JPH11248854A - 光走査による対象物情報検出装置 - Google Patents

光走査による対象物情報検出装置

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JPH11248854A
JPH11248854A JP10064024A JP6402498A JPH11248854A JP H11248854 A JPH11248854 A JP H11248854A JP 10064024 A JP10064024 A JP 10064024A JP 6402498 A JP6402498 A JP 6402498A JP H11248854 A JPH11248854 A JP H11248854A
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耕太 橋口
Toshiyuki Kishi
俊行 岸
Fumihiko Nakazawa
文彦 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査角や雑音に起因する誤った対象物情報の
検出を防止すること。 【解決手段】 発光素子16からの光を回転可能なスキ
ャンミラーで反射させて再帰性反射体12に照射し、こ
の再帰性反射体12で反射した光をスキャンミラーの反
射を介して受光素子17で受光し、比較器27で受光エ
ネルギーをしきい値と比較し光走査範囲内の対象物24
a、24bの情報を検出する装置において、受光素子1
7の受光エネルギーに応じてしきい値を変化させるしき
い値可変手段30を設ける。しきい値可変手段30は分
圧回路32と積分回路34で構成される。走査角により
受光素子17の受光エネルギーに差がでたり、近傍の障
害物25からの乱反射等による雑音で受光素子17の受
光エネルギーが一定レベルもち上がっても、しきい値可
変手段30によってしきい値が受光エネルギーに応じて
変化し、走査角や雑音に起因する誤った対象物情報の検
出を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光部からの光を
回転可能なスキャンミラーで反射させて再帰性反射体に
照射し、この再帰性反射体で反射した光をスキャンミラ
ーの反射を介して受光部で受光し、受光エネルギーをし
きい値と比較することによって、スキャンミラーと再帰
性反射体の間に形成された光走査範囲内の対象物情報
(例えば対象物が有るか否かの情報)を検出する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述した光走査による対象物情報検出装
置には、図11に示すようなものが考えられている。す
なわち、光学フィルタなどの基板10の一方の側面の中
央部分に光走査ユニット11を配置し、基板10の一面
の光走査ユニット11の取付け部を除く3方辺に再帰性
反射体12が取り付けられている。光走査ユニット11
は、図12に示すように、ユニット支持板31の固定部
(図示省略)が前記基板10に接着剤などで固着され、
この固定部と一体の略L字形の支持部13の上にユニッ
ト本体14が載せられ角度調整自在に取り付けられてい
る。
【0003】ユニット本体14は、下面に前記支持部1
3に遊嵌する略L字形のL字溝15が形成され、内部に
は、半導体レーザ装置などの発光素子16と、受光素子
17が収納され、上面には、発光素子16から出力した
レーザ光(以下、単に光と記述する)18を屈折させる
屈折プリズム19と、この屈折させた光18を透過させ
るハーフミラー20を具備したプリズム21と、スキャ
ンミラー22とが設けられ、このスキャンミラー22は
パルスモータ23により回転自在に設けられている。
【0004】そして、発光素子16から出力した光18
が屈折プリズム19で屈折し、ハーフミラー20及びプ
リズム21を透過してスキャンミラー22で反射し再帰
性反射体12に照射する。この再帰性反射体12では、
入射光と略同一光路を戻りスキャンミラー22で反射
し、プリズム21のハーフミラー20で反射屈折して受
光素子17で受光される。パルスモータ23によるスキ
ャンミラー22の回転により光18は角度θ(例えば約
180°)だけ走査される。この光走査範囲内に対象物
24a、24bが有ると対象物24a、24bによって
光18が遮断されるので、走査角度θや受光素子17の
受光エネルギーを監視することによって対象物24a、
24bの有無が検出される。
【0005】図11において25は上述の光走査にとっ
て障害となる障害物を表し、この障害物25は、発光素
子16からの光18を再帰性反射体12や対象物24
a、24b以外で反射させて受光素子17に受光させた
り、不要な外来光を受光素子17に受光させる物体を総
称し、装置の筐体であったり、装置の周囲に有る物体で
あったりする。
【0006】図12の受光素子17の受光エネルギーを
監視するための電気回路としては、図13に示すような
回路が考えられる。すなわち、電流・電圧変換回路26
によって受光素子17の受光エネルギーに相当した電流
が電圧に変換され、この電圧が比較器27の+側に入力
し、比較器27の−側に基準電圧源28からの基準電圧
が入力し、この比較器27の比較出力のレベルがHレベ
ルかLレベルかをMPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)29で判断して、対象物24a、24bの有無を検
出する。図中のSは、受光素子17が受光した光のうち
の信号成分(再帰性反射体12や対象物24a、24b
で反射した光)を表し、Nは雑音成分(障害物25で反
射した光や外来光)を表す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示した回路では、比較器27によって受光素子17の
受光エネルギーに相当した電圧を基準電圧源28の基準
電圧と比較し、比較出力に基づいて対象物24a、24
bの有無を検出していたので、正しい対象物情報が得ら
れないという問題点があった。すなわち、走査角度θに
よって受光素子17の受光エネルギーに差がでてくるこ
と、近傍の障害物25からの乱反射等による雑音でSN
比が悪くなること等の理由によって正しい対象物情報が
得られないという問題点があった。また、対象物情報を
判断する回路の応答速度によっては正しい対象物情報が
得られないという問題点があった。
【0008】例えば、図11に示すように光走査範囲内
に2つの対象物24a、24bがある場合、走査角度θ
と受光エネルギーの関係が図14に示すようになり、一
方の対象物24bの存在は検出できるが他方の対象物2
4aの存在を検出できないという問題点があった。すな
わち、走査角度θが0(=0°)、π(=180°)の
ときに受光素子17は発光素子16からの光18の殆ど
を受光するので受光エネルギーが最大となり、再帰性反
射体12は入射角が直角に近いほど反射エネルギーが大
きいので再帰性反射体12の両端部と中央部に相当する
走査角度θで受光エネルギーが大きくなり、さらに雑音
によって受光エネルギーのDC(直流)レベルが上が
る。このように受光素子17の受光エネルギーJEが図
14に示すように走査角度θに応じて変化するのに対し
て、スライスレベルSLが一定なので、一方の対象物2
4bの存在は検出できるが他方の対象物24aの存在を
検出できないという問題点があった。図14中におい
て、スライスレベルSLは比較器27の−入力側に入力
する基準電圧に相当した光エネルギーの値を表し、Aは
受光エネルギーJEの特性曲線のうちの対象物24aに
対応した部分を表し、Bは受光エネルギーJEの特性曲
線のうちの対象物24bに対応した部分を表す。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、走査角度θや雑音に起因する誤った対象物情報の
検出を防止し、対象物が光走査範囲内の何処にあっても
正しい対象物情報を得ることのできる光走査による対象
物情報検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発光
部からの光を回転可能なスキャンミラーで反射させて再
帰性反射体に照射し、この再帰性反射体で反射した光を
スキャンミラーの反射を介して受光部で受光し、受光エ
ネルギーをしきい値と比較することによって、スキャン
ミラーと再帰性反射体の間に形成された光走査範囲内の
対象物情報を検出する装置において、受光部の受光エネ
ルギーに応じてしきい値を変化させるしきい値可変手段
を設けてなることを特徴とする。
【0011】走査角度θによって受光部の受光エネルギ
ーに差がでてきたり、近傍の障害物からの乱反射等によ
る雑音で受光部の受光エネルギーが一定レベルもち上が
っても、しきい値可変手段によって受光エネルギーと比
較するしきい値が受光部の受光エネルギーに応じて変化
するので、走査角度θや雑音に起因する誤った対象物情
報の検出を防止することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、しきい値可変手段の構成を簡単にするために、しき
い値可変手段を、受光部の受光エネルギーに相当した電
圧を一定比率で分圧する分圧回路と、この分圧回路に結
合され積分値をしきい値として出力する積分回路とで構
成する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、しきい値可変手段の構成を簡単にするために、しき
い値可変手段を、受光部の受光エネルギーに相当した信
号をディジタル信号に変換するA/D変換回路と、この
A/D変換回路の出力信号の一定期間の平均値を求める
平均値算出回路と、この平均値算出回路で求めた平均値
からA/D変換回路の出力信号に応じて可変可能な定数
を減算する可変定数減算回路と、この可変定数減算回路
の演算値をアナログ信号に変換ししきい値として出力す
るD/A変換回路とで構成する。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、信号の強弱でS/N比が極端に変化し、受光エネル
ギーがなだらかに変化する途中で急激に変化した場合で
も、逆転現象に起因する誤った対象物情報の検出をしな
いようにするために、可変定数減算回路を、平均値算出
回路で求めた平均値から相異なる定数K1、K2(K1
<K2)を減算する第1、第2減算器と、A/D変換回
路の出力信号と第1、第2減算器の一方の演算値とを比
較する比較器と、この比較器の比較出力に応じて第1、
第2減算器の演算値の一方を選択して出力するセレクタ
とで構成する。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、信号の強弱でS/N比が極端に変化し、受光エネル
ギーが急激な増加から急激な減少へ変化した場合でも、
逆転現象に起因する誤った対象物情報の検出をしないよ
うにするために、受光エネルギーに相当した信号を一定
期間遅延させしきい値と比較する信号として出力する遅
延手段を設け、しきい値可変手段を、受光部の受光エネ
ルギーに相当した信号をディジタル信号に変換するA/
D変換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一定期
間の平均値を求める平均値算出回路と、この平均値算出
回路で求めた平均値から一定の定数を減算する減算回路
と、この減算回路の演算値をアナログ信号に変換ししき
い値として出力するD/A変換回路とで構成する。
【0016】請求項6の発明は、発光部からの光を回転
可能なスキャンミラーで反射させて再帰性反射体に照射
し、この再帰性反射体で反射した光をスキャンミラーの
反射を介して受光部で受光し、受光エネルギーをしきい
値と比較することによって、スキャンミラーと再帰性反
射体の間に形成された光走査範囲内の対象物情報を検出
する装置において、受光部の受光エネルギーが一定とな
るように発光部の発光エネルギーを制御する発光エネル
ギー制御手段を設けてなることを特徴とする。
【0017】走査角度θによって若しくは雑音によっ
て、受光部の受光エネルギーが予め設定した標準値より
大きく又は小さくなる方向へ変化すると、この変化に応
じて発光エネルギー制御手段が発光部の発光エネルギー
を小さく又は大きくする方向へ変化させ、受光部の受光
エネルギーを一定値に制御する。このため、走査角度θ
や雑音に起因する誤った対象物情報の検出を防止するこ
とができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、発光エネルギー制御手段の構成を簡単にするため
に、発光エネルギー制御手段を、受光部の受光エネルギ
ーに相当した信号をディジタル信号に変換するA/D変
換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間に
おける平均値を求める平均値演算手段と、この平均値演
算手段で求めた平均値を予め設定した標準値と比較し、
平均値が標準値より小さいときは発光エネルギを上げる
ための制御信号を発光部へ出力し、平均値が標準値より
大きいときは発光エネルギを下げるための制御信号を発
光部へ出力する発光部制御手段とで構成する。
【0019】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、対象物によって受光部の受光エネルギーが途切れた
ときに、直ぐに発光部の発光エネルギーを上げる処理を
行わないようにするために、発光部制御手段に発光部へ
出力する制御信号を一時的に置数するレジスタを設け、
平均値演算手段で求めた平均値が予め設定した下限設定
値以下か否かを判別する下限判別手段と、この下限判別
手段により平均値が下限設定値以下と判別されたとき
に、レジスタの置数値を更新せずに直前の置数値を保持
する置数値保持手段とを設ける。
【0020】請求項9の発明は、請求項7の発明におい
て、対象物によって受光部の受光エネルギーが途切れた
ときに、直ぐに発光部の発光エネルギーを上げる処理を
行わないようにするために、発光部制御手段に制御信号
を一時的に置数するレジスタを設け、平均値演算手段で
求めた平均値が下限設定値以下か否かを判別する下限判
別手段と、この下限判別手段により平均値が下限設定値
以下と判別されたときに、レジスタの置数値と直前の置
数値との積分値を発光部へ出力する制御信号とする積分
処理手段とを設ける。
【0021】請求項10の発明は、請求項6、7、8又
は9の発明において、発光部の発光エネルギーが極限に
なったことを報知するために、発光部の発光エネルギー
の極限値を予め設定する極限値設定手段と、発光部の発
光エネルギーを制御するための制御信号と極限値設定手
段で設定された極限値とを比較する比較手段と、この比
較手段の比較出力に基づいて発光部の発光エネルギーが
極限になったことを報知する報知手段とを設ける。
【0022】請求項11の発明は、請求項6、7、8又
は9の発明において、発光部の発光エネルギーが極限に
なったことを可視光で報知するために、制御手段から発
光部側へ出力する制御信号が極限値を越えたときに可視
光を発光する可視光発光手段を設ける。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光走査による
対象物情報検出装置の一実施形態例を図1を用いて説明
する。図1において図13と同一部分は同一符号とす
る。図1において、12は再帰性反射体、16は発光素
子、17は受光素子、18は前記発光素子16からの
光、24a、24bは情報検出対象としての対象物、2
5は光走査にとって障害となる障害物、26は前記受光
素子17の受光エネルギーに相当した電流を電圧に変換
して出力する電流・電圧変換回路、27は比較器、29
はMPUを表し、Sは前記受光素子17が受光した光の
うちの信号成分を表し、Nは雑音成分を表す。
【0024】30はしきい値可変手段で、このしきい値
可変手段30は、前記電流・電圧変換回路26の出力電
圧を分圧する分圧回路32と、この分圧回路32に結合
され積分値をしきい値として出力する積分回路34とか
らなり、前記分圧回路32は抵抗36、38で構成さ
れ、前記積分回路34は前記抵抗36とコンデンサ40
で構成されている。
【0025】つぎに、図1の作用を図2を併用して説明
する。電流・電圧変換回路26は、受光素子17の受光
エネルギーに相当した電流を電圧に変換し、この電圧を
比較器27の+入力側に出力する。このため、比較器2
7の+入力側に入力する電圧に相当した受光エネルギー
JEは、図14の場合と同様に、図2に示すような特性
曲線となる。すなわち、この受光エネルギーJEは、走
査角度θが0、πのときに受光エネルギーが最大とな
り、π/2のときに受光エネルギーが大きくなり、さら
に雑音によって受光エネルギーのDCレベルが上がって
いる。図2中においてAは受光エネルギーJEの特性曲
線のうちの対象物24aに対応した部分を表し、Bは受
光エネルギーJEの特性曲線のうちの対象物24bに対
応した部分を表す。
【0026】しきい値可変手段30は、その分圧回路3
2が電流・電圧変換回路26の出力電圧を抵抗36、3
8の値に応じて分圧し、積分回路34が抵抗36とコン
デンサ40による積分値をしきい値として比較器27の
−入力側に入力する。このため、比較器27の−入力側
への入力電圧に相当した光エネルギーであるスライスレ
ベルSLaは、図2中に点線で示すように、、受光エネ
ルギーJEの特性曲線を一定レベル下げた値となり、
A、Bの下端点より高いレベルとなる。したがって、対
象物24a、24bの何れに対しても、比較器27の出
力側に検出信号が現われ、MPU29によって対象物2
4a、24bが有ることを判別できる。すなわち、走査
角度θや雑音に起因する誤った対象物情報の検出を防止
することができる。
【0027】図1の実施形態例では、しきい値可変手段
を分圧回路と積分回路で構成した場合について説明した
が、本発明はこれに限るものでなく、受光素子の受光エ
ネルギーに応じてしきい値を変化させるものであればよ
い。例えば、図3に示すように、しきい値可変手段30
aを、電流・電圧変換回路26の出力電圧Esをその周
波数の2倍以上の標本化周波数で標本化してディジタル
の電圧Vsに変換するA/D(アナログ/ディジタル)
変換回路42と、このA/D変換回路42の出力電圧V
sの一定期間(例えば3標本化周期)の平均値Vsaを
求める平均値算出回路44と、この平均値算出回路44
で求めた平均値VsaからA/D変換回路42の出力電
圧Vsに応じて可変可能な定数を減算する可変定数減算
回路46と、この可変定数減算回路46の演算値をアナ
ログの電圧Erに変換ししきい値として出力するD/A
(ディジタル/アナログ)変換回路48とで構成した場
合についても利用することができる。
【0028】前記平均値算出回路44は、3段に結合さ
れたシフトレジスタ501、502、503、加算器52
及び除算器54からなり、前記シフトレジスタ501
502、503は前記A/D変換回路42の出力電圧Vs
を順次1標本化クロック分遅延させ、前記加算器52
は、前記A/D変換回路42の出力電圧Vsと前記シフ
トレジスタ501、502、503のそれぞれから出力す
る電圧とを加算し、前記除算器54は前記加算器52で
求めた加算値を4(シフトレジスタの段数+1)で割っ
た平均値Vsaを出力する。
【0029】前記可変定数減算回路46は、前記除算器
54から出力した平均値Vsaから相異なる定数K1、
K2(K1<K2)を減算する第1、第2減算器56、
58と、前記A/D変換回路42の出力電圧Vsと前記
第1減算器56の演算値(Vsa−K1)とを比較する
比較器60と、この比較器60の比較出力に応じて前記
第1、第2減算器56、58の演算値の一方を選択して
出力するセレクタ62とで構成されている。なお、比較
器60は、A/D変換回路42の出力電圧Vsと第2減
算器58の演算値(Vsa−K2)とを比較し、その比
較出力でセレクタ62の切り替えを制御するようにして
もよい。
【0030】つぎに、図3の場合の作用を図4を併用し
て説明する。 (イ)電流・電圧変換回路26の出力電圧Esがなだら
かに変化している場合には、第1減算器56の演算値
(Vsa−K1)がA/D変換回路42の出力電圧Vs
より小さい(Vsa−K1<Vs)ので、比較器60の
出力信号がLレベルとなりセレクタ62の可動片は実線
で示すように第1減算器56の演算値(Vsa−K1)
を選択する。このため、D/A変換回路48は、(Vs
a−K1)をアナログ信号に変換した電圧Erを比較器
27の−入力側に出力する。
【0031】(ロ)受光素子17からの信号Sの強弱に
よってS/N比が極端に変化し、電流・電圧変換回路2
6の出力電圧Esが図4に示すようになだらかに変化し
ている途中で急激に変化した場合、セレクタ62が第1
減算器56の演算値(Vsa−K1)を選択し続けてい
ると、平均値算出回路44の平均化処理によって比較器
27の−入力側に入力する電圧Erと+入力側に入力す
る電圧Esとの間に部分的な逆転現象(Er>Es)が
生じるが、この逆転現象が生じる直前に比較器60の出
力信号がLレベルからHレベルに変化しセレクタ62の
可動片が点線で示すように第2減算器58を選択するの
で、電圧Erが部分的に2点鎖線で示すように補正さ
れ、逆転現象による誤った対象物情報の検出を防止して
いる。すなわち、可変定数減算回路46が無く、代わり
に第1減算器56が平均値算出回路44で求めた平均値
Vsaから定数K1を減算した値(Vsa−K1)をD
/A変換回路48へ出力するだけの構成とした場合に
は、D/A変換回路48の出力電圧Erが図4に×印で
示すような値となり、部分的に逆転現象が生じる。しか
し、図3の実施形態例では、可変定数減算回路46が有
り、逆転現象が生じる直前にセレクタ62が第2減算器
58を選択して(Vsa−K2)をD/A変換回路48
へ出力するので、D/A変換回路48から出力するEr
は、その一部が図4に○印及び2点鎖線で示すように補
正され、逆転現象による誤った対象物情報の検出を防止
している。
【0032】図3に示した実施形態例では、可変定数減
算回路46を第1、第2減算器56、58、比較器60
及びセレクタ62で構成し、平均値算出回路44で求め
た平均値VsaからA/D変換回路42の出力電圧Vs
に応じて可変可能な定数K1、K2を減算し、この減算
で求めた演算値をD/A変換回路48へ出力し、さらに
電流・電圧変換回路26の出力電圧Esを比較器27の
+入力側に直接入力するようにしたが、本発明はこれに
限るものでなく、可変定数減算回路46を無くして代わ
りに第1減算器56(又は第2減算器58)のみを設
け、図3に2点鎖線で示すように電流・電圧変換回路2
6の出力側と比較器27の+入力側との間に遅延回路6
4を設けた場合についても利用することができる。この
場合、信号の強弱によってS/N比が極端に変化し、電
流・電圧変換回路26の出力電圧Esが図5に実線で示
すように急激な増加から急激な減少に変化しても、逆転
現象(Er>Es)が生じるのを防止し、誤った対象物
情報の検出を防止できる。すなわち、図3の実施形態例
において、可変定数減算回路46を無くし、代わりに第
1減算器56のみを設けただけでは、比較器27の−入
力側に入力するErが図5に点線で示すようになり、E
sがピークを過ぎて減少に転じた直後に逆転現象(Er
>Es)が生じるが、遅延回路64によって出力電圧E
sを一定期間遅延させた補正電圧Esd(図5に1点鎖
線で示す)が比較器27の+入力側に入力するので、逆
転現象が生じるのを防止し、誤った対象物情報の検出を
防止している。
【0033】図6は本発明の他の実施形態例を示すもの
で、図1と同一部分は同一符号とし説明を省略する。図
6において、16は発光素子、17は受光素子、18は
前記発光素子16からの光、26は電流・電圧変換回
路、27は比較器、28は基準電圧源、42はA/D変
換回路、66は各種の制御処理を行うMPU、68は標
準電圧値Vrを置数する標準電圧値レジスタ、70は積
分処理メモリ、72はD/A変換回路、74は電圧・電
流変換回路、76は警告を報知するための報知部(例え
ば警告ランプや警告ブザー)である。
【0034】前記MPU66は、以下の〜に記述す
る各機能を達成するためのプログラムを格納したROM
(リード・オンリ・メモリ)(図示省略)を具備すると
ともに、前記発光素子16側へ出力する制御信号を一時
的に置数するレジスタ78及び設定された極限値を置数
する極限値レジスタ80を具備している。 A/D変換回路42の出力電圧Vsの一定期間(例え
ば3標本化期間)における平均値Vsaを求める平均値
演算機能。 前記の平均値演算手段で求めた平均値Vsaを標準
電圧値レジスタ68の標準電圧値Vrと比較し、Vsa
<Vrのときに発光素子16の発光エネルギを上げるた
めの制御信号をレジスタ78を介して発光素子16側へ
出力し、Vsa>Vrのときに発光素子16の発光エネ
ルギを下げるための制御信号をレジスタ78を介して発
光素子16側へ出力する発光部制御機能。 前記の平均値演算機能で求めた平均値Vsaが、受
光素子17の受光エネルギーが途切れたときに相当して
予め設定された下限設定値Vb以下か否かを判別する下
限判別機能。 前記の下限判別機能により平均値Vsaが下限設定
値Vb以下と判別されたときに、レジスタ78の現在の
置数値と直前の置数値との積分値を演算し、この積分値
を積分処理メモリ70に記憶するとともに、レジスタ7
8を介して発光素子16側へ出力する積分処理機能。 レジスタ78に置数された制御信号と極限値レジスタ
80に置数された極限値Vuとを比較し、制御信号が極
限値Vu以上のときに発光素子16の発光エネルギーが
極限になったことを報知するための信号を報知部76へ
出力する報知部制御機能。
【0035】前記D/A変換回路72は、前記MPU6
6内のレジスタ78に置数された制御値をアナログの電
圧に変換して出力し、前記電圧・電流変換回路74は、
前記D/A変換回路72から出力した電圧を電流に変換
して前記発光素子16へ出力する。
【0036】つぎに、図6の作用を図7及び図8を併用
して説明する。 (イ)電流・電圧変換回路26は、受光素子17の受光
エネルギーに相当した電流を電圧Esに変換し、この電
圧Esを比較器27の+入力側に出力する。A/D変換
回路42は、電流・電圧変換回路26の出力電圧Esを
ディジタルの電圧Vsに変換し、この電圧VsをMPU
66へ出力する。
【0037】(ロ)MPU66は、その平均値演算機能
によって、一定期間(例えば3標本化期間)における
入力電圧Vsについての平均値Vsaを演算し、発光部
制御機能によって、平均値Vsaを標準電圧値Vrと
比較し、Vsa<Vrのときに発光素子16の発光エネ
ルギを上げるための制御信号をレジスタ78を介して発
光素子16側へ出力し、Vsa>Vrのときに発光素子
16の発光エネルギを下げるための制御信号をレジスタ
78を介して発光素子16側へ出力する。このMPU6
6のレジスタ78から出力した制御信号はD/A変換回
路72でアナログの電圧に変換され、電圧・電流変換回
路74で電流に変換されて発光素子16に供給される。
このため、発光素子16の発光エネルギーHEは、図7
に示すように走査角度θに対して変化し、受光素子17
の受光エネルギーJEaは、図8に示すように光走査範
囲内の走査角度θに対して一定となるとともに、対象物
24a、24bに対応したA、Bの下端点より高いレベ
ルとなる。したがって、対象物24a、24bの何れに
対しても、比較器27の出力側に検出信号が現われ、て
対象物24a、24bが有ることを判別できる。すなわ
ち、走査角度θや雑音に起因する誤った対象物情報の検
出を防止することができる。さらに、受光エネルギーの
平均値(平均値Vsaに相当するエネルギー)が一定と
なるように発光素子17の発光エネルギーを制御してい
るので、対象物24a、24bによって遮られた光エネ
ルギーのDC値(ノイズ成分)が上がらないように制御
することができる。また、図6の場合では、図7に示す
ように、発光素子16の発光エネルギーHEが従来例の
HEcより小さくなるので、エネルギーを節約できる。
【0038】(ハ)対象物24a、24bによって受光
素子17の受光エネルギーJEが途切れた場合、MPU
66が、その下限判別機能の判別信号に基づく積分処
理機能によって、レジスタ78に置数する現在の制御
信号と直前まで置数していた制御信号との積分値を演算
し、この積分値を積分処理メモリ70に記憶するととも
にレジスタ78を介してD/A変換回路72へ出力する
ので、発光素子16の発光エネルギーが急激に上昇する
のを防止している。
【0039】(ニ)受光エネルギーの平均値に相当した
平均値Vsaを標準電圧値Vrと比較し、比較出力で発
光素子16の発光エネルギーを制御するフィードバック
制御としたので、受光素子17の感度や発光素子16の
発光効率が経年変化である程度劣化しても、又はスキャ
ンミラー22や再帰性反射体12が埃等である程度汚れ
ても、対象物24a、24bが有るか否かの情報を正し
く検出することができる。
【0040】(ホ)本発明による対象物情報検出装置を
複数連携して使用する場合には、各装置の標準電圧値レ
ジスタの標準電圧値Vrを共用することによって、同品
質の検出感度(受信感度)を維持することができる。す
なわち、標準電圧値Vrを共用することによって各装置
の受光素子の受光エネルギーを一定に保つことが可能と
なり、各装置の発光素子の発光効率のバラツキや受光素
子の感度のバラツキが制御されるので、発光素子の発光
効率や受光素子の感度のバラツキに起因する対象物情報
の検出誤差を防止できる。例えば、一方の装置の標準電
圧値Vr1が他方の装置の標準電圧値Vr2より小さいた
め、発光素子の発光効率や受光素子の感度のバラツキに
よって、図9に実線で示すように、標準電圧値をVr1
とした一方の装置の受光エネルギーJE1のレベルの一
部にスライスレベルSLとの間で逆転現象が生じた場合
には、同図に1点鎖線で示すような逆転現象が生じない
他方の装置の受光エネルギーJE2に対応したVr2を共
通の標準電圧値として共用すれば、発光素子の発光効率
や受光素子の感度のバラツキに起因する対象物情報の検
出誤差を防止できる。この場合、必要に応じてスライス
レベルSLを逆転現象が生じない範囲で上げることによ
って、装置の検出感度を同一に保つことができる。
【0041】(ヘ)受光素子17の感度や発光素子16
の発光効率が経年変化によって限度以上劣化し、又はス
キャンミラー22や再帰性反射体12が埃等である限度
以上汚れて、レジスタに78に置数された制御信号が極
限レジスタ80に置数された極限値Vu以上になると、
MPU66は、その報知部制御機能によって報知部7
6へ報知信号を出力し、警告ランプや警告ブザーを作動
して特性劣化や汚れが限度以上に達していることを報知
する。
【0042】図6の実施形態例では、積分処理メモリ7
0を設け、平均値が下限設定値以下と判別されたとき
に、MPU66の積分処理機能によってレジスタ78
に置数する現在の制御信号と直前まで置数していた制御
信号との積分値を演算し、この積分値を積分処理メモリ
70に記憶するとともにレジスタ78を介してD/A変
換回路72へ出力することによって、対象物24a、2
4bで受光素子17の受光エネルギーJEが途切れても
発光素子16の発光エネルギーが急激に上昇しないよう
にしたが、本発明はこれに限るものでなく、積分処理メ
モリ70を省略するとともに、積分処理機能の代わり
に置数値保持機能をMPU66に付加することによっ
て、対象物24a、24bによって受光素子17の受光
エネルギーJEが途切れても発光素子16の発光エネル
ギーが急激に上昇しないようにしてもよい。この置数値
保持機能は、平均値が下限設定値以下と判別されたと
きに、レジスタ78の置数値を更新せずに直前の置数値
を保持する機能を表す。
【0043】図6の実施形態例では、報知部76を設け
るとともに、MPU66に報知部制御機能を設けるこ
とによって、レジスタ78に置数された制御信号と極限
値レジスタ80に置数された極限値Vuとを比較し、制
御信号が極限値Vu以上のときに報知部76の警告ラン
プや警告ブザーを作動し、受光素子17の感度や発光素
子16の発光効率が経年変化によって限度以上劣化し、
又はスキャンミラー22や再帰性反射体12が埃等であ
る限度以上汚れてていることを報知するようにしたが、
本発明はこれに限るものでなく、例えば図10に示すよ
うに、報知部制御機能を省略したMPU66aを設
け、報知部76の代わりに可視光発光手段82を設ける
ようにしてもよい。この可視光発光手段82は直列接続
されたツエナーダイオード84と発光ダイオード86か
らなり、D/A変換回路72から電圧・電流変換回路7
4へ出力するアナログの制御電圧を分岐して取り出し、
この制御電圧をツエナーダイオード84を介して発光ダ
イオード86へ供給し、制御電圧が予め設定された極限
値を越えたときに発光ダイオード86から可視光を発光
し、受光素子17の感度や発光素子16の発光効率が経
年変化によって限度以上劣化し、又はスキャンミラー2
2や再帰性反射体12が埃等で限度以上汚れてているこ
とを報知するようにしてもよい。
【0044】図6の実施形態例では、極限値設定手段及
び報知手段、又は可視光発光手段を設けることによて、
受光素子17の感度や発光素子16の発光効率が経年変
化によって限度以上劣化し、又はスキャンミラー22や
再帰性反射体12が埃等である限度以上汚れてているこ
とを報知するようにしたが、本発明はこれに限るもので
なく、極限値設定手段及び報知手段、及び可視光発光手
段を省略した場合についても利用することができる。
【0045】図6の実施形態例では、発光部制御手段が
制御信号を一時的に置数するレジスタを具備し、平均値
演算手段で求めた平均値が下限設定値以下か否かを判別
する下限判別手段を設け、この下限判別手段で平均値が
下限設定値以下と判別されたときにレジスタの置数値と
直前の置数値との積分値を発光部へ出力する制御信号と
する積分処理手段、又は下限判別手段で平均値が下限設
定値以下と判別されたときにレジスタの置数値を更新せ
ずに直前の置数値を保持する置数値保持手段を設けた場
合について説明したが、本発明はこれに限るものでな
く、レジスタ及び下限判別手段を省略するとともに、積
分処理手段及び置数値保持手段を省略した場合について
も利用することができる。
【0046】図6の実施形態例では、発光エネルギー制
御手段は、受光素子の受光エネルギーに相当した信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換回路と、このA/
D変換回路の出力信号の一定期間における平均値を求め
る平均値演算手段と、この平均値演算手段で求めた平均
値を標準値と比較し、平均値が標準値より小さいときは
発光エネルギを上げるための制御信号を発光素子へ出力
し、平均値が標準値より大きいときは発光エネルギを下
げるための制御信号を発光素子へ出力する発光部制御手
段とで構成された場合について説明したが、本発明はこ
れに限るものでなく、受光素子の受光エネルギーが一定
となるように発光素子の発光エネルギーを制御するもの
であればよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、発光部からの光を回
転可能なスキャンミラーで反射させて再帰性反射体に照
射し、この再帰性反射体で反射した光をスキャンミラー
の反射を介して受光部で受光し、受光エネルギーをしき
い値と比較することによって、スキャンミラーと再帰性
反射体の間に形成された光走査範囲内の対象物情報を検
出する装置において、受光部の受光エネルギーに応じて
しきい値を変化させるしきい値可変手段を設け、走査角
度θによって受光部の受光エネルギーに差がでてきた
り、近傍の障害物からの乱反射等による雑音によって受
光部の受光エネルギーが一定レベルもち上がっても、し
きい値可変手段によって受光エネルギーと比較するしき
い値が受光部の受光エネルギーに応じて変化するように
したので、走査角度θや雑音に起因する誤った対象物情
報の検出を防止し、対象物が光走査範囲内の何処にあっ
ても正しい対象物情報を得ることができる。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、しきい値可変手段を、受光部の受光エネルギーに相
当した電圧を一定比率で分圧する分圧回路と、この分圧
回路に結合され積分値をしきい値として出力する積分回
路とで構成したので、しきい値可変手段の構成を簡単に
することができる。
【0049】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、しきい値可変手段を、受光部の受光エネルギーに相
当した信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路
と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間の平均値
を求める平均値算出回路と、この平均値算出回路で求め
た平均値からA/D変換回路の出力信号に応じて可変可
能な定数を減算する可変定数減算回路と、この可変定数
減算回路の演算値をアナログ信号に変換ししきい値とし
て出力するD/A変換回路とで構成したので、しきい値
可変手段の構成を簡単にすることができる。
【0050】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、可変定数減算回路を、平均値算出回路で求めた平均
値から相異なる定数K1、K2(K1<K2)を減算す
る第1、第2減算器と、A/D変換回路の出力信号と第
1、第2減算器の一方の演算値とを比較する比較器と、
この比較器の比較出力に応じて第1、第2減算器の演算
値の一方を選択して出力するセレクタとで構成したの
で、信号の強弱でS/N比が極端に変化し、受光エネル
ギーがなだらかに変化する途中で急激に変化した場合で
も、逆転現象に起因する誤った対象物情報の検出をしな
いようにすることができる。
【0051】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、受光エネルギーに相当した信号を一定期間遅延させ
しきい値と比較する信号として出力する遅延手段を設
け、しきい値可変手段を、受光部の受光エネルギーに相
当した信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路
と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間の平均値
を求める平均値算出回路と、この平均値算出回路で求め
た平均値から一定の定数を減算する減算回路と、この減
算回路の演算値をアナログ信号に変換ししきい値として
出力するD/A変換回路とで構成したので、信号の強弱
でS/N比が極端に変化し、受光エネルギーが急激な増
加から急激な減少へ変化した場合でも、逆転現象に起因
する誤った対象物情報の検出をしないようにすることが
できる。
【0052】請求項6の発明は、発光部からの光を回転
可能なスキャンミラーで反射させて再帰性反射体に照射
し、この再帰性反射体で反射した光をスキャンミラーの
反射を介して受光部で受光し、受光エネルギーをしきい
値と比較することによって、スキャンミラーと再帰性反
射体の間に形成された光走査範囲内の対象物情報を検出
する装置において、受光部の受光エネルギーが一定とな
るように発光部の発光エネルギーを制御する発光エネル
ギー制御手段を設け、走査角度θや雑音によって、受光
部の受光エネルギーが予め設定した標準値より大きくな
る又は小さくなる方向へ変化すると、この変化に応じて
発光エネルギー制御手段が発光部の発光エネルギーを小
さく又は大きくする方向へ変化させ、受光部の受光エネ
ルギーを一定値に制御するので、走査角度θや雑音に起
因する誤った対象物情報の検出を防止し、対象物が光走
査範囲内の何処にあっても正しい対象物情報を得ること
ができる。
【0053】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、発光エネルギー制御手段を、受光部の受光エネルギ
ーに相当した信号をディジタル信号に変換するA/D変
換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間に
おける平均値を求める平均値演算手段と、この平均値演
算手段で求めた平均値を予め設定した標準値と比較し、
平均値が標準値より小さいときは発光エネルギを上げる
ための制御信号を発光部へ出力し、平均値が標準値より
大きいときは発光エネルギを下げるための制御信号を発
光部へ出力する発光部制御手段とで構成したので、発光
エネルギー制御手段の構成を簡単にすることができる。
【0054】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、発光部制御手段に発光部へ出力する制御信号を一時
的に置数するレジスタを設け、平均値演算手段で求めた
平均値が予め設定した下限設定値以下か否かを判別する
下限判別手段と、この下限判別手段により平均値が下限
設定値以下と判別されたときに、レジスタの置数値を更
新せずに直前の置数値を保持する置数値保持手段とを設
けたので、対象物によって受光部の受光エネルギーが途
切れたときに、直ぐに発光部の発光エネルギーを上げる
処理を行わないようにすることができる。
【0055】請求項9の発明は、請求項7の発明におい
て、発光部制御手段に制御信号を一時的に置数するレジ
スタを設け、平均値演算手段で求めた平均値が下限設定
値以下か否かを判別する下限判別手段と、この下限判別
手段により平均値が下限設定値以下と判別されたとき
に、レジスタの置数値と直前の置数値との積分値を発光
部へ出力する制御信号とする積分処理手段とを設けたの
で、対象物によって受光部の受光エネルギーが途切れた
ときに、直ぐに発光部の発光エネルギーを上げる処理を
行わないようにすることができる。
【0056】請求項10の発明は、請求項6、7、8又
は9の発明において、発光部の発光エネルギーの最大値
に相当した極限値を予め設定する極限値設定手段と、発
光部の発光エネルギーを制御するための制御信号と極限
値設定手段で設定された極限値とを比較する比較手段
と、この比較手段の比較出力に基づいて発光部の発光エ
ネルギーが極限になったことを報知する報知手段とを設
けたので、発光部の発光エネルギーが極限になったこと
を報知することができる。
【0057】請求項11の発明は、請求項6、7、8又
は9の発明において、制御手段から発光部側へ出力する
制御信号が極限値を越えたときに可視光を発光する可視
光発光手段を設けたので、発光部の発光エネルギーが極
限になったことを可視光で報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光走査による対象物情報検出装置
の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1の作用を説明する受光エネルギーの特性図
である。
【図3】図1のしきい値可変手段の他の実施形態例を示
すブロック図である。
【図4】図3の作用を説明する受光エネルギーの特性図
である。
【図5】図3において、可変定数減算回路46を単なる
減算器で置き換えるとともに、遅延回路64を挿入した
実施形態例の作用を説明する受光エネルギーの特性図で
ある。
【図6】本発明に係る光走査による対象物情報検出装置
の他の実施形態例を示すブロック図である。
【図7】図6中の発光素子の発光エネルギーの特性図で
ある。
【図8】図6中の受光素子の受光エネルギーの特性図で
ある。
【図9】図6に係る装置を2個連携して使用する場合の
標準電圧値レジスタに置数する標準電圧値を共用する場
合を説明する受光エネルギーの特性図である。
【図10】図6の実施形態例において、一部を省略し、
一部を変更し、一部を付加した実施形態例の要部を示す
ブロック図である。
【図11】本発明を利用した光走査による対象物情報検
出装置の平面図である。
【図12】図11中の光走査ユニットの取付け状態を示
す側面図である。
【図13】図11の装置に用いる電気回路の従来例を示
すブロック図である。
【図14】図13の作用を説明する受光エネルギー特性
図である。
【符号の説明】
11…光走査ユニット、 12…再帰性反射体、 16
…発光素子、 17…受光素子、 18…発光素子16
から出力した光、 24a、24b…対象物、25…障
害物、 26…電流・電圧変換回路、 27…比較器、
29…MPU(マイクロプロセッサ)、 30、30
a…しきい値可変手段、 32…分圧回路、 34…積
分回路、 36、38…抵抗、 40…コンデンサ、
42…A/D変換回路、 44…平均値算出回路、 4
6…可変定数減算回路、 48、72…D/A変換回
路、 501〜503…シフトレジスタ、 52…加算
器、54…除算器、 56、58…減算器、 60…比
較器、 62…セレクタ、64…遅延回路、 66、6
6a…MPU(発光エネルギー制御手段の要部を構成す
るマイクロプロセッサ)、 68…標準電圧値レジス
タ、 70…積分処理メモリ、 74…電圧・電流変換
回路、 76…報知部、 78…レジスタ、80…極限
値レジスタ、 82…可視光発光手段、 84…ツエナ
ーダイオード、 86…発光ダイオード、 A…受光エ
ネルギーJEの特性曲線のうちの対象物24aに対応し
た部分、 B…受光エネルギーJEの特性曲線のうちの
対象物24bに対応した部分、 JE、JEa、J
1、JE2…受光エネルギー、K1、K2…定数、 S
L、SLa…スライスレベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 俊行 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 中沢 文彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光部からの光を回転可能なスキャンミラ
    ーで反射させて再帰性反射体に照射し、この再帰性反射
    体で反射した光を前記スキャンミラーの反射を介して受
    光部で受光し、受光エネルギーをしきい値と比較するこ
    とによって、前記スキャンミラーと前記再帰性反射体の
    間に形成された光走査範囲内の対象物情報を検出する装
    置において、前記受光部の受光エネルギーに応じて前記
    しきい値を変化させるしきい値可変手段を設けてなるこ
    とを特徴とする光走査による対象物情報検出装置。
  2. 【請求項2】しきい値可変手段は、受光部の受光エネル
    ギーに相当した電圧を一定比率で分圧する分圧回路と、
    この分圧回路に結合され積分値をしきい値として出力す
    る積分回路とからなる請求項1記載の光走査による対象
    物情報検出装置。
  3. 【請求項3】しきい値可変手段は、受光部の受光エネル
    ギーに相当した信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間
    の平均値を求める平均値算出回路と、この平均値算出回
    路で求めた平均値から前記A/D変換回路の出力信号に
    応じて可変可能な定数を減算する可変定数減算回路と、
    この可変定数減算回路の演算値をアナログ信号に変換し
    しきい値として出力するD/A変換回路とからなる請求
    項1記載の光走査による対象物情報検出装置。
  4. 【請求項4】可変定数減算回路は、平均値算出回路で求
    めた平均値から相異なる定数K1、K2(K1<K2)
    を減算する第1、第2減算器と、A/D変換回路の出力
    信号と前記第1、第2減算器の一方の演算値とを比較す
    る比較器と、この比較器の比較出力に応じて前記第1、
    第2減算器の演算値の一方を選択して出力するセレクタ
    とからなる請求項3記載の光走査による対象物情報検出
    装置。
  5. 【請求項5】受光エネルギーに相当した信号を一定期間
    遅延させしきい値と比較する信号として出力する遅延手
    段を設け、しきい値可変手段は、受光部の受光エネルギ
    ーに相当した信号をディジタル信号に変換するA/D変
    換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一定期間の
    平均値を求める平均値算出回路と、この平均値算出回路
    で求めた平均値から一定の定数を減算する減算回路と、
    この減算回路の演算値をアナログ信号に変換ししきい値
    として出力するD/A変換回路とからなる請求項1記載
    の光走査による対象物情報検出装置。
  6. 【請求項6】発光部からの光を回転可能なスキャンミラ
    ーで反射させて再帰性反射体に照射し、この再帰性反射
    体で反射した光を前記スキャンミラーの反射を介して受
    光部で受光し、受光エネルギーをしきい値と比較するこ
    とによって、前記スキャンミラーと前記再帰性反射体の
    間に形成された光走査範囲内の対象物情報を検出する装
    置において、前記受光部の受光エネルギーが一定となる
    ように前記発光部の発光エネルギーを制御する発光エネ
    ルギー制御手段を設けてなることを特徴とする光走査に
    よる対象物情報検出装置。
  7. 【請求項7】発光エネルギー制御手段は、受光部の受光
    エネルギーに相当した信号をディジタル信号に変換する
    A/D変換回路と、このA/D変換回路の出力信号の一
    定期間における平均値を求める平均値演算手段と、この
    平均値演算手段で求めた平均値を予め設定した標準値と
    比較し、前記平均値が前記標準値より小さいときは発光
    エネルギを上げるための制御信号を発光部へ出力し、前
    記平均値が前記標準値より大きいときは発光エネルギを
    下げるための制御信号を前記発光部へ出力する発光部制
    御手段とを具備してなる請求項6記載の光走査による対
    象物情報検出装置。
  8. 【請求項8】発光部制御手段は発光部へ出力する制御信
    号を一時的に置数するレジスタを具備してなり、平均値
    演算手段で求めた平均値が予め設定した下限設定値以下
    か否かを判別する下限判別手段と、この下限判別手段に
    より平均値が下限設定値以下と判別されたときに、前記
    レジスタの置数値を更新せずに直前の置数値を保持する
    置数値保持手段とを設けてなる請求項7記載の光走査に
    よる対象物情報検出装置。
  9. 【請求項9】発光部制御手段は発光部へ出力する制御信
    号を一時的に置数するレジスタを具備してなり、平均値
    演算手段で求めた平均値が下限設定値以下か否かを判別
    する下限判別手段と、この下限判別手段により平均値が
    下限設定値以下と判別されたときに、前記レジスタの置
    数値と直前の置数値との積分値を発光部へ出力する制御
    信号とする積分処理手段とを設けてなる請求項7記載の
    光走査による対象物情報検出装置。
  10. 【請求項10】発光部の発光エネルギーの極限値を予め
    設定する極限値設定手段と、前記発光部の発光エネルギ
    ーを制御するための制御信号と前記極限値設定手段で設
    定された極限値とを比較し、前記制御信号が前記極限値
    以上のときにこれを報知する報知手段とを設けてなる請
    求項7、8又は9記載の光走査による対象物情報検出装
    置。
  11. 【請求項11】発光部制御手段から発光部側へ出力する
    制御信号が予め設定された極限値を越えたときに可視光
    を発光する可視光発光手段を設けてなる請求項7、8又
    は9記載の光走査による対象物情報検出装置。
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