JPH11252018A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH11252018A
JPH11252018A JP10051047A JP5104798A JPH11252018A JP H11252018 A JPH11252018 A JP H11252018A JP 10051047 A JP10051047 A JP 10051047A JP 5104798 A JP5104798 A JP 5104798A JP H11252018 A JPH11252018 A JP H11252018A
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JP
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light emitting
light
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light receiving
emitting element
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JP10051047A
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English (en)
Inventor
Takatsuna Sasaki
隆綱 佐々木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光軸を変更しないでも通信品質を改善できる。 【手段】受光手段PD1〜PD3と、発光手段27A〜
27Cを有する。受光手段は3個の受光素子で構成さ
れ、これら受光素子が受光領域内に配され、受光素子に
近接して7個の発光素子が配される。発光素子はそれぞ
れ異なった個数の発光素子を同時に駆動する3つの駆動
回路系に接続されると共に、複数の駆動回路系に対して
それぞれパワーコントロール回路60A〜60Cが設け
られる。パワーコントロール回路では受光素子の受光レ
ベルに応じて発光素子を点灯させるべき駆動回路系が選
択される。相手側の光軸に最も近い発光手段側からはそ
れ以外の発光手段よりも大きな発光パワーで照射するこ
とができるので、光軸を調整し直すことなく、通信品質
を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信ネットワーク
を構築する場合に適用して好適な通信装置に関する。詳
しくは、相互に通信している装置同士に設けられた発光
手段と受光手段との光軸が一致していない場合でも、相
手側に送るべき発光手段を構成する複数の発光素子の点
灯位置を調整するだけで良好な通信を確保できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の普及が進むにつれて、
各種アナログおよびディジタルのインタフェースのワイ
ヤレス化が進んでいる。特に、コンピュータ分野に関し
ては、ワイヤレス化および高速通信への取り組みが盛ん
であり、例えばワイヤレスLAN(local area networ
k)やIrDA(infrared data association)に代表さ
れるような技術を用いて、同一部屋内に置かれた携帯機
器(通信装置など)間に限らず、携帯機器と据え置き機
(AV機器、パソコン、ワープロ、テレビジョン受像機
など)との間などにおいても、非接触接続による無線ネ
ットワークの構築が進められている。
【0003】この無線ネットワークにあっては、1つの
通信装置を制御ノード(親ノード)とし、残りの一以上
の通信装置を被制御ノード(子ノード)とした無線ネッ
トワークが構築されることになり、制御ノードと被制御
ノードの通信は赤外光線などを利用した光通信で結ばれ
る。
【0004】図15は、1つの制御ノード10と、1つ
以上この例では3つの被制御ノード20(200A〜2
00C)によって無線通信ネットワークが構築されてい
る場合を示す。各ノード10,20には赤外光線による
光通信を行う手段(送信手段と受信手段)がその内部に
設けられている。被制御ノード20は制御ノード10と
のみ赤外光線を用いて相互に同期をとりながら通信を行
うことができる。
【0005】このような無線通信ネットワークを構築す
る場合、制御ノード10と被制御ノード20は図16の
ように構成されたものを使用することができる。
【0006】同図において、制御ノード10を構成する
送信器10Aには、送信すべき信号S1の変調器11
と、その変調波(送信信号)S2を光信号に変換する発
光手段例えば赤外線発光手段12とが設けられている。
送信信号S2はノイズに強い直交変調方式として、QP
SK(quadrature phase shift keying)などのような
位相偏移変調を採用することができる。そのためこの信
号S1は同相成分Iとその直交成分Qの2相成分からな
る。
【0007】変調波S3は通信媒体1を介して被制御ノ
ード20側に設けられた受信器20Aで受信される。受
信器20Aには赤外光線を受光し、その受光レベルに応
じた受信信号に変換するための受光手段21が設けられ
ている。受信信号S4は復調器、この例では直交復調器
22において、受信した信号S4と非同期なキャリアを
用いて復調される。その後変調キャリア用の同期回路2
3に供給され、内部キャリアによって復調信号S5がサ
ンプリングされて元の信号S6(=S1)が生成される。
【0008】内部キャリアは受信した変調キャリアとは
非同期である。そのため直交復調器22からの復調信号
S5は、復調用に使用した内部キャリアと受信した変調
キャリアとの周波数差に起因する位相誤差を持つ。この
位相誤差を吸収するため、後段のキャリア用の同期回路
23が設けられている。この同期回路23で位相誤差が
取り除かれ、制御ノード10側に同期した復調信号S6
が得られる。
【0009】一方、被制御ノード20側に設けられた送
信器20Bでは、送信すべき信号S11が直交変調器26
に供給されて直交変調される。送信すべき信号S11も同
相成分Iとその直交成分Qを有する。
【0010】直交変調器26には受信器20Aに設けら
れた直交復調器22で使用するのと同じキャリアが供給
され、このキャリアで信号S11が変調される。この変調
信号S13は発光手段27に供給されてその赤外光線が送
信信号S14として制御ノード10側に送信される。
【0011】制御ノード10側の受信器10Bは、被制
御ノード20側に備えられた受信器20Aと同様な構成
であって、送信信号S14が受光手段15で受光されて電
気信号に変換され、変換された信号S15が直交復調器1
6に供給されて直交復調処理が行われる。その後復調信
号S16がキャリア用の同期回路17に供給されて同期処
理が行われて信号S11と同様な信号S17が得られる。
【0012】1つの制御ノード10が複数の被制御ノー
ド20と通信する場合には、図17のように一定周期内
が複数のブロック(タイムスロット)に分割され、1周
期内の最初には制御ブロックB0が設けられる。この制
御ブロックB0には、同期パターンデータや、各被制御
ノード20に対する制御情報が挿入される。制御ブロッ
クB0と制御ブロックB0との間は複数のタイムスロッ
トに等分割される。その分割数は制御ノード10が取り
扱っている被制御ノード20の数に対応させる。複数の
被制御ノード20に対して同じ割合で送信機会を与える
こともできれば、制御ノードからの送信も考慮して被制
御ノード20に対する送信機会の回数を設定することも
できる。
【0013】例えば図17のようにそのネットワークで
取り扱うことのできるノード数に応じてこの例では4分
割され、それぞれが制御ノード10と通信できる転送ブ
ロックとなされる。最初のブロックB1は制御ノード1
0と被制御ノード200Aとの通信に割り当てられた転
送ブロックであり、次のブロックB2は制御ノード10
と被制御ノード200Bとの通信用の転送ブロックであ
り、次のブロックB3は制御ノード10と被制御ノード
200Aとの間に許された転送ブロックであり、最後の
ブロックB4は制御ノード10と被制御ノード200C
との通信に割り当てられた転送ブロックである。このブ
ロックの割り当て方はあくまでも一例であり、これに拘
泥されるわけではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
1つの制御ノード10に対し複数の被制御ノード20
(例えば200A)を相手に相互通信を行う場合には、
制御ノード10に設けられた発光手段12の光軸と、被
制御ノード200Aに設けられた受光手段21の光軸と
が一致した状態で通信が行われるとは限らない。
【0015】発光手段12の放射パワーは図18のよう
に光軸に近い領域Waでは強く、それよりも外側の領域
Wbでは弱くなる。したがって同図Aのように光軸がず
れた状態で発光手段12からデータが送信される場合に
は、同図Bのように被制御ノード200A側からデータ
を送信するときもそれぞれの光軸がずれた状態で通信が
行われることになる。
【0016】相互の光軸を一致させるには、例えば被制
御ノード200Aの制御ノード10に対する対向位置を
調整すればよいが、通信の都度被制御ノード200Aの
位置を調整するのは非常に面倒である。また、光軸を一
致させると言ってもユーザの感に頼らざるを得ず、それ
とても正確性を期すことができない。光軸を一致させな
いままで通信を行えば、通信品質が劣化した状態で行わ
れることになるのでデータのエラーレートが劣化するこ
とが考えられる。
【0017】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、光軸が一致しない場合でも、
光軸を自動的に補正したのと同様な処理を行うことによ
って、通信品質を確保できる通信装置を提案するもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1に記載したこの発明に係る通信装置で
は、受光手段と、発光手段とを有し、上記受光手段はn
個の受光素子で構成され、このn個の受光素子が受光領
域内に配され、これら受光素子に近接して上記発光手段
を構成するm個の発光素子が配され、これらm個の発光
素子はそれぞれ異なった個数の発光素子を同時に駆動す
る複数の駆動回路系に接続されると共に、これら複数の
駆動回路系に対してそれぞれ制御部が設けられ、この制
御部では上記受光素子の受光レベルに応じて上記発光素
子を点灯させるべき駆動回路系が選択されるようになさ
れたことを特徴とする。
【0019】この発明では受光手段と発光手段とを相互
に近接した位置に配置し、受光手段は複数の受光素子で
構成し、発光手段もそれぞれの受光素子の周りに配され
た複数の発光素子で構成する。光軸が一致しないときに
は複数の受光素子で受光される受光パワーが相違するの
で、受光パワーの違いに基づいて、その受光素子の周り
に設けられた発光素子の駆動個数が制御される。受光パ
ワーが最も高いときにはその受光素子に近接して配置さ
れた受光素子を多く点灯させる。受光パワーが小さいと
きにはその受光素子に関連する受光素子を少なく点灯さ
せる。
【0020】こうすることによって、相手側の光軸に最
も近い発光手段側からは発光パワーを大きくするので、
相手側に到達する受光パワーも大きくなるため、通信品
質を大幅に改善できると共に、相手側の光軸から離れて
いる発光手段に対しては発光パワーを小さくしたので、
発光パワーに対するパワーロスも回避できる。
【0021】
【発明の実施の形態】続いてこの発明に係る通信装置の
一実施形態を上述した無線通信ネットワークを構築する
通信装置に適用した場合について図面を参照して詳細に
説明する。
【0022】この発明に係る通信装置の一実施形態を図
1を参照して説明すると、この通信装置は特に被制御ノ
ード20側となる通信装置に適用される。したがってそ
の基本構成は図16に示した通信装置とほぼ同一である
が、受光手段21および発光手段27が大幅に相違する
と共に、図1に示すようにこの発明では被制御ノードと
なる通信装置には発光パワー制御回路30が設けられ、
これによって発光手段27の駆動状態が制御される。
【0023】この発明では受光手段21が複数の受光素
子で構成され、発光手段27も複数の発光素子で構成さ
れる。図2にその一実施形態を示す。この例では円形を
なす受光領域28内にほぼ等間隔で複数この例では3個
の受光素子21A〜21Cが配される。受光素子21A
〜21Cとしては受光ダイオードPDなどを使用するこ
とができる。
【0024】受光素子21A〜21Cに近接してそれぞ
れ発光手段27が設けられる。発光手段27はそれぞれ
複数この例では7個の発光素子27A1〜27A7が設
けられ、これらがそれぞれの受光素子21A〜21Cを
取り囲むように、これらと同一円周上で、それぞれ等間
隔となるように配される。発光素子27A〜27Cとし
ては赤外光線を発光する発光ダイオード(LED)など
を使用することができる。こらら7個の発光素子は群に
分けられており、第1の発光素子群は1個の発光素子例
えば27A1であり、第2の発光素子群は同時駆動され
る2個の発光素子例えば27A2,27A3であり、第
3の発光素子群は同時駆動される4個の発光素子例えば
27A4〜27A7である。
【0025】第1〜第3の発光素子群は単独で駆動され
る場合と、それらを組み合わせて駆動される場合とがあ
り、したがって第1〜第3の発光素子群の全てが同時に
駆動され、7個の発光素子27A1〜27A7の全てが
点灯するように制御される場合もある。
【0026】受光手段21を複数の受光素子21A〜2
1Cで構成した場合、通信相手との光軸が一致していな
いときは、それぞれの受光素子21A〜21Cで受光さ
れる受光パワーのレベルが相違する。受光パワーの大き
いところはそれだけ相手側の光軸に近いところに位置し
ているものと判断して、受光パワーに応じて発光素子の
発光個数すなわち発光パワーが制御される。
【0027】図3はこのような発光パワーの制御回路3
0の一実施形態を示す。この制御回路30も受光素子2
1の数だけ設けられている。それらは同一の構成であ
る。
【0028】受光手段21内に設けられた受光素子21
A〜21C(PD1〜PD3)の一端は直流駆動電源+
Bに接続され、他端はコイルLと抵抗器Rの直列回路に
接続される。この直列回路には受光パワーに応じた電流
が流れるので、この電流が直列回路によって電圧に変換
され、その接続中点に得られる分圧された出力電圧はア
ンプ32A〜32Cによって増幅される。
【0029】増幅された出力電圧は図1に示す復調回路
22に供給される他、図3に示すA/D変換器33Aに
供給されて出力電圧に応じたディジタル信号(例えば3
ビットデータ)に変換された受光電圧VinA,Vin
B,VinCがそれぞれ得られる。これらの受光電圧V
inA,VinB,VinCは3つの点灯制御部40A
〜40C(ブロックA〜ブロックC)にそれぞれ共通に
供給される他、比較器34にも供給されて、3つの受光
電圧VinA,VinB,VinCにおける大小が比較
される。
【0030】比較器34では図4に示すような比較動作
が行われ、最終的には同図に示すような15通りの比較
処理による結果outA,outB,outCが得られ
る。比較出力outA〜outCは第1〜第3の点灯制
御部(ブロック)40A〜40Cの全てに供給されて、
点灯制御のための判断材料として使用される。
【0031】第1〜第3の点灯制御部40A〜40Cは
同一構成である。第1の点灯制御部40Aのみ説明する
と、発光素子27Aは第1〜第3の発光素子群で構成さ
れていることから、それぞれの発光素子群を構成する発
光素子を駆動するために3つの駆動回路44(44A〜
44C)が設けられると共に、これらと駆動電源との間
には駆動電圧のオンオフを行うスイッチング回路42
(42A〜42C)が設けられている。これらのスイッ
チング回路42A〜42Cはパワーコントロール回路6
0A〜60Cで生成された3ビットの選択信号ROMo
uta〜ROMoutcによってオンオフ制御される。
【0032】パワーコントロール回路60Aは図5のよ
うに構成されている。具体的な処理方法を示す図6を参
照しながら説明する。まず、入力した複数の受信レベル
のうち最大の受信レベルを検出するセレクタ部62を有
する。ここでは、3つの比較出力outA〜outCを
基準にしてその最も大きい比較出力に相当する受信レベ
ルの受信電圧VinA,VinB,VinCが選択され
る。
【0033】選択された最大受信レベルの受信電圧se
outは次段のリターンレベル設定部64でどの程度の
放射パワーで発光させればよいか、そのリターンレベル
が設定される。ここでは、相手方が受信するレベルが常
に一定であることが望ましいことから、この一定値cons
t(例えば20)に基づいてリターンレベルを設定する
ものであって、実際には受信電圧が一定値によって正規
化(=const/seout)される。
【0034】設定されたレベルRLoutは次の重み付
け部66で、受信電圧の大小によって重み付けがなされ
る。この重み付けを行うために第1の点灯制御部40A
に対応した比較出力outAが供給され、この比較出力
outAの値に応じた重み付けがなされる。この例では
比較出力outAが3段階(「11」、「10」および
「01」)に分かれているので、重み付け係数も3段階
(この例では、1倍、0.5倍および0.25倍)とな
されている。
【0035】重み付け付けされた出力scoutの大小
に比例して選択信号生成部68では、駆動回路44を選
択する選択信号ROMoutaが生成される。この例で
は、3つの駆動回路44A〜44Cが設けられているこ
とから選択信号も3ビットの信号で構成され、ビット
「1」でスイッチング回路42がオン状態に制御され、
ビット「0」でオフ状態に制御される。選択信号生成部
68において使用されている変換テーブルの一例を図7
に示す。
【0036】これらの回路のうち、リターンレベル設定
部64、重み付け部66および選択信号生成部68は何
れもその入力に応じた出力を選択するだけであるので、
これらはROMテーブル構成となされており、そのうち
重み付け部66には第1の制御部40Aに関連した比較
出力outAが参照データとして供給される。
【0037】したがって図示はしないが、第2の制御部
40Bに設けられた重み付け部66には比較出力out
Bが、第3の制御部40Cの重み付け部66には比較出
力outCがそれぞれ参照データとして供給される。
【0038】次に、これらの処理の具体例を図8以下に
示す。図8は3つの受光素子21A(PD1)〜21C
(PD3)の受信レベルが、 PD1=5、PD2=PD3=1 であったときの例であって、この場合は、どちらかとい
えば、受光素子PD1側に光軸が片寄っていると言え
る。
【0039】PD1〉PD2=PD3であることから、
outA〉outB=outCとなって、outAに基づきセレクタ
部62A〜62Cではそれぞれ受信電圧seoutとしてP
D1=VinA=5が選択される。
【0040】次に、リターンレベル設定部64A〜64
Cでは、一定値を用いてリターンレベルの設定が行われ
る。したがって、 RLouta=20/5=4=RLoutb=RLoutc となる。
【0041】一方、上述した受信レベルでは受信レベル
PD1が最大であるために、比較出力outAは、outA=
「11」となることから、重み付け部66Aでは重み付
け係数「1」が選択され、また残りの重み付け部66
B、66Cではそれぞれ比較出力outB=「10」であ
ることから、同じ重み付け係数「0.5」が選択される
から、これによって重み付け出力は、 SCouta=4、SCoutb=SCoutc=2 となる。次に、選択信号生成部68では図7の変換テー
ブルにしたがって ROMouta=「001」、ROMoutb=ROMoutc=「010」 なる選択信号が出力される。
【0042】第1の選択信号SCoutaが「001」である
ときは3番目のスイッチング手段42Cが選択される結
果、駆動回路44Cのみが駆動されて第3の発光素子群
(4個のLED)が同時に駆動される(図3参照)。
【0043】これに対して、第2および第3の選択信号
SCoutb,SCoutcは共に「010」であるため、2番目の
スイッチング手段46B、50Bが選択されて、第2の
発光素子群(共に2個のLED)が同時に駆動される。
【0044】このように発光素子PD1側に制御ノード
10の光軸が片寄っているときには、発光素子PD1側
の発光パワーを強くし、他の発光素子PD2、PD3側
の発光パワーが弱くなるように制御される。駆動回路4
4、48および52には図1に示す変調信号が供給され
るので、この変調信号に応じて同時に発光パワーが変調
されることは言うまでもない。
【0045】図9はPD1=5、PD2=1、PD3=
3のときの例であって、この場合には制御ノード10の
光軸が発光素子PD1およびPD3側、そのうちでも発
光素子PD1側に光軸が傾いているときの制御例であ
る。
【0046】このときは第1の点灯制御部40Aでは第
3の発光素子群(4個のLED)が選択され、第2の点
灯制御部40Bでは第1の発光素子群(1個のLED)
が選択され、そして第3の点灯制御部40Cでは第2の
発光素子群(2個のLED)が選択されることになる。
これによって制御ノード10の光軸に合わせた状態で発
光パワーを放射できる。
【0047】図10の例は、3つの受光素子PD1〜P
D3が均等に受信している例であるので、この場合の制
御ノード10の光軸は図2に示す受光領域のほぼ中心に
あると考えられる。このような場合であって、その受信
レベルがPD1=PD2=PD3=5であったときに
は、第1から第3の点灯制御部40A〜40Cは全て第
2の発光素子群(2個のLED)が選択され、均等なパ
ワーで通信が行われる。
【0048】図11は受信レベルが弱い場合の具体例で
あって、例えばPD1=3,PD2=1,PD3=2の
ときには、リターンレベルRLoutが「7」のように大き
な値となるので、重み付け出力SCoutは、 SCouta=7、SCoutb=2、SCoutc=4 となる。その結果、図7の変換テーブルにより、選択信
号ROMoutは、 ROMouta=「111」、ROMoutb=「010」、ROMoutc
=「001」 となる。これによって、第1の制御部40Aでは3つの
駆動回路44A〜44Cの全てが駆動されて、7個の発
光素子27A1〜27A7の全てが点灯することにな
る。
【0049】なお、説明は省略するが、上述した選択信
号によっては、第1の発光素子群と第3の発光素子群の
組み合わせによる点灯(点灯数は5個)や、第1と第2
の発光素子群の組み合わせによる点灯(点灯数は3
個)、第2と第3の発光素子群の組み合わせによる点灯
(点灯数は6個)などが考えられる。
【0050】このようにこの発明では受信したレベルの
大きさ、受信した位置でのレベルの違いに応じて発光素
子の点灯位置および点灯個数が適応的に制御されること
になる。
【0051】ところで、発光素子27の放射パワー特性
は図12に示すようなものとなることが知られている。
そして、相手側での受信に最低限必要なパワーが直線L
aで示されるときは、これよりも規定レベル(例えば4
0dB)下がった放射角度以内に受光素子21がある
と、発光素子27のパワーが受光素子21に影響を与え
ることが知られている。
【0052】したがって受光素子21と発光素子27と
を近接した位置に配置したときには発光素子27による
受光素子21への影響がないようにしなければならな
い。そうするためには図13に示すように発光素子27
による影響が無視できるような位置まで離して基板70
上に取り付け固定すればよい。しかしそうすると両者を
近接配置できなくなる。
【0053】これを回避するためには、図14のように
発光素子27と受光素子21との間に所定高さの遮光板
72を配置すれば、両者を近接配置しても発光素子27
による影響を防止できる。この例を図2に示す。本例で
はほぼ半円状となるように遮光板72A〜72Cが基板
70上に取り付け固定されている。
【0054】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、通信
装置相互間の発光素子と受光素子の光軸が一致しない場
合でも、受光パワーを考慮して複数配置された発光素子
の点灯個所および点灯数を制御するようにしたものであ
る。
【0055】これによれば、相手側の光軸に最も近い発
光手段側からはそれ以外の発光手段よりも大きな発光パ
ワーで照射することができるので、光軸を調整し直すこ
となく、通信品質を改善できると共に、相手側の光軸か
ら離れている発光手段に対しては発光パワーを小さくす
るように制御したので、発光パワーに対するパワーロス
も回避できる。したがってこの発明は上述した無線通信
ネットワークに使用される通信装置などに適用して極め
て好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る通信装置の一実施形態を示す要
部の系統図である。
【図2】受光手段と発光手段の関係を示す図である。
【図3】発光パワーコントロール回路の一実施形態を示
す要部の系統図である。
【図4】比較器の比較処理の一例を示す図である。
【図5】パワーコントロール部の一実施形態を示す系統
図である。
【図6】パワーコントロール部の処理内容を示す図であ
る。
【図7】選択信号生成部で使用される変換テーブルの一
例を示す図である。
【図8】パワーコントロール部の処理の具体例を示す図
である(その1)。
【図9】パワーコントロール部の処理の具体例を示す図
である(その2)。
【図10】パワーコントロール部の処理の具体例を示す
図である(その3)。
【図11】パワーコントロール部の処理の具体例を示す
図である(その4)。
【図12】放射パワー特性を示す図である。
【図13】受発光素子の配列関係を示す図である(その
1)。
【図14】受発光素子の配列関係を示す図である(その
2)。
【図15】無線通信ネットワークの概念図である。
【図16】通信装置の概要を示すブロック図である。
【図17】通信フォーマットの図である。
【図18】光軸不一致の説明図である。
【符号の説明】
10・・・制御ノード、20・・・被制御ノード、21
・・・受光手段、21A〜21C・・・受光素子、27
・・・発光手段、27A〜27C・・・発光素素子、4
0A〜40C・・・点灯制御部、60A〜60C・・・
パワーコントロール回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光手段と、発光手段とを有し、 上記受光手段はn個の受光素子で構成され、このn個の
    受光素子が受光領域内に配され、 これら受光素子に近接して上記発光手段を構成するm個
    の発光素子が配され、 これらm個の発光素子はそれぞれ異なった個数の発光素
    子を同時に駆動する複数の駆動回路系に接続されると共
    に、 これら複数の駆動回路系に対してそれぞれ制御部が設け
    られ、 この制御部では上記受光素子の受光レベルに応じて上記
    発光素子を点灯させるべき駆動回路系が選択されるよう
    になされたことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動回路系に設けられる発光素子が
    共用構成ではないときは、3つの駆動回路系で構成さ
    れ、 第1の駆動回路は1個の発光素子を駆動し、第2の駆動
    回路は2個の発光素子を駆動し、第3の駆動回路は4個
    の発光素子を駆動するようになされたことを特徴とする
    請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動回路系に設けられる発光素子の
    それぞれが共用構成となされているときで3つの駆動回
    路系で構成されているときには、 第1の駆動回路は1個の発光素子を駆動し、第2の駆動
    回路は2個の発光素子を駆動し、第3の駆動回路はこれ
    ら3個の発光素子の他に1個の発光素子を駆動するよう
    になされたことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部には共通のレベル比較器が設
    けられ、 上記受光素子のそれぞれに入射する受光レベルに応じた
    複数の比較出力が得られ、 これらの比較出力が上記制御部に供給されるようになさ
    れたことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記制御部には、パワーコントロール部
    が設けられ、 上記複数の受光素子で検出された受信レベルと、上記レ
    ベル比較器からの複数の比較出力が供給されて複数の上
    記駆動回路系に対してそれぞれ発光素子選択信号が生成
    され、 この発光素子選択信号によってそれぞれの駆動回路系に
    設けられた複数系統の発光素子群のうちの1つの発光素
    子群が選択的に駆動されるようになされたことを特徴と
    する請求項1記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 上記パワーコントロール部は、入力した
    複数の受信レベルのうち最大の受信レベルを検出するセ
    レクタ部と、 検出された最大受信レベルに基づいて、相手側に送信す
    べきパワーレベルの大きさを設定するリターンレベル設
    定部と、 設定されたレベルを上記受信レベルの大小によって重み
    付けする重み付け部と、 重み付け出力の大小に比例して上記駆動回路系を選択す
    る選択部とで構成されたことを特徴とする請求項5記載
    の通信装置。
  7. 【請求項7】 上記発光素子は、赤外光線発光素子が使
    用されたことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 上記発光素子は、LEDが使用されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032276A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Nakagawa Laboratories, Inc. 送信データ割り当て方法および光通信システム
JP2020500493A (ja) * 2016-11-22 2020-01-09 オカド・イノベーション・リミテッド ワイヤレス通信システムのための制御装置および方法

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