JPH11247691A - エンジンのアイドル運転制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル運転制御装置

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JPH11247691A
JPH11247691A JP6204198A JP6204198A JPH11247691A JP H11247691 A JPH11247691 A JP H11247691A JP 6204198 A JP6204198 A JP 6204198A JP 6204198 A JP6204198 A JP 6204198A JP H11247691 A JPH11247691 A JP H11247691A
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fuel injection
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control
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Yoshihiro Asami
好洋 浅見
Suzuhiro Saeki
鈴弘 佐伯
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Isuzu Motors Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は,アイドル運転時の基本燃料噴射
量を補正する補正噴射量を求める制御ゲインをエンジン
の運転状態に応じて変化させることで,運転状態に応じ
たエンジンの回転速度を制御するアイドル運転制御装置
を提供する。 【解決手段】 アイドル運転時において,エンジンの回
転速度と目標回転速度との偏差ΔNの絶対値が所定値N
lv未満であるときには,偏差ΔNのPID制御によっ
て基本燃料噴射量Qfrを補正する補正噴射量を求める
ための制御ゲインGp〜Gdを,基本制御ゲインGpb
〜Gdbに,S7で求めたエンジンの運転状態としての
オイル温度Toの関数である比例係数Kp〜Kdを乗じ
ることによって算出し(S8),基本燃料噴射量Qfr
にエンジンの運転状態に応じた補正量を加算して目標燃
料噴射量Qiを求める(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,エンジンのアイ
ドル運転状態におけるエンジン回転速度を制御するアイ
ドル運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,本体内を昇降して噴孔を開閉制御
する針弁と,その針弁を昇降させるため作動流体を制御
する駆動電流が供給される電磁弁とを具備したインジェ
クタを備え,コントローラによってエンジンの運転状態
に応じてインジェクタから噴射される燃料噴射時期及び
燃料噴射量を制御するエンジンの電子制御燃料噴射シス
テムが知られている。
【0003】上記電子制御燃料噴射システムとして,例
えば,作動流体をエンジンオイルとし,エンジンオイル
の本体内への流入を制御する電磁弁とエンジンオイルに
よって作動する増圧ピストンを内部に有するインジェク
タを備え,増圧室内の燃料を増圧ピストンによって増圧
し,その増圧された燃料の圧力で針弁を昇降させ,針弁
によって開弁された噴孔から増圧された燃料を噴射する
型式のシステムと,作動流体をコモンレールに貯留され
た高圧燃料とし,圧力制御室を本体内に形成したインジ
ェクタを備え,圧力制御室への高圧燃料の流入と流出と
を制御し,その高圧燃料の圧力に基づいて針弁を昇降さ
せ,針弁によって開弁された噴孔から高圧燃料を噴射す
る型式のシステムとが提案されている。各インジェクタ
には電磁弁が備わっており,電磁弁の作動をコントロー
ラとしての電子制御装置によって制御することにより,
高圧に昇圧された作動流体がインジェクタ内に供給さ
れ,インジェクタの先端に形成されている噴孔から予め
決められた噴射量の燃料が予め決められた燃料噴射時期
に噴射される。
【0004】このような電子制御燃料噴射システムにお
いては,非アイドル運転時には,エンジンの回転速度と
負荷(例えば,アクセル開度(踏込み量))に応じてエ
ンジンの出力特性や排気特性が最適になるように予め決
められたマップ等のデータに基づいて目標燃料噴射量を
決定するが,アイドル運転時にはエンジンの回転数が一
定していることが望まれるので,アイドル運転時の目標
回転速度を設定し,この目標回転速度とエンジンの回転
速度との偏差に基づくPID制御によって,エンジンの
回転速度が目標回転速度となるように目標燃料噴射量を
決定している。アイドル運転時と非アイドル運転時との
判定は,例えば,エンジンの回転速度とアクセル踏込み
量(アクセル開度)とに基づいて行われる。アイドル運
転時の目標回転速度は,エンジン温度(例えば,オイル
マニホルドに設けられた温度センサによって検出された
オイル温度)に応じて予め決められてデータに基づいて
設定される基本回転速度を,エアコンや暖機スイッチの
オン・オフ状態等に応じて適宜補正して求められる。ま
た,アイドル運転時の目標燃料噴射量は,エンジン温度
に応じて設定されている基本燃料噴射量に,上記の回転
速度偏差に基づいたPID補正量を加算することで決定
される。補正して得られた目標燃料噴射量に基づいて燃
料を噴射することにより,エンジンのアイドル運転状態
における回転速度の周期的な変化,オフセット及び急な
変化への追従遅れを防止している。
【0005】アイドル運転時における目標燃料噴射量の
補正量は,比例動作(P制御),積分動作(I制御)及
び微分動作(D制御)によって得られる。即ち,上記補
正量は,回転速度の偏差,その積分値及び微分値にそれ
ぞれ所定の制御ゲインを乗じることで得られるが,この
制御ゲインが一定であると種々の運転状態に応じた最適
制御を実現することが難しい。例えば,上記偏差が大き
い場合に対して最適化された制御ゲインでは,偏差が小
さいときには制御ゲインが大き過ぎるためにエンジン回
転速度にハンチングが生じ易くなり,逆に,上記偏差が
小さい場合に対して最適化された制御ゲインでは,偏差
が大きいときには制御ゲインが小さ過ぎるためにエンジ
ン回転速度は目標回転速度に収束し難くなる。また,エ
ンジン暖機前(エンジンの運転に対するフリクションが
大きい)に対して最適化された制御ゲインでは,エンジ
ン暖機後(エンジンの運転に対するフリクションが小さ
い)には制御ゲインが大き過ぎるためにエンジン回転速
度にハンチングが生じ易く,逆に,エンジン暖機後に対
して最適化された制御ゲインでは,エンジン暖機前の運
転において制御ゲインが小さ過ぎるためにエンジン回転
速度が目標回転速度に収束し難くなる。
【0006】このような状況の下では,エンジン回転速
度に影響を与えるエンジンの様々な運転状態に対して,
それぞれ最適な制御ゲインを予め求めてメモリに記憶さ
せておき,エンジンの運転状態を検出するセンサの検出
信号に基づいて,エンジンの運転状態に応じた最適な制
御ゲインを求めることが考えられる。しかしながら,こ
のような方法では,各種の運転状態に対応した制御ゲイ
ンを予め求めておくために多くの変数やパラメータに対
して実験等を繰り返す必要があり,エンジン開発コスト
が膨大になると共に,そのようにして求めた制御ゲイン
を記憶させるために大容量のメモリが必要となり,製品
コストが上昇してしまうという問題がある。また,コン
トローラの演算量も大きくなるので,コントローラのC
PUの負担も大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで,エンジンがア
イドル運転状態にある場合に,目標燃料噴射量をエンジ
ンの実際の回転速度と目標回転速度との偏差に基づいて
PID制御をするとき,エンジン回転速度のハンチング
を防止すると共に目標回転速度への収束性を良好にし
て,種々の運転状態に応じて最適な制御を実現する点で
解決すべき課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
課題を解決することであり,エンジンがアイドル運転状
態である場合に,エンジンの回転速度を一定にするため
に目標燃料噴射量をPID制御するとき,そのPID制
御における制御ゲインを一定としたりエンジンの運転状
態や制御状態に応じて設定される多数の定数として記憶
させることなく,エンジン回転速度のハンチングやアイ
ドル目標回転速度への収束性を良好にして,エンジンの
種々の運転状態に応じて最適な制御を実現することがで
きるエンジンのアイドル運転制御装置を提供することで
ある。
【0009】この発明は,エンジンがアイドル運転状態
にあるときの目標回転速度を算出する目標回転速度算出
手段,前記目標回転速度に対応して基本燃料噴射量を算
出する基本燃料噴射量算出手段,及び前記エンジンの回
転速度と前記目標回転速度との偏差,前記偏差の積分値
又は前記偏差の微分値に可変制御ゲインを乗じることに
より前記基本燃料噴射量を補正する補正噴射量を求め且
つ前記補正噴射量を前記基本燃料噴射量に加算して目標
燃料噴射量を求める目標燃料噴射量算出手段を具備し,
前記可変制御ゲインは前記エンジンの運転状態に応じて
変化されることから成るエンジンのアイドル運転制御装
置に関する。
【0010】また,このエンジンのアイドル運転制御装
置において,前記可変制御ゲインは,基本制御ゲインに
前記エンジンの運転状態に応じて求められる補正係数を
乗じて算出される。
【0011】また,このエンジンのアイドル運転制御装
置において,前記エンジンの運転状態は,前記エンジン
のオイル温度,前記偏差の大きさ,前記エンジンに適用
される変速機のシフト位置又は前記エンジンに付設され
る補機の作動状態である。
【0012】更に,このエンジンのアイドル運転制御装
置において,前記可変制御ゲインは,前記偏差に乗じら
れる比例制御ゲイン,前記積分値に乗じられる積分制御
ゲイン又は前記微分値に乗じられる微分制御ゲインであ
る。
【0013】この発明は,上記のように構成されている
ので,エンジンの運転状態がアイドル運転状態である場
合には,エンジンの回転速度と目標回転速度との偏差,
前記偏差の積分値又は前記偏差の微分値に可変制御ゲイ
ンを乗じることにより,PID制御によって基本燃料噴
射量を補正するときの補正噴射量が求められる。この補
正噴射量を基本燃料噴射量に加算することにより,目標
燃料噴射量が算出される。目標燃料噴射量が実際の燃料
噴射量となるように,各インジェクタから燃焼室への燃
料の噴射が行われるので,アイドル運転状態でのエンジ
ンの回転速度が目標回転速度と一致するようにエンジン
の回転速度制御が行われる。また,可変制御ゲインはエ
ンジンの運転状態に応じて変化されるので,運転状態に
応じた適切な制御が行われ,エンジンの回転速度のハン
チングが防止されると共に回転速度の目標回転速度への
収束性が改善される。
【0014】また,エンジンの運転状態に応じて変更す
る場合,各PID制御における制御ゲインを各エンジン
の運転状態に応じて個々に予め求めておくとすると,求
める制御ゲインの個数が増大する。そこで,制御ゲイン
としては基本制御ゲインのみをメモリに記憶させてお
き,基本制御ゲインにエンジンの各運転状態に応じてそ
れぞれ求められる補正係数を乗じることでPID制御に
おける制御ゲインを決定すると,エンジンの各運転状態
に応じた多数の制御ゲインを予め求めておく必要も,そ
のようにして求めた多数の制御ゲインを記憶させるため
に大容量のメモリを用意する必要もなく,更にコントロ
ーラのCPUの負担を少なくすることができ,制御装置
としての製品の開発コストと製造コストを低減すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,この
発明によるエンジンのアイドル運転制御装置の一実施例
を説明する。図4は,この発明によるエンジンのアイド
ル運転制御装置が適用されるエンジンのシステムの一例
を示す図である。エンジン1は,図4には1本のインジ
ェクタ11のみが示されているが,エンジン1は高出力
を得るために4気筒等の多気筒4サイクル直噴式ディー
ゼルエンジンである。エンジン1は,シリンダブロック
2とシリンダヘッド3とを有し,シリンダブロック2に
形成されたシリンダライナ内を摺動自在なピストン4の
往復運動とクランク軸6の回転運動とは,両者を連結す
るコンロッド5を介して変換される。
【0016】エンジン1の電子制御燃料噴射システム1
0には,ユニット化された油圧作動型のインジェクタ1
1が採用されている。インジェクタ11は,シリンダヘ
ッド3に配設されており,作動流体としてのエンジンオ
イルで作動し且つ燃料を予め決められた燃料噴射圧力と
なるように増圧して燃焼室7内に燃料を直接に噴射す
る。燃料ポンプ12によって比較的低圧に昇圧された燃
料は,燃料供給管13を通じてインジェクタ11の内部
に形成された燃料室に供給される。エンジンオイルは,
高圧オイルポンプ14によって高圧に昇圧されて高圧オ
イルマニホルド(オイルレール)15に蓄圧され,高圧
オイルマニホルド15から各インジェクタ11の加圧室
に供給される。燃料室内の燃料は,加圧室に供給された
高圧オイルによって駆動(ストローク)される増圧ピス
トンで加圧され,燃料室からの燃料の圧力に基づいて針
弁がインジェクタ11の本体内を昇降することで,イン
ジェクタ11の先端に配置されるノズルに形成された噴
孔を開閉する。高圧オイルポンプ14に備わる流量制御
弁16は,その吐出量を制御することにより,高圧オイ
ルマニホルド15におけるレール圧力を制御している。
流量制御弁16は,常開式又は常閉式の制御弁であり,
コントローラ20(後述する)からの制御信号によって
その開度(或いは開弁時間,即ち,パルス電流のデュー
ティ比)が制御されて高圧オイルポンプ14から供給さ
れるオイルの供給量が制御されることにより,レール圧
力が制御される。インジェクタ11では,増圧ピストン
が増圧室内の燃料を加圧するので,エンジン回転数に依
存しない燃料噴射圧にて燃料噴射が行われる。増圧ピス
トンは,本体内に形成された中空穴摺動可能に嵌合され
ると共に圧力室内の高圧エンジンオイルの圧力を受ける
受面が形成された大径部と,中空穴に摺動可能に嵌合さ
れると共に増圧室で燃料を増圧する壁面の一部を形成す
る小径部とから成っている。かかるインジェクタ11の
内部構造及びこのインジェクタを備えた燃料噴射システ
ム自体については,例えば特表平6−511526号公
報等に開示されているものを用いることができる。
【0017】この電子制御燃料噴射システム10は,電
子制御ユニット(ECM)としてのコントローラ20を
備えている。コントローラ20には,エンジン1の運転
状態を検出する各検出手段からの検出信号が入力され
る。コントローラ20は,これらの検出信号に基づい
て,インジェクタ11の電磁弁,オイルポンプ14,及
び圧力制御弁16等の制御を行う。
【0018】具体的には,コントローラ20に入力され
るエンジン1の運転状態を検出するための検出手段とし
ては,以下のものが含まれる。エンジン1の回転速度N
eを求めるためのクランク角度センサ21は,クランク
軸6に固定されて回転し且つ周囲の一部に欠歯部分(3
歯分)9を有する歯車8(等間隔に57歯を有する)を
検出する電磁ピックアップで構成されている。欠歯部分
9を検出する回数とそれに要する時間とから,クランク
軸6の回転速度が求められる。アクセルペダル踏込み量
(又は,アクセル開度)Acを検出するためのアクセル
ペダル踏込み量センサ22は,アクセルペダルの踏込み
ストロークを検出するポテンショメータから成る。更
に,高圧オイルマニホルド15におけるレール圧力と,
エンジンフリクション及び作動流体の粘性の代表値とし
てのオイル温度Toを検出するため,高圧オイルマニホ
ルド15には圧力センサ24と温度センサ25とが設置
されている。なお,エンジンフリクションの代表値とし
ては,シリンダヘッド3に設けられた水温センサ23を
用いてもよい。
【0019】クランク角度センサ21が検出したクラン
ク角度は,基準気筒又は各気筒においてピストンの圧縮
上死点或いは圧縮上死点前の所定位置に到達したことを
検出する各センサの検出信号と共に,駆動電流の通電開
始時期及び通電期間の制御に用いられる。エンジン1の
吸気管26には,吸気管26の吸気圧を検出するための
吸気圧センサ27と吸気温を検出するための吸気温セン
サ28とが設けられている。また,吸気管26に設けら
れた吸入スロットル弁29の開度は,コントローラ20
からの制御信号によって制御され,そのスロットル弁位
置は,位置センサ30によって検出される。NOxの低
減を図るために,エンジン1の排気管31と吸気管26
との間には排気ガスの一部を吸気管26に再循環させる
EGR(排気ガス再循環)管32が接続されている。E
GR管32の途中に設けられているEGR弁33の弁リ
フト位置は,真空源としての真空ポンプ34による負圧
を利用してコントローラ20によって制御される圧力調
整弁(EVRV)35によって制御され,弁リフト負圧
が圧力センサ36によって検出されている。更に,コン
トローラ20には,自動変速機のシフト位置センサ3
7,暖機運転を促進させるために操作される暖機スイッ
チ38,及び補機としてのエアコンを作動させるために
操作されるエアコンスイッチ39からの信号も入力され
る。
【0020】インジェクタ11のヘッド部には電磁弁1
7が備わっており,電磁弁17は,油圧回路としては,
高圧オイルマニホルド15からインジェクタ11内の圧
力室へ至るオイル経路中に配置されている。電磁弁17
の作動をコントローラ20からの駆動電流の通電時期及
び通電期間によって制御することにより,高圧作動オイ
ルのインジェクタ11内の圧力室への供給時期及び供給
期間が制御され,インジェクタ11からの燃料噴射時期
と燃料噴射量とが制御される。即ち,コントローラ20
は,目標燃料噴射量の演算によって算出した目標燃料噴
射量に基づいて,電磁弁17への通電期間(パルス幅)
を決定し,このパルス幅で電磁弁17を通電すること
で,燃料噴射量を制御している。なお,この発明による
アイドル運転制御装置は,上記の型式のインジェクタを
備えた燃料噴射システムに限って適用されるものではな
く,例えば,冒頭で説明した圧力制御室を有し燃料圧力
自体でもって針弁の昇降を行う型式のインジェクタに対
しても勿論適用可能である。
【0021】図1には,この発明によるエンジンのアイ
ドル運転制御装置における目標燃料噴射量の演算概念図
が示されている。エンジン1が非アイドル運転状態であ
る場合には,基本目標燃料噴射量算出手段40が,エン
ジン回転速度Neとアクセル踏込み量Acとに基づいて
予め決められたマップ等のデータを参照してその運転状
態に応じた基本目標燃料噴射量Qbを算出する。また,
エンジン1がアイドル運転状態である場合には,目標燃
料噴射量算出手段41が,オイル温度To,エンジン回
転速度Ne及びアイドル運転時の目標回転速度Niに基
づいて目標燃料噴射量Qiを本発明によるPID制御に
よって算出する。アイドル判別手段42は,エンジン回
転速度Neとアクセル踏込み量Acとに基づいてエンジ
ン1がアイドル運転状態か非アイドル運転状態かを判別
する。即ち,エンジン回転速度Neが予め決められた低
速範囲内にあり,且つアクセル踏込み量Ac(アクセル
開度)が予め決められた低踏込み量(低開度,例えば,
開度0%)であるときにエンジン1はアイドル運転状態
であると判定し,それ以外のときを非アイドル運転状態
であると判定する。エンジン1が非アイドル運転状態の
ときには切換器43を作動させて基本目標燃料噴射量Q
bを出力し,エンジン1がアイドル運転状態のときには
アイドル運転時における目標燃料噴射量Qiを出力し,
出力された燃料噴射量(Qb又はQi)は,吸気温等に
応じて補正して,最終目標燃料噴射量Qdが求められ
る。コントローラ20は,上記の目標燃料噴射量の演算
を一定時間周期又は一定クランク角度周期で行う。ま
た,コントローラ20は,各気筒の燃料噴射前の予め決
められたクランク角度になると,割り込み処理を施して
最終目標燃料噴射量Qdに基づいてインジェクタ11の
電磁弁17に供給される制御電流のパルス幅を決定す
る。
【0022】図5には,エンジンの回転速度Neに対す
る非アイドル運転状態における基本目標燃料噴射量Qb
と,アイドル運転時における目標燃料噴射量Qiの特性
を示すグラフが示されている。基本目標燃料噴射量Qb
のグラフは,アクセル踏込み量Acが大きいほど,高い
エンジン回転速度でも基本目標燃料噴射量Qbが存在し
ている状況を示しており,運転目標燃料噴射量Qiは,
エンジン回転速度Neが高いほど大きな値を示すが,オ
イル温度Toが高いほど燃料噴射量は少なくて済むこと
を示している。
【0023】図2には,アイドル運転時の目標回転速度
Niの演算概念図が示されている。基本回転速度算出手
段45が,オイル温度Toに応じたアイドル運転時にお
ける基本回転速度Nbをマップ等のデータに基づいて算
出する。基本回転速度Nbは,オイル温度Toが低いほ
ど高速に設定されている。基本回転速度は,エアコンの
作動状況に応じて補正される。即ち,エアコンスイッチ
39がオンの場合にはエアコン補正手段46が算出した
回転数の補正量が加算されて目標回転速度Nbが求めら
れている。エアコンスイッチ39がオフの場合には,補
正量はゼロであるので,基本回転速度算出手段45が算
出した回転速度が目標回転速度Nbとなる。
【0024】暖機目標回転速度算出手段47は,暖機運
転を促進するときにオンとされる暖機スイッチ38のオ
ン・オフ状態に応じて且つそのときのオイル温度Toに
対応して,暖機目標回転速度Nqwを算出する。暖機目
標回転速度Nqwは,目標回転速度Nbよりも高速に設
定されている。最大値選択手段48が,基本目標回転速
速度Nbと暖機目標回転速度Nqwとのうち高い方の回
転速度を選択して最終的なアイドル運転時における目標
回転速度Niを出力する。目標回転速度Niは,図2に
示す目標燃料噴射量算出手段41における入力データと
して用いられる。図2に示す各手段45〜48は,エン
ジン1の運転状態がアイドル運転状態と判定されたとき
のみ実行される。
【0025】この発明によるエンジンのアイドル運転制
御装置における目標燃料噴射量の演算ルーチンを図3に
基づいて説明する。図3には,図2に示す目標燃料噴射
量算出手段41が算出するアイドル運転時における目標
燃料噴射量Qiを求めるための演算フローチャートが示
されている。この演算フローチャートは,次の各ステッ
プ(S1〜S9)から成る。 (1)エンジン1の回転速度Ne及びオイル温度Toが
読み込まれる(S1)。 (2)エンジン1の回転速度Neとオイル温度Toをパ
ラメータとしたマップを参照してアイドル運転時におけ
る基本燃料噴射量Qfrを算出する(S2)。基本燃料
噴射量Qfrは,エンジン1の内部抵抗(フリクショ
ン)に打ち勝って回転を維持できる燃料噴射量として予
め決められている。 (3)図2のブロック図に従って求められたアイドル運
転時における目標回転速度Niと実際の回転速度Neと
の偏差ΔNが求められる(S3)。 (4)S3で求められた偏差ΔNの絶対値|ΔN|と,
予め決められた判定値Nlvとが比較される(S4)。
【0026】(5)S4における判定で,偏差ΔNの絶
対値|ΔN|が所定の判定値Nlvを下回っている場合
には,偏差ΔNが小さい場合に対して最適化された制御
ゲインを基本制御ゲインとして設定する(S5)。即
ち,回転速度の偏差ΔNが小さい場合の比例制御ゲイン
Gpl,積分制御ゲインGil及び微分制御ゲインGd
lを,それぞれ基本比例制御ゲインGpb,基本積分制
御ゲインGib及び基本微分制御ゲインGdbに代入し
て,それぞれ設定する。 (6)S4における判定で,偏差ΔNの絶対値|ΔN|
が所定の判定値Nlv以上である場合には,偏差ΔNが
大きい場合に対して最適化された制御ゲインを基本制御
ゲインとして設定する(S6)。即ち,回転速度の偏差
ΔNが大きい場合の比例制御ゲインGph,積分制御ゲ
インGih及び微分制御ゲインGdhを,それぞれ基本
比例制御ゲインGpb,基本積分制御ゲインGib及び
基本微分制御ゲインGdbに代入して,それぞれ設定す
る。
【0027】(7)比例,積分及び微分の各基本制御ゲ
インを補正するためオイル温度Toの関数として設定さ
れている補正係数を求める(S7)。アイドル運転時に
オイル温度Toの値に応じて最適なエンジン回転速度制
御となるように,比例,積分及び微分の各基本制御ゲイ
ンに積算されるオイル温度Toに応じた補正係数が求め
られる。即ち,基本比例制御ゲインGpbを補正する補
正係数Kp,基本積分制御ゲインGibを補正する補正
係数Ki,及び基本微分制御ゲインGdbを補正する補
正係数Kdを,それぞれオイル温度Toの関数として求
めて設定する。一般に,オイル温度Toが低い程,各補
正係数は段階的に高く設定されている。 (8)上記の各補正係数Kp,Ki及びKdを用いて,
比例制御ゲインGp,積分制御ゲインGi及び微分制御
ゲインGdを求めてメモリに記憶する(S8)。 Gp ← Gpb×Kp Gi ← Gib×Ki Gd ← Gdb×Kd (9)S8で求めた比例制御ゲインGp,積分制御ゲイ
ンGi及び微分制御ゲインGdを用いて偏差ΔNに基づ
いて比例,積分及び微分動作による各補正噴射量(それ
ぞれ,Gp×ΔN,Gi×∫ΔNdt,Gd×(dΔN
/dt))を求め,このようにして求めた各補正噴射量
をS2で求めた基本燃料噴射量Qfrに加算して,最終
的なアイドル目標燃料噴射量Qiを求める(S9)。こ
のようにして求められた目標燃料噴射量Qiに基づい
て,燃料噴射を行うことにより,偏差ΔNとオイル温度
Toに対して最適な制御ゲインを用いたアイドル運転時
における回転速度制御が実現される。
【0028】この実施例では,偏差ΔNに対応した制御
ゲインは,予めメモリに記憶させておいたが,S7でオ
イル温度Toに対して行ったように,偏差ΔNの関数と
して補正係数を求めて対応してもよい。また,偏差ΔN
に対してその大きさに応じて2種類のゲインを用意した
が,更に,ΔNの大きさに応じて3種類以上の多段階の
制御ゲインを用意してもよい。図6には,回転速度の偏
差ΔNの大きさに応じて,またオイル温度Toの高さに
応じて,制御ゲインを変更するときの偏差ΔNとその比
例制御による補正噴射量との関係の一例を示したグラフ
が示されている。偏差ΔNの絶対値が所定値Nlvより
も小さい領域(|ΔN|≦Nlv)では比例制御におけ
る補正係数(直線の傾き,以下同じ)Kp1 は小さく,
偏差ΔNの絶対値が所定値Nlvよりも大きい領域(|
ΔN|>Nlv)では比例制御における補正係数Kp2
は大きく設定されている。また,オイル温度Toが低い
ときには高いときと比較して補正係数Kp3 ,Kp
4 は,補正係数Kp1 ,Kp2よりも高く設定されてい
る。積分制御及び微分制御においても,同様な考え方に
基づいて補正係数Ki,Kdが予め決められている。
【0029】更に,制御ゲインの最適化として回転速度
Neとオイル温度Toでのみ行った例を挙げたが,これ
に限らず,他の運転状態として,例えば,自動変速機の
シフト位置センサ37,暖機スイッチ38,エアコンス
イッチ39で検出される変速機の変速ギヤのシフト位置
やエアコン等の補機の作動状況(変速ギヤがドライブ位
置にあるときや補機が作動状態にあるときには負荷が増
大するため,制御ゲインを大きくして応答性を向上す
る)を考慮して,制御ゲインを設定することもできる。
コントローラ20の演算は,一定の時間間隔ごとに行わ
れるので,回転速度の偏差の積分値や微分値も,その一
定の時間間隔での演算で求められる値である。また,P
ID制御は,常に比例,積分及び微分の制御動作の一
部,例えば,PI制御又はPD制御であってもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明によるエンジンのアイドル運転
制御装置は,上記のように構成されているので,コント
ローラは,アイドル判別手段がエンジンの運転状態を前
記アイドル運転状態であると判別したときには,エンジ
ンの回転速度と目標回転速度との偏差,前記偏差の積分
値又は前記偏差の微分値に可変制御ゲインを乗じること
により,PID制御によってアイドル運転時における基
本燃料噴射量を補正する補正噴射量を求め,この補正噴
射量を基本燃料噴射量に加算して目標燃料噴射量が算出
される。可変制御ゲインはエンジンの運転状態に応じて
変化されるので,運転状態に応じた適切な制御が行わ
れ,アイドル運転状態では,制御ゲインが高過ぎること
によるエンジンの回転速度のハンチングが防止できると
共に,制御ゲインが低過ぎることによるエンジンの回転
速度の収束性が改善される。更に,制御ゲインとしては
基本制御ゲインのみをメモリに記憶させておき,基本制
御ゲインにエンジンの各運転状態に応じてそれぞれ求め
られる補正係数を乗じることでPID制御における制御
ゲインを決定すると,エンジンの各運転状態に応じた多
数の制御ゲインを予め用意しておくことなく,更に多数
の制御ゲインを記憶させるために大容量のメモリを必要
とせず,更にコントローラのCPUの負担を少なくする
ことができ,制御装置としての製品の開発コストと製造
コストを低減することができると共に,演算時間を要す
ることに起因する制御の応答性が悪化するということも
なく,安定したアイドル運転での回転速度制御が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエンジンのアイドル運転制御装
置における目標燃料噴射量の演算概念図である。
【図2】この発明によるエンジンのアイドル運転制御装
置におけるアイドル運転時の目標回転速度の演算概念図
である。
【図3】この発明によるエンジンのアイドル運転制御装
置における目標燃料噴射量の演算ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図4】この発明によるエンジンのアイドル運転制御装
置が適用される電子制御燃料噴射システムの一例を示す
図である。
【図5】アイドル運転状態と非アイドル運転状態とにお
いてエンジンの回転速度に対する燃料噴射量の関係を示
すグラフである。
【図6】この発明によるエンジンのアイドル運転制御装
置における回転速度の偏差と該偏差に基づく比例制御に
おける補正噴射量との関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 10 電子制御燃料噴射システム 11 インジェクタ 14 高圧オイルポンプ 15 高圧オイルマニホルド 16 流量制御弁 17 電磁弁 20 コントローラ Ne エンジン回転数 Ac アクセル踏込み量 Ni 目標回転速度(アイドル運転時) ΔN 偏差 Qfr 基本燃料噴射量(アイドル運転時) Qi 目標燃料噴射量(アイドル運転時) Qp,Qi,Qd 可変制御ゲイン Kp,Ki,Kd 補正係数

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンがアイドル運転状態にあるとき
    の目標回転速度を算出する目標回転速度算出手段,前記
    目標回転速度に対応して基本燃料噴射量を算出する基本
    燃料噴射量算出手段,及び前記エンジンの回転速度と前
    記目標回転速度との偏差,前記偏差の積分値又は前記偏
    差の微分値に可変制御ゲインを乗じることにより前記基
    本燃料噴射量を補正する補正噴射量を求め且つ前記補正
    噴射量を前記基本燃料噴射量に加算して目標燃料噴射量
    を求める目標燃料噴射量算出手段を具備し,前記可変制
    御ゲインは前記エンジンの運転状態に応じて変化される
    ことから成るエンジンのアイドル運転制御装置。
  2. 【請求項2】 前記可変制御ゲインは,基本制御ゲイン
    に前記エンジンの運転状態に応じて求められる補正係数
    を乗じて算出されることから成る請求項1に記載のエン
    ジンのアイドル運転制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの運転状態は,前記エンジ
    ンのオイル温度,前記偏差の大きさ,前記エンジンに適
    用される変速機のシフト位置又は前記エンジンに付設さ
    れる補機の作動状態であることから成る請求項1又は2
    に記載のエンジンのアイドル運転制御装置。
  4. 【請求項4】 前記可変制御ゲインは,前記偏差に乗じ
    られる比例制御ゲイン,前記積分値に乗じられる積分制
    御ゲイン又は前記微分値に乗じられる微分制御ゲインで
    あることから成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    エンジンのアイドル運転制御装置。
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