JPH11251935A - 送信装置 - Google Patents

送信装置

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JPH11251935A
JPH11251935A JP5325398A JP5325398A JPH11251935A JP H11251935 A JPH11251935 A JP H11251935A JP 5325398 A JP5325398 A JP 5325398A JP 5325398 A JP5325398 A JP 5325398A JP H11251935 A JPH11251935 A JP H11251935A
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JP
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local oscillator
frequency converter
frequency
signal
abnormality
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JP5325398A
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Yoichi Endo
洋一 遠藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重無線システム等に於ける送信装置に関
し、局部発振器の異常による不要波の送出を防止する。 【解決手段】 入力信号IFと局部発振信号LOとを混
合して周波数変換した高周波信号RFを出力する周波数
変換器(MIX)1と、局部発振信号を出力する局部発
振器2とを含む送信装置に於いて、周波数変換器1と局
部発振器2との間に、局部発振信号LOを遮断する切替
器(SW)4やバッファ増幅器或いは局部発振信号LO
を減衰させる可変減衰器を接続し、局部発振器2の異常
を検出した時に、切替器4又はバッファ増幅器或いは可
変減衰器を制御して、周波数変換器1に入力する局部発
振信号を遮断又は減衰させる制御部(CONT)3を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重無線装置等に
於いて、他の無線回線に妨害を与える不要波の送出を防
止した送信装置に関する。多重無線装置に於いては、回
線の大容量化並びに多チャネル化が要求されており、周
波数間隔が次第に狭くなり、又多値変調が適用されるこ
とから、不要波による他の回線への影響が大きくなって
いる。従って、不要波の送出を防止することが要望され
ている。
【0002】
【従来の技術】図18は従来例の要部説明図であり、1
01は周波数変換器、102は局部発振器、103は制
御部(CONT)、104は高周波増幅器、105はバ
ンドパスフィルタ(BPF)、106は電源切替器(S
W)であり、多重無線装置等の送信装置の要部を構成し
ている。この送信装置は、例えば、ユニット化されて架
に実装されて多重無線装置を構成するのが一般的であ
る。
【0003】周波数変換器101の入力信号IF(中間
周波信号)は、局部発振器102からの局部発振信号L
Oと混合され、高周波増幅器104により増幅され、バ
ンドパスフィルタ105を介して、送信高周波信号RF
として送出される。なお、電源切替器106は常時オン
状態で動作電源PWを高周波増幅器104に供給して増
幅動作を行わせている。
【0004】又制御部103は、局部発振器102が例
えば電圧制御発振器を含む場合、その制御電圧を監視
し、或いは、局部発振器102からの局部発振信号LO
の周波数を監視し、設定範囲を超えた異常状態を検出す
ると、電源切替部106を制御して高周波増幅器104
の動作電源PWを遮断し、局部発振器102の異常等に
よる不要波の送出を防止する。
【0005】図19は周波数変換による周波数配置の説
明図であり、周波数変換器101への入力信号IFと局
部発振器102からの局部発振信号LOとを混合し、高
周波増幅器104を介して出力するもので、RF=LO
−IFの周波数関係の高周波信号RFに変換される場合
を示している。周波数変換器101の入力信号IFは、
通常は、中間周波数としての70MHzや140MHz
が使用され、局部発振信号LOは、送信する高周波信号
RFの周波数に対応して、例えば、数GHz〜数10G
Hzが使用されている。
【0006】又多チャネル化による無線回線に於けるチ
ャネル配置は所定の周波数間隔に設定されている。例え
ば、図20に示すように、チャネルCH1,CH2,C
H3,・・・対応の高周波信号RF1,RF2,RF
3,・・・が所定の周波数間隔で配置されている。又B
PF1,BPF2,BPF3,・・・は、バンドパスフ
ィルタ105(図18参照)の通過帯域特性を示し、そ
れぞれ高周波信号RF1,RF2,RF3,・・・を中
心とした帯域幅に設定されている。
【0007】この場合に、チャネルCH1の高周波信号
RF1は、RF1=LO1−IFの周波数関係を有する
ものとすると、局部発振信号LO1の周波数は、チャネ
ルCH3のバンドパスフィルタBPF3の通過帯域内に
入ることになる。しかし、通常は、局部発振信号は線ス
ペクトルを有し、且つ周波数変換器101の出力信号に
含まれる成分のレベルも低いものとなるから、チャネル
CH3の高周波信号RF3に対する妨害波とならないよ
うに構成することができる。又局部発振信号は前述のよ
うに線スペクトルを有するものであるから、この局部発
振信号LO1を阻止するバンドエリミネートフィルタを
用いることもできる。
【0008】又局部発振器102は、一般には、PLL
(位相ロックループ)回路を用いた構成が採用されてい
る。このようなPLL回路構成を有する局部発振器10
2は、高周波領域に於ける周波数安定度が良い利点があ
り、又シンセサイザ化により広帯域にわたる局部発振信
号を出力することができる利点がある。しかし、このよ
うな利点が得られるのはロック状態の場合のみで、アン
ロック状態となると、局部発振周波数は不定となる。
【0009】その場合、例えば、局部発振信号LO1の
周波数は、他のチャネルの帯域内に移動して妨害を与え
る可能性がある。バンドパスフィルタ105(図18参
照)は、信号帯域以外の信号成分を抑圧するものである
から、局部発振器102のPLL回路のアンロック状態
に於ける妨害も或る程度抑圧することができる。又この
ような局部発振器の異常時に、不要波の送出を防止する
為、電源切替器106によって高周波増幅器104の動
作電源PWを遮断する構成が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】送信装置の電源投入時
等の局部発振器のPLL回路がアンロック状態の場合、
図18に示す従来例の構成により、高周波増幅器104
の動作を停止させることにより、不要波の送出を防止す
ることができる。しかし、局部発振器のシンセサイザ化
により、動作途中のアンロック状態の場合に、不要波が
送出される問題が生じる。
【0011】例えば、図21の従来例の動作説明図に於
いて、(a)は局部発振信号の周波数、(b)はPLL
回路のアンロック状態に於けるアラーム信号、(c)は
高周波増幅器の内部の動作電圧、(d)は不要波レベル
を示し、時刻t0に局部発振信号を出力するPLL回路
がアンロック状態となると、正常時の局部発振信号周波
数LOFから次第に低下する(或いは上昇する場合もあ
る)。そして、シンセサイザ化により広帯域特性となっ
ているから、アラーム信号ALMが出力されるのは、例
えば、時刻t1となる。
【0012】それによって、図18に於いては電源切替
器106が動作電源PWを遮断するから、高周波増幅器
104の動作電圧は、高周波増幅器104の内部にコン
デンサ等が存在する為に、急激に零とはならず、正常時
の動作電圧VAから次第に低下する。従って、不要波レ
ベルは、局部発振信号の周波数LOFの低下に伴って時
刻t0から次第に上昇し、時刻t1に於いて高周波増幅
器104の動作電圧を電源切替器106によって遮断す
ると、高周波増幅器104の動作電圧の低下に伴って次
第に低下し、時刻t2に高周波増幅器104の増幅動作
が停止することにより、不要波レベルは零となる。そし
て、時刻t3に高周波増幅器104の動作電圧が零とな
る。
【0013】前述のように、時刻t0に於ける局部発振
器102の異常によって、時刻t2の高周波増幅器10
4の増幅動作停止までの間、不要波が送出されることに
なり、且つこの場合の不要波の周波数は、局部発振器1
02の周波数変化に従って変化し、他のチャネルへの妨
害が発生する問題がある。本発明は、局部発振器の異常
発生によっても不要波の送出を防止することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の送信装置は、
(1)送信信号の周波数を変換する周波数変換器1と、
この周波数変換器1に局部発振信号を入力する局部発振
器2とを含む送信装置に於いて、周波数変換器1と局部
発振器2との間に接続した切替器4と、局部発振器2の
異常又は周波数変換器1への入力信号IFの異常を検出
して切替器4を制御し、局部発振器2から周波数変換器
1への局部発振信号LOを遮断して不要波送出を防止す
る制御部3とを備えている。
【0015】又(2)切替器4の代わりにバッファ増幅
器を設け、このバッファ増幅器の動作電源を遮断する電
源切替器を設けることもできる。又切替器4の代わりに
可変減衰器を設けることもできる。又可変減衰器を設け
る場合は、PINダイオードにより構成し、その動作点
を減衰量特性の変曲点近傍に設定することができる。又
周波数変換器の出力信号を増幅する高周波増幅器の動作
電源を遮断する電源切替器を設けて、周波数変換器への
局部発振信号の遮断と同時に高周波増幅器の動作電源も
遮断するように構成することができる。
【0016】又(3)局部発振器2の異常を検出する制
御部3は、局部発振器2のPLL回路を構成する電圧制
御発振器の制御電圧と基準電圧とを比較するウインドウ
コンパレータと、制御電圧の大きな変化を検出する微分
回路と、この微分回路の出力信号によってトリガされる
ワンショット・マルチバイブレータとを含む構成とする
ことができる。
【0017】又(4)局部発振器2の異常を検出する制
御部3は、局部発振器2のPLL回路を構成する電圧制
御発振器の制御電圧と基準電圧とを比較する第1のウイ
ンドウコンパレータと、制御電圧の変動の平均値を求め
る積分回路と、この平均値と制御電圧とを比較する第2
のウインドウコンパレータとを含む構成とすることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の原理説明図
であり、1は周波数変換器(MIX)、2は局部発振
器、3は制御部(CONT)、4は切替器(SW)であ
る。周波数変換器1と局部発振器2との間に局部発振信
号LOを遮断する切替器4を接続し、制御部3によって
切替器4を制御する構成とする。周波数変換器1は、従
来例と同様に、入力信号IFと局部発振信号LOとを混
合して、高周波信号RFを出力する各種の構成を適用す
ることができる。又送信装置としては、所定の帯域の高
周波信号RFのみを送出する為のバンドパスフィルタ
や、高周波信号RFを増幅する高周波増幅器等を含むも
のであるが、図示を省略している。
【0019】又制御部3は、従来例と同様に、局部発振
器2のアンロック状態や発振周波数のずれ等を基に、局
部発振器2の異常を検出する構成とすることができ、局
部発振器2の異常を検出すると、切替器4に対して切断
指示を送出する。それによって、切替器4は、局部発振
器2からの局部発振信号を遮断する。従って、局部発振
器2の異常による不要波の送出を防止することができ
る。
【0020】図2は本発明の動作原理説明図であり、
(a)は局部発振信号周波数、(b)はアンロック状態
に於けるアラーム信号、(c)は高周波増幅器(図1に
は図示を省略)の内部の動作電圧、(d)は周波数変換
器1への局部発振信号の入力レベル、(e)は不要波レ
ベルを示す。
【0021】例えば、時刻t0に、局部発振器2のアン
ロック状態が発生し、局部発振信号の周波数LOFが
(a)に示すように次第に低下する場合を示し、従来例
と同様にシンセサイザ化による広帯域特性とした場合、
局部発振信号周波数の変化が設定値を超えるように変化
するまで、或いはそれに対応した電圧制御発振器の制御
電圧が設定値を超えるように変化するまでに、比較的長
い時間を要することになる。従って、制御部3は、異常
発生の時刻t0から時間が経過した、例えば、時刻t1
にアンロック状態を検出し、アラーム信号ALMを発生
すると共に、切替器4に対して切断指示を送出すること
になる。
【0022】切替器4は、制御部3からの切断指示(ア
ラーム信号ALM)によって、時刻t1に局部発振信号
を遮断する。又図示を省略した高周波増幅器の動作電源
も遮断する。それによって、高周波増幅器の動作電圧V
Aは、時刻t1から次第に低下するが、周波数変換器1
に入力される局部発振信号レベルLOLは、(d)に示
すように急激に低下する。従って、不要波レベルは、
(e)に示すように急激に低下し、時刻t1’にほぼ零
となる。即ち、従来例に於いては、時刻t1以降は点線
で示すように不要波レベルが変化し、時刻t2にほぼ零
となるものであるが、本発明に於いては、実線で示すよ
うに、時刻t1以降は急激に不要波レベルが低下するこ
とになる。なお、時刻t3は、高周波増幅器の動作電圧
が零となるタイミングを示す。
【0023】高周波増幅器は、動作電源を遮断しても、
高周波増幅器は数W程度の電力を消費するものであるか
ら、その内部のコンデンサ等に蓄積された電荷によっ
て、例えば、(c)に示すように、内部の動作電圧は徐
々に低下する。高周波増幅器の動作可能の最低電圧は比
較的低いものであるから、高周波増幅器の増幅動作が停
止するまでの時間は相当長くなる。これに対して、局部
発振器2の消費電力は、高周波増幅器に比較して数10
0乃至数1000分の1程度となり、切替器4によって
周波数変換器1に供給される局部発振信号を、容易に高
速遮断することが可能となる。更に、周波数変換器1
は、局部発振信号のレベル低下によって変換損が急激に
大きくなり、従って、周波数変換動作停止の状態とな
る。それによって、不要波送出を短時間で阻止すること
ができる。
【0024】図3は本発明の第2の原理説明図であり、
図1と同一符号は同一部分を示し、5はバッファ増幅器
(AMP)、6は電源切替器(SW)、VCCは動作電源
を示す。バッファ増幅器5を図1に於ける切替器4の代
わりに周波数変換器1と局部発振器2との間に接続し、
このバッファ増幅器5の動作電源VCCを遮断できる電源
切替器6を設け、制御部3によって局部発振器2の異常
を検出した時に、電源切替器6に切断指示を送出し、バ
ッファ増幅器5の動作電源VCCを遮断する。
【0025】それによって、局部発振器2から周波数変
換器1に入力される局部発振信号は遮断されるから、局
部発振器2の異常による不要波の送出を防止することが
できる。この場合、バッファ増幅器5は単に局部発振信
号を転送するだけの比較的簡単な回路構成とすることが
でき、その動作電源を遮断すると、転送動作を停止する
ものである。従って、電源切替器6は直流電圧を遮断す
る構成で済むから、図1に於ける局部発振信号を直接に
遮断する切替器4に比較して廉価な構成とすることがで
きる。
【0026】図4は本発明の第3の原理説明図であり、
図1と同一符号は同一部分を示し、7は可変減衰器(A
TT)である。この可変減衰器7は、図1に於ける切替
器4の代わりに、周波数変換器1と局部発振器2との間
に接続し、制御部3により局部発振器2の異常を検出す
ると、可変減衰器7の減衰量が大きくなるように制御す
る。それによって、局部発振器2から周波数変換器1に
入力される局部発振信号のレベルを急激に低下させて、
遮断した場合と同様な作用を行わせる。なお、周波数変
換器1は、前述のように、局部発振信号のレベルが数d
B低下することによって、変換損が急激に増加し、周波
数変換動作を停止するものであるから、局部発振信号を
遮断した場合と同様に、局部発振器2の異常時の不要波
の送出を防止することができる。
【0027】図5は本発明の第4の原理説明図であり、
図1と同一符号は同一部分を示し、8は高周波増幅器
(AMP)、9は電源切替器(SW)、10はバンドパ
スフィルタ(BPF)を示す。周波数変換器1の出力信
号を高周波増幅器8により増幅し、バンドパスフィルタ
10を介して送信するもので、この高周波増幅器8の動
作電源PWを電源切替器9によって従来例と同様に遮断
できるように構成したものである。この動作について
は、図1及び図2について説明したものと同様であるか
ら、重複した説明は省略する。なお、高周波増幅器8の
動作電源PWを遮断することにより、送信停止の場合の
送信装置としての消費電力の低減を図ることができる。
【0028】図6は本発明の第5の原理説明図であり、
図5と同一符号は同一部分を示し、11は周波数変換器
1の入力信号IFを遮断する切替器(SW)である。こ
の場合、周波数変換器1と局部発振器2との間に接続し
た切替器4(図1乃至図5参照)の代わりに、周波数変
換器1の入力信号IFを遮断する切替器11を設けたも
のであり、局部発振器2の異常時に、周波数変換器1の
入力信号を遮断して周波数変換動作を迅速に停止させ
て、不要波の送出を防止するものである。
【0029】図7は本発明の第1の実施の形態の説明図
であり、21は周波数変換器、22は局部発振器、23
は制御部、24は切替器、25はフィルタ(FIL)、
26は高周波増幅器(AMP)、27は電源切替器、3
1は基準発振器、32は位相比較器、33は電圧制御発
振器、34は分周器(1/n)、35,36は比較器で
ある。
【0030】入力信号IFと局部発振信号LOとを混合
して高周波信号RFを出力する周波数変換器21と、局
部発振器22との間に切替器24を接続し、又高周波増
幅器26と動作電源PW1との間に電源切替器27を接
続し、制御部23によって切替器24と電源切替器27
とを制御するもので、図5に示す構成に対応する。又切
替器24は、高周波の局部発振信号LOを遮断できる同
軸リレー等の構成を適用することができる。
【0031】又局部発振器22は、基準発振器31と位
相比較器32と電圧制御発振器33と分周器34とを含
むPLL回路の構成の場合を示し、分周器34の分周比
の設定制御により局部発振信号の広帯域化を図ることが
できる。そして、発生した局部発振信号LOを切替器2
4を介して周波数変換器21に入力する。
【0032】又制御部23は、PLL回路の電圧制御発
振器33の制御電圧を監視する場合を示し、この制御電
圧を比較器35,36に於いて基準電圧+Vr,−Vr
と比較する。即ち、比較器35,36によりウインドウ
コンパレータを構成しており、+Vr〜−Vrの範囲内
に制御電圧が存在する場合は、ローレベルの信号を出力
して、局部発振器23が正常であることを示し、切替器
24及び電源切替器27をオン状態に制御する。又制御
電圧が+Vr〜−Vrの範囲を超える場合は、ハイレベ
ルの信号(アラーム信号)を出力し、異常発生であるこ
とを示し、このアラーム信号を切断指示信号として、切
替器24と電源切替器27とに加えて、切替器24によ
り局部発振信号LOを遮断し、電源切替器27により高
周波増幅器26の動作電源PW1を遮断する。なお、局
部発振器23が正常状態に復旧すれば、制御電圧はウイ
ンドウコンパレータの基準電圧+Vr〜−Vrの範囲内
となるから、切替器24及び電源切替器27はオン状態
に復帰され、周波数変換器21の周波数変換動作が再開
される。
【0033】図8は本発明の第1の実施の形態の動作説
明図であり、(a)は局部発振信号の周波数、(b)は
電圧制御発振器の制御電圧、(c)は制御部23からの
アラーム信号、(d)は切替器24及び電源切替器27
の動作、(e)は高周波増幅器26の動作電圧、(f)
は周波数変換器21へ入力する局部発振信号レベル、
(g)は不要波レベルを示す。
【0034】時刻t0に局部発振器22の異常により、
正常時の局部発振信号周波数LOFから(a)に示すよ
うに次第に低下した場合、例えば、電圧制御発振器33
の制御電圧VCは、(b)に示すように次第に上昇す
る。制御部23のウインドウコンパレータを構成する比
較器35,36によりこの制御電圧と基準電圧+Vr,
−Vrとを比較し、制御電圧VCが上昇して基準電圧+
Vrを時刻t1に於いて超えると、比較器35の出力信
号がハイレベルとなって、(c)に示すようにアラーム
信号ALMが出力される。
【0035】それによって、切替器24と電源切替器2
7とは、(d)に示すように、オン(ON)からオフ
(OFF)に切替えられ、切替器24によって局部発振
信号を遮断し、電源切替器27により動作電源PW1を
遮断する。従って、高周波増幅器26の動作電圧VAは
(e)に示すように、時刻t1から次第に低下し、時刻
t3にはほぼ零となる。
【0036】又周波数変換器21に入力される局部発振
信号レベルLOLは、(f)に示すように、切替器24
がオフとなることにより急激に低下し、時刻t1’には
ほぼ零となる。従って、不要波レベルは、(g)に示す
ように、局部発振信号周波数の変化に伴って、時刻t0
から次第に増加し、時刻t1以降は局部発振信号レベル
の急激な低下に伴って、急激に減少する。従って、点線
で示す従来例に比較して不要波の送出を大幅に低減する
ことができる。
【0037】図9は動作点及び変換損の説明図であり、
(A)は高周波増幅器26の電源電圧に対するゲインの
特性を示し、高周波帯の電界効果トランジスタ(FE
T)等により構成される高周波増幅器は、電源電圧が低
下しても、ゲインはそれ程低下しない特性を有するもの
である。しかし、飽和電力や歪特性等は電源電圧の低下
によって劣化するから、動作点は、高周波増幅器26を
構成する素子の特性によってほぼ決定される。
【0038】又(B)は周波数変換器21の局部発振信
号レベルと変換損との特性を示し、局部発振信号レベル
が増加しても変換損がほぼ平坦となるところの変曲点か
ら局部発展信号レベルが約3〜5dB大きい点を動作点
に設定する。それによって、局部発振信号レベルの変動
の影響を受けずに、安定した周波数変換を行うことがで
きる。なお、局部発振信号レベルを更に上昇した点を動
作点に設定することも可能であるが、それによって変換
損が減少するものでもなく、局部発振器に高出力構成が
必要となるから、得策ではない。
【0039】又(C)は、図8に於ける時刻t1に対応
した時刻t1後の応答を示し、高周波増幅器26のゲイ
ンは徐々に低下するが、局部発振信号レベルの急激な低
下に対応して、変換損が急激に増加することになり、高
周波増幅器26の増幅動作が可能の状態に於いても、周
波数変換器21に於ける変換損の増加によって不要波の
送出を防止できることになる。従って、従来例に比較し
てΔtの間の不要波の送出分を低減できることになる。
【0040】図10は本発明の第2の実施の形態の説明
図であり、図7と同一符号は同一部分を示し、41はバ
ッファ増幅器、42は電源切替器である。この実施の形
態は、図7に於ける局部発振器22から周波数変換器2
1への局部発振信号を遮断する切替器24の代わりに、
バッファ増幅器41を接続し、そのバッファ増幅器41
の動作電源PW2を遮断する電源切替器42を接続し、
制御部23により電源切替器27,42を同時に制御す
るものである。
【0041】電源切替器27,42がオン状態の時、バ
ッファ増幅器41は局部発振器22からの局部発振信号
LOを周波数変換器21に入力することにより、入力信
号IFと混合して周波数変換を行うことになり、又高周
波増幅器26により増幅した高周波信号RFを送出する
ことになる。
【0042】局部発振器22が前述のように異常状態と
なって、電圧制御発振器33の制御電圧が、基準電圧+
Vr〜−Vrの範囲を超えると、ウインドウコンパレー
タを構成する比較器35,36の出力信号により電源切
替器27,42がオフ状態に切替えられ、バッファ増幅
器41は動作を停止するから、周波数変換器21に加え
られる局部発振信号LOは遮断される。又高周波増幅器
26も前述のように増幅動作を停止することになる。
【0043】この場合、電源切替器27,42をオフ状
態とした時の高周波増幅器26のゲインは、図9の
(C)に示すように徐々に低下し、又バッファ増幅器4
1のゲインも1から0に向かって類似した変化で低下す
る。その場合、周波数変換器21の変換損は、図9の
(B)に示す特性を有することから、局部発振信号レベ
ルがある程度低下すると、その変換損が図9の(C)に
示す場合と同様に急激に増加することにより、不要波の
送出を防止することができる。
【0044】又局部発振信号を遮断する為の電源切替器
42は、バッファ増幅器41の動作電源PW2を遮断す
る直流回路で構成できるから、同軸リレー等により高周
波の局部発振信号を直接遮断する切替器に比較して、バ
ッファ増幅器41を含めても廉価な構成とすることがで
きる。又局部発振器22が正常状態に復旧すれば、前述
のように、電圧制御発振器33の制御電圧がウインドウ
コンパレータの基準電圧+Vr〜−Vrの範囲の範囲内
となり、電源切替器27,42はオン状態に復帰するよ
うに制御される。
【0045】図11は本発明の第3の実施の形態の説明
図であり、図7と同一符号は同一部分を示し、51は可
変減衰器、D1はPINダイオード、R1,R2は抵
抗、C1,C2はコンデンサである。又点線で示す可変
減衰器51’の構成とすることも可能であり、D1’,
R1’,R2’はそれぞれPINダイオードと抵抗とを
示す。
【0046】可変減衰器51は、周波数変換器21と局
部発振器22との間に接続して、局部発振器22が異常
の時に局部発振信号を遮断状態とするものであり、又可
変減衰器51’は、局部発振器22が異常の時に、局部
発振信号をバイパスして周波数変換器21に入力されな
いように、局部発振器22に対して並列的に接続した場
合を示す。
【0047】又局部発振器22及び制御部23は、図7
又は図10に示す構成と同一とすることができる。又可
変減衰器51は、PINダイオードD1と抵抗R1,R
2とコンデンサC1,C2とを含む構成の場合を示し、
抵抗R1,R2はPINダイオードD1に電圧を印加す
る為のものであり、又コンデンサC1,C2は直流カッ
ト用のものである。
【0048】制御部23は、図7又は図10に於いて
は、局部発振器21の電圧制御発振器33の制御電圧
が、+Vr〜−Vrの範囲を超えた時に、ウインドウコ
ンパレータを構成する比較器35,36の出力信号がハ
イレベルとなる場合を示し、それによって、電源切替器
27が高周波増幅器26の動作電源PW1を遮断するも
のであるから、局部発振器22が正常の場合、制御部2
3はローレベルの出力信号となっている。
【0049】そこで、図示を省略した構成により、局部
発振器22が正常の場合にハイレベルの出力信号となる
ように、例えば、インバータを設ける。そして、そのハ
イレベルの出力信号を、抵抗R1,R2を介してPIN
ダイオードD1に順方向電圧となるように印加する。そ
れによって、PINダイオードD1による減衰量は小さ
くなり、局部発振器22からの局部発振信号LOを周波
数変換器21に入力して、変換動作を行わせることがで
きる。
【0050】そして、局部発振器22が異常の場合、そ
の電圧制御発振器33の制御電圧が、+Vr〜−Vrの
範囲を超えると、PINダイオードD1に印加する為の
制御部23の出力信号はローレベルとなり、PINダイ
オードD1の減衰量は大きくなる。それによって、局部
発振器22からの局部発振信号LOは大きく減衰され、
周波数変換器21に入力される局部発振信号LOのレベ
ルは低くなり、周波数変換器21の変換損が急激に大き
くなる。
【0051】PINダイオードD1の動作は高速である
から、制御部23からの制御に従って減衰量を高速に制
御することができる。それによって、局部発振器22の
異常時の不要波の送出を一層少なくすることができる。
又PINダイオードD1を使用した減衰器は、1段で得
られる減衰量が、中間周波帯で最大20dB、マイクロ
波帯で10dB程度である。従って、切替器等と同様に
完全に局部発振信号を遮断する為には、3段程度の縦続
接続が必要と考えられる。
【0052】しかし、本発明に於いては、周波数変換器
21の変換損特性も利用することから、PINダイオー
ドの1段による10dB程度の減衰量が得られれば、周
波数変換器21の変換損を急激に増大させて、局部発振
信号を遮断した場合と同等に不要波の送出を防止するこ
とができる。又同軸リレー等の切替器に比較して、機械
的な可動部分を含まない構成であるから、小型化且つ高
速動作が可能であると共に、信頼性が高い構成とするこ
とができる。
【0053】又送信装置の電源投入時は、可変減衰器5
1の減衰量が大きい状態として立上り、正常時は少ない
減衰量となって、局部発振信号を周波数変換器21に入
力することができ、又電源遮断時は、可変減衰器51の
減衰量が大きくなる方向に変化して立下ることになる。
即ち、フェイルセーフとして動作することができる利点
がある。
【0054】又点線で示す構成の可変減衰器51’を用
いる場合、可変減衰器51を省略して周波数変換器21
と局部発振器22とを直接的に接続し、その接続点に可
変減衰器51’を接続することになる。そして、図7又
は図10に於ける制御部23のウインドウコンパレータ
を構成する比較器35,36の出力信号を抵抗R1’を
介してPINダイオードD1’に印加する。即ち、局部
発振器22が正常の場合、制御部23の出力信号はロー
レベルであるから、PINダイオードD1’には順方向
電圧が印加されないことになり、減衰量は大きい状態と
なる。従って、局部発振器22からの局部発振信号は周
波数変換器21に入力される。
【0055】局部発振器22が異常となって制御部23
の出力信号がハイレベルとなると、PINダイオードD
1’に順方向電圧が印加され、減衰量は小さくなり、局
部発振器22からの局部発振信号はバイパスされ、周波
数変換器21に入力される局部発振信号レベルは急激に
低下し、周波数変換器21の変換損もそれに対応して急
激に増加し、不要波の送出を防止することができる。
【0056】図12はPINダイオードの特性説明図で
あり、前述のように、PINダイオードは、印加電圧を
上昇すると、減衰量が低下する。しかし、減衰量が零と
はならないので、挿入損失となる。反対に、印加電圧を
低下すると、減衰量は増加し、或る一定値となる。これ
は、前述のように、10〜20dBとなる。
【0057】このようなPINダイオードを用いた減衰
器に於いては、動作点を、挿入損失が少なくなり、且つ
印加電圧の多少の変動に対しても影響を受けないような
P点に設定する場合が一般的である。図11の可変減衰
器51のPINダイオードD1に対する動作点の設定も
このようにすることができる。
【0058】しかし、本発明に於いては、減衰量の特性
曲線の変曲点近傍に動作点Qを設定する。それにより、
PINダイオードに印加する電圧の変動による影響を多
少受けるが、局部発振信号のレベル変動に対する周波数
変換器21の変換損特性を利用することにより、その変
動を吸収することができる。又局部発振器22の異常を
検出した制御部23の出力信号レベルの変化により、P
INダイオードの減衰量を急激に大きくすることが可能
となり、従って、時間遅れを小さくして不要波の送出の
防止効果が大きくなる。
【0059】図13は本発明の第4の実施の形態の制御
部の説明図であり、35,36は比較器、61は微分回
路、62はワンショット・マルチバイブレータ(M
V)、63はオア回路(OR)である。比較器35,3
6は、図7又は図10に示す制御部23のウインドウコ
ンパレータの構成と同様に、電圧制御発振器33の制御
電圧と基準電圧+Vr,−Vrとを比較し、制御電圧が
+Vr〜−Vrの範囲を超えた時にハイレベルの信号を
出力し、局部発振器22の異常により、オア回路63を
介して切替器や電源切替器へ遮断指示信号として送出す
る。
【0060】又微分回路61は、コンデンサC3と抵抗
R3とからなる場合を示し、電圧制御発振器33の制御
電圧の変化が大きい場合、微分回路61の出力によって
ワンショット・マルチバイブレータ62をトリガし、所
定時間継続してハイレベルの信号を、オア回路63を介
して切替器や電源切替器へ遮断指示信号として送出す
る。
【0061】局部発振器22はシンセサイザ化されるこ
とにより、局部発振信号周波数の広帯域化が図られてお
り、局部発振器22の異常による局部発振信号周波数が
正常判定領域からずれるまでの時間が長くなる。しか
し、局部発振器22の異常発生により、電圧制御発振器
33の制御電圧は大きく変化することになる。そこで、
前述の微分回路61により、この制御電圧の大きな変化
を検出し、周波数変換器21への局部発振信号の遮断或
いは減衰させることにより、不要波の送出を迅速に防止
することができる。
【0062】図14は本発明の第4の実施の形態の動作
説明図であり、(a)は局部発振信号周波数、(b)は
微分回路61の出力信号、(c)はオア回路63からの
出力信号、(d)は高周波増幅器の動作電圧、(e)は
周波数変換器へ入力される局部発振信号レベル、(f)
は不要波レベルを示す。
【0063】時刻t0に局部発振器に異常が発生し、
(a)に示すように、正常時の局部発振信号周波数LO
Fから次第に低下する状態となった時、それに対応して
電圧制御発振器の制御電圧が大きく変化する。この制御
電圧の変化により微分回路61から(b)に示すように
微分出力が得られる。この微分出力によりワンショット
・マルチバイブレータ62がトリガされ、オア回路63
を介して(c)に示すように、アラーム信号ALMが出
力されることになる。このアラーム信号ALMにより、
周波数変換器への局部発振信号が遮断され、又高周波増
幅器の動作電源が遮断される。
【0064】なお、このような局部発振器の異常発生時
には、PLL回路を構成する電圧制御発振器の制御電圧
が、ウインドウコンパレータを構成する比較器35,3
6の基準電圧+Vr〜−Vrの範囲を超えることにな
り、ワンショット・マルチバイブレータ62の出力信号
が設定時間後にローレベルとなるとしても、比較器3
5,36からハイレベルの信号が出力されるようになっ
て、切替器や電源切替器は遮断状態に維持される。そし
て、局部発振器が正常に戻れば、切替器や電源切替器は
元の状態に復帰される。
【0065】それによって、(d)に示すように、高周
波増幅器の動作電圧VAが(d)に示すように次第に低
下する。又周波数変換器に入力される局部発振信号レベ
ルは(e)に示すように急激に低下する。従って、周波
数変換器の変換損が急激に増加し、不要波は(f)に示
すように、短時間のみとなり、局部発振器の異常時の不
要波送出を大きく抑制することができる。
【0066】図15は本発明の第5の実施の形態の制御
部の説明図であり、35,36は第1のウインドウコン
パレータを構成する比較器、72,73は第2のウイン
ドウコンパレータを構成する比較器、71は積分回路、
74はワンショット・マルチバイブレータ、75はオア
回路(OR)である。積分回路71は、抵抗R4とコン
デンサC4とからなる場合を示す。又比較器35,36
は、前述の各実施の形態に於ける制御部のウインドウコ
ンパレータと同様に、局部発振器の制御電圧を基準電圧
+Vr,−Vrと比較し、制御電圧が+Vr〜−Vrの
範囲を超えた時に、オア回路75を介してアラーム信号
を送出する。
【0067】又積分回路71は、抵抗R4とコンデンサ
C4とから構成された場合を示し、制御電圧の変動の平
均値を求めて、第2のウインドウコンパレータを構成す
る比較器72,73の基準電圧とし、この平均値と制御
電圧とを比較する。局部発振器が正常な場合は、制御電
圧はゆるやかな変動となり、その平均値もその変動に追
従することになる。従って、第2のウインドウコンパレ
ータを構成する比較器72,73の出力信号はローレベ
ルを維持する。又制御電圧は+Vr〜−Vr内となるか
ら、第1のウインドウコンパレータを構成する比較器3
5,36の出力信号もローレベルを維持する。
【0068】局部発振器が異常となると、制御電圧は大
きく変化する。その時、制御電圧が+Vr〜−Vr内で
あるとしても、積分回路71の時定数に比較して短い時
定数の変化を示す場合、積分回路71による平均値を制
御電圧が超えることになり、比較器72,73の出力信
号はハイレベルとなる。それによって、ワンショット・
マルチバイブレータ74がトリガされ、オア回路76を
介してハイレベルのアラーム信号が出力され、前述の局
部発振信号を遮断する切替器や、高周波増幅器の動作電
源を遮断する電源切替器等をオフ状態に制御することに
なる。
【0069】図16は本発明の第5の実施の形態の動作
説明図であり、(a)は局部発振信号周波数、(b)は
積分回路71の入力信号、即ち、電圧制御発振器の制御
電圧、(c)は積分回路71の出力信号、(d)はアラ
ーム信号、(e)は高周波増幅器の動作電圧、(f)は
周波数変換器に入力される局部発振信号レベル、(g)
は不要波レベルを示す。
【0070】時刻t0に局部発振器に異常が発生して、
正常時の局部発振信号周波数LOFが(a)に示すよう
に次第に低下し、電圧制御発振器の制御電圧VCが
(b)に示すように低下したとすると、積分回路71の
出力信号は、この制御電圧の変化に追従できないので、
(c)に示す変化となる。この場合、比較器72の出力
信号がハイレベルとなり、ワンショット・マルチバイブ
レータ74をトリガし、オア回路75を介して、時刻t
1に、(d)に示すアラーム信号ALMが出力される。
【0071】それによって、前述のように、高周波増幅
器の動作電源が遮断され、且つ周波数変換器への局部発
振信号が遮断される。そして、高周波増幅器の動作電圧
VAは、(e)に示すように徐々に低下し、又局部発振
信号レベルLOLは、(f)に示すように急激に低下す
る。それによって、不要波レベルは、(g)に示すもの
となる。即ち、不要波の送出を迅速に抑制することがで
きる。なお、ワンショット・マルチバイブレータ74の
出力が所定時間ハイレベルを継続するが、その期間内
に、局部発振器の異常により、制御電圧が第1のウイン
ドウコンパレータの基準電圧+Vr〜−Vrの範囲を超
えることになり、継続してアラーム信号ALMを出力す
る状態となる。又局部発振器が正常状態に復旧すれば、
アラーム信号ALMは停止する。
【0072】又温度変化や経年変化による制御電圧の変
化は、ゆるやかな変動であるから、積分回路71により
その変動分が吸収されることになり、又設定周波数変更
による制御電圧の変動分を自動的に吸収されることにな
る。
【0073】図17は本発明の第6の実施の形態の要部
説明図であり、図7と同一符号は同一部分を示し、81
は入力信号IFの検出器(DET)、82は比較器であ
る。周波数変換器21と局部発振器22との間に切替器
24を接続し、制御部23によって切替器24を制御す
る構成については、図7に示す構成と同様であるが、こ
の実施の形態は、入力信号IFのレベルを検出器81に
より検出し、比較器82により基準電圧Vrと比較し、
この基準電圧Vr以下に入力信号レベルか低下した時
に、切替器24を制御して、周波数変換器21に入力さ
れる局部発振信号を遮断する。
【0074】メンテナンス等により、現用回線を予備回
線に切替えて電源を遮断することがある。この場合、主
信号による不要波の発生はないが、局部発振器の異常時
と同様に局部発振信号による不要波の発生が生じること
がある。そこで、検出器81により主信号断を検出した
時に、制御部23によって切替器24を制御して、局部
発振信号LOを遮断する。
【0075】従って、主信号が切替えられたような状態
を検出するものであり、主信号に対しては影響を与えな
いことになり、又局部発振器の周波数変動が発生する前
段階の状態を検出することになるから、不要波の完全な
抑圧が可能となる。
【0076】本発明は、前述の各実施の形態にのみ限定
されるものではなく、各実施の形態を組合せた構成や、
他の構成を付加する等の変更を行うことができることは
勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、周波数
変換器1と局部発振器2とを含む送信装置に於いて、局
部発振器2の異常検出又は主信号断等の周波数変換器1
の入力信号異常を制御部3により検出して、周波数変換
器1への局部発振信号の遮断,減衰を行って、局部発振
器2の異常による局部発振信号周波数の大幅な変動によ
る不要波の送出を最小限に抑えることができるものであ
り、それによって、多重無線システム等に於ける送信装
置としての信頼性の向上に寄与することができる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理説明図である。
【図2】本発明の動作原理説明図である。
【図3】本発明の第2の原理説明図である。
【図4】本発明の第3の原理説明図である。
【図5】本発明の第4の原理説明図である。
【図6】本発明の第5の原理説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図9】動作点及び変換損の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図12】PINダイオードの特性説明図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の制御部の説明図
である。
【図14】本発明の第4の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図15】本発明の第5の実施の形態の制御部の説明図
である。
【図16】本発明の第5の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図17】本発明の第6の実施の形態の要部説明図であ
る。
【図18】従来例の要部説明図である。
【図19】周波数変換による周波数配置の説明図であ
る。
【図20】チャネル配置の説明図である。
【図21】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】 1 周波数変換器(MIX) 2 局部発振器 3 制御部(CONT) 4 切替器(SW) IF 入力信号 LO 局部発振信号 RF 高周波信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号の周波数を変換する周波数変換
    器と、該周波数変換器に局部発振信号を入力する局部発
    振器とを含む送信装置に於いて、 前記周波数変換器と前記局部発振器との間に接続した切
    替器と、 前記局部発振器の異常又は前記周波数変換器への入力信
    号の異常を検出して前記切替器を制御し、前記局部発振
    器から前記周波数変換器への局部発振信号を遮断して不
    要波送出を防止する制御部とを設けたことを特徴とする
    送信装置。
  2. 【請求項2】 送信信号の周波数を変換する周波数変換
    器と、該周波数変換器に局部発振信号を入力する局部発
    振器とを含む送信装置に於いて、 前記周波数変換器と前記局部発振器との間に接続した可
    変減衰器と、 前記局部発振器の異常又は前記周波数変換器への入力信
    号の異常を検出して前記可変減衰器を制御し、該可変減
    衰器の減衰量を大きくして前記局部発振器から前記周波
    数変換器への局部発振信号を大きく減衰させ、不要波送
    出を防止する制御部とを設けたことを特徴とする送信装
    置。
  3. 【請求項3】 送信信号の周波数を変換する周波数変換
    器と、該周波数変換器に局部発振信号を入力する局部発
    振器とを含む送信装置に於いて、 前記局部発振器に並列的に接続した可変減衰器と、 前記局部発振器の異常又は前記周波数変換器への入力信
    号の異常を検出して前記可変減衰器を制御し、該可変減
    衰器の減衰量を小さくして前記局部発振器から前記周波
    数変換器への局部発振信号をバイパスさせて、不要波送
    出を防止する制御部とを設けたことを特徴とする送信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記可変減衰器は、PINダイオードを
    含み、前記制御部により前記PINダイオードによる減
    衰量特性の変曲点近傍に動作点を設定した構成を有する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 送信信号の周波数を変換する周波数変換
    器と、該周波数変換器に局部発振信号を入力する局部発
    振器とを含む送信装置に於いて、 前記周波数変換器と前記局部発振器との間に接続したバ
    ッファ増幅器と、 該バッファ増幅器の動作電源を遮断する為の電源切替器
    と、 前記局部発振器の異常又は前記周波数変換器への入力信
    号の異常を検出して前記電源切替器を制御し、前記バッ
    ファ増幅器の動作電源を遮断して、前記局部発振器から
    前記周波数変換器への局部発振信号を遮断し、不要波送
    出を防止する制御部とを設けたことを特徴とする送信装
    置。
  6. 【請求項6】 送信信号の周波数を変換する周波数変換
    器と、該周波数変換器に局部発振信号を入力する局部発
    振器とを含む送信装置に於いて、 前記周波数変換器への前記送信信号を遮断する切替器
    と、 前記周波数変換器の出力信号を増幅する高周波増幅器
    と、 該高周波増幅器の動作電源を遮断する電源切替器と、 前記局部発振器の異常又は前記周波数変換器への入力信
    号の異常を検出して前記切替器により前記局部発振信号
    を遮断し、且つ前記高周波増幅器の動作電源を遮断し
    て、不要波送出を防止する制御部とを設けたことを特徴
    とする送信装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記局部発振器を構成す
    る電圧制御発振器の制御電圧を基準電圧と比較して前記
    局部発振器の異常を検出するウインドウコンパレータ
    と、前記制御電圧の変化を検出する微分回路と、該微分
    回路の出力信号とを入力するワンショット・マルチバイ
    ブレータとを含む構成を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至6の何れか1項記載の送信装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記局部発振器を構成す
    る電圧制御発振器の制御電圧を基準電圧と比較して前記
    局部発振器の異常を検出する第1のウインドウコンパレ
    ータと、前記制御電圧の変動の平均値を求める積分回路
    と、該積分回路の出力信号と前記制御電圧とを比較して
    前記局部発振器の異常を検出する第2のウインドウコン
    パレータと、該第2のウインドウコンパレータの出力信
    号を入力するワンショット・マルチバイブレータとを含
    む構成を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    か1項記載の送信装置。
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