷し、該印刷結果の該カラーパッチを該スキャナーで
読取るとともに、該読取りデータのみを用いて該2つの
異なる出力デバイス間の色を合わせるカラーマッチング
装置。
に、低コストで、且つ極めて高い精度で作る事が可能に
なり、カラーマッチングが多くのユーザーのものとなり
デジタル印刷の生産性が大きく発展する事が可能にとな
るカラーマッチング装置を提供すること。 【解決手段】 2つの異なる出力デバイス間の色を合わ
せるための手段として、少なくとも色の読取り精度を校
正していないスキャナーとカラーパッチデータを含み、
該カラーパッチデータを該第1、第2の出力デバイスで
印刷し、該印刷結果の該カラーパッチを該スキャナーで
読取るとともに、該読取りデータのみを用いて該2つの
異なる出力デバイス間の色を合わせるカラーマッチング
装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異なる入出力デバイ
ス間での色を合わせる方法とその応用システムに関す
る。
ス間での色を合わせる方法とその応用システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル印刷は身近な年賀状作成
や簡易印刷から本格的な印刷にまで幅広い分野で利用さ
れている。デジタルの利便性はここで言及するまでもな
く今後ますます広がると考えられている。ここで問題に
なるのが色の問題である。スキャナー、プリンター等の
進歩により扱う色の表現範囲が広がり色のコントロール
を自由に出来ていないという問題が発生している。
や簡易印刷から本格的な印刷にまで幅広い分野で利用さ
れている。デジタルの利便性はここで言及するまでもな
く今後ますます広がると考えられている。ここで問題に
なるのが色の問題である。スキャナー、プリンター等の
進歩により扱う色の表現範囲が広がり色のコントロール
を自由に出来ていないという問題が発生している。
【0003】一般的に利用されているレッド(R)、グリ
ーン(G)、ブルー(B)の3原色で各256段階の濃度表
現(8ビット)の場合、約1670万色を表現できる。
勿論プリンターやスキャナーがこれを全て表現できる訳
ではないがかなりの表現能力を持つ。また人間の色の識
別能力は極めて優れており、かなり微妙な差を認識でき
るし、気になる事がある。例えば肌色を表現する場合
に、ほんの少しの差で健康的にみえたり、年齢的に不一
致の色になったりする。ここで問題は、前記のように色
のコントロールが自由に出来ていないという事である。
ーン(G)、ブルー(B)の3原色で各256段階の濃度表
現(8ビット)の場合、約1670万色を表現できる。
勿論プリンターやスキャナーがこれを全て表現できる訳
ではないがかなりの表現能力を持つ。また人間の色の識
別能力は極めて優れており、かなり微妙な差を認識でき
るし、気になる事がある。例えば肌色を表現する場合
に、ほんの少しの差で健康的にみえたり、年齢的に不一
致の色になったりする。ここで問題は、前記のように色
のコントロールが自由に出来ていないという事である。
【0004】換言すれば、RGB1670万色の3次元
空間である色空間に分布する画像データを、人が頭に描
くイメージどおりに色を調整する事は、少なくとも米国
アドビー社のフォトショップやその他のレタッチソフト
で人の手で編集するには限界がある。この事は当業界の
方であれば容易に推測できるし多くの方が経験されてい
る事でもある。色を自由に扱うという事で「カラーマニ
ュピュレーション」という言葉もある。本当に色をデザ
イナーのイメージどおりに扱う事が出来たらデザインを
始めデジタルプリンティングの世界に大きなメリットを
生む事が出来ると考えられる。
空間である色空間に分布する画像データを、人が頭に描
くイメージどおりに色を調整する事は、少なくとも米国
アドビー社のフォトショップやその他のレタッチソフト
で人の手で編集するには限界がある。この事は当業界の
方であれば容易に推測できるし多くの方が経験されてい
る事でもある。色を自由に扱うという事で「カラーマニ
ュピュレーション」という言葉もある。本当に色をデザ
イナーのイメージどおりに扱う事が出来たらデザインを
始めデジタルプリンティングの世界に大きなメリットを
生む事が出来ると考えられる。
【0005】“色を自由に扱う”という前に“色を一致
させる”というテーマがある。これはスキャナーAとス
キャナーBで取り込んだ画像の色味が違うとか、プリン
ターCとプリンターDで印刷したら色味が違うという問
題である。“色を一致させる”というテーマは“色を自
由に扱う”というテーマの一部にも考えられるが、カラ
ーマッチングという言葉が頻繁に使われるように解決す
べきテーマまたは技術テーマとしては独立した十分大き
な課題である。
させる”というテーマがある。これはスキャナーAとス
キャナーBで取り込んだ画像の色味が違うとか、プリン
ターCとプリンターDで印刷したら色味が違うという問
題である。“色を一致させる”というテーマは“色を自
由に扱う”というテーマの一部にも考えられるが、カラ
ーマッチングという言葉が頻繁に使われるように解決す
べきテーマまたは技術テーマとしては独立した十分大き
な課題である。
【0006】入出力デバイス間の色の不一致を解決する
方法として、各デバイスの持つ特性を記述するデバイス
プロファイルを用いてデバイス間のカラーマッチングを
行うという手法が用いられていた。
方法として、各デバイスの持つ特性を記述するデバイス
プロファイルを用いてデバイス間のカラーマッチングを
行うという手法が用いられていた。
【0007】プロファイルの作成方法は、下記のような
方法が一般的である。
方法が一般的である。
【0008】スキャナーの場合はカラーパッチと呼ばれ
る色のベタ塗りのエリアを沢山印刷された原稿を読み込
んでスキャナーの読取り値と該カラーパッチ原稿を標準
の測色計で読込んだ値が所定の関係になるようにプロフ
ァイルの作成を行う。プリンターの場合はカラーパッチ
データをプリンターで印刷して、該カラーパッチ印刷物
を標準の測色計で読込む。この値が所定の値になるよう
にプリンター用のプロファイルの作成を行う。
る色のベタ塗りのエリアを沢山印刷された原稿を読み込
んでスキャナーの読取り値と該カラーパッチ原稿を標準
の測色計で読込んだ値が所定の関係になるようにプロフ
ァイルの作成を行う。プリンターの場合はカラーパッチ
データをプリンターで印刷して、該カラーパッチ印刷物
を標準の測色計で読込む。この値が所定の値になるよう
にプリンター用のプロファイルの作成を行う。
【0009】また、米国アップル社のマッキントッシュ
の世界ではカラーシンクが入出力デバイス間の色の不一
致を解決する方法として活用されている。これは標準の
色表現のルールを決めこのルールに沿うように各デバイ
スの入出力データを変換するプロファイルを付加する。
カラーシンク対応の入出力デバイスであれば概ね色は合
うという。ICC(International Co
lor Condsortium)は色合わせのための
プロファイルのフォーマットの規格化を進めており、O
Sの対応も進められている。
の世界ではカラーシンクが入出力デバイス間の色の不一
致を解決する方法として活用されている。これは標準の
色表現のルールを決めこのルールに沿うように各デバイ
スの入出力データを変換するプロファイルを付加する。
カラーシンク対応の入出力デバイスであれば概ね色は合
うという。ICC(International Co
lor Condsortium)は色合わせのための
プロファイルのフォーマットの規格化を進めており、O
Sの対応も進められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法では下記のような問題点があった。
従来の方法では下記のような問題点があった。
【0011】(1) プロファイルを作成するためには標準
の色空間表現に合わせるために各デバイスの特性を図る
事が必要である。このための測色器が高価である事、数
千個のパッチデータを測定する必要があり大変な作業量
である事、操作が面倒であり作業の信頼性を高めるため
に大変なコストがかかる事等の問題が発生している。そ
れゆえに、一般的なデジタル印刷に関わる人は使えない
のが実状である。
の色空間表現に合わせるために各デバイスの特性を図る
事が必要である。このための測色器が高価である事、数
千個のパッチデータを測定する必要があり大変な作業量
である事、操作が面倒であり作業の信頼性を高めるため
に大変なコストがかかる事等の問題が発生している。そ
れゆえに、一般的なデジタル印刷に関わる人は使えない
のが実状である。
【0012】(2) 入出力デバイスメーカーが供給するプ
ロファイルは通常、1製品1つであり少なくとも機器の
固体差を吸収できない。また最近のドライバーソフトは
いろいろな画像処理モードを提供しておりこれらが変わ
ればプロファイルも変わるのが通常である。このように
精度の高いカラーマッチングと言う観点からするとカラ
ーシンクやOS下のそれは性能が限られる事は避けられ
ない。
ロファイルは通常、1製品1つであり少なくとも機器の
固体差を吸収できない。また最近のドライバーソフトは
いろいろな画像処理モードを提供しておりこれらが変わ
ればプロファイルも変わるのが通常である。このように
精度の高いカラーマッチングと言う観点からするとカラ
ーシンクやOS下のそれは性能が限られる事は避けられ
ない。
【0013】(3) またカラーシンクやOS下のカラーマ
ッチングでは、例えばスキャナーAとプリンターBでカ
ラーコピーを構成する場合にスキャナーAとプリンター
Bの各プロファイルの悪い方に性能が支配されるという
事になる。
ッチングでは、例えばスキャナーAとプリンターBでカ
ラーコピーを構成する場合にスキャナーAとプリンター
Bの各プロファイルの悪い方に性能が支配されるという
事になる。
【0014】(4) 印刷機等カラーマッチングに対応でき
ない入出力機器が広く利用されておりこれらの資産を使
いながらカラーマッチングを行うにはカラーシンクやO
S下のカラーマッチングでは対応できない。
ない入出力機器が広く利用されておりこれらの資産を使
いながらカラーマッチングを行うにはカラーシンクやO
S下のカラーマッチングでは対応できない。
【0015】(5) 印刷機やプリンターの特性が経時的な
変化で変動する場合がある。この場合は新たなプロファ
イルを作成する以外に対策はない。
変化で変動する場合がある。この場合は新たなプロファ
イルを作成する以外に対策はない。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、カラーマッチングの発想を切り替える。それは専
用の測色器を使用する必要がない様に標準の色空間とい
う絶対値でのマッチングではなく目的値に合わせ込むと
いう相対値のカラーマッチングを使う。
めに、カラーマッチングの発想を切り替える。それは専
用の測色器を使用する必要がない様に標準の色空間とい
う絶対値でのマッチングではなく目的値に合わせ込むと
いう相対値のカラーマッチングを使う。
【0017】具体的な例として印刷校正用プリンターと
印刷機のカラーマッチングを考える。
印刷機のカラーマッチングを考える。
【0018】印刷会社またはデザインオフィスでは、印
刷校正用プリンターの出力をもって顧客からOKのサイ
ンをもらい印刷に回すが、せっかくOKが出た印刷校正
用プリンターと印刷機の色が合わなくて問題になる。こ
の場合の課題は印刷校正用プリンターと同じ色味で印刷
機の出力が実現できる事である。従来ではカラーパッチ
をプリンターで出力してその特性を測色器で測定し、上
記のような大変な作業を経てプロファイルを作る。また
同様に印刷機で出力してその特性を測色器で測定し、プ
ロファイルを作る。そして標準の色空間に合わせた画像
データだけがこのプリンターと印刷機で印刷した場合に
あるレベルで色が合うという事である。
刷校正用プリンターの出力をもって顧客からOKのサイ
ンをもらい印刷に回すが、せっかくOKが出た印刷校正
用プリンターと印刷機の色が合わなくて問題になる。こ
の場合の課題は印刷校正用プリンターと同じ色味で印刷
機の出力が実現できる事である。従来ではカラーパッチ
をプリンターで出力してその特性を測色器で測定し、上
記のような大変な作業を経てプロファイルを作る。また
同様に印刷機で出力してその特性を測色器で測定し、プ
ロファイルを作る。そして標準の色空間に合わせた画像
データだけがこのプリンターと印刷機で印刷した場合に
あるレベルで色が合うという事である。
【0019】本発明では、印刷機の出力を印刷校正用プ
リンターに合わせるという課題に的を絞る。所定の理屈
にそって考案されたカラーパッチを印刷校正用プリンタ
ーと印刷機で印刷する。印刷した印刷物を測定用のスキ
ャナーで読取る。該測定用のスキャナーは該カラーパッ
チの印刷出力を判別できればいい。絶対値である必要は
ない。該測定用のスキャナーの読み値で印刷機の出力が
印刷校正用プリンターと同じくなるようにプロファイル
を作成すればいい。
リンターに合わせるという課題に的を絞る。所定の理屈
にそって考案されたカラーパッチを印刷校正用プリンタ
ーと印刷機で印刷する。印刷した印刷物を測定用のスキ
ャナーで読取る。該測定用のスキャナーは該カラーパッ
チの印刷出力を判別できればいい。絶対値である必要は
ない。該測定用のスキャナーの読み値で印刷機の出力が
印刷校正用プリンターと同じくなるようにプロファイル
を作成すればいい。
【0020】また、ここで問題になるのが印刷校正用プ
リンターや印刷機が表現できる色空間が限られていると
いう事であり、その上、印刷校正用プリンターが表現で
きる色空間と印刷機の表現できる色空間が異なるという
事である。具体的な問題としては、例えば印刷校正用プ
リンターで“ブルーの旗”を印刷したが印刷機の方が表
現できる色空間が広いためもっと海のように青い“ブル
ーの旗”で仕上がるという問題である。これを解決する
ために本発明では、表現できない色空間を判定する手段
を設け、表現できない色は表現できる中で最も望ましい
色に置き換えるという処理をしてると共にこの場合でい
えば印刷校正用プリンターの特性を取り込んだ印刷機用
のプロファイルを生成する事で一段と刷機の出力が印刷
校正用プリンターと同じくなる。また表現できない色空
間を求める方法を工夫する事で通常のパソコンでたいし
た時間をかけずにプロファイルを生成する事が可能にな
った。
リンターや印刷機が表現できる色空間が限られていると
いう事であり、その上、印刷校正用プリンターが表現で
きる色空間と印刷機の表現できる色空間が異なるという
事である。具体的な問題としては、例えば印刷校正用プ
リンターで“ブルーの旗”を印刷したが印刷機の方が表
現できる色空間が広いためもっと海のように青い“ブル
ーの旗”で仕上がるという問題である。これを解決する
ために本発明では、表現できない色空間を判定する手段
を設け、表現できない色は表現できる中で最も望ましい
色に置き換えるという処理をしてると共にこの場合でい
えば印刷校正用プリンターの特性を取り込んだ印刷機用
のプロファイルを生成する事で一段と刷機の出力が印刷
校正用プリンターと同じくなる。また表現できない色空
間を求める方法を工夫する事で通常のパソコンでたいし
た時間をかけずにプロファイルを生成する事が可能にな
った。
【0021】
【発明の実施の形態】第1図にカラーマッチングの構成
図(1)を示す。これは前述しているように印刷校正用プ
リンターと印刷機のカラーマッチングの例である。コン
ピューターから画像データを印刷校正用プリンターと印
刷機にそのまま出力したのでは色味が合わない。これが
1のXの意味である。しかし2の色合わせデータ変換処
理を介して印刷機で印刷すると印刷校正用プリンターと
印刷機の色味が合う。 これが3のOの意味である。2は
4と5の2つの処理からなるがこれは後で説明する。
図(1)を示す。これは前述しているように印刷校正用プ
リンターと印刷機のカラーマッチングの例である。コン
ピューターから画像データを印刷校正用プリンターと印
刷機にそのまま出力したのでは色味が合わない。これが
1のXの意味である。しかし2の色合わせデータ変換処
理を介して印刷機で印刷すると印刷校正用プリンターと
印刷機の色味が合う。 これが3のOの意味である。2は
4と5の2つの処理からなるがこれは後で説明する。
【0022】2の処理内容について詳細を順を追って説
明する。
明する。
【0023】第2図はプリンターのプロファイルを作成
するための手順をフローチャートで示している。
するための手順をフローチャートで示している。
【0024】6でプリンターで所定のカラーパッチを出
力する。そのイメージを第3図に示す。ここで重要な事
はカラーパッチの内容である。前述したように1670
万色の中から1%を大きく下回る少ない数の代表選手を
選んだのがカラーパッチであり、このカラーパッチのデ
ータから残りの99%以上の特性を推測する訳であるか
らカラーパッチの選択の意味は大きい。もう少し具体的
に言うとカラーパッチの選択に当り下記の項目を考慮す
る。
力する。そのイメージを第3図に示す。ここで重要な事
はカラーパッチの内容である。前述したように1670
万色の中から1%を大きく下回る少ない数の代表選手を
選んだのがカラーパッチであり、このカラーパッチのデ
ータから残りの99%以上の特性を推測する訳であるか
らカラーパッチの選択の意味は大きい。もう少し具体的
に言うとカラーパッチの選択に当り下記の項目を考慮す
る。
【0025】(1) 全色空間を網羅している事。
【0026】(2) 偏りがなく全色空間の代表選手である
事。
事。
【0027】具体的にはRGBそれぞれが0、17、34、5
1、68、85、102、119、136、153、170、187、204、22
1、238、255の16段階の値を取り16の3乗=409
6個のカラーパッチを選択した。全色空間を網羅してい
ると言う点では問題無いが特に薄い色ではもう少し細か
くした方がより良好な特性を得る事が出来ると予想され
る。
1、68、85、102、119、136、153、170、187、204、22
1、238、255の16段階の値を取り16の3乗=409
6個のカラーパッチを選択した。全色空間を網羅してい
ると言う点では問題無いが特に薄い色ではもう少し細か
くした方がより良好な特性を得る事が出来ると予想され
る。
【0028】しかしそれは作業量が多くなるという事と
トレードオフの関係になる。それぞれの場合に応じて判
断すればいい。
トレードオフの関係になる。それぞれの場合に応じて判
断すればいい。
【0029】第2図7で6で印刷した印刷物を測定用の
スキャナーで読取る。測定用のスキャナーとは特別なも
のでなく市販のA4サイズの300DPI程度の199
8年現在で数万円程度のもので十分である。
スキャナーで読取る。測定用のスキャナーとは特別なも
のでなく市販のA4サイズの300DPI程度の199
8年現在で数万円程度のもので十分である。
【0030】第2図8では7で読取った画像データから
各カラーパッチのデータを読取る。
各カラーパッチのデータを読取る。
【0031】第3図で説明する。第3図に示すようにカ
ラーパッチの周囲3個所に+印のとんぼマークがある。
これは基準位置を判別するためのマークであり3個所あ
れば各パッチの座標を計算できる。第3図下に示すよう
にパッチの中心付近の斜線部の画像データを読取り相加
平均を取る事でその色の測定データとしている。これは
測定ノイズを除去するとかプリンターの解像度の影響を
除去する等の意味を持つ。
ラーパッチの周囲3個所に+印のとんぼマークがある。
これは基準位置を判別するためのマークであり3個所あ
れば各パッチの座標を計算できる。第3図下に示すよう
にパッチの中心付近の斜線部の画像データを読取り相加
平均を取る事でその色の測定データとしている。これは
測定ノイズを除去するとかプリンターの解像度の影響を
除去する等の意味を持つ。
【0032】第2図9では8で読取ったデータと元デー
タの4096個のデータの対応表を作成する。第4図に
その例を示す。RGBそれぞれ17刻みのカラーパッチ
データが入力データでこれをプリンターに送って印刷し
た時の各カラーパッチの測定データが出力データであ
る。入力データはプログラムで生成したデータであり出
力データはプリンターの出力の印刷物を測定用のスキャ
ナーで読取ったデータである。この対応がパッチの数だ
け4096個出来る。
タの4096個のデータの対応表を作成する。第4図に
その例を示す。RGBそれぞれ17刻みのカラーパッチ
データが入力データでこれをプリンターに送って印刷し
た時の各カラーパッチの測定データが出力データであ
る。入力データはプログラムで生成したデータであり出
力データはプリンターの出力の印刷物を測定用のスキャ
ナーで読取ったデータである。この対応がパッチの数だ
け4096個出来る。
【0033】第2図10では9で作成した対応表からプ
リンターが表現できない色空間を抽出する。第5図を持
って説明する。上述のように本例ではRGB各16ポイ
ントの代表値の組み合わせを入力データとする。ポイン
ト数は4096でそれらが構成するRGB3次元のキュ
ーブは15の3乗で3375個になる。そのうちのひと
つを第5図(a)に示す。座標はa点を(n,n)とする
と図右のようになる。
リンターが表現できない色空間を抽出する。第5図を持
って説明する。上述のように本例ではRGB各16ポイ
ントの代表値の組み合わせを入力データとする。ポイン
ト数は4096でそれらが構成するRGB3次元のキュ
ーブは15の3乗で3375個になる。そのうちのひと
つを第5図(a)に示す。座標はa点を(n,n)とする
と図右のようになる。
【0034】ここでl,m,nは0、17、34、51、68、8
5、102、119、136、153、170、187、204、221、238の1
5個の値を取りえる。プリンターの出力印刷の測定値か
ら同様にキューブを求めると例えば第5図(b)の様にな
る。図中のa,b,c,d,e,f,g,hの8点は入
力と出力で対応しているとして表現している。“プリン
ターが表現できない色空間”とは(b)の立体の体積が極
めて小さくなっている状態である。(a)の体積は17の
3乗=4913であるが(b)の値は4913に比べてプ
リンターの特性で大きくもなり小さくもなる。
5、102、119、136、153、170、187、204、221、238の1
5個の値を取りえる。プリンターの出力印刷の測定値か
ら同様にキューブを求めると例えば第5図(b)の様にな
る。図中のa,b,c,d,e,f,g,hの8点は入
力と出力で対応しているとして表現している。“プリン
ターが表現できない色空間”とは(b)の立体の体積が極
めて小さくなっている状態である。(a)の体積は17の
3乗=4913であるが(b)の値は4913に比べてプ
リンターの特性で大きくもなり小さくもなる。
【0035】本発明の実施例では下記の2つのプロセス
をもって判断している。
をもって判断している。
【0036】第1の判断は、各色の軸上で大小関係が逆
転した場合はすぐさまそのキューブに対応する色空間は
“プリンターが表現できない色空間”として判断してい
る。
転した場合はすぐさまそのキューブに対応する色空間は
“プリンターが表現できない色空間”として判断してい
る。
【0037】具体的には(b)においてa,b,c,d,
e,f,g,hの各RGB値をaの場合はRa,Ga,
Ba以下同様に記述して、 Ra>=Rb,Rd>=Rc,Re>=Rf,Rh>=Rg,Ga>=Gd, Gb>=Gc, Ge>=Gh,Gf>=Gg,Ba>=Be,Bb>=Bf,Bc>=Bg, Bd>=Bh のどれかひとつが成立した時はそのキューブに対応する
色空間は“プリンターが表現できない色空間”として判
断している。
e,f,g,hの各RGB値をaの場合はRa,Ga,
Ba以下同様に記述して、 Ra>=Rb,Rd>=Rc,Re>=Rf,Rh>=Rg,Ga>=Gd, Gb>=Gc, Ge>=Gh,Gf>=Gg,Ba>=Be,Bb>=Bf,Bc>=Bg, Bd>=Bh のどれかひとつが成立した時はそのキューブに対応する
色空間は“プリンターが表現できない色空間”として判
断している。
【0038】第2の判断は、(b)の体積の値である。体
積の計算方法は本発明と直接関係ないので詳細は記述し
ないが、8点の座標から正確に算出する方法もあるし、
処理時間の短縮を目的に近似的に求めてもいい。第10
図で近似的な求めかたを説明する。第5図(b)でA方向
からこの立体を見た場合にRとB面に立体は写像され
a,b,c,d,e,f,g,hの8点は図中央のよう
に投影される。ここで下辺のa,b,c,dの4点のB
座標値の平均値と上辺のe,f,g,hの4点のB座標
値の平均値から高さhを求める。次に下辺のa,b,
c,dの4点を下辺の平均値に投影した4辺形の面積が
S1であり、同様に算出した上辺の面積がS2である。
体積は(S1+S2)/2*hで算出される。
積の計算方法は本発明と直接関係ないので詳細は記述し
ないが、8点の座標から正確に算出する方法もあるし、
処理時間の短縮を目的に近似的に求めてもいい。第10
図で近似的な求めかたを説明する。第5図(b)でA方向
からこの立体を見た場合にRとB面に立体は写像され
a,b,c,d,e,f,g,hの8点は図中央のよう
に投影される。ここで下辺のa,b,c,dの4点のB
座標値の平均値と上辺のe,f,g,hの4点のB座標
値の平均値から高さhを求める。次に下辺のa,b,
c,dの4点を下辺の平均値に投影した4辺形の面積が
S1であり、同様に算出した上辺の面積がS2である。
体積は(S1+S2)/2*hで算出される。
【0039】本実施例で検討したところ体積が200未
満を“プリンターが表現できない色空間”として判断し
て良好な結果が求まった。200/4913=4%であ
るから体積が4%まで小さくてもその色空間(キュー
ブ)はどうにか表現できていると判断している。勿論こ
の値はプリンターの種類や目的等で異なるが、本発明の
要点は体積または体積比をもって“プリンターが表現で
きない色空間”を判断していると言う事である。
満を“プリンターが表現できない色空間”として判断し
て良好な結果が求まった。200/4913=4%であ
るから体積が4%まで小さくてもその色空間(キュー
ブ)はどうにか表現できていると判断している。勿論こ
の値はプリンターの種類や目的等で異なるが、本発明の
要点は体積または体積比をもって“プリンターが表現で
きない色空間”を判断していると言う事である。
【0040】第2図11では9で作成した対応表から1
0の結果をもってプリンターが表現できない色空間に対
応する測定点を削除している。具体的にはまず4096
ポイントの測定点の中で上述のキューブの体積がから削
除すべき点をリストアップして、その後に有効なキュー
ブを判定して必要なポイントを復活させている。
0の結果をもってプリンターが表現できない色空間に対
応する測定点を削除している。具体的にはまず4096
ポイントの測定点の中で上述のキューブの体積がから削
除すべき点をリストアップして、その後に有効なキュー
ブを判定して必要なポイントを復活させている。
【0041】第2図12では11の結果を9の対応表に
反映させて入出力の対応表を修正している。
反映させて入出力の対応表を修正している。
【0042】第2図13は12の修した入出力対応表か
ら入出力を逆にした対応表を生成する。これはプリンタ
ーと逆の特性のテーブルを生成する事と等価である。こ
こでもう一度第2図9の対応表の意味を考えてみる。こ
れはプリンターに、あるRGB値の組み合わせの色情報
を入力すると、どんな値のRGB値が出力されるかとい
う事であるから色情報の伝達関数を対応表に表したとい
える。この伝達関数に含まれる要素は、プリンターのエ
ンジン特性であり、プリンター内のいろいろの画像処理
であり、プリンタードライバーの画像処理であり何であ
ってもいい。要はいくつかの規定の要素を含んだブラッ
クボックスとして扱いそのブラックボックスの入出力特
性である伝達関数を求めたのが9の対応表である。換言
すればコンピューター上でこのプリンターの色情報のエ
ミュレーションをするには9の対応表を使えばいい。
ら入出力を逆にした対応表を生成する。これはプリンタ
ーと逆の特性のテーブルを生成する事と等価である。こ
こでもう一度第2図9の対応表の意味を考えてみる。こ
れはプリンターに、あるRGB値の組み合わせの色情報
を入力すると、どんな値のRGB値が出力されるかとい
う事であるから色情報の伝達関数を対応表に表したとい
える。この伝達関数に含まれる要素は、プリンターのエ
ンジン特性であり、プリンター内のいろいろの画像処理
であり、プリンタードライバーの画像処理であり何であ
ってもいい。要はいくつかの規定の要素を含んだブラッ
クボックスとして扱いそのブラックボックスの入出力特
性である伝達関数を求めたのが9の対応表である。換言
すればコンピューター上でこのプリンターの色情報のエ
ミュレーションをするには9の対応表を使えばいい。
【0043】カラーマッチングとは色を合わせる事であ
るからプリンターの癖を補正するという事である。
るからプリンターの癖を補正するという事である。
【0044】“プリンターの癖”とは9の対応表そのも
のである。9の対応表の入出力を逆にした対応表が“プ
リンターの癖の補正”そのものである事は明白である。
前述の伝達関数で考えると一層わかり易い。
のである。9の対応表の入出力を逆にした対応表が“プ
リンターの癖の補正”そのものである事は明白である。
前述の伝達関数で考えると一層わかり易い。
【0045】3次元では分かり難いので第6図をもって
1次元で説明する。
1次元で説明する。
【0046】は入出力とも0から100の間を取る事
とし、図の左辺が入力で10刻みの11ポイントを入力
データとして、その出力が右辺であり11個の入力デー
タに対応して値が出力される。この図から入力値80、
90、100の場合は出力が飽和している事がわかる。
これが“プリンターが表現できない色空間”に対応す
る。これらの出力が飽和している領域は次段の逆対応表
を作成する場合に不都合を生じるので削除する必要があ
る。これが図である。
とし、図の左辺が入力で10刻みの11ポイントを入力
データとして、その出力が右辺であり11個の入力デー
タに対応して値が出力される。この図から入力値80、
90、100の場合は出力が飽和している事がわかる。
これが“プリンターが表現できない色空間”に対応す
る。これらの出力が飽和している領域は次段の逆対応表
を作成する場合に不都合を生じるので削除する必要があ
る。これが図である。
【0047】は図から入出力が逆の対応表を生成し
ている図である。図においても入力は10刻みであ
る。これは後々の計算が楽だからである。RGBの色空
間でいえばそれぞれが17刻みの16値である事に相当
する。それを第7図に示す。見た目には第4図と同じよ
うにみえるが逆の対応表になっている。具体的な計算方
法は本発明と直接関係ないのでここでは割愛する。(d)
は(a)の対応表を伝達関数(Z)として表した図であり、
これは第4図のテーブルそのものに当りプリンターの特
性そのものである。(e)は(c)の対応表を伝達関数1/
(Z)として表した図であり、これは第7図のテーブル
そのものに当りプリンターの特性の逆特性そのものであ
る。(f)に示すようにある画像データを伝達関数1/
(Z)(第7図のテーブル)を介してプリンターに出力
するとプリンターの出力特性に全く依存しない印刷物を
得る事が出来る。
ている図である。図においても入力は10刻みであ
る。これは後々の計算が楽だからである。RGBの色空
間でいえばそれぞれが17刻みの16値である事に相当
する。それを第7図に示す。見た目には第4図と同じよ
うにみえるが逆の対応表になっている。具体的な計算方
法は本発明と直接関係ないのでここでは割愛する。(d)
は(a)の対応表を伝達関数(Z)として表した図であり、
これは第4図のテーブルそのものに当りプリンターの特
性そのものである。(e)は(c)の対応表を伝達関数1/
(Z)として表した図であり、これは第7図のテーブル
そのものに当りプリンターの特性の逆特性そのものであ
る。(f)に示すようにある画像データを伝達関数1/
(Z)(第7図のテーブル)を介してプリンターに出力
するとプリンターの出力特性に全く依存しない印刷物を
得る事が出来る。
【0048】第2図14ではプリンターが再現できない
色空間についての補正をしている。これは第6図(c)で
入力80、90、100の場合の対応が記されていない
事にも対応する。この関係は1次元では説明し難く3次
元では図を作成し難いので第8図の2次元で説明する。
図はR、Gの2次元である。24の格子全体はデータが
表現し得る全領域でありRGB各8ビットでは約167
0万色に相当する。25の中央斜線部はプリンターが表
現しうる色空間領域である。19の注目格子点と書かれ
たO印のデータが入力された時にプリンターは表現でき
る色の中でどの色に置き換えて印刷するかは重要であ
る。本発明では色味を重視して19と近い色味の中で空
間距離が最も近い格子点に置き換えている。色味が近い
という事はRGBの比が近いという事である。本発明で
はその中心となる色(RGBで最も値が小さい色)と他
の2色の色の比が注目格子点19と所定の関係にある点を
選び出しこの図では線22と23に囲まれた黒丸印の6
点が対象となりその中で色空間距離が最も近い点21に
選択し置き換える事になる。即ち19の入力があった場
合には21の入力と同じ結果が出力されるという事であ
る。
色空間についての補正をしている。これは第6図(c)で
入力80、90、100の場合の対応が記されていない
事にも対応する。この関係は1次元では説明し難く3次
元では図を作成し難いので第8図の2次元で説明する。
図はR、Gの2次元である。24の格子全体はデータが
表現し得る全領域でありRGB各8ビットでは約167
0万色に相当する。25の中央斜線部はプリンターが表
現しうる色空間領域である。19の注目格子点と書かれ
たO印のデータが入力された時にプリンターは表現でき
る色の中でどの色に置き換えて印刷するかは重要であ
る。本発明では色味を重視して19と近い色味の中で空
間距離が最も近い格子点に置き換えている。色味が近い
という事はRGBの比が近いという事である。本発明で
はその中心となる色(RGBで最も値が小さい色)と他
の2色の色の比が注目格子点19と所定の関係にある点を
選び出しこの図では線22と23に囲まれた黒丸印の6
点が対象となりその中で色空間距離が最も近い点21に
選択し置き換える事になる。即ち19の入力があった場
合には21の入力と同じ結果が出力されるという事であ
る。
【0049】以上の説明を踏まえて第1図をもう一度説
明する。第1図において4のプロファイルは校正用プ
リンターにおける第2図9で生成した入出力対応表(第
4図)そのものである。その物理的な意味は校正用プリ
ンターをここにおいた事と同じである。5のプロファイ
ルは印刷機における第2図11及び14で生成した入
出力対応表(第7図)そのものである。その物理的な意味
は印刷機の逆特性のプロファイルを印刷機の前段に置く
事で5のプロファイルと印刷機でそこに印刷機が存在
しないと同じ効果を生む。まとめれば校正用プリンター
と同じ特性の出力が印刷機から現われるという事であ
る。そのために上述のように第1図3のOを得る事が出
来る。
明する。第1図において4のプロファイルは校正用プ
リンターにおける第2図9で生成した入出力対応表(第
4図)そのものである。その物理的な意味は校正用プリ
ンターをここにおいた事と同じである。5のプロファイ
ルは印刷機における第2図11及び14で生成した入
出力対応表(第7図)そのものである。その物理的な意味
は印刷機の逆特性のプロファイルを印刷機の前段に置く
事で5のプロファイルと印刷機でそこに印刷機が存在
しないと同じ効果を生む。まとめれば校正用プリンター
と同じ特性の出力が印刷機から現われるという事であ
る。そのために上述のように第1図3のOを得る事が出
来る。
【0050】第12図にカラーマッチングの構成図(2)
を示す。これはスキャナーとプリンターとのカラーマッ
チングの例である。即ちカラーコピー機を実現する方法
といってもいい。スキャナーからの画像データをプリン
ターにそのまま出力したのでは原稿と出力プリントの色
味が合わない。これがXの意味である。しかしプロファ
イルを介してプリンターで印刷すると原稿と出力プリン
トの色味が合う。 これがOの意味である。勿論スキャナ
ーとプリンター間にはコンピューターが介在するが割愛
している。
を示す。これはスキャナーとプリンターとのカラーマッ
チングの例である。即ちカラーコピー機を実現する方法
といってもいい。スキャナーからの画像データをプリン
ターにそのまま出力したのでは原稿と出力プリントの色
味が合わない。これがXの意味である。しかしプロファ
イルを介してプリンターで印刷すると原稿と出力プリン
トの色味が合う。 これがOの意味である。勿論スキャナ
ーとプリンター間にはコンピューターが介在するが割愛
している。
【0051】次に前記第12図のプロファイルの作成方
法について第13図で記述する。
法について第13図で記述する。
【0052】第13図37のカラーパッチはデータ表現
力の範囲で偏りがなく全色空間の代表点を網羅してい
る。これをプリンターで出力した印刷物が38プリント
1である。これにより全色空間の代表点にたいしてプリ
ンターがどこまで再現能力があるかという事を判断でき
る。次に38のプリント1をスキャナーで読込み39の
ファイル1を生成する。それをそのまま印刷したのが4
0のプリント2である。40のプリント2をスキャナー
で読込み41のファイル2を生成する。
力の範囲で偏りがなく全色空間の代表点を網羅してい
る。これをプリンターで出力した印刷物が38プリント
1である。これにより全色空間の代表点にたいしてプリ
ンターがどこまで再現能力があるかという事を判断でき
る。次に38のプリント1をスキャナーで読込み39の
ファイル1を生成する。それをそのまま印刷したのが4
0のプリント2である。40のプリント2をスキャナー
で読込み41のファイル2を生成する。
【0053】プリンターの入出力特性を計算するための
入力データと出力データの関係を第14図で示す。
入力データと出力データの関係を第14図で示す。
【0054】37のカラーパッチを入力データとした出
力データが39のファイル1であり、39のファイル1
を入力データとした出力データが31のファイル2であ
る。
力データが39のファイル1であり、39のファイル1
を入力データとした出力データが31のファイル2であ
る。
【0055】これを元に第2図のフロートおなじ手順で
プロファイルを作成する。カラーマッチングはこれで済
んだがその精度を検証する仕組みが第13図の42以降
である。39のファイル1を原稿として作成したプロフ
ァイルをかけてプリンターで出力した43のプリント3
はプリント1と同じくなるはずである。43のプリント
3をスキャナーで読込み44のファイル3を生成する。
ファイル1とファイル2を比較する事でカラーマッチン
グの精度を検証する事が出来る。ここで重要な事は、プ
リント1を原稿としている点である。プリント1はプリ
ンターが再現できる色空間であるからこれを原稿にして
カラーマッチングをかければ少なくともプリンターの色
再現範囲の限界より色が合わないという事はありえな
い。すなわち本カラーマッチングの性能を直接観察でき
るという事である。
プロファイルを作成する。カラーマッチングはこれで済
んだがその精度を検証する仕組みが第13図の42以降
である。39のファイル1を原稿として作成したプロフ
ァイルをかけてプリンターで出力した43のプリント3
はプリント1と同じくなるはずである。43のプリント
3をスキャナーで読込み44のファイル3を生成する。
ファイル1とファイル2を比較する事でカラーマッチン
グの精度を検証する事が出来る。ここで重要な事は、プ
リント1を原稿としている点である。プリント1はプリ
ンターが再現できる色空間であるからこれを原稿にして
カラーマッチングをかければ少なくともプリンターの色
再現範囲の限界より色が合わないという事はありえな
い。すなわち本カラーマッチングの性能を直接観察でき
るという事である。
【0056】第11図に本発明のカラーマッチングシス
テムのシステム構成図を示す。本例ではスキャナーA、
スキャナーB、プリンター1、プリンター2、プリンタ
ー3の5台の入出力機器が接続されている。ここで、標
準プリンターをプリンター1に設定している。このシス
テムの考え方は、プリンター1とスキャナー1及びスキ
ャナー2間でカラーマッチングを実行する。ここで作成
したプロファイルをS1、S2とおく。手順については
前記の通りである。次に例えばスキャナー1を測定用ス
キャナーとしてプリンター1と2と3のプロファイルP
1、P2、P3を作成する。
テムのシステム構成図を示す。本例ではスキャナーA、
スキャナーB、プリンター1、プリンター2、プリンタ
ー3の5台の入出力機器が接続されている。ここで、標
準プリンターをプリンター1に設定している。このシス
テムの考え方は、プリンター1とスキャナー1及びスキ
ャナー2間でカラーマッチングを実行する。ここで作成
したプロファイルをS1、S2とおく。手順については
前記の通りである。次に例えばスキャナー1を測定用ス
キャナーとしてプリンター1と2と3のプロファイルP
1、P2、P3を作成する。
【0057】繰り返すが、各デバイスの正方向プロファ
イルをS1、S2、P1、P2、P3と命名して逆方向
プロファイルを1/S1、1/S2、1/P1、1/P
2、1/P3と命名している。図に示すように処理を組
み合わせればどのスキャナーから画像を取り込んでどの
プリンターに出力しても同じ結果が得られる。同時に精
度の高いカラーコピーのようにスキャナーとプリンター
間では原稿とプリント出力が一致する。これらのデバイ
ス情報をプロファイルのヘッダーに記述してある事でユ
ーザーは容易にカラーマッチングシステムを構築する事
が出来る。
イルをS1、S2、P1、P2、P3と命名して逆方向
プロファイルを1/S1、1/S2、1/P1、1/P
2、1/P3と命名している。図に示すように処理を組
み合わせればどのスキャナーから画像を取り込んでどの
プリンターに出力しても同じ結果が得られる。同時に精
度の高いカラーコピーのようにスキャナーとプリンター
間では原稿とプリント出力が一致する。これらのデバイ
ス情報をプロファイルのヘッダーに記述してある事でユ
ーザーは容易にカラーマッチングシステムを構築する事
が出来る。
【0058】
【発明の効果】本発明のカラーマッチングシステムによ
れは、カラーマッチング用のプロファイルを容易に、低
コストで、且つ極めて高い精度で作る事が可能になり、
カラーマッチングが多くのユーザーのものとなりデジタ
ル印刷の生産性が大きく発展する事が可能になった。
れは、カラーマッチング用のプロファイルを容易に、低
コストで、且つ極めて高い精度で作る事が可能になり、
カラーマッチングが多くのユーザーのものとなりデジタ
ル印刷の生産性が大きく発展する事が可能になった。
【図1】第1図は、カラーマッチングの構成図(1)であ
り2つの出力デバイス間のカラーマッチングを説明す
る。
り2つの出力デバイス間のカラーマッチングを説明す
る。
【図2】第2図は、カラーマッチングのプロファイルを
作成するための手順を示す。
作成するための手順を示す。
【図3】第3図は、使用するカラーパッチデータの例を
示す。
示す。
【図4】第4図は、プロファイル作成のための入出力デ
ータの例を示す。
ータの例を示す。
【図5】第5図は、入出力デバイスを介した後の色空間
の変化を示す。
の変化を示す。
【図6】第6図は、プロファイルの中心である入出力変
換の概念の説明図である。
換の概念の説明図である。
【図7】第7図は、第4図の入出力を逆にした入出力デ
ータの例を示す。
ータの例を示す。
【図8】第8図は、表現できない色空間を2次元でわか
りやすく説明した図である。
りやすく説明した図である。
【図9】第9図は、プロファイルの構成例である。
【図10】第10図は、体積の近似計算の例である。
【図11】第11図は、カラーマッチングの複数の入出
力デバイスを接続したシステム構成図である。
力デバイスを接続したシステム構成図である。
【図12】第12図は、カラーマッチングの構成図(2)
でありスキャナーとプリンターのカラーマッチングを説
明する。
でありスキャナーとプリンターのカラーマッチングを説
明する。
【図13】第13図は、第12図の構成におけるカラー
マッチングの手順の説明図である。
マッチングの手順の説明図である。
【図14】第14図は、第13図の補足説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 2つの異なる出力デバイス間の色を合わ
せるための手段として、少なくとも色の読取り精度を校
正していないスキャナーとカラーパッチデータを含み、
該カラーパッチデータを該第1、第2の出力デバイスで
印刷し、該印刷結果の該カラーパッチを該スキャナーで
読取るとともに、該読取りデータのみを用いて該2つの
異なる出力デバイス間の色を合わせる事を特徴とするカ
ラーマッチング装置。 - 【請求項2】 出力デバイスが表現できる色空間を判定
する手段として、色空間に格子状に配置されたカラーパ
ッチデータを生成すると共に該出力デバイスに対する入
力データとして該カラーパッチデータを加え、その印刷
結果を所定の入力デバイスで測定する手段を有し、該格
子状の入力された立方体の体積と該印刷結果を測定した
対応する立方体の体積を計算する手段を有し、入力され
た格子状の立体の体積に比べ該出力立方体の体積が所定
の値以下に減じた事をもって該出力デバイスが表現でき
ない色空間と判定する事を特徴とするカラーマッチング
装置。 - 【請求項3】 前記2において、入力された格子状の立
体の色データの同一色軸上の大小関係が、出力された立
方体において逆転した場合は、直ちに該出力デバイスが
表現できない色空間と判定する事を特徴とするカラーマ
ッチング装置。 - 【請求項4】 前記2において、カラーパッチデータと
入力された格子状の立体の体積を計算するための格子点
が同じである事を特徴とするカラーマッチング装置。 - 【請求項5】 前記2において、該印刷結果を測定した
対応する立方体の体積を計算する手段として、上面を形
成する4点の平均値を持って同一平面に近似すると共に
同様に下面を形成する4点の平均値を持って同一平面に
近似し、その結果をもって上面積、下面積、高さを算出
する事を特徴とするカラーマッチング装置。 - 【請求項6】 入出力デバイスのカラーマッチング用の
プロファイルにおいて、少なくとも該入出力デバイスに
インプットしたデータを入力としそのアウトプットデー
タを出力とする関係の正方向特性データと該入出力デバ
イスにインプットしたデータを出力としそのアウトプッ
トデータを入力とする関係の逆方向特性データとを含む
事を特徴とするカラーマッチング装置。 - 【請求項7】 前記4において、複数の入出力デバイス
の正方向特性データまたは逆方向特性データを組み合わ
せる事を特徴とするカラーマッチング装置。 - 【請求項8】 前記4において、該プロファイルに該当
する入出力デバイス及びプロファイルに関する記述を設
けるとともに該記述情報に基づいてプロファイルの選
択、順列組み合わせを決定する事を特徴とするカラーマ
ッチング装置。 - 【請求項9】 出力デバイスのカラーマッチングの精度
を計測する手段として、該出力デバイスに印可するカラ
ーパッチデータがデータ表現力の範囲で偏りがなく全色
空間の代表点を網羅し、該ラーパッチデータを該出力デ
バイスで出力した結果をカラーマッチングの目標とする
事を特徴とするカラーマッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10053857A JPH11252392A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | カラーマッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10053857A JPH11252392A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | カラーマッチング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11252392A true JPH11252392A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12954455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10053857A Pending JPH11252392A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | カラーマッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11252392A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003025534A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Ryobi Ltd | 印刷機 |
US6860202B2 (en) | 2000-10-13 | 2005-03-01 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Printing press equipped with color chart measuring apparatus |
US10554861B2 (en) | 2015-03-05 | 2020-02-04 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and device for color compensation |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP10053857A patent/JPH11252392A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6860202B2 (en) | 2000-10-13 | 2005-03-01 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Printing press equipped with color chart measuring apparatus |
US7131374B2 (en) | 2000-10-13 | 2006-11-07 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Printing press equipped with color chart measuring apparatus |
JP2003025534A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Ryobi Ltd | 印刷機 |
US10554861B2 (en) | 2015-03-05 | 2020-02-04 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and device for color compensation |
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---|---|---|---|
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