JPH11247337A - 壁パネルの割付構造及び壁パネルの割付設計方法 - Google Patents

壁パネルの割付構造及び壁パネルの割付設計方法

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JPH11247337A
JPH11247337A JP5233398A JP5233398A JPH11247337A JP H11247337 A JPH11247337 A JP H11247337A JP 5233398 A JP5233398 A JP 5233398A JP 5233398 A JP5233398 A JP 5233398A JP H11247337 A JPH11247337 A JP H11247337A
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wall
panel
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wall panels
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JP5233398A
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Masaya Nishikawa
真哉 西川
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル工法における壁パネルの割付構造をよ
りシンプルにして現場での施工、並びに設計を容易にす
ることが可能で、且つ多様化する間取りのニーズにも対
応することが可能な壁パネル割付構造及び壁パネルの割
付設計方法を提供する。 【解決手段】 壁パネル1…の厚み中心線が前記基準寸
法単位で仕切られた仮想の基準線と重なるように、前記
壁パネル1…が縦横に配置されて角部20が形成され、
前記角部20を形成する一方の壁パネル端面21と他方
の壁パネル側面22とが面一となるように、前記一方の
壁パネルOW1…の幅を規格化された寸法よりも大きく
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるパネル工
法において複数の壁パネルを設置して建築物の壁部を構
築する際の壁パネルの割付構造及び壁パネルの割付設計
方法に関する。
【0002】
【背景の技術】いわゆるパネル工法においては、予め工
場にて製造した壁パネルを建築物の床部上に設置し、そ
れらを相互連結することによって壁部並びに建築物の内
部の仕切壁などが構築されるようになっている。前記壁
パネルは、例えば、桟材を縦横に組み付けて矩形状の矩
形枠とし、この矩形枠の表裏面に面材を取り付けてなる
ものである。このようなパネル工法においては、前記壁
パネルの寸法を基準長さ単位(モジュール)に従って設
計し、これらのモジュール単位で設計された壁パネルを
用いることにより住宅設計を容易なものとしているもの
もある。そして、壁パネルは、図13の一点鎖線に示す
ような1モジュール(1M)単位の仮想の基準線(グリ
ッド線)に合わせて配置させるようになっている。
【0003】ところで、従来は、外壁パネル100…の
厚み中心が前記グリッド線に乗るように、外壁パネル1
00…を配置させていたため、図13のA部に示すよう
に、前記外壁パネル100…が接合する角部110に切
欠部111が生じていた。そこで従来は、例えば、特許
番号2535704号に開示された発明のように、この
切欠部111に調整材111aを接合させて、前記切欠
部111を埋めるようにしていた。
【0004】また、外壁パネル100…は、図13のB
部に示すように、外壁パネル100…の端面100a,
100a同士が接合する接合面が前記グリッド線と重な
るように配置されているが、内壁パネル101の端面1
01aと内壁パネル101の側面100bが接合する接
合部では、図13のC部に示すように、内壁パネル10
1の端面101aが、前記内壁パネル101の厚みの半
分だけ、前記グリッド線からずれて接合されていた(追
い回し接合)。このような施工方法の考え方は、モジュ
ール単位の寸法の壁パネル100,101を可能な限り
用いて、最終的なずれの部分を調整材111aやモジュ
ール単位の寸法より幅狭の壁パネルを使用して調整する
というものであり、部品数を極力減らすとことが可能で
あるため、従来から主として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記モ
ジュール単位の寸法の壁パネルを出来るだけ使用して壁
パネルを割り付ける方法では、現場で、常に調整材を用
いて施工しなくてはならないので、現場施工の手間がか
かってしまって工期短縮が図れないという問題点があっ
た。特に、最近では、顧客の間取り設計が多様化し、モ
ジュール単位の壁パネルとそれより幅狭壁パネルと調整
材とで対応するためには、更に多くの調整材を使用しな
ければならないこととなって、更に現場での負荷が増え
るという問題点があった。
【0006】また、外壁パネルと内壁パネルとで、壁パ
ネル端面の接合面の位置と前記グリッド線との関係が異
なっていたため、設計が煩雑であるという問題点もあっ
た。また、内壁パネルの一方の壁パネル端面と他方の壁
パネル側面の縁部に接合される接合部では、前記他方の
壁パネル側面の縁部の桟材のみ接合金物を取り付けて接
合するだけでは強度的に問題があるので、補強用の埋木
が前記桟材に当接して設けられていたため、壁パネル同
士の接合面に他の壁パネルの中心線を合わせて取り付け
る場合よりも高コストとなっていた。
【0007】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、パネル工法における壁パネルの割付構造をよ
りシンプルにして現場での施工、並びに設計を容易にす
ることが可能で、且つ多様化する間取りのニーズにも対
応することが可能な壁パネル割付構造及び壁パネルの割
付設計方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1、図3、図
5、図7、図12に示すように、所定の基準寸法単位に
規格化された壁パネルS1…同士を接合してなる壁パネ
ル1…の割付構造において、前記壁パネル1…の厚み中
心線が前記基準寸法単位で仕切られた仮想の基準線と重
なるように、前記壁パネル1…が縦横に配置されて角部
20が形成され、前記角部20を形成する一方の壁パネ
ル端面22と他方の壁パネル側面21とが面一となるよ
うに、前記一方の壁パネルOW1…の幅を規格化された
寸法よりも大きくしたことを特徴としている。
【0009】請求項1記載の発明によれば、角部20を
形成する一方の壁パネルOW1の幅は、その端面22が
他方の壁パネルの側面21と面一となるように大きくさ
れているので、従来のように、壁パネル1…の厚み中心
線が基準寸法単位で仕切られた仮想の基準線と重なるよ
うに壁パネル1…を配置させた場合に角部110に形成
される切欠部111を埋める調整材111aを設ける必
要がない。従って、現場での調整材接合工程を省略する
ことが出来ることとなって、工期短縮を図ることが出来
る。
【0010】ここで、所定の基準寸法に規格化された壁
パネルS1…とは、例えば、1M(モジュール)=91
0mmを基準寸法として、1/4M、1/2M、2M,
4Mの寸法の各壁パネルをいい、これらの壁パネルS1
…を主として使用して壁体が構築される。基準寸法単位
で仕切られた仮想の基準線とは、例えば、1Mを基準寸
法として碁盤目状に仕切った設計上の基準線をいう。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の壁
パネル1…の割付構造において、前記壁パネル1…は、
芯材11,12を矩形枠状に組み立てて形成した枠体1
0と、この枠体10の側面に貼着された面材14,14
とを含み、前記一方の壁パネルOW1の角部20側の接
合部の芯材12(例えば、縦桟材)に、補強用の埋木1
5が設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、角部20に用いられる基準寸法より大きい幅の壁パ
ネルOW1の角部20側の芯材12に、補強用の埋木1
5が設けられているので、この埋木15と接合部の他の
壁パネルON1の芯材12とを面材14を介して接合す
ることができることとなって、芯材12,12同士を面
材14を介して接合させるよりも、角部20の壁パネル
1の接合部の強度を高めることができる。
【0013】ここで、面材14,14に表裏がある場合
には、埋木15を角部20の壁パネルOW1の左右の芯
材12,12の両方に設けて左右の角部20のどちらで
も使用できるようにしてもよいが、角部20の壁パネル
OW1の芯材12の一方にのみ設け、右角部用と左角部
用の2種類用意するようにしてもよい。また、埋木15
は、必ずしも芯材12,12の全長に渡って設ける必要
はなく、部分的に設けてもよい。
【0014】請求項3記載の発明は、所定の基準寸法に
規格化された壁パネルS1…同士を接合してなる壁パネ
ル1…の割付構造において、前記壁パネル1…の厚み中
心線が前記基準寸法単位で仕切られた仮想の基準線と重
なるように基準寸法単位の前記壁パネル1…が縦横に配
置され、一方の壁パネルIN1の端面22と他方の壁パ
ネルIS1の側面21とが接合する接合部における前記
一方の壁パネルIN1の反対側の端面22が仮想の基準
線に重なるように、前記一方の壁パネルIN1の幅を規
格化された寸法から変更させたことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明によれば、壁パネル1
…の厚み中心線が基準寸法単位で仕切られた仮想の基準
線と重なるように基準寸法単位の壁パネルS1…が縦横
に配置され、一方の壁パネルIN1の端面22と他方の
壁パネルIS1の側面21とが接合する接合部における
一方の壁パネルIN1の反対側の端面23が仮想の基準
線に重なるように、一方の壁パネルIN1の幅が規格化
された寸法から変更されているので、それ以外の壁パネ
ルを仮想の基準線に従って割り付けることができること
となって、壁パネルの割り付けを容易に行うことができ
る。即ち、外壁及び内壁ともに、壁パネルの端面同士の
接合面が仮想の基準線と重なるようにさせることが出来
るので、従来のように、内壁パネル1…と外壁パネル1
…とで接合線と仮想の基準線との位置関係が異なること
なく、設計上煩雑となることがない。また、従来の追い
回し(壁パネル1…の端面22同士の接合面が仮想の基
準線から壁パネル1…の厚みの半分だけずれる)のもの
のように、追い回した壁パネル1…の側面21に壁パネ
ル1…の端面22を接合する場合に必要な埋木15を設
ける必要がなくコストの削減が図れる。
【0016】請求項4記載の発明は、例えば、図9〜図
11に示したように、所定の基準寸法に規格化された壁
パネル1…同士を接合してなる壁パネル1…の割付設計
方法において、壁パネル1…が交差する交差部20の壁
パネル1…の納まりを所定の優先順位に従って決定し、
次いで、前記壁パネル1…の接合面が基準寸法単位で仕
切られた仮想の基準線に合うように壁パネル1…を割り
付けることを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明によれば、壁パネル1
…が交差する交差部20の壁パネル1…の納まりが所定
の優先順位に従って決定され、次いで、前記壁パネル1
…の接合面が基準寸法単位で仕切られた仮想の基準線に
合うように壁パネル1…が割り付けられるので、従来の
基準寸法単位の壁パネル1…を優先的に壁パネル1…の
割付を行う場合のように、追い回しを考慮する必要がな
く、仮想の基準線に合わせるだけで容易に設計を行うこ
とができる。
【0018】ここで、所定の優先順位とは、いわゆる設
計事項であって、任意に決めてよい。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の壁
パネル1…の割付設計方法において、前記壁パネル1…
の納まりを決定する所定の優先順位として、耐力壁、支
持壁、仕切壁の順位で決定することが含まれていること
を特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、壁パネル1…の納まりを決定する所定の優先順位と
して、耐力壁50、支持壁51、仕切壁52の順位で決
定することが含まれているので、壁パネル1…の強度を
考慮した設計を行うことができる。
【0021】ここで、耐力壁50とは、建物に作用する
水平力に対して、主に抵抗するせん断耐力を期待する壁
をいい、壁面内にある壁パネル1…で、耐力壁線を構成
するものをいう。支持壁51とは、壁面を構成する壁パ
ネル1…のうち、水平せん断力を負担せず、鉛直力を支
持することが可能な壁をいう。仕切壁52…とは、床面
から立ち上げ、上部を水平構面に緊結されない壁をい
う。内壁にあって単なる間仕切り用の壁として扱うもの
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
壁パネルの割付構造及び壁パネル割付設計方法の実施の
形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る壁パネル
の割付構造を示す壁パネル配置平面図であり、図2は、
図1と同一の間取りにおける従来の壁パネルの割付構造
を示した壁パネル配置平面図である。
【0023】本発明に使用される壁パネル1は、例え
ば、図12に示すように、横桟材11,11と縦桟材1
2,12とが矩形枠状に組み立てられるとともに、この
矩形枠の内部に補強芯材13…が縦横に組み付けられて
枠体10とされ、さらにこの枠体10内にクラスウール
等の断熱材(図示省略)が充填された状態で枠体の両側
面に面材14,14が貼着されている。そして、この壁
パネル1は、910mmを1M(モジュール)として、
例えば、1/4M、1/2M、1M、2M、4M…の寸
法に規格化された標準壁パネルS1…と、この標準壁パ
ネルS1…よりも壁パネル1の厚み半分或いは全厚分だ
け幅広の幅広壁パネルW1…と、標準壁パネルS1…よ
りも壁パネル1の厚み半分或いは全厚分だけ幅狭の幅狭
壁パネルN1…などにより構成されている。
【0024】ここで、外壁に使用する外壁パネルは頭に
O(out)を付けて表示し、内壁に使用する内壁パネ
ルは頭にI(in)を付けて表示する。即ち、外壁に使
用される標準壁パネルは、OS1と表示し、内壁に使用
される標準壁パネルはIS1と表示する。
【0025】図1において、まず、住宅の外周部を構成
する外壁パネルは、その厚み中心線が1Mピッチで碁盤
目状に仕切られた仮想の基準線としてのグリッド線(図
中に1点鎖線で表示)と重なり合うように配置されてい
る。前記外壁パネル同士が交差して形成される角部20
では、桁側の外壁壁パネルOW1の側面21に妻側の外
壁パネルON1の端面22が当接するようになってい
る。そして、前記角部20を構成する桁側の外壁パネル
には前記幅広壁パネルOW1が使用され、前記角部20
を構成する前記妻側の外壁パネルには前記幅狭壁パネル
ON1が使用されることにより、前記桁側の壁パネルO
W1の側面21と前記妻側の壁パネルON1の端面22
とが面一となっている(図3参照)。
【0026】これに対し、図2に示した従来の壁パネル
の割付構造においては、角部110では、桁側の外壁パ
ネルには前記標準パネルOS1が使用され、前記角部2
0を構成する前記妻側の外壁パネルには前記幅狭壁パネ
ルON1が使用されることにより、前記角部110に切
欠部111が生じ、この切欠部111に調整材111a
が接合されている(図4参照)。従って、前記角部20
では、調整材111aを使用する必要が無くなる。
【0027】また、図1及び図5に示す開口部30にお
いては、外壁パネルとして前記幅広壁パネルOW1を使
用することにより、図2及び図6に示した従来の同一設
計の開口部120のように調整材120aを用いる必要
がなくなる。更に、図1及び図7に示す小壁受け部40
においては、内壁パネルとして前記幅広壁パネルOW1
を使用することにより、図2及び図8に示した従来の同
一設計の小壁受け部130のように調整材130a,1
30aを用いる必要がなくなる。
【0028】以上のように、調整材111a、120
a,130aを大幅に減らすことが出来るので、現場で
の施工が簡略されて工期を短縮させることができる。ま
た、前記角部20の桁側の外壁パネルOW1には、前記
角部20側の縦桟材12にのみ埋木15が設けられ、前
記妻側の外壁パネルON1との接合部の強度をより高め
ることができるようになっている。また、前記角部20
の桁側の外壁パネルOW1には、前記角部20側の縦桟
材12にのみ埋木15が設けられているので、前記縦桟
材12の両側に設けるよりもコストが削減出来る。
【0029】ここで、このように壁パネルが交差して形
成される角部の接合面が壁パネル側面である壁パネルを
勝ちパネルとし、接合面が壁パネル端面である壁パネル
を負けパネルと定義して、以降使用する。
【0030】また、前記角部20以外の外壁パネルOS
1…には、従来通り、前記基準壁パネルS1…が使用さ
れ、前記グリッド線が前記外壁パネルの端面同士の接合
面22aと重なるようになっている。また、内壁パネル
IN1と外壁パネルOS1が交差する交差部70は、外
壁パネルOS1が勝ちパネルで内壁パネルIN1は負け
パネルとなっている。
【0031】前記内壁パネルIN1と外壁パネルOS1
が交差する交差部70に設けられた内壁パネルIN1に
は、幅狭壁パネルN1が使用されている。従って、前記
内壁パネルの端面同士の接合面22aと前記グリッド線
とが重なり合うこととなって、内壁パネル1…と外壁パ
ネル1…とで接合線と仮想の基準線との位置関係が異な
ることなく、設計上煩雑となることがない。
【0032】また、従来の追い回し(壁パネル1…の端
面22同士の接合面が仮想の基準線から壁パネル1…の
厚みの半分だけずれる)のもののように、追い回した壁
パネル1…の側面21に壁パネル1…の端面22を接合
する場合に必要な埋木15を設ける必要がなくコストの
削減が図れる。
【0033】次に、本発明に係る壁パネルの割付設計方
法について図9〜図11を用いて説明する。まず、図9
に示す予め設計された住宅の壁の配置図に、壁パネルが
交差する交差部の壁パネルの勝ち負け(壁パネルの納ま
り)を所定の優先順位で決定して記入する(図10)。
【0034】具体的には、例えば、外壁パネルが勝ち
で内壁パネルが負けとする。耐力壁50>支持壁51
>間仕切壁52の順で勝ち負けを決定する。同一種の
壁同士の場合、桁方向の壁が勝ちとする。次に、グリッ
ド線に従い、壁パネルの接合線を決定して記入する(図
11)。
【0035】以上説明した本発明に係る壁パネルの割付
設計方法によれば、壁パネル1…が交差する交差部70
の壁パネル1…の納まりが所定の優先順位に従って決定
され、次いで、前記壁パネル1…の接合面が基準寸法単
位で仕切られた仮想の基準線に合うように壁パネル1…
が割り付けられるので、従来の基準寸法単位の壁パネル
1…を優先的に壁パネル1…の割付を行う場合のよう
に、追い回しを考慮する必要がなく、仮想の基準線に合
わせるだけで容易に壁パネルの割付設計を行うことがで
きる。また、壁パネル1…の納まりを決定する所定の優
先順位として、耐力壁50、支持壁51、仕切壁52の
順位で決定することが含まれているので、壁パネル1…
の強度を考慮した設計を行うことができる。
【0036】なお、所定の優先順位とは、いわゆる設計
事項であって、任意に決めてよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、角部を形
成する一方の壁パネルの幅は、その端面が他方の壁パネ
ルの側面と面一となるように大きくされているので、従
来のように、壁パネルの厚み中心線が基準寸法単位で仕
切られた仮想の基準線と重なるように壁パネルを配置さ
せた場合に角部に形成される切欠部を埋める調整材を設
ける必要がない。従って、現場での調整材接合工程を省
略することが出来ることとなって、工期短縮を図ること
が出来る。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、角部に用いられる基準寸法より大きい幅の壁パネル
の角部側の芯材に、補強用の埋木が設けられているの
で、この埋木と接合部の他の壁パネルの芯材とを面材を
介して接合することができることとなって、芯材同士を
面材を介して接合させるよりも、角部の壁パネルの接合
部の強度を高めることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、壁パネルの
厚み中心線が基準寸法単位で仕切られた仮想の基準線と
重なるように基準寸法単位の壁パネルが縦横に配置さ
れ、一方の壁パネルの端面と他方の壁パネルの側面とが
接合する接合部における一方の壁パネルの反対側の端面
が仮想の基準線に重なるように、一方の壁パネルの幅が
規格化された寸法から変更されているので、それ以外の
壁パネルを仮想の基準線に従って割り付けることができ
ることとなって、壁パネルの割り付けを容易に行うこと
ができる。即ち、外壁及び内壁ともに、壁パネルの端面
同士の接合面が仮想の基準線と重なるようにさせること
が出来るので、従来のように、内壁パネルと外壁パネル
とで接合線と仮想の基準線との位置関係が異なることな
く、設計上煩雑となることがない。また、従来の追い回
しのもののように、追い回した壁パネルの側面に壁パネ
ルの端面を接合する場合に必要な埋木を設ける必要がな
くコストの削減が図れる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、壁パネルが
交差する交差部の壁パネルの納まりが所定の優先順位に
従って決定され、次いで、前記壁パネルの接合面が基準
寸法単位で仕切られた仮想の基準線に合うように壁パネ
ルが割り付けられるので、従来の基準寸法単位の壁パネ
ルを優先的に壁パネルの割付を行う場合のように、追い
回しを考慮する必要がなく、仮想の基準線に合わせるだ
けで容易に設計を行うことができる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、壁パネルの納まりを決定する所定の優先順位とし
て、耐力壁、支持壁、仕切壁の順位で決定することが含
まれているので、壁パネルの強度を考慮した設計を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁パネルの割付構造を示す壁パネ
ル配置平面図である。
【図2】図1と同一の間取りにおける従来の壁パネルの
割付構造を示す壁パネル配置平面図である。
【図3】図1の角部の斜視図である。
【図4】図2の角部の斜視図である。
【図5】図1の両側開口部の斜視図である。
【図6】図2の両側開口部の斜視図である。
【図7】図1の小壁受け部の斜視図である。
【図8】図2の小壁受け部の斜視図である。
【図9】壁パネルの区切りがされていない住宅の壁の平
面配置図である。
【図10】壁パネル交差部の納まりが決定された住宅の
壁の平面配置図である。
【図11】壁パネルの接合面が決定された住宅の壁の平
面配置図である。
【図12】本発明に係る壁パネルの構造を示した斜視図
である。
【図13】従来の壁パネルの割付構造を示した住宅の壁
の平面配置図である。
【符号の説明】 1 壁パネル 11 横桟材(芯材) 12 縦桟材(芯材) 14 面材 15 埋木 20 角部 30 開口部 40 小壁受け部 50 耐力壁 51 支持壁 52 仕切壁 70 交差部 S1 標準壁パネル W1 幅広壁パネル N1 幅狭壁パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準寸法単位に規格化された壁パ
    ネル同士を接合してなる壁パネルの割付構造において、 前記壁パネルの厚み中心線が前記基準寸法単位で仕切ら
    れた仮想の基準線と重なるように、前記壁パネルが縦横
    に配置されて角部が形成され、 前記角部を形成する一方の壁パネル端面と他方の壁パネ
    ルの側面とが面一となるように、前記一方の壁パネルの
    幅を規格化された寸法よりも大きくしたことを特徴とす
    る壁パネルの割付構造。
  2. 【請求項2】 前記壁パネルは、芯材を矩形枠状に組み
    立てて形成した枠体と、この枠体の側面に貼着された面
    材とを含み、 前記一方の壁パネルの角部側の前記芯材に、補強用の埋
    木が設けられていることを特徴とする請求項1記載の壁
    パネルの割付構造。
  3. 【請求項3】 所定の基準寸法に規格化された壁パネル
    同士を接合してなる壁パネルの割付構造において、 前記壁パネルの厚み中心線が前記基準寸法単位で仕切ら
    れた仮想の基準線と重なるように基準寸法単位の前記壁
    パネルが縦横に配置され、 一方の壁パネルの端面と他方の壁パネルの側面とが接合
    する接合部における前記一方の壁パネルの反対側の端面
    が仮想の基準線に重なるように、前記一方の壁パネルの
    幅を規格化された寸法から変更させたことを特徴とする
    壁パネルの割付構造。
  4. 【請求項4】 所定の基準寸法に規格化された壁パネル
    同士を接合してなる壁パネルの割付設計方法において、 壁パネルが交差する交差部の壁パネルの納まりを所定の
    優先順位に従って決定し、 次いで、前記壁パネルの接合面が基準寸法単位で仕切ら
    れた仮想の基準線に合うように壁パネルを割り付けるこ
    とを特徴とする壁パネルの割付設計方法。
  5. 【請求項5】 前記壁パネル納まりを決定する所定の優
    先順位として、耐力壁、支持壁、仕切壁の順位で決定す
    ることが含まれていることを特徴とする請求項4記載の
    壁パネルの割付設計方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7398627B2 (en) 2003-09-09 2008-07-15 Riken-Yamamoto & Field Shop Co., Ltd. Lattice panel and a lattice panel constructing method
JP2010281147A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Panahome Corp 家屋の外壁施工方法

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