JPH11248888A - 原子炉圧力容器のノズル切断部閉止工法 - Google Patents

原子炉圧力容器のノズル切断部閉止工法

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JPH11248888A
JPH11248888A JP5509098A JP5509098A JPH11248888A JP H11248888 A JPH11248888 A JP H11248888A JP 5509098 A JP5509098 A JP 5509098A JP 5509098 A JP5509098 A JP 5509098A JP H11248888 A JPH11248888 A JP H11248888A
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JP
Japan
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pressure vessel
reactor pressure
nozzle
cut
nozzle part
Prior art date
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Pending
Application number
JP5509098A
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English (en)
Inventor
Morihito Torii
守人 鳥井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉圧力容器を撤去するに際してそのノズ
ル切断部の遮蔽を効果的に行うことができる新規な原子
炉圧力容器のノズル切断部閉止工法の提供。 【解決手段】 原子炉圧力容器7に接続された全ての配
管9をノズル10側から切断して分離した後、その全て
のノズル切断部C内に、放射線を遮蔽すべく遮蔽体を詰
め込んだ円筒体13を備えた閉止板12を嵌め込むと共
に、その閉止板12をセットピース15によりノズル切
断部C端面に溶接してそのノズル切断部Cを閉じるよう
にする。これによって、ノズル切断部を効果的に遮蔽す
ることができると共に遮蔽材の軽量化が達成されて作業
に要する労力が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所の格
納容器内に設置されている原子炉圧力容器の撤去するに
際して、各種配管が接続されるノズル切断部閉止工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐用年数に達して老朽化した原子炉圧力
容器は、高レベルの放射能を有していることから、これ
を格納容器から撤去して新たなものに交換するに際して
厳重な放射線遮蔽対策を施す必要がある。
【0003】このような老朽化原子炉圧力容器を撤去す
る工法としては、例えば、図5に示すような工法が考え
られている。すなわち、先ず、コンクリート製の格納容
器1の天井壁2に形成された開口部3にスライド式の仕
切板(図示せず)を設けると共に、この開口部3上に仮
設エアロック4を設けた後、仮設エアロック4と天井壁
2を遮蔽用ベローズ5で覆っておく。次に、格納容器1
内のペデスタル6上に立設された原子炉圧力容器7を大
型揚重機8で吊り上げてそのまま天井壁2の開口部3を
通過させて仮設エアロック4内に収容した後、スライド
式仕切板を開口部3側にスライドさせて格納容器1内及
び仮設エアロック4内を閉じ、その後、この原子炉圧力
容器7を仮設エアロック4と共に解体箇所まで搬送して
撤去することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
ようにこの主蒸気管、給水管、冷却水循環管等の各種配
管9が多数(数十本)接続されているため、この原子炉
圧力容器7を撤去する際してこれら各種配管9,9…を
1本毎に原子炉圧力容器7側に設けられたノズル10側
から切断して分離することになるが、この際、切断後に
このノズル切断部Cより高レベルの放射線が漏れるのを
防ぐための遮蔽対策が必要となってくる。
【0005】しかしながら、例えば、このノズル切断部
Cを単に鋼鈑等で塞いだだけでは充分な遮蔽効果が得ら
れなく、また、単にこのノズル切断部Cに鉛等の遮蔽材
を詰め込んだだけでは遮蔽材の重量増により作業性が悪
くなるといった不都合がある。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、原
子炉圧力容器を撤去するに際してそのノズル切断部の遮
蔽を容易且つ効果的に行うことができる新規な原子炉圧
力容器のノズル切断部閉止工法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、コンクリート製格納容器内に設置された原
子炉圧力容器を撤去するに際して、上記原子炉圧力容器
に接続された全ての配管をノズル側から切断して分離し
た後、その全てのノズル孔内に、放射線を遮蔽すべく遮
蔽体を詰め込んだ円筒体を備えた閉止板を嵌め込むと共
に、その閉止板をセットピースによりノズル切断部内周
面に溶接してそのノズル切断部を閉じるようにしたもの
である。
【0008】従って、この鉛毛を詰め込んだ円筒体と閉
止板によってノズル切断部が効果的に遮蔽されると共
に、ノズル孔内に嵌め込まれる円筒体が中実の金属体で
なく鉛毛を詰め込んだものであるため、軽量化が達成さ
れ、遮蔽作業時の作業性が良好となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0010】図1及び図2は本発明工法に用いるノズル
切断部遮蔽部材11の実施の一形態を示し、図3はこの
ノズル切断部遮蔽部材11を用いた本発明工法の実施の
一形態を示したものであり、図中10は上述した配管9
を接続すべく原子炉圧力容器7に一体的に取り付けられ
たノズルである。
【0011】図示するように、このノズル切断部遮蔽部
材11は、原子炉圧力容器7のノズル10の切断部C内
に嵌め込まれる円板状をした金属製(鋼鈑)の閉止板1
2と、この閉止板12の片面に設けられた円筒体13と
からなるものであり、この円筒体13側からノズル10
の切断部C内に嵌め込まれるように取り付けられること
でノズル10の切断部Cを塞ぐようになっている。
【0012】この円筒体13は、図1に示すように内部
中空をした金属製ケーシング14内に、繊維状の鉛毛又
は鉛玉からなる遮蔽体Bを充填したものであり、この遮
蔽体Bの集合体によって原子炉圧力容器7内から発生す
る高レベル放射能を効果的に遮蔽すると共に、中実のも
のに比較して大幅な軽量化が達成されるようになってい
る。尚、この遮蔽体Bの充填方法として鉛玉(パチンコ
玉)を用いた場合には、閉止板12を円筒体13側に取
り付けた後、この閉止板12に形成された挿入孔16か
ら挿入するようにしても良い。
【0013】従って、上述したように原子炉圧力容器7
を撤去するに際して、図3(A)(B)に示すように、
配管9が接続されたノズル10に対して、撤去時に他の
構造物と干渉しないようにできるだけ圧力容器7側に近
い部位を切断した後、図3(C)に示すようにこのノズ
ル切断部Cから上記ノズル切断部遮蔽部材11を嵌め込
み、その後、この閉止板12の外周部に等間隔に設けら
れた複数のセットピース(例えば、90°間隔で4つ)
15,15,15,15をノズル切断部Cの切断面F側
にタグ溶接することによって、ノズル切断部Cが完全に
塞がれてノズル切断部Cからの放射線の漏れが略完全に
防止されることになる。また、上述したように、このノ
ズル切断部遮蔽部材11は全体が中実のものに比べて大
幅に軽量化されるためこれを所定のノズル切断部Cへ搬
入して取り付ける作業が容易となり、労力の軽減にも寄
与することができる。
【0014】尚、本実施の形態では、圧力容器7を撤去
する際にそのノズル切断部Cが他の構造物に干渉しない
ようにできるだけ圧力容器7側に近いノズル10側を切
断するようにした例で説明したが、この切断部位はノズ
ル10側に限らず、配管9側を切断してもその切断部位
に上述したノズル切断部遮蔽部材11を嵌め込むように
すれば、同様の効果を得ることができることは勿論であ
る。
【0015】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、原子炉圧
力容器のノズル切断部を効果的に遮蔽することができる
と共に、中実のものに比較して遮蔽材の軽量化が達成さ
れるため、ノズル切断部遮蔽作業に要する労力を大幅に
低減することができる等といった優れた効果を発揮する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法に用いるノズル切断部遮蔽材の実施
の一形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明工法に用いるノズル切断部遮蔽材の実施
の一形態を示す斜視図である。
【図3】本発明工法の実施の一形態を示す工程図であ
る。
【図4】本発明工法の対象となる原子炉圧力容器の一例
を示す全体図である。
【図5】従来の原子炉圧力容器の撤去工法の一例を示す
全体図である。
【符号の説明】
7 原子炉圧力容器 9 配管 10 ノズル 11 ノズル切断部遮蔽部材 12 閉止板 13 円筒体 14 ケーシング 15 セットピース C ノズル切断部 B 遮蔽体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製格納容器内に設置された
    原子炉圧力容器を撤去するに際して、上記原子炉圧力容
    器に接続された全ての配管をノズル側から切断して分離
    した後、その全てのノズル切断部内に、放射線を遮蔽す
    べく遮蔽体を詰め込んだ円筒体を備えた閉止板を嵌め込
    むと共に、その閉止板をセットピースによりノズル切断
    部切断面に溶接してそのノズル切断部を閉じるようにし
    たことを特徴とする原子炉圧力容器のノズル切断部閉止
    工法。
JP5509098A 1998-03-06 1998-03-06 原子炉圧力容器のノズル切断部閉止工法 Pending JPH11248888A (ja)

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JPH11248888A true JPH11248888A (ja) 1999-09-17

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ID=12989042

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020138930A1 (ko) * 2018-12-26 2020-07-02 한국수력원자력 주식회사 원자력 시설의 해체 방법
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