JPH1124934A - クライアント・サーバシステムにおけるクライアントプログラムの配布管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ装置管理者のクライアントアプリケー
ションプログラム更新のための連絡業務等の負担を軽減
する。 【解決手段】 クライアント装置の操作者のダウンロー
ド指示に対してクライアント装置内のダウンロードアプ
リケーションを起動し、サーバ装置内に用意された新規
のクライアントアプリケーションプログラムをクライア
ント装置内にダウンロードした後、既存のクライアント
アプリケーションプログラムを一時退避し、ダウンロー
ドされた新規のクライアントアプリケーションプログラ
ムを所定の格納領域に格納する処理を行い、その格納処
理が正常に終了したならばダウンロード成功とし、ダウ
ンロード開始から格納処理までの一連の処理が正常に実
行できなかったならばダウンロード失敗とし、一時退避
した既存のクライアントアプリケーションプログラムを
前記所定の格納領域に回復する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サーバ装置の管理
下に複数のクライアント装置を有するクライアント・サ
ーバシステムにおいて、サーバ装置内に準備したクライ
アントアプリケーションプログラムを、クライアント装
置のユーザの操作によりダウンロードし、クライアント
装置内の既存のクライアントアプリケーションプログラ
ムを更新するためのクライアントプログラムの配布管理
方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、サーバ装置の管理下に複数のクラ
イアント装置を接続したクライアント・サーバシステム
においては、クライアント装置内に組み込んだ既存のク
ライアントアプリケーションプログラムをバージョンア
ップ等の理由により新規のクライアントアプリケーショ
ンプログラムに更新する場合、全てのクライアント装置
のクライアントアプリケーションプログラムの更新時期
を同期させるという理由により、サーバ装置から新規の
クライアントアプリケーションプログラムを各クライア
ント装置に一斉に配布し、各クライアント装置の既存の
クライアントアプリケーションプログラムをサーバ装置
から一括して更新するという一括更新方法が実施されて
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な一括更新方法によって既存のクライアントアプリケー
ションプログラムを更新するようにした場合、第１に、
全てのクライアント装置が稼動中あるいは電源投入状態
であること、また一括更新時刻の前後では既存のクライ
アントアプリケーションプログラムによる業務は完全に
終了状態になっていることが前提になるため、サーバ装
置の管理者は予め一括更新時刻を複数のサーバ装置の使
用者に通知しておくことが必要になり、サーバ装置管理
者の負担が重くなるという問題がある。特に、近時にお
けるクライアント・サーバシステム（以下、ＣＳＳと略
記）の普及により、クライアント装置が順次増設され、
システム内における台数が多くなった場合には、サーバ
装置管理者の負担は極めて重くなるという問題がある。

【０００４】第２に、サーバ装置から各クライアント装
置に対し新規のクライアントアプリケーションプログラ
ムを一斉に配布する場合、特定の配布プログラムを使用
するが、その配布プログラムには全てのクライアント装
置への送り先が漏らさず網羅されている必要があり、か
つ配布途中で通信回線の切断事故あるいはクライアント
装置内のディスク容量不足に起因するダウンロード失敗
に対する再配布手続きが組み込まれていなければならな
い。このため、配布プログラム自体が複雑になるという
問題がある。

【０００５】本発明の第１の目的は、サーバ装置管理者
のクライアントアプリケーションプログラム更新のため
の連絡業務の負担を軽減すると共に、新規のクライアン
トアプリケーションプログラムへの更新の必要性が生じ
た場合、簡単な構成の配布プログラムによって速やかに
更新を実現し、かつ実行されたことをサーバ装置管理者
が容易に確認することができるクライアント・サーバ装
置のクライアントアプリケーションプログラムの配布管
理方法を提供することにある。

【０００６】本発明の第２の目的は、新規のアプリケー
ションプログラムへの更新が実行されることをシステム
構成上から保証することができるクライアント・サーバ
装置のクライアントアプリケーションプログラムの配布
管理方法を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、本発明では、サーバ装置下に複数のクライア
ント装置を接続したクライアント・サーバシステムにお
いて、クライアント装置の操作者のダウンロード指示に
対してクライアント装置内のダウンロードアプリケーシ
ョンを起動し、このダウンロードアプリケーションによ
ってサーバ装置内に用意された新規のクライアントアプ
リケーションプログラムをクライアント装置内にダウン
ロードした後、クライアント装置内の所定の格納領域に
存在する既存のクライアントアプリケーションプログラ
ムを一時退避し、ダウンロードされた新規のクライアン
トアプリケーションプログラムを前記所定の格納領域に
格納する処理を行い、その格納処理が正常に終了したな
らばダウンロード成功とし、前記一時退避した既存のク
ライアントアプリケーションプログラムを消去し、ダウ
ンロード開始から格納処理までの一連の処理が正常に実
行できなかったならばダウンロード失敗とし、前記一時
退避した既存のクライアントアプリケーションプログラ
ムを前記所定の格納領域に回復し、ダウンロードの成功
または失敗の結果についての情報をサーバ装置内のダウ
ンロード履歴ファイル、ダウンロード障害ファイルに記
録することを特徴とする。

【０００８】また、第２の目的を達成するために、クラ
イアント装置のクライアントアプリケーションプログラ
ムからサーバ装置に対してログインするに際し、自クラ
イアントアプリケーションプログラムのバージョン情報
をサーバ装置のバージョンチェックアプリケーションに
通知し、該バージョンチェックアプリケーションによっ
てサーバ装置内のバージョン管理データベースが保有し
ているログイン可能バージョン情報と一致するか否かの
チェックを受け、一致したことによってログインの許可
を受けたならばクライアントアプリケーションプログラ
ムの処理を継続し、不一致によってログインが不許可に
なった場合はクライアントアプリケーションプログラム
の処理を中断し、クライアントアプリケーションプログ
ラムのダウンロードを促すメッセージを表示画面に表示
することを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。

【００１０】図１は、本発明を適用したクライアント・
サーバシステムの実施形態を示すシステム構成図であ
り、１台のサーバ装置１と１台のクライアント装置２が
図示されている。通常、クライアント装置２は複数台か
ら構成され、サーバ装置１とは通信回線で接続されてい
るのであるが、ここでは１台のサーバ装置のみを示して
いる。

【００１１】サーバ装置１には、ディスク装置等の大容
量記憶装置が設けられており、この大容量記憶装置内に
は、新規（バージョンアップ用）のクライアントアプリ
ケーションプログラム１１やダウンロード履歴ファイル
１２、ダウンロード障害ファイル１３等が格納されるよ
うになっている。

【００１２】新規（バージョンアップ用）のクライアン
トアプリケーションプログラム１１は、複数のクライア
ントアプリケーションプログラム群およびこのプログラ
ム群の実行に必要な環境ファイル群をアーカイブ形式に
圧縮統合したものであり、サーバ装置１の管理者の指示
に従い、サーバ装置１の大容量記憶装置内の定められた
ディレクトリ下に所定の名称で格納される。

【００１３】ダウンロード履歴ファイル１２は、新規の
クライアントアプリケーションプログラムのダウンロー
ドが正常に終了し、ダウンロードが成功した場合、その
ダウンロードが成功したサーバ装置の識別名称やダウン
ロード日時情報などをダウンロード実行順に記憶してお
くものである。

【００１４】ダウンロード障害ファイル１３は、通信回
線の異常やクライアント装置２内のディスク容量不足等
の原因により新規のクライアントアプリケーションプロ
グラムのダウンロードを正常に実行できず、ダウンロー
ドが失敗した場合に、そのダウンロードの失敗の原因と
なった障害の内容や障害発生日時等の情報をクライアン
ト装置の識別名称と共に記憶しておくものである。

【００１５】一方、クライアント装置２は、ディスク装
置などの記憶装置を備え、この記憶装置にはサーバ装置
１から提供される新規のクライアントアプリケーション
プログラムをダウンロードするためのダウンロードアプ
リケーション２１が予め組み込まれ、クライアント装置
２の操作者（ユーザ）３によってダウンロード要求が指
示された場合は、当該ダウンロードアプリケーション２
１を起動することにより、サーバ装置１から新規のクラ
イアントアプリケーションプログラム（アーカイブ形
式）２２をダウンロードし、その新規のクライアントア
プリケーションプログラム（アーカイブ形式）２２を展
開して実行可能状態のクライアントアプリケーションプ
ログラム２３として保有するように構成されている。

【００１６】このように構成されたクライアント・サー
バシステムにおける新規のクライアントアプリケーショ
ンプログラムのダウンロード動作について説明する。

【００１７】本実施形態におけるダウンロードの特徴
は、従来と異なり、クライアント装置２の操作者３のダ
ウンロード要求指示に従いダウンロードを実行すること
である。この場合、クライアント装置２の操作者３がダ
ウンロード要求指示を行うのは、（１）操作者３自身の
判断でダウンロードが必要であると考えた場合、（２）
サーバ装置１が管理しているクライアントアプリケーシ
ョンプログラム１１のバージョン情報とクライアントア
プリケーションプログラム２３のバージョン情報とが一
致せず、クライアント装置２の画面にダウンロードの実
行メッセージが表示されている場合、の２通りである。
この場合のダウンロード要求指示は、クライアント装置
２のメニュー選択画面より、ダウンロードアプリケーシ
ョン２１を選択することによって行い、このダウンロー
ド要求指示に従ってダウンロードアプリケーション２１
を起動させる。

【００１８】いずれにせよクライアント装置２の操作者
３がダウンロード要求指示を行った場合、ダウンロード
アプリケーション２１は、ダウンロードを実行する旨を
サーバ装置１に通知し、ダウンロード履歴ファイル１２
にダウンロードを実行する旨のレコードを追加する。追
加されるレコードの情報は、ダウンロード開始を示すキ
ーワード、クライアント装置２の識別名称、開始した日
時、ダウンロードされるプログラムのバージョン情報で
ある。

【００１９】次に、ダウンロードアプリケーション２１
は、サーバ装置１のクライアントアプリケーションプロ
グラム１１をファイル転送によりダウンロードし、クラ
イアント装置２の所定のディレクトリ下に格納する。そ
れが、図１に示すクライアントアプリケーションプログ
ラム２２である。

【００２０】次に、ダウンロードアプリケーション２１
は、従来から存在する実行可能形式の既存のクライアン
トアプリケーションプログラム２３を一時待避した上
で、上述のファイル転送により取得した新規のクライア
ントアプリケーションプログラム２２を実行可能形式に
展開して、新しいクライアントアプリケーションプログ
ラム２３として所定のディレクトリに格納する。

【００２１】次に、ダウンロードアプリケーション２１
は、退避した古いクライアントアプリケーションプログ
ラムを消去した後、正常にダウンロード処理が完了した
旨のレコードをサーバ装置１のダウンロード履歴ファイ
ル１２に追加する。

【００２２】もし、ダウンロード途中で通信回線の異常
やクライアント装置２内のディスク容量不足等の障害が
発生した場合で、かつダウンロードアプリケーション２
１が動作可能な場合は、サーバ装置１のダウンロード障
害ファイル１３に障害発生の旨のレコードを追加する。
そのレコードの追加情報は、クライアント装置２の識別
名称、障害内容（回線異常、ディスク容量不足など）を
示す具体的メッセージとコード、および障害発生日時で
ある。

【００２３】上記のような障害が発生し、仮にダウンロ
ードアプリケーション２１が動作不能となった場合は、
ダウンロード障害ファイル１３には障害情報を記録でき
ないことになるが、正常終了を示すメッセージもダウン
ロード履歴ファイル１２に記録されない。このため、サ
ーバ装置１の管理者は、ダウンロード履歴ファイル１２
に正常終了を示すメッセージが記録されていないことに
よって障害の発生を知ることができ、その障害の内容は
ダウンロード障害ファイル１３の内容を調べることによ
って知ることができる。

【００２４】図２は、クライアント装置２に配布され、
正常にダウンロードされたクライアントアプリケーショ
ンプログラム２３がサーバ装置１のサーバアプリケーシ
ョンプログラム１４に接続するための仕組みを示す図で
ある。

【００２５】クライアント装置２のクライアントアプリ
ケーションプログラム２３を起動した場合、当該プログ
ラム２３はその中に含まれているバージョン情報２３１
を取得し、そのバージョン情報２３１をサーバ装置１の
バージョンチェックアプリケーション１５に送信する。

【００２６】サーバ装置１のバージョンチェックアプリ
ケーション１５は、受信したバージョン情報２３１を、
サーバ装置１内のバージョン管理データベース（ＤＢ）
１６の利用可能な最新バージョン情報と比較し、一致し
ていればクライアント装置２からサーバ装置１へのログ
イン動作が可能である旨をクライアント装置２のクライ
アントアプリケーションプログラム２３に通知し、一致
しないときはログイン動作が不可である旨をクライアン
ト装置２のクライアントアプリケーションプログラム２
３に通知する。

【００２７】クライアントアプリケーションプログラム
２３は、ログイン動作が可能である旨を受信したとき
は、本来のアプリケーションの目的とする業務を行うた
め、サーバアプリケーションプログラム１４と接続する
ためログイン処理動作に移行する。不可である旨を受信
したときは、ダウンロードを実施することを指示する旨
のメッセージをクライアント装置２の画面に表示し、プ
ログラムの実行を終了する。

【００２８】図３は、サーバ装置１を管理する管理者の
クライアントアプリケーションプログラム１１の更新時
の運用手順を示すフローチャートである。

【００２９】まず、サーバ装置１を管理する管理者は、
クライアントアプリケーションプログラムの入替え作業
中にプログラムのダウンロードが行われないように、サ
ーバ装置１上のクライアントアプリケーションプログラ
ム１１が存在するディレクトリのアクセス権を管理者以
外に対して不許可とすることで、ダウンロードサービス
を休止する（ステップ３０１）。

【００３０】次に、別途に作成された更新対象の新規ク
ライアントアプリケーションプログラム１１を、すでに
存在しているクライアントアプリケーションプログラム
１１に上書きすることによって置換する（ステップ３０
２）。

【００３１】次に、クライアント装置２からのダウンロ
ードを実施可能とするために、不許可にしたディレクト
リのアクセス権を許可状態に戻す（ステップ３０３）。

【００３２】次に、新しいクライアントアプリケーショ
ンプログラム１１のバージョン情報を新規登録し、かつ
有効にし、現在使用されている古いクライアントアプリ
ケーションプログラムを無効にするために、サーバ装置
１上のバージョン管理ＤＢ１６の内容を変更する（ステ
ップ３０４）。

【００３３】以上の作業をサーバ装置１上で実行した
後、定期的にサーバ装置１上のダウンロード履歴ファイ
ル１２の内容を確認し、各クライアント装置２のクライ
アントアプリケーションプログラム２３が更新されてい
るかを確認する（ステップ３０５）。

【００３４】図４は、クライアント装置２を運用する操
作者３のプログラム更新時の操作手順を示すフローチャ
ートである。

【００３５】まず、クライアント装置２の操作者３は、
サーバ装置１側での上記のようなプログラム更新につい
ては関知しておらず、通常通りにクライアントアプリケ
ーションプログラム２３を操作している。クライアント
アプリケーションプログラム１１の更新がサーバ装置１
で行われた後に、クライアントアプリケーションプログ
ラム２３を起動してサーバ装置１にログインを行おうと
すると（ステップ４０１）、前述の仕組みによりバージ
ョン情報が不一致となるため、プログラムダウンロード
を促すメッセージがクライアント装置２の画面に表示さ
れる（ステップ４０２）。

【００３６】そこで、操作者３はダウンロードアプリケ
ーション２１を起動し（ステップ４０３）、前述の仕組
みにより、クライアントアプリケーションプログラム１
１のダウンロードおよび実行形式のクライアントアプリ
ケーションプログラム２３への展開を完了させる（ステ
ップ４０４）。

【００３７】ダウンロードが正常に終了したならば、操
作者３は、バージョンアップ後のクライアントアプリケ
ーションプログラム２３を起動し、そのまま業務を実行
する（ステップ４０５）。

【００３８】従って、本実施形態によれば、クライアン
ト装置２の操作者が主導権を持ってクライアントアプリ
ケーションプログラム１１のダウンロードを実行するた
め、サーバ装置１の管理者は古いバージョンのクライア
ントアプリケーションプログラム１１を最新バージョン
のクライアントアプリケーションプログラム１１に入れ
替える作業のみを行えばよくなり、バージョンアップに
関する通知作業などが不要になり、管理者として負担が
大幅に軽減されるものとなる。

【００３９】また、ダウンロード履歴ファイル１２によ
って正常にダウンロードを完了したクライアント装置識
別名称およびダウンロード未了のクライアント装置識別
名称を容易に確認することができる。さらに、ダウンロ
ードに失敗したクライアント装置においては、ダウンロ
ード障害ファイル１３によって失敗の原因を容易に確認
することができる。

【００４０】一方、クライアント装置２の操作者３にあ
っては、現在進行中の業務を中断して指定された時刻に
クライアントアプリケーションプログラム２３の更新を
行うという束縛から解放され、サーバ装置１におけるク
ライアントアプリケーションプログラム１１の最新バー
ジョンへの入替え後、次にログインした時にダウンロー
ド指示メッセージが表示され、そのメッセージに従って
ダウンロードを実行するため、進行中の業務終了後の次
の業務においては最新バージョンのクライアントアプリ
ケーションプログラムで作業を進めることができる。

【００４１】また、ダウンロード指示メッセージに従っ
てダウンロードを実施しない場合は、サーバ装置１への
ログインが不可能であるため、この不可能状態を回避す
るために否応無くダウンロードを実行せざるを得なくな
り、クライアントアプリケーションプログラムの早期の
更新をシステム構成上から保証することができる。

【００４２】

【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
複数のクライアント装置のクライアントアプリケーショ
ンプログラムの更新を行うにあたって、システム管理者
はクライアント装置の動作状況に拘束されることなく更
新作業を実施でき、かつバージョンアップに関する通知
作業などが不要になり、管理者として負担が大幅に軽減
される。

【００４３】また、全てのクライアント装置が更新を終
えたかを容易に確認することができる。

【００４４】さらに、クライアントアプリケーションプ
ログラムを配布するためのプログラムは、ダウンロード
要求があったクライアント装置に対してのみ応答し、か
つログイン時のバージョン情報のみをチェックすればよ
いため、極めて簡単な構成にすることができる。

【００４５】一方、クライアント装置の操作者にあって
も、現在進行中の業務を中断して指定された時刻にクラ
イアントアプリケーションプログラムの更新を行うとい
う束縛から解放され、サーバ装置におけるクライアント
アプリケーションプログラムの最新バージョンへの入替
え後、次にログインした時にダウンロード指示メッセー
ジが表示され、そのメッセージに従ってダウンロードを
実行するため、進行中の業務終了後の次の業務において
は最新バージョンのクライアントアプリケーションプロ
グラムで作業を進めることができる。

【００４６】また、ダウンロード指示メッセージに従っ
てダウンロードを実施しない場合は、サーバ装置へのロ
グインが不可能であるため、この不可能状態を回避する
ために否応無くダウンロードを実行せざるを得なくな
り、最新のクライアントアプリケーションプログラムへ
の早期の更新をシステム構成上から保証することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したクライアント・サーバシステ
ムの実施形態を示すシステム構成図である。

【図２】クライアント装置に配布されたクライアントア
プリケーションプログラムがサーバ装置のサーバアプリ
ケーションプログラムに接続する仕組みを示す図であ
る。

【図３】サーバ装置を管理する管理者のプログラム更新
時の運用手順を示すフローチャートである。

【図４】クライアント装置を運用する各ユーザのプログ
ラム更新時の操作手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１…サーバ装置、２…クライアント装置、３…操作者、
１１…クライアントアプリケーションプログラム、１２
…ダウンロード履歴ファイル、１３…ダウンロード障害
ファイル、１４…サーバアプリケーションプログラム、
１６…バージョン管理データベース、２１…ダウンロー
ドアプリケーション、２３…クライアントアプリケーシ
ョンプログラム。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷本 直人 神奈川県横浜市中区尾上町６丁目81番地 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会 社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クライアント・サーバシステムを構成す
   るサーバ装置から該サーバ装置に接続された複数のクラ
   イアント装置に対してクライアントアプリケーションプ
   ログラムを配布し、クライアント装置の既存のクライア
   ントアプリケーションプログラムを更新するためのクラ
   イアントプログラムの配布管理方法であって、 クライアント装置の操作者のダウンロード指示に対して
   クライアント装置内のダウンロードアプリケーションを
   起動し、このダウンロードアプリケーションによってサ
   ーバ装置内に用意された新規のクライアントアプリケー
   ションプログラムをクライアント装置内にダウンロード
   した後、クライアント装置内の所定の格納領域に存在す
   る既存のクライアントアプリケーションプログラムを一
   時退避し、ダウンロードされた新規のクライアントアプ
   リケーションプログラムを前記所定の格納領域に格納す
   る処理を行い、その格納処理が正常に終了したならばダ
   ウンロード成功とし、前記一時退避した既存のクライア
   ントアプリケーションプログラムを消去し、ダウンロー
   ド開始から格納処理までの一連の処理が正常に実行でき
   なかったならばダウンロード失敗とし、前記一時退避し
   た既存のクライアントアプリケーションプログラムを前
   記所定の格納領域に回復し、ダウンロードの成功または
   失敗の結果についての情報をサーバ装置内のダウンロー
   ド履歴ファイル、ダウンロード障害ファイルに記録する
   ことを特徴とするクライアント・サーバシステムにおけ
   るクライアントプログラムの配布管理方法。
2. 【請求項２】 前記クライアント装置のクライアントア
   プリケーションプログラムからサーバ装置に対してログ
   インするに際し、自クライアントアプリケーションプロ
   グラムのバージョン情報をサーバ装置のバージョンチェ
   ックアプリケーションに通知し、該バージョンチェック
   アプリケーションによってサーバ装置内のバージョン管
   理データベースが保有しているログイン可能バージョン
   情報と一致するか否かのチェックを受け、一致したこと
   によってログインの許可を受けたならばクライアントア
   プリケーションプログラムの処理を継続し、不一致によ
   ってログインが不許可になった場合はクライアントアプ
   リケーションプログラムの処理を中断し、クライアント
   アプリケーションプログラムのダウンロードを促すメッ
   セージを表示画面に表示することを特徴とする請求項１
   記載のクライアント・サーバシステムにおけるクライア
   ントプログラムの配布管理方法。